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JPH03167228A - エポキシ基含有シリコーンエラストマー微粉末の製造方法及びその方法により製造された微粉末 - Google Patents

エポキシ基含有シリコーンエラストマー微粉末の製造方法及びその方法により製造された微粉末

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Publication number
JPH03167228A
JPH03167228A JP30818789A JP30818789A JPH03167228A JP H03167228 A JPH03167228 A JP H03167228A JP 30818789 A JP30818789 A JP 30818789A JP 30818789 A JP30818789 A JP 30818789A JP H03167228 A JPH03167228 A JP H03167228A
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JP
Japan
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emulsion
silicone elastomer
particles
bonded
dispersed
Prior art date
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Granted
Application number
JP30818789A
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English (en)
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JPH062821B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Terae
寺江 信幸
Shiyuuichi Azechi
秀一 畔地
Yoshinori Iguchi
良範 井口
Masanori Sudo
須藤 雅則
Hiroyasu Hara
寛保 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP30818789A priority Critical patent/JPH062821B2/ja
Publication of JPH03167228A publication Critical patent/JPH03167228A/ja
Publication of JPH062821B2 publication Critical patent/JPH062821B2/ja
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はエポキシ基含有シリコーンエラストマー微粉末
の製造方法およびこの製造方法によって製造されたエポ
キシ基含有シリコーンエラストマー微粉末に係り、特に
は、シリコーンエラストマーエマルジョンの形成と、こ
れからエラストマー微粒子を分離することからなるエポ
キシ基含有シリコーンエラストマー微粉末の製造方法に
関し、また、エポキシ基を有し、自己融着せず、異質の
有機樹脂との相溶性に優れ、この有機樹脂に優れた潤滑
性、衝撃吸収性を付与することができるシリコーンエラ
ストマー微粉末に関するものである。
(従来の技術) シリコーンエラストマー粒状物の製造方法としてはいく
つかの提案がなされており、例えば、硬化したシリコー
ンエラストマーをガラス転移温度以下に冷却した後に粉
砕する方法(米国特許第3, 843, 601号公報
参照)、付加反応型硬化性オルガノシロキサン組成物を
230〜300℃のスプレードライヤーの中で硬化させ
、粒状のシリコーンエラストマーを得る方法(特開昭5
9−96122号公報参照)、付加反応または縮合反応
型硬化性オルガノポリシロキサン組成物を低剪断応力下
で混合しながら硬化させつつ粒子を製造する方法(特開
昭62−270660号公報参照)などが知られている
が、いずれも微細で均質な粒子を得ることが難しい上、
特殊な装置が必要であり、かつ硬化速度をコントロール
することが困難であるなどの欠点を有しているため工業
的生産には不利である。
また、分子鎖末端にビニル基を有するオルガノポリシロ
キサンとケイ素原子に結合した水素原子を有するオルガ
ノハイドロジエンポリシロキサンからなるオルガノシロ
キサン組成物を水と界面活性剤を使ってエマルジョンと
し、白金系触媒を添加してから加熱して硬化させること
によりシリコーンエラストマー粒子を含有するエマルジ
ョンを得る方法も知られている(特開昭56−3654
6号公報参照)が、ここには硬化したシリコーンエラス
トマーを粒状体として取り出すことは全く述べられてい
ない。
このような水中に形成されたシリコーンエラストマーの
分散液またはエマルジョンから粒子を取り出す方法につ
いては種々提案されており(特開昭62−243621
号,同62−257939号,同63−77942号同
64−56735号.同64−70558号,特公昭6
3−65692号各公報参照)、エマルジョン製造条件
、乳化剤の選択により粒径をコントロールでき、さらに
連続工程中で洗浄することにより不純物を除去し、必要
とされる程度に合せて精製を行なうことができるとされ
ている.しかし、この場合には生成した粒子が微細なた
め粒子の取り出しに困難を伴なう。
特開昭62−243621号および同63−77942
号には、硬化性液状シリコーンゴム組成物を界面活性剤
を用いて25℃以下の組戒物が硬化しない条件で水性エ
マルジョンとしたのち,25℃以上の水中に分散して粒
状ゴムを生成させるという方法が開示されているが、こ
の方法では硬化反応の制御が難しいため、ゴム粒子生成
の途中で硬化して融着を起し微細な粒子を取り出すこと
ができないという欠点を有する。
なお、一般にエマルジョンを破壊する方法としては、エ
マルジョンに塩類またはアルコールを添加しエマルジョ
ン粒子を保持している界面活性剤を無効化させる方法が
知られている。この方法をシリコーンエラストマーのエ
マルジョンに適用した場合には、無効化の際に粒子の凝
集、自己融着が起こるために、条件のコントロールに困
難を伴ない、独立した粒子を効率よく取り出すことは難
しいとされている。(特開昭62−257939号公報
参照) さらに、応用に関し、硬化したシリコーンエラストマー
粒状物を含有するシリコーンエラストマー組成物につい
ては、すでにいくつかの提案がなされており公知となっ
ているものがある。例えば、白金触媒存在下での付加反
応、縮合反応または有機過酸化物存在下での加熱により
硬化したオルガノポリシロキサンエラストマーの球状粒
子を含有するシリコーンエラストマー組成物をエポキシ
樹脂に添加した熱硬化性エポキシ樹脂組成物が提案され
ている.(特公昭62−28971,同63−1248
9,特開昭55−3412,同61−101519,同
61−166823,同61−225253号各公報参
照) このようなシリコーンエラストマー微粉末を熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂の耐衝撃性改良剤や潤滑性向上剤とし
て応用しようとする場合、この微粉末にエポキシ基等の
官能基を導入すれば、これら異種有機樹脂との相溶性お
よび密着性を高め得ることが推測される. 実際に、エポキシ基等の官能基を導入したシリコーンオ
イルについては多数のものが公知となっているが、シリ
コーンエラストマー微粒子にこのような官能基を導入す
る試みとしては、例えば、特開昭64−70558号お
よび同64−56735号において、(1)ケイ素原子
に結合した水酸基あるいはアルケニル基を有するオルガ
ノポリシロキサンと (2)ケイ素原子に結合した水素
原子を有するオルガノハイドロジエンポリシロキサンと
 (3)硬化用触媒および(4)不飽和炭化水素基含有
エポキシ化合物あるいはエポキシ基等の官能性基含有ア
ルコキシシランとからなる液状シリコーンエラストマー
組成物を水中に分散させたのち硬化し、スプレードライ
ヤー等により水を除去してシリコーンエラストマー粒状
物を製造することが述べられている。しかし、この方法
で製造されたシリコーンエラストマ一粒状物では、エポ
キシ基含有化合物の一部がエラストマー分子と結合して
いるに過ぎず、大部分はシリコーンエラストマー粒子中
に未反応のままに混在している。そのため、エラストマ
ー粒状物の物理特性が損なわれ、かつ官能基導入による
異種有機樹脂との相溶性効果も充分に発揮されないとい
う不利を有する。さらに、縮合反応により架橋ゴム硬化
する方法においては、ケイ素原子に結合した水酸基と開
環したエポキシ基とが縮合触媒の働きで一部分反応を起
すため、エラストマー中のエポキシ基が架橋基として働
いてゲル硬化したりする.また、付加反応により架橋ゴ
ム硬化する方法においては、エポキシ基含有不飽和化合
物の付加と架橋反応を同時に行なうためコントロールが
難しいという問題がある. (発明が解決しようとする課題) 以上に述べたように、凝集物のない微粒状で、異種有機
樹脂との相溶性がよく、これらの異種有機樹脂の物性を
改良するのに適したエポキシ基含有シリコーンエラスト
マー微粉末を安定して製造する方法は知られておらず、
微粉末も得られていなかった.したがってこの微粉末を
製造するための優れた方法の出現が望まれていた。本発
明はこの課題を解決するためになされたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は前記の課題を解決したものであり、これは、 (a)  1分子中にケイ素原子に結合したビニル基を
少なくとも2個とケイ素原子に結合したエポキシ基含有
有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン (b)  1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を
少なくとも2個有するオルガノハイドロジエンポリシロ
キサン および (c)白金系触媒 を主或分とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物を
水性エマルジョンとして水中に分散させ、次いで分散状
態で粒子を硬化させることによって体積平均粒径が20
μm以下のシリコーンエラストマーエマルジョンを生成
させ、このエマルジョンに無機塩類を添加して硬化した
分散粒子を凝集、分離させ、次いでろ別、洗浄、乾燥す
る工程からなることを特徴とするエポキシ基含有シリコ
ーンエラストマー微粉末の製造方法に係り、また、 (a)1分子中にケイ素原子に結合したビニル基を少な
くとも2個とケイ素原子に結合したエポキシ基含有有機
基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン (b)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
くとも2個有するオルガノハイドロジエンポリシロキサ
ン および (c)白金系触媒 を主或分とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物を
水性エマルジョンとして水中に分散させ、次いで分散状
態で粒子を硬化させることによって体積平均粒径が20
μm以下のシリコーンエラストマーエマルジョンを生成
させ、このエマルジョンに無機塩類を添加して硬化した
分散粒子を凝集、分離させ、次いでろ別、洗浄、乾燥す
る工程からなる製造方法により製造されたことを特徴と
するエポキシ基含有シリコーンエラストマー微粉末に係
るものである。
すなわち、本発明者らは前記の課題を解決するため鋭意
研究の結果、けい素原子に結合したビニル基とけい素原
子に結合したエポキシ基含有有機基とをもつオルガノポ
リシロキサン及びけい素原子に結合した水素原子をもつ
オルガノポリシロキサンからなる組成物を水中にエマル
ジョン状に分散し、分散状態で付加反応によりエラスト
マー化すれば、特性の優れたエポキシ基含有シリコーン
エラストマー微粉末が得られる可能性があることを見出
し、さらに検討を重ねて本発明を完成させた。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明においては、エポキシ基含有シリコーンエラスト
マー微粉末の製造のための原料のひとつとして、前記(
a)成分である1分子中にケイ素原子に結合したビニル
基を少なくとも2個とケイ素原子に結合したエポキシ基
含有有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキ
サンを用いるが、この(a)成分は(c)成分の触媒作
用により(b)成分と付加反応し硬化してエラストマー
状弾性を発現するためのボリマー成分である。
(a)成分のビニル基量としては1分子中に少なくとも
2個存在する必要があるが、通常は(a)成分のオルガ
ノポリシロキサン100g当り0. 005〜1.0モ
ルの範囲で変えることができ、好ましくは0.01〜0
.6モルの範囲である。このビニル基は公知の方法によ
って(a)成分に導入すればよい。
(a)成分にエポキシ基含有有機基を導入する方法とし
ては、けい素原子に結合した水素原子を有するシラン、
シロキサンとビニル基などの不飽和炭化水素基を有する
エポキシ化合物とを白金系触媒により付加反応させたも
のを用いて高分子シロキサンを得る方法、けい素原子に
結合したビニル基を有するシラン、シロキサンとアクリ
ル基、メルカブト基などの活性基を有するエポキシ化合
物とをラジカル触媒によるか又は増感剤を用いた紫外線
照射によってラジカル付加させたものを用いて高分子シ
ロキサンを得る方法などを挙げることができる。
上記エポキシ基含有有機基の量は(a)成分のオルガノ
ポリシロキサン1分子中に少なくとも1個存在すること
が必要であるが、これはシリコーンエラストマー微粉末
100g当り活性エポキシ基として0. 005〜0.
25モルの範囲で存在することが好ましく、より好まし
くは0. 010〜0.20モルの範囲である.この含
有量がo. oosモル/100g未満では有機樹脂に
対する相溶性、密着性の効果が充分ではなく、有機樹脂
に添加配合した場合に樹脂相との接着性が不充分となる
。一方、0.25モル/100gを超えるとシリコーン
エラストマーとしてのゴム物性、特にゴム弾性や潤滑性
が低下するため、有機樹脂に添加配合した場合に耐衝撃
性改良剤としての応力緩和効果や潤滑効果が不充分なも
のとなり、しかもエラストマー微粉末の製造自体に困難
さが増してくる。ここで活性エポキシ基とはシリコーン
エラストマー微粉末が他の有機樹脂や化合物と混合され
たときに、それら他の有機樹脂や化合物の官能性基と反
応活性を有しているエポキシ基の意味である。このよう
な活性エポキシ基はシリコーンエラストマー微粉末中で
主墳のシロキサン骨格に化学的に結合され、かつ微粉末
の表面に配向しているものである。この活性エポキシ基
の含有量は公知の方法により測定することができるが、
本発明において用いた測定方法は実施例中で後記すると
おりである。
この(a)成分のオルガノポリシロキサンはけい素原子
に結合した有機基のうち、前記のエポキシ基含有有機基
を除いた残りの基の少なくとも90%がメチル基である
ものが好ましい. 上記(a)成分としてはまた下記の一般式(ただし、R
は同種または異種の不飽和結合を有しない非置換又は置
換一価炭化水素基、Aはエポキシ基含有有機基、a,b
は0,1.2または3でa+b=3、x,yは正の整数
、2はOまたは正の整数でl≦y、2≦2b+z)で表
わされ、かつ25℃で20〜50, 000cSの粘度
を有するものが好ましい。
上記一般式におけるビニル基の結合位置は側鎖又は末端
のどちらでもよいが、両末端に存在することが好ましい
。前述のとおり、ビニル基量としては1分子中に少なく
とも2個存在する必要があるが、通常は(a)成分のオ
ルガノポリシロキサン100g当り0. 005〜1.
0モルの範囲で変えることができ、好ましくは0601
〜0.6モルの範囲である。
式中のRは不飽和結合を有しない非置換又は置換一価炭
化水素基を表わし、これには例えばメチル基、エチル基
、プロビル基等の炭素数1〜8のアルキル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘブチル基等のシクロアルキル基、フ
ェニル基、メチルフェニル基、エチルフエニル基等のア
リール基、及び3, 3. 3−トリフルオロプロビル
基のようなハロゲン化炭化水素基が挙げられる。このR
基は少なくともその90%がメチル基であることが好ま
しい。
式中のAはエポキシ基含有有機基を表わし、これには例
えば下記の基が挙げられる。
このエポキシ基含有有機基は、前述のとおりシリコーン
エラストマー微粉末100g当り活性エポキシ基として
0. 005〜0.25モルの範囲で存在することが好
ましい。
式中のat k’+ XI 3’l Zは前記のとおり
であり、Xly及び2は(a)成分のオルガノポリシロ
キサンの粘度が25℃で20〜50, 000cSの範
囲であるような正の整数を表わすが、 (a)成分とし
ては25℃で100〜10,000cSの粘度を有する
ものがより好ましい.粘度が20cS以下ではオルガノ
ポリシロキサンの分子量が小さくなり、そのため相対的
にビニル基含有量が多くなり、これを(b)成分と付加
反応で硬化してエラストマーとしたときに架橋度が高く
なったりしてシリコーンエラストマー微粉末の物理特性
が悪くなってくる。粘度が50, 000cS以上では
高粘度のため乳化分散が難しくなり、シリコーンエラス
トマー微粉末の平均粒径を20μm以下にすることが困
難になってくる。
前記の一般式で表わされるオルガノポリシロキサンは公
知の方法により合成することができる。
例えば、前述のエポキシ基導入法に従って、けい素原子
に結合した水素原子を1分子中に少なくとも1個有する
環状シロキサンに1分子中に少なくとも1個の不飽和炭
化水素基を有するエポキシ化合物を白金触媒により付加
反応してエポキシ基含有環状シロキサンを合成し、この
環状シロキサンを末端ビニル基を持ったオルガノポリシ
ロキサン及び必要に応じその他の環状オルガノポリシロ
キサンと一緒に開環重合させることにより合成すること
ができる。
本発明においては他のひとつの原料として前記(b)成
分のオルガノハイドロジエンポリシロキサンを用いるが
、この(b)成分は(c)成分の触媒作用により (a
)成分と架橋反応してエラストマー状弾性を発現するた
めの成分である。
この(b)成分は1分子中にけい素原子に結合した水素
原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジエンポ
リシロキサンであるが、その水素原子の結合位置は分子
末端でも側鎖にあってもよく、また、その両方に存在し
ていてもよい。
この(b)成分は一般式 (R) e (H) ,llsiOi−c−a(ただし
、Rは前記に同じ、Cは0〜3の数、dは0. 005
〜2.0の数でcodは3以下の数、かつケイ素原子に
結合した水素原子が1分子中に少なくとも2個存在する
)で表わされるオルガノハイドロジエンポリシロキサン
からなるものであることが好ましい。この化合物は線状
、環状又は樹脂状のいずれであってもよいが、線状又は
樹脂状であるものが好ましい。式中のRは不飽和結合を
有しない非置換又は置換一価炭化水素基を表わし、前記
(a)成分で挙げたのと同じ基が例示されるが、このR
基の90%以上がメチル基であるものが好ましい。
この(b)成分は25℃における粘度が1〜100, 
000CSの範囲にあるのが好ましく、5〜20, 0
00cSの範囲がより好ましい.lcS以下では揮発性
が大きくなり取り扱いにくくなるためであり、100,
 000cSを超えると乳化分散が難しくなり、 (a
)成分について述べたのと同じ理由により好ましくない
.(b)成分中のけい素原子に結合した水素原子の含有
量は1分子中に少なくとも2個存在すれば特に限定はさ
れないが、通常は(b)成分100g当り0. 005
〜1.6モルの範囲で変えることができ、好ましい範囲
は0.01〜1.2モルである。
この (b)成分としては下記のものが例示される。
このような線状メチルハイドロジェンボリシロキサン又
は樹脂状メチルハイドロジエンボリシロキサンは公知の
方法で合成することができる。例えば、ジメチルシロキ
サン単位及びメチルハイドロジェンシロキサン単位を有
する環状シロキサンと末端トリメチルシロキサン単位を
もった線状シロキサンとを開環重合させる方法、 CHs        CH. 解させる方法などにより合成することができる。
本発明において用いる(c)成分は、前記(a)成分の
けい素原子に結合したビニル基と (b)成分のけい素
原子に結合した水素原子との間の付加反応の触媒であり
、公知のものを用いることができるが、これには白金黒
、シリカなどに担持させた白金、塩化白金酸、塩化白金
酸のアルコール化合物、塩化白金酸とアルデヒド.各種
オレフィン,ビニルシロキサンとの錯体などの白金化合
物が例示される。
この(a)、(b).(c)各成分からなるオルガノポ
リシロキサン組成物はこれらの所定量を混合することに
よって得ることができ、(a)成分と (b)成分との
配合比はこれらの分子量さらには硬化後のエラストマー
として要求される物性によって広範囲に変えることがで
きるが、通常は(a)成分中のけい素原子に結合したビ
ニル基() SiCH=CIb)と(b)成分中の> 
SiH結合とのモル比が2:1〜1:10の範囲となる
ようにすることが望ましい。また、(c)成分の添加量
は触媒量とすればよく、(a)、(b)成分の合計量に
対し0. 1ppm未満では付加反応が充分ではなくな
るし、l , 000ppmを超えると反応が速すぎる
し不経済となるので0.1〜1 , 000ppmの範
囲とすればよいが、好ましい範囲は1〜100ppmで
ある。
本発明に係る製造方法によってシリコーンエラストマー
微粉末を製造するには、まず前記した(a)、(b)、
(c)3成分からなる組成物を水中に分散する必要があ
るが、(a)、(b)、(c)3成分を混合すると直ち
に硬化が始まるので、この硬化反応が速すぎると、各成
分が完全に混合する前に硬化が起って硬化が不均一にな
ったり、乳化する前に硬化して乳化ができなかったりす
る。これを避けるには、ひとつの方法として二段階に分
けて組成物を形成させるようにしてもよい。
すなわち、(a)成分としてのビニル基及びエポキシ基
を含有するオルガノポリシロキサンと (b)成分とし
てのオルガノハイドロジエンポリシロキサンの所定量を
混合してオルガノシロキサン組成物をつくり、ついでこ
れに界面活性剤と水を添加してからエマルジョン化し、
調製されたエマルジョンに(e)成分の白金系触媒を添
加して(a)、(b)、(c)3成分からなる組成物を
形成させオルガノシロキサン組成物を硬化させる方法で
ある.(c)成分が水に分散しないものである場合には
乳化剤を用いて水分散を可能としてから添加することが
よい。
あらかじめ(a)、(b)、(c)3成分からなる組成
物をつくりこれを水中に分散させる方法による場合、組
成物の分散に先行して望ましくない硬化反応が起るのを
避けるためには白金触媒の反応制御剤を用いることがで
きる.反応制御剤を添加した(a)、(b)、(c)3
成分からなる組成物を水中に分散してから、通常は50
〜70℃以上に加熱すれば制御作用が解除され、硬化反
応が進行してエラストマー微粒子が形成される. このような白金触媒の反応制御剤としては公知のものを
用いることができ、例えば、アセチレン系化合物、ペン
ゾトリアゾール、芳香族複素環式窒素化合物、ビリダジ
ン、ビラジン、キノリン、ビベリジン、ナフチリジン、
キナルジン、ジアルキルホルムアミド、チオアミド、ア
ルキルチオウレア、エチレンチオウレア、ポリメチルビ
ニルシロキサン環化合物等を挙げることができる。
オルガノポリシロキサン組成物を水中に分散するため1
こ使用する界面活性剤はこの組成物を乳化できるもので
あればよく特に制限はないが、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルなどのようなノニオン系乳化剤でHLBがlO〜
l5のものとすることがよく、これらはその2種以上を
併用してもよい。
エラストマー微粒子の平均粒径は20μm以下とするこ
とが必要であるが、これには硬化前の組成物を平均粒径
20μm以下に乳化分散しておくことが必要であり,こ
の乳化に当ってはビニル基とエポキシ基を含有するオル
ガノポリシロキサン、オルガノハイドロジエンポリシロ
キサン及び乳化剤の3者(あるいは、これら゛に硬化触
媒と反応制御剤を加えたもの)をあらかじめ混合し、こ
れに水を徐々に添加してW/o型エマルジョンを0/W
型エマルジョンに転相させる転相乳化法を用いることが
よい。この転相時までに要する水量はオルガノポリシロ
キサンとオルガノハイドロジエンポリシロキサンの合計
100重量部に対し10〜50重量部の範囲である. 乳化分散には公知の装置を用いることができ、例えば、
市販のホモジナイザーなどを用いることができる。
(a)、(b)、(c)3成分からなる組成物の乳化分
散物は,硬化触媒の反応制御剤を含まない場合には室温
でも硬化反応が起こってエラストマーを形成するが、加
温して反応を促進してもよく、反応制御剤を含む場合に
は前述のとおり加温してエラストマーを形成させる。
上記のようにして得られたシリコーンエラストマーのエ
マルジョンからシリコーンエラストマー微粒子を分離さ
せるのに、このエマルジョンをフィルターを用いてろ過
したのではかなり細かいメッシュを必要とし、かつ目詰
りを起して分離が極めて困難となる。これを避けるため
にはエマルジョンに無機塩類を添加しエマルジョン粒子
を凝集させてからろ過すればよく、この方法によりフィ
ルターの目詰りを起すことなくる別することができる。
エマルジョン粒子の凝集状態は無機塩類の添加条件によ
り調整することができる。さらに水や有機溶剤を用いて
洗浄を繰り返すことによりイオン性不純物の除去は極め
て容易であり、また乳化時に使用した界面活性剤の除去
も容易であり、アルコール等の有機溶剤で洗浄すること
によりほぼ完全に除去することができる。このエマルジ
ョン粒子を凝集させるための無機塩類としては、具体的
には塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、
硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硝酸カ
ルシウム等が例示され、その添加量はエマルジョン10
0重量部に対して1〜30重量部、好ましくは3〜20
重量部の範囲がよく、1重量部以下では粒子の凝集が十
分に起こらず、また30重量部以上では溶解度を越える
ためそれ以上添加しても効果が期待できず、後工程での
洗浄の効率を悪くする原因となる。さらに、エマルジョ
ン粒子の凝集をより容易に行なうためにアルコール等を
併用してもよい。
このようにして凝集したエマルジョン粒子をフィルター
を用いて分離し、遠心脱水機などにより十分に脱水した
後、洗浄を行ない、この脱水と洗浄を繰り返してから乾
燥させシリコーンエラストマー微粉末とする。
ここで、乾燥時には凝集を少なくするため流動乾燥機な
どのように撹拌または流動させながら乾燥させることが
好ましい。洗浄工程を充分に行なうと乾燥工程において
特別の解砕手段を用いなくても流動乾燥などにより凝集
体がくずれ、ほぼ完全な球状微粒子が単離できる。
本発明では体積平均粒径が20μm以下のシリコーンエ
ラストマーエマルジョンを形威させ、これからシリコー
ンエラストマー微粉末をとりだしているが、上記の体積
平均粒径が20umを超えると、得られたシリコーンエ
ラストマー微粉末を有機樹脂に添加配合した場合、粒子
が粗いため分散性が悪く、耐衝撃(熱的衝撃、機械的衝
撃が含まれる)改良剤としての応力緩和効果や潤滑効果
が不十分となる。
(実施例) つぎに本発明を実例に基いて説明する。なお、例中の部
は全て重量部を示す。
合成例1 テトラメチルシクロテトラシロキサンに)St−Hのモ
ル数に対して1.5倍モルのアリルグリシジルエーテル
を添加し、白金系触媒を用いて85℃で3時間付加反応
させたのち、未反応物をストリップして除去し下記式で
示される化合物(I)を合成した。
この化合物(I)とオクタメチルシクロテトラシロキサ
ン及び1.2−ジビニルテトラメチルジシロキサンの配
合物を合計量として500部と溶媒としてジメチルホル
ムアミド100部を仕込み、115℃で1時間加熱して
脱水してから、リン酸トリブチル触媒2.5部を添加し
、撹拌しながら110℃で3時間平衡化反応を行なった
のち、135℃で1時間加熱して触媒のリン酸トリブチ
ルを分解し、さらに未反応物をストリップで除去して下
記式で示される化合物A−C及びFを合成した。この化
合物のビニル基含有量及びエポキシ基含有量を測定した
ところ第1表のとおりであった. 第 1 表 実施例1 合成例1でつくった化合物A100部に下記式で示され
る25℃での粘度が170cSのメチルハイドロジエン
ボリシロキサン2.4部を配合して)SiH/−)SL
−C}I”C}Isのモル比が1.2であるオルガノポ
リシロキサン組成物をつくった。
(>SiH含有量0. 745モル/100g)ついで
これにHLBが13.5のポリオキシエチレンオクチル
フエニルエーテル3部と水297部を添加してホモミキ
サーで均一に混合してから、316 kg/cm”の圧
力でガウリンホモジナイザーを通して均質化したところ
体積平均粒径が約2μmのエマルジョンを得た。
つぎにこのエマルジョン100部に塩化白金酸オレフィ
ン錯塩を白金量としてo.oot部添加し、20℃で2
0時間撹拌混合して反応させたところ、体積平均粒径は
ほとんど変わらずに2.3μmである球状の粒子からな
るシリコーンエラストマーエマルジョンが得られた。つ
いでこのエマルジョン100部を85℃に加熱して硫酸
ナトリウム5部を添加混合したところ、エマルジョンが
破壊されエマルジョン粒子が凝集した。
この凝集物を400メッシュのフィルターを取付けた遠
心脱水機を用いて脱水し含水率30%のケーキ状とし、
さらにこのケーキ状物100部にイオン交換水500部
を添加し撹拌洗浄し、これを上記と同様の遠心脱水機で
脱水した。この洗浄・脱水をさらに2回繰り返して得ら
れた含水率30%のケーキ状物を入口温度100℃、出
口温度60℃の熱風循環式の流動乾燥機[PLO−5A
  ■大川原製作所製商品名]を用いて乾燥したところ
、体積平均粒径が約5μm、含水率が0.1%、トルエ
ン抽出分が0.5%のシリコーンエラストマー微粉末A
が得られた。
実施例2 合成例1でつくった化合物B 100部に実施例1で用
いたのと同じメチルハイドロジエンボリシロキサン2、
3部を配合して”>SiH / )SiCH=CHgの
モル比が1.2であるオルガノポリシロキサン組成物を
つくった。ついでこのものを実施例1と全く同じ方法で
乳化して体積平均粒径が約3μmのエマルジョンを得た
このエマルジョンを実施例1と全く同じ方法で硬化し、
ついで硫酸ナトリウムを加えてエマルジョンを破壊・凝
集させたのち、同様に洗浄・脱水を4回繰り返してから
同様に乾燥を行ないシリコーンエラストマー微粉末Bを
得た。
実施例3 合或例lでつくった化合物0100部に実施例1で用い
たのと同じメチルハイドロジエンボリシロキサン1.9
部を配合した以外は実施例lと全く同じ方法によってシ
リコーンエラストマー微粉末Cを得た。
これら微粉末A%B%Cの一般特性値は第2表に示すと
おりであった。
第 2 表 なお、特性の測定は下記の方法によって行なった。以下
のすべての例についても同様である。
( 1 ) )SiCH=CH.含有量の測定四塩化炭
素15mI2にサンプル約0.5gを正確に秤取して溶
解させ、これにハヌス液(0.2N臭化ヨウ素一酢酸溶
液)  25ml2を加えて2時間25℃の恒温の暗所
に置きビニル基を反応させる。20重量%のヨウ化カリ
ウム水溶液15mβを加えて遊離するヨウ素を0.1N
チオ硫酸ナトリウム水溶液でデンブン指示薬の終点まで
滴定し、消費されたヨウ素より)SiCI{=CH*含
有量を算出する。
(2)−>SiH含有量の測定 n−ブタノール15mJBにサンプル約0. 5gを正
確に秤取して懸濁させる。これにKOH水溶液(20%
KOH /水十メタノール)  25mj2を加えて約
5分間−> S i H基を反応させ、発生した水素ガ
スの容積を測定し気圧補正したのち、1モルの水素ガス
が標準状態で22400mβを占めることより−3)S
iH基含有量を計算する。
(3)エポキシ基含有量の測定 サンプル約2gを正確に秤量し、100mJ2共栓フラ
スコに入れ、10mnの塩酸一ジオキサン溶液(濃塩酸
1.5mJ2を精製ジオキサンloomβに混合した溶
液で使用直前に調整したものを正確に10mβ添加する
)に溶解又は懸濁し10分間放置したのち、中性のエチ
ルアルコールを約20〜30mg加え、過剰の塩酸をフ
ェノールフタレインを指示薬として0.IN苛性ソーダ
溶液で滴定し、エポキシ基含有量を算出する.なお、こ
の測定法はオルガノポリシロキサンのサンプルとエラス
トマー微粉末のサンプルの両方に適用した. (4)抽出水の電気伝導度及び界面活性剤濃度の測定 サンプル約6gを正確に秤量し、イオン交換水(電気伝
導度1μS/cm以下) 150gと共にステンレス製
容器に入れ、密封後121±3℃の恒温器中に静置し2
0時間加熱抽出する.抽出後、予めイオン交換水で1回
洗浄したろ紙を用いてろ過し、得られた抽出水について
電気伝導度、界面活性剤濃度を測定する。電気伝導度の
測定には東京東亜エレクトロニクス社製の電気伝導度計
を用いた.界面活性剤濃度は抽出水の表面張力を測定し
検量線により求めた。表面張力は協和科学社製の表面張
力計を用いて測定した。
(5)体積平均粒径及び粒径分布の測定サンプル0.1
〜0.2gをメノウ乳鉢で十分にほぐし、ノニオン界面
活性剤の入った水約20gで希釈し分散液とする.これ
をコールターカウンター(コールターエレクトロニクス
社製)を用いて体積平均粒径及び粒径分布を測定する。
合成例2 テトラメチルトリブロビルシクロテトラシロキサンに−
)St−Hのモル数に対して2.0倍モルのアリルグリ
シジルエーテルを添加し、白金触媒を用いて85℃で2
0時間反応させたのち未反応物をストリップし、下記式
で示される化合物(n)を合成した。
この化合物(II)144部とオクタメチルシクロテト
ラシロキサン330部と分子鎖両末端がジメチルビニル
シロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン単位が8個
よりなる粘度が7cS (25℃》のジメチルボリシロ
キサン(>SICH−CH*含有量0.25モル/10
0g) 26部と溶媒としてジメチルホルムアミド10
0部を仕込み115℃で1時間加熱して脱水した。つぎ
にリン酸トリブチル触媒2.5部を添加し、撹拌しなが
ら110℃で3時間平衡化反応を行なったのち、135
℃で1時間加熱して触媒のリン酸トリブチルを分解し、
さらに未反応物をストリップで除去し、下記式で表され
る化合物Dを合成した。
このもののビニル基含有量は0. 013モル/ l0
0g.エポキシ基含有量は0. 060モル/ 100
gであった。
実施例4 合成例2でつくった化合物D I00部にジメチルハイ
ドロジエンシロキサン単位[ (cHm) tHsiO
o. sl60モル%、SLOx単位40モル%からな
るメチルハイドロジエンボリシロキサン(−)SiH含
有量0. 937モル/100g)1.7部を配合して
)SiH / ’)SiCH=CHtのモル比が1.2
であるオルガノポリシロキサン組成物をつくった。さら
にこの組成物を実施例1と同じ方法で乳化し、体積平均
粒径が約3μmのエマルジョンをつくった。ついでこの
エマルジョンを実施例lと同じ方法で硬化して体積平均
粒径4.5μmのエラストマーエマルジョンとしたのち
硫酸ナトリウムを加えてエマルジョンを凝集させて破壊
し,同様に脱水、洗浄を繰り返してから乾燥し、シリコ
ーンエラストマー微粉末Dを得た。
合成例3 ヘプタメチルシク口テトラシロキサンと−)St−}1
のモル数に対して2.0倍モルのビニルシクロヘキセン
エボキサイドを添加し、白金系触媒を用いて85℃で4
時間反応させたのち未反応物をストリップして除去し、
下記式で示される化合物(III)を合成した。
この化合物(III) 118部、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン279. 5部、オクタフエニルシク
ロテトラシロキサン57.5部及び分子鎖両末端がジメ
チルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン
単位が8個よりなる粘度が7cS (25℃)のジメチ
ルボリシロキサン45部とジメチルホルムアミド100
部を仕込み、合成例lと同様の方法により平衡化反応を
行ない、下記式で表される化合物Eを合威した。
実施例5 合成例3でつくった化合物E 10G部に実施例4で使
用したのと同じメチルハイドロジエンボリシロキサン2
.9部を配合して−>SLH / ’)SiCI{’C
Hiのモル比が1.2であるオルガノポリシロキサン組
成物をつくった。さらにこのものを実施例lと同じ方法
で乳化分散し、体積平均粒径が6.7μmのエラストマ
ーエマルジョンとしたのち硫酸ナトリウムを加えてエマ
ルジョンを凝集させて破壊し、同様に脱水、洗浄を繰り
返してから乾燥し、シリコーンエラストマー微粉末Eを
得た。
微粉末D,Hの一般特性値を前記実施例1〜3の場合と
同様にして測定したところ、その結果は第3表に示すと
おりであった。
第 3 表 比較例l 合成例lでつくった化合物F 100部に実施例lで用
いたのと同じメチルハイドロジエンボリシロキサン1.
6部を配合して−)SiH / )SiCI二GHzの
モル比が1.2であるオルガノポリシロキサン組成物を
つくった。さらにこのものを実施例1と同じ方法で乳化
分散し、体積平均粒径が約4μmのエマルジョンをつく
った。ついでこのエマルジョン100部に塩化白金酸オ
レフィン錯塩を白金量として0. 001部添加し、4
0℃で20時間撹拌混合し、)S i H含有量を測定
して付加反応率を求めたがほとんど反応していなかった
.これをさらに60℃に加熱しlO時間撹拌を続けたと
ころ付加反応率は90%以上となったが、生成したエラ
ストマーエマルジョンの一部が凝集して表面に数百μm
のシリコーンゴム粒状硬化物を含んだエマルジョンが得
られた。このものの平均粒径は約30μm以上であり、
このエラストマーエマルジョンを実施例lと同じ方法で
硫酸ナトリウムを加えて凝集させ破壊し、脱水・洗浄を
繰り返したのち乾燥してシリコ一ンエラストマー粉末F
を得た。このエラストスー粉末は粉砕不可能な多数の数
百μm以上の工=ストマー粒状硬化物を含んでおり、こ
の粉末を8メッシュのふるいにかけたところ約15%の
粒0200μm以上のシリコーンエラストマ一粒状硬イ
1物を含んでいた。
比較例2 分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で参鎖された
25℃での粘度が400cSのジメチルボリシロキサン
( )SiCH=CHi含有量0. 0185モル/ 
100g)100部に分子鎖両末端がトリメチルシロキ
シ基【封鎖された25℃での粘度が1 70cSのメチ
ルハイトロジエンボリシロキサン(−>SiH含有量0
. 745−Eル/100g) 17。1部及びアリル
グリシジルエーテノ1lO部を配合して混合し、−)S
iH基とビニル基とCモル比が1.2である組成物をつ
くった。ついでこの組成物に実施例1で使用したのと同
じ界面活伯剤3部と水297部とを添加し、実施例1と
同様にエマルジョンをつくったところ、このエマルジョ
ンは体積平均粒径が3μmであった.つぎにこのエマル
ジョンに実施例lと同様に白金触媒を添加して50℃で
6時間反応させたところ、エマルジョンの一部が凝集し
て上層部にオイル状物が浮上してきた。ついでこのエマ
ルジョンに硫酸ナトリウムを添加して破壊凝集させたの
ち、脱水、洗浄、乾燥してシリコーンエラストマー粉末
Gを得た。
このものは一部ゴム状に凝集した粒径200μm以上の
粗大粒子を含む粉末で、一般特性は第4表に示すとおり
であり、未反応アリルグリシジルエーテルに起因すると
思われる揮発分、トルエン抽出分が検出された。
比較例3 比較例2で使用したのと同じジメチルボリシロキサン1
00部とメチルハイドロジエンボリシロキサン20部及
びアリルグリシジルエーテルlO部を配合して混合物l
をつくった。つぎに上記と同じジメチルボリシロキサン
100部に塩化白金酸オレフィン錯塩を白金量として0
. 001部添加して混合物2をつくった。つぎにこの
混合物1と2を別々に温度が5℃以下になるように冷却
し、5℃以下の温度を保って両者を混合し、さらに5℃
以下に保ったまま実施例1で使用したのと同じ界面活性
剤6部と5℃に冷却した水564部をホモミキサーで均
一に混合したところ、乳化している間に付加反応が進ん
で未乳化の粒径200μm以上のシリコーンゴム粒状硬
化物を含んだエマルジョンが得られた。このものの平均
粒径は測定不能であり、このものを80メッシュのフィ
ルターでろ別したところ約20%の粒径200μm以上
のシリコーンゴム粒状硬化物を含んでいることがわかっ
た。
比較例4 比較例1で得られた平均粒径が3μmのエマルジョンに
白金触媒を添加したのち室温で1時間放置後、入口温度
150℃、出口温度80℃としたスプレードライヤーG
A−31[ヤマト科学■製商品名]を用いてスプレード
ライしたところ、含水率0.8%のシリコーンエラスト
マー微扮末Hが得られた。このものの一般特性は第4表
のとおりであり、界面活性剤に起因すると思われる抽出
水電気伝導度と界面活性剤がかなり検出された。
第 4 表 実施例6、比較例5 前記の実施例1〜5、比較例2及び4で得たシリコーン
エラストマー微粉末A〜E.G及びHをそれぞれ単独で
用い、下記の配合表に従って配合し、ヘンシェルミキサ
ーで混合したのち、80〜100℃の二軸ロールで5分
間混練し、得られた混練物を冷却・破砕し、タブレット
化して半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物を得た。ま
た、シリコーンエラストマー微粉末を添加しないほかは
下記配合と同一の組成物を調製した。
配合表 ” KBM−403 :  [γ−グリシドキシブロビ
ルトリメトキシシラン、信越化学工業■製商品名]なお
、配合表中のエポキシ樹脂にはオルトクレゾールノボラ
ック樹脂(エポキシ当量l96、軟化点78℃)、難燃
化エポキシ樹脂には臭素化ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(エポキシ当量270、軟化点80℃)、フェノー
ル樹脂硬化剤にはフェノールノボラック樹脂(水酸基当
量106、軟化点83℃)を使用した。
得られた組或物を用いて、低圧トランスファー成形機(
東亜精機製50トンプレス)により、180℃、70k
g/cn”  2分の条件で成形し、成形後l80℃で
1時間の後硬化を行ない、FP(フラットパッケージ)
型ICの耐熱衝撃性試験用に6mIIIX6nuoの大
きさで厚さ0.7mmと0.9mmのテスト素子を作っ
た。得られた試料素子について下記の耐熱衝撃性試験を
行なった。
耐熱衝撃性試験(吸湿半田試験) 用いたシリコーンエラストマー微粉末毎にかつ厚さ毎に
それぞれ試料素子lO個を採り、85℃、湿度85%の
恒温恒湿槽に24時間放置して吸水率を測定した。吸水
率を測定した試料素子をそのままで半田浴中に浸漬し素
子表面にクラックが入るまでの時間(秒)を測定した。
半田浴の温度は試料素子の厚さが0. 7mmのとき2
15℃、厚さが0.9mmのとき240℃とした。測定
結果は第5表に示すとおりであった。この測定値は全て
試料素子lO個の平均値である。
第5表 半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物に本発明のシリコ
ーンエラストマー微粉末を添加配合することにより、 成形物の耐熱衝撃性が改良されてい る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)1分子中にケイ素原子に結合したビニル基を
    少なくとも2個とケイ素原子に結合したエポキシ基含有
    有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン (b)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
    くとも2個有するオルガノハイドロジエンポリシロキサ
    ン および (c)白金系触媒 を主成分とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物を
    水性エマルジョンとして水中に分散させ、次いで分散状
    態で粒子を硬化させることによって体積平均粒径が20
    μm以下のシリコーンエラストマーエマルジョンを生成
    させ、このエマルジョンに無機塩類を添加して硬化した
    分散粒子を凝集、分離させ、次いでろ別、洗浄、乾燥す
    る工程からなることを特徴とするエポキシ基含有シリコ
    ーンエラストマー微粉末の製造方法。 2、(a)1分子中にケイ素原子に結合したビニル基を
    少なくとも2個とケイ素原子に結合したエポキシ基含有
    有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン (b)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
    くとも2個有するオルガノハイドロジエンポリシロキサ
    ン および (c)白金系触媒 を主成分とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物を
    水性エマルジョンとして水中に分散させ、次いで分散状
    態で粒子を硬化させることによって体積平均粒径が20
    μm以下のシリコーンエラストマーエマルジョンを生成
    させ、このエマルジョンに無機塩類を添加して硬化した
    分散粒子を凝集、分離させ、次いでろ別、洗浄、乾燥す
    る工程からなる製造方法により製造されたことを特徴と
    するエポキシ基含有シリコーンエラストマー微粉末。
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