[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH0266456A - 疾病動物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製造方法 - Google Patents

疾病動物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0266456A
JPH0266456A JP21799288A JP21799288A JPH0266456A JP H0266456 A JPH0266456 A JP H0266456A JP 21799288 A JP21799288 A JP 21799288A JP 21799288 A JP21799288 A JP 21799288A JP H0266456 A JPH0266456 A JP H0266456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
animals
glycoprotein
animal
diseased
acid glycoprotein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21799288A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Tamura
啓二 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAIKIN KAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SAIKIN KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAIKIN KAGAKU KENKYUSHO KK filed Critical SAIKIN KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority to JP21799288A priority Critical patent/JPH0266456A/ja
Publication of JPH0266456A publication Critical patent/JPH0266456A/ja
Priority to US08/041,428 priority patent/US6333160B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は畜産動物、愛玩動物或いは実験動物の疾病を早
期発見すると共に経過観察、健康管理等に有用な疾病動
物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製
造方法に関するものである。
[従来の技術] 畜産動物としてはウシ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ニ
ワトす等が飼育され、愛玩動物としてはイヌ、ネコ等が
飼われ、実験動物としてはウサギ、モルモット、マウス
、イヌ、ネコ、ラット等が用いられるのが一般的である
[発明か解決しようとする課題] 畜産動物の場合肉、乳、卵等の製品の品質を一定以上の
ものとするためには、疾病動物を生産ラインから外す必
要があるが、従来は疾病動物を判別する有効な手段がな
く、飼育管理者が経験により見出し、獣医の診断を受け
るようにしている。
しかしながら、このような経験による判断は病状がかな
り進行してからてないと分かり難く、手遅れになるケー
スが多い。
又、仔ブタや仔ウシの導入の際、何らかの疾病のため新
しい飼育環境に順応できずに急死してしまうケースが多
い。
更に、近年のペットブームで犬や猫が多くの家庭で飼わ
れるようになってきているが、これらの愛玩動物の健康
状態も相当な経験者てなけければ分からず、疾病か進行
して手遅れになるケースが多い。
又、実験動物は体重の推移により健康状態が判定され、
正常と思われるものが実験に供される。
しかしながら、実験開始後原因不明で死亡するケースや
、薬物に対する反応が異常に高いもの又は異常に低いも
の等かあり、実験動物が何等かの疾病を有していたので
はないかと疑われる場合が少なくない。
本発明は畜産動物、愛玩動物、実験動物の健康状態を一
次的に診断し、何らかの疾病を有するものを区別し得る
ようにすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、畜産動物、愛玩動物、実験動物の体液中のα
1−酸性糖蛋白を測定することを柘徴とする疾病動物の
一次診断方法、畜産動物、愛玩動物、実験動物のα1−
酸性糖蛋白に対する異種動物の特異抗体を含有する拡散
平板に、検体注入用の孔を設けてなることを特徴とする
疾病動物の一次診断試薬、及び畜産動物、愛玩動物、実
験動物の血清を硫安分画し、次いでイオン交換カラムク
ロマトグラフィーにより精製し、更にゲル)濾過により
精製したα1−酸性糖蛋白を異種動物に免疫し、得られ
た特異抗血清を拡散平板に含有せしめることを特徴とす
る疾病動物の一次診断試薬の製造方法にかかるものであ
る。
ここで、畜産動物としてはウシ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒ
ツジ、ニワトリ等が、愛玩動物としてはイヌ、ネコ等が
、実験動物としてはウサギ、モルモット、ラット、マウ
ス、イヌ、ネコ等が挙げられる。
試料として用いられる体液としては血液、血漿、血清、
尿、乳汁、髄液、関節液、腹水、胸水、涙液、胆汁、精
液、鼻汁、唾液等が挙げられる。
前記各種動物のα1−酸性糖蛋白は以下のようにして得
る。
■硫安分画による一次精製 動物血清に硫安を60%飽和になるよう加え、室温で3
時間放置後、生じた沈殿を除く。更に上澄に硫安を90
%飽和になるよう加え、4℃、16時間放置後、α1−
酸性糖蛋白画分を沈殿として得る。
■DEAE−カラムクロマトグラフィーによる二次精製 硫安分画で得たα1−酸性糖蛋白画分を0.02M、 
1)114.3の酢酸緩衝液で透析し、同緩衝液で平衡
化したDEAE−セルロースカラムにかける。緩衝液濃
度を変え、段階的に溶出し、例えば0.1M、  0.
5M、2.0Mの緩衝液で溶出した場合、0.5Mで溶
出される両分としてα1−酸性糖蛋白を得る。
■CM−カラムクロマトグラフィーによる三次精製 DEAE−セルロースカラムによって精製されたα1−
酸性糖蛋白画分を0.02M5pH4,3の酢酸緩衝液
で透析し、同一緩衝液で平衡化したCM−セルロースカ
ラムにかける。
吸着されずに溶出される両分としてα1−酸性糖蛋白を
得、精製水で透析後、凍結乾燥する。
■ゲル)濾過による四次精製 CM−セルロースカラムによって精製されたα1−酸性
糖蛋白画分をセファクリルゲル等のカラムで分子量の大
きさの違いにより分離する。α1−酸性糖蛋白画分は分
子量5万前後の位置に溶出され、精製水で透析後、凍結
乾燥し、白色粉末のα1−酸性糖蛋白を得る。
以上の精製操作により得られた各種動物血清中のα1−
酸性糖蛋白の理化学的性状は、5DS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動法、アミノ酸分析機、ガスクロマトグ
ラフィー、平板等重点電気泳動法等を用いて解析した。
結果は下記第1表の通りである。
第1表 各種動物血清中のα1−酸性糖蛋白の理化学的
性状上記の精製した各種動物のα1−酸性糖蛋白にフロ
イト・コンプリート・アジュバント(Freund’s
 Cotnplete Adjvand:デイフコ社製
)を加えて乳化させ、これをヤギ、ウサギ、ヒツジ、ウ
マ、ウシ等(当該動物以外の動物)に皮下注射する。注
射は2週間間隔をもって繰返し行ない、抗体価の上昇を
確認してから採血する。
こうして得られた血液を遠心分離してその上澄を採取す
れば特異抗血清が得られる。
本特異抗血清を用い種々の免疫学的抗原抗体反応により
α1−酸性糖蛋白を検出、定量することができる。例え
ば、−光放射免疫拡散法、二重免疫拡散法、免疫電気泳
動法、抗原抗体交叉電気泳動法、対向免疫電気泳動法、
ロケット電気泳動法、感作赤血球凝集反応法、受身赤血
球凝集阻止反応法、感作ラテックス凝集反応法、免疫比
濁法、ラジオイムノアッセイ法、酸素免疫測定法等の方
法で試料中のα1−酸性糖蛋白と抗原−抗体反応を起こ
させ、血液或いは体液中のα1−酸性糖蛋白を測定する
(1〕−光放射免疫拡散法(SRID法)抗α1−酸性
糖蛋白血清を含む寒天平板の小穴に、血清などの試料(
抗原)を5d注入する。室温或いは37℃で24〜48
時間反応させると試料中のα1−酸性糖蛋白が放射状に
拡散し、抗体と反応して沈降リングを形成する。
抗原濃度と沈降リングの面積は直線的に相関するので、
α1−酸性糖蛋白標準液の検量線から試料中のα1−酸
性糖蛋白量を算出できる。この方法は、簡便で高価な機
器類を必要とせず、再現性も高い。たたし判定までにや
や長時間を要する。最小感度は5■/11で血清中のα
1−酸性糖蛋白の定量に適している。
(n)受身赤血球凝集阻止反応法(PHA−1法)マイ
クロプレート(V型)のウェルに緩衝液を25dずつ分
注し、次に試料をダイリュータ−(25d)で20希釈
系列を作る。一定力価の抗α1−酸性糖蛋白血清を25
4加え、混合し、室温で30分間静置して中和する。こ
れに感作+fn球(ヒツジ赤血球にα1−酸性糖蛋白を
結合させたもの)を50d加え、混合後、2時間以上静
置して赤血球の凝集の有無で判定する。標桑α1−酸性
糖蛋白の凝集価と検体の希釈倍数からα1−酸性糖蛋白
濃度を算出する。微量のα1−酸性糖蛋白(10ng/
ν!以下)の定量法として用いており、尿中α1−酸性
糖蛋白の測定などに簡便である。たたし、血清α1−酸
性糖蛋白の定量には2n希釈を行なうため誤差が大きく
適さない。感度はIOng/ xlである。
■酵素免疫測定法(EIA法) これにはプレート法とビーズ法かある。
抗体をコーティングした器材に試料とアルカリホスファ
ターゼ標識α1−酸性糖蛋白を加え37℃2時間の競合
法で反応させ、洗浄後p−二トロフェニルホスフエイト
を加え30分の後反応をとめ、吸光度を450nmで測
定する。
同様にして得たα1−酸性糖蛋白標準曲線からα1−酸
性糖蛋白量を算出する。感度は10n(!、/11であ
る。
■免疫比濁法(TIA法) 一定力価に希釈した抗α1−酸性糖蛋白血清2 、 O
xlに試料50dを加えると、凝集反応を起こし濁りを
生ずる。この濁りは抗原量に応じて強まる。37℃で3
0分反応させ分光光度計(吸光度340nm )で濁度
を測定する。試料ブランクの値で補正してα1−酸性糖
蛋白画分線からα1−酸性糖蛋白量を算出する。自動分
析器(日立705)を用いた場合は抗体500J 、試
料20Jで37℃、l()分の反応で測定できる。迅速
で再現性も良い。感度は5ug/ν!である。
[作   用] 畜産動物、愛玩動物、実験動物の正常な動物中の血液中
に含まれその他の体液中にも存在するα1−酸性糖蛋白
は、各種疾病特に炎症、感染症、悪性腫瘍等の場合高値
を示すので、体液中のα1−酸性糖蛋白を免疫学的な手
法によって測定することにより必ずしも疾病を特定する
ことはできないが、何等かの疾病の存在を発見すること
ができ、二次的に精密検査等を行なえば診断を確定する
ことができる。
各種動物のα1−酸性糖蛋白を高度に精製することかで
きるので、特異性の高いしかも高力価の抗α1−酸性糖
蛋白血清が得られ、信頼性の高い診断試薬を容易に製造
することができる。
[実 施 例] 実施例I A:ウシα1−酸性糖蛋白の精製 ウシ血清に硫安を60%飽和になるよう加え、室温で3
時間放置後、生じた沈殿を除き、更に上澄に硫安を90
%飽和になるよう加え、4℃、16時間放置後、α1−
酸性糖蛋白を沈殿として得る。
硫安分画で得たα1−酸性糖蛋白を0.02M。
pH4,3の酢酸緩衝液で透析し、同緩衝液で平衡化し
たDEAE−セルロースカラムにかけ、0.1Mの緩衝
液で洗浄した後0.5Mの緩衝液で溶出される両分とし
てα1−酸性糖蛋白を得る。
DEAE−セルロースカラムによって精製したα1−酸
性糖蛋白画分を0.02M5pH4,3の酢酸緩衝液で
透析し、同一緩衝液で平衡化したCM−セルロースカラ
ムにかけ、未吸着溶出画分としてα1−酸性糖蛋白を得
、精製水で透析後、凍結乾燥する。
CM−セルロースカラムによって精製したα1−酸性糖
蛋白画分をセファクリルゲル等のカラムで分子量の大き
さにより分画し、分子量5万前後の位置に溶出されるα
1−酸性糖蛋白画分を精製水で透析後、凍結乾燥し、高
度に精製された白色粉末のα1−酸性糖蛋白を得る。
B:ウシα1−酸性糖蛋白に対する特異抗血清の調製 α1−酸性糖蛋白を生理食塩水で4mg/iyfになる
ように調製し、この溶液0.5νlに等量のフロイトの
コンプリードアシュバンドを混和乳化した液を、体重約
2Kgのウサギ(家兎)の背中皮下に分割注射した。2
週間後に前記と同様の操作で作成したα1−酸性糖蛋白
1藪を追加免疫し、更にその2週間後にα1−酸性糖蛋
白乳化液I mlFを再度追加免疫した。
最後の免疫より10日後に血液を採取し、血清を分離し
、56℃30分間加暦して非動化後、防腐の目的で0.
05%濃度になるように窒化ソーダを加えた。本抗血清
のα1−酸性糖蛋白抗体特異性はウシ血清を抗原とした
ラフタロ二−試験法及び免疫電気泳動法で測定した結果
α1−酸性糖蛋白以外の抗体は含まれていないことが証
明された。
C:ウシα1−酸性糖蛋白定性試験用試薬の調製及びウ
シa1−酸性糖蛋白の検出 1/15Mリン酸緩衝食塩水(pH7,4)に精製寒天
12%になるように加え、これを加温溶解し水平な容器
に厚さ約1.5o+mになるように注入し固化させる。
これに約3m+nの間隔で直径3ff1mの孔を穿設し
、その孔のそれぞれに本発明で得た、抗血清、被検血清
及びα1−酸性糖蛋白を含む標準血清を一杯になるまで
注入し、室温で24時間反応させる。このようにして、
被検血清と抗血清との間の沈降線を調べその沈降線の認
められるものをα1−酸性糖蛋白陽性と判定した。
D:ウシα1−酸性糖蛋白定量用試薬の調製1/15M
リン酸緩衝食塩水(pl+7.4 >に精製寒天を1.
2%になるように加え、加温溶解して55℃の温度に保
持する。これに前gc!Bの抗血清を最終濃度が2〜1
5%になるように加えて混和し、水平な容器に厚さ約1
.5mmになるように注入し固化させる。これに約15
mmの間隔で直径3ffIfflの孔をあけ、それぞれ
の孔にウシα1−酸性糖蛋白標準液の原液、4倍、16
倍希釈液及び被検液をそれぞれ5Iずつ正確に注入する
。室温で24時間反応させたところ、その沈降輪の直径
は一定の関数関係にあった。
E:正常ウシ血清中のα1−酸性糖蛋白の定量ホルスタ
イン、黒毛和種、日本雑用、ヘレフォード、シャーシー
等の健康なウシの品種毎の正常血清中a1−酸性糖蛋白
値を、前記りで調製した試薬を用いて一元放射免疫拡散
法により定量した。結果は下記第2表に示す通りである
第2表 品種毎の健康ウシ血清中のα1−酸性糖蛋白1
藪種による健康ウシ血清中のα1−酸性糖蛋白値の差は
認められなかった。
全143例中の最大値450ug/i+fを正常値の上
限とした。
F、各種疾病ウシの一次診断 正常、白血病、腸間膜脂肪壊死、腰痛、乳房炎、脱臼、
肺炎、産後起立不能、多発性関節炎と診断の確定したウ
シの血清中のα1−酸性糖蛋白を、前記りで調製した試
薬を用いて定量した、正常値の上限は450J1g/y
J’とした。結果は第1図に示す通りである。
正常ウシの異常率は0%であり、白血病85,0%、腰
痛83.3%、乳房炎84,6%、脱臼75.0%、肺
炎72.2%、産後起立不能79.3%、多発性関節炎
76.9%と疾病ウシは高率て異常と一次診断された。
従って、本発明の診断方法はウシの健康管理、疾病の経
過観察及び予後の判定にを用な情報を提供するものであ
る。
実施例2 前記実施例1のBで得られた特異抗体を担体にコーティ
ングし、これに試料としてウシの乳汁を加えると共に、
前記実施例1のAで得られた精製α1−酸性糖蛋白にア
ルカリフォスファターゼを標識した標識物を加え、37
℃、2時間競合反応させ、洗浄後、P−ニトロフェニル
フォスフエイトを加え30分の後反応を止め、吸光度を
450nmて測定する。同様にして得たal−酸性糖蛋
白の標準曲線からウシ乳汁中のα1酸性糖蛋白量を算定
した。その結果を下記第3表に示す。
の診断の確定したブタの血清中のα1−酸性糖蛋白を定
量した。結果は第4表に示す通りである。
(以下余白) 第3表 ウシ乳汁中のα1−酸性糖蛋白値実施例3 実施例1のAと同様の操作でブタのα1−酸性糖蛋白を
精製し、Bと同様の方法でヤギに免疫して特異抗血清を
得た。
Dと同様の操作でブタa1−酸性糖蛋白定量用試薬を調
製し、健康なランドレース種及びホワイトヨーク種及び
下記第4表に示す各種疾患第4表 ブタ血清中のα1 −酸性糖蛋白値 一酸性糖蛋白値506■/x1以上を異常とした。
健康なランドレース種及びホワイトヨーク種のブタのα
1−酸性糖蛋白値の最高値である505μg/’IIを
正常値の限界とすると、例数は多くはないがブタ赤痢、
滲出性皮膚炎、多発性膿瘍、肺炎、骨膜炎のブタは10
0%異常と判定され、大腸菌症でも80%が異常と判定
された。
従って、ブタの疾病、特に炎症、感染症等の早期発見が
可能なことが判明した。
本実施例の方法で一次スクリーニングすることにより、
何等かの疾病を有するブタが判別され、更に臨床的検査
、細菌・ウィルス学的検査、病理組織学的検査、画像診
断等の精密検査を二次的に行なうことにより、総合的な
判定を下すことができる。
診断の結果疾病を有すると判明したブタは、疾病、症状
により隔離、消毒、予防注射、治療薬の投与、飼養管理
の改善等を行なうことができる。
このように、本発明の一次診断方法は、定期的検査によ
り疾病発生の予察ができ、疾病の汚染状況の把握に役立
ち、種豚の健康管理が行なえる。
実施例4 実施例3と同様の操作で導入豚20頭の血清中α1−酸
性糖蛋白量を一元放射免疫拡散法により測定し、−次ス
クリーニングしたところ、その内の4頭か異常高値を示
した。
これらのα1−酸性糖蛋白が異常高値を示したブタを精
密検査したところ多発性膿瘍、髄膜炎、肺炎、感染症と
診断された。各個体に適切な治療が行なわれ健康体とな
った。
従来、仔ブタ或は肉用ブタを導入する際、導入ブタ自身
が何らかの疾病にかかっている場合も少なくなく、新ら
しい飼育環境に順応できず急死してしまうケースが多い
導入ブタの単価も高くなっているため、導入ブタの死亡
はコスト高、収益の減少につながる大きな問題であるか
、本発明の一次診断方法により、導入ブタの健康をチエ
ツクすることができ、導入ブタの急死を未然に防止する
ことか可能となる。
実施例5 実施例1のAと同様の操作でウマのα1−酸性糖蛋白を
精製し、Bと同様の方法でウサギに免疫して特異抗血清
を得た。
Dと同様の操作でウマα1−酸性糖蛋白定量用試薬を調
製し、ウマ血清中のα1−酸性糖蛋白量を測定した。結
果を下記第5表に示す。
第5表 ウマ血清中のα1−酸性糖蛋白値α1−酸性糖
蛋白値451μg/11以上を異常とした。
実施例6 実施例1のAと同様の操作でニワ]・りのα1−酸性糖
蛋白を精製し、Bと同様の方法でウサギに免疫して特異
抗血清を得た。
Dと同様の操作でニワトリα1−酸性糖蛋白定量用試薬
を調製し、ニワトリ血清中のα1−酸性糖蛋白量を測定
した。結果を下記第6表に示す。
実施例1のAと同様の操作でイヌのα1−酸性糖蛋白を
精製し、Bと同様の方法でウサギに免疫して特異抗血清
を得た。
Dと同様の操作でイヌα1−酸性糖蛋白定量用試薬を調
製し、イヌ血清中のα1−酸性糖蛋白量を測定した。結
果を下記第7表に示す。
第6表 ニワトリの血清中のα1−酸性糖蛋白量第7表
 イヌ血清中のα1−酸性糖蛋白値α1−酸性糖蛋白値
461μg/11以上を異常とした。
実施例7 α1−酸性糖蛋白値501ug/i+f以上を異常とし
た。
実施例8 実施例1のAと同様の操作でネコのα1−酸性糖蛋白を
精製し、Bと同様の方法でウサギに免疫して特異抗血清
を得た。
Dと同様の操作でネコα1−酸性糖蛋白定量用試薬を調
製し、ネコ血清中のα1−酸性糖蛋白量を測定した。結
果を下記第8表に示す。
第8表 ネコ血清中のα1−酸性糖蛋白値α1−酸性糖
缶白値581■/x1以上を異常とした。
実施例9 実施例1のAと同様の操作でマウスのα1−酸性糖蛋白
を精製し、Bと同様の方法でウサギに免疫して特異抗血
清を得た。
Dと同様の操作でマウスα1−酸性糖蛋白定量用試薬を
調製した。
マウス(BALB/c、8週、雄)5匹に結核菌(BC
G)105個を0 、 I If静注した後、経時的に
、採血し、前記試薬により一元放射免疫拡散法で血清中
のα1−酸性糖蛋白を測定した。
結果は第2図に示す通りであり、BCG投与後1日目よ
り血中α1−酸性糖蛋白は上昇し、3日目には最高値(
1300μg/ν1)を示し、以後、下降して9日目に
は投与前の正常値(240±80ug/111)に戻っ
た。
このように、BCGの感染によりα1−酸性糖蛋白の変
動が観察された。このことは、各種の薬効試験に供され
る化学物質や抽出物の生体に及ぼす作用を確認する一つ
の指標として有用であることを示すものである。
[発明の効果] 以上述べたように本発明の疾病動物の一次診断方法の発
明によれば、畜産動物、愛玩動物、実験動物の体液中の
αl−酸性糖蛋白を測定することにより、何らかの疾病
特に炎症を伴う疾病を一次的に診断(スクリーニング)
することかでき、炎症、感染症、悪性腫瘍等の早期発見
に役立つ。
定期的検査により疾病発生の予察が可能となる。
又、疾病の汚染状況の把握や、種牛・豚等の健康管理、
導入動物の健康管理に役立つ。
更に、薬剤、手術等の治療後の効果判定及び予後判定の
マーカーになり得る。
本発明の診断試薬によれば、上述の効果に加え、測定法
が簡便で大量の検体を測定でき、検査に要する血清等の
体液はごく微量で測定でき、更に再現性に優れている。
更に本発明の診断試薬の製造方法によれば、特異性の高
い拭動物α1−酸性糖蛋白抗体を得ることができ、信頼
性の高いものを安価に大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の診断試薬による牛血清中のα1−酸性
糖蛋白測定値の範囲を示す図、第2図は本発明の診断試
薬によるBCG感染マウスにおける血清中α1−酸性糖
蛋白値の変動を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)畜産動物、愛玩動物、実験動物の体液中のα_1−
    酸性糖蛋白を測定することを特徴とする疾病動物の一次
    診断方法。 2)畜産動物がウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ニワトリの
    いずれか、愛玩動物がイヌ、ネコのいずれか、実験動物
    がウサギ、モルモット、ラット、マウスのいずれかであ
    る請求項1記載の疾病動物の一次診断方法。 3)体液が血液、血漿、血清、尿、乳汁、髄液、関節液
    、腹水、胸水、涙液、胆汁、精液、鼻汁、唾液のいずれ
    かである請求項1記載の疾病動物の一次診断方法。 4)免疫学的抗原抗体反応を利用して測定する請求項1
    記載の疾病動物の一次診断方法。5)免疫学的抗原抗体
    反応が一元放射免疫拡散法、二重免疫拡散法、免疫電気
    泳動法、抗原抗体交叉電気泳動法、対向免疫電気泳動法
    、ロケット電気泳動法、感作赤血球凝集反応法、受身赤
    血球凝集阻止反応法、感作ラテックス凝集反応法、免疫
    比濁法、ラジオイムノアッセイ法、酵素免疫測定法のい
    ずれかである請求項4記載の疾病動物の一次診断方法。 6)正常な畜産動物群、愛玩動物群、実験動物群の各体
    液中のα_1−酸性糖蛋白の上限値を診断基準とする請
    求項1記載の疾病動物の一次診断方法。 7)畜産動物、愛玩動物、実験動物のα_1−酸性糖蛋
    白に対する異種動物の特異抗体を含有する拡散平板に、
    検体注入用の孔を設けてなることを特徴とする疾病動物
    の一次診断試薬。 8)畜産動物、愛玩動物、実験動物の血清を硫安分画し
    、次いでイオン交換カラムクロマトグラフィーにより精
    製し、更にゲル濾過により精製したα_1−酸性糖蛋白
    を異種動物に免疫し、得られた特異抗血清を拡散平板に
    含有せしめることを特徴とする疾病動物の一次診断試薬
    の製造方法。
JP21799288A 1988-08-31 1988-08-31 疾病動物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製造方法 Pending JPH0266456A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21799288A JPH0266456A (ja) 1988-08-31 1988-08-31 疾病動物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製造方法
US08/041,428 US6333160B1 (en) 1988-08-31 1993-03-31 Method and specific diagnostic system for objectively assessing and monitoring the relative homeostasis and health of animals

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21799288A JPH0266456A (ja) 1988-08-31 1988-08-31 疾病動物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0266456A true JPH0266456A (ja) 1990-03-06

Family

ID=16712927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21799288A Pending JPH0266456A (ja) 1988-08-31 1988-08-31 疾病動物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0266456A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53139712A (en) * 1977-05-07 1978-12-06 Behringwerke Ag Novel protein and production thereof
JPS548717A (en) * 1977-06-15 1979-01-23 Behringwerke Ag Novel glycoprotein and production
JPS55101860A (en) * 1979-01-30 1980-08-04 Nippon Koutai Kenkyusho:Kk Method of diagnosing cancer
JPS55134355A (en) * 1979-04-09 1980-10-20 Tomiaki Hamano Analysis case for disease diagnosis
JPS6244199A (ja) * 1985-04-12 1987-02-26 Kuraray Co Ltd 糖蛋白質に対するモノクロ−ン抗体およびその製法
JPS6269997A (ja) * 1985-09-02 1987-03-31 ベ−リングヴエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト 腫瘍会合性糖蛋白に対するモノクロ−ナル抗体およびそれらの製法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53139712A (en) * 1977-05-07 1978-12-06 Behringwerke Ag Novel protein and production thereof
JPS548717A (en) * 1977-06-15 1979-01-23 Behringwerke Ag Novel glycoprotein and production
JPS55101860A (en) * 1979-01-30 1980-08-04 Nippon Koutai Kenkyusho:Kk Method of diagnosing cancer
JPS55134355A (en) * 1979-04-09 1980-10-20 Tomiaki Hamano Analysis case for disease diagnosis
JPS6244199A (ja) * 1985-04-12 1987-02-26 Kuraray Co Ltd 糖蛋白質に対するモノクロ−ン抗体およびその製法
JPS6269997A (ja) * 1985-09-02 1987-03-31 ベ−リングヴエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト 腫瘍会合性糖蛋白に対するモノクロ−ナル抗体およびそれらの製法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Eckersall et al. Acute phase proteins in serum and milk from dairy cows with clinical mastitis
Kjelgaard-Hansen et al. Assay validation and diagnostic applications of major acute-phase protein testing in companion animals
Borges et al. Serum iron and plasma fibrinogen concentrations as indicators of systemic inflammatory diseases in horses
Cray Acute phase proteins in animals
Eckersall Recent advances and future prospects for the use of acute phase proteins as markers of disease in animals
Melillo Applications of serum protein electrophoresis in exotic pet medicine
O’Rourke et al. Monoclonal antibody F89/160.1. 5 defines a conserved epitope on the ruminant prion protein
Smith et al. Serum haptoglobin concentrations in Holstein dairy cattle with toxic puerperal metritis
US6245577B1 (en) IgG antibody testing method
Dixon et al. Canine serum thyroglobulin autoantibodies in health, hypothyroidism and non-thyroidal illness
Erhard et al. Assessment of colostral transfer and systemic availability of immunoglobulin G in new‐born foals using a newly developed enzyme‐linked immunosorbent assay (ELISA) system
JP2009020120A (ja) 動物において早期腎疾患を検出する方法
Pradeep Application of acute phase proteins as biomarkers in modern veterinary practice
Chandler et al. A new enzyme immunoassay system suitable for field use and its application in a snake venom detection kit
Lee et al. Clinical signs, duodenal histopathological grades, and serum high‐mobility group box 1 concentrations in dogs with inflammatory bowel disease
US6333160B1 (en) Method and specific diagnostic system for objectively assessing and monitoring the relative homeostasis and health of animals
Tyler et al. Evaluation of a whole blood glutaraldehyde coagulation test for the detection of failure of passive transfer in calves
Cavallo et al. Lipopolysaccharide from gram-negative bacteria enhances polyclonal B cell activation and exacerbates nephritis in MRL/lpr mice
Cobb et al. Determination of antibody levels to Candida albicans in healthy and hospitalised adults using a radioimmunoassay.
German et al. Development of an indirect ELISA for the detection of serum antibodies to Aspergillus fumigatusin captive penguins
Abdurahman Milk N‐acetyl‐B‐D‐glucosaminidase and Serum Albumin as Indicators of Subclinical Mastitis in the Camel
EP0366820B1 (en) Method of primary diagnosis for sick animals and diagnostic reagent for such method
JPH0266456A (ja) 疾病動物の一次診断方法、それに使用する診断試薬及びその製造方法
Miglio et al. Serum protein concentrations and protein fractions in clinically healthy Italian Heavy Draft Horses using agarose gel electrophoresis
Kromann et al. Assessment of automated assays for serum amyloid A, haptoglobin (PIT54) and basic biochemistry in broiler breeders experimentally infected with Escherichia coli