JPH0262744A - ディジタルデータ記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、記録データとともに記録媒体の信頼性の指標
となる履歴情報も記録するディジタルデ−少記録再生装
置に関するものである。

従来の技術 近年ディジタル記録再生技術は、広い分野に応用される
ようになり、特にディジタルオーディオ分野ではめざま
しい発展を遂げ、回転ヘッド方式％式％（ ＡＴ）などが実用化されるに至っている。

また一方、ＤＡＴなどの回転ヘッド方式の、テープを記
録媒体とするディジタルデータ記録再生技術をコンピュ
ータの補助記録装置へ応用しようという試みが盛んにな
ってきた。これらの装置は、ディジタル化されたオーデ
ィオデータの代わりにコンピュータから与えられるディ
ジタルデータを予め設定された一定量のデータ形式であ
るデータブロック毎に順次記録し、通常再生でディジタ
ルデータを読みとりデータブロックとして出力するもの
であり、極めて大容量なデータの記録、再生、及び保存
を可能にしている。また上記装置では記録されたデータ
の信頼性が非常に重要であり、テープ全体に関わる信頼
性の指標としてデータブロックを単位とした通常速度で
の記録再生回数をテープ上に記録することにより、テー
プ全体の疲労の程度を推定し、信頼性が低下したと判断
されるテープに対してデータが失われる前にデータの保
全処理を行なうなどしている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の構成では、テープの部位毎の
信頼性の指標がないために、テープのある一部分だけを
頻繁に記録あるいは再生した場合には、テープの他の部
分の信頼性は十分であっても通常記録再生回数は大きく
なり、テープ全体の信頼性が低下したと判断され、信頼
性が充分に確保されているテープの大部分のデータに対
しても保全処理を行い、その結果テープ使用効率を低下
させるという問題点や、通常速度を越える速度でテープ
を走行させトラックを間欠的に再生する高速サーチなど
の特殊記録再生動作の影響が通常記録再生回数に計数さ
れないという問題点を存していた。

本発明は上記問題点に鑑み、高速サーチなどの特殊記録
再生動作の影響を計数し、テープの記録部位毎からテー
プ全体にわたるまでの信頼性を的確に判断できるディジ
タルデータ記録再生装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、本発明のディジタルデータ記
録再生装置は、テープ上の分割された領域であるボリュ
ーム領域を単位とした記録媒体の使用状況の記録である
第一の履歴情報と、記録媒体全体に共通した使用状況の
記録である第二の履歴情報とを予め決められた手順で処
理する履歴情報処理手段と、上記二つの履歴情報をテー
プ上の予め決められた領域に記録再生する記録再生手段
とを備えるとともに、上記履歴情報処理手段として、ボ
リューム領域内の一部または全部に対して通常速度で記
録あるいは再生を行なった回数を示す通常記録再生回数
と、通常速度と異なる速度でテープを走行させて記録あ
るいは再生した回数を示す特殊記録再生回数とを上記ボ
リューム領域毎に計数する計数手段、あるいは上記計数
手段とともに上記特殊記録再生回数に予め決められた係
数を乗じて通常記録再生回数に換算し計数する計数手段
とを備えたものである。

作用 本発明は、上記した構成により、テープ全体に共通した
信頼性に関する履歴情報と、通常記録再生回数及び特殊
記録再生回数を含むテープのボリューム領域毎の頴歴情
報を得て、テープの各部位の疲労状況と媒体としての信
頼性を適切に判断するものである。

実施例 以下、本発明のディジタルデータ記録再生装置の実施例
について図面を参照しながら説明する。

まず第１図は、本発明の一実施例におけるディジタルデ
ータ記録再生装置の構成を示すものである。１はカセッ
トハーフ、２はリール、３はテープ、４はシリンダ、５
ａ１５ｂはヘッド、６はテープ３を一定速度で走行させ
るキャプスタンである。７はリール２とシリンダ４とキ
ャプスタン６の動作を制御するメカニズム制御部であり
、８は記録動作ではディジタルデータを符号化しヘッド
５ａ１５ｂへ記録信号を供給し、再生動作ではヘッド５
　ａ１５　ｂから得られる再生信号を復号し、ディジタ
ルデータを出力する信号処理部である。９は記録動作で
はテープの信頼性の指標である履歴情報を信号処理部８
に供給し、再生動作では上記履歴情報を抽出し出力する
履歴情報処理部である。

１０はディジタルデータと制御情報とを外部装置と送受
信する通信部、１１は通信部１０が授受する上記ディジ
タルデータを一時的に記憶するデータバッファである。

１２はデータバッファ１１のデータ転送を制御し、記録
動作ではデータの記録再生の基本単位であるデータブロ
ックの識別のために各々のデータブロックに付される識
別情報を信号処理部８に供給し、再生動作では上記識別
情報を抽出し出力するデータブロック記録再生制御部で
ある。１３は通信部１０からの制御情報に従い、予め設
定された制御手順によりメカニズム制御部７に動作指令
を出力し、信号処理部８、履歴情報処理部９、データブ
ロック記録再生制御部１２の動作を制御するシステム制
御部である。

以上のように構成された本実施例のディジタルデータ記
録再生装置の動作について、データの記録再生などの基
本動作とテープの履歴情報の管理に関する実用動作に分
けて説明する。

まず、データの記録または再生などの基本動作について
説明する。データの記録再生はデータブロックの識別の
為にデータブロックの各々に付される識別情報をもとに
一つのデータブロックを特定することにより、データブ
ロックを単位として行われる。第２図はテープ上の分割
された領域であるボリュームの構成を示すものである。

ボリュームはボリューム間の境界でトラッキングの安定
化を図るための領域であるプリアンプル領域と、ボリュ
ーム間でのトラックの干渉を防ぐための領域であるポス
トアンブル領域と、データが記録される領域であるデー
タブロック領域と、データが記録されていない未使用領
域とからなり、各領域に対して上記識別情報が記録され
る。まず、システム制御部１３が通信部１０を介して受
信した制御情報を記録指令と解釈した場合、システム制
御部１３はメカニズム制御部７、信号処理部８に記録指
令を発し、データブロック再生制御部１２に対し記録指
令及び指定されたデータブロックの識別情報を送る。デ
ータブロック記録再生制御部１２は信号処理部８に対し
てデータブロックの識別コードを送るとともにデータバ
ッファ１１を制御して信号処理部８の内部処理周期に同
期させてデータを送出させる。信号処理部８は入力され
たデータより記録信号を生成しヘッド５ａｓ５ｂを介し
てテープ上に記録する。

一方、システム制御部１３が通信部１０を介して受信し
た制御情報を再生指令と解釈した場合、システム制御部
１３はメカニズム制御部７、信号処理部８に再生指令を
発し、データブロック再生制御部１２に対し再生指令及
び指定されたデータブロックの識別情報を送る。信号処
理部８はヘッド５　ａＮ　　５　ｂで再生される信号を
復調し、再生データをデータバッファ１１に、識別情報
をデータブロック記録再生制御部１２に送る。データブ
ロック記録再生制御部１２は再生された識別情報と指定
されたデータブロックの識別情報を比較し、それが合致
した場合にデータバッファ１１を制御しデータを通信部
１０に送出させる。

また、ボリュームの作成はデータブロック記録再生制御
部１２に対してプリアンプル領域及びポストアンブル領
域を示す識別情報とデータが記録されていない未使用領
域を示す識別情報とを送り、必要な大きさの領域を未使
用領域として確保することで実現される。

次に、テープの履歴情報の管理に関する実用動作につい
て説明する。テープの履歴情報の管理は、上記のような
データブロックを単位とした記録あるいは再生の際、ボ
リューム領域毎にデータブロックの通常記録再生回数、
及び、高速サーチなどの特殊記録再生回数を計数し記録
するものである。

まず記録媒体であるテープがメカニズムにロードされる
と、システム制御部１３はテープの履歴情報が記録され
ているデータブロックの再生をメカニズム制御部７、信
号処理部８、履歴情報処理部９に対して指令する。テー
プ３上に記録されている履歴情報は、ヘッド５ａｖ５ｂ
により再生され信号処理部８で複合され、履歴情報処理
部９は複合されたデータからテープ全体の履歴情報とボ
リューム領域毎の履歴情報を抽出して記憶する。

ボリューム領域毎の履歴情報には、ボリューム領域内の
一部または全部に対して通常速度で記録あるいは再生を
行なった回数を示す通常記録再生回数と、通常速度と異
なる速度で記録あるいは再生を行なった回数を示す特殊
記録再生回数が含まれており、通常速度を越える速度で
テープを走行させトラックを間欠的に再生する高速サー
チの通過回数を特殊記録再生回数として扱う。

以降、基本動作に記したようにシステム制御部１３は通
信部１０を介して受信した制御情報に従い上記データブ
ロック単位の記録再生動作及び高速サーチ動作を実行す
る。その際、履歴情報処理部９は該当するデータブロッ
クを含むボリューム領域の通常記録再生回数、及び高速
サーチにおいて通過したボリューム領域の特殊記録再生
回数の値をインクリメントすることでテープの使用状況
を管理する。

さらに、システム制御部１３が通信部１０を介して受信
した制御情報をテープ履歴情報の記録指令と解釈した場
合、あるいは一連の処理が終了しテープをメカニズムか
らアンロードする指令と解釈した場合、システム制御部
１３はメカニズム制御部７に対し履歴情報を記録するデ
ータブロックへのデータ記録指令を発するとともに、履
歴情報制御部９に対し信号処理部８ヘデーター送出を指
令する。履歴情報処理部９は信号処理部８の内部処理周
期に同期して上記履歴情報を送出し、信号処理部８は入
力されるデータを変調し記録信号を生成し、記録信号は
ヘッド５ａ１５ｂを介してテープ３に記録される。

一方、テープの履歴情報を確認する場合、システム制御
部１３を介して履歴情報処理部９から必要なデータを読
み出すことにより随時知ることができる。

また、上記のようにして記録されたテープ全体に共通す
る履歴情報とボリューム毎の履歴情報をもとに、あるボ
リューム領域の疲労の程度を推定し、その信頼性が低下
し始めていると判断できる場合には、第３図に示すよう
にそのボリューム全体を改めて別の場所に記録し直すこ
とにより、同じテープ上にデータの保全処理を行なう。

以上のように本実施例によれば、テープ全体に共通の履
歴情報だけでなくボリューム領域毎の履歴情報もテープ
に記録することにより、テープの部位毎にも信頼性の指
標が得られ、テープ全体にわたる信頼性を的確に判断す
ることができ、ボリュームを単位とした適切なデータの
保全処理ができるものである。

なお、本実施例では、高速サーチを特殊記録再生回数の
対象としたが通常速度より低い速度の記録再生動作をそ
の対象としてもよい。一方、特殊記録再生回数をそのま
まテープ上に記録したが、ある係数を乗じて通常記録再
生回数に換算して計数し、通常記録再生回数のみをテー
プ上に記録してもよい。また、通常記録再生回数及び特
殊記録再生回数を記録再生動作のたびにインクリメント
せず、テープのロードからアンロードまでの通常記録再
生回数及び特殊記録再生回数をカウントし、履歴情報の
記録時にテープをロードした時点の通常記録再生回数、
特殊記録再生回数に加算してもよい。また、本実施例で
は、システム制御部１３、メカニズム制御部７、履歴情
報処理部９、データブロック記録再生制御部ｔ２はそれ
ぞれ独立な制御部または処理部としたが、これらはその
いくつかを統合してマイクロコンピュータで構成し、そ
のソフトウェアとして実現してもよい。

発明の効果 以上のように本発明のディジタルデータ記録再生装置は
、テープ上の分割された領域であるボリューム領域を単
位とした記録媒体の使用状況の記録である第一の履歴情
報と、記録媒体全体に共通する使用状況の記録である第
二の履歴情報とを予め決められた手順で処理する履歴情
報処理手段と、上記二つの壌歴情報をテープ上の予め設
定された領域に記録再生する記録再生手段とを備えると
ともに、上記履歴情報処理手段として、ボリューム領域
内の一部または全部に対して通常速度で記録あるいは再
生を行なった回数を示す通常記録再生回数と、通常速度
と異なる速度でテープを走行させ記録あるいは再生した
回数を示す特殊記録再生回数とを上記ボリューム領域毎
に計数する計数手段、あるいは上記計数手段とともに上
記特殊記録再生回数に予め決められた係数を乗じて上記
通常記録再生回数に換算し計数する計数手段とを備える
ことにより、高速サーチなどの通常と異なる速度での記
録再生動作の影響も計数されると同時に、記録媒体であ
るテープ上のボリューム単位の疲労の程度を容易にかつ
的確に判断することが可能となり、ボリュームを単位と
した適切なデータの保全処理を同一テープ上に行い、実
質的なテープの使用効率を上げることを可能とする。ま
た簡単な構成で容易に実現でき、その実用的効果は大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例におけるディジタルデータ
記録再生装置の構成図、第２図は同実施例におけるテー
プ上のボリュームの構成図、第３図は同実施例において
データの保全処理を実施した場合のテープ上のボリュー
ム配置図である。 １・・・・・・カセットハーフ、　　２・・・・・・リ
ール、　　３・・・・・・テープ、　　４・・・・・・
シリンダ、　　５・・・・・・ヘッド、６・・・・・・
キャプスタン、　　７・・・・・・メカニズム制御部、
８・・・・・・信号処理部、　　９・・・・・・記録媒
体履歴情報処理部、　　１０・・・・・・通信部、　　
１１・・・・・・データバッフハ　　１２・・・・・・
データブロック記録再生制御部、１３・・・・・・シス
テム制御部。 代理人の氏名　弁理士　粟罫　重孝　ほか１８第 図 第２図 第３図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録媒体であるテープ上に斜めに形成される複数
   のトラックから構成されるデータブロックを単位として
   データを記録あるいは再生する第一の記録再生手段を有
   し、テープ上の分割された領域であるボリューム領域を
   単位とした記録媒体の使用状況の記録である第一の履歴
   情報と、記録媒体全体に共通した使用状況の記録である
   第二の履歴情報とを予め決められた手順により処理する
   履歴情報処理手段と、上記二つの履歴情報をテープ上の
   予め設定された領域に記録再生する第二の記録再生手段
   とを有することを特徴とするディジタルデータ記録再生
   装置。
2. （２）履歴情報処理手段は、ボリューム領域内の一部ま
   たは全部に対して通常速度で記録あるいは再生を行なっ
   た回数を示す通常記録再生回数をボリューム領域毎に計
   数する第一の計数手段と、通常速度と異なる速度でテー
   プを走行させて記録あるいは再生を行なった回数を示す
   特殊記録再生回数をボリューム領域毎に計数する第二の
   計数手段とを備えたことを特徴とする請求項１記載のデ
   ィジタルデータ記録再生装置。
3. （３）履歴情報処理手段は、ボリューム領域内の一部ま
   たは全部に対して通常速度で記録あるいは再生を行なっ
   た回数を示す通常記録再生回数をボリューム領域毎に計
   数する第一の計数手段と、通常速度と異なる速度でテー
   プを走行させて記録あるいは再生を行なった回数を示す
   特殊記録再生回数をボリューム領域毎に計数する第二の
   計数手段と、上記特殊記録再生回数に予め決められた係
   数を乗じて、通常記録再生回数に換算し計数する第三の
   計数手段とを備えることを特徴とする請求項１記載のデ
   ィジタルデータ記録再生装置。