JPH0254728B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特に引出しを対象とする引き出し式
家具部品の調節可能な前板用取付装置に関し、支
持部材が、特に引き出し案内部材組立体の案内レ
ールに家具部品の各側方部において取付けられ、
該支持部材は前板に対して垂直に配置された取付
フランジと前板に対して平行に配置された保持フ
ランジとを含み、かつ前板は例えばスクリユーな
どによつて上方及び下方支持点において保持フラ
ンジ内に係合する保持部材に取付けられる。

上記種類の取付装置の機能は、現代の厨房家具
の製造において、引出しまたは引き出し式棚の前
板の調節及び再調節を行なうことができる前板用
取付装置を提供するのに広く利用され、それによ
り、例えば案内レールの取付に起因して生じた大
きい公差がある場合に、その家具部品を均等に整
合させかつその家具部品を正面から見たとき均等
に配置された接合部をあらわすことができる。

上記形式の取付具は、調節可能であつても、引
出し部品における前板の取付と固定が容易でなけ
ればならない。固定及び調節装置には容易に手が
届かなければならずかつ前板は確実に保持されな
ければならない。

本発明の目的は、前板の取付が迅速にできる特
に簡単な取付装置を提供するにある。

本発明の上記目的は、保持部材と支持部材間、
または前板と支持部材間で当接するくさび部材を
引出しの各側に配置し、かつ保持部材と支持部材
間で締付け係合を提供することによつて達成され
る。

本発明による取付装置によつて、前板は前方か
ら保持フランジ内に容易に係合させることができ
る。前板はそのまま直ちに確実に保持される。し
かも、前板の横方向への移動が可能である。前板
が所望の位置に定まると、くさび部材が移動され
て、前板は固定される。

くさび部材をスクリユーによつて支持部材の取
付フランジに保持し、かつくさび部材が案内され
る曲げ片を取付フランジから彎曲して形成し、か
つくさび部材が貫通突出する開口を保持フランジ
に形成し、それによりくさび部材がスクリユーに
よつて取付フランジに向つて移動できるように構
成することが好適である。

くさび部材の取付は、フラツプがくさび部材の
傾斜面と当接する傾斜部分をもつように構成する
ことによつて容易に実施される。

曲げ片がはめ合つて延びる溝がくさび部材に好
適に形成される。このようにして、くさび部材は
取付フランジ部において案内される。

図面を参照して、以下に本発明を詳細に説明す 第１図及び第２図から明らかなように、前板１
は、スクリユー６によつて前板１の右方部及び左
方部に配置された保持部材に取付けられる。

保持部材２は、金属シートから押抜き形成する
ことが好適でかつ２つのフツク部分１２をもつこ
とが好適である。保持部材２は前記フツク部分１
２によつて支持部材３内に係合可能である。

各支持部材３は、前板１に対して垂直に配置さ
れかつこの実施例では引出し案内部材に直接に取
付けられ、同時に引出しの側壁を形成する取付フ
ランジ８をもつ。保持フランジ９は取付フランジ
８から直角に折曲げられる。保持フランジ９は前
板１に対して平行に配置され、かつそれぞれ開口
１１をもち、該開口は該フランジのほぼ中央に設
けられ、前板１が取付位置に配置されるとき、く
さび部材４がこの開口を通つて突出する。

保持部材２のフツク部分１２は、保持フランジ
９の背面に延びる。保持フランジ９には、前板１
の不意の位置ずれを防止するための垂直方向の波
形凹凸部１３が形成される。

フツク部分１２は保持フランジ９の穴１４を通
つて突出する。

くさび部材４は、スクリユー５によつて保持さ
れ、かつ該スクリユーによつて移動される。各ス
クリユー５はくさび部材４に設けられた雌ねじ山
内に螺合しかつ取付フランジ８の穴を貫通する。
スクリユー５は、取付フランジ８の穴に間〓を保
つて受入れられ、これによつて、くさび部材４の
移動によつて行なわれるスクリユー５の半径方向
の移動が可能である。

傾斜部分１５′をもつ２つの曲げ片１５が取付
フランジ８から押抜き形成される。

前記曲げ片１５は、くさび部材４に形成された
溝１６内で案内されて、くさび部材４を保持す
る。

第３図から明らかなように、溝１６の底部は傾
斜して傾斜面１６′を形成し、この傾斜面は曲げ
片１５の各傾斜部分１５′と対応する。

第３図に示すように、スクリユー５を締付ける
ことによつて、くさび部材４は取付フランジ８に
向つて移動するばかりでなく、傾斜部分１５′と
傾斜面１６′とによつて、前板１に向けて押し寄
せられる。

くさび部材４は、開口１１を貫通して保持部材
２上に圧接するので、保持部材２は支持部材に締
付けられる。

この締付効果を向上するために、保持部材２に
は水平波形凹凸部１７が形成され、この凹凸部の
上にくさび部材４が圧接する。

既述のように、前板４の取付は、本発明による
取付装置によつて迅速に実施される。保持部材２
が取付けられた前板１は、フツク部分１２によつ
て支持部材３は保持フランジ９内に係合される。
次に、前板１は手によつて垂直方向及び横方向に
整合されるが、これは穴１４のサイズ及びフツク
部分１２の寸法の相対関係によつて実施できる。
前板１が所望位置に定められると、スクリユー５
を緊締することによつて、くさび部材４は保持部
材２に圧接されて、前板１を固定する。

第４図から第７図までに示す第２実施例におい
て、前板１は、保持部材２によつて支持部材３内
に係合される。保持部材２はスクリユー６によつ
て、前板１に取付けられる。支持部材３は、前板
１に対して垂直に配置され、かつ保持フランジ９
は前板１に対して平行に配置される。この実施例
において、保持フランジ９は各支持部材３の全長
にわたつて延びずに、前板１の高さのほぼ中心に
おいて取付フランジ８から折曲げ形成された１つ
の曲げ片によつて形成される。

くさび部材４の代りに、固定スクリユー７が配
設され、該スクリユーは保持部材２内にねじ込ま
れて、前記保持部材２を保持フランジ９及び支持
部材３に締付ける。

下方区域に配置されたスクリユー５も支持部材
２にねじ込まれて、取付フランジ８において軸方
向に移動しないように保持する。スクリユー５を
ねじ回転することによつて前板１の横方向への整
合ができる。

各支持部材３は、その上端にアングル形フラン
ジ２０をもち、該フランジ上に高さ調節スクリユ
ー２１が当接する。前記高さ調節スクリユー２１
は保持部材２に取付けられる。

保持部材２はフツク部分１２をもち、これを用
いて支持部材３内に係合される。係合された前板
１は既に引出しに保持されているが前板１の整合
は可能である。

前板の横方向の調節は既述のようにスクリユー
５をねじ回転することによつて実施される。高さ
調節スクリユー２１をねじ回転することにより、
前板１は水平接合位置に対して調節される。

前板が所望位置に定められると、固定スクリユ
ー７が緊締される。

第５図に示すように、固定スクリユー７は、保
持フランジ９を形成する曲げ片に形成された上向
きに開口する溝穴２２を通つて突出する。上向き
に開口する溝穴２２は比較的大きくつくられ、そ
れによつて前板１う移動が固定スクリユー７によ
つて妨げられることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による取付装置の側面図、第
２図は、第１図の矢印Ａの方向から見た図、第３
図は、第１図の矢印Ｂの方向から見た図、第４図
は、取付装置の第２実施例の側面図、第５図は、
第４図の矢印Ａの方向に見た図、第６図は、取付
装置の前記第２実施例の上面図で、その一部分は
断面で示し、第７図は、第４図の線−に沿つ
た断面図である。 図中の符号、１……前板、２……保持部材、３
……支持部材、４……くさび部材、５……スクリ
ユー、６……スクリユー、７……固定スクリユ
ー、８……取付フランジ、９……保持フランジ、
１１……開口、１２……フツク部分、１３……波
形凹凸部、１４……穴、１５……曲げ片、１５′
……傾斜部分、１６……溝、１６′……傾斜面、
１７……波形凹凸部、２０……アングル形フラン
ジ、２１……調節スクリユー、２２……溝穴を示
す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 特に引出しを対象とする引き出し式家具部品
   の調節可能な前板用取付装置であつて、支持部材
   が、特に引き出し案内部材組立体の案内レールに
   家具部品の各側方部において取付けられ、かつ前
   記支持部材は前板に対して垂直に配置された取付
   フランジと前板に対して平行に配置された保持フ
   ランジとを含み、かつ前板は例えばスクリユーに
   よつて上方及び下方支持点において保持フランジ
   内に係合する保持部材に取付けられ、引出しの各
   側方部に配置されたくさび部材が、前記保持部材
   と前記支持部材間、あるいは前記前板と前記支持
   部材間で当接して、前記保持部材と前記支持部材
   間の締付係合を提供する引き出し式家具部品の前
   板用取付装置。 ２ 前記くさび部材がスクリユーによつて前記支
   持部材の取付フランジに保持され、前記くさび部
   材が案内される曲げ片が前記取付フランジから曲
   げ抜かれ、かつ前記保持フランジが前記くさび部
   材が貫通突出する開口をもち、前記くさび部材が
   前記スクリユーによつて前記取付フランジに向け
   て移動可能である特許請求の範囲第１項記載の取
   付装置。 ３ 前記スクリユーが、前記くさび部材の雌ねじ
   山内に螺合されかつ前記取付フランジの穴を間〓
   を保ちつつ貫通突出する特許請求の範囲第２項記
   載の取付装置。 ４ 前記曲げ片が前記くさび部材の傾斜面上に当
   接する傾斜部分をもつ特許請求の範囲第２項記載
   の取付装置。 ５ 前記くさび部材の前記傾斜面が、溝の底部を
   形成する特許請求の範囲第４項記載の取付装置。 ６ 前記くさび部材が、前記保持部材上に圧接
   し、かつ前記保持部材が前記くさび部材と接触す
   る部分に波形凹凸部をもつ特許請求の範囲第１項
   記載の取付装置。 ７ 前記保持フランジが、前記くさび部材の上方
   及び下方に穴をもち、該穴を貫通して前記保持部
   材から曲げ抜かれかつ前記保持フランジの背面で
   可能なフツク部分が突出する特許請求の範囲第２
   項記載の取付装置。 ８ 前記保持部材の前記波形凹凸部が前記くさび
   部材と接触する部分において水平に配列され、か
   つ前記保持フランジが前記フツク部分と接触する
   部分において垂直に配列される波形凹凸部をもつ
   特許請求の範囲第６項または第７項記載の取付装
   置。