JPH0241354B2 - - Google Patents
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- JPH0241354B2 JPH0241354B2 JP17853881A JP17853881A JPH0241354B2 JP H0241354 B2 JPH0241354 B2 JP H0241354B2 JP 17853881 A JP17853881 A JP 17853881A JP 17853881 A JP17853881 A JP 17853881A JP H0241354 B2 JPH0241354 B2 JP H0241354B2
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- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明は詰綿材料に関するものである。
従来、防寒衣服や寝具類の詰綿で最も好ましい
ものとして天然ダウンが用いられている。ダウン
はそのすぐれた諸性質の故に世界中で重宝されて
いるのであるが、生産量が極めて限られているた
めに非常に高価なものとなつている。このため近
時これを人工的に生産せんとする試みがなされ始
めている。例えば天然ダウンにポリエステル繊維
を配合する方法、或いはポリエステル繊維にシリ
コン処理を施して使用する方法等が試みられてい
るが、これらはいづれも満足し得るものではな
く、天然ダウンの具有する他に類のないすぐれた
諸性質をもつ材料は未だ実現されていないのが現
状である。さらにこれらの人工材料は使用或いは
洗濯により、へたりを生じたり、材料同志が絡み
合つたり、綿切れを起こして側地の中で材料が一
方に片寄つたりし、しかもダウンのように軽く叩
くと再び元の状態に復することがない等、実用上
重大な欠陥をも有するのである。 従来、ふとん等の寝具、防寒衣などに用いるつ
めもの素材として実質的に中空状の球状体が特公
昭53−4456号公報に記載されているが、圧縮し難
くなりしかも風合が粗硬となるなど、所謂ダウン
ライクな物性が得られ難い。一方、特公昭50−
30745号公報には10〜300デニール程度の太い繊維
を用いた直径5〜40mm程度の球体がクツシヨン材
として提案されいるが、使用する繊維の繊度が大
きい為同様に圧縮し難くなりしかも風合も粗硬と
なる。又、特公昭51−39134号公報にはナイロン、
ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ
ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系の繊維塊よりな
る球状体が提案されているが、上記のものと同様
な欠陥は避けられず、満足するものは得られてい
ない。 本発明者等は斯様な従来の欠陥を排除すべく鋭
意研究の結果本発明を完成しものである。 本発明の目的は詰綿が側地内で片寄り難く、又
片寄つても復元性に優れ、しかもへたりにくく、
更に洗濯によつてへたりをはじめとする諸性質の
変化の少ない詰綿材料を提供するにある。他の目
的は使用に際しては嵩高性に富み、且つ適度の腰
があり、感触もソフトな、軽量にして保温性にす
ぐれた詰綿材料を提供するにある。更に他の目的
は収納に当つて小さく折りたたみ易くてコンパク
トに収納でき、且つまた再使用時には嵩回復にす
ぐれ再び初期の特性をとり戻すことのできる詰綿
材料を提供するにある。 上記目的は繊度3〜10デニール、捲縮率15%以
上のポリエステル系短繊維A90〜10重量%と、繊
度がAの繊度より小さく且つ0.7〜4デニールで
捲縮率15%未満の合成重合体から成るポリエステ
ル系短繊維B10〜90重量%とよりなる配合綿100
重量部に対し、前記短繊維A及びBの何れよりも
20℃以上低い融点を有する低融点合成繊維を100
重量部以下配合してなる詰綿材料により達成され
る。 繊維Aとしてはポリエステル系繊維を用いる。
繊維Aの繊維長としては通常のもの、即ち概して
20〜120mmのものが用い得るが、20〜100mmであれ
ば好ましく、20〜80mmであれば一層好ましい。繊
維長が前記範囲を外れるとカーデイングが困難と
なり、特に20mm未満ではカードに掛からず、又、
繊維長が長大となると針布に繊維が絡み付き作業
が不可能となる。繊維Aの繊度と捲縮率が詰綿材
料の嵩高性やコンパクトな圧縮性、風合等ダウン
ライクな物性に影響を与え、この観点から繊度は
3〜10デニール、好ましくは4〜7デニールであ
り、前記範囲よりも細いと充分な嵩高性が得られ
ず、同範囲よりも太いと風合が硬くなる。また捲
縮率は15%以上、好ましくは18%以上である。但
し、捲縮率の上限は捲縮繊維の製造面からの制約
により通常たかだか30%程度である。 次に繊維Bとしてはポリエステル系繊維を用い
る。繊維Bの繊維長としては通常20〜200mm程度
のものが用いられ、20〜150mmであれば好ましく、
20〜120mmであればより好ましい。繊維長が前記
範囲を外れるとカーデイングが困難となり、特に
20mm未満ではカードに掛からず、又、繊維長が長
大となると針布に繊維が絡み付き作業が不可能と
なる。又、繊維長は均一に揃える必要はなく、前
記範囲内であればバイアスカツト等によりばらつ
きがあつてもよい。繊維Bの繊度及び捲縮率もま
た繊維Aの場合と同様詰綿材料の物性に影響し、
このため特に繊度は繊維Aのそれより小さく、且
つ0.7〜4デニール、好ましくは1〜3デニール
である。また繊維Bの捲縮率は高々15%以下、好
ましくは10%以下であり、捲縮率零即ち、捲縮の
ないものも含めて通常使用されていないような捲
縮率の小さな領域の繊維を用いる場合にのみ効果
が充分発揮されるもので、特にコンパクトに収納
していたものを再使用する場合にこれを軽く叩く
など機械的な刺激或いは振動を与えるとよく嵩が
回復するなどの効果を示す。 繊維A及び繊維Bは一成分のみよりなる繊維の
みでなく、異質の重合体、粘度の異なる同種の重
合体などを同芯乃至偏芯、又はサイドバイサイド
型に複合した所謂複合繊維をも含むものである。
また繊維A及び繊維Bには中空繊維及び多孔性繊
維も含まれる。繊維Aには複合中空繊維を使用す
れば捲縮を与え易く、しかも堅牢であり、更に軽
くて嵩高性にすぐれ保温性も良いため特に好まし
い。この場合通常中空率は5〜30%程度である。 本発明に於いては前記のように特定された短繊
維Aと短繊維Bとを配合せしめるが、その配合比
は短繊維Aを90〜10重量%、好ましくは80〜20重
量%、更に好ましくは70〜30重量%と、短繊維B
を10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%、更に
好ましくは30〜70重量%である。短繊維A及び短
繊維Bの繊度、捲縮率及び配合比が上記の範囲を
外れると本発明の目的とする。 圧縮率が大きく、瞬間的な弾性回復や圧縮応力
も適度で、収納し易く且つ適度の腰もあつて使用
感が良く、触感、ドレープ性、初期嵩高、収納後
再使用時の嵩回復等にすぐれ、しかも使用に際し
ては常に嵩高で保温性にもすぐれたものは得られ
ない。 又、繊維A及び繊維Bに他の繊維例えば素材の
異なるものや繊度、捲縮率の大きなものや小さな
ものなどを全体の30重量%程度以下配合すること
ができる。又、ダウン80重量%、フエザー20重量
%からなる直径3cmの球状詰綿材料についても各
種測定を行なつた。これらの繊維としてはポリア
ミド、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊
維及び羊毛等の天然繊維が挙げられる。 尚、本発明に謂う捲縮率とは、2mg/デニール
負荷時の繊維長をA、50mg/デニール負荷時の繊
維長をBとすれば、(B−A)×100/B(%)で表
わされるものである。 次に本発明に用いる低融点合成繊維とは前記繊
維A及びBよりも通常20℃以上、好ましくは30℃
以上低い融点を持つ成分を少くとも一部に有する
ものである。かかる融点差を有すれば、后次の熱
処理時に低融点合成繊維のみを容易に軟化、溶融
せしめることができる。即ち、低融点合成繊維に
は上記の如き低融点成分単独から成るものの他、
低融点成分と、これとは上記温度差以上の高融点
を有する異質若しくは同質の重合体などをサイド
バイサイド型又は同芯乃至偏芯型に複合した所謂
コンジユゲート繊維をも含むものである。 上記の低融点成分としてはポリエステル系、ポ
リアミド系、ポリエチレン等のポリマーの他、各
種変性乃至共重縮合したポリマーも含まれる。 低融点合成繊維の繊度は後記の如く熱融着に際
して細いと接着密度が高くなり、又太いと接着強
度が大きくなるため繊度は通常1〜15デニール、
好ましくは1.5〜10デニールである。一方、繊維
長は通常20〜200mm好ましくは50〜100mmである。 本発明に適用する低融点合成繊維は前記繊維A
及びBよりなる配合綿100重量部に対し、100重量
部以下、好ましくは2〜50重量部、更に好ましく
は3〜40重量部、特に好ましくは4〜30重量部配
合混綿する。 低融点合成繊維の配合量が100重量部を越える
と、詰綿材料が粗硬となるばかりでなく、嵩高性
等の他の物性が低下する。 本発明の繊維A及びB並びに低融点合成繊維を
配合した詰綿材料は通常の方法で混綿配合するこ
とができる。 配合した詰綿材料はウエツプ状としてばかりで
なく、ランダム繊維塊、例えばウエツプの配列を
乱したり、或いは機械、風力、又は人力で1〜10
cm程度の繊維塊に分離し必要に応じてさらに丸め
て使用することが出来るが、これらのものは加熱
により低融点合成繊維を軟化、溶接せしめて繊維
材料等を接着固定する。この場合、温度は繊維A
及びBの何れの融点よりも低く、且つ低融点合成
繊維の融点よりも高く設定する。時間は低融点成
分の組成、デニール、設定温度等によつて変化す
るが、予めテストにより条件を選定することがで
き、概してたかだか10分程度である。尚、繊維塊
として用いる場合にウエツプ状で融着した後、こ
れを繊維塊に分割してもよい。 また、本発明の詰綿材料はその構成要素の一部
又は全部を配合前に、或いは加熱融着後の詰綿材
料を、必要に応じて油剤、シリコン系、弗素系等
の平滑剤で処理するなどして、繊維間の静摩擦係
数を低下させることが好ましい。この場合、弾性
重合体や柔軟剤等を併用しても良い。 尚、本発明の詰綿材料は適当な側地に包むなど
して、布団などの寝装品や防寒保温を必要とする
衣服、或いは断熱を必要とする各種産業資材用等
に用いられるが、この場合本発明の詰綿材料のみ
を単層又は積層して使用することができるばかり
でなく、多層として使用する場合に上下面の片面
又は両面、或いは中間層として使用することもで
きる。 本発明の詰綿材料の奏する効果は二つにはダウ
ンライクな物性を示すことである。即ち、まず初
期の嵩高性が挙げられる。通常、同重量の試料を
採ると、最も嵩が高いのは天然ダウンであり、こ
れに比較すると一般の詰綿材料は概して約半分、
良いものでも7割程度の嵩に過ぎない。これに対
して本発明に係る詰綿材料は天然ダウンに優ると
も劣らない嵩高さえ得られるのである。次に本発
明の詰綿材料は天然ダウンと同様の高圧縮性が得
られる。天然ダウンは高嵩高にも拘らず、逆に圧
縮に要する荷重が小さくて済み、非常に小さな容
積に圧縮することができるので、これを収納する
時に場所を取らない利点がある。一方、一般の詰
綿では圧縮応力をダウンと同等若しくはそれ以上
に小さくすることは可能であるが、この様な場合
嵩高性の悪くなるのが常であり、且つまた圧縮応
力が小さ過ぎると腰のないものとなつて好ましく
ない。この様に従来一般の詰綿ではダウンのよう
に嵩高性と圧縮性並びに適度の腰を両立させるこ
とができないのである。これに対して本発明の詰
綿材料は圧縮応力がダウンと同程度で、従つてコ
ンパクトに収納することができると共に使用時に
適度の腰もあつてしかも先に述べたように嵩高性
もあり、この両者が両立できるのである。第三の
効果は嵩復元性にある。上記の様にコンパクトに
収納した後再びこれを使用する時嵩が充分回復し
なければならない。長時間コンパクトな形で収納
しておくと詰綿は次第に歪み、復元力が無くなつ
て来るため、従来の詰綿では嵩回復が悪い。この
点ダウンの回復後の嵩高は初期の嵩高と相俟つて
至極良好である。特に手で叩くなどの機械的な力
を加えた時の回復性(ビートバツク性)にすぐれ
ているが、本発明の詰綿材料もまたビートバツク
性を含む嵩回復性は従来の詰綿にないすぐれたも
のがある。 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、実施例中「部」は「重量部」を示す。また
各種測定評価は次の方法により行つた。 12cm角の側地2枚を重ね周囲を縫い合わせた袋
内に詰綿材料4gを詰めて測定試料とした。 インストロンにより上記試料を5mmまで圧縮
し、この状態で5分間放置した後除重して無荷重
下に5分間放置し、再度圧縮した。この測定か
ら、 初期嵩高:初回圧縮過程に於いて、初荷重(1.3
g/cm2)時の厚さ(mm) 圧縮応力:初回圧縮過程に於いて、5mmまで圧縮
した直後の応力(g/cm2) 初期圧縮硬さ:初回圧縮過程に於いて、試料を初
荷重時の厚さから20mm圧縮した時の応力
(g/cm2) を求めた。 次に試料に70g/cm2の高荷重を24時間負荷した
後、除重して5分間放置して自然回復せしめ、次
いで試料をタンブラー乾燥機にて5分間回転、振
動を与えてビートバツクせしめたものの初荷重時
の厚さを全回復嵩高(mm)とした。 洗濯後のビートバツク性:50cm角のクツシヨン
を作成し、それを三等分する様にキルテイングし
た。このものをタンブラー型洗濯機により10分間
洗濯、3分間のすすぎを3回繰返した後遠心脱
水、乾燥した。このものの中綿の片寄りを軽く手
で叩いた時の復元性を視触覚的に判定し、優、
良、可、不可の四段階に評価した。 実施例 1 相対粘度(ηrel)1.37のポリエチレンテレフタ
レートと同1.22のポリエチレンテレフタレートと
を1対1の比率でサイドバイサイド型に複合して
得た複合中空糸よりなる中空率16.1%、繊度6デ
ニール、捲縮率22.0%、繊維長60mmの短繊維Aを
60部、繊度1.3デニール、捲縮率7.7%、繊維長45
mmのポリエステル短繊維Bを40部にポリエステル
融点255℃融点110℃のポリエステルからなる低融
点合成繊維(3デニール、50mm)を第1表の如く
配合したものをカーデイングし、直径3cm程度に
まるめた後160℃で3分間加熱融着して得た詰綿
材料をナイロン側地内に詰め各種測定を行つた結
果を第1表に示す。尚、上記繊維は平滑剤処理し
たものを用いた。又、ダウン80重量%、フエザー
20重量%からなる直径3cmの球状詰綿材料につい
ても各種測定を行なつた。
ものとして天然ダウンが用いられている。ダウン
はそのすぐれた諸性質の故に世界中で重宝されて
いるのであるが、生産量が極めて限られているた
めに非常に高価なものとなつている。このため近
時これを人工的に生産せんとする試みがなされ始
めている。例えば天然ダウンにポリエステル繊維
を配合する方法、或いはポリエステル繊維にシリ
コン処理を施して使用する方法等が試みられてい
るが、これらはいづれも満足し得るものではな
く、天然ダウンの具有する他に類のないすぐれた
諸性質をもつ材料は未だ実現されていないのが現
状である。さらにこれらの人工材料は使用或いは
洗濯により、へたりを生じたり、材料同志が絡み
合つたり、綿切れを起こして側地の中で材料が一
方に片寄つたりし、しかもダウンのように軽く叩
くと再び元の状態に復することがない等、実用上
重大な欠陥をも有するのである。 従来、ふとん等の寝具、防寒衣などに用いるつ
めもの素材として実質的に中空状の球状体が特公
昭53−4456号公報に記載されているが、圧縮し難
くなりしかも風合が粗硬となるなど、所謂ダウン
ライクな物性が得られ難い。一方、特公昭50−
30745号公報には10〜300デニール程度の太い繊維
を用いた直径5〜40mm程度の球体がクツシヨン材
として提案されいるが、使用する繊維の繊度が大
きい為同様に圧縮し難くなりしかも風合も粗硬と
なる。又、特公昭51−39134号公報にはナイロン、
ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ
ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系の繊維塊よりな
る球状体が提案されているが、上記のものと同様
な欠陥は避けられず、満足するものは得られてい
ない。 本発明者等は斯様な従来の欠陥を排除すべく鋭
意研究の結果本発明を完成しものである。 本発明の目的は詰綿が側地内で片寄り難く、又
片寄つても復元性に優れ、しかもへたりにくく、
更に洗濯によつてへたりをはじめとする諸性質の
変化の少ない詰綿材料を提供するにある。他の目
的は使用に際しては嵩高性に富み、且つ適度の腰
があり、感触もソフトな、軽量にして保温性にす
ぐれた詰綿材料を提供するにある。更に他の目的
は収納に当つて小さく折りたたみ易くてコンパク
トに収納でき、且つまた再使用時には嵩回復にす
ぐれ再び初期の特性をとり戻すことのできる詰綿
材料を提供するにある。 上記目的は繊度3〜10デニール、捲縮率15%以
上のポリエステル系短繊維A90〜10重量%と、繊
度がAの繊度より小さく且つ0.7〜4デニールで
捲縮率15%未満の合成重合体から成るポリエステ
ル系短繊維B10〜90重量%とよりなる配合綿100
重量部に対し、前記短繊維A及びBの何れよりも
20℃以上低い融点を有する低融点合成繊維を100
重量部以下配合してなる詰綿材料により達成され
る。 繊維Aとしてはポリエステル系繊維を用いる。
繊維Aの繊維長としては通常のもの、即ち概して
20〜120mmのものが用い得るが、20〜100mmであれ
ば好ましく、20〜80mmであれば一層好ましい。繊
維長が前記範囲を外れるとカーデイングが困難と
なり、特に20mm未満ではカードに掛からず、又、
繊維長が長大となると針布に繊維が絡み付き作業
が不可能となる。繊維Aの繊度と捲縮率が詰綿材
料の嵩高性やコンパクトな圧縮性、風合等ダウン
ライクな物性に影響を与え、この観点から繊度は
3〜10デニール、好ましくは4〜7デニールであ
り、前記範囲よりも細いと充分な嵩高性が得られ
ず、同範囲よりも太いと風合が硬くなる。また捲
縮率は15%以上、好ましくは18%以上である。但
し、捲縮率の上限は捲縮繊維の製造面からの制約
により通常たかだか30%程度である。 次に繊維Bとしてはポリエステル系繊維を用い
る。繊維Bの繊維長としては通常20〜200mm程度
のものが用いられ、20〜150mmであれば好ましく、
20〜120mmであればより好ましい。繊維長が前記
範囲を外れるとカーデイングが困難となり、特に
20mm未満ではカードに掛からず、又、繊維長が長
大となると針布に繊維が絡み付き作業が不可能と
なる。又、繊維長は均一に揃える必要はなく、前
記範囲内であればバイアスカツト等によりばらつ
きがあつてもよい。繊維Bの繊度及び捲縮率もま
た繊維Aの場合と同様詰綿材料の物性に影響し、
このため特に繊度は繊維Aのそれより小さく、且
つ0.7〜4デニール、好ましくは1〜3デニール
である。また繊維Bの捲縮率は高々15%以下、好
ましくは10%以下であり、捲縮率零即ち、捲縮の
ないものも含めて通常使用されていないような捲
縮率の小さな領域の繊維を用いる場合にのみ効果
が充分発揮されるもので、特にコンパクトに収納
していたものを再使用する場合にこれを軽く叩く
など機械的な刺激或いは振動を与えるとよく嵩が
回復するなどの効果を示す。 繊維A及び繊維Bは一成分のみよりなる繊維の
みでなく、異質の重合体、粘度の異なる同種の重
合体などを同芯乃至偏芯、又はサイドバイサイド
型に複合した所謂複合繊維をも含むものである。
また繊維A及び繊維Bには中空繊維及び多孔性繊
維も含まれる。繊維Aには複合中空繊維を使用す
れば捲縮を与え易く、しかも堅牢であり、更に軽
くて嵩高性にすぐれ保温性も良いため特に好まし
い。この場合通常中空率は5〜30%程度である。 本発明に於いては前記のように特定された短繊
維Aと短繊維Bとを配合せしめるが、その配合比
は短繊維Aを90〜10重量%、好ましくは80〜20重
量%、更に好ましくは70〜30重量%と、短繊維B
を10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%、更に
好ましくは30〜70重量%である。短繊維A及び短
繊維Bの繊度、捲縮率及び配合比が上記の範囲を
外れると本発明の目的とする。 圧縮率が大きく、瞬間的な弾性回復や圧縮応力
も適度で、収納し易く且つ適度の腰もあつて使用
感が良く、触感、ドレープ性、初期嵩高、収納後
再使用時の嵩回復等にすぐれ、しかも使用に際し
ては常に嵩高で保温性にもすぐれたものは得られ
ない。 又、繊維A及び繊維Bに他の繊維例えば素材の
異なるものや繊度、捲縮率の大きなものや小さな
ものなどを全体の30重量%程度以下配合すること
ができる。又、ダウン80重量%、フエザー20重量
%からなる直径3cmの球状詰綿材料についても各
種測定を行なつた。これらの繊維としてはポリア
ミド、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊
維及び羊毛等の天然繊維が挙げられる。 尚、本発明に謂う捲縮率とは、2mg/デニール
負荷時の繊維長をA、50mg/デニール負荷時の繊
維長をBとすれば、(B−A)×100/B(%)で表
わされるものである。 次に本発明に用いる低融点合成繊維とは前記繊
維A及びBよりも通常20℃以上、好ましくは30℃
以上低い融点を持つ成分を少くとも一部に有する
ものである。かかる融点差を有すれば、后次の熱
処理時に低融点合成繊維のみを容易に軟化、溶融
せしめることができる。即ち、低融点合成繊維に
は上記の如き低融点成分単独から成るものの他、
低融点成分と、これとは上記温度差以上の高融点
を有する異質若しくは同質の重合体などをサイド
バイサイド型又は同芯乃至偏芯型に複合した所謂
コンジユゲート繊維をも含むものである。 上記の低融点成分としてはポリエステル系、ポ
リアミド系、ポリエチレン等のポリマーの他、各
種変性乃至共重縮合したポリマーも含まれる。 低融点合成繊維の繊度は後記の如く熱融着に際
して細いと接着密度が高くなり、又太いと接着強
度が大きくなるため繊度は通常1〜15デニール、
好ましくは1.5〜10デニールである。一方、繊維
長は通常20〜200mm好ましくは50〜100mmである。 本発明に適用する低融点合成繊維は前記繊維A
及びBよりなる配合綿100重量部に対し、100重量
部以下、好ましくは2〜50重量部、更に好ましく
は3〜40重量部、特に好ましくは4〜30重量部配
合混綿する。 低融点合成繊維の配合量が100重量部を越える
と、詰綿材料が粗硬となるばかりでなく、嵩高性
等の他の物性が低下する。 本発明の繊維A及びB並びに低融点合成繊維を
配合した詰綿材料は通常の方法で混綿配合するこ
とができる。 配合した詰綿材料はウエツプ状としてばかりで
なく、ランダム繊維塊、例えばウエツプの配列を
乱したり、或いは機械、風力、又は人力で1〜10
cm程度の繊維塊に分離し必要に応じてさらに丸め
て使用することが出来るが、これらのものは加熱
により低融点合成繊維を軟化、溶接せしめて繊維
材料等を接着固定する。この場合、温度は繊維A
及びBの何れの融点よりも低く、且つ低融点合成
繊維の融点よりも高く設定する。時間は低融点成
分の組成、デニール、設定温度等によつて変化す
るが、予めテストにより条件を選定することがで
き、概してたかだか10分程度である。尚、繊維塊
として用いる場合にウエツプ状で融着した後、こ
れを繊維塊に分割してもよい。 また、本発明の詰綿材料はその構成要素の一部
又は全部を配合前に、或いは加熱融着後の詰綿材
料を、必要に応じて油剤、シリコン系、弗素系等
の平滑剤で処理するなどして、繊維間の静摩擦係
数を低下させることが好ましい。この場合、弾性
重合体や柔軟剤等を併用しても良い。 尚、本発明の詰綿材料は適当な側地に包むなど
して、布団などの寝装品や防寒保温を必要とする
衣服、或いは断熱を必要とする各種産業資材用等
に用いられるが、この場合本発明の詰綿材料のみ
を単層又は積層して使用することができるばかり
でなく、多層として使用する場合に上下面の片面
又は両面、或いは中間層として使用することもで
きる。 本発明の詰綿材料の奏する効果は二つにはダウ
ンライクな物性を示すことである。即ち、まず初
期の嵩高性が挙げられる。通常、同重量の試料を
採ると、最も嵩が高いのは天然ダウンであり、こ
れに比較すると一般の詰綿材料は概して約半分、
良いものでも7割程度の嵩に過ぎない。これに対
して本発明に係る詰綿材料は天然ダウンに優ると
も劣らない嵩高さえ得られるのである。次に本発
明の詰綿材料は天然ダウンと同様の高圧縮性が得
られる。天然ダウンは高嵩高にも拘らず、逆に圧
縮に要する荷重が小さくて済み、非常に小さな容
積に圧縮することができるので、これを収納する
時に場所を取らない利点がある。一方、一般の詰
綿では圧縮応力をダウンと同等若しくはそれ以上
に小さくすることは可能であるが、この様な場合
嵩高性の悪くなるのが常であり、且つまた圧縮応
力が小さ過ぎると腰のないものとなつて好ましく
ない。この様に従来一般の詰綿ではダウンのよう
に嵩高性と圧縮性並びに適度の腰を両立させるこ
とができないのである。これに対して本発明の詰
綿材料は圧縮応力がダウンと同程度で、従つてコ
ンパクトに収納することができると共に使用時に
適度の腰もあつてしかも先に述べたように嵩高性
もあり、この両者が両立できるのである。第三の
効果は嵩復元性にある。上記の様にコンパクトに
収納した後再びこれを使用する時嵩が充分回復し
なければならない。長時間コンパクトな形で収納
しておくと詰綿は次第に歪み、復元力が無くなつ
て来るため、従来の詰綿では嵩回復が悪い。この
点ダウンの回復後の嵩高は初期の嵩高と相俟つて
至極良好である。特に手で叩くなどの機械的な力
を加えた時の回復性(ビートバツク性)にすぐれ
ているが、本発明の詰綿材料もまたビートバツク
性を含む嵩回復性は従来の詰綿にないすぐれたも
のがある。 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、実施例中「部」は「重量部」を示す。また
各種測定評価は次の方法により行つた。 12cm角の側地2枚を重ね周囲を縫い合わせた袋
内に詰綿材料4gを詰めて測定試料とした。 インストロンにより上記試料を5mmまで圧縮
し、この状態で5分間放置した後除重して無荷重
下に5分間放置し、再度圧縮した。この測定か
ら、 初期嵩高:初回圧縮過程に於いて、初荷重(1.3
g/cm2)時の厚さ(mm) 圧縮応力:初回圧縮過程に於いて、5mmまで圧縮
した直後の応力(g/cm2) 初期圧縮硬さ:初回圧縮過程に於いて、試料を初
荷重時の厚さから20mm圧縮した時の応力
(g/cm2) を求めた。 次に試料に70g/cm2の高荷重を24時間負荷した
後、除重して5分間放置して自然回復せしめ、次
いで試料をタンブラー乾燥機にて5分間回転、振
動を与えてビートバツクせしめたものの初荷重時
の厚さを全回復嵩高(mm)とした。 洗濯後のビートバツク性:50cm角のクツシヨン
を作成し、それを三等分する様にキルテイングし
た。このものをタンブラー型洗濯機により10分間
洗濯、3分間のすすぎを3回繰返した後遠心脱
水、乾燥した。このものの中綿の片寄りを軽く手
で叩いた時の復元性を視触覚的に判定し、優、
良、可、不可の四段階に評価した。 実施例 1 相対粘度(ηrel)1.37のポリエチレンテレフタ
レートと同1.22のポリエチレンテレフタレートと
を1対1の比率でサイドバイサイド型に複合して
得た複合中空糸よりなる中空率16.1%、繊度6デ
ニール、捲縮率22.0%、繊維長60mmの短繊維Aを
60部、繊度1.3デニール、捲縮率7.7%、繊維長45
mmのポリエステル短繊維Bを40部にポリエステル
融点255℃融点110℃のポリエステルからなる低融
点合成繊維(3デニール、50mm)を第1表の如く
配合したものをカーデイングし、直径3cm程度に
まるめた後160℃で3分間加熱融着して得た詰綿
材料をナイロン側地内に詰め各種測定を行つた結
果を第1表に示す。尚、上記繊維は平滑剤処理し
たものを用いた。又、ダウン80重量%、フエザー
20重量%からなる直径3cmの球状詰綿材料につい
ても各種測定を行なつた。
【表】
上記の結果から低融点繊維の配合量が特定範囲
内であれば洗濯後のビートバツク性にすぐれ、且
つまた初期嵩高性、圧縮性、風合も良好であるこ
とが判る。 実施例 2 繊度5デニール、捲縮率19.1%、繊維長67mmの
ポリエステル短繊維Aと繊度1.5デニール、捲縮
率9.4%、繊維長50mmのポリエステル短繊維Bと
を第2表に示すように混合したものに、低融点成
分の融点が120℃、高融点成分の融点が248℃の共
にポリエステルから成る複合低融点合成繊維(5
デニール、60mm)25部とをカーデイングし、直径
2cm程度にまるめた繊維塊を160℃で3分間加熱、
融着して得た詰綿材料をナイロン側地内に詰め、
各種測定を行つた結果を第2表に示す。 尚、上記繊維塊は融着後平滑剤処理した。
内であれば洗濯後のビートバツク性にすぐれ、且
つまた初期嵩高性、圧縮性、風合も良好であるこ
とが判る。 実施例 2 繊度5デニール、捲縮率19.1%、繊維長67mmの
ポリエステル短繊維Aと繊度1.5デニール、捲縮
率9.4%、繊維長50mmのポリエステル短繊維Bと
を第2表に示すように混合したものに、低融点成
分の融点が120℃、高融点成分の融点が248℃の共
にポリエステルから成る複合低融点合成繊維(5
デニール、60mm)25部とをカーデイングし、直径
2cm程度にまるめた繊維塊を160℃で3分間加熱、
融着して得た詰綿材料をナイロン側地内に詰め、
各種測定を行つた結果を第2表に示す。 尚、上記繊維塊は融着後平滑剤処理した。
【表】
上記の結果から繊維材料として短繊維A及び短
繊維Bを配合したものは洗濯後のビートアツプ性
は勿論のこと、初期嵩高性、圧縮性、風合等にも
すぐれていることが判る。 実施例 3 実施例1と同様の複合中空糸よりなる繊度7デ
ニール、捲縮率21.4%、繊維長76mmのポリエステ
ル短繊維A50部、繊度1デニール、捲縮率6.9%、
繊維長38mmのポリエステル短繊維B50部に高融点
成分が融点170℃のポリプロピレン低融点成分が
融点125℃ポリエチレンからなる複合低融点合成
繊維(3デニール、65mm)15部を混合、カーデイ
ングし140℃で5分間加熱融着した詰綿材料を綿
側地内に詰め各種測定を行つた。(尚、上記繊維
は平滑剤処理したものを用いた) その結果、初期嵩高51.5mm、初期圧縮硬さ11.0
g/cm2、圧縮応力70.5g/cm2、洗濯後のビートバ
ツグは優であり、ビートバツグ性は勿論のこと、
嵩高性、圧縮性、風合ともにすぐれていることが
判る。
繊維Bを配合したものは洗濯後のビートアツプ性
は勿論のこと、初期嵩高性、圧縮性、風合等にも
すぐれていることが判る。 実施例 3 実施例1と同様の複合中空糸よりなる繊度7デ
ニール、捲縮率21.4%、繊維長76mmのポリエステ
ル短繊維A50部、繊度1デニール、捲縮率6.9%、
繊維長38mmのポリエステル短繊維B50部に高融点
成分が融点170℃のポリプロピレン低融点成分が
融点125℃ポリエチレンからなる複合低融点合成
繊維(3デニール、65mm)15部を混合、カーデイ
ングし140℃で5分間加熱融着した詰綿材料を綿
側地内に詰め各種測定を行つた。(尚、上記繊維
は平滑剤処理したものを用いた) その結果、初期嵩高51.5mm、初期圧縮硬さ11.0
g/cm2、圧縮応力70.5g/cm2、洗濯後のビートバ
ツグは優であり、ビートバツグ性は勿論のこと、
嵩高性、圧縮性、風合ともにすぐれていることが
判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 繊度3〜10デニール、捲縮率15%以上のポリ
エステル系短繊維A90〜10重量%と、繊度がAの
繊度より小さく且つ0.7〜4デニールで捲縮率15
%未満の合成重合体から成るポリエステル系短繊
維B10〜90重量%とよりなる配合綿100重量部に
対し、前記短繊維A及びBの何れよりも20℃以上
低い融点を有する低融点合成繊維を100重量部以
下配合してなる詰綿材料。 2 短繊維Aの繊度が4〜7デニールである特許
請求の範囲第1項記載の詰綿材料。 3 短繊維Aの捲縮率が18%以上である特許請求
の範囲第1項記載の詰綿材料。 4 短繊維Bの繊度が1〜3デニールである特許
請求の範囲第1項記載の詰綿材料。 5 短繊維Bの捲縮度が10%以下である特許請求
の範囲第1項記載の詰綿材料。 6 配合綿が短繊維A80〜20重量%と、短繊維
B20〜80重量%とよりなる特許請求の範囲第1項
記載の詰綿材料。 7 低融点合成繊維がポリエステルから成るもの
である特許請求の範囲第1項記載の詰綿材料。 8 低融点合成繊維が高融点成分と低融点成分と
から成る複合繊維であり、且つ低融点成分は高融
点成分と、前記繊維A及びBとのいずれの融点よ
り20℃以上低い融点を有する合成重合体からなる
ものである特許請求の範囲第1項記載の詰綿材
料。 9 低融点成分がポリエチレンから成るものであ
る特許請求の範囲第8項記載の詰綿材料。 10 低融点成分がポリエステルから成るもので
ある特許請求の範囲第8項記載の詰綿材料。 11 低融点合成繊維が2〜50重量部配合された
ものである特許請求の範囲第1項記載の詰綿材
料。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17853881A JPS5881075A (ja) | 1981-11-06 | 1981-11-06 | 詰綿材料 |
US06/437,765 US4477515A (en) | 1981-10-29 | 1982-10-27 | Wadding materials |
EP19820305773 EP0078682B1 (en) | 1981-10-29 | 1982-10-29 | Wadding materials |
DE8282305773T DE3268456D1 (en) | 1981-10-29 | 1982-10-29 | Wadding materials |
AT82305773T ATE17380T1 (de) | 1981-10-29 | 1982-10-29 | Fuellmaterialien. |
EP19840105871 EP0137101A1 (en) | 1981-10-29 | 1982-10-29 | Wadding materials |
CA000414493A CA1172776A (en) | 1981-10-29 | 1982-10-29 | Wadding materials |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17853881A JPS5881075A (ja) | 1981-11-06 | 1981-11-06 | 詰綿材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5881075A JPS5881075A (ja) | 1983-05-16 |
JPH0241354B2 true JPH0241354B2 (ja) | 1990-09-17 |
Family
ID=16050224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17853881A Granted JPS5881075A (ja) | 1981-10-29 | 1981-11-06 | 詰綿材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5881075A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60163683A (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-26 | 株式会社クラレ | 詰め物材 |
JPS6170077A (ja) * | 1984-09-10 | 1986-04-10 | 帝人株式会社 | 羊毛混布団用ポリエステル繊維 |
TWI687460B (zh) * | 2018-07-20 | 2020-03-11 | 光隆實業股份有限公司 | 化纖棉絮填充材料及其製造方法 |
-
1981
- 1981-11-06 JP JP17853881A patent/JPS5881075A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5881075A (ja) | 1983-05-16 |
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