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JPH0239470Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0239470Y2
JPH0239470Y2 JP3097287U JP3097287U JPH0239470Y2 JP H0239470 Y2 JPH0239470 Y2 JP H0239470Y2 JP 3097287 U JP3097287 U JP 3097287U JP 3097287 U JP3097287 U JP 3097287U JP H0239470 Y2 JPH0239470 Y2 JP H0239470Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
mask body
drug
cyclodextrin
volatile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3097287U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63140032U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3097287U priority Critical patent/JPH0239470Y2/ja
Publication of JPS63140032U publication Critical patent/JPS63140032U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0239470Y2 publication Critical patent/JPH0239470Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、口中マスクに関するもので装着中に
清涼剤,覚醒剤又は鎮静剤等の揮発性薬剤を揮発
させ、清涼作用,覚醒作用又は鎮静作用を付与し
ようとするものである。 従来技術 従来技術としては流行性感冒に感染した時に、
周囲の人にウイールスや菌を巻き散らすことを防
止する目的で使用される無菌,無臭の衛生マスク
が知られている。 しかし清涼作用,覚醒作用又は鎮静作用を目的
として製造されたもの知られていない。ただl−
メントール等の薬剤成分は、一部においてキヤン
デイーに直接練り込んだり、ゼラチン質の薄膜の
マイクロカプセルに包み込んだものをハンカチ等
に付着させて利用されている。 考案が解決しようとする問題点 しかしながら直接キヤンデイー等に揮発性薬剤
を練り込んだものの場合は、薬剤が揮発しやすい
ので、製造した時点から揮発を開始してしまうと
いつた不都合がある。 さらにマイクロカプセル等に包み、それをハン
カチ等に付着する場合は、使用時にハンカチを揉
んだりして薄膜を破壊する作業が必要であつた。 又一旦マイクロカプセルを破壊したときには、
一度に薬剤成分が揮発するので持続性に欠けると
いう欠点があつたる。 そこで本考案は、かかる従来技術の欠点に鑑み
保存性,運搬性に優れると共に着用した際の持続
性に優れたものを提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 すなわち本考案は、ガーゼ等の織物を複数枚重
ねたマスク本体と、該マスク本体の両端部に設け
た耳掛け部とからなるものにおいて、前記マスク
本体にサイクロデキストリン(Cyclodextrin)に
清涼剤,覚醒剤又は鎮静剤等の揮発性薬剤を包接
させた粉体を付着させた揮発性薬剤徐放マスクに
より本目的を達成する。 清涼剤としては、ペパーミント油,スペアミン
ト油,ウイキヨウ油,レモン油,メントール,カ
ンフル,ジヤスミン,メントン等を使用する。 覚醒剤としては、ローズマリー油,クラリセー
ジ油,バジル油,ハツカ油,ユーカリ油,シトラ
ール,メントール,オイゲノール,シトラネラー
ル等を使用する。 鎮静剤としては、ラベンダー油,ネロリ油,ゼ
ラニウム油,レモングラス油,レモン油,イラン
イラン油,ベルガモツト油,クラリセージ油,シ
トロネロール,ボルネオール,リナロール,ゲラ
ニオール,ネロール,ロジノール,ラベンダー
油,ネロリ油等を使用する。 作 用 本考案にかかるマスクを着用すると、着用した
当初はマスク本体が乾燥しているのでサイクロデ
キストリンにより包接されたままなので覚醒剤,
鎮静剤,清涼剤等の揮発性薬剤は揮発しない。 然し乍ら、マスクを装着した状態で呼吸を続け
ると、口又は鼻から吐き出される空気の湿度が非
常に高いので、サイクロデキストリンは水分子を
吸収し、膨潤する。その結果サイクロデキストリ
ンにより包接されていたl−メントール等の有効
成分が放出され徐々に揮発していく。これは水分
子がサイクロデキストリンと揮発性薬剤との間の
弱い結合(水素結合)を切断するために起こる。 実施例 以下に本考案を図面に示された一実施例に従つ
て詳細に説明する。 第1図において1は、ガーゼ等の織物を複数枚
重ねたマスク本体であり、該マスク本体1の両端
部に設けた通し穴4,5にゴム等からなるひもを
通して耳掛け部2,3が形成されている。6は不
織布等の織物からなるシート材であり、該シート
材6の表面にはリングデツクス(三楽(株)のサイク
ロデキストリンの商品名)によりl−メントール
等の清涼剤,覚醒剤又は鎮静剤が包接された粉体
7がアクリル系粘着剤等により付着されている。
この粉体7を付着させたシート材6をガーゼ等の
織物の間に挾み込む。 サイクロデキストリンに有効成分を包接させる
には、次のような方法にて行なう。 サイクロデキストリン(RINGDEX:三楽
株式会社の商品名)1に対し水を1〜2加えよ
くかきまぜる。 するとホスト分子であるサイクロデキストリ
ン8は膨潤し空洞9の中に複数の水分子を包接
する。 の溶液中に薬剤としてl−メントール,ユ
ーカリ等の揮発成分を加えよくかきまぜる。 するとホスト分子のサイクロデキストリン8
の周囲にゲスト分子10である揮発成分が混在
する。 の溶液を乾燥させ結晶化させる。 すると、ホスト分子のサイクロデキストリン
8で包接されていた水分子が放出され、代わり
にケスト分子10の揮発性薬剤が弱い水素結合
でサイクロデキストリンと結合するために、揮
発性が防止される。 尚サイクロデキストリンにはα型,β型,γ
型,δ型,ε型とある。そしてそれぞれ空洞の内
径は、それぞれ約5.7Å,約7.8Å,約9.5Å,…と
異なるので、包接される薬剤成分に合わせて適当
なサイクロデキストリンを選択する。ちなみにl
−メントールの場合はβ−サイクロデキストリン
が好ましい。 又包接できる薬剤成分は、分子の内径が空洞の
内径より小さい必要はなく、結合基の部分の径が
空洞の内径より小さければよい。 以上のようにして作成された粉体は、乾燥熱に
対して強く最高240℃程度まで有効成分を包接で
きる。 また酸に対しても強くPH3以上のものなら、充
分に包接できる。 但し、このサイクロデキストリンは、水分に対
して弱く湿度100%付近において膨潤し、包接し
ていた有効成分を吐き出し、代わりに水分子を包
接する。 次にサイクロデキストリンとマイクロカプセル
を比較すると、次に示す表−1のような結果とな
つた。
【表】 以上のようにして作成された薬剤を包接させた
サイクロデキストリンをアクリル系の接着剤によ
りストライプ状(第3図)にシート材に塗布した
り、ドツト状(第1図)に点在させた後に乾燥さ
せる。 そしてサイクロデキストリンを付着させたシー
ト材をマスク本体を形成する織物間に挾持させて
完成する。 サイクロデキストリンは、第4図のグラフに示
すように湿度が75%でも、極めて安定で30日間で
15%程度しか空洞内に水を吸収しない。しかし、
マスクを着用した時には、呼吸の際に吐き出され
る空気の湿度が100%程度と非常に高い。その結
果サイクロデキストリンの周囲の湿度が100%に
達したものでは水分子がサイクロデキストリンの
空洞内に入り込み、中に包接された薬剤との弱い
結合(水素結合)を切断する為に徐放するように
なる。 その結果着用者は、揮発性薬剤を嗅ぐことにな
り爽快感等を味わうことができる。又マスクを乾
燥させればサイクロデキストリンが揮発性薬剤を
包接するので薬剤の揮発は止まる。 尚本実施例のものは揮発性薬剤を包接したサイ
クロデキストリンをシート材に接着剤で塗布する
ように構成したが、これに限ることなく耐熱温度
が240℃と高いので低融点の押し出し装置で繊維
を作成する際に直接繊維に付着させ、その繊維で
マスク本体を織るようにしてもよい。 効 果 以上のべたように本考案にかかる揮発性薬剤徐
放マスクは従来のマイクロカプセルのものに比較
して、物理的圧力で壊れにくく、化学的にも安定
しているので、保管及び運搬が容易となる。 また、呼吸により包接された揮発性薬剤が徐放
されるようになつているので、着用に際しての準
備作業が入らず取り扱いが簡単であると共に、除
放されるので薬効の持続性が長いものを提供する
ことができる。 さらにサイクロデキストリンに水分の吸収作用
があるので、マスクとして衛生的なものを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第4図は本考案にかかるマスクの実
施例を示すもので、第1図はマスクの斜視図、第
2図はサイクロデキストリン分子が揮発性薬剤の
分子を包接している状態を示す模式図、第3図は
シート材への粉体の塗布状態を表わす斜視図、第
4図はサイクロデキストリンの各湿度状況下にお
ける水分との接触状態を示すグラフである。 1……マスク本体、2,3……耳掛け部、4,
5……穴,6……シート材、7……粉体、8……
ホスト分子、9……空洞、10……ゲスト分子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガーゼ等の織物を複数枚重ねたマスク本体
    と、該マスク本体の両端部に設けた耳掛け部と
    からなるものにおいて、前記マスク本体にサイ
    クロデキストリンに揮発性薬剤を包接させた粉
    体を付着させたことを特徴とする揮発性薬剤徐
    放マスク。 (2) 前記マスク本体への薬剤成分の付着が、不織
    布等のシート材にアクリル系の粘着剤を用いて
    ストライプ状又はドツト状に付着させたものを
    マスク本体を形成する織物で挾み込んだもので
    構成されていることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の揮発性薬剤徐放マス
    ク。 (3) 前記マスク本体への薬剤成分の付着が、低融
    点の押し出し装置で繊維と共に付着させたもの
    を織り込んでマスク本体を形成したことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の揮
    発性薬剤徐放マスク。 (4) 揮発性薬剤が、清涼剤,覚醒剤又は鎮静剤で
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項から第3項までのいずれか1項記載の揮
    発性薬剤徐放マスク。
JP3097287U 1987-03-03 1987-03-03 Expired JPH0239470Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP3097287U JPH0239470Y2 (ja) 1987-03-03 1987-03-03

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JP3097287U JPH0239470Y2 (ja) 1987-03-03 1987-03-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63140032U JPS63140032U (ja) 1988-09-14
JPH0239470Y2 true JPH0239470Y2 (ja) 1990-10-23

Family

ID=30836272

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JP3097287U Expired JPH0239470Y2 (ja) 1987-03-03 1987-03-03

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JP (1) JPH0239470Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010240989A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Asahi Kasei Fibers Corp 機能性シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010240989A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Asahi Kasei Fibers Corp 機能性シート

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JPS63140032U (ja) 1988-09-14

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