JPH0238969B2 - - Google Patents
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- JPH0238969B2 JPH0238969B2 JP58049889A JP4988983A JPH0238969B2 JP H0238969 B2 JPH0238969 B2 JP H0238969B2 JP 58049889 A JP58049889 A JP 58049889A JP 4988983 A JP4988983 A JP 4988983A JP H0238969 B2 JPH0238969 B2 JP H0238969B2
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- G11C—STATIC STORES
- G11C29/00—Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
- G11C29/70—Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring
- G11C29/74—Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring using duplex memories, i.e. using dual copies
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- Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
Description
〔発明の属する技術分野〕
本発明は記憶装置の二重化制御方式、さらに詳
しく言えば、情報処理装置における記憶装置の二
重化制御方式に関する。 〔従来技術とその問題点〕 一般に記憶装置を二重化する場合、次の様な方
式がある。すなわち、二重化された記憶装置の一
方を常用側、他方を待機側とし、書込み時は同時
に動作させ、同一番地に同一内容を書込み、読出
し時には常用側のみデータを出力させる。いま常
用側から読出したときエラーを生ずると、常用側
は切離され、他方の待機していた記憶装置が常用
に切替えられ直ちに正しいデータを出力する。 第1図および第2図に従来技術による記憶装置
の二重化制御方式を例示する。 第1図は二つの記憶装置の間に共通の二重化制
御部を設けた方式の例のブロツク構成図である。
図において、1,1′は記憶部、2,2′はエラー
検出回路、3,3′はエラー検出信号、4,4′は
アドレス入力、5,5′は書込みデータ、6,
6′は読出しデータ、7,7′は二重化制御ゲート
信号、8は共通の二重化制御部、9はシステム・
バス、10,10′はゲートを示す。 第1図において、記憶部1の側を常用側とすれ
ば記憶部1′の側は待機側として機能する。エラ
ー検出回路2,2′はそれぞれ記憶部1,1′に対
する入出力データをチエツクし、異常を検出する
とエラー検出信号3,3′にて、記憶部1および
1′に共通に設けられた二重化制御部8に通知す
る。 記憶部1の側を常用側、1′の側を待機側とし
て動作しているとき、二重化制御部8は、二重化
制御ゲート信号7のみを出力し、ゲート10を導
通させて、記憶部1から出力する読出しデータを
有効としてシステム・バス9に送出しているが、
常用側記憶部1のエラー検出回路2がエラーを検
出してエラー検出信号3が入力されたことによ
り、二重化制御ゲート信号7の出力を中止して、
ゲート10を閉じて今まで常用側であつた記憶部
1の出力を停止し、代つて二重化制御ゲート信号
7′を出力し、ゲート10′を導通させ記憶部1′
の読出し出力を有効としてシステム・バス9に送
出するようにし、すなわち、記憶部1′を待機側
から常用側に切替える。先に常用側であつた記憶
装置はシステムから切離されていない。記憶装置
の構成としては記憶部1′のみの一重化構成とな
る。 第2図は、第1図における二重化制御部8を記
憶装置対応に個別に設ける方式である。 第2図において、その参照数字は第1と同じも
のを示す。なお13,13′は記憶部1,1′対応
に設けた二重化制御部、12は上記二重化制御部
13,13′間で相互間の制御情報(常用、待機
の状態、エラーの有無など)を交換する信号線で
あり、11,11′はそれぞれ記憶部1,1′およ
び二重化制御部13,13′を含む記憶装置であ
る。 第2図に示す方式の場合、常用側の記憶装置1
1において読出しデータにエラーを検出すれば第
1図の方式と同様にエラー検出回路2がエラー検
出信号3をその二重化制御装置13に送る。この
二重化制御装置13は二重化制御ゲート信号7の
出力を中止してゲート10を閉じて、今まで常用
側であつた記憶装置1の出力を停止するととも
に、信号線12を経てエラー検出情報を待機側の
二重化制御装置13′に伝送し、二重化制御装置
13′は上記エラー検出情報を受けると、待機側
記憶装置11′のエラー検出信号3′を受信してい
なければ二重化制御ゲート信号7′を出力して、
ゲート10′を開き、待機側記憶装置1′の読出し
データをシステム・バス9に送出するようにす
る。 このようにして、待機側が有効となり、常用側
は切離される。 上記の様な制御を行なうにあたり、上記した従
来の技術では下記のような問題がある。 (1) エラーが生じた記憶装置のシステムからの切
離しが主体であり、切離された記憶装置の再立
上げができない。 (2) 二重化された二つの記憶装置に対して、各々
の状態を監視、制御する共通の制御部が必要で
ある(第1図)。 (3) 前(2)項を改善して共通の制御部を設けず、二
つの記憶装置に個別に二重化制御部を設ける方
式の場合(第2図)、各々の二重化制御部の間
で相互の制御情報を交換するため、一般には、
複数の専用の回線および交換すべき情報の転送
を制御するための複雑な手段が必要である。 〔発明の目的〕 本発明は、記憶装置の二重化制御方式におい
て、従来技術における前述の問題点を改善し、さ
らに信頼性の高い記憶装置の二重化制御を簡単な
手段によつて行なうことを目的とする。 〔発明の実施例〕 以下、図面について本発明の実施例を説明す
る。 第3図は本発明の一実施例の構成を示す図であ
る。 図において、参照番号は、第1図および第2図
と同一のものを示す。 なお、第3図における11,11′はそれぞれ
常用側および待機側に切替えて使用する記憶装置
であつて、14,14′は二重化制御部、15,
15′はフリツプフロツプ、16,16′はアン
ド・ゲート、17,17′はナンド・ゲートでそ
の出力はワイヤド・オアとして一本の信号線23
に接続されているもの、18,18′はデバイ
ス・セレクト信号(SEL)、19,19′は出力イ
ネーブル信号(RUN)、20,20′は初期設定
スイツチで、互に排他的に動作するもの、21,
21′は二重化制御信号(ACK)、22,22′は
否定回路、24,24′はアドレス・デコード部
を示す。 図から明らかなように記憶装置11と11′と
は同一構成であり、記憶装置11の構成部分およ
び信号に対応する記憶装置11′の構成部分およ
び信号には同一参照数字に′を付して示す。 記憶装置11についてその動作を説明する。 記憶装置11がシステム・バス9を介してマス
タ・デバイスからアクセスされたときのみ、アド
レス・デコード部24はデバイス・セレクト信号
18(SEL)を出力し、記憶装置11のデータの
読出し、あるいは書込みを可能にする。記憶装置
1に対する書込みデータ読み出しデータに異常が
あつた時エラー検出部2はエラー検出信号3
(ERR)を二重化制御部14に出力する。10は
出力ドライバ(アンド・ゲート)であり、フリツ
プフロツプ15がセツトされてその出力する出力
イネーブル信号19(RUN)が“1”であり、
デバイス・セレクト信号(SEL)が“1”のとき
アンド・ゲート16は“1”を出力し、その出力
“1”によつて出力ドライバ10が動作し、記憶
部1から線6を介して送られてくる読出しデータ
をシステム・バス9に出力し、あるいはマスタ・
デバイスに対する応答信号をシステム・バス9に
出力可能とする。このときは、上記記憶装置11
は常用側となつている。 二重化制御部14は、 エラー検出信号3(ERR) 出力イネーブル信号(RUN) 初期設定スイツチ9の状態を示す信号(MST) 二重化制御信号21(ACK) デバイス・セレクト信号18(SEL) の組合せを入力条件として、後述する状態遷移図
(第4図)に基いて、フリツプフロツプ15をセ
ツト、リセツトすることにより二重化制御を行な
う。なおフリツプフロツプ15はシステム立上時
はリセツトされる。初期設定用スイツチ20は、
対となる記憶装置11′の初期設定用スイツチ2
0′と排他的に設定され、システム立上時の二重
化制御部14,14′の常用権獲得の優先順位を
定める。線23は記憶装置11,11′のナン
ド・ゲート17,17′の出力をワイヤード・オ
ア接続したもので、フリツプフロツプ15,1
5′から出力する出力イネーブル19,19′
(RUN)とデバイス・セレクト信号18,18′
とのそれぞれの論理積の論理和であり、各記憶装
置11,11′の二重化制御部14,14′では二
重化制御信号21,21′(ACK)として受信さ
れる。 記憶装置11,11′にそれぞれ設けられた二
重化制御部14,14′はフリツプフロツプ15,
15′の出力信号19,19′(RUN)および上
記信号21,21′(ACK)を用いて相互の状態
を認識することができる。 また二重化制御信号21,21′(ACK)が有
効となるのは、記憶装置11および11′がマス
タ・デバイスからアクセスされ、デバイス・セレ
クト信号18,18′(SEL)が有効となつてい
る期間のみである。すなわち、本信号21,2
1′(ACK)は二重化制御を行なう複数組の二重
化デバイスが時分割的に用いることができる。 次に二重化制御部14の各種信号(ERR.
ACK.RUN.SEL.MST等)の入力条件に対応して
その制御状態すなわち、フリツプフロツプ15を
どのように制御するかについて説明する。 二重化制御部14に対する入力は、上記の5種
であり、その出力はフリツプフロツプ15に対す
るSET,RESET信号である。 二重化制御部14は複数個の制御ステージをと
り、上記フリツプフロツプ15を適切に制御する
ことにより二重化制御を行なう。制御ステージは
下記7種のステージよりなる。すなわち、 S1…非選択ステージ S2…常用ステージ1 S3…待機ステージ1 S4…判定ステージ1 S5…判定ステージ2 S6…常用ステージ2 S7…待機ステージ2 第5図は上記の5種の信号の組合せによる入力
条件を示す図である。 図において、“1”は該当信号の存在すること
を“0”は該当信号の存在しないことを示し、な
お×印については“0”,“1”に拘らず第5図の
関係が成立するものとする。 各ステージについて第4図,第5図を用いて説
明する。 (1) S1非選択ステージ:記憶装置11および1
1′がマスタ・デバイスからアクセスされてい
ない時すなわち各アドレス・レコード部24,
24′から信号18,18′(SEL)が無いとき
のステージである。第5図の入力条件(SEL
が“0”)のときこのステージにある。 (2) S2常用ステージ1:常用権を有するステー
ジである。S1ステージからこのS2ステージへ
移行するときの入力条件は、第5図ので
ある。このS2ステージでは第3図においてフ
リツプフロツプ15がセツトされ、出力信号1
9(RUN)が“1”となり、従つて信号18
(SEL)が“1”となるアンドゲート16の出
力“1”により出力ドライバ10が能動状態と
なり、読出されたデータの出力を可能としてい
る。同時に読出しデータあるいは書込みデータ
の異常チエツクを行ない、異常がなければマス
タ・デバイスに対して応答信号を返す。 異常があれば、信号3(ERR)を受けて、
二重化制御部11は、リセツト信号(SET
“0”,RESET“1”)を出力してフリツプフロ
ツプ15をリセツトしてその出力を停止し、こ
れにより出力ドライバ10の出力を禁止し、判
定ステージS5に移行する。 (3) S3待機ステージ1:常用権を有しないステ
ージである。S1ステージからこのS3ステージ
へ移行するとこの入力条件は第5図のであ
る。このときは第3図において、フリツプフロ
ツプ15は待機側であればリセツトされている
ので、出力ドライバ10の出力は禁止されてい
る。このS3ステージにある記憶装置(11,
あるいは11′)は待機側であるが、このとき、
二重化されたもう一方の記憶装置(11′ある
いは11)はS2常用ステージ1にあり、その
フリツプフロツプ15はセツトされており常用
側となつている。待機側は第3図における信号
20′あるいは21′(ACK)を監視すること
により、常用側のフリツプフロツプ15の状態
を知ることができる。すなわち、フリツプフロ
ツプ15がセツトされ、その出力信号19
(RUN)が“1”であれば信号18(SEL)が
“1”となつたときナンド・ゲート17の出力
は“0”となり、ナンド・ゲート17の出力は
ナンド・ゲート17′とワイヤド・オア接続さ
れていて線23上の信号は“0”となり、これ
が否定回路22,22′で否定された信号21,
21′(ACK)は“1”であるが、フリツプフ
ロツプ15がリセツトされると信号19
(RUN)は“0”となり、ナンド・ゲート17
の出力は“1”となる。従つて線23上の信号
も“1”となり、この信号“1”の否定信号2
1,21′(ACK)は“0”となる。すなわ
ち、待機側で信号21,21′(ACK)が
“0”となつたことは常用側のフリツプフロツ
プ15がリセツトされたことを示し、常用側で
エラーが検出されたことが判る。そこで待機側
の二重化制御部はセツト信号(SET“1”,
RESET“0”)を出力してフリツプフロツプ1
5をセツトし、S6常用ステージ2へ移行する。 (4) S4判定ステージ1:システム立上時第5図
における入力条件を満足する記憶装置が移行
するステージである。第3図において、システ
ム立上時は、記憶装置11および11′におい
て、それぞれのフリツプフロツプ15,15′
は両方共リセツトされるが、初期設定スイツチ
20,20′は記憶装置11と11′とでは排他
的に設定される。短絡を“0”開放を“1”と
すれば、第3図において二重化制御装置14は
MST信号として“1”を、同じく14′は
“0”を受けている。第3図においてシステム
立上後マスター・デバイスから第1回目のアク
セスがなされた時、記憶装置11は第5図にお
ける入力条件が成立し、S2常用ステージ1
へ移行し、記憶装置11′は記憶装置11の有
無によらず本ステージへ移行する。本ステージ
では信号21′(ACK信号)の有無をチエツク
することにより、記憶装置11′の二重化制御
装置14′は記憶装置11の有無を判定する。
記憶装置11があれば、該記憶装置11のフリ
ツプフロツプ15がセツトされ、信号21′
(ACK信号)は有効となり、記憶装置11′の
二重化制御部14′はS3待機ステージ1へ移行
し、待機側となる。記憶装置11がなければ信
号21′(ACK信号)は無効となつている。
(“0”である)ので、記憶装置11′の二重化
制御部14′はセツト信号(SET“1”,
RESET“0”)を出力し、そのフリツプフロツ
プ15′をセツトし、S2常用ステージ1へ移行
し、常用側となる。 (5) S5判定ステージ2:常用側において、異常
が検出されたとき移行するステージである。第
3図における信号21(ACK)の有無をチエ
ツクする。待機側からの信号21(ACK)の
返信を待つた後、信号21(ACK)が有れば、
待機側であつた記憶装置がそのフリツプフロツ
プ15あるいは5′をセツトしてS6常用ステー
ジ2に移行したと判断し、自からはS7待機ス
テージ2に移行する。 (6) S6常用ステージ2:S2常用ステージ1と同
一であるが、本ステージではデータの異常チエ
ツクを行なわない。 (7) S7待機ステージ2:S3待機ステージ1と同
一であるが、本ステージでは第3図における信
号21,21′(ACK)の監視を行なわない。 以上、すべてのステージにて、マスタ・デバイ
スからのアクセスが終了して信号18,18′
(SEL)がなくなると二重化制御部の制御はS1非
選択ステージへ移行する。 次に、第3図、第4図および第5図を用いて本
発明における二重化制御の動作を説明する。な
お、以下の説明において入力条件〜について
は第5図を、S1〜S7ステージついては第4図を
参照されたい。 システス立上時、記憶装置11,11′はとも
にS1非選択ステージにあり、また第3図に示す
フリツプフロツプ15,15′は共にリセツテさ
れている。ここで初期設定スイツチ20をオフ
(MST“1”)、20′をオン(MST“0”)として
おくと、マスタ・デバイスから第1回目のアクセ
スを受けると、記憶装置11では入力条件が成
立し、S1非選択ステージからS2常用ステージ1
へ移行し、フリツプフロツプ15がセツトされ、
記憶装置11が常用機となり、記憶装置11′で
は入力条件が成立し、S1非選択ステージ→S4
判定ステージ1→S3待機ステージと移行し、待
機側となる。以後・アクセスのある毎に、常用側
の記憶装置11では入力条件が成立してS1非
選択ステージ→S2常用ステージ1と移行し、待
機側の11′では入力条件が成立し、S1非選択
ステージ→S3待機ステージ1と移行し、それぞ
れ常用/待機の関係を維持しつづける。 次に常用側記憶装置11において、該記憶装置
11に対する入出力データに異常が検出される
と、第3図におけるエラー検出信号3(ERR)
が出力され、該記憶装置11の二重化制御部14
は、S2常用ステージ1にあつてこれを判定し、
その結果によりフリツプフロツプ15をリセツト
し、S5判定ステージ2に移行する。記憶装置1
1のフリツプフロツプ15がリセツトされると、
待機側の記憶装置11′において信号21′
(ACK)が消失する。該記憶装置11′の二重化
制御部14′はS3待機ステージ1にあつて、その
信号21′(ACK)の消失を検知すると、自分の
フリツプフロツプ15′をセツトし、S6常用ステ
ージ2へ移行し、常用側となる。今まで待機側で
あつた記憶装置11′のフリツプフロツプ15′が
セツトされることにより、今まで常用側であつた
記憶装置11の信号21(ACK)が有効となる。
記憶装置11の二重化制御部14はS5判定ステ
ージにあるので、これを判定して、S7待機ステ
ージ2へ移行し、待機側となる。 以後はアクセス毎に、記憶装置11では入力条
件が成立してS1非選択ステージ→S3待機ステ
ージ1と移行し、記憶装置11′では入力条件
が成立して、S1非選択ステージ→S2常用ステー
ジ1と移行する。すなわち、常用/待機の切換が
行なわれる。 本発明によれば、第3図に示す記憶装置11あ
るいは11′のいづれか一方すなわち、記憶装置
を1セツトだけ実装して使用することができる。
この際、初期設定スイツチ20,20′は常用権
獲得の優先順位を設定するだけであるので、1セ
ツトのみ使用するときは初期設定スイツチ20あ
るいは20′をオン,オフの何れに設定しても支
障ない。オフ(“1”)に設定すれば上記のように
S1非選択ステージS1→S2常用ステージ1の順に、
オン(“0”)に設定すればS1非選択ステージ→
S4判定ステージ1→S2常用ステージ1の順にS2
常用ステージ1に移行し、常用権を獲得できる。
また、本発明による記憶装置を二重構成で用いる
場合は、同一構成の記憶装置を単に2セツト同一
アドレス空間に実装するだけでよい。 第3図に示した二重化制御部14,14′は例
えば第6図に示すように構成することができる。 第6図において、14は第3図の二重化制御部
14,14′に相当する部分で、15は同じく第
3図のフリツプフロツプ15,15′に相当する。
図において、25は、第4図の状態遷移をプログ
ラムしたデシジヨン・テーブル等を含むリード・
オンリ・メモリ(ROM)、26はレジスタ、2
7はステージ・アドレスのROM25よりの出力
線、29はフリツプフロツプ15のセツト、リセ
ツトを指示する信号のROM25よりの出力線で
ある。 出力線27によつて選ばれるステージ・アドレ
スは、前記した二重化制御部14,14′の各ス
テージS1〜S7を示す数字データであり、この場
合1〜7の数字情報で表わされる。この数字情報
(ステージ・アドレス)は一旦レジスタ26にラ
ツチされクロツクCLKにより線28に読出され、
ROM25に入力する。 ROM25は、信号(ERR,ACK,RUN,
SEL,MST)の入力条件(第4図の〜)と、
線28から入力するステージ・アドレス情報とを
入力し、これ等をアドレスとして、ROM25に
含まれる上記デシジヨン・テーブルを牽引して得
たデータを、セツト、リセツト信号出力線29お
よび新しいステージを指定するステージ・アドレ
ス出力線27に出力する。ステージ・アドレス
は、信号(ERR,ACK,RUN,SEL,MST)
の入力条件に変化がない限り、ROM25とレジ
スタ26との間をクロツクCLKにより循環する。 本発明よれば、二重化制御部14,14′は第
6図に示すように状態遷移をプログラムしたデシ
ジヨンテーブルを含むROM25とレジスタ26
のみの非常に簡単な構成で実現できる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、二重化された記憶装置の一方
を常用側とし、他方を待機側として動作させる場
合、常用側で異常を検出した時、常用側のシステ
ムからの切離しを行なわず、単に常用側を待機側
に、また待機側を常用側に切換える常用/待機の
切換のみを行なうように構成したため、常用側か
ら待機側に切換えた記憶装置を、待機側から常用
側に切換えた目下の常用記憶装置の異常により、
再度常用側として直ちに立上げることができる効
果がある。すなわち、本発明によれば二重化され
た双方の信号に異常が生じた場合でも、異常が同
一アドレスでない限り、常に正常な方の記憶装置
を常用に切換えて正常な運転を継続する事ができ
る。一般に同一アドレスで二つの記憶装置が共に
異常となる確率は非常に小さいので、本発明は記
憶装置の動作の信頼性の向上に大きな効果があ
る。 また、二重化制御のための共通部がなく、その
ため、記憶装置を同一のアドレス空間に単に2セ
ツト実装するだけで、二重化構成が容易に行なえ
る効果がある。 記憶装置相互間で転送すべき二重化制御信号
は、1本の信号線を時分割使用としたため、複数
の装置が共通に使用することができ、信号線の数
を最小限におさえる効果がある。 本発明の根本をなす二重化制御部の状態遷移
は、この状態遷移をプログラムしたデシジヨン・
テーブルを含むROMおよびレジスタ等の少数の
部品で簡単に構成することができ、低コスト、高
信頼性が得られる。
しく言えば、情報処理装置における記憶装置の二
重化制御方式に関する。 〔従来技術とその問題点〕 一般に記憶装置を二重化する場合、次の様な方
式がある。すなわち、二重化された記憶装置の一
方を常用側、他方を待機側とし、書込み時は同時
に動作させ、同一番地に同一内容を書込み、読出
し時には常用側のみデータを出力させる。いま常
用側から読出したときエラーを生ずると、常用側
は切離され、他方の待機していた記憶装置が常用
に切替えられ直ちに正しいデータを出力する。 第1図および第2図に従来技術による記憶装置
の二重化制御方式を例示する。 第1図は二つの記憶装置の間に共通の二重化制
御部を設けた方式の例のブロツク構成図である。
図において、1,1′は記憶部、2,2′はエラー
検出回路、3,3′はエラー検出信号、4,4′は
アドレス入力、5,5′は書込みデータ、6,
6′は読出しデータ、7,7′は二重化制御ゲート
信号、8は共通の二重化制御部、9はシステム・
バス、10,10′はゲートを示す。 第1図において、記憶部1の側を常用側とすれ
ば記憶部1′の側は待機側として機能する。エラ
ー検出回路2,2′はそれぞれ記憶部1,1′に対
する入出力データをチエツクし、異常を検出する
とエラー検出信号3,3′にて、記憶部1および
1′に共通に設けられた二重化制御部8に通知す
る。 記憶部1の側を常用側、1′の側を待機側とし
て動作しているとき、二重化制御部8は、二重化
制御ゲート信号7のみを出力し、ゲート10を導
通させて、記憶部1から出力する読出しデータを
有効としてシステム・バス9に送出しているが、
常用側記憶部1のエラー検出回路2がエラーを検
出してエラー検出信号3が入力されたことによ
り、二重化制御ゲート信号7の出力を中止して、
ゲート10を閉じて今まで常用側であつた記憶部
1の出力を停止し、代つて二重化制御ゲート信号
7′を出力し、ゲート10′を導通させ記憶部1′
の読出し出力を有効としてシステム・バス9に送
出するようにし、すなわち、記憶部1′を待機側
から常用側に切替える。先に常用側であつた記憶
装置はシステムから切離されていない。記憶装置
の構成としては記憶部1′のみの一重化構成とな
る。 第2図は、第1図における二重化制御部8を記
憶装置対応に個別に設ける方式である。 第2図において、その参照数字は第1と同じも
のを示す。なお13,13′は記憶部1,1′対応
に設けた二重化制御部、12は上記二重化制御部
13,13′間で相互間の制御情報(常用、待機
の状態、エラーの有無など)を交換する信号線で
あり、11,11′はそれぞれ記憶部1,1′およ
び二重化制御部13,13′を含む記憶装置であ
る。 第2図に示す方式の場合、常用側の記憶装置1
1において読出しデータにエラーを検出すれば第
1図の方式と同様にエラー検出回路2がエラー検
出信号3をその二重化制御装置13に送る。この
二重化制御装置13は二重化制御ゲート信号7の
出力を中止してゲート10を閉じて、今まで常用
側であつた記憶装置1の出力を停止するととも
に、信号線12を経てエラー検出情報を待機側の
二重化制御装置13′に伝送し、二重化制御装置
13′は上記エラー検出情報を受けると、待機側
記憶装置11′のエラー検出信号3′を受信してい
なければ二重化制御ゲート信号7′を出力して、
ゲート10′を開き、待機側記憶装置1′の読出し
データをシステム・バス9に送出するようにす
る。 このようにして、待機側が有効となり、常用側
は切離される。 上記の様な制御を行なうにあたり、上記した従
来の技術では下記のような問題がある。 (1) エラーが生じた記憶装置のシステムからの切
離しが主体であり、切離された記憶装置の再立
上げができない。 (2) 二重化された二つの記憶装置に対して、各々
の状態を監視、制御する共通の制御部が必要で
ある(第1図)。 (3) 前(2)項を改善して共通の制御部を設けず、二
つの記憶装置に個別に二重化制御部を設ける方
式の場合(第2図)、各々の二重化制御部の間
で相互の制御情報を交換するため、一般には、
複数の専用の回線および交換すべき情報の転送
を制御するための複雑な手段が必要である。 〔発明の目的〕 本発明は、記憶装置の二重化制御方式におい
て、従来技術における前述の問題点を改善し、さ
らに信頼性の高い記憶装置の二重化制御を簡単な
手段によつて行なうことを目的とする。 〔発明の実施例〕 以下、図面について本発明の実施例を説明す
る。 第3図は本発明の一実施例の構成を示す図であ
る。 図において、参照番号は、第1図および第2図
と同一のものを示す。 なお、第3図における11,11′はそれぞれ
常用側および待機側に切替えて使用する記憶装置
であつて、14,14′は二重化制御部、15,
15′はフリツプフロツプ、16,16′はアン
ド・ゲート、17,17′はナンド・ゲートでそ
の出力はワイヤド・オアとして一本の信号線23
に接続されているもの、18,18′はデバイ
ス・セレクト信号(SEL)、19,19′は出力イ
ネーブル信号(RUN)、20,20′は初期設定
スイツチで、互に排他的に動作するもの、21,
21′は二重化制御信号(ACK)、22,22′は
否定回路、24,24′はアドレス・デコード部
を示す。 図から明らかなように記憶装置11と11′と
は同一構成であり、記憶装置11の構成部分およ
び信号に対応する記憶装置11′の構成部分およ
び信号には同一参照数字に′を付して示す。 記憶装置11についてその動作を説明する。 記憶装置11がシステム・バス9を介してマス
タ・デバイスからアクセスされたときのみ、アド
レス・デコード部24はデバイス・セレクト信号
18(SEL)を出力し、記憶装置11のデータの
読出し、あるいは書込みを可能にする。記憶装置
1に対する書込みデータ読み出しデータに異常が
あつた時エラー検出部2はエラー検出信号3
(ERR)を二重化制御部14に出力する。10は
出力ドライバ(アンド・ゲート)であり、フリツ
プフロツプ15がセツトされてその出力する出力
イネーブル信号19(RUN)が“1”であり、
デバイス・セレクト信号(SEL)が“1”のとき
アンド・ゲート16は“1”を出力し、その出力
“1”によつて出力ドライバ10が動作し、記憶
部1から線6を介して送られてくる読出しデータ
をシステム・バス9に出力し、あるいはマスタ・
デバイスに対する応答信号をシステム・バス9に
出力可能とする。このときは、上記記憶装置11
は常用側となつている。 二重化制御部14は、 エラー検出信号3(ERR) 出力イネーブル信号(RUN) 初期設定スイツチ9の状態を示す信号(MST) 二重化制御信号21(ACK) デバイス・セレクト信号18(SEL) の組合せを入力条件として、後述する状態遷移図
(第4図)に基いて、フリツプフロツプ15をセ
ツト、リセツトすることにより二重化制御を行な
う。なおフリツプフロツプ15はシステム立上時
はリセツトされる。初期設定用スイツチ20は、
対となる記憶装置11′の初期設定用スイツチ2
0′と排他的に設定され、システム立上時の二重
化制御部14,14′の常用権獲得の優先順位を
定める。線23は記憶装置11,11′のナン
ド・ゲート17,17′の出力をワイヤード・オ
ア接続したもので、フリツプフロツプ15,1
5′から出力する出力イネーブル19,19′
(RUN)とデバイス・セレクト信号18,18′
とのそれぞれの論理積の論理和であり、各記憶装
置11,11′の二重化制御部14,14′では二
重化制御信号21,21′(ACK)として受信さ
れる。 記憶装置11,11′にそれぞれ設けられた二
重化制御部14,14′はフリツプフロツプ15,
15′の出力信号19,19′(RUN)および上
記信号21,21′(ACK)を用いて相互の状態
を認識することができる。 また二重化制御信号21,21′(ACK)が有
効となるのは、記憶装置11および11′がマス
タ・デバイスからアクセスされ、デバイス・セレ
クト信号18,18′(SEL)が有効となつてい
る期間のみである。すなわち、本信号21,2
1′(ACK)は二重化制御を行なう複数組の二重
化デバイスが時分割的に用いることができる。 次に二重化制御部14の各種信号(ERR.
ACK.RUN.SEL.MST等)の入力条件に対応して
その制御状態すなわち、フリツプフロツプ15を
どのように制御するかについて説明する。 二重化制御部14に対する入力は、上記の5種
であり、その出力はフリツプフロツプ15に対す
るSET,RESET信号である。 二重化制御部14は複数個の制御ステージをと
り、上記フリツプフロツプ15を適切に制御する
ことにより二重化制御を行なう。制御ステージは
下記7種のステージよりなる。すなわち、 S1…非選択ステージ S2…常用ステージ1 S3…待機ステージ1 S4…判定ステージ1 S5…判定ステージ2 S6…常用ステージ2 S7…待機ステージ2 第5図は上記の5種の信号の組合せによる入力
条件を示す図である。 図において、“1”は該当信号の存在すること
を“0”は該当信号の存在しないことを示し、な
お×印については“0”,“1”に拘らず第5図の
関係が成立するものとする。 各ステージについて第4図,第5図を用いて説
明する。 (1) S1非選択ステージ:記憶装置11および1
1′がマスタ・デバイスからアクセスされてい
ない時すなわち各アドレス・レコード部24,
24′から信号18,18′(SEL)が無いとき
のステージである。第5図の入力条件(SEL
が“0”)のときこのステージにある。 (2) S2常用ステージ1:常用権を有するステー
ジである。S1ステージからこのS2ステージへ
移行するときの入力条件は、第5図ので
ある。このS2ステージでは第3図においてフ
リツプフロツプ15がセツトされ、出力信号1
9(RUN)が“1”となり、従つて信号18
(SEL)が“1”となるアンドゲート16の出
力“1”により出力ドライバ10が能動状態と
なり、読出されたデータの出力を可能としてい
る。同時に読出しデータあるいは書込みデータ
の異常チエツクを行ない、異常がなければマス
タ・デバイスに対して応答信号を返す。 異常があれば、信号3(ERR)を受けて、
二重化制御部11は、リセツト信号(SET
“0”,RESET“1”)を出力してフリツプフロ
ツプ15をリセツトしてその出力を停止し、こ
れにより出力ドライバ10の出力を禁止し、判
定ステージS5に移行する。 (3) S3待機ステージ1:常用権を有しないステ
ージである。S1ステージからこのS3ステージ
へ移行するとこの入力条件は第5図のであ
る。このときは第3図において、フリツプフロ
ツプ15は待機側であればリセツトされている
ので、出力ドライバ10の出力は禁止されてい
る。このS3ステージにある記憶装置(11,
あるいは11′)は待機側であるが、このとき、
二重化されたもう一方の記憶装置(11′ある
いは11)はS2常用ステージ1にあり、その
フリツプフロツプ15はセツトされており常用
側となつている。待機側は第3図における信号
20′あるいは21′(ACK)を監視すること
により、常用側のフリツプフロツプ15の状態
を知ることができる。すなわち、フリツプフロ
ツプ15がセツトされ、その出力信号19
(RUN)が“1”であれば信号18(SEL)が
“1”となつたときナンド・ゲート17の出力
は“0”となり、ナンド・ゲート17の出力は
ナンド・ゲート17′とワイヤド・オア接続さ
れていて線23上の信号は“0”となり、これ
が否定回路22,22′で否定された信号21,
21′(ACK)は“1”であるが、フリツプフ
ロツプ15がリセツトされると信号19
(RUN)は“0”となり、ナンド・ゲート17
の出力は“1”となる。従つて線23上の信号
も“1”となり、この信号“1”の否定信号2
1,21′(ACK)は“0”となる。すなわ
ち、待機側で信号21,21′(ACK)が
“0”となつたことは常用側のフリツプフロツ
プ15がリセツトされたことを示し、常用側で
エラーが検出されたことが判る。そこで待機側
の二重化制御部はセツト信号(SET“1”,
RESET“0”)を出力してフリツプフロツプ1
5をセツトし、S6常用ステージ2へ移行する。 (4) S4判定ステージ1:システム立上時第5図
における入力条件を満足する記憶装置が移行
するステージである。第3図において、システ
ム立上時は、記憶装置11および11′におい
て、それぞれのフリツプフロツプ15,15′
は両方共リセツトされるが、初期設定スイツチ
20,20′は記憶装置11と11′とでは排他
的に設定される。短絡を“0”開放を“1”と
すれば、第3図において二重化制御装置14は
MST信号として“1”を、同じく14′は
“0”を受けている。第3図においてシステム
立上後マスター・デバイスから第1回目のアク
セスがなされた時、記憶装置11は第5図にお
ける入力条件が成立し、S2常用ステージ1
へ移行し、記憶装置11′は記憶装置11の有
無によらず本ステージへ移行する。本ステージ
では信号21′(ACK信号)の有無をチエツク
することにより、記憶装置11′の二重化制御
装置14′は記憶装置11の有無を判定する。
記憶装置11があれば、該記憶装置11のフリ
ツプフロツプ15がセツトされ、信号21′
(ACK信号)は有効となり、記憶装置11′の
二重化制御部14′はS3待機ステージ1へ移行
し、待機側となる。記憶装置11がなければ信
号21′(ACK信号)は無効となつている。
(“0”である)ので、記憶装置11′の二重化
制御部14′はセツト信号(SET“1”,
RESET“0”)を出力し、そのフリツプフロツ
プ15′をセツトし、S2常用ステージ1へ移行
し、常用側となる。 (5) S5判定ステージ2:常用側において、異常
が検出されたとき移行するステージである。第
3図における信号21(ACK)の有無をチエ
ツクする。待機側からの信号21(ACK)の
返信を待つた後、信号21(ACK)が有れば、
待機側であつた記憶装置がそのフリツプフロツ
プ15あるいは5′をセツトしてS6常用ステー
ジ2に移行したと判断し、自からはS7待機ス
テージ2に移行する。 (6) S6常用ステージ2:S2常用ステージ1と同
一であるが、本ステージではデータの異常チエ
ツクを行なわない。 (7) S7待機ステージ2:S3待機ステージ1と同
一であるが、本ステージでは第3図における信
号21,21′(ACK)の監視を行なわない。 以上、すべてのステージにて、マスタ・デバイ
スからのアクセスが終了して信号18,18′
(SEL)がなくなると二重化制御部の制御はS1非
選択ステージへ移行する。 次に、第3図、第4図および第5図を用いて本
発明における二重化制御の動作を説明する。な
お、以下の説明において入力条件〜について
は第5図を、S1〜S7ステージついては第4図を
参照されたい。 システス立上時、記憶装置11,11′はとも
にS1非選択ステージにあり、また第3図に示す
フリツプフロツプ15,15′は共にリセツテさ
れている。ここで初期設定スイツチ20をオフ
(MST“1”)、20′をオン(MST“0”)として
おくと、マスタ・デバイスから第1回目のアクセ
スを受けると、記憶装置11では入力条件が成
立し、S1非選択ステージからS2常用ステージ1
へ移行し、フリツプフロツプ15がセツトされ、
記憶装置11が常用機となり、記憶装置11′で
は入力条件が成立し、S1非選択ステージ→S4
判定ステージ1→S3待機ステージと移行し、待
機側となる。以後・アクセスのある毎に、常用側
の記憶装置11では入力条件が成立してS1非
選択ステージ→S2常用ステージ1と移行し、待
機側の11′では入力条件が成立し、S1非選択
ステージ→S3待機ステージ1と移行し、それぞ
れ常用/待機の関係を維持しつづける。 次に常用側記憶装置11において、該記憶装置
11に対する入出力データに異常が検出される
と、第3図におけるエラー検出信号3(ERR)
が出力され、該記憶装置11の二重化制御部14
は、S2常用ステージ1にあつてこれを判定し、
その結果によりフリツプフロツプ15をリセツト
し、S5判定ステージ2に移行する。記憶装置1
1のフリツプフロツプ15がリセツトされると、
待機側の記憶装置11′において信号21′
(ACK)が消失する。該記憶装置11′の二重化
制御部14′はS3待機ステージ1にあつて、その
信号21′(ACK)の消失を検知すると、自分の
フリツプフロツプ15′をセツトし、S6常用ステ
ージ2へ移行し、常用側となる。今まで待機側で
あつた記憶装置11′のフリツプフロツプ15′が
セツトされることにより、今まで常用側であつた
記憶装置11の信号21(ACK)が有効となる。
記憶装置11の二重化制御部14はS5判定ステ
ージにあるので、これを判定して、S7待機ステ
ージ2へ移行し、待機側となる。 以後はアクセス毎に、記憶装置11では入力条
件が成立してS1非選択ステージ→S3待機ステ
ージ1と移行し、記憶装置11′では入力条件
が成立して、S1非選択ステージ→S2常用ステー
ジ1と移行する。すなわち、常用/待機の切換が
行なわれる。 本発明によれば、第3図に示す記憶装置11あ
るいは11′のいづれか一方すなわち、記憶装置
を1セツトだけ実装して使用することができる。
この際、初期設定スイツチ20,20′は常用権
獲得の優先順位を設定するだけであるので、1セ
ツトのみ使用するときは初期設定スイツチ20あ
るいは20′をオン,オフの何れに設定しても支
障ない。オフ(“1”)に設定すれば上記のように
S1非選択ステージS1→S2常用ステージ1の順に、
オン(“0”)に設定すればS1非選択ステージ→
S4判定ステージ1→S2常用ステージ1の順にS2
常用ステージ1に移行し、常用権を獲得できる。
また、本発明による記憶装置を二重構成で用いる
場合は、同一構成の記憶装置を単に2セツト同一
アドレス空間に実装するだけでよい。 第3図に示した二重化制御部14,14′は例
えば第6図に示すように構成することができる。 第6図において、14は第3図の二重化制御部
14,14′に相当する部分で、15は同じく第
3図のフリツプフロツプ15,15′に相当する。
図において、25は、第4図の状態遷移をプログ
ラムしたデシジヨン・テーブル等を含むリード・
オンリ・メモリ(ROM)、26はレジスタ、2
7はステージ・アドレスのROM25よりの出力
線、29はフリツプフロツプ15のセツト、リセ
ツトを指示する信号のROM25よりの出力線で
ある。 出力線27によつて選ばれるステージ・アドレ
スは、前記した二重化制御部14,14′の各ス
テージS1〜S7を示す数字データであり、この場
合1〜7の数字情報で表わされる。この数字情報
(ステージ・アドレス)は一旦レジスタ26にラ
ツチされクロツクCLKにより線28に読出され、
ROM25に入力する。 ROM25は、信号(ERR,ACK,RUN,
SEL,MST)の入力条件(第4図の〜)と、
線28から入力するステージ・アドレス情報とを
入力し、これ等をアドレスとして、ROM25に
含まれる上記デシジヨン・テーブルを牽引して得
たデータを、セツト、リセツト信号出力線29お
よび新しいステージを指定するステージ・アドレ
ス出力線27に出力する。ステージ・アドレス
は、信号(ERR,ACK,RUN,SEL,MST)
の入力条件に変化がない限り、ROM25とレジ
スタ26との間をクロツクCLKにより循環する。 本発明よれば、二重化制御部14,14′は第
6図に示すように状態遷移をプログラムしたデシ
ジヨンテーブルを含むROM25とレジスタ26
のみの非常に簡単な構成で実現できる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、二重化された記憶装置の一方
を常用側とし、他方を待機側として動作させる場
合、常用側で異常を検出した時、常用側のシステ
ムからの切離しを行なわず、単に常用側を待機側
に、また待機側を常用側に切換える常用/待機の
切換のみを行なうように構成したため、常用側か
ら待機側に切換えた記憶装置を、待機側から常用
側に切換えた目下の常用記憶装置の異常により、
再度常用側として直ちに立上げることができる効
果がある。すなわち、本発明によれば二重化され
た双方の信号に異常が生じた場合でも、異常が同
一アドレスでない限り、常に正常な方の記憶装置
を常用に切換えて正常な運転を継続する事ができ
る。一般に同一アドレスで二つの記憶装置が共に
異常となる確率は非常に小さいので、本発明は記
憶装置の動作の信頼性の向上に大きな効果があ
る。 また、二重化制御のための共通部がなく、その
ため、記憶装置を同一のアドレス空間に単に2セ
ツト実装するだけで、二重化構成が容易に行なえ
る効果がある。 記憶装置相互間で転送すべき二重化制御信号
は、1本の信号線を時分割使用としたため、複数
の装置が共通に使用することができ、信号線の数
を最小限におさえる効果がある。 本発明の根本をなす二重化制御部の状態遷移
は、この状態遷移をプログラムしたデシジヨン・
テーブルを含むROMおよびレジスタ等の少数の
部品で簡単に構成することができ、低コスト、高
信頼性が得られる。
第1図は従来技術による共通の二重化制御部を
設けた記憶装置の二重化制御方式の接続図、第2
図は従来技術による個別の二重化制御部を設けた
記憶装置の二重化制御方式の接続図、第3図は本
発明の一実施例の接続構成を示す図、第4図は二
重化制御部の本発明によるステージの状態遷移
図、第5図は本発明における二重化制御部に入力
する信号の組合せによる入力条件を示す図、第6
図は本発明における二重化制御部の構成の一例を
示す図である。 1,1′……記憶部、2,2′……エラー検出回
路、3,3′……エラー検出信号、4,4′……ア
ドレス入力、5,5′……書込みデータ、6,
6′……読出しデータ、7,7′……二重化制御ゲ
ート信号、9……システム・バス、10,10′
……ゲート、11,11′……記憶装置、14,
14′……二重化制御部、15,15′……フリツ
プフロツプ、16,16′……アンドゲート、1
7,17′……ナンド・ゲート、18,18′……
デバイス・セレクト信号(SEL)、19,19′…
…出力イネーブル信号(RUN)、20,20′…
…初期設定スイツチ、21,21′……二重化制
御信号(ACK)、22,22′……否定回路、2
3……一本の信号線、24,24′……アドレ
ス・デコード部、25……リード・オンリ・メモ
リ(ROM)、26……レジスタ、27……ステ
ージ・アドレス出力線、28……ステージ・アド
レス転送線、29……セツト・リセツト信号出力
線、CLK……クロツク。
設けた記憶装置の二重化制御方式の接続図、第2
図は従来技術による個別の二重化制御部を設けた
記憶装置の二重化制御方式の接続図、第3図は本
発明の一実施例の接続構成を示す図、第4図は二
重化制御部の本発明によるステージの状態遷移
図、第5図は本発明における二重化制御部に入力
する信号の組合せによる入力条件を示す図、第6
図は本発明における二重化制御部の構成の一例を
示す図である。 1,1′……記憶部、2,2′……エラー検出回
路、3,3′……エラー検出信号、4,4′……ア
ドレス入力、5,5′……書込みデータ、6,
6′……読出しデータ、7,7′……二重化制御ゲ
ート信号、9……システム・バス、10,10′
……ゲート、11,11′……記憶装置、14,
14′……二重化制御部、15,15′……フリツ
プフロツプ、16,16′……アンドゲート、1
7,17′……ナンド・ゲート、18,18′……
デバイス・セレクト信号(SEL)、19,19′…
…出力イネーブル信号(RUN)、20,20′…
…初期設定スイツチ、21,21′……二重化制
御信号(ACK)、22,22′……否定回路、2
3……一本の信号線、24,24′……アドレ
ス・デコード部、25……リード・オンリ・メモ
リ(ROM)、26……レジスタ、27……ステ
ージ・アドレス出力線、28……ステージ・アド
レス転送線、29……セツト・リセツト信号出力
線、CLK……クロツク。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 記憶部、該記憶部のアドレス・デコード部、
該記憶部のエラー検出回路、二重化制御部、該二
重化制御部の出力信号に基づいて常用側か待機側
かを記憶するフリツプフロツプ、前記アドレス・
デコード部とフリツプフロツプの出力信号が入力
されるゲート回路及び初期設定スイツチを少なく
ともそれぞれ具備した2個の記憶装置と、 前記各ゲート回路の出力端に接続される1本の
信号線と、 を有し、 前記二重化制御部は、前記アドレス・デコード
部、エラー検出回路、フリツプフロツプ、初期設
定スイツチの各出力信号及び前記信号線上の信号
の組合せを入力条件として予め設定された状態遷
移に基づいて記憶装置の立上げ、常用側または待
機側への切換えを制御することを特徴とする記憶
装置の二重化制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58049889A JPS59177796A (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | 記憶装置の二重化制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58049889A JPS59177796A (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | 記憶装置の二重化制御方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59177796A JPS59177796A (ja) | 1984-10-08 |
JPH0238969B2 true JPH0238969B2 (ja) | 1990-09-03 |
Family
ID=12843596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP58049889A Granted JPS59177796A (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | 記憶装置の二重化制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59177796A (ja) |
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JPS61251949A (ja) * | 1985-04-30 | 1986-11-08 | Nec Corp | デ−タ記憶装置 |
JPS62222348A (ja) * | 1986-03-25 | 1987-09-30 | Fuji Electric Co Ltd | 演算ユニツトの二重化方式 |
JPS6472248A (en) * | 1987-09-11 | 1989-03-17 | Nec Corp | Memory device |
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-
1983
- 1983-03-25 JP JP58049889A patent/JPS59177796A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52112248A (en) * | 1976-03-18 | 1977-09-20 | Nec Corp | Data distribution signal processing system |
JPS5584099A (en) * | 1978-12-20 | 1980-06-24 | Fujitsu Ltd | Memory device |
JPS55119761A (en) * | 1979-03-10 | 1980-09-13 | Fuji Electric Co Ltd | Memory control unit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59177796A (ja) | 1984-10-08 |
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