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JPH0235098A - モノクローナル抗体及び該抗体を用いるヒトアルカリホスフアターゼアイソザイムの免疫活性測定法 - Google Patents

モノクローナル抗体及び該抗体を用いるヒトアルカリホスフアターゼアイソザイムの免疫活性測定法

Info

Publication number
JPH0235098A
JPH0235098A JP63183540A JP18354088A JPH0235098A JP H0235098 A JPH0235098 A JP H0235098A JP 63183540 A JP63183540 A JP 63183540A JP 18354088 A JP18354088 A JP 18354088A JP H0235098 A JPH0235098 A JP H0235098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkaline phosphatase
human
type
monoclonal antibody
isozyme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63183540A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatsune Kurono
昌庸 黒野
Takahiko Mitani
隆彦 三谷
Yuji Hayashi
祐二 林
Mamoru Sugiura
衛 杉浦
Kazuyuki Hirano
和行 平野
Kiichi Sawai
喜一 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd filed Critical Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Priority to JP63183540A priority Critical patent/JPH0235098A/ja
Publication of JPH0235098A publication Critical patent/JPH0235098A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はモノクローナル抗体及び該抗体を用いるヒトア
ルカリホスファターゼアイソザイムの免疫活性測定法に
係り、各種疾患の臨床検査に利用され、診断の一助とな
る。
(従来の技術) ヒトアルカリホスファターゼは燐酸エステルに作用して
加水分解を行う酵素であり骨、肝、胎慇、小腸結膜等生
体内に汎く分布しており、細胞膜に局在して細胞膜を通
じ燐酸の移動に関与しているものと考えられている。従
って、その測定は各種疾患例えば肝炎、閉塞性黄痕、肝
胆道疾患、悪性腫瘍、骨疾患の診断に際して有用な指標
を与えるものとされている。
このヒトアルカリホスファターゼには3種のアイソザイ
ム、即ちヒト肝/骨/腎臓型アルカリホスファターゼ、
ヒト小腸型アルカリホスファターゼ及びヒト胎盤型アル
カリホスファターゼがある。
これらのヒトアルカリホスファターゼアイソザイムの定
量、即ち免疫活性の測定に関して、総活性についてはに
ind −1[iB法(“J、 Cl1n。
Path、”第7巻第322頁(1954年)1、Be
5say −Lowry法[”J、 Biol、 Ch
ew、”第 164巻第321頁(1946年)1等が
採用されており、又個々のアイソザイムの免疫活性を測
定するためには、従来、電気泳動を主体とし分子量、ノ
イラミダーゼ感受性、阻害剤に対する感受性、熱安定性
、にm、基質特異性等の内の2−3の測定を組合せるこ
とにより行われてきた[“臨床検査″第25巻第786
−792頁(1981年)]。
(発明が解決しようとする課題及び発明の目的)上記の
従来技術によるヒトアルカリホスファターゼアイソザイ
ムの分別定量法は数種頭の測定を組合わせるものである
ために、全体として操作が繁雑であって長時間を要し、
又定量性や測定感度も低いために日常の臨床検査には不
適当とされているのが実情であり、従って総活性の測定
法であるKind −King法及びBe5say −
Lawry法が汎用されている。
しかしながら、個々のアイソザイムがもたらす臨床情報
は互いに異なり、即ちヒト肝/骨/腎臓型アルカリホス
ファターゼ活性値の変動は肝胆道系疾患及び骨疾患に関
する情報をもたらし、ヒト小腸型アルカリホスファター
ゼ活性値の変動は急性や慢性の肝炎及び肝硬変に関する
情報をもたらし、又ヒト胎盤型アルカリホスファターゼ
活性値の変動は華丸腫瘍、子宮頚部癌及び卵巣癌に関す
る情報をもたらすので、従来汎用されてきた総活性の測
定は当然のことながら各アイソザイムの個々の活性値を
与えるものではないので、的確な診断を容易に下すため
の適切な臨床情報をもたらすものではない点に課題を有
していた。
従って、本発明の本質的な目的は、各ヒトアルカリホス
ファターゼアイソザイムのの活性を簡便な操作で且つ高
精度を以て測定し得る方法を提供することにある。
本発明の付随的な、但し基本的な目的は、各アイソザイ
ムの活性を測定可能にするために、特定のアイソザイム
と特異的に免疫反応する抗体を提供することにある。
(課題を解決し、目的を達成する手段及び作用)本発明
によれば、上記の課題は、各ヒトアルカリホスファター
ゼアイソザイムに対するモノクローナル抗体を作製する
と共に、このモノクローナル抗体を用いた分別定量法を
確立することにより解決され、上記の目的が達成される
即ち、上記の基本的な目的は、ヒトアルカリホスファタ
ーゼアイソザイムに対するモノクローナル抗体により達
成される。このヒトアルカリホスファターゼアイソザイ
ムとはヒト肝/骨/腎臓型アルカリホスファターゼ、ヒ
ト小腸型アルカリホスファターゼ及びヒト胎盤型アルカ
リホスファターゼから選択されたものであり、これらア
イソザイムに対するモノクローナル抗体は自体周知の手
法を用いて得ることができる。即ち、精製した特定のア
イソザイムを抗原として動物に感作させ、感作細胞とマ
ウスミエローマ細胞とを細胞融合させ、得られたハイブ
リドーマをクローニングしてモノクローン由来のハイブ
リドーマを選出し、このモノクローン化ハイブリドーマ
を動物に移植するか試験管内で培養して所望のモノクロ
ーナル抗体を産生させ、次いでハイブリドーマ移植動物
の腹水から又はハイブリドーマ培養液から抽出精製する
ことによりモノクローナル抗体を得ることができる。
本発明方法によれば、各ヒトアルカリホスファターゼア
イソザイムの免疫活性測定は、上記のようにして得られ
る特定のヒトアルカリホスファターゼアイソザイムに対
するモノクローナル抗体に検体を添加しインキュベート
して抗原抗体反応させ、この反応液の吸光度を測定する
ことにより行うことができる。この測定法の実施におい
て、モノクローナル抗体を固相に吸着させておくことが
でき、この固相としてはプレート、濾紙、ビーズ、ラテ
ックス等の慣用の担体であることができる。尚、ヒト小
腸型アルカリホスファターゼの免疫活性測定に際しては
、このアルカリホスファターゼとモノクローナル抗体と
の結合が阻害されて精度の低下する場合があるが、予め
測定系にアミノ糖を添加しておくことにより精度の低下
を防止することができる。このアミノ糖としては、N−
アセチル−D−ガラクトサミンが有利であり、その濃度
は0.1−1.0M程度が好ましい。
(実施例等) 次に、参考例、製造例、実施例等により本発明を更に詳
細に且つ具体的に説明する。
11匠(ハイブリドーマの作製) a) ディスク及びSO3−ポリアクリルアミド電気泳
動的に均一とされる程度に精製された肝/骨/腎臓型、
小腸型及びヒト胎盤型の3種のアルカリホスファターゼ
アイソザイム[“ChellI。
Pharm、 Bull”第23巻第2369頁(19
75年〉、同第23巻第1537頁(1975年)、及
び同第42巻第161頁(1972年)1を抗原として
それぞれ準備し、フロイント完全アジュバントによりエ
マルジョン化させた。
この抗原エマルジョンを雌性[IALB/cマウス(6
週令)に1回100μgの割合で2週間おきに計3回腹
腔内投与して感作させた。オフタロニー法により抗体価
の上昇を確認し、最終感作から2週間後に、生理食塩水
に溶解させた抗原100μgを静脈内に投与し、この静
脈内への抗原投与から4日後に膵臓を摘出して常法によ
り肺細胞浮遊液を調製した。
b)ハイブリドーマの作製及びクローニング上記のa)
項で得た肺細胞浮遊液(2X 10  個含有)と、別
途に調製したマウスミエローマ細胞(X63−Ag&−
653)浮遊液(2x 10’個含有)とを組合した後
に、11000rpで1分間遠心処理して上清を除去し
、両細胞の混合物である沈殿を採取した。この沈殿物に
50%(W/V)ポリエチレングリコール溶液11を、
37℃において緩く攪拌しながら添加して両細胞を融合
させた。その後に、RPMI 1640培地を徐々に添
加して細胞融合反応を停止させ、RI’MI 1640
培地で2−3回洗浄(1000rpm、5分間)した。
上記のようにして得た融合細胞であるハイブリドーマを
、牛胎児血清を15%添加したRPM11640培地に
浮遊させて 107個/1のハイブリドーマ懸濁液を調
製した。
96穴の組織培養プレートに上記のハイブリドーマ懸濁
液を0.11宛入れ、炭酸ガスインキュベータにより 
95%空気75%炭酸ガス気流中、37℃の条件下で2
4時間培養し、次いでヒボキサンチン−アミノプテリン
−チミジン()1人T)選択培地を0.11宛添加して
更に培養を行った。培養開始から2.3.5.7及びl
O日目に)IAT培地の交換を行いながら培養を継続し
、14日目に各培養上清を採取し、エンザイムイムノア
ッセイ (EIA)により抗体産生細胞の選別を行った
。この選別は限界稀釈法を採用し、1ウエル当90.5
個のハイブリドーマが含まれるようにして増殖させるこ
とにより行った。得られた各抗体産生クローンについて
、更に2回にわたり稀釈−培養を繰り返してモノクロー
ン化された抗体産生ハイブリドーマを得た。
尚、上記の諸操作は、Kohler、 Milstei
n等により確立された方法[“Nature”第256
巻第495頁(1975年)lに準拠するものである。
11匹(モノクローナル抗体の製造) 各雌性[IALB/cマウス(6−8週令)にブリスタ
ン0.5mlを腹腔的投与し、このブリスタン投与から
10日後に、上記の参考例で得た抗体産土ハイブリドー
マを10’ −107個採取しマウスの腹腔内に投与し
て増殖させた。1−2週間後に、貯溜した腹水を採取し
、3000rpmで10分間遠心処理した後に50%硫
酸アンモニウムで分画処理し、得られた沈殿を0.1M
燐酸緩衝液(pH8,1))に溶解させ、この緩衝液を
用いて透析処理した。
得られた透析処理物を、0.1M燐酸緩衝液(pH8,
0)で平衡化させたDEFE−Sepharose 6
8カラムに吸着させ、0.1M燐酸緩衝液(pH8,0
>で溶出させた。この溶出画分を、0.1M燐酸緩衝液
(p)l 8.0)で平衡化させたProtein A
−SepharoseCL−4[1カラム(スウェーデ
ン在、ファルマシア社製)に吸着させ、0.1M燐i!
!2緩衝液(p)I 8.0)で洗浄し、1M酢酸溶液
で溶出させた。得られた溶出画分を、0.15M燐酸緩
衝液(pH7,4>により充分に透析処理して所望のモ
ノクローナル抗体溶液を得た。
ハイブリドーマが腹腔内で産生じたモノクローナル抗体
の量は5−20mg/ml腹水であった。
LLIL 1 (免疫グロブリンクラス及びサブクラス
の同定) 上記の製造例に記載のようにして産生され精製された各
モノクローナル抗体の免疫グロブリンクラス及びサブク
ラスの同定は、マウス1gサブクラスタイピングキット
 (米国布、ザイメット社製)を用い、下記のようにし
て行った。
108gの各アルカリホスファターゼアイソザイムを固
相化させ、0.05% Tween 20 (関東化学
株式会社製)、0.15M塩化ナトリウム含有10mM
燐酸緩衝液(P[lS−Tween)にて稀釈したモノ
クローナル抗体溶液を添加し、37℃で2時間インキュ
ベートした。 PBS−Tweenにより洗浄した後に
、パーオキシダーゼ標識を施したウサギ抗血清(抗マウ
スIgG、、1gG2.1gG2.1gG3、IgM及
びIgA)を別々に添加し、37℃で2時間インキュベ
ートした0次いで、PBS−Tweenにより洗浄した
後に、パーオキシダーゼ活性を測定して免疫グロブリン
クラス及びサブクラスを同定した。その結果は下記の表
1に示されている。
漣112 (モノクローナル抗体の特異性乃至抗原に対
する親和定数) 上記の製造例に記載のようにして産生され精製された各
モノクローナル抗体の特異性乃至親和定数を下記のよう
にして求めた。
ラット血清により稀釈した50μg/ifのモノクロー
ナル抗体50μmと、0.1M塩化ナトナトリウム含有
1hTris−塩酸)1衝液(pH7,2>に溶解させ
た0、5.0.25及び0.125 mg/ml濃度の
アルカリホスファターゼ抗原溶液50μmとを混合し、
25°Cにおいて 1時間放置した0次いで、50%飽
和[酸アンモニウム溶液0.21を添加し、直ちに混合
させた後に25°Cにおいて 1時間放置した。その後
、4℃において4000rpmで5分間遠心処理して、
上清画分と沈殿画分とに分け、各画分を0.1M塩化ナ
トリウム含有10mM Tris−塩酸緩衝液(pH7
,2)により稀釈した後にアルカリホスファターゼ活性
を測定し、遊離のアルカリホスファターゼ量と、抗体に
結合したアルカリホスファターゼ量とを求めた。これら
の値を用いて Iangmur−plotを実施し、直
線の傾きと切片の値から関連モノクローナル抗体の親和
定数を求めた。これらの結果は前記の表1に併記されて
いる。
表1に示されているように、冬型のアルカリホスファタ
ーゼエンザイムに対する数種のモノクローナル抗体が既
述の製造例で作製されたが、何れのモノクローナル抗体
も感作抗原であるアイソザイムに対して10’ M”以
上の親和定数を有していることが判明した。尚、表1中
においてHPMS−1及び2HIMS−2と命名されて
いるモノクローナル抗体には、抗血清(ポリクローナル
抗体)において生じるような小腸型と胎盤型アルカリホ
スファターゼに対する交差反応が認められなかった。
2i!LfL(免疫活性の測定) &)モノクローナル抗体の固相化 製造例により得たモノクローナル抗体(前記の表1にお
いてr I(LMS−IJ、「2旧MS−2J及びr 
I(PMS−1jと命名されている抗体〉を下記の要領
でマルチウェルプレートに物理吸着させた。
0.15M塩化ナトリウムと 0.02%アジ化ナトリ
ウムとを含有する lOa+M燐酸緩衝液(pH7,4
)で7μに/Ill +に稀釈したモノクローナル抗体
溶液を1ウェル当り 100μm宛でマルチウェルプレ
ートに分注し、4°Cにおいて24時間放置した0次い
で、各ウェルをf’Bs−Twcenで2回洗浄した後
ニ、0.5% [lSAと 0.15M塩化ナトリウム
と0.02%アジ化ナトリウムとを含有する I 00
1M燐酸緩衝液(pH7,4)を各ウェル当9200μ
m宛分注して固相化モノクローナル抗体とした。この固
相化モノクローナル抗体は、用時迄4℃の温度条件下で
保存される。
尚、吸着に使用される抗体の濃度とプレートに物理吸着
した抗体と抗原(ヒトアルカリホスファターゼ)との反
応性を調べた結果は第1図に示される通りであり、この
図から何れのモノクローナル抗体の場合にも7μg/a
1以上の濃度とすればプレートに吸着される抗体量はプ
ラトーに達すること及びこの場合に抗原抗体反応により
抗原量の約90%又はそれ以上が抗体に吸着されること
が判明した。
b)アルカリホスファターゼの免疫活性測定この測定に
用いたアルカリホスファターゼ標準液は通常の精製に加
えてアフィニティークロマトグラフィーによる精製を行
ったアルカリホスファターゼを稀釈することにより調製
された。この標準液を調製するための稀釈及び場合によ
り行われる血清検体の稀釈は0.5% lSA、0.1
5M塩化ナトリウム、0.02Xアジ化ナトリウム、0
.5%トリトンX−405、lOμMマグネシウム及び
lOμM塩化亜鉛を含有するTris−塩酸ta衝液液
pH8,0)を用いて行われた。尚、肝/骨/腎臓型及
び小腸型アルカリホスファターゼの測定においては血清
原液がその侭検体として用いられ、又胎盤型アルカリホ
スファターゼの測定においては血清原液を 10倍に稀
釈して検体とした。
マルチウェルプレートの各ウェルに、検体及びアルカリ
ホスファターゼ標準液をそれぞれ100μm添加して抗
原抗体反応を行わせた後に、0.05% Tweenと
0.15M塩化ナトリウムと含有する50mM Tri
s−塩酸緩衝液(pH8,0)により洗浄し、次いで充
分に液切りした後に、アルカリホスファターゼ活性の測
定を行った。この活性測定はIFCC法(IFCCDo
cument 1981)に準じて、即ちls’JI溶
液[40μMp−ニトロフェニールホスフェート、2.
24taM a−ハイドロキシエチルエチレンジアミン
三酢酸、1.12d il酸亜鉛7水和物及び2.24
mM酢酸マグネシウムを含有する0、393M2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノ−ルー塩酸緩衝液(pH
10,4)]を加温して37℃になした後に、ウェルに
100μi宛分注し、37℃の恒温槽内で反応させ、各
ウェル内の液の吸光度を波長405nmで且つ96穴プ
レート用リーダー(タイターチックマルチスキャン)を
用いて測定し、この測定値を、アルカリホスファターゼ
標準液の活性と吸光度との関係を示す別途作製の検量線
に照合することにより、検体中のアルカリホスファター
ゼ活性を調べた。
尚、第2.3及び4図は各エンザイムに関して抗原抗体
反応に必要な時間と温度とを設定するために行われた予
備試験結果を示すものであり、これらの図から明らかな
ように、何れのエンザイムの測定に関しても、28及び
37℃では約6時間で、又4℃では約12時間で反応が
プラトーに達する。
第5.6及び7図は各エンザイムについてアルカリホス
ファターゼ標準液の活性と吸光度との関係を示す検量線
であり、従来の臨床データに基いた測定範囲から、活性
測定時間を肝/骨/腎臓型の場合には5分間、小腸型の
場合には1時間、胎盤型の場合には1.5時間に設定し
て測定を行ったものである。
K1涯ユ(本発明によるアイソザイム免疫活性測定法の
精度) 本発明によるアイソザイム免疫活性測定法の精度を調べ
るために、肝/骨/腎臓型のアイソザイム及び胎盤型の
アイソザイムに関して、既述の実施例と同様にして、但
し血清検体に各種濃度のアルカリホスファターゼ標準液
を添加し、モノクローナル抗体としては肝/骨/腎臓型
のアイソザイムの活性測定にIILMs−1を、又胎盤
型のアイソザイムの活性測定には2HIMS−2を用い
て抗原抗体反応させ、反応液の吸光度を405nmで測
定し、得られた吸光度値を検量線に照合してアルカリホ
スファターゼ活性を求め、これから回収率を算出し、又
同時及び日差再現性を調べた結果は、下記の表2乃至5
に示される通りであった。
これらの結果から、肝/骨/腎臓型並びに胎盤型のアイ
ソザイムの場合には、血清因子による阻害が認められず
、添加回収率は90%以上に達すること及び再現性も良
好なことが判る。
L(肝/骨/腎臓型アルカシホスファ ターゼの回収率) 注)表2中において、測定値及び回収率は5検体に関す
る平均値上標準偏差で 示されている 表 3(胎盤型アルカリホス ファターゼの回収率) Lま(肝/骨/腎臓型アルカリホスファターゼの免疫活
性測定法の再現性) 注)表3中において、測定値及び回収率は5検体に関す
る平均値士標準清差 で示されている。
灸ユ(胎盤型アルカリホスファターゼ の免疫活性測定法の再現性) U(小腸型アイソザイム免疫活性測定法の精度) 小腸型アイソザイムに関する本発明による免疫活性測定
法の精度を調べるために、試験例3に準じて回収率を調
べた処、90%以上を示さない検体が39例中15例(
38,5%)あった(下記の表6参照)、この原因とし
ては、ABO式血液型がB又は0型であり且つLewi
 S式血液型において分泌型[Le(a−、b+)又は
Le(a+、 b+)]を有するヒトは脂肪食を摂取す
ると小腸型アルカリホスファターゼの出現し易いことが
従来から報告されているので[Beckman、 L″
Acta Genet、”  第14巻第286頁(1
964年)及びLang*an、 M、 J。
So等“Nature”第212巻第41頁(1966
年)1、小腸型アルカリホスファターゼと血液型活性物
質又はその類似糖鎖が結合して小腸型アルカリホスファ
ターゼの血中消失速度が遅延するものと推定された。
そこで、血液型活性物質の構成糖であるし一フコース(
L−Fuc)及びN−アセチル−トガラクトサミン(L
−Ga 1NAc )について、これらを別個に検体稀
釈緩衝液に添加して効果を調べた処、N−アセチル−D
−ガラクトサミンを添加した場合に回収率の向上が認め
られたく下記の表6参照)、尚、N−アセチル−D−ガ
ラクトサミンの濃度としては0.11.0M程度が好ま
しいことも併せて判明した。
rL6(小腸型アルカリホスファターゼの免疫活性測定
に及ぼす糖類の影響) TL!LfLi(小腸型アイソザイム免疫活性測定法−
改良法−の精度) 試験例4による結果を考慮に入れ、N−アセチル−D−
ガラクトサミンを0.6M濃度において反応系に存在さ
せた場合の小腸型アイソザイムに関する免疫活性測定法
の精度を確認するために、試験例3に準じて回収率並び
に同時及び日差再現性を調べた結果は下記の表7及び8
に示される通りであり、極めて良好なものとなった。
注)糖類は0.6M濃度において添加された注)表7中
において、測定値及び回収率は5検体に関する平均値上
標準偏差で 示されている (発明の効果) 本発明によれば、ヒト肝/骨/腎臓型アルカリホスファ
ターゼ、ヒト小腸型アルカリホスファターゼ及びヒト胎
盤型アルカリホスファターゼに対する、それぞれ固有の
モノクローナル抗体が提供され、又この抗体を用いる、
上記の各アイソザイムの免疫活性測定法が提供される。
従って、本発明を臨床検査に適用することによって、ヒ
ト肝/骨/腎臓型アルカリホスファターゼ活性値の上昇
から肝胆道系疾患及び骨疾患に関する情報がもたらされ
、ヒト小腸型アルカリホスファターゼ活性値の上昇から
急性や慢性の肝炎及び肝硬変に関する情報がもたらされ
、又ヒト胎悠型アルカリホスファターゼ活性値の上昇か
ら畢丸腫瘍、子宮頴部癌及び卵巣癌に関する情報がもた
らされるので、従来汎用されてきた総括性の測定により
もたらされる情報と比較する場合に、情報内容が細部に
わたるものとなる。従って、的確な診断を可能ならしめ
る。尚、本発明による各アイソザイムの免疫活性測定法
は、従来の組合せ法と比較する場合に操作が極めて簡便
であり、又測定精度が著しく高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は固相への吸着に使用されるモノクローナル抗体
の濃度と、この場合に固相に物理吸着された上記の抗体
と抗原であるアルカリホスファターゼとの抗原抗体反応
により抗体に吸着された抗原の量との関係を示すグラフ
、第2図は肝/骨/腎臓型アルカリホスファターゼとモ
ノクローナル抗体(HLMS−1)との結合に及ぼす反
応温度及び時間条件の影響を示すグラフ、第3図は第2
図と同様の、但し小腸型アルカリホスファターゼとモノ
クローナル抗体(2)11MS−2)との反応の場合を
示すグラフ、第4図は第2図と同様の、但し胎盤型アル
カリホスファターゼとモノクローナル抗体(HPMS−
1>との反応の場合を示すグラフ、第5図は肝/骨/腎
臓型アルカリホスファターゼの免疫活性測定用の検量線
を示すグラフ、第6図は小腸型アルカリホスファターゼ
の免疫活性測定用の検量線を示すグラフ、第7図は胎盤
型アルカリホスファターゼの免疫活性測定用の検量線を
示すグラフである。 )−ILMs−1 2HIMS−2 HPMS〜1 インキュヘーンコン時間 反定温度 04°C Δ 28’c 口   376C (hr ) インキュベー:/−1iン時間 (hr) 反元温度 4°C 28た 口 :S7 ’C 第5図 ○ 耳〒/骨ヅWV%7+しn’ltl 77f で’3B
&(’U/’)イ〉午ニー(−ン、ン叶問 (h「) 及仄d墨度 4°C 28”c 第6図 tI、8M7.u力it”Rスフ7ターr56zL生(
IU/手続補正書(自発) 昭和63年9月13日

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトアルカリホスファターゼアイソザイムに対す
    るモノクローナル抗体。
  2. (2)ヒトアルカリホスファターゼアイソザイムがヒト
    肝/骨/腎臓型アルカリホスファターゼ、ヒト小腸型ア
    ルカリホスファターゼ及びヒト胎盤型アルカリホスファ
    ターゼから選択されたものであることを特徴とする、請
    求項(1)に記載のモノクローナル抗体。
  3. (3)ヒトアルカリホスファターゼアイソザイムに対す
    るモノクローナル抗体に検体を添加しインキュベートし
    て抗原抗体反応させ、この反応液の吸光度を測定するこ
    とを特徴とする、ヒトアルカリホスファターゼアイソザ
    イムの免疫活性測定法。
  4. (4)モノクローナル抗体が固相に吸着せしめられてお
    り、この固相がプレート、濾紙、ビーズ及びラテックス
    から選択されたものであることを特徴とする、請求項(
    3)に記載のヒトアルカリホスファターゼアイソザイム
    の免疫活性測定法。
  5. (5)ヒト小腸型アルカリホスファターゼの免疫活性測
    定に際して、測定系にアミノ糖を添加することを特徴と
    する、請求項(3)に記載のヒト小腸型アルカリホスフ
    ァターゼの免疫活性測定法。
  6. (6)アミノ糖がN−アセチル−D−ガラクトサミンで
    あることを特徴とする、請求項(5)に記載のヒト小腸
    型アルカリホスファターゼの免疫活性測定法。
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JP2006132946A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Nitto Boseki Co Ltd IgA結合性アルカリ性ホスファターゼ6の測定方法およびそれに用いるキット

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