JPH02276670A - 記録用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、水性および油性いずれのインクでも記録可能
な透明シートに関するものである。

［従来の技術］ 近年、各種学会、会議等のプレゼンテーション用として
、従来のスライドプロジェクタ−に替わり、オーバーヘ
ッドプロジェクタ−が用いられる機会が多くなっている
。また、印刷の分野でも、各種の出版物や、包装等の用
途で、透明な印刷物が求められるようになっている。

これらの透明なシートへの印字、印刷は、基材であるシ
ートそれ自体に吸収性が無いため、一般の紙面上に行な
う印刷に比べ印刷の速度や乾燥の面で特別な配慮が必要
である。

また、オーバーヘッドプロジェクタ−用のシート等の、
ごく少量の印刷物を得るために、パーソナルコンピュー
ターやワープロを用いて原稿を編集し、プリンターによ
って印字する方法が広く行なわれており、そのプリンタ
ーとして、フルカラー化が容易なことからインクジェッ
ト方式が注目されている。

また、インク受容層中に半径４０〜１０００人の細孔を
持つ多孔性アルミナキセロゲルを有するインクジェット
記録媒体も知られている。（特開昭６０−２４５５８８
号公報参照） ［発明の解決しようとする問題点］ しかしながら、透明シートに対して従来の如きインクジ
ェット方式を採用すると、多量のインクが取り扱われる
ため、吸収性の乏しい透明シートへの印字はごく低品位
の場合のみ可能であり、フルカラー化は殆ど不可能に近
かった。

また、特開昭６０−２４５５８８号に示されたインクジ
ェット記録媒体においては、インクの受容体としてアル
ミナキセロゲルが用いられているため、粒子径が比較的
太き（なり、従って、粒子間間隙も大きくなる。この結
果、光の散乱が生じ、透明性が損なわれ、像が白っぽく
なる欠点を有している。そしてこの傾向は基材が透明材
である程著しくなる。

［問題点を解決するための手段１ 本発明者はこれら従来法が有する諸欠点を排除し、透明
基材上にインクジェットプリントを施しても透明性を失
わず、かつ十分にフルカラー発色し得る記録用シートを
得ることを目的として種々研究、検討した結果、特定の
アルミナを特定の細孔容積に揃えて透明シート上にイン
クの受容層として用いることにより前記目的を達成し得
ることを見出した。

かくして本発明は、透明な基材上に多孔質のインク受容
層を設けた記録用シートにおいて、インク受容層が主と
して擬ベーマイトよりなり、そのインク受容層の半径４
０〜１００人未満を有する細孔の全容積がＯ，Ｉｃｅ／
ｇ以上０．４ｃｃ／ｇ未満であることを特徴とする記録
用シートを提供するにある。

本発明に用いられる基材としては、透明であれば特に限
定はされず１例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
エステル、ジアセテート等の有機フィルムやシート、各
種ガラス等を用い得る。

また、基材の厚さは目的により選ばれ、特に限定されな
い。これら基材は、使用に際し、後述するインク受容層
との接着性を良好ならしめるため、コロナ放電処理等の
表面処理を行なったり、プレコート層を設けることも出
来る。

本発明におけるインク受容体としては擬ベーマイトが用
いられる。かかる擬ベーマイトとしては、半径４０〜ｌ
ＯＯ人未満を有する細孔の全容積が０．１ｃｃ／ｇ以上
０．４ｃｃ／ｇ未満である必要がある。かかる半径およ
びその全容積が前記範囲を逸脱する場合には、光の散乱
が生じ、印刷された像が白っぽくなりフルカラー化が困
難となるので不適当である。

望ましくはこれらの物性に加え、インク受容体の半径１
００〜１０００人を有する細孔の全容積が０．１ｃｃ／
ｇ以下、更に望ましくはこれに加つるに半径１０〜４０
人未満を有する細孔の全容積が０．２〜１．０ｃｃ／ｇ
が好ましい。か（することにより、いずれの色において
も十分発色し、鮮明な像を得ることができる。

そして、本発明においてはこれら物性を有するインクの
受容体として凝ベーマイトを用いる場合に限り、インク
中の染料を十分吸着し、透明性を損なわない程度の細孔
容積でも十分な発色効果が得られ、他のアルミナ物質で
は困難である。

更に具体的には後述する実施例に示した如き触媒化成工
業■から市販されている商品名「カタロイドＡＳ−３Ｊ
の如き擬ベーマイトに代表される様な、Ａ１□０．固型
分に換算して７重量％を含有するアルミナゾルを純水に
より　ｌ　ＯＯ（＠に稀釈し、これを親水化したコロジ
オン膜上に滴下して乾燥せしめた場合、一定方向に配向
した毛状束のアルミナ水和物の集合体を形成する様なア
ルミナゾルが最適である。

かかる凝ベーマイトの層厚は印刷、印字に用いられるイ
ンク量により適宜選択されるが、一般には１〜２０μ程
度を採用するのが適当である。層厚が前記範囲を逸脱す
ると発色性が不安定になったり透明性が損なわれたりす
る恐れがあるので好ましくない。擬ベーマイト層を透明
基材上に設ける手段としては、擬ベーマイトとバインダ
ーの混合スラリーをロールコータ−エアナイフコーター
、ブレードコーター、ロッドコーター、バーコーター等
の各種コーターにより基材上に塗布し、乾燥する手段が
主として用いられる。Ｉ疑ベーマイトとしては、そのゾ
ルを用いると好ましいインク受容層を容易に得ることが
できるので望ましい。

バインダーとしては、一般にデンプンやその変性物、Ｐ
ＶＡやその変性物、ＳＢＲラテックス、ＮＢＲラテック
ス、ヒドロキシセルロース、ポリビニルピロリドン等の
有機物を用いることができる。

また、その使用］は、余り少ないと受容層の強度が不十
分となり、逆に余り多すぎるとインクの吸収性を阻害す
るので好ましくなく、一般に擬ベーマイトのｌＯ〜５０
重量％程度を採用するのが適当である。尚、本発明にお
ける細孔径分布の測定は窒素吸脱着法（オミクロンテク
ノロジー社製オムニソーブ１００）により行なった。

以下に実施例を示すが、本発明による記録シートはイン
クジェット方式のみに用い得るものではない。

Ｅ実施例］ 尚、実施例、比較例で得られた記録用シートの評価方法
は次に示す方法で行なった。

■印字：シャープ社カラーイメージジェットプリンター
ｌ０−７３５を用いて、黒色で１ｃｍＸ１ｃｍのパター
ンを印字した。

■色濃度、■で印字したシートに白紙で裏あてをして、
黒色の反射色濃度をサクラデンシトメータＰＤＡ４５で
測定した。

■解像度：■で印字したシートのパターンのにじみ具合
から４段階で評価した。

（０最悪、３：最良） ■透明性：印字していない部分に黒紙で裏あてをして色
濃度を測定した。黒紙そのものの色濃度を１００とし、
％で表わしたものを評価値とした。また、オーバーヘッ
ドプロジェクタ−用シートして用いたときに実用上問題
があるものにはＸ印を付けた８ また文中の部および％はそれぞれｆｉｆｆｉ部および重
量％である。

実施例 凝ベーマイトシルカタロイドＡＳ−３（触媒化成社製）
５部（固形分）、ポリビニルアルコールＰＶＡ１１７　
（クラレ社製）１部（固形分）および水からなる固形公
約ｌＯ％のコート液を調製し、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム（東し社製１００μ）に、バーコーターに
より乾燥時の膜厚が５μとなるよう塗布し乾燥して記録
用シートを得た。

比較例Ｉ ＡＳ−３の代わりに擬ベーマイトシルカタロイドＡＳ−
２（触媒化成社製）を用いた以外は実施例１と同様の方
法でシートを得た。

比較例２ ＡＳ−３の代わりにアルミナゾル１００（日産化学社製
）を用いた以外は実施例１と同様の方法でシートを得た
。

比較例３ ＡＳ−３の代わりにシリカシルカタロイド５Ｉ−４０（
触媒化成社製）を用いた以外は実施例１と同様の方法で
シートを得た。

手続補装置 平成１年り月′２−３日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、透明な基材上に多孔質のインク受容層を設けた記録
   用シートにおいて、インク受容層が主として擬ベーマイ
   トよりなり、そのインク受容層の半径４０〜１００Å未
   満を有する細孔の全容積が０．１以上０．４ｃｃ／ｇ未
   満であることを特徴とする記録用シート。 ２、インク受容層の半径１００〜１０００Åを有する細
   孔の全容積が０．１ｃｃ／ｇ以下である請求項（１）の
   記録用シート。 ３、インク受容層の半径１０〜４０Å未満を有する細孔
   の全容積が０．２〜１．０ｃｃ／ｇ、半径１００〜１０
   ００Åを有する細孔の全容積が０．１ｃｃ／ｇ以下であ
   る請求項（１）の記録用シート。 ４、擬ベーマイトは、Ａｌ＿２Ｏ＿３固型分に換算して
   ７重量％を含有するアルミナゾルを純水により１００倍
   に稀釈し、これを親水化したコロジオン膜上に滴下して
   乾燥せしめた場合、一定方向に配向した毛状束のアルミ
   ナ水和物の集合体を形成する様なアルミナゾルである請
   求項（１）記載の記録用シート。