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JPH02215587A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

Info

Publication number
JPH02215587A
JPH02215587A JP1037697A JP3769789A JPH02215587A JP H02215587 A JPH02215587 A JP H02215587A JP 1037697 A JP1037697 A JP 1037697A JP 3769789 A JP3769789 A JP 3769789A JP H02215587 A JPH02215587 A JP H02215587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
metal
fine particles
recording
recording film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1037697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Takeoka
竹岡 美勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1037697A priority Critical patent/JPH02215587A/ja
Publication of JPH02215587A publication Critical patent/JPH02215587A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、レーザビームの照射により光学的に情報の記
録再生を行なう光情報記録媒体に関し。
特に、再生信号コントラスト比の大きい記録・再生の可
能な光情報記録媒体に係る。
(従来の技術) 記録原理を異にする様々なタイプの記録膜を用いる光情
報記録媒体が知られている0代表的な記録原理は、記録
膜と称される薄膜にホールと称される孔部を形成するも
のである。また、本発明者によって特開昭61−107
547号公報にて開示されたごとく、バブルと称される
記録膜の隆起変形部を形成することを記録原理とする光
情報記録媒体も知られている。
これらの従来の光情報記録媒体を、記録再生特性、特に
再生信号コントラスト比の観点から比較すると以下の特
徴がある。即ち、ホール形成タイプの記録膜を用いる記
録媒体にお、ける再生信号コントラスト比は、記録膜の
種類が何であれ、0.4から0.5程度のレベルにある
一方、上記特開昭61−107547号公報で開示した
バブル形成タイプの記録媒体における再生信号コントラ
スト比は、ホール形成タイプの記録媒体を上まわるもの
の、0.5から0.6程度のレベルにあった。
ところで、再生信号コントラスト比と再生信号SN比と
の間には、以下の関係が成立することが知られている。
即ち、 ここで上式において Pr:再生ビームパワー DR:データ転送速度 Ro:未記録部分からの反射光量 Rユニ記録部分からの反射光量 を夫々示している。上式によると、再生信号コントラス
ト比が同一の場合、データ転送速度を向上させるとSN
比の低下することが判る。
一方、データ転送速度を磁気ディスク並みに向上させる
ことが光メモリディスクの一つの重要な技術的課題であ
る。そこで、何らかの手段によりSN比を低下させるこ
となくデータ転送速度を向上させる技術の開発が強く望
まれていた。
しかも、この特性向上手段は、光情報記録媒体のコスト
を低く抑えるため、複雑なものであってはならないとい
う制約もある。
(発明が解決しようとする課題) 叙上の如く、再生信号コントラスト比が同じ場合、デー
タ転送速度を向上させるとSN比が低下する。一方、こ
のデータ転送速度を磁気ディスク並みに向上させること
が光メモリディスクに対する重要な技術的課題である。
本発明の目的は、データ転送速度を向上させた場合にも
充分大きいSN比の実現を可能にする再生信号コントラ
スト比の著しく高く、また、同時にコストの低い新規な
光情報記録媒体を提供するにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明にかかる光情報記録媒体は、基板上に形成した記
録膜にレーザビームを照射して情報の記録再生を行う光
情報記録媒体において、記録膜は、周期律表のIIB族
の金属、mB族の金属、  IVB族の金属、VB族の
金属、およびVIB族の金属のいずれかの酸化物微粒子
、または上記金属のいずれかの窒化物微粒子の少なくと
も一方と有機物とを含む薄膜を基板上に形成された第1
層とし1周期律表のIIB族の金属、mB族の金属、 
IVB族の金属、 VB族の金属、およびVIB族の金
属のいずれかの酸化物微粒子、または上記金属のいずれ
かの窒化物微粒子の少なくとも一方と周期律表の II
B族の金属。
121B族の金属、 IVB族の金属、VB族の金属、
およUVIB族の金属微粒子と有機物とを含む薄膜を第
1層上に積層する第2層とする2層膜であって、かつ、
前記第1層薄膜は250℃より低い温度において分解し
てその成分を脱離する薄膜であり、前記第2層は前記第
1層の分解温度より高い温度において分解してその成分
を脱離し隆起変形部、さらには孔部の形成される薄膜で
あることを特徴とする。
本発明にかかる光情報記録媒体の構成を第1図に断面図
で示す、光情報記録媒体10は、基板11と、この基板
11上に積層させて第1層16.第2層12が形成され
ている。 この第1層16中の161は、周期律表のn
B族の金属、mB族の金属、 IVB族の金属。
VB族の金属、 VIB族の金属のいずれかの酸化物微
粒子、または上記金属のいずれかの窒化物微粒子の少な
くとも一方の微粒子であり、第1層16のマトリックス
となってこの薄゛膜の骨格を形成している0次に、第1
層16中の162は有機物で第1層16のマトリックス
中に分散している0次に、前記第2層12中の121は
、周期律表のIIB族の金属、 1IIB族の金属、 
 IVB族の金属、VB族の金属、 VIB族の金属の
いずれかの酸化物微粒子、または上記金属のいずれかの
窒化物微粒子の少なくとも一方の微粒子であり、第2層
12のマトリックスとなってこの薄膜の骨格を形成して
いる。また、前記第2層12中の122は有機物である
。さらに、前記第2層12中の123は周期律表のnB
族の金属、■B族の金属、 IVB族の金属、VB族の
金属、  VIB族の金属の微粒子である。そして、前
記有機物122と金属の微粒子123とは前記金属の酸
化物微粒子と同金属の窒化物微粒子が形成するマトリッ
クス121中に分散している。
(作 用) 叙上の構成になる薄膜を記録膜とする光情報記録媒体に
つき、再生信号コントラスト比が高くなる理由を以下に
説明する。
本発明の光情報記録媒体に記録用レーザビームが照射さ
れた場合、レーザビームは第2層中の金属微粒子123
により吸収される。吸収の結果発生した熱量は、第2層
中の金属酸化物・窒化物微粒子のいずれか、あるいは両
者からなるマトリックス121、および、有機物122
へ伝達し、即ち、第2層のレーザビーム照射部の温度が
上昇する。このレーザビームの吸収により第2層中に発
生した熱量は第1層へも流出する。従って、第1層のレ
ーザビーム照射部の温度も上昇する。温度上昇の結果、
第2層中の有機物は蒸発し、金属酸化物・窒化物微粒子
のいずれか、あるいは両者からなるマトリックスは隆起
変形、即ち、バブルが形成される。同じく、第1層中の
有機物も蒸発する。ただし、第1層中の有機物の蒸発は
、第2層に接する界面近傍に限られる。これは、第1層
中にレーザビームを吸収する金属微粒子が含まれていな
いため、温度上昇は前記したごとく、第2層から流入す
る熱量により誘起されたものであり、従って、第2層に
接する界面近傍の温度が高く、基板側へ向うにつれ温度
が低下する分布を有していることに由る。この第1層か
らの有機物の蒸発は、第1層の隆起変形を促進する作用
がある。かかる機能を付与するため、第1層の蒸発温度
は、第2層中の蒸発温度より低いものが採用されている
第1層の有機物の蒸発作用が第2層のバブル形成を促進
する作用を説明した1本発明記録媒体の記録膜の第1層
が有機物のみでなく、金属酸化物・金属窒化物微粒子と
有機物との混合物とした理由を以下に記す、理由の第1
は、単に第2層のバブル形成を促進するためには必ずし
も第1贋金体が有機物から構成される必要はないことで
ある。
前述したように、バブル形成の促進に関与する有機物は
第2層との界面近傍に存在する有機物のみであり、さら
に固体状態の有機物が蒸発したときの体積膨張は著しい
ものであるから、極めて少量の蒸発でその目的を果たす
ことができる。このことを考慮すれば、第1層の構成は
、バブル形成の促進以外に第1層が満たすべき特性から
定めることが望ましい、第1層の果たすべき特性の第2
は。
基板および第2層に対する密着力の大きいことである。
特性の第3は、第1層の形成法における制約である。即
ち、第1層の形成は再生信号のエラー率を減少せしめる
ため、第2層の形成と同種のドライプロセスによるもの
であることが必要である。
有機物膜の形成に通常用いられるスピンナ塗布による第
1層形成はダスト等の付着が多いため不適当である8以
上、第1、第2、第3の特性は、本発明の金属酸化物・
金属窒化物微粒子のいずれか一方、または両者と有機物
との混合物薄膜によって満たすことができる。即ち、特
性の第2である基板と第2層とに対する密着力は、基板
に有機樹脂が用いられ、また、第2層に金属酸化物・窒
化物微粒子のいずれか一方、または両者と金属微粒子と
有機物とからなる薄膜が用いられることを考えると、第
1層が金属酸化物・窒化物微粒子のいずれか一方、また
は両者と有機物とから構成されているため著しく大きく
なることは首肯できることである。また、後述するよう
にこの構成の第1層の形成は、第2層の形成と同様、エ
ラー率上昇の要因の極めて少ないドライプロセスである
スパタリング・真空蒸着等の方法で形成することができ
る。
前述した手段・作用により本発明の記録媒体は良好な特
性を示す、即ち、バブル形成タイプの記録媒体における
再生信号コントラスト比は前述したように0.5から0
.6程度である。ところが、本発明の記録媒体の場合、
有機物を蒸発させ、バブルの形成を促進する機能を記録
膜に付与したため、コントラスト比は0.8から0.9
という極めて高いレベルに到達することが可能になった
(実施例) 本発明光情報記録媒体記録膜の第1層である金属酸化物
・窒化物微粒子のいずれかと、あるいは両者と有機物と
を少くとも含む薄膜において、金属酸化物・窒化物とし
ては大気中に保存された場合、安定であれば、いかなる
ものも使用できる。
特に望ましいものとして以下のものが使用できる。
即ち、金属酸化物としては、周期律表nBB金属酸化物
ZnO,mBB金属酸化物B、0..1.0.。
Ga、0.、 In*03、I、VB属の酸化物Sin
、 、 Gem、 。
SnO,、V B金属の酸化物Sb、O,、Sb、0.
 、 Bi、O,、VIB金属酸化物のToo、が使用
できる。これらは単独採用の他、複数を混合して使用す
ることもできる。また、特に望ましい金属窒化物として
は、1[B金属の窒化物BN、 AjlN、 GaN、
 InN、 I、VB属の窒化物Si、N4. Go、
N4が使用できる。これらは単独採用しても、または複
数を混合して使用することもできる。また、金属酸化物
と金属窒化物とは独立に用いることもできるし、第1層
中に混合させて用いることもできる。さらに、 5L−
i−0−Nのような複数の金属元素と、酸素、窒素とか
らなる微粒子も使用可能である。
次に、第1層中の有機物としては炭素、水素。
および酸素、あるいは窒素、あるいは両者、さらには弗
素を少くとも含む有機物であれば、いかなる有機物も使
用可能である。
このような構造の第1層、第2層の薄膜からなる記録膜
は、反応性スバタリングとプラズマ重合を同時に行なわ
せることにより製造することができる。即ち、金属酸化
物微粒子と有機物とを少くとも含む薄膜を製作するには
、当該金属のターゲットを炭化水素、酸素あるいは、さ
らに弗化炭素を少くとも含む混合ガスでスパタリングし
てやればよい、金属窒化物微粒子と有機物とを少くとも
含む薄膜を製作するには、同様に当該金属のターゲット
を炭化水素、窒素、あるいは、さらに弗化炭素を少くと
も含む混合ガスでスバタリングしてやればよい、炭化水
素としては、CH,、C,H,。
C,Hlなどのメタン系炭化水素、C,H4,C,H,
などのエチレン系炭化水素、C,H,、C,H,などの
アセチレン系炭化水素、 C,H,、C,H,−CH,
、C,H,、などの環状炭化水素が使用可能である。弗
化炭素としては。
CF、、 CHFっ、 c、F、 、 C,F、などの
メタン系弗化炭素、C,F4. C,F、などのエチレ
ン系弗化炭素、C4F、。
CaFs= C5Fxx などの環状弗化炭素が使用可
能である。
記録膜の第2層である金属酸化物・窒化物微粒子のいず
れかと、あるいは両者と金属微粒子と有機物とを少くと
も含む薄膜において、金属酸化物窒化物としては、上記
第1層中の金属酸化物・窒化物はいずれも使用可能であ
る。金属微粒子としては、大気中に保管された場合、安
定なものであればいかなるものも使用できる。特に望ま
しいものとして以下のものが使用できる。即ち、周期律
表の[[B金属のZn、 mBB金属AQ、 In、 
I、VB属のSi、 13a、 Sn、VBB金属Sb
、Bi、VIB金属のToが使用できる。これらは単独
採用しても、複数を混合して使用することもできる。さ
らに金属間化合物、ないし合金化して使用することもで
きる。
次に、第2層中の有機物としては、炭素、水素。
および酸素、あるいは窒素、あるいは両者と、さらに弗
素を少くとも含む有機物であれば、いがなる有機物も使
用可能である。
このような構造の薄膜は、第1層と同様に反応性スパタ
リングとプラズマ重合を同時に行なせることにより製造
することができる。即ち、金属酸化物微粒子と金属窒化
物微粒子の一方、あるいは両者と金属微粒子と有機物と
を少くとも含む薄膜を製作するには、当該金属のターゲ
ットを炭化水素、酸素、あるいはさらにアルゴン、弗化
炭素を少くとも含む混合ガスでスパタリングしてやれば
よい、同様に金属窒化物微粒子と金属微粒子と有搬物と
を少くとも含む薄膜を製作するには、当該金属のターゲ
ットを炭化水素、窒素、あるいはさらにアルゴン、弗化
炭素を少くとも含む混合ガスでスバタリングしてやれば
よい、炭化水素、弗化炭素としては、前記第1層の形成
に用いられる炭化水素、弗化水素はいずれも使用可能で
ある。
ここで、第1層の薄膜と第2層の薄膜との構造が異なる
にもかかわらず、上記したようなほぼ同様の製造方法で
製作できる理由は次のとおりである。即ち、スバタリン
グ装置における放電において、通常パラメータとして変
化させうるちのは、ガス組成、放電圧力、印加電力、放
電時間、ガスの平均滞在時間の5種である0本発明で開
示する記録膜の形成の場合、前記したように反応性スパ
タリングとプラズマ重合とが同時に進行する。ガス組成
、放電時間、ガスの平均滞在時間を一定にした場合、放
電圧力の増加、印加電力の低下に伴ないプラズマ重合が
促進され、逆に、放電圧力の低下印加電力の増加に伴な
い反応性スパタリングが促進される。そこで、形成され
る薄膜の化学組成は、放電圧力、印加電力を変化させる
ことにより制御できる。
印加電力が一定のとき、放電圧力により第1層、第2層
の薄膜の化学組成がどのように変化するかを第2図を用
いて説明する。第2図はある印加電力のちとにおける第
1層ないし第2層の薄膜の堆積速度と放電圧力との関係
である。薄膜の全堆積速度は曲線Aで表わされるように
放電圧力の増加に伴ってゆるやかに増加する。ところが
、この薄膜は反応性スバタリングにより薄膜中にとり込
まれる成分と、プラズマ重合によりとり込まれる成分と
の両者から構成されいる0反応性スバタリングによる成
分の堆積速度は曲線Bで表わされるように、ある放電圧
力のもとで極値を示し、その圧力より高い放電圧力では
低下する。一方プラズマ重合による成分の堆積速度は曲
線Cで表わされるように、放電圧力の増加に伴なってほ
ぼ単調に増加する。
次に、放電圧力が一定のとき、印加電力により琳1層、
第2層の薄膜の化学組成がどのように変化するかを第3
図を用いて説明する。第3図は、ある放電圧力のもとに
おける第1層、第2層の薄膜の堆積速度と印加電力との
関係である。第1層。
第2層の薄膜の全堆積速度は曲線Aで表わされるように
印加電力の増加に伴って増加する。ここでこの堆積速度
の増加は、主として反応性スパタリングにより薄膜中に
とり込まれる成分の堆積速度Bの増加によるものである
。プラズマ重合によりとり込まれる成分の堆積速度Cは
印加電力が低い領域において極値を示す。
また、放電圧力、印加電圧が一定であっても、ガス組成
を変化させることにより形成する第1層。
第2層の薄膜の化学組成を制御することもできる。
即ち1反応性ガスを含ませた混合ガスによるスバタリン
グの場合、形成される薄膜は、(1)金属成分のみから
構成される場合、(it)金属成分と金属酸化物、窒化
物微粒子との混合物とから構成される場合、(止)反応
生成物である金属酸化物、窒化物微粒子のみから構成さ
れる場合の3種に分類できる。この薄膜の構成成分の変
化は1反応性ガスの分圧に一次的には依存する。即ち、
金属成分のみから薄膜が構成される分圧をPM、金属成
分と金属酸化物、窒化物微粒子とから薄膜が構成される
分圧をPc、金属酸化物、窒化物微粒子のみから薄膜が
構成される分圧をPRとしたとき、これら3者の間には
ある適当な印加電力、放電圧力等の条件のもとにおいて
以下の関係が成立する。
pH≦P工 P1≦P、≦Pよ Ps≦PR そこで本発明記録膜形成の場合、ある印加電力。
放電圧力のもとにおける反応性ガスの分圧と1反応性ス
パタリングによる生成物とプラズマ重合による有機物と
の堆積速度との関係は、第4図のようになる。第4図に
おいて、B−1は反応性スバタリングによる生成物のう
ち金属成分の堆積速度であり、B−2は金属酸化物、窒
化物微粒子である反応生成物の堆積速度である。また、
Cはプラズマ重合による有機物の堆積速度、Aは第1層
ないし第2層の薄膜の全堆積速度である。
次に、ガスの平均滞在時間を制御することにより有機物
の分解温度を制御することもできる。これは、ガスの平
均滞在時間を大きくすることによりプラズマ重合反応が
促進され、より緻密な3次元構造の、別の表現をとれば
より高度に架橋した有機物が形成でき、そのような構造
になればなる程その有機物の分解温度は上昇するからで
ある。
最後に放電時間は第1層、第2層の薄膜の膜厚、に直接
関係する。
以上、5種のパラメータを適切に選定することにより第
1層、第2層の薄膜を同様の製造方法で製作できる理由
を説明した。この5種パラメータの適切化は、上記した
第1の薄膜を形成するか。
第2の薄膜を形成するかといったことだけでなく、第1
、第2の薄膜の諸特性の制御にも利用できる。
即ち、これら5種のパラメータを適切に選定することに
より、第1層、第2層からなる記録膜の記録再生特性1
分光特性、寿命特性等を目的に適ったものに制御するこ
とができる。
さらに本発明の第1層、第2層の薄膜からなる記録膜は
、前記したものとは異なる以下に記す方法で製作するこ
とができる。
本発明の記録膜の第2の製造方法は、マルチターゲット
による同時スパタリングとプラズマ重合とを同時に行な
わせる方法であって、具体的には、記録膜第2層の形成
を前記したいずれかの金属ターゲットと前記したいずれ
かの金属酸化物・窒化物ターゲットのスパタリングと炭
化水素等のプラズマ重合とによって行なう、同様に、記
録膜第1層の形成を前記したいずれかの金属酸化物等化
合物ターゲットのステアリン酸と炭化水素等のプラズマ
重合等によって行なう、プラズマ重合の原料となる炭化
水素・弗化炭素は前記、第1の製造方法において挙げた
ものはいずれも使用可能である。
本発明の記録膜の第3の製造方法は、記録膜第1層およ
び第2層中の有機物以外の構成成分を、電子ビーム蒸着
等の方法によって薄膜中にとり込む方法である。具体的
には、記録膜第1層の形成を前記したいずれかの金属酸
化物・窒化物原料をそれぞれ異なるルツボに入れ、電子
ビームを照射して蒸発させるプロセスと炭化水素等のプ
ラズマ重合のプロセスとによって行なう、記録膜第2層
は前記したいずれかの金属原料と前記したいずれかの金
属酸化物・窒化物原料の電子ビーム照射による蒸発と炭
化水素等のプラズマ重合とを同時に行なわせる方法、あ
るいは、プラズマ中に酸素・窒素等を導入した反応性蒸
着と炭化水素等のプラズマ重合とを同時に行なわせる方
法によって形成する。この製造方法の場合にも、プラズ
マ重合の原料となる炭化水素・弗化水素は前記第1の製
造方法において挙げたものはいずれも使用可能である。
本発明の記録膜の第4の製造方法は、マルチターゲット
の同時ステアリン酸のみによる方法である。記録婁第1
層は前記したいずれかの金属酸化物・窒化物ターゲット
と有機物ターゲットの同時スパタリングによって形成す
る。有機物ターゲットとしては、ポリ4弗化エチレン・
ポリ6弗化プロピレン等の含弗素重合物やポリイミド・
ポリエーテルイミド等の含窒素重合物やポリエーテルケ
トン・ポリエーテルエーテルケトン等の含酸素重合物な
どが使用できる。スパタリングはアルゴン等の希ガスを
用いて行なうが、有機物ターゲットの種類によっては炭
化水素・弗化炭素等を添加することも記録媒体の記録再
生特性や耐傷性を向上させる上で有力な方法である。記
録膜第2層は前記したいずれかの金属ターゲット、前記
したいずれかの金属酸化物・窒化物ターゲット、前記し
たいずれかの有機物ターゲットの同時スパタリングによ
って形成する。
本発明の記録膜の第5の製造方法は、マルチソースの蒸
着による方法である。記録膜第1層は。
前記したいずれかの金属酸化物・窒化物原料の電子ビー
ム蒸着と有機物材料のタングステン・モリブデン等高融
点金属ボードの抵抗加熱による真空蒸着を同時に行なわ
せることによって形成する。
有機物原料としては以下の各種のものが使用できる。即
ち、ステアリン酸・パルミチン酸・ミリスチン酸・スル
ファニル酸等のカルボン酸、ナイロン・ポリビニルアル
コール・メチルセルロース・ポリメタクリル酸・ポリエ
チレンなどである。また、フタロシアニン・シアニン等
の色素、フェニルニッケル・金属のニトロソ化合物等の
有機金属錯体も好ましい有機物である。記録膜第2層は
前記したいずれかの金属原料の真空蒸着と前記した有機
物の真空蒸着と前記した金属酸化物・窒化物原料の電子
ビーム真空蒸着を同時に行なわせることにより形成する
本発明の記録膜の第6の製造方法は、揮発性の高い有機
金属化合物や水素化物、ハロゲン化物やカルボニル化合
物と炭化水素等を原料とするプラズマCvDによる方法
である。有機金属化合物は主として周期律表の■B・m
B・IVB・VB・VIB金属の原料として使用できる
。例えば、有機金属化合物はAM(C)!、 )、 ”
Ga (CO,)a ’ In (CH,)3’Si 
(CI、 )、 ’Ge(CH,)4’Sn (CHz
 )4 ’Sb CCHx )3 ’ Bi (CH3
)3などであり、水素化物はSiH4・Get+4・S
bH,などが使用可能である。また、AQ (QC3H
7)4 ’Sl (OCI Hg )4 ・Sn (O
Ci Ht )4 ’Sb (QCs Hs )a ’
Bi (QC,H,)、・などの金属アルコキシドも使
用できる0、これらは、要すれば加熱等の処理を加えた
後CVDの反応容器へ導入される。また、キャリアガス
としてHe−Ne−xe−Ar−N8などが用いられ、
さらに反応性ガスとしてO,−C0−Co、 −N、 
O−N、 −NH,−N、 H,−CH,’C,H,’
C,H,’C,H,”C5Ha ”cF*’c、F*”
csF、・C3H,などが用いられる。
本発明記録膜の第1層の基本的な構造、製造方法につい
ては前記のとおりであるが、それ以外に第1層が満たす
べき特性を以下に記す。
第1に満足すべき特性は、250℃以下の温度において
分解し、その成分を脱離することである。
炭化水素を含む混合ガスを原料とするプラズマ重合で形
成した有機物は一般に非晶質であり、先に説明したよう
に通常は架橋した炭素の骨格から成っている。その分解
温度は架橋の程度に依存しており、放電条件が過酷にな
る程その分解温度は上昇する。即ち放電条件で分解温度
を制御することができる。
一方、第1層中の他の成分である金属酸化物、窒化物微
粒子の果たす機能は、大気中に保存された場合の安定性
を向上させることである。これは、一般にプラズマ重合
法で形成した有機物は不対電子を多く含む多分に不安定
な構造となることが多く、大気中に保管された場合クラ
ックの発生等の劣化が生じ易い性質がある。この不安定
性は金属酸化物、窒化物微粒子と複合化することにより
著しく改善される。即ち、第1層が満足すべき特性の第
2は安定性である。この安定性は第1層中の有機物量が
0.5以上5wt%のとき満たされる。
第1層が満足すべき特性の第3は、本発明の光情報記録
媒体を基板側よりレーザビームを入射させた使用法に限
るが、その分光透過率の大きいことである。これは、第
1層が金属酸化物、窒化物微粒子と有機物とを主成分と
しており、光吸収率が小さくおおむね満足される条件で
ある。あるいは、逆に分光透過率を60%以下に低下さ
せない範囲であれば、例えば、金属微粒子が不純物とし
て素人することは機能上何ら差しつかえない。
第1層の膜厚としては、上記3特性が満足さ九れば特に
厳密な制限はない。ただし、第2層のバブルないしホー
ル形成を促進させる機能を充分持たせるためには20n
m以上であることが望ましい。
また、記録膜形成工程の能率向上の観点から500n鵬
以下であることが望ましい。
第1層中の金属酸化物、窒化物微粒子の粒径は、膜厚方
向に10グレイン程度が存在できるよう膜厚を考慮しな
がら微細化してやることが必要である。
本発明記録膜の第2層の基本的な構造、製造方法につい
ては前記の通りであるが、それ以外に第2層が満たすべ
き特性を以下に記す。
第1に満足すべき特性は、バブルないしホール形成タイ
プの記録膜として適当である20以盾0%以下あること
である。第2層の薄膜の分光吸収率は、主として金属微
粒子の分光特性、含有量に依存する。金属の種類によっ
て異なるが第2層中に金属微粒子が5以上15%程度含
まれていれば。
本発明の記録媒体の分光吸収率は前記の範囲を満足でき
る。
第2に満足すべき特性は、その分解温度が著しく高くな
いことである1本発明の記録膜の場合、第1層の熱分解
が第2層のバブルないしホール形成を促進するとはいえ
、第2層内体にもバブルないしホール形成機能が必要で
ある。そこで、第2層は400℃以下の分解温度を有す
ることが望ましい、即ち、第2層の分解温度は第1層の
分解温度より高<、400℃以下に設定してやる必要が
ある。
前記したように薄膜中に金属微粒子が多くとり込まれる
ような放電条件は、プラズマ重合法のサイドからみると
苛酷であることが多い、従って、有機物の分解温度は上
昇する傾向にあるから、かかる特性の第2層を形成する
ことはさして困難なことでない、第2層中の有機物量と
しては、0.5以上、3wt%以下であればこの目的を
達成することができる。
第3に満足すべき特性は大気中に保管された場合の安定
性である。一般に、大気中に保管された場合の安定性は
、金属酸化物、窒化物微粒子、および、有機物が高く、
金属微粒子はこれに準する。
しかし、本発明の第2層中の金属微粒子は第1図に示し
たその構造から判るように、金属酸化物。
窒化物微粒子、有機物にその周囲を囲まれており、一種
の安定化がなされている。従って、通常の金属薄膜に比
べその安定性は大きい、さらに、著しく過酷な使用集用
における安定性をも必要とする場合には、金属微粒子を
金属間化合物や合金の微粒子にかえて目的に適った著し
い安定性を付与することもできる。また、これらの金属
系微粒子を非晶質化することも安定性を向上させるのに
有効な手段である。
高い再生信号コントラスト比に通ずる良好な形状のバブ
ル、さらにはホールを形成するためには、第2層中の金
属微粒子、および、金属酸化物、窒化物微粒子の粒径は
微細であることが必要で、膜厚方向に15グレイン程度
以上あることが望ましい。
このため1粒径は最大でも1Ons+程度以下に制御す
ることが必要である。
これらの第2層中の金属酸化物、窒化物微粒子。
および、金属微粒子の薄膜中における組成、結晶性2粒
径、ffI厚等は、スバタリングの条件、ガス組成、放
電圧力、印加電力、放電時間を制御すれば所定のものに
することができる。
本発明の光情報記録媒体の基板としては各種のものを用
いることができる。即ち、基板の形状。
材質は、その記録媒体がいかなる記録再生装置に用いら
れるかによって変化するものの記録媒体の主要な特性は
基板の如何によらず、はぼ固有の特性を示すからである
0例えば、本発明の記録媒体は光メモリディスク、光メ
モリカード、光メモリテープのいずれかの形態において
も使用可能である。
光メモリディスクとしては、金属系の基板、有機物系の
基板、ガラス基板のいずれも使用可能である。金属系の
基板としては、^悲製、 AQ合金製のもの、有機物系
の基板としては、アクリル系。
ポリカー、ボネイト系、エポキシ系、ポリオレフィン系
、ボリアリレート系、ポリエーテルサルフォン系、ポリ
エーテルイミド系、ポリフェニルサルファイドポリサル
ファン系のものが使用可能である。また、これらのポリ
マーアロイも使用できる。
形状としては、φ14′、φ12′、  φ8′、φ5
−′φ3−′、φ2′等のものに適用可能である。基板
の厚さとしては1.5t、 1.2tのいずれも適用可
能である。光メモリディスクの構成としては、第5図に
示す中空タイプの構成100で使用することができる。
第5図において11は基板、16は記録膜の第1層、1
2は第2層、14はスペーサ、15は接着剤である。
光メモリカードの基板としては、上記光メモリディスク
に適用される基板はガラス基板を除きいずれも適用可能
である。形状は86 X 54 X O,4o+m。
ないし86X54X0.711!1の事務機械工業会規
格のもの等が可能である。光メモリテープの基板として
は厚さ25μ−程度のテープ形状に成形可能で成膜時の
温度上昇に耐えられる耐熱性と過酷な運動条件にも耐え
られる機械的強度があればいかなるものも使用可能であ
る。上記光メモリディスクに適用される基板はガラス基
板を除きいずれも適用可能である。ポリイミド系、ポリ
エーテルケトン系。
ポリエーテルエーテルケトン系、ポリエチレンナフタレ
ート系、ポリエチレンテレフタレート系。
ポリアラミド系等のものが使用可能である。
(実施例−1) 記録膜の第1層第2層が下記のような6種の光メモリデ
ィスクを製作した。即ち、次頁の第1表を参照して記録
膜の第1層\第2層がそれぞれ(Afl、O,子育搬物
)\(i、 0. + AQ十有機物)l (IniO
a+有機物)\(In、O,+ In十有機物) e 
 (SnO,子育搬物)\(SnO,+Sn十有機物)
t (Sb、0.子育搬物)\(Sb、 O,+ Sb
十有機物) t (Blz Oa+有機物)\(Bi、
 0゜+Bi+有機物) * (7602+有機物)\
(Tea、 + Ta+有機物)の6種である。
(以下余白) 記録膜第1層、第2NIのの形成はそれぞれ当該金属の
ターゲットを備えたRFマグネトロンスパタリング装置
(徳目製作所@CFS−WE RF型)を用いて行なっ
た。ターゲット形状はφ125X4t (純度4N。
高純度化学II)である、基板は、形状φ130 X 
1.2tでポリカーボネイト樹脂製(出光石油化学11
M8A251−A、連続サーボ用)のものを使用した。
放電。
即ち、反応性スパタリングとプラズマ重合とは、C1,
、02,CF、からなる混合ガスを聞いて行なわせた。
混合ガスの組成はC1,10,/CF、=64.4/2
7.6/8.0(体積%)に統一した。ガスの流量は、
QCII4/Qoz /QCF、 = 14/6/ 1
.7 SCCMである。第1層の形成は印加電力300
M 、放電圧力50履1orr (Nz換算値)、放電
時間は2分間に統一した。第2層の形成は第1層の形成
に引続いて同一スパタ装置内で行なった。第2層の形成
時の各条件は、印加電力を5oov 、放電圧力を2m
Torr(N、換算値)、放電時間を1.5分間とした
他は第1層の形成と同一のガス種、ガス組成、ガス流量
とした。
このようにして製作した記録膜の第1層の膜厚は80か
ら120nsiであり、第2層のそれは70から90n
mであった。
また、同一の形成条件でシリコン基板へ堆積させた記録
膜に関し、熱重量分析から求めた薄膜中の有機物量は第
1層がいずれも約3から約5重量%であり、第2層がい
ずれも約2から約3重量%であった。また、同様に示差
走査熱量分析から求めた記録膜中の金属成分の量は、第
1層がいずれも約1重量%以下であり、第2層がいずれ
も約8から約20重量%であった。さらに、熱重量分析
から求めた薄膜の蒸発温度は、より低温の第1層の蒸発
温度がいずれも約120から160℃であり、より高温
の第2層の蒸発温度がいずれも約170から約250℃
であった。なお、同種の記録膜の蒸発温度を比較すると
、第1層の蒸発温度は第2層の蒸発温度に比べていずれ
も約50から90℃低い値であった。
このようにして製作した6種の光ディスクについて記録
再生特性を測定した。m定は9回転数1130Orpm
、半径55aImの位置において行なった。し−ザビー
ムの波長は830n+s、対物レンズの開口数NAは0
.6である。記録は、 レーザ出力を10から16mV
、パルス幅を150nsecで行なった。再生は、レー
ザ出力0.5mVの連続ビームで行なった。
求められた再生信号コントラスト比(書込みパワーに対
する飽□和値)と、そのコントラスト比を得るのに必要
であった書込みパワー(レーザ出力)と、記録膜の構成
との関係を第1表に示す、6種光デイスクのいずれも0
.7以上の著しく大きいコントラスト比を示した。なお
、再生信号コントラスト比は先に示したSN比を与える
式で定義したものを使用した。
記録膜の基板に対する付着力を粘着テープの引きはがし
法で評価したところ、6種の光ディスクのいずれも全く
剥離が認められなかった。
さらに、これら6種の光ディスクに関し以下の方法で寿
命特性を評価した。即ち、耐候試験として60℃、90
%RHの条件下における500時間放置前後の分光反射
率(波長830n■)の変化による評価である。放置前
の分光反射率をLt放置後をR工としてR1/R11の
値は6種の光ディスクのいずれも0.95以上という良
好な寿命特性を示した。なお、これら6種光デイスクの
寿命評価前の分光反射率(830n鳳)はいずれも40
%以上という値であった。この値は高いSN比で再生信
号を読みとるために充分な値である。
次に、実施例を確認するために、その構成要件を一部外
した場合を比較例として示し説明する。
(比較例−1) 実施例−1に示した6種光デイスクの良好な記録再生特
性はその記録膜が2層膜であること、即ち、第1層から
の有機成分の蒸発が第2層のバブル形成を促進したこと
によるものであることを確認するため、第2層のみを記
録膜とする6種光デイスクを製作した。6種光デイスク
の製作条件は全て実施例−1と同一にした。
このようにして製作した比較用6種光デイスクについて
前記実施例−1と同様にして記録再生特性の測定を行な
った。
再生信号コントラスト比の値はいずれも0.45から0
.60というかなり良好な値であったが、実施例−1の
0.70以上という著しく良好なものには及ばなかった
。即ち、それぞれ対応する実施例−1の光ディスクのコ
ントラスト比と比較例−1の光ディスクのコントラスト
比とを比べると、実施例−1の光ディスクのコントラス
ト比は約0.2から0.3程度大きい値であった。ただ
し、コントラスト比を飽和させるに必要な書込みパワー
を比べると、対応する実施例−1と比較例−1との書込
みパワーにおける差はほとんど認められなかった。つま
り、実施例−1の記録媒体における第1層による記録再
生特性向上効果は、コントラスト比の増大という結果を
生ずることが判った。
(実施例−2) 記録膜の第1層、第2層が下記のような8種の光メモリ
ディスクを製作した。即ち、記録膜の第1層\第2層が
、それぞれ((InsJnzs)zOx+有機物〕搬物
(In、Jnz*)zOi + In、Jn、子育搬物
〕。
((InttAQia)ioa+有機物〕搬物(Int
tARxi)gos +IflyvAら、子育搬物1t
 ((InvtGa*3)xOs+有機物)\((In
ttGa*x)zoa + InttGa2i+有機物
〕、。
((Ins*51is)ioi+有機物)\[(Ins
*Slx*)zoa +Ina*5ixs+有機物L 
((Ina搬物ezs)zOi+有機物〕搬物(Ins
*Gazs)z03 +InaaGexa+有機物)。
[(Ine*5nzs)sOi+有機物]搬物(Ins
+5nzs)zOi +In、、Sn、、十有機物)y
 ((InttSbt*)*Oi+有機物〕搬物(In
t□5baa)*03+ In、、Sb、3+有機物〕
((In、 ? Bi25 )i Ox十子育搬物\(
(InvJlii)gos +In、 、 Bi、 、
子育搬物〕の8種である(第2表参照)。
記録膜第1層、第2層の製作は、それぞれ当該成分金属
の合金ターゲット(純度4N、高純度化学1りを備えた
実施例−1と同一のスパタリング装置を用いて行なった
。基板はφ130X1.2mgmのものであり、実施例
−1と同一仕様のものを用いた。放電。
即ち、反応性スパタリングとプラズマ重合とはCJs−
Os−C−CJsからなる混合ガスを用いて行なわせた
。混合ガスの組成は、C,装置4 / Os / C−
C4Fs =59.5/33゜l/7.4(体積%)に
統一した。ガスの流量は、QC2114/Qoz /Q
C−C4FI = 14.4/8.0/ 1.85CC
Mである。第1層の形成は、印加電力250w、放電圧
力50mTorr(N、換算値)、放電時間は2.5分
間に統一した。第2層の形成は第1層の形成に引続いて
行なった。第2層形成の条件は、印加電力を6001 
、放電圧力を2mTorr(N、換算値)、放電時間を
1.5分間、ガス組成をc* H4/ 02 / C−
C4Fm =59−1 /33.1/7.4(体積%)
、ガス流量をQczu4/Qoz/QC−C4Fm =
 16.8/ 8.0/ 1.45CCMとした。
このようにして製作した記録膜第1層の膜厚は100か
ら15on鵬であり、第2層の膜厚は80から110n
mであった。
同一の形成条件でシリコン基板へ堆積させた同種の記録
膜に関し、熱重量分析から求めた記録膜中の有機物量は
、第1層がいずれも約4から約7重量%であり、第2層
がいずれも約3から約4重量%という実施例−1におけ
る値より大きい値であった。また、同様に示差走査熱量
分析から求めた記録膜中のインジウム合金の量は第1層
がいずれも約1重量%以下であり、第2層がいずれも約
10から約25重量%という実施例−1における値より
大きい値であった。また、熱重量分析から求めた記録膜
の蒸発温度は、より低温の第1層の蒸発温度がい載れも
約100から約120℃であり、より高温の第2層の蒸
発温度がいずれも約160から約180℃という実施例
−1における値より低い値であった。なお同種の記録膜
の第1層、第2層の蒸発温度を比較すると、第1層の蒸
発温度は第2層の蒸発温度に比べいずれも約50から約
60℃低い値であった。
このようにして製作した8種の光ディスクについて記録
再生特性を実施例−1と同様にして測定した。
求められた再生信号コントラスト比(書込みパワーに対
する飽和値)とそのコントラスト比を得るのに必要であ
った書込みパワーと記録膜の構成との関係を第2表に示
す。
(以下余白) 第2表に見られるとおり、8種の光ディスクのいずれも
0.85以上という著しく大きいコントラスト比を示し
た。
記録膜の基板に対する付着力を粘着テープの引きはがし
法で評価したところ8種光デイスクのいずれにも全く剥
離が認められなかった。また、8種光ディスク間に付着
力の差異も認められなかった。
次に、これら8種の光ディスクに関し実施例−1と同様
にして寿命特性を測定した。60℃、90%RHに50
0時間放置した前後の分光反射率の変化R□/R1は、
8種のいずれも0.97以上という良好な寿命特性であ
った。また、これら8種光デイスクの寿命特性測定前の
分光反射率(830nm)はいずれも45%以上の値で
あった。
(比較例−2) 比較例−1と同様に実施例−2の8種の光ディスクの著
しく大きいコントラスト比が記録膜の2層構成に起因す
ることを認確する目的で、第2層のみから記録膜を構成
した8種の光ディスクを製作した、8種の光ディスクの
製作条件は全て実施例−2と同一にした。
このようにして製作した8種光デイスクについて前記実
施例−1と同様にして記録再生特性の測定を行なった。
再生信号コントラスト比の値はいずれも0.55から0
.65という良好な値であったが、実施例−2の0.8
5以上という著しく良い値のものはなかった。
即ち、実施例−1の光ディスクのコントラスト比は、そ
れぞれ対応する比較例−2の光ディスクのコントラスト
比に比べ約0.15から約0.2程度増大することが判
った。また、実施例−2の光ディスクのコントラスト比
を飽和させるに必要な書込みパワーは。
それぞれ対応する比較例−2の光ディスクの飽和させる
に必要な書込みパワーに比べ約2から約3mW程度小さ
い値であった。さらに、実施例−2の光ディスクの書込
み閾値は、それぞれ対応する比較例−2の光ディスクの
書込み閾値に比べ約2mV程度小さい値であった。即ち
、実施例−2の記録媒体における第1層による記録再生
特性の向上効果は、コントラスト比の増大と書込み閾値
の低下という2種の結果として呪われた。
(実施例−3) 記録膜の第1層、第2層が下記のような3種の光カード
を製作した。即ち、記録膜の第1層\第2層がそれぞれ
(GasO3+有機物)\(Ini Ox + In 
+有機物L (Sx02+有機物)\(In、0. +
 In十有機物)。
(Gem、子育搬物)\(In、03+b種である(第
3表参照)。
記録膜第1層、第2層の形成は、4元同時スパタリング
の可能なRFマグネトロンスパタ装置(徳田製作所製C
FS−8EP−55型)を用いて行なった(ターゲット
径はφ125)、基板は、その形状が86 X 54 
XO,4tであり、材質はボリアリレート樹脂(ユニチ
カ製Uポリマー)のものである。
実施例−3の第1の光カードは以下のようにして製作し
た。即ち、第1層の形成はGa、0.をターゲットとし
、 Ar、 N、O,C,H,、C,F、からなる混合
ガスを用いて放電、即ち、スパタリングとプラズマ重合
とを進行せしめ行なった。混合ガスの組成はAr/N、
O/C,)l、/C,F、 =17.4/43.9/3
5.7/3.0(体積%)とした、ガスの流量はQA、
/QNzo/QC1H@ /QC,F、 = 8.0/
20.2/ 16.4/ 1.45CCMとした。
放電条件は、印加電力30011 、放電圧力17mT
orr(N。
換算値)、放電時間2分間とした。
上記実施例−3における第1の光カードの第2層は以下
のようにして形成した。即ち、Inをターゲラ1−とし
、C,H,、O,、C,F4からなる混合ガスを用いて
放電、即ち、反応性スパタリングとプラズマ重合とを進
行せしめて行なった。混合ガスの組成はC,H,10,
/C,F4==46.7/33.3/20.0(体積%
)とした、ガスの流量はQCaHs / QOz / 
QCxF* = 8−4/6.0/3.6 SCCMと
した。放電条件は、印加型カフ00す、放電圧力4■T
orr (N、換算値)、放電時間2分間とした。
第1層、第2層の記録膜を形成した光カードは。
86 X 54 X O,4tの塩化ビニル樹脂製の保
護基板を接着した(ユニチカ製ホットメルトタイプ接着
剤エリ−チルUE−3800使用)。
このようにして製作した光カードの記録再生特性を次の
ようにして測定した。即ち、線速を50IIIII/s
acとし、記録用レーザビームはlO謙り×50μse
cとした。レーザビームの波長は780n園、対物レン
ズのNAは0.17である。再生は0.5allIの連
続ビームを照射して行なった。
求められた再生信号コントラスト比は0.88という著
しく良好な値であった。
同様にして、実施例−3の第2.第3の光カードの製作
を行なった。第2の光カードの記録膜第1層は、ターゲ
ットを5in2とし、Ar、 0.、 CH4゜C,F
、からなる混合ガスを用いてスバタリングとプラズマ重
合とを進行せしめ形成した。混合ガスの組成はAr10
./CH,/CsF、 =19.2/ 19.2155
,2/6.4(体積%)とした、ガスの流量はQAF/
 Qoz /QCH4/QCIFm=3.0/3.0/
8.6/1.OSCCMとした。
放電条件は印加電力3001 、放電圧力17mTor
r(N、換算値)、放電時間2分間とした。 また第3
の光カードの記録膜第1層は、ターゲットをGoo□と
しAr。
Oヨ、 CH,、CmFs からなる混合ガスを用いて
スパタリングとプラズマ重合とを進行せしめ形成した。
混合ガスの組成はAr10./CH,/C,F、 =1
9.2/19.2155.2/6.4(体積%)とした
、ガスの流量はQAr/QOa /Qco*/Qczp
s =3.0/3.0/8.6/1.O5C0Mとした
。放電条件は印加電力300M 、放電圧力17mTo
rr(N、換算値)、放電時間2分間とした。
第2.第3の光カードの記録膜の第2層は、 Inをタ
ーゲットとし、第1の光カード記録膜の第2層と同様に
して形成した。即ち、 C5H1,02,Cu2からな
る混合ガスを用いて1反応性スパタリングとプラズマ重
合とを進行させ、第2層の形成を行なった。混合ガスの
組成はc a u @ / o□/ Cm F4 =4
6.7/33.3/20.0(体積%)とした、ガスの
流量はQc、H,/Qoz/Qc、F4=11.7/8
.315.OSCCMとした。
放電条件は印加型カフ00w、放電圧力4iITorr
 (N、換算値)、放電時間2分間とした。
第1層、第2層の記録膜を形成した光カードは引続き塩
化ビニール樹脂の保護基板を接着した。
このようにして製作した2種光カードの記録再生特性を
、上記第1の光カードと同様にして測定した。求められ
たコントラスト比は、いずれも0.89という著しく良
好な値であった。
以上3種の光カードに関する記録膜の構成とコントラス
ト比との関係を第3表に示す。
(以下余白) なおこのようにして製作した記録膜第1層の膜厚は第1
.第2.第3の光カードのいずれも150から200n
mであり、第2層の膜厚はいずれも8oがら90n鵬で
あった。
同一の形成条件でシリコン基板に堆積させた同種の記録
膜に関し、記録膜中の有機物量、金属インジウム量を実
施例−1と同様にして求めたところ。
以下の結果を得た。即ち、第1.第2.第3の光カード
記録膜第1層の有機物量はいずれも約2から約3重量%
であった。また、記録膜第2層の有機物量はいずれも約
2重量%であった。さらに、第2層中の金属インジウム
量は約17重量%であった。実施例−1と同様にして求
めた第1.第2.第3光カード第1層の薄膜の蒸発温度
はいずれも約120から約160℃の間にあった。第2
層の薄膜の蒸発温度は約210℃であった、 ところで、これら3種の光カードに関し実施例−1と同
様にして寿命特性を評価したところ、60℃。
90%RHの条件下における500時間放置前後の分光
反射率の変化Rt / R−は、いずれも0.97以上
という良好な特性であった。また、これら3種光カード
の寿命特性測定前の分光反射率(830nm)はいずれ
も40%以上の値であった。
(実施例−4) 記録膜の第1層、第2層が下記のような3種の光カード
を製作した。即ち、記録膜の第1層\第2層がそれぞれ
CAQN+有機物)\(ARN+AQ+有機物L (有
機物子有機物)\(InN + In十子育搬物  (
SbN+有機物)\(SbN+Sb+有機物)なる3種
である(第4表参照)。
記録膜第1層、第2層の形成は、それぞれ当該金属のタ
ーゲットを備えた実施例−1と同一のスパタ装置で行な
った。基板は形状86 X 54 X O,4tのポリ
サルフォン樹脂製(アモコケミカル製、ニーデルP−1
700)のものを使用した。放電、即ち、反応性スバタ
リングとプラズマ重合とはCI4. N、 、 C−C
4F、からなる混合ガスを用いて進行せしめた。混合ガ
スの組成はC)1./N、 /C−C,F、 =63.
1/31.615.3(体積%)に統一した。ガスの流
量はQC)!4/QNI/Qc−c、ps=12.6/
6.3/1.I SOCMとした。第1層の形成は、印
加電力250w、放電圧力35mTorr (N。
換算値)、放電時間は2分間に統一した。第2層の形成
は第1層の形成に引続き同一人バタ装置内で行なった。
第2層の形成条件は、印加電力を60011 、放電圧
力を5mTorr(N、換算値)、放電時間、を1.5
分間とした他は、第1層の形成と同一のガス種、ガス組
成、ガス流量とした。
このようにして製作した記録膜の第1層の膜厚は90か
ら120nmであり、第2層のそれは70から9゜n鵬
であった。
同一の形成条件でシリコン基板に堆積させた同種の記録
膜に関し実施例−1と同様にして求めた記録膜第1層中
の有機物量は、3種記録媒体とも約2から約3重量%で
あった。また、金属成分量は第1層が3種媒体とも1重
量%以下であり、第2層は約12から約16重量%であ
った。さらに、記録膜の蒸発温度は、より低温の第1層
の蒸発温度が約120から約160℃であり、より高温
の第2層の蒸発温度が約210から約270℃であった
。なお、同一記録媒体で比較すると、第1層の蒸発温度
は第2層の蒸発温度より約90℃から約110℃低い値
であった・ 第1層、第2層の記録膜を堆積させた光カードは86 
X 54 X O,4tのチタニウム金属製の保護基板
を接着した(日本エイプルステック製エイプルボンド2
24−1使用)。
このようにして製作した3種光カードの記録再生特性を
実施例−3と同様にして測定した。5−w×50μse
cの書込みに対し0.81から0.86の再生信号コン
トラスト比が得られた。光カード記録膜の構成とコント
ラスト比との関係を第4表に示す。
(以下余白) (実施例−5) 記録膜の第1層が異なり第2層を共通とする4種の光デ
ィスクを製作した。即ち、記録膜の第1層は(BN十有
機物)、 (AIlN+有機物L 搬物aN十有機物)
、 (InNnN様物)の4種である(第5表参照)。
第2層は(Afi、 03+ AQ十有機物)である、
第1層の形成は以下のように行なった。第1層中の窒化
物微粒子は電子ビームの照射、有機物はナイロン樹脂を
タングステンボートの抵抗加熱による蒸発により形成し
た(徳田製作所製BICU−8P−50型を使用)。
基板はφ130 X 1.2tのポリカーボネイト樹脂
製のもの(出光石油化学製C−130Fsサンプルサー
ボ用)を使用した。第2層の形成はAΩターゲットを備
えた実施例−1と同一のスバタリング装置を用いて行な
った。放電、即ち、反応性スバタリングとプラズマ重合
とはC,H,、O□、 C−C4F、からなる混合ガス
を用いて行なわせた。混合ガスの組成はCm Ha /
 Ox/C−C,F、 =64.8/28.6/6.8
(体積%)に統一した。
ガスの流量はQC2Ha /Qoa /Qc−c4ps
 = 13.6/6.0/1.43CCMとした。印加
電力は5oov 、放電圧力を2mTorr (N、換
算値)、放電時間を1.5分間とした。
このようにして製作した記録膜第1層の膜厚は約90か
ら約120nm、第2層の膜厚は約90rvであった。
同一の形成条件でシリコン基板へ堆積させた同種の記録
膜に関し実施例−1と同様にして求めた記録膜中の有機
物量は、第1層が約2から約3重量%、第2層が約4重
量%であった。また、金属成分の量は第1層が検出限界
以下、第2層が約16重量%であった。また、蒸発温度
は、より低温の第1層の蒸発温度が約120から約16
0℃であり、第2層の蒸発温度が約180℃であった。
また、これら4種の光ディスクに関し記録膜の付着力を
粘着テープの引きはがし法で評価したところ、4種の光
ディスクのいずれも全く剥離が認められなかった。
第1層、第2層を形成した光ディスクに φ130X1
.2tの注型アクリル基板(日東樹脂製クラレックス)
を保護基板として接着(スリーボンド製3013型使用
)した。
このようにして製作した4種の光ディスクの記録再生特
性を実施例−1と同様にして測定した。求められた記録
膜の構成と、再生信号コントラスト比(書込みパワーに
対する飽和値)と、その書込みパワーとを第5表に示す
(以下余白) (比較例−3) 実施例−5において第1層記録膜の果たしている役割を
確認するために、第1層がナイロン蒸発膜であり、第2
層は実施例−5と同一構成の記録媒体を実施例−5と同
様にして製作した。
記録再生特性は、書込みパワー12dに対し再生信号コ
ントラスト比0.82という実施例−5と同レベルのむ
のが得られた。
ただし、粘着テープの引きはがし法による付着力テスト
においては、第1層と第2層との界面から第2層の一部
が剥離した。
(実施例−6) 記録膜の第2層が異なり第1層は共通とする構成の光デ
イスク6種を製作した。即ち、第1層は(SiOz+有
機物)なる構成である。第2層の金属窒化物と金属酸化
物とからなる誘電体成分は6種変化させ、金属成分はS
n、有機物は水素フタロシアニンに統一した。誘電体成
分は(ON + Sin、 ) 。
(AQN+5iOz)、(GaN+5iO2)、 (I
nN+SiOm)+(SiaN*+ Sin、 ) 、
 (Go、 N、 + Sin、 )の6種とした(第
6表参照)、記録膜第1層、第2層の形成は実施例−5
と同一の蒸着装置を用いて行なった。基板はφ89X1
.2tのポリカーボネイト製のもの(出光石油化学製C
−89SV連続サーボ用)を使用した。記録膜第1層の
Sin、は電子ビーム照射、ステアリン酸はタンタルボ
ートの抵抗加熱により蒸発させた。第2層の6種窒化物
とSin、とは電子ビーム照射、Snと水素フタロシア
ニンはふた付きモリブデンボートの抵抗加熱により蒸発
させた。
このようにして形成した記録膜第1層の膜厚は約120
nm、第2層の膜厚は約70から約90nmとした。
同一の条件でシリコン基板へ堆積させた同種の記録膜に
関し、実施例−1と同様にして求めた記録膜中の有機物
量は第1層が約2重量%、第2層が約3から約4重量%
であった。また、金属成分の量は第1層が検出限界以下
、第2層が約12から約20重量%以下であった。蒸発
温度は第1層が約110℃、第2層が約200から約2
40℃であった。
このようにして製作した6種の光ディスクに関し、°実
施例−1と同様にして記録再生特性を測定した。
求められた再生信号コントラスト比(書込みパワーに対
する飽和値)と、そのコントラスト比を得るのに必要な
書込みパワーと記録膜の構成との関係を第6表に示す。
(以下余白) 本実施例の6種光デイスクに関し粘着テープによる引き
はがし法で記録膜の付着力を評価したところ、6種記録
膜のいずれも全く剥離が認められなかった。
(実施例−7) 実施例−1に記したと同一のスパタ装置を用いて下記の
ような光ディスクの製作を行なった。即ち、第1層、第
2層の形成に用いる金属ターゲットを金属インジウム、
放電を行なわせる混合ガスをCH4,0,、C−C,F
、と統一し、第1層の形成条件を種々変化させ第2層の
形成条件を共通とした記録媒体である。
混合ガスの組成は、C)+410□/C−C4F、 =
 67.3/29.0/3.4、ガス流量はQOI4 
/ QOI / QC−C4F@ =14/610.7
 SCCMとした。基板は形状φ130 X 1.2t
のポリカーボネイト樹脂製のもの(出光石油化学展、C
−130SR−09)を用いた。
第1層の形成は、放電圧力を100 mTorr一定と
し、印加電力(It)を150.200.300.40
0.500゜600、700.800と8種変化させた
。放電時間は2分間とした。第2層の形成は放電圧力を
2mTorr、印加電力を700w、放電時間を1.5
分間として行なった・ Si基板上に同一の条件で形成した第、1層に関して実
施例−1と同様にして求めた蒸発温度と膜形成時の印加
電力との関係を求めたところ、第6図に示すような結果
が得られた。なお、第2層の蒸発温度は約280℃であ
った。
製作した8種光デイスクの記録再生特性を実施例−1と
同様にして求めた。書込み条件10mW X 150n
secに対して得られた再生信号コントラスト比と第6
図に見られる第1層の蒸発温度との関係を求めたところ
、第7図に示すような結果が得られた。
比較のため第2層のみを記録膜とする記録媒体を製作し
、記録再生特性を測定したところコントラスト比は0.
50であった。第7図に見られるように、250℃より
蒸発温度の高い第1層には第2層のバブル形成を促進す
る機能がほとんどなかった。
(実施例−8) 記録膜の第1層を共通とし、第2層を異にする5種光カ
ードをプラズマCVD法で製作した。基板は86 X 
54 X O,4tのポリカーボネイト樹脂製のもの(
三菱瓦斯化学ニーピロンS−2000)を用いた。記録
膜の第1層は(In、0.子育搬物)、第2層は(AQ
、03+i十有機物)s (In、0.+In+有機物
)、 (sb、o3+sb+有機物) 、 (SnO,
+ Sn十有機物) 、 (InN + In十有機物
)の5種である。
(In、O□十有機物)からなる第1層記録膜は、In
 (CH,) 、・02・CH4・11□からなる混合
ガスを放電させて形成(徳用製作所製TSGD−120
) L、た、放電圧力は、4mTorr、印加電力は6
0Mである。(AらO3+^ρ+有機物)からなる第2
層記録膜はAQ(CH3)□・02・C3H,a oz
 g  (In、 oz + In十有機物)からなる
第2層記録膜はIn(CH3)3・O,・C,H,・H
,、(Sb、Oa+Sb+有機物)からなる第2層記録
膜はSbH,・02・C,H,・Hつ。
(SnO,+ Sn十有機物)からなる第2層記録膜は
5n(QC,)l、)、・CH4・N、O,(InN+
In十有機物)からなる第2層記録膜はIn ((1:
H,)、 ・N、 ・0. ・C1,・H,を、それぞ
れ原料とする混合ガスを放電させて形成した。
放電圧力は18mτorr、印加電力は150w共通と
した。
記録膜第1層、第2層の膜厚は、それぞれ150〜20
0nm、80〜90n鵬であった。
実施例−1、−2と同様にして測定した記録膜第1層中
の金属成分量は検出限界以下、有機物量は約4重量%で
あった。また、第2層中の金属成分量は、いずれも約1
6から19重量%であり、有機物量は約3から約5重量
%の範囲であった。
さらに、実施例−1,−2と同様にして求めた第1層の
蒸発温度は約170℃、第2層の蒸発温度は約210か
ら約240℃であった。また、実施例−1,−2と同様
にして評価した記録膜の密着性はいずれも良好であった
このようにして製作した5種の光カードの記録再生特性
を実施例−3と同様にして測定した。求められた再生信
号コントラスト比の飽和値とそのコントラスト比を得る
のに必要であった書き込みパワーと光カードの構成との
関係を第7表に示す。
第7表に見られるように5種光カードのコントラスト比
は約0.8という良好な値であった。
(実施例−9) 記録膜を形成するに際し記録膜の組成は、前記したよう
に記録媒体の記録再生特性を著しく変化させる0本発明
の記録媒体は詳細に説明してきたように様々な方法で製
作可能である。一つの有力な製作法の実施例は薄膜形成
時の放電圧力と印加重力のみを変化させ記録膜の第1層
、第2層を形成するものである(実施例−1,−2,−
3−、−4)。これらの実施例における薄膜の組成制御
は蒸着法による第1層、第2層の形成における組成制御
(実施例−5,−6)の単純さに比べより複雑である。
本実施例において第1層、第2層を形成する実施例を統
一的な視点から説明する。
実施例−1に用いたものと同一のスパタ装置において、
金属インジウムをターゲットとし、混合ガスをCH4,
O,、C−C4F、として光カードの製作を行なった。
混合ガスの組成CH410□/C−C,F、 = 67
.6/29.0/3.4、ガス流量はQCH4/ Qo
a / QC−C4Fe =14/6/Q、7、放電時
間は2分間に統一した。
前記したように記録膜第2層中の金属インジウム量は、
同一の混合ガス組成の場合、放電圧力の低く印加電力の
大きいほど増大した。金属インジウム量の増大は、分光
吸収率が増大し第2層として望ましい特性が具備された
。第8図の三角形ABCの領域において、再生信号コン
トラスト比が大きく、第2層として望ましい特性の記録
膜が得られた。
一方、第1層として望ましい特性は前記したとおりであ
るが、記録膜形成の条件としては、第2層の形成とは逆
に放電圧力を高め印加電力を低下させることにより、分
光透過率が大きく、蒸発温度が250℃以下であるとい
った目的に適った薄膜を得ることができた。第9図の五
角形ABCDEの領域が第1層として望ましい特性の得
られた領域である。第9図において1台形BFDCは第
1層の形成には好適であるが、第1層形成過程において
ターゲット上にプラズマ重合物が付着してしまい、引続
いて行なう第2層の形成に障害となった領域である。
第8図、第9図は特定のスバタ装置を用いて特定の金属
ターゲット、混合ガス組成に関する実施例であるが、他
のスバタ装置、他の金属ターゲットにおいてもわずかに
条件をシフトさせれば大筋で適用可能であった。即ち、
第1層、第2層の形成を薄膜の形成条件の違いにより連
続的に行なうという本発明記録媒体の記録膜の形成に関
する基本的な構成要素としては共通であり、本実施例に
とどまるものではない。
〔発明の効果〕
本発明の光情報記録媒体は基板上に堆積させる記録膜を
2層膜とし、基板上への第1層を金属酸化物、窒化物微
粒子のいずれか、あるいは両者と有機物とを少くとも含
む薄膜とし、第2層を金属酸化物、窒化物微粒子のいず
れか、あるいは両者と金属微粒子と有機物とを少くとも
含む薄膜とすることにより、次にあげる顕著な利点があ
る。
(f)第1層からの有機物の蒸発が第2層のバブル、さ
らにはホールの形成を促進するため、記録媒体としての
再生信号コントラスト比は約0.8という通常のホール
形成タイプの記録媒体の2倍にも相当する著しく高い値
をとる。
(i)その結果、データ転送速度を増大させた場合にも
SN比の低下が少なく、即ち、より誤りの少ない信号処
理ができる。
(i)第1層、第2層の形成のいずれもドライプロセス
であるためダストの付着等によるエラー率の増加が少な
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明光情報記録媒体の断面を示す模式図、第
2図、第3図、第4図はいずれも夫々が本発明にかかる
光情報記録媒体の記録膜の形成方法を説明するための線
図、第5図は本発明にかかる光情報記録媒体の一実施例
につき一部を示す断面図、第6図、第7図は本発明にか
かる記録媒体の特性を示す線図、第8図、第9図は本発
明記録媒体の製作方法を説明するための線図である。 10−−−−−一一一光情報記録媒体 11−−−−−−−一基板 12−−−−−−−一記録膜の第2層 16−−−−−−−−記録膜の第1層 第1図 力隻tK77 − 嘉 2 図 122 −一−−−−−− 15−−−−一−−− 金属酸化物、窒化物微粒子 有機物 金属微粒子 金属酸化物、窒化物微粒子 有機物 スペーサ 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基板上に形成した記録膜にレーザビームを照射して情報
    の記録再生を行う光情報記録媒体において、前記記録膜
    は、周期律表のIIB金属、IIIB金属、IVB金属、VB
    金属、およびVIB族の金属のいずれかの酸化物微粒子ま
    たは上記金属のいずれかの窒化物微粒子の少なくとも一
    方と有機物とを含む薄膜を基板上に形成された第1層と
    し、周期律表のIIB金属、IIIB金属、IVB金属、VB
    金属、およびVIB族の金属のいずれかの酸化物微粒子、
    または上記金属のいずれかの窒化物微粒子の少なくとも
    一方と周期律表のIIB金属、IIIB金属、IVB金属、V
    B金属、およびVIB族の金属微粒子と有機物とを含む薄
    膜を第1層上に積層した第2層とする2層膜であって、
    かつ、前記第1層薄膜は250℃より低い温度において
    分解してその成分を脱離する薄膜であり、前記第2層は
    前記第1層の分解温度より高い温度において分解してそ
    の成分を脱離し隆起変形部、さらには孔部の形成される
    薄膜であることを特徴とする光情報記録媒体。
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