JPH02146374A - 非接触メカニカルシール - Google Patents
非接触メカニカルシールInfo
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- JPH02146374A JPH02146374A JP63300220A JP30022088A JPH02146374A JP H02146374 A JPH02146374 A JP H02146374A JP 63300220 A JP63300220 A JP 63300220A JP 30022088 A JP30022088 A JP 30022088A JP H02146374 A JPH02146374 A JP H02146374A
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- sealing
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- stationary seal
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- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 25
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 10
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- 239000003921 oil Substances 0.000 description 5
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野〕
本発明は真空装置等の軸シールに使用される外部加圧方
式の非接触メカニカルシールに係り、特に、シールガス
遮断時の密封面接触事故防止に配慮した非接触メカニカ
ルシールに関する。
式の非接触メカニカルシールに係り、特に、シールガス
遮断時の密封面接触事故防止に配慮した非接触メカニカ
ルシールに関する。
従来の装置は特開昭61−104187号公報に記載の
ように、停止時及び低速回転時には接触式メカニカルシ
ール、高速時には非接触メカニカルシールになるように
自動的に切換える機構になっていた。なお、この種のシ
ールとして関連するものには、例えば、1981年発行
の「機械の研究」第33巻第7号に[最近のメカニカル
シールとその応用」と題して記載されている。
ように、停止時及び低速回転時には接触式メカニカルシ
ール、高速時には非接触メカニカルシールになるように
自動的に切換える機構になっていた。なお、この種のシ
ールとして関連するものには、例えば、1981年発行
の「機械の研究」第33巻第7号に[最近のメカニカル
シールとその応用」と題して記載されている。
上記従来技術は低速回転時にもシール面が非接触になる
という点について配慮がされておらず、シール面が接触
し、異常摩耗あるいは焼付きを起こすなどの危険性が十
分考えられ、最終的には真空ポンプそのもののトラブル
につながるおそれがあった。
という点について配慮がされておらず、シール面が接触
し、異常摩耗あるいは焼付きを起こすなどの危険性が十
分考えられ、最終的には真空ポンプそのもののトラブル
につながるおそれがあった。
本発明の課題は低速回転時から非接触とするためのシー
ルガスの導入が遮断されても回転シールリングと静止シ
ールリングに非接触を維持させるにある。
ルガスの導入が遮断されても回転シールリングと静止シ
ールリングに非接触を維持させるにある。
上記の課題は、回転軸に該回転軸と同心状に固定された
回転シールリングと、これに前面を対向させて密封面を
形成する、前記回転軸と独立の保持手段に保持された静
止シールリングと、該密封面にシールガスを供給する手
段と、前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止
シールリングの背面と前記保持手段の間に形成された背
面室と、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前
記静止シールリングの背面と前記保持手段の間を内部空
間を有し前記回転軸長手方向に伸縮可能なベローシール
で接続し、前記内部空間と前記密封面と連通し、前記ベ
ローシールの外部の背面室をすくなくとも大気圧に保持
することにより達成される。
回転シールリングと、これに前面を対向させて密封面を
形成する、前記回転軸と独立の保持手段に保持された静
止シールリングと、該密封面にシールガスを供給する手
段と、前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止
シールリングの背面と前記保持手段の間に形成された背
面室と、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前
記静止シールリングの背面と前記保持手段の間を内部空
間を有し前記回転軸長手方向に伸縮可能なベローシール
で接続し、前記内部空間と前記密封面と連通し、前記ベ
ローシールの外部の背面室をすくなくとも大気圧に保持
することにより達成される。
また、回転軸に該回転軸と同心状に固定された回転シー
ルリングと、これに前面を対向させて密封面を形成する
、前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止シ
ールリングと、該密封面にシールガスを供給する手段と
、前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止シー
ルリングの背面と前記保持手段の間に形成された背面室
と、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前記背
面室を前記密封面と連通してもよい。
ルリングと、これに前面を対向させて密封面を形成する
、前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止シ
ールリングと、該密封面にシールガスを供給する手段と
、前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止シー
ルリングの背面と前記保持手段の間に形成された背面室
と、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前記背
面室を前記密封面と連通してもよい。
また、回転軸に該回転軸と同心状に固定された回転シー
ルリングと、これに前面を対向させて密封面を形成する
。前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止シ
ールリングと、該密封面にシールガスを供給する手段と
、前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止シー
ルリングの背面と前記保持手段の間に形成された背面室
と、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前記静
止シールリング背面と前記保持手段とを前記回転軸長手
方向に伸縮するスプリングで接続し、前記背面室と外部
の大気圧の空間とを弁を介して接続し、前記背面室と前
記真空室とを弁を介して接続し、前記答弁の開閉をシー
ルガスの圧力の大きさにもとすいて制御する制御手段を
備えてもよい。
ルリングと、これに前面を対向させて密封面を形成する
。前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止シ
ールリングと、該密封面にシールガスを供給する手段と
、前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止シー
ルリングの背面と前記保持手段の間に形成された背面室
と、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前記静
止シールリング背面と前記保持手段とを前記回転軸長手
方向に伸縮するスプリングで接続し、前記背面室と外部
の大気圧の空間とを弁を介して接続し、前記背面室と前
記真空室とを弁を介して接続し、前記答弁の開閉をシー
ルガスの圧力の大きさにもとすいて制御する制御手段を
備えてもよい。
さらに1回転軸に該回転軸と同心状に固定された回転シ
ールリングと、これに前面を対向させて密封面を形成す
る。前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止
シールリングと、該密封面にシールガスを供給する手段
と、前記静止シールリングの背面と前記保持手段の間に
形成された背面室と、を備えた非接触メカニカルシール
において、前記背面室をすくなくとも大気圧に保持し、
前記静止シールリングの背面と前記保持手段とを前記回
転軸長手方向に伸縮するスプリングで接続し、前記静止
シールリング外周部に径が変化する段付面を設け、該段
付面を側面とする空間にシールガスを供給する手段を設
け、前記静止シールリングの前面と前記保持手段とを前
記回転軸長手方向に伸縮するスプリングで接続してもよ
い。
ールリングと、これに前面を対向させて密封面を形成す
る。前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止
シールリングと、該密封面にシールガスを供給する手段
と、前記静止シールリングの背面と前記保持手段の間に
形成された背面室と、を備えた非接触メカニカルシール
において、前記背面室をすくなくとも大気圧に保持し、
前記静止シールリングの背面と前記保持手段とを前記回
転軸長手方向に伸縮するスプリングで接続し、前記静止
シールリング外周部に径が変化する段付面を設け、該段
付面を側面とする空間にシールガスを供給する手段を設
け、前記静止シールリングの前面と前記保持手段とを前
記回転軸長手方向に伸縮するスプリングで接続してもよ
い。
また、半径方向の密封面をなす前面と、ベローシールが
接続される半径方向の背面とを備え、前面と背面とを連
通ずる連通穴を有するほぼ円筒形の静止シールリングと
、該静止シールリングの背面に、前記連通穴の開口を内
部空間に連通させて結合されたベローシールとを含んで
なることを特徴とする非接触メカニカルシール用静止シ
ールリングユニットとしてもよい。
接続される半径方向の背面とを備え、前面と背面とを連
通ずる連通穴を有するほぼ円筒形の静止シールリングと
、該静止シールリングの背面に、前記連通穴の開口を内
部空間に連通させて結合されたベローシールとを含んで
なることを特徴とする非接触メカニカルシール用静止シ
ールリングユニットとしてもよい。
請求項1に記載の発明によれば、シールガスが遮断され
ると、シールリングの密封面付近が真空状態となり、連
通穴を通し、ベローシール内部空間が真空状態となる。
ると、シールリングの密封面付近が真空状態となり、連
通穴を通し、ベローシール内部空間が真空状態となる。
背面室はすくなくとも大気圧に保持されているので、ベ
ローシール外部が内部より高圧となり、ベローシールは
縮んで、静止シールリングは、背面側に移動し、密封面
は離れて回転シールリングと静止シールリングの接触が
防止される。
ローシール外部が内部より高圧となり、ベローシールは
縮んで、静止シールリングは、背面側に移動し、密封面
は離れて回転シールリングと静止シールリングの接触が
防止される。
請求項2に記載の発明によれば、シールガスが遮断され
ると、真空室につながる密封面が真空状態となり、次い
で密封面に連通された背面室が真空状態になって静止シ
ールリングを回転シールリングに押しつける力が消滅し
て、逆に静止シールリングを回転シールリングから離そ
うとする力が生じ、シールリングの非接触状態が保持さ
れる。
ると、真空室につながる密封面が真空状態となり、次い
で密封面に連通された背面室が真空状態になって静止シ
ールリングを回転シールリングに押しつける力が消滅し
て、逆に静止シールリングを回転シールリングから離そ
うとする力が生じ、シールリングの非接触状態が保持さ
れる。
請求項3に記載の発明によれば、シールガス圧力が正常
の場合は背面室が大気に連通され、真空室とは遮断され
て、静止シールリングに加わる軸方向の力がつり合い、
密封面が適切なすき間に保持される。シールガス圧力が
低下すると大気と背面室を連通ずる弁が閉じられ、真空
室と背面室を連通する弁が開かれて背面室圧力が真空状
態となる。このため、静止シールリングを背面室側に吸
引する力が優勢となり、静止シールリン、グが背面室側
に動き、シールリングの接触は防止される。
の場合は背面室が大気に連通され、真空室とは遮断され
て、静止シールリングに加わる軸方向の力がつり合い、
密封面が適切なすき間に保持される。シールガス圧力が
低下すると大気と背面室を連通ずる弁が閉じられ、真空
室と背面室を連通する弁が開かれて背面室圧力が真空状
態となる。このため、静止シールリングを背面室側に吸
引する力が優勢となり、静止シールリン、グが背面室側
に動き、シールリングの接触は防止される。
請求項4に記載の発明によれば、通常運転時は段付面に
加わるシールガス圧力と、静止シールリング背面に加わ
るスプリングの力が密封面に供給されるシールガスの静
圧力と静止シールリング前面と保持手段の間に設けられ
たスプリングの力とつり合って、密封面のすきまが適切
な値に保持されている。シールガスが遮断されると、段
付面に加わる圧力と密封面に供給されるシールガスによ
る静圧力とがなくなり静止シールリングの前面、背面の
スプリングの力のつり合いにより、密封面すき間が定ま
る。よって背面側のスプリング力と前面側のスプリング
力を退室してシールガス遮断時の密封面すき間を定める
ことができる。
加わるシールガス圧力と、静止シールリング背面に加わ
るスプリングの力が密封面に供給されるシールガスの静
圧力と静止シールリング前面と保持手段の間に設けられ
たスプリングの力とつり合って、密封面のすきまが適切
な値に保持されている。シールガスが遮断されると、段
付面に加わる圧力と密封面に供給されるシールガスによ
る静圧力とがなくなり静止シールリングの前面、背面の
スプリングの力のつり合いにより、密封面すき間が定ま
る。よって背面側のスプリング力と前面側のスプリング
力を退室してシールガス遮断時の密封面すき間を定める
ことができる。
請求項5に記載の発明によれば、静止シールリングとベ
ローシールとが一体のユニットとされているので、保持
手段への静止シールリングの組みこみが容易である。
ローシールとが一体のユニットとされているので、保持
手段への静止シールリングの組みこみが容易である。
第5図は本発明の適用対象であるスクリュー真空ポンプ
の構造断面図の一例である。スクリュー形のオスロータ
21とメスロータ22は鄭動軸23により駆動されるタ
イミングギヤ24を介して非接触で同期回転する。これ
らロータが回転すると両ロータ21,22のかみあい部
は図の右方向へ移動する。この時吸気口25から吸込ま
れた気体は両ロータにより圧縮移送され、排気口26か
ら大気圧まで昇圧され排気される。両ロータ21゜22
は玉軸受27a、27bで支持されており、玉軸受27
aへの潤滑油供給は油タンク室28の油をロータ軸端に
取り付けられた油はねかけ板29によりかきあげて行な
い、一方軸受27bにはタイミングギヤ24へのジェッ
ト給油の1部が飛沫として給油される。この潤滑油がオ
イルフリーなロータ機内側へ漏洩するのを防止するため
、吸気側、排気側それぞれに軸封装置30a、30bが
設けられる。その中でとくに、軸封30bの場合、軸受
側の圧力は真空ポンプ定常運転中、大気圧であるが、機
内ロータ側は回転するロータ端面が低圧となる関係上、
軸封30b前後に差圧が生じる。本考案の非接触メカニ
カルシールは圧力差の大きい排気側軸封30bにおいて
より有効に作用するものである。
の構造断面図の一例である。スクリュー形のオスロータ
21とメスロータ22は鄭動軸23により駆動されるタ
イミングギヤ24を介して非接触で同期回転する。これ
らロータが回転すると両ロータ21,22のかみあい部
は図の右方向へ移動する。この時吸気口25から吸込ま
れた気体は両ロータにより圧縮移送され、排気口26か
ら大気圧まで昇圧され排気される。両ロータ21゜22
は玉軸受27a、27bで支持されており、玉軸受27
aへの潤滑油供給は油タンク室28の油をロータ軸端に
取り付けられた油はねかけ板29によりかきあげて行な
い、一方軸受27bにはタイミングギヤ24へのジェッ
ト給油の1部が飛沫として給油される。この潤滑油がオ
イルフリーなロータ機内側へ漏洩するのを防止するため
、吸気側、排気側それぞれに軸封装置30a、30bが
設けられる。その中でとくに、軸封30bの場合、軸受
側の圧力は真空ポンプ定常運転中、大気圧であるが、機
内ロータ側は回転するロータ端面が低圧となる関係上、
軸封30b前後に差圧が生じる。本考案の非接触メカニ
カルシールは圧力差の大きい排気側軸封30bにおいて
より有効に作用するものである。
第6図も本発明の適用対象であるターボ真空ポンプの構
造断面図の一例である。ハウジング31内に順次配設さ
れた遠心圧縮ポンプ段32及び円周流圧縮ポンプ段33
とを備え、回転軸34はこれに連結したモータ35によ
り除動され、吸気口36から吸込まれた気体は排気口3
7から大気圧まで昇圧され排気される。回転軸34は軸
受38a、38bで支持される。軸受38a、38bの
潤滑はポンプ下部内の潤滑油39を外部ポンプにより、
強制給油して行われる。この潤滑油がポンプ段を有する
機内側へ漏洩するのを防止するため軸封装置40が設け
られる。本考案の非接触メカニカルシールは軸封装置4
0に適用されるものである。
造断面図の一例である。ハウジング31内に順次配設さ
れた遠心圧縮ポンプ段32及び円周流圧縮ポンプ段33
とを備え、回転軸34はこれに連結したモータ35によ
り除動され、吸気口36から吸込まれた気体は排気口3
7から大気圧まで昇圧され排気される。回転軸34は軸
受38a、38bで支持される。軸受38a、38bの
潤滑はポンプ下部内の潤滑油39を外部ポンプにより、
強制給油して行われる。この潤滑油がポンプ段を有する
機内側へ漏洩するのを防止するため軸封装置40が設け
られる。本考案の非接触メカニカルシールは軸封装置4
0に適用されるものである。
以下、本発明の一実施例を第1図により、説明する。円
板型の回転シールリング3は回転軸1に同心状に固定さ
れ、回転軸1は回転シールリング3より軸受室11側で
油潤滑軸受2により支持されている。回転軸1と回転シ
ールリング3の間は0リング3aによりシールされてい
る。回転シールリング3の軸受2が設けられているのと
反対側に、該回転シールリング3をおおう円筒状のハウ
ジング8が回転軸1と同心状に設けられ、該ハウジング
8の内径側には断面り字形の突出部8Cが、L字の水平
部8dの先端を回転シールリング3側に対向させて回転
軸1と同心環状に形成されている。前記突出部8Cの水
平部8dの内径面は、回転軸1に嵌装・固定されて回転
軸1、回転シールリング3と共に回転する円筒形のスリ
ーブ3bの外径面に間隔S2をへだてて対向している。
板型の回転シールリング3は回転軸1に同心状に固定さ
れ、回転軸1は回転シールリング3より軸受室11側で
油潤滑軸受2により支持されている。回転軸1と回転シ
ールリング3の間は0リング3aによりシールされてい
る。回転シールリング3の軸受2が設けられているのと
反対側に、該回転シールリング3をおおう円筒状のハウ
ジング8が回転軸1と同心状に設けられ、該ハウジング
8の内径側には断面り字形の突出部8Cが、L字の水平
部8dの先端を回転シールリング3側に対向させて回転
軸1と同心環状に形成されている。前記突出部8Cの水
平部8dの内径面は、回転軸1に嵌装・固定されて回転
軸1、回転シールリング3と共に回転する円筒形のスリ
ーブ3bの外径面に間隔S2をへだてて対向している。
前記ハウジング8の内径面と、回転シールリング3の突
出部8Cに対向する面と、突出部8Cとで囲まれた区画
に1円環状の静止シールリング4が配設されている。該
静止シールリング4の外周とハウジング8の内径面の間
は、回転軸1と同心状に、かつ、前記回転軸の長手方向
に間隔をおいて該静止シールリング4の周囲に嵌装され
た2個のOリング5により、シールされるとともに相互
に軸方向に滑動可能となっている。さらに該静止シール
リング4の内周面と前記突出部の水平部8dの外周面の
間も、前記0リング5同様、回転軸1と同心状に配設さ
れた0リング6により、相互に滑動可能にシールされて
いる。水平部8dの端部と回転シールリング3の間では
、静止シールリング4の内周面は、前記スリーブ3bの
外周面に間隔S2をへだてて対向している。静止シール
リング4の回転シールリング3の側面と対向する面(以
下、前面という)4dには、回転軸1と同心状に回転シ
ールリング3の側面と対向する複数(図上では1個のみ
図示した)の環状溝4aが形成されている。環状溝4a
が形成された部分が密封面である。静止シールリング4
の突出部8cの半径方向の面と対向する面(以下背面と
いう)4cと、前記突出部8Cとはたがいにはなれて配
置され、その間が背面室9となっている。また、突出部
8Cと背面4cとは背面室9内に設けられた内部空間7
aを僅えたベローシール7により結合されている。該ベ
ローシール7は回転軸1の長手方向に伸縮可能に形成さ
れている。第7図および第8図は、このベローシール7
の取付状態を第1図のA−A矢視で示している。第7図
はそれぞれが独立した内部空間7aを備える3個のベロ
ーシール7が設けられた場合を示し、第8図は回転軸1
と同心状の環状の内部空間7aを備えた1個のベローシ
ール7が設けられた場合を示している。
出部8Cに対向する面と、突出部8Cとで囲まれた区画
に1円環状の静止シールリング4が配設されている。該
静止シールリング4の外周とハウジング8の内径面の間
は、回転軸1と同心状に、かつ、前記回転軸の長手方向
に間隔をおいて該静止シールリング4の周囲に嵌装され
た2個のOリング5により、シールされるとともに相互
に軸方向に滑動可能となっている。さらに該静止シール
リング4の内周面と前記突出部の水平部8dの外周面の
間も、前記0リング5同様、回転軸1と同心状に配設さ
れた0リング6により、相互に滑動可能にシールされて
いる。水平部8dの端部と回転シールリング3の間では
、静止シールリング4の内周面は、前記スリーブ3bの
外周面に間隔S2をへだてて対向している。静止シール
リング4の回転シールリング3の側面と対向する面(以
下、前面という)4dには、回転軸1と同心状に回転シ
ールリング3の側面と対向する複数(図上では1個のみ
図示した)の環状溝4aが形成されている。環状溝4a
が形成された部分が密封面である。静止シールリング4
の突出部8cの半径方向の面と対向する面(以下背面と
いう)4cと、前記突出部8Cとはたがいにはなれて配
置され、その間が背面室9となっている。また、突出部
8Cと背面4cとは背面室9内に設けられた内部空間7
aを僅えたベローシール7により結合されている。該ベ
ローシール7は回転軸1の長手方向に伸縮可能に形成さ
れている。第7図および第8図は、このベローシール7
の取付状態を第1図のA−A矢視で示している。第7図
はそれぞれが独立した内部空間7aを備える3個のベロ
ーシール7が設けられた場合を示し、第8図は回転軸1
と同心状の環状の内部空間7aを備えた1個のベローシ
ール7が設けられた場合を示している。
前記背面室9はハウジング8に設けられた連通穴8aに
より外部の大気と連通されており、前記ベローシール7
の内部空間7aは、静止シールリング4の内部に設けら
れた連通穴4bにより密封面の環状溝4aに連通されて
いる。また、前記連通穴4bは、前記2個のOリング5
の中間で静止シールリング4の外周面に開口する分岐を
有し。
より外部の大気と連通されており、前記ベローシール7
の内部空間7aは、静止シールリング4の内部に設けら
れた連通穴4bにより密封面の環状溝4aに連通されて
いる。また、前記連通穴4bは、前記2個のOリング5
の中間で静止シールリング4の外周面に開口する分岐を
有し。
該開口には、オリフィス4eが設けられている。
オリフィス4eと環状溝4aを接続する連通穴4bが、
密封面にシールガスを供給する手段をなしている。ハウ
ジング8は、また、前記オリフィス4eに対向する位置
のハウジング内径面とハウジング外周面を連通ずるガス
供給孔8bを儒えている。また、ハウジング8の内周面
が回転シールリング3の外周面に対向する部分は、回転
シールリング側に膨出して前記回転軸1と同心の環状部
8eとなり、前記回転シールリング3の外周面との間に
間隔S□を形成している。突出部8cの背面室9と反対
の側は真空室10となっている。
密封面にシールガスを供給する手段をなしている。ハウ
ジング8は、また、前記オリフィス4eに対向する位置
のハウジング内径面とハウジング外周面を連通ずるガス
供給孔8bを儒えている。また、ハウジング8の内周面
が回転シールリング3の外周面に対向する部分は、回転
シールリング側に膨出して前記回転軸1と同心の環状部
8eとなり、前記回転シールリング3の外周面との間に
間隔S□を形成している。突出部8cの背面室9と反対
の側は真空室10となっている。
本実施例において、通常の運転状態では、回転+111
11は油潤滑軸受2により支持され、回転シールリング
3、スリーブ3bとともに高速で回転する。
11は油潤滑軸受2により支持され、回転シールリング
3、スリーブ3bとともに高速で回転する。
一方固定側軸封要素である静止シールリング4は、Oリ
ング5,6およびベローシール7に支持され、シールガ
スがガス供給孔8bからオリフィス4e、連通穴4bを
経て、環状溝4aに供給され、このガスの静圧効果によ
り、静止シールリング4は、静止シールリング4と回転
シールリング3の間の密封面(以下シール面という)す
き間りが大きくなるように図上左向きの力を受ける。ま
た、連通穴4bに供給されたシールガスはベローシール
の内部空間7aにも供給されるが、背面室9の内圧力は
連通穴8aにより、大気圧に保持されているので、内部
空間7aが背面室9より高圧となってベローシール7は
、伸びようとし、静止シールリング4に図上右向きの力
が加わる。この左向き、右向きの力がバランスする位置
で静止シールリング4は安定し、回転シールリング3と
静止シールリング4の間のシール面すき間りが数十μm
に維持され、シールリングの非接触状態で油潤滑軸受2
からのオイルミストが真空室10内へ浸入するのが阻止
される。
ング5,6およびベローシール7に支持され、シールガ
スがガス供給孔8bからオリフィス4e、連通穴4bを
経て、環状溝4aに供給され、このガスの静圧効果によ
り、静止シールリング4は、静止シールリング4と回転
シールリング3の間の密封面(以下シール面という)す
き間りが大きくなるように図上左向きの力を受ける。ま
た、連通穴4bに供給されたシールガスはベローシール
の内部空間7aにも供給されるが、背面室9の内圧力は
連通穴8aにより、大気圧に保持されているので、内部
空間7aが背面室9より高圧となってベローシール7は
、伸びようとし、静止シールリング4に図上右向きの力
が加わる。この左向き、右向きの力がバランスする位置
で静止シールリング4は安定し、回転シールリング3と
静止シールリング4の間のシール面すき間りが数十μm
に維持され、シールリングの非接触状態で油潤滑軸受2
からのオイルミストが真空室10内へ浸入するのが阻止
される。
次に、上述の状態で、シールガスが遮断されると、静止
シールリング4の環状溝4a及びベローシール7の内部
空間7aの圧力が低下し、環状溝4aの静圧による図上
左向きの力および、ベローシール7の伸びようとする図
上右向きの力が消失する。これと同時に、真空室10が
真空状態(大気圧より低い状態)にあり、かつ、真空室
10と環状溝4aを備えた密封面は、密封面と真空室を
連通ずる通路であるすき間S2を介して連通されている
ので、環状溝4aの部分は真空状態となる。
シールリング4の環状溝4a及びベローシール7の内部
空間7aの圧力が低下し、環状溝4aの静圧による図上
左向きの力および、ベローシール7の伸びようとする図
上右向きの力が消失する。これと同時に、真空室10が
真空状態(大気圧より低い状態)にあり、かつ、真空室
10と環状溝4aを備えた密封面は、密封面と真空室を
連通ずる通路であるすき間S2を介して連通されている
ので、環状溝4aの部分は真空状態となる。
また、環状溝4aとベローシールの内部空間7aも、連
通穴4bにより連通されているのでベローシール7の内
部空間7aも真空状態となり、大気圧である背面室9よ
りも低圧となって、ベローシール7は縮もうとする力、
図上左向きの力を生ずる。このため、シール面すき間り
は広がり、回転シールリング3と静止シールリング4の
非接触状態が維持される。尚、環状溝4aの静圧効果に
よるスラスト力が小さい場合は、第7図に示すように、
複数個の独立したベローシールが適し、スラスト力が大
きい場合は第8図に示す円環状のベローシールとするこ
とができる。
通穴4bにより連通されているのでベローシール7の内
部空間7aも真空状態となり、大気圧である背面室9よ
りも低圧となって、ベローシール7は縮もうとする力、
図上左向きの力を生ずる。このため、シール面すき間り
は広がり、回転シールリング3と静止シールリング4の
非接触状態が維持される。尚、環状溝4aの静圧効果に
よるスラスト力が小さい場合は、第7図に示すように、
複数個の独立したベローシールが適し、スラスト力が大
きい場合は第8図に示す円環状のベローシールとするこ
とができる。
第2図は、本発明の第2の実施例を示し、連通穴8aが
なくて背面室9は密閉室となっていること、および、背
面室9内のベローシール7がなくて、背面室9は連通穴
4bに接続されていることが、前記第1の実施例と異な
る。他は同一であるので、同一の符号を付し説明は省略
する。
なくて背面室9は密閉室となっていること、および、背
面室9内のベローシール7がなくて、背面室9は連通穴
4bに接続されていることが、前記第1の実施例と異な
る。他は同一であるので、同一の符号を付し説明は省略
する。
本実施例によれば、通常運転時はガス供給孔8bから1
入されたガス圧により、環状溝4aに静圧(図上左向き
の力)が発生する。一方、背面室9は密閉室となってい
るので、連通穴4bからガス圧が印加されるとエアシリ
ンダとなりシール面押し付は力(図上右向きの力)が発
生する。上記2つの相反する力のつりあいにより、シー
ル面すきまhが一定に保たれる。
入されたガス圧により、環状溝4aに静圧(図上左向き
の力)が発生する。一方、背面室9は密閉室となってい
るので、連通穴4bからガス圧が印加されるとエアシリ
ンダとなりシール面押し付は力(図上右向きの力)が発
生する。上記2つの相反する力のつりあいにより、シー
ル面すきまhが一定に保たれる。
つぎに、シールガスが遮断されると静圧による力及び、
シール面押し付は力がなくなる。同時に真空室10が真
空状態であるので、環状溝4a及び連通穴4bを通し背
面室9が真空状態となる。
シール面押し付は力がなくなる。同時に真空室10が真
空状態であるので、環状溝4a及び連通穴4bを通し背
面室9が真空状態となる。
軸受室11は大気圧であり、静止シールリング4の前面
4dと軸受室11とは、すき間S□により連通されてい
るので、静止シールリング4の周辺の圧力分布は、前面
4dの方が背面4cより高い圧力分布を示す、従って静
止シールリング4は大気圧側(前面側)から真空側(背
面側)へ移動することになり、シール面すきまhは広が
る。従ってシールガスが途切れてもシール面は非接触状
態を維持する効果がある。
4dと軸受室11とは、すき間S□により連通されてい
るので、静止シールリング4の周辺の圧力分布は、前面
4dの方が背面4cより高い圧力分布を示す、従って静
止シールリング4は大気圧側(前面側)から真空側(背
面側)へ移動することになり、シール面すきまhは広が
る。従ってシールガスが途切れてもシール面は非接触状
態を維持する効果がある。
第3図は本発明の第3の実施例を示し、前記第1の実施
例と異なる点は、背面4cと突出部8cがベローシール
7の代りに回転軸1の長手方向に伸縮するスプリング1
2で接続されていることと、環状溝4a、ベローシール
の内部空間7aとオリフィス4eを連通する連通穴4b
の代りに、環状溝4aとオリフィス4eを連通する連通
穴4fが設けられていることと、真空室10と背面室9
が弁14を介して連通され、背面室9と外部の大気が弁
13を介して連通されていることと、シールガスの圧力
を検知して前記弁13.14の開閉を制御する弁制御手
段16が設けられたことである。
例と異なる点は、背面4cと突出部8cがベローシール
7の代りに回転軸1の長手方向に伸縮するスプリング1
2で接続されていることと、環状溝4a、ベローシール
の内部空間7aとオリフィス4eを連通する連通穴4b
の代りに、環状溝4aとオリフィス4eを連通する連通
穴4fが設けられていることと、真空室10と背面室9
が弁14を介して連通され、背面室9と外部の大気が弁
13を介して連通されていることと、シールガスの圧力
を検知して前記弁13.14の開閉を制御する弁制御手
段16が設けられたことである。
他の部分は前記第1の実施例と同じであり、同一の符号
を付して説明を省略する。
を付して説明を省略する。
本実施例において、通常運転時は連通穴4fを経て供給
されるシールガスにより静止シールリング4の環状溝4
aに発生する静圧による力と、背面4cに加わるスプリ
ング12による力がつり合ってシール面すき間りが保持
されている1通常運転時は、設定圧力よりシールガス圧
力が充分高いので、弁制御手段16は弁13を開にし、
弁14を閉とする。この結果、背面室9は大気圧となり
、さきにのべた力のつり合いが成立している。シールガ
スが遮断されると、弁制御手段16は、シールガス圧力
が設定値より低下したことを検知し。
されるシールガスにより静止シールリング4の環状溝4
aに発生する静圧による力と、背面4cに加わるスプリ
ング12による力がつり合ってシール面すき間りが保持
されている1通常運転時は、設定圧力よりシールガス圧
力が充分高いので、弁制御手段16は弁13を開にし、
弁14を閉とする。この結果、背面室9は大気圧となり
、さきにのべた力のつり合いが成立している。シールガ
スが遮断されると、弁制御手段16は、シールガス圧力
が設定値より低下したことを検知し。
弁13を閉に、弁14を開とする。この結果、真空状態
にある真空室10と背面室9が連通されて背面室9が真
空状態となり、静止シールリング4の前面4dはすき間
Siにより大気圧の軸受室11と連通されて圧力が大気
圧に近くなるので、静止シールリング4はシール面すき
間りが大きくなる方向に移動し、シール面は非接触に保
持される。
にある真空室10と背面室9が連通されて背面室9が真
空状態となり、静止シールリング4の前面4dはすき間
Siにより大気圧の軸受室11と連通されて圧力が大気
圧に近くなるので、静止シールリング4はシール面すき
間りが大きくなる方向に移動し、シール面は非接触に保
持される。
図中、弁を2個としたが三方切換弁1個としてもよい。
第4図は本発明の第4の実施例を示し、前記第1乃至第
3の実施例は、真空ポンプ等の真空機器の回転軸を対象
にしたが本実施例は真空を期待できない1例えば送風機
、圧縮機などの軸シールを対象にしている。本実施例は
真空ポンプにも適用可能である。
3の実施例は、真空ポンプ等の真空機器の回転軸を対象
にしたが本実施例は真空を期待できない1例えば送風機
、圧縮機などの軸シールを対象にしている。本実施例は
真空ポンプにも適用可能である。
本実施例が前記第1の実施例と異なる点は、ベローシー
ル7の代りに背面4cと突出部8cが回転軸1の長手方
向に伸縮するスプリング12で接続されていることと、
オリフィス4e、ベローシールの内部空間、および環状
溝4aを連通する連通穴4bの代りに、オリフィス4e
と環状溝4aを連通する連通穴4fが設けられているこ
とと、静止シールリング4の前面4dとハウジング8の
環状部8eの半径方向側面が回転軸1の長手方向に伸縮
するスプリング17で接続されていることと、回転シー
ルリング3に近い側の0リング5が装着された部分の静
止シールリング4の外径が増加されて該静止シールリン
グに2個のOリング5の間で半径方向の段付面18が設
けられ、静止シールリング4の部分的外径増加に合わせ
て、ハウジング8に凹みが設けられていることである。
ル7の代りに背面4cと突出部8cが回転軸1の長手方
向に伸縮するスプリング12で接続されていることと、
オリフィス4e、ベローシールの内部空間、および環状
溝4aを連通する連通穴4bの代りに、オリフィス4e
と環状溝4aを連通する連通穴4fが設けられているこ
とと、静止シールリング4の前面4dとハウジング8の
環状部8eの半径方向側面が回転軸1の長手方向に伸縮
するスプリング17で接続されていることと、回転シー
ルリング3に近い側の0リング5が装着された部分の静
止シールリング4の外径が増加されて該静止シールリン
グに2個のOリング5の間で半径方向の段付面18が設
けられ、静止シールリング4の部分的外径増加に合わせ
て、ハウジング8に凹みが設けられていることである。
前記段付面18とこの段付面に対向するノ)ウジング8
の面とで囲まれた円環状空間19は、ハウジング8の内
周面と静止シールリング4の外周面の間のすき間を通し
てガス供給孔8bと連通している。
の面とで囲まれた円環状空間19は、ハウジング8の内
周面と静止シールリング4の外周面の間のすき間を通し
てガス供給孔8bと連通している。
また、久プリング12の力はスプリング17の力より弱
くしである。その他の部分は前記第1の実施例と同じで
あるので同一の符号を付して説明は省略する。第4の実
施例において1通常運転時は、供給されるシールガスに
より静止シールリング4の環状溝4aに発生する静圧に
よる力およびスプリング17により静止シールリング4
に対し前面から背面に向って(図上左向き)加わる力が
、静止シールリング4の背面4Cに加わるスプリング1
2の力および供給されるシールガスにより前記段付面1
8に加わる圧力とバランスし、シール面すき間りが維持
される。シールガスが遮断されると、環状溝4aに発生
する静圧力、段付面18に加わるシールガス圧力が倶に
消滅するので、静止シールリング4に加わる回転軸長手
方向の力は、スプリング12.17の力のみとなる。ス
プリング12の力はスプリング17の力より弱いから。
くしである。その他の部分は前記第1の実施例と同じで
あるので同一の符号を付して説明は省略する。第4の実
施例において1通常運転時は、供給されるシールガスに
より静止シールリング4の環状溝4aに発生する静圧に
よる力およびスプリング17により静止シールリング4
に対し前面から背面に向って(図上左向き)加わる力が
、静止シールリング4の背面4Cに加わるスプリング1
2の力および供給されるシールガスにより前記段付面1
8に加わる圧力とバランスし、シール面すき間りが維持
される。シールガスが遮断されると、環状溝4aに発生
する静圧力、段付面18に加わるシールガス圧力が倶に
消滅するので、静止シールリング4に加わる回転軸長手
方向の力は、スプリング12.17の力のみとなる。ス
プリング12の力はスプリング17の力より弱いから。
静止シールリング4は背面方向に動いた位置で両者の力
がバランスし、シール面の非接触状態が維持される。
がバランスし、シール面の非接触状態が維持される。
本発明によれば、シールガスが遮断されても、密封面が
接触するのを回避することが可能となり、メカニカルシ
ールの寿命延長の効果がある。
接触するのを回避することが可能となり、メカニカルシ
ールの寿命延長の効果がある。
第1図は本発明の第1実施例を示す非接触メカニカルシ
ール部の縦断面図、第2図、2第3図及び第4図はそれ
ぞれ第2.3.4の実施例を示す非接触メカニカルシー
ル部の縦断面図、第5図及び第6図は本発明を実施する
スクリュー真空ポンプ及びターボ真空ポンプの構造断面
図、第7図及び第8図は第1図のA−A断面図である。 1・・・回転軸、3・・・回転シールリング、4・・・
静止シールリング、4a・・・密封面(環状溝)、4b
・・・密封面にシールガスを供給する手段(連通穴)、
4c・・・静止シールリングの背面。 4d・・・静止シールリングの前面、7・・・ベローシ
ール、7a・・・ベローシールの内部空間、8・・・保
持手段(ハウジング)、9・・・背面室。 10・・・真空室、12.17・・・スプリング、13
.14・・・弁、16・・・制御手段、18・・・段付
面、S2・・・密封面と真空室を連通ずる通路(すき間
)。 第1図
ール部の縦断面図、第2図、2第3図及び第4図はそれ
ぞれ第2.3.4の実施例を示す非接触メカニカルシー
ル部の縦断面図、第5図及び第6図は本発明を実施する
スクリュー真空ポンプ及びターボ真空ポンプの構造断面
図、第7図及び第8図は第1図のA−A断面図である。 1・・・回転軸、3・・・回転シールリング、4・・・
静止シールリング、4a・・・密封面(環状溝)、4b
・・・密封面にシールガスを供給する手段(連通穴)、
4c・・・静止シールリングの背面。 4d・・・静止シールリングの前面、7・・・ベローシ
ール、7a・・・ベローシールの内部空間、8・・・保
持手段(ハウジング)、9・・・背面室。 10・・・真空室、12.17・・・スプリング、13
.14・・・弁、16・・・制御手段、18・・・段付
面、S2・・・密封面と真空室を連通ずる通路(すき間
)。 第1図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、回転軸に該回転軸と同心状に固定された回転シール
リングと、これに前面を対向させて密封面を形成する、
前記回転軸と独立の保持手段に保持された静止シールリ
ングと、該密封面にシールガスを供給する手段と、前記
密封面と真空室を連通する通路と、前記静止シールリン
グの背面と前記保持手段の間に形成された背面室と、を
備えた非接触メカニカルシールにおいて、前記静止シー
ルリングの背面と前記保持手段の間が内部空間を有し前
記回転軸長手方向に伸縮可能なベローシールで接続され
ていることと、前記内部空間と前記密封面とが連通され
ていることと、前記ベローシールの外部の背面室がすく
なくとも大気圧に保持されていることと、を特徴とする
非接触メカニカルシール。 2、回転軸に該回転軸と同心状に固定された回転シール
リングと、これに前面を対向させて密封面を形成する、
前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止シー
ルリングと、該密封面にシールガスを供給する手段と、
前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止シール
リングの背面と前記保持手段の間に形成された背面室と
、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前記背面
室が前記密封面と連通されていることを特徴とする非接
触メカニカルシール。 3、回転軸に該回転軸と同心状に固定された回転シール
リングと、これに前面を対向させて密封面を形成する、
前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止シー
ルリングと、該密封面にシールガスを供給する手段と、
前記密封面と真空室を連通する通路と、前記静止シール
リングの背面と前記保持手段の間に形成された背面室と
、を備えた非接触メカニカルシールにおいて、前記静止
シールリング背面と前記保持手段とが前記回転軸長手方
向に伸縮するスプリングで接続されていることと、前記
背面室と外部の大気圧の空間とが弁を介して接続されて
いることと、前記背面室と前記真空室とが弁を介して接
続されていることと、前記各弁の開閉をシールガスの圧
力の大きさにもとずいて制御する制御手段を備えている
ことと、を特徴とする非接触メカニカルシール。 4、回転軸に該回転軸と同心状に固定された回転シール
リングと、これに前面を対向させて密封面を形成する、
前記回転軸から独立した保持手段に保持された静止シー
ルリングと、該密封面にシールガスを供給する手段と、
前記静止シールリングの背面と前記保持手段の間に形成
された背面室と、を備えた非接触メカニカルシールにお
いて、前記背面室がすくなくとも大気圧に保持されてい
ることと、前記静止シールリングの背面と前記保持手段
とが前記回転軸長手方向に伸縮するスプリングで接続さ
れていることと、前記静止シールリング外周部に径が変
化する段付面が設けられ、該段付面を側面とする空間に
シールガスを供給する手段が設けられていることと、前
記静止シールリングの前面と前記保持手段とが前記回転
軸長手方向に伸縮するスプリングで接続されていること
と、を特徴とする非接触メカニカルシール。 5、半径方向の密封面をなす前面と、ベローシールが接
続される半径方向の背面とを備え、前面と背面とを連通
する連通穴を有するほぼ円筒形の静止シールリングと、
該静止シールリングの背面に、前記連通穴の開口を内部
空間に連通させて結合されたベローシールとを含んでな
ることを特徴とする非接触メカニカルシール用静止シー
ルリングユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63300220A JP2627945B2 (ja) | 1988-11-28 | 1988-11-28 | 非接触メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63300220A JP2627945B2 (ja) | 1988-11-28 | 1988-11-28 | 非接触メカニカルシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02146374A true JPH02146374A (ja) | 1990-06-05 |
JP2627945B2 JP2627945B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=17882166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63300220A Expired - Lifetime JP2627945B2 (ja) | 1988-11-28 | 1988-11-28 | 非接触メカニカルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627945B2 (ja) |
Cited By (17)
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---|---|---|---|---|
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-
1988
- 1988-11-28 JP JP63300220A patent/JP2627945B2/ja not_active Expired - Lifetime
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