JPH02111Y2

JPH02111Y2 -

Info

Publication number: JPH02111Y2
Application number: JP1984104258U
Authority: JP
Priority date: 1984-07-09
Filing date: 1984-07-09
Publication date: 1990-01-05
Also published as: JPS6118752U

Description

【考案の詳細な説明】（技術分野）本案は掃除機本体を手に持つて該本体の前端に
ある吸口で吸塵させ、清掃作業を行なうハンド型
掃除機に係り、特に隙間用吸込具等のアタツチメ
ントを備えるハンド型掃除機に関するものであ
る。

（従来技術）一般に、この種のハンド型掃除機にあつては、
例えば隙間用吸込具をアタツチメントとして備
え、吸込具を吸口に取付けて隙間の清掃を効果的
に行なえるようになつているが、隙間用吸込具は
その不使用時収納保管場所に苦慮し、又清掃途中
において必要性が生じた時には一々収納保管場所
まで取りに行く手間がかかり、極めて面倒であつ
た。

このため、掃除機本体の後部に設けられた把手
部分に、掃除機本体後端面に開口を形成した収納
部を設け、この収納部に隙間用吸込具を収納する
ようにしたものが、実公昭53−57664号公報にて
提案されている。

しかし、隙間用吸込具は、小型であるものの、
ある程度の大きさを有するものであるため、この
把手部分の収納部が比較的大きなものとなり、把
手部分として最適な大きさにできず、比較的細く
てちようどである把手部分が必要以上に大きなも
のとなる問題があつた。このように把手部分が大
きくなると、この把手部分が掃除機本体の上部に
設けられているため、掃除機本体の非使用状態で
の安定が悪くなり、掃除機本体を底面に載置した
状態で立たない可能性があつた。このように非使
用状態で本体が立たないと、掃除機本体を床面等
に置くときに掃除機本体が転倒し、その勢いで内
部のゴミが飛び出たり掃除機本体を置く高い場所
に置く場合には掃除機本体が転げ落ちるという可
能性もある。しかもこの把手部分が掃除機本体の
上方に大きく突出し、収納スペースが多く必要で
あると共に見栄えも非常に悪いものであつた。

また実開昭55−24172号公報では、掃除機本体
の後方の下部に、隙間用吸込具の収納部を設たも
のが提案されている。しかし、この公報のもの
は、隙間用吸込具を完全に掃除機本体内に収納で
きるように、掃除機本体の形状、内部部品の収納
位置について全く工夫されていないため、隙間用
吸込具が本体後方に大きく飛び出し、収納してい
るとは言い難く、脱落の可能性があつた。

（目的）本考案は、非使用状態において、掃除機本体を
床面に置いても、安定して立ち転倒しないように
工夫すると共に、隙間用吸込具を体裁良く掃除機
本体内部に完全に収納できるようにしたものであ
る。

このために本考案は、掃除機本体の前端に吸口
を設け、この吸口に着脱自在に装着される隙間用
吸込具を備えたものにおいて、上記掃除機本体を、下方において幅広となる断
面三角形状に形成し、この掃除機本体の後方頂部
に把手となるハンドル部をを設け、このハンドル部より前方の掃除機本体内部に、
吸い込んだごみを収納する集塵部及び電動送風機
を設け、上記ハンドル部下方の掃除機本体内部の一方に
片寄つた位置に、上記電動送風機を駆動するため
の蓄電池を配置すると共に、この蓄電池の配置されない他方側の掃除機本体
内部に、掃除機本体の後端面に入口開口を形成し
た上記隙間用吸込具の収納用凹部を設けたもので
ある。

これによつて本考案は、掃除機本体が下方にお
いて幅広となる断面三角形状に形成されているか
ら、掃除機本体の断面が楕円形になつているよう
なものに比べて非使用状態において安定して掃除
機本体を立たせることができる。この場合に、掃
除機本体の断面が下方において幅広となる三角形
状であるから、内部の前方に比較的大型の部品で
ある電動送風機をを配置しても、本体の重心は比
較的低くなり、また蓄電池が本体後方のハンドル
部の下方に設けられているから、重心は低くいも
のとなる。この結果、本体の断面形状とも相俟つ
て掃除機本体の重心は低くなり、非使用状態にお
いて安定して掃除機本体を立たせることができ
る。

また、上記隙間用吸込具は、上記蓄電池を一方
側に片寄らせて配置し、掃除機本体の他方側に収
納部を設けたから、吸込具を完全に本体内に収納
することができる。

この吸込具は本体後端面に開口を有する収納部
に収納しているから、把手となるハンドル部は当
該収納部に影響を受けることなく、最適の大きさ
に設定することができる。

（実施例）以下図面に示した本案の実施例について詳細に
説明する。

先ず、第１図及び第２図において、掃除機本体
１は前端及び後端を開口し、前端開口には下向き
の吸口３を有する前カバー２を、後端開口には後
カバー４を夫々着脱自在に取付けて夫々の開口を
閉塞する。又、掃除機本体１はその前端から後端
に向つて集塵部５、電動送風機６及び蓄電池７を
順次内蔵すると共に、後端部上面にハンドル部８
を形成してその近傍に運転スイツチ９を配置して
おり、上記集塵部５及び電動送風機６のフアンは
吸口２から排気口（図示せず）に至る空気通路中
に位置する。一方、電動送風機６のモータ部及び
蓄電池７は、上記空気通路とは区画された空間部
に収納し、特に蓄電池７を収納する空間部は掃除
機本体１の後端に開口し、該開口を介して蓄電池
７を交換できるようにしてある。

隙間用吸込具１０は吸口３に嵌合する基部１０
ａと吸込管路部１０ｂとにより略Ｌ字形状をな
し、第１図に２点鎖線で示すように掃除機本体１
の吸口３に嵌合接続して使用する。収納部１１は
掃除機本体１の後端部内において蓄電池７の側方
にあるスペースを利用して形成しており、その出
入口１２を掃除機本体１の後端面即ち後カバー４
に開口する。而して、収納部１１の形状は隙間用
吸込具１０の外郭形状と対応しており、該吸込具
１０を単なる嵌合により保持できるように構成す
る。尚、後カバー４は隙間用吸込具１０の収納状
態でも取外すことができる。

上記構成において、隙間用吸込具１０は不使用
時掃除機本体１の収納部１１内に納めることがで
きる為、清掃途中において使用の必要が生じた時
に直ちに収納部１１より取り出し、吸口３に嵌合
接続して使用することができ、勿論収納状態で清
掃作業の邪魔になることもない。

次に、第３図及び第４図は隙間用吸込具の他の
異なる例を示すものである。第３図の隙間用吸込
具１０は吸込管路部１０ｂの中間部を伸縮自在な
蛇腹形状に形成したもので、吸込管路部１０ｂを
伸張して使用することにより奥行きの深い隙間に
あつても効果的に清掃できるようになつている。
そして、収納は吸込管路部１０ｂを収縮した状態
で行なうものである。

第４図の隙間用吸込具１０は、第３図示の吸込
管路部の蛇腹状部分に収納筒１０ｃを被覆して該
収納筒１０ｃより任意に引き出すことにより、吸
込管路部１０ｂの長さを調節して使用できるよう
にしてある。そして、当該吸込具１０は第４図ａ
に示すように吸込管路部１０ｂを最も縮めた状態
で収納部１１に収納する。

以上本考案によれば、掃除機本体の断面形状と
相俟つて内部部品である電動送風機、蓄電池の配
置を工夫したことによつて重心を低くし、非使用
状態において掃除機本体を安定してハンドル部を
上にして立たせることができるので、掃除機本体
を載置する際に掃除機本体が転倒した勢いで内部
のゴミが飛し出したり、掃除機本体が台の上から
転げ落ちたりというようなことをなくすことがで
きる。

また、隙間用吸込具を体裁良く本体内部に完全
に収納することができると共に、この隙間用吸込
具の本体内部への収納によつてハンドル部の大き
さに制限を与えることがなく最適の大きさに設定
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案掃除機の一部切欠側面図、第２図
は同上背面図、第３図は同上隙間用吸込具の他例
を示す図、第４図ａ，ｂは同上隙間用吸込具の今
一つの例で異なる状態を示す図である。１：掃除機本体、３：吸口、５：集塵部、６：
電動送風機、７：蓄電池、１０：隙間用吸込具、
１１：収納部、１２：出入口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】掃除機本体の前端に吸口を設け、この吸口に着
脱自在に装着される隙間用吸込具を備えたものに
おいて、上記掃除機本体を、下方において幅広となる断
面三角形状に形成し、この掃除機本体の後方頂部
に把手となるハンドル部をを設け、このハンドル部より前方の掃除機本体内部に、
吸い込んだごみを収納する集塵部及び電動送風機
を設け、上記ハンドル部下方の掃除機本体内部の一方に
片寄つた位置に、上記電動送風機を駆動するため
の蓄電池を配置すると共に、この蓄電池の配置されない他方側の掃除機本体
内部に、掃除機本体の後端面に入口開口を形成し
た上記隙間用吸込具の収納用凹部を設けて成るハ
ンド型掃除機。