JPH0130932Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はデパート、スーパーマーケツト、食料
品店等において袋状に包装した商品を整理するた
めのスライド板に関するものである。

〔従来の技術〕

例えば、スーパーマーケツトの食料品売場で
は、多種多様な商品が陳列されている。その中
で、漬物等をポリ袋に平たく詰めた商品は、箱
詰、ビン詰の商品と異なり、変形し易いため陳列
し難い商品とされている。

従来は、第５図に示すように平板をＬ型に折り
曲げてなる商品仕切板ａを用いて商品毎に仕切
り、商品ｂを該仕切板ａ間に斜めに重ね合わせて
配列している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、斯かる従来の陳列法では、商品が多数
並んでいるときはよいが、商品が売れて残りが少
なくなつてくると、倒れたり、曲つたりして雑然
としてくる。

又、最初から商品の数が少ない場合も同様であ
り、陳列し難く且つお客が商品を選ぶ際にも乱れ
易い。

商品の陳列状態の良し悪しは商品や店のイメー
ジに影響を与え、ひいては売上げにも関係するの
で、商品の整理にかなりの手間をかけざるを得な
かつた。

〔問題点を解決するための手段〕

上述の従来の問題点を解決することを目的とし
て本考案では、略垂直に立設された商品仕切板に
跨つてスライド移動し得る断面コの字状のスライ
ド体の外側面に、商品受板を鉛直方向に対し所要
の角度で傾斜せしめて取り付け、該商品受板の水
平面に対し鋭角側の背面と前記スライド体の該商
品受板を取り付けた外側面との間に支持板を設
け、更に前記スライド体の該支持板を固着した外
側面の内側面部所要位置にすべり止め材を取り付
けることにより商品の整理用スライド板を構成し
た。

〔作用〕

商品仕切板に沿つて商品整理用スライド板を商
品の数量に応じた位置まで移動させると、袋詰の
商品の荷重が商品受板にかかり、更に支持板を介
してスライド体の側面にかかり、すべり止め材が
商品仕切板と密着してスライド体の移動が防止さ
れ、商品が保持される。

商品の残りが少なくなつた場合は、商品整理用
スライド板を移動させるだけで簡単に商品を整理
することができる。

〔実施例〕

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図及至第４図は本考案の一実施例であり、
平板をＬ型に折り曲げてなる商品仕切板１の垂直
板２に、該垂直板２に跨つてスライド移動し得る
断面コの字状のスライド体３を乗せ、該スライド
体３の一方の外側面４に、商品受板５を鉛直方向
に対し所要の角度θ（０〜40゜、本実施例では20゜）
傾斜せしめて、前記スライド体の外側面４に対し
略垂直に固着してある。該商品受板５は商品の大
きさよりも小さくしておくとよい。

該商品受板５の水平面に対し鋭角側の背面と前
記スライド体３の該商品受板５を固着した外側面
４との間に支持板６を固着して、商品受板５にか
かる商品の荷重を支持すると共に前記スライド体
３の外側面に伝達するようにしてある。

更に、前記スライド体３の該支持板６を固着し
た外側面４の内側面後端部にゴム等で形成したす
べり止め材７を取り付けてある。

以上のように構成したので、商品仕切板１間に
袋詰の商品を配置し、該商品の最後部に商品整理
用スライド板８を該商品仕切板１に沿つて移動さ
せて、該商品を商品受板５により支持せしめる。

該商品受板５に荷重がかかつていない状態で
は、スライド体３と商品仕切板１との間は充分な
隙間があるため、商品整理用スライド板８のスラ
イド移動は容易になし得る。

商品受板５に商品の荷重がかかると、該荷重は
背面の支持板６により支持されると共に該支持板
６によりスライド体３の側面に伝達され、すべり
止め材７が該荷重により商品仕切板１に圧接せし
められる。従つて、商品の荷重によりスライド体
３が後方へ移動するのを防止することができ、商
品を整然と保持することができる。

商品の残りが少なくなつてきたときは、商品を
手前（お客側）に詰め、商品整理用スライド板８
を手前に移動して商品受板５にて商品を支えるよ
うにすれば、容易に商品の整理整頓を行なうこと
ができる。

尚、本考案の商品整理用スライド板は上述の実
施例のみに限定されるものではなく、商品受板の
下端部と商品陳列台との間に約１cm程度の隙間を
設けておき、商品から漏れた水により汚れないよ
うにしてもよいこと、商品受板の傾斜角度を0゜と
すればカツプ詰やビン詰商品の陳列、整理にも使
用し得ること（この場合には、商品が後ろに倒れ
たとき商品受板に荷重がかかり、すべり止め材に
より移動が防止される）等本考案の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは勿
論である。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案の商品整理用スライ
ド板によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏
し得る。

（） 商品をきちんと整理して陳列することが
でき、商品及び店のイメージアツプを図れる。

（） 商品の残量にかかわらず、雑然とした商
品を簡単に整理することができる。従つて、従
来に比べ商品の整理、補充の手間が大幅に軽減
できる。

（） 商品仕切板を利用して商品を支えるの
で、商品整理用のスライド板の前後の移動を容
易になし得る。

（） 商品受板を商品よりも小さくしておけば
前面（お客側）からは見えないので、見栄えが
よい。

（） 商品受板を後方に傾斜させてあるので、
商品が前へ倒れば安定に保持される。

（） 後部にすべり止め材をストツパーとして
設けてあるので、商品の荷重により自動的に移
動防止が図れる。

（） 少量の商品を多品目にわたつて効率よく
陳列することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の商品整理用スライド板の一実
施例の説明図、第２図は第１図の−方向矢視
図、第３図は第２図の−方向矢視図、第４図
は第１図で示した商品整理用スライド板の斜視
図、第５図は従来の袋詰商品の陳列状態の一例を
示す説明図である。 １は商品仕切板、３はスライド体、５は商品受
板、６は支持板、７はすべり止め材、８は商品整
理用スライド板を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略垂直に立設された商品仕切板に跨つてスライ
   ド移動し得る断面コの字状のスライド体の外側面
   に、商品受板を鉛直方向に対し所要の角度で傾斜
   せしめて取り付け、該商品受板の水平面に対し鋭
   角側の背面と前記スライド体の該商品受板を取り
   付けた外側面との間に支持板を設け、更に前記ス
   ライド体の該支持板を固着した外側面の内側面部
   所要位置にすべり止め材を取り付けたことを特徴
   とする商品整理用スライド板。