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JPH01294683A - 新規白金錯体および該化合物を有効成分とする抗腫瘍剤並びに該化合物製造用中間体 - Google Patents

新規白金錯体および該化合物を有効成分とする抗腫瘍剤並びに該化合物製造用中間体

Info

Publication number
JPH01294683A
JPH01294683A JP63192274A JP19227488A JPH01294683A JP H01294683 A JPH01294683 A JP H01294683A JP 63192274 A JP63192274 A JP 63192274A JP 19227488 A JP19227488 A JP 19227488A JP H01294683 A JPH01294683 A JP H01294683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platinum
isomer
formula
aminopyrrolidine
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63192274A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Takamatsu
高松 正典
Munetaka Matsui
松井 宗隆
Yoshiaki Ikeda
善明 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP63192274A priority Critical patent/JPH01294683A/ja
Priority to US07/275,363 priority patent/US4939256A/en
Priority to EP19880121007 priority patent/EP0327709A3/en
Publication of JPH01294683A publication Critical patent/JPH01294683A/ja
Priority to US07/454,050 priority patent/US4968800A/en
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F15/00Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
    • C07F15/0006Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table compounds of the platinum group
    • C07F15/0086Platinum compounds
    • C07F15/0093Platinum compounds without a metal-carbon linkage
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は新規白金錯体および該化合物を有効成分とする
抗腫瘍剤、並びに該化合物製造用中間体に関する。さら
に詳しくは、下式[11(式中、nは1または2の整数
を示し、Aはで表わされる新規白金錯体および該化合物
を有効成分とする抗腫瘍剤、並びに該化合物製造用中間
体に関する。
「従来の技術」 下式 で示されるシスプラチン(シスージアンミンジクロロブ
ラチナム(II))は優れた抗腫瘍活性を有し抗腫瘍剤
として臨床上賞月されているが、毒性、特に腎臓に対す
る副作用が強く、これが投与量規制因子となっている(
The AmerIcan Journalof Me
dicine 65巻307〜314頁参照)、従って
、腎毒性が少なく抗腫瘍活性に優れた白金錯体の開発が
強く望まれている。
「発明が解決しようとする課題」 本発明の目的は、抗腫瘍活性に優れ、シスプラチンより
も毒性が低い新規白金錯体およびこれを有効成分とする
抗腫瘍剤、並びに該化合物製造用中間体を提供すること
にある。
「課題を解決するための手段」 種々検討を重ねた結果、本発明者等は下式[1] (式中、nは1または2の整数を示し、Aは一0CCH
,O−で表わされる配位子を示す、)δ で表わされる新規白金錯体が本発明の目的に適うもので
あることを見い出し、本発明を完成した。
本発明の新規白金錯体[1]としては、グリコラド−3
−アミノピロリジン白金(II)およびグリコラド−3
−アミノピペリジン白金(II)を挙げろことが出来る
本発明の白金錯体[1]は、配位子A1すなわで表わさ
れる配位子(以下、グリコラド基と呼ぶ)の配位方向に
より一対の立体異性体(以下、幾何異性体と呼ぶ)が存
在し、さらに下式[II ](式中、nは前記に同じ、
) で示される環状アミンの環上アミノ基の立体配置により
一対の立体異性体(以下、光学異性体と呼ぶ)が存在し
得るが、本発明はこれら異性体およびこれらの混合物を
包含する。
本願明細書では立体異性体を以下の通り表示する。すな
わち、前記一対の幾何異性体については、ソノ′sC−
NMRスペクトル(測定溶媒、D20)に於いて、グリ
コラド基のカルボニルに基づくピークが低磁場に出現す
る幾何異性体にαの記号、高磁場に出現する幾何異性体
にβの記号を付して表示し、さらに環状アミン[II 
]の環上アミノ基の立体配置はR,SまたはR3の記号
を付して表示する。従って、例えば、本発明のグリコラ
ド−3−アミノピロリジン白金(II)のうちで、その
”C−NMRスペクトルに於いてグリコラド基のカルボ
ニルに基づくピークが低磁場に出現する立体異性体であ
って、(3R)−3−アミノピロリジンが配位している
立体異性体は、α−グリコラト−(3R)−3−アミノ
ピロリジン白金(II)と表示し、他の立体異性体の表
示もこれに準する。
上記表示法に従って、本発明のグリコラド−3−アミノ
ピロリジン白金(Iりの立体異性体を挙げると下記の通
りである。
・α−グリコラト−(3R3)−3−アミノピロリジン
白金(II) ・β−グリコラト−(3R3)−3−アミノピロリジン
白金(II) ・α−グリコラト−(3R)−3−アミノピロリジン白
金(II) ・β−グリコラト−(3R)−3−アミノピロリジン白
金(II) ・α−グリコラト−(3S)−3−アミノピロリジン白
金(!り ・β−グリコラト−(3S)−3−アミノピロリジン白
金(II) また、本発明のグリコラド−3−アミノピペリジン白金
(II)の立体異性体を挙げると下記の通りである。
・α−グリコラト−(3R3)−3−アミノピペリジン
白金(夏り ・β−グリコラト−(3RS)−3−アミノピペリジン
白金(!■) ・α−グリコラト−(3R)−3−アミノピペリジン白
金(Iり ・β−グリコラト−(3R)−3−アミノピペリジン白
金(夏り ・α−グリコラト−(3S)−3−アミノピペリジン白
金(11) ・β−グリコラト−(3S)−3−アミノピペリジン白
金(Iり 本発明の白金錯体[I]は、例えば以下の2つの方法(
A法およびB法)により製造することがA法は、以下の
通りである。
A法: [II ]             [mV ][V
] (式中、Xは塩素原子、臭素原子あるいはヨウ素原子を
示し、nおよびAは前記の通りである。) まず、環状アミン[II ]と化合物[I■]とを、通
常、水を溶媒として室温〜100℃で5〜50時間反応
させることにより新規ハロゲノ白金錯体[IV]を得る
。化合物[II ]の使用量は化合物[m]に対して通
常1〜1.5倍モルである。
次に、ハロゲノ白金錯体[IV]に硝酸銀を反応させて
化合物[V]とする0反応は、通常、水を溶媒とし遮光
子室温で1〜4日間行う、硝酸銀の使用量は、化合物[
rV]に対して1.8〜2.5倍モル、好ましくは2.
0〜2.2倍モルである0反応終了後、反応液に塩化カ
リウム水溶液を加え余剰の硝酸銀を塩化銀として沈澱さ
せて除去し、化合物[V]の水溶液を得る。化合物[V
]は通常単離することなく以下の反応に用いる。
次に、上記化合物[V]の水溶液を陰イオン交換樹脂(
OH型)で処理して化合物[VI]の水溶液を得た後、
これにグリコール酸を反応させて本発明の白金錯体[I
]を得る。陰イオン交換樹脂での処理は、化合物[V]
の水溶液を、例えばアンバーライト0IR^−400(
^MBERLITE @  IRA−400、ローム 
アンド ハース社製、オルガノ社販売)のOH型を充填
したカラムに通して行なう、化合物[VI]とグリコー
ル酸との反応は、化合物[VI]の水溶液にグリコール
酸を加え、通常、室温〜100℃好ましくは50〜70
℃で3〜10時間攪拌することにより行う、グリコール
酸の使用量は、化合物[VI]の水溶液を調製するため
に先に用いた化合物[IV]の0.9〜次にB法につい
て説明する。
B法: [II (式中、X%nおよびAは前記の通りである。)すなわ
ち、前記化合物[IV]に硫酸銀を反応させて化合物[
■]とする0反応は、通常、水を溶媒として遮光子室温
で1〜4日間行う、硫酸銀の使用量は、化合物[rV]
に対して0.8〜1.3倍そル、好ましくは1.0〜1
.1倍モルである0反応終了後反応液に塩化カリウム水
溶液を加え、余剰の硫酸銀を塩化銀として沈澱させて除
去し、化合物[■]の水溶液を得る。化合物[■]は、
通常単離することなく以下の反応に用いる。
次に、上記化合物[■]の水溶液を水酸化バリウムと反
応させて、化合物[VI]とする0反応は、通常、室温
で1〜3日間行う、水酸化バリウムの使用量は、化合物
[■]を調製するために使用した化合物[■]に対して
0.9〜1.5倍モルである0反応終了後、析出した硫
酸バリウムを濾過して除き化合物[VI]の水、溶液を
得る。その後はA法の場合と同様に、化合物[VI]に
グリコール酸を反応させて本発明の白金錯体[1]を得
る。
上記各製造法で生成する本発明の白金錯体[11は、例
えばカラムクロマトグラフィーまたは/および再結晶に
より精製することが出来る。
上記各製造法で生成する本発明の白金錯体[IIは、グ
リコラド基の配位方向に基づく一対の幾何異性体の混合
物であるが、生成物を例えば、メタノール−水の混合溶
媒から再結晶することにより幾何異性体のうちで水に対
し溶解度の低い幾何異性体を得ることが出来る。なお、
この幾何異性体は、以下の通り、上記再結晶母液からさ
らに得ることも出来る。すなわち、上記幾何異性体は、
水に溶解し、加熱、例えば45〜50℃で8〜9時間加
熱すると相互に異性化し、約1=1のそれらの混合物の
溶液となり平衡に至るので、上記再結晶母液から溶媒を
留去し、残漬を水に溶解して加熱し、次いでメタノール
−水の混合溶媒から再結晶して水に対し溶解度の低い幾
何異性体を得る。
一方、前記再結晶母液を減圧下に濃縮乾固することによ
り、水に対する溶解度が高い幾何異性体を主成分とする
白金錯体を得ることが出来る。
光学活性な本発明白金錯体の製造には、上記製造法に於
いて、光学活性な環状アミン[II]あるいはその塩を
用いる。なお、光学活性な環状アミン[II ]は、そ
のラセミ体を光学活性な有機酸、例えば光学活性な酒石
酸との塩として光学分割するか、あるいは、下式[■] (式中、nは前記の通りである。) で示される光学活性なアミノラクタムまたはその塩を還
元することにより製造することが出来る。
本発明の白金錯体[IIは抗腫瘍剤として、通常、注射
剤あるいは層剤等の投与形態で非経口的に投与されるが
、特に注射による投与が好ましい。本発明の白金錯体[
IIを含む注射剤は、例えば、その水溶液にマンニトー
ル、塩化ナトリウム、グルコース、ソルビトール、グリ
セロール、キシリトール、フルクトース、マルトース、
マンノース等の等張化剤、および必要に応じて安定化剤
、防腐側等を加えて通常の手段により製造され、あるい
は常法により用時溶解用の凍結乾燥粉末とされる。
本発明の白金錯体[1]の投与量は、患者の年令、体表
面積、症状等により異なるが、通常、1回当り20〜2
000mg/m”  (体表面積)、好ましくは50〜
1500mg/m’  (体表面積)であり、この量を
、通常1日1回の割合で連日投与し、必要に応じて体薬
日をおく。
「発明の効果」 本発明白金錯体[!]は、優れた抗腫瘍活性を示す0例
えば担癌マウスを用いた抗腫瘍試験において、本発明白
金錯体[IIの至適投与量での延命率は、シスプラチン
と同様に優れている(後記試験例1参照)、さらに、本
発明白金錯体[1]は、シスプラチン耐性癌細胞にも有
効である(後記試験例2参照)。
一方、本発明白金錯体[IIの腎臓に対する副作用はシ
スプラチンよりも少ない。例えば、血清中尿素窒素量(
BUN値)を指標にして調べたところ、本発明白金錯体
[1]の腎毒性はシスプラチンに比べて低いことが分っ
た(後記試験例3参照)。
また、本発明白金錯体[IIの致死毒性は、シスプラチ
ンに比べて低い(後記試験例4参照)。
なお、本発明白金錯体[11はシスプラチンよりも水に
対する溶解性が良好であるので製剤化が容易である。
以上の各事実は、本発明白金錯体[Nが、より優れた抗
腫瘍剤となり得ることを示すものである。以下に本発明
白金錯体[IIの有用性を示す試験例を示す。
試験例1 抗腫瘍活性試験 (1)試験材料 (イ)使用動物:BDF、雄性マウス(6週齢、体1i
22〜25g、−1群4匹) (ロ)使用癌細胞: Leukemia P2S5(八
)試験化合物 ・本発明白金錯体A−1・・・α−グリコラト−(3R
S)−3−アミノピロリジン白金(II)(異性体a−
1)とβ−グリコラト−(3R3)−3−アミノピロリ
ジン白金(+1)(異性体a−2)との約1:1の混合
物(実施例・本発明白金錯体A−2・・・α−グリコラ
ト−(3R3)−3−アミノピロリジン白金(II)(
異性体a−1、実施例2)・本発明白金錯体A−3・・
・α−グリコラト−(3R3)−3−アミノピロリジン
白金(II)(異性体a−1)とβ−グリコラト−(3
R3)−3−アミノピロリジン白金(II)(異性体a
−2)との約2二8の混合物(実施例・本発明白金錯体
B−1・・・α−グリコラト−(3RS)−3−アミノ
ピペリジン白金(II)(異性体b−1)とβ−グリコ
ラト−(3R3) −3−アミノピペリジン白金(■り
(異性体b−2)との約6=4の混合物(実施例・シス
プラチン(対照化合物) (2)試験方法 マウスの腹腔内に、−匹当り1×106個の癌細胞を接
種した。その後24時間目に各試験化合物を生理食塩水
に溶解させてマウスの腹腔内に投与した。一方、対照群
マウスには、生理食塩水のみを腹腔内に投与した。
癌細胞接種後30日目までマウス生存日数を観察し、各
試験化合物投与群マウスの平均生存日数(X)および対
照群マウスの平均生存日数(Y)を求め、下式に従って
延命率(I LS%)を算出した。
(3)試験結果 第1表に示す。
第  1  表 上記の試験結果が示す通り、本発明の白金錯体はシスプ
ラチンと同様の優れた延命率を示す。
試験例2 シスプラチン耐性癌細胞に対する作用(1)
試験材料 (イ)使用癌細胞: ・L1210細胞 ・シスプラチン耐性L1210細胞(以下、L1210
/DDPと略記する0本細胞は、財団法人 癌研究会 
癌化学療法センターより入手した。) (0)試験化合物 試験例1の場合に同じ。
(八)培養液 牛脂児血清を10%(v/v)含有するRPMI−II
!40培養液を以下の通り調製して使用した。
調製法: RPMI−1640(ギブコ社製) 10.
4g 、炭酸水素ナトリウム1.3g、硫酸ストレプト
マイシン100g、ペニシリンG力、リウム塩63.5
gおよびβ−メルカプトエタノールの1%(V/V)水
溶液40μlを蒸留水tJ2に溶解し、この溶液90容
と牛脂児血清(ギブコ社製)10容とを混合して牛脂児
血清を10%(V/V)含有するRPMI−1640培
養液を得た(以下、血清含有RPMI−1840培養液
と呼ぶ)。
(2)試験方法 L121G細胞あるいはL1210/DDP細胞を血清
含有RPMI−1640培養i ニ加工、3X10’個
(細胞)/1141の細胞浮遊液を調製した。この各1
mlをマイクロプレート(ファルコン3047、ファル
コン社製)に播種し、炭酸ガス5%を含有する空気中、
37℃で培養した(1群、3ウエル)、24時間培養の
後、各種濃度の試験化合物溶液(試験化合物を血清含有
RPMI−1640培養液に溶解して調製した) 1m
j!を加え、同条件でさらに48時間培養した。培養終
了後、トリパンブルー色素排除法を用いて生細胞数を測
定し、各群の平均生細胞数を求めた。一方、試験化合物
溶液のかわりに、血清含有RPMI−1840培養液を
加え、上記と同様にしてコントロール群の平均生細胞数
を求めた。試験化合物の各種濃度における平均生細胞数
とコントロール群の平均生細胞数から、プロビット法に
より、50%増殖抑制濃度(IC,。値)を算出した。
次いで下式より、試験化合物の耐性度を求めた。
上記試験を2〜4回繰り返して行ない、耐性度の平均値
を求めた。
(3)試験結果 試験結果を第2表に示す。
第    2    表 上記の試験結果が示す通り、本発明の白金錯体はシスプ
ラチン耐性癌細胞に対して耐性度が低く、シスプラチン
耐性癌細胞にも有効である。
試験例3 腎臓に対する副作用 血清中尿素窒素量(BUN値)を指標にして検討した。
(1)試験材料 (イ)使用動物:BDF1雄性マウス(6週齢、体重2
2〜25g1−群5匹) (0)試験化合物 試験例1の場合に同じ。
なお、各試験化合物の投与量は、試験例1で最高の延命
率を示した量(本発明白金錯体A−1、本発明白金錯体
A−2、本発明白金錯体A−3および本発明白金錯体B
−1の投与量はそれぞれsomg/kg、シスプラチン
の投与量は10a+g/kg )およびその1.5倍量
である。
(2)試験方法 各試験化合物を生理食塩水に溶解し、この溶液を0.1
 d710g体重の割合でマウスの腹腔内に投与した。
一方、対照群マウスには生理食塩水のみをマウス腹腔内
に投与した(投与量0.1d/10g体重)、投与後4
日目に各試験化合物投与群マウスあるいは対照群マウス
の大腿部動脈より採血し、これを4℃、3000r、p
、m、で15分間遠心分離して被検血清を得た。この被
検血清中のBIIN値を、ウレアーゼ・インドフェノー
ル法に基づく尿素窒素測定用キット(Urea NB−
TestWako)を用いて測定した。すなわち、上記
被検血清の内、その20μQを試験管に取り、発色試液
A(ウレアーゼ溶液1容をp)17.0のリン酸IJi
街液20容で希釈した液)2.0−を加えよく混合し、
37℃で15分間加温した。これに発色試液B(次亜塩
素酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムを含有する液)
 2.0 dを加えて良く混合し、37℃で10分間加
温して検液を調製した。一方、尿素含量が50B/dj
2の水溶液、あるいは蒸留水をそれぞれ20μQずつ試
験管にとり、これらと発色試液Aおよび発色試液Bとを
用い、上記の検液の調製の場合と同様に処理してそれぞ
れ標準液および盲検液を調製した。分光光度計により盲
検液を対照として570 nmにおける検液および標準
液の吸光度を測定し、次式により被検血清中のBIIN
値を求めた。
上記のようにして、対照群マウスの血清中BUN値(B
UNc)および試験化合物投与群マウスの血清中BUN
値(BUNt )を求めた後、下式によりBUN値変化
率(%)を算出し、各投与群毎の平均値を求めた。
(3)試験結果 第3表に示す。
上記の試験結果が示す通り、本発明の白金錯体はBUN
値を上昇させないので腎臓に対する副作用が少ないと言
える。
試験例4 急性毒性試験(LD、。) (1)試験材料 (イ)使用動物:BDF、雄性マウス(6週齢、体11
22〜25g1−群5匹) (ロ)試験化合物 試験例1の場合に同じ。
(2)試験方法 生理食塩水に各試験化合物を溶解または懸濁させこの溶
液または懸濁液を0.1 d/10g体重の割合でマウ
スの腹腔内に投与した。試験化合物投与後14日までの
マウスの死亡数を観察し、Weil法により急性毒性値
(LD、。)を算出した。
(3)試験結果 一五、・′ 第  4  表 上記試験結果が示す通り、本発明の白金錯体はシスプラ
チンに比べて毒性が低い。
「実施例」 次に実施例および参考例を挙げて本発明を説明する。な
お、実施例中に示した’H−NMRスペクトルおよび”
C−NMRスペクトルの化学シフトδ(ppm)は、重
水(C20)を溶媒とし、2.2−ジメチル−2−シラ
ペンタン−5−スルホン酸ナトリウムを内部標準として
300MHzで測定した値である。
実施例1 グリコラド−3−アミノピロリジン白金(Iりα−グリ
コラト−3R3)−3−アミノピロ(1)シス−ジクロ
ロ−(3R3)−3−アミノピロリジン白金(II) 塩化第1白金酸カリウム12.2gの水800d溶液に
、(3R3)−3−アミノピロリジン2.5gを加え、
室温で19時間攪拌した。析出した固体を濾過して除き
、濾液を減圧下に濃縮した。残漬に少量の水を加えて結
晶を濾取し、水およびアセトンで順次洗浄して淡黄色の
結晶としてシス−ジクロロ−(3RS)−3−アミノピ
ロリジン白金(11)6.9gを得た。
融点:200〜215℃(着色分解) 元素分析値(C4H+o C1zN2P t  として
):計算値(%)  C,13,64;H,2,86;
N、7.96実測値(%)  C,13,58;H,2
,80;N、8.00(2)グリコラド−3−アミノピ
ロリジン白金(夏り 上記のシス−ジクロロ−(3RS)−3−アミノピロリ
ジン白金(II)3.0gを水501TLQに懸濁し、
この懸濁液に硝酸銀2.89gを加え、遮光下室温で2
日間攪拌し、不溶物を濾過により除去した。次いで0.
5%塩化カリウム水溶液を、濾液に白濁が生じなくなる
まで加え、余剰の硝酸銀を塩化銀として沈澱させてこれ
を濾過して除き、シスージニトラトー(3R3)−3−
アミノピロリジン白金(TI )の水溶液を得た。この
水溶液を、アンバーライト■ IRA−400(AMB
ERLITE■IRA−400、ローム アンド 八−
ス社製、オルガノ社販売)のOH型50dを充填したカ
ラムに通し、シス−ジヒドロキソ−(3RS)−3−ア
ミノピロリジン白金(11)の水溶液を得た。この水溶
液にグリコール酸648mgを加え、60〜70℃で6
時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残漬をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶媒:メタノール
−水(10:1)]により精製した。溶出液を薄層クロ
マトグラフィー[薄層板: Xjesel、gel 6
0F、、4、メルク社製、展開溶媒:メタノール−水(
10:1)]でモニターし、Rf値0.20の化合物を
含む画分を集めた。溶媒を減圧留去し、残漬に少量のメ
タノールを加え結晶を濾取し、無色結晶としてグリコラ
ド−3−アミノピロリジン白金(夏りの立体異性体の混
合物814mgを得た。これは、α−グリコラト−(3
R3)−3−アミノピロリジン白金(II)(異性体a
−1)とβ−グリコラト−(3R3)−3−アミノピロ
リジン白金(■)(異性体a−2)との約1;1の混合
物であることが’H−NMRおよび”C−NMRにより
確認された。この異性体混合物の物性分析値を以下に示
す。。
融点=155〜165℃で徐々に灰色に着色し、197
℃付近で黒色となり分解 IR(にBr)cm−’ : 3428.3152.2
984.2888゜2812、 IH8,1628,1
598,1376、1340゜1298、106B。
SIMS(セカンダリ−イオンマスベクトル)rtr/
z:  356 [”’Ptを基準にした時の(M+H
)”] ’H−NMR(0,0)δ:1.H〜2.07(2H,
m、異性体a−1と異性体a−2に基づくピーク)、2
.39(0,5H。
dd、異性体a−2に基づくピーク)、2.43(0,
5H。
dd、異性体a−1に基づくピーク)、3.05(0,
5H。
d、異性体a−1に基づくピーク)、3.08(0,5
H,d。
異性体a−2に基づくピーク)、3.17〜3.34(
2)1゜m、異性体a−1と異性体a−2に基づくピー
ク)。
3.70〜3.80 (IH,s、異性体a−1と異性
体a−2に基づくピーク)、3.98 (IH,s、異
性体a−1に基づくピーク)、4.04(IH,s、異
性体a−2に基づくピーク) ”C−NMR(020)δ: 30.25. 52.97. 5B、68. 62.9
8. 69.50゜197.06 (以上、異性体a−
1に基づく6つのピーク)、 3G、20.53.45
.56.05.63.74゜69.70.196.93
  (以上、異性体a−2に基づく6つのピーク)。
元素分析値(Co H*2N20s P tとして):
計算値(%)  C,20,29:H,3,40;N、
7.89実測値(%)  C,20,27;)1,3.
34.N、7.71実施例2 シス−ジクロロ−(3R5)−3−アミノピロリジン白
金(II)[実施例1− (1) と同様にして合成し
た]40.3gを水400mj!に懸濁し、この懸濁液
に硫酸銀35,7gを加え、遮光下室温で4日間攪拌し
、不溶物を濾過により除去した。次いで0.5%塩化カ
リウム水溶液を、濾液に白濁が生じなくなるまで加え、
余剰の硫酸銀を塩化銀として沈澱させてこれを濾過して
除き、シス−スルファト−(3R3)−3−アミノピロ
リジン白金(夏りの水溶液を得た。この水溶液に水酸化
バリウム・8水和物36.1gを加え、室温で2日間攪
拌した。析出した硫酸バリウムおよびその他の不溶物を
濾過して除き、シス−ジヒドロキソ−(3RS)−3−
アミノピロリジン白金(II)の水溶液を得た。この水
溶液にグリコール酸8.7gを加え、60〜70℃で6
時間攪拌した0反応液を減圧下に濃縮し、残漬にメタノ
ール200mJ2を加え粗製のグリコラド−3−アミノ
ピロリジン白金(II)I”α−グリコラト−(3R5
)−3−アミノピロリジン白金(II)(異性体8−1
)とβ−グリコラト−(3RS)−3−アミノピロリジ
ン白金(II)(異性体a−2)との混合物]を得た。
これをメタノール−水(10:1)の混合溶媒から再結
晶し、無色結晶として、α−グリコラト−(3R3)−
3−アミノピロリジン白金(!■)(異性体a−1)6
.1gを得た。この化合物の物性分析値を以下に示す。
融点:192℃付近で灰色に着色し始め207℃付近で
黒色化して分解 Rf値:約0.20[薄層板:にieselgel 8
0F04 (メルク社製)、展開溶媒:メタノール−水
(10:1) ] IR(に0r)c+*−1:3448.3128.29
92.2880゜2812、16H,1340,129
8゜SIMS(セカンダリ−イオンマススペクトル) 
+Il/Z:  356  [”’Ptを基準にした時
の(Me)I)”] ’H−NMR(D、0)  δ :  1.88〜2.
07(2H,醜)、2.43 (IH。
dd、J=10Hz、IHx)、 3.05(1N、d
、J=108x)、 3.18(IH,d、J−4Hx
)、 3.21〜3.34(IH,m)、 3.71〜
3.80(IH,m)、 3.98(2H,s)。
”C−NMR(020ン  δ  :  30.25.
  52.97.  5&、813゜82.98. 8
9.50. 197.06.。
元素分析値(C6H12N203 Ptとして):計算
値(%)  C,20,29:H,3,40;N、7.
89実測値(%)  C,20,26HH,3,32;
N、7.82一方、異性体a−1を得た再結晶母液を減
圧下に濃縮乾固し、得られた残漬7.9gのうち1.2
gを水4 tailに溶解し45〜50℃で9時間攪拌
した。これにメタノール80mJ2を加え0〜2℃で1
晩放置し、析出した結晶を濾取して435mgの異性体
a−1を得た0次いで濾液を65℃で6時間攪拌した後
0〜2℃で2日間放置し、析出した結晶220+ogを
濾取した。この結晶は、異性体a−1を主成分とするも
のであった。濾液を減圧下に濃縮乾固し、メタノール3
  aftを加えて残漬を洗浄し、異性体a−1と異性
体a−2との約2二8からなる混合物200mgを得た
。この異性体混合物の物性分析値を以下に示す。
融点:193℃付近で着色し始め、208℃付近で黒色
化して分解 I R(K8r)cm−’: 3440.3156.2
964.2880゜2808、1868.1336.1
286゜SIMS(セカンダリ−イオンマススペクトル
) tall:  356  [”’Ptを基準にした
時の(Mal(ビ] 鳳H−NMR(D20)δ:1.88〜2.07(2)
1.m、異性体a−1と異性体a−2に基づくピーク)
、 2.39(0,8)1゜dd、異性体a−2に基づ
くピーク)、2.43(0,2H。
dd、異性体a−1に基づくピーク)、3.05(0,
2H。
d、異性体a−1ニ基づくピーク) 、3.08 (0
,8H,d。
異性体a−2に基づくピーク) 、3.17〜3.34
 (2H。
l、異性体a−1と異性体a−2に基づくピーク)。
3.70〜3.80 (18,m、異性体a−1と異性
体a−2に基づくピーク) 、3.98 (0,4H,
s、異性体a−1に基づくピーク) 、4.04 (1
,6H,s、異性体a−2に基づくピーク)。
”C−NMR(020)δ: 30.25. 52.97. 5&、H,82,911
,69,50゜197.06 (以上、異性体a−1に
基づく6つのピーク)、  30.20. 53.45
.  sa、os、  63.74゜69.70.19
6.93  (以上、異性体a−2に基づく6つのピー
ク)。
元素分析値(Cs I(12N203 Pt トシr)
 :計算値(%)  C,20,29;H,3,4JN
、7.89実測値(%)  C,20,19;H,3,
24;N、7.98実施例3 ノピロリジン 金(II    性体a−3、本 明白
金錯体A−4、B法にょる製′告 : (l−^)シス−ジクロロ−(3R)−3−アミノピロ
リジン白金(II) 参考例1−(1)の(3R)−3−アミノピロリジン−
D (−)−酒石酸塩236mgを水40nlに溶解し
、水酸化ナトリウム80II1gを加え室温で攪拌した
0次いで、塩化第1白金酸カリウム415mgを加え、
室温で1晩攪拌した。析出した固体を濾過して除去し、
濾液を減圧下に濃縮乾固した。残渣に水2 Iffを加
え結晶を濾取し、水およびアセトンで順次洗浄して淡黄
色の結晶としてシス−ジクロロ−(3R)−3−アミノ
ピロリジン白金(II)200mgを得た。
融点:180℃付近から徐々に灰色に着色し始め、21
0〜215℃付近で黒色となり分解する。
[a ] ” +15.8’  (c−0,4,u2o
)元素分析値(Ca HIOC12N2 P tとシテ
):計算値(%)  C,13,64;)1,2.13
B;N、7.9B実測値(%)  C,13,63;H
,2,65,N、7.95(1−8)シス−ジクロロ−
(3R)−3−アミノピロリジン白金(II) 参考例1−(3)の(3R)−3−アミノピロリジン4
00mgを水200mAに溶解し、塩化第1白金酸カリ
ウム2.0gを加え、室温で20時間攪拌した。析出し
た固体を濾過して除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残
渣に水3 tsftを加え結晶を濾取し、水およびアセ
トンで順次洗浄して淡黄色の結晶としてシス−ジクロロ
−(3R)−3−アミノピロリジン白金(II)1.2
8gを得た。
ここで得られたシス−ジクロロ−(3R)−3−アミノ
ピロリジン白金(II)の物性分析値は上記(l−^)
で得られたシス−ジクロロ−(3R)−3−アミノピロ
リジン白金(Iりのそれに一致した。
(2)α−グリコラト−(3R)−3−アミノピロリジ
ン白金(11)(異性体a−3) 上記のシス−ジクロロ−(3R)−3−アミノピロリジ
ン白金(11)1.28gを水15+J!に懸濁し、こ
の懸濁液に硫酸銀1.14gを加え、遮光下室温で2日
間攪拌し、不溶物を濾過により除去した。次いで0.5
%塩化カリウム水溶液を、濾液に白濁が生じなくなるま
で加え、余剰の硫酸銀を塩化銀として沈澱させた。これ
を濾過して除き、シス−スルファト−(3R)−3−ア
ミノピロリジン白金(II)を含む水溶液を得た。この
水溶液に水酸化バリウム・8水和物1.15gを加え、
室温で1日間攪拌した。析出した硫酸バリウムおよびそ
の他の不溶物を濾過して除き、シス−ジヒドロキソ−(
3R)−3−アミノピロリジン白金(!りの水溶液を得
た。この水溶液にグリコール酸277■gを加え、60
〜70℃で3時間攪拌した0反応液を減圧下に濃縮し、
残渣にメタノール20mJ!を加え粗製の、α−グリコ
ラト−(3R)−3−アミノピロリジン白金(II)(
異性体a−3)とβ−グリコラト−(3R)−3−アミ
ノピロリジン白金(II)(異性体a−4)との混合物
を得た。これをメタノール−水(lo:t)の混合溶媒
から再結晶し、無色結晶として、α−グリコラト−(3
R)−3−アミノピロリジン白金(II )(異性体a
−3) 508 mgを得た。この化合物の物性分析値
を以下に示す。
融点:196℃付近で灰色に着色し始め214℃付近で
黒色化して分解 Rf値:約0.20[薄層板: Kiesalgel 
60F254 (メルク社製)、展開溶媒:メタノール
−水(10:1) ] [a ] ” +11.4°(c−0,5,H*O)フ I R(KBr)cm−’: 3442.3116.2
992.2890゜2816、1669.165?、 
1347.1310゜SIMS(セカンダリ−イオンマ
ススペクトル) m/x:  356  [”’Ptを
基準にした時の(M◆H)0] ’ )l−NMR(D、O)  δ: 1.88〜2.
07(2H,a)、 2.43(1)1゜dd、J−1
0)1z、IHx)、 3.05(IH,d、J−10
Hz)、3.18(1)1.d、J−4Hz)、 3.
21〜3.34(IL+s)、 3.71〜3.80 
(IH,m) 、 3.98 (2H,s) 。
”C−NMR(020)  δ: 30.25.52.
97.56.613゜62.9B、 69.50.19
7.0B。
元素分析値(CM H12t120s Ptとして):
計算値(%)  C,20,29;)1.3.40;N
、7.89実測値(%)  C,20,25;H,3,
26,N、7.85実施例4 (1)シス−ジクロロ−(3S)−3−アミノピロロリ
ジン白金(■り 参考例1−(2)の(33)−3−アミノピロリジン・
L(◆)−酒石酸塩236mgを水40mj2に溶解し
、水酸化ナトリウム80mgを加え室温で攪拌した。次
いで、塩化第1白金酸カリウム415mgを加え、室温
で1晩攪拌した。析出した固体を濾過して除去し、濾液
を減圧下に濃縮乾固した。残漬に水2  malを加え
結晶を濾取し、水およびアセトンで順次洗浄して淡黄色
の結晶としてシス−ジクロロ−(3S)−3−アミノピ
ロリジン白金(11)221mgを得た。
融点:180℃付近から着色し始め、210〜217℃
で黒色化して分解 [α] 20−15.5m(c−0,4,)t2o)元
素分析値(C4HI。Cl2N2Ptとして):計算値
(%)  C,13,64:H,2,88;N、7.9
6実測値(%)  C,13,58,H,2,58,N
、7.95(2)α−グリコラト−(3S)−3−アミ
ノピロリジン白金(夏1)(異性体a−5) 上記の方法で得たシス−ジクロロ−(3S)−3−アミ
ノピロリジン白金(II)6.0gを水100mjlに
懸濁し、この懸濁液に硫酸銀5.31gを加え、遮光下
室温で2日間攪拌し、不溶物を濾過により除去した0次
いで0.5%塩化カリウム水溶液を、濾液に白濁が生じ
なくなるまで加え、余剰の硫酸銀を塩化銀として沈澱さ
せてこれを濾過して除き、シス−スルファト−(3S)
−3−アミノピロリジン白金(Iりの水溶液を得た。こ
の水溶液に水酸化バリウム・8水和物5゜4gを加え、
室温で1日間攪拌した。析出した偏酸バリウムおよびそ
の他の不溶物を濾過して除き、シス−ジヒドロキソ−(
3S)−3−アミノピロリジン白金(!りの水溶液を得
た。この水溶液にグリコール酸1.28gを加え、60
〜70℃で3時間攪拌した0反応液を減圧下に濃縮し、
残漬にメタノール20mj!を加えて粗製の、α−グリ
コラト−(3S)−3−アミノピロリジン白金(II)
(異性体a−5)とβ−グリコラト−(3S)−3−ア
ミノピロリジン白金(II)(異性体a−6)との混合
物を得た。これをメタノール−水(10:1)の混合溶
媒から再結晶し、無色結晶として、α−グリコラト−(
3S)−3−アミノピロリジン白金(II)(異性体a
−5) 920 Bを得た。
この化合物の物性分析値を以下に示す。
融点:190℃付近で着色し始め、214℃付近で黒色
化して分解 Rf値:約0.20[薄層板: Kieselgel 
80Fss4(メルク社製)、展開溶媒:メタノール−
水(10:1) ] [α] ”−11,2°(c−o、s、 820)I 
R(KBr)cm−’: 3442.3116.299
2.2890゜2816、1669.1657.134
7.1310゜SIMS(セカンダリ−イオンマススペ
クトル) ya/l:  356  [”’Pt ’を
基Wkニシタ時(D(M+H)”] ’l(−NMR(0,0)  δ: 1.88〜2.0
7(2H,m)、 2.43(IH。
dd、J=10)1x、IHz)、 3.05(18,
d、J−10Hz)、3.18(1)1.d、J−4H
z)、  3.21〜3.34(IH,l)、  3.
71〜3.80(1)1.m)、 3.98(2H,s
)。
”C−NMR(D20)  δ: 30.25.52.
97.56.68゜62.98.69.50.197.
06゜元素分析値(CI HI2N20s Ptとして
):計算値(%)  C,20,29,H,3,40,
N、7.89実測値(%)  C,20,29,H,3
,2S、N、7.93実施例5 (1)シス−ジクロロ−(3R3)−3−アミノピペリ
ジン白金(■) (3R3) −3−アミノピペリジン1.7gの水1o
ooIIQ溶液に、塩化第1白金酸カリウム7.2gを
加え、室温で40時間攪拌した。析出した固体を濾過し
て除き、濾液を減圧下に濃縮した。残漬に少量の水を加
え結晶を濾取し、水およびアセトンで順次洗浄して淡黄
色の結晶としてシス−ジクロロ−(3RS)−3−アミ
ノピペリジン白金(II)4.3gを得た。
融点:165〜180℃で徐々に変色し、215℃付近
で黒色化して分解 元素分析値(C5HI3 C12N2 P t  とし
て):計算値(%)  C,16,40;H,3,30
;N、7.65実測値(%)  C,16,35;H,
3,25,N、7.61(2) グリコラド−3−アミ
ノピペリジン白金(II) 上記のシス−ジクロロ−(3R3)−3−アミノピペリ
ジン白金(If)4.24gを水40−に懸濁し、この
懸濁液に硝酸銀3.93gを加え、遮光下室温で2日間
攪拌し、不溶物を濾過により除去した。次いで0.5%
塩化カリウム水溶液を、濾液に白濁が生じなくなるまで
加え、余剰の硝酸銀を塩化銀として沈澱させてこれを濾
過して除き、シスージニトラト−(3R5)−3−アミ
ノピペリジン白金(!1)を含む水溶液を得た。
この水溶液を、アンバーライト0IR^−400(^M
BERLITE@ IRA−400、ローム アンド 
ハース社製、オルガノ株式会社販売)のOH型7o−を
充填したカラムに通し、シス−ジヒドロキソ−(3RS
)−3−アミノピペリジン白金(II)を含む水溶液を
得た。この水溶液にグリコール酸880 Bを加え、6
0〜70℃で6時間攪拌した0反応液を減圧下に濃縮し
、残漬をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒:メタノール−水(10:1)]により精製した。溶
出液を薄層クロマトグラフィー[薄層板: Klese
lgel 60F2114、メルク社製、展開溶媒:メ
タノール−水(10:1)]でモニターし、Rf値0.
24の化合物を含む画分を集めた。溶媒を減圧留去し、
残漬に少量のメタノールを加え結晶を濾取し、無色結晶
としてグリコラド−3−アミノピペリジン白金(II 
)の立体異性体の混、金物1.33gを得た。この化合
物は、α−グリコラト−(3R5)−3−アミノピペリ
ジン白金(II)(異性体b−1)とβ−グリコラト−
(3R3)−3−アミノピペリジン白金(II)(異性
体b−2)との約6:4の混合物であることが’H−N
MRおよび”C−NMRにより確認された。この異性体
混合物の物性分析値を以下に示す。
融点=195〜205℃で徐々に着色し209℃付近で
黒色化して分解 IR(にBr)cm−’ : 3428.3144.3
056.2960゜2920、2B92.1664.1
344.1312゜SIMS(セカンダリ−イオンママ
スペクトル)m/z:  3フ0  [1@Spiを基
準にした時の(M+H)”] ’H−NMR(D*O)δ: 1.56〜1.86 (
3H,m、異性体b−1と異性体b−2に基づくピーク
)、 2.52(0,4H。
d、異性体b−2に基づくピーク)、 2.55(0,
6H。
d、異性体b−1に基づくピーク)、 2.58〜2.
76(1)1.m、異性体b−1と異性体b−2に基づ
くピーク)、 2.92〜3.38(4N、園、異性体
b−1と異性体b−2に基づくピーク)、 4.03(
2H,s、異性体b−1と異性体b−2に基づくピーク
)。
”C−NMR(020)δ: 23.07. 27.79. 54.04. 54.3
6. 61.78゜197.00 (以上、異性体b−
1に基づく6つのピーク)、 69.67(異性体b−
1と異性体b−2に基づくピーク)、 23.1B、 
27.83.53.13.54.63゜62.64.1
98.92 (以上、異性体b−2に基づく6つのピー
ク)。
元素分析値(C71414N203 Ptとして):計
算値(%)  C,22,77・;H,3,82;N、
7.59実測値(%)  C,22,71;H,3,6
6;N、7.48実施例6 シス−ジクロロ−(3R3)−3−アミノピペリジン白
金(If)[実施例5− (1)と同様にして製造した
]8421gを水10dに懸濁し、この懸濁液に硫酸銀
717Bを加え、遮光下室温で2日間攪拌し、不溶物を
濾過により除去した0次いで0.5%塩化カリウム水溶
液を、濾液に白濁が生じなくなるまで加え、余剰の硫酸
銀を塩化銀として沈澱させてこれを濾過して除き、シス
ージスルファトー(3R3)−3−アミノピペリジン白
金(夏りの水溶液を得た。この水溶液に水酸化バリウム
・8水和物)25■gを加え、室温で1日間攪拌した。
析出した硫酸バリウムおよびその他の不溶物を濾過して
除き、シス−ジヒドロキソ−(3R3)−3−アミノピ
ペリジン白金(11)の水溶液を得た。この水溶液にグ
リコール酸175mgを加え、60〜70℃で3時間攪
拌した0反応液を減圧下に濃縮乾固し、残渣にメタノー
ル1゜−1を加え、α−グリコラト−(3RS)−3−
アミノピペリジン白金(TI)(異性体b−1)とβ−
グリコラト−(3R3)−3−アミノピペリジン白金(
II)(異性体b−2)との混合物325Bを得た、こ
れをメタノール−水(10:1)の混合溶媒から再結晶
し、無色結晶として、α−グリコラト−(3R3)−3
−アミノピペリジン白金(!り(異性体b−1) 23
3 mgを得た。この化合物の物性分析値を以下に示す
融点:211℃付近で着色し始め223℃付近で黒色化
して分解 Rf値:約0.24[薄層板: Kleselgel 
6OF2S4 (メルク社製)、展開溶媒:メタノール
−水(10:1) ] I R(KBr)cm−’: 344B、 3144.
3058.29B4゜2920、2896.1664.
1344.1312゜’H−NMR(IhO)δ: 1
.56〜1゛、88(3H,s)、 2.55(1M。
d、 J=118x) 、 2.70(IH,td、J
−12Hx、3Hz) 、 2.92〜3.48(4H
,m)、 4.03(2H,s)。
13C−NMR((hQ)  δ: 23.0?、 2
7.79.54.04゜54.36.61.78.89
.67、197.00゜元素分析値(C7H14N20
S Ptとして)二計算値(%)  C,22,77;
H,3,82;N、7.59実測値(%)  C,22
,71;H,3,59;N、7.57実施例フ 注射剤
の製造 本発明白金錯体A−1[α−グリコラト−(3RS) 
−3−アミノピロリジン白金(II)(異性体a−1)
とβ−グリコラト−(3R5)−3−アミノピロリジン
白金(II)(異性体a−2)との約1:1の混合物]
を生薬とする注射剤: [処方] 重量比 生薬(本発明白金錯体A−1)  200塩化ナトリウ
ム        360マンニトール       
 1000[操作] 生薬に対して1000倍(II重量比の滅菌精製水に、
上記の成分を溶解させた後、濾過した。濾液100dず
つをバイアルに充填し、凍結乾燥した後密栓して1バイ
アル中に100■gの本発明白金錯体A−1を含む凍結
乾燥製剤を得た。本製剤は用時20dの滅菌精製水に溶
解して使用する。
実施例8 注射剤の製造 本発明白金錯体A−2[α−グリコラト−(3R3) 
−3−アミノピロリジン白金(II)(異性体a−1)
 ]を生薬とする注射剤: [処方] 重量比 主薬(本発明白金錯体A−2)   200グルコース
           2000[操作] 生薬に対して1000倍(重量比)の滅菌精製水に、上
記の成分を溶解させた後、濾過した。1液100dずつ
をバイアルに充填し、凍結乾燥した後密栓して1バイア
ル中に100mgの本発明白金錯体A−2を含む凍結乾
燥製剤を得た。木製剤は用時20dの滅菌精製水に溶解
して使用する。
実施例9〜12 注射剤の製造 本発明白金錯体A−1のかわりに本発明の白金錯体A−
4[α−グリコラト−(3R)−3−アミノピロリジン
白金(II)(異性体a−3)] 、本発明の白金錯体
A−5[α−グリコラト−(3S)−3−アミノピロリ
ジン白金(11)(異性体a−5)〕、本発明の白金錯
体B−1[α−グリコラト−(3R5) −3−アミノ
ピペリジン白金(11)(異性体b−1)とβ−グリコ
ラト−(3RS)−3−アミノピペリジン白金(II)
(異性体b−2)との約6=4の混合物]あるいは本発
明の白金錯体B−2[α−グリコラト−(3R3)−3
−アミノピペリジン白金(II)(異性体b−1) ]
を用いるほかは、実施例7の場合と同様にして1バイア
ル中に、本発明白金錯体A−4、本発明白金錯体A−5
、本発明白金錯体B−1あるいは本発明白金錯体B−2
の10011gを含む凍結乾燥製剤をそれぞれ得た。
参考例1 3−アミノピロリジンの 学 害1: (1)(3R)−3−アミノピロリジン・D(−)−酒
石酸塩 水30mj!とメタノール120mJ2との混液にD(
−)−酒石酸17gを溶解させ、(3R5)−3−アミ
ノピロリジン19gを徐々に加え攪拌した0発熱がおさ
まったのちメタノール80111J2を加え、0〜2℃
で1晩放置し、析出した粗製の(3R)−3−アミノピ
ロリジン・D(−)−酒石酸塩20.6gを濾取した。
これをメタノール−水(2:3)の混合溶液で4回再結
晶して(3R)−3−アミノピロリジン・D(−)−酒
石酸塩6.8gを得た。
融点:219〜227℃ [α] ” −25,9° (c−1,8,0)元素分
析値(Ca H1aN* Osとして):計算値(%)
  C,40,li8;H,6,83;N、11.86
実測値(%)  C,40,55;H,6,65;N、
11.69(2)(33)−3−アミノピロリジン・し
く◆)−酒石酸塩 上記の粗製(3R)°−3−アミノピロリジン・D(−
)−酒石酸塩の濾液に、水50 謹1に溶解したしく÷
)−酒石酸塩25gを加え、析出した結晶を濾取した。
これを20%水酸化ナトリウム水溶液50mj2に溶解
させた後、アセトン300mftを加えて析出した結晶
を濾去した。濾液に、水40ff11に溶解したしく÷
)−酒石酸20gを加え、析出した結晶を濾取した。こ
の結晶を水30mji&:溶解させたのち、水酸化ナト
リウム300gを加え、エーテル300 IIfLで3
回抽出した。エーテルを減圧留去し、残渣に、水25 
■1に溶解したしく◆)−酒石酸5.5gを加えて80
℃に加熱し、メタノール40 鳳1を加えたのち、徐々
に室温まで冷却させた。析出した結晶を濾取し、メタノ
ール−水(1:1)の混合溶媒より再結晶して(3S)
−3−アミノピロリジン・しく÷)−酒石酸塩5.0g
を得た。
融点=219〜226℃ [α] 20◆25.9@(c−1,H2O)元素分析
値 (CIl H16N206としテ):計算値(%)
  C,40,68,)1,643.N、11.86実
測値(%)  C,40,62,H,6,55;N、1
1.80(3)(3R)−3−アミノピロリジン上記(
1)の(3R)−3−アミノピロリジン・D(−)−酒
石酸塩5.0gを40%水酸化ナトリウム水溶液10 
膳1に加えて溶解し、エーテルで抽出した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥の後、エーテルを留去し、残漬を減圧
蒸留して(3R)−3−アミノピロリジン0.4gを得
た。
沸点ニア0〜72℃/ 40 mmHg[α]20  
÷9,0° (c−1,HzO)参考例2 3S −3−アミノピロリジンのΔ :(3S)−3−
アミノ−2−ピロリドン・塩酸塩 [パイルシュタイン
ズ へンドブーフ デル オルガニッシェン ヘミ−(
Beilst−eins  Handbuch  de
r  Organischen  Chemia)第1
II / IV増補版 1980年発行、6401頁参
照]1.5gをジエチルエーテル50mj!に懸濁し、
この懸濁液に水素化リチウムアルミニウム1.0gを加
えて加熱還流下に48時間攪拌した。水冷下、攪拌しな
がら反応液に少量の木片を加えて過剰の水素化リチウム
アルミニウムを分解したのち、不溶物を濾過して除いた
。濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ジエチルエーテ
ルを減圧留去した。残渣を減圧蒸留し、30〜b 25 m+n)ISの留分を集めて、油状物として粗製
の(3S)−3−アミノピロリジン216Bを得た[[
α]2O−e4° (c−L HzO)] eこの粗製
の(3S)−3−アミノピロリジンは、以下の通り、L
(◆)−酒石酸塩として精製した。上記粗製の(3S)
−3−アミノピロリジン200mgおよびL (+)−
酒石酸348■gを水2 ailに溶解し、メタノール
10mILを加え、室温で1時間放置したところ油状物
が沈澱した。デカンテーションにより上清液を除き、油
状物をメタノール−水(1:1)の混合溶媒に熱時溶解
後冷却し、析出した不純物を濾過により除いた。濾液を
濃縮乾固し、残漬をメタノール−水(2:3)の混合溶
媒から再結晶して(3S)−3−アミノピロリジン・L
(+)−酒石酸塩210mgを得た。
融点:217〜225℃

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、nは1または2の整数を示し、Aは▲数式、化
    学式、表等があります▼で表わされる配位子を示す。) で表わされる白金錯体。
  2. (2)nが1である特許請求の範囲第(1)項に記載の
    白金錯体。
  3. (3)α−グリコラト−(3RS)−3−アミノピロリ
    ジン白金(II)
  4. (4)α−グリコラト−(3R)−3−アミノピロリジ
    ン白金(II)
  5. (5)α−グリコラト−(3S)−3−アミノピロリジ
    ン白金(II)
  6. (6)特許請求の範囲第(1)項に記載の白金錯体を有
    効成分とする抗腫瘍剤。
  7. (7)特許請求の範囲第(2)項〜第(5)項のいずれ
    か1項に記載の白金錯体を有効成分とする抗腫瘍剤。
  8. (8)下式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、nは1または2の整数を示し、Xは、塩素原子
    、臭素原子あるいはヨウ素原子を示す。) で表わされる白金錯体。
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