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JPH01282179A - 糖類の徐放性粒子、その製造法および利用 - Google Patents

糖類の徐放性粒子、その製造法および利用

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Publication number
JPH01282179A
JPH01282179A JP63109624A JP10962488A JPH01282179A JP H01282179 A JPH01282179 A JP H01282179A JP 63109624 A JP63109624 A JP 63109624A JP 10962488 A JP10962488 A JP 10962488A JP H01282179 A JPH01282179 A JP H01282179A
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JP
Japan
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sustained
vinyl acetate
release
ethylene
coating
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JP63109624A
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Yuji Sakamoto
雄二 坂元
Seiichi Umeda
誠一 梅田
Hiroaki Ogishima
荻島 博明
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Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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    • A01C1/06Coating or dressing seed
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/04Plant cells or tissues
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • C09D123/0846Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons containing other atoms than carbon or hydrogen atoms
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 (産業上の利用分野) 本発明は、低分子の糖類を環境水の温度条件に応じて放
出する徐放性粒子、特に人工種子中の活性植物組織に対
する養分供給に適した徐放性粒子、に関する。
(従来の技術) 近年、植物体の組織の一部を培養して得られる不定胚、
不定芽、苗条原基、カルス等の活性植物組織を用いて、
均一で優れた形質を有する植物体を得ることができるよ
うになったが、これら活性植物組織を効率よく発芽、発
根させて生長させるためには、また工場で大量に培養し
た活性植物組織を温室あるいは圃場に運搬・植付けする
ためには、活性植物組織を取扱い易く、物理化学的、生
物学的に安定で、かつ外部からの養分の摂取により生長
が可能になる迄の間、活性植物組織に栄養分を供給する
ことのできるような種子の類似物に加工することが必要
である。このように加工した活性植物組織含有物を人工
種子と称しており、例えば、特開昭59−102308
号、特開昭60−118103号、特開昭60−214
811号各公報などにその具体例のいくつかが開示され
ている。これらの人工種子は、活性植物組織をヒドロゲ
ルで包封したものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、ヒドロゲル中に胚乳に相当する養分を含有させ
る際に、天然の種子のようにエネルギー源としての炭水
化物を澱粉などの高分子の形態で含有させたのでは、こ
れを分解すべき酵素が欠如している活性植物組織は、こ
れを利用して生長することは不可能である。他方、養分
を直ちに利用できるよう、炭水化物を蔗糖やブドウ糖の
ような低分子として含有させた場合は、外部の養分を摂
取できるようになる迄に必要な全養分をヒドロゲル中に
添加すると、浸透圧が高くなり、活性植物組織から水分
が奪われて植物組織の生長は停滞し、ときには枯死して
しまう。このため、低分子の養分を、保存中にはゲル中
に放出せず、播種後2〜4週間中に徐々にゲル中に放出
するような構成が必要であり、さらに、活性植物組織の
生長に応じて、これに見合った量の養分がゲル中に供給
されるような特性を具えた構成が理想的である。人工種
子の養分の放出制御については、特開昭60−2148
11号公報にアジュバントをマイクロカプセル化して含
有させるということが記載されているものの、単に可能
性を示したに止まり、必要な特性や材質に関して具体的
なことは全く開示されティない0また、Hort、 5
cience 22巻 5号803〜809頁(198
7年)には、人工種子のためのマイクロカプセルの開発
例が2例紹介されているが、2例とも徐々に養分を放出
することが達成されていない。
他方、圃場に散布された肥料から徐々に肥効成分を放出
する緩効性肥料と称するものが実用化されており、例え
ば特公昭44−20371号公報には、エチレン−酢酸
ビニル共重合体と、パラフィンとの混合物を肥料粒子に
塗布することにより目的を達成しうることが述べられて
いる。しかし、緩効性肥料は、それを乾燥状態で保存し
、散布して湿潤してから徐々に肥料成分を放出するよう
に意図されたものである。従って、当初から湿潤状態に
あって保存し、温度により放出制御を行なうということ
を考える余地はなく、また従って果してこのようなこと
が可能か否かについて考え及ぶことさえなかった。
〔発明の概要〕
(問題を解決するための手段) 本発明は、糖類の徐放性粒子に関する。
すなわち、本発明による糖類の徐放性粒子は、単糖類、
三糖類もしくは三糖類の18!又は2種以上から主とし
てなる芯体を、エチレン−酢酸ビニル共重合体10〜9
0重量%とロウ90〜10重量%とを主成分とする皮膜
材の被膜により被覆して成るものである。
また、本発明はこのような糖類の徐放性粒子の製造法に
も関する。
すなわち、本発明による糖類の徐放性粒子の製造法は、
単糖類、三糖類、もしくは三糖類から主としてなる芯体
に、エチレン−酢酸ビニル共重合体10〜90重量%と
ロウ90〜10重量%とを主成分とする皮膜材の溶液を
噴霧しつつ転動被覆または流動被覆すること、を特徴と
するものである。
本発明は、また、この糖類の徐放性粒子の具体的な用途
に関する。
すなわち、本発明による人工種子は、活性植物組織およ
び請求項1〜5のいずれかの糖類の徐放性粒子がヒドロ
ゲルに包封されてなるものである。
(本発明の効果) 本発明者らの発見したところによれば、上記の特定組成
の皮膜材はヒドロゲルと接した状態で蔗糖やブドウ糖な
どの低分子養分に対して極めて温度依存性の大きな透過
性を示し、その配合比や膜厚を調節することにより、0
〜4℃の低温では養分が透過せず、20〜30℃の播種
時の温度においては活性植物組織の発芽、発根、生長等
に応じた量の養分を放出する粒子が得られる。従って、
活性植物組織が、ヒドロゲルに包封されてなる人工種子
のこのヒドロゲルに、本発明による糖類の徐放性粒子を
も含有させておけば、上記のような温度依存性をもって
糖類がこのヒドロゲル中に放出されるので、前記のよう
な問題点の解決された人工種子が得られる。
〔発明の詳細な説明〕
徐放性粒子 本発明による徐放性粒子は、糖類を含む水溶性物質から
なる芯体を特定の皮膜材で被覆してなるものである。
皮膜材 本発明による皮膜材は、エチレン−酢酸ビニル共重合体
とロウを主成分とするものである。
本発明に使用されるエチレン−酢酸ビニル共重合体は、
酢酸ビニル含有量20〜35重量%、特に20〜30重
量%、のちのが好ましく、また数平均分子量は20,0
00〜40,000、特に25.000〜35,000
、のちのが好ましい。
また、本発明でいう「エチレン−酢酸ビニル共重合体」
は、この必須二成分の外に、共重合可能な第三成分を少
量共重合させてなる三元共重合体を包含するものである
。適当な第三単量体は酸、特にカルボン酸、を含むもの
であって、このような酸性単量体成分を含有する三元共
重合体は本発明で特に好適なものである。酸性単量体の
共重合比は、あまり大きい必要はなく、1モル%程度以
下で十分であって、通常のエチレン−酢酸ビニル共重合
体としての性質から逸脱するようなものは好ましくない
。なお、酸の属性として、これが塩の形に在るものをも
本発明は包含するものとする。
本発明による皮膜材の他方の主要成分は、ロウである。
本発明にいうロウは、化学的に厳密な意味のそれでなく
、通称「ロウ」と呼ばれる広義の物質を指し、常温で固
体の、脂肪酸の高級1価または2価アルコールのエステ
ル、脂肪、パラフィン、高級アルコール、高級脂肪酸等
、疎水性の脂肪族化合物を総称する。ロウの融点は、3
0〜70℃が好ましい。このようなロウとしては、上記
融点を有する市販のパラフィン、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、ラウリン酸、木ロウ、ミツロウ、
鯨ロウなどが例示される。これら側皮膜成分の混合比は
、エチレン−酢酸ビニル共重合体10〜90%、好まし
くは20〜50%、残りがロウ、とするのが好ましい。
この混合比より共重合体が多いと糖類の溶出が早すぎ、
また製造時に粘着性が強いので好ましくない。一方、共
重合体が少なすぎると皮膜が脆くなって、取扱い中に破
損のおそれがある。本発明による皮膜材は、上記の二成
分を主要成分とするものである。従って、非主要成分と
して合目的的な成分を必要に応じてさらに含む皮膜材も
本発明に含まれる。そのような非主要ないし少量成分と
しては、可塑剤、樹脂!ffI(特に水溶性のもの)、
充填材などがある。
芯体 上記のような被覆材で被覆される芯体は、単糖類、三糖
類もしくは三糖類の一種又は二種以上から主としてなる
ものである。単糖類としては、グルコース、フルクトー
ス、マンノース、ガラクトースなどのヘキソースや、ア
ラビノース、リボース、キシロースなどのペントースが
、三糖類としてはショ糖、マルトース、ラクトースなど
が、三糖類としてはラフィノース、マルトトリオース、
メレチトースなどが例示されるが、これらに限定される
ものではない。糖類は1種でもまた2wi以上の混合物
でもよい。これら糖類は、結晶をそのまま用いても、ま
たその粉末や、これに他の成分を加えて顆粒状に造粒し
たもの、さらにはこれら糖類を含有する水溶液やゲルな
どを粒子状にして前記の皮膜材で被覆してもよい。普通
は、結晶や、球形に近い顆粒に被覆するのが好適である
本発明による徐放性粒子は、その芯体が上記のような糖
類から主としてなるものである。従って、芯体には、糖
類の他に、その用途なり必要に応じて他の成分を添加し
ておくことができる。本発明による徐放性粒子を人工種
子に包封させる場合は、糖類以外の他の栄養分、例えば
窒素、燐酸、カリウムなどを供給する無機塩類や尿素な
ど、或は植物ホルモンなどを粒子に添加しておくと、さ
らに好結果が得られる。
本発明徐放性粒子の大きさは、特に限定されないが、た
とえば人工種子製造の場合は、これをヒドロゲル中に含
有させるため、直径0. 1asff1〜2劇■とする
のがよい。この場合、直径ll1l〜2m+a程度の粒
子を1個づつ人口種子に含有するようにするか、0.2
mm〜0.7a+m程度の粒子をゲルを形成する液中に
分散するように、または、被包封活性植物組織の近傍に
局在するようにしてカプセル中に20個〜500個含何
するのが好適である。
徐放性粒子の製造 本発明による徐放性粒子は、合目的的な任意の方法で製
造することができる。
本発明徐放性粒子の製造に当っては、芯体(必ずしも固
体粒子に限られないことは前記したところから明らかで
ある)の表面にできるだけ均一な皮膜を形成させること
が望ましく、このため、芯体を、回転皿などを有する転
動造粒コーティング装置に入れて転動させつつ被覆材溶
液を噴霧するか、流動層に仕込んで空気等を吹込み、流
動させつつ被覆材溶液を噴霧することにより皮膜を形成
するのがよい。
徐放性粒子の用途 本発明徐放性粒子は、人工種子の胚乳の役割を果すもの
としてゲル中に含ませる他、寒天培地や液体培地中に含
有させて、栄養分の温度依存放出制御を行なわしめるこ
とができる。
そのような用途の一つの具体例は、人工種子である。人
工種子は既に周知であって、その具体例のいくつかは前
記した通りであるが、これは一般に活性植物組織をヒド
ロゲルに包封してなるものである。この場合のヒドロゲ
ルは、アルギン酸塩、寒天その他であり、また被包封活
性植物組織の発芽、発根、生長等に必要な養分や植物ホ
ルモン等を含んでいることが好ましい。
本発明による糖類の徐放性粒子の用途の一つとしての人
工種子は、上記のような公知の人工種子のヒドロゲルに
該徐放性粒子を少なくとも1個含ませてなるものである
。本発明による人工種子は、該ヒドロゲルに最初からあ
るいは高濃度で存在していてはいけない成分を徐放性粒
子中に、すなわち活性植物組織から隔離して、含んでい
て、その温度依存性によってこれらの成分を徐々に放出
させることができる。
実験例 実施例1 42〜60メツシユのショ糖球形顆粒500gを遠心転
動流動造粒コーティング装置CF−360(フロイント
産業株式会社製)に仕込み、エチレン−酢酸ビニル−カ
ルボン酸共重合体rEIvax 4280J  (du
 Pont社製、酢酸ビニル含有1k28重量%、酸価
6、メルトインデックス6ピ/10分)1重量部とミツ
ロウ(野田ワックス株式会社製rBWS−304)3重
量部からなる皮膜材をトリクロロエチレン96重量部に
溶解した溶液を101/分で噴霧しつつコーティングを
行った。回転皿の回転数は160 r、p、a+ 、空
気吹込ff1350リットル/分、吹込空気温度50℃
とした。所要の皮膜材量を噴霧したら取出して、1夜風
乾した。
このようにして皮膜材量をショ糖の5%、8%、10%
、15%としたものを作り、その全量が溶解した時にシ
ョ糖濃度が5%の水溶液となるような量の粒子をとって
25℃および4℃の水中に浸漬し、そのときのショ糖の
溶出量を測定した。ショ糖濃度は屈折計を用いてn1定
した。結果を第1〜第2図に示す。また、これらの粒子
を4℃の水中に20日間浸漬後、水温を25℃に上昇さ
せたときのショ糖の溶出量を第3図に示す。
実施例2〜8および比較例1〜6 実施例1と同じショ糖球形顆粒を用い、種々の皮膜材で
コーティングした粒子を4℃及び25℃水中に浸漬した
時のショ糖の溶出結果を第1表に示す。(註二*配合比
は固型分中の比率)実施例9 グラニユー糖を篩分して48〜70メツシユの粒とした
ものを用いたほかは実施例1と同様に操作して、コーテ
ィングffi 1296の被覆粒子を得た。
この粒子の水中浸漬4℃/20日間のショ糖溶出率は2
,1%、同じく25℃/10日間のショ糖溶出率は78
%であつた。
実施例10 32〜48メツシユのグルコースの球形顆粒を用いたほ
かは実施例1と同様に操作して、コーテイング量696
の被覆粒子を得た。この粒子の水中浸漬4℃/20日間
のグルコース溶出率は1.6%、同じく25℃/10日
間のグルコース溶出率は59%であった。
実施例11 実施例1で用いたショ糖球形顆粒4Kgを流動層造粒コ
ーティング装置FL−5(フロイント産業(株)製)に
仕込み、流動用空気を60℃、3TIt/分で吹込んで
流動させつつ、実施例1と同じ溶液を110m1/分の
割合で噴霧して、コーティングmlO%(対ショ糖顆粒
)の被覆粒子を得た。
この粒子の水中浸漬4℃/20日間のショ糖の溶出率は
2.5%、同じく25℃/10日間のショ糖溶出率は8
7,7%であった。
実施例12 セロリ(Aplum  graveoleus L、)
の葉切片を7096エタノールと0.5%次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液で殺菌した後、2. 0ppglの2,
4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)と0.5p
pmのカイネチンを含むシエンクーヒルデプラント(S
H)寒天培地上に置床し、25℃/ 30 m1間の培
養でカルスを得た。二〇カルスをホルモンフリーのSH
寒天培地に移植して、不定胚を得た。
実施例1で得られたショ糖の徐放性粒子(コーテイング
量がショ糖に対して896のもの)を塩素ガスで殺菌し
た。オートクレーブ殺菌したアルギン酸ナトリウム(P
rO1an社製rProtanal LP −80J 
)の2%(W/ V )水溶液100m1に対して1g
3g、6g及び12gの前記殺菌済徐放性粒子をほぼ均
質に分散させた(このようにアルギン酸ナトリウム水溶
液100m1に対して、添加した徐放性粒子のグラム数
を、以下、徐放性粒子含有率(%)として記す)。この
ものに、さらに上記の不定胚を分散させた後、これを1
100IIの塩化カルシウム溶液に滴下して、球形ビー
ズを得た。生成ビーズを同溶液中に20分間放置して硬
化させた後、1個の不定胚が含まれているビーズを取り
出して、滅菌水中に10分間置くことにより、セロリ不
定胚とともに徐放性粒子が包封された人工種子を作成し
た。この人工種子を、オートクレーブ処理した培養容器
「プラントボックス」 (■ペルデイ製)中の水耕用ポ
リエステルキューブ(50X50×20111111東
洋紡製)上に置床し、20℃、13. 000!ux 
/12時間日長にセットした人工気象室で栽培した。栽
培にあたっては、ショ糖を含まないSR液体培地を培養
液とし、「プラントボックス」あたり50m1用いた。
3週間後の結果を、第2表中試験番号1〜4に示す。
ショ糖の徐放性粒子はセロリの発芽及び生育に有効であ
り、特に6%及び1226の含有率で発芽率がそれぞれ
90%及び85%と高率であった。
比較例7 実施例12においてショ糖の徐放性粒子を含まないアル
ギン酸ナトリウム水溶液を用いてセロリ不定胚の人工種
子を作成した。この人工種子を、ショ糖を含まないSH
液体培地を培養液として、実施例12と同様に栽培した
。その結果、発芽率は30%であり、生育も悪かった(
第2表中試験番号5)。
比較例8 比較例7において、人工種子を3%のショ糖を含むSH
液体培地に浸漬後、ショ糖を含まないSR液体培地を培
養液に用いて栽培した。その結果、発芽率は2096で
あった(第2表中試験番号6)。
比較例9 比較例7においてショ糖をそれぞれ3%、6%及び12
%濃度含むSH液体培地を培養液に用いたところ、発芽
率はそれぞれ7026.50%及び20%であり、実施
例12とは異なって高濃度(6%および12%)のショ
糖で顕著な生育阻害がみられた(第2表中試験番号7〜
9)。
実施例13 実施例1において、ショ糖球形顆粒500gを遠心転動
流動造粒コーティング装置rCF−360」に仕込み、
粉糖(「アンチロック」、フロイント産業株式会社製)
250gと「ハイボネックス微粉」 (米国ハイポネッ
クス社製。さらにこれをフロイント産業株式会社製「ジ
ェットミルTJ−60Jで粉砕したもの)25gを、6
096シロツプをバインダーとして噴霧しつつ造粒した
このものをフロイント社製の流動層造粒コーティング装
置rFL−MINIJを用いて乾燥(吹込空気温度90
℃710分間)後、篩過(32メツシユ)したものを芯
体として、実施例1と同じコーティングを行なった。コ
ーテイング量が10%のものについて4℃及び25℃に
おけるショ糖の溶出量を測定した。また、「ハイポネッ
クス」の溶出をみるため、その代表としてカリウムイオ
ンの溶出量を測定した。ショ糖濃度は屈折計を、カリウ
ムイオン濃度は原子吸光光度計を、それぞれ用いて測定
した。結果を第4図に示す。
実施例14 実施例12において、ショ糖の徐放性粒子のかわりに、
実施例13で得られた徐放性粒子を用いて人工種子を作
成した。このものを、ショ糖を含まないSH液体培地の
代わりに蒸留水を培養液として用いて栽培したところ、
196.3%、6%及び12%の徐放性粒子の存在でそ
れぞれ45%、85%、90%及び80%の発芽率が得
られた(ff52表中試験番号10,11.12.13
)。
比較例10 実施例14において、徐放性粒子を含まない人工種子を
作成した。このものは、これを蒸留水を培養液として用
いて栽培したところ、セロリは発芽することなく、全て
枯死した(第2表中試験番号14)。
実施例15 実施例12においてセロリ不定胚の代わりにレタス不定
芽を包封した人工種子を作成した。すなわち、レタス(
Lactuca  5atlva L、)の葉切片を7
0%エタノールと0.596次亜塩素酸ナトリウムで殺
菌した後、1.、  Oppmのパラクロルフェノキシ
酢酸(PCPA)と0. 5ppmのベンジルアデニン
(BA)を含むムラシゲ−スクーグ(MS)寒天培地に
置床し、25℃/30日間の培養でカルスを得た。この
カルスをo、1pp−のPCPAと0. 2ppmのB
Aを含むMS寒天培地に移植して、不定芽を誘導した。
個々の不定芽を取り出し、ホルモンフリーのMS寒天培
地で3から4II11に生長したものを内封物とした。
実施例12と同様に、徐放性粒子をそれぞれ1%、3%
、6%及び12%含むアルギン酸ナトリウム水溶液を用
いて人工種子を作成した。培養液として、ショ糖を含ま
ないSH液体培地の代わりに「ハイポネックス微粉」の
1000倍溶液を用いた他は、実施例12と同様に人工
種子を栽培した。その結果、徐放性粒子の含有量にかか
わらず、レタスは全て発芽し、また葉の色も濃い緑色を
示した(第3表中試験番号1〜4)。
比較例11 実施例15において、ショ糖の徐放性粒子を含まないア
ルギン酸ナトリウム水溶液を用いて、レタス不定芽の人
工種子を作成した。この人工種子実施例15と同様に栽
培したところ、実施例15と同等の発芽率を示したが、
生育はやや劣った(第3表中試験番号5)。
実施例16 実施例15において照度を13000Iuxから200
0Iuxに下げて栽培したところ、実施例15と同等の
良好な発芽を示した(第3表中試験番号6〜9)。
比較例12 比較例11において、照度を13000Iuxから20
001uxにFげたところ、生育が著しく遅くなった(
第2表中試験各号10)。
実施例17 実施例15で作成したレタス不定芽の人工種子を4℃で
30日間貯蔵した後、実施例15と同様に栽培した。そ
の結果、発芽率は10096であったが、貯蔵しなかっ
た場合と比較して、生育速度は少し遅かった(第3表中
試験番号11〜14)。
比較例13 比較例11で作成したレタス不定芽の人工種子を4℃で
30日間貯蔵した後、比較例11と同様に栽培した。そ
の結果、発芽率は20%と著しく低く、生育も阻害され
た(第3表中試験番号15)。
実施例18 実施例15において、ショ糖の徐放性粒子のかわりに実
施例13で作製した徐放性粒子を用いて人工種子を作成
した。このものを「ハイポネックス」の1000倍溶液
の代わりに蒸留水を培養液として用いて栽培したところ
、生育はやや悪いものの全て発芽した(第3表中試験番
号16〜19)。
比較例14 比較例11で作成した人工種子を実施例18と同様に栽
培したところ、レタスは発芽することなく、全て枯死し
た(第3表中試験番号20)。
実施例19 実施例12において、セロリ不定胚の代わりにニンジン
の不定胚を包封した人工種子を作成した。
すなわちニンジン(Daucus  carota L
、)の実生の胚軸切片を1 ppa+の2,4−Dを含
むMS寒天培地に置床し、25℃で3週間培養して、カ
ルスを得た。このカルスをホルモンフリーMS液体培地
に移して培養することにより、ニンジン不定胚を得た。
このものを内封物として、実施例12と同様の操作によ
り人工種子を作成した。SH液体培地の代りに、M S
 il1体培地を培養液に用いた他は実施例12と同じ
栽培試験を行なった。その結果、徐放性粒子の量が3%
、696及び12%でそれぞれ100%、9026及び
80%の発芽率が得られた(、第4表中試験番号1〜4
)。
比較例15 実施例19において、ショ糖の徐放性粒子を含まないニ
ンジン不定胚の人工種子を作成した。このビーズを実施
例19と同様に生育させたところ、発芽率は10%であ
った(第4表中試験番号5)。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、所定温度の水中における徐放性粒子
からのショ糖の溶出量を図示したものである。第1図は
4℃、第2図は25℃、の水中におけるショ糖の溶出曲
線である。第3図は4℃の水中に20口間浸漬後、水温
を25℃に上昇させたときのショ糖の溶出曲線である。 第4図は、4℃および25℃の水中にお1プる、実施例
13で作製した徐放性粒子からのショ糖およびカリウム
イオンの溶出量を図示したものである。 出願人代理人  佐  藤  −雄

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、単糖類、二糖類もしくは三糖類の1種又は2種以上
    から主としてなる芯体をエチレン−酢酸ビニル共重合体
    10〜90重量%とロウ90〜10重量%とを主成分と
    する皮膜材の皮膜により被覆して成る糖類の徐放性粒子
    。 2、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル共重合
    比が20〜35重量%である、請求項1の糖類の徐放性
    粒子。 3、エチレン−酢酸ビニル共重合体の数平均分子量が2
    0,000〜40,000である、請求項1または2の
    糖類の徐放性粒子。 4、エチレン−酢酸ビニル共重合体が酸を共重合成分と
    して含有する三元共重合体である、請求項1〜3のいず
    れか1項の糖類の徐放性粒子。 5、ロウが30〜70℃の融点のロウである、請求項1
    〜4のいずれか1項の糖類の徐放性粒子。 6、単糖類、二糖類、もしくは三糖類から主としてなる
    芯体に、エチレン−酢酸ビニル共重合体10〜90重量
    %とロウ90〜10重量%とを主成分とする皮膜材の溶
    液を噴霧しつつ転動被覆または流動被覆することを特徴
    とする、糖類の徐放性粒子の製造法。 7、活性植物組織および請求項1〜5のいずれかの糖類
    の徐放性粒子がヒドロゲルに包封されてなる人工種子。
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