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JPH01261368A - ピリジンの精製方法 - Google Patents

ピリジンの精製方法

Info

Publication number
JPH01261368A
JPH01261368A JP9101988A JP9101988A JPH01261368A JP H01261368 A JPH01261368 A JP H01261368A JP 9101988 A JP9101988 A JP 9101988A JP 9101988 A JP9101988 A JP 9101988A JP H01261368 A JPH01261368 A JP H01261368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pyridine
reducing agent
purity
contact
sodium borohydride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9101988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2565738B2 (ja
Inventor
Shigeo Takahashi
成夫 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP63091019A priority Critical patent/JP2565738B2/ja
Publication of JPH01261368A publication Critical patent/JPH01261368A/ja
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Publication of JP2565738B2 publication Critical patent/JP2565738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はピリジンの精製方法、さらに詳しくは純度99
%程度のピリジンを還元剤に接触させることによりさら
に高品質の製品を得ることを特徴とするピリジンの精製
方法に関するものである。
ピリジンは、産業界において医薬や農薬物質の原料とし
て、また各種有機合成中間体として、巾広い用途を持っ
ている。
ピリジンにはアミン類、アルコール類、アルデヒド類等
の種々の横道不明の不純物が含まれており、これら不純
物の存在は製品であるピリジンの品質を低下させるだけ
でなく、さらに医薬品など誘導体を合成するための原料
として用いられた場合、得られる誘導体の品質に悪影響
を与える。
特に、これ等の不純物のうち、目的とするピリジンと沸
点が近似している不14’tkは、単に精留操作のみで
は除去し難い。
一方、これら不純物のない高品質、高純度のピリジンが
近年医薬の原料として用いられるようになったため関係
業界で高純度ピリジンの供給が望まれている。
[従来技術] ピリジン、ピコリン、ルチジンなどのピリジン塩基類は
2例えば、アンモニアとアルデヒド、オレフィン等との
反応による合成法によって製造されている他、コークス
炉ガスまたは、タール油からの回収法によっても製造さ
れている。
これら合成法あるいは1回収法のいずれの方法であって
も製造されたピリジンには微量の不純物が存在し、その
品質を低下させている。
これら微量不純物は明確に定量または定性分析されてい
る訳ではないが、上記アミン類、アルコ−ル類、アルデ
ヒド類等のような化合物であると考えられている。
例えば、アルデヒド類などが混入している場合にはこれ
が縮合して生じた縮合物などもその一例である。
これらの微量不純物を除去し、高品質のピリジンを製造
するためにこれまで種々の物理的処理法か考案されてい
る。
たとえば、特公昭42−24421号公報には。
1放量の不純物を含んだピリジン塩基類に水を添加して
精留を行なう方法が開示されているが、多量の水を加え
2共沸処理を行なうため単にピリジン塩基類を蒸留する
以上に多量の加熱蒸気を必要とし、有利な工業的製造法
とはいい難い。
また、これらの不純物を除去するための化学的処理法と
して、米国特許2454019号公報に粗ピリジンとN
aOH水溶液とを加え、加熱還流した後、脱水蒸留する
方法が開示されているが。
前記と同じ理由により、工業的に不利である。
[発明が解決しようとする課題〕 以上のような状況下高純度ピリジンを得るための簡単で
しかも、エネルギーを多量に使用しない高純度ピリジン
の製造方法の確立が望まれていた。
本発明者は、鋭意検討した結果1本発明を完成させた。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は 「高純度のピリジンに還元剤を接触させることを特徴と
するピリジンの精製方法」 である。
本発明は、煩雑な手段を用いずに、ピリジンの精製を行
なわんとするものである。
本発明のポイントは例えば蒸留等の操作によって得た純
度99%程度の、従来は通常の用途においてはそのまま
製品として用いられていたいわゆる高純度ピリジンに水
素化ホウ素金属などの還元剤を接触させることにより、
その製品ピリジンの品質試験の一つであるカメレオン変
色テストの赤紫色状態の保持時間を延ばし、医薬関係の
業界で望まれているさらに高品質、高純度のピリジンを
製造することにある。 用い得る還元剤としては水素化
ホウ素アルカリ金属またはアルカリ土類金属、具体的に
は水素化ホウ素ナトリウムNaBH4の曲に水素化ホウ
素アルミニウムAjBH4などがある。
本発明の方法によれば、煩雑な操作を行うことなく、従
来品に比べて最高級の精製品を得ることが出来るので工
業的に極めて価値かある。
カメレオン変色テストとはサンプル10m1に1/10
0Nの過マンガン酸カリ水溶液1 mlを加え、よく混
合し、20°Cに保持したときの赤紫色状態が退色する
までの保持時間を測定することをいう。
この退色するまでの保持時間か短い程不純物が多いこと
を示す。
本発明において処理の対象となる高純度ピリジンは通常
の精製手段1例えば、蒸留等によって一旦精製され、9
9.0%程度の純度を有する。いわゆる、製品として一
般には使用されているグレードのものである。
もちろん上記のものよりグレードの低いものに対しても
処理効果はあるが、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元
剤の使用量が著しく多くなることとさらに池の処理法を
組み合わせて処理度合いを高める必要があるからである
本発明に使用される還元剤の代表的なものは水素化ホウ
素金属、具体的には水素化ホウ素ナトリウム、同カリウ
ムなどであるが、それらは粉末。
錠剤または顆粒状か、または、苛性ソーダ水溶ン夜でも
よく1また担体等に担持されていてもコーティングされ
ていてもよく、その形状については詩に制限されない。
具体的な処理方法としては還元剤の錠剤を充填した塔ま
たは適当な容器に処理の対象になるピリジンを通液する
か、還元剤の粉末1錠剤または顆粒状のものをピリジン
に添加することによりRt=、li的に接触させて行な
う。
水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤の形態が粉末また
は顆粒状の場合には一定時間接触させた後、濾過または
蒸溜により分離する。
水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤の形態が苛性ソー
ダ水溶液の場合には分液操作または蒸溜により分離され
る。
被処理ピリジンの量に対して使用される水素化ホウ素ナ
トリウムなどの還元剤の量はカメレオン変色テストの保
持時間の長短、すなわち、不純物の含有量によって異な
るので、−該にはいえない。
−船釣には以下のような使用量を基準とするのが良い。
一例としてアルデヒドの濃度がたとえば、10DpI〜
1001)l)IIIの場合には還元剤の使用は50〜
500 ppl′1程度にするのが一つの目安である。
還元剤の添加量が501)l)lより少ないとカメレオ
ン物質の除去効果が低く、逆に500 pt111以上
添加しても無駄になるからである。
還元剤の錠剤を充填した塔などを通過させて処理する場
合は、上記の使用濃度は現実的には対応せず、かなり過
剰のものを使用することとなる。
水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素アルミニウムが
好適な理由は常温、常圧で還元可能であり、かつ、アル
デヒドなどを選択的に還元するからである。
水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤による処理速度は
また。接触時間にも依存する。
本発明の方法において、還元剤として水素(ヒホウ素ナ
トリウムN a B H4を用いた場合でまた。
カメレオン物質がアルデヒドの場合には以下のような反
応式により反応が進行する。
4 RC+ N a B H4+ 2 H20一4RH
2−OH+NaBO3 (Rは水素またはアルキル基である) 上記のような反応式により反応が進行するとすれば、水
素化ホウ素ナトリウムN a B H4の還元能力は以
下の通りである。
すなわち、1モルの水素化ホウ素ナトリウムNaBH4
は4モルのアルデヒドを還元することになる。
水素化ホウ素ナトリウムN a B H4の分子量は3
7.84であるので、1gの水素化ホウ素ナトリウムN
 a B H4は2jの水素ガスの還元能力、すなわち
、アルデヒド4.6gを相当するアルコールに還元する
以下実施例及び比較例を挙げて本発明の方法を具体的に
説明する。
「実施例−1」 純度99.0%のピリジンを10100O,回分式蒸留
塔(目皿10段)を付備した1」の缶に仕込み、水素化
ホウ素ナトリウム粉末0.Igrを添加した。
蒸留塔は760m+nHgの常圧に保たれ、還流比5に
て精留を行なった。
初めに、低沸魚介を含んだ留分として150grとり、
さらに製品留分として804grが得られた。
この製品のカメレオン変色テストの保持時間は4000
秒であった。
「比較例−1」 水素化ホウ素ナトリウムを添加しないで、「実施例−1
」と同様に蒸留した時の留出ピリジンのカメレオン変色
テストの保持時間は0秒であった。
「比較例−2」 水素化ホウ素ナトリウムを添加せず水を50gr添加し
て、「実施例−1」と同じく蒸留をした時の留出ピリジ
ンのカメレオン変色テストの保持時間は0秒であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 高純度ピリジンに還元剤を接触させることを特徴とする
    ピリジンの精製方法。
JP63091019A 1988-04-13 1988-04-13 ピリジンの精製方法 Expired - Lifetime JP2565738B2 (ja)

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JPH01261368A true JPH01261368A (ja) 1989-10-18
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