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JPH0125051Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0125051Y2
JPH0125051Y2 JP11218183U JP11218183U JPH0125051Y2 JP H0125051 Y2 JPH0125051 Y2 JP H0125051Y2 JP 11218183 U JP11218183 U JP 11218183U JP 11218183 U JP11218183 U JP 11218183U JP H0125051 Y2 JPH0125051 Y2 JP H0125051Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
center
center roof
arm members
reinforcing rod
Prior art date
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Expired
Application number
JP11218183U
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English (en)
Other versions
JPS6018838U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11218183U priority Critical patent/JPS6018838U/ja
Publication of JPS6018838U publication Critical patent/JPS6018838U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0125051Y2 publication Critical patent/JPH0125051Y2/ja
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  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のルーフを開閉するようにし
た開閉式ルーフ装置の改良に関するものである。
(従来技術) 従来より、この種自動車の開閉式ルーフ装置と
して、ルーフパネルに形成した開口部をスライド
して開閉するスライドルーフパネルを備え、ルー
フ開時にはスライドルーフパネルを上記開口部後
方のルーフパネル下側(車室内側)に格納するよ
うにしたスライド開閉式のものが広く実車に装備
されている。
しかし、このスライド開閉式のものは、ルーフ
パネル下側にスライドルーフパネルを格納するた
めの格納スペースを要し、その分車室内スペース
が犠牲になるという欠点があつた。
そのため、本出願人は、前に、実願昭57−
204215号公報に開示されているように、スライド
ルーフ案内用のガイドレールを含むスライドルー
フ装置全体をリフトアツプ可能に設け、ルーフ開
時にはガイドレールをリフトアツプしたのち、そ
の状態でスライドルーフを開口部後方のルーフパ
ネル上方にスライドさせるようにして、スライド
ルーフの格納スペースを省略できるようにしたも
のを提案している。
ところで、このようにルーフパネルの開口部を
スライドルーフパネルで開閉するようにしたスラ
イド開閉式のルーフ装置はルーフ開時の開放面積
を大きく探り得ず、本質的に乗員に大きな開放感
を与え難いという欠点を有する。
そこで、このルーフ開時の開放感を高め得るよ
うにした開閉式ルーフ装置として、従来、ルーフ
をフロントルーフ、センタルーフおよびリヤルー
フに3分割し、そのうちセンタルーフを移動させ
ることによりルーフを開閉するようにしたいわゆ
るタルガトツプと呼ばれるものがよく知られてい
る。
ところが、このタルガトツプ式のルーフは、反
面、ルーフが前後に分断されるため、車体の強度
が大きく損われるとともに、センタールーフの面
積が大きいのでその分格納スペースが増大すると
いう欠点があつた。
(考案の目的) 本考案はかかる諸点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、上記の如き車体の強度
を損うことなくルーフをタルガトツプ風に見せる
ことができ、しかもセンタルーフの格納スペース
を省略することができ、さらにまたセンタルーフ
の移動時或いは開閉時においては該センタルーフ
を強固に支持しておくことができ、しかもこのセ
ンタルーフの閉位置でのロツクを簡単な構成で確
実にロツクできる自動車のルーフ開閉装置を提供
することにある。
(考案の構成) 上記目的の達成のため、本考案の解決手段は、
フロントルーフとリヤルーフとを上面より低い位
置にて連結部材で連結して、該連結部材にセンタ
ルーフ前端部に取り付けたガイド部材を係合案内
するガイドレールを設ける一方、センタルーフの
後端部両側をそれぞれリヤルーフに支持させたア
ーム部材の先端部にリンク連結して、該両アーム
部材駆動装置の作動によつて前後に揺動させるこ
とによりセンタルーフをリンク運動させながら前
後に移動させ、その後退端位置ではセンタルーフ
をリヤルーフ上側に位置付けるようにし、また上
記両アーム部材間にはセンタルーフとの連結部近
傍位置において補強用ロツドを連結し、この補強
ロツドは両アーム部材間の補強的効果を図るのみ
ならず、リヤルーフ前端部に設けたセンタルーフ
閉位置固定のためのロツク装置のラツチ部材と係
脱自在に構成することによつて、該補強用ロツド
をストライカとして機能させたものである。
(考案の効果) したがつて、本考案の開閉式ルーフ装置によれ
ば、ルーフ開時にセンタルーフがリヤルーフ上面
に被さるように移動して格納されるので、車室内
に特別なセンタルーフ用格納スペースが不必要に
なり、車室スペースを増大させることができる。
また、車体のルーフがフロントルーフ、センタ
ルーフおよびリヤルーフに3分割され、上記フロ
ントルーフとリヤルーフとが連結部材によつて連
結されているので、車体強度を損うことなく車体
ルーフをタルガトツプ風に見せることができ、ル
ーフ開時の開放感を高めることができる。
さらにまた、センタールーフをリヤルーフ上面
に被さるように移動させるための両アーム部材間
には、上記センタルーフとの連結部近傍位置にお
いて補強用ロツドが連結されているので、この補
強用ロツドと上記両アーム部材とにより強固な枠
体構造を形成することができ、そのため両アーム
部材だけではとかくセンタルーフの支持が弱くな
りがちな欠点も、上記補強用ロツドの連結によつ
て、センタルーフをその移動時或いは開閉時にお
いて強固に支持させておくことができる。
また、上記補強用ロツドはリヤルーフ前端部に
設けたセンタルーフ閉位置固定のためのロツク装
置のラツチ部材と係脱自在な構成となつているの
で、該補強用ロツドはセンタルーフ閉位置固定の
ためのストライカとして機能させることができ、
そのため、一般にはセンタルーフを閉位置に固定
するために別途ストライカやこのストライカをセ
ンタルーフ後端部下面に固定する連結部材が必要
となるが、これらも全く不要となり、部材点数や
ストライカ等の備え付け工数も極力削減できて、
簡易な構成でセンタルーフを確実に閉位置にロツ
ク固定できる。しかも、このように別途ストライ
カやこのストライカをセンタルーフ後端部下面に
固定する連結部材を設ける必要がないことによ
り、センタルーフ後端部の下面部分に設けた該セ
ンタルーフ補強用の補強部材に上記ストライカお
よび連結部材を取付けるための切欠などを形成す
る必要がないから、折角センタルーフの補強のた
めに設けた補強部材が強度的に低下してしまうと
いうようなことも防止できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図におよび第2図は本考案の開閉式ルーフ
装置が適用された自動車のルーフ部分を示し、1
は車体のルーフであつて、該ルーフ1は互いに分
割されたフロントルーフ2、センタルーフ3およ
びリヤルーフ4で構成され、上記フロントルーフ
2およびリヤルーフ4は車体に一体化され、セン
タルーフ3は取外し可能に設けられている。
上記フロントルーフ2とリヤルーフ4とは両ル
ーフ2,4上面よりも低い位置にて前後方向に延
びる連結部材5によつて一体に連結され、該連結
部材5の上面中央部には第8図に拡大詳示するよ
うに左右側面にそれぞれレール溝6a,6aを備
えた断面I形状のI形ガイドレール6が取り付け
られている。
一方、上記センタルーフ3は上記連結部材5の
上側に上記フロントルーフ2およびリヤルーフ4
と面一になるように配置され、かつその左右両サ
イド部が第1図および第3図に示すように、それ
ぞれ該両サイド部に取り付けたウエザーストリツ
プ7,7にて左右のサイドドア8,8のウインド
ガラス9,9上端縁に当接するように設けられて
いる。また、該センタルーフ3の前端部下面には
第1図に示すように中央位置に逆U字状ガイド部
材10が固定され、該ガイド部材10の先端部
(下端部)には第8図に示すようにそれぞれ上記
I形ガイドレール6の各レール溝6a,6a内を
転動案内されるベアリング付きローラ11,11
が回転自在に軸支されており、このガイドレール
6によるガイド部材10の係合案内によりセンタ
ルーフ3の前端部は前後方向に移動自在に設けら
れている。
また、上記センタルーフ3の後端部下面の左右
両側部位には第1図に示すようにそれぞれアーム
部材12,12の先端部が揺動自在に支持されて
おり、該アーム部材12,12の基端部はそれぞ
れ上記リヤルーフ4内に回転自在に支承された左
右方向に延びるリンク軸13の左右端部に回転不
能に取り付けられている。また、該アーム部材1
2,12間にはそれらの先端部、つまり上記セン
タルーフ3との連結部近傍位置において補強用ロ
ツド21が連結されており、この補強用ロツド2
1と上記両アーム部材12,12とによつて四角
形状の枠体構造を形成している。
ところで、上記リンク軸13の左端部は第4図
に示すようにケーブルギヤボツクス14内に配置
させたピニオンギヤ15とスプライン結合され、
該ピニオンギヤ15にはギヤードケーブル16の
一方の回行端部が巻き掛けるように噛み合わされ
ている。該ギヤードケーブル16の他方の回行端
部は、第1図に示すように上記左側のサイドドア
8後方の車体パネル内に取りつけられたケーブル
ギヤボツクス17内のピニオンギヤ(図示せず)
に噛み合わされ、該ピニオンギヤ駆動装置として
の正逆回転可能な電動モータ18で駆動されるよ
うに設けられている。しかして、モータ18の回
転駆動によりリンク軸13を回転させて左右のア
ーム部材12,12を前後に揺動させることによ
り、該アーム部材12,12の先端部に支持され
たセンタルーフ3を、フロントルーフ2およびリ
ヤルーフ4と面一になつてルーフ1が閉じるルー
フ閉位置と、リヤルーフ4上面に被さつてルーフ
1が開くルーフ開位置とに前後移動させるように
構成されている。
また、上記リンク軸13の中央部近傍には第1
図に示すようにそれぞれスプリング部材としての
左右のトーシヨンバー19,19の各一端部が係
合固定されており、該左右のトーシヨンバー1
9,19の各他端部は第4図に示すようにリヤル
ーフ4の下面に係止されている。そして、該トー
シヨンバー19,19の弾性特性は第10図で実
線にて示すように上記アーム部材12,12とリ
ンク軸13とが一体に後方側へ回動してリヤルー
フ4とのなす角度が略90゜になつたときにその捩
りばね力が零になる、すなわちニユートラルポイ
ントとなるように設定されており、このトーシヨ
ンバー19,19の捩じり力設定によつてアーム
部材12,12を常時上側方向へ向くように回動
付勢している。
また、上記リヤルーフ4の前端部左右両側には
第1図に示すように上記センタルーフ3を閉位置
にロツク固定するための閉ロツク装置20,20
が取り付けられている。この各開ロツク装置20
は第7図に拡大詳示するように、上記左右のアー
ム部材12,12の先端部間に取り付けた補強用
ロツド21がストライカとして機能するように嵌
挿可能な嵌合溝22aが形成されたベース22
と、該ベース22に上記嵌合溝22a内に臨むよ
うに配置されて支持され、嵌合溝22a内に侵入
した上記補強用ロツド21に係合するラツチ部材
23と、該ラツチ部材23を補強用ロツド21と
の係合が保たれるようにロツク固定するロツキン
グレバー25およびリターンスプリング24と、
該ロツキングレバー25を上記リターンスプリン
グ24のバネ力に抗して作動解除するソレノイド
26とを備えてなり、センタルーフ3の閉位置へ
の移動に伴いその補強用ロツド21がベース22
の嵌合溝22a内に侵入してラツチ部材23と係
合することにより、センタルーフ3を閉位置にロ
ツク固定し、一方、その閉状態でソレノイド26
の通電作動によつて上記ラツチ部材23と補強用
ロツド21との係合を解除することにより、セン
タルーフ3の閉位置でのロツク固定を解除するも
のである。
一方、上記リンク軸13の中央部のリヤルーフ
4内にはセンタルーフ3を開位置にロツク固定す
るための開ロツク装置27が取り付けられてい
る。該開ロツク装置27は、第1図および第6図
に示すようにリンク軸13に一体に取りつけられ
ストライカ28に対して上記各閉ロツク装置20
の場合と同様に作動するベース29、ラツチ部材
30、リターンスプリング31、ロツキングレバ
ー32およびソレノイド33を備えており、上記
ラツチ部材30とストライカ28との係合により
センタルーフ3を開位置にロツク固定し、ソレノ
イド33の通電作動により上記ラツチ部材30と
ストライカ28との係合を解除してセンタルーフ
3の開位置でのロツク固定を解除するようにして
いる。
そして、このような各ロツク装置20,27の
ソレノイド26,33と上記センタルーフ3の駆
動用のモータ18とを通電制御するための電気配
線図が第9図に示される。すなわち、第9図にお
いて、34は連係して同時に操作されるモータ用
およびソレノイド用スイツチ35,36よりなる
閉操作用スイツチ、37は同じく連係して同時に
操作されるモータ用およびソレノイド用スイツチ
38,39よりなる開操作用スイツチ、40は車
載バツテリであつて、上記各スイツチ35,3
6,38,39のON側固定接点35a,36
a,38a,39aはバツテリのプラス端子に、
また各モータ用スイツチ35,38のOFF側固
定接点35b,38bはバツテリ40のマイナス
端子にそれぞれ接続されている。また、上記各モ
ータ用スイツチ35,38の可動接点35c,3
8cはそれぞれモータ18に接続され、各ソレノ
イド用スイツチ36,39の可動接点36c,3
9cはそれぞれ開ロツク装置27および閉ロツク
装置20のソレノイド33,26を介してバツテ
リ40のマイナス端子に接続されている。そし
て、上記各スイツチ35,36,38,39の可
動接点35c,36c,38c,39cは図示の
如く常時OFF側の接点35b,36b,38b,
39b側に付勢されており、その付勢力に抗して
閉操作用または開操作用のスイツチ34,37の
可動接点35c,36c、または38c,39c
をそれぞれON側の固定接点35a,36a側ま
たは38a,39a側に切換操作することによ
り、その操作中ソレノイド26,26または33
を作動させるとともにモータ18を正逆方向に回
動作動させるようにしている。
尚、上記リヤルーフ4には上記揺動するアーム
部材12,12との干渉を避けるための凹溝4
1,41が第2図および第4図に示すように形成
されている。また、センタールーフ3の下面にも
第3図に示すように同目的の凹溝42,42が形
成されている。したがつて、アーム部材12,1
2が後方に揺動してセンタールーフ3が開ロツク
装置27にロツクされた場合には、該アーム部材
12,12は上記リヤルーフ4の各凹溝41,4
1とセンタールーフ3の下面の各凹溝42,42
間にまたがつて収納されることとなり、またアー
ム部材12,12が前方に揺動してセンタルーフ
3が閉ロツク装置20にロツクされた場合には、
該アーム部材12,12はリヤルーフ4の各凹溝
41,41に収納されることとなる。
また、第1図中、43はフロントルーフ2の後
端縁中央部に形成された嵌合孔であつて、該嵌合
孔43に第5図に示すようにセンタルーフ3下面
の前端中央部に突起部材44を嵌合させることに
より、センタルーフ3の前進端位置を規制するよ
うにしている。
したがつて、上記実施例においては、第5図に
示すように閉状態にあるセンタルーフ3を開く場
合には、開操作用スイツチ37をON操作するこ
とにより、このON操作に伴つて閉ロツク装置2
0,20のソレノイドが通電されて作動し、この
ソレノイド26,26の作動によりセンタルーフ
3の閉位置へのロツク固定が解除される。すなわ
ち、ソレノイド26,26が作動すると、そのプ
ランジヤが引き込まれて、ラツチ部材23とロツ
キングレバー25との係合が解除されるととも
に、該ラツチ部材23がリターンスプリング24
により第5図中左回りに回動し、該ラツチ部材2
3の開口部分がベース22の嵌合溝22aの開口
部分と合致して補強用ロツド21が上方側に抜け
る状態となる。そして、これと同時に、電動モー
タ18が作動してリンク軸13をルーフ開方向に
回転駆動するとともに上記補強用ロツド21が上
記嵌合溝22aおよびラツチ部材23の開口溝か
ら外れ、そして、リンク軸13の回転によつてア
ーム部材12,12を介して連結されたセンタル
ーフ3がその前端部をガイドレール6のレール溝
6a,6a内でのローラ11,11転動によつて
スライドさせ、かつ後端部をリンク運動させなが
ら後方に移動する。そして、センタルーフ3がリ
ヤルーフ4上面に被さる開位置に達して開ロツク
装置27により該開位置にロツク固定した後、上
記開操作用スイツチ37のON操作を停止するこ
とにより、センタルーフ3は第6図に示すように
該開位置に保持されて開操作が終了する。
一方、逆に、上記開状態にあるセンタルーフ3
を閉じるときには、閉操作用スイツチ34をON
操作することにより、このON操作に伴つて上記
開ロツク装置27のソレノイド33が通電されて
作動し、このソレノイド33の作動によりセンタ
ルーフ3の開位置へのロツク固定が解除される。
また、それと同時に、電動モータ18が作動して
リンク軸13をルーフ閉方向に回転駆動し、この
リンク軸13の回転によつてセンタルーフ3が上
記開動作時とは逆の動作でもつて前方に移動す
る。そして、該センタルーフ3がフロントルーフ
2とリヤルーフ4との間に両ルーフ2,4と面一
になるように納まる閉位置に達して、補強用ロツ
ド21が上方側に開口している状態のベース22
の嵌合溝22aとラツチ部材23の開口溝とに嵌
入し、該ラツチ部材23が第5図中右回りへ回動
して、ラツチ部材23とロツキングレバー25と
が係合し、第5図に示すような状態となつたと
き、スイツチ34のON操作を停止することによ
り、センタルーフ3の閉操作が終了する。
この場合、センタルーフ3は開いたときにリヤ
ルーフ4上面に被さるように位置付けられて保持
されるため、センタルーフ3を格納するたるの大
面積の格納スペースが不要となり、その分車室内
のスペースを増大させることができる。
また、車体のルーフ1が前後に3分割され、そ
のうちセンタルーフ3が開閉されるため、車体の
ルーフ1部分はいわゆるタルガトツプ風の外観を
呈し、ルーフ1開時の解放感を高めることができ
る。しかも、フロントルーフ2とリヤルーフ4と
は連結部材5によつて一体に連結されているた
め、タルガトツプのように車体の強度が損われる
ことはない。
また、センタルーフ3の後端部をリヤルーフ4
に連結するアーム部材12,12は、その駆動軸
たるリンク軸13とリヤルーフ4との間に介在さ
せたトーシヨンバー19,19によつて常に直立
上方向に向くように回動付勢されているため、電
動モータ18のみでセンタルーフ3を駆動する場
合(そのときに必要な駆動トルクを第10図で破
線にて示す)と較べて上記トーシヨンバー19,
19の付勢力の分だけモータ18の必要トルクが
小さくて済み、モータ18を小型化することがで
きる。しかも、センタルーフ3の前端部を連結部
材5のガイドレール6に係合するガイド部材10
がU字状に設けられ、該ガイド部材10の先端部
に取り付けられたベアリング付ローラ11,11
がガイドレール溝6a,6aを転動することによ
つてセンタルーフ3の前端部がスライドする構造
に設けられているため、1つのガイド部材10に
よつてセンタルーフ3のスライド時の上下方向お
よび左右方向の荷重が受け持たれ、センタルーフ
3の前端部を軽い操作力でもつてスライドさせる
ことができ、よつてモータ18の小型化をより一
層促進させることができる。
また、センタルーフ3をリヤルーフ4上面に被
さるように移動させるためのアーム部材12,1
2間には、上記センタルーフ3との連結部近傍位
置において補強用ロツド21が連結されているの
で、この補強用ロツド21と上記アーム部材1
2,12とにより強固な枠体構造を形成すること
ができ、したがつてセンタルーフ3の移動時ある
いは開閉時に両アーム部材12,12に捩じり等
の力が作用しても上記補強用ロツド21と両アー
ム部材12,12との枠体構造によつてセンタル
ーフ3を強固に支持させておくことができる。
また、上記補強用ロツド21は、リヤルーフ4
の前端部にそれぞれ設けたセンタルーフ閉位置固
定のためのロツク装置20,20のラツチ部材2
3,23と係脱自在な構成となつているので、該
補強用ロツド21はセンタルーフ3を閉位置に固
定するためのストライカとして機能させることが
でき、そのためセンタルーフ3を閉位置に固定す
るためそのセンタルーフ3の後端部下面に別途ス
トライカやこのストライカを固定するための連結
部材を設けるという必要がないから、部材点数や
ストライカ等の備え付け工数も削減でき、簡易な
構成でセンタールーフ3を確実に閉位置にロツク
固定することができる。しかも、このように別途
ストライカやこれを固定する連結部材を設ける必
要がないことによつて、センタルーフ3の後端部
下面に設けた補強部材3aの下面に上記ストライ
カ及び連結部材を取り付けるための切欠などを形
成する必要がないから、折角センタルーフ3の補
強のために設けた補強部材3aが強度的に低下し
てしまうというようなことも防止できる。
さらに、上記アーム部材12,12の先端部間
に連結した補強用ロツド21をセンタルーフ3の
閉位置固定用ストライカとして機能させたことに
より、この補強用ロツド21を閉位置で固定する
閉ロツク装置20,20は、その配置をそれぞれ
第5図に示すような状態で配置させておくことが
でき、そのためこの閉ロツク装置20,20を構
成するロツキングレバー25とソレノイド26の
プランジヤとの連結部25a(第7図参照)の距
離は可及的に短く設定できるから、該ロツク装置
20,20は可及的に小型化することができる。
しかも、とかく上記連結部25aの距離が長くな
りやすいために、ソレノイド26のプランジヤが
作動しても上記連結部25aにねじり等が発生し
易く、そのために、ソレノイド26の作動が正確
に伝わらなかつたりあるいはソレノイド26のプ
ランジヤが作動しなかつたりするという不具合か
らも有効に防止できる。
尚、上記実施例では、フロントルーフ2とリヤ
ルーフ4とを1本の連結部材5で連結したが、左
右2本の連結部材で連結してもよく、車体強度の
より一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
車体のルーフ部分の斜視図、第2図は同平面図、
第3図および第4図はそれぞれ第2図の−線
および−線拡大断面図、第5図はセンタルー
フを閉じた状態で示す第2図の−線拡大断面
図、第6図は同開いた状態を示す第2図の−
線拡大断面図、第7図は閉ロツク装置の拡大斜視
図、第8図はガイドレールとガイド部材との係合
状態を示す説明図、第9図はロツク装置のソレノ
イドおよびモータを作動制御するための電気配線
図、第10図はトーシヨンバーのモータトルクに
対するアシスト作用を示す説明図である。 1……ルーフ、2……フロントルーフ、3……
センタルーフ、4……リヤルーフ、5……連結部
材、6……ガイドレール、8……サイドドア、1
0……ガイド部材、11……ローラ、12……ア
ーム部材、13……リンク軸、18……電動モー
タ、19……トーシヨンバー、20……閉ロツク
装置、21……補強用ロツド、23……ラツチ部
材、27……開ロツク装置、34……閉操作用ス
イツチ、37……開操作用スイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体のルーフが互いに分割されたフロントルー
    フとセンタルーフとリヤルーフとで構成され、上
    記フロントルーフとリヤルーフとは両ルーフ上面
    よりも低い位置にて前後方向に延びる連結部材に
    よつて連結されており、センタルーフは上記連結
    部材の上側に配置されてフロントルーフおよびリ
    ヤルーフと面一に形成され、該センタルーフの左
    右両サイド部はサイドドア上端部に接しており、
    さらに上記センタルーフは、その後端部両側がそ
    れぞれ駆動装置によつて前後に揺動されるアーム
    部材を介してリヤルーフに連結され、かつ前端部
    がその下部に設けたガイド部材によつて上記連結
    部材に設けたガイドレールに係合して前後方向に
    移動自在となつていて、上記駆動装置の作動によ
    つてリヤルーフ上面に被さるようになつており、
    さらにまた上記両アーム部材間には上記センタル
    ーフとの連結部近傍位置において補強用ロツドが
    連結されており、この補強用ロツドは上記リヤル
    ーフ前端部に設けたセンタルーフ閉位置固定用の
    ロツク装置のラツチ部材と係脱自在に構成してい
    ることを特徴とする自動車の開閉式ルーフ装置。
JP11218183U 1983-07-18 1983-07-18 自動車の開閉式ル−フ装置 Granted JPS6018838U (ja)

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