JPH0115358Y2 - - Google Patents
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- JPH0115358Y2 JPH0115358Y2 JP1982130521U JP13052182U JPH0115358Y2 JP H0115358 Y2 JPH0115358 Y2 JP H0115358Y2 JP 1982130521 U JP1982130521 U JP 1982130521U JP 13052182 U JP13052182 U JP 13052182U JP H0115358 Y2 JPH0115358 Y2 JP H0115358Y2
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Landscapes
- Fish Paste Products (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、さきかまぼこに係るものであり、食
用に当つて、ナイフ等の用具を必要とすることな
く、食用者の指先で簡単に所要の巾(口に入れ易
い巾)に引きさくことができるさきかまぼこを提
供することを主たる目的とする。
用に当つて、ナイフ等の用具を必要とすることな
く、食用者の指先で簡単に所要の巾(口に入れ易
い巾)に引きさくことができるさきかまぼこを提
供することを主たる目的とする。
また、本考案は食用者に対し、従来のかまぼこ
では得られ難い、独得の食感(口あたり、歯触
り)、独得の風味を与えることができるさきかま
ぼこを提供することを目的とする。
では得られ難い、独得の食感(口あたり、歯触
り)、独得の風味を与えることができるさきかま
ぼこを提供することを目的とする。
更に、本考案は、容易且つ経済的に大量生産が
可能な新規な構造のさきかまぼこを提供すること
を目的とする。
可能な新規な構造のさきかまぼこを提供すること
を目的とする。
従来の技術
周知の通り、「かまぼこ(蒲鉾)」は、我国にお
ける魚肉練り製品の代表的なものであり、魚肉す
り身に適量の水を加え擂潰して組織を崩壊させた
粘稠ペースト状物(一般に魚肉原料糊と呼ばれて
いる)に、食塩、化学調味料等を加え、所定の形
状に成形した後、蒸煮することによつて製造され
るものであることもよく知られている。
ける魚肉練り製品の代表的なものであり、魚肉す
り身に適量の水を加え擂潰して組織を崩壊させた
粘稠ペースト状物(一般に魚肉原料糊と呼ばれて
いる)に、食塩、化学調味料等を加え、所定の形
状に成形した後、蒸煮することによつて製造され
るものであることもよく知られている。
その形状は、大別すれば、板付のものと板なし
のものとがあり、前者は主として「お祝い品」、
「総菜」として家庭内で食用されており、後者は
主として「地方のお土産もの」、「オードブル」と
して旅行者の車中等におけるおつまみとして食用
されている。
のものとがあり、前者は主として「お祝い品」、
「総菜」として家庭内で食用されており、後者は
主として「地方のお土産もの」、「オードブル」と
して旅行者の車中等におけるおつまみとして食用
されている。
ところで、後者については、地方毎の特色を持
たせるために、また、食用者の購入意欲をそそる
ために、種々多様の構造、風味のもの(例えば、
かまぼこを繊切りした細断物の集合体からなるか
に肉様の食感と風味をもつ「かにかまぼこ」、棒
状チーズをかまぼこで覆つてなる「チーズかまぼ
こ」等々)が考案され、既に市場に提供されてい
るが、市場ではより新規な構造、風味をもつかま
ぼこの出現が要望されている。
たせるために、また、食用者の購入意欲をそそる
ために、種々多様の構造、風味のもの(例えば、
かまぼこを繊切りした細断物の集合体からなるか
に肉様の食感と風味をもつ「かにかまぼこ」、棒
状チーズをかまぼこで覆つてなる「チーズかまぼ
こ」等々)が考案され、既に市場に提供されてい
るが、市場ではより新規な構造、風味をもつかま
ぼこの出現が要望されている。
また、後者は、前述の通り、旅行者に車中等に
おけるおつまみとして食用される機会が多いが、
かゝる場合には、ナイフ等の用具が使用されるこ
とは少なく、端部から噛り付いて食用されたり、
口に入れ易い大きさに指先で千切つて食用されて
いるのが普通である。しかし、噛り付くことは、
マナーに欠けるとともに多人数で分けて食用する
ことを困難とし、指先で千切ることは、かまぼこ
本来の弾力性に起因して厄介であるとともに一定
の大きさに小分けすることは殆んど不可能であ
る。
おけるおつまみとして食用される機会が多いが、
かゝる場合には、ナイフ等の用具が使用されるこ
とは少なく、端部から噛り付いて食用されたり、
口に入れ易い大きさに指先で千切つて食用されて
いるのが普通である。しかし、噛り付くことは、
マナーに欠けるとともに多人数で分けて食用する
ことを困難とし、指先で千切ることは、かまぼこ
本来の弾力性に起因して厄介であるとともに一定
の大きさに小分けすることは殆んど不可能であ
る。
考案が解決しようとする課題
本考案者は永年にわたり新規な構造、風味をも
つかまぼこの研究、開発に従事しているものであ
るが、上述の現況に鑑み、食用に当つて、ナイフ
等の用具を必要とすることなく、食用者の指先で
簡単に所要の巾に引きさくことができるかまぼこ
の提供を命題として研究を進める途上において
「のしするめ」に着目した。
つかまぼこの研究、開発に従事しているものであ
るが、上述の現況に鑑み、食用に当つて、ナイフ
等の用具を必要とすることなく、食用者の指先で
簡単に所要の巾に引きさくことができるかまぼこ
の提供を命題として研究を進める途上において
「のしするめ」に着目した。
即ち、のしするめは、周知の通り、乾燥するめ
の耳と足とを除いた胴体部を、長手方向に平行な
溝を多数条設けた2本のロール(一般に、伸しロ
ール又はギザロールと呼ばれている)の間を狭搾
しながら通過させて帯状シート様物に引き伸ばす
ことにより、するめ胴体部の筋肉組織を解きほぐ
して部分的に連結している網目状とした構造のも
のであつて、このものは、長手方向に対する直角
方向(通過させたロールの溝方向と同一方向)に
指先で極めて簡単に引きさくことができる方向性
をもつている。本考案者は、こののしするめの引
きさき時の方向性を利用できないかと考え、のし
するめの片面又は両面にかまぼこが一体的に積
層・接合されてなる積層一体化物を試作してみた
ところ、かまぼこが弾力性を有しているにもかゝ
わらず、のしするめの引きさき時の方向性は失わ
れず、積層一体化物自体が、意外にも、指先で簡
単に引きさくことができるという知見を得たので
ある。
の耳と足とを除いた胴体部を、長手方向に平行な
溝を多数条設けた2本のロール(一般に、伸しロ
ール又はギザロールと呼ばれている)の間を狭搾
しながら通過させて帯状シート様物に引き伸ばす
ことにより、するめ胴体部の筋肉組織を解きほぐ
して部分的に連結している網目状とした構造のも
のであつて、このものは、長手方向に対する直角
方向(通過させたロールの溝方向と同一方向)に
指先で極めて簡単に引きさくことができる方向性
をもつている。本考案者は、こののしするめの引
きさき時の方向性を利用できないかと考え、のし
するめの片面又は両面にかまぼこが一体的に積
層・接合されてなる積層一体化物を試作してみた
ところ、かまぼこが弾力性を有しているにもかゝ
わらず、のしするめの引きさき時の方向性は失わ
れず、積層一体化物自体が、意外にも、指先で簡
単に引きさくことができるという知見を得たので
ある。
そして、本考案者は、更に研究を重ね、のしす
るめに限らず、のしするめ状の構造を備えた可食
性蛋白質シート様物であれば、のしするめを用い
る場合と同様に用いることができることを確認し
た。
るめに限らず、のしするめ状の構造を備えた可食
性蛋白質シート様物であれば、のしするめを用い
る場合と同様に用いることができることを確認し
た。
また、本考案者は、のしするめ又はのしするめ
の構造と同様の構造を備えた可食性蛋白質シート
様物とかまぼことの積層一体化物は、従来のかま
ぼこの持つ弾力的な口(歯)あたりに加えて繊維
状物の存在によるこしのある独得の食感が得られ
ることを知つた。
の構造と同様の構造を備えた可食性蛋白質シート
様物とかまぼことの積層一体化物は、従来のかま
ぼこの持つ弾力的な口(歯)あたりに加えて繊維
状物の存在によるこしのある独得の食感が得られ
ることを知つた。
本考案は以上の通りの諸知見に基づき完成した
ものである。
ものである。
課題を解決するための手段と作用
即ち、本考案は、長手方向に平行な溝な多数条
設けた2本のロールの間を狭搾しながら通過させ
て引き伸ばす加工によつて通過させたロールの溝
方向と同一方向に簡単に引きさくことができる方
向性をもつているのしするめを含むのしするめ状
の構造を備えた可食性蛋白質シート様物の片面又
は両面にかまぼこが一体的に積層・接合されてな
るさきかまぼこである。
設けた2本のロールの間を狭搾しながら通過させ
て引き伸ばす加工によつて通過させたロールの溝
方向と同一方向に簡単に引きさくことができる方
向性をもつているのしするめを含むのしするめ状
の構造を備えた可食性蛋白質シート様物の片面又
は両面にかまぼこが一体的に積層・接合されてな
るさきかまぼこである。
次に、本考案の構成を詳しく説明する。
先ず、本考案の対象とするのしするめを含むの
しするめ状の構造を備えた可食性蛋白質シート様
物について述べる。
しするめ状の構造を備えた可食性蛋白質シート様
物について述べる。
のしするめの構造は前記した通りである。
のしするめ状の構造を備えた可食性蛋白質シー
ト様物には次の二種が挙げられる。
ト様物には次の二種が挙げられる。
たら、ふぐの如き繊維質の強い肉質の魚類の干
物の身の部分を、長手方向に平行な溝を多数条設
けた2本のロールの間を狭搾しながら通過させて
帯状シート様物に引き伸ばすことにより、身の部
分の組織を解きほぐして部分的に連結している網
目状とした構造のものとできる。このものは、の
しするめの前記した構造と同様の構造を備えてお
り、帯状シート様物の長手方向に対する直角方向
に指先で極めて簡単に引きさくことができる方向
性をもつている。
物の身の部分を、長手方向に平行な溝を多数条設
けた2本のロールの間を狭搾しながら通過させて
帯状シート様物に引き伸ばすことにより、身の部
分の組織を解きほぐして部分的に連結している網
目状とした構造のものとできる。このものは、の
しするめの前記した構造と同様の構造を備えてお
り、帯状シート様物の長手方向に対する直角方向
に指先で極めて簡単に引きさくことができる方向
性をもつている。
魚肉すり身に澱粉卵白等を結合剤として適量添
加し、充分練り粘稠性のある混練物とし、これを
薄いシート状(例えば、厚さ約4mm)に成形した
後、80〜230℃で数分〜数十分間加熱し、更に温
風乾燥して得られる魚肉乾燥シートを、長手方向
に平行な溝を多数条設けた2本のロールの間を狭
搾しながら通過させて帯状シート様物(例えば、
厚さ約1〜2mm)に引き伸ばすことにより、魚肉
乾燥シートを部分的に連結している網目状とした
構造のものとできる。このものも、のしするめの
前記した構造と同様の構造を備えており、このも
のも、のしするめ状の構造を備えており、帯状シ
ート様物の長手方向に対する直角方向に指先で極
めて簡単に引きさくことができる方向性をもつて
いる。
加し、充分練り粘稠性のある混練物とし、これを
薄いシート状(例えば、厚さ約4mm)に成形した
後、80〜230℃で数分〜数十分間加熱し、更に温
風乾燥して得られる魚肉乾燥シートを、長手方向
に平行な溝を多数条設けた2本のロールの間を狭
搾しながら通過させて帯状シート様物(例えば、
厚さ約1〜2mm)に引き伸ばすことにより、魚肉
乾燥シートを部分的に連結している網目状とした
構造のものとできる。このものも、のしするめの
前記した構造と同様の構造を備えており、このも
のも、のしするめ状の構造を備えており、帯状シ
ート様物の長手方向に対する直角方向に指先で極
めて簡単に引きさくことができる方向性をもつて
いる。
次に、本考案品におけるかまぼこは、前述して
いる周知のものである。
いる周知のものである。
今、本考案を図面を用いて説明すれば以下の通
りである。第1図は本考案品の一態様を示す斜視
説明図であり、第2図は、第1図に示した本考案
品の一部を指先で引きさいた状態を示す平面説明
図である。尚、両図とも略実物大に描かれてい
る。
りである。第1図は本考案品の一態様を示す斜視
説明図であり、第2図は、第1図に示した本考案
品の一部を指先で引きさいた状態を示す平面説明
図である。尚、両図とも略実物大に描かれてい
る。
第1図、第2図において、1はかまぼこであ
り、2はのしするめである。
り、2はのしするめである。
即ち、第1図、第2図に示した本考案品は、の
しするめ2の両面にかまぼこ1,1が一体的に積
層・接合されて積層一体化物となつている板状の
さきかまぼこである。このものは第2図に示す通
り指先で簡単に約5mm巾で均等に引きさくことが
できる。尚、引きさいた方向は、勿論、のしする
め2の加工時における通過させたロールの溝方向
と同一方向である。
しするめ2の両面にかまぼこ1,1が一体的に積
層・接合されて積層一体化物となつている板状の
さきかまぼこである。このものは第2図に示す通
り指先で簡単に約5mm巾で均等に引きさくことが
できる。尚、引きさいた方向は、勿論、のしする
め2の加工時における通過させたロールの溝方向
と同一方向である。
本考案品の製造は容易であり、既知ののしする
め製造手段と既知のかまぼこ製造手段とを適用す
ることによつて大量生産を行なうことができる。
め製造手段と既知のかまぼこ製造手段とを適用す
ることによつて大量生産を行なうことができる。
実施例
先ず、のしするめを含むのしするめ状の構造を
備えた可食性蛋白質シート様物は、のしするめの
製造に用いられている伸しロール機を用いて容易
に製造できる。
備えた可食性蛋白質シート様物は、のしするめの
製造に用いられている伸しロール機を用いて容易
に製造できる。
例えば、乾燥するめの胴体部40gの表面をかる
く焼成した後、これを伸しロール機(長手方向に
平行な溝を多数条設けた2本の金属ロールより構
成されている。)にかけ、ロール間を狭搾しなが
ら数回通過させると、巾約15cm、長さ約17cmのの
しするめが得られる。尚、こののしするめは、そ
の長辺に対する直角方向が通過させたロールの溝
方向と一致している。これを巾6cm、長さ8cmに
切断したものが第1図、第2図中に示しているの
しするめ2である。尚、こののしするめ2も、そ
の長辺に対する直角方向が通過させたロールの溝
方向と一致している。
く焼成した後、これを伸しロール機(長手方向に
平行な溝を多数条設けた2本の金属ロールより構
成されている。)にかけ、ロール間を狭搾しなが
ら数回通過させると、巾約15cm、長さ約17cmのの
しするめが得られる。尚、こののしするめは、そ
の長辺に対する直角方向が通過させたロールの溝
方向と一致している。これを巾6cm、長さ8cmに
切断したものが第1図、第2図中に示しているの
しするめ2である。尚、こののしするめ2も、そ
の長辺に対する直角方向が通過させたロールの溝
方向と一致している。
次に、前記可食性蛋白質シート様物に一体的に
積層・接合されているかまぼこは、魚肉すり身を
出発物とする粘稠ペースト状物を調製し、これを
シート状に成形し、このシート状粘稠ペースト状
物を前記可食性蛋白質シート様物に積層し、蒸煮
することによつて得られる。
積層・接合されているかまぼこは、魚肉すり身を
出発物とする粘稠ペースト状物を調製し、これを
シート状に成形し、このシート状粘稠ペースト状
物を前記可食性蛋白質シート様物に積層し、蒸煮
することによつて得られる。
例えば、A級魚肉すり身10Kgに氷10Kgと食塩
0.3Kgを加え20分間擂潰した後、グルタミン酸ナ
トリウム0.05Kg、馬鈴薯澱粉5Kg、砂糖0.2Kgを
加え、更に20分間擂潰を行なうと粘稠ペースト状
物(魚肉原料糊)25Kgが得られる。この粘稠ペー
スト状物を用いて厚さ約5mm、巾約6cm、長さ約
8cmのシート状成形体を2枚調製し、その1枚の
上面に、上記の巾6cm、長さ8cmののしするめを
乗せ軽く押し付け、更にその上に他の1枚を乗
せ、この積層物を1時間放置し、ゲル化を促進さ
せた後、95゜〜100℃の蒸気によつて30分間蒸煮す
ると第1図、第2図中に示しているかまぼこ1と
なる。このかまぼこ1はのしするめ2に一体的に
接合しており、かまぼこ1とのしするめ2とは積
層一体化物、即ち、本考案に係るさきかまぼこを
形成している。この板状のさきかまぼこは、その
長辺の端縁部から指先で簡単に所望の巾に殆んど
直線的に引きさくことができる。また、その風味
は、かまぼこの味とするめの味とがよく調和した
ものであり、更にその食感は、のしするめ2が蒸
煮時に適度に膨潤しているためか歯触りの良いも
のである。
0.3Kgを加え20分間擂潰した後、グルタミン酸ナ
トリウム0.05Kg、馬鈴薯澱粉5Kg、砂糖0.2Kgを
加え、更に20分間擂潰を行なうと粘稠ペースト状
物(魚肉原料糊)25Kgが得られる。この粘稠ペー
スト状物を用いて厚さ約5mm、巾約6cm、長さ約
8cmのシート状成形体を2枚調製し、その1枚の
上面に、上記の巾6cm、長さ8cmののしするめを
乗せ軽く押し付け、更にその上に他の1枚を乗
せ、この積層物を1時間放置し、ゲル化を促進さ
せた後、95゜〜100℃の蒸気によつて30分間蒸煮す
ると第1図、第2図中に示しているかまぼこ1と
なる。このかまぼこ1はのしするめ2に一体的に
接合しており、かまぼこ1とのしするめ2とは積
層一体化物、即ち、本考案に係るさきかまぼこを
形成している。この板状のさきかまぼこは、その
長辺の端縁部から指先で簡単に所望の巾に殆んど
直線的に引きさくことができる。また、その風味
は、かまぼこの味とするめの味とがよく調和した
ものであり、更にその食感は、のしするめ2が蒸
煮時に適度に膨潤しているためか歯触りの良いも
のである。
尚、上掲の具体例は、前記可食性蛋白質シート
様物の両面にかまぼこが一体的に積層・接合され
ている場合であるが、片面にかまぼこを一体的に
積層・接合させる場合には、粘稠ペースト状物の
シート状成形体の上面に前記可食性蛋白質シート
様物を乗せ軽く押し付けた後、該シート様物の上
面に小量の粘稠ペースト状物を塗布して置くこと
が好ましい。
様物の両面にかまぼこが一体的に積層・接合され
ている場合であるが、片面にかまぼこを一体的に
積層・接合させる場合には、粘稠ペースト状物の
シート状成形体の上面に前記可食性蛋白質シート
様物を乗せ軽く押し付けた後、該シート様物の上
面に小量の粘稠ペースト状物を塗布して置くこと
が好ましい。
更に、第3図は、本考案品の他の態様を示した
斜視説明図であり、第4図は第3図に示した本考
案品の一部を指先で引きさいた状態を示す縦断面
説明図である。尚、両図とも略実物大に描かれて
いる。
斜視説明図であり、第4図は第3図に示した本考
案品の一部を指先で引きさいた状態を示す縦断面
説明図である。尚、両図とも略実物大に描かれて
いる。
第3図、第4図において10はかまぼこであ
り、20はのしするめである。
り、20はのしするめである。
即ち、第3図、第4図に示した本考案品は、の
しするめ20の両面にかまぼこ10が一体的に積
層・接合されて積層一体化物となつている棒状の
さきかまぼこである。このものも第4図に示す通
り指先で簡単に約10mm巾で均等に引きさくことが
できる。尚、引きさいた方向は軸方向である。
しするめ20の両面にかまぼこ10が一体的に積
層・接合されて積層一体化物となつている棒状の
さきかまぼこである。このものも第4図に示す通
り指先で簡単に約10mm巾で均等に引きさくことが
できる。尚、引きさいた方向は軸方向である。
第3図、第4図に示した本考案品は次の通りの
製造法によつて製造したものである。
製造法によつて製造したものである。
即ち、前出の具体例における巾約15cm、長さ約
17cmののしするめを巾7.8cm、長さ15cmに切断し
たもの(その長辺に対する直角方向が通過させた
ロールの溝方向と一致している、)を、前出の具
体例における粘稠ペースト状物を用いて調製した
厚さ約5mm、巾約7.5cm、長さ約15cmのシート状
成形体の上面に乗せ軽く押し付け、更にその上面
に粘稠ペースト状物約20gを均一に塗布して積層
物とし、これを30分間放置した後、その短辺の末
端部から長手方向に向かつて巻きとり長さ約8
cm、直径約4.5cmの棒状体に成形し、これを95゜〜
100℃の蒸気によつて30分間蒸煮すると第3図、
第4図に示す棒状のさきかまぼこが得られる。こ
のさきかまぼこは、のしするめ20の両面にかま
ぼこ10が一体的に接合しており、かまぼこ10
とのしするめとは積層一体化物、即ち、本考案に
係るさきかまぼこを形成している。この棒状のさ
きかまぼこは、その端面部から指先で簡単に所望
の巾に殆んど直線的に引きさくことができる。そ
の風味及び食感は前出具体例のそれと同様であ
る。
17cmののしするめを巾7.8cm、長さ15cmに切断し
たもの(その長辺に対する直角方向が通過させた
ロールの溝方向と一致している、)を、前出の具
体例における粘稠ペースト状物を用いて調製した
厚さ約5mm、巾約7.5cm、長さ約15cmのシート状
成形体の上面に乗せ軽く押し付け、更にその上面
に粘稠ペースト状物約20gを均一に塗布して積層
物とし、これを30分間放置した後、その短辺の末
端部から長手方向に向かつて巻きとり長さ約8
cm、直径約4.5cmの棒状体に成形し、これを95゜〜
100℃の蒸気によつて30分間蒸煮すると第3図、
第4図に示す棒状のさきかまぼこが得られる。こ
のさきかまぼこは、のしするめ20の両面にかま
ぼこ10が一体的に接合しており、かまぼこ10
とのしするめとは積層一体化物、即ち、本考案に
係るさきかまぼこを形成している。この棒状のさ
きかまぼこは、その端面部から指先で簡単に所望
の巾に殆んど直線的に引きさくことができる。そ
の風味及び食感は前出具体例のそれと同様であ
る。
また、この棒状さきかまぼこを輪切りにすると
その切断面にはのしするめ20の存在による渦巻
状の模様が現れており、意匠的にも満足できるも
のである。
その切断面にはのしするめ20の存在による渦巻
状の模様が現れており、意匠的にも満足できるも
のである。
尚、この棒状さきかまぼこを厚さ約2cmに輪切
りにしたものに、常法に従つてパン粉を付着させ
た後、サラダ油によつて180℃で6分間フライし
て得た短円柱型フライ食品は、その形状、歯触り
等において、貝柱をフライしたものと近似してい
る。
りにしたものに、常法に従つてパン粉を付着させ
た後、サラダ油によつて180℃で6分間フライし
て得た短円柱型フライ食品は、その形状、歯触り
等において、貝柱をフライしたものと近似してい
る。
考案の効果
本考案は以上説明したところより明らかな如
く、食用に当つてナイフ等の用具を必要とする
ことなく食用者の指先で簡単に所要の巾に引きさ
くことができること、従来のかまぼこでは得ら
れ難い独得の食感、独得の風味が得られること。
既知の製造手段によつて大量生産が可能なこと
等の優れた効果を有するものである。
く、食用に当つてナイフ等の用具を必要とする
ことなく食用者の指先で簡単に所要の巾に引きさ
くことができること、従来のかまぼこでは得ら
れ難い独得の食感、独得の風味が得られること。
既知の製造手段によつて大量生産が可能なこと
等の優れた効果を有するものである。
更に、前記可食性蛋白質シート様物に着色する
(例えば、のしするめを赤色に着色する。)ことに
よつて美しい外観を呈した製品を得ることができ
るという効果を得ることができるものである。
(例えば、のしするめを赤色に着色する。)ことに
よつて美しい外観を呈した製品を得ることができ
るという効果を得ることができるものである。
第1図は、本考案品の一態様を示す斜視説明
図、第2図は、第1図に示した本考案品の一部を
指先で引きさいた状態を示す平面説明図である。
両図において、1はかまぼこ、2はのしするめを
示す。第3図は、本考案品の他の態様を示す斜視
説明図、第4図は、第3図に示した本考案品の一
部を指先で引きさいた状態を示す縦断面説明図で
ある。両図において、10はかまぼこ、20はの
しするめを示す。
図、第2図は、第1図に示した本考案品の一部を
指先で引きさいた状態を示す平面説明図である。
両図において、1はかまぼこ、2はのしするめを
示す。第3図は、本考案品の他の態様を示す斜視
説明図、第4図は、第3図に示した本考案品の一
部を指先で引きさいた状態を示す縦断面説明図で
ある。両図において、10はかまぼこ、20はの
しするめを示す。
Claims (1)
- 長手方向に平行な溝を多数条設けた2本のロー
ルの間を狭搾しながら通過させて引き伸ばす加工
によつて通過させたロールの溝方向と同一方向に
簡単に引きさくことができる方向性をもつている
のしするめを含むのしするめ状の構造を備えた可
食性蛋白質シート様物の片面又は両面にかまぼこ
が一体的に積層・接合されているさきかまぼこ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982130521U JPS5934595U (ja) | 1982-08-27 | 1982-08-27 | さきかまぼこ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982130521U JPS5934595U (ja) | 1982-08-27 | 1982-08-27 | さきかまぼこ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5934595U JPS5934595U (ja) | 1984-03-03 |
JPH0115358Y2 true JPH0115358Y2 (ja) | 1989-05-09 |
Family
ID=30295380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1982130521U Granted JPS5934595U (ja) | 1982-08-27 | 1982-08-27 | さきかまぼこ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5934595U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2523017B2 (ja) * | 1989-05-16 | 1996-08-07 | 日本水産 株式会社 | 魚介類ストリング練製品の製造方法 |
JP2689056B2 (ja) * | 1992-07-31 | 1997-12-10 | 日本水産株式会社 | 魚介類のストリング練製品 |
JP4750648B2 (ja) * | 2006-08-19 | 2011-08-17 | 株式会社新湊かまぼこ | かまぼこの製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4817475B1 (ja) * | 1968-11-29 | 1973-05-29 | ||
JPS4820976B1 (ja) * | 1963-07-12 | 1973-06-25 | ||
JPS5241258A (en) * | 1975-09-22 | 1977-03-30 | Sanei Shiyokuhin Kougiyou Kk | Method of producing seasoned torn cuttlefish |
JPS53136557A (en) * | 1977-04-30 | 1978-11-29 | Osaka Kanetetsu Shiyokuhin Kk | Production of kneaded fish meat article and animal meat article containing dried cuttlefish |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4817475U (ja) * | 1971-07-10 | 1973-02-27 | ||
JPS4820976U (ja) * | 1971-07-19 | 1973-03-09 |
-
1982
- 1982-08-27 JP JP1982130521U patent/JPS5934595U/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4820976B1 (ja) * | 1963-07-12 | 1973-06-25 | ||
JPS4817475B1 (ja) * | 1968-11-29 | 1973-05-29 | ||
JPS5241258A (en) * | 1975-09-22 | 1977-03-30 | Sanei Shiyokuhin Kougiyou Kk | Method of producing seasoned torn cuttlefish |
JPS53136557A (en) * | 1977-04-30 | 1978-11-29 | Osaka Kanetetsu Shiyokuhin Kk | Production of kneaded fish meat article and animal meat article containing dried cuttlefish |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5934595U (ja) | 1984-03-03 |
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