JPH0114717Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0114717Y2 JPH0114717Y2 JP9086084U JP9086084U JPH0114717Y2 JP H0114717 Y2 JPH0114717 Y2 JP H0114717Y2 JP 9086084 U JP9086084 U JP 9086084U JP 9086084 U JP9086084 U JP 9086084U JP H0114717 Y2 JPH0114717 Y2 JP H0114717Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- synthetic resin
- endless
- press
- pressure belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Paper (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
「考案の目的」
“産業上の利用分野”
抄紙機の圧搾部は普通、線接触する上下一対の
プレスロール間にエンドレスフエルトに乗つた湿
紙を通し、プレスロールの線圧により搾水するも
のであるが、近年下部プレスロールに代えて上面
がやや窪んだシユーを設け、シユーの緩い湾曲面
がプレスロールを抱えるように面接触し、両者間
を通過する湿紙を乗せたエンドレスフエルトの下
側に該エンドレスフエルトによつて従動する無端
状の加圧ベルトを配し、シユーで加圧ベルトを押
し上げ、これにつれてエンドレスフエルトをプレ
スロールに押しつけることによつて広いニツプ領
域を形成し、プレスロールとシユー間の面圧によ
り搾水効果を向上させた面圧ニツププレス装置が
開発された。本考案はかかる面圧ニツププレス装
置に用いる加圧ベルトに関するものである。
プレスロール間にエンドレスフエルトに乗つた湿
紙を通し、プレスロールの線圧により搾水するも
のであるが、近年下部プレスロールに代えて上面
がやや窪んだシユーを設け、シユーの緩い湾曲面
がプレスロールを抱えるように面接触し、両者間
を通過する湿紙を乗せたエンドレスフエルトの下
側に該エンドレスフエルトによつて従動する無端
状の加圧ベルトを配し、シユーで加圧ベルトを押
し上げ、これにつれてエンドレスフエルトをプレ
スロールに押しつけることによつて広いニツプ領
域を形成し、プレスロールとシユー間の面圧によ
り搾水効果を向上させた面圧ニツププレス装置が
開発された。本考案はかかる面圧ニツププレス装
置に用いる加圧ベルトに関するものである。
“従来の技術”
従来、面圧ニツププレス用加圧ベルトとして合
成繊維のモノフイラメントで製織した基布の片面
又は両面に合成樹脂層を設けたものがあつた。
成繊維のモノフイラメントで製織した基布の片面
又は両面に合成樹脂層を設けたものがあつた。
“考案が解決しようとする問題点”
従来の合成樹脂層を片面に設けた加圧ベルトは
基布が露出している面をエンドレスフエルト側に
配して使用するが、高速且つ高加圧下でフエルト
と苛酷な摩擦作用が行なわれ、且つ紙料中の化学
物質が摩擦熱の助勢を得て化学的影響を与えるの
でモノフイラメントの摩耗や化学的劣化が激しく
ベルトの寿命が短命で、又湿紙より搾出する水を
受容する空〓が少ないため搾水性が不充分であ
り、一方両面に合成樹脂層を設けた加圧ベルトは
フエルト側も表面が平滑な合成樹脂層であるから
耐摩耗性はよいが、湿紙からの搾水を受容する空
〓がないから搾水性が悪く、紙砕けなどの不良も
発生する場合が応々あるなどの問題点があつた。
基布が露出している面をエンドレスフエルト側に
配して使用するが、高速且つ高加圧下でフエルト
と苛酷な摩擦作用が行なわれ、且つ紙料中の化学
物質が摩擦熱の助勢を得て化学的影響を与えるの
でモノフイラメントの摩耗や化学的劣化が激しく
ベルトの寿命が短命で、又湿紙より搾出する水を
受容する空〓が少ないため搾水性が不充分であ
り、一方両面に合成樹脂層を設けた加圧ベルトは
フエルト側も表面が平滑な合成樹脂層であるから
耐摩耗性はよいが、湿紙からの搾水を受容する空
〓がないから搾水性が悪く、紙砕けなどの不良も
発生する場合が応々あるなどの問題点があつた。
「考案の構成」
“問題点を解決するための手段”
前記の問題点を解決するため下記の構成を考究
した。図面に基づき説明する。本考案の加圧ベル
トは合成繊維のフイラメントよりなる経糸２及び
緯糸３で製織した基布４の両面に硬度が高い合成
樹脂層５を設け、その一方の面に、その全面に亘
つて多数個の小穴６が穿設されている。該基布は
合成繊維のモノフイラメント又はマルチフイラメ
ントを用いて有端状に製織し、両端を接合して無
端状に製織したものであり、その材質はポリアミ
ド系、ポリエステル系などが用いられる。両面に
設けられる合成樹脂は硬度が高くJIS硬度90〜95
度であり、塗布、乾燥及びキユアーを行なつて合
成樹脂層を形成する。その材質はポリウレタン樹
脂、ABS樹脂などであり、特に弾性、耐摩耗性
がよいポリウレタン樹脂が好ましい。加圧ベルト
の合成樹脂層の一方の面に穿設された多数個の小
穴は直径が２〜10mm、深さが１〜８mm程度のもの
であり、整列していても、ランダムでもよいが全
面に亘り均一に分布していることが肝要である。
した。図面に基づき説明する。本考案の加圧ベル
トは合成繊維のフイラメントよりなる経糸２及び
緯糸３で製織した基布４の両面に硬度が高い合成
樹脂層５を設け、その一方の面に、その全面に亘
つて多数個の小穴６が穿設されている。該基布は
合成繊維のモノフイラメント又はマルチフイラメ
ントを用いて有端状に製織し、両端を接合して無
端状に製織したものであり、その材質はポリアミ
ド系、ポリエステル系などが用いられる。両面に
設けられる合成樹脂は硬度が高くJIS硬度90〜95
度であり、塗布、乾燥及びキユアーを行なつて合
成樹脂層を形成する。その材質はポリウレタン樹
脂、ABS樹脂などであり、特に弾性、耐摩耗性
がよいポリウレタン樹脂が好ましい。加圧ベルト
の合成樹脂層の一方の面に穿設された多数個の小
穴は直径が２〜10mm、深さが１〜８mm程度のもの
であり、整列していても、ランダムでもよいが全
面に亘り均一に分布していることが肝要である。
“作用”
本考案の加圧ベルト１を抄紙機の圧搾部に仕掛
けるには第２図の如く小穴を穿設した合成樹脂層
面をエンドレスフエルト７側に配して加圧シユー
８、ガイドロール９及びテンシヨンロール１０間
に掛け渡す。プレスロール１１と該加圧シユーで
挾まれる領域で、湿紙１２を乗せた該エンドレス
フエルトと合流する。エンドレスフエルトを２枚
用いる場合は、湿紙はエンドレスフエルトの間に
挾まれる。該加圧シユーで該加圧ベルトを押し上
げ、これに密接する該エンドレスフエルトと共に
該湿紙を該プレスロールに押しつけ強圧を加える
と湿紙より搾り出された水はエンドレスフエルト
を通つて加圧ベルトに流下し、その一部は表面を
伝わつて流出するが、大部分は多数の小穴に収容
されニツプ部を通過後ガイドロール９で加圧ベル
トが反転する際円心力で放出される。
けるには第２図の如く小穴を穿設した合成樹脂層
面をエンドレスフエルト７側に配して加圧シユー
８、ガイドロール９及びテンシヨンロール１０間
に掛け渡す。プレスロール１１と該加圧シユーで
挾まれる領域で、湿紙１２を乗せた該エンドレス
フエルトと合流する。エンドレスフエルトを２枚
用いる場合は、湿紙はエンドレスフエルトの間に
挾まれる。該加圧シユーで該加圧ベルトを押し上
げ、これに密接する該エンドレスフエルトと共に
該湿紙を該プレスロールに押しつけ強圧を加える
と湿紙より搾り出された水はエンドレスフエルト
を通つて加圧ベルトに流下し、その一部は表面を
伝わつて流出するが、大部分は多数の小穴に収容
されニツプ部を通過後ガイドロール９で加圧ベル
トが反転する際円心力で放出される。
本考案の加圧ベルトは一方の面の合成樹脂層に
多数箇の小穴が穿設されており、且つ合成樹脂は
硬度が高いから強圧を受けても小穴の縁部はつぶ
れず直径が狭まるようなことはないから、水はき
わめて容易に収容でき、次いで円心力で放出され
るので搾水性がきわめてよく、基布に用いた合成
繊維のフイラメントと基布の両面に設けた硬度の
高い合成樹脂層の相乗作用により耐摩耗性が優
れ、強度が非常に大きく、寸法安定性が良好であ
る等種々の効果がある。
多数箇の小穴が穿設されており、且つ合成樹脂は
硬度が高いから強圧を受けても小穴の縁部はつぶ
れず直径が狭まるようなことはないから、水はき
わめて容易に収容でき、次いで円心力で放出され
るので搾水性がきわめてよく、基布に用いた合成
繊維のフイラメントと基布の両面に設けた硬度の
高い合成樹脂層の相乗作用により耐摩耗性が優
れ、強度が非常に大きく、寸法安定性が良好であ
る等種々の効果がある。
第１図は本考案の加圧ベルトの斜視図、第２図
はそれを使用した抄紙機の圧搾部の説明図であ
る。図において、１……加圧ベルト、２……経
糸、３……緯糸、４……基布、５……合成樹脂
層、６……小穴、７……エンドレスフエルト、８
……加圧シユー、１１……プレスロール、１２…
…湿紙。
はそれを使用した抄紙機の圧搾部の説明図であ
る。図において、１……加圧ベルト、２……経
糸、３……緯糸、４……基布、５……合成樹脂
層、６……小穴、７……エンドレスフエルト、８
……加圧シユー、１１……プレスロール、１２…
…湿紙。
Claims (1)
- プレスロールと加圧シユーとが面接触する抄紙
機の面圧ニツププレスで、ニツプを通過するエン
ドレスフエルトと湿紙を該加圧シユー側より該プ
レスロールに押しつける加圧ベルトにおいて、合
成繊維のフイラメントよりなり、無端状に形成し
た基布の両面に硬度の高い合成樹脂層が設けられ
ていて、そのエンドレスフエルトに接する面に全
面に亘り、多数個の小穴を穿設してなることを特
徴とする抄紙機の面圧ニツププレス用加圧ベル
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9086084U JPS617600U (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 抄紙機の面圧ニツププレス用加圧ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9086084U JPS617600U (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 抄紙機の面圧ニツププレス用加圧ベルト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS617600U JPS617600U (ja) | 1986-01-17 |
| JPH0114717Y2 true JPH0114717Y2 (ja) | 1989-04-28 |
Family
ID=30646233
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9086084U Granted JPS617600U (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 抄紙機の面圧ニツププレス用加圧ベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS617600U (ja) |
-
1984
- 1984-06-20 JP JP9086084U patent/JPS617600U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS617600U (ja) | 1986-01-17 |
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