[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH0996430A - 蒸発式加湿器 - Google Patents

蒸発式加湿器

Info

Publication number
JPH0996430A
JPH0996430A JP7277142A JP27714295A JPH0996430A JP H0996430 A JPH0996430 A JP H0996430A JP 7277142 A JP7277142 A JP 7277142A JP 27714295 A JP27714295 A JP 27714295A JP H0996430 A JPH0996430 A JP H0996430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
power
heating
hot water
electric power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7277142A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Morito
克美 森戸
Takashi Araki
隆 荒木
Tadashi Yamaguchi
正 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7277142A priority Critical patent/JPH0996430A/ja
Publication of JPH0996430A publication Critical patent/JPH0996430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Humidification (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転開始から水蒸気の発生までの立上がり時
間を短縮する場合に、運転開示時の電力調整を可能とす
る蒸気式加湿器の提供する。 【解決手段】 大電力加熱時に、可変電熱ヒータの電力
を少なくとも高低の2段階に切替制御することにより、
加湿器が接続される配電系統の許容電流に合わせて使用
電力を選択することができ、ブレーカのトリップに起因
する停電等により他の電気機器に対しての悪影響を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水槽内の水を蒸発
させて室内を加湿する蒸発式(スチーム式)加湿器に係
り、特に水の沸騰前の初期加熱時の電力調整が可能な加
湿器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、加湿器本体の内部に電熱ヒータ
を設け、この電熱ヒータの発熱により加湿器内の内蔵さ
れる水槽内の水を蒸発させて室内を加湿するようにした
蒸発式加湿器が知られている。この種の加湿器の従来例
として、特開平4−335942号公報、特開平4−3
35943号公報、特開平5−71790号公報が挙げ
られる。
【0003】従来の蒸発式加湿器では、内蔵される比較
的大型の水槽から小形の水槽に水を一旦移した後、この
小形の水槽において電熱ヒータにより加熱して水蒸気を
発生させる構造が採用されている。
【0004】しかし、上述の2槽方式では内部構造が複
雑となり、洗浄あるいはその他の取扱い上の利便性に欠
ける等の不具合があった。
【0005】そこで、水槽を大型の水槽一つにし、この
大型水槽において水を加熱するようにして構成を簡素化
することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水槽を
大型にすると、水蒸気が安定に発生するまでの時間(沸
騰時間)を短縮化するために最初に大電力で加熱し、沸
騰した後は水蒸気発生に必要な小電力に切替えることが
考えられるが、一般に、電力需要家には許容電力使用量
が設定されており、許容電流を越えて使用するとサーキ
ットブレーカがトリップするようになっている。加湿器
の運転によってブレーカが作動することは、他の電気機
器の動作に悪影響を与えることになる。
【0007】そこで、電気機器の使用状態に合わせて、
大電力加熱時での電力を切替えることができれば便利で
あり、電力の使用状況に適合した運転開始が可能とな
る。
【0008】本発明の目的は、運転開始から水蒸気の発
生までの立上がり時間を短縮する場合に、運転開示時の
電力調整を可能とする蒸気式加湿器の提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1にに記載の発明は、加湿器内に設けられた
水槽内の水を加熱手段により加熱蒸発させて水蒸気を放
出する蒸発式加湿器において、前記加熱手段は選択的に
電力調整可能な可変電熱ヒータであり、前記水槽内の水
の温度を検出する湯温センサと、前記湯温センサからの
湯温度検出信号に基づいて、前記水槽内の水が沸騰する
まで前記可変電熱ヒータにより大電力加熱を行い、沸騰
後は前記可変電熱ヒータにより小電力加熱を行う制御信
号を前記加熱手段に出力する湯温制御手段とを備え、前
記湯温制御手段は、さらに、前記大電力加熱時に、前記
可変電熱ヒータの電力を少なくとも高低の2段階に切替
制御可能に構成される。
【0010】本発明によれば、大電力加熱時に、前記可
変電熱ヒータの電力を少なくとも高低の2段階に切替制
御することが可能であるので、当該加湿器が接続される
配電系統の許容電流に合わせて使用電力を選択すること
ができ、ブレーカのトリップに起因する停電等により他
の電気機器に対して悪影響を与えることがない。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記湯温制御手段は、前記電力切替手
段で前記ヒータの電力が高に設定された場合に、前記湯
温センサで検出した水温が沸騰直前の第1設定温度より
も低い第2設定温度を超えてからの時間が所定時間を上
回ったときに前記ヒータの電力を自動的に低に切替える
制御信号を出力するよう構成される。
【0012】本発明によれば、大電力加熱時の電力を
『高』に設定した場合でも、第2設定温度を超えてから
の時間が所定時間を上回れば、ヒータの電力が自動的に
『低』に切替えられるので、大電力加熱じ時の無駄な電
力消費の抑制、および不用意なブレーカトリップを未然
に防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0014】(I) 加湿器の構造 図1に、本発明に係る蒸発式加湿器(以下、単に加湿器
という。)の外観構造を示す。
【0015】図1において、加湿器1は、加湿器本体と
なる外筒2と、外筒2の上部に開閉自在に設けられ水槽
3の上部開口を覆う天蓋5と、外筒2内に挿脱自在に収
容された水槽3と、外筒2内に設けられ水槽3内の水を
加熱する加熱装置12とを有して構成される。外筒2の
外周部には表示パネル6が設けられ、表示パネル6は運
転状態を表示する表示部7と、運転操作のための操作部
8からなる。
【0016】図2に、表示パネル6の一例を示す。表示
部7には給水表示ランプ、湯温表示ランプ等が設けら
れ、操作部8には運転切替スイッチ9および運転スイッ
チ10が設けられている。
【0017】図3に、加湿器1の内部構造例を示す。図
3において、加湿器1は略円筒状に成形された合成樹脂
製の外筒2と、アルミニウム板を略円筒状に絞り加工し
て外筒2の内側に嵌合固定された内筒11と、外筒2の
底部に装着された合成樹脂製の底板25とから構成され
ている。
【0018】外筒2において、当該外筒2内に収納され
る水槽3の底部に当接する位置に加熱装置12が設けら
れている。加熱装置12はアルミダイカスト製でドーナ
ツ状の加熱板26にシーズヒータからなる大ヒータ13
(例えば、500W)と小ヒータ14(例えば、300
W)とが同心状に埋設されてなる。加熱板26の中央部
には、検出装置15が設けられており、検出装置15は
外筒2内の水槽3の収納の有無を検知するリードスイッ
チ22と、水槽3内の水16の温度を検出するためのさ
ーミスタ等の湯温センサ23からなる。
【0019】水槽3は、少なくとも内面(水に接する
面)側にフッ素樹脂が予めコーティングされたプレコー
トアルミニウム板がプレス成形によって絞り加工されて
成る。水槽3の上端部には、持ち運び用の合成樹脂製の
把手4が回動自在に装着されている。
【0020】天蓋5は、枢支軸27を回動軸として開閉
自在に形成され、枢支軸27の点対称位置には天蓋5の
閉状態をロックするロック装置18が設けられている。
【0021】大ヒータ13および/または小ヒータ14
の加熱により水槽3内に発生した水蒸気は、矢印に示す
ように、蒸気通路形成部材24によって形成された通路
を経由し、天蓋5の上部に設けられた蒸気吐出口17か
ら大気中に放散される。この水蒸気により室内の湿度が
適正に保たれる。
【0022】なお、湿度の制御は、相対湿度センサ(図
示せず。)により室内の湿度を検出し、この湿度検出信
号に基づいてマイクロコンピュータを用いた制御装置に
より行われる。
【0023】図4に、検出装置15の例を示す。加熱装
置12の中心に位置する19の頭部には可動部材20が
支持部材19の軸方向にスライド可能に支持部材19の
頭部を覆って装着され、この可動部材20は支持部材1
9に巻回されたバネ21によって通常時に浮上状態を維
持し、水槽3が収納されたときのみ水槽3の底面に押さ
れて降下するようになっている。また、支持部材19の
頭部には可動部材20が支持部材19の頂面に接したと
き当該可動部材20の内底面に当接可能に、リードスイ
ッチ22および湯温センサ23が埋設されている。この
湯温センサ23による湯温検出信号は、後述する湯温制
御に供される。
【0024】(II)湯温制御装置 図5に、本発明に係る湯温制御装置のブロック図を示
す。
【0025】湯温制御装置は、電源回路、加熱制御回
路、湯温検出手段となる湯温検出回路、湯温制御手段と
なる湯温コントロール回路、各種設定スイッチ類からな
る。
【0026】電源回路において、交流電源30がトラン
ス35の一次巻線に配線され、トランス35の二次巻線
にはダイオードブリッジからなる全波整流回路36の交
流入力側が接続され、整流回路36の直流出力側から電
源電圧VCCが出力され、さらに3端子レギュレータ等
の定電圧回路43を介して電源電圧VDDが出力され
る。この電源電圧VDDは、当該湯温制御回路の必要な
各部に分配供給される。なお、電位レベルでは、VDD
は正(+)電位、VSSは負(−またはGND)電位と
する。電源回路の一次側には、大ヒータ13および小ヒ
ータ14と、これらの駆動を制御する加熱制御回路の一
部が接続されている。
【0027】加熱制御回路は次の通りである。トランス
35の一次巻線の両端間には大ヒータ13が大ヒータス
イッチ31(リレー接点)を介して接続され、同様に小
ヒータ14がダイオード33および小ヒータスイッチ3
2(リレー接点)を介して接続されている。ダイオード
33にはこのダイオード33のバイパス回路をON/O
FFする切替えスイッチ34(リレー接点)が接続され
ている。大ヒータスイッチ31の開閉動作は整流回路3
6の直流側のVDD側に接続されたリレー37に連動
し、同様に小ヒータスイッチ32は整流回路36の直流
側のVDD側に接続されたリレー39に連動し、同様に
切替スイッチ34は整流回路36の直流側のVDD側に
接続されたリレー41に連動する。
【0028】リレー37の他端は切替駆動回路38に、
リレー39の他端は切替駆動回路40に、リレー41の
他端は切替駆動回路42にそれぞれ接続されている。こ
れらの切替駆動回路38、40、42は制御回路45か
らのヒータ制御信号A、B、Cによって励磁動作が制御
される。
【0029】湯温検出回路は、支持部材19の頭部(図
3参照)に埋設された湯温センサ23と、この湯温セン
サ23の出力を有効または無効にするスイッチ44を備
え、その湯温検出信号Tは制御回路45のA/D変換器
変換入力ポートに入力され、湯温制御に供される。
【0030】湯温コントロール回路は、マイクロコンピ
ュータからなる制御回路45で構成され、湯温センサ2
3からの湯温検出信号Tに基づいて、水槽3内の1表示
パネル6の温度を後述する制御アルゴリズム(図6参
照)に従って制御するヒータ制御信号A、B、およびC
を切替駆動回路38、40、42にそれぞれ個別に出力
する。この制御アルゴリズムは、制御プログラムとして
制御回路45内のROMあるいはEEPROM等のメモ
リに格納され、CPUの統括的な制御下において実行さ
れる。なお、この制御アルゴリズムをディスクリート素
子を用いたシーケンス回路により実現することは、本発
明の範囲内に止まることが明らかである。
【0031】制御回路45には運転モードを加温モード
と加湿モードとを水温および湿度に基づいて自動的に切
替えて所望に湿度になるように制御する自動運転と、湿
度に関係なく強運転および弱運転からなる連続の手動運
転都に選択的に切替え操作するための運転切替スイッチ
9、当該加湿器の運転を入/切するための運転スイッチ
10が接続されている。
【0032】(III) 制御動作 (i) 概要動作 まず、図7および図8を参照して、本発明に係る湯温制
御の概要を説明する。
【0033】すなわち、本実施の形態において、湯温制
御に際しての基本的な考え方は、水槽3内に水蒸気が発
生する沸騰温度T1℃(例えば、98℃)に達するまで
加温モードである高エネルギモード(高電力加熱モー
ド)MHで急速加熱を行い、沸騰後は加湿に必要な低エ
ネルギモードMLで加熱するものである。ここにいうエ
ネルギとは、本実施の形態で採用される電熱ヒータへの
供給電力の他、例えばガスや石化燃料の燃焼機等の熱源
による熱も含まれる。
【0034】高エネルギモードMHの具体例としては、
水蒸気が発生する沸騰温度に達するまで複数の加熱ユニ
ットを同時かつ連続的もしくは定量的に駆動する方式、
加湿モードである低エネルギモード(小電力加熱モー
ド)MLとしては、沸騰後に複数の加熱ユニットのうち
の少なくとも一つを選択的に駆動する方式が可能であ
る。本実施の形態では、図7に示すように、水蒸気が発
生する沸騰温度に達するまでの時間、複数の電熱ヒータ
ユニットである大ヒータ13、小ヒータ14に同時通電
して大電力加熱モードMH(両ヒータ13、14が共に
ONの800W、または大ヒータ13がONで小ヒータ
14がOFFの500W、この切替えは電力切替えスイ
ッチ46で行う。)による急速加熱を行い、沸騰後は複
数の電熱ヒータユニットである大ヒータ13、小ヒータ
14のうちのいずれか、すなわち小ヒータ14に選択的
に通電することにより小電力加熱モードML(300
W)に切替えて加湿を行う方式を開示する。
【0035】また、本実施の形態のより具体的な態様で
は、大電力加熱モードMHから小電力加熱モードMLへ
の切替基準温度T1℃を水槽3内の水16の沸騰直前の
設定温度T1=98℃に設定し、無駄な電力の消費を防
止する。
【0036】さらに、本実施の形態では、水槽3内の湯
量が少ないとき、温度設定手段(ステップ115)によ
り沸騰直前の切替設定温度TB=98℃(第1設定温
度)を相対的に低い95℃(第2設定温度)に変更可能
とし、湯温センサ23の検出時間の応答遅れに起因する
水量の少ないときの大電力急速加熱時の過剰な水蒸気の
発生をより効果的に抑制する。 (ii)詳細動作 図6に、本発明に係る湯温制御装置の制御アルゴリズム
を示す。
【0037】ステップ100において、制御回路45は
運転スイッチ10のON/OFFを確認する。運転スイ
ッチ10がONの場合(Y)はステップ101に進み、
運転スイッチ10がOFFの場合(N)はステップ10
2に進んで大ヒータ13、小ヒータ14共に通電せず、
全ヒータをOFFとする。
【0038】a)運転開始時の湯温追従制御 ステップ101では、湯温センサ23からの湯温検出信
号Tとヒータ切替基準温度TA=85℃とを比較して運
転開示時の湯温に適合する加熱制御を行う。すなわち、
運転開始時の水16の温度がヒータ切替基準温度TA=
85℃未満である場合の電力切替スイッチ46の設定状
態によって、大電力加熱モードMHでの使用ヒータが選
択される。したがって、ステップ101での比較の結
果、T≧TAの場合(N)はステップ107にジャンプ
し、加湿モードである小電力加熱モードMLに入る。一
方、T<TAの場合(Y)はステップ103に進む。
【0039】b)電力切替スイッチ46の設定追従制御 ステップ103では、電力切替スイッチ46の手動設定
状態が800Wであるか、500Wであるかを確認し、
その設定状態に適合する加熱制御を行う。
【0040】すなわち、一般に電力の需要家には許容電
力使用量が設定されており、許容電流を越えて使用する
とサーキットブレーカがトリップするようになってい
る。このように、電力需要家、特に、許容電流の小さい
(例えば、15A)一般家庭では電流量の制限が厳し
く、他の電気機器の使用時に800Wで加湿器を運転す
ると、ブレーカがトリップする可能性がある。そこで、
電気機器の使用状態に合わせて、加湿器1の大電力加熱
モードMHでのワット数を手動で切替ることができれば
便利であり、電力の使用状況に適合した運転が可能とな
る。
【0041】いま、電力切替スイッチ46の設定が80
0Wの場合、ステップ104により小ヒータ14に通電
が行われ、ステップ105に進み、さらにステップ10
5で大ヒータ13にも通電が行われるので合計800W
の電力で加熱が行われることになる。一方、設定が50
0Wの場合、ステップ105において大ヒータ13のみ
に通電が行われる。この処理により、電力切替スイッチ
46の設定状態に適合するヒータの自動切替えが可能と
なる。
【0042】c)水量追従制御 次に、本実施の形態では水16の湯温を定期的に監視
し、単位時間当たりの湯温の上昇率により水槽3内の水
量を検出し、水量に応じた加熱制御を行う。なおこの上
昇率によって水量ではなく、気圧もしくは高度を判断す
るようにしても良く、水量と気圧もしくは高度の判断を
同じ判断レベルで判断するか、異なるレベルで判断する
かを機器に合わせて設定をすれば良い。
【0043】さて、ステップ106のタイマにより、時
間が1分経過するごとに、処理はステップ113に進
み、湯温センサ23からの湯温検出信号Tを取り込む。
次いで、ステップ114において、現在の湯温が前回サ
ンプリング時(1分前)の湯温と比較する。比較の結
果、温度上昇分が9deg 以上の場合はステップ115に
進む。このステップ113、114は水量検出手段を構
成する。
【0044】ステップ115では、温度上昇分が9deg
以上の場合を『水量が少ない』と判断し、大電力加熱モ
ードMHから小電力加熱モードMLへの切替設定温度T
Bを98℃(第1設定温度)から95℃(第2設定温
度)に設定変更した後、ステップ107に進む。この処
理により、水槽3内の水量が少ない場合の過剰加熱によ
る水蒸気の過剰放出を防止し、かつ無駄な電力消費を抑
制することができる。一方、温度上昇分が9deg 未満の
場合はそのままステップ107に進む。
【0045】ステップ107では、湯温検出信号Tとヒ
ータ切替基準温度TBとを比較する。比較の結果、湯温
検出信号Tが98℃(小水量では95℃)に達した場合
(N)はステップ116にジャンプして加湿モードの小
電力加熱モードMLに入る。湯温検出信号Tが98℃
(小水量では95℃)未満の場合(Y)はステップ10
8に進む。
【0046】ステップ108では、小電力化および何ら
かの異常対策のために、加温モードに入り、85℃を越
えてから、第1タイマ時間t1(=6分)を経過したか
否かを確認する。第1タイマ時間t1を経過した場合
(Y)はステップ109において小ヒータ14をOFF
とし、ヒータを500Wとしてステップ110に進む。
第1タイマ時間t1に達しない場合(N)はそのままス
テップ110に進む。
【0047】d)使用環境適合制御 加湿器1の使用環境が高地である場合、水16の沸点が
ヒータ切替基準温度TBが98℃に達しない場合があ
る。その結果、98℃の設定状態のまま使用した場合
に、加湿モードの小電力加熱モードMLへの自動切替え
が行われず、水16自体はすでに沸騰しているにもかか
わらず、依然として大電力加熱モードMHで運転を継続
し、大電力加熱により、過剰に水蒸気を発生させてしま
うことになる。そこで、大電力加熱モードMHには時間
制限を設け、所定時間経過した場合には高地での使用で
あると見做し、加湿モードの小電力加熱モードMLに強
制的に移行するよう制御する。
【0048】したがって、ステップ110では、加温モ
ードに入り、85℃を越えてから、第2タイマ時間t1
(=10分)を経過したか否かを確認する。第2タイマ
時間t2を経過した場合(Y)はステップ116にジャ
ンプし、加湿モードの小電力加熱モードMLに入る。第
2タイマ時間t2に達しない場合(N)はステップ11
1に進む。
【0049】ステップ111では、湯温検出信号Tとヒ
ータ切替基準温度TBとを比較する。比較の結果、湯温
検出信号Tが98℃(小水量では95℃)に達した場合
(Y)はステップ116にジャンプして加湿モードの小
電力加熱モードMLに入る。湯温検出信号Tが98℃
(小水量では95℃)未満の場合(N)はステップ11
2にジャンプする。
【0050】ステップ112では、運転スイッチ10が
ONか否かを確認し、ON(Y)の場合はステップ10
3に進み、上述の動作を繰り返す。運転スイッチ10が
OFFの場合(N)はステップ102により大ヒータ1
3および小ヒータ14をOFFとする。
【0051】以上の処理により大電力加熱モードMHか
ら小電力加熱モードMLに移行すると湿度センサからの
湿度検出信号に基づいて、湿度制御が行われる。
【0052】図8に、本発明による温度制御と湿度制御
との相間を示す。なお、図8において、湯温グラフの縦
軸は説明の都合上、正負を逆に表示してある。
【0053】図8を参照して、運転スイッチ10がON
になると、大電力加熱モードMHに入り、ヒータは80
0Wまたは500Wで加熱を行う。この加熱によって水
16の温度Tは徐々に上昇する。水16の温度がヒータ
切替基準温度T1に達すると、小電力加熱モードMLに
入り、300Wのヒータで運転され、必要な水蒸気が継
続的に発生し、室内の湿度Hが徐々に上昇する。
【0054】湿度Hが設定湿度に達すると、ヒータは例
えば150Wに切替えられ、極小電力加熱モードML1
で運転されることになる。なお、図7は300WをON
−OFFデューテイ制御で175Wにする場合の例が示
されており、マイコンからの制御信号Cを図7のように
して制御すれば『175W』での制御が可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上の通り、請求項1記載の発明によれ
ば、大電力加熱時に、前記可変電熱ヒータの電力を少な
くとも高低の2段階に切替制御することが可能であるの
で、当該加湿器が接続される配電系統の許容電流に合わ
せて使用電力を選択することができ、ブレーカのトリッ
プに起因する停電等により他の電気機器に対して悪影響
を与えることがない。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、大電力加
熱時の電力を『高』に設定した場合でも、第2設定温度
を超えてからの時間が所定時間を上回れば、ヒータの電
力が自動的に『低』に切替えられるので、大電力加熱じ
時の無駄な電力消費の抑制、および不用意なブレーカト
リップを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加湿器の実施例を示す外観斜視図
である。
【図2】操作パネルの説明図である。
【図3】本発明に係る加湿器の実施例を示す縦断面図で
ある。
【図4】本発明に係る検出器の構成例を示す縦断面図で
ある。
【図5】本発明に係る加湿器の温度制御回路の実施例を
示す縦断面図である。
【図6】本発明に係る温度制御回路の制御アルゴリズム
を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る温度制御動作を示すタイムチャー
トである。
【図8】本発明に係る温度および湿度の制御動作を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
1 加湿器 2 外筒 3 水槽 4 把手 5 天蓋 6 表示パネル 7 表示部 8 操作部 9 運転切替スイッチ 10 運転スイッチ 11 内筒 12 加熱装置 13 大ヒータ 14 小ヒータ 15 検出装置 16 水 17 蒸気吐出口 18 ロック装置 19 支持部材 20 可動部材 21 バネ 22 リードスイッチ 23 湯温センサ 24 蒸気通路形成部材 30 交流電源 31 大ヒータスイッチ 32 小ヒータスイッチ 33 ダイオード 34 切替スイッチ 35 トランス 36 整流回路 37 リレー 38 切替駆動回路 39 リレー 40 切替駆動回路 41 リレー 42 切替駆動回路 43 定電圧回路 44 温度センサスイッチ 45 制御回路 47 安全スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加湿器内に設けられた水槽内の水を加熱
    手段により加熱蒸発させて水蒸気を放出する蒸発式加湿
    器において、 前記加熱手段は選択的に電力調整可能なヒータであり、
    前記水槽内の水の温度を検出する湯温センサと、前記湯
    温センサからの湯温度検出信号に基づいて、前記水槽内
    の水が沸騰するまで前記ヒータにより大電力加熱を行
    い、沸騰後は前記ヒータにより小電力加熱を行う制御信
    号を前記加熱手段に出力する湯温制御手段と、前記大電
    力加熱時に、前記ヒータの電力を少なくとも高低の2段
    階に切替える電力切替手段とを備えたことを特徴とする
    蒸発式加湿器。
  2. 【請求項2】 前記湯温制御手段は、前記電力切替手段
    で前記ヒータの電力が高に設定された場合に、前記湯温
    センサで検出した水温が沸騰直前の第1設定温度よりも
    低い第2設定温度を超えてからの時間が所定時間を上回
    ったときに前記ヒータの電力を自動的に低に切替える制
    御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の蒸
    発式加湿器。
JP7277142A 1995-09-29 1995-09-29 蒸発式加湿器 Pending JPH0996430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7277142A JPH0996430A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 蒸発式加湿器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7277142A JPH0996430A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 蒸発式加湿器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0996430A true JPH0996430A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17579390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7277142A Pending JPH0996430A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 蒸発式加湿器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0996430A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027907A (ja) * 1999-05-18 2001-01-30 General Electric Co <Ge> インテリジェント電子デバイスにおいて異常状態を予知する方法
JP2009008390A (ja) * 2008-10-16 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置、空気調和装置の運転方法
CN106200535A (zh) * 2016-08-29 2016-12-07 珠海格力电器股份有限公司 水箱中的红外加湿装置的控制方法和装置
JP2021181955A (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 エスペック株式会社 環境形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027907A (ja) * 1999-05-18 2001-01-30 General Electric Co <Ge> インテリジェント電子デバイスにおいて異常状態を予知する方法
JP2009008390A (ja) * 2008-10-16 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置、空気調和装置の運転方法
JP4670935B2 (ja) * 2008-10-16 2011-04-13 三菱電機株式会社 空気調和装置の運転方法
CN106200535A (zh) * 2016-08-29 2016-12-07 珠海格力电器股份有限公司 水箱中的红外加湿装置的控制方法和装置
CN106200535B (zh) * 2016-08-29 2019-04-02 珠海格力电器股份有限公司 水箱中的红外加湿装置的控制方法和装置
JP2021181955A (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 エスペック株式会社 環境形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5367602A (en) Control apparatus and method for electric heater with external heat source
US5042179A (en) Steam iron having plural heating elements and a control circuit regulating timed heating element power
US4818845A (en) Storage type electric water heater having a closed circulation loop provided with a bubble pump
JPH0996430A (ja) 蒸発式加湿器
KR101004321B1 (ko) 가열 조리기기의 제어 장치
JPH0996427A (ja) 蒸発式加湿器
JPH0996429A (ja) 蒸発式加湿器
JP3594377B2 (ja) 蒸発式加湿器
JP2002081717A (ja) 加湿器
JPH11281155A (ja) 湯沸し装置
JP7093510B2 (ja) 貯湯給湯装置
JPS6139565B2 (ja)
JP2850417B2 (ja) 電気湯沸かし器
JP2000104960A (ja) 加湿器
JPH05126402A (ja) 熱電併給装置
JPS6123457B2 (ja)
JP2000104958A (ja) 加湿器
JPS624621B2 (ja)
JPH05305029A (ja) ジャー炊飯器
JP2005274038A (ja) コージェネレーションにおける給湯システム
JPH04359728A (ja) 加湿装置
JP3563243B2 (ja) 加熱調理装置
JP3770188B2 (ja) 給湯装置
JP2000083822A (ja) 電気湯沸かし器
JPH08299180A (ja) 電気湯沸かし器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040409

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040810