JPH0992210A - 二重管形低圧水銀蒸気放電ランプとランプ装置および照明装置 - Google Patents
二重管形低圧水銀蒸気放電ランプとランプ装置および照明装置Info
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- JPH0992210A JPH0992210A JP24305995A JP24305995A JPH0992210A JP H0992210 A JPH0992210 A JP H0992210A JP 24305995 A JP24305995 A JP 24305995A JP 24305995 A JP24305995 A JP 24305995A JP H0992210 A JPH0992210 A JP H0992210A
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】低圧水銀蒸気放電ランプを低温雰囲気で始動さ
せる場合は光束の立上がりが遅くなり、また安定点灯中
に発光管が過度に温度上昇すると輝度が下がるという問
題がある。 【解決手段】気密空間をなした透光性外管20に、電極
13が封装されかつ水銀および希ガスが封入されてなる
発光管10を収容し、上記発光管10と外管20との間
に、これら発光管と外管を熱伝導可能に連結するシリコ
ンゴム25などのような熱伝導性部材を設けたことを特
徴とする。上記の構成によれば、低温雰囲気で始動する
と外管内の断熱空間の保温作用により発光管の温度上昇
が促される。また、発光管の温度が過剰に上昇しようと
すると、シリコンゴムを通じて発光管の熱が外管に逃が
される。よって、周囲の温度変化による輝度の変動を抑
止することができる。
せる場合は光束の立上がりが遅くなり、また安定点灯中
に発光管が過度に温度上昇すると輝度が下がるという問
題がある。 【解決手段】気密空間をなした透光性外管20に、電極
13が封装されかつ水銀および希ガスが封入されてなる
発光管10を収容し、上記発光管10と外管20との間
に、これら発光管と外管を熱伝導可能に連結するシリコ
ンゴム25などのような熱伝導性部材を設けたことを特
徴とする。上記の構成によれば、低温雰囲気で始動する
と外管内の断熱空間の保温作用により発光管の温度上昇
が促される。また、発光管の温度が過剰に上昇しようと
すると、シリコンゴムを通じて発光管の熱が外管に逃が
される。よって、周囲の温度変化による輝度の変動を抑
止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重管形蛍光ラン
プで代表される二重管形低圧水銀蒸気放電ランプとその
ランプ装置およびこのランプを用いた照明装置に関す
る。
プで代表される二重管形低圧水銀蒸気放電ランプとその
ランプ装置およびこのランプを用いた照明装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、液晶表示装置のバックライトとし
て消費電力の小さな蛍光ランプが使用されており、小形
の液晶表示装置では冷陰極蛍光ランプも使用されてい
る。しかしながら、このような蛍光ランプは点灯時の発
熱量が小さいため発光管の温度が雰囲気温度によって大
きな影響を受け易いという問題がある。すなわち、例え
ば蛍光ランプを氷点下で始動した場合、封入してある水
銀が蒸発し難いから蒸気圧が上昇するまでに長い時間を
要し、所定の明るさになるまで数分間待たなければなら
ず、よって低温状況における立上がり特性が良くないと
いう不具合がある。
て消費電力の小さな蛍光ランプが使用されており、小形
の液晶表示装置では冷陰極蛍光ランプも使用されてい
る。しかしながら、このような蛍光ランプは点灯時の発
熱量が小さいため発光管の温度が雰囲気温度によって大
きな影響を受け易いという問題がある。すなわち、例え
ば蛍光ランプを氷点下で始動した場合、封入してある水
銀が蒸発し難いから蒸気圧が上昇するまでに長い時間を
要し、所定の明るさになるまで数分間待たなければなら
ず、よって低温状況における立上がり特性が良くないと
いう不具合がある。
【0003】このような不具合を改善する手段として、
蛍光ランプの周囲に低温補償用のヒータを設けるなどの
工夫がなされている。しかし、このような構造は、ヒー
タおよびヒータ制御用の温度ヒューズやサーミスタ等を
必要とするから部品点数が増し、またこれら部品が光を
遮るなどの不具合がある。
蛍光ランプの周囲に低温補償用のヒータを設けるなどの
工夫がなされている。しかし、このような構造は、ヒー
タおよびヒータ制御用の温度ヒューズやサーミスタ等を
必要とするから部品点数が増し、またこれら部品が光を
遮るなどの不具合がある。
【0004】一方、実公平4−52932号公報には、
発光管を気密性の外管に収容して二重管構造にするとい
う提案がなされている。発光管を外管に収容して二重管
構造にすると、発光管の周囲が断熱空間で囲まれるから
ランプを始動した場合、発光管から発せられる熱の逃げ
るのが抑止され、発光管の温度上昇を促し、光束の立上
がりが素早くなる。
発光管を気密性の外管に収容して二重管構造にするとい
う提案がなされている。発光管を外管に収容して二重管
構造にすると、発光管の周囲が断熱空間で囲まれるから
ランプを始動した場合、発光管から発せられる熱の逃げ
るのが抑止され、発光管の温度上昇を促し、光束の立上
がりが素早くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成した二重管構造の蛍光ランプの場合、低温雰
囲気で長時間点灯したり、大きなランプ電力を投入して
大きな輝度を得ようとしたり、または特に周囲の温度が
高い状況で長時間点灯すると、外管内の断熱空間の断熱
作用により、むしろ発光管が過度に温度上昇することが
ある。このように過度な温度上昇を生じると、水銀の蒸
気圧が最適値を越えるようになり、水銀の自己吸収が生
じて逆に輝度の低下を招くという不具合がある。
ように構成した二重管構造の蛍光ランプの場合、低温雰
囲気で長時間点灯したり、大きなランプ電力を投入して
大きな輝度を得ようとしたり、または特に周囲の温度が
高い状況で長時間点灯すると、外管内の断熱空間の断熱
作用により、むしろ発光管が過度に温度上昇することが
ある。このように過度な温度上昇を生じると、水銀の蒸
気圧が最適値を越えるようになり、水銀の自己吸収が生
じて逆に輝度の低下を招くという不具合がある。
【0006】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするのは、低温雰囲気では光束の
立上がりを促し、安定点灯中には発光管の過度な温度上
昇を防止して輝度の低下を抑止した二重管形低圧水銀蒸
気放電ランプとそのランプ装置および照明装置を提供し
ようとするものである。
たもので、その目的とするのは、低温雰囲気では光束の
立上がりを促し、安定点灯中には発光管の過度な温度上
昇を防止して輝度の低下を抑止した二重管形低圧水銀蒸
気放電ランプとそのランプ装置および照明装置を提供し
ようとするものである。
【0007】
[構成]請求項1の発明は、気密空間を有する透光性外
管と;この外管に収容され、放電空間に電極が封装され
ているとともに、水銀および希ガスが封入されてなる発
光管と;上記発光管と外管との間に設けられ、これら発
光管と外管を熱伝導可能に連結した熱伝導性部材と;を
具備したことを特徴とする二重管形低圧水銀蒸気放電ラ
ンプである。
管と;この外管に収容され、放電空間に電極が封装され
ているとともに、水銀および希ガスが封入されてなる発
光管と;上記発光管と外管との間に設けられ、これら発
光管と外管を熱伝導可能に連結した熱伝導性部材と;を
具備したことを特徴とする二重管形低圧水銀蒸気放電ラ
ンプである。
【0008】請求項2の発明は、熱伝導部材は、一端が
発光管に接触するとともに他端が外管に接触された熱伝
導体であることを特徴とする請求項1に記載の二重管形
低圧水銀蒸気放電ランプである。
発光管に接触するとともに他端が外管に接触された熱伝
導体であることを特徴とする請求項1に記載の二重管形
低圧水銀蒸気放電ランプである。
【0009】請求項3の発明は、熱伝導部材は、発光管
と外管との間に掛け渡された熱応動素子であり、所定の
温度以上になると発光管と外管を熱的に連結することを
特徴とする請求項1に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電
ランプである。
と外管との間に掛け渡された熱応動素子であり、所定の
温度以上になると発光管と外管を熱的に連結することを
特徴とする請求項1に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電
ランプである。
【0010】請求項4の発明は、熱伝導部材は、発光管
と外管との間に充填され、所定温度以上になると蒸発し
て発光管と外管を熱的に連結する蒸発性熱媒体であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の二重管形低圧水銀蒸気
放電ランプである。
と外管との間に充填され、所定温度以上になると蒸発し
て発光管と外管を熱的に連結する蒸発性熱媒体であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の二重管形低圧水銀蒸気
放電ランプである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ラン
プと;この低圧水銀蒸気放電ランプを点灯させる高周波
点灯回路と;を具備したことを特徴とする二重管形低圧
水銀蒸気放電ランプ装置である。
4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ラン
プと;この低圧水銀蒸気放電ランプを点灯させる高周波
点灯回路と;を具備したことを特徴とする二重管形低圧
水銀蒸気放電ランプ装置である。
【0012】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ラン
プと;上記ランプが取り付けられる照明器具本体と;を
具備したことを特徴とする照明装置である。
4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ラン
プと;上記ランプが取り付けられる照明器具本体と;を
具備したことを特徴とする照明装置である。
【0013】[作用]請求項1の発明によれば、周囲温
度が低い雰囲気で始動すると、発光管の周囲が外管内に
形成された気密の断熱空間で囲まれるから発光管から発
せられる熱が逃げるのが抑止され、発光管の温度上昇が
促される。そして、発光管の温度が過剰に上昇しようと
すると、発光管と外管を熱伝導可能に連結した熱伝導性
部材を通じて発光管の熱が外管に逃がされ、外管の表面
から放熱される。したがって、低温始動時の立上がり特
性を改善するとともに、高温時に発光管の過剰温度上昇
を抑えて最適温度に保ち、周囲の温度変化による輝度の
変動を抑止することができる。
度が低い雰囲気で始動すると、発光管の周囲が外管内に
形成された気密の断熱空間で囲まれるから発光管から発
せられる熱が逃げるのが抑止され、発光管の温度上昇が
促される。そして、発光管の温度が過剰に上昇しようと
すると、発光管と外管を熱伝導可能に連結した熱伝導性
部材を通じて発光管の熱が外管に逃がされ、外管の表面
から放熱される。したがって、低温始動時の立上がり特
性を改善するとともに、高温時に発光管の過剰温度上昇
を抑えて最適温度に保ち、周囲の温度変化による輝度の
変動を抑止することができる。
【0014】請求項2の発明によれば、熱伝導部材は一
端が発光管に接触するとともに他端が外管に接触された
熱伝導体であるから発光管と外管の間の熱伝導を促し、
しかも構造が簡単であり、取り付けも容易である。
端が発光管に接触するとともに他端が外管に接触された
熱伝導体であるから発光管と外管の間の熱伝導を促し、
しかも構造が簡単であり、取り付けも容易である。
【0015】請求項3の発明によれば、熱伝導部材は発
光管と外管との間に掛け渡された熱応動素子であるか
ら、所定の温度未満であれば発光管と外管を熱的に連結
せず、よって始動時に温度上昇しようとする発光管の熱
を外管に伝えないから、発光管の温度上昇を促し、しか
しながら発光管の温度が所定の温度を越えると熱応動素
子が作動して発光管と外管を熱的に連結し、発光管の熱
を外管に伝えて外管から放熱させるようになる。よって
低温始動時の立上がり特性を改善するとともに、高温時
に発光管の過剰温度上昇を抑えて最適温度に保つことが
できる。
光管と外管との間に掛け渡された熱応動素子であるか
ら、所定の温度未満であれば発光管と外管を熱的に連結
せず、よって始動時に温度上昇しようとする発光管の熱
を外管に伝えないから、発光管の温度上昇を促し、しか
しながら発光管の温度が所定の温度を越えると熱応動素
子が作動して発光管と外管を熱的に連結し、発光管の熱
を外管に伝えて外管から放熱させるようになる。よって
低温始動時の立上がり特性を改善するとともに、高温時
に発光管の過剰温度上昇を抑えて最適温度に保つことが
できる。
【0016】請求項4の発明によれば、熱伝導部材は、
発光管と外管との間に充填された蒸発性熱媒体であるか
ら、発光管が所定温度未満であれば外管内の蒸発性熱媒
体の蒸発量が少なく、よって熱媒体として熱伝導作用が
小さく、発光管の温度上昇は早くなる。しかしながら外
管内温度が所定温度を越えると蒸発性熱媒体の蒸発量が
多くなり、熱伝導作用が大きくなり、発光管の熱を外管
に伝える割合が増すから、発光管の温度上昇を抑える。
発光管と外管との間に充填された蒸発性熱媒体であるか
ら、発光管が所定温度未満であれば外管内の蒸発性熱媒
体の蒸発量が少なく、よって熱媒体として熱伝導作用が
小さく、発光管の温度上昇は早くなる。しかしながら外
管内温度が所定温度を越えると蒸発性熱媒体の蒸発量が
多くなり、熱伝導作用が大きくなり、発光管の熱を外管
に伝える割合が増すから、発光管の温度上昇を抑える。
【0017】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
請求項4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放
電ランプを高周波点灯回路を用いて高周波点灯するか
ら、陽極降下電圧および陰極降下電圧が下がり、ランプ
電圧を下げることができ、よってランプの発光効率が向
上する。
請求項4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放
電ランプを高周波点灯回路を用いて高周波点灯するか
ら、陽極降下電圧および陰極降下電圧が下がり、ランプ
電圧を下げることができ、よってランプの発光効率が向
上する。
【0018】請求項6に記載の照明装置は、光源として
用いる二重管形低圧水銀蒸気放電ランプが低温始動性に
優れるので輝度の立上がりが良好であり、しかも温度変
化が生じても輝度の変動が少なく、画面の輝度変化が少
ない。
用いる二重管形低圧水銀蒸気放電ランプが低温始動性に
優れるので輝度の立上がりが良好であり、しかも温度変
化が生じても輝度の変動が少なく、画面の輝度変化が少
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図1ないし
図6に示す第1の実施例にもとづき説明する。図1は二
重管形冷陰極蛍光ランプ1およびその点灯回路の構成を
示す図である。
図6に示す第1の実施例にもとづき説明する。図1は二
重管形冷陰極蛍光ランプ1およびその点灯回路の構成を
示す図である。
【0020】図1に示す二重管形冷陰極蛍光ランプ1
は、内管となる発光管10と、この発光管10を収容し
た外管20とで二重管構造をなしている。発光管10
は、外径Dが例えば3mm、全長が230mmとされた鉛ガ
ラスからなる直管形バルブ11を有し、このバルブ11
の内面には、水銀の発する波長254nmの紫外線により
励起されて可視光を発光する蛍光体、例えば色温度65
00Kを発する3波長発光形蛍光体からなる蛍光体層1
2が形成されている。
は、内管となる発光管10と、この発光管10を収容し
た外管20とで二重管構造をなしている。発光管10
は、外径Dが例えば3mm、全長が230mmとされた鉛ガ
ラスからなる直管形バルブ11を有し、このバルブ11
の内面には、水銀の発する波長254nmの紫外線により
励起されて可視光を発光する蛍光体、例えば色温度65
00Kを発する3波長発光形蛍光体からなる蛍光体層1
2が形成されている。
【0021】バルブ11の長手方向両端部には、冷陰極
13,13が封装されている。冷陰極13,13は、そ
れぞれリード線を兼ねる電極軸13bに棒形または円筒
形の電極本体13aを接合して構成されており、電極本
体13aはニッケルNiにて形成されている。上記電極
軸13bは、ガラスと熱膨脹率が近似する金属、例えば
太径ジュメット線からなる封着線14に接続されてお
り、この封着線14はバルブ11端部の封止部15に封
着されている。上記封着線14はそれぞれ外部リード線
16に接続されている。
13,13が封装されている。冷陰極13,13は、そ
れぞれリード線を兼ねる電極軸13bに棒形または円筒
形の電極本体13aを接合して構成されており、電極本
体13aはニッケルNiにて形成されている。上記電極
軸13bは、ガラスと熱膨脹率が近似する金属、例えば
太径ジュメット線からなる封着線14に接続されてお
り、この封着線14はバルブ11端部の封止部15に封
着されている。上記封着線14はそれぞれ外部リード線
16に接続されている。
【0022】上記バルブ11内には、所定量の水銀と、
所定圧のアルゴンArおよびネオンNeからなる混合希
ガスが封入されている。混合希ガスの封入圧は約100
Torrとなっている。
所定圧のアルゴンArおよびネオンNeからなる混合希
ガスが封入されている。混合希ガスの封入圧は約100
Torrとなっている。
【0023】このような発光管10は外管20に収容さ
れている。外管20は、外径が例えば4mm、全長が25
5mmとされた鉛ガラスからなり、両端部が閉塞されてい
る。この閉塞端部21,21にはガラスと熱膨脹率が近
似する金属、例えば太径ジュメット線からなる導線2
2,22が気密に封着されており、この導線22,22
の内端面には前記発光管10の外部リード線16,16
が接続されているとともに外端面には他の外部リード線
23,23が接続されている。
れている。外管20は、外径が例えば4mm、全長が25
5mmとされた鉛ガラスからなり、両端部が閉塞されてい
る。この閉塞端部21,21にはガラスと熱膨脹率が近
似する金属、例えば太径ジュメット線からなる導線2
2,22が気密に封着されており、この導線22,22
の内端面には前記発光管10の外部リード線16,16
が接続されているとともに外端面には他の外部リード線
23,23が接続されている。
【0024】このような外管20内は気密をなしてお
り、この外管20内は真空もしくは希ガスを低い圧力で
封入してある。本実施例では外管内を真空としてある。
そして、発光管10と外管20の間には、1か所または
複数箇所に熱伝導部材25…が設けられている。熱伝導
部材25…は、金属や熱伝導性接着剤などであってもよ
いが、本実施例では熱伝導性に優れたシリコンゴムが用
いられている。シリコンゴム25…は、発光管10の軸
方向に沿って1か所以上、例えば3か所に配置されてお
り、各箇所では図1(B)図に示すように、放射方向に
3個配置されている。これらシリコンゴム25…は、内
端が発光管10の外面に密着された状態で接合されてい
るとともに、外端が外管20の内面に接触された状態で
接合されている。よって、発光管10と外管20はシリ
コンゴム25…を介して機械的および熱的に連結されて
いるものである。
り、この外管20内は真空もしくは希ガスを低い圧力で
封入してある。本実施例では外管内を真空としてある。
そして、発光管10と外管20の間には、1か所または
複数箇所に熱伝導部材25…が設けられている。熱伝導
部材25…は、金属や熱伝導性接着剤などであってもよ
いが、本実施例では熱伝導性に優れたシリコンゴムが用
いられている。シリコンゴム25…は、発光管10の軸
方向に沿って1か所以上、例えば3か所に配置されてお
り、各箇所では図1(B)図に示すように、放射方向に
3個配置されている。これらシリコンゴム25…は、内
端が発光管10の外面に密着された状態で接合されてい
るとともに、外端が外管20の内面に接触された状態で
接合されている。よって、発光管10と外管20はシリ
コンゴム25…を介して機械的および熱的に連結されて
いるものである。
【0025】上記のような二重管形冷陰極蛍光ランプ1
は、図1に示す高周波点灯回路2に接続されている。こ
の高周波点灯回路2は周波数50kHz程度の高周波電
力を上記蛍光ランプ1に供給し、よってこの蛍光ランプ
1は高周波点灯されるようになっている。この場合、ラ
ンプ電流は5 mAとなるように設定されている。
は、図1に示す高周波点灯回路2に接続されている。こ
の高周波点灯回路2は周波数50kHz程度の高周波電
力を上記蛍光ランプ1に供給し、よってこの蛍光ランプ
1は高周波点灯されるようになっている。この場合、ラ
ンプ電流は5 mAとなるように設定されている。
【0026】このような構成の二重管形冷陰極蛍光ラン
プ1の作用について説明する。高周波点灯回路2から冷
陰極蛍光ランプ1に周波数50kHz、電圧1200V
(rms)程度の高周波電圧を供給すると、冷陰極蛍光
ランプ1内では発光管10の両端に設けた冷陰極13,
13間に上記高周波電圧が印加され、これによりこれら
冷陰極13,13間で放電が開始される。この放電によ
り5 mA程度のランプ電流が流れ、発光管10に封入さ
れた水銀が蒸発されて電離および励起され、この水銀は
紫外線を発する。この紫外線は発光管10の内面に形成
した蛍光体層12により可視光に変化され、この可視光
が発光管10のバルブ11および外管20を透過して外
部に放出される。
プ1の作用について説明する。高周波点灯回路2から冷
陰極蛍光ランプ1に周波数50kHz、電圧1200V
(rms)程度の高周波電圧を供給すると、冷陰極蛍光
ランプ1内では発光管10の両端に設けた冷陰極13,
13間に上記高周波電圧が印加され、これによりこれら
冷陰極13,13間で放電が開始される。この放電によ
り5 mA程度のランプ電流が流れ、発光管10に封入さ
れた水銀が蒸発されて電離および励起され、この水銀は
紫外線を発する。この紫外線は発光管10の内面に形成
した蛍光体層12により可視光に変化され、この可視光
が発光管10のバルブ11および外管20を透過して外
部に放出される。
【0027】ところで、上記構成の二重管形冷陰極蛍光
ランプ1を低温雰囲気で始動させると、発光管10が外
管20により包囲されており、外管20内が真空空間と
なっているから発光管10は断熱空間で囲われることに
なる。したがって、始動時に発光管10の熱が外部に逃
げるのが抑えられ、いわゆる真空空間の保温作用により
発光管10の温度上昇が早くなる。このため発光管10
内の水銀の蒸発が促され、光束の立上がりが早くなり、
低温始動性が改善される。
ランプ1を低温雰囲気で始動させると、発光管10が外
管20により包囲されており、外管20内が真空空間と
なっているから発光管10は断熱空間で囲われることに
なる。したがって、始動時に発光管10の熱が外部に逃
げるのが抑えられ、いわゆる真空空間の保温作用により
発光管10の温度上昇が早くなる。このため発光管10
内の水銀の蒸発が促され、光束の立上がりが早くなり、
低温始動性が改善される。
【0028】そして、安定点灯時間が長くなって発光管
10の温度が過度に上昇しようとすると、発光管10の
外面に接触されているシリコンゴム25…を通じて発光
管10の熱が外管20に直接的に伝達され、外管20の
表面から放出される。このため、発光管10の過度な温
度上昇が防止され、水銀の蒸気圧を抑えることができ、
水銀の自己吸収を抑制して光束の低下を防止することが
できる。
10の温度が過度に上昇しようとすると、発光管10の
外面に接触されているシリコンゴム25…を通じて発光
管10の熱が外管20に直接的に伝達され、外管20の
表面から放出される。このため、発光管10の過度な温
度上昇が防止され、水銀の蒸気圧を抑えることができ、
水銀の自己吸収を抑制して光束の低下を防止することが
できる。
【0029】また、上記の構造は外管20内にシリコン
ゴム25…を介して発光管10を機械的に保持している
構造となっており、外部から振動や衝撃が加えられても
シリコンゴム25…が弾性変形して吸収作用を奏するの
で発光管10に振動や衝撃が伝わるのが防止され、発光
管10を保護し、外部リード線16、16に応力が集中
するのを避けることもできる。さらに、例え衝撃などを
受けて外管20にクラックが入ったとしても、発光管1
0が無事であればランプとして機能する。
ゴム25…を介して発光管10を機械的に保持している
構造となっており、外部から振動や衝撃が加えられても
シリコンゴム25…が弾性変形して吸収作用を奏するの
で発光管10に振動や衝撃が伝わるのが防止され、発光
管10を保護し、外部リード線16、16に応力が集中
するのを避けることもできる。さらに、例え衝撃などを
受けて外管20にクラックが入ったとしても、発光管1
0が無事であればランプとして機能する。
【0030】なお、上記シリコンゴム25…による熱の
逃し作用は、シリコンゴム25…の使用数や使用場所を
適宜に選択してその能力を選定することができる。図2
ないし図4は、それぞれ周囲温度が−30℃、25℃お
よび85℃のときの光出力立上がり特性の測定図であ
り、図2に示す通り、前記実施例の構造の発光管10
を、外管なしで、周囲温度が−30℃の雰囲気で始動さ
せた場合、特性Aのように、輝度の上昇が遅く、点灯1
0分後であっても輝度は3000cd/m2 である。これ
に対し、上記発光管10を外管20に収容し、外管20
内を真空にし、発光管10と外管20の間にシリコンゴ
ム25…を設置した本発明の二重管形蛍光ランプ1の場
合、ランプ電流5 mAで−30℃の雰囲気で始動させる
と、図2の特性Bで示すように、始動から約40秒で2
2000cd/m2 の輝度が得られ、低温始動特性が良好
になる。
逃し作用は、シリコンゴム25…の使用数や使用場所を
適宜に選択してその能力を選定することができる。図2
ないし図4は、それぞれ周囲温度が−30℃、25℃お
よび85℃のときの光出力立上がり特性の測定図であ
り、図2に示す通り、前記実施例の構造の発光管10
を、外管なしで、周囲温度が−30℃の雰囲気で始動さ
せた場合、特性Aのように、輝度の上昇が遅く、点灯1
0分後であっても輝度は3000cd/m2 である。これ
に対し、上記発光管10を外管20に収容し、外管20
内を真空にし、発光管10と外管20の間にシリコンゴ
ム25…を設置した本発明の二重管形蛍光ランプ1の場
合、ランプ電流5 mAで−30℃の雰囲気で始動させる
と、図2の特性Bで示すように、始動から約40秒で2
2000cd/m2 の輝度が得られ、低温始動特性が良好
になる。
【0031】なお、二重管形冷陰極蛍光ランプにおい
て、発光管10と外管20の間にシリコンゴム25…を
設置しない場合は、ランプ電流5 mAで−30℃の雰囲
気で始動させると、図2の特性Cで示すようになり、低
温始動特性は良好になる。
て、発光管10と外管20の間にシリコンゴム25…を
設置しない場合は、ランプ電流5 mAで−30℃の雰囲
気で始動させると、図2の特性Cで示すようになり、低
温始動特性は良好になる。
【0032】同じく、外管なしの発光管10を、周囲温
度が25℃の雰囲気で始動させた場合、図3の特性Aの
ように、輝度の上昇は早く、安定点灯時には25000
cd/m2 の輝度が得られた。
度が25℃の雰囲気で始動させた場合、図3の特性Aの
ように、輝度の上昇は早く、安定点灯時には25000
cd/m2 の輝度が得られた。
【0033】また、上記発光管10を外管20に収容
し、外管20内を真空にし、発光管10と外管20の間
にシリコンゴム25…を設置した本発明の二重管形蛍光
ランプ1の場合、ランプ電流5 mAで25℃の雰囲気で
始動させると、図3の特性Bで示すように、輝度が急速
に上昇し、その後発光管10の温度上昇に伴って輝度が
徐々に低下するものの、点灯2分後には輝度が2400
0cd/m2 に落ち着いた。
し、外管20内を真空にし、発光管10と外管20の間
にシリコンゴム25…を設置した本発明の二重管形蛍光
ランプ1の場合、ランプ電流5 mAで25℃の雰囲気で
始動させると、図3の特性Bで示すように、輝度が急速
に上昇し、その後発光管10の温度上昇に伴って輝度が
徐々に低下するものの、点灯2分後には輝度が2400
0cd/m2 に落ち着いた。
【0034】なお、二重管形冷陰極蛍光ランプにおい
て、発光管10と外管20の間にシリコンゴム25…を
設置しない場合、ランプ電流5 mAで25℃の雰囲気で
始動させると、図3の特性Cで示すようになり、輝度の
上昇は急であるが、安定点灯後次第に輝度が低下する傾
向が見られた。
て、発光管10と外管20の間にシリコンゴム25…を
設置しない場合、ランプ電流5 mAで25℃の雰囲気で
始動させると、図3の特性Cで示すようになり、輝度の
上昇は急であるが、安定点灯後次第に輝度が低下する傾
向が見られた。
【0035】さらに、外管なしの発光管10を、周囲温
度が85℃の雰囲気で始動させた場合、図4の特性Aの
ように、点灯2分後の輝度は25000cd/m2 であ
り、大幅な輝度の低下はなかった。
度が85℃の雰囲気で始動させた場合、図4の特性Aの
ように、点灯2分後の輝度は25000cd/m2 であ
り、大幅な輝度の低下はなかった。
【0036】また、発光管10を外管20に収容し、外
管20内を真空にし、発光管10と外管20の間にシリ
コンゴム25…を設置した本発明の二重管形蛍光ランプ
1の場合、ランプ電流5 mAで85℃の雰囲気で始動さ
せると、図4の特性Bで示すように、点灯2分後の輝度
は24000cd/m2 であり、この場合も大幅な輝度の
低下がなかった。
管20内を真空にし、発光管10と外管20の間にシリ
コンゴム25…を設置した本発明の二重管形蛍光ランプ
1の場合、ランプ電流5 mAで85℃の雰囲気で始動さ
せると、図4の特性Bで示すように、点灯2分後の輝度
は24000cd/m2 であり、この場合も大幅な輝度の
低下がなかった。
【0037】しかし、二重管形冷陰極蛍光ランプにおい
て、発光管10と外管20の間にシリコンゴム25…を
設置しない場合は、ランプ電流5 mAで85℃の雰囲気
で始動させると、図4の特性Cで示すようになり、発光
管10がオーバヒートして安定点灯時には輝度が175
00cd/m2 程度まで下がってしまう傾向が見られた。
て、発光管10と外管20の間にシリコンゴム25…を
設置しない場合は、ランプ電流5 mAで85℃の雰囲気
で始動させると、図4の特性Cで示すようになり、発光
管10がオーバヒートして安定点灯時には輝度が175
00cd/m2 程度まで下がってしまう傾向が見られた。
【0038】このようなことから、発光管10を外管2
0に収容し、外管20内を真空にし、発光管10と外管
20の間にシリコンゴム25…を設置した本発明の二重
管形蛍光ランプ1の場合は、低温雰囲気での光束立上が
り特性が良好になり、かつ高温雰囲気でも発光管10の
熱が外部に逃がされて過度な温度上昇が防止され、水銀
蒸気圧を適度に保つことから、輝度の変化を抑制するこ
とができる。
0に収容し、外管20内を真空にし、発光管10と外管
20の間にシリコンゴム25…を設置した本発明の二重
管形蛍光ランプ1の場合は、低温雰囲気での光束立上が
り特性が良好になり、かつ高温雰囲気でも発光管10の
熱が外部に逃がされて過度な温度上昇が防止され、水銀
蒸気圧を適度に保つことから、輝度の変化を抑制するこ
とができる。
【0039】図5および図6は図1に示す二重管形冷陰
極放電ランプ1およびその点灯装置を、照明装置として
の液晶表示装置の光源装置として用いた例を示す。すな
わち、これら図5および図6において、30はバックラ
イト、40は液晶表示パネルを示す。
極放電ランプ1およびその点灯装置を、照明装置として
の液晶表示装置の光源装置として用いた例を示す。すな
わち、これら図5および図6において、30はバックラ
イト、40は液晶表示パネルを示す。
【0040】バックライト30は、導光板31と、一対
の上記二重管形冷陰極蛍光ランプ1,1およびこれら二
重管形冷陰極蛍光ランプ1,1を包囲する照明器具本体
に該当する反射体32,32を備えており、導光板31
はアクリル樹脂などのような透明または乳白色の光透過
性材料により、矩形の平板形に形成されている。この導
光板31の両端には、この導光板31の端面に対向して
上記二重管形冷陰極蛍光ランプ1,1が配置されてい
る。上記二重管形冷陰蛍光ランプ1,1は図1に示され
た構造のランプであり、図5および図6で図示しない高
周波点灯回路2に対し、図1のようにして接続されてい
る。
の上記二重管形冷陰極蛍光ランプ1,1およびこれら二
重管形冷陰極蛍光ランプ1,1を包囲する照明器具本体
に該当する反射体32,32を備えており、導光板31
はアクリル樹脂などのような透明または乳白色の光透過
性材料により、矩形の平板形に形成されている。この導
光板31の両端には、この導光板31の端面に対向して
上記二重管形冷陰極蛍光ランプ1,1が配置されてい
る。上記二重管形冷陰蛍光ランプ1,1は図1に示され
た構造のランプであり、図5および図6で図示しない高
周波点灯回路2に対し、図1のようにして接続されてい
る。
【0041】各二重管形冷陰極蛍光ランプ1,1は、そ
れぞれ反射体32、32にて覆われている。これら反射
体32,32は金属または樹脂などからなり、断面が半
円形または2次曲線をなして上記蛍光ランプ1,1の管
軸方向に沿って伸びるほぼ樋形状をなしている。反射体
32,32の内面には上記蛍光ランプ1,1から放射さ
れる光を反射して導光板41の端面に向かわせる反射面
33,33が形成されている。
れぞれ反射体32、32にて覆われている。これら反射
体32,32は金属または樹脂などからなり、断面が半
円形または2次曲線をなして上記蛍光ランプ1,1の管
軸方向に沿って伸びるほぼ樋形状をなしている。反射体
32,32の内面には上記蛍光ランプ1,1から放射さ
れる光を反射して導光板41の端面に向かわせる反射面
33,33が形成されている。
【0042】上記導光板31の下面、つまり背面には反
射板35または反射シートが設けられており、この反射
板35は導光板31に導入された光を反射して上面(表
面)側に向わせる。そして、導光板31の上面にはアク
リル樹脂などからなる乳白色を有する光拡散板36また
は光拡散シートが設けられており、この光拡散板36は
導光板31の上面から放射される光を拡散して均一な輝
度分布となるよう制御し、これにより明るさのむらを解
消するようになっている。
射板35または反射シートが設けられており、この反射
板35は導光板31に導入された光を反射して上面(表
面)側に向わせる。そして、導光板31の上面にはアク
リル樹脂などからなる乳白色を有する光拡散板36また
は光拡散シートが設けられており、この光拡散板36は
導光板31の上面から放射される光を拡散して均一な輝
度分布となるよう制御し、これにより明るさのむらを解
消するようになっている。
【0043】このような構成によりバックライト30が
構成されているものであり、このバックライト30の光
拡散板36の前面には、前記液晶表示パネル40が設置
されている。したがって、バックライト30と液晶表示
パネル40とで液晶表示装置が構成されている。
構成されているものであり、このバックライト30の光
拡散板36の前面には、前記液晶表示パネル40が設置
されている。したがって、バックライト30と液晶表示
パネル40とで液晶表示装置が構成されている。
【0044】このような構成の液晶表示装置において
は、光源としての二重管形冷陰極蛍光ランプ1,1を高
周波点灯すると、これら蛍光ランプ1,1から出た光が
直接、および反射体32,32の反射面33,33で反
射されて導光板31の端面に向い、この端面から導光板
31の内部に進入する。導光板31の内部では光が各面
で全反射を繰り返しつつ進み、かつ背面に設けた反射板
35により反射されるため、結局、前面に向けて放出さ
れる。このようにして導光板31の前面に向かう光は、
光拡散板36により拡散され、この拡散光が液晶表示パ
ネル40の背面を照射する。よって、液晶表示パネル4
0は上記バックライト30からの光で照明され、前面に
所定の表示を現出することができる。
は、光源としての二重管形冷陰極蛍光ランプ1,1を高
周波点灯すると、これら蛍光ランプ1,1から出た光が
直接、および反射体32,32の反射面33,33で反
射されて導光板31の端面に向い、この端面から導光板
31の内部に進入する。導光板31の内部では光が各面
で全反射を繰り返しつつ進み、かつ背面に設けた反射板
35により反射されるため、結局、前面に向けて放出さ
れる。このようにして導光板31の前面に向かう光は、
光拡散板36により拡散され、この拡散光が液晶表示パ
ネル40の背面を照射する。よって、液晶表示パネル4
0は上記バックライト30からの光で照明され、前面に
所定の表示を現出することができる。
【0045】このようなバックライト30は、光源とし
て用いるランプ1の低温始動性がよいから、液晶表示パ
ネル40の画面の明るさの立上がりがよくなり、かつラ
ンプ1は周囲温度の変化による輝度の変化が少ないから
液晶表示パネル40の画面の明るさの変化も少ない。
て用いるランプ1の低温始動性がよいから、液晶表示パ
ネル40の画面の明るさの立上がりがよくなり、かつラ
ンプ1は周囲温度の変化による輝度の変化が少ないから
液晶表示パネル40の画面の明るさの変化も少ない。
【0046】なお、本発明は上記第1の実施例に制約さ
れるものではない。すなわち、第1の実施例では、発光
管10と外管20を熱的に連結する熱伝導部材として、
これら発光管10と外管20に跨がって接合されたシリ
コンゴム25…を用いた場合を説明したが、本発明はこ
れに限らず、図7に示す第2の実施例のように、熱応動
形熱伝導部材、例えばバイメタル片40を使用してもよ
い。本実施例の場合、発光管10の外面に複数の支持用
帯板41…を巻回し、これら帯板41…にバイメタル片
40…の一端を溶接などの手段で接合してある。バイメ
タル片40…は温度差により変形するものであり、発光
管10側の温度が外管20側の温度に比べて所定以上の
温度差が生じると先端が想像線で示すように熱変形して
伸び、この先端が外管20の内面に接触するようになっ
ている。
れるものではない。すなわち、第1の実施例では、発光
管10と外管20を熱的に連結する熱伝導部材として、
これら発光管10と外管20に跨がって接合されたシリ
コンゴム25…を用いた場合を説明したが、本発明はこ
れに限らず、図7に示す第2の実施例のように、熱応動
形熱伝導部材、例えばバイメタル片40を使用してもよ
い。本実施例の場合、発光管10の外面に複数の支持用
帯板41…を巻回し、これら帯板41…にバイメタル片
40…の一端を溶接などの手段で接合してある。バイメ
タル片40…は温度差により変形するものであり、発光
管10側の温度が外管20側の温度に比べて所定以上の
温度差が生じると先端が想像線で示すように熱変形して
伸び、この先端が外管20の内面に接触するようになっ
ている。
【0047】このような構造の熱応動形熱伝導部材、す
なわちバイメタル片40…を用いると、周囲温度が低く
て発光管10および外管20ともに低い温度の状態にあ
るときにランプ1を始動させると、発光管10の周囲は
真空空間により囲われているから真空空間が断熱作用を
奏し、よって発光管10の温度上昇を促す。このとき、
バイメタル片40…は先端が外管20に接触していない
から、発光管10の熱がバイメタル片40を通じて逃げ
ることがない。
なわちバイメタル片40…を用いると、周囲温度が低く
て発光管10および外管20ともに低い温度の状態にあ
るときにランプ1を始動させると、発光管10の周囲は
真空空間により囲われているから真空空間が断熱作用を
奏し、よって発光管10の温度上昇を促す。このとき、
バイメタル片40…は先端が外管20に接触していない
から、発光管10の熱がバイメタル片40を通じて逃げ
ることがない。
【0048】よって低温始動時の光束立上がりを迅速に
し、短時間に輝度が上昇する。一方、周囲温度が0℃前
後の低い温度であるにも拘らず、安定点灯を続けて発光
管10の温度が上昇した場合、例えば発光管温度が50
℃以上になると、発光管10の熱を受けてバイメタル片
40が熱変形し、先端部が外管20の内面に接触する。
このため発光管10の熱がバイメタル片40を通じて外
管20に伝えられ外管20の表面から放出される。この
ことから発光管10の温度上昇を抑え、水銀蒸気圧の過
度な上昇を抑止する。
し、短時間に輝度が上昇する。一方、周囲温度が0℃前
後の低い温度であるにも拘らず、安定点灯を続けて発光
管10の温度が上昇した場合、例えば発光管温度が50
℃以上になると、発光管10の熱を受けてバイメタル片
40が熱変形し、先端部が外管20の内面に接触する。
このため発光管10の熱がバイメタル片40を通じて外
管20に伝えられ外管20の表面から放出される。この
ことから発光管10の温度上昇を抑え、水銀蒸気圧の過
度な上昇を抑止する。
【0049】なお、バイメタル片40は発光管10の温
度と周囲の温度との温度差が所定値に達したら熱変形す
るものであるから、例えば外部の雰囲気温度が80℃以
上で発光管10の温度が上記温度差以下である場合は、
熱変形せずに外管20に接触しない。このため、外部の
高い熱を拾って発光管10に伝えることはなく、周囲温
度が極めて高い場合に発光管温度を過度に上昇させるな
どの不具合を回避できる。
度と周囲の温度との温度差が所定値に達したら熱変形す
るものであるから、例えば外部の雰囲気温度が80℃以
上で発光管10の温度が上記温度差以下である場合は、
熱変形せずに外管20に接触しない。このため、外部の
高い熱を拾って発光管10に伝えることはなく、周囲温
度が極めて高い場合に発光管温度を過度に上昇させるな
どの不具合を回避できる。
【0050】また、本発明は、図8に示す第3の実施例
のように、熱伝導部材として蒸発性熱媒体を使用しても
よい。図8の二重管形冷陰極蛍光ランプは、その構造が
基本的に従来のものと変わらないが、外管20内に蒸発
性熱媒体、例えば水銀を封入してある。水銀は外管20
内の温度に応じて蒸発量が変化する。そして、水銀蒸気
は熱媒体として作用し、発光管10と外管20との間の
熱の授受をなす。
のように、熱伝導部材として蒸発性熱媒体を使用しても
よい。図8の二重管形冷陰極蛍光ランプは、その構造が
基本的に従来のものと変わらないが、外管20内に蒸発
性熱媒体、例えば水銀を封入してある。水銀は外管20
内の温度に応じて蒸発量が変化する。そして、水銀蒸気
は熱媒体として作用し、発光管10と外管20との間の
熱の授受をなす。
【0051】したがって、このような構成の場合、周囲
温度が低い状態でランプ1を始動させると、外管20内
の水銀蒸発量が少ないから外管20内は真空状態に近
く、よってこの真空空間が断熱作用を奏することから発
光管10の温度上昇を促す。よって低温始動時の光束立
上がりを促し、短時間に輝度を上昇させる。
温度が低い状態でランプ1を始動させると、外管20内
の水銀蒸発量が少ないから外管20内は真空状態に近
く、よってこの真空空間が断熱作用を奏することから発
光管10の温度上昇を促す。よって低温始動時の光束立
上がりを促し、短時間に輝度を上昇させる。
【0052】一方、発光管10の温度が高くなると外管
20内の温度も上昇し、外管20内に封入した水銀の蒸
発が促され、外管20内の水銀蒸気が増す。この水銀蒸
気は熱媒体として作用するから、発光管10の熱を外管
内の水銀蒸気を通じて外管20に伝え、よって外管20
の表面から放出させる。このことから発光管10の温度
上昇を抑え、発光管20内の水銀蒸気圧の過度な上昇を
抑止する。
20内の温度も上昇し、外管20内に封入した水銀の蒸
発が促され、外管20内の水銀蒸気が増す。この水銀蒸
気は熱媒体として作用するから、発光管10の熱を外管
内の水銀蒸気を通じて外管20に伝え、よって外管20
の表面から放出させる。このことから発光管10の温度
上昇を抑え、発光管20内の水銀蒸気圧の過度な上昇を
抑止する。
【0053】前記図8に示した第3の実施例の場合、外
管20内に蒸発性熱媒体として水銀を封入した例を説明
したが、外管に封入された水銀を熱媒体のみに使用する
のはもったいないから、図6に示す第4の実施例のよう
にしてもよい。すなわち、図9の第4実施例では、外管
20内に水銀とアルゴン・ネオンなどからなる希ガスを
封入するとともに、外管20の内面に螢光体層24を形
成し、さらに外管20の端部に外管電極25,25を封
装してある。これら外部電極25,25も高周波回路2
に接続してある。
管20内に蒸発性熱媒体として水銀を封入した例を説明
したが、外管に封入された水銀を熱媒体のみに使用する
のはもったいないから、図6に示す第4の実施例のよう
にしてもよい。すなわち、図9の第4実施例では、外管
20内に水銀とアルゴン・ネオンなどからなる希ガスを
封入するとともに、外管20の内面に螢光体層24を形
成し、さらに外管20の端部に外管電極25,25を封
装してある。これら外部電極25,25も高周波回路2
に接続してある。
【0054】このような構成によれば、ランプ1の始動
時に発光管10の電極13,13および外管電極25,
25に同時に高周波電力を印加して、それぞれ発光管1
0内および外管20内で放電を発生させる。周囲温度が
低い場合、外管20内の温度上昇が遅れるが、発光管1
0は外管20の気密空間で保温されるから温度上昇が促
され、よって発光管10の光束立上がりが良くなる。
時に発光管10の電極13,13および外管電極25,
25に同時に高周波電力を印加して、それぞれ発光管1
0内および外管20内で放電を発生させる。周囲温度が
低い場合、外管20内の温度上昇が遅れるが、発光管1
0は外管20の気密空間で保温されるから温度上昇が促
され、よって発光管10の光束立上がりが良くなる。
【0055】その後、発光管10の温度が上昇すると発
光管10の熱が外管20内の水銀および希ガスに伝わ
り、同時に外管20内放電により外管20内空間の温度
も上昇するから、外管20でも水銀が電離および励起さ
れ、よって紫外線を放出するから蛍光体層24にて可視
光に変換される。
光管10の熱が外管20内の水銀および希ガスに伝わ
り、同時に外管20内放電により外管20内空間の温度
も上昇するから、外管20でも水銀が電離および励起さ
れ、よって紫外線を放出するから蛍光体層24にて可視
光に変換される。
【0056】したがって、安定点灯状態に至ると、発光
管10の放電発光に加えて外管20も放電発光するか
ら、理論的には発光管のみの放電発光に比べて2倍以上
の光出力が得られる。
管10の放電発光に加えて外管20も放電発光するか
ら、理論的には発光管のみの放電発光に比べて2倍以上
の光出力が得られる。
【0057】そして、発光管10の温度が高くなると、
外管内空間の水銀蒸気が熱媒体となって発光管の熱を外
管20に伝えるから、外管20の表面から放熱されるよ
うになり、発光管10の過剰な温度上昇を防止する。
外管内空間の水銀蒸気が熱媒体となって発光管の熱を外
管20に伝えるから、外管20の表面から放熱されるよ
うになり、発光管10の過剰な温度上昇を防止する。
【0058】なお、図9のような二重管蛍光ランプの構
造の場合、外部リード線や封着線を共用して、それぞれ
の電極13と25を封着線から並列に分岐配線してもよ
く、または電極13と25を直列に接続してもよい。
造の場合、外部リード線や封着線を共用して、それぞれ
の電極13と25を封着線から並列に分岐配線してもよ
く、または電極13と25を直列に接続してもよい。
【0059】さらに、外管20の放電発光が安定状態に
達すると、発光管10の放電発光を停止して外管10の
みから発光するようにしてもよい。さらに、本発明は直
管形蛍光ランプには限らず、屈曲形蛍光ランプであって
もよく、また電極が冷陰極であることには制約されず、
熱陰極であってもよく、さらには図10に示す第5の実
施例のような無電極蛍光放電ランプであってもよい。図
10に示す無電極蛍光放電ランプは、ほぼ球形をなす内
管70の内部に水銀およびアルゴン等の希ガスを封入す
るとともにこの内管70の内面に蛍光体層71を設け、
この内管70の外周に高周波励起コイル72を巻回して
ある。高周波励起コイル72は高周波点灯回路73に接
続されている。
達すると、発光管10の放電発光を停止して外管10の
みから発光するようにしてもよい。さらに、本発明は直
管形蛍光ランプには限らず、屈曲形蛍光ランプであって
もよく、また電極が冷陰極であることには制約されず、
熱陰極であってもよく、さらには図10に示す第5の実
施例のような無電極蛍光放電ランプであってもよい。図
10に示す無電極蛍光放電ランプは、ほぼ球形をなす内
管70の内部に水銀およびアルゴン等の希ガスを封入す
るとともにこの内管70の内面に蛍光体層71を設け、
この内管70の外周に高周波励起コイル72を巻回して
ある。高周波励起コイル72は高周波点灯回路73に接
続されている。
【0060】上記内管70は外管75に収容されてい
る。外管75内は真空または希ガスが低圧に封入されて
いる。なお、76はランプホルダーである。このような
構造の2重管形無電極蛍光放電ランプは、高周波回路7
3を通じて高周波励起コイル72に高周波電力を供給す
ると、内管70内で高周波電場が形成され、これにより
高周波放電が発生する。したがって、水銀が電離および
励起されるから紫外線を発し、この紫外線は螢光体層7
1で可視光に変換される。この可視光は内管70および
外管75を透過して外部に放射される。
る。外管75内は真空または希ガスが低圧に封入されて
いる。なお、76はランプホルダーである。このような
構造の2重管形無電極蛍光放電ランプは、高周波回路7
3を通じて高周波励起コイル72に高周波電力を供給す
ると、内管70内で高周波電場が形成され、これにより
高周波放電が発生する。したがって、水銀が電離および
励起されるから紫外線を発し、この紫外線は螢光体層7
1で可視光に変換される。この可視光は内管70および
外管75を透過して外部に放射される。
【0061】内管70と外管75との間に、図10には
図示しないが、図1に示すようなシリコンゴム25など
から熱伝導部材、または図7に示すようなバイメタル片
40、もしくは水銀などのような蒸発性熱媒体を介在さ
せておくと、低温始動時には外管75内の空間の保温作
用で内管70の温度上昇を促し、よって水銀蒸気圧が速
やかに上昇して輝度の立上がりが迅速になる。また、内
管70の温度が高くなると、上記シリコンゴム25など
から熱伝導部材またはバイメタル片40もしくは水銀な
どのような蒸発性熱媒体を介して内管70の熱が外管7
5に伝達され、外管75の表面から放熱される。
図示しないが、図1に示すようなシリコンゴム25など
から熱伝導部材、または図7に示すようなバイメタル片
40、もしくは水銀などのような蒸発性熱媒体を介在さ
せておくと、低温始動時には外管75内の空間の保温作
用で内管70の温度上昇を促し、よって水銀蒸気圧が速
やかに上昇して輝度の立上がりが迅速になる。また、内
管70の温度が高くなると、上記シリコンゴム25など
から熱伝導部材またはバイメタル片40もしくは水銀な
どのような蒸発性熱媒体を介して内管70の熱が外管7
5に伝達され、外管75の表面から放熱される。
【0062】よって、このような構造の2重管形無電極
蛍光放電ランプであっても、低温時の始動特性を良好に
し、かつ周囲の温度変化による輝度変化を抑止すること
ができる。発光管10の断面形状は円形、楕円形または
長円形のいずれの場合であってもよい。
蛍光放電ランプであっても、低温時の始動特性を良好に
し、かつ周囲の温度変化による輝度変化を抑止すること
ができる。発光管10の断面形状は円形、楕円形または
長円形のいずれの場合であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、周囲温度が低い雰囲気で始動すると外管内に形成さ
れた断熱空間の保温作用により発光管から発せられる熱
が逃げるのが抑止され、発光管の温度上昇が促される。
また、発光管の温度が過剰に上昇しようとすると、熱伝
導性部材を通じて発光管の熱が外管に逃がされ、外管の
表面から放熱される。したがって、低温始動時の立上が
り特性が改善されるとともに、発光管の過剰温度上昇が
抑止され、周囲の温度変化による輝度の変動を抑止する
ことができる。
ば、周囲温度が低い雰囲気で始動すると外管内に形成さ
れた断熱空間の保温作用により発光管から発せられる熱
が逃げるのが抑止され、発光管の温度上昇が促される。
また、発光管の温度が過剰に上昇しようとすると、熱伝
導性部材を通じて発光管の熱が外管に逃がされ、外管の
表面から放熱される。したがって、低温始動時の立上が
り特性が改善されるとともに、発光管の過剰温度上昇が
抑止され、周囲の温度変化による輝度の変動を抑止する
ことができる。
【0064】請求項2の発明によれば、熱伝導部材は一
端が発光管に接触するとともに他端が外管に接触された
熱伝導体であるから発光管と外管の間の熱伝導を促し、
しかも構造が簡単であり、取り付けも容易である。
端が発光管に接触するとともに他端が外管に接触された
熱伝導体であるから発光管と外管の間の熱伝導を促し、
しかも構造が簡単であり、取り付けも容易である。
【0065】請求項3の発明によれば、熱伝導部材は発
光管と外管との間に掛け渡された熱応動素子であるか
ら、所定の温度未満であれば発光管と外管を熱的に連結
せず、よって始動時に温度上昇しようとする発光管の熱
を外管に伝えないから、発光管の温度上昇を促し、しか
しながら発光管の温度が所定の温度を越えると熱応動素
子が作動して発光管と外管を熱的に連結し、発光管の熱
を外管に伝えて外管から放熱させるようになる。よって
低温始動時の立上がり特性を改善するとともに、高温時
に発光管の過剰温度上昇を抑えて最適温度に保つことが
できる。
光管と外管との間に掛け渡された熱応動素子であるか
ら、所定の温度未満であれば発光管と外管を熱的に連結
せず、よって始動時に温度上昇しようとする発光管の熱
を外管に伝えないから、発光管の温度上昇を促し、しか
しながら発光管の温度が所定の温度を越えると熱応動素
子が作動して発光管と外管を熱的に連結し、発光管の熱
を外管に伝えて外管から放熱させるようになる。よって
低温始動時の立上がり特性を改善するとともに、高温時
に発光管の過剰温度上昇を抑えて最適温度に保つことが
できる。
【0066】請求項4の発明によれば、熱伝導部材は、
発光管と外管との間に充填された蒸発性熱媒体であるか
ら、発光管が所定温度未満であれば外管内の蒸発性熱媒
体の蒸発量が少なく、よって熱媒体として熱伝導作用が
小さく、発光管の温度上昇は早くなる。しかしながら外
管内温度が所定温度を越えると蒸発性熱媒体の蒸発量が
多くなり、熱伝導作用が大きくなり、発光管の熱を外管
に伝える割合が増すから、発光管の温度上昇を抑える。
発光管と外管との間に充填された蒸発性熱媒体であるか
ら、発光管が所定温度未満であれば外管内の蒸発性熱媒
体の蒸発量が少なく、よって熱媒体として熱伝導作用が
小さく、発光管の温度上昇は早くなる。しかしながら外
管内温度が所定温度を越えると蒸発性熱媒体の蒸発量が
多くなり、熱伝導作用が大きくなり、発光管の熱を外管
に伝える割合が増すから、発光管の温度上昇を抑える。
【0067】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
請求項4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放
電ランプを高周波点灯回路を用いて高周波点灯するか
ら、陽極降下電圧および陰極降下電圧が下がり、ランプ
電圧を下げることができ、よってランプの発光効率が向
上する。
請求項4のいずれか一に記載の二重管形低圧水銀蒸気放
電ランプを高周波点灯回路を用いて高周波点灯するか
ら、陽極降下電圧および陰極降下電圧が下がり、ランプ
電圧を下げることができ、よってランプの発光効率が向
上する。
【0068】請求項6の照明装置であれば、光源として
用いる二重管形低圧水銀蒸気放電ランプが低温始動性に
優れるので輝度の立上がりが良好であり、しかも温度変
化が生じても輝度の変動が少なく、画面の輝度変化が少
ない。
用いる二重管形低圧水銀蒸気放電ランプが低温始動性に
優れるので輝度の立上がりが良好であり、しかも温度変
化が生じても輝度の変動が少なく、画面の輝度変化が少
ない。
【図1】本発明の第1の実施例を示し、(A)図は二重
管形冷陰極蛍光ランプの断面図、(B)図は(A)図の
B−B線に沿う断面図。
管形冷陰極蛍光ランプの断面図、(B)図は(A)図の
B−B線に沿う断面図。
【図2】周囲温度が−30℃における各種冷陰極蛍光ラ
ンプの光出力立上がり特性を示す図。
ンプの光出力立上がり特性を示す図。
【図3】周囲温度が25℃における各種冷陰極蛍光ラン
プの光出力立上がり特性を示す図。
プの光出力立上がり特性を示す図。
【図4】周囲温度が85℃における各種冷陰極蛍光ラン
プの光出力立上がり特性を示す図。
プの光出力立上がり特性を示す図。
【図5】図1の蛍光ランプを光源としたバックライトを
用いた液晶表示装置の全体を示す分解した斜視図。
用いた液晶表示装置の全体を示す分解した斜視図。
【図6】同液晶表示装置の断面図。
【図7】本発明の第2の実施例を示し、(A)図は二重
管形冷陰極蛍光ランプの断面図、(B)図は(A)図の
B−B線に沿う断面図。
管形冷陰極蛍光ランプの断面図、(B)図は(A)図の
B−B線に沿う断面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示し、二重管形冷陰極
蛍光ランプの断面図。
蛍光ランプの断面図。
【図9】本発明の第4の実施例を示し、二重管形冷陰極
蛍光ランプの断面図。
蛍光ランプの断面図。
【図10】本発明の第5の実施例を示し、二重管形無電
極形蛍光放電ランプの断面図。
極形蛍光放電ランプの断面図。
1…二重管形冷陰極蛍光ランプ 2、73…高周波点灯回路 10…発光管 11…バルブ 12…蛍光体層 13…冷陰極 20…外管 25…シリコンゴム(熱伝導部材) 40…バイメタル片 70…内管 72…高周波励起コイル 75…外管 31…導光板 32…反射体 36…光拡散板 40…液晶表示パネル
Claims (6)
- 【請求項1】 気密空間を有する透光性外管と;この外
管に収容され、放電空間に電極が封装されているととも
に、水銀および希ガスが封入されてなる発光管と;上記
発光管と外管との間に設けられ、これら発光管と外管を
熱伝導可能に連結した熱伝導性部材と;を具備したこと
を特徴とする二重管形低圧水銀蒸気放電ランプ。 - 【請求項2】 熱伝導部材は、一端が発光管に接触する
とともに他端が外管に接触された熱伝導体であることを
特徴とする請求項1に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電
ランプ。 - 【請求項3】 熱伝導部材は、発光管と外管との間に掛
け渡された熱応動素子であり、所定の温度以上になると
発光管と外管を熱的に連結することを特徴とする請求項
1に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ランプ。 - 【請求項4】 熱伝導部材は、発光管と外管との間に充
填され、所定温度以上になると蒸発して発光管と外管を
熱的に連結する蒸発性熱媒体であることを特徴とする請
求項1に記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ランプ。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一に
記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ランプと;この低圧水
銀蒸気放電ランプを点灯させる高周波点灯回路と;を具
備したことを特徴とする二重管形低圧水銀蒸気放電ラン
プ装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれか一に
記載の二重管形低圧水銀蒸気放電ランプと;上記ランプ
が取り付けられる照明器具本体と;を具備したことを特
徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24305995A JPH0992210A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 二重管形低圧水銀蒸気放電ランプとランプ装置および照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24305995A JPH0992210A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 二重管形低圧水銀蒸気放電ランプとランプ装置および照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0992210A true JPH0992210A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17098197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24305995A Pending JPH0992210A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 二重管形低圧水銀蒸気放電ランプとランプ装置および照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0992210A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0840353A3 (en) * | 1996-10-31 | 1998-06-17 | Toshiba Lighting & Technology Corporation | Low-pressure mercury vapour-filled discharge lamp, luminaire and display device |
US6201352B1 (en) | 1995-09-22 | 2001-03-13 | Gl Displays, Inc. | Cold cathode fluorescent display |
US6211612B1 (en) | 1995-09-22 | 2001-04-03 | Gl Displays, Inc. | Cold cathode fluorescent display |
US6515433B1 (en) | 1999-09-11 | 2003-02-04 | Coollite International Holding Limited | Gas discharge fluorescent device |
EP1371899A1 (en) * | 2001-03-19 | 2003-12-17 | Fujitsu Limited | Light source device and display device |
JP2007141613A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Sanken Electric Co Ltd | 冷陰極蛍光放電管 |
JP2007214141A (ja) * | 2007-04-16 | 2007-08-23 | Sharp Corp | 光源装置及び表示装置 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP24305995A patent/JPH0992210A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6201352B1 (en) | 1995-09-22 | 2001-03-13 | Gl Displays, Inc. | Cold cathode fluorescent display |
US6211612B1 (en) | 1995-09-22 | 2001-04-03 | Gl Displays, Inc. | Cold cathode fluorescent display |
US7474044B2 (en) | 1995-09-22 | 2009-01-06 | Transmarine Enterprises Limited | Cold cathode fluorescent display |
US7919915B2 (en) | 1995-09-22 | 2011-04-05 | Transmarine Enterprises Limited | Cold cathode fluorescent display |
EP0840353A3 (en) * | 1996-10-31 | 1998-06-17 | Toshiba Lighting & Technology Corporation | Low-pressure mercury vapour-filled discharge lamp, luminaire and display device |
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EP1371899A1 (en) * | 2001-03-19 | 2003-12-17 | Fujitsu Limited | Light source device and display device |
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JP2007214141A (ja) * | 2007-04-16 | 2007-08-23 | Sharp Corp | 光源装置及び表示装置 |
JP4543058B2 (ja) * | 2007-04-16 | 2010-09-15 | シャープ株式会社 | 光源装置及び表示装置 |
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