JPH0992813A - 固体撮像素子とその製造方法 - Google Patents
固体撮像素子とその製造方法Info
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- JPH0992813A JPH0992813A JP7248998A JP24899895A JPH0992813A JP H0992813 A JPH0992813 A JP H0992813A JP 7248998 A JP7248998 A JP 7248998A JP 24899895 A JP24899895 A JP 24899895A JP H0992813 A JPH0992813 A JP H0992813A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストの大きな上昇を招くことなくスミア特
性をさらに改善した固体撮像素子と、その製造方法を提
供が望まれている。 【解決手段】 シリコン基体2の表層部に設けられて光
電変換を行う受光部4と、受光部4の側方に設けられた
垂直転送部6と、シリコン基体2上の、垂直転送部6の
略直上位置に設けられた転送電極8と、シリコン基体2
上に、転送電極8を覆って設けられたパッシベーション
膜10と、パッシベーション膜10の上に、転送電極8
を覆いかつ受光部4の直上位置の少なくとも一部を開口
した状態で設けられた遮光膜11とを備えた固体撮像素
子20である。パッシベーション膜10と遮光膜11と
の間の、少なくとも遮光膜11の開口部分の周辺部に、
プラズマCVD成長によりその組成が、Six N1-x と
したとき、x>0.666となる窒化ケイ素膜21が設
けられている。
性をさらに改善した固体撮像素子と、その製造方法を提
供が望まれている。 【解決手段】 シリコン基体2の表層部に設けられて光
電変換を行う受光部4と、受光部4の側方に設けられた
垂直転送部6と、シリコン基体2上の、垂直転送部6の
略直上位置に設けられた転送電極8と、シリコン基体2
上に、転送電極8を覆って設けられたパッシベーション
膜10と、パッシベーション膜10の上に、転送電極8
を覆いかつ受光部4の直上位置の少なくとも一部を開口
した状態で設けられた遮光膜11とを備えた固体撮像素
子20である。パッシベーション膜10と遮光膜11と
の間の、少なくとも遮光膜11の開口部分の周辺部に、
プラズマCVD成長によりその組成が、Six N1-x と
したとき、x>0.666となる窒化ケイ素膜21が設
けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換を行う受
光部を有した固体撮像素子に係り、詳しくはスミア特性
を改善した固体撮像素子に関する。
光部を有した固体撮像素子に係り、詳しくはスミア特性
を改善した固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD(Charge-Coupled Device
)型の固体撮像素子としては、例えば図3に示す構造
のものが知られている。図3において符号1は固体撮像
素子であり、この撮像素子1は、シリコン基板2の表層
部にオーバーフローバリア3を形成し、これの上に受光
部4を形成し、さらにこの受光部4の上にホール蓄積部
5を形成したものである。受光部4の一方の側方には読
み出し部(図示略)を介して垂直転送部6が配設されて
おり、他方の側方にはチャネルストップ(図示略)を介
して別の垂直転送部(図示略)が配設されている。そし
て、これら垂直転送部6のそれぞれの側方には、読み出
し部あるいはチャネルストップを介して別の受光部(図
示略)が配設されている。
)型の固体撮像素子としては、例えば図3に示す構造
のものが知られている。図3において符号1は固体撮像
素子であり、この撮像素子1は、シリコン基板2の表層
部にオーバーフローバリア3を形成し、これの上に受光
部4を形成し、さらにこの受光部4の上にホール蓄積部
5を形成したものである。受光部4の一方の側方には読
み出し部(図示略)を介して垂直転送部6が配設されて
おり、他方の側方にはチャネルストップ(図示略)を介
して別の垂直転送部(図示略)が配設されている。そし
て、これら垂直転送部6のそれぞれの側方には、読み出
し部あるいはチャネルストップを介して別の受光部(図
示略)が配設されている。
【0003】シリコン基板2の表面には絶縁膜7が形成
され、この絶縁膜7の上には、前記垂直転送部6の直上
位置を覆ってポリシリコンからなる転送電極8が形成さ
れている。また、転送電極8の表面にはポリシリコン酸
化膜9が形成されている。前記絶縁膜7上には、ポリシ
リコン酸化膜9を覆った状態でPSG(リンシリケート
ガラス)等からなるパッシベーション膜10が形成さ
れ、このパッシベーション膜10の上には、前記転送電
極8を覆いかつ前記受光部4の直上位置の一部を開口し
た状態で遮光膜11が形成されている。これら遮光膜1
1、および該遮光膜11の開口部に臨むパッシベーショ
ン膜10を覆って透明層(図示略)が形成され、さらに
該透明層上にカラーフィルタ、マイクロオンチップレン
ズ等が形成されている。
され、この絶縁膜7の上には、前記垂直転送部6の直上
位置を覆ってポリシリコンからなる転送電極8が形成さ
れている。また、転送電極8の表面にはポリシリコン酸
化膜9が形成されている。前記絶縁膜7上には、ポリシ
リコン酸化膜9を覆った状態でPSG(リンシリケート
ガラス)等からなるパッシベーション膜10が形成さ
れ、このパッシベーション膜10の上には、前記転送電
極8を覆いかつ前記受光部4の直上位置の一部を開口し
た状態で遮光膜11が形成されている。これら遮光膜1
1、および該遮光膜11の開口部に臨むパッシベーショ
ン膜10を覆って透明層(図示略)が形成され、さらに
該透明層上にカラーフィルタ、マイクロオンチップレン
ズ等が形成されている。
【0004】そして、このような構成により固体撮像素
子1は、透明層を透過してきた入射光を受光部4で受
け、光電変換を行って電荷とする。すると、得られた電
荷は読み出し部(図示略)を経て垂直転送部6に送ら
れ、さらに転送電極8の駆動によって垂直転送部6中を
移動し、水平転送部(図示略)を経て信号として出力さ
れる。
子1は、透明層を透過してきた入射光を受光部4で受
け、光電変換を行って電荷とする。すると、得られた電
荷は読み出し部(図示略)を経て垂直転送部6に送ら
れ、さらに転送電極8の駆動によって垂直転送部6中を
移動し、水平転送部(図示略)を経て信号として出力さ
れる。
【0005】ところで、このような固体撮像素子1にお
いて遮光膜11は、通常アルミニウム(Al)によって
形成されている。しかし、AlはSiと反応し易く、コ
ンタクト面においてスパイクを発生させたり、突発的な
ヒロックを発生してランダムな箇所のセンサ開口を小さ
くしたり、マイグレーションが発生し断線したりするこ
とがあり、プロセス的に有利な材料とは決して言えない
のである。
いて遮光膜11は、通常アルミニウム(Al)によって
形成されている。しかし、AlはSiと反応し易く、コ
ンタクト面においてスパイクを発生させたり、突発的な
ヒロックを発生してランダムな箇所のセンサ開口を小さ
くしたり、マイグレーションが発生し断線したりするこ
とがあり、プロセス的に有利な材料とは決して言えない
のである。
【0006】また、Alは光反射成分が多いことから、
図3中矢印Aで示すように、受光部3の受光面に対し斜
めに入射した光の一部がシリコン基板2表面と遮光膜1
1の張り出し部11aとの間で反射し、垂直転送部6あ
るいはその近傍に到達することがある。このように入射
光が受光部3を経ることなく垂直転送部6あるいはその
近傍に到達すると、この到達箇所で光電変換が起こり、
生じた電荷が垂直転送部6を経て水平転送部に流れるこ
とにより、スミアが発生してしまうのである。このよう
な機構によるスミアの発生を防止するため、従来、図4
に示すようにW系化合物やTi系化合物等からなる低反
射膜12をパッシベーション膜10と遮光膜11との間
に形成し、スミア成分を低減するといったプロセス面の
工夫がなされている。
図3中矢印Aで示すように、受光部3の受光面に対し斜
めに入射した光の一部がシリコン基板2表面と遮光膜1
1の張り出し部11aとの間で反射し、垂直転送部6あ
るいはその近傍に到達することがある。このように入射
光が受光部3を経ることなく垂直転送部6あるいはその
近傍に到達すると、この到達箇所で光電変換が起こり、
生じた電荷が垂直転送部6を経て水平転送部に流れるこ
とにより、スミアが発生してしまうのである。このよう
な機構によるスミアの発生を防止するため、従来、図4
に示すようにW系化合物やTi系化合物等からなる低反
射膜12をパッシベーション膜10と遮光膜11との間
に形成し、スミア成分を低減するといったプロセス面の
工夫がなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示し
た固体撮像素子にあっては、低反射膜12を形成するこ
とから製造に際してその工程数が増加してしまい、また
この低反射膜12の形成をW系化合物やTi系化合物等
の高価な材料を用い、しかも製造装置についても高機能
のものを使用する必要があることから、総合的なコスト
が上昇してしまうといった不満がある。一方、デバイス
特性の面からみれば、スミアを低減するため遮光膜11
をできるかぎりシリコン基板2表面に近づけたいが、遮
光膜11の下に敷くパッシベーション膜10の膜厚を薄
くすると、遮光膜11からの金属不純物がシリコン基板
2中へ拡散する度合いが高くなり、白キズ欠陥数が増加
するという不都合がある。したがって、現状ではこのパ
ッシベーション膜10の最小の膜厚からスミア値の下限
が決定されることとなっており、これを打開することが
大きな課題となっている。
た固体撮像素子にあっては、低反射膜12を形成するこ
とから製造に際してその工程数が増加してしまい、また
この低反射膜12の形成をW系化合物やTi系化合物等
の高価な材料を用い、しかも製造装置についても高機能
のものを使用する必要があることから、総合的なコスト
が上昇してしまうといった不満がある。一方、デバイス
特性の面からみれば、スミアを低減するため遮光膜11
をできるかぎりシリコン基板2表面に近づけたいが、遮
光膜11の下に敷くパッシベーション膜10の膜厚を薄
くすると、遮光膜11からの金属不純物がシリコン基板
2中へ拡散する度合いが高くなり、白キズ欠陥数が増加
するという不都合がある。したがって、現状ではこのパ
ッシベーション膜10の最小の膜厚からスミア値の下限
が決定されることとなっており、これを打開することが
大きな課題となっている。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、コストの大きな上昇を招
くことなくスミア特性をさらに改善した固体撮像素子
と、その製造方法を提供することにある。
で、その目的とするところは、コストの大きな上昇を招
くことなくスミア特性をさらに改善した固体撮像素子
と、その製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像素子で
は、パッシベーション膜と遮光膜との間の、少なくとも
前記遮光膜の開口部分の周辺部に、プラズマCVD成長
によりその組成が、Six N1-x としたとき、x>0.
666となる窒化ケイ素膜を設けたことを前記課題の解
決手段とした。
は、パッシベーション膜と遮光膜との間の、少なくとも
前記遮光膜の開口部分の周辺部に、プラズマCVD成長
によりその組成が、Six N1-x としたとき、x>0.
666となる窒化ケイ素膜を設けたことを前記課題の解
決手段とした。
【0010】この固体撮像素子によれば、少なくとも遮
光膜の開口部分の周辺部において、遮光膜の下面側にプ
ラズマCVD成長による窒化ケイ素膜を設けたことか
ら、該窒化ケイ素膜が低反射膜として機能することによ
り、遮光膜の下面における可視光反射率が小さくなる。
また、窒化ケイ素膜がプラズマCVD法によって成長形
成されており、したがって該窒化ケイ素膜はHを含有す
るため、シリコン基体表面とその上の絶縁膜(SiO2
膜)との界面におけるダングリングボンドがH終端し、
これにより暗電流値が小さくなる。
光膜の開口部分の周辺部において、遮光膜の下面側にプ
ラズマCVD成長による窒化ケイ素膜を設けたことか
ら、該窒化ケイ素膜が低反射膜として機能することによ
り、遮光膜の下面における可視光反射率が小さくなる。
また、窒化ケイ素膜がプラズマCVD法によって成長形
成されており、したがって該窒化ケイ素膜はHを含有す
るため、シリコン基体表面とその上の絶縁膜(SiO2
膜)との界面におけるダングリングボンドがH終端し、
これにより暗電流値が小さくなる。
【0011】本発明の固体撮像素子の製造方法では、シ
リコン基体の表層部に不純物を注入して垂直転送部を形
成する工程と、前記シリコン基体上の、前記垂直転送部
の略直上の位置に転送電極を形成する工程と、前記シリ
コン基体上に、前記転送電極を覆ってパッシベーション
膜を形成する工程と、前記パッシベーション膜の上にプ
ラズマCVD法によってその組成が、Six N1-x とし
たとき、x>0.666となる窒化ケイ素膜を形成する
工程と、前記窒化ケイ素膜上に遮光膜を形成する工程
と、前記窒化ケイ素膜および遮光膜における、前記受光
部の直上位置の少なくとも一部を、エッチングによって
開口させる工程とを備えてなることを前記課題の解決手
段とした。
リコン基体の表層部に不純物を注入して垂直転送部を形
成する工程と、前記シリコン基体上の、前記垂直転送部
の略直上の位置に転送電極を形成する工程と、前記シリ
コン基体上に、前記転送電極を覆ってパッシベーション
膜を形成する工程と、前記パッシベーション膜の上にプ
ラズマCVD法によってその組成が、Six N1-x とし
たとき、x>0.666となる窒化ケイ素膜を形成する
工程と、前記窒化ケイ素膜上に遮光膜を形成する工程
と、前記窒化ケイ素膜および遮光膜における、前記受光
部の直上位置の少なくとも一部を、エッチングによって
開口させる工程とを備えてなることを前記課題の解決手
段とした。
【0012】この固体撮像素子の製造方法によれば、パ
ッシベーション膜の上にプラズマCVD法によって窒化
ケイ素膜を形成し、さらにこの窒化ケイ素膜上に遮光膜
を形成するとともに、該窒化ケイ素膜および遮光膜にお
ける、受光部の直上位置の少なくとも一部を、エッチン
グによって開口させるので、パッシベーション膜と遮光
膜との間に、低反射膜として機能する窒化ケイ素膜が形
成され、これにより前記の固体撮像素子が得られる。
ッシベーション膜の上にプラズマCVD法によって窒化
ケイ素膜を形成し、さらにこの窒化ケイ素膜上に遮光膜
を形成するとともに、該窒化ケイ素膜および遮光膜にお
ける、受光部の直上位置の少なくとも一部を、エッチン
グによって開口させるので、パッシベーション膜と遮光
膜との間に、低反射膜として機能する窒化ケイ素膜が形
成され、これにより前記の固体撮像素子が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態例によ
り詳しく説明する。図1は本発明の固体撮像素子の一実
施形態例を示す図であり、図1において符号20はCC
D型の固体撮像素子である。この固体撮像素子20が図
4に示した固体撮像素子と異なるところは、W系化合物
やTi系化合物等からなる低反射層12に代えて、プラ
ズマCVD法により成長させた窒化ケイ素膜(Six N
1-x)21を配した点にある。
り詳しく説明する。図1は本発明の固体撮像素子の一実
施形態例を示す図であり、図1において符号20はCC
D型の固体撮像素子である。この固体撮像素子20が図
4に示した固体撮像素子と異なるところは、W系化合物
やTi系化合物等からなる低反射層12に代えて、プラ
ズマCVD法により成長させた窒化ケイ素膜(Six N
1-x)21を配した点にある。
【0014】この窒化ケイ素膜(Six N1-x )21と
しては、Siの組成比(x)が0.666を越えるもの
とされる。これは、例えばx<0.50であると、この
窒化ケイ素膜の屈折率が約1.4以下と小さくなってし
まい、遮光膜11の下に形成した場合の反射防止機能が
不十分になってしまうからである。なお、窒化ケイ素膜
(Six N1-x )21は、一般に組成比xが大きくなる
ほど屈折率が大きくなるが、その値はデポジション装置
や製造条件によって異なるものとなる。このような窒化
ケイ素膜21は、特に波長の短い可視光に対して反射率
が小さく、例えば30〜120nm程度の厚さのとき、
400nm程度の波長に対しては反射率がほぼ0%のも
のとなる。
しては、Siの組成比(x)が0.666を越えるもの
とされる。これは、例えばx<0.50であると、この
窒化ケイ素膜の屈折率が約1.4以下と小さくなってし
まい、遮光膜11の下に形成した場合の反射防止機能が
不十分になってしまうからである。なお、窒化ケイ素膜
(Six N1-x )21は、一般に組成比xが大きくなる
ほど屈折率が大きくなるが、その値はデポジション装置
や製造条件によって異なるものとなる。このような窒化
ケイ素膜21は、特に波長の短い可視光に対して反射率
が小さく、例えば30〜120nm程度の厚さのとき、
400nm程度の波長に対しては反射率がほぼ0%のも
のとなる。
【0015】なお、プラズマCVD成長によって形成し
た窒化ケイ素膜は、その膜中にHを豊富に含み、界面準
位などを終端させるため、特に組成比xが0.33程度
以下の窒化ケイ素膜については、この界面準位などを終
端させる目的で用いられることがある。しかし、このよ
うな目的で用いられることはあっても、従来では、窒化
ケイ素膜はフォトリソグラフィにおける露光光のフォト
レジストに対する反射防止膜として研究レベルで試みら
れた報告はあるものの、遮光膜11の反射防止膜として
用いられた例は知られていない。また、プラズマCVD
法により成長させた窒化ケイ素膜(Six N1-x )21
を反射防止膜として機能させるためには、その屈折率を
1.6以上にするのが望ましく、そのためには組成比x
を2/3以上にする必要がある。
た窒化ケイ素膜は、その膜中にHを豊富に含み、界面準
位などを終端させるため、特に組成比xが0.33程度
以下の窒化ケイ素膜については、この界面準位などを終
端させる目的で用いられることがある。しかし、このよ
うな目的で用いられることはあっても、従来では、窒化
ケイ素膜はフォトリソグラフィにおける露光光のフォト
レジストに対する反射防止膜として研究レベルで試みら
れた報告はあるものの、遮光膜11の反射防止膜として
用いられた例は知られていない。また、プラズマCVD
法により成長させた窒化ケイ素膜(Six N1-x )21
を反射防止膜として機能させるためには、その屈折率を
1.6以上にするのが望ましく、そのためには組成比x
を2/3以上にする必要がある。
【0016】このような窒化ケイ素膜21を備えた固体
撮像素子20を製造するには、従来と同様にシリコン基
板2の表層部の所定位置にp型の不純物を注入し、読み
出し部(図示略)とチャネルストップ(図示略)とを所
定間隔あけてそれぞれ形成し、また、これとは別に、こ
れらチャネルストップおよび読み出し部のそれぞれの外
側にn型の不純物を注入して垂直転送部6を形成する。
撮像素子20を製造するには、従来と同様にシリコン基
板2の表層部の所定位置にp型の不純物を注入し、読み
出し部(図示略)とチャネルストップ(図示略)とを所
定間隔あけてそれぞれ形成し、また、これとは別に、こ
れらチャネルストップおよび読み出し部のそれぞれの外
側にn型の不純物を注入して垂直転送部6を形成する。
【0017】次に、シリコン基板2の表面に、熱酸化法
またはCVD法によってSiO2 からなる絶縁膜7を形
成し、続いて該絶縁膜7上にポリシリコン膜(図示略)
を形成する。そして、このポリシリコン膜を公知のリソ
グラフィ技術、エッチング技術によってパターンニング
し、前記垂直転送部6の略直上の位置にポリシリコンか
らなる転送電極8を形成する。続いて、この転送電極8
の表面に、熱酸化法等によってポリシリコン酸化膜9を
形成する。
またはCVD法によってSiO2 からなる絶縁膜7を形
成し、続いて該絶縁膜7上にポリシリコン膜(図示略)
を形成する。そして、このポリシリコン膜を公知のリソ
グラフィ技術、エッチング技術によってパターンニング
し、前記垂直転送部6の略直上の位置にポリシリコンか
らなる転送電極8を形成する。続いて、この転送電極8
の表面に、熱酸化法等によってポリシリコン酸化膜9を
形成する。
【0018】次いで、形成した転送電極8をマスクとし
たセルフアラインによってシリコン基板2表層部の比較
的深い位置にn型の不純物を注入し、読み出し部とチャ
ネルストップとの間に受光部4を形成する。さらに、同
様に転送電極8をマスクとしてシリコン基板2表層部の
比較的浅い位置にp型の不純物を注入し、受光部4の直
上にホール蓄積部5を形成する。続いて、形成した転送
電極8およびポリシリコン酸化膜9を覆って前記絶縁膜
7上に、CVD法によってPSG(リンシリケートガラ
ス)からなり、パッシベーション効果を有するパッシベ
ーション膜10を形成する。続いて、N2 雰囲気中にて
800〜1000℃程度の温度で該パッシベーション膜
10を熱処理し、これによりリフローを行う。
たセルフアラインによってシリコン基板2表層部の比較
的深い位置にn型の不純物を注入し、読み出し部とチャ
ネルストップとの間に受光部4を形成する。さらに、同
様に転送電極8をマスクとしてシリコン基板2表層部の
比較的浅い位置にp型の不純物を注入し、受光部4の直
上にホール蓄積部5を形成する。続いて、形成した転送
電極8およびポリシリコン酸化膜9を覆って前記絶縁膜
7上に、CVD法によってPSG(リンシリケートガラ
ス)からなり、パッシベーション効果を有するパッシベ
ーション膜10を形成する。続いて、N2 雰囲気中にて
800〜1000℃程度の温度で該パッシベーション膜
10を熱処理し、これによりリフローを行う。
【0019】次いで、このリフロー処理後のパッシベー
ション膜10上に、図2(a)に示すようにプラズマC
VD法によって窒化ケイ素膜21を堆積形成する。この
窒化ケイ素膜21の膜厚については、30〜200nm
程度とされ、例えば入射光のうち特にその反射を低減し
たい光の波長が400nmである場合には約40nmま
たは約100nm、600nmである場合には約50n
mまたは約150nmとされる。また、プラズマCVD
法の条件については、例えば原料ガスとしてSiH4 と
NH3 とを用い、これらを0.1〜1.0Torr程度
の減圧下のチャンバ内に、SiH4 を300cc/mi
n、NH3 を150cc/minの流量でそれぞれ流
し、この状態で常温にて成膜するといった条件が挙げら
れる。
ション膜10上に、図2(a)に示すようにプラズマC
VD法によって窒化ケイ素膜21を堆積形成する。この
窒化ケイ素膜21の膜厚については、30〜200nm
程度とされ、例えば入射光のうち特にその反射を低減し
たい光の波長が400nmである場合には約40nmま
たは約100nm、600nmである場合には約50n
mまたは約150nmとされる。また、プラズマCVD
法の条件については、例えば原料ガスとしてSiH4 と
NH3 とを用い、これらを0.1〜1.0Torr程度
の減圧下のチャンバ内に、SiH4 を300cc/mi
n、NH3 を150cc/minの流量でそれぞれ流
し、この状態で常温にて成膜するといった条件が挙げら
れる。
【0020】次いで、形成した窒化ケイ素膜21に開口
部を形成するべく、該窒化ケイ素膜21上にレジストを
塗布し、さらに公知の露光・現像処理によって図2
(b)に示すように、受光部4の直上位置の一部を開口
したレジストパターン22を形成する。そして、このレ
ジストパターン22をマスクとして窒化ケイ素膜21を
エッチングし、図2(c)に示すように受光部4の直上
位置の一部を開口した窒化ケイ素膜21を形成し、その
後レジストターン22を除去する。
部を形成するべく、該窒化ケイ素膜21上にレジストを
塗布し、さらに公知の露光・現像処理によって図2
(b)に示すように、受光部4の直上位置の一部を開口
したレジストパターン22を形成する。そして、このレ
ジストパターン22をマスクとして窒化ケイ素膜21を
エッチングし、図2(c)に示すように受光部4の直上
位置の一部を開口した窒化ケイ素膜21を形成し、その
後レジストターン22を除去する。
【0021】次いで、前記窒化ケイ素膜21上に、図2
(d)に示すようにスパッタ法等によってAl等からな
る遮光膜11を、厚さ300〜600nm程度に形成す
る。ここで、この遮光膜11を、主成分がAlである材
質で形成する場合、5%程度以下のSiを含有する組成
のものとしてもよい。また、遮光膜11を、Alをスパ
ッタすることによって形成する場合には、例えばウエハ
を150℃程度に加熱し、6〜10mTorr程度に制
御されたArガス雰囲気中で行う。なお、本発明におい
ては、この遮光膜11の形成回数や膜種について特に限
定されないのはもちろんである。
(d)に示すようにスパッタ法等によってAl等からな
る遮光膜11を、厚さ300〜600nm程度に形成す
る。ここで、この遮光膜11を、主成分がAlである材
質で形成する場合、5%程度以下のSiを含有する組成
のものとしてもよい。また、遮光膜11を、Alをスパ
ッタすることによって形成する場合には、例えばウエハ
を150℃程度に加熱し、6〜10mTorr程度に制
御されたArガス雰囲気中で行う。なお、本発明におい
ては、この遮光膜11の形成回数や膜種について特に限
定されないのはもちろんである。
【0022】次いで、形成した遮光膜11に開口部を形
成するべく、該遮光膜11上にレジストを塗布し、さら
に公知の露光・現像処理によって図2(e)に示すよう
に、受光部4の直上位置の一部、すなわち先に形成した
窒化ケイ素膜21の開口部の直上位置を開口したレジス
トパターン23を形成する。そして、このレジストパタ
ーン23をマスクとして遮光膜11をエッチングし、図
2(e)に示すように窒化ケイ素膜21の開口部に連通
した、すなわち受光部4の直上位置の一部を開口した遮
光膜11を形成する。その後、レジストターン23を除
去し、さらに透明層、カラーフィルタ、マイクロオンチ
ップレンズ等を従来と同様の手法により順次形成し、図
1に示した固体撮像素子20を得る。
成するべく、該遮光膜11上にレジストを塗布し、さら
に公知の露光・現像処理によって図2(e)に示すよう
に、受光部4の直上位置の一部、すなわち先に形成した
窒化ケイ素膜21の開口部の直上位置を開口したレジス
トパターン23を形成する。そして、このレジストパタ
ーン23をマスクとして遮光膜11をエッチングし、図
2(e)に示すように窒化ケイ素膜21の開口部に連通
した、すなわち受光部4の直上位置の一部を開口した遮
光膜11を形成する。その後、レジストターン23を除
去し、さらに透明層、カラーフィルタ、マイクロオンチ
ップレンズ等を従来と同様の手法により順次形成し、図
1に示した固体撮像素子20を得る。
【0023】このようにして得られた固体撮像素子20
にあっては、遮光膜11の下面側にプラズマCVD成長
による窒化ケイ素膜21を設けたことから、該窒化ケイ
素膜を低反射膜として機能させることにより、遮光膜1
1下面における可視光反射率を小さくすることができ、
したがって入射光がシリコン基板2と遮光膜11の張り
出し部11aとの間で反射することに起因するスミアを
低減し、スミア特性を改善することができる。また、図
4に示した従来の固体撮像素子のごとく、低反射膜とし
てW系化合物やTi系化合物が用いられることなく、通
常のプロセスに用いられるプラズマCVD窒化ケイ素が
用いられていることから、コストの上昇が抑えられたも
のとなる。さらに、窒化ケイ素膜21がプラズマCVD
法によって成長形成されしたがってHを含有しているた
め、シリコン基板2表面とその上の絶縁膜(SiO
2 膜)7との界面におけるダングリングボンドがH終端
し、これにより暗電流値を小さくすることができる。
にあっては、遮光膜11の下面側にプラズマCVD成長
による窒化ケイ素膜21を設けたことから、該窒化ケイ
素膜を低反射膜として機能させることにより、遮光膜1
1下面における可視光反射率を小さくすることができ、
したがって入射光がシリコン基板2と遮光膜11の張り
出し部11aとの間で反射することに起因するスミアを
低減し、スミア特性を改善することができる。また、図
4に示した従来の固体撮像素子のごとく、低反射膜とし
てW系化合物やTi系化合物が用いられることなく、通
常のプロセスに用いられるプラズマCVD窒化ケイ素が
用いられていることから、コストの上昇が抑えられたも
のとなる。さらに、窒化ケイ素膜21がプラズマCVD
法によって成長形成されしたがってHを含有しているた
め、シリコン基板2表面とその上の絶縁膜(SiO
2 膜)7との界面におけるダングリングボンドがH終端
し、これにより暗電流値を小さくすることができる。
【0024】なお、前述した製造方法においては、窒化
ケイ素膜21に開口部を形成するためのエッチング、遮
光膜11に開口部を形成するためのエッチングをそれぞ
れ別に行ったが、窒化ケイ素膜21、遮光膜11を続け
て形成し、その後、これらの上にレジストパターンを形
成し、形成したレジストパターンをマスクにして窒化ケ
イ素膜21、遮光膜11を連続的にエッチングするよう
にしてもよい。また、窒化ケイ素膜21のエッチング、
遮光膜11のエッチングをそれぞれ別に行う場合には、
特に窒化ケイ素膜21のエッチングについては、受光部
4の直上位置のみを開口するのでなく、この開口部の周
辺部のみに窒化ケイ素膜21が残るように、転送電極8
の直上位置などについても開口させるようにして行って
もよい。
ケイ素膜21に開口部を形成するためのエッチング、遮
光膜11に開口部を形成するためのエッチングをそれぞ
れ別に行ったが、窒化ケイ素膜21、遮光膜11を続け
て形成し、その後、これらの上にレジストパターンを形
成し、形成したレジストパターンをマスクにして窒化ケ
イ素膜21、遮光膜11を連続的にエッチングするよう
にしてもよい。また、窒化ケイ素膜21のエッチング、
遮光膜11のエッチングをそれぞれ別に行う場合には、
特に窒化ケイ素膜21のエッチングについては、受光部
4の直上位置のみを開口するのでなく、この開口部の周
辺部のみに窒化ケイ素膜21が残るように、転送電極8
の直上位置などについても開口させるようにして行って
もよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の固体撮像素
子は、遮光膜の下面側にプラズマCVD成長による窒化
ケイ素膜を設け、該窒化ケイ素膜を低反射膜として機能
させたものであるから、該窒化ケイ素膜によって遮光膜
下面における可視光反射率を小さくすることができ、こ
れにより入射光がシリコン基体と遮光膜の張り出し部と
の間で反射することに起因するスミアを低減し、従来の
ものに比べスミア特性を改善することができる。また、
W系化合物やTi系化合物を低反射膜として用いること
なく、通常のプロセスに用いられるプラズマCVD窒化
ケイ素を用いていることから、コストの上昇を最小限に
抑えることができる。さらに、窒化ケイ素膜がプラズマ
CVD法によって成長形成されしたがってHを含有して
いるため、シリコン基体表面とその上の絶縁膜との界面
におけるダングリングボンドがH終端し、これにより暗
電流値を小さくすることができる。
子は、遮光膜の下面側にプラズマCVD成長による窒化
ケイ素膜を設け、該窒化ケイ素膜を低反射膜として機能
させたものであるから、該窒化ケイ素膜によって遮光膜
下面における可視光反射率を小さくすることができ、こ
れにより入射光がシリコン基体と遮光膜の張り出し部と
の間で反射することに起因するスミアを低減し、従来の
ものに比べスミア特性を改善することができる。また、
W系化合物やTi系化合物を低反射膜として用いること
なく、通常のプロセスに用いられるプラズマCVD窒化
ケイ素を用いていることから、コストの上昇を最小限に
抑えることができる。さらに、窒化ケイ素膜がプラズマ
CVD法によって成長形成されしたがってHを含有して
いるため、シリコン基体表面とその上の絶縁膜との界面
におけるダングリングボンドがH終端し、これにより暗
電流値を小さくすることができる。
【0026】本発明の固体撮像素子の製造方法は、パッ
シベーション膜の上にプラズマCVD法によって窒化ケ
イ素膜を形成し、さらにこの窒化ケイ素膜上に遮光膜を
形成するとともに、該窒化ケイ素膜および遮光膜におけ
る、受光部の直上位置の少なくとも一部を、エッチング
によって開口させるので、パッシベーション膜と遮光膜
との間に、低反射膜として機能する窒化ケイ素膜を形成
することができ、これにより前記の固体撮像素子を容易
に形成することができる。
シベーション膜の上にプラズマCVD法によって窒化ケ
イ素膜を形成し、さらにこの窒化ケイ素膜上に遮光膜を
形成するとともに、該窒化ケイ素膜および遮光膜におけ
る、受光部の直上位置の少なくとも一部を、エッチング
によって開口させるので、パッシベーション膜と遮光膜
との間に、低反射膜として機能する窒化ケイ素膜を形成
することができ、これにより前記の固体撮像素子を容易
に形成することができる。
【図1】本発明の固体撮像素子の一例の概略構成を示す
要部側断面図である。
要部側断面図である。
【図2】(a)〜(e)は図1に示した固体撮像素子の
製造方法を工程順に説明するための要部側断面図であ
る。
製造方法を工程順に説明するための要部側断面図であ
る。
【図3】従来の固体撮像素子の一例を示す要部側断面図
である。
である。
【図4】従来の固体撮像素子の他の例を示す要部側断面
図である。
図である。
2 シリコン基板(シリコン基体) 4 受光部 6 垂直転送部 8 転送電極 10 パッシベーション膜 11 遮光膜 20 固体撮像素子 21 窒化ケイ素膜 22a、22b 転送電極
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコン基体の表層部に設けられて光電
変換を行う受光部と、 該受光部の側方に設けられた垂直転送部と、 前記シリコン基体上の、前記垂直転送部の略直上位置に
設けられた転送電極と、 前記シリコン基体上に、前記転送電極を覆って設けられ
たパッシベーション膜と、 前記パッシベーション膜の上に、前記転送電極を覆いか
つ前記受光部の直上位置の少なくとも一部を開口した状
態で設けられた遮光膜とを備えてなる固体撮像素子にお
いて、 前記パッシベーション膜と遮光膜との間の、少なくとも
前記遮光膜の開口部分の周辺部に、プラズマCVD成長
によりその組成が、Six N1-x としたとき、x>0.
666となる窒化ケイ素膜を設けたことを特徴とする固
体撮像素子。 - 【請求項2】 シリコン基体の表層部に不純物を注入し
て垂直転送部を形成する工程と、 前記シリコン基体上の、前記垂直転送部の略直上の位置
に転送電極を形成する工程と、 前記シリコン基体上に、前記転送電極を覆ってパッシベ
ーション膜を形成する工程と、 前記パッシベーション膜の上にプラズマCVD法によっ
てその組成が、SixN1-x としたとき、x>0.66
6となる窒化ケイ素膜を形成する工程と、 前記窒化ケイ素膜上に遮光膜を形成する工程と、 前記窒化ケイ素膜および遮光膜における、前記受光部の
直上位置の少なくとも一部を、エッチングによって開口
させる工程と、 を備えてなることを特徴とする固体撮像素子の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7248998A JPH0992813A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 固体撮像素子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7248998A JPH0992813A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 固体撮像素子とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0992813A true JPH0992813A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17186495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7248998A Pending JPH0992813A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 固体撮像素子とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0992813A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002208685A (ja) * | 2001-01-11 | 2002-07-26 | Sony Corp | 固体撮像素子 |
JP2008199059A (ja) * | 2008-05-01 | 2008-08-28 | Sony Corp | 固体撮像素子及びその製造方法 |
RU2497233C2 (ru) * | 2011-02-09 | 2013-10-27 | Кэнон Кабусики Кайся | Твердотельное устройство захвата изображений и способ для изготовления твердотельного устройства захвата изображений |
US10777596B2 (en) | 2017-09-28 | 2020-09-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Imaging apparatus, method of manufacturing the same, and device |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP7248998A patent/JPH0992813A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002208685A (ja) * | 2001-01-11 | 2002-07-26 | Sony Corp | 固体撮像素子 |
JP2008199059A (ja) * | 2008-05-01 | 2008-08-28 | Sony Corp | 固体撮像素子及びその製造方法 |
RU2497233C2 (ru) * | 2011-02-09 | 2013-10-27 | Кэнон Кабусики Кайся | Твердотельное устройство захвата изображений и способ для изготовления твердотельного устройства захвата изображений |
US10777596B2 (en) | 2017-09-28 | 2020-09-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Imaging apparatus, method of manufacturing the same, and device |
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