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JPH0989349A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

Info

Publication number
JPH0989349A
JPH0989349A JP7252702A JP25270295A JPH0989349A JP H0989349 A JPH0989349 A JP H0989349A JP 7252702 A JP7252702 A JP 7252702A JP 25270295 A JP25270295 A JP 25270295A JP H0989349 A JPH0989349 A JP H0989349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chaos
temperature
stability
data
room temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7252702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3331836B2 (ja
Inventor
Masaya Hayama
雅也 端山
Makoto Shimizu
真 清水
Ikuo Akamine
育雄 赤嶺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP25270295A priority Critical patent/JP3331836B2/ja
Publication of JPH0989349A publication Critical patent/JPH0989349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3331836B2 publication Critical patent/JP3331836B2/ja
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房運転時、使用者に冷風感を感じさせるこ
となく、室内の所定の位置において風速をカオス変動さ
せることにより、自然に近い気流変化を使用者に感じさ
せ、快適性の向上を図る制御装置。 【構成】 室内ユニットから吹き出される気流の方向を
制御することが可能な偏向羽根を有する空気調和機にお
いて、冷房運転時、吹き出し気流の温度を検出する吹き
出し温度検出手段1と、室温変化を検出し安定・過渡を
判別する室温安定判別手段11と、被対象がカオス変動
を行うよう偏向速度用データを生成する偏向速度用カオ
スデータ生成手段2と、前記吹き出し温度検出手段、室
温安定判別手段および偏向速度用カオスデータ生成手段
からの出力値である吹き出し温度、安定判別結果および
偏向速度用カオスデータに基づいて、偏向羽根の偏向速
度を決定する偏向速度決定手段3とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内ユニットからの吹
き出し気流の方向および風量を制御することが可能な偏
向羽根および室内ファンを有する空気調和機の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の空気調和機の制御装置に
ついて説明する。近年、自然に近い気流変化を使用者に
感じさせ、快適性の向上を図るものとして、例えば、特
開平6−94219公報の実施例記載の構成が知られて
いる。以下にその構成を説明する。
【0003】室内ユニットのファンモータ回転数を制御
する制御装置の記憶部に、空気調和機のつくる気流の風
速がカオス変動となるようなデータを記憶させ、そのデ
ータに基づいてモータの回転数を時間的に変化させる。
すなわち、カオス変動をするゆらぎを持った気流を室内
に再現するために、居住空間の気流がカオス変動をする
よう、送風機駆動用モータの回転数を制御し、それに基
づき送風機を運転させることにより、吐出量すなわち吹
き出し気流の風量を変化させ、自然に近い気流変化を使
用者に感じさせ、快適性の向上を図る、というものであ
る。また、特開平6−74544公報の実施例では、室
内ユニットのファンモータ回転数あるいは空気吹き出し
口に配備された風向板の動揺角度すなわち偏向羽根の角
度を吹き出し温度に関わらず制御し、自然に近い気流変
化を使用者に感じさせ、快適性の向上を図る、というも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、例えば、単にファンモータ回転数を制御
し風量を変化させるだけでは、風向が常に使用者に向い
ていたりすると、風量の変化だけでは自然の気流のよう
に使用者に気流が当たる場合と当たらない場合の変化を
感じさせることができない。また、室外ユニットにある
圧縮機回転数が一定であっても、冷房運転時には風量が
小さくなると吹き出し温度は低くなり、逆に大きくなる
と吹き出し温度は高くなるため、風速のカオス変動によ
る効果よりも吹き出し温度変化、特に吹き出し温度低下
による冷風感を強く感じ、使用者に不快感をあたえるこ
とがある。
【0005】さらに、単に風向を変化させカオス変動を
行うだけでは、負荷が大きく圧縮機回転数が高いとき
等、使用者に風向が向いたとき低い吹き出し温度での冷
風感を感じ非常に不快である、という課題を有してい
た。
【0006】そこで本発明は、上記問題に鑑み、冷房運
転時、使用者に冷風感を感じさせることなく、室内の所
定の位置において風速をカオス変動させることにより、
自然に近い気流変化を使用者に感じさせ、快適性の向上
を図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、室内ユニットから吹き出される気流の方向
を制御することが可能な偏向羽根を有する空気調和機に
おいて、冷房運転時、吹き出し気流の温度を検出する吹
き出し温度検出手段と、室温変化を検出し安定・過渡を
判別する室温安定判別手段と、被対象がカオス変動を行
うよう偏向速度用データを生成する偏向速度用カオスデ
ータ生成手段と、前記吹き出し温度検出手段、室温安定
判別手段および偏向速度用カオスデータ生成手段からの
出力値である吹き出し温度、安定判別結果および偏向速
度用カオスデータに基づいて、偏向羽根の偏向速度を決
定する偏向速度決定手段とを備えるものである。
【0008】また、本発明は、室内ユニットから吹き出
される気流の方向を制御することが可能な偏向羽根を有
する空気調和機において、冷房運転時、吹き出し気流の
温度を検出する吹き出し温度検出手段と、室温変化を検
出し安定・過渡を判別する室温安定判別手段と、被対象
がカオス変動を行うよう保持時間用データを生成する保
持時間用カオスデータ生成手段と、前記吹き出し温度検
出手段、室温安定判別手段および保持時間用カオスデー
タ生成手段からの出力値である吹き出し温度、安定判別
結果および保持時間用カオスデータに基づいて、偏向羽
根の保持時間を決定する保持時間決定手段とを備えるも
のである。
【0009】また、本発明は、室内ユニットから吹き出
される気流の方向を制御することが可能な偏向羽根を有
する空気調和機において、冷房運転時、吹き出し気流の
温度を検出する吹き出し温度検出手段と、室温変化を検
出し安定・過渡を判別する室温安定判別手段と、被対象
がカオス変動を行うよう羽根角度用データを生成する角
度用カオスデータ生成手段と、前記吹き出し温度検出手
段、室温安定判別手段および角度用カオスデータ生成手
段からの出力値である吹き出し温度、安定判別結果およ
び角度用カオスデータに基づいて、偏向羽根の角度を決
定する羽根角度決定手段とを備えるものである。
【0010】また、本発明は、室内ユニットから吹き出
される気流の風量を制御することが可能な室内ファンを
有する空気調和機において、冷房運転時、吹き出し気流
の温度を検出する吹き出し温度検出手段と、室温変化を
検出し安定・過渡を判別する室温安定判別手段と、被対
象がカオス変動を行うよう風量用データを生成する風量
用カオスデータ生成手段と、前記吹き出し温度検出手
段、室温安定判別手段および風量用カオスデータ生成手
段からの出力値である吹き出し温度、安定判別結果およ
び風量用カオスデータに基づいて、風量を決定する風量
決定手段とを備えるものである。
【0011】また、本発明は、室内ユニットから吹き出
される気流の風向および風量を制御することが可能な偏
向羽根および室内ファンを有する空気調和機において、
冷房運転時、吹き出し気流の温度を検出する吹き出し温
度検出手段と、室温変化を検出し安定・過渡を判別する
室温安定判別手段と、偏向速度、保持時間、羽根角度お
よび風量の中から少なくとも2つ以上を選択し被対象が
カオス変動を行うようデータを生成するカオスデータ生
成手段と、前記吹き出し温度検出手段、室温安定判別手
段およびカオスデータ生成手段からの出力値である吹き
出し温度、安定判別結果およびカオスデータに基づい
て、前記選択された少なくとも2つ以上を決定する決定
手段とを備えるものである。
【0012】
【作用】本発明は、吹き出し温度、安定判別結果および
偏向速度用カオスデータに基づいて、偏向羽根の偏向速
度を決定することにより、使用者に冷風感を感じさせる
ことなく、室内の所定の位置において風速をカオス変動
させ、自然に近い気流変化を使用者に感じさせることが
できる。
【0013】また、本発明は、吹き出し温度、安定判別
結果および保持時間用カオスデータに基づいて、偏向羽
根の保持時間を決定することにより、使用者に冷風感を
感じさせることなく、室内の所定の位置において風速を
カオス変動させ、自然に近い気流変化を使用者に感じさ
せることができる。
【0014】また、本発明は、吹き出し温度、安定判別
結果および角度用カオスデータに基づいて、使用者に冷
風感を感じさせることのないよう偏向羽根の角度を決定
することにより、使用者に冷風感を感じさせることな
く、室内の所定の位置において風速をカオス変動させ、
自然に近い気流変化を使用者に感じさせることができ
る。
【0015】また、本発明は、吹き出し温度、安定判別
結果および風量用カオスデータに基づいて、使用者に冷
風感を感じさせることのないよう風量を決定することに
より、使用者に冷風感を感じさせることなく、室内の所
定の位置において風速をカオス変動させ、自然に近い気
流変化を使用者に感じさせることができる。
【0016】また、本発明は、偏向速度、保持時間、羽
根角度、および風量の中から少なくとも2つ以上を選択
し、吹き出し温度、安定判別結果およびカオスデータに
基づいて、使用者に冷風感を感じさせることのないよう
前記2つ以上を決定することにより、使用者に冷風感を
感じさせることなく、室内の所定の位置において風速を
カオス変動させ、一層自然に近い気流変化を使用者に感
じさせることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例における空気調
和機の制御装置の概略ブロック図である。図1におい
て、1は吹き出し温度検出手段、11は室温安定判別手
段、2は偏向速度用カオスデータ生成手段、3は偏向速
度決定手段、4は空気調和機である。ここで、吹き出し
温度検出手段1は、配管温度から吹出温度を推測する
等、吹き出し温度を検出するものであれば、その手段は
限定されない。また、室温安定判別手段11は、室温の
変化の割合から室温の安定・過渡の状態を推測する等、
室温の安定状態を検出するものであれば、その手段は限
定されない。
【0018】以上のような構成において、以下その動作
について説明する。吹き出し温度検出手段1では、空気
調和機4の室内ユニットから吹き出させる気流の温度
を、例えば、サーミスタ等の吹き出し温度センサにより
検出し、吹き出し温度信号として偏向速度決定手段3に
出力する。
【0019】室温安定判別手段11では、室温の安定状
態を、例えば、空気調和機4の室内ユニットに吸い込ま
れる空気の温度から判定し、安定判別結果信号として偏
向速度決定手段3に出力する。
【0020】偏向速度用カオスデータ生成手段2では、
自然に近い気流変化を使用者に感じさせるためのデー
タ、例えば、気象変動モデルを単純化したローレンツ方
程式により算出されたデータを偏向速度用カオスデータ
信号として偏向速度決定手段3に出力する。
【0021】なお、ローレンツ方程式以外にレスラー方
程式を用いたり、自然の気流の変動パターンを直接偏向
速度用カオスデータとする等、自然に近い気流変化を使
用者に感じさせるデータであれば、その種類は限定しな
い。
【0022】偏向速度決定手段3では、吹き出し温度検
出手段1、室温安定判別手段11および偏向速度用カオ
スデータ生成手段2からの出力値である吹き出し温度信
号、安定判別結果信号および偏向速度用カオスデータ信
号に基づいて、使用者に冷風感を感じさせることなく、
室内の所定の位置において風速をカオス変動させ、自然
に近い気流変化を使用者に感じさせることができる偏向
速度を決定し、偏向速度決定信号として、空気調和機4
に出力する。
【0023】空気調和機4では、偏向速度決定手段3か
らの出力値である偏向速度決定信号に基づいて偏向羽根
を制御することにより、使用者に冷風感を感じさせるこ
となく、室内の所定の位置において風速をカオス変動さ
せ、さらに自然に近い気流変化を使用者に感じさせるこ
とができる。
【0024】次に、例としてローレンツ方程式を用い
て、偏向速度用カオスデータ生成手段2の詳細について
説明する。ローレンツ方程式は以下の微分方程式によっ
て表される。
【0025】 dx/dt=10y−10x (1.1) dy/dt=−xz+28x−y (1.2) dz/dt= xy−(8/3)z (1.3) 上式においてx、y、zは状態変数で以下の範囲におさ
まる。また、tは連続的な時間を表す。
【0026】−24≦x<24 −32≦y<32 0≦z<64 ここでxを偏向速度として扱われる偏向速度用カオスデ
ータ信号、y、zをxを算出するための値とする。
(1.1)式は dx=(10y−10x)dt (1.4) となり、 xn+1 =xn +dxn (1.5) であるため(1.4)および(1.5)式より、 xn+1 =xn +(10yn −10xn )dt (1.6) となる。yn+1 、zn+1 を同様にすると yn+1 =yn +(28xn +yn −xn n )dt (1.7) zn+1 =zn +((−8/3)xn +xn n )dt (1.8) となり、(1.6)、(1.7)および(1.8)式に
初期値(x0 、y0 、z 0 )およびdtを代入すると
x、y、zの値が次々に算出される。
【0027】一例として図2に(x0 、y0 、z0 )=
(1、1、1)、dt=0.02、のときのx、y、z
の変化を表す。図2において縦軸はx、y、zの値、横
軸はnである。今、Δn=8とするとxの値は、 x0 = 1 x8 = 3.49 x16= 16.55 x24= 2.31 x32=−12.04 ・ ・ ・ となる。
【0028】このように偏向速度用カオスデータ生成手
段2では、ローレンツ方程式により算出された上記xの
値(1、3.49、16.55、2.31、−12.0
4、・・・)をサンプリングタイム毎に1個ずつ偏向速
度用カオスデータ信号として偏向速度決定手段3に出力
する。
【0029】次に、図3、表1および2を用いて偏向速
度決定手段3の詳細について説明する。図3は空気調和
機の冷房運転時、吹き出し温度および偏向速度を変えて
偏向羽根を上下方向に指定の角度動かしたとき、使用者
が冷風感によって不快と感じる領域を表したものの一例
である。図3からわかるように、使用者は空気調和機の
冷房運転時、吹き出し温度がある程度低くなると、偏向
速度を遅くすると冷風感による不快感を感じる。
【0030】表1は、吹き出し温度および安定判別結果
毎に分類された偏向速度領域であり、表2は、偏向速度
用カオスデータに対応した偏向速度領域毎の偏向速度で
あり、xは偏向速度用カオスデータ生成手段2から出力
された偏向速度用カオスデータ信号である。表1では、
吹き出し温度および安定判別結果に対応して最適な偏向
速度領域、、、を決定している。表2につい
て、領域、、、の順に偏向速度は速くなってい
る。すなわち、図3のような吹き出し温度と偏向速度の
関係を考慮して、表1および2によって、領域では吹
き出し温度が非常に低いときに使用者に長い時間気流が
あたり冷風感を感じさせないよう、偏向速度用カオスデ
ータに関わらず偏向速度を速く決定しており、領域で
は、使用者に気流をあてても不快にならない吹き出し温
度であるため、偏向速度用カオスデータに合わせて使用
者に冷風感を感じさせることなく、室内の所定の位置に
おいて風速をカオス変動させ、自然に近い気流変化を使
用者に感じさせることができる偏向速度を決定してい
る。領域、も同様に領域との間で、吹き出し温
度に合わせて使用者に最適な偏向速度を決定している。
また、室温の状態が過渡である場合、例えばまだ部屋が
冷えていないような場合には、使用者に多少気流をあて
るほうが快適と感じられるため、偏向速度が遅くなるよ
うに領域を切り換える。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】今、吹き出し温度検出手段1、室温安定判
別手段11および偏向速度用カオスデータ生成手段2か
らの出力値である吹き出し温度信号、安定判別結果信号
および偏向速度用カオスデータ信号が、それぞれ 吹き出し温度信号 =14℃ 安定判別結果信号 =安定 偏向速度用カオスデータ信号(x)=1 とすると、表1において、吹き出し温度=14℃、室温
状態=安定から偏向速度領域は領域と決定され、表2
において、この領域と、偏向速度用カオスデータ信号
(x)=1から偏向速度は6°/秒と決定される。この
6°/秒を偏向速度決定信号として空気調和機4に出力
し、空気調和機4は偏向速度が6°/秒になるよう偏向
羽根を制御する。すなわち、これをサンプリングタイム
毎に同様に繰り返すと、検出された吹き出し温度が、1
4、14、14、18、21℃、また、偏向速度用カオ
スデータが1、3.49、16.55、2.31、−1
2.04、また、安定判別結果が安定とすると、この吹
き出し温度信号、安定判別結果信号および生成された偏
向速度用カオスデータ信号に基づき、表3のように偏向
速度が6、6、4、6、10°/秒・・・と決定され、
これを偏向速度決定信号として空気調和機4に出力し、
空気調和機4はサンプリングタイム毎にこの偏向速度決
定信号に基づいて偏向速度が6、6、4、6、10°/
秒・・・となるよう偏向羽根を制御する。
【0034】
【表3】
【0035】このように、偏向速度決定手段3では、吹
き出し温度検出手段1、室温安定判別手段11および偏
向速度用カオスデータ生成手段2からの出力値である吹
き出し温度信号、安定判別結果信号および偏向速度用カ
オスデータ信号に基づいて、使用者に冷風感を感じさせ
ることなく、室内の所定の位置において風速をカオス変
動させる偏向速度を決定し、偏向速度決定信号として、
空気調和機4に出力する。
【0036】次に、空気調和機4の詳細について説明す
る。空気調和機4では、偏向速度決定手段3からの出力
値である偏向速度決定信号を偏向羽根が指定角度上下一
往復するまでの偏向羽根を動かす速度とし、例えば上記
6、6、4、6、10°/秒・・・、また、偏向羽根を
水平0°から下向き45°まで上下方向に動かすとする
と、1回目の偏向羽根の動きは、偏向速度6°/秒で、
0°から45°まで羽根を降下させ、同じ偏向速度6°
/秒で45°から0°に羽根を上昇させる、と制御す
る。これを記号で”6°/秒:0°→45°→0°”と
すると、2回目からは、””6°/秒:0°→45°→
0°”、”4°/秒:0°→45°→0°”、”6°/
秒:0°→45°→0°”、”10°/秒:0°→45
°→0°”・・・と制御する。
【0037】これにより、使用者付近での風速の変化を
モデル化すると図4のようになり、自然に近い気流変化
を使用者に感じさせることができる。従って、快適性の
向上を図ることができる。
【0038】以上のように、上記第1の実施例によれ
ば、吹き出し温度、安定判別結果および偏向速度用カオ
スデータに基づいて、偏向羽根の偏向速度を決定するこ
とにより、使用者に冷風感を感じさせることなく、室内
の所定の位置において風速をカオス変動させ、自然に近
い気流変化を使用者に感じさせることができる。従っ
て、快適性の向上を図ることができる。
【0039】次に、図5を用いて本発明の第2の実施例
について図面を参照して説明する。ここで、第1の実施
例と同一のものについては、同一の符号を伏して説明を
省略する。図5において、5は保持時間用カオスデータ
生成手段、6は保持時間決定手段である。以上のような
構成において、以下その動作について説明する。
【0040】保持時間用カオスデータ生成手段5では、
ローレンツ方程式に例えば初期値(xt0 、yt0 、z
0 )=(4、1、2)、dt=0.02、を代入する
ことにより求められた値、(4、8.81、21.6
8、−15.02、1.72・・・)をサンプリングタ
イム毎に1個ずつ保持時間用カオスデータ信号として保
持時間決定手段6に出力する。
【0041】保持時間決定手段6では、吹き出し温度検
出手段1、室温安定判別手段11および保持時間用カオ
スデータ生成手段5からの出力値である吹き出し温度信
号、安定判別結果信号および保持時間用カオスデータ信
号に基づいて、室内の所定の位置において風速をカオス
変動させ、自然に近い気流変化を使用者に感じさせるこ
とができる保持時間を決定し、保持時間決定信号とし
て、空気調和機4に出力する。
【0042】空気調和機4では、保持時間決定手段6か
らの出力値である保持時間決定信号に基づいて偏向羽根
を制御することにより、使用者に冷風感を感じさせるこ
となく、室内の所定の位置において風速をカオス変動さ
せ、自然に近い気流変化を使用者に感じさせることがで
きる。
【0043】次に、図6、表4および5を用いて保持時
間決定手段3の詳細について説明する。ここで保持時間
とは、偏向羽根を上下方向に指定の角度動かすときの、
偏向羽根の下死点での保持時間とする。図3は空気調和
機の冷房運転時、吹き出し温度および保持時間を変えて
偏向羽根を上下方向に指定の角度動かしたとき、使用者
が冷風感によって不快と感じる領域を表したものの一例
である。図6からわかるように、使用者は空気調和機の
冷房運転時、吹き出し温度がある程度低くなると、保持
時間を長くすると冷風感による不快感を感じる。
【0044】表4は、吹き出し温度および安定判別結果
毎に分類された保持時間領域であり、表2は、保持時間
用カオスデータに対応した保持時間領域毎の保持時間で
あり、xtは保持時間用カオスデータ生成手段5から出
力された保持時間用カオスデータ信号である。表4で
は、吹き出し温度および安定判別結果に対応して最適な
保持時間領域、、、を決定している。表5につ
いて、領域、、、の順に保持時間は短くなって
いる。すなわち、図6のような吹き出し温度と保持時間
の関係を考慮して、表4および5によって、領域では
吹き出し温度が非常に低いときに使用者に長い時間気流
があたり冷風感を感じさせないよう、保持時間カオスデ
ータに関わらず保持時間を短く決定しており、領域で
は、使用者に気流をあてても不快にならない吹き出し温
度であるため、保持時間カオスデータに合わせて使用者
に冷風感を感じさせることなく、室内の所定の位置にお
いて風速をカオス変動させ、自然に近い気流変化を使用
者に感じさせることができる保持時間を決定している。
領域、も同様に領域との間で、吹き出し温度に
合わせて使用者に最適な保持時間を決定している。ま
た、室温の状態が過渡である場合、例えばまだ部屋が冷
えていないような場合には、使用者に多少気流をあてる
ほうが快適と感じられるため、保持時間が長くなるよう
に領域を切り換える。
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】今、吹き出し温度検出手段1、室温安定判
別手段11および保持時間用カオスデータ生成手段5か
らの出力値である吹き出し温度信号、安定判別結果信号
および保持時間用カオスデータ信号が、それぞれ 吹き出し温度信号 =14℃ 安定判別結果信号 =安定 保持時間用カオスデータ信号(xt)=1 とすると、表4において、吹き出し温度=14℃、室温
状態=安定から保持時間領域は領域と決定され、表5
において、この領域と、保持時間用カオスデータ信号
(xt)=4から保持時間は1.5秒と決定される。こ
の1.5秒を保持時間決定信号として空気調和機4に出
力し、空気調和機4は保持時間が1.5秒になるよう偏
向羽根を制御する。すなわち、これをサンプリングタイ
ム毎に同様に繰り返すと、検出された吹き出し温度が、
14、14、14、18、21℃、また、保持時間用カ
オスデータが、4、8.81、21.68、−15.0
2、1.72、また、安定判別結果が安定とすると、こ
の吹き出し温度信号、安定判別結果信号および生成され
た保持時間用カオスデータ信号に基づき、表6のように
保持時間が1.5、1.5、0.5、2.5、2.0秒
・・・と決定され、これを保持時間決定信号として空気
調和機4に出力し、空気調和機4はサンプリングタイム
毎にこの保持時間決定信号に基づいて保持時間が1.
5、1.5、0.5、2.5、2.0秒・・・となるよ
う偏向羽根を制御する。
【0048】
【表6】
【0049】このように、保持時間決定手段6では、吹
き出し温度検出手段1、室温安定判別手段11および保
持時間用カオスデータ生成手段5からの出力値である吹
き出し温度信号、安定判別結果信号および保持時間用カ
オスデータ信号に基づいて、使用者に冷風感を感じさせ
ることなく、室内の所定の位置において風速をカオス変
動させる保持時間を決定し、保持時間決定信号として、
空気調和機4に出力する。
【0050】次に、空気調和機4の詳細について説明す
る。空気調和機4では、保持時間決定手段6からの出力
値である保持時間決定信号を偏向羽根を上下方向に指定
の角度動かすときの、偏向羽根の下死点での保持時間と
し、例えば上記1.5、1.5、0.5、2.5、2.
0秒・・・また、偏向羽根を水平0°から下向き45°
まで上下方向に所定の偏向速度で動かすとすると、1回
目の偏向羽根の動きは、0°から45°まで羽根を降下
させ、45°の位置で1.5秒羽根を保持し、45°か
ら0°に羽根を上昇させる、と制御する。これを記号
で”0°→45°&1.5秒保持→0°”とすると、2
回目からは、”0°→45°&1.5秒保持→0
°”、”0°→45°&0.5秒保持→0°”、”0°
→45°&2.5秒保持→0°”、”0°→45°&
2.0秒保持→0°”・・・と制御する。
【0051】これにより、使用者付近での風速の変化を
モデル化すると図7のようになり、自然に近い気流変化
を使用者に感じさせることができる。従って、快適性の
向上を図ることができる。
【0052】以上のように、上記第2の実施例によれ
ば、吹き出し温度、安定判別結果および保持時間用カオ
スデータに基づいて、偏向羽根の保持時間を決定するこ
とにより、使用者に冷風感を感じさせることなく、室内
の所定の位置において風速をカオス変動させ、自然に近
い気流変化を使用者に感じさせることができる。従っ
て、快適性の向上を図ることができる。
【0053】次に、図8を用いて本発明の第3の実施例
について図面を参照して説明する。ここで、第1および
2の実施例と同一のものについては、同一の符号を伏し
て説明を省略する。図8において、7は角度用カオスデ
ータ生成手段、8は羽根角度決定手段である。以上のよ
うな構成において、以下その動作について説明する。
【0054】角度用カオスデータ生成手段7では、ロー
レンツ方程式に初期値(xc0 、yc0 、zc0 )=
(1、1、1)、dt=0.02、を代入することによ
り求められた値、(1、3.49、16.55、2.3
1、−12.04・・・)をサンプリングタイム毎に1
個ずつ角度用カオスデータ信号として羽根角度決定手段
8に出力する。
【0055】羽根角度決定手段8では、吹き出し温度検
出手段1、室温安定判別手段11および角度用カオスデ
ータ生成手段7からの出力値である吹き出し温度信号、
安定判別結果信号および角度用カオスデータ信号に基づ
いて、室内の所定の位置において風速をカオス変動さ
せ、自然に近い気流変化を使用者に感じさせることがで
きる角度を決定し、羽根角度決定信号として、空気調和
機4に出力する。
【0056】空気調和機4では、羽根角度決定手段8か
らの出力値である羽根角度決定信号に基づいて偏向羽根
を制御することにより、使用者に冷風感を感じさせるこ
となく、室内の所定の位置において風速をカオス変動さ
せ、自然に近い気流変化を使用者に感じさせることがで
きる。
【0057】次に、図8、表7および8を用いて羽根角
度決定手段8の詳細について説明する。ここで角度と
は、偏向羽根を上下方向に指定の角度動かすときの、偏
向羽根の水平0°基準角からの降下角度とする。図9は
空気調和機の冷房運転時、吹き出し温度および角度を変
えて偏向羽根を上下方向に動かしたとき、使用者が冷風
感によって不快と感じる領域を表したものの一例であ
る。図9からわかるように、使用者は空気調和機の冷房
運転時、吹き出し温度がある程度低くなると、羽根を下
向きにする、すなわち角度を大きくすると冷風感による
不快感を感じる。
【0058】表7は、吹き出し温度および安定判別結果
毎に分類された羽根降下領域であり、表8は、角度用カ
オスデータに対応した羽根降下領域毎の羽根角度であ
り、xcは角度用カオスデータ生成手段8から出力され
た角度用カオスデータ信号である。表7では、吹き出し
温度および安定判別結果に対応して最適な羽根降下領域
、、、を決定している。表8について、羽根角
度は水平0°からの羽根降下角度であり、領域、、
、の順に降下角度の最大値が大きくなっている。す
なわち、図9のような吹き出し温度と角度の関係を考慮
して、表7および8によって、領域では吹き出し温度
が非常に低いときに使用者に気流があたり冷風感を感じ
させないよう、角度用カオスデータに関わらず羽根を上
向きに決定しており、領域では、使用者に気流をあて
ても不快にならない吹き出し温度であるため、角度用カ
オスデータに合わせて気流があたらない上向きから、あ
たるよう下向きまで角度を決定している。領域、も
同様に領域との間で、吹き出し温度に合わせて使用
者に最適な羽根角度を決定している。また、室温の状態
が過渡である場合、例えばまだ部屋が冷えていないよう
な場合には、使用者に多少気流をあてるほうが快適と感
じられるため、降下角度が大きくなるように領域を切り
換える。
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】今、吹き出し温度検出手段1、室温安定判
別手段11および角度用カオスデータ生成手段7からの
出力値である吹き出し温度信号、安定判別結果信号およ
び角度用カオスデータ信号が、それぞれ 吹き出し温度信号 =14℃ 安定判別結果信号 =安定 角度用カオスデータ信号(x)=1 とすると、表7において、吹き出し温度=14℃、室温
状態=安定から羽根降下領域は領域と決定され、表8
において、この領域と、角度用カオスデータ信号(x
c)=1から羽根角度は12°と決定される。この12
°を羽根角度決定信号として空気調和機4に出力し、空
気調和機4は羽根角度が12°になるよう偏向羽根を制
御する。すなわち、これをサンプリングタイム毎に同様
に繰り返すと、検出された吹き出し温度が、14、1
4、14、18、21℃、また、角度用カオスデータ
が、1、3.49、16.55、2.31、−12.0
4、また、安定判別結果が安定とすると、この吹き出し
温度信号、安定判別結果信号および生成された角度用カ
オスデータ信号に基づき、表9のように羽根角度が1
2、12、3、12、28°・・・と決定され、これを
羽根角度決定信号として空気調和機4に出力し、空気調
和機4はサンプリングタイム毎にこの羽根角度決定信号
に基づいて羽根角度が12、12、3、12、28°・
・・となるよう偏向羽根を制御する。
【0062】
【表9】
【0063】このように、羽根角度決定手段8では、吹
き出し温度検出手段1、室温安定判別手段11および角
度用カオスデータ生成手段7からの出力値である吹き出
し温度信号、安定判別結果信号および角度用カオスデー
タ信号に基づいて、使用者に冷風感を感じさせることな
く、室内の所定の位置において風速をカオス変動させる
羽根角度を決定し、羽根角度決定信号として、空気調和
機4に出力する。
【0064】次に、空気調和機4の詳細について説明す
る。空気調和機4では、羽根角度決定手段8からの出力
値である羽根角度決定信号を偏向羽根を上下方向に指定
の角度動かすときの、偏向羽根の水平0°基準角からの
降下角度とし、例えば上記12、12、3、12、28
°・・・とすると、1回目の偏向羽根の動きは、0°か
ら12°まで羽根を降下させ、12°から0°に羽根を
上昇させる、と制御する。これを記号で”0°→12°
→0°”とすると、2回目からは、”0°→12°→0
°”、”0°→3°→0°”、”0°→12°→0
°”、”0°→28°→0°”・・・と制御する。
【0065】これにより、使用者付近での風速の変化を
モデル化すると図10のようになり、自然に近い気流変
化を使用者に感じさせることができる。従って、快適性
の向上を図ることができる。なお、ここでは水平0°を
基準角としたが、その値は限定されない。
【0066】以上のように、上記第3の実施例によれ
ば、吹き出し温度、安定判別結果および角度用カオスデ
ータに基づいて、偏向羽根の角度を決定することによ
り、使用者に冷風感を感じさせることなく、室内の所定
の位置において風速をカオス変動させ、自然に近い気流
変化を使用者に感じさせることができる。従って、快適
性の向上を図ることができる。
【0067】次に、図11を用いて本発明の第4の実施
例について図面を参照して説明する。ここで、第1、2
および3の実施例と同一のものについては、同一の符号
を付して説明を省略する。図11において、9は風量用
カオスデータ生成手段、10は風量決定手段である。以
上のような構成において、以下その動作について説明す
る。
【0068】風量用カオスデータ生成手段9では、ロー
レンツ方程式に初期値(xq0 、yq0 、zq0 )=
(1、1、1)、dt=0.02、を代入することによ
り求められた値、(1、3.49、16.55、2.3
1、−12.04・・・)をサンプリングタイム毎に1
個ずつ風量用カオスデータ信号として風量決定手段10
に出力する。
【0069】風量決定手段10では、吹き出し温度検出
手段1、室温安定判別手段11および風量用カオスデー
タ生成手段9からの出力値である吹き出し温度信号、安
定判別結果信号および風量用カオスデータ信号に基づい
て、室内の所定の位置において風速をカオス変動させ、
自然に近い気流変化を使用者に感じさせることができる
風量を決定し、風量決定信号として、空気調和機4に出
力する。
【0070】空気調和機4では、風量決定手段10から
の出力値である風量決定信号に基づいて風量を制御する
ことにより、使用者に冷風感を感じさせることなく、室
内の所定の位置において風速をカオス変動させ、自然に
近い気流変化を使用者に感じさせることができる。
【0071】次に、図12、表10および11を用いて
風量決定手段10の詳細について説明する。図12は空
気調和機の冷房運転時、吹き出し温度および風量を変え
たとき、使用者が冷風感によって不快と感じる領域を表
したものの一例である。図12からわかるように、使用
者は空気調和機の冷房運転時、吹き出し温度が低いとき
風量を大きくすると冷風感による不快感を感じる。
【0072】表10は、吹き出し温度および安定判別結
果毎に分類された風量であり、表11は、風量用カオス
データに対応した風量領域毎の風量であり、xqは風量
用カオスデータ生成手段10から出力された風量用カオ
スデータ信号である。表10では、吹き出し温度および
安定判別結果に対応して最適な風量領域、、、
を決定している。表11について、領域、、、
の順に風量の最大値が大きくなっている。すなわち、図
12のような吹き出し温度と風量の関係を考慮して、表
10および11によって、領域では吹き出し温度が非
常に低いときに使用者に気流があたり冷風感を感じさせ
ないよう、風量を小さく決定しており、領域では、使
用者に気流をあてても不快にならない吹き出し温度であ
るため、風量用カオスデータに合わせて気流が変動する
よう風量を決定している。領域、も同様に領域と
の間で、吹き出し温度に合わせて使用者に最適な風量
を決定している。また、室温の状態が過渡である場合、
例えばまだ部屋が冷えていないような場合には、使用者
に多少気流をあてるほうが快適と感じられるため、風量
が大きくなるように領域を切り換える。
【0073】
【表10】
【0074】
【表11】
【0075】今、吹き出し温度検出手段1、室温安定判
別手段11および風量用カオスデータ生成手段9からの
出力値である吹き出し温度信号、安定判別結果信号およ
び風量用カオスデータ信号が、それぞれ 吹き出し温度信号 =14℃ 安定判別結果信号 =安定 風量用カオスデータ信号(xq)=1 とすると、表10において、吹き出し温度=14℃、室
温状態=安定から羽根降下領域は領域と決定され、表
11において、この領域と、風量用カオスデータ信号
(xq)=1から風量は4.5m3 /minと決定され
る。この4.5m 3 /minを風量決定信号として空気
調和機4に出力し、空気調和機4は室内ファンモータ回
転数を制御し、風量が4.5m3 /minになるよう風
量制御する。すなわち、これをサンプリングタイム毎に
同様に繰り返すと、検出された吹き出し温度が、14、
14、14、18、21℃、また、風量用カオスデータ
が、1、3.49、16.55、2.31、−12.0
4、また、安定判別結果が安定とすると、この吹き出し
温度信号、安定判別結果信号および生成された風量用カ
オスデータ信号に基づき、表9のように風量が4.5、
4.5、4、4.5、7.5m3 /min・・・と決定
され、これを風量決定信号として空気調和機4に出力
し、空気調和機4はサンプリングタイム毎にこの風量決
定信号に基づいて風量が4.5、4.5、4、4.5、
7.5m3 /min・・・となるよう風量を制御する。
【0076】
【表12】
【0077】このように、風量決定手段10では、吹き
出し温度検出手段1、室温安定判別手段11および風量
用カオスデータ生成手段9からの出力値である吹き出し
温度信号、安定判別結果信号および風量用カオスデータ
信号に基づいて、使用者に冷風感を感じさせることな
く、室内の所定の位置において風速をカオス変動させる
風量を決定し、風量決定信号として、空気調和機4に出
力する。
【0078】次に、空気調和機4の詳細について説明す
る。空気調和機4では、風量決定手段3からの出力値で
ある風量決定信号を例えば上記4.5、4.5、4、
4.5、7.5m3 /min・・・とし、10秒毎に風
量を変動させるとすると、最初の10秒は4.5m3
minになるよう室内ファンモータ回転数を制御する。
これを記号で”0→10秒:4.5m3 /min”とす
ると、2回目からは、”10→20秒:4.5m3 /m
in”、”20→30秒:4m3 /min”、”30→
40秒:4.5m3 /min”、”40→50秒:7.
5m3 /min”・・・と制御する。
【0079】これにより、使用者付近での風速の変化を
モデル化すると図13のようになり、自然に近い気流変
化を使用者に感じさせることができる。従って、快適性
の向上を図ることができる。
【0080】以上のように、上記第4の実施例によれ
ば、吹き出し温度、安定判別結果および風量用カオスデ
ータに基づいて、風量の風量を決定することにより、使
用者に冷風感を感じさせることなく、室内の所定の位置
において風速をカオス変動させ、自然に近い気流変化を
使用者に感じさせることができる。従って、快適性の向
上を図ることができる。
【0081】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。第1、2、3および4の実施例を組み合わせ、偏
向速度、保持時間、羽根角度、および風量の中から少な
くとも2つ以上を選択し、吹き出し温度、安定判別結果
および選択された2つ以上が同期しないようなそれぞれ
異なる初期値により算出されたカオスデータに基づい
て、使用者に冷風感を感じさせることのないよう前記2
つ以上を決定する。今、偏向速度、保持時間、羽根角
度、および風量をすべて選択したとすると、使用者付近
での風速の変化をモデル化すると図13のようになり、
室内の所定の位置において風速をカオス変動させ、風速
の最大値は羽根角度と風量、最大値に至るまでの傾きが
偏向速度、最大値の維持時間は保持時間、最大値の変化
が風量の変化を表す要因となり、さらに自然に近い気流
変化を使用者に感じさせることができるとともに、吹き
出し温度、安定判別結果を考慮して風向および風量を制
御するため、使用者に冷風感を感じさせることなく、一
層自然に近い気流変化を使用者に感じさせることができ
る。従って、一層快適性の向上を図ることができる。
【0082】
【発明の効果】本発明は、上記説明から明らかなよう
に、吹き出し温度、安定判別結果および偏向速度用カオ
スデータに基づいて、偏向羽根の偏向速度を決定するこ
とにより、使用者に冷風感を感じさせることなく、室内
の所定の位置において風速をカオス変動させ、自然に近
い気流変化を使用者に感じさせることができる。従っ
て、快適性の向上を図ることができる。
【0083】また、本発明は、吹き出し温度、安定判別
結果および保持時間用カオスデータに基づいて、偏向羽
根の保持時間を決定することにより、使用者に冷風感を
感じさせることなく、室内の所定の位置において風速を
カオス変動させ、自然に近い気流変化を使用者に感じさ
せることができる。従って、快適性の向上を図ることが
できる。
【0084】また、本発明は、吹き出し温度、安定判別
結果および角度用カオスデータに基づいて、使用者に冷
風感を感じさせることのないよう偏向羽根の角度を決定
することにより、使用者に冷風感を感じさせることな
く、室内の所定の位置において風速をカオス変動させ、
自然に近い気流変化を使用者に感じさせることができ
る。従って、快適性の向上を図ることができる。
【0085】また、本発明は、吹き出し温度、安定判別
結果および風量用カオスデータに基づいて、使用者に冷
風感を感じさせることのないよう風量を決定することに
より、使用者に冷風感を感じさせることなく、室内の所
定の位置において風速をカオス変動させ、自然に近い気
流変化を使用者に感じさせることができる。従って、快
適性の向上を図ることができる。
【0086】また、本発明は、偏向速度、保持時間、羽
根角度、および風量の中から少なくとも2つ以上を選択
し、吹き出し温度、安定判別結果およびカオスデータに
基づいて、使用者に冷風感を感じさせることのないよう
前記2つ以上を決定することにより、使用者に冷風感を
感じさせることなく、室内の所定の位置において風速を
カオス変動させ、一層自然に近い気流変化を使用者に感
じさせることができる。従って、快適性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の空気調和機の制御装置
の概略ブロック図
【図2】カオスデータ信号の一例図
【図3】吹き出し温度と偏向速度とで示される不快領域
の一例図
【図4】本発明の第1の実施例における使用者付近での
風速変化をモデル化した図
【図5】本発明の第2の実施例の空気調和機の制御装置
の概略ブロック図
【図6】吹き出し温度と保持時間とで示される不快領域
の一例図
【図7】本発明の第2の実施例における使用者付近での
風速変化をモデル化した図
【図8】本発明の第3の実施例の空気調和機の制御装置
の概略ブロック図
【図9】吹き出し温度と羽根角度とで示される不快領域
の一例図
【図10】本発明の第3の実施例における使用者付近で
の風速変化をモデル化した図
【図11】本発明の第4の実施例の空気調和機の制御装
置の概略ブロック図
【図12】吹き出し温度と風量とで示される不快領域の
一例図
【図13】本発明の第4の実施例における使用者付近で
の風速変化をモデル化した図
【図14】本発明の第5の実施例における使用者付近で
の風速変化をモデル化した図
【符号の説明】
1 吹き出し温度検出手段 2 偏向速度用カオスデータ生成手段 3 偏向速度決定手段 4 空気調和機 5 保持時間用カオスデータ生成手段 6 保持時間決定手段 7 角度用カオスデータ生成手段 8 羽根角度決定手段 9 風量用カオスデータ生成手段 10 風量決定手段 11 室温安定判別手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内ユニットから吹き出される気流の方
    向を制御することが可能な偏向羽根を有する空気調和機
    において、冷房運転時、吹き出し気流の温度を検出する
    吹き出し温度検出手段と、室温変化を検出し安定・過渡
    を判別する室温安定判別手段と、被対象がカオス変動を
    行うよう偏向速度用データを生成する偏向速度用カオス
    データ生成手段と、前記吹き出し温度検出手段、室温安
    定判別手段および偏向速度用カオスデータ生成手段から
    の出力値である吹き出し温度、安定判別結果および偏向
    速度用カオスデータに基づいて、偏向羽根の偏向速度を
    決定する偏向速度決定手段とを備えることを特徴とした
    空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 室内ユニットから吹き出される気流の方
    向を制御することが可能な偏向羽根を有する空気調和機
    において、冷房運転時、吹き出し気流の温度を検出する
    吹き出し温度検出手段と、室温変化を検出し安定・過渡
    を判別する室温安定判別手段と、被対象がカオス変動を
    行うよう保持時間用データを生成する保持時間用カオス
    データ生成手段と、前記吹き出し温度検出手段、室温安
    定判別手段および保持時間用カオスデータ生成手段から
    の出力値である吹き出し温度、安定判別結果および保持
    時間用カオスデータに基づいて、偏向羽根の保持時間を
    決定する保持時間決定手段とを備えることを特徴とした
    空気調和機の制御装置。
  3. 【請求項3】 室内ユニットから吹き出される気流の方
    向を制御することが可能な偏向羽根を有する空気調和機
    において、冷房運転時、吹き出し気流の温度を検出する
    吹き出し温度検出手段と、室温変化を検出し安定・過渡
    を判別する室温安定判別手段と、被対象がカオス変動を
    行うよう羽根角度用データを生成する角度用カオスデー
    タ生成手段と、前記吹き出し温度検出手段、室温安定判
    別手段および角度用カオスデータ生成手段からの出力値
    である吹き出し温度、安定判別結果および角度用カオス
    データに基づいて、偏向羽根の角度を決定する羽根角度
    決定手段とを備えることを特徴とした空気調和機の制御
    装置。
  4. 【請求項4】 室内ユニットから吹き出される気流の風
    量を制御することが可能な室内ファンを有する空気調和
    機において、冷房運転時、吹き出し気流の温度を検出す
    る吹き出し温度検出手段と、室温変化を検出し安定・過
    渡を判別する室温安定判別手段と、被対象がカオス変動
    を行うよう風量用データを生成する風量用カオスデータ
    生成手段と、前記吹き出し温度検出手段、室温安定判別
    手段および風量用カオスデータ生成手段からの出力値で
    ある吹き出し温度、安定判別結果および風量用カオスデ
    ータに基づいて、風量を決定する風量決定手段とを備え
    ることを特徴とした空気調和機の制御装置。
  5. 【請求項5】 室内ユニットから吹き出される気流の風
    向および風量を制御することが可能な偏向羽根および室
    内ファンを有する空気調和機において、冷房運転時、吹
    き出し気流の温度を検出する吹き出し温度検出手段と、
    室温変化を検出し安定・過渡を判別する室温安定判別手
    段と、偏向速度、保持時間、羽根角度および風量の中か
    ら少なくとも2つ以上を選択し被対象がカオス変動を行
    うようデータを生成するカオスデータ生成手段と、前記
    吹き出し温度検出手段、室温安定判別手段およびカオス
    データ生成手段からの出力値である吹き出し温度、安定
    判別結果およびカオスデータに基づいて、前記選択され
    た少なくとも2つ以上を決定する決定手段とを備えるこ
    とを特徴とした空気調和機の制御装置。
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