JPH0988871A - 回転機械制御装置及びその制御方法 - Google Patents
回転機械制御装置及びその制御方法Info
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- JPH0988871A JPH0988871A JP7238789A JP23878995A JPH0988871A JP H0988871 A JPH0988871 A JP H0988871A JP 7238789 A JP7238789 A JP 7238789A JP 23878995 A JP23878995 A JP 23878995A JP H0988871 A JPH0988871 A JP H0988871A
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- current
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータの速度指令入力端子を省略し、複
雑な周辺回路を設けなくても、インバータ自身が負荷状
態に合った最適な運転を行えるようにした回転機械制御
装置を提供すること。 【構成】 インバータINVが負荷状態に応じて、どん
な速度で運転するかを、予めコンソールCONSから設
定すると、マイクロコンピュータMCU内のメモリに
は、この設定したデータが格納されると共に、運転プロ
グラムが格納されている。インバータの負荷状態は、電
流検出手段CT1、CT2により検出されマイクロコン
ピュータMCUに取り込まれる。また、インバータに
は、運転指令入力端子としてFW、COM端子が設けて
あり、これに信号が入力されることにより、運転が開始
される。 【効果】 どのようなパターンで運転するかを、負荷状
態に応じてインバータ自身が行うので、起動指令端子F
W、COM端子に、外部の運転指令手段を接続するだけ
で、全自動運転ができる。
雑な周辺回路を設けなくても、インバータ自身が負荷状
態に合った最適な運転を行えるようにした回転機械制御
装置を提供すること。 【構成】 インバータINVが負荷状態に応じて、どん
な速度で運転するかを、予めコンソールCONSから設
定すると、マイクロコンピュータMCU内のメモリに
は、この設定したデータが格納されると共に、運転プロ
グラムが格納されている。インバータの負荷状態は、電
流検出手段CT1、CT2により検出されマイクロコン
ピュータMCUに取り込まれる。また、インバータに
は、運転指令入力端子としてFW、COM端子が設けて
あり、これに信号が入力されることにより、運転が開始
される。 【効果】 どのようなパターンで運転するかを、負荷状
態に応じてインバータ自身が行うので、起動指令端子F
W、COM端子に、外部の運転指令手段を接続するだけ
で、全自動運転ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターボ形ポンプ、ター
ボ形送風機などの回転機械を駆動する電動機をインバー
タにより制御するようにした装置及びその制御方法に関
する。
ボ形送風機などの回転機械を駆動する電動機をインバー
タにより制御するようにした装置及びその制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ターボ形ポンプ、ターボ形送風機などの
回転機械では、その給水量、風量は運転速度に比例し、
給水圧、風圧は運転速度の2乗に比例し、出力は運転速
度の3乗に比例する。このことは、負荷量が低下した
ら、運転速度を低下させても良いことを示しており、こ
れにより省エネルギーを図ることができるなどのメリッ
トがある。そこで、上記回転機械をインバータで駆動し
てやれば、回転速度が制御できるため、給水量、給水
圧、風量、風圧などを、負荷変動に応じて容易に制御で
きることになり、このため、今後、ますますインバータ
による速度制御が増えてくるものと考えられる。
回転機械では、その給水量、風量は運転速度に比例し、
給水圧、風圧は運転速度の2乗に比例し、出力は運転速
度の3乗に比例する。このことは、負荷量が低下した
ら、運転速度を低下させても良いことを示しており、こ
れにより省エネルギーを図ることができるなどのメリッ
トがある。そこで、上記回転機械をインバータで駆動し
てやれば、回転速度が制御できるため、給水量、給水
圧、風量、風圧などを、負荷変動に応じて容易に制御で
きることになり、このため、今後、ますますインバータ
による速度制御が増えてくるものと考えられる。
【0003】そこで、これらのうち、回転機械として給
水装置のポンプを対象とし、これの運転にインバータを
使用した例を、図8〜図10により説明する。図8は給
水装置全体の構成を示したもので、この給水装置は、吸
込管1、ポンプ3、モータ4、給水管6、圧力タンク
7、仕切弁2−1、2−2、急閉式逆止め弁5、圧力セ
ンサ8、流量センサ10、それに圧力計9と、更に図示
されてないが、図10に示す制御装置とで構成されてい
る。
水装置のポンプを対象とし、これの運転にインバータを
使用した例を、図8〜図10により説明する。図8は給
水装置全体の構成を示したもので、この給水装置は、吸
込管1、ポンプ3、モータ4、給水管6、圧力タンク
7、仕切弁2−1、2−2、急閉式逆止め弁5、圧力セ
ンサ8、流量センサ10、それに圧力計9と、更に図示
されてないが、図10に示す制御装置とで構成されてい
る。
【0004】図9は、この給水装置の運転特性を、縦軸
に圧力H、横軸に水量Qを取って示したもので、曲線A
はポンプの運転速度がNAのときのQ−H特性曲線であ
り、曲線B、Cはそれぞれ運転速度がNB、NCのときの
Q−H特性曲線である。ここで、H0は最大給水流量QA
を出した場合に、最高位水栓でも十分に水を使用するこ
とができるようにするのに必要な最低圧力(全揚程)であ
り、従って、ポンプ3としては、吐出圧力H0のもと
で、流量QAが可能な容量のポンプが必要である。な
お、実際のポンプの運転速度は無段階であるが、これら
の曲線A、B、Cは便宜上、段階的な速度での性能を示
したものである。ポンプ3は、図9に於いて、使用水量
がQA→QB→Oと変化した場合、イ(運転速度NA)、ロ
(運転速度NB)、ハ(運転速度NC)の各点で、一定の吐出
圧力H0を保って運転されるようになっている。
に圧力H、横軸に水量Qを取って示したもので、曲線A
はポンプの運転速度がNAのときのQ−H特性曲線であ
り、曲線B、Cはそれぞれ運転速度がNB、NCのときの
Q−H特性曲線である。ここで、H0は最大給水流量QA
を出した場合に、最高位水栓でも十分に水を使用するこ
とができるようにするのに必要な最低圧力(全揚程)であ
り、従って、ポンプ3としては、吐出圧力H0のもと
で、流量QAが可能な容量のポンプが必要である。な
お、実際のポンプの運転速度は無段階であるが、これら
の曲線A、B、Cは便宜上、段階的な速度での性能を示
したものである。ポンプ3は、図9に於いて、使用水量
がQA→QB→Oと変化した場合、イ(運転速度NA)、ロ
(運転速度NB)、ハ(運転速度NC)の各点で、一定の吐出
圧力H0を保って運転されるようになっている。
【0005】図10は、前述した制御装置を示したもの
で、PWは電源、ELBは漏電しゃ断器、INVはイン
バータである。CONSはコンソールで、インバータI
NVの制御定数(例えば加減速時間、V/F特性など)の
設定部及び表示部である。次に、IMはポンプ駆動用の
電動機で、図8に示されているモータ4に対応する。そ
して、SSは起動用スイッチ、STXはリレー、CUは
制御ユニットである。また、制御ユニットCUは、マイ
クロプロセッサCPU、メモリM、入出力ポートPIO
−1、PIO−2、PIO−3、安定化電源AVR、デ
ジタル・アナログ変換器D/A、アナログ・デジタル変
換器A/D、それに定数設定部SWを備えている。
で、PWは電源、ELBは漏電しゃ断器、INVはイン
バータである。CONSはコンソールで、インバータI
NVの制御定数(例えば加減速時間、V/F特性など)の
設定部及び表示部である。次に、IMはポンプ駆動用の
電動機で、図8に示されているモータ4に対応する。そ
して、SSは起動用スイッチ、STXはリレー、CUは
制御ユニットである。また、制御ユニットCUは、マイ
クロプロセッサCPU、メモリM、入出力ポートPIO
−1、PIO−2、PIO−3、安定化電源AVR、デ
ジタル・アナログ変換器D/A、アナログ・デジタル変
換器A/D、それに定数設定部SWを備えている。
【0006】この図8と図10の給水装置は、まず、仕
切弁2−2だけを閉じて、漏電しゃ断器ELBを投入
し、スイッチSSを閉じると、インバータINVの主電
源R、S、T端子に電力が供給され、リレーSTXの接
点が閉じ、同インバータINVのFW端子とCOM端子
が短絡され、さらに安定化電源AVRから制御ユニット
CUへ電源が供給されて運転準備が完了する。
切弁2−2だけを閉じて、漏電しゃ断器ELBを投入
し、スイッチSSを閉じると、インバータINVの主電
源R、S、T端子に電力が供給され、リレーSTXの接
点が閉じ、同インバータINVのFW端子とCOM端子
が短絡され、さらに安定化電源AVRから制御ユニット
CUへ電源が供給されて運転準備が完了する。
【0007】次に、この状態から仕切弁2−2が開か
れ、或いは未端需要家側で水が使用されていると、給水
圧力が低下するので、これが圧力センサ8で検出され
る。そして、この圧力センサ8が検出した圧力信号は、
変換器A/Dを介して入出力ポートPIO−2からCP
Uのレジスタに読込まれ、メモリMに格納される。
れ、或いは未端需要家側で水が使用されていると、給水
圧力が低下するので、これが圧力センサ8で検出され
る。そして、この圧力センサ8が検出した圧力信号は、
変換器A/Dを介して入出力ポートPIO−2からCP
Uのレジスタに読込まれ、メモリMに格納される。
【0008】そして、この圧力が、予め定数設定部SW
により設定されメモリMに格納してある始動圧力より低
い場合には、CPUは、例えば図9に示す運転速度NC
を表わす信号を入出力ポートPIO−1より変換器D/
Aを介してインバータINVの速度入力端子O、Lに出
力する。そこで、インバータINVは、この運転速度N
Cの信号に対応した所定の周波数で所定の電圧を有する
3相交流電力をモータIMに出力し、ポンプ3を駆動す
る。こうして、ポンプ3は、運転速度NCで運転され
る。
により設定されメモリMに格納してある始動圧力より低
い場合には、CPUは、例えば図9に示す運転速度NC
を表わす信号を入出力ポートPIO−1より変換器D/
Aを介してインバータINVの速度入力端子O、Lに出
力する。そこで、インバータINVは、この運転速度N
Cの信号に対応した所定の周波数で所定の電圧を有する
3相交流電力をモータIMに出力し、ポンプ3を駆動す
る。こうして、ポンプ3は、運転速度NCで運転され
る。
【0009】この後、使用水量が変動して、給水圧力が
変動すると、前記したように圧力センサ8がこれを検出
し、これと、予め定数設定部SWにより設定し、メモリ
に格納してある吐出し目標圧力H0とがCPUで比較さ
れ、両者が等しくなるようCPUはインバータINVに
加減速指令を行い、これにより給水圧力をH0に一定に
保ってゆくものである。
変動すると、前記したように圧力センサ8がこれを検出
し、これと、予め定数設定部SWにより設定し、メモリ
に格納してある吐出し目標圧力H0とがCPUで比較さ
れ、両者が等しくなるようCPUはインバータINVに
加減速指令を行い、これにより給水圧力をH0に一定に
保ってゆくものである。
【0010】なお、このような装置の従来例には、特公
昭59−54797号、特公昭57−113992号、
特公昭59−65591号の各公報がある。
昭59−54797号、特公昭57−113992号、
特公昭59−65591号の各公報がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、回転
機械の制御にインバータを使用するのは、圧力、風圧な
どの制御と、省エネルギー化のためであるが、このた
め、インバータは、どのような出力周波数と出力電圧で
運転されなければならないかを、外部からの指令により
決めなければならない。そこで、従来技術では、上記し
たように、制御ユニットCUを備えた制御装置を用い、
負荷状態に応じて、インバータINVを制御するように
なっている。
機械の制御にインバータを使用するのは、圧力、風圧な
どの制御と、省エネルギー化のためであるが、このた
め、インバータは、どのような出力周波数と出力電圧で
運転されなければならないかを、外部からの指令により
決めなければならない。そこで、従来技術では、上記し
たように、制御ユニットCUを備えた制御装置を用い、
負荷状態に応じて、インバータINVを制御するように
なっている。
【0012】しかして、この結果、従来技術では、マイ
コンを使用した高価な制御装置が必要であり、且つ、イ
ンバータとして速度入力端子O、Lを有するものが必要
になり、構成が複雑化して高価になってしまう。また、
負荷状態を検出する手段として、例えば、上記した給水
装置では、圧力センサや流量センサを用い、それらを配
管に取付けているが、これらは高価であり、それによる
取付作業工数の増加も製品コストを高めている。最近で
は、このような回転機械の小形化、装置全体のコストダ
ウンが強く要求される。
コンを使用した高価な制御装置が必要であり、且つ、イ
ンバータとして速度入力端子O、Lを有するものが必要
になり、構成が複雑化して高価になってしまう。また、
負荷状態を検出する手段として、例えば、上記した給水
装置では、圧力センサや流量センサを用い、それらを配
管に取付けているが、これらは高価であり、それによる
取付作業工数の増加も製品コストを高めている。最近で
は、このような回転機械の小形化、装置全体のコストダ
ウンが強く要求される。
【0013】本発明の目的は、以下の通りである。
【0014】1) インバータ速度指令入力端子O、Lを
省略し、複雑な周辺回路を設けなくても、インバータ自
身が負荷状態に合った最適な運転を行えるようにする。
省略し、複雑な周辺回路を設けなくても、インバータ自
身が負荷状態に合った最適な運転を行えるようにする。
【0015】2) 周辺の制御回路を不要にし、簡単な回
路構成で、小形軽量、低コスト化を図る。
路構成で、小形軽量、低コスト化を図る。
【0016】3) インバータの起動指令端子FW、CO
M端子に、外部の運転指令手段を接続するだけで、全自
動運転ができるようにする。
M端子に、外部の運転指令手段を接続するだけで、全自
動運転ができるようにする。
【0017】4) 負荷状態の検出と、どのようなパタ
ーンで運転するかをインバータ自身で行えるようにす
る。
ーンで運転するかをインバータ自身で行えるようにす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では、インバータ
を具備し、該インバータにより回転機械駆動用の電動機
を可変速制御する回転機械制御装置において、前記イン
バータの出力電流に対する出力周波数の関係を前記回転
機械の運転特性に合わせて記憶した記憶手段と、前記イ
ンバータの出力電流を検出する電流検出手段とを設け、
該電流検出手段により検出した電流値に対応した周波数
を前記記憶手段から読出して前記インバータの出力周波
数を制御するように構成したものである。
を具備し、該インバータにより回転機械駆動用の電動機
を可変速制御する回転機械制御装置において、前記イン
バータの出力電流に対する出力周波数の関係を前記回転
機械の運転特性に合わせて記憶した記憶手段と、前記イ
ンバータの出力電流を検出する電流検出手段とを設け、
該電流検出手段により検出した電流値に対応した周波数
を前記記憶手段から読出して前記インバータの出力周波
数を制御するように構成したものである。
【0019】従って、本発明は、好ましい実施態様によ
れば、次のようになる。インバータに対する外部からの
速度指令を不要とするため、内部に設けた記憶手段に、
予め速度指令のアルゴリズムを記憶しておき、これに基
いて速度指令を作成する。
れば、次のようになる。インバータに対する外部からの
速度指令を不要とするため、内部に設けた記憶手段に、
予め速度指令のアルゴリズムを記憶しておき、これに基
いて速度指令を作成する。
【0020】ここで言う速度指令のアルゴリズムとは、
予め負荷状態(インバータの内部状態量)に対応してイン
バータの速度を決定しておき、この関係に基いて、負荷
状態とインバータ速度を設定するコンソールがあり、こ
の設定したデータを格納する記憶手段があり、インバー
タ内部に負荷状態を検出する手段があって、記憶手段に
格納している負荷状態とインバータ速度との関係が検出
手段が検出した実際の負荷状態と実速度との関係が経時
変化とともに一致することを意味するものである。
予め負荷状態(インバータの内部状態量)に対応してイン
バータの速度を決定しておき、この関係に基いて、負荷
状態とインバータ速度を設定するコンソールがあり、こ
の設定したデータを格納する記憶手段があり、インバー
タ内部に負荷状態を検出する手段があって、記憶手段に
格納している負荷状態とインバータ速度との関係が検出
手段が検出した実際の負荷状態と実速度との関係が経時
変化とともに一致することを意味するものである。
【0021】負荷の運転開始が何を契機としているか
を、給水装置の場合には、圧力や流量の変化とし、これ
を外部からインバータに入力し、インバータは、この信
号の存在により運転を行い、信号がなければ停止するよ
うになっている。
を、給水装置の場合には、圧力や流量の変化とし、これ
を外部からインバータに入力し、インバータは、この信
号の存在により運転を行い、信号がなければ停止するよ
うになっている。
【0022】回転機械の負荷特性は、負荷の増大に伴っ
て右上りの曲線で表わされ、このことは回転数を変えて
も同じである。そこで、予め、運転負荷パターンとイン
バータ負荷電流変化(インバータ内部電流の変化に対応)
との関係を求めておき、これとインバータの速度(周波
数)とを関係付け、且つ、これに基いてアルゴリズム化
するのである。
て右上りの曲線で表わされ、このことは回転数を変えて
も同じである。そこで、予め、運転負荷パターンとイン
バータ負荷電流変化(インバータ内部電流の変化に対応)
との関係を求めておき、これとインバータの速度(周波
数)とを関係付け、且つ、これに基いてアルゴリズム化
するのである。
【0023】
【作用】インバータ外部の状態量と速度との関係に代え
て、インバータ内部の状態量と速度との関係を記憶する
記憶手段をインバータの内部に持ち、インバータの出力
電流に基づいてインバータの内部で速度指令が作成され
る。これによりインバータの外部からの速度指令が不要
になる。
て、インバータ内部の状態量と速度との関係を記憶する
記憶手段をインバータの内部に持ち、インバータの出力
電流に基づいてインバータの内部で速度指令が作成され
る。これによりインバータの外部からの速度指令が不要
になる。
【0024】また好ましい実施態様では、インバータが
負荷状態に応じて、どんな速度で運転するかを、予めコ
ンソールから設定する。インバータ内部の記憶手段に
は、この設定したデータが格納されると共に、運転プロ
グラムが格納されている。インバータの負荷状態は、電
流検出手段により検出される。
負荷状態に応じて、どんな速度で運転するかを、予めコ
ンソールから設定する。インバータ内部の記憶手段に
は、この設定したデータが格納されると共に、運転プロ
グラムが格納されている。インバータの負荷状態は、電
流検出手段により検出される。
【0025】また、インバータには、運転指令入力端子
としてFW、COM端子が設けてあり、これに信号が入
力されることにより、前述の設定条件に基いて運転が開
始される。回転機械を駆動する際には、前述したFW、
COM入力端子に圧力、流量などのセンサからの信号を
入力する。これにより回転機械の負荷状態と、これによ
って予め決めておいた速度に従った運転が得られる。
としてFW、COM端子が設けてあり、これに信号が入
力されることにより、前述の設定条件に基いて運転が開
始される。回転機械を駆動する際には、前述したFW、
COM入力端子に圧力、流量などのセンサからの信号を
入力する。これにより回転機械の負荷状態と、これによ
って予め決めておいた速度に従った運転が得られる。
【0026】
【実施例】以下、本発明について、図示の実施例により
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例で、例えば図
8に示した給水装置のモータ4を駆動するに好適な、イ
ンバータ装置100を構成したもので、図において、
R、S、Tは交流電源入力端子で、U、V、Wは出力端
子であり、この出力端子U、V、Wには、負荷となるモ
ータ4が接続されるものである。次に、インバータの主
回路は、商用交流電源からの電力を直流に変換するCN
V(コンバータ回路)と、直流電力を任意の周波数で任意
の電圧の交流電力に変換するINV(インバータ回路)と
で構成されている。なお、主回路の直流回路に接続され
ているSHは、電流検出用のシャントである。
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例で、例えば図
8に示した給水装置のモータ4を駆動するに好適な、イ
ンバータ装置100を構成したもので、図において、
R、S、Tは交流電源入力端子で、U、V、Wは出力端
子であり、この出力端子U、V、Wには、負荷となるモ
ータ4が接続されるものである。次に、インバータの主
回路は、商用交流電源からの電力を直流に変換するCN
V(コンバータ回路)と、直流電力を任意の周波数で任意
の電圧の交流電力に変換するINV(インバータ回路)と
で構成されている。なお、主回路の直流回路に接続され
ているSHは、電流検出用のシャントである。
【0027】つぎに、RSは電源投入時の突入電流抑制
用の抵抗、CBは平滑用のコンデンサ、CT1、CT2
は負荷電流を検出する電流検出手段で、負荷側のU及び
V相の電流を検出し、インバータの出力電流を表わす電
圧信号SV'を出力する働きをする。なお、CTは、カ
レントトランス(電流変成器)の略称であり、これにより
検出された電流の大きさを表わす電圧信号SV'は、変
換器A/Dによりディジタルデータに変換され、後で述
べるMCUに読込まれる。
用の抵抗、CBは平滑用のコンデンサ、CT1、CT2
は負荷電流を検出する電流検出手段で、負荷側のU及び
V相の電流を検出し、インバータの出力電流を表わす電
圧信号SV'を出力する働きをする。なお、CTは、カ
レントトランス(電流変成器)の略称であり、これにより
検出された電流の大きさを表わす電圧信号SV'は、変
換器A/Dによりディジタルデータに変換され、後で述
べるMCUに読込まれる。
【0028】INVはトランジスタモジュールなどで構
成され、後で述べる点弧回路と電流制御回路Gからの指
令により変換動作を行い、CNVからの直流電力を、所
望の周波数で所望の電圧の交流電力に変換し、モータ4
に供給する働きをする。MCUはインバータ装置を監
視、制御するためのマイクロコンピュータで、例えばワ
ンチップマイコンなどで構成されている。次に、AVR
は安定な直流制御電源を供給するための安定化電源、C
ONSはコンソール、LCDは表示回路であり、ここ
で、コンソールCONSは、負荷特性を設定したり、イ
ンバータの加減速時間、V/F特性(インバータの出力
電圧と周波数の関係比)などを設定するのに使用され、
LCDは、入力操作の指示や入力すべきデータ、或いは
出力データなどを表示する働きをする。
成され、後で述べる点弧回路と電流制御回路Gからの指
令により変換動作を行い、CNVからの直流電力を、所
望の周波数で所望の電圧の交流電力に変換し、モータ4
に供給する働きをする。MCUはインバータ装置を監
視、制御するためのマイクロコンピュータで、例えばワ
ンチップマイコンなどで構成されている。次に、AVR
は安定な直流制御電源を供給するための安定化電源、C
ONSはコンソール、LCDは表示回路であり、ここ
で、コンソールCONSは、負荷特性を設定したり、イ
ンバータの加減速時間、V/F特性(インバータの出力
電圧と周波数の関係比)などを設定するのに使用され、
LCDは、入力操作の指示や入力すべきデータ、或いは
出力データなどを表示する働きをする。
【0029】なお、FW及びCOMは、上記したように
運転指令端子で、これら端子間が短絡されることによ
り、フォトカプラFTC、抵抗R1、R2、ダイオード
D1、D2、それにコンデンサC1などからなる入力回
路を介してMCUに信号が入力されるようになってい
る。
運転指令端子で、これら端子間が短絡されることによ
り、フォトカプラFTC、抵抗R1、R2、ダイオード
D1、D2、それにコンデンサC1などからなる入力回
路を介してMCUに信号が入力されるようになってい
る。
【0030】図1から明らかなように、まず、MCU
は、A/Dを介して、負荷電流検出手段CT1、CT2
からのインバータの出力電流を表わす電圧信号データ
を、信号端子CN0とCN1から読込む。一方、MCUに
対する運転指令信号は、上記したように、端子FW、C
OM間が短絡されたことにより与えられ、これによりフ
ォトカプラFTCがONされると、抵抗R2の下端の電
位レベルがHからLになり、これが信号端子PN5から
読込まれるようになっている。
は、A/Dを介して、負荷電流検出手段CT1、CT2
からのインバータの出力電流を表わす電圧信号データ
を、信号端子CN0とCN1から読込む。一方、MCUに
対する運転指令信号は、上記したように、端子FW、C
OM間が短絡されたことにより与えられ、これによりフ
ォトカプラFTCがONされると、抵抗R2の下端の電
位レベルがHからLになり、これが信号端子PN5から
読込まれるようになっている。
【0031】そして、MCUは、信号端子SG1を介し
て点弧回路にインバータ周波数を指令し、さらに、信号
端子SG2を介して電流制御回路Gを駆動し、インバー
タ出力電圧を制御する。
て点弧回路にインバータ周波数を指令し、さらに、信号
端子SG2を介して電流制御回路Gを駆動し、インバー
タ出力電圧を制御する。
【0032】この図1の実施例によるインバータ装置1
00を、上記したように、給水装置に適用した場合に
は、図2に示すようになり、運転指令手段として、圧力
検出手段の接点PSと、流量検出手段の接点FSをイン
バータ装置100のFW端子とCOM端子の間に接続す
るだけで済み、極めて簡単な回路構成となっている。
00を、上記したように、給水装置に適用した場合に
は、図2に示すようになり、運転指令手段として、圧力
検出手段の接点PSと、流量検出手段の接点FSをイン
バータ装置100のFW端子とCOM端子の間に接続す
るだけで済み、極めて簡単な回路構成となっている。
【0033】圧力検出手段は所定の圧力で動作するスイ
ッチでよく、その接点PSはNO接点、つまり常開接点
であり、給水装置の給水圧力が所定値、例えばH0以下
になったときに閉じるものである。次に、流量検出手段
は、所定の流量で動作するスイッチでよく、その接点F
SはNC接点、つまり常閉接点で、ポンプから送り出さ
れる水の流量が所定値以上になったときに開くものであ
る。なお、上記したように、ELBは漏電しゃ断器で、
このELBが投入されることにより、給水装置は運転可
能な状態にされる。
ッチでよく、その接点PSはNO接点、つまり常開接点
であり、給水装置の給水圧力が所定値、例えばH0以下
になったときに閉じるものである。次に、流量検出手段
は、所定の流量で動作するスイッチでよく、その接点F
SはNC接点、つまり常閉接点で、ポンプから送り出さ
れる水の流量が所定値以上になったときに開くものであ
る。なお、上記したように、ELBは漏電しゃ断器で、
このELBが投入されることにより、給水装置は運転可
能な状態にされる。
【0034】従って、この実施例では、ELBが投入さ
れた後、給水圧力H0以下になっていれば、ポンプの運
転が開始され、給水圧力H0を越えると停止されること
になる。そして、何らかの理由により、給水量が異常に
増加したときには、ポンプの運転は直ちに停止されるよ
うになっている。
れた後、給水圧力H0以下になっていれば、ポンプの運
転が開始され、給水圧力H0を越えると停止されること
になる。そして、何らかの理由により、給水量が異常に
増加したときには、ポンプの運転は直ちに停止されるよ
うになっている。
【0035】図3は、本発明の実施例が適用対象とする
ことができるポンプ装置の代表的モデルについての性能
曲線図であるが、これに、インバータの出力電流を表わ
す電圧値SVを縦軸にとり、これをポンプの負荷状態を
示すものとして示したものである。なお、同図に於い
て、図9と同一符号で示すものは同じものであるから説
明を省くことにする。
ことができるポンプ装置の代表的モデルについての性能
曲線図であるが、これに、インバータの出力電流を表わ
す電圧値SVを縦軸にとり、これをポンプの負荷状態を
示すものとして示したものである。なお、同図に於い
て、図9と同一符号で示すものは同じものであるから説
明を省くことにする。
【0036】この図3に於いて、Q1は、このポンプに
よる給水系で所望される最大使用水量で、同様にHT
は、この最大使用水量Q1を流すの必要な揚程であり、
図中にイ点で示すように、実揚程Haと所要未端圧力H
p、それに配管損失Hfを含んでいる。従って、ポンプ
としては、運転速度N1(通常は最高速度)のもとで、最
大使用水量Q1、全揚程HTを満足するQ−H性能曲線
Aを有するものを選定する必要がある。
よる給水系で所望される最大使用水量で、同様にHT
は、この最大使用水量Q1を流すの必要な揚程であり、
図中にイ点で示すように、実揚程Haと所要未端圧力H
p、それに配管損失Hfを含んでいる。従って、ポンプ
としては、運転速度N1(通常は最高速度)のもとで、最
大使用水量Q1、全揚程HTを満足するQ−H性能曲線
Aを有するものを選定する必要がある。
【0037】次に、L1は、この給水系に水を流した場
合の配管損失曲線(ロード曲線)であり、負荷状態を圧力
Hと水量Qで示したものである。このロード曲線L1
は、以下のようにして描ける。まず、使用水量Q3(水
量0)のときは、配管損失Hfは0であるから、座標ハ
が定まり、次に使用水量Q2では、必要な全揚程はH1
(配管損失Hf=H1−(Hp+Ha))になるので、座標ロ
が定まる。従って、これらの座標ハ、ロ、イを結ぶこと
により、図示のように、ロード曲線L1が求まるのであ
る。
合の配管損失曲線(ロード曲線)であり、負荷状態を圧力
Hと水量Qで示したものである。このロード曲線L1
は、以下のようにして描ける。まず、使用水量Q3(水
量0)のときは、配管損失Hfは0であるから、座標ハ
が定まり、次に使用水量Q2では、必要な全揚程はH1
(配管損失Hf=H1−(Hp+Ha))になるので、座標ロ
が定まる。従って、これらの座標ハ、ロ、イを結ぶこと
により、図示のように、ロード曲線L1が求まるのであ
る。
【0038】そして、ポンプは、使用水量(負荷)がQ1
→Q2→Q3と変化した場合、その運転状態は、ロード
曲線L1上をイ(Q1、H0)点→ロ(Q2、H1)点→ハ
(Q3、H2)点と移動する。
→Q2→Q3と変化した場合、その運転状態は、ロード
曲線L1上をイ(Q1、H0)点→ロ(Q2、H1)点→ハ
(Q3、H2)点と移動する。
【0039】ところで、このようなポンプの負荷状態の
変化に伴い、当然、インバータの負荷状態も変化し、出
力電流が変化するので、電流検出手段CT1、CT2か
ら検出されてくる実電流検出電圧SV'も変化する。そ
こで、この電圧SVの変化を、ロード曲線L1と関連付
けて示したのが図3のロード曲線L2である。
変化に伴い、当然、インバータの負荷状態も変化し、出
力電流が変化するので、電流検出手段CT1、CT2か
ら検出されてくる実電流検出電圧SV'も変化する。そ
こで、この電圧SVの変化を、ロード曲線L1と関連付
けて示したのが図3のロード曲線L2である。
【0040】このロード曲線L2は、上記したように、
インバータの出力電流を表わす電圧SVを縦軸に取って
示したもので、曲線Dはポンプの運転速度をN1に固定
した状態で使用水量をQ1→Q2→Q3と変化させた場
合のQ−SV曲線を示し、同様に、曲線E、Fは、それ
ぞれポンプの運転速度をN2、N3に固定した状態で、
使用水量を同様に変化させた場合のQ−SV曲線であ
る。
インバータの出力電流を表わす電圧SVを縦軸に取って
示したもので、曲線Dはポンプの運転速度をN1に固定
した状態で使用水量をQ1→Q2→Q3と変化させた場
合のQ−SV曲線を示し、同様に、曲線E、Fは、それ
ぞれポンプの運転速度をN2、N3に固定した状態で、
使用水量を同様に変化させた場合のQ−SV曲線であ
る。
【0041】従って、このロード曲線L2は、座標ニ、
ホ、ヘを結ぶことにより求まるが、このとき、ロード曲
線L1上の座標イに対して、ロード曲線L2上の座標ニ
が対応しており、同様に座標ロに対しては座標ホが、そ
して座標ハに対しては座標ヘがそれぞれ対応している。
ホ、ヘを結ぶことにより求まるが、このとき、ロード曲
線L1上の座標イに対して、ロード曲線L2上の座標ニ
が対応しており、同様に座標ロに対しては座標ホが、そ
して座標ハに対しては座標ヘがそれぞれ対応している。
【0042】換言すると、使用水量Q1のとき、インバ
ータの出力周波数が運転速度N1に対応した値で、イン
バータの電流検出電圧SV'が目標値SV1になってい
れば、給水系が要求している所望の圧力HTが満足され
ていることを意味している。
ータの出力周波数が運転速度N1に対応した値で、イン
バータの電流検出電圧SV'が目標値SV1になってい
れば、給水系が要求している所望の圧力HTが満足され
ていることを意味している。
【0043】同様に、使用水量がQ2のときは、インバ
ータによるポンプの運転速度がN2で、電流検出手段の
電流検出電圧SV'が目標値SV2になるように運転す
れば、給水系が要求している所望の圧力H1が満足され
ており、さらに使用水量Q3、運転速度N3、電流検出
手段の電圧SV'が目標値SV3であれば、給水圧力H
2が満足されていることになる。
ータによるポンプの運転速度がN2で、電流検出手段の
電流検出電圧SV'が目標値SV2になるように運転す
れば、給水系が要求している所望の圧力H1が満足され
ており、さらに使用水量Q3、運転速度N3、電流検出
手段の電圧SV'が目標値SV3であれば、給水圧力H
2が満足されていることになる。
【0044】そこで、電圧SVと運転速度Nとの関係
が、このロード曲線L2に一致するように、電流検出手
段で検出した実電流検出電圧SV'に対応してインバー
タの運転速度N、つまり出力周波数を制御してやれば、
インバータ装置100の外部から、給水圧力Hや、給水
量Qを入力することなく、ポンプの運転状態をロード曲
線L1に沿って制御することができることになる。
が、このロード曲線L2に一致するように、電流検出手
段で検出した実電流検出電圧SV'に対応してインバー
タの運転速度N、つまり出力周波数を制御してやれば、
インバータ装置100の外部から、給水圧力Hや、給水
量Qを入力することなく、ポンプの運転状態をロード曲
線L1に沿って制御することができることになる。
【0045】そこで、この実施例では、コンソールCO
NSを用い、このロード曲線L2に合わせて、電流目標
値SVと運転速度Nとの関係を関数として、或いはテー
ブルとして、予めインバータ装置100のMCU内のメ
モリに設定記憶しておき、電流検出手段で検出した実電
流検出電圧SV'が、記憶してある電流目標値SVに一
致するように、インバータの運転速度N、すなわち出力
周波数を制御するようになっており、この結果、インバ
ータ装置100の外部から、給水圧力Hや、給水量Qを
入力することなく、ポンプの運転状態がロード曲線L1
に沿って制御されるようにしてある。
NSを用い、このロード曲線L2に合わせて、電流目標
値SVと運転速度Nとの関係を関数として、或いはテー
ブルとして、予めインバータ装置100のMCU内のメ
モリに設定記憶しておき、電流検出手段で検出した実電
流検出電圧SV'が、記憶してある電流目標値SVに一
致するように、インバータの運転速度N、すなわち出力
周波数を制御するようになっており、この結果、インバ
ータ装置100の外部から、給水圧力Hや、給水量Qを
入力することなく、ポンプの運転状態がロード曲線L1
に沿って制御されるようにしてある。
【0046】例えば、図3において、いま、実電流検出
電圧SV'=目標値SV3であったら、このときは、ポ
ンプの運転速度N=N3になるように、インバータの出
力周波数を制御し、以下、同様に、電圧SV'=目標値
SV2のときは運転速度N=N2になるように、そして
電圧SV'=目標値SV3なら運転速度N=N2になる
ように、それぞれインバータの出力周波数を制御してや
るのである。
電圧SV'=目標値SV3であったら、このときは、ポ
ンプの運転速度N=N3になるように、インバータの出
力周波数を制御し、以下、同様に、電圧SV'=目標値
SV2のときは運転速度N=N2になるように、そして
電圧SV'=目標値SV3なら運転速度N=N2になる
ように、それぞれインバータの出力周波数を制御してや
るのである。
【0047】ところで、これらの特性は、ポンプ特有の
性能であり、個々のポンプにより異なる。そこで、この
実施例では、予めそれぞれのポンプについて、使用水量
に応じた所望圧力との関係(配管抵抗曲線L1)に対応し
て、運転速度Nとインバータの負荷電流の検出電圧SV
との関係(ロード曲線L2)を求めておき、このロード曲
線L2に基いて、ポンプをどのように運転させるかを、
コンソールCONSを用いて決定しておき、インバータ
装置100のMCU内のメモリに設定記憶しておくので
ある。
性能であり、個々のポンプにより異なる。そこで、この
実施例では、予めそれぞれのポンプについて、使用水量
に応じた所望圧力との関係(配管抵抗曲線L1)に対応し
て、運転速度Nとインバータの負荷電流の検出電圧SV
との関係(ロード曲線L2)を求めておき、このロード曲
線L2に基いて、ポンプをどのように運転させるかを、
コンソールCONSを用いて決定しておき、インバータ
装置100のMCU内のメモリに設定記憶しておくので
ある。
【0048】このときの設定結果の例を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】この表1は、予めモデルA、B、C…の各
ポンプについて、前述のように、図1に示すコンソール
CONSにより設定したデータの例を示したものであ
る。なお、この例では、給水量を3点で捉えたデータと
なっているが、更に多くデータ数を任意に選んで記憶す
れば、より細かな制御が得られるので、実際には、もっ
と多くの点でデータを用意しておく方が望ましく、従っ
て、3点に限定されるものではない。
ポンプについて、前述のように、図1に示すコンソール
CONSにより設定したデータの例を示したものであ
る。なお、この例では、給水量を3点で捉えたデータと
なっているが、更に多くデータ数を任意に選んで記憶す
れば、より細かな制御が得られるので、実際には、もっ
と多くの点でデータを用意しておく方が望ましく、従っ
て、3点に限定されるものではない。
【0051】ここで、モデルAを例にとって説明する
と、流量Q1、圧力H0のとき、速度N1に対しては速
度NA1が、そして電圧SV1に対しては電圧SVA1
が、それぞれ記憶される。以下、同様に、流量Q2、圧
力H2のとき、速度N2にはNA2、電圧SV2にはS
VA2が記憶され、流量Q3、圧力H3のとき、速度N
3にはNA3、電圧SV2にはSV3が記憶されるので
ある。
と、流量Q1、圧力H0のとき、速度N1に対しては速
度NA1が、そして電圧SV1に対しては電圧SVA1
が、それぞれ記憶される。以下、同様に、流量Q2、圧
力H2のとき、速度N2にはNA2、電圧SV2にはS
VA2が記憶され、流量Q3、圧力H3のとき、速度N
3にはNA3、電圧SV2にはSV3が記憶されるので
ある。
【0052】次に、図4は、本発明の実施例における制
御のアルゴリズムを説明するため、代表的モデルについ
て、図3に示した特性図を拡大して示したもので、い
ま、便宜上、ポンプの運転状態が、使用水量Q1、所要
圧力H01、運転速度N1で、ロード曲線L1上の座標
1(Q1、H01)にあるものとする。このとき、ロード
曲線L2上では、当然、インバータの運転速度N1、負
荷電流値電圧SV1で座標6(N1、SV1)で運転され
ていることになる。
御のアルゴリズムを説明するため、代表的モデルについ
て、図3に示した特性図を拡大して示したもので、い
ま、便宜上、ポンプの運転状態が、使用水量Q1、所要
圧力H01、運転速度N1で、ロード曲線L1上の座標
1(Q1、H01)にあるものとする。このとき、ロード
曲線L2上では、当然、インバータの運転速度N1、負
荷電流値電圧SV1で座標6(N1、SV1)で運転され
ていることになる。
【0053】次に、この状態で、使用水量がQ1からQ
5に減少した場合のアルゴリズムを考えてみる。 初期値 図4から、運転速度N1のときの負荷電流目標値はSV
1、運転速度N2のときの負荷電流目標値はSV2、運
転速度N3のときの負荷電流目標値はSV3となるよう
に、それぞれN1とSV1、N2とSV2、N3とSV
3を対応させて記憶する(表1に相当するテーブルを記
憶する)。或いは、ロード曲線L2の関数として、 SV=f(N)…………(1) を前述したMCUのメモリに格納しておく。
5に減少した場合のアルゴリズムを考えてみる。 初期値 図4から、運転速度N1のときの負荷電流目標値はSV
1、運転速度N2のときの負荷電流目標値はSV2、運
転速度N3のときの負荷電流目標値はSV3となるよう
に、それぞれN1とSV1、N2とSV2、N3とSV
3を対応させて記憶する(表1に相当するテーブルを記
憶する)。或いは、ロード曲線L2の関数として、 SV=f(N)…………(1) を前述したMCUのメモリに格納しておく。
【0054】 使用水量Q1→Q5に変化 運転速度がN1であるから、図4のポンプ特性曲線A上
の座標1は座標2に移動し、これに伴い、インバータ負
荷実電流が曲線D上の座標6(N1、SV1)から座標7
(N1、SV1')に移動する。そこで、インバータ負荷
実電流検出電圧SV1'を検出する。 目標値であるSV1と、検出したSV1'とを比較 この結果は、SV1>SV1'であるから、現在の速度
NからΔN(速度制御の最小分解能、例えば1bit)だけ
減速する。しかして、SV1=SV1'であれば現在の
速度Nをそのまま維持し、他方、SV1>SV1'であ
れば、現在の速度NからΔNだけ増速するのである。
の座標1は座標2に移動し、これに伴い、インバータ負
荷実電流が曲線D上の座標6(N1、SV1)から座標7
(N1、SV1')に移動する。そこで、インバータ負荷
実電流検出電圧SV1'を検出する。 目標値であるSV1と、検出したSV1'とを比較 この結果は、SV1>SV1'であるから、現在の速度
NからΔN(速度制御の最小分解能、例えば1bit)だけ
減速する。しかして、SV1=SV1'であれば現在の
速度Nをそのまま維持し、他方、SV1>SV1'であ
れば、現在の速度NからΔNだけ増速するのである。
【0055】この状態では、運転速度はN4(N1−Δ
N→N4)となるので、ポンプの性能曲線はA'に移り、
座標は2から3に移動する。また、運転速度Nと負荷電
流電圧SVの特性曲線はDからD'に移り、座標は7(N
1、SV1')から8(N4、SV4')に移動する。
N→N4)となるので、ポンプの性能曲線はA'に移り、
座標は2から3に移動する。また、運転速度Nと負荷電
流電圧SVの特性曲線はDからD'に移り、座標は7(N
1、SV1')から8(N4、SV4')に移動する。
【0056】この運転速度N4に於ける負荷電流目標値
は、前述の(1)式から、 SV=f(N4)≡SV4 が得られる。ここで、併せて実負荷実電流検出電圧SV
4'を検出する。
は、前述の(1)式から、 SV=f(N4)≡SV4 が得られる。ここで、併せて実負荷実電流検出電圧SV
4'を検出する。
【0057】 目標値である電圧SV4と、検出した
電圧SV4'と比較 この結果は、SV4>SV4'であるから、さらに現在
の速度からΔNだけ減じる。これにより、運転速度はN
5(N4−ΔN→N5)となるので、ポンプ性能曲線は
A”となり、座標は曲線A”上の4へ移動し、N−SV
曲線はD”となり、座標8(N4、SV4')から座標9
(N5、SV5')に移動する。
電圧SV4'と比較 この結果は、SV4>SV4'であるから、さらに現在
の速度からΔNだけ減じる。これにより、運転速度はN
5(N4−ΔN→N5)となるので、ポンプ性能曲線は
A”となり、座標は曲線A”上の4へ移動し、N−SV
曲線はD”となり、座標8(N4、SV4')から座標9
(N5、SV5')に移動する。
【0058】そして、この運転速度N4に於ける目標負
荷電流は、(1)式から、 SV=f(N5)≡SV5 として得られる。ここでも、併せて負荷実電流電圧SV
5'を検出する。
荷電流は、(1)式から、 SV=f(N5)≡SV5 として得られる。ここでも、併せて負荷実電流電圧SV
5'を検出する。
【0059】 再び目標値であるSV5と、検出した
SV5'と比較 この結果はSV5>SV5'であり、詳細な説明は省く
が、前述の要領により、ΔNだけ減速し、配管抵抗曲線
L1上では座標5に、負荷ロード曲線L2上では座標1
0に収束する。
SV5'と比較 この結果はSV5>SV5'であり、詳細な説明は省く
が、前述の要領により、ΔNだけ減速し、配管抵抗曲線
L1上では座標5に、負荷ロード曲線L2上では座標1
0に収束する。
【0060】この結果、運転速度はN6となり、目標電
圧はSV6(f=(N6))となって、検出した負荷実電流
電圧SV6'と一致する。よって、SV6'=SV6とな
り、この使用量Q5の状態では、運転速度N6で安定す
る。
圧はSV6(f=(N6))となって、検出した負荷実電流
電圧SV6'と一致する。よって、SV6'=SV6とな
り、この使用量Q5の状態では、運転速度N6で安定す
る。
【0061】図5、図6、それに図7は、前述のアルゴ
リズムを具現化するためのフローチャートで、上記実施
例では、これに基づいたプログラムが、予め制御装置1
00のMCU内のメモリに記憶してある。まず、図5に
於いて、ステップ100で前述したアルゴリズムの初期
設定を実行する。この後、ステップ101で割込み待処
理を実行する。
リズムを具現化するためのフローチャートで、上記実施
例では、これに基づいたプログラムが、予め制御装置1
00のMCU内のメモリに記憶してある。まず、図5に
於いて、ステップ100で前述したアルゴリズムの初期
設定を実行する。この後、ステップ101で割込み待処
理を実行する。
【0062】割込みが掛ると、図6に示す処理を実行す
る。この割込み処理は、制御装置100内の表示回路L
CDに対する表示処理で、例えばタイマ割込み等で実施
されるもので、まず、ステップ201で、コンソールC
ONSのモード確認を行い、ステップ202〜204で
は、何れの表示モードにされているか判定し、この判定
結果に基いて、例えばステップ205では、負荷実電流
表示、ステップ206で出力電圧表示、ステップ207
では周波数表示を行う。
る。この割込み処理は、制御装置100内の表示回路L
CDに対する表示処理で、例えばタイマ割込み等で実施
されるもので、まず、ステップ201で、コンソールC
ONSのモード確認を行い、ステップ202〜204で
は、何れの表示モードにされているか判定し、この判定
結果に基いて、例えばステップ205では、負荷実電流
表示、ステップ206で出力電圧表示、ステップ207
では周波数表示を行う。
【0063】ステップ202で判定した結果、表示モー
ドでなかったときはステップ208へ進み、ここで、定
数設定モードか否か判定し、定数設定モードであればス
テップ209へ進み、表1に基いて、運転速度と負荷電
流との関係を、例えばN1=SV1、N3=SV3など
の各種データとして設定し、関数SV=f(N)((1)式)
を求めてメモリに記憶しておく。また、このとき、他の
定数として、インバータの運転上必要なデータ、すなわ
ち、最低速度(最低周波数)、最高速度(最高周波数)、V
/F特性、インバータ加速時間(周波数増加速度)、減速
時間(周波数低下速度)等を設定する。そして、設定が終
了したら、フラグSET=OFFHと設定する。これが
終了したらステップ210で、割込みから復帰され、図
5のステップ101へ戻る。
ドでなかったときはステップ208へ進み、ここで、定
数設定モードか否か判定し、定数設定モードであればス
テップ209へ進み、表1に基いて、運転速度と負荷電
流との関係を、例えばN1=SV1、N3=SV3など
の各種データとして設定し、関数SV=f(N)((1)式)
を求めてメモリに記憶しておく。また、このとき、他の
定数として、インバータの運転上必要なデータ、すなわ
ち、最低速度(最低周波数)、最高速度(最高周波数)、V
/F特性、インバータ加速時間(周波数増加速度)、減速
時間(周波数低下速度)等を設定する。そして、設定が終
了したら、フラグSET=OFFHと設定する。これが
終了したらステップ210で、割込みから復帰され、図
5のステップ101へ戻る。
【0064】次に、ステップ101からステップ102
へ進み、ここでフラグSET=OFFHであるか判定
し、OFFHでなければ、定数設定が終了するまで、ス
テップ101をループする。そして、このループの実行
中に、図7に示すINT1の割込み処理を実行する。
へ進み、ここでフラグSET=OFFHであるか判定
し、OFFHでなければ、定数設定が終了するまで、ス
テップ101をループする。そして、このループの実行
中に、図7に示すINT1の割込み処理を実行する。
【0065】いま、例えば図2のELBが投入されるな
どの操作により、外部から運転指令がなされた後、図2
に示す圧力検出手段の接点PSと、流量検出手段の接点
FSが閉路されたとするとすると、始動条件が確立し、
インバータ装置100の端子FWとCOMが短絡され、
図1に示すフォトカプラFTCがONして、MCUの端
子PN5が“L”となる。
どの操作により、外部から運転指令がなされた後、図2
に示す圧力検出手段の接点PSと、流量検出手段の接点
FSが閉路されたとするとすると、始動条件が確立し、
インバータ装置100の端子FWとCOMが短絡され、
図1に示すフォトカプラFTCがONして、MCUの端
子PN5が“L”となる。
【0066】そこで、図7の処理において、ステップ2
13でのPN5のビットチェック実行結果、215ステ
ップへ進み、ここで運転可能状態を示すSTART=O
FFHを実行する。そうでなければステップ214でS
TART=00Hを実行し、ステップ216でこのルー
プを抜け、図5のステップ102に戻る。
13でのPN5のビットチェック実行結果、215ステ
ップへ進み、ここで運転可能状態を示すSTART=O
FFHを実行する。そうでなければステップ214でS
TART=00Hを実行し、ステップ216でこのルー
プを抜け、図5のステップ102に戻る。
【0067】図5に戻ったら、次に、ステップ103で
START=OFFHを判定し、00Hであれば、判定
結果がOFFHとなるまでステップ103→ステップ1
01→ステップ102→ステップ103を実行する。そ
して、ステップ103でOFFHとなったら、ここで始
動条件が確立したものと見做し、ステップ104に進
み、ここで初期速度、例えばN=N5で運転を始め、こ
のときの負荷電流目標値SV=SV1と設定し、メモリ
に格納する。
START=OFFHを判定し、00Hであれば、判定
結果がOFFHとなるまでステップ103→ステップ1
01→ステップ102→ステップ103を実行する。そ
して、ステップ103でOFFHとなったら、ここで始
動条件が確立したものと見做し、ステップ104に進
み、ここで初期速度、例えばN=N5で運転を始め、こ
のときの負荷電流目標値SV=SV1と設定し、メモリ
に格納する。
【0068】次にステップ105で、電流検出手段CT
1、CT2から負荷電流の取り込みを行い、CT1、C
T2の平均した検出結果を実電流電圧SV'とする。続
いて、次の106ステップで、目標値であるSVと、い
ま検出した値SV'とを比較し、比較した結果、次の条
件ジャンプを実行する。
1、CT2から負荷電流の取り込みを行い、CT1、C
T2の平均した検出結果を実電流電圧SV'とする。続
いて、次の106ステップで、目標値であるSVと、い
ま検出した値SV'とを比較し、比較した結果、次の条
件ジャンプを実行する。
【0069】 SV>SV’→ステップ107にジャンプ SV=SV’→ステップ111にジャンプ SV<SV’→ステップ109にジャンプ まず、ステップ107では、前述したアルゴリズムの通
り、現在の運転速度よりΔN(最小分解能)だけ減じて
(N−ΔN→N)にする減速処理を実行する。他方、ステ
ップ108では、変速後の運転速度に基いて、次の目標
値となる負荷電流を、(1)式により求め、新しい値に更
新する処理、すなわち、 SV=f(N−ΔN)→新しい負荷電流目標値SV にする処理を実行し、次のステップ111へ進む。ま
た、ステップ109では、ステップ107での処理とは
反対に、ΔNによる増速処理(N+ΔN→N)を実行し、
続くステップ110で、この増速処理後の運転速度から
SV=f(N+ΔN)による目標値の更新、すなわち、 SV=f(N+ΔN)→新しい負荷電流目標値SV にする処理を実行する。
り、現在の運転速度よりΔN(最小分解能)だけ減じて
(N−ΔN→N)にする減速処理を実行する。他方、ステ
ップ108では、変速後の運転速度に基いて、次の目標
値となる負荷電流を、(1)式により求め、新しい値に更
新する処理、すなわち、 SV=f(N−ΔN)→新しい負荷電流目標値SV にする処理を実行し、次のステップ111へ進む。ま
た、ステップ109では、ステップ107での処理とは
反対に、ΔNによる増速処理(N+ΔN→N)を実行し、
続くステップ110で、この増速処理後の運転速度から
SV=f(N+ΔN)による目標値の更新、すなわち、 SV=f(N+ΔN)→新しい負荷電流目標値SV にする処理を実行する。
【0070】ステップ111では、制御系の安定に必要
な所定時間Δtの待ち時間処理を実行後、ステップ11
2でSTART=00Hか否か判定し、00Hならばス
テップ113で停止処理を実行してからステップ102
へ進み、00Hでなければステップ105に戻り、これ
以降の処理を実行するのである。以上により、アルゴリ
ズムで説明したように、所定値に収束する動作が得られ
る。
な所定時間Δtの待ち時間処理を実行後、ステップ11
2でSTART=00Hか否か判定し、00Hならばス
テップ113で停止処理を実行してからステップ102
へ進み、00Hでなければステップ105に戻り、これ
以降の処理を実行するのである。以上により、アルゴリ
ズムで説明したように、所定値に収束する動作が得られ
る。
【0071】従って、以上に説明した実施例によれば、
以下に列挙する効果が得られる。インバータの外部から
の速度指令入力端子及び、速度指令に必要な回路が省略
できるので、周辺の複雑な制御回路が不要となり、低コ
スト化、小形軽量化が実現でき、回路簡略化による大き
な信頼性の向上が得られる。
以下に列挙する効果が得られる。インバータの外部から
の速度指令入力端子及び、速度指令に必要な回路が省略
できるので、周辺の複雑な制御回路が不要となり、低コ
スト化、小形軽量化が実現でき、回路簡略化による大き
な信頼性の向上が得られる。
【0072】予めポンプとインバータ特性の関係に基い
て、運転負荷状態に対応したロード曲線を決定してお
き、コンソールにより、インバータに直接設定して記憶
し、実際の負荷状態はインバータの負荷電流検出手段に
より検出し、この検出した負荷実電流と前記した設定し
た負荷状態(ロード曲線)とが一致するように制御するの
で、回転機械に最適な運転が可能となる。そして、これ
らの結果、簡単な運転指令手段で全自動運転が可能にな
る。
て、運転負荷状態に対応したロード曲線を決定してお
き、コンソールにより、インバータに直接設定して記憶
し、実際の負荷状態はインバータの負荷電流検出手段に
より検出し、この検出した負荷実電流と前記した設定し
た負荷状態(ロード曲線)とが一致するように制御するの
で、回転機械に最適な運転が可能となる。そして、これ
らの結果、簡単な運転指令手段で全自動運転が可能にな
る。
【0073】また、この回転機械を冷却水用等の補機と
して使用した場合には、主機との連動運転となるので、
主機から運転指令信号を貰うようにでき、センサレスの
極めて簡単な装置にすることができる。
して使用した場合には、主機との連動運転となるので、
主機から運転指令信号を貰うようにでき、センサレスの
極めて簡単な装置にすることができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ外部の状態
量と速度との関係に代えて、インバータ内部の状態量と
速度との関係を記憶する記憶手段をインバータの内部に
持ち、インバータ内部の状態量に基づいてインバータの
内部で速度指令が作成されるので、これによりインバー
タの外部からの速度指令が不要になる。
量と速度との関係に代えて、インバータ内部の状態量と
速度との関係を記憶する記憶手段をインバータの内部に
持ち、インバータ内部の状態量に基づいてインバータの
内部で速度指令が作成されるので、これによりインバー
タの外部からの速度指令が不要になる。
【0075】従って、次のような効果がある。 (1) インバータの速度指令入力端子を省略し、複雑な周
辺回路を除いても、インバータ自身が負荷状態に合った
最適な運転を行えるようにすることができる。
辺回路を除いても、インバータ自身が負荷状態に合った
最適な運転を行えるようにすることができる。
【0076】(2) 周辺制御回路をなくし、簡単な回路構
成で、小形軽量、低コスト化を図ることができる。
成で、小形軽量、低コスト化を図ることができる。
【0077】(3) インバータの起動指令端子端子に、外
部の運転指令手段を接続するだけで全自動運転を行うこ
とができる。
部の運転指令手段を接続するだけで全自動運転を行うこ
とができる。
【0078】(4) 負荷状態の検出と、どのようなパター
ンで運転するかをインバータ自身で行えるようにするこ
とができる。
ンで運転するかをインバータ自身で行えるようにするこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例を給水装置に適用した場合の
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明をポンプの駆動に適用した場合の特性曲
線図である。
線図である。
【図4】本発明の一実施例によるアルゴリズムに従って
ポンプを運転した際のロード曲線を示した特性図であ
る。
ポンプを運転した際のロード曲線を示した特性図であ
る。
【図5】本発明の一実施例によるアルゴリズム及び運転
のプログラムを示すフローチャートである。
のプログラムを示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例によるアルゴリズム及び運転
のプログラムを示すフローチャートである。
のプログラムを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例によるアルゴリズム及び運転
のプログラムを示すフローチャートである。
のプログラムを示すフローチャートである。
【図8】ポンプを用いた給水装置の一例を示す構成図で
ある。
ある。
【図9】ポンプの運転特性の一例を示す特性図である。
【図10】回転機械制御装置の従来例を示す構成図であ
る。
る。
1 吸込管 2−1 仕切弁 2−2 仕切弁 3 ポンプ 4 モータ 5 急閉式逆止め弁 6 給水管 7 圧力タンク 8 圧力センサ 9 圧力計 ELB 漏電しゃ断器 INV インバータ AVR 安定化電源ユニット CNV コンバータ CT1、CT2 電流検出手段 CPU マイクロプロセッサ MCU マイクロコンピュータ CONS コンソール LCD 表示回路 FTC フォトカプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 洋 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内
Claims (3)
- 【請求項1】 インバータを具備し、該インバータによ
り回転機械駆動用の電動機を可変速制御する回転機械制
御装置において、 前記インバータの出力電流に対する出力周波数の関係を
前記回転機械の運転特性に合わせて記憶した記憶手段
と、 前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段とを
設け、 該電流検出手段により検出した電流値に対応した周波数
を前記記憶手段から読出して前記インバータの出力周波
数を制御するように構成したことを特徴とする回転機械
制御装置。 - 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記回転機械が給水装置のポンプであり、 前記回転機械の運転特性が、該ポンプの流量に対する吐
出圧力特性であることを特徴とする回転機械制御装置。 - 【請求項3】 インバータを具備し、該インバータによ
り回転機械駆動用の電動機を可変速制御する回転機械に
おいて、 前記回転機械の運転速度Nと、電流検出手段により検出
した前記インバータの出力電流を表わす電圧SVとの関
係から求めた負荷ロード曲線を記憶するステップと、 前記回転機械がある任意の状態で運転しているときの運
転速度Nと、前記負荷ロード曲線に基づいて次に目標値
となる前記インバータの出力電流を表わす電圧SVを求
めるステップと、 該目標値となる前記インバータの出力電流を表わす電圧
SVと、前記電流検出手段により求めた実電流を表わす
電圧SV’とを比較し、運転速度の最小分解能をΔNと
して、 SV>SV’なら、Nの値をN−ΔN、 SV=SV’なら、Nの値をそのまま保持、 SV<SV’なら、Nの値をN+ΔN、 とするステップと、 以後、この運転速度Nと前記負荷ロード曲線に基づい
て、次に目標値となる前記インバータの内部電流を表わ
す電圧SVを更新するステップと、を備えたことを特徴
とする回転機械制御装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7238789A JPH0988871A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 回転機械制御装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7238789A JPH0988871A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 回転機械制御装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988871A true JPH0988871A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17035312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7238789A Pending JPH0988871A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 回転機械制御装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0988871A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6350105B1 (en) * | 1997-04-25 | 2002-02-26 | Ebara Corporation | Frequency and current control for fluid machinery |
JP2005223978A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | モータ駆動装置 |
JP2009219274A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nippon Inter Electronics Corp | パワーモジュール |
JP2009219273A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nippon Inter Electronics Corp | パワーモジュール |
JP2012052444A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fuji Electric Co Ltd | 給水装置 |
CN102777391A (zh) * | 2012-08-20 | 2012-11-14 | 武汉理工大学 | 汽车电子水泵控制器 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP7238789A patent/JPH0988871A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6350105B1 (en) * | 1997-04-25 | 2002-02-26 | Ebara Corporation | Frequency and current control for fluid machinery |
JP2005223978A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | モータ駆動装置 |
JP2009219274A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nippon Inter Electronics Corp | パワーモジュール |
JP2009219273A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nippon Inter Electronics Corp | パワーモジュール |
JP2012052444A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fuji Electric Co Ltd | 給水装置 |
CN102777391A (zh) * | 2012-08-20 | 2012-11-14 | 武汉理工大学 | 汽车电子水泵控制器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040601 |