JPH0985887A - フッ素樹脂フィルムラミネート金属板 - Google Patents
フッ素樹脂フィルムラミネート金属板Info
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- JPH0985887A JPH0985887A JP24987495A JP24987495A JPH0985887A JP H0985887 A JPH0985887 A JP H0985887A JP 24987495 A JP24987495 A JP 24987495A JP 24987495 A JP24987495 A JP 24987495A JP H0985887 A JPH0985887 A JP H0985887A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】表面印刷された金属板にエチレン−テトラフル
オロエチレン系共重合体(ETFE)フィルムがラミネ
ートされた意匠性、耐侯性が優れた金属板を提供する。 【解決手段】ETFEフィルムと印刷された金属板と
を、ヒンダードアミン系光安定剤を含むグリシジル(メ
タ)アクリレートエチレン系共重合体を接着剤として用
いてラミネートする。
オロエチレン系共重合体(ETFE)フィルムがラミネ
ートされた意匠性、耐侯性が優れた金属板を提供する。 【解決手段】ETFEフィルムと印刷された金属板と
を、ヒンダードアミン系光安定剤を含むグリシジル(メ
タ)アクリレートエチレン系共重合体を接着剤として用
いてラミネートする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、意匠性と耐候性
が要求されるフッ素樹脂フィルムラミネート金属板に利
用される。
が要求されるフッ素樹脂フィルムラミネート金属板に利
用される。
【0002】
【従来の技術】エチレン−テトラフルオロエチレン系共
重合体(以下、ETFEとする)は極めて耐候性および
耐薬品性に優れ、その性能に注目し、ETFEフィルム
とステンレスやアルミニウムとのラミネート材が屋根
材、道路の防音壁材等に採用されている。しかし、これ
らのラミネート材は金属とETFEフィルムとのラミネ
ートに用いる接着剤が光劣化を生ずるために、紫外線を
透過しない顔料入りETFEのカラーフィルムが用いら
れているのが現状である。そのため、意匠性に優れたラ
ミネート金属板は得られていなかった。
重合体(以下、ETFEとする)は極めて耐候性および
耐薬品性に優れ、その性能に注目し、ETFEフィルム
とステンレスやアルミニウムとのラミネート材が屋根
材、道路の防音壁材等に採用されている。しかし、これ
らのラミネート材は金属とETFEフィルムとのラミネ
ートに用いる接着剤が光劣化を生ずるために、紫外線を
透過しない顔料入りETFEのカラーフィルムが用いら
れているのが現状である。そのため、意匠性に優れたラ
ミネート金属板は得られていなかった。
【0003】これを解決する方法として、特開平3−1
42237には、ETFEフィルムを最外の表面層と
し、以下、硬化型フッ素樹脂からなる印刷層、アクリル
系粘着剤を金属板にラミネートした構成が提案され、耐
候性の良いフッ素樹脂樹脂インクの隠蔽力を利用して下
層のアクリル系粘着剤の光劣化を抑制する方法が取られ
ている。
42237には、ETFEフィルムを最外の表面層と
し、以下、硬化型フッ素樹脂からなる印刷層、アクリル
系粘着剤を金属板にラミネートした構成が提案され、耐
候性の良いフッ素樹脂樹脂インクの隠蔽力を利用して下
層のアクリル系粘着剤の光劣化を抑制する方法が取られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、沸騰水に浸せ
きするとアクリル系粘着剤は膨潤し、硬化型フッ素樹脂
からなる印刷層と金属との密着力が低下する問題を抱え
ていた。本発明は、これらの問題を改良するためになさ
れたものであり、安価でしかも意匠性および耐候性に優
れたフッ素樹脂フィルムラミネート金属板を提供する。
きするとアクリル系粘着剤は膨潤し、硬化型フッ素樹脂
からなる印刷層と金属との密着力が低下する問題を抱え
ていた。本発明は、これらの問題を改良するためになさ
れたものであり、安価でしかも意匠性および耐候性に優
れたフッ素樹脂フィルムラミネート金属板を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明なエチレ
ン−テトラフルオロエチレン系共重合体フィルムから形
成された表面層、ヒンダードアミン系光安定剤を含むグ
リシジル(メタ)アクリレート−エチレン系共重合体か
らなる接着剤層および、印刷層がこの順に金属板表面上
に形成されていることを特徴とするフッ素樹脂フィルム
ラミネート金属板に関するものである。
ン−テトラフルオロエチレン系共重合体フィルムから形
成された表面層、ヒンダードアミン系光安定剤を含むグ
リシジル(メタ)アクリレート−エチレン系共重合体か
らなる接着剤層および、印刷層がこの順に金属板表面上
に形成されていることを特徴とするフッ素樹脂フィルム
ラミネート金属板に関するものである。
【0006】なお、本発明において(メタ)アクリレー
トとは、アクリレートとメタクリレートの両方を意味す
る語として使用する。
トとは、アクリレートとメタクリレートの両方を意味す
る語として使用する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるグリシジル(メ
タ)アクリレート−エチレン系共重合体(以下、共重合
体Xとする)とは、エチレンに基づく重合単位を主構成
単位とし、ETFEとの密着性が良好であるグリシジル
(メタ)アクリレートに基づく重合単位を2〜20重量
%含むものである。グリシジル(メタ)アクリレートに
基づく重合単位が少なすぎると共重合体の密着力は不十
分となり、多すぎても密着力向上の効果は少なく、しか
も、未反応の重合原料モノマーの残存量が多くなり共重
合体の溶融押し出し時にガスが発生したり吐出量が不安
定になる。これらの重合単位の他に、酢酸ビニル、メチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリ
レート等のアルキル(メタ)アクリレートに基づく重合
単位を耐候性を低下させない2〜10重量%の範囲で含
むこともできる。これらの重合単位は、印刷層のインク
に用いられるポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポ
キシ樹脂等との密着力向上に有効である。
タ)アクリレート−エチレン系共重合体(以下、共重合
体Xとする)とは、エチレンに基づく重合単位を主構成
単位とし、ETFEとの密着性が良好であるグリシジル
(メタ)アクリレートに基づく重合単位を2〜20重量
%含むものである。グリシジル(メタ)アクリレートに
基づく重合単位が少なすぎると共重合体の密着力は不十
分となり、多すぎても密着力向上の効果は少なく、しか
も、未反応の重合原料モノマーの残存量が多くなり共重
合体の溶融押し出し時にガスが発生したり吐出量が不安
定になる。これらの重合単位の他に、酢酸ビニル、メチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリ
レート等のアルキル(メタ)アクリレートに基づく重合
単位を耐候性を低下させない2〜10重量%の範囲で含
むこともできる。これらの重合単位は、印刷層のインク
に用いられるポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポ
キシ樹脂等との密着力向上に有効である。
【0008】共重合体Xは、ビスフェノールA系エポキ
シ樹脂等のフェニル基を含むエポキシ樹脂やポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂と比較して光劣化は起きにくい。
さらに共重合体Xの光劣化を抑制するため、共重合体X
の100重量部に対してヒンダードアミン系光安定剤を
0.5〜5重量部添加することにより共重合体からなる
接着剤の耐候性が飛躍的に向上させることができる。
シ樹脂等のフェニル基を含むエポキシ樹脂やポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂と比較して光劣化は起きにくい。
さらに共重合体Xの光劣化を抑制するため、共重合体X
の100重量部に対してヒンダードアミン系光安定剤を
0.5〜5重量部添加することにより共重合体からなる
接着剤の耐候性が飛躍的に向上させることができる。
【0009】ヒンダードアミン系光安定剤として、コハ
ク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンと
の重縮合物(以下、HALS1とする)、1,2,3,
4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノール
との混合エステル化物(以下、HALS2する)、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セ
バケート等が用いられる。ヒンダードアミン系光安定剤
の分子量としては、500〜20000程度が好ましい
が、分子量が3000以上のものがより好ましい。
ク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンと
の重縮合物(以下、HALS1とする)、1,2,3,
4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノール
との混合エステル化物(以下、HALS2する)、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セ
バケート等が用いられる。ヒンダードアミン系光安定剤
の分子量としては、500〜20000程度が好ましい
が、分子量が3000以上のものがより好ましい。
【0010】また、金属板表面上の印刷層の光劣化を抑
制する方法として、さらに、ベンゾトリアゾール基やベ
ンゾフェノン基等を有する紫外線吸収剤を共重合体Xの
100重量部に対して0. 5〜5重量部添加することに
より350nm以下を完全に吸収し、飛躍的に印刷層の
耐候性が向上する。接着剤層の厚みは20〜100μm
が好ましい。
制する方法として、さらに、ベンゾトリアゾール基やベ
ンゾフェノン基等を有する紫外線吸収剤を共重合体Xの
100重量部に対して0. 5〜5重量部添加することに
より350nm以下を完全に吸収し、飛躍的に印刷層の
耐候性が向上する。接着剤層の厚みは20〜100μm
が好ましい。
【0011】共重合体Xを構成するグリシジル(メタ)
アクリレートに基づく重合単位中のエポキシ基がETF
Eの界面接着に大きく寄与する。エポキシ基を含む一般
的接着剤として、ビスフェノールAタイプのエポキシ樹
脂を主構成単位としたものは、実際に接着剤自身の分子
凝集力が大きく、界面密着力も優れ、密着力はかなり高
い。しかし、ビスフェノールAの持つフェニレン基の光
劣化が大きいため耐候性が十分でない。また、フェニレ
ン基を有しないグリシジル(メタ)アクリレートと(メ
タ)アクリルモノマーとの共重合体は耐候性は良好で、
重合体の界面密着力は優れているが分子凝集力が小さ
く、密着力は低い。これらに対し、本発明におけるグリ
シジル(メタ)アクリレートとエチレンに基づく重合単
位を有する共重合体Xは、分子凝集力が高く、界面密着
力も優れているいため密着力が高く、しかも耐候性に優
れている。
アクリレートに基づく重合単位中のエポキシ基がETF
Eの界面接着に大きく寄与する。エポキシ基を含む一般
的接着剤として、ビスフェノールAタイプのエポキシ樹
脂を主構成単位としたものは、実際に接着剤自身の分子
凝集力が大きく、界面密着力も優れ、密着力はかなり高
い。しかし、ビスフェノールAの持つフェニレン基の光
劣化が大きいため耐候性が十分でない。また、フェニレ
ン基を有しないグリシジル(メタ)アクリレートと(メ
タ)アクリルモノマーとの共重合体は耐候性は良好で、
重合体の界面密着力は優れているが分子凝集力が小さ
く、密着力は低い。これらに対し、本発明におけるグリ
シジル(メタ)アクリレートとエチレンに基づく重合単
位を有する共重合体Xは、分子凝集力が高く、界面密着
力も優れているいため密着力が高く、しかも耐候性に優
れている。
【0012】本発明における共重合体Xは、ホットメル
トタイプであり、ETFEフィルム上に直接押し出し成
型し、その後この成型された複合フィルムを印刷層を設
けた金属板に熱ラミネートすることができる。また、あ
らかじめ接着剤層をフィルム状に形成した後、印刷層を
設けた金属板にこの接着剤フィルムをETFEフィルム
と同時に熱ラミネートすることもできる。
トタイプであり、ETFEフィルム上に直接押し出し成
型し、その後この成型された複合フィルムを印刷層を設
けた金属板に熱ラミネートすることができる。また、あ
らかじめ接着剤層をフィルム状に形成した後、印刷層を
設けた金属板にこの接着剤フィルムをETFEフィルム
と同時に熱ラミネートすることもできる。
【0013】本発明における金属板として、アルミニウ
ム、ステンレス(以下SUSと略す)、ガルバニウム金
属板、亜鉛めっき金属板、鋼鈑等が使用される。
ム、ステンレス(以下SUSと略す)、ガルバニウム金
属板、亜鉛めっき金属板、鋼鈑等が使用される。
【0014】印刷層は、シルク印刷、スクリーン印刷、
グラビア印刷等一般的な金属印刷手段で形成することが
できる。インキを構成する樹脂として、フッ素系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アルキドメラミ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂が使用でき
る。これらの樹脂の中でも接着剤層との密着力が高いア
ルキドメラミン系樹脂、ポリステル系樹脂が好ましい。
グラビア印刷等一般的な金属印刷手段で形成することが
できる。インキを構成する樹脂として、フッ素系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アルキドメラミ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂が使用でき
る。これらの樹脂の中でも接着剤層との密着力が高いア
ルキドメラミン系樹脂、ポリステル系樹脂が好ましい。
【0015】印刷層は、また接着性を有する合成樹脂フ
ィルム上に形成し、この印刷フィルムを金属板等に積層
して形成することもできる。
ィルム上に形成し、この印刷フィルムを金属板等に積層
して形成することもできる。
【0016】本発明における透明なETFEフィルムと
して、400nmにおける全光線透過率が60%以上の
フィルムが使用される。これより透過率が低い場合、下
層の印刷柄が不鮮明となりラミネート金属板の意匠性は
十分でなくなる。さらに、全光線透過率を60%に維持
する範囲で、ETFEフィルムの表面硬度を向上させる
ためにシリカ、マイカ等をETFEフィルムに添加する
ことも可能である。また、更なる耐候性の向上を目的に
紫外線吸収剤を添加することも可能である。ETFEフ
ィルムの厚みは、耐擦傷性の点から20〜100μmが
好ましい。
して、400nmにおける全光線透過率が60%以上の
フィルムが使用される。これより透過率が低い場合、下
層の印刷柄が不鮮明となりラミネート金属板の意匠性は
十分でなくなる。さらに、全光線透過率を60%に維持
する範囲で、ETFEフィルムの表面硬度を向上させる
ためにシリカ、マイカ等をETFEフィルムに添加する
ことも可能である。また、更なる耐候性の向上を目的に
紫外線吸収剤を添加することも可能である。ETFEフ
ィルムの厚みは、耐擦傷性の点から20〜100μmが
好ましい。
【0017】また、本発明において、ETFEフィルム
の表面は接着剤層との十分な密着を確保するために表面
処理することが好ましい。表面処理方法としては、コロ
ナ放電処理、エキシマレーザー処理等の処理方法が例示
される。
の表面は接着剤層との十分な密着を確保するために表面
処理することが好ましい。表面処理方法としては、コロ
ナ放電処理、エキシマレーザー処理等の処理方法が例示
される。
【0018】以下に実施例を述べる。
【0019】
【実施例】 [実施例1]エチレン/グリシジルメタクリレートに基
づく重合単位が94/6(重量比)からなる共重合体A
を合成した。共重合体Aの融点は105℃であり、JI
S−K−7210に準拠して測定した190℃における
メルトフローレイト(以下、MFRとする)は3.2g
/10分であった。
づく重合単位が94/6(重量比)からなる共重合体A
を合成した。共重合体Aの融点は105℃であり、JI
S−K−7210に準拠して測定した190℃における
メルトフローレイト(以下、MFRとする)は3.2g
/10分であった。
【0020】共重合体Aの100重量部に対し、ベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤(商品名;ASL−23、湘南
化学製)を2重量部、光安定剤HALS1(商品名;T
inuvin622LD、チバガイギー製)を1重量部
添加した接着剤を、コロナ放電処理された厚さ50μm
のETFEフィルム(商品名;アフレックス50N、旭
硝子製)上に200℃の加工温度で厚さ50μmのフィ
ルムを押し出し、厚さ100μmの複合フィルムAを作
成した。なお、ETFEフィルムの400nmにおける
全光線透過率は85%である。
フェノン系紫外線吸収剤(商品名;ASL−23、湘南
化学製)を2重量部、光安定剤HALS1(商品名;T
inuvin622LD、チバガイギー製)を1重量部
添加した接着剤を、コロナ放電処理された厚さ50μm
のETFEフィルム(商品名;アフレックス50N、旭
硝子製)上に200℃の加工温度で厚さ50μmのフィ
ルムを押し出し、厚さ100μmの複合フィルムAを作
成した。なお、ETFEフィルムの400nmにおける
全光線透過率は85%である。
【0021】次にSUS430板に白色のポリエステル
系樹脂インクを全面印刷し、その印刷面上に青色のポリ
エステル系樹脂インクをストライプ柄に印刷した。印刷
されたSUS430板を220℃に予熱した後、複合フ
ィルムAを120℃に保持された熱ロールを通過させる
ことにより熱ラミネートし、フッ素樹脂フィルムラミネ
ート金属板を得た。
系樹脂インクを全面印刷し、その印刷面上に青色のポリ
エステル系樹脂インクをストライプ柄に印刷した。印刷
されたSUS430板を220℃に予熱した後、複合フ
ィルムAを120℃に保持された熱ロールを通過させる
ことにより熱ラミネートし、フッ素樹脂フィルムラミネ
ート金属板を得た。
【0022】ETFEフィルムと接着剤層は剥離できな
いほど密着しており、剥離界面は接着剤層と印刷層であ
った。接着剤層と印刷層の密着力は、1.7kg/cm
であり実用上問題のない密着力を有していた。この試験
片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再度密着力を測
定した結果密着力の低下はなかった。また、この試験片
をサンシャインウエザオメーターに5000時間投入し
た後密着力を測定した結果、剥離界面は暴露前と同様に
接着剤層と印刷層であった。接着剤層と印刷層の密着力
は、1.6kg/cmであり実用上問題のない強力な密
着力を有していた。また、暴露後の試験片の色差ΔE
は、白色重量部が1.2、青色重量部が3.8と極めて
少ない変化であった。
いほど密着しており、剥離界面は接着剤層と印刷層であ
った。接着剤層と印刷層の密着力は、1.7kg/cm
であり実用上問題のない密着力を有していた。この試験
片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再度密着力を測
定した結果密着力の低下はなかった。また、この試験片
をサンシャインウエザオメーターに5000時間投入し
た後密着力を測定した結果、剥離界面は暴露前と同様に
接着剤層と印刷層であった。接着剤層と印刷層の密着力
は、1.6kg/cmであり実用上問題のない強力な密
着力を有していた。また、暴露後の試験片の色差ΔE
は、白色重量部が1.2、青色重量部が3.8と極めて
少ない変化であった。
【0023】[実施例2]エチレン/グリシジルメタク
リレート/酢酸ビニルに基づく重合単位が83/12/
5(重量比)からなる共重合体Bを合成した。共重合体
Bの融点は95℃であり、190℃におけるMFRは
6.9g/10分であった。
リレート/酢酸ビニルに基づく重合単位が83/12/
5(重量比)からなる共重合体Bを合成した。共重合体
Bの融点は95℃であり、190℃におけるMFRは
6.9g/10分であった。
【0024】共重合体Bの100重量部に対し、ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤(商品名;バイオソーブ−
550、共同薬品製)を2重量部、光安定剤HALS1
(商品名;Tinuvin622LD、チバガイギー
製)を3重量部添加した接着剤を、コロナ放電処理され
たマット形状の厚さ25μmのETFEフィルム(商品
名;アフレックス25HK、旭硝子製)上に200℃の
加工温度で厚さ30μmのフィルムを押し出すことによ
り厚さ55μmの複合フィルムBを作成した。なお、こ
のETFEフィルムの400nmにおける全光線透過率
は78%である。次にSUS430板に白色のアルキド
メラミン系樹脂インクを全面印刷し、その印刷面上に青
色のアルキドメラミン系樹脂インキをストライプ柄に印
刷した。印刷されたSUS430板を220℃に予熱し
た後、複合フィルムBを120℃に保持された熱ロール
を通過させることにより熱ラミネートし、フッ素樹脂フ
ィルムラミネート金属板を得た。
トリアゾール系紫外線吸収剤(商品名;バイオソーブ−
550、共同薬品製)を2重量部、光安定剤HALS1
(商品名;Tinuvin622LD、チバガイギー
製)を3重量部添加した接着剤を、コロナ放電処理され
たマット形状の厚さ25μmのETFEフィルム(商品
名;アフレックス25HK、旭硝子製)上に200℃の
加工温度で厚さ30μmのフィルムを押し出すことによ
り厚さ55μmの複合フィルムBを作成した。なお、こ
のETFEフィルムの400nmにおける全光線透過率
は78%である。次にSUS430板に白色のアルキド
メラミン系樹脂インクを全面印刷し、その印刷面上に青
色のアルキドメラミン系樹脂インキをストライプ柄に印
刷した。印刷されたSUS430板を220℃に予熱し
た後、複合フィルムBを120℃に保持された熱ロール
を通過させることにより熱ラミネートし、フッ素樹脂フ
ィルムラミネート金属板を得た。
【0025】ETFEフィルムと接着剤層は剥離できな
いほど密着しており剥離界面は接着剤層と印刷層であっ
た。接着剤層と印刷層の密着力は、1.6kg/cmで
あり実用上問題のない強力な密着力を有していた。この
試験片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再度密着力
を測定したところ密着力の低下はなかった。また、この
試験片をサンシャインウエザオメーターに5000時間
投入した後密着力を測定した結果、剥離界面は暴露前と
異なり、接着剤層とETFEフィルムであった。接着剤
層とETFEフィルムの密着力は、1.3kg/cmで
あり実用上問題のない強力な密着力を有していた。ま
た、暴露後の試験片の色差ΔEは、白色重量部が1.
0、青色重量部が2.5と極めて少ない変化であった。
いほど密着しており剥離界面は接着剤層と印刷層であっ
た。接着剤層と印刷層の密着力は、1.6kg/cmで
あり実用上問題のない強力な密着力を有していた。この
試験片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再度密着力
を測定したところ密着力の低下はなかった。また、この
試験片をサンシャインウエザオメーターに5000時間
投入した後密着力を測定した結果、剥離界面は暴露前と
異なり、接着剤層とETFEフィルムであった。接着剤
層とETFEフィルムの密着力は、1.3kg/cmで
あり実用上問題のない強力な密着力を有していた。ま
た、暴露後の試験片の色差ΔEは、白色重量部が1.
0、青色重量部が2.5と極めて少ない変化であった。
【0026】[実施例3]共重合体Bに対し、実施例2
と同様のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を2重量
部、光安定剤HALS2(商品名;アデカスタブ LA
−67、旭電化製)を3重量部添加した接着剤を、表面
硬度を向上させるために偏平状マイカを2%を含有しコ
ロナ放電処理された厚さ35μmETFEフィルム(商
品名;アフレックス35GN、旭硝子製)上に200℃
の加工温度で厚さ30μmのフィルムを押し出すことに
より厚さ65μmの複合フィルムCを作成した。なお、
このETFEフィルムの400nmにおける全光線透過
率は62%であった。
と同様のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を2重量
部、光安定剤HALS2(商品名;アデカスタブ LA
−67、旭電化製)を3重量部添加した接着剤を、表面
硬度を向上させるために偏平状マイカを2%を含有しコ
ロナ放電処理された厚さ35μmETFEフィルム(商
品名;アフレックス35GN、旭硝子製)上に200℃
の加工温度で厚さ30μmのフィルムを押し出すことに
より厚さ65μmの複合フィルムCを作成した。なお、
このETFEフィルムの400nmにおける全光線透過
率は62%であった。
【0027】次にSUS430板に白色のポリエステル
系樹脂インキを全面印刷し、その印刷面上に青色のポリ
エステル系樹脂インキをストライプ柄に印刷した。この
印刷されたSUS430板を220℃に予熱した後、複
合フィルムCを120℃に保持された熱ロールを通過さ
せることにより熱ラミネートし、フッ素樹脂フィルムラ
ミネート金属板を得た。
系樹脂インキを全面印刷し、その印刷面上に青色のポリ
エステル系樹脂インキをストライプ柄に印刷した。この
印刷されたSUS430板を220℃に予熱した後、複
合フィルムCを120℃に保持された熱ロールを通過さ
せることにより熱ラミネートし、フッ素樹脂フィルムラ
ミネート金属板を得た。
【0028】ETFEフィルムと接着剤層は剥離できな
いほど密着しており、剥離界面は接着剤層と印刷層であ
った。接着剤層と印刷層の密着力は、1.4kg/cm
であり実用上問題のない強力な密着力を有していた。こ
の試験片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再度密着
力を測定したところ密着力の低下はなかった。また、こ
の試験片をサンシャインウエザオメーターに5000時
間投入した後密着力を測定した結果、剥離界面は暴露前
と同様に接着剤層と印刷層であった。接着剤層と印刷層
の密着力は、1.1kg/cmであり実用上問題のない
強力な密着力を有していた。また、暴露後の試験片の色
差ΔEは、白色重量部が1.0、青色重量部が3.1と
極めて少ない変化であった。
いほど密着しており、剥離界面は接着剤層と印刷層であ
った。接着剤層と印刷層の密着力は、1.4kg/cm
であり実用上問題のない強力な密着力を有していた。こ
の試験片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再度密着
力を測定したところ密着力の低下はなかった。また、こ
の試験片をサンシャインウエザオメーターに5000時
間投入した後密着力を測定した結果、剥離界面は暴露前
と同様に接着剤層と印刷層であった。接着剤層と印刷層
の密着力は、1.1kg/cmであり実用上問題のない
強力な密着力を有していた。また、暴露後の試験片の色
差ΔEは、白色重量部が1.0、青色重量部が3.1と
極めて少ない変化であった。
【0029】[比較例1]共重合体Aにヒンダードアミ
ン系光安定剤を添加しない以外は実施例1と同様にして
フッ素樹脂フィルムラミネート金属板を作成した。常態
密着試験および10時間の沸騰水試験では実施例1と同
様の値であった。しかし、サンシャインウエザオメータ
ーに5000時間投入した後密着力を測定した結果、剥
離界面はETFEフィルムと接着剤層であり、0.5k
g/cmまで低下していた。また、暴露後の試験片の色
差ΔEは、白色重量部は2.0、青色重量部は5.0と
極めて少ない変色を示した。
ン系光安定剤を添加しない以外は実施例1と同様にして
フッ素樹脂フィルムラミネート金属板を作成した。常態
密着試験および10時間の沸騰水試験では実施例1と同
様の値であった。しかし、サンシャインウエザオメータ
ーに5000時間投入した後密着力を測定した結果、剥
離界面はETFEフィルムと接着剤層であり、0.5k
g/cmまで低下していた。また、暴露後の試験片の色
差ΔEは、白色重量部は2.0、青色重量部は5.0と
極めて少ない変色を示した。
【0030】[比較例2]実施例1で用いた厚さ50μ
mのETFEフィルムと実施例1と同様に作成したスト
ライプ柄の印刷金属板をアクリル系粘着剤(商品名;S
Kダイン1222、総研化学製)100重量部とイソシ
アネート硬化剤(商品名;L−45、総研化学製)2重
量部を使用してラミネートした。なお、粘着剤の厚みは
40μmであった。ETFEフィルムと粘着剤層は剥離
できないほど密着しており剥離界面は粘着剤層と印刷層
であった。粘着剤と印刷層の密着力は、1.2kg/c
m実用上問題のない強力な密着力を有していた。しか
し、この試験片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再
度密着力を測定した結果、粘着剤と印刷層の密着力は、
0.3kg/cmであり、密着力の低下は極めて大きか
った。
mのETFEフィルムと実施例1と同様に作成したスト
ライプ柄の印刷金属板をアクリル系粘着剤(商品名;S
Kダイン1222、総研化学製)100重量部とイソシ
アネート硬化剤(商品名;L−45、総研化学製)2重
量部を使用してラミネートした。なお、粘着剤の厚みは
40μmであった。ETFEフィルムと粘着剤層は剥離
できないほど密着しており剥離界面は粘着剤層と印刷層
であった。粘着剤と印刷層の密着力は、1.2kg/c
m実用上問題のない強力な密着力を有していた。しか
し、この試験片を沸騰水に10時間浸せきさせた後、再
度密着力を測定した結果、粘着剤と印刷層の密着力は、
0.3kg/cmであり、密着力の低下は極めて大きか
った。
【0031】[比較例3]実施例1で用いた50μmE
TFEフィルムと実施例1で作成したストライプ柄の印
刷金属板をポリエステル系接着剤(商品名;バイロン5
0AS、東洋紡製)100重量部とイソシアネート硬化
剤(商品名;コロネートL、日本ポリウレタン製)5重
量部、実施例1で用いた紫外線吸収剤4重量部を使用し
てラミネートした。なお、接着剤層の厚みは20μmで
あった。
TFEフィルムと実施例1で作成したストライプ柄の印
刷金属板をポリエステル系接着剤(商品名;バイロン5
0AS、東洋紡製)100重量部とイソシアネート硬化
剤(商品名;コロネートL、日本ポリウレタン製)5重
量部、実施例1で用いた紫外線吸収剤4重量部を使用し
てラミネートした。なお、接着剤層の厚みは20μmで
あった。
【0032】接着剤層と印刷層は非常に良く密着してお
り、剥離界面は接着剤層とETFEフィルム界面であっ
た。接着剤層とETFEフィルムの密着力は、1.0k
g/cmであった。また、この試験片を沸騰水に10時
間浸せきさせた後、再度密着力を測定した結果、接着剤
層とETFEフィルムの密着力は、0.9kg/cmで
あった。また、サンシャインウエザオメーターに500
0時間投入した後密着力を測定した結果、剥離界面はE
TFEフィルムと接着剤層であり、0.1kg/cmま
で低下していた。また、暴露後の試験片の色差ΔEは、
白色重量部は3.5、青色重量部は5.0と変色が少な
かった。
り、剥離界面は接着剤層とETFEフィルム界面であっ
た。接着剤層とETFEフィルムの密着力は、1.0k
g/cmであった。また、この試験片を沸騰水に10時
間浸せきさせた後、再度密着力を測定した結果、接着剤
層とETFEフィルムの密着力は、0.9kg/cmで
あった。また、サンシャインウエザオメーターに500
0時間投入した後密着力を測定した結果、剥離界面はE
TFEフィルムと接着剤層であり、0.1kg/cmま
で低下していた。また、暴露後の試験片の色差ΔEは、
白色重量部は3.5、青色重量部は5.0と変色が少な
かった。
【0033】
【発明の効果】表面印刷された金属板と透明なETFE
フィルムとを、ヒンダードアミン系光安定剤を含むグリ
シジル(メタ)アクリレートエチレン系共重合体を接着
剤として介することにより、屋外暴露に十分耐え、意匠
性のあるフッ素樹脂フィルムラミネート金属板が得られ
る。
フィルムとを、ヒンダードアミン系光安定剤を含むグリ
シジル(メタ)アクリレートエチレン系共重合体を接着
剤として介することにより、屋外暴露に十分耐え、意匠
性のあるフッ素樹脂フィルムラミネート金属板が得られ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】透明なエチレン−テトラフルオロエチレン
系共重合体フィルムから形成された表面層、ヒンダード
アミン系光安定剤を含むグリシジル(メタ)アクリレー
ト−エチレン系共重合体からなる接着剤層および、印刷
層がこの順に金属板表面上に形成されていることを特徴
とするフッ素樹脂フィルムラミネート金属板。 - 【請求項2】グリシジル(メタ)アクリレート−エチレ
ン系共重合体は、グリシジル(メタ)アクリレートに基
づく重合単位を2〜20重量%含有する請求項1のフッ
素樹脂フィルムラミネート金属板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24987495A JPH0985887A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | フッ素樹脂フィルムラミネート金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24987495A JPH0985887A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | フッ素樹脂フィルムラミネート金属板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0985887A true JPH0985887A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17199485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24987495A Pending JPH0985887A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | フッ素樹脂フィルムラミネート金属板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0985887A (ja) |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP24987495A patent/JPH0985887A/ja active Pending
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