JPH0982921A - 半導体記憶装置、その製造方法および半導体記憶装置の仮想グランドアレイ接続方法 - Google Patents
半導体記憶装置、その製造方法および半導体記憶装置の仮想グランドアレイ接続方法Info
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Abstract
価な半導体記憶装置、その製造方法、半導体記憶装置の
仮想グランドアレイ接続方法を提供する。 【構成】 ワードラインWL2、WL3間には、ワード
ラインWL2、WL3にそれぞれ接続される2つのメモ
リセルMC42、MC53のソース領域S42、S53が連続的
に設けられ1つの独立活性領域K42を形成している。ワ
ードラインWL3、WL4間には、2つのメモリセルM
C53、MC64のドレイン領域D53、D64が連続的に設け
られ1つの独立活性領域K53を形成している。第4行を
構成するメモリセルMC41〜MC44のドレイン領域D41
〜D44が形成されている独立活性領域K30〜K33をポリ
シリコンにより接続することによりビットラインBL3
を形成し、ソース領域S41〜S44が形成されている独立
活性領域K41〜K44をポリシリコンにより接続すること
によりビットラインBL4を形成している。
Description
の製造方法および半導体記憶装置の接続方法に関し、特
に、仮想グランドアレイに関する。
ゲート形のEEPROMが用いられている。EEPRO
Mは、図16に示すメモリセルMCを行列配置すること
により構成される。
部には、ソースSとドレインDが形成されている。ソー
スSとドレインDとの間に形成されたチャネル領域CH
の上部には、トンネル酸化膜TF、フローテイングゲー
トFG、層間膜LF、コントロールゲートCGが、この
順に積み上げられている。これらで、メモリセルMCを
構成している。
構成を示す。図17Bは、図17Aに示す従来のEEP
ROM2の結線図である。図17に示すように、EEP
ROM2の第1列を構成するメモリセルMC11〜MC31
のコントロールゲートCG11〜CG31は連続して形成さ
れ、ワードラインWL1を構成している。第2列〜第4
列も同様である。
14のドレイン領域D11〜D14は、ビットラインBL1に
接続されている。第2行〜第3行も同様である。すべて
のメモリセルMC11〜MC34のソース領域S11〜S34
は、グランドに接地されている。
C23に情報”1”を書込む場合、つぎのように行なう。
図17Bに示すワードラインWL3にのみ12Vの電圧
を印加するとともに、ビットラインBL2にのみ6.5
Vの電圧を印加する。
された電子の一部が、メモリセルMC(この場合はMC2
3)のトンネル酸化膜TFを飛び越えて、フローティン
グゲートFGに取込まれる。これが、”1”の状態であ
る。これに対し、フローティングゲートFGに電子が取
込まれていない状態が、”0”の状態である。なお、こ
れらの状態は、電源を切っても保持され、消去、書込み
をしない限り半永久的に持続する。
7Bに示すワードラインWL3のみを接地するととも
に、グランドラインGLに12Vの電圧を印加する。
リセルMC(この場合はMC13〜MC33)のフローティ
ングゲートFGに取込まれていた電子が、トンネル酸化
膜TFを飛び越えて、ソース領域Sに引き抜かれる。こ
れにより、メモリセルMCは”0”の状態に戻る。
情報の書込み、消去を行なうことができる。
ような従来のEEPROM2には、次のような問題点が
あった。図17Aに示すように、従来のEEPROM2
は、隣接する2列のソース領域、例えばS12〜S32およ
びS13〜S33を接続するための活性領域A23を設けな
ければならないため、X方向の寸法を小さくすることが
困難であった。
するためのグランドラインGL(図17B参照)を、所
定ビット(例えば16ビット)ごとに、ビットラインB
L間に設けなければならないため、Y方向の寸法を小さ
くすることが困難であった。このため、高集積化の要望
にこたえることができないという問題があった。
想グランドアレイ構造のEEPROM6が提案されてい
る。
造のEEPROM6の平面構成を示す。図18Bは、図
18Aに示す従来の仮想グランドアレイ構造のEEPR
OM6の結線図である。図18に示すように、EEPR
OM6の第1列を構成するメモリセルMC11〜MC31の
コントロールゲートCG11〜CG31は連続して形成さ
れ、ワードラインWL1を構成している。第2列〜第3
列も同様である。
13のソース領域S11〜S13と、第2行を構成するメモリ
セルMC21〜MC23のドレイン領域D21〜D23とは同一
の活性領域により形成され、この活性領域がビットライ
ンBL2を構成している。第1行、第3行も同様であ
る。
EPROM6によれば、図17に示すEEPROM2の
ように、ワードライン間に活性領域A1、A23、A4
を設ける必要がないため、X方向の寸法を小さくするこ
とができる。また、グランドラインGLを、ビットライ
ンBL間に設ける必要がないため、Y方向の寸法を小さ
くすることができる。このため、高集積化が可能とな
る。
造のEEPROM6には次のような問題点があった。図
19Aは、図18Aに示すEEPROM6を構成するメ
モリセルMC(図18AにおいてはMC31)のR−R断
面を示す図である。
おいては、メモリセルMCのソース領域Sおよびドレイ
ン領域Dは、コントロールゲートCGを接続して形成さ
れるワードラインWLの真下にある。このため、製造工
程において、図19Aに示すように、まずソース領域S
およびドレイン領域Dが形成され、その後、トンネル酸
化膜TF、フローティングゲートFG、層間膜LF、コ
ントロールゲートCGすなわちワードラインWLが形成
される。
形成されたソース領域Sおよびドレイン領域Dが、その
後の加熱工程で再び熱拡散するおそれがある。このた
め、後の拡散を見越して、メモリセルMC間の寸法を大
きく取らなければならず、高集積化に限界を生じてい
た。
を形成した後、トンネル酸化膜TFを形成するため、不
純物濃度の高いソース領域Sおよびドレイン領域Dに接
するトンネル酸化膜TFが厚くなる。このため、消去動
作の際、フローティングゲートFGからソース領域Sに
電子を引き抜きにくいという問題が生じていた。
すメモリセル8が提案されている。このメモリセル8
は、図18に示すEEPROM6において、図19Aに
示すメモリセルMCの替りに用いる。メモリセル8は、
トンネル酸化膜TF、フローティングゲートFG、層間
膜LF、コントロールゲートCGを形成した後、これら
をマスクとして、ソース領域Sおよびドレイン領域Dを
形成する。
領域Dが、再拡散するおそれはない。また、セルフアラ
インによりソース領域Sおよびドレイン領域Dを形成す
ることができるため、位置決め精度が高い。このため、
高集積化が可能となる。
トCGを相互に接続するために、別途配線を施し、これ
をワードラインWLとしなければならない。このため、
工程が増し、製造コストが増大する。
モリセル8(図19B)のいずれを用いるにせよ、図1
8Aに示す構成のEEPROM6においては、ビットラ
インBL1〜BL4が埋め込み拡散層により形成されて
いるため、電気抵抗が大きく、高速読み出しが困難であ
った。
など半導体記憶装置の問題点を改良し、集積度が高く、
高速読取りが可能で、かつ、安価な半導体記憶装置、そ
の製造方法および半導体記憶装置の仮想グランドアレイ
接続方法を提供することを目的とする。
置は、同一列を構成するメモリセルのコントロールゲー
トを接続して1のワードラインを形成し、隣接するワー
ドラインに接続される2つのメモリセルのソース領域相
互、ドレイン領域相互、または、ソース領域とドレイン
領域とを、隣接するワードライン間に連続的に設けて1
の独立活性領域とし、同一行を構成するメモリセルのソ
ース領域が形成されている独立活性領域を、導体により
接続することにより1のビットラインを形成し、同一行
を構成するメモリセルのドレイン領域が形成されている
独立活性領域を、導体により接続することにより他の1
のビットラインを形成し、隣接する行の隣接するビット
ラインを共用するよう構成したこと、を特徴とする。
半導体記憶装置において、同一列を構成するメモリセル
の配置方向と同一行を構成するメモリセルの配置方向と
が直交するよう、メモリセルを配置し、ワードラインと
ビットラインとが直交するよう構成したこと、を特徴と
する。
半導体記憶装置において、同一行を構成するメモリセル
が、同一の素子形成領域に形成されたものであること、
を特徴とする。
たは請求項2の半導体記憶装置において、同一行を構成
するメモリセルが、それぞれ異なる素子形成領域に形成
されたものであること、を特徴とする。
請求項1の半導体記憶装置の製造方法であって、ワード
ラインを形成した後、ワードラインをマスクとして、隣
接するワードライン間に、複数の独立活性領域を形成
し、各独立活性領域を導体により接続することによりビ
ットラインを形成するよう構成したこと、を特徴とす
る。
アレイ接続方法は、半導体記憶装置の仮想グランドアレ
イ接続方法において、コントロールゲートを接続するこ
とによりワードラインを構成し、隣接するワードライン
間に複数の独立活性領域を設けるとともに、各独立活性
領域を、隣接するワードラインに接続される2つのメモ
リセル間で共用し、各独立活性領域を、導体により接続
することによりビットラインを構成すること、を特徴と
する。
求項5の半導体記憶装置の製造方法ならびに請求項6の
半導体記憶装置の仮想グランドアレイ接続方法は、同一
行を構成するメモリセルのソース領域相互を接続するこ
とにより1のビットラインを形成し、同一行を構成する
メモリセルのドレイン領域相互を接続することにより他
の1のビットラインを形成し、隣接する行の隣接するビ
ットラインを共用するよう構成したこと、つまり、仮想
グランドアレイを採用したことを特徴とする。
ための活性領域をワードライン間に設ける必要はない。
また、この活性領域を接地するためのグランドラインを
ビットライン間に設ける必要はない。このため、メモリ
セルの集積度を高めることができる。
領域を設けることを特徴とする。したがって、ワードラ
インと、独立活性領域つまりソース領域およびドレイン
領域とが重なり合うことはない。このため、ワードライ
ンを形成した後、ソース領域およびドレイン領域を形成
することができる。
およびドレイン領域の再拡散を考慮する必要がなく、メ
モリセルの集積度をさらに高めることができる。また、
ワードラインをマスクとして、セルフアラインでソース
領域およびドレイン領域を形成することができるため、
チャネル領域とソース領域およびドレイン領域との位置
合わせが正確になり、メモリセルの集積度をいっそう高
めることができる。
ンとを兼用することができる。このため、コントロール
ゲートの形成工程とワードラインの形成工程とを別々に
設ける必要がなく、半導体記憶装置を安価に製造するこ
とができる。
用される独立活性領域を複数個設けるとともに、各活性
領域を導体で構成されたビットラインにより接続するこ
とを特徴とする。
供用される活性層を設け、この活性層自体をビットライ
ンとする場合に比べ、ビットラインの電気抵抗が少な
く、高速読取りが可能となる。
は、請求項1の半導体記憶装置において、同一列を構成
するメモリセルの配置方向と同一行を構成するメモリセ
ルの配置方向とが直交するようメモリセルを配置し、ワ
ードラインとビットラインとが直交するよう構成したこ
とを特徴とする。
インにそれぞれ接続されるデコーダなど周辺回路の配置
が容易になる。
憶装置であるEEPROM20の平面構成を示す。図2
は、図1における断面P−P、断面Q−Qを示す図であ
る。また、図3は、図1に表されたEEPROM20を
模式的に表した斜視図であり、図4は、その結線図であ
る。
MC74を半導体基板22に行列配置することにより、構
成される。図1に示す実施例においては、16個のメモ
リセルMC11〜MC74を7行4列の行列に配置してい
る。行列の列内要素はY方向に配置されており、行内要
素はU方向に配置されている。
C11〜MC74が形成される素子形成領域28は、いずれ
も、X方向に長手寸法を有する直線状に形成されてい
る。したがって、行列の行内要素の配置方向Uと、1つ
の素子形成領域28に形成されるメモリセルの配置方向
Xとが交差する関係になっている。すなわち、同一行を
構成するメモリセルが、それぞれ異なる素子形成領域2
8に形成されている。なお、図2Aに示す断面P−P
は、ひとつの素子形成領域28の縦断面を表している。
53を例に説明する。図1における断面P−Pを表す図2
Aに示すように、半導体基板22の上部には、ソース領
域S53とドレイン領域D53が形成されている。ソース領
域S53とドレイン領域D53との間に形成されたチャネル
領域CH53の上部には、トンネル酸化膜TF53、フロー
テイングゲートFG53、層間膜LF53、コントロールゲ
ートを兼ねるワードラインWL3が、この順に積み上げ
られている。これらで、メモリセルMC53を構成してい
る。
すように、第3列を構成するメモリセルMC33〜MC63
のコントロールゲートは、連続的に形成されワードライ
ンWL3を形成している。第1列、第2列、第4列につ
いても同様である。
2、WL3間には、ワードラインWL2、WL3にそれ
ぞれ接続される2つのメモリセルMC42、MC53のソー
ス領域S42、S53が、連続的に設けられ、1つの独立活
性領域K42を形成している。また、ワードラインWL
3、WL4間には、ワードラインWL3、WL4にそれ
ぞれ接続される2つのメモリセルMC53、MC64のドレ
イン領域D53、D64が、連続的に設けられ、1つの独立
活性領域K53を形成している。このように、図1に示す
実施例においては、20個の独立活性領域K00〜K74が
形成されている。
リセルMC41〜MC44のドレイン領域D41〜D44が形成
されている独立活性領域K30〜K33を、ポリシリコンな
ど導体により接続することによりビットラインBL3を
形成している。ここで、独立活性領域K31〜K33は、そ
れぞれ、第3行を構成するメモリセルMC31〜MC33の
ドレイン領域D31〜D33を含んでいるから、ビットライ
ンBL3は、第3行を構成するメモリセルMC31〜MC
33のドレイン領域D31〜D33を相互に接続するビットラ
インでもある。
〜MC44のソース領域S41〜S44が形成されている独立
活性領域K41〜K44を、導体により接続することにより
ビットラインBL4を形成している。ビットラインBL
3の場合同様、ビットラインBL4は、第5行を構成す
るメモリセルMC52〜MC54のソース領域S52〜S54を
相互に接続するビットラインでもある。ビットラインB
L0〜BL2、BL5〜BL7も同様に形成されてい
る。
の結線図を参照しつつ図5に基づいて説明する。図4に
示す第5行第3列のメモリセルMC53に情報”1”を書
込む場合、図5(a)欄に示すように、ワードラインW
L3にのみ12Vの高電位を与え、その他のワードライ
ンWL1、WL2、WL4には接地電位0Vを与える。
また、ビットラインBL5に6.5Vの高電位を与える
とともに、ビットラインBL4に接地電位0Vを与え
る。その他のビットラインBL0〜BL3、BL6、B
L7は開放する。また、半導体基板22(図2A参照)
には接地電位0Vを与える。
ルMC53は、図16Aに示すメモリセルMCと同様の状
態になる。したがって、加速された電子の一部が、メモ
リセルMC53のトンネル酸化膜TF53を飛び越えて、
フローティングゲートFG53に取込まれる(図2A参
照)。これにより、メモリセルMC53は”1”の状態に
なる。このようにして、メモリセルMC53にのみ”1”
を書込むことができる。
を消去する場合は、図5(b)欄に示すように、ワード
ラインWL3にのみ接地電位0Vを与え、その他のワー
ドラインWL1、WL2、WL4は開放する。また、ビ
ットラインBL4にのみ12Vの高電位を与え、その他
のビットラインBL0〜BL3、BL5〜BL7は開放
する。また、半導体基板22には接地電位を与える。
ルMC53は、図16Bに示すメモリセルMCと同様の状
態になる。したがって、メモリセルMC53のフローティ
ングゲートFG53に取込まれていた電子が、トンネル酸
化膜TF53を飛び越えて、ソース領域S53に引き抜かれ
る(図2A参照)。これにより、メモリセルMC53は”
0”の状態に戻る。このようにして、メモリセルMC53
に書込まれた”1”のみを消去することができる。
2、WL4(図中*1)を開放するよう構成したが、こ
れらに、高電位たとえば5Vを印加するよう構成するこ
ともできる。このように構成すれば、確実にメモリセル
MC53の情報のみを消去することができ、好都合であ
る。
電圧Vwを、0V≦Vw≦12Vの範囲で適当に選択す
ることにより、同一行内のメモリセルMC52〜MC54の
うち任意のメモリセルを選択的に消去することができ
る。たとえば、ビットラインBL0〜BL7の条件を図
5(b)欄と同一にし、ワードラインWL1、WL2に
5Vの電圧を印加するとともに、ワードラインWL3、
WL4に0Vの電圧を印加すると、同一行内のメモリセ
ルMC52〜MC54のうち、メモリセルMC53、MC54の
情報のみを選択的に消去することができる。
ンWL3に接地電位0Vを与えるとともに、ビットライ
ンBL4に12Vの高電位を与えるよう構成したが、こ
れらの電位を負側にシフトさせることもできる。たとえ
ば、ワードラインWL3に−10Vの負の高電位を与え
るとともに、ビットラインBL4に5Vの電位を与える
よう構成することができる。
電位側(半導体基板22に対する電位の絶対値の大きい
側)が、リーク電流を生じにくいワードライン側とな
る。このため、昇圧回路を用いて、5V電源から高圧
(−10V)をつくりだすことが可能となる。したがっ
て、5V電源のみを用いる単一電源化が可能となる。
合は、図5(c)欄に示すように、ワードラインWL3
にのみ5Vの電位を与え、その他のワードラインWL
1、WL2、WL4には接地電位0Vを与える。また、
ビットラインBL5に1Vの電位を与えるとともに、ビ
ットラインBL6は開放するか1Vの電位を与えるかし
ておく。その他のビットラインBL0〜BL4、BL7
には接地電位を与える。また、半導体基板22には接地
電位を与える。
が”0”のときは、図2Aに示すチャネル領域CH53に
チャネルが形成されるため、メモリセルMC53のソース
領域S53とドレイン領域D53の間、すなわち、ビットラ
インBL4、BL5間に電流が流れる。一方、メモリセ
ルMC53が”1”のときは、チャネル領域CH53にはチ
ャネルが形成されないため、メモリセルMC53のソース
領域S53とドレイン領域D53の間、すなわち、ビットラ
インBL4、BL5間には電流が流れない。したがっ
て、ドレイン電流すなわちビットラインBL5に流れる
電流を検出することにより、メモリセルMC53の記憶内
容を読み出すことができる。
インBL0〜BL4、BL7と異なり、ビットラインB
L6については、開放するか1Vの電位を与えるかする
よう構成したのは、次の理由による。もしビットライン
BL6に接地電位を与えると、メモリセルMC63が”
0”状態である場合は、図4に示すように、ビットライ
ンBL5、BL6間の電位差によりメモリセルMC63が
オン状態となり、ビットラインBL5、BL6間に電流
が流れる。このため、仮にメモリセルMC53が”1”状
態であったとしても、ビットラインBL5に流れる電流
を検出して、メモリセルMC53が”0”状態であると判
断してしまうおそれがあるからである。
ードラインWL1、WL2、WL4には接地電位0Vを
与えるよう構成したが、ワードラインWL1、WL2、
WL4に負電圧たとえば−3Vを印加するよう構成する
こともできる。このように構成すると、同一行の他のメ
モリセルMC52またはMC54が過剰消去されている(し
きい値が0V以下になっている)場合であっても、メモ
リセルMC52またはMC54の影響を排除することがで
き、好都合である。
て、書込み、消去、読み出し動作を行なわせることがで
きる。すべてのメモリセルMC11〜MC74に対して同様
な動作を行なわせることができる。なお、上述の電圧の
かけかたは一例であり、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
図6〜図10および図1、図2に基づいて説明する。ま
ず、図6に示すように、P型半導体で構成された半導体
基板22の素子分離領域24にLOCOS膜26を形成
する。LOCOS膜26は、1000℃程度の水蒸気雰
囲気中で、素子分離領域24のシリコン酸化膜のみを選
択的に7000オングストローム程度まで成長させるこ
とにより形成する。なお図6Aは、EEPROM20
の、この工程における平面図を表し、図6B、Cは、そ
れぞれ、図6Aにおける断面P−P、断面Q−Qを表
す。
24間に挟まれた素子形成領域28に、厚さが100オ
ングストローム程度のトンネル酸化膜TFを形成し、そ
の上部にポリシリコンにより構成されたフローティング
ゲートFGを形成する。フローティングゲートFGは、
CVD法により半導体基板22の上部全面を覆うように
形成したポリシリコン膜にリンを拡散ドープし、その
後、ポリシリコン膜をフォトリソグラフィー法を用いて
パターニングすることにより形成する。
2の上部全面を覆うように層間膜LFを形成する。この
実施例においては層間膜LFとして、熱酸化法やCVD
法により形成されたONO膜(シリコン酸化膜+シリコ
ン窒化膜+シリコン酸化膜の3層構造の膜)が用いられ
ている。
ゲートすなわちワードラインWLを形成する。まず、C
VD法により半導体基板22の上部全面を覆うように、
ワードラインWLとなるポリシリコン膜を形成する。こ
の場合、ポリシリコン膜の厚さは4000オングストロ
ーム程度に設定される。なお、ポリシリコン膜の替りに
ポリサイド膜(ポリシリコン+シリサイドの2層構造の
膜)を用いることもできる。つぎに、導電性を確保する
ために、形成したポリシリコン膜にリンを拡散ドープす
る。
を覆うように、シリコン酸化膜などにより構成された絶
縁膜30を形成する。この絶縁膜30は、ワードライン
WLと、後述するコンタクト用のポリシリコン34との
絶縁性を確保するためのものである。
グラフィー法を用いてパターニングすることによりワー
ドラインWLを形成する。この工程において、ワードラ
インWLと同時に、層間膜LFおよびフローティングゲ
ートFGもパターニングされる。
イン領域Dなどの独立活性領域Kを形成するために、ト
ンネル酸化膜TF越しにイオンインプランテーションに
より、N型不純物であるリン、ヒ素を打込む。この実施
例では、n-部を形成するために、ソース領域Sにのみ
リンPを1x1014個/cm2程度打込むとともに、n+
部を形成するために、ソース領域Sおよびドレイン領域
にヒ素Asを5x1015個/cm2程度打込む。
ように、ワードラインWLとLOCOS膜26とがマス
クとなるため、図1に示す独立活性領域K00〜K74とな
るべき部分にのみ不純物が到達することとなる。したが
って、図10に示すように、チャネル領域CHに対し、
ソース領域S、ドレイン領域Dなどの独立活性領域K
が、セルフアラインで形成されることとなる。
ば第4行を構成するメモリセルMC41〜MC44の独立活
性領域K30〜K33およびK41〜K44をそれぞれ接続する
ように、ビットラインBL3およびBL4を形成する。
他のビットラインBL0〜BL2、BL5〜BL7も同
様に形成される。この工程を、以下にやや詳しく説明す
る。
るシリコン酸化物などによりサイドウォール32を形成
するとともに、各独立活性領域K00〜K74と接するよう
に、コンタクト用のポリシリコン34を形成する。
成された層間絶縁膜36を、半導体基板22の上部全面
を覆うように形成するとともに、平滑化等のためリフロ
ーを行なう。なお、リフロー工程における加熱により、
前工程においてイオン注入されていたN型不純物である
リン、ヒ素が熱拡散され、図10に示すソース領域S、
ドレイン領域Dなどの独立活性領域Kが形成される。
34に到達するコンタクトホール38を設ける。なお、
コンタクトホール38は、層間絶縁膜36をフォトリソ
グラフィー法を用いてパターニングし、RIE法により
エッチングすることにより形成する。
リシリコン34と接するように、ポリシリコンにより構
成されたビットラインBL0〜BL7を形成する。この
ようにして、各独立活性領域K00〜K74とビットライン
BL0〜BL7とが接続される。
ように、コンタクト用のポリシリコン34を介して、各
独立活性領域K00〜K74とビットラインBL0〜BL7
とを接続したが、各独立活性領域K00〜K74とビットラ
インBL0〜BL7との距離が小さい場合には、コンタ
クト用のポリシリコン34を設けることなく、各独立活
性領域K00〜K74とビットラインBL0〜BL7とを、
直接、接続することもできる。
パッシベーション膜(図示せず)を、半導体基板22の
上部全面を覆うよう、プラズマCVD法により形成す
る。このようにして、EEPRON20を製造する。
例によるEEPROM40の平面構成を示す。図11B
は、その結線図である。EEPROM40は、図2Aに
示すような断面構造のメモリセルを、半導体基板22に
行列配置しており、行列の列内要素はY方向に配置され
ており、かつ、同一行を構成するメモリセルが、それぞ
れ異なる素子形成領域42に形成されたものである点
で、図1に示すEEPROM20と共通する。
列の行内要素がX方向に配置されており、かつ、素子形
成領域42は、いずれも、V1方向に長手寸法を有する
直線状に形成されている点で、行列の行内要素がU方向
に配置されており、かつ、素子形成領域28は、いずれ
も、X方向に長手寸法を有する直線状に形成されている
EEPROM20(図1参照)と異なる。
置することにより、ビットラインBL1〜BL4がX方
向に長手寸法を持つよう設定することができる。このた
め、ビットラインBL1〜BL4とワードラインWL1
〜WL4とが直交するよう構成することができ、デコー
ダ(図示せず)など周辺回路の配置が容易になる。
の実施例によるEEPROM50の平面構成を示す。図
12Bは、その結線図である。EEPROM50は、行
列の行内要素をX方向に配置することにより、ビットラ
インBL1〜BL4とワードラインWL1〜WL4とが
直交するよう構成している点で、図11に示すEEPR
OM40と共通する。
同一の素子形成領域52に形成されたものである点で、
同一行を構成するメモリセルが、それぞれ異なる素子形
成領域42に形成されたものであるEEPROM40
(図11参照)と異なる。
の実施例によるEEPROM60の平面構成を示す。図
13Bは、その結線図である。EEPROM60は、同
一行を構成するメモリセルが、同一の素子形成領域62
に形成されたものである点で、図12に示すEEPRO
M50と共通する。
手寸法を有する直線状に形成されている点で、素子形成
領域52が、V1方向に長手寸法を有する直線とV2方
向に長手方向を有する直線とを交互に連結した波状に形
成されているEEPROM50(図12参照)と異な
る。
実施例によるEEPROM100の断面構成を示す。E
EPROM100の平面構成は、図1に示すEEPRO
M20と同様である。結線図も図3と同様である。ま
た、ワードラインWL1〜WL4間に合計20個の独立
活性領域K00〜K74が形成されている点で、EEPRO
M20と共通する。
2つのメモリセルMC42、MC53のドレイン領域D42と
ソース領域S53とが、連続的に設けられ、1つの独立活
性領域K42を形成している点で、隣接する2つのメモリ
セルMC42、MC53のソース領域S42、S53相互が、連
続的に設けられて1つの独立活性領域K42を形成し、ま
た、隣接する2つのメモリセルMC53、MC64のドレイ
ン領域D53、D64相互が、連続的に設けられて1つの独
立活性領域K53を形成しているEEPROM20(図2
A参照)と異なる。
ドレイン領域とソース領域とを連続的に設けて1つの独
立活性領域を形成する構造は、上述の図1に示すEEP
ROM20に適用することができる他、図11に示すE
EPROM40にも適用することができる。
ィングゲートFG11〜FG74に、あらかじめ電子が注入
されている点で、各フローティングゲートFG11〜FG
74に、あらかじめ電子が注入されていないEEPROM
20と異なる。
は、フローティングゲートFG11〜FG74に電子が注入
された状態が”0”であり、フローティングゲートFG
11〜FG74から電子が引き抜かれた状態が”1”である
点で、フローティングゲートFG11〜FG74に電子が注
入されていない状態が”0”であり、フローティングゲ
ートFG11〜FG74に電子が注入された状態が”1”で
あるEEPROM20と異なる。
込み、消去、読み出しを行なう場合の条件も、EEPR
OM20に対する条件(図5参照)と異なる。たとえ
ば、EEPROM100のメモリセルMC53に対し、書
込み、消去、読み出しを行なう場合の条件を、図15に
示す。
込む場合は、図15(d)欄に示す電圧を各ワードライ
ンWL1〜WL4、ビットラインBL0〜BL7に印加
する。これにより、図14Aに示すメモリセルMC53の
フローティングゲートFG53に注入されていた電子が、
トンネル酸化膜TF53を飛び越えて、ドレイン領域D53
に引き抜かれ、”1”状態となる。
を消去する場合は、図15(e)欄に示す電圧を各ワー
ドラインWL1〜WL4、ビットラインBL0〜BL7
に印加する。これにより、メモリセルMC53のチャネル
領域CH53から、電子がトンネル酸化膜TF53を飛び越
えて、フローティングゲートFG53に注入され、”0”
状態にもどる。
合は、図15(f)欄に示す電圧を各ワードラインWL
1〜WL4、ビットラインBL0〜BL7に印加する。
これにより、メモリセルMC53が”0”のときは、図1
4Aに示すチャネル領域CH53にはチャネルが形成され
ないため、メモリセルMC53のソース領域S53とドレイ
ン領域D53の間、すなわち、ビットラインBL4、BL
5間には電流が流れない。一方、メモリセルMC53が”
1”のときは、チャネル領域CH53にチャネルが形成さ
れるため、メモリセルMC53のソース領域S53とドレイ
ン領域D53の間、すなわち、ビットラインBL4、BL
5間に電流が流れる。この関係は、図1に示すEEPR
OM20の場合と逆である。
て、書込み、消去、読み出し動作を行なわせることがで
きる。すべてのメモリセルMC11〜MC74に対して同様
な動作を行なわせることができる。
ロールゲートとワードラインとを兼用する場合を例に説
明したが、この発明は、コントロールゲートとワードラ
インとを別個に設ける場合にも適用することができる。
ただし、コントロールゲートとワードラインとを兼用す
ると、製造コストを低減することができるため好都合で
ある。
したが、ビットラインは、アルミニウム、アルミ・シリ
コン合金、アルミ・シリコン・銅合金など、埋め込み拡
散層に比べて電気抵抗の小さい材質であればよい。
ティングゲート型のメモリセルを有するEEPROM
に、この発明を適用した場合を例に説明したが、この発
明は、フローティングゲート型のメモリセルを有するE
EPROMに限定されるものではない。たとえば、絶縁
性を有するトラップ膜に電子を捕獲することにより情報
を記憶するMNOS型のメモリセルを有する不揮発性メ
モリ(特開平5−326893号公報参照)などに適用
することもできる。さらに、この発明は、不揮発性メモ
リに限定されるものではなく、揮発性メモリを含む半導
体記憶装置全般に適用される。
置、請求項5の半導体記憶装置の製造方法ならびに請求
項6の半導体記憶装置の仮想グランドアレイ接続方法
は、同一行を構成するメモリセルのソース領域相互を接
続することにより1のビットラインを形成し、同一行を
構成するメモリセルのドレイン領域相互を接続すること
により他の1のビットラインを形成し、隣接する行の隣
接するビットラインを共用するよう構成したこと、つま
り、仮想グランドアレイを採用したことを特徴とする。
ための活性領域をワードライン間に設ける必要はない。
また、この活性領域を接地するためのグランドラインを
ビットライン間に設ける必要はない。このため、メモリ
セルの集積度を高めることができる。
領域を設けることを特徴とする。したがって、ワードラ
インと、独立活性領域つまりソース領域およびドレイン
領域とが重なり合うことはない。このため、ワードライ
ンを形成した後、ソース領域およびドレイン領域を形成
することができる。
およびドレイン領域の再拡散を考慮する必要がなく、メ
モリセルの集積度をさらに高めることができる。また、
ワードラインをマスクとして、セルフアラインでソース
領域およびドレイン領域を形成することができるため、
チャネル領域とソース領域およびドレイン領域との位置
合わせが正確になり、メモリセルの集積度をいっそう高
めることができる。
ンとを兼用することができる。このため、コントロール
ゲートの形成工程とワードラインの形成工程とを別々に
設ける必要がなく、半導体記憶装置を安価に製造するこ
とができる。
用される独立活性領域を複数個設けるとともに、各活性
領域を導体で構成されたビットラインにより接続するこ
とを特徴とする。
供用される活性層を設け、この活性層自体をビットライ
ンとする場合に比べ、ビットラインの電気抵抗が少な
く、高速読取りが可能となる。
能で、かつ、安価な半導体記憶装置、その製造方法およ
び半導体記憶装置の仮想グランドアレイ接続方法を提供
することができる。
は、請求項1の半導体記憶装置において、同一列を構成
するメモリセルの配置方向と同一行を構成するメモリセ
ルの配置方向とが直交するようメモリセルを配置し、ワ
ードラインとビットラインとが直交するよう構成したこ
とを特徴とする。
インにそれぞれ接続されるデコーダなど周辺回路の配置
が容易になる。すなわち、さらに集積度の高い半導体記
憶装置を提供することができる。
るEEPROMの平面構成を示す図面である。
P−P、断面Q−Qを示す図面である。
的に表した斜視図である。
図である。
み、消去、読取り動作をさせる条件を表す図面である。
工程の一部を示す図面である。
工程の一部を示す図面である。
工程の一部を示す図面である。
工程の一部を示す図面である。
造工程の一部を示す図面である。
平面構成を示す図面および結線図である。
OMの平面構成を示す図面および結線図である。
OMの平面構成を示す図面および結線図である。
OMの断面P−P、断面Q−Qを示す図面である。
OMの書込み、消去、読取り動作をさせる条件を表す図
面である。
断面構成を示す図面である。
よび結線図である。
面および結線図である。
ルの断面構成を示す図面である。
Claims (6)
- 【請求項1】ソース領域と、ドレイン領域と、該2領域
の間に形成され上部にコントロールゲートを有するチャ
ネル領域とを備えたメモリセルを、半導体基板に複数個
行列配置した半導体記憶装置において、 同一列を構成するメモリセルのコントロールゲートを接
続して1のワードラインを形成し、 隣接するワードラインに接続される2つのメモリセルの
ソース領域相互、ドレイン領域相互、または、ソース領
域とドレイン領域とを、隣接するワードライン間に連続
的に設けて1の独立活性領域とし、 同一行を構成するメモリセルのソース領域が形成されて
いる独立活性領域を、導体により接続することにより1
のビットラインを形成し、 同一行を構成するメモリセルのドレイン領域が形成され
ている独立活性領域を、導体により接続することにより
他の1のビットラインを形成し、 隣接する行の隣接するビットラインを共用するよう構成
したこと、 を特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項2】請求項1の半導体記憶装置において、 同一列を構成するメモリセルの配置方向と同一行を構成
するメモリセルの配置方向とが直交するよう、メモリセ
ルを配置し、 ワードラインとビットラインとが直交するよう構成した
こと、 を特徴とするもの。 - 【請求項3】請求項2の半導体記憶装置において、 同一行を構成するメモリセルが、同一の素子形成領域に
形成されたものであること、 を特徴とするもの。 - 【請求項4】請求項1または請求項2の半導体記憶装置
において、 同一行を構成するメモリセルが、それぞれ異なる素子形
成領域に形成されたものであること、 を特徴とするもの。 - 【請求項5】請求項1の半導体記憶装置の製造方法であ
って、 ワードラインを形成した後、ワードラインをマスクとし
て、隣接するワードライン間に、複数の独立活性領域を
形成し、 各独立活性領域を導体により接続することによりビット
ラインを形成するよう構成したこと、 を特徴とする半導体記憶装置の製造方法。 - 【請求項6】半導体記憶装置の仮想グランドアレイ接続
方法において、 コントロールゲートを接続することによりワードライン
を構成し、 隣接するワードライン間に複数の独立活性領域を設ける
とともに、各独立活性領域を、隣接するワードラインに
接続される2つのメモリセル間で共用し、 各独立活性領域を、導体により接続することによりビッ
トラインを構成すること、 を特徴とする半導体記憶装置の仮想グランドアレイ接続
方法。
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US5760437A (en) | 1998-06-02 |
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