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JPH0978245A - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

Info

Publication number
JPH0978245A
JPH0978245A JP23178795A JP23178795A JPH0978245A JP H0978245 A JPH0978245 A JP H0978245A JP 23178795 A JP23178795 A JP 23178795A JP 23178795 A JP23178795 A JP 23178795A JP H0978245 A JPH0978245 A JP H0978245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
film
substrate
film forming
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23178795A
Other languages
English (en)
Inventor
Senichi Hayashi
専一 林
Nobumasa Suzuki
伸昌 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP23178795A priority Critical patent/JPH0978245A/ja
Publication of JPH0978245A publication Critical patent/JPH0978245A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学的気相法により基板表面に形成された堆
積膜(薄膜)の膜特性を、基板に及ぼす熱影響を避けて
改善する。 【解決手段】 真空下またはガスの存在下紫外線を堆積
膜(薄膜)に照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜形成方法、特
に、低温で高品質な薄膜を形成する薄膜形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】薄膜形成方法の一例であるマイクロ波C
VD方法によるポリカーボネート上への成膜は例えば次
のように行われる。マイクロ波プラズマCVD装置の成
膜室内に原料ガスを導入し、同時にマイクロ波エネルギ
ーを投入して該成膜室内にプラズマを発生させ該ガスを
励起、分解して該成膜室内に配置された基体上に堆積膜
の薄膜を形成する。更に必要な場合には薄膜を形成させ
た基体を処理室に輸送し後処理を行う。
【0003】後処理方法で一般的なものとしてはアニー
ル法が挙げられる。この方法はまず処理室に成膜後の基
板を配置し、処理室を真空排気もしくは大気雰囲気でヒ
ーターなどにより熱エネルギーを投入して、薄膜を処理
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、薄膜部分のみならず、基板の方の温度が上昇
し、ポリカーボネートなどのプラスチック基板を用いる
場合基板が熱変形する等の問題があった。
【0005】本発明の目的は、従来例の問題点を解決
し、基体の温度上昇を抑えつつ薄膜形成直後の薄膜に処
理を施して低温で高性能かつ安定した薄膜を高速に形成
する薄膜形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、薄膜を形成
した基体を低温のままで、薄膜に選択的に吸収される紫
外線を照射することにより、薄膜を構成する分子の電子
状態を励起し例えば水素解離反応等の反応を誘起する。
これにより基板温度上昇を抑えつつ膜質を向上させるこ
とができる。
【0007】さて、ここで本発明の薄膜形成方法の一般
的な構成を図を参照して示す。図1は成膜室と処理室の
模式的断面図である。101は成膜室、102は基体、
103は陰極、104は基体102の支持体を兼ねた陽
極、105は排気管、106はガス導入管、107は直
流電源、108はゲートバルブ、109は処理室、11
0は基体102の支持体、111は排気管、112はガ
ス導入管、113は石英部材、114は光源である。
【0008】成膜室101内の陽極104上に基体10
2を設置し、成膜室101内を排気する。次にガス導入
管106から目的に応じて特定のガスを成膜室101内
に導入し、成膜室101内の圧力を所望の圧力に保ちな
がら、陽極104と陰極103との間に直流電圧を印加
する。陰極103近傍にプラズマが立ち、基体102の
表面に膜が成膜される。基体に所定の薄膜が形成された
後、さらに成膜室101内及び処理室109内を排気系
(不図示)を介して、10-6Torrの値まで減圧させ
る。成膜室101と処理室109の差圧がないのを確認
しゲートバルブ108を開けて基体102を成膜室10
1から処理室109に輸送し支持体110に設置する。
排気管111側に設けられたコンダクタンスバルブ(不
図示)を全開にし、圧力を10-6Torr程度に保持す
る。次に光源114(例えば超高圧水銀ランプ等)から
紫外線を発射し、石英部材113を通して基体102上
の膜に必要な量照射する。
【0009】本発明の薄膜形成方法は、使用するガスを
適宜選択することにより窒化シリコン膜、酸化シリコン
膜、酸化タンタル膜、酸化チタン膜、窒化チタン膜、酸
化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜、弗化マグネシ
ウム膜などの絶縁膜、a−Si、poly−Si、Si
C、GaAs等の半導体膜、各種の堆積膜の薄膜を形成
させることが可能である。
【0010】本発明の薄膜形成方法により成膜する基体
は導電性のものであっても、電気絶縁性のものであって
も、半導体であってもよいが、特に耐熱性の低い基板上
への薄膜形成に有効である。
【0011】導電性基体としてはFe、Ni、Cr、A
l、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pbな
どの金属又はこれらの合金、例えば真鍮、ステンレス鋼
等が挙げられる。
【0012】絶縁性基体としては、ポリエチレン、ポリ
エステル、ポリカーボネート、セルロースアセテート、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリアミドなどの有機物のフィル
ム、シートなどが挙げられる。基体の耐熱温度が100
℃以下である材質の場合には基板の温度上昇がほとんど
なく変形または溶融しないという理由により特に好まし
く本発明が有効である。
【0013】本発明の薄膜形成方法に用いる好ましい紫
外線の波長は400nm以下で、薄膜で吸収され、薄膜
を構成する分子の電子状態を励起するのに最も有効な波
長領域を選択する。薄膜が窒化シリコン膜で屈折率が
2.1〜2.4の範囲であれば、この範囲外である場合
に比較して照射する紫外線の波長が300〜400nm
であるメリットがあって本発明の目的が一層好ましく達
成される。例えば屈折率2.1〜2.4の窒化シリコン
膜の場合では透過率が5〜70%になる300〜400
nmの波長の紫外線を照射することで、水素含有率の少
ない良質な膜が形成される。透過率が5%未満では紫外
線が膜表面でほとんど反射しその照射効果が不十分とな
り、70%を越えると膜中を紫外線が7割以上透過する
ので、十分な反応が進まなくなる。波長が300nm未
満の紫外線を照射した場合は、紫外線は薄膜のごく表面
付近で吸収されてしまい薄膜全体については十分な反応
が進まず膜質の改善が全体としては観られない。波長4
00nmより長い波長では膜中を透過するので、反応が
ほとんど進まない。
【0014】また紫外線を放出する光源としてはキセノ
ンランプ、水銀ランプ、ハロゲンランプ等のランプやA
rレーザー、He−Neレーザー、N2 レーザー等のレ
ーザーが挙げられる。さらにパルスレーザー、フラッシ
ュランプなどのパルス発振の光源を用いると光エネルギ
ーが短時間に集中して薄膜の反応を促進させるため膜質
改善の効果をより大きく発揮する。
【0015】本発明の薄膜形成方法は薄膜に吸収される
紫外線の作用によるため、基板を低温に保ったままで効
果を得ることができる。
【0016】また、本発明の薄膜形成方法は処理室内で
紫外線を照射することを特徴としているが処理室内を真
空にして行なう場合とガスを導入しそのガス雰囲気中で
行なう場合がある。例えば、窒化シリコン膜を形成する
場合には窒素ガス雰囲気で紫外線を照射することにより
真空中で行なうよりも水素含有率が少ない良質な膜が形
成される。
【0017】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施例1 本発明の薄膜形成方法を光磁気ディスク用窒化シリコン
膜形成に応用した実施例を図1を用いて説明する。図1
は成膜室及び処理室の断面図である。
【0019】基体102としては、ポリカーボネート
(PC)基板[φ3.5インチ、耐熱温度60℃]を使
用した。まず基体102を陽極104に設置し、成膜室
101内を排気した。次にガス導入管106からSiH
4 とN2 を成膜室101内に導入し、成膜室101内の
圧力を1〜20Torrの範囲に保ちながら、陽極10
4と陰極103との間に直流電圧を印加した。陰極10
3近傍にプラズマが立ち、基体102の表面に窒化シリ
コン膜が成膜された。さらに成膜室101内及び処理室
109内を排気系(不図示)を介して、10-6Torr
の値まで減圧させた。成膜室101と処理室109の差
圧がないのを確認しゲートバルブ108を開けて基体1
02を成膜室101から処理室109に輸送し支持体1
10に設置した。排気管111側に設けられたコンダク
タンスバルブ(不図示)を全開にし、圧力を10-6To
rrに保持した。次に超高圧水銀ランプ114から紫外
線を発射し、石英部材113を通して基体102上の窒
化シリコン膜に照射した。
【0020】次に示す表1にSi−NとSi−Hの吸収
係数(吸光度を膜厚で割った値、単位:μm-1)を示し
た。紫外線処理なしのものと今回の真空中で紫外線処理
をしたものとを比べるとSi−Nの吸収係数は変わらず
Si−Hの吸収係数が13%減りその分水素含有率が減
ったことが確認できた。よって紫外線がSi−Hの結合
を切り、切り放された水素原子が脱離されたものと考え
られる。低温(PC基板に変形が観られないことから6
0℃以下)で膜中の水素含有率が少ない良質な窒化シリ
コン膜を成膜することができた。
【0021】
【表1】 実施例2 本発明の薄膜形成方法を光磁気ディスク用窒化シリコン
膜に応用した実施例を図1・表2を用いて説明する。図
1は処理室の断面図である。
【0022】基体102としては、ポリカーボネート
(PC)基板[φ3.5インチ、耐熱温度60℃]を使
用した。まず基体102を陽極104に設置し、成膜室
101内を排気した。次にガス導入管106からSiH
4 とN2 を成膜室101内に導入し、成膜室101内の
圧力を1〜20Torrの範囲に保ちながら、陽極10
4と陰極103との間に直流電圧を印加した。陰極10
3近傍にプラズマが立ち、基体102の表面に窒化シリ
コン膜が成膜された。さらに成膜室101内及び処理室
109内を排気系(不図示)を介して、10-6Torr
の値まで減圧させた。成膜室101と処理室109の差
圧がないのを確認しゲートバルブ108を開けて基体1
02を成膜室101から処理室109に輸送し支持体1
10に設置した。排気管111側に設けられたコンダク
タンスバルブ(不図示)を全開にし、圧力を10-6To
rrまで減圧させた。次にガス導入管112より窒素ガ
スを導入し排気管111側に設けられたコンダクタンス
バルブ(不図示)を調整し、圧力を760Torrに保
持した。次に光源114から紫外線を発射し、石英部材
113を通して基体102上の窒化シリコン膜に照射し
た。
【0023】また、表2にSi−NとSi−Hの吸収係
数を示した。紫外線処理なしのものと今回の窒素雰囲気
で紫外線処理をしたものとを比べると、Si−Nの吸収
係数は変わらずSi−Hの吸収係数が26%減りその分
水素含有率が減ったことが確認できた。
【0024】
【表2】 実施例3 本発明の薄膜形成方法をプラスチックレンズ反射防止用
窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜の形成に応用した実
施例を図2を用いて説明する。
【0025】基体202としては、直径50mmプラス
チック凸レンズを使用した。まず支持体203上に基体
202を配置し、排気管204より成膜室201内を排
気し、10-6Torrの値まで減圧させた。次に、第1
のガス導入管205からSiH4 を100sccm、第
2のガス導入管206からN2 を150sccm、第3
のガス導入管207からArを2slmの流量で成膜室
201内に導入し、排気管204側に設けられたコンダ
クタンスバルブ(不図示)により1mTorrの圧力に
保持する。更に、2.45GHzのマイクロ波電源(不
図示)より発振した1kWの電力をスロット付環状導波
管208を介して成膜室201に導入しプラズマを発生
させた。この際、第2のガス導入管206を介して導入
された窒素ガスは成膜室201内で励起、分解されて窒
素原子などの活性種となり、基体202の方向に輸送さ
れ、第1のガス導入管205を介して導入されたモノシ
ランガスと反応し、窒化シリコン膜が基体202上に2
1nmの厚さで形成された。さらに成膜室201内及び
処理室215内を排気系(不図示)を介して、10 -6
orrの値まで減圧させた。成膜室201と処理室21
5の差圧がないのを確認しゲートバルブ210を開けて
基体202を成膜室201から処理室215に輸送し支
持体216に設置した。排気管211側に設けられたコ
ンダクタンスバルブ(不図示)を全開にし、圧力を10
-6Torrまで減圧させた。次にガス導入管212より
窒素ガスを導入し排気管211側に設けられたコンダク
タンスバルブ(不図示)を調整し、圧力を760Tor
rに保持した。次に光源214から紫外線を発射し、石
英部材213を通して基体202上の窒化シリコン膜に
照射した。
【0026】またさらに成膜室201内及び処理室21
5内を排気系(不図示)を介して、10-6Torrの値
まで減圧させた。成膜室201と処理室215の差圧が
ないのを確認しゲートバルブ210を開けて基体202
を処理室215から成膜室201に輸送し支持体203
に設置した。排気管204側に設けられたコンダクタン
スバルブ(不図示)を全開にし、圧力を10-6Torr
まで減圧させた。次に第1のガス導入管205からSi
4 を100sccm、第2のガス導入管206からO
2 を200sccm、第3のガス導入管207からAr
を2slmの流量で成膜室201内に導入し、排気管2
04側に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)に
より1mTorrの圧力に保持した。更に、2.45G
Hzのマイクロ波電源(不図示)より発振した1kWの
電力をスロット付環状導波管208を介して成膜室20
1に導入しプラズマを発生させた。この際、第2のガス
導入管206を介して導入された酸素ガスは成膜室20
1内で励起、分解されて酸素原子などの活性種となり、
基体202の方向に輸送され、第1のガス導入管205
を介して導入されたSiH4 と反応し、酸化シリコン膜
が基体202上に86nmの厚さで形成された。さらに
成膜室201内及び処理室215内を排気系(不図示)
を介して、10-6Torrの値まで減圧させた。成膜室
201と処理室215の差圧がないのを確認しゲートバ
ルブ210を開けて基体202を成膜室201から処理
室215に輸送し支持体216に設置した。排気管21
1側に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を全
開にし、圧力を10-6Torrまで減圧させ、その圧力
に維持した。次に光源214から紫外線を発射し、石英
部材213を通して基体202上の酸化シリコン膜に照
射した。
【0027】得られた窒化シリコン膜及び酸化シリコン
膜の膜質は500nm付近の反射率が0.3%と極めて
良好な光学特性であることが確認された。また干渉計で
レンズ表面の曲率を参照レンズと測定比較したが、成膜
による変化は観測されなかった。
【0028】実施例4 本発明の薄膜形成方法を光磁気ディスク用窒化シリコン
膜の形成に応用した実施例を図2を用いて説明する。
【0029】基体202としては、ポリカーボネート
(PC)基板[φ3.5インチ、耐熱温度60℃]を使
用した。まず支持体203上に基体202を配し、排気
管204より成膜室201内を排気し、10-6Torr
の値まで減圧させた。次に、第1のガス導入管205か
らSiH4 を40sccm、第2のガス導入管206か
らN2 を20sccm、第3のガス導入管207からA
rを200sccmの流量で成膜室201内に導入し、
排気管204側に設けられたコンダクタンスバルブ(不
図示)により6mTorrの圧力に保持する。更に、
2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)より発振し
た4kWの電力をスロット付環状導波管208を介して
成膜室201に導入しプラズマを発生させた。この際、
第2のガス導入管206を介して導入された窒素ガスは
成膜室201内で励起、分解されて窒素原子などの活性
種となり、基体202の方向に輸送され、第1のガス導
入管205を介して導入されたSiH4 と反応し、窒化
シリコン膜が基体202上に21nmの厚さで形成され
た。さらに成膜室201内及び処理室215内を排気系
(不図示)を介して、10-6Torrの値まで減圧させ
た。成膜室201と処理室215の差圧がないのを確認
しゲートバルブ210を開けて基体202を成膜室20
1から処理室215に輸送し支持体216に設置した。
排気管211側に設けられたコンダクタンスバルブ(不
図示)を全開にし、圧力を10-6Torrまで減圧させ
た。次にガス導入管212より窒素ガスを導入し排気管
211側に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)
を調整し、圧力を760Torrに保持した。次に窒素
レーザ214から波長337.1nmの紫外線を発射
し、石英部材213を通して基体202上の窒化シリコ
ン膜に照射した。
【0030】窒素レーザ処理なしのものと窒素レーザ処
理をしたものとを比べると、Si−Nの吸収係数は変わ
らずSi−Hの吸収係数が約2割減りその分水素含有率
が減ったことで膜質改善の効果を確認できた。
【0031】実施例5 本発明の薄膜形成方法を光磁気ディスク用窒化シリコン
膜の形成に応用した実施例を図2を用いて説明する。
【0032】基体202としては、ポリカーボネート
(PC)基板[φ3.5インチ、耐熱温度60℃]を使
用した。まず支持体203上に基体202を配し、排気
管204より成膜室201内を排気し、10-6Torr
の値まで減圧させた。次に、第1のガス導入管205か
らSiH4 を40sccm、第2のガス導入管206か
らN2 を20sccm、第3のガス導入管207からA
rを200sccmの流量で成膜室201内に導入し、
排気管204側に設けられたコンダクタンスバルブ(不
図示)により6mTorrの圧力に保持する。更に、
2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)より発振し
た4kWの電力をスロット付環状導波管208を介して
成膜室201に導入しプラズマを発生させた。この際、
第2のガス導入管206を介して導入された窒素ガスは
成膜室201内で励起、分解されて窒素原子などの活性
種となり、基体202の方向に輸送され、第1のガス導
入管205を介して導入されたSiH4 と反応し、窒化
シリコン膜が基体202上に21nmの厚さで形成され
た。さらに成膜室201内及び処理室215内を排気系
(不図示)を介して、10-6Torrの値まで減圧させ
た。成膜室201と処理室215の差圧がないのを確認
しゲートバルブ210を開けて基体202を成膜室20
1から処理室215に輸送し支持体216に設置した。
排気管211側に設けられたコンダクタンスバルブ(不
図示)を全開にし、圧力を10-6Torrまで減圧させ
た。次にガス導入管212より窒素ガスを導入し排気管
211側に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)
を調整し、圧力を760Torrに保持した。次にXe
フラッシュランプから紫外線を発射し、石英部材213
を通して基体202上の窒化シリコン膜膜に照射した。
【0033】Xeフラッシュランプ処理なしのものとX
eフラッシュランプ処理をしたものとを比べると、Si
−Nの吸収係数は変わらずSi−Hの吸収係数が約2割
減りその分水素含有率が減ったことで膜質改善の効果を
確認できた。
【0034】実施例6 本発明の薄膜形成方法を太陽電池用pin接合型光起電
力層の形成に応用した実施例を図2を用いて説明する。
【0035】基体202としてはステンレス(SUS4
30)上に下部電極としてAl膜をコーティングしたも
のを使用した。まず支持体203上に基体202を配
し、排気管204より成膜室201内を排気し、10-6
Torrまで減圧させた。更に基体202に加熱手段
(不図示)を用いて350℃にまで加熱し保持した。次
に第1のガス導入管205からSiH4 を60scc
m、H2 を100sccm、第2のガス導入管206か
ら1%PH3 /H2 を10sccm、第3のガス導入管
207よりSiF4 を5sccmの流量で導入した。次
に排気管204側に設けられたコンダクタンスバルブ
(不図示)により15mTorrの圧力に保持する。こ
の状態で2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)よ
り発振した800Wの電力をスロット付環状導波管20
8を介して成膜室201に導入しプラズマを発生させ
て、基体202上にn型a−Si:H:F膜を形成し
た。さらに成膜室201内及び処理室215内を排気系
(不図示)を介して、10-6Torrの値まで減圧させ
た。成膜室201と処理室215の差圧がないのを確認
しゲートバルブ210を開けて基体202を成膜室20
1から処理室215に輸送し支持体216に設置した。
排気管211側に設けられたコンダクタンスバルブ(不
図示)を全開にし、圧力を10-6Torrまで減圧さ
せ、その圧力に維持した。次に光源214から紫外線を
発射し、石英部材213を通して基体202上のn型a
−Si:H:F膜に照射した。
【0036】またさらに成膜室201内及び処理室21
5内が10-6Torrの値まで減圧されているのを確認
し、ゲートバルブ210を開けて基体202を処理室2
15から成膜室201に輸送し支持体203に設置し
た。排気管204側に設けられたコンダクタンスバルブ
(不図示)を全開にし、圧力を10-6Torrまで減圧
させた。次に第1のガス導入管205からSiH4 を3
00sccm、第2のガス導入管206からH2 を10
0sccm、第3のガス導入管207よりSiF 4 を1
0sccmの流量で導入した。さらに排気管204側に
設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)により10
mTorrの圧力に保持する。この状態で2.45GH
zのマイクロ波電源(不図示)より発振した1200W
の電力をスロット付環状導波管208を介して成膜室2
01に導入しプラズマを発生させて、n型a−Si:
H:F膜上にi型a−Si:H:F膜を形成した。さら
に成膜室201内及び処理室215内を排気系(不図
示)を介して、10-6Torrの値まで減圧させた。成
膜室201と処理室215の差圧がないのを確認しゲー
トバルブ210を開けて基体202を成膜室201から
処理室215に輸送し支持体216に設置した。排気管
211側に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)
を全開にし、圧力を10-6Torrまで減圧させ、その
圧力に維持した。次に光源214から紫外線を発射し、
石英部材213を通して基体202上のi型a−Si:
H:F膜に照射した。
【0037】またさらに成膜室201内及び処理室21
5内が10-6Torrの値まで減圧しているのを確認
し、ゲートバルブ210を開けて基体202を処理室2
15から成膜室201に輸送し支持体203に設置し
た。排気管204側に設けられたコンダクタンスバルブ
(不図示)を全開にし、圧力を10-6Torrまで減圧
させた。第1のガス導入管205からSiH4 を20s
ccm、H2 を200sccm、第2のガス導入管20
6から0.3%B26 /H2 を10sccm、第3の
ガス導入管207よりSiF4 を5sccmの流量で導
入した。次に排気管204側に設けられたコンダクタン
スバルブ(不図示)により20mTorrの圧力に保持
する。この状態で2.45GHzのマイクロ波電源(不
図示)より発振した1200Wの電力をスロット付環状
導波管208を介して成膜室201に導入しプラズマを
発生させて、i型a−Si:H:F膜上にp型a−S
i:H:F膜を形成した。さらに成膜室201内及び処
理室215内を排気系(不図示)を介して、10-6To
rrの値まで減圧させた。成膜室201と処理室215
の差圧がないのを確認しゲートバルブ210を開けて基
体202を成膜室201から処理室215に輸送し支持
体216に設置した。排気管211側に設けられたコン
ダクタンスバルブ(不図示)を全開にし、圧力を10-6
Torrまで減圧させ、その圧力に維持した。次に光源
214から紫外線を発射し、石英部材213を通して基
体202上のp型a−Si:H:F膜に照射した。
【0038】このように作製した太陽電池の光電変換率
について評価した。0.1W/cm 2 の強度を持つ光照
射下で、光電変換率は8.8%という良好な値を示し、
特性が安定していた。
【0039】実施例7 本発明の薄膜形成方法を液晶表示用基板の酸化シリコン
膜の形成に応用した実施例を図3を用いて説明する。
【0040】基体302として電極(ITO膜やAl膜
など)が形成してあるガラスを使用した。まず支持体3
03上に基体302を配し、排気管304より成膜室3
01内を排気し、10-6Torrの値まで減圧させた。
次に第1のガス導入管305からSiH4 を100sc
cm、第2のガス導入管306からO2 を200scc
m、第3のガス導入管307からArを2slmの流量
で成膜室301内に導入し、排気管304側に設けられ
たコンダクタンスバルブ(不図示)により1mTorr
の圧力に保持する。更に、2.45GHzのマイクロ波
電源(不図示)より発振した1kWの電力をスロット付
環状導波管308を介して成膜室301に導入しプラズ
マを発生させた。この際、第2のガス導入管306を介
して導入された酸素ガスは成膜室301内で励起、分解
されて酸素原子などの活性種となり、基体302の方向
に輸送され、第1のガス導入管305を介して導入され
たSiH4 と反応し、酸化シリコン膜が基体302上に
形成された。さらに成膜室301内及び処理室311内
を排気系(不図示)を介して、10-6Torrの値まで
減圧させた。成膜室301と処理室311の差圧がない
のを確認しゲートバルブ310を開けて基体302を成
膜室301から処理室311に輸送し支持体313に設
置した。排気管312側に設けられたコンダクタンスバ
ルブ(不図示)を全開にし、圧力を10-6Torrまで
減圧させ、その圧力に維持した。次にエキシマランプ3
15から紫外線を発射し、石英部材314を通して基体
302上の酸化シリコン膜に照射した。
【0041】得られた酸化シリコン膜の絶縁耐圧につい
て評価した。絶縁耐圧は12MV/cmという良好な値
を示し、特性も安定していた。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、薄膜形成後薄膜透
過率5〜70%紫外線を照射することにより例えば水素
の結合を解離することにより基板温度上昇を抑えつつ例
えば脱水素反応が進み、例えば膜中の水素含有率が少な
くなるなどの膜質改善効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1及び2に係わる成膜室・処理
室の断面を模式的に示した図である。
【図2】本発明の実施例3〜5に係わる成膜室・処理室
の断面を模式的に示した図である。
【図3】本発明の実施例6に係わる成膜室・処理室の断
面を模式的に示した図である。
【符号の説明】 101 成膜室 102 基体 103 陰極 104 陽極 105 排気管 106 ガス導入管 107 直流電源 108 ゲートバルブ 109 処理室 110 基体102の支持体 111 排気管 112 ガス導入管 113 石英部材 114 光源 201 成膜室 202 基体 203 基体202の支持体 204 排気管 205 第1のガス導入管 206 第2のガス導入管 207 第3のガス導入管 208 導波管 209 石英部材 210 ゲートバルブ 211 排気管 212 ガス導入管 213 石英部材 214 光源 215 処理室 216 基体202の支持体 301 成膜室 302 基体 303 基体302の支持体 304 排気管 305 第1のガス導入管 306 第2のガス導入管 307 第3のガス導入管 308 マイクロ波導波管 309 石英部材 310 ゲートバルブ 311 処理室 312 排気管 313 基体302の支持体 314 石英部材 315 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/31 H01L 21/31 C

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的気相法により成膜室内で基体上に
    薄膜を形成する工程と、該基体を大気に触れることなく
    成膜室から処理室に輸送する工程と、該処理室内でガス
    雰囲気中または真空中で該薄膜面に紫外線を照射する工
    程とを含むことを特徴とする薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 該紫外線が、該薄膜の透過率が5〜70
    %である波長の紫外線を用いることを特徴とする請求項
    1に記載の薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 該紫外線は時間的に強度が変化するパル
    ス光であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 該基体は、耐熱温度が100℃以下であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 該基体が、ポリエチレン、ポリエステ
    ル、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化
    ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミ
    ド、ポリイミド、アクリル樹脂、ゼラチン或いはこれら
    を主成分とする高分子化合物であることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】 該基体がポリカーボネート或いはこれを
    主成分とする高分子化合物であることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  7. 【請求項7】 該成膜室で形成させた薄膜が、窒化シリ
    コン膜、酸化シリコン膜、酸化タンタル膜、酸化チタン
    膜、窒化チタン膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニ
    ウム膜、弗化マグネシウム膜などの絶縁膜であることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の薄膜形成
    方法。
  8. 【請求項8】 該薄膜が、屈折率2.1〜2.4の窒化
    シリコン膜であることを特徴とする請求項7に記載の薄
    膜形成方法。
  9. 【請求項9】 該紫外線の波長が300nm〜400n
    mの範囲であることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れかに記載の薄膜形成方法。
  10. 【請求項10】 該ガスが窒素であることを特徴とする
    請求項1乃至9のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  11. 【請求項11】 該薄膜がアモルファスシリコン、多結
    晶シリコン、SiC、GaAs等の半導体膜であること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の薄膜形
    成方法。
  12. 【請求項12】 光磁気ディスクの製造方法における請
    求項1乃至10のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  13. 【請求項13】 液晶表示素子の製造方法における請求
    項1乃至11のいずれかに記載の薄膜形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535244A (ja) * 2005-03-29 2008-08-28 東京エレクトロン株式会社 平行電磁放射線を用いて薄膜内の引張応力を増大させる方法及びシステム
JP2008536303A (ja) * 2005-03-29 2008-09-04 東京エレクトロン株式会社 多周波電磁放射線を用いて薄膜内の引張応力を増大させる方法及びシステム
JP2009224791A (ja) * 2009-05-26 2009-10-01 Tokyo Electron Ltd 成膜方法

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