JPH0978026A - 水性被覆組成物 - Google Patents
水性被覆組成物Info
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Abstract
優れ、また薄膜であっても塗膜の均一被覆性が極めて良
好で、耐ワキ性や耐タレ性に優れる水性被覆組成物及び
その製造法を提供すること。 【解決手段】カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
(a)とその他の重合性不飽和モノマー(b)とを構成
モノマー成分とするカルボキシル基含有アクリル樹脂
(A)とエポキシ樹脂(B)とをエステル化反応させて
なるカルボキシル基含有反応生成物が、水性媒体中に中
和、分散されている水性被覆組成物であって、該アクリ
ル樹脂(A)において、該アクリル樹脂(A)の重量平
均分子量の値以上の高分子領域側の樹脂酸価が該値未満
の低分子領域側の樹脂酸価よりも80mgKOH/g以上大き
いことを特徴とする水性被覆組成物、並びにその製造法
により、課題が解決される。
Description
成物及びその製造法に関する。詳しくは、加工性、耐食
性、耐水性、フレーバー性などが要求される金属缶内面
塗装用に特に適し、また薄膜であっても塗膜の均一被覆
性が極めて良好で、耐ワキ性や耐タレ性に優れる水性被
覆組成物及びその製造法に関する。
境保全対策、さらに火災に対する安全性から水性塗料が
幅広く使用され始めている。これらの缶内面用塗料は、
例えば、特公昭63−41934号公報、特公昭59−
37026号公報及び特開平6−329974号公報な
どに主として、エポキシ樹脂とカルボキシル基含有アク
リル樹脂とのエステル化反応生成物を樹脂成分とする水
性塗料として開示されている。
用塗料として優れた塗膜性能を有しているものの、エポ
キシ樹脂とカルボキシル基含有アクリル樹脂とのエステ
ル化反応生成物の酸価が高いときには、塗料の表面張力
が高くなり、塗装時における基材に対する塗料の『ヌ
レ』が悪くなり、塗料の被覆性が不良となる。一方、該
エステル化反応生成物の酸価が低いときには、塗料の構
造粘性が不足し、塗装時に塗料の『タレ』が起こりやす
く、焼付時に『ワキ』が発生しやすくなり、その結果、
塗料の被覆性が不良となるという問題がある。
食性、耐水性、フレーバー性などに優れ、また薄膜であ
っても塗膜の均一被覆性が極めて良好で、耐ワキ性や耐
タレ性に優れる水性被覆組成物及びその製造法を提供す
ることを、主要な目的とする。
術の課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結
果、エポキシ樹脂とカルボキシル基含有アクリル樹脂と
をエステル化反応させてなる生成物樹脂を中和し、水性
媒体中に分散してなる水性被覆組成物において、この反
応に使用するカルボキシル基含有アクリル樹脂として、
その分子量分布の高分子領域側の樹脂酸価が低分子領域
側の樹脂酸価よりも80mgKOH/g以上高いものを使用す
ることにより、加工性、耐食性、耐水性、フレーバー性
等を損なうことなく、しかもスプレー塗装などの塗装時
において塗膜の均一被覆性が極めて良好で上記目的を達
成できる水性被覆組成物を提供できること、当該組成物
は該アクリル樹脂の所定の多段重合法を用いて調製でき
ること等を見出し、本発明を完成するに至った。
不飽和モノマー(a)とその他の重合性不飽和モノマー
(b)とを構成モノマー成分とするカルボキシル基含有
アクリル樹脂(A)とエポキシ樹脂(B)とをエステル
化反応させてなるカルボキシル基含有反応生成物が、水
性媒体中に中和、分散されている水性被覆組成物であっ
て、該アクリル樹脂(A)において、該アクリル樹脂
(A)の重量平均分子量の値以上の高分子領域側の樹脂
酸価が該値未満の低分子領域側の樹脂酸価よりも80mg
KOH/g以上大きいことを特徴とする水性被覆組成物に係
る。
性不飽和モノマー(a)とその他の重合性不飽和モノマ
ー(b)とを構成モノマー成分とするカルボキシル基含
有アクリル樹脂(A)とエポキシ樹脂(B)とをエステ
ル化反応させてなるカルボキシル基含有反応生成物が、
水性媒体中に中和、分散されている水性被覆組成物の製
造法において、該アクリル樹脂(A)の重量平均分子量
の値以上の高分子領域側の樹脂酸価が該値未満の低分子
領域側の樹脂酸価よりも80mgKOH/g以上大きくなるよ
うに、該アクリル樹脂(A)を、該アクリル樹脂(A)
の構成モノマー成分を2個以上のモノマー成分に分割
し、該分割した第一のモノマー成分の存在下に、残りの
分割したモノマー成分を第二のモノマー成分から順次添
加して重合する多段階の重合であって、最終段階に配合
するモノマー成分におけるカルボキシル基含有重合性不
飽和モノマー(a)の配合割合が最終段階より前に配合
する各段階のモノマー成分合計中の該モノマー(a)の
配合割合より少なくなるように重合して製造することを
特徴とする水性被覆組成物の製造法にも係る。
有アクリル樹脂(A)は、カルボキシル基含有重合性不
飽和モノマー(a)とその他の重合性不飽和モノマー
(b)とからなる構成モノマー成分を共重合してなる樹
脂である。
(a)としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などの酸
モノマーの1種又は2種以上の混合物を挙げることがで
きる。モノマー(a)としては、特にメタクリル酸が缶
内面用として好ましい。
上記カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(a)と
共重合可能な、モノマー(a)以外のモノマーであり、
このモノマー(b)としては、例えばスチレン、ビニル
トルエン、2−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、
クロルスチレンなどの芳香族系ビニルモノマー;アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル(n
−,i−,t−)、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル
酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキ
シル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル(n−,i−,t−)、メタクリル酸
ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸オクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸又は
メタクリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル又は
シクロアルキルエステル;2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレー
トなどのアクリル酸またはメタクリル酸のC2〜C8ヒド
ロキシアルキルエステル;N−メチロールアクリルアミ
ド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−メチロー
ルメタクリルアミド、N−ブトキシメチルメタクリルア
ミドなどのN−置換アクリルアミド系又はN−置換メタ
クリルアミド系モノマーなどの1種又は2種以上の混合
物を挙げることができる。モノマー(b)としては、特
にスチレン及びアクリル酸エチルの混合物が缶内面用と
して好ましく、スチレン/アクリル酸エチルの構成重量
比が99.9/0.1〜40/60、さらには99/1
〜50/50の範囲内であることが適している。
は、モノマーの構成比率、種類は特に制限されるもので
はないが、通常、カルボキシル基含有重合性不飽和モノ
マー(a)が30〜80重量%、特に40〜65重量%
であることが好ましく、その他の重合性不飽和モノマー
(b)が70〜20重量%、特に60〜35重量%であ
ることが好ましい。
は、その分子量の分布と樹脂酸価の分布との関係につい
て、該アクリル樹脂(A)の重量平均分子量の値以上の
高分子領域側の樹脂酸価が該値未満の低分子領域側の樹
脂酸価よりも80mgKOH/g以上大きいことを必須とす
る。この酸価の差が、80mgKOH/g未満となると、塗膜
の均一被覆性が不十分となる。この樹脂酸価の差は、高
分子領域側の樹脂酸価が低分子領域側の樹脂酸価よりも
100〜300mgKOH/g大きいことが好ましい。
(A)の全体の樹脂酸価は、通常、200〜520mgKO
H/g程度であるのが好ましい。
(A)は、例えば、該アクリル樹脂(A)の構成モノマ
ー成分を2個以上のモノマー成分に分割し、該分割した
第一のモノマー成分の存在下に、残りの分割したモノマ
ー成分を第二のモノマー成分から順次添加して重合する
多段階の重合において、最終段階に配合するモノマー成
分におけるカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
(a)の配合割合が最終段階より前に配合する各段階の
モノマー成分合計中の該モノマー(a)の配合割合より
少なくすることにより、好適に調製することができる。
ここで、最終段階に配合するモノマー成分中の該モノマ
ー(a)の配合割合は、最終段階より前に配合する各段
階のモノマー成分合計中の該モノマー(a)の配合割合
の50%以下であることが好ましく、更に最終段階のモ
ノマー成分には該モノマー(a)を含まないことがより
好ましい。
は、例えば、その構成モノマー成分を、最終段階に配合
するモノマー成分における該モノマー(a)の配合割合
が最終段階より前に配合する各段階のモノマー成分合計
中の該モノマー(a)の配合割合より少なくなるよう
に、2個以上のモノマー成分に分割しておき、分割した
第一のモノマー成分を予め配合しておき、重合温度に昇
温した後、構成モノマーの残部である各モノマー成分を
第二のモノマー成分から順次多段階に添加して重合する
ことによって、好適に調製することができる。ここで、
予め配合しておく第一のモノマー成分の量は、全構成モ
ノマー成分の10〜50重量%程度、特に20〜30重
量%であることが、低分子量物の生成の抑制及び重合時
の温度制御の容易さの観点から、好ましい。
は、2個以上であれば特に限定されるものではないが、
分割数が2個の場合には該モノマー(a)の重合時の発
熱による温度制御が困難であることがあり、分割数を5
個以上にしても5個以上にする分割の効果が少なく手順
が煩雑になるので、通常分割数を3又は4個とするのが
好ましい。また、分割した各段階のモノマー成分の量的
関係は、最小のモノマー成分量/最大のモノマー成分量
が、1/50〜1/1程度であるのが好ましく、1/2
0〜1/1程度であるのがより好ましい。
マー成分に分割する場合、第一のモノマー成分及び最終
のモノマー成分のいずれについても、該モノマー(a)
を含有していても良いし、含有していなくても良い。こ
の場合、第一のモノマー成分と第二のモノマー成分との
両者中の該モノマー(a)の配合割合より第三のモノマ
ー成分中の該モノマー(a)の配合割合が低いか又は0
であり、更に分割した残りのモノマー成分があるとき
は、該残りの各モノマー成分中の該モノマー(a)のい
ずれの配合割合も第三のモノマー成分中の該モノマー
(a)の配合割合より低いか又は0であり、且つ添加順
序の遅いモノマー成分ほど該モノマー(a)の配合割合
が低いか又は0であることが好ましい。
ノマー成分の添加終了直後に添加してもよく、添加終了
から一定時間経過後に添加してもよい。また、第四のモ
ノマー成分がある場合は、それを、第三のモノマー成分
の添加終了直後に添加してもよく、添加終了から一定時
間経過後に添加してもよい。さらに添加するモノマー成
分がある場合には、以下、上記記載に準ずる。各モノマ
ー成分の反応系への添加は、滴下法などにより一定時間
をかけて徐々に行うことが好ましい。
より好適な製造法としては、該アクリル樹脂(A)の構
成モノマー成分を3又は4個のモノマー成分に分割し、
第一のモノマー成分を反応温度に加熱し次いで第二のモ
ノマー成分から順次添加して多段階に重合を行う製造法
であって、第一のモノマー成分の量が全モノマー成分の
10〜50重量%であり、3個のモノマー成分に分割し
たときは第一のモノマー成分と第二のモノマー成分との
両者中のカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
(a)の配合割合より第三のモノマー成分中の該モノマ
ー(a)の配合割合が低いか又は0であり、4個のモノ
マー成分に分割したときは第三のモノマー成分中の該モ
ノマー(a)の配合割合より第四のモノマー成分中の該
モノマー(a)の配合割合が低いか又は0であることを
特徴とする製造法である。
した第一のモノマー成分から順次、多段階に添加して重
合することによって該アクリル樹脂(A)を得ることも
できるが、この場合は第一のモノマー成分から低分子物
質ができ易いという問題があるので、分割した第一のモ
ノマー成分を予め配合した後に重合温度に昇温して、第
二のモノマー成分から順次多段階に添加して重合する前
記方法が、該問題がない点から好ましい。
製造する重合反応自体は、通常の方法で良く、例えば、
有機溶剤中にて、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾ
イルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾイルオクタ
ノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エートなどのラジカル重合開始剤の存在下にて、行うこ
とができる。反応温度−時間条件は、特に限定されるも
のではないが、多段階重合反応全体として、通常、80
〜150℃で1〜20時間程度である。
(A)の重量平均分子量(スチレン換算)は、8000
〜80000程度、特に10000〜40000の範囲
であるのが好ましい。
アクリル樹脂(A)とエステル化反応させるエポキシ樹
脂(B)としては、数平均分子量2000〜1000
0、エポキシ当量2500〜5000の範囲のビスフェ
ノール型エポキシ樹脂であることが好ましく、市販品と
して、例えば、油化シェルエポキシ(株)製の、「エピ
コート1007」、「エピコート1009」、「エピコ
ート1010」;旭チバ社製の、「アラルダイトAER
6099」;及び三井石油化学(株)製の、「エポミッ
クR−309」などを挙げることができる。
(A)と上記エポキシ樹脂(B)とをエステル化反応さ
せることによってカルボキシル基含有反応生成物が得ら
れる。この反応は、例えば、有機溶剤中にて、エステル
化触媒、例えばトリエチルアミン、ジメチルエタノール
アミンなどの第3級アミン類やトリフェニルフォスフィ
ンなどの第4級塩化合物の存在下、例えば80〜120
℃で0.5〜8時間程度加熱反応させることによって行
うことができる。
リル樹脂(A)と上記エポキシ樹脂(B)との配合割合
は、塗装作業性や塗膜性能に応じて適宜選択すればよい
が、樹脂(A)/樹脂(B)の固形分重量比で通常、1
0/90〜40/60、さらには20/80〜30/7
0の範囲内であることが好ましい。
ボキシル基含有反応生成物は、カルボキシル基含有アク
リル樹脂とエポキシ樹脂とがエステル結合したものや4
級塩結合したもの、未反応のエポキシ基を有するアクリ
ル樹脂変性エポキシ樹脂、及び未反応のカルボキシル基
含有アクリル樹脂などが存在するものと推定される。上
記カルボキシル基含有反応生成物は酸価30〜120mg
KOH/g程度の範囲であることが水性媒体中での分散安定
性、得られる被膜の耐水性などの点から好ましく、エポ
キシ基の残存率が0〜40%の範囲内にあることが塗装
作業性、貯蔵安定性の点から好ましい。
性媒体中に中和、分散されるが、中和に用いられる中和
剤としては、アミン類やアンモニアが好適に使用され
る。上記アミン類の代表例としては、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどのアルキ
ルアミン類;ジメチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン、アミノメチルプロパノールなどのアルカノール
アミン類;モルホリンなどの環状アミン類などを挙げる
ことができる。カルボキシル基含有反応生成物の中和程
度は、特に限定されるものではないが、反応生成物中の
カルボキシル基に対して通常0.1〜2.0当量中和の
範囲であることが好ましい。
が、水と有機溶剤との混合物であってもよい。この有機
溶剤としてはカルボキシル基含有反応生成物の水性媒体
中での安定性に支障を来さない、水と混合し得る有機溶
媒である限り、従来公知のものをいずれも使用できる。
上記有機溶媒としては、アルコール系溶剤、セロソルブ
系溶剤及びカルビトール系溶剤などが好ましい。この有
機溶剤の具体例としては、イソプロパノール、ブチルア
ルコール、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン、2−
エチルヘキシルアルコール、シクロヘキサノール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、アセトンなどを挙げ
ることができる。また有機溶剤としては、上記以外の水
と混合しない不活性有機溶剤もカルボキシル基含有反応
生成物の水性媒体中での安定性に支障を来さない範囲で
使用可能であり、この有機溶剤としては、例えばトルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類、メチルエチルケトン等のケトン
類等を挙げることができる。本発明の水性被覆組成物に
おける有機溶剤の量は、環境保護の観点などから20重
量%以下の範囲であることが望ましい。
中に中和、分散するには、常法によればよく、例えば中
和剤を含有する水性媒体中に撹拌下にカルボキシル基含
有反応生成物を徐々に添加する方法、カルボキシル基含
有反応生成物を中和剤によって中和した後、撹拌下に
て、この中和物に水性媒体を添加するか又はこの中和物
を水性媒体中に添加する方法などを挙げることができ
る。
基含有反応生成物が水性媒体中に中和分散された水性樹
脂組成物のみからなっていてもよいが、塗膜性能向上や
塗装性向上、加工時や輸送時の塗膜の傷付き防止などの
目的で、この水性樹脂組成物に必要に応じて、レゾール
型フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂などの架橋剤、界面活性剤、ワックス、消泡剤、顔料
などを適宜加えたものであってもよい。
適用することができ、例えばアルミニウム板、鋼板、ブ
リキ板等の無処理の又は表面処理した金属板、及びこれ
らの金属板にエポキシ系、ビニル系などのプライマーを
塗装した金属板など、ならびにこれらの金属板を缶など
に加工したものなどを挙げることができる。
方法としては、公知の各種の方法、例えばロールコータ
塗装、スプレー塗装、浸漬塗装や電着塗装等が適用でき
る。なかでもスプレー塗装が好ましい。塗膜厚は、用途
によって適宜選択すれば良いが、通常3〜20μm程度
とするのが良い。塗装した塗膜の乾燥条件としては、通
常150〜300℃で15秒〜30分間、さらには20
0〜220℃で30秒〜90秒間の範囲が好ましい。
本発明をさらに具体的に説明する。以下において、
「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」
を意味する。
エポキシ樹脂、エポキシ当量約190)880部、ビス
フェノールA 492部、テトラエチルアンモニウムブ
ロマイド1.23部及びメチルイソブチルケトン152
部を反応容器に仕込み、窒素気流下で140℃に加熱
し、約4時間反応を行って固形分90%のエポキシ樹脂
溶液Bを得た。得られたエポキシ樹脂は、数平均分子量
4700、エポキシ当量3700を有しており、エポキ
シ樹脂溶液Bにジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルを加えて固形分を40%に調整した希釈溶液のガード
ナー粘度はZ6であった。
(6)〜(8)の混合物を160分間かけて一定速度で滴下し
た。滴下終了後、(9)及び(10)の混合物を20分間かけ
て一定速度で滴下した。滴下終了後、100℃に加熱し
1時間保持した。ついで、同温度でt−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート7.5部とn−ブタノー
ル45部との混合物を30分間かけて一定速度で滴下
し、さらに2時間保持して熟成を行った。ついで冷却
し、n−ブタノール1430部及びエチレングリコール
モノブチルエーテル600部を加え、固形分30%のカ
ルボキシル基含有アクリル樹脂溶液A−1を得た。
(4)中のカルボキシル基含有不飽和モノマー(a)の配
合割合は91/300、第二のモノマー成分(6)〜(7)中
の該モノマー(a)の配合割合は584/1050、第
三のモノマー成分(9)中の該モノマー(a)の配合割合
は0/150、である。
量平均分子量約30000を有していた。
ロマトグラフィ(GPC)により、重量平均分子量の値
に対して高分子領域側と低分子領域側とに分別し、それ
ぞれの領域における樹脂酸価を測定した。その結果、こ
の樹脂の重量平均分子量30000以上の高分子領域側
の樹脂酸価が362mgKOH/gで、該分子量30000未
満の低分子領域側の樹脂酸価が230mgKOH/gであっ
た。
(6)〜(8)の混合物を160分間かけて一定速度で滴下し
た。滴下終了後、(9)及び(10)の混合物を20分間かけ
て一定速度で滴下した。滴下終了後、100℃に加熱し
1時間保持して熟成を行った。ついで冷却し、エチレン
グリコールモノブチルエーテル595.2部を加え、固
形分30%のカルボキシル基含有アクリル樹脂溶液A−
2を得た。
(4)中のカルボキシル基含有不飽和モノマー(a)の配
合割合は57.4/100、第二のモノマー成分(6)〜
(7)中の該モノマー(a)の配合割合は267.6/3
50、第三のモノマー成分(9)中の該モノマー(a)の
配合割合は0/50、である。
量平均分子量約10000を有していた。
ロマトグラフィ(GPC)により、重量平均分子量の値
に対して高分子領域側と低分子領域側とに分別し、それ
ぞれの領域における樹脂酸価を測定した。その結果、こ
の樹脂の重量平均分子量10000以上の高分子領域側
の樹脂酸価が477mgKOH/gで、該分子量10000未
満の低分子領域側の樹脂酸価が341mgKOH/gであっ
た。
(6)〜(8)の混合物を135分間かけて一定速度で滴下し
た。滴下終了後、(9)〜(11)の混合物を35分間かけて
一定速度で滴下した。滴下終了後、(12)及び(13)の混合
物を20分間かけて一定速度で滴下した。滴下終了後、
100℃に加熱し1時間保持して熟成を行った。ついで
冷却し、エチレングリコールモノブチルエーテル45
6.7部を加え、固形分30%のカルボキシル基含有ア
クリル樹脂溶液A−3を得た。
(4)中のカルボキシル基含有不飽和モノマー(a)の配
合割合は50/100、第二のモノマー成分(6)〜(7)中
の該モノマー(a)の配合割合は225/300、第三
のモノマー成分(9)〜(10)中の該モノマー(a)の配合
割合は50/75、第四のモノマー成分(12)中の該モノ
マー(a)の配合割合は0/25、である。
量平均分子量約10000を有していた。
ロマトグラフィ(GPC)により、重量平均分子量の値
に対して高分子領域側と低分子領域側とに分別し、それ
ぞれの領域における樹脂酸価を測定した。その結果、こ
の樹脂の重量平均分子量10000以上の高分子領域側
の樹脂酸価が493mgKOH/gで、該分子量10000未
満の低分子領域側の樹脂酸価が328mgKOH/gであっ
た。
(5)の混合物を180分間かけて一定速度で滴下した。
滴下終了後、100℃に加熱し1時間保持した。つい
で、同温度でt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート7.5部とn−ブタノール45部との混合物を
30分間かけて一定速度で滴下し、さらに2時間保持し
て熟成した。反応終了後、n−ブタノール1430部及
びエチレングリコールモノブチルエーテル600部を加
え、固形分30%のカルボキシル基含有アクリル樹脂溶
液A−4(比較用)を得た。
カルボキシル基含有不飽和モノマー(a)の配合割合は
675/1500、である。
量平均分子量約30000を有していた。
ロマトグラフィ(GPC)により、重量平均分子量の値
に対して高分子領域側と低分子領域側とに分別し、それ
ぞれの領域における樹脂酸価を測定した。その結果、こ
の樹脂の重量平均分子量30000以上の高分子領域側
の樹脂酸価が298mgKOH/gで、該分子量30000未
満の低分子領域側の樹脂酸価が285mgKOH/gであっ
た。
(6)〜(8)の混合物を180分間かけて一定速度で滴下し
た。滴下終了後、100℃に加熱し1時間保持した。つ
いで、同温度でt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート7.5部とn−ブタノール45部との混合物
を30分間かけて一定速度で滴下し、さらに2時間保持
して熟成した。ついで冷却し、n−ブタノール1430
部及びエチレングリコールモノブチルエーテル600部
を加え、固形分30%のカルボキシル基含有アクリル樹
脂溶液A−5(比較用)を得た。
(4)中のカルボキシル基含有不飽和モノマー(a)の配
合割合は91/300、第二のモノマー成分(6)〜(7)中
の該モノマー(a)の配合割合は584/1200、で
ある。
量平均分子量約30000を有していた。
ロマトグラフィ(GPC)により、重量平均分子量の値
に対して高分子領域側と低分子領域側とに分別し、それ
ぞれの領域における樹脂酸価を測定した。その結果、こ
の樹脂の重量平均分子量30000以上の高分子領域側
の樹脂酸価が317mgKOH/gで、該分子量30000未
満の低分子領域側の樹脂酸価が272mgKOH/gであっ
た。
(5)の混合物を180分間かけて一定速度で滴下した。
滴下終了後、100℃に加熱し1時間保持して熟成し
た。ついで冷却し、エチレングリコールモノブチルエー
テル595.2部を加え、固形分30%のカルボキシル
基含有アクリル樹脂溶液A−6(比較用)を得た。
カルボキシル基含有不飽和モノマー(a)の配合割合は
325/500、である。
量平均分子量約10000を有していた。
ロマトグラフィ(GPC)により、重量平均分子量の値
に対して高分子領域側と低分子領域側とに分別し、それ
ぞれの領域における樹脂酸価を測定した。その結果、こ
の樹脂の重量平均分子量10000以上の高分子領域側
の樹脂酸価が432mgKOH/gで、該分子量10000未
満の低分子領域側の樹脂酸価が393mgKOH/gであっ
た。
に溶解させ、同温度で(3)を入れ、30分経過後、(4)を
添加して20分間撹拌し、ついで(5)及び(6)の混合物を
1時間かけて加え、固形分25%の水性樹脂分散物C−
1を得た。
生成物のエポキシ基残存率は0%、樹脂酸価は46mgKO
H/gであった。
の水性樹脂分散物の製造 製造例8において、下記の原料を用いる以外は製造例8
と同様に行い固形分25%の水性樹脂分散物C−2を得
た。
キシ基残存率は0%、樹脂酸価は113mgKOH/gであっ
た。
物の水性樹脂分散物の製造 製造例8において、下記の原料を用いる以外は製造例8
と同様に行い固形分25%の水性樹脂分散物C−3を得
た。
キシ基残存率は0%、樹脂酸価は113mgKOH/gであっ
た。
応生成物の水性樹脂分散物の製造 製造例8において、アクリル樹脂溶液A−1のかわりに
製造例5で得た固形分30%のアクリル樹脂溶液A−4
を用いる以外は製造例8と同様に行って固形分25%の
水性樹脂分散物C−4(比較用)を得た。
生成物のエポキシ基残存率は0%、樹脂酸価は46mgKO
H/gであった。
応生成物の水性樹脂分散物の製造 製造例8において、アクリル樹脂溶液A−1のかわりに
製造例6で得た固形分30%のアクリル樹脂溶液A−5
を用いる以外は製造例8と同様に行って固形分25%の
水性樹脂分散物C−5(比較用)を得た。
生成物のエポキシ基残存率は0%、樹脂酸価は46mgKO
H/gであった。
応生成物の水性樹脂分散物の製造 製造例9において、アクリル樹脂溶液A−2のかわりに
製造例7で得た固形分30%のアクリル樹脂溶液A−6
を用いる以外は製造例9と同様に行って固形分25%の
水性樹脂分散物C−6(比較用)を得た。
生成物のエポキシ基残存率は0%、樹脂酸価は113mg
KOH/gであった。
性被覆組成物を得た。
製造例9で得た水性樹脂分散物C−2を使用する以外は
実施例1と同様に行い、本発明水性被覆組成物を得た。
製造例10で得た水性樹脂分散物C−3を使用する以外
は実施例1と同様に行い、本発明水性被覆組成物を得
た。
製造例11で得た水性樹脂分散物C−4を使用する以外
は実施例1と同様に行い、比較用水性被覆組成物を得
た。
製造例12で得た水性樹脂分散物C−5を使用する以外
は実施例1と同様に行い、比較用水性被覆組成物を得
た。
製造例13で得た水性樹脂分散物C−6を使用する以外
は実施例1と同様に行い、比較用水性被覆組成物を得
た。
覆組成物について、以下の様にして性能試験を行った。
のアルミニウム製DI缶(厚さ0.3mm)の内面に1
缶当りの該組成物の塗布量(固形分換算)が約90〜1
00mg(乾燥膜厚で約4μm)となるようにスプレー
塗装し、200℃で60秒間焼付け、内面塗装缶を作成
した。得られた内面塗装缶について、塗膜の被覆性、衝
撃加工性、耐レトルト性及びフレーバー性を調べた。ま
た、1缶当りの塗布量(固形分換算)が約150〜16
0mg(乾燥膜厚で約6μm)となるようにスプレー塗
装する以外は、上記と同様にして内面塗装缶を作成し、
硬化塗膜のワキ(発泡)の程度を調べた。
入れ、電解液中にカーボン電極を入れ、この電極と缶外
面アルミニウムとの間に6.5Vの電圧を6秒間印加し
た時の通電値(ERV値)を測定することにより、塗装
された缶内面の被覆程度を調べた。20缶についてER
V値を測定し、その平均値により下記基準で評価した。
ることを、○は1mA以上5mA未満で被覆性が良好で
あることを、△は5mA以上50mA未満で被覆性がや
や不良であることを、×は50mA以上で被覆性が不良
であることを、それぞれ示す。
ついて塗面を外側にして二つ折りにし試料とした。特殊
ハゼ折り型デュポン衝撃試験機を用い、試料の折曲げ部
の間に厚さ0.3mmのアルミニウム板を2枚挟み、試
料の折曲げ部に接触面が平らな重さ1kgの鉄の重りを
高さ50cmの距離だけ落下させて折曲げ部に衝撃を加
えた後、折曲げ先端部に印加電圧6.5Vで6秒間通電
し、折曲げ先端部20mm幅の電流値を測定した。その
電流値により下記基準で評価した。
であることを、○は5mA以上15mA未満で衝撃加工
性が良好であることを、×は15mA以上で衝撃加工性
が不良であることを、それぞれ示す。
中にて125℃、30分の加熱処理をし、塗面外観を観
察するとともに、塗面にセロハン粘着テープを貼付け、
瞬時に剥した時の塗面状態を観察し、下記基準で評価し
た。
いことを、○はわずかに白化があるが塗膜の剥離はない
ことを、×は塗膜の剥離がみられることを、それぞれ示
す。
理した水道水を350ml充填し巻締を行い、100
℃、30分の殺菌処理後、20℃で6ケ月間保存した
後、缶内の溶液について風味試験を実施し下記基準によ
り評価した。
は風味にごくわずかに変化を感じることを、△は風味に
少し変化を感じることを、×は風味に著しい変化を感じ
ることを、それぞれ示す。
塗布量が約150〜160mgとなるようにスプレー塗
装し焼き付けた内面塗装缶の塗面のワキ(発泡)の程度
を目視で観察し、下記基準で評価した。
小さなワキがわずかに発生していることを、△は小さな
ワキが著しく発生していることを、×は大きなワキが著
しく発生していることを、それぞれ示す。
とカルボキシル基含有アクリル樹脂とをエステル化反応
させてなる生成物樹脂を中和し、水性媒体中に分散して
なる水性被覆組成物において、この反応に使用するカル
ボキシル基含有アクリル樹脂として、その分子量分布の
高分子領域側の樹脂酸価が低分子領域側の樹脂酸価より
も80mgKOH/g以上高いものを使用したことによって、
加工性、耐食性、耐水性、フレーバー性等を損なうこと
なく、しかもスプレー塗装などの塗装時において薄膜で
あっても塗膜の均一被覆性が極めて良好で耐ワキ性や耐
タレ性にも優れ、缶内面用として極めて好適である。ま
た、本発明の被覆組成物は水性であるので、環境保全、
安全衛生上有利である。
Claims (10)
- 【請求項1】カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
(a)とその他の重合性不飽和モノマー(b)とを構成
モノマー成分とするカルボキシル基含有アクリル樹脂
(A)とエポキシ樹脂(B)とをエステル化反応させて
なるカルボキシル基含有反応生成物が、水性媒体中に中
和、分散されている水性被覆組成物であって、該アクリ
ル樹脂(A)において、該アクリル樹脂(A)の重量平
均分子量の値以上の高分子領域側の樹脂酸価が該値未満
の低分子領域側の樹脂酸価よりも80mgKOH/g以上大き
いことを特徴とする水性被覆組成物。 - 【請求項2】カルボキシル基含有アクリル樹脂(A)
が、該アクリル樹脂(A)の構成モノマー成分を2個以
上のモノマー成分に分割し、該分割した第一のモノマー
成分の存在下に、残りの分割したモノマー成分を第二の
モノマー成分から順次添加して重合する多段階の重合を
行って得たものであって、最終段階に配合するモノマー
成分におけるカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
(a)の配合割合が最終段階より前に配合する各段階の
モノマー成分合計中の該モノマー(a)の配合割合より
少ないことを特徴とする請求項1記載の水性被覆組成
物。 - 【請求項3】カルボキシル基含有アクリル樹脂(A)
が、該アクリル樹脂(A)の構成モノマー成分を3又は
4個のモノマー成分に分割し、第一のモノマー成分を反
応温度に加熱し次いで第二のモノマー成分から順次添加
して多段階に重合を行って得たものであって、第一のモ
ノマー成分の量が全モノマー成分の10〜50重量%で
あり、3個のモノマー成分に分割したときは第一のモノ
マー成分と第二のモノマー成分との両者中のカルボキシ
ル基含有重合性不飽和モノマー(a)の配合割合より第
三のモノマー成分中の該モノマー(a)の配合割合が低
いか又は0であり、4個のモノマー成分に分割したとき
は第三のモノマー成分中の該モノマー(a)の配合割合
より第四のモノマー成分中の該モノマー(a)の配合割
合が低いか又は0であることを特徴とする請求項1又は
2記載の水性被覆組成物。 - 【請求項4】カルボキシル基含有アクリル樹脂(A)
が、樹脂酸価200〜520mgKOH/gのものである請求
項1〜3のいずれかに記載の水性被覆組成物。 - 【請求項5】カルボキシル基含有アクリル樹脂(A)
が、重量平均分子量8000〜80000のものである
請求項1〜4のいずれかに記載の水性被覆組成物。 - 【請求項6】カルボキシル基含有アクリル樹脂(A)
が、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(a)3
0〜80重量%とその他の重合性不飽和モノマー(b)
70〜20重量%とを構成モノマー成分とすることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水性被覆組成
物。 - 【請求項7】カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
(a)がメタクリル酸であり、その他の重合性不飽和モ
ノマー(b)がスチレンとアクリル酸エチルとの混合物
であって両者の割合が、前者/後者の重量比で99.1/0.1
〜40/60であることを特徴とする請求項6に記載の水性
被覆組成物。 - 【請求項8】エポキシ樹脂(B)が、数平均分子量20
00〜10000、エポキシ当量2500〜5000の
範囲のビスフェノール型エポキシ樹脂であることを特徴
とする請求項1〜7のいずれかに記載の水性被覆組成
物。 - 【請求項9】カルボキシル基含有アクリル樹脂(A)と
エポキシ樹脂(B)とをエステル化反応させてなるカル
ボキシル基含有反応生成物のほかに、更に架橋剤を含有
することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
水性被覆組成物。 - 【請求項10】カルボキシル基含有重合性不飽和モノマ
ー(a)とその他の重合性不飽和モノマー(b)とを構
成モノマー成分とするカルボキシル基含有アクリル樹脂
(A)とエポキシ樹脂(B)とをエステル化反応させて
なるカルボキシル基含有反応生成物が、水性媒体中に中
和、分散されている水性被覆組成物の製造法において、
該アクリル樹脂(A)の重量平均分子量の値以上の高分
子領域側の樹脂酸価が該値未満の低分子領域側の樹脂酸
価よりも80mgKOH/g以上大きくなるように、該アクリ
ル樹脂(A)を、該アクリル樹脂(A)の構成モノマー
成分を2個以上のモノマー成分に分割し、該分割した第
一のモノマー成分の存在下に、残りの分割したモノマー
成分を第二のモノマー成分から順次添加して重合する多
段階の重合であって、最終段階に配合するモノマー成分
におけるカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
(a)の配合割合が最終段階より前に配合する各段階の
モノマー成分合計中の該モノマー(a)の配合割合より
少なくなるように重合して製造することを特徴とする水
性被覆組成物の製造法。
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