JPH0978420A - 伸縮性編物及びその製造方法 - Google Patents
伸縮性編物及びその製造方法Info
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- JPH0978420A JPH0978420A JP7254584A JP25458495A JPH0978420A JP H0978420 A JPH0978420 A JP H0978420A JP 7254584 A JP7254584 A JP 7254584A JP 25458495 A JP25458495 A JP 25458495A JP H0978420 A JPH0978420 A JP H0978420A
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- JP
- Japan
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- fabric
- knitted fabric
- knit
- stretchable
- polyurethane
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は表面風合いに優れ、伸縮性があ
り、伸縮回復率の大きい伸縮性編物を安価に提供するに
ある。 【解決手段】本発明の伸縮性編物は熱可塑性合成繊維編
物とエラストマー不織布からなる積層物であり、両者の
接合部分はエラストマーが溶融し、熱可塑性編物の断面
の少なくとも１／４以上、３／４以下の厚さまで進入
し、熱可塑性編物は溶融せずその形態を保持している伸
縮性編物である。
り、伸縮回復率の大きい伸縮性編物を安価に提供するに
ある。 【解決手段】本発明の伸縮性編物は熱可塑性合成繊維編
物とエラストマー不織布からなる積層物であり、両者の
接合部分はエラストマーが溶融し、熱可塑性編物の断面
の少なくとも１／４以上、３／４以下の厚さまで進入
し、熱可塑性編物は溶融せずその形態を保持している伸
縮性編物である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はディスポーザブル紙
おむつ、テープ等の伸縮性部分ほかに用いられる伸縮性
物品に関する。
おむつ、テープ等の伸縮性部分ほかに用いられる伸縮性
物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】紙おむつのウエスト部分等に伸縮性を保
持するため、ゴムやスパンデックスの紐等を縫いつけた
ものは既に上市されている。しかし、縫製上工数が多く
なり、経済的には不利であった。
持するため、ゴムやスパンデックスの紐等を縫いつけた
ものは既に上市されている。しかし、縫製上工数が多く
なり、経済的には不利であった。
【０００３】このような用途に、伸縮性の不織布や編物
を使う事も提案されている。不織布では鐘紡（株）から
商標名「エスパンシオーネ」が市販されている。これは
ポリウレタンのメルトブロー不織布であり、縦横共に３
００％以上の伸度があり、５０％伸長回復率は９０％以
上ある。しかし、原料に高価なポリウレタンを使用する
ためディスポーザブル用途としては、特殊な用途にのみ
限定されていた。
を使う事も提案されている。不織布では鐘紡（株）から
商標名「エスパンシオーネ」が市販されている。これは
ポリウレタンのメルトブロー不織布であり、縦横共に３
００％以上の伸度があり、５０％伸長回復率は９０％以
上ある。しかし、原料に高価なポリウレタンを使用する
ためディスポーザブル用途としては、特殊な用途にのみ
限定されていた。
【０００４】コストを低減するために他のルーズな不織
布または編織物と積層することが考えられる。例えば特
開平６ー２９３１１７号公報にはこの不織布と類似の不
織布とポリウレタンの積層品の実施例が記載されてい
る。しかし、この例では引張強力を向上するために目付
けが１０００ｇ／ｍ2 と異常に厚い不織布を使用する必
要があり、経済的にも、風合い的にも不利であった。ま
た、特殊な溶剤を接着に用いるため環境的に好ましくな
く、経済的にも不利である。
布または編織物と積層することが考えられる。例えば特
開平６ー２９３１１７号公報にはこの不織布と類似の不
織布とポリウレタンの積層品の実施例が記載されてい
る。しかし、この例では引張強力を向上するために目付
けが１０００ｇ／ｍ2 と異常に厚い不織布を使用する必
要があり、経済的にも、風合い的にも不利であった。ま
た、特殊な溶剤を接着に用いるため環境的に好ましくな
く、経済的にも不利である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は表面風
合いに優れ、伸縮性があり、伸縮回復率の大きい伸縮性
編物を安価に提供するにある。
合いに優れ、伸縮性があり、伸縮回復率の大きい伸縮性
編物を安価に提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは課題を解決
するため、積層物の積層方法について研究を行い、本発
明の完成に至った。本発明の伸縮性編物は熱可塑性合成
繊維編物とエラストマー不織布からなる積層物であり、
両者の接合部分はエラストマーが溶融し、熱可塑性編物
の断面の少なくとも１／４以上、３／４以下の厚さまで
進入し、熱可塑性編物は溶融せずその形態を保持してい
る伸縮性編物である。
するため、積層物の積層方法について研究を行い、本発
明の完成に至った。本発明の伸縮性編物は熱可塑性合成
繊維編物とエラストマー不織布からなる積層物であり、
両者の接合部分はエラストマーが溶融し、熱可塑性編物
の断面の少なくとも１／４以上、３／４以下の厚さまで
進入し、熱可塑性編物は溶融せずその形態を保持してい
る伸縮性編物である。
【０００７】本発明に用いる伸縮性基布としては伸縮性
の不織布および編物があり、その目付けは大き過ぎると
経済的に好ましくない。また、小さすぎると必要な伸長
応力が得られない。用途により異なるが適宜選択する必
要がある。この伸縮性基布の１例としてポリウレタン不
織布がある。このポリウレタン不織布としては例えば鐘
紡（株）製の商標名「エスパンシオーネ」がある。この
不織布は主として伸長応力の向上のため用いられ、目付
けが１５ｇ／ｍ2 以上あれば５０％伸長応力を２５ｇ／
cm以上にすることができ、目的を達する。
の不織布および編物があり、その目付けは大き過ぎると
経済的に好ましくない。また、小さすぎると必要な伸長
応力が得られない。用途により異なるが適宜選択する必
要がある。この伸縮性基布の１例としてポリウレタン不
織布がある。このポリウレタン不織布としては例えば鐘
紡（株）製の商標名「エスパンシオーネ」がある。この
不織布は主として伸長応力の向上のため用いられ、目付
けが１５ｇ／ｍ2 以上あれば５０％伸長応力を２５ｇ／
cm以上にすることができ、目的を達する。
【０００８】一方、伸縮性基布に積層する編地には伸縮
性のある丸編地、経編地を使用する。伸縮性は１方向に
残っていれば良く、編地に経編地を使用すると１方向の
み伸縮性のある本発明の伸縮性編物を製造できる。これ
らの編地原糸は、ナイロンが引裂強度保持の上で好まし
いが、価格の廉価なポリエチレンテレフタレートでも良
い。丸編地は上記の繊維以外に天然繊維、再生繊維、合
成繊維、およびそれらの混紡された紡績糸、フィラメン
ト、加工糸等を用いることができる。加工糸を用いると
編地の伸縮性がさらに増大するのでより好ましい。編地
の目付けは用途により選定すると良いが、およそ３０ｇ
／ｍ2 以上あれば操業上、支障なく使用できる。
性のある丸編地、経編地を使用する。伸縮性は１方向に
残っていれば良く、編地に経編地を使用すると１方向の
み伸縮性のある本発明の伸縮性編物を製造できる。これ
らの編地原糸は、ナイロンが引裂強度保持の上で好まし
いが、価格の廉価なポリエチレンテレフタレートでも良
い。丸編地は上記の繊維以外に天然繊維、再生繊維、合
成繊維、およびそれらの混紡された紡績糸、フィラメン
ト、加工糸等を用いることができる。加工糸を用いると
編地の伸縮性がさらに増大するのでより好ましい。編地
の目付けは用途により選定すると良いが、およそ３０ｇ
／ｍ2 以上あれば操業上、支障なく使用できる。
【０００９】ポリウレタン不織布の替わりに他のエラス
トマー、例えばポリブチレンテレフタレートとポリブタ
ンジオールのブロックコポリマーおよびこの変性物、か
らなる不織布を基布として用いることもできる。この場
合、目付けが２０ｇ／ｍ2 以上あれば５０％伸長応力を
２５ｇ／cm以上にすることができる。
トマー、例えばポリブチレンテレフタレートとポリブタ
ンジオールのブロックコポリマーおよびこの変性物、か
らなる不織布を基布として用いることもできる。この場
合、目付けが２０ｇ／ｍ2 以上あれば５０％伸長応力を
２５ｇ／cm以上にすることができる。
【００１０】この様に、伸縮性基布に用いる不織布、及
び編織物の材料は例えばジフェニルメタン・ジイソシア
ネートやトリレン・ジイソシアネートのジイソシアネー
トとエステル、エーテル、カーボネート系ポリオールと
ブタンジオール等の鎖伸長剤からなるポリウレタンや、
ポリエチレンオキサイドとポリエチレンテレフタレート
のブロック共重合体等のエステル系エラストマーや、天
然ゴム等のゴム類が選択できる。しかし、伸縮回復性の
点ではポリウレタンがよい。現在では、上記ポリウレタ
ン不織布「エスパンシオーネ」が安定して工業生産され
ているため、入手し易い。
び編織物の材料は例えばジフェニルメタン・ジイソシア
ネートやトリレン・ジイソシアネートのジイソシアネー
トとエステル、エーテル、カーボネート系ポリオールと
ブタンジオール等の鎖伸長剤からなるポリウレタンや、
ポリエチレンオキサイドとポリエチレンテレフタレート
のブロック共重合体等のエステル系エラストマーや、天
然ゴム等のゴム類が選択できる。しかし、伸縮回復性の
点ではポリウレタンがよい。現在では、上記ポリウレタ
ン不織布「エスパンシオーネ」が安定して工業生産され
ているため、入手し易い。
【００１１】編物のみからなる伸縮性基布を製造するた
めの伸縮素材としてポリウレタンがあるが、一般的には
ポリウレタンそのものは平滑性に乏しく、編物にし難
い。ポリウレタンにカバリングした糸を用いてもよい
が、コスト的に好ましくない。一方、芯鞘形のポリウレ
タン糸は編み織り性に優れている。ポリウレタンの芯鞘
形繊維としては鐘紡（株）製の「ニューノバック」があ
る。これは芯にポリウレタンを、鞘にナイロンを用いて
いる。芯のポリウレタンは極めて薄いナイロンの鞘で覆
われている。ポリウレタンは収縮し、ナイロンは収縮し
ないため、この糸の製造時にポリウレタンが伸長された
分だけナイロンの薄い皮は垂んだ状態で芯のポリウレタ
ンを被覆している。この糸は表面がナイロンであるた
め、ポリウレタンと異なり、表面摩擦は一般的な繊維と
変わらず、編み立て性が良く好ましい。この糸はそれ自
体、伸縮するため一般的な織編物に製造し、伸縮性基布
として使用できる。コスト的には編物が好ましい。目付
けが１５ｇ／ｍ2 以上あれば５０％伸長応力を２５ｇ／
cm以上にすることができる。
めの伸縮素材としてポリウレタンがあるが、一般的には
ポリウレタンそのものは平滑性に乏しく、編物にし難
い。ポリウレタンにカバリングした糸を用いてもよい
が、コスト的に好ましくない。一方、芯鞘形のポリウレ
タン糸は編み織り性に優れている。ポリウレタンの芯鞘
形繊維としては鐘紡（株）製の「ニューノバック」があ
る。これは芯にポリウレタンを、鞘にナイロンを用いて
いる。芯のポリウレタンは極めて薄いナイロンの鞘で覆
われている。ポリウレタンは収縮し、ナイロンは収縮し
ないため、この糸の製造時にポリウレタンが伸長された
分だけナイロンの薄い皮は垂んだ状態で芯のポリウレタ
ンを被覆している。この糸は表面がナイロンであるた
め、ポリウレタンと異なり、表面摩擦は一般的な繊維と
変わらず、編み立て性が良く好ましい。この糸はそれ自
体、伸縮するため一般的な織編物に製造し、伸縮性基布
として使用できる。コスト的には編物が好ましい。目付
けが１５ｇ／ｍ2 以上あれば５０％伸長応力を２５ｇ／
cm以上にすることができる。
【００１２】一般的には伸縮性編物の製造に際し、伸縮
性基布と編地を張り合わせるために接着剤を使用する。
例えばポリウレタン系、エバ系等の柔軟性に富んだ接着
剤を用いる。しかし、本発明では接着剤を使用しない。
性基布と編地を張り合わせるために接着剤を使用する。
例えばポリウレタン系、エバ系等の柔軟性に富んだ接着
剤を用いる。しかし、本発明では接着剤を使用しない。
【００１３】本発明では接着方法として型押しに使用す
るエンボス加工方法を使用する。ここで、編地が接着の
際に溶融しない温度を加工温度に設定する。編地の溶融
温度の少なくとも２０℃以下、好ましくは３０℃以下で
あり、伸縮性基布の見かけの溶融温度より上の加工温度
である。伸縮性基布の見かけの溶融温度はポリマー組成
により異なる。見かけの溶融温度は温度と圧力によって
左右される。従って、エンボスの形状が異なると圧力分
布も異なり、伸縮性基布の溶融状況も異なってくる。即
ち、見かけの溶融温度は常圧で測定した融点より低温に
なる。本発明の接着強力は伸縮性基布が見かけ上溶融
し、編地の組織内に入り込み、一部はフィルム状または
塊状になり、編地を部分的に包埋することにより生じ
る。
るエンボス加工方法を使用する。ここで、編地が接着の
際に溶融しない温度を加工温度に設定する。編地の溶融
温度の少なくとも２０℃以下、好ましくは３０℃以下で
あり、伸縮性基布の見かけの溶融温度より上の加工温度
である。伸縮性基布の見かけの溶融温度はポリマー組成
により異なる。見かけの溶融温度は温度と圧力によって
左右される。従って、エンボスの形状が異なると圧力分
布も異なり、伸縮性基布の溶融状況も異なってくる。即
ち、見かけの溶融温度は常圧で測定した融点より低温に
なる。本発明の接着強力は伸縮性基布が見かけ上溶融
し、編地の組織内に入り込み、一部はフィルム状または
塊状になり、編地を部分的に包埋することにより生じ
る。
【００１４】エンボスの形状は雄雌型になっていても良
い。金型のクリアランスは大きめに取る方がローラー巻
付が少なく、好ましい。同じ意味から、凸ローラーとフ
ラット金属ローラーの組合せのエンボスが好ましい。
い。金型のクリアランスは大きめに取る方がローラー巻
付が少なく、好ましい。同じ意味から、凸ローラーとフ
ラット金属ローラーの組合せのエンボスが好ましい。
【００１５】エンボスの模様はドットでも筋でも格子で
も良い。またこれらの組合せでも良い。風合い上はドッ
ト模様が好ましい。エンボス面積が大きくなるほど、接
着強力は大きくなるが、風合いはフィルムに似て硬くな
るので注意を要する。従って、用途により適宜選択する
のが良い。
も良い。またこれらの組合せでも良い。風合い上はドッ
ト模様が好ましい。エンボス面積が大きくなるほど、接
着強力は大きくなるが、風合いはフィルムに似て硬くな
るので注意を要する。従って、用途により適宜選択する
のが良い。
【００１６】本発明は接合部分のエラストマーが溶融
し、熱可塑性編物の断面の少なくとも１／４以上、３／
４以下の厚さまで進入し、熱可塑性編物は溶融せずその
形態を保持している。この測定は走査型電子顕微鏡（以
下ＳＥＭと記す）によるクロスセクション写真によって
行った。エラストマーの進入が１／４未満では接着強力
が弱く、容易に剥離した。エラストマーの進入が３／４
を越えるとフィルム的になり、風合いが硬くなりすぎ
た。
し、熱可塑性編物の断面の少なくとも１／４以上、３／
４以下の厚さまで進入し、熱可塑性編物は溶融せずその
形態を保持している。この測定は走査型電子顕微鏡（以
下ＳＥＭと記す）によるクロスセクション写真によって
行った。エラストマーの進入が１／４未満では接着強力
が弱く、容易に剥離した。エラストマーの進入が３／４
を越えるとフィルム的になり、風合いが硬くなりすぎ
た。
【００１７】上記の本発明の伸縮性編物は染色すること
も可能であり、一般的な浸染、プリントができる。ま
た、原着伸縮性基布を用いることもできる。さらには、
抗菌剤を混合した伸縮性基布や編物を用いることによ
り、抗菌性能を付与することもできる。また、撥水加工
や、消臭加工等を行った伸縮性基布や編物を用いること
により、撥水性や、消臭性の機能を付与することもでき
る。
も可能であり、一般的な浸染、プリントができる。ま
た、原着伸縮性基布を用いることもできる。さらには、
抗菌剤を混合した伸縮性基布や編物を用いることによ
り、抗菌性能を付与することもできる。また、撥水加工
や、消臭加工等を行った伸縮性基布や編物を用いること
により、撥水性や、消臭性の機能を付与することもでき
る。
【００１８】
【発明の効果】本発明の伸縮性編物はエラストマーによ
り伸縮性、特に伸縮回復率に優れ、編地等により引裂
き、引張等の機械的物性に優れている。また、積層する
際に接着剤を用いない。従って、製造工程も単純であ
り、初期設備投資、運転コストも廉価である。
り伸縮性、特に伸縮回復率に優れ、編地等により引裂
き、引張等の機械的物性に優れている。また、積層する
際に接着剤を用いない。従って、製造工程も単純であ
り、初期設備投資、運転コストも廉価である。
【００１９】
【実施例】さら、詳細は実施例にて説明する。伸縮性不
織布等の伸縮性等の測定はＪＩＳの編物、芯地の不織布
の規格に準じて測定した。 実施例１ 鐘紡（株）製ナイロンＳＤ３０ｄ／４ｆを天竺丸編地に
編み、縦１８本、横１９本／インチに軽く熱セットし
た。この編地の縦、横の引裂強度はそれぞれ０．５５k
g、０．５２kg、目付けは５０ｇ／ｍ2 であった。引張
伸度は縦、横それぞれ１４１％、１３５％であった。
織布等の伸縮性等の測定はＪＩＳの編物、芯地の不織布
の規格に準じて測定した。 実施例１ 鐘紡（株）製ナイロンＳＤ３０ｄ／４ｆを天竺丸編地に
編み、縦１８本、横１９本／インチに軽く熱セットし
た。この編地の縦、横の引裂強度はそれぞれ０．５５k
g、０．５２kg、目付けは５０ｇ／ｍ2 であった。引張
伸度は縦、横それぞれ１４１％、１３５％であった。
【００２０】この編地に鐘紡（株）製のポリウレタン不
織布商標名「エスパンシオーネ」の目付け５０ｇ／ｍ2
を幅０．３mmの熱融着部、直交する格子の大きさが４mm
角である深さ０．５mmの金属加熱エンボスローラーとフ
ラットなクロムメッキ金属ローラーで圧着して積層し
た。加熱ローラーの温度は１７０℃で行い、ナイロンが
加熱ローラーに接するように積層し、ゲージ圧２０kg／
cm2 で圧着した。
織布商標名「エスパンシオーネ」の目付け５０ｇ／ｍ2
を幅０．３mmの熱融着部、直交する格子の大きさが４mm
角である深さ０．５mmの金属加熱エンボスローラーとフ
ラットなクロムメッキ金属ローラーで圧着して積層し
た。加熱ローラーの温度は１７０℃で行い、ナイロンが
加熱ローラーに接するように積層し、ゲージ圧２０kg／
cm2 で圧着した。
【００２１】本発明の伸縮性編物の引裂強度は縦、横そ
れぞれ０．８５kg、０．７８kgであった。また、５０％
引張伸長回復率は縦、横それぞれ８９％、９０％であっ
た。ＳＥＭでクロスセクションを写真撮影すると接合部
分では編地にポリウレタンが１／２〜２／３の厚さまで
進入していた。５０％伸縮を１００回繰り返しても、編
地と不織布は剥離しなかった。ポリウレタンは接合部分
で一部分はフィルム化していたが、大部分は繊維形状が
認められた。風合いは柔らかく、好ましかった。
れぞれ０．８５kg、０．７８kgであった。また、５０％
引張伸長回復率は縦、横それぞれ８９％、９０％であっ
た。ＳＥＭでクロスセクションを写真撮影すると接合部
分では編地にポリウレタンが１／２〜２／３の厚さまで
進入していた。５０％伸縮を１００回繰り返しても、編
地と不織布は剥離しなかった。ポリウレタンは接合部分
で一部分はフィルム化していたが、大部分は繊維形状が
認められた。風合いは柔らかく、好ましかった。
【００２２】金属ローラーの加熱温度を２００℃に上げ
ると、ポリウレタンは融着が進み、クロスセクション写
真で編地の３／４を越え、一部は編地の厚さまで進入し
ていた。この参考例では風合いがフィルムライクにな
り、硬くなりすぎた。
ると、ポリウレタンは融着が進み、クロスセクション写
真で編地の３／４を越え、一部は編地の厚さまで進入し
ていた。この参考例では風合いがフィルムライクにな
り、硬くなりすぎた。
【００２３】また、金属ローラーの加熱温度が１７０℃
でもポリウレタンとナイロンを逆に積層し、ポリウレタ
ンが加熱ローラーに接するようにするとポリウレタンが
金属エンボスローラーに巻上がり、操業できなかった。
でもポリウレタンとナイロンを逆に積層し、ポリウレタ
ンが加熱ローラーに接するようにするとポリウレタンが
金属エンボスローラーに巻上がり、操業できなかった。
【００２４】実施例２ 実施例１の鐘紡（株）製ナイロンＳＤ３０ｄ／４ｆを用
いた天竺丸編地に変えて、鐘紡（株）製ナイロンＳＤ５
０ｄ／１６ｆを用いトリコットを編み、縦２０本、横１
９本／インチに縦方向にテンションを掛け、熱セットし
た。横方向は幅入れを行い、伸度を持たせた編地にし
た。この編地の目付は８２ｇ／ｍ2 、縦、横の引張強度
はそれぞれ０．８９kg／cm、０．７８kg／cmであった。
引張伸度は縦、横それぞれ１３％、１２３％であった。
いた天竺丸編地に変えて、鐘紡（株）製ナイロンＳＤ５
０ｄ／１６ｆを用いトリコットを編み、縦２０本、横１
９本／インチに縦方向にテンションを掛け、熱セットし
た。横方向は幅入れを行い、伸度を持たせた編地にし
た。この編地の目付は８２ｇ／ｍ2 、縦、横の引張強度
はそれぞれ０．８９kg／cm、０．７８kg／cmであった。
引張伸度は縦、横それぞれ１３％、１２３％であった。
【００２５】以降、実施例１に準じて本発明を進めた。
得られた伸縮性編物の接合部分のクロスセクションはポ
リウレタンが１／３〜１／２の厚さまで進入していた。
５０％伸縮を１００回繰り返しても、編地と不織布は剥
離しなかった。本発明の伸縮性編物の引張強度は縦、横
それぞれ１．３５kg／cm、１．２８kg／cmであった。ま
た、横方向の５０％引張伸長回復率は９０％であった。
得られた伸縮性編物の接合部分のクロスセクションはポ
リウレタンが１／３〜１／２の厚さまで進入していた。
５０％伸縮を１００回繰り返しても、編地と不織布は剥
離しなかった。本発明の伸縮性編物の引張強度は縦、横
それぞれ１．３５kg／cm、１．２８kg／cmであった。ま
た、横方向の５０％引張伸長回復率は９０％であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ０６Ｍ 17/00 Ｄ０６Ｍ 17/00 Ｈ
Claims (3)
- 【請求項１】 熱可塑性合成繊維編物とエラストマー不
織布または編織物からなる積層物であり、両者の接合部
分はエラストマーが溶融し、熱可塑性編物の断面の少な
くとも１／４以上、３／４以下の厚さまで進入し、熱可
塑性編物は溶融せずその形態を保持している伸縮性編
物。 - 【請求項２】 エラストマーがポリウレタンである請求
項１記載の伸縮性編物。 - 【請求項３】 接着方法がエンボス加工である請求項１
記載の伸縮性編物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7254584A JPH0978420A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 伸縮性編物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7254584A JPH0978420A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 伸縮性編物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0978420A true JPH0978420A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17267073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7254584A Pending JPH0978420A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 伸縮性編物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0978420A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009241601A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Nordenia Technologies Gmbh | おむつ用の弾性複合材 |
| EP3705614A1 (en) * | 2019-03-08 | 2020-09-09 | San Fang Chemical Industry Co., Ltd. | Fiber-containing structure and method for manufacturing the same |
| JP2021075821A (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 株式会社縁Ｅｔｅｒｎｉｔｙ | ゴム入り織編物の連結構造とこの連結構造を用いた袋体 |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP7254584A patent/JPH0978420A/ja active Pending
Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
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