JPH097598A - 非水溶媒二次電池負極用炭素材料 - Google Patents
非水溶媒二次電池負極用炭素材料Info
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- JPH097598A JPH097598A JP7157568A JP15756895A JPH097598A JP H097598 A JPH097598 A JP H097598A JP 7157568 A JP7157568 A JP 7157568A JP 15756895 A JP15756895 A JP 15756895A JP H097598 A JPH097598 A JP H097598A
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- JP
- Japan
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- carbon material
- lithium
- negative electrode
- carbon
- secondary battery
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
非水溶媒二次電池負極用炭素材料
【目的】 大容量で、かつ容量ロスの少ない高性能な非
水溶媒二次電池負極用炭素材料を提供する。 【要約】 炭素に対するリチウムの原子比(C/Li)が4.5以
下になる様にリチウムを吸蔵させた後、−40℃で測定
したリチウム原子核のNMRスペクトルにおいてシフト
値が10〜20ppm及び110〜140ppmに少な
くとも2種類のピークが観測されることを特徴とする非
水溶媒二次電池負極用炭素材料。
水溶媒二次電池負極用炭素材料を提供する。 【要約】 炭素に対するリチウムの原子比(C/Li)が4.5以
下になる様にリチウムを吸蔵させた後、−40℃で測定
したリチウム原子核のNMRスペクトルにおいてシフト
値が10〜20ppm及び110〜140ppmに少な
くとも2種類のピークが観測されることを特徴とする非
水溶媒二次電池負極用炭素材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大容量で充放電サイク
ル特性に優れた、非水溶媒二次電池負極用炭素材料に関
するものである。
ル特性に優れた、非水溶媒二次電池負極用炭素材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】負極に炭素材料を用いた非水溶媒二次電
池はリチウムイオン二次電池として、その高エネルギー
密度、軽量小型および長期保存性などの利点により、既
に実用化されている。だが、電子機器の小型・軽量化に
対応するため、さらに高容量化を実現する等の改善が必
要である。そのために、特開平7−37590号に記載
されている様に、吸蔵されたリチウムが特定のNMRの
ピークを示す炭素材料が検討されてきた。しかしなが
ら、これらの炭素材料は吸蔵容量は大きいものの、容量
ロス(吸蔵容量と放出容量の差)も大きいため非水溶媒
二次電池の負極として十分なものでなかった。
池はリチウムイオン二次電池として、その高エネルギー
密度、軽量小型および長期保存性などの利点により、既
に実用化されている。だが、電子機器の小型・軽量化に
対応するため、さらに高容量化を実現する等の改善が必
要である。そのために、特開平7−37590号に記載
されている様に、吸蔵されたリチウムが特定のNMRの
ピークを示す炭素材料が検討されてきた。しかしなが
ら、これらの炭素材料は吸蔵容量は大きいものの、容量
ロス(吸蔵容量と放出容量の差)も大きいため非水溶媒
二次電池の負極として十分なものでなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の炭素材料を負極材料として用いた非水溶媒二次電池
は、その特徴である大容量を実現するには十分なもので
はなかった。本発明は、従来のかかる問題を解消し、大
容量を実現でき、かつ充放電サイクル特性が良好で、し
かも、安定かつ安全性に優れた高性能な非水溶媒二次電
池負極用炭素材料を提供することを目的とする。
の炭素材料を負極材料として用いた非水溶媒二次電池
は、その特徴である大容量を実現するには十分なもので
はなかった。本発明は、従来のかかる問題を解消し、大
容量を実現でき、かつ充放電サイクル特性が良好で、し
かも、安定かつ安全性に優れた高性能な非水溶媒二次電
池負極用炭素材料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記の目的を達成するために、従来の特許等に記載され
ている種々の炭素材料を検討した結果、吸蔵されたリチ
ウム原子核のNMRスペクトルにおいて、特定のシフト
値を持つ炭素材料が非水溶媒二次電池の負極として優れ
た性質を有することを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
上記の目的を達成するために、従来の特許等に記載され
ている種々の炭素材料を検討した結果、吸蔵されたリチ
ウム原子核のNMRスペクトルにおいて、特定のシフト
値を持つ炭素材料が非水溶媒二次電池の負極として優れ
た性質を有することを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
【0005】本発明の非水溶媒二次電池負極用炭素材料
は、炭素とリチウムの原子比(C/Li)が4.5以下
になる様にリチウムを吸蔵させた後、−40℃で測定し
たリチウム原子核のNMRスペクトルにおいてシフト値
が10〜20ppm及び110〜140ppmに少なく
とも2種類のピークが観測されることを特徴とする炭素
材料であり、好ましくは27℃で測定した場合にシフト
値が100〜120ppmにピークが観測される炭素材
料である。
は、炭素とリチウムの原子比(C/Li)が4.5以下
になる様にリチウムを吸蔵させた後、−40℃で測定し
たリチウム原子核のNMRスペクトルにおいてシフト値
が10〜20ppm及び110〜140ppmに少なく
とも2種類のピークが観測されることを特徴とする炭素
材料であり、好ましくは27℃で測定した場合にシフト
値が100〜120ppmにピークが観測される炭素材
料である。
【0006】上記の様な特徴を持つ炭素材料としては、
縮合多環式化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物
と窒素、硫黄、酸素等を含有する化合物との反応により
得られた原料有機化合物を焼成することにより調製され
た炭素材料が挙げられる。
縮合多環式化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物
と窒素、硫黄、酸素等を含有する化合物との反応により
得られた原料有機化合物を焼成することにより調製され
た炭素材料が挙げられる。
【0007】縮合多環式化合物としては、ナフタレン、
アントラセン、ピレン、コロネン等の縮合多環式炭化水
素化合物及びその誘導体、ベンゾフラン、キノリン、チ
アナフタレン、シラナフタレン等の縮合複素環式炭化水
素化合物及びその誘導体、これらの化合物が相互に架橋
した化合物、さらに上記の化合物の混合物である石炭、
コークス、石油ピッチ、コールタールピッチ、合成ピッ
チ、タールや類似の重質油が挙げられる。特に、軟化点
にして170℃以下のピッチまたはタールが好適に使用
される。
アントラセン、ピレン、コロネン等の縮合多環式炭化水
素化合物及びその誘導体、ベンゾフラン、キノリン、チ
アナフタレン、シラナフタレン等の縮合複素環式炭化水
素化合物及びその誘導体、これらの化合物が相互に架橋
した化合物、さらに上記の化合物の混合物である石炭、
コークス、石油ピッチ、コールタールピッチ、合成ピッ
チ、タールや類似の重質油が挙げられる。特に、軟化点
にして170℃以下のピッチまたはタールが好適に使用
される。
【0008】窒素、硫黄、酸素等を含有する化合物とし
ては、硝酸、硫酸、ニトロ化剤、ニトロ化合物、硫酸ア
ンモニウム、過硫酸アンモニウム、酸性硫酸アンモニウ
ム、二酸化窒素ガス、オゾン、空気、酸素等及びこれら
の混合物が挙げられる。
ては、硝酸、硫酸、ニトロ化剤、ニトロ化合物、硫酸ア
ンモニウム、過硫酸アンモニウム、酸性硫酸アンモニウ
ム、二酸化窒素ガス、オゾン、空気、酸素等及びこれら
の混合物が挙げられる。
【0009】ニトロ化剤によるニトロ化反応は通常の有
機化合物をニトロ化する方法が適用できる。例えば、硝
酸と硫酸あるいは硝酸と無水酢酸を用いてニトロ化を行
うことが出来る。また、二酸化窒素ガスとオゾンガスを
含む酸素または空気を用いてもニトロ化を行うこことが
出来る。得られたニトロ化生成物は水洗して酸を除去、
乾燥する。
機化合物をニトロ化する方法が適用できる。例えば、硝
酸と硫酸あるいは硝酸と無水酢酸を用いてニトロ化を行
うことが出来る。また、二酸化窒素ガスとオゾンガスを
含む酸素または空気を用いてもニトロ化を行うこことが
出来る。得られたニトロ化生成物は水洗して酸を除去、
乾燥する。
【0010】ニトロ化合物としては芳香族ニトロ化合物
が好ましく、特にジニトロナフタレンが好適に使用され
る。ニトロ化合物の縮合多環式化合物に対する重量比は
適宜、最適値が選択されるが、例えばジニトロナフタレ
ンとピッチの場合では0.1〜3程度が好ましい。反応
温度についても適宜、最適値が選択されるが通常200
〜600℃である。
が好ましく、特にジニトロナフタレンが好適に使用され
る。ニトロ化合物の縮合多環式化合物に対する重量比は
適宜、最適値が選択されるが、例えばジニトロナフタレ
ンとピッチの場合では0.1〜3程度が好ましい。反応
温度についても適宜、最適値が選択されるが通常200
〜600℃である。
【0011】硫酸アンモニウムを用いる場合も、重量比
は適宜、最適値が選択されるがピッチの場合では0.1
〜3程度が好ましい。反応温度についても適宜、最適値
が選択されるが通常200〜600℃である。
は適宜、最適値が選択されるがピッチの場合では0.1
〜3程度が好ましい。反応温度についても適宜、最適値
が選択されるが通常200〜600℃である。
【0012】空気、酸素等を用いて酸化を行っても良
い。
い。
【0013】この様にして得られた原料有機化合物を非
酸化性ガスまたは真空下で焼成することにより、本願発
明の炭素材料が得られる。焼成温度は800〜1800
℃、好ましくは1000℃〜1300℃、焼成時間は1
〜50時間で原料有機化合物の組成に応じて適宜、最適
な条件が選択される。また、800℃以下で予備焼成を
行っても良く、特に600℃以下と800℃の2回行う
ことが好ましい。非酸化性ガスとしては窒素、アルゴン
が好ましい。非酸化性ガスを気流として連続的に供給
し、原料有機化合物の焼成によって発生するガスを同伴
して排出する方法や、真空排気により強制的に発生ガス
を系外に排出する方法が適宜適用でき、発生ガスの蒸気
分圧を30mmHg以下に維持して焼成することが最も
好ましい。
酸化性ガスまたは真空下で焼成することにより、本願発
明の炭素材料が得られる。焼成温度は800〜1800
℃、好ましくは1000℃〜1300℃、焼成時間は1
〜50時間で原料有機化合物の組成に応じて適宜、最適
な条件が選択される。また、800℃以下で予備焼成を
行っても良く、特に600℃以下と800℃の2回行う
ことが好ましい。非酸化性ガスとしては窒素、アルゴン
が好ましい。非酸化性ガスを気流として連続的に供給
し、原料有機化合物の焼成によって発生するガスを同伴
して排出する方法や、真空排気により強制的に発生ガス
を系外に排出する方法が適宜適用でき、発生ガスの蒸気
分圧を30mmHg以下に維持して焼成することが最も
好ましい。
【0014】本発明の非水溶媒二次電池負極用炭素材料
は種々の優れた特徴を持っているが、特に、対Li電位
で0〜1.5(V)の間で450(mAh/g)以上の
放出容量が可能であると共に、容量ロスは200(mA
h/g)以下である。
は種々の優れた特徴を持っているが、特に、対Li電位
で0〜1.5(V)の間で450(mAh/g)以上の
放出容量が可能であると共に、容量ロスは200(mA
h/g)以下である。
【0015】以下、本発明について実施例、及び、比較
例を示してその効果を具体的にかつ詳細に説明するが、
以下に示す例は、具体的に説明するためのものであって
本発明の実施態様や発明の範囲を限定するものとしては
意図されていない。また、本実施例での負極材料の各種
分析方法及び分析条件を以下に記載する。
例を示してその効果を具体的にかつ詳細に説明するが、
以下に示す例は、具体的に説明するためのものであって
本発明の実施態様や発明の範囲を限定するものとしては
意図されていない。また、本実施例での負極材料の各種
分析方法及び分析条件を以下に記載する。
【0016】[核磁気共鳴(NMR)スペクトル測定]
日本電子製JMN−400を用いて、測定周波数15
5.25MHz、MASGNNモード、回転速度約5k
Hz、積算回数64回で測定した。外部標準試料として
LiCl粉末を用いて、観測されたLi+ のピークを−
1.19ppmとした。なお、−1.19ppmは重水
中にLiClを1(mol/l) の濃度になるように溶解した
ものを標準とした場合の、LiCl粉末のシフト値であ
る。試料調製は炭素材料に、対極を金属リチウムとし、
エチレンカーボネートとジメチルカーボネートの等モル
混合溶媒にLiPF6 を溶解した物を電解液として、電
気化学的にリチウムを吸蔵することで行なった。溶媒で
洗浄、真空乾燥後、固体測定用サンプル管に封入した後
測定した。
日本電子製JMN−400を用いて、測定周波数15
5.25MHz、MASGNNモード、回転速度約5k
Hz、積算回数64回で測定した。外部標準試料として
LiCl粉末を用いて、観測されたLi+ のピークを−
1.19ppmとした。なお、−1.19ppmは重水
中にLiClを1(mol/l) の濃度になるように溶解した
ものを標準とした場合の、LiCl粉末のシフト値であ
る。試料調製は炭素材料に、対極を金属リチウムとし、
エチレンカーボネートとジメチルカーボネートの等モル
混合溶媒にLiPF6 を溶解した物を電解液として、電
気化学的にリチウムを吸蔵することで行なった。溶媒で
洗浄、真空乾燥後、固体測定用サンプル管に封入した後
測定した。
【0017】[粒度分布測定]SYMPATEC HE
LOSを用いて、乾式レーザー回折法により測定した。
50%累積径を平均粒子径とした。
LOSを用いて、乾式レーザー回折法により測定した。
50%累積径を平均粒子径とした。
【0018】[炭素含有量]分析装置としてパーキンエ
ルマー社製、2400CHN型元素分析計を使用した。
測定は、試料の負極材料を錫製の容器に1.5±0.2
mgを精秤し、装置にセット後、975℃の温度で5分
間燃焼し、HeガスキャリヤーによりTCDで検出し測
定した。なお、試料の測定に当たって、予め、標準物質
のアセトアニリド(2.0±0.1mg)により補正し
た。
ルマー社製、2400CHN型元素分析計を使用した。
測定は、試料の負極材料を錫製の容器に1.5±0.2
mgを精秤し、装置にセット後、975℃の温度で5分
間燃焼し、HeガスキャリヤーによりTCDで検出し測
定した。なお、試料の測定に当たって、予め、標準物質
のアセトアニリド(2.0±0.1mg)により補正し
た。
【0019】
実施例1 内容積500mlの耐酸オートクレーブに、ナフタレン1
モル、弗化水素(HF)0.5モル 三弗化硼素(BF
3 )0.5モルを仕込み、25kg/cm2の加圧下に200
℃にまで昇温した後、更に2時間、200℃に保持して
反応させた。次いで、常法に従って、オートクレーブ内
に窒素を吹き込んでHF及びBF3 を回収し、引き続い
て低沸点成分を除去して軟化点115℃のピッチを得
た。次いで、得られたピッチ100重量部に100重量
部のジニトロナフタレンを180℃に加熱しながら混合
し、更に、400℃まで昇温した。室温にまで冷却した
後、平均粒径15μmに粉砕した。ついで、窒素ガス気
流中1200℃で2時間焼成し、粉末状の炭素材料を得
た。炭素含有量は95.7wt%であった。
モル、弗化水素(HF)0.5モル 三弗化硼素(BF
3 )0.5モルを仕込み、25kg/cm2の加圧下に200
℃にまで昇温した後、更に2時間、200℃に保持して
反応させた。次いで、常法に従って、オートクレーブ内
に窒素を吹き込んでHF及びBF3 を回収し、引き続い
て低沸点成分を除去して軟化点115℃のピッチを得
た。次いで、得られたピッチ100重量部に100重量
部のジニトロナフタレンを180℃に加熱しながら混合
し、更に、400℃まで昇温した。室温にまで冷却した
後、平均粒径15μmに粉砕した。ついで、窒素ガス気
流中1200℃で2時間焼成し、粉末状の炭素材料を得
た。炭素含有量は95.7wt%であった。
【0020】[負極材料としての評価]得られた炭素材
料100重量部に、ポリフルオロエチレン粉末5重量部
[バインダー]を配合・混合して円板状に圧縮成形した
柔軟な成形体を作製し、評価用試験片とした。ついで、
LiPF6 をエチレンカーボネートとジメチルカーボネ
ートの等容量混合物に溶解した溶液[濃度1.0mol/l
]を電解液とし、厚さ50μmのポリプロピレン製微
孔膜をセパレータとするハーフセルを作製した。なお、
対極として直径16mm、厚さ0.5mmのリチウム金属を
使用した。また、参照極として対極と同様にリチウム金
属の小片を使用した。
料100重量部に、ポリフルオロエチレン粉末5重量部
[バインダー]を配合・混合して円板状に圧縮成形した
柔軟な成形体を作製し、評価用試験片とした。ついで、
LiPF6 をエチレンカーボネートとジメチルカーボネ
ートの等容量混合物に溶解した溶液[濃度1.0mol/l
]を電解液とし、厚さ50μmのポリプロピレン製微
孔膜をセパレータとするハーフセルを作製した。なお、
対極として直径16mm、厚さ0.5mmのリチウム金属を
使用した。また、参照極として対極と同様にリチウム金
属の小片を使用した。
【0021】電流密度2.0mA/cm2 で参照極に対
する評価用試験片の電極電位が1mVまで定電流充電を
行ない、さらに電極電位1mVで定電位充電を20hr
行ったところ、吸蔵容量:630mAh/g(炭素材料
1g当り)が確認された。次いで、電流密度1.0mA
/cm2 で参照極に対する評価用試験片の電極電位が
1.5Vまで定電流放電を行なったところ放出容量:5
10mAh/gが確認された。すなわち、容量ロスは1
20mAh/gであった。
する評価用試験片の電極電位が1mVまで定電流充電を
行ない、さらに電極電位1mVで定電位充電を20hr
行ったところ、吸蔵容量:630mAh/g(炭素材料
1g当り)が確認された。次いで、電流密度1.0mA
/cm2 で参照極に対する評価用試験片の電極電位が
1.5Vまで定電流放電を行なったところ放出容量:5
10mAh/gが確認された。すなわち、容量ロスは1
20mAh/gであった。
【0022】630mAh/gまでリチウムを吸蔵した
試験片(C/Li=3.4)を用いて−40℃でリチウ
ム原子核のNMRスペクトルを測定したところシフト値
が15.8ppm及び126.0ppmに少なくとも2
種類のピークが観測された。また、27℃で測定したと
ころシフト値が112.5ppmにピークが観測され
た。
試験片(C/Li=3.4)を用いて−40℃でリチウ
ム原子核のNMRスペクトルを測定したところシフト値
が15.8ppm及び126.0ppmに少なくとも2
種類のピークが観測された。また、27℃で測定したと
ころシフト値が112.5ppmにピークが観測され
た。
【0023】実施例2 軟化点110℃のコールタールピッチ100重量部と硫
酸アンモニウム35重量部を130℃に加熱しながら押
し出し機で混合し、更に反応機で450℃まで昇温し
た。室温にまで冷却した後、平均粒径15μmに粉砕し
た。ついで、窒素ガス気流中1050℃で2時間焼成
し、粉末状の炭素材料を得た。炭素含有量は94.7wt
%であった。実施例1と同様にして、負極材料としての
評価を行ったところ、吸蔵容量:670(mAh/
g)、放出容量:530(mAh/g)であり、容量ロ
スは140mAh/gであった。さらに、670mAh
/gまでリチウムを吸蔵した試験片(C/Li=3.
2)を用いて−40℃でリチウム原子核のNMRスペク
トルを測定したところシフト値が15.6ppm及び1
25.8ppmに少なくとも2種類のピークが観測され
た。また、27℃で測定したところシフト値が111.
8ppmにピークが観測された。
酸アンモニウム35重量部を130℃に加熱しながら押
し出し機で混合し、更に反応機で450℃まで昇温し
た。室温にまで冷却した後、平均粒径15μmに粉砕し
た。ついで、窒素ガス気流中1050℃で2時間焼成
し、粉末状の炭素材料を得た。炭素含有量は94.7wt
%であった。実施例1と同様にして、負極材料としての
評価を行ったところ、吸蔵容量:670(mAh/
g)、放出容量:530(mAh/g)であり、容量ロ
スは140mAh/gであった。さらに、670mAh
/gまでリチウムを吸蔵した試験片(C/Li=3.
2)を用いて−40℃でリチウム原子核のNMRスペク
トルを測定したところシフト値が15.6ppm及び1
25.8ppmに少なくとも2種類のピークが観測され
た。また、27℃で測定したところシフト値が111.
8ppmにピークが観測された。
【0024】比較例1 塩化第2銅、塩化アルミニウム、ベンゼンをモル比で
1:1:4になる様に混合し、窒素雰囲気中で攪拌し
た。得られた粉末を洗浄、真空乾燥した後、水素気流下
700℃で焼成した。炭素含有量は91. 8wt%であっ
た。実施例1と同様にして、負極材料としての評価を行
ったところ、吸蔵容量:950(mAh/g)、放出容
量:420(mAh/g)であり、容量ロスは530m
Ah/gに達した。さらに、950mAh/gまでリチ
ウムを吸蔵した試験片(C/Li=2.2)を用いてリ
チウム原子核のNMRスペクトルを測定したところシフ
ト値が−40℃では9.5ppmに、27℃では9.8
ppmにブロードのピークが観測された。
1:1:4になる様に混合し、窒素雰囲気中で攪拌し
た。得られた粉末を洗浄、真空乾燥した後、水素気流下
700℃で焼成した。炭素含有量は91. 8wt%であっ
た。実施例1と同様にして、負極材料としての評価を行
ったところ、吸蔵容量:950(mAh/g)、放出容
量:420(mAh/g)であり、容量ロスは530m
Ah/gに達した。さらに、950mAh/gまでリチ
ウムを吸蔵した試験片(C/Li=2.2)を用いてリ
チウム原子核のNMRスペクトルを測定したところシフ
ト値が−40℃では9.5ppmに、27℃では9.8
ppmにブロードのピークが観測された。
【0025】
【発明の効果】本願発明により、大容量で、かつ容量ロ
スの少ない高性能な非水溶媒二次電池負極用炭素材料が
得られる。
スの少ない高性能な非水溶媒二次電池負極用炭素材料が
得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素とリチウムの原子比(C/Li)が
4.5以下になる様にリチウムを吸蔵させた後、−40
℃で測定したリチウム原子核のNMRスペクトルにおい
てシフト値が10〜20ppm及び110〜140pp
mに少なくとも2種類のピークが観測されることを特徴
とする非水溶媒二次電池負極用炭素材料。 - 【請求項2】 炭素とリチウムの原子比(C/Li)が
4.5以下になる様にリチウムを吸蔵させた後、27℃
で測定したリチウム原子核のNMRスペクトルにおいて
シフト値が100〜120ppmにピークが観測される
ことを特徴とする請求項1記載の非水溶媒二次電池負極
用炭素材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7157568A JPH097598A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 非水溶媒二次電池負極用炭素材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7157568A JPH097598A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 非水溶媒二次電池負極用炭素材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH097598A true JPH097598A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15652538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7157568A Pending JPH097598A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 非水溶媒二次電池負極用炭素材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH097598A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002063892A (ja) * | 2000-08-14 | 2002-02-28 | Kansai Research Institute | 非水系二次電池 |
CN102977906A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-03-20 | 四川创越炭材料有限公司 | 一种高纯芳烃齐聚沥青的制备方法 |
KR20180044302A (ko) | 2015-09-30 | 2018-05-02 | 가부시끼가이샤 구레하 | 비수 전해질 이차전지 음극용 탄소질 재료 및 이의 제조 방법 |
US10411261B2 (en) | 2014-08-08 | 2019-09-10 | Kureha Corporation | Carbonaceous material for non-aqueous electrolyte secondary battery anodes |
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US10797319B2 (en) | 2014-08-08 | 2020-10-06 | Kureha Corporation | Production method for carbonaceous material for non-aqueous electrolyte secondary battery anode, and carbonaceous material for non-aqueous electrolyte secondary battery anode |
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1995
- 1995-06-23 JP JP7157568A patent/JPH097598A/ja active Pending
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