[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH0968667A - 照明光学系 - Google Patents

照明光学系

Info

Publication number
JPH0968667A
JPH0968667A JP7248634A JP24863495A JPH0968667A JP H0968667 A JPH0968667 A JP H0968667A JP 7248634 A JP7248634 A JP 7248634A JP 24863495 A JP24863495 A JP 24863495A JP H0968667 A JPH0968667 A JP H0968667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens array
lens
array plate
shape
illuminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7248634A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Watabe
文男 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP7248634A priority Critical patent/JPH0968667A/ja
Publication of JPH0968667A publication Critical patent/JPH0968667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インテグレ−タ照明方式による照明光学系に
おいて、第1レンズアレイ板(面)および第2レンズア
レイ板(面)における個々のレンズの開口形状を被照明
領域の形状と略相似形とし、所定の条件式を満足するこ
とにより、光利用効率の向上および照明ムラの軽減を確
実なものとする。 【構成】 発光体1と、この発光体1から射出される光
束2を光軸X方向に反射する楕円面鏡リフレクタ3とか
らなる光源部、光源部からの光束2に対して作用する第
1レンズアレイ板4、この第1レンズアレイ板4からの
各光束を被照明体である液晶パネル7上に重畳せしめる
第2レンズアレイ板5、および凸レンズ6からなり、第
1レンズアレイ板4および第2レンズアレイ板5におけ
る個々のレンズの開口形状が液晶パネル7の前面の形状
と略相似形とされ、各部材4、5、7の相対距離および
サイズを規定する4つの条件式を満足するように構成さ
れてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばライトバル
ブ等を照明するために用いられる照明光学系に関し、詳
しくはレンズアレイ板を用いたインテグレータ方式の照
明光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一種のケーラー照明法である
リレーコンデンサ方式と称される照明法が知られてい
る。この照明法は、光源の像をリレーして投影レンズの
瞳近傍に結像させ、コンデンサによる光源の像を無限遠
に形成するようにしたもので、これにより発光部の輝度
ムラの影響による照明ムラを除くようにしたものであ
る。しかしこの方法は、メタルハライドランプ、キセノ
ンランプ、あるいはハロゲンランプ等のように配光特性
にバラツキを有する光源を用いた場合、その影響による
照明ムラが生じ大きな問題となる。
【0003】これに対し、この光源の配光特性によるム
ラを除去し得る、インテグレータと称される、レンズア
レイやレンチキュラー板を用いた方法が知られており、
その光束分割手法としても種々提案されている(例えば
特開平3−111806号公報)。
【0004】すなわち、このような照明光学装置は凹面
鏡式照明光学装置の後段に、第1レンズアレイ板、第2
レンズアレイ板および第3レンズをこの順に付加してな
る。第1レンズアレイ板は、複数のレンズを二次元状に
配列して構成する。第2レンズアレイ板も同様に、複数
のレンズを二次元状に配列して構成する。第1レンズア
レイ板は、凹面鏡から射出される明るさムラの大きな単
一光束を、第1レンズアレイ板のレンズの数と同数の部
分光束に分割する。分割後の部分光束の明るさムラは、
分割前の単一光束に比較して小さい。この各部分光束
は、第2レンズアレイ板により各々被照明領域方向に射
出され、第3レンズが被照明領域上でこれら各部分光束
を重畳させるので、明るさムラの小さな照明を実現する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなインテグレ−タ方式を用いた従来技術においても、
2つのレンズアレイ板や被照明領域の前段に配されたレ
ンズの配設位置やレンズアレイ板の各レンズの開口形状
によっては、光利用効率の点で問題があったり、かえっ
て照明ムラが大きくなることも多く、これまではその状
況に応じてその都度実験や試行を繰り返し、カットアン
ドトライ方式で各部材の配置やサイズを決定していたた
め、所望する効果が得られるとは限られず、装置の製造
効率が悪く製造コストも高いものとなっていた。
【0006】本発明の目的は、インテグレ−タ方式を用
いた照明光学系において、光利用効率の向上および明る
さムラの軽減を確実に図り、さらに装置の製造効率の向
上および製造コストの低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の照明光学
系は、発光体、およびこの発光体の位置と被照明体の位
置とを略共焦点位置とする楕円面鏡からなる光源部と、
略同一の開口形状のレンズを2次元的に配列して形成さ
れる第1レンズアレイ板と、略同一の開口形状のレンズ
を2次元的に配列して形成される第2レンズアレイ板と
をこの順に配設してなり、該第1レンズアレイ板および
該第2レンズアレイ板における個々のレンズの開口形状
が被照明領域の形状と略相似形であり、下記条件式
(1)〜(4)を満足することを特徴とするとするもの
である。
【0008】 1.0<k1×s2/s1<1.8 ・・・・・(1) 1.0<k2×(s1+s2)/s1<1.8 ・・・・・(2) 0.8<f1×s2/(s1×(s1+s2))<2.0 ・・(3) 0.8<f2×(s1+s2)/(s1×s2)<2.0 ・・(4) ここで、 s1:第1レンズアレイ板と第2レンズアレイ板の距離 s2:第2レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 k2:第2レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 f1:第1レンズアレイ板の焦点距離 f2:第2レンズアレイ板の焦点距離
【0009】また、本発明の第2の照明光学系は、発光
体、およびこの発光体の位置を略焦点位置とする放物面
鏡と、略同一の開口形状のレンズを2次元的に配列して
形成される第1レンズアレイ板と、略同一の開口形状の
レンズを2次元的に配列して形成される第2レンズアレ
イ板とをこの順に配設してなり、該第1レンズアレイ板
および該第2レンズアレイ板における個々のレンズの開
口形状が被照明領域の形状と略相似形であり、かつ該第
1レンズアレイ板と該第2レンズアレイ板の、互いに対
応するレンズの光軸が一致するように構成され、下記条
件式(5)〜(8)を満足することを特徴とするもので
ある。
【0010】 1.0<k1×s2/s1<1.8 ・・・・・(5) 1.0<k2×(s1+s2)/s1<1.8 ・・・・・(6) 0.7<f1/s1<1.7 ・・ ・・(7) 0.8<f2×(s1+s2)/(s1×s2)<2.0 ・・(8) ここで、 s1:第1レンズアレイ板と第2レンズアレイ板の距離 s2:第2レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 k2:第2レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 f1:第1レンズアレイ板の焦点距離 f2:第2レンズアレイ板の焦点距離
【0011】さらに、本発明の第3の照明光学系は、発
光体、および発光体位置と被照明体の位置とを略共焦点
とする楕円面鏡からなる光源部と、略同一の開口形状の
レンズを2次元的に配列して形成される第1および第2
レンズアレイ面を有し、該第1レンズアレイ面が前記発
光体側を向くように配設されたレンズアレイ板とからな
り、該2つのレンズアレイ面における個々のレンズの開
口形状が被照明領域の形状と略相似形であり、下記条件
式(9)〜(12)を満足するように構成されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0012】 0.6<k1×s/d<1.2 ・・・・・・・(9) 0.6<k2×s/d<1.2 ・・・・・・(10) 0.25<R1/d<0.45 ・・・・・・(11) 0.25<R2/d<0.45 ・・・・・・(12) ここで、 d :レンズアレイ板の厚さ s :レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ面(光源部側のレンズアレイ
面)における各レンズの開口と被照明領域との相似比 k2:第2レンズアレイ面(被照明体側のレンズアレイ
面)における各レンズの開口と被照明領域との相似比 R1:第1レンズアレイ面の各レンズの曲率半径 R2:第2レンズアレイ面の各レンズの曲率半径
【0013】さらに、上述した各照明光学系において、
前記第2レンズアレイ板または前記第2レンズアレイ面
からの照明光を前記被照明体の後方の所定位置に指向せ
しめるレンズを該被照明体の前段に設けることも可能で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しつつ説明する。 (第1の実施例)図1は本発明の第1の実施例に係る照
明光学系を示す概略図である。すなわち、この照明光学
系は、発光体1とこの発光体1から射出される光束2を
光軸X方向に反射するリフレクタ3とからなる光源部、
光源部からの光束2に対して作用する第1レンズアレイ
板4、第1レンズアレイ板4からの各光束を被照明体で
ある液晶パネル7上に重畳せしめる第2レンズアレイ板
5、および凸レンズ6を備えてなる。
【0015】上記リフレクタ3は、発光体1の配設位置
と被照明体7の配設位置とを略共焦点位置とする楕円面
鏡により形成されており、その一方の共焦点位置付近よ
り発した光束2を反射して、第1レンズアレイ板4にお
ける個々のレンズの開口中心、第2レンズアレイ板5に
おける個々のレンズの開口中心を通過せしめて、他方の
共焦点位置付近に位置する被照明領域(液晶パネル7の
前面に略対応する)の略中心に向かわせることができる
ようにしており、これにより照明の光利用効率を高める
ことができるようになっている。また、第1レンズアレ
イ板4と第2レンズアレイ板5とは、図2(a)、
(B)に示すように、互いに同数のレンズを2次元的に
配列して形成され、各レンズアレイ板4、5のレンズア
レイ面4a,5aにおけるレンズは各々が略同一形状の
開口部とされており、これら第1レンズアレイ板4、第
2レンズアレイ板5における個々のレンズの開口形状お
よび液晶パネル7の前面形状は互いに略相似形とされて
おり、下記条件式(1)〜(4)を満足するように設定
されている。
【0016】 1.0<k1×s2/s1<1.8 ・・・・・(1) 1.0<k2×(s1+s2)/s1<1.8 ・・・・・(2) 0.8<f1×s2/(s1×(s1+s2))<2.0 ・・(3) 0.8<f2×(s1+s2)/(s1×s2)<2.0 ・・(4) ここで、 s1:第1レンズアレイ板と第2レンズアレイ板の距離 s2:第2レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 k2:第2レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 f1:第1レンズアレイ板の焦点距離 f2:第2レンズアレイ板の焦点距離 ここで、本実施例において設定されている上記各変数の
値および上記各条件式の値を下記表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】本実施例においては、上記第1レンズアレ
イ板4が、発光体1の像をその構成レンズの数だけ第2
レンズアレイ板5の近傍に結像させ、そのマルチ像によ
って液晶パネル7を照明するので、発光体の輝度ムラの
影響を取り除くことができる。すなわち、第1レンズア
レイ板4を透過する各光束の光量分布は、発光体1の発
光特性のバラツキによる影響を受けて濃淡が残存する
が、第2レンズアレイ板5により、第1レンズアレイ板
4の個々のレンズの開口部分の像を液晶パネル7を充分
カバーする倍率で投影し、液晶パネル7上にその開口部
分の数だけ重畳させるので、発光体1の発光特性の影響
による照明ムラを小さくして均一な照明を実現すること
ができる。
【0019】さらに、第1レンズアレイ板4および第2
レンズアレイ板5における個々のレンズの開口形状が、
被照明領域(液晶パネル7の前面)の形状と略相似形と
なるようにしており、これにより照明光のロスを少なく
し照明の光利用効率を高くすることができる。なお、本
実施例においては、第1レンズアレイ板4の発光体1側
にレンズ面4aが形成されており、これにより球面収差
や正弦条件を小さくすることができるので光利用効率の
点で有利となる。もちろん、両側の面を共にレンズ面と
することが可能であり、さらには、このレンズ面を非球
面形状とすることや、フレネル面とすることも可能であ
る。
【0020】また、上記第2レンズアレイ板5は、液晶
パネル7側にレンズ面5aが形成されており、これによ
り球面収差や正弦条件を小さくすることができるので照
明の均一性の点で有利となる。もちろん、両側の面を共
にレンズ面とすることが可能であり、さらには、このレ
ンズ面を非球面形状とすることや、フレネル面とするこ
とも可能である。また、液晶パネル7の直前に配置され
たレンズ6は、照明光を適切な方向に指向させる作用を
有する。すなわち被照明体が、本実施例のように液晶パ
ネルの如き透過型素子であり、投影レンズによってさら
に他の被照明体に投影されるような場合においては、そ
の投影レンズの入射瞳位置近傍に光を指向させるように
このレンズ6の形状および位置を設定する。
【0021】また、上記条件式(1)において、その上
限を超えると、第1レンズアレイ板4に達した光の相当
量をロスし、光利用効率が低下するため問題となり、一
方その下限を下回ると、被照明領域の周辺部に光が回ら
なくなり、照明ムラが生じるため問題となるが、本実施
例においては、この条件式を満足するように設定されて
いるので光利用効率および照明ムラの両者を良好なもの
とすることができる。また、上記条件式(2)におい
て、その上限または下限のいずれの外側にはずれても、
発光体からの光を被照明領域に効率的に伝達できなくな
るため、照明ムラや光利用効率が不良となり問題となる
が、本実施例においては、この条件式を満足するように
設定されているので光利用効率および照明ムラの両者を
良好なものとすることができる。
【0022】また、上記条件式(3),(4)において、
その上限または下限のいずれの外側にはずれても、第1
レンズアレイ板4に達した光を被照明領域に効率的に伝
達できなくなるため、光利用効率が不良となり問題とな
るが、本実施例においては、この条件式を満足するよう
に設定されているので光利用効率を良好なものとするこ
とができる。次に、第1の実施例に係る照明光学系の各
部材の曲率半径r(mm)、各部材の中心厚および各部
材間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔と
いう)d(mm)、各部材のd線における屈折率Nの値
を表2に示す。さらに、この表2に発光体とリフレクタ
の距離、被照明体とレンズの距離、被照明領域のサイ
ズ、第1および第2のレンズアレイ板の各レンズの開口
サイズ、およびリフレクタの形状を示す。
【0023】
【表2】
【0024】(第2の実施例)図3は、本発明の第1の
実施例に係る照明光学系を示す概略図である。この照明
光学系は、上記第2の実施例に係る照明光学系と略同様
の構成とされているが、液晶パネル17の前段のレンズ
が通常の凸レンズ6ではなく凸のフレネルレンズ16とさ
れている点で異なっている。このようにフレネルレンズ
16を用いることによりその厚みを薄くすることができ、
レンズ配設スペ−スの点で有利となる。なお、上記第1
の実施例における部材と同様の機能を有する部材につい
ては、第1の実施例における各部材に付した数字に10を
加えた数字を付し、その説明は省略する。
【0025】なお、本実施例において設定されている上
記各変数の値および上記各条件式の値を上記表1に示
す。また、図3における、第1レンズアレイ板14のレン
ズアレイ面14aおよび第2レンズアレイ板15のレンズア
レイ面15aの形状を,各々図4(a)および図4(b)に
示す。
【0026】次に、第2の実施例に係る照明光学系の各
部材の曲率半径r(mm)、各部材の中心厚および各部
材間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔と
いう)d(mm)、各部材のd線における屈折率Nの値
を表3に示す。さらに、この表3に発光体とリフレクタ
の距離、被照明体とレンズの距離、被照明領域のサイ
ズ、第1および第2のレンズアレイ板の各レンズの開口
サイズ、リフレクタの形状およびフレネルレンズの形状
を示す。
【0027】
【表3】
【0028】(第3の実施例)図5は本発明の第3の実
施例に係る照明光学系を示す概略図である。この第3の
実施例は上記第1の実施例と比べてリフレクタ23の形状
が異なっており、これに伴い各レンズアレイ板24、25の
レンズ形状も異なっている。すなわち、この照明光学系
は、発光体21とこの発光体21から射出される光束22を光
軸X方向に反射するリフレクタ23とからなる光源部、光
源部からの光束22に対して作用する第1レンズアレイ板
24、第1レンズアレイ板24からの各光束22を被照明体で
ある液晶パネル27上に重畳せしめる第2レンズアレイ板
25、および凸レンズ26を備えてなる。
【0029】上記リフレクタ23は、発光体21の配設位置
を略焦点位置とする放物面鏡により形成されており、そ
の焦点位置付近より種々の方向に放射された光束22を反
射して光軸と平行に射出する。また、第1レンズアレイ
板24と第2レンズアレイ板25における対応するレンズは
その光軸が一致するように構成され、第1レンズアレイ
板24における個々のレンズの開口中心、第2レンズアレ
イ板25における個々のレンズの開口中心を通過せしめ
て、焦点位置付近に位置する被照明領域(液晶パネル7
の前面に略対応する)の略中心に向かわせることができ
るようにしており、これにより照明の光利用効率を高め
ることができるようになっている。
【0030】なお、本実施例において設定されている上
記各変数の値および上記各条件式の値を上記表1に示
す。また、第1レンズアレイ板24と第2レンズアレイ板
25とは、図6に示すように、互いに同数のレンズを2次
元的に配列して形成され、各アレイ板24、25のレンズ面
24a、24bにおけるレンズは各々が略同一形状の開口部と
されている。さらに、これら第1レンズアレイ板24、第
2レンズアレイ板25における個々のレンズの開口形状お
よび液晶パネル27の前面形状は互いに略相似形とされて
おり、この点は上記第1の実施例と略同様である。ま
た、この第3の実施例は下記条件式(5)〜(8)を満
足するように設定されている。
【0031】 1.0<k1×s2/s1<1.8 ・・・・・(5) 1.0<k2×(s1+s2)/s1<1.8 ・・・・・(6) 0.7<f1/s1<1.7 ・・ ・・(7) 0.8<f2×(s1+s2)/(s1×s2)<2.0 ・・(8) ここで、 s1:第1レンズアレイ板と第2レンズアレイ板の距離 s2:第2レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 k2:第2レンズアレイ板における各レンズの開口形状
と被照明領域の形状との相似比 f1:第1レンズアレイ板の焦点距離 f2:第2レンズアレイ板の焦点距離
【0032】その他の各光学部材の機能および態様の変
更については上記第1の実施例と略同様であるのでその
詳細な説明は省略する。なお、上記条件式(5)、
(6)、(7)、(8)による作用は、各々上記条件式
(1)、(2)、(3)、(4)と略同様である。
【0033】次に、第3の実施例に係る照明光学系の各
部材の曲率半径r(mm)、各部材の中心厚および各レ
ンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔
という)d(mm)、各部材のd線における屈折率Nの
値を表4に示す。さらに、この表4に発光体とリフレク
タの距離、被照明体とレンズの距離、被照明領域のサイ
ズ、第1および第2のレンズアレイ板の各レンズの開口
サイズ、およびリフレクタの形状を示す。
【0034】
【表4】
【0035】(第4の実施例)図7は本発明の第4の実
施例に係る照明光学系を示す概略図である。この第4の
実施例は上記第1の実施例と比べ、2つのレンズアレイ
板4、5の代わりに2つのレンズアレイ面34a、35aを有
するレンズアレイ板34を備えている点で異なっている。
すなわち、この照明光学系は、発光体31とこの発光体31
から射出される光束32を光軸X方向に反射するリフレク
タ33とからなる光源部、光源部からの光束32に対して作
用する第1レンズアレイ面34aおよびこの第1レンズア
レイ面34aからの各光束32を被照明体である液晶パネル3
7上に重畳せしめる第2レンズアレイ面35aを有するレン
ズアレイ板34、および凸レンズ36を備えてなる。
【0036】上記リフレクタ33は、発光体31の配設位置
と被照明体37の配設位置とを略共焦点位置とする楕円面
鏡により形成されており、その一方の共焦点位置付近よ
り発した光束32を反射して、第1レンズアレイ面34にお
ける個々のレンズの開口中心、第2レンズアレイ面35に
おける個々のレンズの開口中心を通過せしめて、他方の
共焦点位置付近に位置する被照明領域(液晶パネル37の
前面に略対応する)の略中心に向かわせることができる
ようにしており、これにより照明の光利用効率を高める
ことができるようになっている。
【0037】また、第1レンズアレイ面34aと第2レン
ズアレイ面35aは、各々マイクロレンズを2次元的に配
列して形成され、図8(a)に示すように、第2レンズ
アレイ面35aのレンズピッチが第1レンズアレイ面34aの
レンズピッチよりも所定の割合で小さくなるように形成
されている。ただし、光軸Xにおいて各レンズ面34a、3
5aのレンズの中心軸が一致するようになっている。この
ようにレンズピッチを所定の値に設定することにより、
リフレクタ33の周辺で反射された光束32を被照明領域に
向かわせる際に、2つのレンズアレイ面34a、35aの対応
する2つのレンズの開口中心を通過させることが可能と
なる。なお、図8(b)には、レンズアレイ板34を第1
レンズアレイ面34a側からみた概略図を示す。このよう
に、本実施例では1つの部材に2つのレンズアレイ面34
a、35aを形成することにより、部品点数を減らすことが
でき、光学系の組み立て、調整が容易となる。
【0038】なお、これらの図からも明らかなように、
レンズアレイ板34の各レンズ面34a,35aにおけるレンズ
は各々が略同一形状の開口部とされている。また、これ
ら第1レンズアレイ面34a、第2レンズアレイ面35aにお
ける個々のレンズの開口形状および液晶パネル37の前面
形状は互いに略相似形とされており、下記条件式(9)
〜(12)を満足するように設定されている。
【0039】 0.6<k1×s/d<1.2 ・・・・・・・(9) 0.6<k2×s/d<1.2 ・・・・・・(10) 0.25<R1/d<0.45 ・・・・・・(11) 0.25<R2/d<0.45 ・・・・・・(12) ここで、 d :レンズアレイ板の厚さ s :レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ面(光源部側のレンズアレイ
面)における各レンズの開口と被照明領域との相似比 k2:第2レンズアレイ面(被照明体側のレンズアレイ
面)における各レンズの開口と被照明領域との相似比 R1:第1レンズアレイ面の各レンズの曲率半径 R2:第2レンズアレイ面の各レンズの曲率半径
【0040】なお、本実施例において設定されている上
記各変数の値および上記各条件式の値を上記表1に示
す。本実施例においては、上記レンズアレイ板34の第1
レンズアレイ面34aのレンズが、発光体31の像をその構
成レンズの数だけ第2レンズアレイ面35aの近傍に結像
させ、そのマルチ像によって液晶パネル37を照明するの
で、発光体の輝度ムラの影響を取り除くことができる。
すなわち、第1レンズアレイ面34aを透過する各光束32
の光量分布は、発光体31の発光特性のバラツキによる影
響を受けて濃淡が残存するが、第2レンズアレイ面35a
により、第1レンズアレイ面34aの個々のレンズの開口
部分の像を液晶パネル37を充分カバーする倍率で投影
し、液晶パネル37上にその開口部分の数だけ重畳させる
ので、発光体31の発光特性の影響による照明ムラを小さ
くして均一な照明を実現することができる。
【0041】また、液晶パネル37の直前に配置されたレ
ンズ36は、照明光を適切な方向に指向させる作用を有す
る。すなわち、上記第1の実施例と同様に、被照明体が
液晶パネルの如き透過型素子であり、その像が投影レン
ズによってさらに他の被照明体に投影されるような場合
においては、その投影レンズの入射瞳位置近傍に光を指
向させるようにこのレンズ36の形状および位置を設定す
る。なお、上記条件式(9)、(10)、(11)、(12)
による作用は各々上記条件式(1)、(2)、(3)、
(4)と略同様である。
【0042】次に、第4の実施例に係る照明光学系の各
部材の曲率半径r(mm)、各部材の中心厚および各部
材間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔と
いう)d(mm)、各部材のd線における屈折率Nの値
を表5に示す。さらに、この表5に発光体とリフレクタ
の距離、被照明体とレンズの距離、被照明領域のサイ
ズ、第1および第2のレンズアレイ面の各レンズの開口
サイズ、およびリフレクタの形状を示す。
【0043】
【表5】
【0044】なお、本発明の照明光学系としては上述し
たような実施例のものに限られるものではなく、その他
の種々の態様の変更が可能である。例えば、リフレクタ
の開口サイズや発光体の配設位置としては適宜変更する
ことが可能である。なお、該サイズや位置を決定する場
合において、発光体の発光特性を考慮して、その大きな
発光部分が利用されるようにすることが望ましい。
【0045】また、被照明体の前段に配されたレンズ
を、複数のレンズで構成したり、非球面レンズやフレネ
ルレンズで構成することも可能である。また、上記被照
明体が最終的に照明されるものである場合等、照明光を
特に指向させる必要がない場合には、この被照明体の前
段に配されたレンズを省略することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の照明光学
系によれば、2つのレンズアレイ板(もしくは2つのレ
ンズアレイ面)と被照明体との三者間の距離およびこれ
らのサイズを決定する際に、これらのレンズアレイ板
(もしくはレンズアレイ面)のレンズ開口形状と被照明
領域の形状の相似比という概念をとりいれ、各レンズの
焦点距離も加味して上記距離を規定しているから、比較
的簡単な条件式によりインテグレ−タ照明方式における
各光学部材の配設位置やサイズを得ることができ、発光
部の輝度ムラや配光特性のバラツキによる影響を確実に
取り除いた均一な照明を、極めて高い光利用効率の下に
達成することができる。
【0047】また、本発明の照明光学系によれば、この
ように各光学部材の配設位置やサイズを簡単に、かつ確
実に決定して作製することができるから、装置の製造効
率の向上および製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る照明光学系を示す断面
【図2】図1に示すレンズアレイ板を詳しく示す平面図
【図3】本発明の実施例2に係る照明光学系を示す断面
【図4】図3に示すレンズアレイ板を詳しく示す平面図
【図5】本発明の実施例3に係る照明光学系を示す断面
【図6】図5に示すレンズアレイ板を詳しく示す平面図
【図7】本発明の実施例4に係る照明光学系を示す断面
【図8】図7に示すレンズアレイ板を詳しく示す平面図
【符号の説明】 1,11,21,31 発光体 2,12,22,32 光束 3,13,23,33 リフレクタ 4,14,24 第1レンズ
アレイ板 4a,5a,14a,15a,24a,25a レンズアレ
イ面 5,15,25 第2レンズ
アレイ板 6,26,36 凸レンズ 7,17,27,37 被照明体
(液晶パネル) 16 凸のフレネ
ルレンズ 34 レンズアレ
イ板 34a 第1レンズ
アレイ面 35a 第2レンズ
アレイ面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光体、およびこの発光体の位置と被照
    明体の位置とを略共焦点位置とする楕円面鏡からなる光
    源部と、略同一の開口形状のレンズを2次元的に配列し
    て形成される第1レンズアレイ板と、略同一の開口形状
    のレンズを2次元的に配列して形成される第2レンズア
    レイ板とをこの順に配設してなり、 該第1レンズアレイ板および該第2レンズアレイ板にお
    ける個々のレンズの開口形状が被照明領域の形状と略相
    似形であり、下記条件式(1)〜(4)を満足すること
    を特徴とする照明光学系。 1.0<k1×s2/s1<1.8 ・・・・・(1) 1.0<k2×(s1+s2)/s1<1.8 ・・・・・(2) 0.8<f1×s2/(s1×(s1+s2))<2.0 ・・(3) 0.8<f2×(s1+s2)/(s1×s2)<2.0 ・・(4) ここで、 s1:第1レンズアレイ板と第2レンズアレイ板の距離 s2:第2レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ板における各レンズの開口形状
    と被照明領域の形状との相似比 k2:第2レンズアレイ板における各レンズの開口形状
    と被照明領域の形状との相似比 f1:第1レンズアレイ板の焦点距離 f2:第2レンズアレイ板の焦点距離
  2. 【請求項2】発光体、およびこの発光体の位置を略焦点
    位置とする放物面鏡と、略同一の開口形状のレンズを2
    次元的に配列して形成される第1レンズアレイ板と、略
    同一の開口形状のレンズを2次元的に配列して形成され
    る第2レンズアレイ板とをこの順に配設してなり、 該第1レンズアレイ板および該第2レンズアレイ板にお
    ける個々のレンズの開口形状が被照明領域の形状と略相
    似形であり、かつ該第1レンズアレイ板と該第2レンズ
    アレイ板の、互いに対応するレンズの光軸が一致するよ
    うに構成され、下記条件式(5)〜(8)を満足するこ
    とを特徴とする照明光学系。 1.0<k1×s2/s1<1.8 ・・・・・(5) 1.0<k2×(s1+s2)/s1<1.8 ・・・・・(6) 0.7<f1/s1<1.7 ・・ ・・(7) 0.8<f2×(s1+s2)/(s1×s2)<2.0 ・・(8) ここで、 s1:第1レンズアレイ板と第2レンズアレイ板の距離 s2:第2レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ板における各レンズの開口形状
    と被照明領域の形状との相似比 k2:第2レンズアレイ板における各レンズの開口形状
    と被照明領域の形状との相似比 f1:第1レンズアレイ板の焦点距離 f2:第2レンズアレイ板の焦点距離
  3. 【請求項3】発光体、および発光体位置と被照明体の位
    置とを略共焦点とする楕円面鏡からなる光源部と、 略同一の開口形状のレンズを2次元的に配列して形成さ
    れる第1および第2レンズアレイ面を有し、該第1レン
    ズアレイ面が前記発光体側を向くように配設されたレン
    ズアレイ板とからなり、 該2つのレンズアレイ面における個々のレンズの開口形
    状が被照明領域の形状と略相似形であり、下記条件式
    (9)〜(12)を満足するように構成されてなること
    を特徴とする照明光学系。 0.6<k1×s/d<1.2 ・・・・・・・(9) 0.6<k2×s/d<1.2 ・・・・・・(10) 0.25<R1/d<0.45 ・・・・・・(11) 0.25<R2/d<0.45 ・・・・・・(12) ここで、 d :レンズアレイ板の厚さ s :レンズアレイ板と被照明体の距離 k1:第1レンズアレイ面(光源部側のレンズアレイ
    面)における各レンズの開口形状と被照明領域の形状と
    の相似比 k2:第2レンズアレイ面(被照明体側のレンズアレイ
    面)における各レンズの開口形状と被照明領域の形状と
    の相似比 R1:第1レンズアレイ面の各レンズの曲率半径 R2:第2レンズアレイ面の各レンズの曲率半径
  4. 【請求項4】前記第2レンズアレイ板または前記第2レ
    ンズアレイ面からの照明光を前記被照明体の後方の所定
    位置に指向せしめるレンズを該被照明体の前段に設けて
    なることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項
    記載の照明光学系。
JP7248634A 1995-08-31 1995-08-31 照明光学系 Pending JPH0968667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7248634A JPH0968667A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 照明光学系

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7248634A JPH0968667A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 照明光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0968667A true JPH0968667A (ja) 1997-03-11

Family

ID=17181035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7248634A Pending JPH0968667A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 照明光学系

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0968667A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0864909A1 (en) * 1997-03-13 1998-09-16 THOMSON multimedia Illumination device
FR2773223A1 (fr) * 1997-12-29 1999-07-02 Thomson Multimedia Sa Systeme de projection ou visualisation d'images
US6958867B2 (en) 2002-09-30 2005-10-25 Fuji Photo Film Co., Ltd. Illumination optical system, exposure device using the illumination optical system, and exposure method

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0864909A1 (en) * 1997-03-13 1998-09-16 THOMSON multimedia Illumination device
FR2760856A1 (fr) * 1997-03-13 1998-09-18 Thomson Multimedia Sa Dispositif d'eclairement
FR2773223A1 (fr) * 1997-12-29 1999-07-02 Thomson Multimedia Sa Systeme de projection ou visualisation d'images
EP0927893A1 (en) * 1997-12-29 1999-07-07 THOMSON multimedia System for projecting or displaying images
US6958867B2 (en) 2002-09-30 2005-10-25 Fuji Photo Film Co., Ltd. Illumination optical system, exposure device using the illumination optical system, and exposure method
US7289276B2 (en) 2002-09-30 2007-10-30 Fujifilm Corporation Illumination optical system, exposure device using the illumination optical system, and exposure method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5786939A (en) Illumination optical system
US5755503A (en) Optical illumination system having improved efficiency and uniformity and projection instrument comprising such a system
US4498742A (en) Illumination optical arrangement
US6231193B1 (en) Light source device, illuminating system and image projecting apparatus
US5966250A (en) Method and light collection system for producing uniform arc image size
JPH043528B2 (ja)
JP3972680B2 (ja) 照明光学ユニット,液晶プロジェクタ
JPWO2002031592A1 (ja) 照明光学装置及びこれを用いた投写型表示装置
JP3722547B2 (ja) 照明光学系
EP0603583B1 (en) Image projection apparatus
JPS633288B2 (ja)
US20070047092A1 (en) LED light converging system
JPH0545605A (ja) 照明光学装置
JP3955597B2 (ja) 照明装置および照明方法
EP2154567B1 (en) Light source device and projection display device using the same
US7614751B2 (en) Illumination optical system and image display apparatus including the same
US20020030795A1 (en) Illumination apparatus and projection type display apparatus using the same
JPH09222581A (ja) 照明光学装置
JPH0968667A (ja) 照明光学系
JPH10133143A (ja) 液晶プロジェクタ
CN115079499A (zh) 应用于车灯的动态投影模组及其设计方法
JPH09171150A (ja) 照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置
JPH10241437A (ja) 光源装置、照明系及び画像投射装置
JP3879142B2 (ja) 露光装置
US6312143B1 (en) Illumination device with light reshaping element for an optical valve

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041125