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JPH0967293A - 2,3−ベンゾシクロアルケノンの製造法 - Google Patents

2,3−ベンゾシクロアルケノンの製造法

Info

Publication number
JPH0967293A
JPH0967293A JP24532195A JP24532195A JPH0967293A JP H0967293 A JPH0967293 A JP H0967293A JP 24532195 A JP24532195 A JP 24532195A JP 24532195 A JP24532195 A JP 24532195A JP H0967293 A JPH0967293 A JP H0967293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
derivative
mmol
acid
difluoroolefin
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24532195A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ichikawa
淳士 市川
Hideji Kino
秀治 城野
Susumu Minami
享 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kasei Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Priority to JP24532195A priority Critical patent/JPH0967293A/ja
Publication of JPH0967293A publication Critical patent/JPH0967293A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な反応に基づく2,3−ベンゾシクロアル
ケノン誘導体の製造法を提供する。 【解決手段】一般式(II )で表されるジフルオロオレ
フインに酸を反応させる一般式(I)で表される2,3
−ベンゾシクロアルケノン誘導体の製造法。 【化1】 (各一般式中、R1 、R2 はH、アリール基またはアル
キル基、nは1、2又は3の整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2,3−ベンゾシ
クロアルケノン誘導体の製造法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な反応に基づく2,3−ベンゾシクロアルケノン誘導体
の製造法を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、下記一般式(II)で表されるジフルオロオレフィ
ンに酸を反応させることを特徴とする一般式(I)で表
される2,3−ベンゾシクロアルケノン誘導体の製造法
に存する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の製造法は、次の反応式で表される。
【0005】
【化2】
【0006】(各一般式中、R1 、R2 はH、アリール
基またはアルキル基、nは1、2又は3の整数を示
す。)
【0007】すなわち、本発明の製造法において、上記
の反応式に示す通り、一般式(II)で表されるジフル
オロオレフィンに酸を反応させることにより、一般式
(I)で表される2,3−ベンゾシクロアルケノン誘導
体が生成する。
【0008】一般式(II)中、R1 、R2 はH、アル
キル基またはアリール基を示す。アルキル基の具体例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基などの低級アルキル基が挙げられる。アルキ
ル基としては、分岐状であってもよく又は置換されてい
てもよい。アリール基としては、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ビフェニル基、ナフチル基などが挙げ
られる。R1 、R2 の代表的な基としては、各々低級ア
ルキル基とフェニル基が挙げられる。
【0009】酸としては、FSO3 H・SbF5 、HF
・SbF5 、SbF5 、CF3 SO3 H等が挙げられ
る。通常、酸は約0.1〜1mol/l濃度の溶液とし
て使用される。
【0010】反応は、溶媒の存在下で行われ、溶媒とし
ては、通常、ジクロロメタン、1,1,2−トリクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(HFI
P)、トルエン、ジエチルエーテル等が挙げられるが、
好ましくは1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−
2−プロパノール(HFIP)が使用される。
【0011】一般式(II) で表されるジフルオロオレ
フィン(A)及び酸(B)の使用割合は、通常、A:B
のモル比として、1:1〜3の範囲から選択される。
A:Bの好ましいモル比は、1:2である。
【0012】反応は、溶媒中、一般式(II)で表され
るジフルオロオレフィンに酸を加え、通常−78〜40
℃の温度範囲、好ましくは−10〜30℃の温度範囲
で、例えば0.1〜6時間行なわれる。反応操作後、反
応液に、例えば燐酸緩衝液(pH7)を加えて反応を停
止し、ジクロロメタン、ジエチルエーテル等で反応生成
物を1回以上抽出する。そして、合わせた抽出液を、例
えば飽和食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウム等で乾
燥した後、溶媒を留去し、次いで精製して、一般式
(I)で表される2,3−ベンゾシクロアルケノン誘導
体を得る。
【0013】一般式(I)で表される2,3−ベンゾシ
クロアルケノン誘導体は、生理活性天然物などの合成の
ための中間体として、更に、医薬、農薬における中間体
として有用である。
【0014】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
【0015】実施例1 窒素置換した30mlの二口ナスフラスコに、HFIP
2ml及びFSO3 H・SbF5 237mg(0.75
mmol)を加え、次いでHFIP1mlに溶解した
l,1−ジフルオロ−4−フェニル−1−ブテン62m
g(0.37mmol)を0℃で加えた。
【0016】混合溶液を0℃で10分間攪拌した後、得
られた反応液にリン酸緩衝液(pH7)を加え,ジクロ
ロメタンで反応生成物を3回抽出し、合わせた抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を留去後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
により、1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン(無色の液体)を単離した。収量は44mg
(0.30mmol)であり、収率は82%であった。
同定は標品(市販品)との比較により行なった。
【0017】実施例2 窒素置換した30mlの二口ナスフラスコに、HFIP
2ml及びFSO3 H・SbF5 180mg(0.57
mmol)を加え、次いでHFIP1mlに溶解した
l,1−ジフルオロ−4−フェニル−1−ペンテン52
mg(0.28mmol)を0℃で加えた。
【0018】混合溶液を0℃で10分間攪拌した後、得
られた反応液にリン酸緩衝液(pH7)を加え、ジクロ
ロメタンで反応生成物を3回抽出した。合わせた抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を留去後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
により、4−メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン(無色の液体)を単離した。収量
は38mg(0.24mmol)であり、収率は83%
であった。同定デ−タを表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例3 窒素置換した30mlの二口ナスフラスコにHFIP2
ml及びFSO3 H・SbF5 138mg(0.44m
mol)を加え、次いでHFIP1mlに溶解したl,
1−ジフルオロ−2,4−ジフェニル−1−ブテン40
mg(0.164mmol)を0℃で加えた。
【0021】混合溶液を0℃で10分間攪拌した後、得
られた反応液にリン酸緩衝液(pH7)を加え、ジクロ
ロメタンで反応生成物を3回抽出した。合わせた抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を留去後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:
1)により、1−オキソ−2−フェニル−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン(無色の液体)を単離し
た。収量は32mg(0.142mmol)であり、収
率は87%であった。同定デ−タを表2及び表3に示
す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】実施例4 窒素置換した30mlの二口ナスフラスコに、HFIP
2ml及びFSO3 H・SbF5 167mg(0.53
mmol)を加え、次いでHFIP1mlに溶解した
l,1−ジフルオロ−2,4−ジフェニル−1−ぺンテ
ン66mg(0.26mmol)を0℃で加えた。
【0025】混合溶液を0℃で10分間攪拌した後、得
られた反応液にリン酸緩衝液(pH7)を加え、ジクロ
ロメタンで反応生成物を3回抽出した。合わせた抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を留去後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
により、4−メチル−1−オキソ−2−フェニル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン(無色の液体)を
単離した。収量は51mg(0.22mmol、ジアス
テレオマー混合物77:23)であり、収率は85%で
あった。同定デ−タを表4に示す。
【0026】
【表4】
【0027】実施例5 窒素置換した30mlの二口ナスフラスコにHFIP2
ml及びFSO3 H・SbF5 274mg(0.87m
mol)を加え、次いでHFIP1mlに溶解したl,
1−ジフルオロ−5−フェニル−1−ぺンテン78mg
(0.43mmol)を0℃で加えた。
【0028】混合溶液を0℃で10分間攪拌した後、得
られた反応液にリン酸緩衝液(pH7)を加え、ジクロ
ロメタンで反応生成物を3回抽出した。合わせた抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を留去後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:
1)により、5−オキソ−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−5H−ベンゾシクロヘプテン(無色の液体)を単離
した。収量は16mg(0.100mmol)であり、
収率は23%であった。同定デ−タは標品(市販品)と
の比較により行なった。
【0029】
【発明の効果】以上、説明した本発明によれば、医薬、
農薬に於ける中間体として有用な一般式(I)で表され
る2,3−ベンゾシクロアルケノン誘導体を高収率で製
造することが出来る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II)で表されるジフルオロオ
    レフィンに酸を反応させることを特徴とする一般式
    (I)で表される2,3−ベンゾシクロアルケノン誘導
    体の製造法。 【化1】 (各一般式中、R1 、R2 はH、アリール基またはアル
    キル基、nは1、2又は3の整数を示す。)
JP24532195A 1995-08-30 1995-08-30 2,3−ベンゾシクロアルケノンの製造法 Withdrawn JPH0967293A (ja)

Priority Applications (1)

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JP24532195A JPH0967293A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 2,3−ベンゾシクロアルケノンの製造法

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JP24532195A JPH0967293A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 2,3−ベンゾシクロアルケノンの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0967293A true JPH0967293A (ja) 1997-03-11

Family

ID=17131929

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JP24532195A Withdrawn JPH0967293A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 2,3−ベンゾシクロアルケノンの製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8148006B2 (en) 2007-05-22 2012-04-03 Sony Corporation Electrolytic solution and battery

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

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Effective date: 20021105