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JPH0967994A - 掘削機 - Google Patents

掘削機

Info

Publication number
JPH0967994A
JPH0967994A JP24396395A JP24396395A JPH0967994A JP H0967994 A JPH0967994 A JP H0967994A JP 24396395 A JP24396395 A JP 24396395A JP 24396395 A JP24396395 A JP 24396395A JP H0967994 A JPH0967994 A JP H0967994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
bucket
ground
excavating
excavation
Prior art date
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JP24396395A
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English (en)
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JP2954510B2 (ja
Inventor
Norio Muramoto
則夫 村本
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KYOWA KENKI KOGYO KK
Original Assignee
KYOWA KENKI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17111655&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0967994(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by KYOWA KENKI KOGYO KK filed Critical KYOWA KENKI KOGYO KK
Priority to JP24396395A priority Critical patent/JP2954510B2/ja
Publication of JPH0967994A publication Critical patent/JPH0967994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2954510B2 publication Critical patent/JP2954510B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地面の状態の如何にかかわらず垂直穴を効率
良く掘削できる掘削機を供する。 【解決手段】 鉛直線を中心軸とする円筒側壁の下端開
口縁にカッター9が設けられた円筒掘削部材7と、同円
筒掘削部材7を上方より支持しかつ前記中心軸を中心に
回転させる回転支持手段2と、円筒掘削部材7の内側に
周方向に分割されて半径方向に揺動自在に支持され開閉
自在とした複数のバケット12が、開くと円筒掘削部材7
の内周面に添設され、閉じると容器を構成する掘くず把
取手段と、同掘くず把取手段のバケット12を開閉させる
開閉手段とを備えた掘削機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中を比較的に大
きな径で垂直に掘削する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】支柱に垂直に孔を掘削するボーリング機
械には、櫓を組んでドリルパイプを昇降自在に支持して
回転しながら掘進させていくロータリ式掘削装置が知ら
れているが、これは地下資源の採取等を目的に小さい径
で深く掘削するもので、比較的大きな径で浅く掘削する
場合に不向きであり、装置も大型で移動も容易ではな
い。
【0003】そこで、円筒形バケットの底部に掘削刃を
設け、回転させながら地面を円形に削り取っていく例が
ある。掘削刃は、バケットの円形底部に半径方向に指向
して複数設けられており、刃先は半径方向に沿って回転
方向に向いていて回転により地面を円形に削っていく。
【0004】円形に削り取られた掘くずは掘削刃の上に
設けられた円環状底壁に形成された隙間を通って順次送
り込まれていく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし同例は地面が柔
い層で構成されている場合には有効であるが、石等硬い
物は混ざっていたり硬い地盤で構成されているときに
は、回転方向に向いた長尺の刃先全体が硬い石等を幅広
に削ろうとするので、刃先に加わる負担が大き過ぎ刃先
を傷め易く直ぐに使用できなくなる。
【0006】したがって使用できる場所が限られて不便
である。なお開閉式のバケットを吊り下げ、これを落下
させて土砂を把み取るクラムシェルを穴掘り用に改良し
たハンマーグラブ等があるが円形の垂直穴を良好に仕上
げることが難しく、特に地中に硬い部分が分布している
所ではますます困難である。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、場所を選ばず殆どの地面を垂
直に効率良く掘削することができ、移動も簡単な掘削機
を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、鉛直線を中心軸とする円筒側壁の下端開
口縁にカッターが設けられた円筒掘削部材と、同円筒掘
削部材を上方より支持しかつ前記中心軸を中心に回転さ
せる回転支持手段と、前記円筒掘削部材の内側に周方向
に分割されて半径方向に揺動自在に支持され開閉自在と
した複数のバケットが、開くと前記円筒掘削部材の内周
面に添設され、閉じると容器を構成する掘くず把取手段
と、同掘くず把取手段のバケットを開閉させる開閉手段
とを備えた掘削機とした。
【0009】円筒掘削部材の下端開口縁のカッターが円
筒掘削部材の回転で円環状に掘削していくので、掘削幅
は小さく石等の硬いものでも容易に削り取っていくこと
ができる。こうして略円柱状に削り出された掘くず類は
円筒掘削部材の内側に入り、掘くず把取手段のバケット
の閉じ動作でこの掘くずを把み取ることができる。した
がっていかなる土壌の所でも垂直に効率良く掘削可能
で、小型で移動も容易にすることができる。
【0010】また前記円筒掘削部材は、前記回転支持手
段に相対的な上下動を許して一体に回転可能に支持さ
れ、前記開閉手段は、前記円筒掘削部材と前記回転支持
手段の相対的な上下動を変換して前記掘くず把取手段を
開閉させる請求項1記載の掘削機とすることで、掘くず
把取手段を開閉させるのに特別駆動源を必要とせず、構
成を簡素化し低コストを実現できる。
【0011】前記カッターが、前記円筒側壁の下端開口
縁にダイヤモンドを植設して構成された請求項1または
請求項2記載の掘削機とすることで、硬い岩盤や石等で
も鋭く掘削し、場所を選ばす効率良く掘削することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図1ないし図4に図示した本
発明の一実施の形態について説明する。図1は、本実施
の形態の掘削機1の地面Eから離れた状態の円筒掘削部
材7を断面とした側断面図であり、図2は同掘削機1の
底面図である。
【0013】該掘削機1は、回転支軸2が鉛直下方に向
いて支持されており、回転支軸2の下端に断面矩形の角
軸3が形成されており、その角軸3の下端には、リンク
支持部材4が形成されている。リンク支持部材4は、角
軸3の下端に形成された円板部4aと、同円板部4aの
下面に直径位置に垂直に固着された矩形の垂直板部4b
からなり、同垂直板部4bに上端をピン5により枢支さ
れたリンク部材6が左右に一対設けられている。
【0014】この回転支軸2の角軸3より下方を円筒掘
削部材7が覆っており、同円筒掘削部材7は円筒側壁7
aの上部に上底壁7bを有し、上底壁7bの中央の角孔
を前記角軸3が嵌合し貫通している。したがって円筒掘
削部材7は、回転支軸2に対して上下方向の相対的な移
動が可能であるが、回転は回転支軸2と一体となる。
【0015】かかる円筒掘削部材7の上底壁7bの上面
には数箇所フック8が突設され、円筒側壁7aの下端開
口縁には多数の人工ダイヤモンドが植設されたダイヤモ
ンドカッター9が設けられ、円筒側壁7aのこの下端縁
に沿った内周面にはインサイドカッター10が、相対向し
て一対突設されている。
【0016】ダイヤモンドカッター9のダイヤモンド
は、開口縁に内外2重の同心円状の配列をなして植設さ
れ、内側に配列されるダイヤモンドは,回転方向に対向
した角度で植えられ、外側に配列されるダイヤモンド
は,回転方向に沿った角度で植設されている。したがっ
て回転支軸2は中心軸X−Xを中心に回転すると、角軸
3を介して円筒掘削部材7が回転し、下端開口端縁のダ
イヤモンドカッター9が中心軸X−Xを中心に回転して
地面Eを環状に削り取るように掘削することができる。
【0017】そして円筒掘削部材7の内部において、円
筒側壁7aの内周面の上部対称な位置に一対のブラケッ
ト11が突設され、左右一対のバケット12はその上部柄部
12bがブラケット11にピン13により枢支されて揺動自在
に吊設されている。
【0018】バケット12は、漏斗の円錐部を中心軸に沿
って2つ割りに分割したような形状のバケット本体部12
aとバケット本体部12aの中央の母線に沿って上方へ延
出した柄部12bと同柄部12bの上端で内側へ折曲したア
ーム部12cとが一体に形成されたものである。このバケ
ット12の柄部12bとアーム部12cとの折曲部が前記一対
のブラケット11の間に嵌挿され、前記ピン13に貫通され
てバケット本体部9aが円筒掘削部材7内で左右半径方
向に揺動自在に吊設される。
【0019】そして左右アーム部12cの端部が、それぞ
れ前記一対のリンク部材6の下端とピン14により枢着さ
れ、回転支軸2と左右のバケット12との間は、リンク部
材6によるリンク機構が構成されている。なお前記一対
のインサイドカッター10は、左右のバケット12の境目に
位置して、バケット9の下端の揺動とは干渉しない。
【0020】本実施の形態は、以上のような構造をして
いるので、図1に示すように円筒掘削部材7が地面Eか
ら離れているときには、円筒掘削部材7は円筒掘削部材
7の上底壁7bがリンク支持部材4の上側円板部4aに
当接して支持され、同時にリンク部材6を介してバケッ
ト12のアーム12cを上方へ揺動し、したがってバケット
本体部12aがピン13を中心に内側へ揺動して左右のバケ
ット本体部12aが合わさって下方を閉じ円錐状の容器を
構成している。
【0021】この状態から回転支軸2を下降していく
と、まず円筒掘削部材7がダイヤモンドカッター9にお
いて地面Eに接し、さらに回転支軸2は角軸3、リンク
支持部材4とともに下降し、リンク部材6を介してバケ
ット12のアーム部12cを下方に揺動させ、したがってバ
ケット本体部12aはピン13を中心に外側へ揺動して図3
に示すように左右に開く。
【0022】かかる状態で回転支軸22が回転され、角軸
23を介して円筒掘削部材7が回転されてダイヤモンドカ
ッター9の旋回により地面Eを環状に掘削していく。石
や硬い岩盤等もダイヤモンドの植設されたカッター9
が、狭い掘削幅で容易に削り取って掘削していく。
【0023】円筒掘削部材7の内部に形成される円柱状
の掘り山の外周部は、円筒側壁7aの内周面下端に突設
されたインサイドカッター10の旋回により所定の厚さで
削り取られる。したがって円筒掘削部材7がある程度掘
進すると、開いて円筒側壁7aの内周面に添設されたバ
ケット12は掘り山の削り取られた外周部に進入するの
で、バケット12が回転を妨げるようなことはなく、左右
に開いたバケット本体部12a内に掘り山が徐々に形成さ
れていく。
【0024】円筒掘削部材7内の掘り山が適当な高さに
形成された所で掘削を停止し、回転支軸2を上昇させる
と、図4に示すようにリンク部材6を介してアーム部12
cを上方へ揺動させるので、左右のバケット本体部12a
が閉じていき、内部に形成された掘り山を把み取ってい
く。図4は円筒掘削部材7とともにバケット12も断面と
した掘削機1の側断面図である。
【0025】なおこの間円筒掘削部材7は、円筒側壁7
aが外周囲の地面の圧力を受けて締め付けられた状態に
あって、バケット本体部12aが閉じるまでリンク部材6
の上昇に追随して上昇することはない。そして左右のバ
ケット本体部12aが掘り山を把み取り閉じ合わされる
と、回転支軸2の上昇は直接円筒掘削部材7に伝達され
るようになり円筒掘削部材7が上方へ抜き去られる。
【0026】バケット12が把み取った掘くずは別の場所
で適当な固定部にフック8を引っ掛けるようにして円筒
掘削部材7を固定し回転支軸2を幾らか下降させればバ
ケット9は開いて中の掘くずを落とすことができる。そ
して再び地面Eの穴に円筒掘削部材5を合わせて進入さ
せ掘削し、これを繰り返し行い円形の垂直穴を掘ってい
く。
【0027】なお地面Eの穴に円筒掘削部材5を合わせ
て進入させる際に、地面Eの穴の径が周囲の圧力により
若干小さくなっていて、円筒掘削部材5の進入に幾らか
抵抗となるが、この抵抗により先端のダイヤモンドカッ
ター6が直接地面に衝接するのが回避されており、カッ
ター6の耐久性の向上に寄与している。
【0028】以上のように本実施の形態の掘削機1は、
簡単な構造で、地面に比較的大きな径の穴を垂直に掘削
して掘くずも取り除きながら掘進していくことができ作
業効率が良い。石や硬い岩盤等土壌の状態の如何にかか
わらず掘削することができ場所を選ばず使用でき、、ま
た移動も簡単で便利である。
【0029】またバケット32の開閉をリンク機構を介し
て行っているので、動きが円滑であり、かつバケット12
を開閉する駆動源を別途必要とせず構造が簡単で製造コ
ストもかからない。
【0030】上記実施の形態では、バケット12の開閉
は、リンク機構により行っていたが、これをカム機構に
より行う掘削機21の例を、次に図5および図8に示し説
明する。回転支軸22が鉛直下方に向いて支持されてお
り、回転支軸22の下端には径を小さくしてスプライン軸
23が形成されており、さらにスプライン軸23の下端には
円柱の上下にフランジ24a, 24bが形成されたカム24が
設けられている。
【0031】そしてスプライン軸23より下方を覆うよう
にして円筒掘削部材25が設けられており、円筒掘削部材
25は円筒側壁25aの上部に上底壁25bを有し、上底壁25
bの中央の円孔にスプライン溝が形成されて、前記スプ
ライン軸23に昇降自在にスプライン嵌合している。
【0032】なお円筒掘削部材25の上底壁25bの上面に
は数箇所フック30が突設され、この円筒掘削部材25の円
筒側壁25aの下端開口縁にダイヤモンドカッター26が設
けられている。
【0033】このような円筒掘削部材25の内部におい
て、円筒側壁25aの内周面の上部対称な箇所にそれぞれ
一対のブラケット27が対向して突設され、同対向する一
対のブラケットを貫通したピン28が所定位置に架設さ
れ、同ピン28に揺動自在に支持されて左右一対の半円錐
状のバケット29が吊設されている。
【0034】バケット29のバケット本体部29aの中央の
母線に沿って上方へ延出した柄部29bと同柄部29bの上
端で内側へ折曲しL字状に突出したカムフォロワー部29
cとが一体に形成されたものである。
【0035】このバケット29の柄部29bとカムフォロワ
ー部29cとの折曲部が前記一対のブラケット27の間に嵌
挿され、前記ピン28に貫通されてバケット本体部29aが
円筒掘削部材25内で左右半径方向に揺動自在に吊設され
る。そしてカムフォロワー部29cの先端部は前記カム24
の上下のフランジ24aと24b間に位置している。また円
筒掘削部材25の円筒側壁25aの内周面における下端開口
縁に沿った相対向する位置に一対のインサイドカッター
31が突設されている。
【0036】図5に示すように、円筒掘削部材25が地面
Eから離れているときには、円筒掘削部材25はスプライ
ン軸23を下方へ摺動して円筒掘削部材25の上底壁25bが
カム24の上側フランジ24aに当接して支持され、同時に
カム24の下側フランジ24bがバケット29のカムフォロワ
ー部29cを上方へ揺動し、したがってバケット本体部29
aがピン28を中心に内側へ揺動して左右のバケット本体
部29aが合わさって下方を円錐状に閉じて容器を構成し
ている。
【0037】この状態から回転支軸22を下降していく
と、円筒掘削部材25がダイヤモンドカッター26において
地面Eに接し、さらに回転支軸22はスプライン軸23、カ
ム24とともに下降させることができ、下降したカム24は
上側フランジ24aがバケット29のカムフォロワー部29c
を上から押圧して揺動させ、したがってバケット29のバ
ケット本体部29aはピン28を中心に外側へ揺動して図7
に示すように左右に開く。
【0038】かかる状態で回転支軸22が回転され、スプ
ライン軸23を介して円筒掘削部材25が回転されダイヤモ
ンドカッター26の旋回により地面Eを環状に掘削してい
くことができる。
【0039】掘り山が適当な高さに形成された所で掘削
を停止し、回転支軸22を上昇させると、まずカム24の上
昇で下側フランジ24bがバケット29のカムフォロワー部
29cに当接してカムフォロワー部29cを上方へ揺動させ
るので、左右のバケット本体部29aが閉じていき、図8
に示すように内部に蓄積した掘り山を把み取っていく。
【0040】そして左右のバケット本体部29aが掘り山
を把み取り閉じ合わされると、回転支軸22の上昇は直接
円筒掘削部材25にあるいはバケット29を介して円筒掘削
部材25に伝達されるようになり円筒掘削部材25が上方へ
抜き去られる。こうして地面Eに円形の穴が掘られ、掘
くずはバケット29によって取り除かれ、別の場所でフッ
ク30を介して円筒掘削部材25を固定し回転支軸22を幾ら
か下降させればバケット29は開いて中の掘くずを落とす
ことができる。
【0041】そして再び地面Eの穴に円筒掘削部材25を
合わせて進入させ掘削し、これを繰り返し行い円形の垂
直穴を掘っていく。なお本実施の形態において回転支軸
22と円筒掘削部材25との間にエアシリンダーを介装し
て、同エアシリンダーの駆動でバケットの開閉を自由に
行えるようにしてもよい。
【0042】次に別の実施例を図9ないし図11に図示
し説明する。回転支軸40の下端に一体に径を大きくして
円筒掘削部41が形成されるとともに、円筒掘削部41の内
側上部に回転支軸40が延出した形でカム部42が一体に形
成されている。
【0043】カム部42は前記カム24と同様上下にフラン
ジ42a、42bを有し、円筒掘削部41の下端開口縁にはダ
イヤモンドカッター43が設けられ、円筒掘削部41の下端
開口縁に沿った内周面に互いに対向して一対のインサイ
ドカッター49が突設されている。
【0044】そして円筒掘削部41の上底壁に矩形の貫通
孔44が対称位置に一対形成され、帯状板をコ字状に折曲
した昇降部材45を該貫通孔44に連結部45aを上にして嵌
挿し、上部連結部45aを、回転支軸40に沿って固定され
たエアシリンダー46の下方へ突出したシリンダーロッド
46aの先端に固着して昇降部材45を支持している。
【0045】したがってエアシリンダー46の駆動でシリ
ンダーロッド46aを突出すると昇降部材45が下がり、シ
リンダーロッド46aを引っ込めると、昇降部材45が上昇
する。なおエアシリンダー46には回転支軸40内に形成さ
れた通気路40aがエアシリンダー46に連結されており、
通気路40aを介してエアの導入導出が行われる。
【0046】貫通孔44に嵌挿された昇降部材45の下端は
円筒掘削部41の円筒内にあって対向する側辺間に架設さ
れたピン47によってバケット48の柄部48bを枢着してバ
ケット48を吊設する。
【0047】このバケット48は、前記実施の形態のバケ
ット29と略同じ形状をしていて、バケット本体部48aが
下方に揺動自在に吊設され、柄部48bより屈曲してカム
フォロワー部48cが形成されていて、このカムフォロワ
ー部48cは前記カム部42の上下のフランジ42a, 42bの
間に位置する。
【0048】図10に示すようにエアシリンダー46がシ
リンダーロッド46aを引っ込めると、昇降部材45が上昇
して同時にピン47を介してバケット48が上昇し、カムフ
ォロワー部48cがカム部42の上側フランジ42aに当接し
てバケット本体部48aを外側に開くことができる。この
状態で地面を掘削していく。
【0049】そしてエアシリンダー46がシリンダーロッ
ド46aを突出させると昇降部材45が下降し、同時にピン
47を介してバケット48も下降し、このときカムフォロワ
ー部48cがカム部42の下側フランジ42bに当接して図1
1に示すようにバケット本体部48aを内側へ揺動して左
右のバケット本体部48aが閉じ合わされる。このバケッ
ト本体部48aの閉じ動作で内側に蓄積した掘くずを把み
取ることができる。
【0050】把み取られた掘くずは、図10に示すよう
にエアシリンダー46のシリンダーロッド46aを引っ込め
ることでバケット本体部48aを開き所定の位置に落下さ
せることができる。
【0051】次にさらに別の実施例について図12およ
び図13に図示し説明する。同実施例は、回転支軸60の
下端に径を大きくした円筒掘削部材61を一体に形成し、
回転支軸60内にエアシリンダー62を内蔵して下方へシリ
ンダーロッド62aを突出させ、同シリンダーロッド62a
の円筒掘削部材61内の先端にカム63を固着している。
【0052】カム43および円筒掘削部材61内のバケット
64の形状さらに両者の作動機構は前記図5ないし図8に
図示した実施の形態と同じであり、円筒掘削部材61の下
端開口縁のダイヤモンドカッター65、内周面のインサイ
ドカッター69も同様である。
【0053】すなわちバケット64はバケット本体64aか
ら柄部64bが延び、屈曲してカムフォロワー部64cが形
成され、円筒掘削部材61の内周面に設けられたブラケッ
ト65にピン66により柄部64bとカムフォロワー部64cの
屈曲部を枢着されてバケット本体64aが吊設され、カム
フォロワー部64cはカム63の上下のフランジ63a,63b
の間に位置している。
【0054】したがってエアシリンダー62がエアシリン
ダーロッド62aを突出させると図12に示すようにカム
63の上側フランジ63aがバケット64のカムフォロワー部
64cを下方へ揺動しバケット本体64aを開き、逆にエア
シリンダー62が引っ込めると図13に示すようにカム63
の下側フランジ63bがバケット64のカムフォロワー部64
cを上方へ揺動しバケット本体64aを閉じることができ
る。
【0055】バケット64を開いた状態で円筒掘削部材61
を回転して掘削し、バケット64を閉じることで掘くずを
把み取り、再びバケット64を開くことで把み取った掘く
ずを落とすことができる。
【0056】以上の実施例では掘くずを把み取るのに一
対のバケットを用いたが、2個と限らず3個以上のバケ
ットを円筒掘削部材の内周に揺動自在に設け、互いに接
離して開閉自在にし多数のバケットで掘くずを把み取る
ようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明は、円筒掘削部材が地面を円環状
に掘削し、円筒掘削部材内の掘くず把取部材が掘くずを
把み取ることができるので、地面の状態の如何かかわら
ず垂直に掘削が可能であり、掘削と掘くずの取り出しを
1つの掘削機で行い作業効率がよく、小型で移動も容易
にすることができる。
【0058】円筒掘削部材が、回転支持手段に相対的な
上下動を許して一体に回転可能に支持され、開閉手段
が、前記円筒掘削部材と前記回転支持手段の相対的な上
下動を変換して前記掘くず把取手段を開閉させること
で、掘くず把取手段を開閉させるのに特別駆動源を必要
とせず、構成を簡素化し低コストを実現できる。
【0059】円筒側壁の下端開口縁にダイヤモンドを植
設してカッターを構成することで、硬い岩盤や石等でも
鋭く掘削し、場所を選ばす効率良く掘削することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の掘削機の側断面図
である。
【図2】同底面図である。
【図3】同掘削機の別の状態の側断面図である。
【図4】同掘削機のさらに別の状態の側断面図である。
【図5】別の実施の形態の掘削機の側断面図である。
【図6】同底面図である。
【図7】同掘削機の別の状態の側断面図である。
【図8】同掘削機のさらに別の状態の側断面図である。
【図9】また別の実施の形態の掘削機の側面図である。
【図10】同側断面図である。
【図11】同掘削機における別の状態の側断面図であ
る。
【図12】さらに別の実施の形態の掘削機の側断面図で
ある。
【図13】同掘削機の別の状態の側断面図である。
【符号の説明】
1…掘削機、2…回転支軸、3…角軸、4…リンク支持
部材、5…ピン、6…リンク部材、7…円筒掘削部材、
8…フック、9…ダイヤモンドカッター、10…インサイ
ドカッター、11…ブラケット、12…バケット、13…ピ
ン、21…掘削機、22…回転支軸、23…スプライン軸、24
…カム、25…円筒掘削部材、26…ダイヤモンドカッタ
ー、27…ブラケット、28…ピン、29…バケット、30…フ
ック、31…インサイドカッター、40…回転支軸、41…円
筒掘削部、42…カム部、43…ダイヤモンドカッター、44
…貫通孔、45…昇降部材、46…エアシリンダー、47…ピ
ン、48…バケット、49…インサイドカッター、60…回転
支軸、61…円筒掘削部材、62…エアシリンダー、63…カ
ム、64…バケット、65…ブラケット、66…ピン、67…ダ
イヤモンドカッター、68…インサイドカッター。
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】以上のように本実施の形態の掘削機1は、
簡単な構造で、地面に比較的大きな径の穴を垂直に掘削
して掘くずも取り除きながら掘進していくことができ作
業効率が良い。石や硬い岩盤等土壌の状態の如何にかか
わらず掘削することができ場所を選ばず使用でき、また
移動も簡単で便利である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直線を中心軸とする円筒側壁の下端開
    口縁にカッターが設けられた円筒掘削部材と、 同円筒掘削部材を上方より支持しかつ前記中心軸を中心
    に回転させる回転支持手段と、 前記円筒掘削部材の内側に周方向に分割されて半径方向
    に揺動自在に支持され開閉自在とした複数のバケット
    が、開くと前記円筒掘削部材の内周面に添設され、閉じ
    ると容器を構成する掘くず把取手段と、 同掘くず把取手段のバケットを開閉させる開閉手段とを
    備えたことを特徴とする掘削機。
  2. 【請求項2】 前記円筒掘削部材は、前記回転支持手段
    に相対的な上下動を許して一体に回転可能に支持され、 前記開閉手段は、前記円筒掘削部材と前記回転支持手段
    の相対的な上下動を変換して前記掘くず把取手段を開閉
    させることを特徴とする請求項1記載の掘削機。
  3. 【請求項3】 前記カッターは、前記円筒側壁の下端開
    口縁にダイヤモンドを植設して構成されたことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の掘削機。
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