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JPH0955427A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH0955427A
JPH0955427A JP20686695A JP20686695A JPH0955427A JP H0955427 A JPH0955427 A JP H0955427A JP 20686695 A JP20686695 A JP 20686695A JP 20686695 A JP20686695 A JP 20686695A JP H0955427 A JPH0955427 A JP H0955427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
refractory metal
wiring
hole
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20686695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takako Fujii
貴子 藤井
Kosuke Okuyama
幸祐 奥山
Katsuhiko Kubota
勝彦 久保田
Masayasu Suzuki
正恭 鈴樹
Shinji Nishihara
晋治 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP20686695A priority Critical patent/JPH0955427A/ja
Publication of JPH0955427A publication Critical patent/JPH0955427A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 絶縁膜に形成されたホールに周囲が高融点金
属膜で覆われたタングステンプラグを埋め込む場合に、
EM耐性を向上することが可能な技術の提供。 【解決手段】 層間絶縁膜5に形成されたスルーホール
7に埋め込まれてなる周囲が高融点金属膜8、10で覆
われたWプラグ9の上面および下面を覆う高融点金属膜
8、10の膜厚は、ともに比較的厚い約100nmに形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
に、絶縁膜に形成された微小ホールにタングステンプラ
グを埋め込む配線技術に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近のLSIのようにより一層の高集積
化が図られると、半導体基板上に絶縁膜を介して形成さ
れる配線は益々微細化が要求されるようになり、また、
限られたスペースに高密度で配線を形成しなければない
ので、多層配線が避けられなくなる。さらに、このよう
に多層配線を形成する場合でも、下層のメタル配線を覆
う層間絶縁膜に形成するスルーホールは、より一層微細
化を図らなければならなくなってきている。これは、配
線と基板やゲートを接続するコンタクトホールにおいて
も同じである。
【0003】このような配線の微細化技術に関しては、
例えば日経BP社発行、「日経マイクロデバイス」、1
989年、12月号、P91〜P98に記載されてい
る。
【0004】また、配線の微細化が進むに伴い、配線の
許容電流密度に対する設計からの要求値は益々増大して
いる。この要求を満たすため、いわゆるディープミクロ
ンプロセスの配線には、高融点金属である例えばTiN
/Tiと、AlCuSi(Alに微量のCuおよびSi
を含有したAl合金)との積層配線が用いられようとし
ている。しかしながら、スパッタリング技術で形成され
たこの積層配線は比較的段差部のカバレジが悪い上に、
ディープミクロンプロセスではスルーホールやコンタク
トホールのアスペクト比(膜厚/ホール径)がさらに増
すことから、配線金属としてタングステン(W)を用い
てこのWをホールにプラグ状に埋め込む技術、いわゆる
Wプラグ技術が採用されてきている。
【0005】配線の一部にそのようなWプラグを形成す
る場合は、層間絶縁膜に予めスルーホールのようなホー
ルを形成した後、このホールにWを周囲を例えばTiN
/Tiのような高融点金属膜で覆った状態で、埋め込む
ことが行われる。この場合高融点金属膜は配線バリア膜
として作用し、Wプラグの上下面で接する上層のメタル
配線あるいは下層のメタル配線とWが直接接して、コン
タクト性の悪化などの望ましくない現象が生ずるのを防
止するように働く。
【0006】このようなWプラグは次のようにして製造
される。まず、半導体基板上の層間絶縁膜にスルーホー
ルを形成した後、このスルーホールを含む層間絶縁膜上
に、高融点金属として例えばTi、TiNを連続的なス
パッタ法によってデポジションする。次に、この高融点
金属膜上およびスルーホールを埋めるように、WをCV
D(Chemical Vapor Depositi
on)法によってデポジションする。続いて、Wをエッ
チバックして不要部分を除去することにより平坦な表面
となして、スルーホールにのみWを残してWプラグを形
成する。次に、Wプラグおよび高融点金属膜上にTiあ
るいはTiNからなる他の高融点金属をスパッタ法によ
ってデポジションした後、この高融点金属膜上にAlC
uSiからなる上層のメタル配線を形成し、続いてこの
配線をTiN/TiあるいはTiNからなる配線キャッ
プ膜によって覆って上層のメタル配線を完成する。
【0007】このような配線構造において、Wプラグの
下面を覆う高融点金属膜の膜厚は約100nmに形成さ
れ、Wプラグの上面を覆う高融点金属膜の膜厚は10〜
30μmに形成されている。すなわち、Wプラグの上面
を覆う高融点金属膜の膜厚は、下面を覆うそれに比べて
1/5程度に形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は検討の結
果、前記のように層間絶縁膜に形成されたスルーホール
に周囲を高融点金属膜で覆った状態のWプラグを埋め込
む場合で、Wプラグの上面を覆う高融点金属膜の膜厚が
下面を覆うそれに比べて薄く形成されていると、EM
(エレクトロマイグレーション)耐性が低下することを
見い出した。
【0009】すなわち、上面を覆う高融点金属膜の膜厚
が下面を覆うそれに比べて薄く形成されているWプラグ
においては、EMストレス試験を実施すると、電子が上
層のメタル配線からスルーホールのWプラグを通じて下
層のメタル配線に流れる場合は、Wプラグの下面に比較
的厚い約100nmの膜厚の高融点金属膜が形成されて
いるので、この高融点金属膜によってWのマイグレーシ
ョンは阻まれるため、EM耐性は高くなる。一方、逆に
電子が下層のメタル配線からスルーホールのWプラグを
通じて上層のメタル配線に流れる場合は、Wプラグの上
面には比較的薄い10〜30nmの膜厚の高融点金属膜
しか形成されていないので、Wがマイグレートして上層
の高融点金属膜を歪めてしまい、さらにWが接している
高融点金属膜であるTiと反応して合金化しながら上層
のメタル配線であるAlCuSi内に拡散していくとい
う現象が観察される。このため、EM耐性が低下するよ
うになって、最悪の場合配線に抵抗上の断線が発生する
おそれがある。
【0010】本発明の目的は、絶縁膜に形成されたホー
ルに周囲が高融点金属膜で覆われたタングステンプラグ
を埋め込む場合に、EM耐性を向上することが可能な技
術を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記の通りである。
【0013】(1)本発明の半導体装置は、半導体基板
上に形成された絶縁膜にホールが形成され、このホール
に周囲が高融点金属膜で覆われたタングステンプラグが
埋め込まれてその上にメタル配線が形成されてなる半導
体装置であって、前記タングステンプラグの上面および
下面を覆う高融点金属膜の膜厚は、ともに50乃至15
0nmの範囲に設定されている。
【0014】(2)本発明の半導体装置は、半導体基板
上に絶縁膜を介して形成されたメタル配線を覆う膜間絶
縁膜にホールが形成され、このホールに周囲が高融点金
属膜で覆われたタングステンプラグが埋め込まれてその
上にメタル配線が形成されてなる半導体装置であって、
前記タングステンプラグの上面および下面を覆う高融点
金属膜の膜厚は、ともに50乃至150nmの範囲に設
定されている。
【0015】
【作用】上述した(1)の手段によれば、本発明の半導
体装置は、半導体基板上に形成された絶縁膜にホールが
形成され、このホールに周囲が高融点金属膜で覆われた
タングステンプラグが埋め込まれてその上にメタル配線
が形成されてなる半導体装置であって、前記タングステ
ンプラグの上面および下面を覆う高融点金属膜の膜厚
は、ともに50乃至150nmの範囲に設定されている
ので、電子の流れる方向に関係なくタングステンのマイ
グレートが防止されるため、絶縁膜に形成されたホール
に周囲が高融点金属膜で覆われたタングステンプラグを
埋め込む場合に、EM耐性を向上することが可能とな
る。
【0016】上述した(2)の手段によれば、本発明の
半導体装置は、半導体基板上に絶縁膜を介して形成され
たメタル配線を覆う膜間絶縁膜にホールが形成され、こ
のホールに周囲が高融点金属膜で覆われたタングステン
プラグが埋め込まれてその上にメタル配線が形成されて
なる半導体装置であって、前記タングステンプラグの上
面および下面を覆う高融点金属膜の膜厚は、ともに50
乃至150nmの範囲に設定されているので、電子の流
れる方向に関係なくタングステンのマイグレートが防止
されるため、絶縁膜に形成されたホールに周囲が高融点
金属膜で覆われたタングステンプラグを埋め込む場合
に、EM耐性を向上することが可能となる。
【0017】以下、本発明について、図面を参照して実
施例とともに詳細に説明する。
【0018】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0019】
【実施例】図1は本発明の実施例による半導体装置を示
す断面図である。本実施例の半導体装置は、例えばシリ
コン単結晶のような半導体基板1上には酸化膜(SiO
2)のような絶縁膜2が形成され、この絶縁膜2上には
例えばAlCuSi(Alに微量のCuおよびSiを含
有したAl合金)、W、Cuのような下層のメタル配線
3が形成されている。また、必要に応じて下層のメタル
配線3下には、例えばTi、TiN、TiW、W、Mo
Siのような高融点金属からなる配線バリア膜4が形成
されている。
【0020】下層のメタル配線3は例えばSiO2、P
SG(Phospho Silicate Glas
s)のような層間絶縁膜5によって覆われ、層間絶縁膜
5の所定部分にはスルーホール7が形成されて、下層の
メタル配線3の一部が露出されるようになっている。ま
た、必要に応じて層間絶縁膜5下にも、例えばTi、T
iN、TiW、W、MoSiのような高融点金属からな
る配線バリア膜6が形成されている。スルーホール7の
寸法W(ホール径)は微細配線に対処可能なように例え
ば0.6μm以下に設定されている。層間絶縁膜5の膜
厚は例えば0.5〜1.0μmに形成される。
【0021】層間絶縁膜5上およびスルーホール7には
例えばTiN膜8a/Ti膜8bからなる高融点金属膜
8が、約100nmの膜厚に形成されている。このTi
N膜8a/Ti膜8bは後述するように、Tiをターゲ
ット材料に用いるスパッタ法によって、連続的に形成す
ることができる。この高融点金属膜8は他にTiW、
W、MoSiのような材料を同様に用いることができ
る。
【0022】スルーホール7の高融点金属膜8上にはW
プラグ9が埋め込まれていて、このWプラグ9の表面は
高融点金属膜8の表面とほぼ同一面に保たれている。高
融点金属膜8の内、TiN膜8aはWプラグ9を付着性
良く形成するために用いられており、Ti膜8bは下層
のメタル配線3と良好なコンタクト性を保つために用い
られている。
【0023】Wプラグ9の上面および高融点金属膜8上
には例えばTiからなる他の高融点金属膜10が、約1
00nmの膜厚に形成されている。この高融点金属膜1
0の膜厚は、Wプラグ9の下面に形成されている高融点
金属膜8の膜厚とほぼ等しく設定されている。
【0024】高融点金属膜10上には、例えばAlCu
Siからなる上層のメタル配線11が形成されている。
この上層のメタル配線11は他にW、Cuのような材料
を同様に用いることができる。また、この上層のメタル
配線11上には例えばTiNからなる高融点金属からな
る配線キャップ膜12が形成されている。さらに、この
配線キャップ膜12は最終保護膜13によって覆われて
いる。
【0025】なお、配線キャップ膜12の材料は、上層
のメタル配線11上にさらに別の上層のメタル配線を形
成するか否かによって使い分けられる。すなわち、配線
キャップ膜12としては、前記の例のように上層のメタ
ル配線11しか形成されない場合には前記のようにTi
Nが用いられるが、さらにこの上層のメタル配線11上
に別の上層のメタル配線を形成する場合には、Wプラグ
9の上面に上層のメタル配線11に向かって、順次T
i、TiNの2つの膜を形成することが行われる。配線
キャップ膜12としてのTiは上層のメタル配線11と
のコンタクト性を良好に保つために用いる。
【0026】次に、本実施例の半導体装置の製造方法
を、図2乃至図10を参照して工程順に説明する。
【0027】まず、図2に示すように、予め酸化膜(S
iO2)のような絶縁膜2が形成され、この絶縁膜2上
に例えばAlCuSiのような下層のメタル配線3が形
成され、さらにこの下層のメタル配線3が例えばSiO
2、PSGのような層間絶縁膜5によって覆われた例え
ばシリコン単結晶のような半導体基板1を用意する。必
要に応じて下層のメタル配線3下あるいは層間絶縁膜5
下には、例えばTi、TiN、TiW、W、MoSiの
ような配線バリア膜4、6が形成されている。
【0028】次に、図3に示すように、層間絶縁膜5の
所定部にスルーホール7を形成して、下層のメタル配線
3の一部を露出する。スルーホール7の寸法W(ホール
径)は微細配線に対処可能なように例えば0.5μm以
下に設定する。このような層間絶縁膜5の加工は周知の
フォトリソグラフィ技術によって容易に実現することが
できる。
【0029】続いて、図4に示すように、層間絶縁膜5
上およびスルーホール7にスパッタ法によって、例えば
TiN膜8a/Ti膜8bからなる高融点金属膜8を約
100nmの膜厚に形成する。この高融点金属膜8の形
成は以下のように行う。半導体基板1をスパッタ装置内
に配置し、ターゲット材料としてTiを用いて、まずA
rのような不活性雰囲気内でTiをスパッタしてTi膜
8bを形成する。次に、雰囲気をNに変えて、ターゲッ
ト材料からスパッタさせたTiをNと反応させて、Ti
N膜8aを形成する。これら各膜8a、8bの形成は、
半導体基板1をスパッタ装置に配置したままで、装置内
の雰囲気ガスを変えるだけで連続して形成することがで
きる。
【0030】次に、図5に示すように、高融点金属膜8
上およびスルーホール7を埋めるように、CVD法によ
ってWを成長させてW膜9aを形成する。このW膜9a
の膜厚はスルーホール7を完全に埋める程度に設定さ
れ、一例として、約0.7〜1.2μmに形成する。な
お、このW膜9aの形成はCVD法に限らずに、スパッ
タ法によって形成することもできる。
【0031】続いて、図6に示すように、W膜9aを例
えばドライエッチ法によってエッチバックして、不要部
分を除去することにより、高融点金属膜8の表面とほぼ
同一面に保って平坦な表面にする。
【0032】次に、図7に示すように、高融点金属膜8
上およびW膜9aの上面にスパッタ法によって、例えば
TiNからなる高融点金属膜10を約100nmの膜厚
に形成する。これによって、層間絶縁膜5に形成された
スルーホール7には、周囲が高融点金属膜8、10で覆
われたWプラグ9が埋め込まれたことになる。
【0033】続いて、図8に示すように、高融点金属膜
10上にスパッタ法によって、例えばAlCuSiから
なる上層のメタル配線11を形成する。この上層のメタ
ル配線11はWプラグ9を通じて、下層のメタル配線3
と接続されることになる。
【0034】次に、図9に示すように、上層のメタル配
線11上にスパッタ法によって、例えばTiNからなる
高融点金属の配線キャップ膜12を形成する。
【0035】最後に、図10に示すように、配線キャッ
プ膜12上に最終保護膜13を形成することにより、図
1に示したような構造の半導体装置が完成する。最終保
護膜13は、CVD法やスパッタ法によって形成された
SiO2、PSGなどを含む絶縁膜によって構成されて
いる。
【0036】なお、上層のメタル配線11上にさらに別
の上層のメタル配線を形成する場合には、キャップ層1
2としては上層のメタル配線11上に最終保護膜13に
向かって、順次Ti、TiNの2つの膜を形成するよう
にする。
【0037】以上のような本実施例の半導体装置によれ
ば、層間絶縁膜5に形成されたスルーホール7に埋め込
まれてなる周囲が高融点金属膜8、10で覆われたWプ
ラグ9の上面および下面を覆う高融点金属膜8、10の
膜厚は、ともに比較的厚い約100nmに形成されてい
るので、電子の流れる方向に関係なくタングステンのマ
イグレートを防止することができる。
【0038】すなわち、EMストレス試験を実施する
と、電子が上層のメタル配線11からスルーホール7の
Wプラグ9を通じて下層のメタル配線3に流れる場合
は、Wプラグ9の下面に比較的厚い約100nmの膜厚
の高融点金属膜8が形成されているので、この高融点金
属膜8によってWのマイグレーションは阻まれるため、
従来と同じようにEM耐性は高くなる。
【0039】一方、逆に電子が下層のメタル配線3膜か
らスルーホール7のWプラグ9を通じて上層のメタル配
線11に流れる場合は、Wプラグ9の上面にも比較的厚
い約100nmの膜厚の高融点金属膜10が形成されて
いるので、この高融点金属膜10によってWのマイグレ
ーションは阻まれるようになって、同様にEM耐性は高
くなる。このため、従来のように、Wがマイグレートし
て上層の高融点金属膜10を歪めてしまったり、さらに
Wが接している高融点金属膜10であるTiと反応して
合金化しながら上層のメタル配線11であるAlCuS
i内に拡散していくという現象は生じなくなる。
【0040】なお、Wプラグ9の上面および下面を覆う
高融点金属膜8、10の膜厚は、あまり薄いとWのマイ
グレーションを阻む効果はなく、また、あまり厚いとW
のマイグレーションを阻む効果は大きくなっても、スル
ーホール7の側壁の高融点金属膜8の膜厚も増加するの
で、アスペクト比が大きくなって、スルーホール7への
Wプラグ9の埋め込みが困難になるなどの弊害が生ず
る。本発明者の検討結果によると、高融点金属膜8、1
0の膜厚はともに50乃至150nmの範囲であれば、
それらの弊害を避けてほぼ目的を達成することが可能で
ある。
【0041】以上のような本実施例によれば、次のよう
な効果が得られる。
【0042】層間絶縁膜5に形成されたスルーホール7
に埋め込まれてなる周囲が高融点金属膜8、10で覆わ
れたWプラグ9の上面および下面を覆う高融点金属膜
8、10の膜厚は、ともに比較的厚い約100nmに形
成されているので、電子の流れる方向に関係なくタング
ステンのマイグレートが防止されるため、絶縁膜に形成
されたホールに周囲が高融点金属膜で覆われたタングス
テンプラグを埋め込む場合に、EM耐性を向上すること
が可能となる。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0044】例えば、前記実施例では層間絶縁膜に形成
したスルーホールにWプラグを形成する例で説明した
が、これに限らず配線と基板やゲートを接続するコンタ
クトホールにWプラグを形成する場合にも同様に適用す
ることができる。
【0045】また、前記実施例で示した高融点金属の材
料は一例を示したものであり、これに限らず同様な働き
をするものであれば代わりに用いることができる。
【0046】さらに、Wプラグによって結ばれる下層の
メタル配線および上層のメタル配線の材料についても、
前記実施例で示した例に限らず同様な働きをするもので
あれば代わりに用いることができる。
【0047】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
装置の技術に適用した場合について説明したが、それに
限定されるものではない。本発明は、少なくとも絶縁膜
に形成された微小ホールにWプラグを埋め込む条件のも
のには適用できる。
【0048】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0049】絶縁膜に形成されたホールに埋め込まれて
なる周囲が高融点金属膜で覆われたWプラグの上面およ
び下面を覆う高融点金属膜の膜厚は、ともに比較的厚い
50乃至100nmの範囲に設定されているので、電子
の流れる方向に関係なくタングステンのマイグレートが
防止されるため、絶縁膜に形成されたホールに周囲が高
融点金属膜で覆われたタングステンプラグを埋め込む場
合に、EM耐性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による半導体装置を示す断面図
である。
【図2】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
他の工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
その他の工程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
その他の工程を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
その他の工程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
その他の工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
その他の工程を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例による半導体装置の製造方法の
その他の工程を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例による半導体装置の製造方法
のその他の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…絶縁膜、3…下層のメタル配線、
4、6、8、10…高融点金属からなる配線バリア膜、
5…層間絶縁膜、7…スルーホール、8a…TiN膜、
8b…Ti膜、9…タングステンプラグ、9a…タング
ステン膜、11…上層のメタル配線、12…高融点金属
からなる配線キャップ膜、13…最終保護膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴樹 正恭 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 西原 晋治 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された絶縁膜にホー
    ルが形成され、このホールに周囲が高融点金属膜で覆わ
    れたタングステンプラグが埋め込まれてその上にメタル
    配線が形成されてなる半導体装置であって、前記タング
    ステンプラグの上面および下面を覆う高融点金属膜の膜
    厚は、ともに50乃至150nmの範囲に設定されたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に絶縁膜を介して形成され
    たメタル配線を覆う膜間絶縁膜にホールが形成され、こ
    のホールに周囲が高融点金属膜で覆われたタングステン
    プラグが埋め込まれてその上にメタル配線が形成されて
    なる半導体装置であって、前記タングステンプラグの上
    面および下面を覆う高融点金属膜の膜厚は、ともに50
    乃至150nmの範囲に設定されたことを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記タングステンプラグの上面および下
    面を覆う高融点金属膜の膜厚は、ともにほぼ100nm
    に設定されたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記タングステンプラグ上に前記高融点
    金属膜を介して、上層のメタル配線が形成されたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 前記高融点金属膜は、Ti、TiN、T
    iW、W、MoSiのいずれかからなることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記タングステンプラグの下面を覆う高
    融点金属膜の少なくとも前記配線と接する部分は、Ti
    からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載の半導体装置。
JP20686695A 1995-08-14 1995-08-14 半導体装置 Pending JPH0955427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20686695A JPH0955427A (ja) 1995-08-14 1995-08-14 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20686695A JPH0955427A (ja) 1995-08-14 1995-08-14 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0955427A true JPH0955427A (ja) 1997-02-25

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