JPH0944633A - 紙葉類鑑別装置 - Google Patents
紙葉類鑑別装置Info
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- JPH0944633A JPH0944633A JP7193098A JP19309895A JPH0944633A JP H0944633 A JPH0944633 A JP H0944633A JP 7193098 A JP7193098 A JP 7193098A JP 19309895 A JP19309895 A JP 19309895A JP H0944633 A JPH0944633 A JP H0944633A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 最適な複数種類の波長のセンサの組み合わせ
を使用することにより、高度な偽造券に対しても充分に
真券との相違を摘出できる高精度な紙葉類鑑別装置を提
供すること。 【構成】 紙葉類鑑別装置の光学センサ系1は、緑色、
赤色、赤外光の3種類の波長によって紙葉類の光学的特
性を検出する光学センサを備えている。その際、緑色セ
ンサ1−a、赤色センサ1−b、赤外光センサ1−cの
順に緑色センサ1−aを赤外光センサ1−cから離して
配置する。これにより、1種類の波長によって紙葉類の
光学的特性を検出するセンサを備えた紙葉類鑑別装置で
は区別できなかった偽造券を高精度で区別し得る。
を使用することにより、高度な偽造券に対しても充分に
真券との相違を摘出できる高精度な紙葉類鑑別装置を提
供すること。 【構成】 紙葉類鑑別装置の光学センサ系1は、緑色、
赤色、赤外光の3種類の波長によって紙葉類の光学的特
性を検出する光学センサを備えている。その際、緑色セ
ンサ1−a、赤色センサ1−b、赤外光センサ1−cの
順に緑色センサ1−aを赤外光センサ1−cから離して
配置する。これにより、1種類の波長によって紙葉類の
光学的特性を検出するセンサを備えた紙葉類鑑別装置で
は区別できなかった偽造券を高精度で区別し得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現金自動取引装置や自
動販売機などに広く用いられている紙幣鑑別装置などの
紙葉類鑑別装置に関し、特に、高精度で紙葉類の真偽を
鑑別することが可能な紙葉類鑑別装置に関する。
動販売機などに広く用いられている紙幣鑑別装置などの
紙葉類鑑別装置に関し、特に、高精度で紙葉類の真偽を
鑑別することが可能な紙葉類鑑別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、現金自動取引装置や自動販売機な
どが普及してきており、無人の装置で紙幣の取り扱いが
行われるようになった。このため、挿入された紙幣の真
偽を自動的に鑑別し偽造紙幣と鑑別された場合にその使
用を禁止することは重要な課題となっている。従来、紙
幣などの紙葉類の真偽を鑑別するための紙葉類鑑別装置
として様々な種類のものが提案されているが、最も一般
的なものは光学センサを用いた紙葉類鑑別装置である。
従来の紙葉類鑑別装置の光学センサは、単一波長または
一波長帯域の光源を用い、紙葉類の反射光特性や透過光
特性を測定し、その測定結果に基づき紙葉類の真偽を鑑
別するのが普通である。ところが、最近、紙葉類の偽造
技術が高度化し精巧な偽造券が出現してきており、精巧
な偽造券を従来のように単一波長の光源を使用したので
は丁度その特定波長で真券と偽造券との差が顕著に現れ
ない場合があり、偽造紙幣を鑑別できないおそれがあ
る。
どが普及してきており、無人の装置で紙幣の取り扱いが
行われるようになった。このため、挿入された紙幣の真
偽を自動的に鑑別し偽造紙幣と鑑別された場合にその使
用を禁止することは重要な課題となっている。従来、紙
幣などの紙葉類の真偽を鑑別するための紙葉類鑑別装置
として様々な種類のものが提案されているが、最も一般
的なものは光学センサを用いた紙葉類鑑別装置である。
従来の紙葉類鑑別装置の光学センサは、単一波長または
一波長帯域の光源を用い、紙葉類の反射光特性や透過光
特性を測定し、その測定結果に基づき紙葉類の真偽を鑑
別するのが普通である。ところが、最近、紙葉類の偽造
技術が高度化し精巧な偽造券が出現してきており、精巧
な偽造券を従来のように単一波長の光源を使用したので
は丁度その特定波長で真券と偽造券との差が顕著に現れ
ない場合があり、偽造紙幣を鑑別できないおそれがあ
る。
【0003】上述した問題点を解消するために複数種類
の波長の光センサを用いることも考えられるが、複数種
類の波長の光センサによって紙葉類の光学的特性を測定
するためには、その光源の選定や波長の選択制御など技
術的な困難な問題があり、実現は非常に難しい。例え
ば、ハロゲンランプを用いれば広帯域で高輝度の照明を
得られるが、寿命が短く、発熱量が大きいという欠点が
ある。波長の選択制御方式としては、波長の異なる複数
種の可視光LEDを取付け、LEDを時分割に点灯し、
各LED点灯時点の受光素子の出力で波長ごとの紙葉類
の光学的特性を検出する方式も考えられる。しかし、こ
の方式は点灯制御が複雑で、かつ紙葉類が高速に搬送さ
れる装置に対しては、LED点灯切り替え処理時間が大
きくなり不適の場合もある。また物理的にも制御信号数
が増えるなどの問題がある。
の波長の光センサを用いることも考えられるが、複数種
類の波長の光センサによって紙葉類の光学的特性を測定
するためには、その光源の選定や波長の選択制御など技
術的な困難な問題があり、実現は非常に難しい。例え
ば、ハロゲンランプを用いれば広帯域で高輝度の照明を
得られるが、寿命が短く、発熱量が大きいという欠点が
ある。波長の選択制御方式としては、波長の異なる複数
種の可視光LEDを取付け、LEDを時分割に点灯し、
各LED点灯時点の受光素子の出力で波長ごとの紙葉類
の光学的特性を検出する方式も考えられる。しかし、こ
の方式は点灯制御が複雑で、かつ紙葉類が高速に搬送さ
れる装置に対しては、LED点灯切り替え処理時間が大
きくなり不適の場合もある。また物理的にも制御信号数
が増えるなどの問題がある。
【0004】また、複数種類の波長の光センサによって
紙葉類の光学的特性を測定して偽造紙幣を鑑別するもの
として、例えば、特開平2−109191号公報には複
数種類の波長の光センサを搬送方向と垂直方向に均一に
並べて(赤色センサと緑色センサを交互に並べたり、赤
色センサ,緑色センサ,青色センサを繰り返し並べるな
ど)、紙葉類の判別の信頼性を高めるものが記載され、
また特開平5−332951号公報には、紙葉類の同じ
箇所を複数の波長で読み取るために一つのケース内に光
透過性材料を設け、その出射側に複数の透過波長の異な
る光学フィルタと受光素子の組をを設け、それらを互い
に遮蔽体で光学的に遮断するようにした光学センサの構
造が開示されている。
紙葉類の光学的特性を測定して偽造紙幣を鑑別するもの
として、例えば、特開平2−109191号公報には複
数種類の波長の光センサを搬送方向と垂直方向に均一に
並べて(赤色センサと緑色センサを交互に並べたり、赤
色センサ,緑色センサ,青色センサを繰り返し並べるな
ど)、紙葉類の判別の信頼性を高めるものが記載され、
また特開平5−332951号公報には、紙葉類の同じ
箇所を複数の波長で読み取るために一つのケース内に光
透過性材料を設け、その出射側に複数の透過波長の異な
る光学フィルタと受光素子の組をを設け、それらを互い
に遮蔽体で光学的に遮断するようにした光学センサの構
造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ハロ
ゲンを用いた場合は、寿命が短く発熱量が大きいという
問題があり、また、LEDを時分割に点灯する方式は、
点灯制御が複雑であり、また点灯切り替え処理時間が大
きく、制御信号数が増えるなどの問題もある。
ゲンを用いた場合は、寿命が短く発熱量が大きいという
問題があり、また、LEDを時分割に点灯する方式は、
点灯制御が複雑であり、また点灯切り替え処理時間が大
きく、制御信号数が増えるなどの問題もある。
【0006】また、一般的にいって、紙葉類に対してで
きるだけ多種の波長の光で鑑別する方が精度が高くな
る。そのため、紫外光、可視光の3色(青、緑、赤)、
赤外光の5種の波長でセンシングするのがよいと考えら
れる。しかし、紫外光は光源、センサともに実用上扱い
が難しく、紙葉類自身も紫外光に対してはほとんど特徴
がない。また、可視光の青色は印刷一般では緑色との差
異がなく、光学センサで一般的に使用されるフォトダイ
オードは青色に対する感度が低いなどの問題があるた
め、如何なる波長のものを使用するかは重要な課題であ
る。
きるだけ多種の波長の光で鑑別する方が精度が高くな
る。そのため、紫外光、可視光の3色(青、緑、赤)、
赤外光の5種の波長でセンシングするのがよいと考えら
れる。しかし、紫外光は光源、センサともに実用上扱い
が難しく、紙葉類自身も紫外光に対してはほとんど特徴
がない。また、可視光の青色は印刷一般では緑色との差
異がなく、光学センサで一般的に使用されるフォトダイ
オードは青色に対する感度が低いなどの問題があるた
め、如何なる波長のものを使用するかは重要な課題であ
る。
【0007】上述した特開平2−109191号公報に
記載されたものは、複数種類の波長の光センサを交互に
並べることにより紙葉類の判別の信頼性は向上している
が、使用している波長は赤と緑、または赤と緑と青であ
り、この組み合わせでは十分精度の高い判別ができな
い。すなわち、赤と緑の2種類の波長だけでは精度がよ
くなく、また、赤と緑と青の3種類の波長を用いたもの
は、上述したように、印刷一般では青色と緑色は差異が
ないこと、光センサで一般に使用されているフォトダイ
オードは青色に対する感度が低いことを考慮すると、こ
の赤と緑と青の組み合わせを使ったものは実用的でな
い。
記載されたものは、複数種類の波長の光センサを交互に
並べることにより紙葉類の判別の信頼性は向上している
が、使用している波長は赤と緑、または赤と緑と青であ
り、この組み合わせでは十分精度の高い判別ができな
い。すなわち、赤と緑の2種類の波長だけでは精度がよ
くなく、また、赤と緑と青の3種類の波長を用いたもの
は、上述したように、印刷一般では青色と緑色は差異が
ないこと、光センサで一般に使用されているフォトダイ
オードは青色に対する感度が低いことを考慮すると、こ
の赤と緑と青の組み合わせを使ったものは実用的でな
い。
【0008】また、特開平5−332951号公報に記
載されたものは、光センサの構造が複雑すぎて製造コス
トが高くなり実際的でない。本発明の目的は、最適な複
数種類の波長のセンサの組み合わせを使用することによ
り、上述したように高度な偽造券に対しても充分に真券
との相違を摘出できる高精度な紙葉類鑑別装置を提供す
ることにある。
載されたものは、光センサの構造が複雑すぎて製造コス
トが高くなり実際的でない。本発明の目的は、最適な複
数種類の波長のセンサの組み合わせを使用することによ
り、上述したように高度な偽造券に対しても充分に真券
との相違を摘出できる高精度な紙葉類鑑別装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の紙葉類鑑別装置
は、上記目的を達成するために、紙葉類の光学特性を検
出する光学センサを緑色、赤色、赤外光の3種類の波長
のセンサから構成している。緑色センサを使用する場
合、フォトダイオードの緑色に対する感度は、青色と同
様に低い。また緑色センサの照明に一般的に使用される
緑色ダイオードは、発光光量が赤、赤外光ダイオードに
対して少ない。特に、赤外光ダイオードの発光光量は緑
色に対して10倍以上ある。そのため、緑色センサを赤
外光センサの近くに配置すると、赤外光センサの赤外光
ダイオードの光が、紙葉類を介して緑色センサのフォト
ダイオードに影響を与えてしまい、緑色センサになり得
なくなってしまう。干渉を防ぐためには距離を極端に離
せばよいが、それではセンサの配置密度が小さくなり鑑
別精度が低下してしまう。そこで、本発明では決められ
たスペース内に極力多数のセンサを配置するために、緑
色にも赤外光にも相互干渉の度合いが少ない赤色センサ
を緑色センサと赤外光センサの間に配置するようにして
いる。
は、上記目的を達成するために、紙葉類の光学特性を検
出する光学センサを緑色、赤色、赤外光の3種類の波長
のセンサから構成している。緑色センサを使用する場
合、フォトダイオードの緑色に対する感度は、青色と同
様に低い。また緑色センサの照明に一般的に使用される
緑色ダイオードは、発光光量が赤、赤外光ダイオードに
対して少ない。特に、赤外光ダイオードの発光光量は緑
色に対して10倍以上ある。そのため、緑色センサを赤
外光センサの近くに配置すると、赤外光センサの赤外光
ダイオードの光が、紙葉類を介して緑色センサのフォト
ダイオードに影響を与えてしまい、緑色センサになり得
なくなってしまう。干渉を防ぐためには距離を極端に離
せばよいが、それではセンサの配置密度が小さくなり鑑
別精度が低下してしまう。そこで、本発明では決められ
たスペース内に極力多数のセンサを配置するために、緑
色にも赤外光にも相互干渉の度合いが少ない赤色センサ
を緑色センサと赤外光センサの間に配置するようにして
いる。
【0010】
【作用】本発明によれば、緑色、赤色、赤外光の3種類
の波長による光学センサを紙葉類鑑別装置に備えること
により、従来の単一波長による光学センサを備えた紙葉
類鑑別装置よりも高精度に紙葉類の光学的特性を検出す
ることができる。その際、緑色センサ、赤色センサ、赤
外光センサの順に緑色センサを赤外光センサから離して
配置することにより、赤外光センサの赤外光ダイオード
の光が緑色センサのフォトダイオードに干渉することを
抑制でき、結果的にセンサの配置密度を上げることがで
きるため、さらに紙葉類の真偽の鑑別精度を向上させる
ことが可能となる。
の波長による光学センサを紙葉類鑑別装置に備えること
により、従来の単一波長による光学センサを備えた紙葉
類鑑別装置よりも高精度に紙葉類の光学的特性を検出す
ることができる。その際、緑色センサ、赤色センサ、赤
外光センサの順に緑色センサを赤外光センサから離して
配置することにより、赤外光センサの赤外光ダイオード
の光が緑色センサのフォトダイオードに干渉することを
抑制でき、結果的にセンサの配置密度を上げることがで
きるため、さらに紙葉類の真偽の鑑別精度を向上させる
ことが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を用いて説明す
る。図1は、本発明の紙葉類鑑別装置の概略図である。
同図において、紙葉類10は、紙葉類搬送路8の中を紙
葉類搬送ローラ9により搬送され、光学センサ系1にお
いて鑑別に必要なセンシングを受ける。本発明における
光学センサ系1は、反射型センサ2と透過型センサ3か
ら構成される。反射型センサ2は、光源により紙葉類を
照らし、紙葉類からの反射光または散乱光を受光素子に
より検出するセンサである。透過型センサ3は、光源に
より紙葉類を照らし、紙葉類を透過した光を受光素子に
より検出するセンサである。光学センサ系1はセンサ制
御部4により駆動され、センサ出力はセンサ制御部4を
介してA/D変換器5に取り込まれる。センサ出力のA
/D変換結果と鑑別プログラム7により、CPU6にお
いて紙葉類の鑑別を行う。本発明の紙葉類鑑別装置は、
光学センサ系1の構成を除けば従来の紙葉類鑑別装置と
変わるところはない。
る。図1は、本発明の紙葉類鑑別装置の概略図である。
同図において、紙葉類10は、紙葉類搬送路8の中を紙
葉類搬送ローラ9により搬送され、光学センサ系1にお
いて鑑別に必要なセンシングを受ける。本発明における
光学センサ系1は、反射型センサ2と透過型センサ3か
ら構成される。反射型センサ2は、光源により紙葉類を
照らし、紙葉類からの反射光または散乱光を受光素子に
より検出するセンサである。透過型センサ3は、光源に
より紙葉類を照らし、紙葉類を透過した光を受光素子に
より検出するセンサである。光学センサ系1はセンサ制
御部4により駆動され、センサ出力はセンサ制御部4を
介してA/D変換器5に取り込まれる。センサ出力のA
/D変換結果と鑑別プログラム7により、CPU6にお
いて紙葉類の鑑別を行う。本発明の紙葉類鑑別装置は、
光学センサ系1の構成を除けば従来の紙葉類鑑別装置と
変わるところはない。
【0012】本発明では、光学センサ系1の光源に、緑
色、赤色、赤外光の3種類の波長を用いたことを特徴と
している。図2は本発明の光学センサを示す図であり、
緑色センサ1−a、赤色センサ1−b、赤外光センサ1
−cの配置例を示している。図2は図1の光学センサ系
1を上方から見たものである。図2(a)は、3種類の
波長の光学センサを、紙葉類搬送方向に対して垂直に配
置した例である。この場合、紙葉類の部分ごとの光学的
特性を異なる波長で検出することになる。図2(a)の
光学センサ1を紙葉類搬送方向に対して垂直に多数配置
することも可能である。図2(b)は、3種類の波長の
光学センサを紙葉類搬送方向と平行に配置した例であ
る。この場合、紙葉類の同じ部分を3種類の波長でセン
シングすることになり、1種類の波長のみでセンシング
した場合より、高精度に紙葉類を鑑別することができ
る。いずれの場合も、緑色センサ1−aと赤外光センサ
1−cの間に赤色センサ1−bを配置し、緑色センサ1
−aと赤外光センサ1−cの間の干渉を抑制するように
構成されている。
色、赤色、赤外光の3種類の波長を用いたことを特徴と
している。図2は本発明の光学センサを示す図であり、
緑色センサ1−a、赤色センサ1−b、赤外光センサ1
−cの配置例を示している。図2は図1の光学センサ系
1を上方から見たものである。図2(a)は、3種類の
波長の光学センサを、紙葉類搬送方向に対して垂直に配
置した例である。この場合、紙葉類の部分ごとの光学的
特性を異なる波長で検出することになる。図2(a)の
光学センサ1を紙葉類搬送方向に対して垂直に多数配置
することも可能である。図2(b)は、3種類の波長の
光学センサを紙葉類搬送方向と平行に配置した例であ
る。この場合、紙葉類の同じ部分を3種類の波長でセン
シングすることになり、1種類の波長のみでセンシング
した場合より、高精度に紙葉類を鑑別することができ
る。いずれの場合も、緑色センサ1−aと赤外光センサ
1−cの間に赤色センサ1−bを配置し、緑色センサ1
−aと赤外光センサ1−cの間の干渉を抑制するように
構成されている。
【0013】図3は、本発明における緑色、赤色、赤外
光の3種類の波長の反射型センサを紙葉類搬送路8上に
配置する場合の配置例を示す図であり、図3(a)は緑
色センサ1−a,赤外光センサ1−c,赤色センサ1−
bの順で配置した例、図3(b)は緑色センサ1−a,
赤色センサ1−b,赤外光センサ1−cの順で配置した
例である。
光の3種類の波長の反射型センサを紙葉類搬送路8上に
配置する場合の配置例を示す図であり、図3(a)は緑
色センサ1−a,赤外光センサ1−c,赤色センサ1−
bの順で配置した例、図3(b)は緑色センサ1−a,
赤色センサ1−b,赤外光センサ1−cの順で配置した
例である。
【0014】反射型センサはそれぞれ緑色光源11と緑
色用受光素子12、赤色光源13と赤色用受光素子1
4、および赤外光光源15と赤外光用受光素子16から
構成されている。一般に、緑色光源11に対し、赤外光
光源15の発光光量は10倍以上大きいため、図3
(a)のように緑色センサ1−aと赤外光センサ1−c
を隣合わせに配置した場合、紙葉類10を介して、赤外
光光源15からの光が緑色用受光素子12に影響を与え
てしまう。定量的に述べると、緑色センサ1−a単体で
のセンサ出力が500mV程度であるのに対し、紙葉類
10を介しての赤外光光源15からの影響も500mV
程度になり、緑色センサといえなくなってしまう(この
ときの赤外光センサ1−c単体のセンサ出力は5V程度
である)。
色用受光素子12、赤色光源13と赤色用受光素子1
4、および赤外光光源15と赤外光用受光素子16から
構成されている。一般に、緑色光源11に対し、赤外光
光源15の発光光量は10倍以上大きいため、図3
(a)のように緑色センサ1−aと赤外光センサ1−c
を隣合わせに配置した場合、紙葉類10を介して、赤外
光光源15からの光が緑色用受光素子12に影響を与え
てしまう。定量的に述べると、緑色センサ1−a単体で
のセンサ出力が500mV程度であるのに対し、紙葉類
10を介しての赤外光光源15からの影響も500mV
程度になり、緑色センサといえなくなってしまう(この
ときの赤外光センサ1−c単体のセンサ出力は5V程度
である)。
【0015】このような赤外光光源15からの干渉を抑
制するためには、図3(b)に示すように、緑色センサ
1−aと赤外光センサ1−cの間に赤色センサ1−bを
配置すればよい。この配置により、赤外光センサ1−c
から緑色センサ1−aへの影響は50mV程度,すなわ
ち緑色光源による出力の1/10程度に抑えられる。な
お、赤色センサ1−bは、赤外光センサ1−cほど緑色
センサ1−aに影響を与えず、また、緑色センサ1−a
ほど赤外光センサ1−cから影響を受けないため、緑色
センサ1−aと赤外光センサ1−cのバッファ的な役割
を果たしている。さらに、図3(a)の配置例では、赤
外光センサ1−cから緑色センサ1−aへの影響を少な
くするために両者の間隔を大きくとる必要があるが、図
3(b)の配置例では両者の間隔を小さくできるためコ
ンパクト化が可能になり、同一スペースに多数の光学セ
ンサを配置することができる。
制するためには、図3(b)に示すように、緑色センサ
1−aと赤外光センサ1−cの間に赤色センサ1−bを
配置すればよい。この配置により、赤外光センサ1−c
から緑色センサ1−aへの影響は50mV程度,すなわ
ち緑色光源による出力の1/10程度に抑えられる。な
お、赤色センサ1−bは、赤外光センサ1−cほど緑色
センサ1−aに影響を与えず、また、緑色センサ1−a
ほど赤外光センサ1−cから影響を受けないため、緑色
センサ1−aと赤外光センサ1−cのバッファ的な役割
を果たしている。さらに、図3(a)の配置例では、赤
外光センサ1−cから緑色センサ1−aへの影響を少な
くするために両者の間隔を大きくとる必要があるが、図
3(b)の配置例では両者の間隔を小さくできるためコ
ンパクト化が可能になり、同一スペースに多数の光学セ
ンサを配置することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、緑
色、赤色、赤外光の3種類の波長の光学センサを紙葉類
鑑別装置に備えることにより、その真偽鑑別能力を向上
することができる。また、緑色センサ、赤色センサ、赤
外光センサの順に緑色センサを赤外光センサから離して
配置するようにしたことにより、緑色センサと赤外光セ
ンサの間の相互干渉を抑制し、かつ同一スペース内に多
くのセンサを配置でき、より高精度の鑑別が可能にな
る。
色、赤色、赤外光の3種類の波長の光学センサを紙葉類
鑑別装置に備えることにより、その真偽鑑別能力を向上
することができる。また、緑色センサ、赤色センサ、赤
外光センサの順に緑色センサを赤外光センサから離して
配置するようにしたことにより、緑色センサと赤外光セ
ンサの間の相互干渉を抑制し、かつ同一スペース内に多
くのセンサを配置でき、より高精度の鑑別が可能にな
る。
【図1】本発明の光学センサ系を備えた紙葉類鑑別装置
の概略図である。
の概略図である。
【図2】図1の紙葉類鑑別装置を上方から見た光学セン
サ配置の一実施例である。
サ配置の一実施例である。
【図3】紙葉類搬送路上に3種類の波長の反射型センサ
を配置する場合の一実施例である。
を配置する場合の一実施例である。
1:光学センサ系、2:反射型センサ、3:透過型セン
サ、4:センサ制御部、5:A/D変換器、6:CP
U、7:鑑別プログラム、8:紙葉類搬送路、9:紙葉
類搬送ローラ、10:紙葉類、11:緑色光源、12:
緑色用受光素子、13:赤色光源、14:赤色用受光素
子、15:赤外光光源、16:赤外光用受光素子
サ、4:センサ制御部、5:A/D変換器、6:CP
U、7:鑑別プログラム、8:紙葉類搬送路、9:紙葉
類搬送ローラ、10:紙葉類、11:緑色光源、12:
緑色用受光素子、13:赤色光源、14:赤色用受光素
子、15:赤外光光源、16:赤外光用受光素子
Claims (2)
- 【請求項1】 紙葉類を照射する光源と該光源からの紙
葉類に対する反射光または透過光を受光し光電変換を行
って紙葉類の光学特性を検出する光学センサを有し、該
光学センサで検出された紙葉類の光学的特性に基づいて
紙葉類の真偽を鑑別する紙葉類鑑別装置において、前記
光学センサは、緑色、赤色、赤外光の3種類の波長のセ
ンサから構成されることを特徴とする紙葉類鑑別装置。 - 【請求項2】 請求項第1項の紙葉類鑑別装置におい
て、前記光学センサは緑色センサ、赤色センサ、赤外光
センサの順に配置されることを特徴とする紙葉類鑑別装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7193098A JPH0944633A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 紙葉類鑑別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7193098A JPH0944633A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 紙葉類鑑別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0944633A true JPH0944633A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16302209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7193098A Pending JPH0944633A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 紙葉類鑑別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0944633A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-07-28 JP JP7193098A patent/JPH0944633A/ja active Pending
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