JPH0943251A - 分注器 - Google Patents
分注器Info
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- JPH0943251A JPH0943251A JP19875095A JP19875095A JPH0943251A JP H0943251 A JPH0943251 A JP H0943251A JP 19875095 A JP19875095 A JP 19875095A JP 19875095 A JP19875095 A JP 19875095A JP H0943251 A JPH0943251 A JP H0943251A
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- liquid
- valve
- pipe
- dispenser
- reagent
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Abstract
(57)【要約】
【課題】小型化が可能でありながら、精度の良い分注を
行うことのできる分注器を提供する。 【課題を解決する手段】下端側にノズル4を備え、上端
側に分注される試薬や試料等の液体を収容した試薬ビン
1が装着されるパイプ14を有する。このパイプ14に
は、上方より下方に向かって第1のマイクロバルブ5,
マイクロレギュレータ6,マイクロ圧力センサ7,第2
のマイクロバルブ8,並びにマイクロポンプ15が順次
設けられている。上記圧力センサ7によりパイプ中を流
れる試薬の圧力が測定され、この測定された圧力に基づ
いて、レギュレータ6は、中を流れる試薬の流量を一定
にする。そして、第2のマイクロバルブの開閉時間を制
御して試薬をノズルを介して分注する。
行うことのできる分注器を提供する。 【課題を解決する手段】下端側にノズル4を備え、上端
側に分注される試薬や試料等の液体を収容した試薬ビン
1が装着されるパイプ14を有する。このパイプ14に
は、上方より下方に向かって第1のマイクロバルブ5,
マイクロレギュレータ6,マイクロ圧力センサ7,第2
のマイクロバルブ8,並びにマイクロポンプ15が順次
設けられている。上記圧力センサ7によりパイプ中を流
れる試薬の圧力が測定され、この測定された圧力に基づ
いて、レギュレータ6は、中を流れる試薬の流量を一定
にする。そして、第2のマイクロバルブの開閉時間を制
御して試薬をノズルを介して分注する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試薬や試料等の液体を
所定量ごとに分注する分注器に関する。
所定量ごとに分注する分注器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の臨床検査機器の発達はめざまし
く、自動化、多項目化が進んでいる。これらの装置は、
測定項目に対応した試薬や試料を分注器で測定セルに精
密に分注し、一定時間反応させた後に、比色測定を行う
ものである。また、用途に合わせて、試料の特性を検知
するセンサー等も搭載できるようになっている。このよ
うな自動分析装置は多数の分注器および測光部を有して
おり、大型であるが大量処理、多項目、緊急処理など多
くの機能を有している。
く、自動化、多項目化が進んでいる。これらの装置は、
測定項目に対応した試薬や試料を分注器で測定セルに精
密に分注し、一定時間反応させた後に、比色測定を行う
ものである。また、用途に合わせて、試料の特性を検知
するセンサー等も搭載できるようになっている。このよ
うな自動分析装置は多数の分注器および測光部を有して
おり、大型であるが大量処理、多項目、緊急処理など多
くの機能を有している。
【0003】一方、要素技術としてマイクロマシン技術
が発達しており、半導体のリソグラフィ技術を利用して
シリコンのマイクロ加工や、また最近ではシリコン以外
の種々の材料を用いて加工も行えるようになっている。
が発達しており、半導体のリソグラフィ技術を利用して
シリコンのマイクロ加工や、また最近ではシリコン以外
の種々の材料を用いて加工も行えるようになっている。
【0004】この様な技術の応用例として本発明者はシ
リコンで形成した液体流路にセンサーを組み込んだ「セ
ンサー構造体及びその製造法」を特開平3−12255
8で提案している。更に複雑な加工を行ったものとし
て、東北大の江刺氏等は特開平1−213523、並び
に特開平6−95745でマイクロバルブを、また特開
平1−266376でマイクロポンプをそれぞれ開示し
ている。また、気体用のバルブはすでに商品化もされて
おり、フルィスター(Fluistor)の商品名で米国のレッ
ドウッドマイクロ(RedwoodMicrosystems )社より発売
されている。このバルブの大きさは5.5×6.5×2
mmであり、30ml/min.の流速を得ることが出
来る。
リコンで形成した液体流路にセンサーを組み込んだ「セ
ンサー構造体及びその製造法」を特開平3−12255
8で提案している。更に複雑な加工を行ったものとし
て、東北大の江刺氏等は特開平1−213523、並び
に特開平6−95745でマイクロバルブを、また特開
平1−266376でマイクロポンプをそれぞれ開示し
ている。また、気体用のバルブはすでに商品化もされて
おり、フルィスター(Fluistor)の商品名で米国のレッ
ドウッドマイクロ(RedwoodMicrosystems )社より発売
されている。このバルブの大きさは5.5×6.5×2
mmであり、30ml/min.の流速を得ることが出
来る。
【0005】さらに、マイクロポンプと、マイクロバル
ブとを組み合わせて分析素子を構成する試みも行われて
いる(特開平1−178641、特開平4−15153
4、並びに特開平5−240872)。これらはマイク
ロポンプと、マイクロバルブと、センサーまたは測光部
とを組み合わせたもので、マイクロポンプとマイクロバ
ルブで液体をセンサーまたは測光部に移動させて測定を
行うというものである。これにより非常に小さな分析ユ
ニットが構成できる。
ブとを組み合わせて分析素子を構成する試みも行われて
いる(特開平1−178641、特開平4−15153
4、並びに特開平5−240872)。これらはマイク
ロポンプと、マイクロバルブと、センサーまたは測光部
とを組み合わせたもので、マイクロポンプとマイクロバ
ルブで液体をセンサーまたは測光部に移動させて測定を
行うというものである。これにより非常に小さな分析ユ
ニットが構成できる。
【0006】また、マイクロマシン技術を応用した分注
器として図8に示すように、パイプの途中にマイクロバ
ルブ3と、マイクロポンプ2とを設け、先端のノズル4
より分注した液体を吐出する構成のものが考えられてい
る。このような構成で、必要量の液体はポンプ2を一定
時間駆動することによノズル4を介して、一定量分注す
るようになっている。尚、このバルブ3は液体切れを確
実にするためのものである。
器として図8に示すように、パイプの途中にマイクロバ
ルブ3と、マイクロポンプ2とを設け、先端のノズル4
より分注した液体を吐出する構成のものが考えられてい
る。このような構成で、必要量の液体はポンプ2を一定
時間駆動することによノズル4を介して、一定量分注す
るようになっている。尚、このバルブ3は液体切れを確
実にするためのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般の分注器
は、シリンジ、電磁バルブ、モータなどで構成されてい
るため、数十〜数百μl(マイクロ・リットル)のわず
かな液体を扱う場合でも、装置としては取扱液体量の数
千〜1万倍の大きさになってしまうという問題がある。
また、上述したように、マイクロバルブやマイクロポン
プを組み合わせて分析ユニットを構成するという試みも
行われているが、単に液体を測定部まで移動させる程度
に留まっており、精密な測定を行うために液体を正確に
希釈、混合するための分注機構は考えられていない。ま
た、前述したFluistorの分注器では分注の精度はポンプ
の性能に大きく依存する。しかしながら、実際にはマイ
クロマシンで構成されるポンプやバルブは簡単な構造の
物が多く、大きな駆動力も望めないことから分注の精度
は液体の性質(圧力、粘性、温度等)に影響を受けやす
い。従って、本発明の目的は、上記の問題を考慮して、
小型化が可能でありながら、精度の良い分注を行うこと
のできる分注器を提供することである。
は、シリンジ、電磁バルブ、モータなどで構成されてい
るため、数十〜数百μl(マイクロ・リットル)のわず
かな液体を扱う場合でも、装置としては取扱液体量の数
千〜1万倍の大きさになってしまうという問題がある。
また、上述したように、マイクロバルブやマイクロポン
プを組み合わせて分析ユニットを構成するという試みも
行われているが、単に液体を測定部まで移動させる程度
に留まっており、精密な測定を行うために液体を正確に
希釈、混合するための分注機構は考えられていない。ま
た、前述したFluistorの分注器では分注の精度はポンプ
の性能に大きく依存する。しかしながら、実際にはマイ
クロマシンで構成されるポンプやバルブは簡単な構造の
物が多く、大きな駆動力も望めないことから分注の精度
は液体の性質(圧力、粘性、温度等)に影響を受けやす
い。従って、本発明の目的は、上記の問題を考慮して、
小型化が可能でありながら、精度の良い分注を行うこと
のできる分注器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
わる分注器は、吐出口を一端側に備え、分注される液体
が流されるパイプと、このパイプを流れる液体の圧力を
測定し、基準の圧力と比較する圧力センサと、この比較
結果に基づいて、液体の流量をフイードバック制御して
一定に保つレギュレータと、流量が一定に保たれた液体
を所定時間、吐出口に流すように開閉可能なバルブとを
具備することを特徴とする。
わる分注器は、吐出口を一端側に備え、分注される液体
が流されるパイプと、このパイプを流れる液体の圧力を
測定し、基準の圧力と比較する圧力センサと、この比較
結果に基づいて、液体の流量をフイードバック制御して
一定に保つレギュレータと、流量が一定に保たれた液体
を所定時間、吐出口に流すように開閉可能なバルブとを
具備することを特徴とする。
【0009】この態様の特徴は、分注機構に液体の圧力
制御機構を組み込むことにより分注器を流れる液体の流
速を一定に保ちつつ、バルブの開閉時間を制御すること
により精密な分注を行うことである。
制御機構を組み込むことにより分注器を流れる液体の流
速を一定に保ちつつ、バルブの開閉時間を制御すること
により精密な分注を行うことである。
【0010】すなわち、分注器に流入する液体の流量が
変動すると、同時に液体の圧力が変動する。この変動を
圧力センサで検知し、この検出結果をレギュレータにフ
ィードバックしてレギュレータを通過する液体の流量を
制御する。この2つの要素(圧力センサとレギュレー
タ)でフィードバック回路を構成することにより、流入
する液体の流量が変動しても、パイプを流れる液体の流
量を一定に保つことができる。バルブは開閉により、液
体の通過と遮断を制御する機能を有する。このフィード
バック回路とバルブとを組み合わせることにより分注器
内を通過する液体の流速を一定に保ち、その下流のバル
ブの開閉時間を精密に制御することにより精密な分注が
可能となる。
変動すると、同時に液体の圧力が変動する。この変動を
圧力センサで検知し、この検出結果をレギュレータにフ
ィードバックしてレギュレータを通過する液体の流量を
制御する。この2つの要素(圧力センサとレギュレー
タ)でフィードバック回路を構成することにより、流入
する液体の流量が変動しても、パイプを流れる液体の流
量を一定に保つことができる。バルブは開閉により、液
体の通過と遮断を制御する機能を有する。このフィード
バック回路とバルブとを組み合わせることにより分注器
内を通過する液体の流速を一定に保ち、その下流のバル
ブの開閉時間を精密に制御することにより精密な分注が
可能となる。
【0011】尚、ここで、圧力センサとしては、圧力に
より変形しやすい構造と圧電効果を有する薄膜から形成
されたものなど、種々の構造が考えられる。例えば、シ
リコンのマイクロ加工による片持ちはり構造で圧力によ
るシリコンの抵抗変化を検出するようにしたもので良
い。また、レギュレータとしては、前述したFluistorの
商品名で発売されているものもその一例で、基本的な構
造はバルブと同じであるが、液体の流出口と弁との間隔
を適度に制御することにより、液体の流量を変えること
で圧力を制御するものである。このレギュレータは圧力
センサと組み合わせて用いることにより所定の圧力に設
定することができる。そして、バルブとしては弁の開閉
により液体の流れを遮断または開放するもので、前述し
た特開平1−213523、特開平6−95745に記
載のものやFluistorなどが用いられ得る。また、このバ
ルブは、ノーマリィオープンのものでもノーマリィクロ
ーズのものでも良い。
より変形しやすい構造と圧電効果を有する薄膜から形成
されたものなど、種々の構造が考えられる。例えば、シ
リコンのマイクロ加工による片持ちはり構造で圧力によ
るシリコンの抵抗変化を検出するようにしたもので良
い。また、レギュレータとしては、前述したFluistorの
商品名で発売されているものもその一例で、基本的な構
造はバルブと同じであるが、液体の流出口と弁との間隔
を適度に制御することにより、液体の流量を変えること
で圧力を制御するものである。このレギュレータは圧力
センサと組み合わせて用いることにより所定の圧力に設
定することができる。そして、バルブとしては弁の開閉
により液体の流れを遮断または開放するもので、前述し
た特開平1−213523、特開平6−95745に記
載のものやFluistorなどが用いられ得る。また、このバ
ルブは、ノーマリィオープンのものでもノーマリィクロ
ーズのものでも良い。
【0012】本発明の第2の態様に係わる分注器は、吐
出口を一端側に備え、分注される液体が流されるパイプ
と、このパイプを流れる液体の圧力を測定し、基準の圧
力と比較する圧力センサと、この比較結果に基づいて、
液体の流量をフイードバック制御して一定に保つレギュ
レータと、流量が一定に保たれた液体中に気体を導入し
て、パイプを流れる液体を気体で一定間隔に分離された
一連の液体部分とする気体導入手段と、この一連の液体
部分を吐出口に流すように開閉可能なバルブと、このバ
ルブの上流側で液体部分の通過をカウントし、所定数の
気体部分の通過に応じて前記バルブを開閉可能な制御手
段とを具備することを特徴とする。
出口を一端側に備え、分注される液体が流されるパイプ
と、このパイプを流れる液体の圧力を測定し、基準の圧
力と比較する圧力センサと、この比較結果に基づいて、
液体の流量をフイードバック制御して一定に保つレギュ
レータと、流量が一定に保たれた液体中に気体を導入し
て、パイプを流れる液体を気体で一定間隔に分離された
一連の液体部分とする気体導入手段と、この一連の液体
部分を吐出口に流すように開閉可能なバルブと、このバ
ルブの上流側で液体部分の通過をカウントし、所定数の
気体部分の通過に応じて前記バルブを開閉可能な制御手
段とを具備することを特徴とする。
【0013】第1の態様において、バルブの開閉時間を
精密に制御することにより精密な分注を可能としている
が、このバルブの開閉時間の精度はバルブの開閉の応答
速度に依存する。一般にバルブが小さくなればなるほど
応答は速くなるが、この精度をより確実にするために、
この第2の態様では一定流量で流れる液体に空気等の気
体を導入して、一連の気体で分離された液体部分を形成
し、この液体部分の通過個数を数をえることにより分注
量を計測して、バルブの開閉を行うようにすることによ
り、開閉の応答速度に依存することなく精密な分注を可
能としている。
精密に制御することにより精密な分注を可能としている
が、このバルブの開閉時間の精度はバルブの開閉の応答
速度に依存する。一般にバルブが小さくなればなるほど
応答は速くなるが、この精度をより確実にするために、
この第2の態様では一定流量で流れる液体に空気等の気
体を導入して、一連の気体で分離された液体部分を形成
し、この液体部分の通過個数を数をえることにより分注
量を計測して、バルブの開閉を行うようにすることによ
り、開閉の応答速度に依存することなく精密な分注を可
能としている。
【0014】上記第1並びに第2の態様において、前記
パイプの他端側に接続され、パイプに流す液体を収容す
る容器を具備し、この収容された液体の液圧により前記
パイプ内に流体を流すようにすることが好ましい。
パイプの他端側に接続され、パイプに流す液体を収容す
る容器を具備し、この収容された液体の液圧により前記
パイプ内に流体を流すようにすることが好ましい。
【0015】マイクロマシン形成したポンプやバルブは
非常に小型であり、大きな駆動力は期待できない。従っ
て、例えば試薬瓶のような液体収容容器から液体を取り
出すためには補助的な輸送手段を必要とする。ここで
は、容器内の液体による液圧を液体の駆動力とする事に
より補助的な輸送手段を必要とせずに分注器を駆動する
ことを可能としている。
非常に小型であり、大きな駆動力は期待できない。従っ
て、例えば試薬瓶のような液体収容容器から液体を取り
出すためには補助的な輸送手段を必要とする。ここで
は、容器内の液体による液圧を液体の駆動力とする事に
より補助的な輸送手段を必要とせずに分注器を駆動する
ことを可能としている。
【0016】本発明の第3の態様に係わる分注器は、上
端に分注される量よりも多い量の液体が供給される容器
を備え、前記上端よりも下方に位置する水平部とこの水
平部の一端から下方に折曲されこの水平部と前記上端と
の間に位置した液体溜め部と前記水平部の途中から下方
に分岐され先端に吐出口を備えた分岐部とを有するパイ
プと、前記水平部の他端と分岐部との間の水平部に設け
られ、開閉可能な第1のバルブと、前記パイプの分岐部
に設けられ、開閉可能な第2のバルブと、第1のバルブ
が開成され、第2のバルブが閉成されているときに、前
記容器を介して供給され、第1のバルブまでの水平部の
部分と液体溜め部とに溜められた所定量の液体を、第1
のバルブを閉成し、第2のバルブを開成することにより
吐出口に流すポンプとを具備することを特徴とする。
端に分注される量よりも多い量の液体が供給される容器
を備え、前記上端よりも下方に位置する水平部とこの水
平部の一端から下方に折曲されこの水平部と前記上端と
の間に位置した液体溜め部と前記水平部の途中から下方
に分岐され先端に吐出口を備えた分岐部とを有するパイ
プと、前記水平部の他端と分岐部との間の水平部に設け
られ、開閉可能な第1のバルブと、前記パイプの分岐部
に設けられ、開閉可能な第2のバルブと、第1のバルブ
が開成され、第2のバルブが閉成されているときに、前
記容器を介して供給され、第1のバルブまでの水平部の
部分と液体溜め部とに溜められた所定量の液体を、第1
のバルブを閉成し、第2のバルブを開成することにより
吐出口に流すポンプとを具備することを特徴とする。
【0017】この第3の態様で使用される第1並びに第
2のバルブ、及びポンプは第1の態様で説明したものと
同じものでも良い。液体が供給される容器は、円錐形状
や四角錐形状等、下方に向かうのに従って狭くなるよう
な形状のカップで十分なのでシリコンの異方性エッチン
グまたはガラス版等にエッチングや微細な機械的加工に
よって比較的簡単に加工できる。前記パイプの液体溜め
部と水平部の一部とで容量計が構成され、この容量計に
計測された所定量の液体が吐出される。ポンプとして
は、特開平1−266376で開示されているようなも
のやバルブを複数並べてバルブを順次駆動してポンプと
したものなどが使用され得る。
2のバルブ、及びポンプは第1の態様で説明したものと
同じものでも良い。液体が供給される容器は、円錐形状
や四角錐形状等、下方に向かうのに従って狭くなるよう
な形状のカップで十分なのでシリコンの異方性エッチン
グまたはガラス版等にエッチングや微細な機械的加工に
よって比較的簡単に加工できる。前記パイプの液体溜め
部と水平部の一部とで容量計が構成され、この容量計に
計測された所定量の液体が吐出される。ポンプとして
は、特開平1−266376で開示されているようなも
のやバルブを複数並べてバルブを順次駆動してポンプと
したものなどが使用され得る。
【0018】この容量計においては、液体溜め部の容器
側一端と水平部の第1のバルブ側一端とが大気に連通し
ており、容器側一端に液体が滴下された場合、この一端
側の液体のレベルは水平部のレベルと同じになるように
維持される。この結果、この容量計には、常時一定量の
液体が溜められる。尚、この容量計は、パイプを所定形
状に、例えば、実施例のようにU字形状に折曲すること
により構成されるので、精密なものが容易に形成でき
る。この容量計に滞留された液体はバルブとポンプを用
いて取り出すようにすることにより、精密な分注器を構
成することができる。 上記第1ないし第3の態様の分
注器を複数用意し、これら分注器と、分注器の吐出口が
夫々接続され、共通吐出口を有する共通パイプと、この
共通吐出口と前記吐出口の接続部間の共通パイプに設け
られ、相違する分注器により共通パイプに流される異な
る液体間に気体を供給し、これら異なる液体を共通パイ
プ内で気体により分離する気体供給手段とを組み合わせ
ることにより分注器アレイが構成され得る。
側一端と水平部の第1のバルブ側一端とが大気に連通し
ており、容器側一端に液体が滴下された場合、この一端
側の液体のレベルは水平部のレベルと同じになるように
維持される。この結果、この容量計には、常時一定量の
液体が溜められる。尚、この容量計は、パイプを所定形
状に、例えば、実施例のようにU字形状に折曲すること
により構成されるので、精密なものが容易に形成でき
る。この容量計に滞留された液体はバルブとポンプを用
いて取り出すようにすることにより、精密な分注器を構
成することができる。 上記第1ないし第3の態様の分
注器を複数用意し、これら分注器と、分注器の吐出口が
夫々接続され、共通吐出口を有する共通パイプと、この
共通吐出口と前記吐出口の接続部間の共通パイプに設け
られ、相違する分注器により共通パイプに流される異な
る液体間に気体を供給し、これら異なる液体を共通パイ
プ内で気体により分離する気体供給手段とを組み合わせ
ることにより分注器アレイが構成され得る。
【0019】一般的な分析においては多種の試薬を交互
に用いるかまたは、2種以上の試薬を混合して用いるこ
とが多い。この様なとき分注器を集積化した分注器アレ
イを用いることにより分析装置を小型化することができ
る。多種類の試薬を用いる場合、分析時に試薬を混合す
る以外の不必要なときに異種の試薬が混合しては正確な
分析をすることはできない。このために、この分注器ア
レイでは、相違する分注器により共通パイプに流される
異なる液体間に気体を供給し、これら異なる液体を共通
パイプ内で気体により分離している。この結果、不必要
なときに試薬の混合が起きず確実な分析ができる。
に用いるかまたは、2種以上の試薬を混合して用いるこ
とが多い。この様なとき分注器を集積化した分注器アレ
イを用いることにより分析装置を小型化することができ
る。多種類の試薬を用いる場合、分析時に試薬を混合す
る以外の不必要なときに異種の試薬が混合しては正確な
分析をすることはできない。このために、この分注器ア
レイでは、相違する分注器により共通パイプに流される
異なる液体間に気体を供給し、これら異なる液体を共通
パイプ内で気体により分離している。この結果、不必要
なときに試薬の混合が起きず確実な分析ができる。
【0020】本発明の分注器により構成される分注器ア
レイと、分注される液体が流され、吐出口を一端側に備
えた主パイプと、この主パイプの途中に吐出口に向かっ
て順次設けられ、開閉可能な第1並びに第2のバルブ
と、これらバルブ間に流入口並びに流出口が接続されて
迂回路を形成し、第2のバルブが閉成しているときに主
パイプから液体を迂回する迂回パイプと、この迂回パイ
プに設けられ、開閉可能な第3のバルブと、第2並びに
第3のバルブが開成されているときに迂回パイプから液
体を吐出口に流すポンプと、第2のバルブと吐出口との
間で主パイプに設けられ、第2のバルブを通った液体を
測光する測光部とを組み合すことにより、測定ユニット
を構成できる。
レイと、分注される液体が流され、吐出口を一端側に備
えた主パイプと、この主パイプの途中に吐出口に向かっ
て順次設けられ、開閉可能な第1並びに第2のバルブ
と、これらバルブ間に流入口並びに流出口が接続されて
迂回路を形成し、第2のバルブが閉成しているときに主
パイプから液体を迂回する迂回パイプと、この迂回パイ
プに設けられ、開閉可能な第3のバルブと、第2並びに
第3のバルブが開成されているときに迂回パイプから液
体を吐出口に流すポンプと、第2のバルブと吐出口との
間で主パイプに設けられ、第2のバルブを通った液体を
測光する測光部とを組み合すことにより、測定ユニット
を構成できる。
【0021】この測定ユニットは、2種以上の、例え
ば、試薬および試料を混合し、その後光学的な測定を行
うのに使用される。この測定ユニットにおいては、第2
のバルブを閉成し、第1のバルブを開成して、分注器ア
レイから順次種類の異なった液体を第1のバルブを介し
て迂回パイプに導入し、その後、この第1バルブを閉成
して第3のバルブを開け、ポンプを稼働させて迂回路中
を液体を循環させる。この循環により各々独立に導入さ
れた種類の異なった液体が次第に混合される。混合が終
了し一定の反応時間が経過した後、この液体は測光部に
て比色、蛍光測定が行われる。測定終了後、第1のバル
ブを閉成したまま第2のバルブを開成しポンプを稼働さ
せて被検液体を外部に排出する。この様に構成すること
により、各々分離された液体が必要に応じて混合され光
学的な測定が効率よく行えるようになる。また、測定後
の被検液体を全て排出する機構を備えているので引き続
き次の測定を行うことができる。
ば、試薬および試料を混合し、その後光学的な測定を行
うのに使用される。この測定ユニットにおいては、第2
のバルブを閉成し、第1のバルブを開成して、分注器ア
レイから順次種類の異なった液体を第1のバルブを介し
て迂回パイプに導入し、その後、この第1バルブを閉成
して第3のバルブを開け、ポンプを稼働させて迂回路中
を液体を循環させる。この循環により各々独立に導入さ
れた種類の異なった液体が次第に混合される。混合が終
了し一定の反応時間が経過した後、この液体は測光部に
て比色、蛍光測定が行われる。測定終了後、第1のバル
ブを閉成したまま第2のバルブを開成しポンプを稼働さ
せて被検液体を外部に排出する。この様に構成すること
により、各々分離された液体が必要に応じて混合され光
学的な測定が効率よく行えるようになる。また、測定後
の被検液体を全て排出する機構を備えているので引き続
き次の測定を行うことができる。
【0022】この測定ユニットにおいて、迂回路全体の
下部に温度制御装置を配設して、混合終了後の反応時間
中に加温し、その温度を一定に保つことにより反応時間
の短縮、および良好な反応の再現性を得ることができ
る。
下部に温度制御装置を配設して、混合終了後の反応時間
中に加温し、その温度を一定に保つことにより反応時間
の短縮、および良好な反応の再現性を得ることができ
る。
【0023】上記測定ユニットは、基本的に半導体のリ
ソグラフィ技術やマイクロ加工技術を用いて製作される
ので半導体のIC技術と同様に集積化が可能である。例
えば先の従来技術で述べたようにバルブの大きさを5.
5×6.5×2mmとし、これを4インチのシリコンウ
エハーまたは100mm四方のガラス板に形成するとす
ると約200個のバルブを乗せることが出来る。3個の
バルブで1つのポンプを構成させるとしても、第1の態
様の分注器に換算すると60個程度、第2の態様の分注
器で30個程度、第3の態様の分注器で20個程度、測
定ユニットで40個程度搭載することが出来る。さらに
液晶ディスプレイを製造するようなジャイアントマイク
ロテクノロジィを利用することにより、より大きな基板
上に形成することも可能である。
ソグラフィ技術やマイクロ加工技術を用いて製作される
ので半導体のIC技術と同様に集積化が可能である。例
えば先の従来技術で述べたようにバルブの大きさを5.
5×6.5×2mmとし、これを4インチのシリコンウ
エハーまたは100mm四方のガラス板に形成するとす
ると約200個のバルブを乗せることが出来る。3個の
バルブで1つのポンプを構成させるとしても、第1の態
様の分注器に換算すると60個程度、第2の態様の分注
器で30個程度、第3の態様の分注器で20個程度、測
定ユニットで40個程度搭載することが出来る。さらに
液晶ディスプレイを製造するようなジャイアントマイク
ロテクノロジィを利用することにより、より大きな基板
上に形成することも可能である。
【0024】従って、1枚の基板上に分注ユニットと測
定ユニットを組み合わせた分析ユニットを複数配置した
分析ユニットアレイを構成することにより大量の測定を
効率良く行うことが可能になる。
定ユニットを組み合わせた分析ユニットを複数配置した
分析ユニットアレイを構成することにより大量の測定を
効率良く行うことが可能になる。
【0025】本発明の分注器は、マイクロセンサアレイ
並びに光学測定ユニットと夫々組み合わせて分析ユニッ
トとし、この分析ユニットをマトリックス状に配置し
て、複数の試料の複数の測定項目を同時に測定すること
ができるような分析装置を構成することができる。
並びに光学測定ユニットと夫々組み合わせて分析ユニッ
トとし、この分析ユニットをマトリックス状に配置し
て、複数の試料の複数の測定項目を同時に測定すること
ができるような分析装置を構成することができる。
【0026】4つの分析ユニットを使用する場合には、
縦方向には同じ機能の分析ユニットを並べ横方向には異
なる機能の分析ユニットを並べ、第1並びに第2の配管
ラインを1つの測定項目に対する異なった試薬の組み合
わせが縦方向の複数の分析ユニットに接続し、同様に、
第3並びに第4の配管ラインを、隣の縦方向の分析ユニ
ットに接続する。また、第1の試料注入口からの配管を
横方向の2つの上段の分注ユニットに接続し、同様に、
第2の試料注入口をその下の横方向の2つの下段の分注
ユニットに接続する。そして、横方向に並べた分析ユニ
ットに共通の廃液排出用の配管ラインを、夫々接続す
る。このような構成にすることにより、1つの試料に対
し横方向の2つの分析ユニットにより2つの測定項目が
同時に測定でき、さらにその横方向にならべた一連の分
析ユニットを縦方向に配置することにより、複数の試料
の複数の測定項目を同時に測定することができる。
縦方向には同じ機能の分析ユニットを並べ横方向には異
なる機能の分析ユニットを並べ、第1並びに第2の配管
ラインを1つの測定項目に対する異なった試薬の組み合
わせが縦方向の複数の分析ユニットに接続し、同様に、
第3並びに第4の配管ラインを、隣の縦方向の分析ユニ
ットに接続する。また、第1の試料注入口からの配管を
横方向の2つの上段の分注ユニットに接続し、同様に、
第2の試料注入口をその下の横方向の2つの下段の分注
ユニットに接続する。そして、横方向に並べた分析ユニ
ットに共通の廃液排出用の配管ラインを、夫々接続す
る。このような構成にすることにより、1つの試料に対
し横方向の2つの分析ユニットにより2つの測定項目が
同時に測定でき、さらにその横方向にならべた一連の分
析ユニットを縦方向に配置することにより、複数の試料
の複数の測定項目を同時に測定することができる。
【0027】上記分析装置は、1枚の基板上に複数配置
した分析ユニットアレイをさらに複数枚組み合わせるこ
とにより構成され得る。この場合、4つのカード状の分
析ユニットアレイをファイル状に収納し、各々の分析ユ
ニットアレイにはそれぞれ試薬の配管ライン、試料注入
口及び廃液体ラインを設ける。この様に分析ユニットア
レイを複数組み合わせることにより自動分析装置なみの
処理能力が得られ、また分析ユニットアレイの組み合わ
せ枚数を簡単に変えることができるので、装置の仕様に
合わせた設計も容易になる。
した分析ユニットアレイをさらに複数枚組み合わせるこ
とにより構成され得る。この場合、4つのカード状の分
析ユニットアレイをファイル状に収納し、各々の分析ユ
ニットアレイにはそれぞれ試薬の配管ライン、試料注入
口及び廃液体ラインを設ける。この様に分析ユニットア
レイを複数組み合わせることにより自動分析装置なみの
処理能力が得られ、また分析ユニットアレイの組み合わ
せ枚数を簡単に変えることができるので、装置の仕様に
合わせた設計も容易になる。
【0028】
[実施例1]図1に本発明のマイクロ分注器の第1の実
施例を示す。この分注器は、下方に延び、その先端に分
注された液体を吐出するノズル4を有する細いパイプ1
4を具備する。このパイプ14の上端には、分注される
試薬や試料等の液体を収容した試薬ビン1からなる収容
容器が着脱可能に装着される。この試薬ビン1は、開口
を下側にしてパイプ14と連通させることにより、中の
液体が液体の重力によりパイプ14内に徐々に流入する
ようにしてパイプ14に接続されている。そして、この
パイプ14には、上方より下方に向かって、第1のマイ
クロバルブ5,マイクロレギュレータ6,マイクロ圧力
センサ7,第2のマイクロバルブ8,並びにマイクロポ
ンプ15が順次設けられている。このマイクロ圧力セン
サ7は、流体の圧力により変形しやすい構造と圧電効果
を有する薄膜から形成されたもので、種々の構造のもの
が採用され得る。例えば、シリコンのマイクロ加工によ
る片持ちはり構造で構成された公知のものが使用され
る。また、前記マイクロレギュレータ6は、例えば、従
来の技術で述べたFluistorの商品名で発売されているも
のが使用され得、基本的な構造はバルブと同じである
が、液体の流出口と弁の間隔を適度に制御することによ
り、液体の流量を変えることで圧力を制御するものであ
る。従って、前記マイクロ圧力センサ7と組み合わせて
用いることにより、所定の圧力に流体を設定することが
でき、この結果、パイプ14を流れる液体を所定の流量
に保つことが出来る。前記マイクロバルブ5,8は、例
えば、ガラス板またはシリコン基板に液体の流路とシリ
コンゴムシートの弁とが形成され、この弁の開閉のため
のアクチュエータが配設された特開平1−266376
に記載されているものが使用され得る。。このマイクロ
バルブとしては、ノーマリィオープンのものでもノーマ
リィクローズのものでも良い。前記マイクロポンプ15
としては、特開平1−266376で述べられているよ
うなものやバルブを3つ以上複数並べてそのバルブを順
次駆動してポンプとするものが使用され得る。
施例を示す。この分注器は、下方に延び、その先端に分
注された液体を吐出するノズル4を有する細いパイプ1
4を具備する。このパイプ14の上端には、分注される
試薬や試料等の液体を収容した試薬ビン1からなる収容
容器が着脱可能に装着される。この試薬ビン1は、開口
を下側にしてパイプ14と連通させることにより、中の
液体が液体の重力によりパイプ14内に徐々に流入する
ようにしてパイプ14に接続されている。そして、この
パイプ14には、上方より下方に向かって、第1のマイ
クロバルブ5,マイクロレギュレータ6,マイクロ圧力
センサ7,第2のマイクロバルブ8,並びにマイクロポ
ンプ15が順次設けられている。このマイクロ圧力セン
サ7は、流体の圧力により変形しやすい構造と圧電効果
を有する薄膜から形成されたもので、種々の構造のもの
が採用され得る。例えば、シリコンのマイクロ加工によ
る片持ちはり構造で構成された公知のものが使用され
る。また、前記マイクロレギュレータ6は、例えば、従
来の技術で述べたFluistorの商品名で発売されているも
のが使用され得、基本的な構造はバルブと同じである
が、液体の流出口と弁の間隔を適度に制御することによ
り、液体の流量を変えることで圧力を制御するものであ
る。従って、前記マイクロ圧力センサ7と組み合わせて
用いることにより、所定の圧力に流体を設定することが
でき、この結果、パイプ14を流れる液体を所定の流量
に保つことが出来る。前記マイクロバルブ5,8は、例
えば、ガラス板またはシリコン基板に液体の流路とシリ
コンゴムシートの弁とが形成され、この弁の開閉のため
のアクチュエータが配設された特開平1−266376
に記載されているものが使用され得る。。このマイクロ
バルブとしては、ノーマリィオープンのものでもノーマ
リィクローズのものでも良い。前記マイクロポンプ15
としては、特開平1−266376で述べられているよ
うなものやバルブを3つ以上複数並べてそのバルブを順
次駆動してポンプとするものが使用され得る。
【0029】次に、上記構成の分注器の動作を説明す
る。試薬ビン1をパイプ14の上端に図示のように取着
し、第1のマイクロバルブ5を開成する。この結果、試
薬ビン1内の試薬は、これの自重によりパイプ14中に
徐々に落下してこのパイプ14中を下方に向かって流れ
る。この試薬は、マイクロレギュレータ6を通ってマイ
クロ圧力センサ7に達する。このときに、マイクロ圧力
センサ7により流れる試薬の圧力が測定され、この測定
された圧力は予め設定された基準圧力と比較される。そ
して、測定圧力が基準圧力よりも高い場合には、流量を
増加させるように、また、低い場合には流量を減少させ
る信号をマイクロレギュレータ6に送り、この信号に基
づいてマイクロレギュレータ6は、ここを流れる試薬の
流量を制御する。即ち、マイクロ圧力センサ7からの信
号によりマイクロレギュレータ6は、ここを流れる試薬
の流量が常時一定となるようにフィードバック制御され
る。この流量が一定になることにより、マイクロレギュ
レータ6を通過した液体の流速は一定に保たれる。そし
て、流量が一定に保たれた試薬は、第2のマイクロバル
ブ8に達する。このときに、マイクロバルブ8の開閉時
間を制御して、所定量の試薬をノズル4を介して分注す
る。この結果、所定の量の試薬をノズル4を介して分注
することが出来る。この試薬のノズル4からの分注は、
必要に応じてマイクロポンプ15を駆動して行っても良
い。
る。試薬ビン1をパイプ14の上端に図示のように取着
し、第1のマイクロバルブ5を開成する。この結果、試
薬ビン1内の試薬は、これの自重によりパイプ14中に
徐々に落下してこのパイプ14中を下方に向かって流れ
る。この試薬は、マイクロレギュレータ6を通ってマイ
クロ圧力センサ7に達する。このときに、マイクロ圧力
センサ7により流れる試薬の圧力が測定され、この測定
された圧力は予め設定された基準圧力と比較される。そ
して、測定圧力が基準圧力よりも高い場合には、流量を
増加させるように、また、低い場合には流量を減少させ
る信号をマイクロレギュレータ6に送り、この信号に基
づいてマイクロレギュレータ6は、ここを流れる試薬の
流量を制御する。即ち、マイクロ圧力センサ7からの信
号によりマイクロレギュレータ6は、ここを流れる試薬
の流量が常時一定となるようにフィードバック制御され
る。この流量が一定になることにより、マイクロレギュ
レータ6を通過した液体の流速は一定に保たれる。そし
て、流量が一定に保たれた試薬は、第2のマイクロバル
ブ8に達する。このときに、マイクロバルブ8の開閉時
間を制御して、所定量の試薬をノズル4を介して分注す
る。この結果、所定の量の試薬をノズル4を介して分注
することが出来る。この試薬のノズル4からの分注は、
必要に応じてマイクロポンプ15を駆動して行っても良
い。
【0030】尚、図1にて符号13は、試薬のパイプ1
4中への落下によって試薬ビン1内部が負圧になるのを
防止するように、ビン1内と大気とを連通するパイプを
示す。
4中への落下によって試薬ビン1内部が負圧になるのを
防止するように、ビン1内と大気とを連通するパイプを
示す。
【0031】上記構成の分注器においては、圧力と流速
の関係はベルヌーイの定理から一定の関係であることか
ら、圧力をモニターすることにより流体の流速をモニタ
ーすることができる。
の関係はベルヌーイの定理から一定の関係であることか
ら、圧力をモニターすることにより流体の流速をモニタ
ーすることができる。
【0032】この実施例の分注器においては、試薬ビン
1の底部から試薬を導出し、ビン内部に貯留されている
液体の圧力を試薬の輸送力に利用しているので輸送のた
めのポンプ等を省略することができるので構造も簡単に
なり、さらに小型化も可能になる。また、マイクロレギ
ュレータ6とマイクロ圧力センサ7とによって流量を一
定に保つためのフィードバック回路が形成されているた
め、マイクロ分注器に流入する試薬の量に変動が生じて
も分注量を精度良く維持することが出来る。
1の底部から試薬を導出し、ビン内部に貯留されている
液体の圧力を試薬の輸送力に利用しているので輸送のた
めのポンプ等を省略することができるので構造も簡単に
なり、さらに小型化も可能になる。また、マイクロレギ
ュレータ6とマイクロ圧力センサ7とによって流量を一
定に保つためのフィードバック回路が形成されているた
め、マイクロ分注器に流入する試薬の量に変動が生じて
も分注量を精度良く維持することが出来る。
【0033】尚、マイクロレギュレータは上述のように
構造がバルブに酷似しており、バルブとして機能させる
こともできるのでマイクロバルブを除き、マイクロ圧力
センサ7とマイクロレギュレータ6のみでマイクロ分注
器を構成することも可能である。また、このマイクロ分
注器は試薬を輸送する機能は有していないので、マイク
ロ分注器の流入口または流出口にマイクロポンプ15を
配置して試薬を輸送する機能を付加してもよい。
構造がバルブに酷似しており、バルブとして機能させる
こともできるのでマイクロバルブを除き、マイクロ圧力
センサ7とマイクロレギュレータ6のみでマイクロ分注
器を構成することも可能である。また、このマイクロ分
注器は試薬を輸送する機能は有していないので、マイク
ロ分注器の流入口または流出口にマイクロポンプ15を
配置して試薬を輸送する機能を付加してもよい。
【0034】また、マイクロ圧力センサー7はマイクロ
レギュレータ6の近傍に設置されていれば位置は問題と
ならず、マイクロレギュレータの下流側のみならず上流
側に設けられても良好なフィードバックが可能である。
レギュレータ6の近傍に設置されていれば位置は問題と
ならず、マイクロレギュレータの下流側のみならず上流
側に設けられても良好なフィードバックが可能である。
【0035】[実施例2]図2に本発明のマイクロ分注
器の第2の実施例を示す。この分注器は、下方に延び、
その先端に分注された液体を吐出するノズル4aを有す
る細いパイプ14aを具備する。このパイプ14aの上
端には、分注される試薬や試料等の液体を収容した試薬
ビン1aからなる収容容器が着脱可能に装着される。こ
の試薬ビン1aは、開口を下側にしてパイプ14aと連
通させることにより、中の液体が液体の重力によりパイ
プ14a内に徐々に流入するようにしてパイプ14aに
接続されている。そして、このパイプ14aには、上方
より下方に向かって第1のマイクロバルブ5a,マイク
ロレギュレータ6a,マイクロ圧力センサ7a,マイク
ロバブルセンサ10a、第2のマイクロバルブ11aが
順次設けられている。また、このパイプ14aのマイク
ロ圧力センサ7aとマイクロバブルセンサ10aとの間
には分岐パイプ14bの一端が接続されている。この分
岐パイプ14bには、第3のマイクロバルブ8aとマイ
クロポンプ9aとが順次設けられている。また、この分
岐パイプ14bの他端には、空気のような気体を分岐パ
イプ14bを介してパイプ14aに送り、パイプ14a
中を流れる試薬を気体で一定間隔に分離された一連の液
体部分とする気体導入手段(図示せず)が接続されてい
る。この気体導入手段としては、一定の流量で空気を連
続的に送風する送風機構もしくは、分岐パイプ14bを
一定のガス圧に維持するような圧力維持機構等が使用さ
れる。この実施例に用いられているマイクロバルブ5
a、8a、11a、マイクロレギュレータ6a、マイク
ロ圧力センサ7a、並びにマイクロポンプ9aは第1実
施例で述べたのと同様のもので良い。また、マイクロバ
ブルセンサ10aとしては、フォトカップラを用いてパ
イプ14a中を流れる試薬と空気との光の透過率の違い
を利用して、気体で一定間隔に分離された一連の液体部
分の数をカウントする手段や、流路の両側に一対の電極
を形成し伝導度の違いにより液体部分の数をカウントす
るものが用いられる。
器の第2の実施例を示す。この分注器は、下方に延び、
その先端に分注された液体を吐出するノズル4aを有す
る細いパイプ14aを具備する。このパイプ14aの上
端には、分注される試薬や試料等の液体を収容した試薬
ビン1aからなる収容容器が着脱可能に装着される。こ
の試薬ビン1aは、開口を下側にしてパイプ14aと連
通させることにより、中の液体が液体の重力によりパイ
プ14a内に徐々に流入するようにしてパイプ14aに
接続されている。そして、このパイプ14aには、上方
より下方に向かって第1のマイクロバルブ5a,マイク
ロレギュレータ6a,マイクロ圧力センサ7a,マイク
ロバブルセンサ10a、第2のマイクロバルブ11aが
順次設けられている。また、このパイプ14aのマイク
ロ圧力センサ7aとマイクロバブルセンサ10aとの間
には分岐パイプ14bの一端が接続されている。この分
岐パイプ14bには、第3のマイクロバルブ8aとマイ
クロポンプ9aとが順次設けられている。また、この分
岐パイプ14bの他端には、空気のような気体を分岐パ
イプ14bを介してパイプ14aに送り、パイプ14a
中を流れる試薬を気体で一定間隔に分離された一連の液
体部分とする気体導入手段(図示せず)が接続されてい
る。この気体導入手段としては、一定の流量で空気を連
続的に送風する送風機構もしくは、分岐パイプ14bを
一定のガス圧に維持するような圧力維持機構等が使用さ
れる。この実施例に用いられているマイクロバルブ5
a、8a、11a、マイクロレギュレータ6a、マイク
ロ圧力センサ7a、並びにマイクロポンプ9aは第1実
施例で述べたのと同様のもので良い。また、マイクロバ
ブルセンサ10aとしては、フォトカップラを用いてパ
イプ14a中を流れる試薬と空気との光の透過率の違い
を利用して、気体で一定間隔に分離された一連の液体部
分の数をカウントする手段や、流路の両側に一対の電極
を形成し伝導度の違いにより液体部分の数をカウントす
るものが用いられる。
【0036】以下に、第2の実施例の分注器の動作を説
明する。第1のマイクロバルブ5aを開成することによ
り、試薬ビン1aの底部から試薬は、パイプ14a中を
通り、マイクロバルブ5a並びにマイクロレギュレータ
6aを介してマイクロ圧力センサ7aに達する。マイク
ロ圧力センサ7aでは流れる試薬の圧力が測定され、所
定の圧力に対し、圧力が高い場合には流量を増加させる
ように、低い場合には流量を減少させるようにマイクロ
レギュレータ6aにフィードバックがかけられる。従っ
て、マイクロレギュレータ6aを通過した試薬の流速は
一定に保たれる。この一定の流速で流れているパイプの
途中に空気導入用の分岐パイプ14bが接続されてい
る。この空気導入用の分岐パイプ14bには第3のマイ
クロバルブ8aとマイクロポンプ9aとが配置されてお
り、一定の流速でパイプ14a中を流れている試薬中に
強制的に一定の速度で空気を送り込み、空気と試薬とが
一定の間隔で分節された流れを作り出している。即ち、
パイプ14a中を流れる試薬を空気1bで一定間隔に分
離された一連の試薬部分2bとしている。この分節され
た流れをバルブセンサ10aでモニターし、通過した試
薬部分2bの数をカウントし、その下流にあるマイクロ
バルブ11aの開閉時間を制御することにより所定の試
薬量をノズル4aを介して分注することが出来る。
明する。第1のマイクロバルブ5aを開成することによ
り、試薬ビン1aの底部から試薬は、パイプ14a中を
通り、マイクロバルブ5a並びにマイクロレギュレータ
6aを介してマイクロ圧力センサ7aに達する。マイク
ロ圧力センサ7aでは流れる試薬の圧力が測定され、所
定の圧力に対し、圧力が高い場合には流量を増加させる
ように、低い場合には流量を減少させるようにマイクロ
レギュレータ6aにフィードバックがかけられる。従っ
て、マイクロレギュレータ6aを通過した試薬の流速は
一定に保たれる。この一定の流速で流れているパイプの
途中に空気導入用の分岐パイプ14bが接続されてい
る。この空気導入用の分岐パイプ14bには第3のマイ
クロバルブ8aとマイクロポンプ9aとが配置されてお
り、一定の流速でパイプ14a中を流れている試薬中に
強制的に一定の速度で空気を送り込み、空気と試薬とが
一定の間隔で分節された流れを作り出している。即ち、
パイプ14a中を流れる試薬を空気1bで一定間隔に分
離された一連の試薬部分2bとしている。この分節され
た流れをバルブセンサ10aでモニターし、通過した試
薬部分2bの数をカウントし、その下流にあるマイクロ
バルブ11aの開閉時間を制御することにより所定の試
薬量をノズル4aを介して分注することが出来る。
【0037】ここで、エアパイプ13aは試薬の落下に
よって試薬ビン1a内部の試薬にかかる大気圧が減少し
ないように空気を補給するためのパイプである。また、
圧力と流速の関係はベルヌーイの定理から一定の関係に
あり、従って、圧力をモニターすることにより流体の流
速をモニターすることができる。
よって試薬ビン1a内部の試薬にかかる大気圧が減少し
ないように空気を補給するためのパイプである。また、
圧力と流速の関係はベルヌーイの定理から一定の関係に
あり、従って、圧力をモニターすることにより流体の流
速をモニターすることができる。
【0038】この第2の実施例の分注器においては、試
薬ビン1aの底部から試薬を導出し、ビン内部に貯留さ
れている試薬の圧力を試薬の輸送力に利用しているので
輸送のためのポンプ等を省略することができるので構造
の簡単になり、さらに小型化も可能になる。また、マイ
クロレギュレータ6aとマイクロ圧力センサ7aとによ
って流量を一定に保つためのフィードバック回路が形成
されているため、マイクロ分注器に流入する試薬量に変
動が生じても分注量を精度良く維持することが出来る。
さらに、第2のバルブ11aの開閉時間の精度はこのバ
ルブ11aの開閉の応答速度に依存し、それが分注精度
に影響を及ぼすことがあるが、一定流量で流れる試薬に
空気のバブルを間欠的に導入して、一連の試薬部分2b
とし、この通過数をカウントして、バルブ11aの開閉
を制御することにより、バルブ開閉の応答速度に依存す
ることなく精密な分注が可能となる。
薬ビン1aの底部から試薬を導出し、ビン内部に貯留さ
れている試薬の圧力を試薬の輸送力に利用しているので
輸送のためのポンプ等を省略することができるので構造
の簡単になり、さらに小型化も可能になる。また、マイ
クロレギュレータ6aとマイクロ圧力センサ7aとによ
って流量を一定に保つためのフィードバック回路が形成
されているため、マイクロ分注器に流入する試薬量に変
動が生じても分注量を精度良く維持することが出来る。
さらに、第2のバルブ11aの開閉時間の精度はこのバ
ルブ11aの開閉の応答速度に依存し、それが分注精度
に影響を及ぼすことがあるが、一定流量で流れる試薬に
空気のバブルを間欠的に導入して、一連の試薬部分2b
とし、この通過数をカウントして、バルブ11aの開閉
を制御することにより、バルブ開閉の応答速度に依存す
ることなく精密な分注が可能となる。
【0039】なお、マイクロレギュレータ6aは上述の
ように構造がバルブに酷似しており、バルブとして機能
させることもできるのでマイクロバルブを除き、マイク
ロ圧力センサ7aとマイクロレギュレータ6aのみでマ
イクロ分注器の主要部を構成することも可能である。ま
た、マイクロ圧力センサ7aはマイクロレギュレータ6
aの近傍に設置されていれば位置は問題とならずマイク
ロレギュレータ6aの前後どちらでも良好なフィードバ
ックが可能である。
ように構造がバルブに酷似しており、バルブとして機能
させることもできるのでマイクロバルブを除き、マイク
ロ圧力センサ7aとマイクロレギュレータ6aのみでマ
イクロ分注器の主要部を構成することも可能である。ま
た、マイクロ圧力センサ7aはマイクロレギュレータ6
aの近傍に設置されていれば位置は問題とならずマイク
ロレギュレータ6aの前後どちらでも良好なフィードバ
ックが可能である。
【0040】[実施例3]図3に本発明のマイクロ分注
器の第3の実施例を示す。この分注器のパイプ17は、
カップ状の容器8が設けられた上端よりも下方に位置す
る分岐水平部17aと、この水平部の一端から下方に折
曲されこの水平部と前記上端との間に位置した液体溜め
部17bと、前記水平部17aの途中から下方に分岐さ
れ先端に吐出口を備えたノズルが形成された垂直部17
cとからなる。このパイプ17の水平部17aには、下
流側に向かって順次、第1のマイクロバルブ10と、液
体センサー11と、第1のマイクロポンプ12aとが設
けられている。そして、この水平部17aの先端は開口
して大気と連通している。また、前記垂直部17cに
は、下方に向かって順次第2のマイクロバルブ16と、
第2のマイクロポンプ12bとが設けられている。そし
て、前記液体溜め部17bは、水平部17aの基端から
U字状にパイプを折曲させて形成されている。
器の第3の実施例を示す。この分注器のパイプ17は、
カップ状の容器8が設けられた上端よりも下方に位置す
る分岐水平部17aと、この水平部の一端から下方に折
曲されこの水平部と前記上端との間に位置した液体溜め
部17bと、前記水平部17aの途中から下方に分岐さ
れ先端に吐出口を備えたノズルが形成された垂直部17
cとからなる。このパイプ17の水平部17aには、下
流側に向かって順次、第1のマイクロバルブ10と、液
体センサー11と、第1のマイクロポンプ12aとが設
けられている。そして、この水平部17aの先端は開口
して大気と連通している。また、前記垂直部17cに
は、下方に向かって順次第2のマイクロバルブ16と、
第2のマイクロポンプ12bとが設けられている。そし
て、前記液体溜め部17bは、水平部17aの基端から
U字状にパイプを折曲させて形成されている。
【0041】この第3の実施例の分注器で用いられるマ
イクロバルブ10,16、並びにマイクロポンプ12
a,12bとしては、第1実施例で述べたものと同じも
のが使用され得る。また、液体センサー11としては、
第2の実施例で述べたバブルセンサーをそのまま用いる
ことが出来る。カップ状の容器8は、図に示すように円
錐状または四角錐の形状で十分なので、これはシリコン
の異方性エッチングまたはガラス版等にエッチングや微
細な機械的加工によって比較的簡単に加工できる。前記
液体溜め部17bは、水平部17aのバルブ10までの
部分と組みをなして、マイクロ容量計として機能する。
マイクロポンプ12a,12bとしては、特開平1−2
66376で述べられているようなものやバルブを複数
並べてそのバルブを順次駆動してポンプとするものが利
用される。
イクロバルブ10,16、並びにマイクロポンプ12
a,12bとしては、第1実施例で述べたものと同じも
のが使用され得る。また、液体センサー11としては、
第2の実施例で述べたバブルセンサーをそのまま用いる
ことが出来る。カップ状の容器8は、図に示すように円
錐状または四角錐の形状で十分なので、これはシリコン
の異方性エッチングまたはガラス版等にエッチングや微
細な機械的加工によって比較的簡単に加工できる。前記
液体溜め部17bは、水平部17aのバルブ10までの
部分と組みをなして、マイクロ容量計として機能する。
マイクロポンプ12a,12bとしては、特開平1−2
66376で述べられているようなものやバルブを複数
並べてそのバルブを順次駆動してポンプとするものが利
用される。
【0042】この第3の実施例の分注器の特徴は、マイ
クロ容量計を用いて、この容量計の容積で限定された量
の液体のみを採取することにある。以下にその動作を図
3に従って説明する。
クロ容量計を用いて、この容量計の容積で限定された量
の液体のみを採取することにある。以下にその動作を図
3に従って説明する。
【0043】最初に、第1のバルブ10を開成し、第2
のバルブ16を閉成した状態で、液体をカップ8に矢印
で示すように滴下する。この滴下量は、所定量以上であ
れば正確である必要はない。この結果、滴下された液体
は、液体溜め部17bに一定量溜まると共に、過剰の液
体は第1のバルブ10を通過して、水平部17aの先端
から外部に排出される。この後、第1のバルブ10を閉
成すると共に、第2のバルブ16を開成して、第2のポ
ンプ12bを作動させて容量計内に貯留されていた液体
をノズルを介して、矢印で示すように下方に分注する。
同様に、第1のバルブ10が閉成された後に、第1のポ
ンプ12aも作動させて、バルブ10の下流側の水平分
17aの部分に溜まっている余剰の液体を外部に排出す
る。
のバルブ16を閉成した状態で、液体をカップ8に矢印
で示すように滴下する。この滴下量は、所定量以上であ
れば正確である必要はない。この結果、滴下された液体
は、液体溜め部17bに一定量溜まると共に、過剰の液
体は第1のバルブ10を通過して、水平部17aの先端
から外部に排出される。この後、第1のバルブ10を閉
成すると共に、第2のバルブ16を開成して、第2のポ
ンプ12bを作動させて容量計内に貯留されていた液体
をノズルを介して、矢印で示すように下方に分注する。
同様に、第1のバルブ10が閉成された後に、第1のポ
ンプ12aも作動させて、バルブ10の下流側の水平分
17aの部分に溜まっている余剰の液体を外部に排出す
る。
【0044】次に、上記マイクロ容量計の機能をより詳
細に説明する。両端が開放されたU字構造を持つパイプ
に液体が滴下された場合、パイプの両側の液体のレベル
は液体静力学上等しくなる。図3に示すようにU字構造
の一方を水平に(またはそれ以下に折り)曲げると、滞
留する液体はU字構造の両側で折り曲げた地点以下にし
か留まることはできない。従って、一定量以上の液体を
U字構造に滴下しても、U字構造に滞留する液体は常に
一定で滞留可能な液体量以上の液体は折り曲げられた流
路、即ち、水平部17aに流れ込む。この折り曲げられ
た流路の途中に第1のマイクロバルブ10を配置し、こ
れを開成から閉成に切換えることにより、流れ込んだ液
体を途中で遮断できるようにしている。また、この計量
の間、第2のマイクロバルブ16は閉成したままであ
り、また垂直部17cは極めて細いので、液体が垂直部
17cに流れ込むことはない。従って、液体は、ハッチ
ングで示すように、液体溜め部17bと水平部17aの
一部とにより構成された容量計内に残り、第2のマイク
ロバルブ16を開成し、第2のマイクロポンプ12bを
動作させることにより、この計量された液体のみを分注
することができる。従って、精密なマイクロ容量計を形
成することができる。
細に説明する。両端が開放されたU字構造を持つパイプ
に液体が滴下された場合、パイプの両側の液体のレベル
は液体静力学上等しくなる。図3に示すようにU字構造
の一方を水平に(またはそれ以下に折り)曲げると、滞
留する液体はU字構造の両側で折り曲げた地点以下にし
か留まることはできない。従って、一定量以上の液体を
U字構造に滴下しても、U字構造に滞留する液体は常に
一定で滞留可能な液体量以上の液体は折り曲げられた流
路、即ち、水平部17aに流れ込む。この折り曲げられ
た流路の途中に第1のマイクロバルブ10を配置し、こ
れを開成から閉成に切換えることにより、流れ込んだ液
体を途中で遮断できるようにしている。また、この計量
の間、第2のマイクロバルブ16は閉成したままであ
り、また垂直部17cは極めて細いので、液体が垂直部
17cに流れ込むことはない。従って、液体は、ハッチ
ングで示すように、液体溜め部17bと水平部17aの
一部とにより構成された容量計内に残り、第2のマイク
ロバルブ16を開成し、第2のマイクロポンプ12bを
動作させることにより、この計量された液体のみを分注
することができる。従って、精密なマイクロ容量計を形
成することができる。
【0045】前記液体センサ11は所定量以上の液体が
カップ状の容器8に滴下されているかどうかを確認する
ためのもので、誤って所定量以下の液体が容器8に滴下
された場合には、液体センサ11を液体が通過しないの
で、液体のの存在を感知することができず、エラー信号
を出力する。従って、所定量以下の液体を分注してしま
うことがなく、動作の正確性を保証することが出来る。
カップ状の容器8に滴下されているかどうかを確認する
ためのもので、誤って所定量以下の液体が容器8に滴下
された場合には、液体センサ11を液体が通過しないの
で、液体のの存在を感知することができず、エラー信号
を出力する。従って、所定量以下の液体を分注してしま
うことがなく、動作の正確性を保証することが出来る。
【0046】本実施例においてマイクロ容量計を構成す
る液体溜め部をU字状としたが、例えば、V字形や半円
環形等上記の機能を満たすものであればどのような形状
でも良い。
る液体溜め部をU字状としたが、例えば、V字形や半円
環形等上記の機能を満たすものであればどのような形状
でも良い。
【0047】一般的な分析においては多種の試薬を交互
に用いるか、または2種以上の試薬を混合して用いる場
合が多い。以下に、このような分析に適した分注器アレ
イを上記実施例の分注器を利用して構成した例を測定手
段と組み合わせて測定ユニットとした場合を、図4を参
照して説明する。
に用いるか、または2種以上の試薬を混合して用いる場
合が多い。以下に、このような分析に適した分注器アレ
イを上記実施例の分注器を利用して構成した例を測定手
段と組み合わせて測定ユニットとした場合を、図4を参
照して説明する。
【0048】図中符号19a,19b,19cは、夫々
第1ないし第3の分注器を示し、これら分注器として
は、前記第1ないし第3の実施例のものが使用され得
る。これら分注器19a,19b,19cの吐出口(ノ
ズル先端)は一端に共通吐出口を有する共通パイプ24
の基端側に夫々接続されている。また、夫々の分注器の
パイプの吐出口近くには、マイクロバルブ21a,21
b,21cを備え、空気等の気体を供給するための分岐
パイプ20a,20b,20cが接続されている。これ
らマイクロバルブは、前記実施例で説明したものと同じ
もので良い。このようにして、3つの分注器からなる分
注器アレイが構成されている。
第1ないし第3の分注器を示し、これら分注器として
は、前記第1ないし第3の実施例のものが使用され得
る。これら分注器19a,19b,19cの吐出口(ノ
ズル先端)は一端に共通吐出口を有する共通パイプ24
の基端側に夫々接続されている。また、夫々の分注器の
パイプの吐出口近くには、マイクロバルブ21a,21
b,21cを備え、空気等の気体を供給するための分岐
パイプ20a,20b,20cが接続されている。これ
らマイクロバルブは、前記実施例で説明したものと同じ
もので良い。このようにして、3つの分注器からなる分
注器アレイが構成されている。
【0049】前記共通パイプ24の下流側には、マイク
ロセンサーアレイ41とマイクロポンプ26とが設けら
れている。このセンサアレイ14としては、例えば、特
開平3−122558で提案されているように、シリコ
ンウエハー上に形成した液流路に複数のマイクロセンサ
ーを組み込んだものが使用され得る。
ロセンサーアレイ41とマイクロポンプ26とが設けら
れている。このセンサアレイ14としては、例えば、特
開平3−122558で提案されているように、シリコ
ンウエハー上に形成した液流路に複数のマイクロセンサ
ーを組み込んだものが使用され得る。
【0050】次に、このような構成の測定ユニットの動
作を説明する。まず、第1の液体(標準液体1)を第1
の分注器19aに液体入口18aを介して供給し、この
分注器で分注された所定量の液体をマイクロポンプ26
を作動させることにより共通パイプ24を介してセンサ
アレイ41に導く。そして、このセンサアレイ41で測
定された第1の液体を共通吐出口を介して外部に排出さ
せる。尚、第1の液体が共通パイプ24に供給した後
に、第1のマイクロバルブ21aを開成して矢印で示す
ように空気を共通パイプ24に供給する。続いて第2の
液体(標準液体2)を第2の分注器19bに液体入口1
8bを介して供給し、ここで分注された液体をマイクロ
ポンプ26により共通パイプ24を介してセンサアレイ
41に導き測定を行う。そして、前記と同様に、第2の
液体が共通パイプ24に供給した後に、第2のマイクロ
バルブ21bを開成して矢印で示すように空気を共通パ
イプ24に供給する。最後に、第3の液体(測定試料)
を第3の分注器19cに液体入口18cを介して供給
し、ここで分注された液体をマイクロポンプ26により
共通パイプ24を介してセンサアレイ41に導き前記と
同様にして測定を行うと共に、第3のマイクロバルブ2
1cを介して空気を供給する。
作を説明する。まず、第1の液体(標準液体1)を第1
の分注器19aに液体入口18aを介して供給し、この
分注器で分注された所定量の液体をマイクロポンプ26
を作動させることにより共通パイプ24を介してセンサ
アレイ41に導く。そして、このセンサアレイ41で測
定された第1の液体を共通吐出口を介して外部に排出さ
せる。尚、第1の液体が共通パイプ24に供給した後
に、第1のマイクロバルブ21aを開成して矢印で示す
ように空気を共通パイプ24に供給する。続いて第2の
液体(標準液体2)を第2の分注器19bに液体入口1
8bを介して供給し、ここで分注された液体をマイクロ
ポンプ26により共通パイプ24を介してセンサアレイ
41に導き測定を行う。そして、前記と同様に、第2の
液体が共通パイプ24に供給した後に、第2のマイクロ
バルブ21bを開成して矢印で示すように空気を共通パ
イプ24に供給する。最後に、第3の液体(測定試料)
を第3の分注器19cに液体入口18cを介して供給
し、ここで分注された液体をマイクロポンプ26により
共通パイプ24を介してセンサアレイ41に導き前記と
同様にして測定を行うと共に、第3のマイクロバルブ2
1cを介して空気を供給する。
【0051】上記のように分注器ユニットを構成するこ
とにより、第1の液体と第2の液体との間、並びに第2
の液体と第3の液体との間に夫々空気を存在させて、液
体相互が混合するのを防止して複数種類の液体を分注す
ることができる。
とにより、第1の液体と第2の液体との間、並びに第2
の液体と第3の液体との間に夫々空気を存在させて、液
体相互が混合するのを防止して複数種類の液体を分注す
ることができる。
【0052】このような構成の測定ユニットで使用する
センサアレイ41の個々のセンサー42としては電解質
(Na、K、Cl,Ca,Li測定,)、血液ガス(P
O2,PCO2 ,PH)、酵素(グルコース、BUN)等
のセンサーが用いられるが、第1の液体を標準液体1、
第2の液体を標準液体2として測定しセンサーの校正を
行い、最後に血液体等の測定試料を測定することにより
全自動の分析が出来る。
センサアレイ41の個々のセンサー42としては電解質
(Na、K、Cl,Ca,Li測定,)、血液ガス(P
O2,PCO2 ,PH)、酵素(グルコース、BUN)等
のセンサーが用いられるが、第1の液体を標準液体1、
第2の液体を標準液体2として測定しセンサーの校正を
行い、最後に血液体等の測定試料を測定することにより
全自動の分析が出来る。
【0053】このようにマイクロ分注器アレイとセンサ
ーアレイとを組み合わせることにより1つの分析ユニッ
トで1度に複数の項目を測定することが出来、またオン
チップ上で分析装置を構成することができるので小型化
が可能となる。
ーアレイとを組み合わせることにより1つの分析ユニッ
トで1度に複数の項目を測定することが出来、またオン
チップ上で分析装置を構成することができるので小型化
が可能となる。
【0054】なお、マイクロポンプの位置はマイクロセ
ンサーアレイ41の上流でも良い。また、本実施例では
3つの分注器でアレイを構成したが、必要に応じて、4
つ以外の数の分注器でアレイを構成しても良い。
ンサーアレイ41の上流でも良い。また、本実施例では
3つの分注器でアレイを構成したが、必要に応じて、4
つ以外の数の分注器でアレイを構成しても良い。
【0055】次に、実施例の分注器を複数組み合わせて
分注器アレイを構成し、2種以上の試薬および試料を混
合し、その後光学的な測定を行うための測定ユニットを
図5を参照して説明する。
分注器アレイを構成し、2種以上の試薬および試料を混
合し、その後光学的な測定を行うための測定ユニットを
図5を参照して説明する。
【0056】尚、この図5では、分注器アレイは、図4
に示すものと実質的に同一なので省略してある。図5
(a)に示すように、基端側に図示しない分注器アレイ
が接続された共通パイプ24には、下流側に向かって順
次第1のマイクロバルブ35,ミクスチャー部36、第
2のマイクロバルブ37、光学測定部36a,並びに第
1のマイクロポンプ38が設けられている。また、共通
パイプ24には迂回パイプ24aが、これの流入口がミ
クスチャー部36と第2のマイクロバルブ37との間に
接続され、流出口が第1のマイクロバルブ35とミクス
チャー部36との間に接続されるようにして連通されて
いる。そしてこの迂回パイプ24aには、下流側に向か
って第3のマイクロバルブ40と、第2のマイクロポン
プ39とが設けられている。この迂回パイプ24aと共
通パイプ24のミクスチャー部36を含む一部とで循環
可能な迂回路が構成され、この迂回路の下部に温度制御
装置35aと温度検出素子35bとが配置され、迂回路
を流れる液体を所定の温度に維持できるようになってい
る。
に示すものと実質的に同一なので省略してある。図5
(a)に示すように、基端側に図示しない分注器アレイ
が接続された共通パイプ24には、下流側に向かって順
次第1のマイクロバルブ35,ミクスチャー部36、第
2のマイクロバルブ37、光学測定部36a,並びに第
1のマイクロポンプ38が設けられている。また、共通
パイプ24には迂回パイプ24aが、これの流入口がミ
クスチャー部36と第2のマイクロバルブ37との間に
接続され、流出口が第1のマイクロバルブ35とミクス
チャー部36との間に接続されるようにして連通されて
いる。そしてこの迂回パイプ24aには、下流側に向か
って第3のマイクロバルブ40と、第2のマイクロポン
プ39とが設けられている。この迂回パイプ24aと共
通パイプ24のミクスチャー部36を含む一部とで循環
可能な迂回路が構成され、この迂回路の下部に温度制御
装置35aと温度検出素子35bとが配置され、迂回路
を流れる液体を所定の温度に維持できるようになってい
る。
【0057】この装置に用いられるマイクロバルブ3
5、37、40及びマイクロポンプ38、39は第1実
施例で述べられている物と同じである。また、前記ミク
スチャー部36は、共通パイプ24の径を一部大きくし
て形成することができる。
5、37、40及びマイクロポンプ38、39は第1実
施例で述べられている物と同じである。また、前記ミク
スチャー部36は、共通パイプ24の径を一部大きくし
て形成することができる。
【0058】次に、このような構成の測定ユニットの動
作を図5(a)に従って説明する。まず、第1のバルブ
35と第2のバルブ37を開成し、また第3のバルブ4
0を閉成した状態で、第1のポンプ38を動作させ、矢
印で示すように、分注器アレイから順次種類の異なった
液体を光学測定ユニットの迂回路の一部に導入する。そ
して、迂回路の両側のバルブ35、37を閉成し、また
第3のバルブ40を開け、ポンプ39を稼働させて、迂
回路中の液体を循環させる。この循環中に、流路より大
きな径を持つミクスチャー部36で、空気で分離されて
いた液体が混合され易くなる。この混合を一定時間持続
させ、さらに迂回路全体の下部に配設された温度制御装
置35a及び温度検出素子35bによりインキュベーシ
ョンを行う。混合が終了した後、ポンプ39の駆動を停
止し、一定時間この状態を保ってて混合液体を反応させ
る。この一定の反応時間が経過した後、この混合液体
を、第1並びに第2のバルブ35、37を開成し、第3
のバルブ40を閉成し、また第1のポンプ38を駆動し
て測光部36aに導き、比色測定を行う。この測定終了
後、第3のバルブ40を開成し、第1並びに第2のポン
プ39、38を稼働させることにより被検液体を、共通
パイプ24の先端から矢印で示すように外部に排出す
る。この様に構成することにより、各々分離された液体
が必要に応じて混合され光学的な測定が効率よく行える
ようになる。また、測定後の被検液体を全て排出する機
構を備えているので引き続き次の測定を行うことができ
る。この測定ユニットでは光学測定部を迂回路の外に組
み込んだが、迂回路の中に設置することも可能である。
また、ミクスチャー部36と測光部36aを一つにまと
めることも可能である。さらに、分注器ユニットとして
図4に示す異なる液体相互を空気により分離するものを
使用したが、単にバルブにより順次異なる液体を供給で
きるような分注器アレイでも良い。
作を図5(a)に従って説明する。まず、第1のバルブ
35と第2のバルブ37を開成し、また第3のバルブ4
0を閉成した状態で、第1のポンプ38を動作させ、矢
印で示すように、分注器アレイから順次種類の異なった
液体を光学測定ユニットの迂回路の一部に導入する。そ
して、迂回路の両側のバルブ35、37を閉成し、また
第3のバルブ40を開け、ポンプ39を稼働させて、迂
回路中の液体を循環させる。この循環中に、流路より大
きな径を持つミクスチャー部36で、空気で分離されて
いた液体が混合され易くなる。この混合を一定時間持続
させ、さらに迂回路全体の下部に配設された温度制御装
置35a及び温度検出素子35bによりインキュベーシ
ョンを行う。混合が終了した後、ポンプ39の駆動を停
止し、一定時間この状態を保ってて混合液体を反応させ
る。この一定の反応時間が経過した後、この混合液体
を、第1並びに第2のバルブ35、37を開成し、第3
のバルブ40を閉成し、また第1のポンプ38を駆動し
て測光部36aに導き、比色測定を行う。この測定終了
後、第3のバルブ40を開成し、第1並びに第2のポン
プ39、38を稼働させることにより被検液体を、共通
パイプ24の先端から矢印で示すように外部に排出す
る。この様に構成することにより、各々分離された液体
が必要に応じて混合され光学的な測定が効率よく行える
ようになる。また、測定後の被検液体を全て排出する機
構を備えているので引き続き次の測定を行うことができ
る。この測定ユニットでは光学測定部を迂回路の外に組
み込んだが、迂回路の中に設置することも可能である。
また、ミクスチャー部36と測光部36aを一つにまと
めることも可能である。さらに、分注器ユニットとして
図4に示す異なる液体相互を空気により分離するものを
使用したが、単にバルブにより順次異なる液体を供給で
きるような分注器アレイでも良い。
【0059】前記測光部36aとしては、例えば、図5
(b)、(c)に示すような構造のものが採用され得
る。図5(b)に示すものは、一側面にシリコン酸化膜
72が形成されたシリコン基板71の他側面に流路を形
成し、さらに異方性エッチングにより、シリコン酸化膜
72を残してシリコン基板71の中央部に貫通孔を形成
した後、ガラス板70をシリコン基板71の他側面に陽
極接合して製作したものである。このような測光部で
は、液体73が図でハッチングで示すように流路と貫通
孔とに満たされ、矢印74で示す光をこの液体を透過さ
せてこの透過光の強度やスペクトルを検出することによ
り測定が行われる。図5(c)に示すものは、ガラス板
79の両側面に流路76,76を夫々形成するととも
に、これら流路76,76相互を接続する貫通孔81を
形成し、さらに、このガラス板79の両側面にガラス板
75、78を陽極接合により張り合わせることにより構
成されている。このような測光部においては、測定用の
光(矢印77で示す)を貫通孔81を透過させることに
より測定が行われ、液体量が少なくても測定のための光
路長を確保することが出来る。この場合、貫通孔81の
表面を液体より屈折率の低い物質で被覆して、光を効率
よく透過させることが望ましい。
(b)、(c)に示すような構造のものが採用され得
る。図5(b)に示すものは、一側面にシリコン酸化膜
72が形成されたシリコン基板71の他側面に流路を形
成し、さらに異方性エッチングにより、シリコン酸化膜
72を残してシリコン基板71の中央部に貫通孔を形成
した後、ガラス板70をシリコン基板71の他側面に陽
極接合して製作したものである。このような測光部で
は、液体73が図でハッチングで示すように流路と貫通
孔とに満たされ、矢印74で示す光をこの液体を透過さ
せてこの透過光の強度やスペクトルを検出することによ
り測定が行われる。図5(c)に示すものは、ガラス板
79の両側面に流路76,76を夫々形成するととも
に、これら流路76,76相互を接続する貫通孔81を
形成し、さらに、このガラス板79の両側面にガラス板
75、78を陽極接合により張り合わせることにより構
成されている。このような測光部においては、測定用の
光(矢印77で示す)を貫通孔81を透過させることに
より測定が行われ、液体量が少なくても測定のための光
路長を確保することが出来る。この場合、貫通孔81の
表面を液体より屈折率の低い物質で被覆して、光を効率
よく透過させることが望ましい。
【0060】前記迂回路全体の下部に温度制御部35a
及び温度検出素子35bを配設しても良い。光学測定ユ
ニットはガラス基板やシリコン基板上に形成されるので
裏面は平坦である。従って、その平坦な部分に容易に温
度制御装置35aやサーミスタのような温度検出素子3
5baを配設する事ができる。加温することにより反応
時間の短縮、および良好な反応の再現性を得ることがで
きる。温度制御素子としてはペルチエ素子等が用いられ
るが、加温のみのヒーターとしては用いる場合には既成
のパネルヒータを張り合わせて用いることも可能である
が、ニクロム線などの抵抗体を直接張り合わせたり、蒸
着やスパッタ等の方法でヒータを形成することも可能で
ある。温度計としてはサーミスタを例示したが、熱電
対、白金測温体なども利用できる。
及び温度検出素子35bを配設しても良い。光学測定ユ
ニットはガラス基板やシリコン基板上に形成されるので
裏面は平坦である。従って、その平坦な部分に容易に温
度制御装置35aやサーミスタのような温度検出素子3
5baを配設する事ができる。加温することにより反応
時間の短縮、および良好な反応の再現性を得ることがで
きる。温度制御素子としてはペルチエ素子等が用いられ
るが、加温のみのヒーターとしては用いる場合には既成
のパネルヒータを張り合わせて用いることも可能である
が、ニクロム線などの抵抗体を直接張り合わせたり、蒸
着やスパッタ等の方法でヒータを形成することも可能で
ある。温度計としてはサーミスタを例示したが、熱電
対、白金測温体なども利用できる。
【0061】次に、前記分注器アレイとマイクロセンサ
アレイとからなる分析ユニットと、分注器アレイと光学
測定ユニットとからなる分析ユニットとを複数組み合わ
せて、複数の測定項目を同時に測定することの可能な分
析装置を図6を参照して説明する。
アレイとからなる分析ユニットと、分注器アレイと光学
測定ユニットとからなる分析ユニットとを複数組み合わ
せて、複数の測定項目を同時に測定することの可能な分
析装置を図6を参照して説明する。
【0062】この装置は、図4を参照して説明した分注
器ユニットとマイクロセンサアレイ、およびこの分注器
アレイと図5を参照して説明した光学測定ユニットとを
使用し、一つの基板に集積化した分析ユニットアレイと
して形成することが可能である。即ち、これら測定ユニ
ットは基本的には半導体のリソグラフィ技術やマイクロ
加工技術を用いて製作されるので半導体のIC技術と同
様に集積化が可能である。例えば、4インチのシリコン
ウエハーまたは100mm四方のガラス板上に約200
個のバルブを乗せることが出来る。3個のバルブで1つ
のポンプを構成させるとしても第1の実施例のマイクロ
分注器に換算すると60個程度、第2の実施例のマイク
ロ分注器で30個程度、第3の実施例のマイクロ分注器
著で20個程度、図4に示すのマイクロセンサアレイで
40個程度搭載することが出来る。従って、本実施例に
示したように100mm四方のガラス板上に分注ユニッ
トと測定ユニットを組み合わせた分析ユニットを4つ配
置した分析ユニットアレイを十分な余裕を持って構成す
ることができる。
器ユニットとマイクロセンサアレイ、およびこの分注器
アレイと図5を参照して説明した光学測定ユニットとを
使用し、一つの基板に集積化した分析ユニットアレイと
して形成することが可能である。即ち、これら測定ユニ
ットは基本的には半導体のリソグラフィ技術やマイクロ
加工技術を用いて製作されるので半導体のIC技術と同
様に集積化が可能である。例えば、4インチのシリコン
ウエハーまたは100mm四方のガラス板上に約200
個のバルブを乗せることが出来る。3個のバルブで1つ
のポンプを構成させるとしても第1の実施例のマイクロ
分注器に換算すると60個程度、第2の実施例のマイク
ロ分注器で30個程度、第3の実施例のマイクロ分注器
著で20個程度、図4に示すのマイクロセンサアレイで
40個程度搭載することが出来る。従って、本実施例に
示したように100mm四方のガラス板上に分注ユニッ
トと測定ユニットを組み合わせた分析ユニットを4つ配
置した分析ユニットアレイを十分な余裕を持って構成す
ることができる。
【0063】図6において、第1の分析ユニット51は
分注器アレイ51aと、マイクロセンサーアレイ51b
とからなり、第2の分析ユニット52は分注器アレイ5
2aと、光学測定ユニット52bとからなっている。同
様に第3の分析ユニット54は分注器アレイ54aと、
マイクロセンサーアレイ54bとからなり、第4の分析
ユニット55は分注器アレイ55aと、光学測定ユニッ
ト55bとからなっている。そして、図示するように、
同じ機能を果たす分析ユニット(第1の分析ユニット5
1と第3の分析ユニット54、並びに第2の分析ユニッ
ト52と第4の分析ユニット55)とは縦方向に配設さ
れ、そして異なる機能を果たす分析ユニット(第1並び
に第3の分析ユニット51,54と、第2並びに第4の
分析ユニット52,55)とは横方向に配設され、全体
として4つの分析ユニットはマトリックス状に配設され
ている。
分注器アレイ51aと、マイクロセンサーアレイ51b
とからなり、第2の分析ユニット52は分注器アレイ5
2aと、光学測定ユニット52bとからなっている。同
様に第3の分析ユニット54は分注器アレイ54aと、
マイクロセンサーアレイ54bとからなり、第4の分析
ユニット55は分注器アレイ55aと、光学測定ユニッ
ト55bとからなっている。そして、図示するように、
同じ機能を果たす分析ユニット(第1の分析ユニット5
1と第3の分析ユニット54、並びに第2の分析ユニッ
ト52と第4の分析ユニット55)とは縦方向に配設さ
れ、そして異なる機能を果たす分析ユニット(第1並び
に第3の分析ユニット51,54と、第2並びに第4の
分析ユニット52,55)とは横方向に配設され、全体
として4つの分析ユニットはマトリックス状に配設され
ている。
【0064】前記マイクロセンサアレイ51b.54b
は、例えば、イオン濃度測定のときにはイオンセンサー
のアレイであり、グリコース等の検出には酵素センサー
のアレイである。
は、例えば、イオン濃度測定のときにはイオンセンサー
のアレイであり、グリコース等の検出には酵素センサー
のアレイである。
【0065】1つの測定項目に対する2種の試薬のため
の第1並びに第2の配管ライン46、47が、第1並び
に第3の分析ユニット51、54の分注器アレイ51
a,54aに試薬1並びに試薬2を供給するように接続
されている。同様に第3並びに第4の配管ライン49、
50が第2並びに第4の分析ユニット52、55の分注
器アレイ52a,55aに試薬3並びに試薬4を供給す
るように接続されている。一方、第1の試料注入口48
からの配管48aは第1並びに第2の分注ユニット5
1、52に接続され、同様に、第2の試料注入口53か
らの配管53aは第3並びに第4の分注ユニット54、
55に接続されている。この結果、試薬は縦方向に並べ
られた分析ユニットに共通して供給され、また試料は横
方向に並べられた分析ユニットに共通して供給される。
尚、配管ライン46a及び47aは分析ユニット第1並
びに第2の分析ユニット51、52および第3並びに第
4の分析ユニット54、55にそれぞれ接続された廃液
体ラインをまとめたものである。
の第1並びに第2の配管ライン46、47が、第1並び
に第3の分析ユニット51、54の分注器アレイ51
a,54aに試薬1並びに試薬2を供給するように接続
されている。同様に第3並びに第4の配管ライン49、
50が第2並びに第4の分析ユニット52、55の分注
器アレイ52a,55aに試薬3並びに試薬4を供給す
るように接続されている。一方、第1の試料注入口48
からの配管48aは第1並びに第2の分注ユニット5
1、52に接続され、同様に、第2の試料注入口53か
らの配管53aは第3並びに第4の分注ユニット54、
55に接続されている。この結果、試薬は縦方向に並べ
られた分析ユニットに共通して供給され、また試料は横
方向に並べられた分析ユニットに共通して供給される。
尚、配管ライン46a及び47aは分析ユニット第1並
びに第2の分析ユニット51、52および第3並びに第
4の分析ユニット54、55にそれぞれ接続された廃液
体ラインをまとめたものである。
【0066】以下に、上記分析装置の動作を図6を参照
して説明する。測定試料1を第1の試料注入口48に、
また測定試料2を第2の試料注入口53にそれぞれ滴下
する。この結果、所定量の測定試料1が第1並びに第2
の分析ユニット51、52内の分注器アレイ51a、5
2aで、測定試料2が第3並びに第4の分析ユニット5
4、55内の分注器アレイ54a、55aで分注され
て、マイクロセンサーアレイ51b及び54b並びに光
学測定ユニット52b及び55bに導入される。続い
て、測定項目1に対応する試薬の第1の配管ライン46
から供給された所定量の試薬1が分析ユニット51、5
4内の分注器アレイ51a、54aで分注されて、マイ
クロセンサーアレイ51b、54bに導入される。同様
に、測定項目1に対応する試薬の第2の配管ライン47
から供給された所定量の試薬2が分析ユニット51、5
4内の分注器アレイ51a、54aで分注されて、マイ
クロセンサーアレイ51b、54bに導入される。これ
らの一連の操作でセンサの校正と測定試料の測定、例え
ばね電気化学的測定が行われ、測定項目1に対する測定
が終了する。
して説明する。測定試料1を第1の試料注入口48に、
また測定試料2を第2の試料注入口53にそれぞれ滴下
する。この結果、所定量の測定試料1が第1並びに第2
の分析ユニット51、52内の分注器アレイ51a、5
2aで、測定試料2が第3並びに第4の分析ユニット5
4、55内の分注器アレイ54a、55aで分注され
て、マイクロセンサーアレイ51b及び54b並びに光
学測定ユニット52b及び55bに導入される。続い
て、測定項目1に対応する試薬の第1の配管ライン46
から供給された所定量の試薬1が分析ユニット51、5
4内の分注器アレイ51a、54aで分注されて、マイ
クロセンサーアレイ51b、54bに導入される。同様
に、測定項目1に対応する試薬の第2の配管ライン47
から供給された所定量の試薬2が分析ユニット51、5
4内の分注器アレイ51a、54aで分注されて、マイ
クロセンサーアレイ51b、54bに導入される。これ
らの一連の操作でセンサの校正と測定試料の測定、例え
ばね電気化学的測定が行われ、測定項目1に対する測定
が終了する。
【0067】測定項目2に対応する試薬の第3の配管ラ
イン49から供給された所定量の試薬3が分析ユニット
52、55内の分注器アレイ52a、55aで分注され
て、光学測定ユニット52b、55bに導入される。同
様に、測定項目2に対応する試薬の第4の配管ライン5
0から供給された所定量の試薬4が分析ユニット52、
55内の分注器アレイ52a、55aで分注され光学測
定ユニット52b、55bに導入される。光学測定ユニ
ット52b、55b内では測定試料1並びに2と、試薬
3および4が混合されインキュベーションの後比色測定
が行われる。
イン49から供給された所定量の試薬3が分析ユニット
52、55内の分注器アレイ52a、55aで分注され
て、光学測定ユニット52b、55bに導入される。同
様に、測定項目2に対応する試薬の第4の配管ライン5
0から供給された所定量の試薬4が分析ユニット52、
55内の分注器アレイ52a、55aで分注され光学測
定ユニット52b、55bに導入される。光学測定ユニ
ット52b、55b内では測定試料1並びに2と、試薬
3および4が混合されインキュベーションの後比色測定
が行われる。
【0068】この配管の接続では1つの試料に対し横方
向の分析ユニットにより複数の測定項目が同時に測定で
き、さらにその横方向に並べた一連の分析ユニットを縦
方向に配置することにより、複数の試料の複数の測定項
目を同時に測定することができる。この分析器において
は、縦、横2つずつの4つの分析ユニットで構成した例
を示したが、より多くの分析ユニットを配置した分析ア
レイを構成することも可能である。また、分注器アレイ
とマイクロセンサーアレイまたは光学測定ユニットの組
み合わせもこの限りではなく、必要に応じいろいろな構
成が可能である。
向の分析ユニットにより複数の測定項目が同時に測定で
き、さらにその横方向に並べた一連の分析ユニットを縦
方向に配置することにより、複数の試料の複数の測定項
目を同時に測定することができる。この分析器において
は、縦、横2つずつの4つの分析ユニットで構成した例
を示したが、より多くの分析ユニットを配置した分析ア
レイを構成することも可能である。また、分注器アレイ
とマイクロセンサーアレイまたは光学測定ユニットの組
み合わせもこの限りではなく、必要に応じいろいろな構
成が可能である。
【0069】さらに、1枚の基板上に複数配置した分析
アレイをさらに複数枚組み合わせる事により自動分析装
置なみの処理能力を実現する事ができるようになる。図
7に示すようにカード状の分析アレイを59,60,6
1というようにファイル状に収納し、1枚目の分析アレ
イにはそれぞれ試薬の配管ライン56,56a,56
b,56c、試料注入口57、58、及び廃液体ライン
59、60が設けられる。2枚目、3枚目の分析アレイ
にも同様の試薬配管ライン、試薬注入口および廃液体ラ
インが設けられる。この様に分析アレイを複数組み合わ
せることにより自動分析装置なみの処理能力が得られる
ようになる。また分析アレイの組み合わせを簡単に変え
ることができるので、測定項目を限定して測定試料の数
を増やしたり、測定試料の数を限定して測定項目を増や
すなど装置の仕様に合わせた設計も容易になる。
アレイをさらに複数枚組み合わせる事により自動分析装
置なみの処理能力を実現する事ができるようになる。図
7に示すようにカード状の分析アレイを59,60,6
1というようにファイル状に収納し、1枚目の分析アレ
イにはそれぞれ試薬の配管ライン56,56a,56
b,56c、試料注入口57、58、及び廃液体ライン
59、60が設けられる。2枚目、3枚目の分析アレイ
にも同様の試薬配管ライン、試薬注入口および廃液体ラ
インが設けられる。この様に分析アレイを複数組み合わ
せることにより自動分析装置なみの処理能力が得られる
ようになる。また分析アレイの組み合わせを簡単に変え
ることができるので、測定項目を限定して測定試料の数
を増やしたり、測定試料の数を限定して測定項目を増や
すなど装置の仕様に合わせた設計も容易になる。
【0070】
【発明の効果】本発明に係わる分注器においては、小型
化が可能であり、また精度良く一定量の液体の分注を行
うことができる。
化が可能であり、また精度良く一定量の液体の分注を行
うことができる。
【図1】本発明の第1の実施例に係わるマイクロ分注器
を概略的に示す図である。
を概略的に示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係わるマイクロ分注器
を概略的に示す図である。
を概略的に示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係わるマイクロ分注器
を概略的に示す図である。
を概略的に示す図である。
【図4】本発明の実施例に係わるマイクロ分注器と測定
手段とを組み合わせて構成した測定ユニットを概略的に
示す図である。
手段とを組み合わせて構成した測定ユニットを概略的に
示す図である。
【図5】測定ユニットの他の例を概略的に示す図であ
る。
る。
【図6】本発明の実施例に係わる分注器を複数個組み合
わせて構成された分注器アレイと光学測定ユニットと、
分析ユニットとからなる分析装置を示す図である。
わせて構成された分注器アレイと光学測定ユニットと、
分析ユニットとからなる分析装置を示す図である。
【図7】図6に示す分析装置の構成の一例を示す斜視図
である。
である。
【図8】従来の分注器の一例を概略的に示す図である。
4…ノズル、5,8…マイクロバルブ、6…マイクロレ
ギュレータ,7…マイクロ圧力センサ、14…パイプ、
15…マイクロポンプ。
ギュレータ,7…マイクロ圧力センサ、14…パイプ、
15…マイクロポンプ。
Claims (3)
- 【請求項1】 吐出口を一端側に備え、分注される液体
が流されるパイプと、このパイプを流れる液体の圧力を
測定し、基準の圧力と比較する圧力センサと、この比較
結果に基づいて、液体の流量をフイードバック制御して
一定に保つレギュレータと、流量が一定に保たれた液体
を所定時間、吐出口に流すように開閉可能なバルブとを
具備する分注器。 - 【請求項2】 吐出口を一端側に備え、分注される液体
が流されるパイプと、このパイプを流れる液体の圧力を
測定し、基準の圧力と比較する圧力センサと、この比較
結果に基づいて、液体の流量をフイードバック制御して
一定に保つレギュレータと、流量が一定に保たれた液体
中に気体を導入して、パイプを流れる液体を気体で一定
間隔に分離された一連の液体部分とする気体導入手段
と、この一連の液体部分を吐出口に流すように開閉可能
なバルブと、このバルブの上流側で液体部分の通過をカ
ウントし、所定数の気体部分の通過に応じて前記バルブ
を開閉可能な制御手段とを具備する分注器。 - 【請求項3】 上端に分注される量よりも多い量の液体
が供給される容器を備え、前記上端よりも下方に位置す
る水平部とこの水平部の一端から下方に折曲されこの水
平部と前記上端との間に位置した液体溜め部と前記水平
部の途中から下方に分岐され先端に吐出口を備えた分岐
部とを有するパイプと、前記水平部の他端と分岐部との
間の水平部に設けられ、開閉可能な第1のバルブと、前
記パイプの分岐部に設けられ、開閉可能な第2のバルブ
と、第1のバルブが開成され、第2のバルブが閉成され
ているときに、前記容器を介して供給され、第1のバル
ブまでの水平部の部分と液体溜め部とに溜められた所定
量の液体を、第1のバルブを閉成し、第2のバルブを開
成することにより吐出口に流すポンプとを具備する分注
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19875095A JPH0943251A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 分注器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19875095A JPH0943251A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 分注器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0943251A true JPH0943251A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16396348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19875095A Withdrawn JPH0943251A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 分注器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0943251A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000097948A (ja) * | 1998-09-18 | 2000-04-07 | Hitachi Ltd | 化学分析装置 |
EP1290226A2 (en) * | 2000-06-05 | 2003-03-12 | California Institute Of Technology | Integrated active flux microfluidic devices and methods |
WO2011122425A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | 武蔵エンジニアリング株式会社 | 吐出装置および液体分注装置並びに液体分注方法 |
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US9579650B2 (en) | 2002-10-02 | 2017-02-28 | California Institute Of Technology | Microfluidic nucleic acid analysis |
US9714443B2 (en) | 2002-09-25 | 2017-07-25 | California Institute Of Technology | Microfabricated structure having parallel and orthogonal flow channels controlled by row and column multiplexors |
US9926521B2 (en) | 2000-06-27 | 2018-03-27 | Fluidigm Corporation | Microfluidic particle-analysis systems |
JP2020193863A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 試薬カートリッジ及び自動分析システム |
-
1995
- 1995-08-03 JP JP19875095A patent/JPH0943251A/ja not_active Withdrawn
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8883092B2 (en) | 2002-06-24 | 2014-11-11 | Fluidigm Corporation | Recirculating fluidic network and methods for using the same |
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US9579650B2 (en) | 2002-10-02 | 2017-02-28 | California Institute Of Technology | Microfluidic nucleic acid analysis |
US10328428B2 (en) | 2002-10-02 | 2019-06-25 | California Institute Of Technology | Apparatus for preparing cDNA libraries from single cells |
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CN102869994A (zh) * | 2010-03-30 | 2013-01-09 | 武藏工业株式会社 | 吐出装置和液体分注装置以及液体分注方法 |
JP2011209153A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Musashi Eng Co Ltd | 吐出装置および液体分注装置並びに液体分注方法 |
WO2011122425A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | 武蔵エンジニアリング株式会社 | 吐出装置および液体分注装置並びに液体分注方法 |
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US9573131B2 (en) | 2012-05-08 | 2017-02-21 | Roche Diagnostics Operations, Inc. | Cartridge for dispensing a fluid comprising a reagent |
JP2020193863A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 試薬カートリッジ及び自動分析システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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