JPH0937264A - 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体 - Google Patents
画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体Info
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- JPH0937264A JPH0937264A JP17977495A JP17977495A JPH0937264A JP H0937264 A JPH0937264 A JP H0937264A JP 17977495 A JP17977495 A JP 17977495A JP 17977495 A JP17977495 A JP 17977495A JP H0937264 A JPH0937264 A JP H0937264A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像の圧縮率を向上させる。
【解決手段】 チェーン符号化回路12において、動画
像がチェーン符号化され、その結果得られるチェーン符
号化データが、RAM14に出力されて記憶される。類
似チェーン検出回路15では、RAM14の記憶値を参
照して、画像上の特徴点を結ぶチェーンが検出され、複
数フレームにわたって存在する、同一の輪郭を構成する
チェーンが接続される。さらに、類似チェーン検出回路
15では、接続されたチェーンの間の動きベクトルが検
出され、セレクト多重化回路16に出力される。セレク
ト多重化回路16では、類似チェーン検出回路15で接
続されたチェーンのうちの、あるチェーンについてのチ
ェーン符号化データと、類似チェーン検出回路15より
出力された動きベクトルとが多重化されて出力される。
像がチェーン符号化され、その結果得られるチェーン符
号化データが、RAM14に出力されて記憶される。類
似チェーン検出回路15では、RAM14の記憶値を参
照して、画像上の特徴点を結ぶチェーンが検出され、複
数フレームにわたって存在する、同一の輪郭を構成する
チェーンが接続される。さらに、類似チェーン検出回路
15では、接続されたチェーンの間の動きベクトルが検
出され、セレクト多重化回路16に出力される。セレク
ト多重化回路16では、類似チェーン検出回路15で接
続されたチェーンのうちの、あるチェーンについてのチ
ェーン符号化データと、類似チェーン検出回路15より
出力された動きベクトルとが多重化されて出力される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化装置お
よび画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化
方法、並びに記録媒体に関する。特に、動画像の特徴点
に関する画像データを符号化したデータと、その特徴点
を結ぶチェーンの動きベクトルとを多重化するようにす
ることにより、発生符号量を低減することができるよう
にした画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号
化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体に関す
る。
よび画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化
方法、並びに記録媒体に関する。特に、動画像の特徴点
に関する画像データを符号化したデータと、その特徴点
を結ぶチェーンの動きベクトルとを多重化するようにす
ることにより、発生符号量を低減することができるよう
にした画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号
化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像を、限られた伝送帯域下
で伝送する装置や、限られた蓄積容量を持つ記録媒体
(メディア)への記録を行う装置などにおいては、画像
データをより少ない符号語で効率的に圧縮するための高
能率符号化方式が採用されている。画像の高能率符号化
方式としては、例えば入力画像をDCT(離散コサイン
変換)によって直交変換し、各周波数帯域ごとに、人間
の視覚特性にしたがった適応量子化を行う方式や、ウエ
ーブレット基底(ウエーブレット変換)により画像をサ
ブバンドに分割し、それぞれのバンドごとに重み付けを
して符号化する方式などが知られている。これらの符号
化方式によれば、視覚的に歪みが目立ちにくく、また、
高圧縮率を実現することができる。
で伝送する装置や、限られた蓄積容量を持つ記録媒体
(メディア)への記録を行う装置などにおいては、画像
データをより少ない符号語で効率的に圧縮するための高
能率符号化方式が採用されている。画像の高能率符号化
方式としては、例えば入力画像をDCT(離散コサイン
変換)によって直交変換し、各周波数帯域ごとに、人間
の視覚特性にしたがった適応量子化を行う方式や、ウエ
ーブレット基底(ウエーブレット変換)により画像をサ
ブバンドに分割し、それぞれのバンドごとに重み付けを
して符号化する方式などが知られている。これらの符号
化方式によれば、視覚的に歪みが目立ちにくく、また、
高圧縮率を実現することができる。
【0003】しかしながら、これらの符号化方式におい
ては、さらに圧縮率を向上させようとすると、いわゆる
ブロック歪みなどの、視覚上好ましくない影響が顕著に
なる。
ては、さらに圧縮率を向上させようとすると、いわゆる
ブロック歪みなどの、視覚上好ましくない影響が顕著に
なる。
【0004】そこで、高圧縮率下でも視覚上有害な歪み
が生じない符号化方式として、例えば画像の構造の特徴
的な点(特徴点)(例えば、エッジを構成する点(画
素)など)を抽出し、その特徴点における画像データを
効率的に符号化する、画像の特徴点検出による構造抽出
符号化方式がなどが知られている。
が生じない符号化方式として、例えば画像の構造の特徴
的な点(特徴点)(例えば、エッジを構成する点(画
素)など)を抽出し、その特徴点における画像データを
効率的に符号化する、画像の特徴点検出による構造抽出
符号化方式がなどが知られている。
【0005】図56は、構造抽出符号化方式により画像
を圧縮符号化する、従来の画像符号化装置の一例の構成
を示している。画像データは、量子化器11および2次
元変化点検出回路10に入力される。量子化器11で
は、画像データが量子化され、これにより量子化係数と
される。この量子化係数は、チェーン(チェイン)符号
化回路12に供給される。また、2次元変化点検出回路
10では、入力された画像データが特徴点かどうかが検
出され、入力された画像データが、特徴点である場合に
は、例えば値が1の特徴点データが、特徴点でない場合
には、例えば値が0の特徴点データが、チェーン符号化
回路12にそれぞれ出力される。
を圧縮符号化する、従来の画像符号化装置の一例の構成
を示している。画像データは、量子化器11および2次
元変化点検出回路10に入力される。量子化器11で
は、画像データが量子化され、これにより量子化係数と
される。この量子化係数は、チェーン(チェイン)符号
化回路12に供給される。また、2次元変化点検出回路
10では、入力された画像データが特徴点かどうかが検
出され、入力された画像データが、特徴点である場合に
は、例えば値が1の特徴点データが、特徴点でない場合
には、例えば値が0の特徴点データが、チェーン符号化
回路12にそれぞれ出力される。
【0006】そして、量子化器11における量子化処理
と、2次元変化点検出回路10における特徴点の検出処
理とが、1フレームの画像データについて終了すると、
チェーン符号化回路12において、特徴点データが1の
点(画素)についての位置情報(特徴点の位置(座
標))がチェーン符号化され、さらに特徴点の量子化係
数(特徴点として検出された画素における画像データの
量子化係数)と多重化されて、チェーン符号化データと
される。このチェーン符号化データは、バッファ(バッ
ファメモリ)17に供給されて、一旦記憶された後、図
示せぬ記録媒体に記録され、あるいは伝送路に出力され
る。なお、チェーン符号化データは、バッファ17に一
旦記憶されることで、そのデータ量の平滑化がなされ、
これにより、記録媒体または伝送路には、ほぼ一定のデ
ータレートで、チェーン符号化データが出力される。
と、2次元変化点検出回路10における特徴点の検出処
理とが、1フレームの画像データについて終了すると、
チェーン符号化回路12において、特徴点データが1の
点(画素)についての位置情報(特徴点の位置(座
標))がチェーン符号化され、さらに特徴点の量子化係
数(特徴点として検出された画素における画像データの
量子化係数)と多重化されて、チェーン符号化データと
される。このチェーン符号化データは、バッファ(バッ
ファメモリ)17に供給されて、一旦記憶された後、図
示せぬ記録媒体に記録され、あるいは伝送路に出力され
る。なお、チェーン符号化データは、バッファ17に一
旦記憶されることで、そのデータ量の平滑化がなされ、
これにより、記録媒体または伝送路には、ほぼ一定のデ
ータレートで、チェーン符号化データが出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな、特徴点の検出により符号化を行う、従来の画像符
号化装置では、符号化の対象が静止画であったため、動
画像を対象に符号化を行った場合、時間方向の冗長成分
を取り除くための、例えば動き補償処理およびDCT処
理などを含む変換符号化方式に比較して、圧縮率が悪い
課題があった。
うな、特徴点の検出により符号化を行う、従来の画像符
号化装置では、符号化の対象が静止画であったため、動
画像を対象に符号化を行った場合、時間方向の冗長成分
を取り除くための、例えば動き補償処理およびDCT処
理などを含む変換符号化方式に比較して、圧縮率が悪い
課題があった。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、構造抽出符号化方式により画像を圧縮符
号化する際の圧縮率を向上させることができるようにす
るものである。
たものであり、構造抽出符号化方式により画像を圧縮符
号化する際の圧縮率を向上させることができるようにす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像符号化装置
は、動画像の特徴点に関する情報を符号化し、符号化デ
ータを出力する特徴点符号化手段と、特徴点を結ぶチェ
ーンを検出するチェーン検出手段と、チェーン検出手段
により検出されたチェーンの動きベクトルを検出する動
きベクトル検出手段と、特徴点符号化手段より出力され
た符号化データと、動きベクトル検出手段により検出さ
れた動きベクトルとを多重化する多重化手段とを備える
ことを特徴とする。
は、動画像の特徴点に関する情報を符号化し、符号化デ
ータを出力する特徴点符号化手段と、特徴点を結ぶチェ
ーンを検出するチェーン検出手段と、チェーン検出手段
により検出されたチェーンの動きベクトルを検出する動
きベクトル検出手段と、特徴点符号化手段より出力され
た符号化データと、動きベクトル検出手段により検出さ
れた動きベクトルとを多重化する多重化手段とを備える
ことを特徴とする。
【0010】この画像符号化装置は、異なるフレームに
存在するチェーンどうしを接続し、その接続結果に基づ
いて、多重化手段に多重化させる符号化データおよび動
きベクトルを決定する決定手段をさらに備えることがで
きる。決定手段には、隣接するフレームに存在するチェ
ーンどうしの類似度を算出させ、その類似度に基づい
て、チェーンどうしを接続させることができる。また、
決定手段には、複数フレームにわたって接続されたチェ
ーンのうちの所定のものに対応する符号化データと、複
数フレームのうちの、隣接するフレームの間の動きベク
トルとを、多重化手段に多重化させるようにすることが
できる。さらに、決定手段には、所定のフレームに存在
する、あるチェーンAの、その所定のフレームに隣接す
る隣接フレームに存在する他のチェーンBに対する類似
度を、所定のフレームから隣接フレームへの動きベクト
ルにしたがって、チェーンAを移動させ、その移動後の
チェーンAを構成する画素のうち、隣接フレームに存在
するチェーンの中でチェーンBとの距離が最も近いもの
の数に基づいて算出させることができる。また、決定手
段には、チェーンAの、チェーンBに対する類似度SA
と、チェーンBの、チェーンAに対する類似度SBとを
算出させ、類似度SAおよびSBがいずれも所定の閾値
以上であるとき、チェーンAおよびBを接続させること
ができる。
存在するチェーンどうしを接続し、その接続結果に基づ
いて、多重化手段に多重化させる符号化データおよび動
きベクトルを決定する決定手段をさらに備えることがで
きる。決定手段には、隣接するフレームに存在するチェ
ーンどうしの類似度を算出させ、その類似度に基づい
て、チェーンどうしを接続させることができる。また、
決定手段には、複数フレームにわたって接続されたチェ
ーンのうちの所定のものに対応する符号化データと、複
数フレームのうちの、隣接するフレームの間の動きベク
トルとを、多重化手段に多重化させるようにすることが
できる。さらに、決定手段には、所定のフレームに存在
する、あるチェーンAの、その所定のフレームに隣接す
る隣接フレームに存在する他のチェーンBに対する類似
度を、所定のフレームから隣接フレームへの動きベクト
ルにしたがって、チェーンAを移動させ、その移動後の
チェーンAを構成する画素のうち、隣接フレームに存在
するチェーンの中でチェーンBとの距離が最も近いもの
の数に基づいて算出させることができる。また、決定手
段には、チェーンAの、チェーンBに対する類似度SA
と、チェーンBの、チェーンAに対する類似度SBとを
算出させ、類似度SAおよびSBがいずれも所定の閾値
以上であるとき、チェーンAおよびBを接続させること
ができる。
【0011】隣接するフレームのうちの一方のフレーム
に、チェーンCが存在し、他方のフレームに、複数のチ
ェーンD1,D2,D3,・・・が存在する場合におい
ては、決定手段には、チェーンCの、複数のチェーンD
1,D2,D3,・・・それぞれに対する類似度SC
1,SC2,SC3,・・・と、複数のチェーンD1,
D2,D3,・・・それぞれの、チェーンCに対する類
似度SD1,SD2,SD3,・・・とを算出させ、類
似度SD1,SD2,SD3,・・・がいずれも所定の
閾値以上であり、かつ類似度SC1,SC2,SC3,
・・・の総和も所定の閾値以上であるとき、チェーンC
と、チェーンD1,D2,D3,・・・それぞれとを接
続させることができる。
に、チェーンCが存在し、他方のフレームに、複数のチ
ェーンD1,D2,D3,・・・が存在する場合におい
ては、決定手段には、チェーンCの、複数のチェーンD
1,D2,D3,・・・それぞれに対する類似度SC
1,SC2,SC3,・・・と、複数のチェーンD1,
D2,D3,・・・それぞれの、チェーンCに対する類
似度SD1,SD2,SD3,・・・とを算出させ、類
似度SD1,SD2,SD3,・・・がいずれも所定の
閾値以上であり、かつ類似度SC1,SC2,SC3,
・・・の総和も所定の閾値以上であるとき、チェーンC
と、チェーンD1,D2,D3,・・・それぞれとを接
続させることができる。
【0012】また、本発明の画像符号化装置は、所定の
フレームに存在する、あるチェーンAを、その所定のフ
レームから、それに隣接する隣接フレームへの動きベク
トルにしたがって移動し、その移動後のチェーンAの、
隣接フレームにおける視覚的な重要性を表す重要度を算
出する重要度算出手段と、重要度算出手段により算出さ
れた重要度が所定の閾値以上であるとき、隣接フレーム
に存在するチェーンのうち、移動後のチェーンAの周囲
にあるものを、その移動後のチェーンAに置き換える置
換手段とをさらに備えることができ、この場合、多重化
手段には、チェーンAに対応する符号化データと、置換
手段によるチェーンの置き換えがなされた隣接フレーム
への動きベクトルとを多重化させることができる。
フレームに存在する、あるチェーンAを、その所定のフ
レームから、それに隣接する隣接フレームへの動きベク
トルにしたがって移動し、その移動後のチェーンAの、
隣接フレームにおける視覚的な重要性を表す重要度を算
出する重要度算出手段と、重要度算出手段により算出さ
れた重要度が所定の閾値以上であるとき、隣接フレーム
に存在するチェーンのうち、移動後のチェーンAの周囲
にあるものを、その移動後のチェーンAに置き換える置
換手段とをさらに備えることができ、この場合、多重化
手段には、チェーンAに対応する符号化データと、置換
手段によるチェーンの置き換えがなされた隣接フレーム
への動きベクトルとを多重化させることができる。
【0013】重要度算出手段には、隣接フレームにおけ
る、移動後のチェーンAの周囲に存在する特徴点に基づ
いて、重要度を算出させることができる。また、重要度
算出手段には、隣接フレームにおける、移動後のチェー
ンA上のエッジ強度に基づいて、重要度を算出させるこ
とができる。
る、移動後のチェーンAの周囲に存在する特徴点に基づ
いて、重要度を算出させることができる。また、重要度
算出手段には、隣接フレームにおける、移動後のチェー
ンA上のエッジ強度に基づいて、重要度を算出させるこ
とができる。
【0014】本発明の画像符号化方法は、動画像の特徴
点に関するデータを符号化するとともに、特徴点を結ぶ
チェーンの動きベクトルを検出し、符号化されたデータ
と、動きベクトルとを多重化することを特徴とする。
点に関するデータを符号化するとともに、特徴点を結ぶ
チェーンの動きベクトルを検出し、符号化されたデータ
と、動きベクトルとを多重化することを特徴とする。
【0015】本発明の画像復号化装置は、伝送データか
ら、動画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化
データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを抽
出する抽出手段と、符号化データを復号する復号化手段
と、復号化手段の出力を、動きベクトルにしたがって動
き補償する動き補償手段とを備えることを特徴とする。
ら、動画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化
データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを抽
出する抽出手段と、符号化データを復号する復号化手段
と、復号化手段の出力を、動きベクトルにしたがって動
き補償する動き補償手段とを備えることを特徴とする。
【0016】本発明の画像復号化方法は、伝送データか
ら、動画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化
データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを抽
出し、符号化データを復号して、復号化データとし、復
号化データを、動きベクトルにしたがって動き補償する
ことを特徴とする。
ら、動画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化
データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを抽
出し、符号化データを復号して、復号化データとし、復
号化データを、動きベクトルにしたがって動き補償する
ことを特徴とする。
【0017】本発明の記録媒体は、そこに記録されてい
るデータが、動画像の特徴点に関するデータを符号化し
た符号化データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクト
ルとを含むことを特徴とする。
るデータが、動画像の特徴点に関するデータを符号化し
た符号化データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクト
ルとを含むことを特徴とする。
【0018】本発明の画像符号化装置においては、特徴
点符号化手段は、動画像の特徴点に関する情報を符号化
し、符号化データを出力するようになされている。チェ
ーン検出手段は、特徴点を結ぶチェーンを検出し、動き
ベクトル検出手段は、チェーン検出手段により検出され
たチェーンの動きベクトルを検出するようになされてい
る。多重化手段は、特徴点符号化手段より出力された符
号化データと、動きベクトル検出手段により検出された
動きベクトルとを多重化するようになされている。
点符号化手段は、動画像の特徴点に関する情報を符号化
し、符号化データを出力するようになされている。チェ
ーン検出手段は、特徴点を結ぶチェーンを検出し、動き
ベクトル検出手段は、チェーン検出手段により検出され
たチェーンの動きベクトルを検出するようになされてい
る。多重化手段は、特徴点符号化手段より出力された符
号化データと、動きベクトル検出手段により検出された
動きベクトルとを多重化するようになされている。
【0019】本発明の画像符号化方法においては、動画
像の特徴点に関するデータを符号化するとともに、特徴
点を結ぶチェーンの動きベクトルを検出し、符号化され
たデータと、動きベクトルとを多重化するようになされ
ている。
像の特徴点に関するデータを符号化するとともに、特徴
点を結ぶチェーンの動きベクトルを検出し、符号化され
たデータと、動きベクトルとを多重化するようになされ
ている。
【0020】本発明の画像復号化装置においては、抽出
手段は、伝送データから、動画像の特徴点に関するデー
タを符号化した符号化データと、特徴点を結ぶチェーン
の動きベクトルとを抽出し、復号化手段は、符号化デー
タを復号するようになされている。動き補償手段は、復
号化手段の出力を、動きベクトルにしたがって動き補償
するようになされている。
手段は、伝送データから、動画像の特徴点に関するデー
タを符号化した符号化データと、特徴点を結ぶチェーン
の動きベクトルとを抽出し、復号化手段は、符号化デー
タを復号するようになされている。動き補償手段は、復
号化手段の出力を、動きベクトルにしたがって動き補償
するようになされている。
【0021】本発明の画像復号化方法においては、伝送
データから、動画像の特徴点に関するデータを符号化し
た符号化データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクト
ルとを抽出し、符号化データを復号して、復号化データ
とし、復号化データを、動きベクトルにしたがって動き
補償するようになされている。
データから、動画像の特徴点に関するデータを符号化し
た符号化データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクト
ルとを抽出し、符号化データを復号して、復号化データ
とし、復号化データを、動きベクトルにしたがって動き
補償するようになされている。
【0022】本発明の記録媒体においては、そこに記録
されているデータが、動画像の特徴点に関するデータを
符号化した符号化データと、特徴点を結ぶチェーンの動
きベクトルとを含んでいる。
されているデータが、動画像の特徴点に関するデータを
符号化した符号化データと、特徴点を結ぶチェーンの動
きベクトルとを含んでいる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
るが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段
と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各
手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を
付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようにな
る。
るが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段
と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各
手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を
付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようにな
る。
【0024】即ち、請求項1に記載の画像符号化装置
は、動画像を符号化する画像符号化装置であって、動画
像の特徴点に関する情報を符号化し、符号化データを出
力する特徴点符号化手段(例えば、図1に示すチェーン
符号化回路12など)と、特徴点を結ぶチェーンを検出
するチェーン検出手段(例えば、図18に示すチェーン
マップ回路51など)と、チェーン検出手段により検出
されたチェーンの動きベクトルを検出する動きベクトル
検出手段(例えば、図18に示す動きベクトル算出回路
54など)と、特徴点符号化手段より出力された符号化
データと、動きベクトル検出手段により検出された動き
ベクトルとを多重化する多重化手段(例えば、図1に示
すセレクト多重化回路16など)とを備えることを特徴
とする。
は、動画像を符号化する画像符号化装置であって、動画
像の特徴点に関する情報を符号化し、符号化データを出
力する特徴点符号化手段(例えば、図1に示すチェーン
符号化回路12など)と、特徴点を結ぶチェーンを検出
するチェーン検出手段(例えば、図18に示すチェーン
マップ回路51など)と、チェーン検出手段により検出
されたチェーンの動きベクトルを検出する動きベクトル
検出手段(例えば、図18に示す動きベクトル算出回路
54など)と、特徴点符号化手段より出力された符号化
データと、動きベクトル検出手段により検出された動き
ベクトルとを多重化する多重化手段(例えば、図1に示
すセレクト多重化回路16など)とを備えることを特徴
とする。
【0025】請求項2に記載の画像符号化装置は、異な
るフレームに存在するチェーンどうしを接続し、その接
続結果に基づいて、多重化手段に多重化させる符号化デ
ータおよび動きベクトルを決定する決定手段(例えば、
図17に示すチェーン接続回路43など)をさらに備え
ることを特徴とする。
るフレームに存在するチェーンどうしを接続し、その接
続結果に基づいて、多重化手段に多重化させる符号化デ
ータおよび動きベクトルを決定する決定手段(例えば、
図17に示すチェーン接続回路43など)をさらに備え
ることを特徴とする。
【0026】請求項8に記載の画像符号化装置は、所定
のフレームに存在する、あるチェーンAを、その所定の
フレームから、それに隣接する隣接フレームへの動きベ
クトルにしたがって移動し、その移動後のチェーンA
の、隣接フレームにおける視覚的な重要性を表す重要度
を算出する重要度算出手段(例えば、図52に示すプロ
グラムの処理ステップS144など)と、重要度算出手
段により算出された重要度が所定の閾値以上であると
き、隣接フレームに存在するチェーンのうち、移動後の
チェーンAの周囲にあるものを、その移動後のチェーン
Aに置き換える置換手段(例えば、図52に示すプログ
ラムの処理ステップS146など)とをさらに備え、多
重化手段が、チェーンAに対応する符号化データと、置
換手段によるチェーンの置き換えがなされた隣接フレー
ムへの動きベクトルとを多重化することを特徴とする。
のフレームに存在する、あるチェーンAを、その所定の
フレームから、それに隣接する隣接フレームへの動きベ
クトルにしたがって移動し、その移動後のチェーンA
の、隣接フレームにおける視覚的な重要性を表す重要度
を算出する重要度算出手段(例えば、図52に示すプロ
グラムの処理ステップS144など)と、重要度算出手
段により算出された重要度が所定の閾値以上であると
き、隣接フレームに存在するチェーンのうち、移動後の
チェーンAの周囲にあるものを、その移動後のチェーン
Aに置き換える置換手段(例えば、図52に示すプログ
ラムの処理ステップS146など)とをさらに備え、多
重化手段が、チェーンAに対応する符号化データと、置
換手段によるチェーンの置き換えがなされた隣接フレー
ムへの動きベクトルとを多重化することを特徴とする。
【0027】請求項12に記載の画像復号化装置は、動
画像を復号する画像復号化装置であって、伝送データか
ら、動画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化
データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを抽
出する抽出手段(例えば、図39に示す分離回路72な
ど)と、符号化データを復号する復号化手段(例えば、
図39に示すチェーン復号化回路73など)と、復号化
手段の出力を、動きベクトルにしたがって動き補償する
動き補償手段(例えば、図39に示す動き補償回路77
など)とを備えることを特徴とする。
画像を復号する画像復号化装置であって、伝送データか
ら、動画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化
データと、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを抽
出する抽出手段(例えば、図39に示す分離回路72な
ど)と、符号化データを復号する復号化手段(例えば、
図39に示すチェーン復号化回路73など)と、復号化
手段の出力を、動きベクトルにしたがって動き補償する
動き補償手段(例えば、図39に示す動き補償回路77
など)とを備えることを特徴とする。
【0028】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
ものに限定することを意味するものではない。
【0029】図1は、本発明を適用した画像符号化装置
の第1実施例の構成を示すブロック図である。なお、図
中、図56における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。
の第1実施例の構成を示すブロック図である。なお、図
中、図56における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。
【0030】この画像符号化装置は、動画像を、構造抽
出符号化方式により圧縮符号化するようになされてい
る。即ち、例えば動画の画像信号をディジタル化した入
力画像データは、図56で説明したように、2次元変化
点検出回路10または量子化器11をそれぞれ介して、
チェーン符号化回路12に供給されることで、チェーン
符号化データとされる。このチェーン符号化データは、
セレクタ13に供給される。セレクタ13は、チェーン
符号化データを、フレーム単位で、RAM(Chain Code
RAM)141乃至14Nに記憶させる。
出符号化方式により圧縮符号化するようになされてい
る。即ち、例えば動画の画像信号をディジタル化した入
力画像データは、図56で説明したように、2次元変化
点検出回路10または量子化器11をそれぞれ介して、
チェーン符号化回路12に供給されることで、チェーン
符号化データとされる。このチェーン符号化データは、
セレクタ13に供給される。セレクタ13は、チェーン
符号化データを、フレーム単位で、RAM(Chain Code
RAM)141乃至14Nに記憶させる。
【0031】即ち、後段の類似チェーン検出回路15お
よびセレクト多重化回路16は、Nフレーム単位(例え
ば、15フレーム単位など)で処理を行うようになされ
ており、RAM141には、そのNフレーム単位のチェ
ーン符号化データのうちの先頭フレーム(第1フレー
ム)のものが記憶され、また、RAM142には、第2
フレームのチェーン符号化データが記憶され、以下、同
様にして、RAM14nには、第nフレームのチェーン
符号化データが記憶される(但し、n=1,2,・・
・,N)。
よびセレクト多重化回路16は、Nフレーム単位(例え
ば、15フレーム単位など)で処理を行うようになされ
ており、RAM141には、そのNフレーム単位のチェ
ーン符号化データのうちの先頭フレーム(第1フレー
ム)のものが記憶され、また、RAM142には、第2
フレームのチェーン符号化データが記憶され、以下、同
様にして、RAM14nには、第nフレームのチェーン
符号化データが記憶される(但し、n=1,2,・・
・,N)。
【0032】RAM141乃至14Nに、Nフレーム分の
チェーン符号化データが記憶されると、類似チェーン検
出回路15では、RAM14nに記憶されたチェーン符
号化データが読み出され、それを参照して、第1フレー
ム乃至第Nフレームそれぞれに存在する、連続する特徴
点の系列であるチェーンが検出される。さらに、類似チ
ェーン検出回路15は、各フレーム間のチェーンで類似
度の高いチェーンを検出し、それらを接続する(同一の
物体の輪郭を表すものとして対応付ける)とともに、接
続したチェーンの間の動きベクトルを検出する。
チェーン符号化データが記憶されると、類似チェーン検
出回路15では、RAM14nに記憶されたチェーン符
号化データが読み出され、それを参照して、第1フレー
ム乃至第Nフレームそれぞれに存在する、連続する特徴
点の系列であるチェーンが検出される。さらに、類似チ
ェーン検出回路15は、各フレーム間のチェーンで類似
度の高いチェーンを検出し、それらを接続する(同一の
物体の輪郭を表すものとして対応付ける)とともに、接
続したチェーンの間の動きベクトルを検出する。
【0033】そして、類似チェーン検出回路15は、接
続したチェーンの中から、いわば基本とすべきチェーン
(以下、適宜、基本チェーンという)を決定し、その基
本チェーンが存在するフレームのフレーム番号(本実施
例では、そのチェーンが存在するフレームが、第nフレ
ームであった場合には、例えばnをフレーム番号す
る)、基本チェーンのチェーン番号(後述するように、
各フレームに存在するチェーンそれぞれには、他のチェ
ーンと区別するためのユニークな番号が付されるように
なされており、本実施例では、例えばこの番号を、チェ
ーン番号とする)、基本チェーンから、それと接続され
た、他のフレームに存在するチェーンへの動きベクトル
を、セレクト多重化回路16に出力する。
続したチェーンの中から、いわば基本とすべきチェーン
(以下、適宜、基本チェーンという)を決定し、その基
本チェーンが存在するフレームのフレーム番号(本実施
例では、そのチェーンが存在するフレームが、第nフレ
ームであった場合には、例えばnをフレーム番号す
る)、基本チェーンのチェーン番号(後述するように、
各フレームに存在するチェーンそれぞれには、他のチェ
ーンと区別するためのユニークな番号が付されるように
なされており、本実施例では、例えばこの番号を、チェ
ーン番号とする)、基本チェーンから、それと接続され
た、他のフレームに存在するチェーンへの動きベクトル
を、セレクト多重化回路16に出力する。
【0034】セレクト多重化回路16は、類似チェーン
検出回路15からフレーム番号、チェーン番号、および
動きベクトルを受信すると、フレーム番号に対応するフ
レームに存在するチェーンのうち、チェーン番号に対応
するチェーンについてのチェーン符号化データを、RA
M141乃至14Nのいずれかから読み出し、そのチェー
ン符号化データと、類似チェーン検出回路15からの動
きベクトルとを多重化し、多重化チェーン符号化データ
として出力する。この多重化チェーン符号化データは、
バッファ17を介して、伝送路に出力される。あるい
は、例えば磁気テープや、光ディスク、光磁気ディスク
などの記録媒体18に供給されて記録される。
検出回路15からフレーム番号、チェーン番号、および
動きベクトルを受信すると、フレーム番号に対応するフ
レームに存在するチェーンのうち、チェーン番号に対応
するチェーンについてのチェーン符号化データを、RA
M141乃至14Nのいずれかから読み出し、そのチェー
ン符号化データと、類似チェーン検出回路15からの動
きベクトルとを多重化し、多重化チェーン符号化データ
として出力する。この多重化チェーン符号化データは、
バッファ17を介して、伝送路に出力される。あるい
は、例えば磁気テープや、光ディスク、光磁気ディスク
などの記録媒体18に供給されて記録される。
【0035】図2は、図1のチェーン符号化回路12の
構成例を示している。量子化器11からの量子化係数
は、係数フレームバッファ21に供給されて記憶され
る。なお、係数フレームバッファ21では、画像上の点
(i,j)における画像データの量子化係数Qijが、例
えば図3に示すように、上位アドレスまたは下位アドレ
スが、それぞれiまたはjで表されるアドレスに記憶さ
れるようになされている(但し、iまたはjそれぞれ
は、例えば画像を構成する画素(点)の水平方向(x軸
方向)または水平方向(y軸方向)の座標を表す)。
構成例を示している。量子化器11からの量子化係数
は、係数フレームバッファ21に供給されて記憶され
る。なお、係数フレームバッファ21では、画像上の点
(i,j)における画像データの量子化係数Qijが、例
えば図3に示すように、上位アドレスまたは下位アドレ
スが、それぞれiまたはjで表されるアドレスに記憶さ
れるようになされている(但し、iまたはjそれぞれ
は、例えば画像を構成する画素(点)の水平方向(x軸
方向)または水平方向(y軸方向)の座標を表す)。
【0036】また、2次元変化点検出回路10からの特
徴点データは、マスクフレームバッファ22に供給され
て記憶される。なお、マスクフレームバッファ22にお
いても、上述の係数フレームバッファ21における場合
と同様にして、特徴点データが記憶される。
徴点データは、マスクフレームバッファ22に供給され
て記憶される。なお、マスクフレームバッファ22にお
いても、上述の係数フレームバッファ21における場合
と同様にして、特徴点データが記憶される。
【0037】係数フレームバッファ21またはマスクフ
レームバッファ22に、1フレーム分の量子化係数また
は特徴点データが、それぞれ記憶されると、方向探索器
23において、図4に示すフローチャートにしたがった
処理が行われる。
レームバッファ22に、1フレーム分の量子化係数また
は特徴点データが、それぞれ記憶されると、方向探索器
23において、図4に示すフローチャートにしたがった
処理が行われる。
【0038】即ち、まず最初に、ステップS1におい
て、状態レジスタ24,X座標レジスタ25、およびY
座標レジスタ26が、0に初期化され、ステップS2に
進み、状態レジスタ24の記憶値が0であるか否かが判
定される。ステップS2において、状態レジスタ24の
記憶値が0であると判定された場合、ステップS3に進
み、未処理の座標があるかどうかが判定される。即ち、
方向探索器23は、後述するステップS4において、X
座標レジスタ25またはY座標レジスタ26それぞれ
に、1フレームの画像を構成する画素のxまたはy座標
を、例えばいわゆるラインスキャン順(左から右、そし
て上から下方向)にセットするようになされており、ス
テップS3では、X座標レジスタ25またはY座標レジ
スタ26それぞれに、画像をラインスキャン順に見た場
合に、最後に位置する画素のxまたはy座標がセットさ
れているかどうかが判定される(例えば、1フレームの
画像が640×400画素でなる場合は、X座標レジス
タ25またはY座標レジスタ26それぞれに、640ま
たは400がセットされているかどうかが判定され
る)。
て、状態レジスタ24,X座標レジスタ25、およびY
座標レジスタ26が、0に初期化され、ステップS2に
進み、状態レジスタ24の記憶値が0であるか否かが判
定される。ステップS2において、状態レジスタ24の
記憶値が0であると判定された場合、ステップS3に進
み、未処理の座標があるかどうかが判定される。即ち、
方向探索器23は、後述するステップS4において、X
座標レジスタ25またはY座標レジスタ26それぞれ
に、1フレームの画像を構成する画素のxまたはy座標
を、例えばいわゆるラインスキャン順(左から右、そし
て上から下方向)にセットするようになされており、ス
テップS3では、X座標レジスタ25またはY座標レジ
スタ26それぞれに、画像をラインスキャン順に見た場
合に、最後に位置する画素のxまたはy座標がセットさ
れているかどうかが判定される(例えば、1フレームの
画像が640×400画素でなる場合は、X座標レジス
タ25またはY座標レジスタ26それぞれに、640ま
たは400がセットされているかどうかが判定され
る)。
【0039】ステップS3において、未処理の座標があ
ると判定された場合、ステップS4に進み、画像をライ
ンスキャン順に見て最初に現れる未処理の座標(x,y
座標)が、X座標レジスタ25,Y座標レジスタ26に
セットされる。従って、係数フレームバッファ21また
はマスクフレームバッファ22に、1フレーム分の量子
化係数または特徴点データがそれぞれ記憶された直後
は、X座標レジスタ25およびY座標レジスタ26に
は、いずれも0がセットされる。
ると判定された場合、ステップS4に進み、画像をライ
ンスキャン順に見て最初に現れる未処理の座標(x,y
座標)が、X座標レジスタ25,Y座標レジスタ26に
セットされる。従って、係数フレームバッファ21また
はマスクフレームバッファ22に、1フレーム分の量子
化係数または特徴点データがそれぞれ記憶された直後
は、X座標レジスタ25およびY座標レジスタ26に
は、いずれも0がセットされる。
【0040】ここで、チェーン符号化回路12では、X
座標レジスタ25およびY座標レジスタ26の記憶値に
対応する座標の画素が、最初に処理の対象となるが、こ
のように処理の対象となる(なっている)画素を、以
下、適宜、注目画素という。
座標レジスタ25およびY座標レジスタ26の記憶値に
対応する座標の画素が、最初に処理の対象となるが、こ
のように処理の対象となる(なっている)画素を、以
下、適宜、注目画素という。
【0041】その後、ステップS5に進み、注目画素に
対応する特徴点データが、マスクフレームバッファ22
から読み出され(注目画素のx座標またはy座標をそれ
ぞれ上位アドレスまたは下位アドレスとするアドレスか
ら、特徴点データが読み出され)、それが1であるかど
うかが判定される。ステップS5において、特徴点デー
タが1でないと判定された場合(0であると判定された
場合)、即ち、注目画素が特徴点ではない場合、ステッ
プS2に戻る。また、ステップS5において、特徴点デ
ータが1であると判定された場合、即ち、注目画素が特
徴点である場合、ステップS6に進み、探索X座標レジ
スタ27または探索Y座標レジスタ28に、X座標レジ
スタ25またはY座標レジスタ26に記憶されている値
がセットされる。さらに、ステップS6では、3ビット
カウンタ29が0に初期化される。なお、3ビットカウ
ンタ29は、3ビットで表すことのできる数、即ち、例
えば0乃至7(23−1)をカウントすることができる
ようになされている。
対応する特徴点データが、マスクフレームバッファ22
から読み出され(注目画素のx座標またはy座標をそれ
ぞれ上位アドレスまたは下位アドレスとするアドレスか
ら、特徴点データが読み出され)、それが1であるかど
うかが判定される。ステップS5において、特徴点デー
タが1でないと判定された場合(0であると判定された
場合)、即ち、注目画素が特徴点ではない場合、ステッ
プS2に戻る。また、ステップS5において、特徴点デ
ータが1であると判定された場合、即ち、注目画素が特
徴点である場合、ステップS6に進み、探索X座標レジ
スタ27または探索Y座標レジスタ28に、X座標レジ
スタ25またはY座標レジスタ26に記憶されている値
がセットされる。さらに、ステップS6では、3ビット
カウンタ29が0に初期化される。なお、3ビットカウ
ンタ29は、3ビットで表すことのできる数、即ち、例
えば0乃至7(23−1)をカウントすることができる
ようになされている。
【0042】そして、方向探索器23では、ステップS
7において、値が1(Hレベル)の有効データ選択信号
が出力される。なお、有効データ選択信号は、通常は、
0(Lレベル)とされている。また、有効データ選択信
号は、ラッチ回路34、セレクタ36、およびマルチプ
レクサ37に供給されるようになされている。さらに、
有効データ選択信号は、0から1にされた後、1クロッ
ク分の時間が経過すると、再び0にされるようになされ
ている。
7において、値が1(Hレベル)の有効データ選択信号
が出力される。なお、有効データ選択信号は、通常は、
0(Lレベル)とされている。また、有効データ選択信
号は、ラッチ回路34、セレクタ36、およびマルチプ
レクサ37に供給されるようになされている。さらに、
有効データ選択信号は、0から1にされた後、1クロッ
ク分の時間が経過すると、再び0にされるようになされ
ている。
【0043】さらに、ステップS7では、探索X座標レ
ジスタ27および探索Y座標レジスタ28に記憶されて
いる座標が読み出され、開始点座標として、セレクタ3
6に出力される。また、ステップS7では、状態レジス
タ24に1がセットされるとともに、マスクフレームバ
ッファ22に記憶されている、注目画素に対応する、値
が1の特徴点データが0に書き換えられて、ステップS
2に戻る。
ジスタ27および探索Y座標レジスタ28に記憶されて
いる座標が読み出され、開始点座標として、セレクタ3
6に出力される。また、ステップS7では、状態レジス
タ24に1がセットされるとともに、マスクフレームバ
ッファ22に記憶されている、注目画素に対応する、値
が1の特徴点データが0に書き換えられて、ステップS
2に戻る。
【0044】ここで、セレクタ36には、方向探索器2
3から有効データ選択信号および開始点座標が供給され
る他、状態レジスタ24の記憶値、ROM(Direction
ROM)33の出力、および方向変化信号発生器35の出
力が供給されるようになされている。そして、セレクタ
36は、値が1の有効データ選択信号を受信すると、状
態レジスタ24の記憶値を参照し、それが0である場合
には、方向探索器23からの開始点座標、ROM33の
出力、または方向変化信号発生器35の出力のうちの方
向探索器23からの開始点座標を選択して、マルチプレ
クサ37に出力するようになされている。
3から有効データ選択信号および開始点座標が供給され
る他、状態レジスタ24の記憶値、ROM(Direction
ROM)33の出力、および方向変化信号発生器35の出
力が供給されるようになされている。そして、セレクタ
36は、値が1の有効データ選択信号を受信すると、状
態レジスタ24の記憶値を参照し、それが0である場合
には、方向探索器23からの開始点座標、ROM33の
出力、または方向変化信号発生器35の出力のうちの方
向探索器23からの開始点座標を選択して、マルチプレ
クサ37に出力するようになされている。
【0045】また、マルチプレクサ37は、値が1の有
効データ選択信号を受信すると、注目画素の量子化係数
を、係数フレームバッファ21から読み出し、セレクタ
36の出力と多重化して出力するようになされている。
効データ選択信号を受信すると、注目画素の量子化係数
を、係数フレームバッファ21から読み出し、セレクタ
36の出力と多重化して出力するようになされている。
【0046】従って、ステップS7において、状態レジ
スタ24の記憶値が0の場合において、有効データ選択
信号が1となったとき(注目画素が特徴点であるとき)
には、チェーン符号化回路12(マルチプレクサ37)
からは、特徴点となっている注目画素の座標(開始点座
標)と、その特徴点における量子化係数とを多重化した
チェーン符号化データが出力される。
スタ24の記憶値が0の場合において、有効データ選択
信号が1となったとき(注目画素が特徴点であるとき)
には、チェーン符号化回路12(マルチプレクサ37)
からは、特徴点となっている注目画素の座標(開始点座
標)と、その特徴点における量子化係数とを多重化した
チェーン符号化データが出力される。
【0047】なお、状態レジスタ24の記憶値が0の場
合(以下、適宜、状態0の場合という)において、有効
データ選択信号が1となったときというのは、チェーン
を構成する特徴点であって、その始点となるものが見つ
かったときである。そして、この場合、上述したよう
に、ステップS7において、状態レジスタ24の記憶値
は1とされる。
合(以下、適宜、状態0の場合という)において、有効
データ選択信号が1となったときというのは、チェーン
を構成する特徴点であって、その始点となるものが見つ
かったときである。そして、この場合、上述したよう
に、ステップS7において、状態レジスタ24の記憶値
は1とされる。
【0048】一方、ステップS2において、状態レジス
タ24の記憶値が0でないと判定された場合、ステップ
S8に進み、その記憶値が1であるかどうかが判定され
る。ステップS8において、状態レジスタ24の記憶値
が1であると判定された場合、図5のステップS11に
進み、アドレス発生器32が発生しているアドレスに記
憶されている特徴点データが、マスクフレームバッファ
22から読み出される。
タ24の記憶値が0でないと判定された場合、ステップ
S8に進み、その記憶値が1であるかどうかが判定され
る。ステップS8において、状態レジスタ24の記憶値
が1であると判定された場合、図5のステップS11に
進み、アドレス発生器32が発生しているアドレスに記
憶されている特徴点データが、マスクフレームバッファ
22から読み出される。
【0049】ここで、アドレス発生器32は、加算器3
8または39よりそれぞれ出力される値を、上位アドレ
スまたは下位アドレスとするアドレスを出力するように
なされている。加算器38には、探索X座標レジスタ2
7に記憶されているX座標とROM(Search X-ROM)3
0の出力値とが供給されるようになされており、そこで
は両者が加算されて出力されるようになされている。ま
た、加算器39には、探索Y座標レジスタ28に記憶さ
れているY座標とROM(Search Y-ROM)31の出力値
とが供給されるようになされており、そこでは、加算器
38における場合と同様に、やはり両者が加算されて出
力されるようになされている。
8または39よりそれぞれ出力される値を、上位アドレ
スまたは下位アドレスとするアドレスを出力するように
なされている。加算器38には、探索X座標レジスタ2
7に記憶されているX座標とROM(Search X-ROM)3
0の出力値とが供給されるようになされており、そこで
は両者が加算されて出力されるようになされている。ま
た、加算器39には、探索Y座標レジスタ28に記憶さ
れているY座標とROM(Search Y-ROM)31の出力値
とが供給されるようになされており、そこでは、加算器
38における場合と同様に、やはり両者が加算されて出
力されるようになされている。
【0050】ROM30および31は、3ビットのアド
レス空間を有し、そこには、図6に示すような値が記憶
されている。そして、ROM30および31は、3ビッ
トカウンタ29の出力値をアドレスとし、そのアドレス
に記憶されている記憶値を出力するようになされてい
る。
レス空間を有し、そこには、図6に示すような値が記憶
されている。そして、ROM30および31は、3ビッ
トカウンタ29の出力値をアドレスとし、そのアドレス
に記憶されている記憶値を出力するようになされてい
る。
【0051】従って、加算器38および39の出力を、
(加算器38の出力,加算器39の出力)というように
表すとともに、探索X座標レジスタ27または探索Y座
標レジスタ28に記憶されている値を、それぞれxまた
はyと表すとすると、3ビットカウンタ29の出力値が
0乃至7であるとき、加算器38および39の出力は、
それぞれ(x−1,y−1),(x−1,y),(x−
1,y+1),(x,y−1),(x,y+1),(x
+1,y−1),(x+1,y),(x+1,y+1)
となる。
(加算器38の出力,加算器39の出力)というように
表すとともに、探索X座標レジスタ27または探索Y座
標レジスタ28に記憶されている値を、それぞれxまた
はyと表すとすると、3ビットカウンタ29の出力値が
0乃至7であるとき、加算器38および39の出力は、
それぞれ(x−1,y−1),(x−1,y),(x−
1,y+1),(x,y−1),(x,y+1),(x
+1,y−1),(x+1,y),(x+1,y+1)
となる。
【0052】よって、3ビットカウンタ29の出力値が
0乃至7に変化することで、アドレス発生器32は、図
7に示すように、探索X座標レジスタ27および探索Y
座標レジスタ28の記憶値で表される座標の画素(図
中、斜線を付してある部分)に隣接する8個の画素P0
乃至P7の座標に対応するアドレスを出力することにな
る。
0乃至7に変化することで、アドレス発生器32は、図
7に示すように、探索X座標レジスタ27および探索Y
座標レジスタ28の記憶値で表される座標の画素(図
中、斜線を付してある部分)に隣接する8個の画素P0
乃至P7の座標に対応するアドレスを出力することにな
る。
【0053】以上から、ステップS11では、探索X座
標レジスタ27および探索Y座標レジスタ28の記憶値
で表される座標の画素に隣接する画素(3ビットカウン
タ29が出力するカウント値に対応する画素)P0乃至
P7のいずれかにおける特徴点データが、マスクフレー
ムバッファ22から読み出されることになる。ここで、
後述する処理は、探索X座標レジスタ27および探索Y
座標レジスタ28の記憶値で表される座標の画素を元
に、それに隣接する画素を、いわば探索して(順次、注
目画素にして)行われるので、探索X座標レジスタ27
および探索Y座標レジスタ28の記憶値で表される座標
の画素を、以下、適宜、探索中心画素という。
標レジスタ27および探索Y座標レジスタ28の記憶値
で表される座標の画素に隣接する画素(3ビットカウン
タ29が出力するカウント値に対応する画素)P0乃至
P7のいずれかにおける特徴点データが、マスクフレー
ムバッファ22から読み出されることになる。ここで、
後述する処理は、探索X座標レジスタ27および探索Y
座標レジスタ28の記憶値で表される座標の画素を元
に、それに隣接する画素を、いわば探索して(順次、注
目画素にして)行われるので、探索X座標レジスタ27
および探索Y座標レジスタ28の記憶値で表される座標
の画素を、以下、適宜、探索中心画素という。
【0054】特徴点データが読み出されると、ステップ
S12に進み、その値が1であるか否かが判定される。
ステップS12において、特徴点データが1でないと判
定された場合、即ち、注目画素が特徴点でない場合、ス
テップS13に進み、3ビットカウンタ29のカウント
値(出力値)が7であるかどうかが判定される。ステッ
プS13において、3ビットカウンタ29のカウント値
が7でないと判定された場合、即ち、探索中心画素に隣
接する画素すべてについて処理を行っていない場合、ス
テップS14に進み、3ビットカウンタ29のカウント
値が1だけインクリメントされ、図4のステップS2に
戻る。なお、この場合、状態レジスタ24の記憶値は1
のままであるから、ステップS2およびステップS8を
介して、再度ステップS11以下の処理が行われること
になる。
S12に進み、その値が1であるか否かが判定される。
ステップS12において、特徴点データが1でないと判
定された場合、即ち、注目画素が特徴点でない場合、ス
テップS13に進み、3ビットカウンタ29のカウント
値(出力値)が7であるかどうかが判定される。ステッ
プS13において、3ビットカウンタ29のカウント値
が7でないと判定された場合、即ち、探索中心画素に隣
接する画素すべてについて処理を行っていない場合、ス
テップS14に進み、3ビットカウンタ29のカウント
値が1だけインクリメントされ、図4のステップS2に
戻る。なお、この場合、状態レジスタ24の記憶値は1
のままであるから、ステップS2およびステップS8を
介して、再度ステップS11以下の処理が行われること
になる。
【0055】また、ステップS13において、3ビット
カウンタ29のカウント値が7であると判定された場
合、即ち、探索中心画素に隣接する画素すべてについて
処理を行い、その結果、探索中心画素に隣接する画素に
特徴点がないことが判明した場合、ステップS15に進
み、状態レジスタ24に0がセットされ、ステップS2
に戻る。
カウンタ29のカウント値が7であると判定された場
合、即ち、探索中心画素に隣接する画素すべてについて
処理を行い、その結果、探索中心画素に隣接する画素に
特徴点がないことが判明した場合、ステップS15に進
み、状態レジスタ24に0がセットされ、ステップS2
に戻る。
【0056】一方、ステップS12において、特徴点デ
ータが1であると判定された場合、即ち、注目画素が特
徴点である場合、ステップS16に進み、その注目画素
が、新たに探索中心画素とされる。即ち、探索X座標レ
ジスタ27または探索Y座標レジスタ28の記憶値が、
それぞれ注目画素のxまたはy座標に更新される。その
後、ステップS17に進み、有効データ選択信号が1に
され、状態レジスタ24の記憶値が2にされる。さら
に、ステップS17では、3ビットカウンタ29が0に
初期化されるとともに、マスクフレームバッファ22に
記憶されている、注目画素に対応する、値が1の特徴点
データが0に書き換えられて、ステップS2に戻る。
ータが1であると判定された場合、即ち、注目画素が特
徴点である場合、ステップS16に進み、その注目画素
が、新たに探索中心画素とされる。即ち、探索X座標レ
ジスタ27または探索Y座標レジスタ28の記憶値が、
それぞれ注目画素のxまたはy座標に更新される。その
後、ステップS17に進み、有効データ選択信号が1に
され、状態レジスタ24の記憶値が2にされる。さら
に、ステップS17では、3ビットカウンタ29が0に
初期化されるとともに、マスクフレームバッファ22に
記憶されている、注目画素に対応する、値が1の特徴点
データが0に書き換えられて、ステップS2に戻る。
【0057】ここで、セレクタ36は、値が1の有効デ
ータ選択信号を受信すると、状態レジスタ24の記憶値
を参照し、それが1である場合には、方向探索器23か
らの開始点座標、ROM33の出力、または方向変化信
号発生器35の出力のうちのROM33の出力を選択し
て、マルチプレクサ37に出力するようになされてい
る。
ータ選択信号を受信すると、状態レジスタ24の記憶値
を参照し、それが1である場合には、方向探索器23か
らの開始点座標、ROM33の出力、または方向変化信
号発生器35の出力のうちのROM33の出力を選択し
て、マルチプレクサ37に出力するようになされてい
る。
【0058】ROM33は、上述したROM30および
31と同様に、3ビットのアドレス空間を有し、そこに
は、図8に示すような値が記憶されている。そして、R
OM33は、やはり、ROM30および31と同様に、
3ビットカウンタ29の出力値をアドレスとし、そのア
ドレスに記憶されている記憶値(以下、適宜、この記憶
値を、方向データという)を出力するようになされてい
る。
31と同様に、3ビットのアドレス空間を有し、そこに
は、図8に示すような値が記憶されている。そして、R
OM33は、やはり、ROM30および31と同様に、
3ビットカウンタ29の出力値をアドレスとし、そのア
ドレスに記憶されている記憶値(以下、適宜、この記憶
値を、方向データという)を出力するようになされてい
る。
【0059】従って、3ビットカウンタ29の出力値が
0乃至7であるとき、ROM33からは、方向データC
0乃至C7がそれぞれ出力される。この方向データC0
乃至C7は、探索中心画素からの、それに隣接する画素
が位置する8つの方向を表すようになされており、即
ち、例えば図9に示すように、左上、左、左下、上、
下、右上、右、または右下方向を表すようになされてお
り、従って、方向データC0乃至C7は、探索中心画素
に対し、それに隣接する画素P0乃至P7が位置する方
向をそれぞれ表す。
0乃至7であるとき、ROM33からは、方向データC
0乃至C7がそれぞれ出力される。この方向データC0
乃至C7は、探索中心画素からの、それに隣接する画素
が位置する8つの方向を表すようになされており、即
ち、例えば図9に示すように、左上、左、左下、上、
下、右上、右、または右下方向を表すようになされてお
り、従って、方向データC0乃至C7は、探索中心画素
に対し、それに隣接する画素P0乃至P7が位置する方
向をそれぞれ表す。
【0060】よって、ROM33からは、探索中心画素
に対する注目画素の方向を表す方向データが出力される
ことになる。なお、方向データは、セレクタ36の他、
ラッチ回路34および方向変化信号発生器35にも供給
されるようになされている。
に対する注目画素の方向を表す方向データが出力される
ことになる。なお、方向データは、セレクタ36の他、
ラッチ回路34および方向変化信号発生器35にも供給
されるようになされている。
【0061】以上から、ステップS17において、状態
レジスタ24の記憶値が1の場合において、有効データ
選択信号が1となったとき(注目画素が特徴点であると
き)には、チェーン符号化回路12(マルチプレクサ3
7)からは、探索中心画素(開始点座標に位置する画
素)に隣接する注目画素であって特徴点となっているも
のが位置する方向を表す方向データと、その注目画素に
おける量子化係数とを多重化したチェーン符号化データ
が出力される。
レジスタ24の記憶値が1の場合において、有効データ
選択信号が1となったとき(注目画素が特徴点であると
き)には、チェーン符号化回路12(マルチプレクサ3
7)からは、探索中心画素(開始点座標に位置する画
素)に隣接する注目画素であって特徴点となっているも
のが位置する方向を表す方向データと、その注目画素に
おける量子化係数とを多重化したチェーン符号化データ
が出力される。
【0062】なお、状態レジスタ24の記憶値が1の場
合(以下、適宜、状態1の場合という)において、有効
データ選択信号が1となったときというのは、チェーン
を構成する特徴点であって、その始点に隣接するものが
見つかったときである。そして、この場合、上述したよ
うに、ステップS17において、状態レジスタ24の記
憶値は2とされる。
合(以下、適宜、状態1の場合という)において、有効
データ選択信号が1となったときというのは、チェーン
を構成する特徴点であって、その始点に隣接するものが
見つかったときである。そして、この場合、上述したよ
うに、ステップS17において、状態レジスタ24の記
憶値は2とされる。
【0063】図4に戻り、ステップS8において、状態
レジスタ24の記憶値が1でないと判定された場合、図
10のステップS21に進む。ここで、状態レジスタ2
4には、0乃至2のいずれかの整数が記憶されるように
なされている。従って、状態レジスタ24の記憶値が、
図4のステップS2で0でないと判定され、同じく図4
のステップS8で1でもないと判定されたということ
は、その値は2になっているということになる。
レジスタ24の記憶値が1でないと判定された場合、図
10のステップS21に進む。ここで、状態レジスタ2
4には、0乃至2のいずれかの整数が記憶されるように
なされている。従って、状態レジスタ24の記憶値が、
図4のステップS2で0でないと判定され、同じく図4
のステップS8で1でもないと判定されたということ
は、その値は2になっているということになる。
【0064】図10のステップS21では、図5のステ
ップS11における場合と同様に、探索中心画素に隣接
するいずれかの画素(3ビットカウンタ29が出力する
カウント値に対応する画素)における特徴点データが、
マスクフレームバッファ22から読み出され、ステップ
S22に進み、その値が1であるか否かが判定される。
ステップS22において、特徴点データが1でないと判
定された場合、即ち、注目画素が特徴点でない場合、ス
テップS23に進み、3ビットカウンタ29のカウント
値が7であるかどうかが判定される。ステップS23に
おいて、3ビットカウンタ29のカウント値が7でない
と判定された場合、即ち、探索中心画素に隣接する画素
すべてについて処理を行っていない場合、ステップS2
4に進み、3ビットカウンタ29のカウント値が1だけ
インクリメントされ、図4のステップS2に戻る。な
お、この場合、状態レジスタ24の記憶値は2のままで
あるから、ステップS2およびステップS8を介して、
再度ステップS21以下の処理が行われることになる。
ップS11における場合と同様に、探索中心画素に隣接
するいずれかの画素(3ビットカウンタ29が出力する
カウント値に対応する画素)における特徴点データが、
マスクフレームバッファ22から読み出され、ステップ
S22に進み、その値が1であるか否かが判定される。
ステップS22において、特徴点データが1でないと判
定された場合、即ち、注目画素が特徴点でない場合、ス
テップS23に進み、3ビットカウンタ29のカウント
値が7であるかどうかが判定される。ステップS23に
おいて、3ビットカウンタ29のカウント値が7でない
と判定された場合、即ち、探索中心画素に隣接する画素
すべてについて処理を行っていない場合、ステップS2
4に進み、3ビットカウンタ29のカウント値が1だけ
インクリメントされ、図4のステップS2に戻る。な
お、この場合、状態レジスタ24の記憶値は2のままで
あるから、ステップS2およびステップS8を介して、
再度ステップS21以下の処理が行われることになる。
【0065】また、ステップS23において、3ビット
カウンタ29のカウント値が7であると判定された場
合、即ち、探索中心画素に隣接する画素すべてについて
処理を行い、その結果、探索中心画素に隣接する画素に
特徴点がないことが判明した場合、ステップS25に進
み、状態レジスタ24に0がセットされ、ステップS2
に戻る。
カウンタ29のカウント値が7であると判定された場
合、即ち、探索中心画素に隣接する画素すべてについて
処理を行い、その結果、探索中心画素に隣接する画素に
特徴点がないことが判明した場合、ステップS25に進
み、状態レジスタ24に0がセットされ、ステップS2
に戻る。
【0066】一方、ステップS22において、特徴点デ
ータが1であると判定された場合、即ち、注目画素が特
徴点である場合、ステップS26に進み、探索X座標レ
ジスタ27または探索Y座標レジスタ28の記憶値が、
それぞれ注目画素のxまたはy座標に更新されることに
よって、その注目画素が、新たに探索中心画素とされ
る。その後、ステップS27に進み、有効データ選択信
号が1にされる。さらに、ステップS27では、3ビッ
トカウンタ29が0に初期化されるとともに、マスクフ
レームバッファ22に記憶されている、注目画素に対応
する、値が1の特徴点データが0に書き換えられて、ス
テップS2に戻る。なお、この場合、状態レジスタ24
の記憶値は2のままであるから、ステップS2およびス
テップS8を介して、再度ステップS21以下の処理が
行われることになる。但し、この場合、ステップS26
において、前回の処理の対象とされていた注目画素が、
新たに探索中心画素とされたため、その新たな探索中心
画素に隣接する画素を注目画素として処理が行われる。
ータが1であると判定された場合、即ち、注目画素が特
徴点である場合、ステップS26に進み、探索X座標レ
ジスタ27または探索Y座標レジスタ28の記憶値が、
それぞれ注目画素のxまたはy座標に更新されることに
よって、その注目画素が、新たに探索中心画素とされ
る。その後、ステップS27に進み、有効データ選択信
号が1にされる。さらに、ステップS27では、3ビッ
トカウンタ29が0に初期化されるとともに、マスクフ
レームバッファ22に記憶されている、注目画素に対応
する、値が1の特徴点データが0に書き換えられて、ス
テップS2に戻る。なお、この場合、状態レジスタ24
の記憶値は2のままであるから、ステップS2およびス
テップS8を介して、再度ステップS21以下の処理が
行われることになる。但し、この場合、ステップS26
において、前回の処理の対象とされていた注目画素が、
新たに探索中心画素とされたため、その新たな探索中心
画素に隣接する画素を注目画素として処理が行われる。
【0067】ここで、セレクタ36は、値が1の有効デ
ータ選択信号を受信すると、状態レジスタ24の記憶値
を参照し、それが2である場合には、方向探索器23か
らの開始点座標、ROM33の出力、または方向変化信
号発生器35の出力のうちの方向変化信号発生器35の
出力を選択して、マルチプレクサ37に出力するように
なされている。
ータ選択信号を受信すると、状態レジスタ24の記憶値
を参照し、それが2である場合には、方向探索器23か
らの開始点座標、ROM33の出力、または方向変化信
号発生器35の出力のうちの方向変化信号発生器35の
出力を選択して、マルチプレクサ37に出力するように
なされている。
【0068】方向変化信号発生器35には、ROM33
から出力される方向データと、ラッチ回路34の出力が
供給されるようになされており、そこでは、これらの入
力に基づいて、後述するような方向変化データが生成さ
れるようになされている。
から出力される方向データと、ラッチ回路34の出力が
供給されるようになされており、そこでは、これらの入
力に基づいて、後述するような方向変化データが生成さ
れるようになされている。
【0069】即ち、図11(A)に示すように、有効デ
ータ選択信号が1になると、ラッチ回路34は、ROM
33が出力する方向データ(図11(B))をラッチ
し、1クロック分遅延した後、次に、有効データ選択信
号が1になるまでの間、その方向データを、方向変化信
号発生器35に出力し続ける(図11(C))。即ち、
特徴点が見つかると(有効データ選択信号が1になる
と)、ラッチ回路34からは、その特徴点への、探索中
心画素からの方向を表す方向データが、次の特徴点が見
つかるまで出力され続ける。ここで、ラッチ回路34が
出力する方向データを、以下、適宜、前方向データとい
う。
ータ選択信号が1になると、ラッチ回路34は、ROM
33が出力する方向データ(図11(B))をラッチ
し、1クロック分遅延した後、次に、有効データ選択信
号が1になるまでの間、その方向データを、方向変化信
号発生器35に出力し続ける(図11(C))。即ち、
特徴点が見つかると(有効データ選択信号が1になる
と)、ラッチ回路34からは、その特徴点への、探索中
心画素からの方向を表す方向データが、次の特徴点が見
つかるまで出力され続ける。ここで、ラッチ回路34が
出力する方向データを、以下、適宜、前方向データとい
う。
【0070】方向変化信号発生器35は、有効データ選
択信号が1になると、即ち特徴点が見つかると、ラッチ
回路34が出力している前方向データが示す方向と、R
OM33から出力される方向データが示す方向を比較
し、その比較結果に対応して、前方向データが示す方向
に対する、方向データが示す方向の変化を表す方向変化
データを出力するようになされている。
択信号が1になると、即ち特徴点が見つかると、ラッチ
回路34が出力している前方向データが示す方向と、R
OM33から出力される方向データが示す方向を比較
し、その比較結果に対応して、前方向データが示す方向
に対する、方向データが示す方向の変化を表す方向変化
データを出力するようになされている。
【0071】即ち、方向変化信号発生器35は、例えば
図12(A)に示すように、前方向データが示す方向と
方向データが示す方向とが同一である場合、方向変化デ
ータとしてD0を出力する。また、方向変化信号発生器
35は、例えば図12(B)乃至(D)に示すように、
方向データが示す方向が、前方向データが示す方向と反
時計回りに45度、90度、または135度だけ異なる
場合、方向変化データとしてD1乃至D3をそれぞれ出
力する。さらに、方向変化信号発生器35は、図12
(E)乃至(G)に示すように、方向データが示す方向
が、前方向データが示す方向と時計回りに45度、90
度、または135度だけ異なる場合、方向変化データと
してD4乃至D6をそれぞれ出力する。
図12(A)に示すように、前方向データが示す方向と
方向データが示す方向とが同一である場合、方向変化デ
ータとしてD0を出力する。また、方向変化信号発生器
35は、例えば図12(B)乃至(D)に示すように、
方向データが示す方向が、前方向データが示す方向と反
時計回りに45度、90度、または135度だけ異なる
場合、方向変化データとしてD1乃至D3をそれぞれ出
力する。さらに、方向変化信号発生器35は、図12
(E)乃至(G)に示すように、方向データが示す方向
が、前方向データが示す方向と時計回りに45度、90
度、または135度だけ異なる場合、方向変化データと
してD4乃至D6をそれぞれ出力する。
【0072】なお、方向データが示す方向と前方向デー
タが示す方向との関係としては、上述の場合の他、図1
2(H)に示すように、両者の方向が180度異なる場
合があるが、図2のチェーン符号化回路12では、上述
したように、特徴点が一度処理の対象となると、それに
対応する特徴点データは0に書き換えられるので、方向
データが示す方向と前方向データが示す方向とが180
度異なるような場合が生じることはない。このため、図
12(H)に示したように、方向データが示す方向と前
方向データが示す方向とが180度異なる場合について
は、方向変化データとして、コードは与えられていない
(与える必要がない)。
タが示す方向との関係としては、上述の場合の他、図1
2(H)に示すように、両者の方向が180度異なる場
合があるが、図2のチェーン符号化回路12では、上述
したように、特徴点が一度処理の対象となると、それに
対応する特徴点データは0に書き換えられるので、方向
データが示す方向と前方向データが示す方向とが180
度異なるような場合が生じることはない。このため、図
12(H)に示したように、方向データが示す方向と前
方向データが示す方向とが180度異なる場合について
は、方向変化データとして、コードは与えられていない
(与える必要がない)。
【0073】実際には、方向変化信号発生器35は、例
えば図13および図14に示すような前方向データおよ
び方向データと、方向変化データとの対応表を記憶して
おり、ラッチ回路34が出力している前方向データと、
ROM33から出力された方向データとの組み合わせと
一致する行を、対応表から検索し、その行の右欄に記述
されている方向変化データを出力する。なお、方向変化
データD0乃至D6には、例えば図15に示すような符
号語が割り当てられており、実際には、この符号語が出
力される。
えば図13および図14に示すような前方向データおよ
び方向データと、方向変化データとの対応表を記憶して
おり、ラッチ回路34が出力している前方向データと、
ROM33から出力された方向データとの組み合わせと
一致する行を、対応表から検索し、その行の右欄に記述
されている方向変化データを出力する。なお、方向変化
データD0乃至D6には、例えば図15に示すような符
号語が割り当てられており、実際には、この符号語が出
力される。
【0074】以上から、ステップS27において、状態
レジスタ24の記憶値が2の場合において、有効データ
選択信号が1となったとき(注目画素が特徴点であると
き)には、チェーン符号化回路12(マルチプレクサ3
7)からは、前回見つかった特徴点についての方向(前
々回見つかった特徴点から、前回見つかった特徴点への
方向)と、今回見つかった特徴点についての方向(前回
見つかった特徴点から、今回見つかった特徴点への方
向)との違いを表す方向変化データと、今回見つかった
特徴点(注目画素)における量子化係数とを多重化した
チェーン符号化データが出力される。
レジスタ24の記憶値が2の場合において、有効データ
選択信号が1となったとき(注目画素が特徴点であると
き)には、チェーン符号化回路12(マルチプレクサ3
7)からは、前回見つかった特徴点についての方向(前
々回見つかった特徴点から、前回見つかった特徴点への
方向)と、今回見つかった特徴点についての方向(前回
見つかった特徴点から、今回見つかった特徴点への方
向)との違いを表す方向変化データと、今回見つかった
特徴点(注目画素)における量子化係数とを多重化した
チェーン符号化データが出力される。
【0075】なお、状態レジスタ24の記憶値が2の場
合(以下、適宜、状態2の場合という)において、有効
データ選択信号が1となったときというのは、3以上の
連続する特徴点からなるチェーンを構成する特徴点であ
って、その始点およびそれに隣接するもの以外のもの
(3番目以降の特徴点)が見つかったときである。そし
て、この場合、状態レジスタ24の記憶値は2のままと
される。
合(以下、適宜、状態2の場合という)において、有効
データ選択信号が1となったときというのは、3以上の
連続する特徴点からなるチェーンを構成する特徴点であ
って、その始点およびそれに隣接するもの以外のもの
(3番目以降の特徴点)が見つかったときである。そし
て、この場合、状態レジスタ24の記憶値は2のままと
される。
【0076】図4に戻り、ステップS3において、未処
理の座標がないと判定された場合、処理を終了する。そ
して、次のフレームについての量子化係数または特徴点
データが係数フレームバッファ21またはマスクフレー
ムバッファ22に記憶されるのを待って、再び、ステッ
プS1からの処理が行われる。
理の座標がないと判定された場合、処理を終了する。そ
して、次のフレームについての量子化係数または特徴点
データが係数フレームバッファ21またはマスクフレー
ムバッファ22に記憶されるのを待って、再び、ステッ
プS1からの処理が行われる。
【0077】次に、図16を参照して、セレクタ36の
出力について、さらに説明する。いま、例えば図16に
示したように、5個の連続する特徴点(図中、斜線を付
してある部分)からなるチェーンが存在する場合、ライ
ンスキャン順に見ていくと、座標(i,j)に位置する
特徴点が最初に現れる。特徴点が最初に見つかった場合
の状態は、状態0であるから、セレクタ36からは、方
向探索器23が出力する、その特徴点の座標(i,j)
が開始点座標として出力される。その後、状態は状態1
とされ、座標(i,j)に位置する特徴点(以下、適
宜、特徴点(i,j)と記述する)に隣接する特徴点
(i+1,j)が検出される。この特徴点(i+1,
j)は、前回見つかった特徴点(i,j)の右方向に位
置し、また、状態は状態1であるから、セレクタ36か
らは、ROM33が出力する、右方向を表す方向データ
C6(図9)が出力される。そして、この場合、状態は
状態2にされる。
出力について、さらに説明する。いま、例えば図16に
示したように、5個の連続する特徴点(図中、斜線を付
してある部分)からなるチェーンが存在する場合、ライ
ンスキャン順に見ていくと、座標(i,j)に位置する
特徴点が最初に現れる。特徴点が最初に見つかった場合
の状態は、状態0であるから、セレクタ36からは、方
向探索器23が出力する、その特徴点の座標(i,j)
が開始点座標として出力される。その後、状態は状態1
とされ、座標(i,j)に位置する特徴点(以下、適
宜、特徴点(i,j)と記述する)に隣接する特徴点
(i+1,j)が検出される。この特徴点(i+1,
j)は、前回見つかった特徴点(i,j)の右方向に位
置し、また、状態は状態1であるから、セレクタ36か
らは、ROM33が出力する、右方向を表す方向データ
C6(図9)が出力される。そして、この場合、状態は
状態2にされる。
【0078】次に、特徴点(i+1,j)に隣接する特
徴点(i+2,j+1)が検出される。この場合、状態
は状態2であるから、前回見つかった特徴点ついての方
向と、今回見つかった特徴点についての方向との違いを
表す方向変化データが、セレクタ36から出力される。
即ち、前回見つかった特徴点(i+1,j)についての
方向は、上述したように方向データC6で表される右方
向であり、また、今回見つかった特徴点(i+2,j+
1)についての方向は、この特徴点(i+2,j+1)
は、特徴点(i+1,j)の右下方向に位置するから、
方向データC7で表される。従って、図14に示した対
応表の、前方向データまたは方向データがそれぞれC6
またはC7となっている行の右欄に記述されている方向
変化データD4が、セレクタ36から出力される。
徴点(i+2,j+1)が検出される。この場合、状態
は状態2であるから、前回見つかった特徴点ついての方
向と、今回見つかった特徴点についての方向との違いを
表す方向変化データが、セレクタ36から出力される。
即ち、前回見つかった特徴点(i+1,j)についての
方向は、上述したように方向データC6で表される右方
向であり、また、今回見つかった特徴点(i+2,j+
1)についての方向は、この特徴点(i+2,j+1)
は、特徴点(i+1,j)の右下方向に位置するから、
方向データC7で表される。従って、図14に示した対
応表の、前方向データまたは方向データがそれぞれC6
またはC7となっている行の右欄に記述されている方向
変化データD4が、セレクタ36から出力される。
【0079】さらに、特徴点(i+2,j+1)には、
特徴点(i+3,j+2)が隣接しているから、この特
徴点(i+3,j+2)が検出される。そして、この特
徴点(i+3,j+2)が位置する方向は、前回見つか
った特徴点(i+2,j+1)についての方向データC
7が表す方向と同一の右下方向であり、従って、今回見
つかった特徴点(i+3,j+2)についての方向は、
方向データC7で表される。また、状態は状態2のまま
であるから、この場合、セレクタ36からは、図13に
示した対応表の、前方向データおよび方向データがいず
れもC7となっている行の右欄に記述されている方向変
化データD0が出力される。
特徴点(i+3,j+2)が隣接しているから、この特
徴点(i+3,j+2)が検出される。そして、この特
徴点(i+3,j+2)が位置する方向は、前回見つか
った特徴点(i+2,j+1)についての方向データC
7が表す方向と同一の右下方向であり、従って、今回見
つかった特徴点(i+3,j+2)についての方向は、
方向データC7で表される。また、状態は状態2のまま
であるから、この場合、セレクタ36からは、図13に
示した対応表の、前方向データおよび方向データがいず
れもC7となっている行の右欄に記述されている方向変
化データD0が出力される。
【0080】そして、特徴点(i+3,j+2)に隣接
する特徴点(i+2,j+3)についても、特徴点(i
+3,j+2)と同様に処理され、その結果、セレクタ
36からは、方向変化データD6が出力される。
する特徴点(i+2,j+3)についても、特徴点(i
+3,j+2)と同様に処理され、その結果、セレクタ
36からは、方向変化データD6が出力される。
【0081】従って、画像上にチェーンが存在する場
合、チェーン符号化回路12からは、まず最初に、その
チェーンの始点となる特徴点の座標と、その特徴点にお
ける量子化係数とを多重化したものが出力される。その
後、その始点に隣接する特徴点についての方向データ
と、その特徴点における量子化係数とを多重化したもの
が出力される。そして、その特徴点に隣接する特徴点
(始点を除く)が存在する場合には、即ち、3番目以降
の特徴点が存在する場合には、その特徴点についての方
向変化データと、その特徴点における量子化係数とを多
重化したものが順次出力される。
合、チェーン符号化回路12からは、まず最初に、その
チェーンの始点となる特徴点の座標と、その特徴点にお
ける量子化係数とを多重化したものが出力される。その
後、その始点に隣接する特徴点についての方向データ
と、その特徴点における量子化係数とを多重化したもの
が出力される。そして、その特徴点に隣接する特徴点
(始点を除く)が存在する場合には、即ち、3番目以降
の特徴点が存在する場合には、その特徴点についての方
向変化データと、その特徴点における量子化係数とを多
重化したものが順次出力される。
【0082】以上のようにして、チェーン符号化回路1
2から出力されたチェーン符号化データは、上述したよ
うに、セレクタ13(図1)を介して、RAM141乃
至14Nに供給されることで、RAM14nには、第nフ
レームのチェーン符号化データが記憶される。そして、
RAM141乃至14Nすべてにチェーン符号化データが
記憶されると、即ち、Nフレーム分のチェーン符号化デ
ータが記憶されると、類似チェーン検出回路15に読み
出され、以下に詳述するような処理が施される。
2から出力されたチェーン符号化データは、上述したよ
うに、セレクタ13(図1)を介して、RAM141乃
至14Nに供給されることで、RAM14nには、第nフ
レームのチェーン符号化データが記憶される。そして、
RAM141乃至14Nすべてにチェーン符号化データが
記憶されると、即ち、Nフレーム分のチェーン符号化デ
ータが記憶されると、類似チェーン検出回路15に読み
出され、以下に詳述するような処理が施される。
【0083】図17は、図1の類似チェーン検出回路1
5の構成例を示している。類似度検知回路41は、RA
M141乃至14Nすべてにチェーン符号化データが記憶
されると、即ち、Nフレーム分のチェーン符号化データ
が記憶されると、RAM141乃至14Nそれぞれから、
各フレームのチェーン符号化データを読み出し、隣接す
るフレーム間で、類似度の高いチェーンに関する情報
を、RAM421乃至42Nに供給して記憶させる。な
お、第nフレームのチェーンに関する情報は、RAM4
2nに記憶されるようになされている。
5の構成例を示している。類似度検知回路41は、RA
M141乃至14Nすべてにチェーン符号化データが記憶
されると、即ち、Nフレーム分のチェーン符号化データ
が記憶されると、RAM141乃至14Nそれぞれから、
各フレームのチェーン符号化データを読み出し、隣接す
るフレーム間で、類似度の高いチェーンに関する情報
を、RAM421乃至42Nに供給して記憶させる。な
お、第nフレームのチェーンに関する情報は、RAM4
2nに記憶されるようになされている。
【0084】RAM421乃至42Nそれぞれに、第1乃
至第Nフレームそれぞれについてのチェーンに関する情
報が記憶されると、チェーン接続回路43は、その情報
を読み出し、さらに、その情報に基づいて、チェーンの
動きベクトルを検出しながら、隣接するフレームに存在
するチェーンどうしを接続する。そして、チェーン接続
回路43は、接続したチェーンに関する情報を、RAM
(Connection RAM)44に順次記憶させ、1つのチェー
ンについての処理を終了すると、接続したチェーンのう
ち、所定のチェーンのチェーン番号、そのチェーンが存
在するフレームのフレーム番号、および検出した動きベ
クトルを出力する。
至第Nフレームそれぞれについてのチェーンに関する情
報が記憶されると、チェーン接続回路43は、その情報
を読み出し、さらに、その情報に基づいて、チェーンの
動きベクトルを検出しながら、隣接するフレームに存在
するチェーンどうしを接続する。そして、チェーン接続
回路43は、接続したチェーンに関する情報を、RAM
(Connection RAM)44に順次記憶させ、1つのチェー
ンについての処理を終了すると、接続したチェーンのう
ち、所定のチェーンのチェーン番号、そのチェーンが存
在するフレームのフレーム番号、および検出した動きベ
クトルを出力する。
【0085】図18は、図17の類似度検知回路41の
構成例を示している。RAM141乃至14Nに記憶され
た各フレームのチェーン符号化データは、チェーンマッ
プ回路51および類似度計算回路53に供給されるよう
になされている。チェーンマップ回路51は、各フレー
ムのチェーン符号化データを受信すると、そこに含まれ
る開始点座標、方向データ、および方向変化データ(以
下、適宜、これらをまとめて、チェーンの方向成分とい
う)を参照して、各フレームに存在するチェーンを、各
チェーンにユニークな番号としてのチェーン番号を付し
て、RAM(Map RAM)521乃至52N上に展開する。
構成例を示している。RAM141乃至14Nに記憶され
た各フレームのチェーン符号化データは、チェーンマッ
プ回路51および類似度計算回路53に供給されるよう
になされている。チェーンマップ回路51は、各フレー
ムのチェーン符号化データを受信すると、そこに含まれ
る開始点座標、方向データ、および方向変化データ(以
下、適宜、これらをまとめて、チェーンの方向成分とい
う)を参照して、各フレームに存在するチェーンを、各
チェーンにユニークな番号としてのチェーン番号を付し
て、RAM(Map RAM)521乃至52N上に展開する。
【0086】即ち、例えば図19に示すように、第nフ
レームに、チェーンCH1乃至CH5が存在する場合、
チェーンマップ回路51は、チェーンCH1乃至CH5
それぞれにユニークなチェーン番号を付加する。そし
て、図20に示すように、チェーンCH1乃至CH5そ
れぞれが存在する位置に対応する、RAM52nのアド
レスに、それぞれに付されたチェーン番号を記憶させ
る。図20の実施例では、チェーンCH1乃至CH5
に、それぞれチェーン番号0,10,14,43,12
3が付されている。また、チェーンマップ回路51は、
チェーンが存在しない位置に対応する、RAM52nの
アドレスには、チェーン番号として使用されない値(図
20の実施例においては、−1)を記憶させる。
レームに、チェーンCH1乃至CH5が存在する場合、
チェーンマップ回路51は、チェーンCH1乃至CH5
それぞれにユニークなチェーン番号を付加する。そし
て、図20に示すように、チェーンCH1乃至CH5そ
れぞれが存在する位置に対応する、RAM52nのアド
レスに、それぞれに付されたチェーン番号を記憶させ
る。図20の実施例では、チェーンCH1乃至CH5
に、それぞれチェーン番号0,10,14,43,12
3が付されている。また、チェーンマップ回路51は、
チェーンが存在しない位置に対応する、RAM52nの
アドレスには、チェーン番号として使用されない値(図
20の実施例においては、−1)を記憶させる。
【0087】以上のようにして、チェーンマップ回路5
1は、第nフレームに存在するチェーンを、RAM52
nに、いわばチェーン番号によるビットマップとして展
開する。
1は、第nフレームに存在するチェーンを、RAM52
nに、いわばチェーン番号によるビットマップとして展
開する。
【0088】なお、チェーン番号は、各フレームに存在
するチェーンについてユニークなものとなっていれば良
い。但し、チェーン番号は、類似チェーン検出回路15
の処理単位であるNフレームに存在するすべてのチェー
ンについてユニークなものとなるようにしても良い。
するチェーンについてユニークなものとなっていれば良
い。但し、チェーン番号は、類似チェーン検出回路15
の処理単位であるNフレームに存在するすべてのチェー
ンについてユニークなものとなるようにしても良い。
【0089】RAM521乃至52Nそれぞれに、第1乃
至第Nフレームのチェーンが展開されると、類似度計算
回路53は、RAM521乃至52Nにそれぞれ記憶され
た、各フレームのチェーンについて、図21に示すフロ
ーチャートにしたがった処理を行う。
至第Nフレームのチェーンが展開されると、類似度計算
回路53は、RAM521乃至52Nにそれぞれ記憶され
た、各フレームのチェーンについて、図21に示すフロ
ーチャートにしたがった処理を行う。
【0090】即ち、まず最初に、ステップS31におい
て、いま処理の対象となっているフレーム(以下、適
宜、注目フレームという)に、未処理のチェーン(後述
する注目チェーンとされていないチェーン)が存在する
かどうかが判定される。ステップS31において、未処
理のチェーンが存在すると判定された場合、そのチェー
ン(未処理のチェーンが複数存在する場合には、そのう
ちのいずれか1つのチェーン)を処理対象として(以
下、適宜、処理対象としたチェーンを注目チェーンとい
う)、ステップS32以下の処理が行われる。なお、こ
こでは、特に断らない限り、第nフレームが注目フレー
ムとされているものとする。
て、いま処理の対象となっているフレーム(以下、適
宜、注目フレームという)に、未処理のチェーン(後述
する注目チェーンとされていないチェーン)が存在する
かどうかが判定される。ステップS31において、未処
理のチェーンが存在すると判定された場合、そのチェー
ン(未処理のチェーンが複数存在する場合には、そのう
ちのいずれか1つのチェーン)を処理対象として(以
下、適宜、処理対象としたチェーンを注目チェーンとい
う)、ステップS32以下の処理が行われる。なお、こ
こでは、特に断らない限り、第nフレームが注目フレー
ムとされているものとする。
【0091】即ち、ステップS32では、注目チェーン
についての、その注目チェーンが存在するフレームの1
フレーム前のフレーム(以下、適宜、前フレームとい
う)(ここでは、第n−1フレーム)への動きベクトル
を、動きベクトル算出回路54に検出(算出)させる。
なお、ステップS32では、類似度計算回路53は、R
AM14nから供給される第nフレームのチェーン符号
化データに基づいて、注目チェーンを認識するととも
に、前フレームである第n−1フレームについてのチェ
ーンのビットマップを、RAM52n-1から読み出し、
これらを動きベクトル算出回路54に供給することで、
動きベクトル検出回路54に、注目チェーンの、前フレ
ームへの動きベクトルを検出させるようになされてい
る。
についての、その注目チェーンが存在するフレームの1
フレーム前のフレーム(以下、適宜、前フレームとい
う)(ここでは、第n−1フレーム)への動きベクトル
を、動きベクトル算出回路54に検出(算出)させる。
なお、ステップS32では、類似度計算回路53は、R
AM14nから供給される第nフレームのチェーン符号
化データに基づいて、注目チェーンを認識するととも
に、前フレームである第n−1フレームについてのチェ
ーンのビットマップを、RAM52n-1から読み出し、
これらを動きベクトル算出回路54に供給することで、
動きベクトル検出回路54に、注目チェーンの、前フレ
ームへの動きベクトルを検出させるようになされてい
る。
【0092】注目チェーンの、前フレームへの動きベク
トルが算出されると、その動きベクトルは、注目チェー
ンのチェーン番号と対応付けられ、RAM42n(図1
7)に出力されて記憶される。その後、ステップS33
に進み、ステップS32で算出された動きベクトルにし
たがって、注目チェーンが動き補償される。そして、ス
テップS34に進み、動き補償後の注目チェーンを用い
て、前フレームに存在するチェーンのうち、注目チェー
ンとの類似度を最も高くするものが検出される。
トルが算出されると、その動きベクトルは、注目チェー
ンのチェーン番号と対応付けられ、RAM42n(図1
7)に出力されて記憶される。その後、ステップS33
に進み、ステップS32で算出された動きベクトルにし
たがって、注目チェーンが動き補償される。そして、ス
テップS34に進み、動き補償後の注目チェーンを用い
て、前フレームに存在するチェーンのうち、注目チェー
ンとの類似度を最も高くするものが検出される。
【0093】ここで、類似度計算回路53では、ステッ
プS34において、注目チェーンの、前フレームに存在
する、あるチェーンCHに対する類似度が、次のように
して算出される。即ち、類似度計算回路53は、動き補
償後の注目チェーンを構成する画素(特徴点)のうち、
前フレームである第n−1フレームに存在するチェーン
の中でチェーンCHとの距離が最も短いものを、RAM
52n-1を参照して検出し、その数をカウントする。そ
して、そのカウント数を、注目チェーンを構成する画素
数で除算し、その除算結果を、チェーンCHに対する注
目チェーンの類似度とする。
プS34において、注目チェーンの、前フレームに存在
する、あるチェーンCHに対する類似度が、次のように
して算出される。即ち、類似度計算回路53は、動き補
償後の注目チェーンを構成する画素(特徴点)のうち、
前フレームである第n−1フレームに存在するチェーン
の中でチェーンCHとの距離が最も短いものを、RAM
52n-1を参照して検出し、その数をカウントする。そ
して、そのカウント数を、注目チェーンを構成する画素
数で除算し、その除算結果を、チェーンCHに対する注
目チェーンの類似度とする。
【0094】従って、ステップS34では、RAM52
n-1に記憶されているチェーンの中で、動き補償後の注
目チェーンを構成する画素それぞれについて、その画素
から最も近い位置にあるものが選択され、その選択回数
が最も多いチェーンが、注目チェーンとの類似度を最も
高くするものとして検出される。なお、このとき、類似
度は、選択回数を、注目チェーンを構成する画素数で除
算することによって得られる。
n-1に記憶されているチェーンの中で、動き補償後の注
目チェーンを構成する画素それぞれについて、その画素
から最も近い位置にあるものが選択され、その選択回数
が最も多いチェーンが、注目チェーンとの類似度を最も
高くするものとして検出される。なお、このとき、類似
度は、選択回数を、注目チェーンを構成する画素数で除
算することによって得られる。
【0095】注目チェーンの類似度を最も高くする、前
フレームに存在するチェーン(以下、適宜、高類似度チ
ェーンという)が検出されると、ステップS35に進
み、その類似度が所定の閾値T以上であるか否かが判定
される。ステップS35において、注目チェーンの高類
似度チェーンに対する類似度が所定の閾値T以上である
と判定された場合、ステップS36に進み、その高類似
度チェーンのチェーン番号が、注目チェーンのチェーン
番号と対応付けられる。そして、RAM42nに出力さ
れて記憶され、ステップS38に進む。なお、注目チェ
ーンのチェーン番号は、上述したステップS32におい
て、動きベクトル(注目チェーンの、前フレームへの動
きベクトル)と対応付けられて、RAM42nに既に記
憶されているので、ステップS36では、これらに、高
類似度チェーンのチェーン番号が対応付けられて、RA
M42nに記憶される。
フレームに存在するチェーン(以下、適宜、高類似度チ
ェーンという)が検出されると、ステップS35に進
み、その類似度が所定の閾値T以上であるか否かが判定
される。ステップS35において、注目チェーンの高類
似度チェーンに対する類似度が所定の閾値T以上である
と判定された場合、ステップS36に進み、その高類似
度チェーンのチェーン番号が、注目チェーンのチェーン
番号と対応付けられる。そして、RAM42nに出力さ
れて記憶され、ステップS38に進む。なお、注目チェ
ーンのチェーン番号は、上述したステップS32におい
て、動きベクトル(注目チェーンの、前フレームへの動
きベクトル)と対応付けられて、RAM42nに既に記
憶されているので、ステップS36では、これらに、高
類似度チェーンのチェーン番号が対応付けられて、RA
M42nに記憶される。
【0096】一方、ステップS35において、注目チェ
ーンの高類似度チェーンに対する類似度が所定の閾値T
以上でないと判定された場合、ステップS36に進み、
前フレームには、注目チェーンに接続される可能性のあ
るチェーンがない(注目チェーンと同一の(物体の)輪
郭を表すチェーンがない)として、その旨を示す未対応
コード(本実施例では、後述する図23に示すように、
例えば−1)が、注目チェーンのチェーン番号と対応付
けられ、RAM42nに記憶されて、ステップS38に
進む。
ーンの高類似度チェーンに対する類似度が所定の閾値T
以上でないと判定された場合、ステップS36に進み、
前フレームには、注目チェーンに接続される可能性のあ
るチェーンがない(注目チェーンと同一の(物体の)輪
郭を表すチェーンがない)として、その旨を示す未対応
コード(本実施例では、後述する図23に示すように、
例えば−1)が、注目チェーンのチェーン番号と対応付
けられ、RAM42nに記憶されて、ステップS38に
進む。
【0097】ステップS38では、注目チェーンについ
ての、その注目チェーンが存在するフレームの1フレー
ム後のフレーム(以下、適宜、後フレームという)(こ
こでは、第n+1フレーム)への動きベクトルを、動き
ベクトル算出回路54に、上述したステップS32にお
ける場合と同様にして検出(算出)させる。さらに、ス
テップS38では、注目チェーンの、後フレームへの動
きベクトルが、注目チェーンのチェーン番号と対応付け
られ、RAM42nに出力されて記憶される。その後、
ステップS39に進み、ステップS38で算出された動
きベクトルにしたがって、注目チェーンが動き補償され
る。そして、ステップS40に進み、動き補償後の注目
チェーンを用いて、後フレームに存在するチェーンのう
ち、注目チェーンとの類似度を最も高くするもの(これ
も、以下、適宜、高類似度チェーンという)が、上述し
たステップS34における場合と同様にして検出され
る。
ての、その注目チェーンが存在するフレームの1フレー
ム後のフレーム(以下、適宜、後フレームという)(こ
こでは、第n+1フレーム)への動きベクトルを、動き
ベクトル算出回路54に、上述したステップS32にお
ける場合と同様にして検出(算出)させる。さらに、ス
テップS38では、注目チェーンの、後フレームへの動
きベクトルが、注目チェーンのチェーン番号と対応付け
られ、RAM42nに出力されて記憶される。その後、
ステップS39に進み、ステップS38で算出された動
きベクトルにしたがって、注目チェーンが動き補償され
る。そして、ステップS40に進み、動き補償後の注目
チェーンを用いて、後フレームに存在するチェーンのう
ち、注目チェーンとの類似度を最も高くするもの(これ
も、以下、適宜、高類似度チェーンという)が、上述し
たステップS34における場合と同様にして検出され
る。
【0098】その後、ステップS41に進み、注目チェ
ーンの高類似度チェーンに対する類似度が所定の閾値T
以上であるか否かが判定される。ステップS41におい
て、その類似度が所定の閾値T以上であると判定された
場合、ステップS42に進み、その高類似度チェーンの
チェーン番号が、注目チェーンのチェーン番号と対応付
けられ、RAM42nに出力されて記憶される。また、
ステップS41において、注目チェーンの高類似度チェ
ーンに対する類似度が所定の閾値T以上でないと判定さ
れた場合、ステップS43に進み、後フレームには、注
目チェーンに接続される可能性のあるチェーンがないと
して、上述したステップS37における場合と同様に、
その旨を示す未対応コードが、注目チェーンのチェーン
番号と対応付けられ、RAM42nに記憶される。
ーンの高類似度チェーンに対する類似度が所定の閾値T
以上であるか否かが判定される。ステップS41におい
て、その類似度が所定の閾値T以上であると判定された
場合、ステップS42に進み、その高類似度チェーンの
チェーン番号が、注目チェーンのチェーン番号と対応付
けられ、RAM42nに出力されて記憶される。また、
ステップS41において、注目チェーンの高類似度チェ
ーンに対する類似度が所定の閾値T以上でないと判定さ
れた場合、ステップS43に進み、後フレームには、注
目チェーンに接続される可能性のあるチェーンがないと
して、上述したステップS37における場合と同様に、
その旨を示す未対応コードが、注目チェーンのチェーン
番号と対応付けられ、RAM42nに記憶される。
【0099】ステップS42およびS43の処理後は、
いずれも、ステップS31に戻り、ステップS31にお
いて、未処理のチェーンがないと判定されるまで、ステ
ップS31乃至S43の処理を繰り返す。そして、ステ
ップS31において、未処理のチェーンがないと判定さ
れた場合、処理を終了する。なお、その後は、いま注目
フレームとされていた第nフレームに代えて、第n+1
フレームを、新たに注目フレームとして、図21に示し
た処理が繰り返される。即ち、以上の処理が、RAM1
41乃至14Nに記憶されたNフレーム分のチェーン符号
化データについて行われる。
いずれも、ステップS31に戻り、ステップS31にお
いて、未処理のチェーンがないと判定されるまで、ステ
ップS31乃至S43の処理を繰り返す。そして、ステ
ップS31において、未処理のチェーンがないと判定さ
れた場合、処理を終了する。なお、その後は、いま注目
フレームとされていた第nフレームに代えて、第n+1
フレームを、新たに注目フレームとして、図21に示し
た処理が繰り返される。即ち、以上の処理が、RAM1
41乃至14Nに記憶されたNフレーム分のチェーン符号
化データについて行われる。
【0100】以上の処理により、RAM42nには、次
のようなチェーンに関する情報が記憶される。即ち、例
えば、いま、図22に示すように、第nフレームに、チ
ェーン#0(#の後の数字は、チェーン番号を表す)が
存在し、このチェーン#0の類似度を、閾値T以上とす
る高類似度チェーン#12または#34が、それぞれ前
または後フレームに存在する場合であって、注目チェー
ンの、前フレームまたは後フレームへの動きベクトル
が、それぞれ(1,2)または(0,−8)であると
き、RAM42nには、図23(図23の先頭行)に示
すように、チェーン#0のチェーン番号0に、後フレー
ムへの動きベクトル(0,−8)、前フレームへの動き
ベクトル(1,2)、前フレームに存在する高類似度チ
ェーン#12のチェーン番号(「前フレームで類似度が
最も高いチェーンの番号」)12、および後フレームに
存在する高類似度チェーン#34のチェーン番号(「後
フレームで類似度が最も高いチェーンの番号」)34が
対応付けられて記憶される。
のようなチェーンに関する情報が記憶される。即ち、例
えば、いま、図22に示すように、第nフレームに、チ
ェーン#0(#の後の数字は、チェーン番号を表す)が
存在し、このチェーン#0の類似度を、閾値T以上とす
る高類似度チェーン#12または#34が、それぞれ前
または後フレームに存在する場合であって、注目チェー
ンの、前フレームまたは後フレームへの動きベクトル
が、それぞれ(1,2)または(0,−8)であると
き、RAM42nには、図23(図23の先頭行)に示
すように、チェーン#0のチェーン番号0に、後フレー
ムへの動きベクトル(0,−8)、前フレームへの動き
ベクトル(1,2)、前フレームに存在する高類似度チ
ェーン#12のチェーン番号(「前フレームで類似度が
最も高いチェーンの番号」)12、および後フレームに
存在する高類似度チェーン#34のチェーン番号(「後
フレームで類似度が最も高いチェーンの番号」)34が
対応付けられて記憶される。
【0101】以下、同様に、RAM42nには、第nフ
レームに存在するチェーンすべてに関する情報が、チェ
ーンごとに記憶される。なお、前フレームに存在する高
類似度チェーンのチェーン番号(「前フレームで類似度
が最も高いチェーンの番号」)、または後フレームに存
在する高類似度チェーンのチェーン番号(「後フレーム
で類似度が最も高いチェーンの番号」)の欄が−1、即
ち未対応コードとなっているのは、その行のチェーン番
号に対応するチェーンには、上述したように、前フレー
ムまたは後フレームに、そのチェーンに接続される可能
性のあるチェーンが存在しないことを示している。
レームに存在するチェーンすべてに関する情報が、チェ
ーンごとに記憶される。なお、前フレームに存在する高
類似度チェーンのチェーン番号(「前フレームで類似度
が最も高いチェーンの番号」)、または後フレームに存
在する高類似度チェーンのチェーン番号(「後フレーム
で類似度が最も高いチェーンの番号」)の欄が−1、即
ち未対応コードとなっているのは、その行のチェーン番
号に対応するチェーンには、上述したように、前フレー
ムまたは後フレームに、そのチェーンに接続される可能
性のあるチェーンが存在しないことを示している。
【0102】次に、図24は、図17のチェーン接続回
路43の処理を説明するフローチャートである。チェー
ン接続回路43では、RAM421乃至42Nに、第1乃
至第Nフレームのチェーンに関する情報がそれぞれ記憶
されると、ステップS51において、RAM44が初期
化され、ステップS52に進み、未処理のチェーンが、
RAM421乃至42Nに記憶されているか否かが判定さ
れる。なお、この判定は、例えばチェーン番号順および
フレーム番号順に、未処理のチェーンが検索されること
によって行われる。
路43の処理を説明するフローチャートである。チェー
ン接続回路43では、RAM421乃至42Nに、第1乃
至第Nフレームのチェーンに関する情報がそれぞれ記憶
されると、ステップS51において、RAM44が初期
化され、ステップS52に進み、未処理のチェーンが、
RAM421乃至42Nに記憶されているか否かが判定さ
れる。なお、この判定は、例えばチェーン番号順および
フレーム番号順に、未処理のチェーンが検索されること
によって行われる。
【0103】ステップS52において、未処理のチェー
ンが存在すると判定された場合、そのチェーンが注目チ
ェーンとされ、ステップS53に進み、注目チェーンの
チェーン番号、そのチェーン番号と対応付けられている
前フレームへの動きベクトル、および後フレームへの動
きベクトルが、RAM42(RAM421乃至42Nのい
ずれか)から読み出される。さらに、ステップS53で
は、これらが、注目チェーンが存在するフレームのフレ
ーム番号(これは、注目チェーンが記憶されていたRA
M42nのサフィックスnに等しい)と対応付けられ、
RAM44に出力されて記憶される。
ンが存在すると判定された場合、そのチェーンが注目チ
ェーンとされ、ステップS53に進み、注目チェーンの
チェーン番号、そのチェーン番号と対応付けられている
前フレームへの動きベクトル、および後フレームへの動
きベクトルが、RAM42(RAM421乃至42Nのい
ずれか)から読み出される。さらに、ステップS53で
は、これらが、注目チェーンが存在するフレームのフレ
ーム番号(これは、注目チェーンが記憶されていたRA
M42nのサフィックスnに等しい)と対応付けられ、
RAM44に出力されて記憶される。
【0104】そして、ステップS54に進み、前フレー
ムに、注目チェーンとの所定の接続条件を満足するチェ
ーンが存在するか否かが判定される。即ち、ステップS
54では、例えば前フレームに、注目チェーンに対する
高類似度チェーンが存在し、その高類似度チェーンが、
まだ注目チェーンとされたことがなく、かつ、その高類
似度チェーンについての後フレーム(前フレームに存在
する高類似度チェーンから見た後フレーム(従って、注
目フレーム))に存在する高類似度チェーンが、注目チ
ェーンであるかどうかが、RAM42を参照することに
よって判定される。
ムに、注目チェーンとの所定の接続条件を満足するチェ
ーンが存在するか否かが判定される。即ち、ステップS
54では、例えば前フレームに、注目チェーンに対する
高類似度チェーンが存在し、その高類似度チェーンが、
まだ注目チェーンとされたことがなく、かつ、その高類
似度チェーンについての後フレーム(前フレームに存在
する高類似度チェーンから見た後フレーム(従って、注
目フレーム))に存在する高類似度チェーンが、注目チ
ェーンであるかどうかが、RAM42を参照することに
よって判定される。
【0105】以上のような注目チェーンとの接続条件を
満たすチェーンが、前フレームに存在する場合、ステッ
プS55に進み、そのチェーンが、新たに注目チェーン
とされ、ステップS53に戻る。従って、この場合、新
たな注目チェーンのチェーン番号、そのチェーン番号と
対応付けられている前フレームへの動きベクトル、およ
び後フレームへの動きベクトルが、RAM42から読み
出され、さらに、その新たな注目チェーンが存在するフ
レームのフレーム番号と対応付けられ、RAM44に出
力されて記憶される。これにより、前回注目チェーンで
あったチェーンと、新たな注目チェーンとが接続され
る。即ち、前回注目チェーンであったチェーンと、新た
な注目チェーンとは、同一の輪郭を表すものとして対応
付けられる。
満たすチェーンが、前フレームに存在する場合、ステッ
プS55に進み、そのチェーンが、新たに注目チェーン
とされ、ステップS53に戻る。従って、この場合、新
たな注目チェーンのチェーン番号、そのチェーン番号と
対応付けられている前フレームへの動きベクトル、およ
び後フレームへの動きベクトルが、RAM42から読み
出され、さらに、その新たな注目チェーンが存在するフ
レームのフレーム番号と対応付けられ、RAM44に出
力されて記憶される。これにより、前回注目チェーンで
あったチェーンと、新たな注目チェーンとが接続され
る。即ち、前回注目チェーンであったチェーンと、新た
な注目チェーンとは、同一の輪郭を表すものとして対応
付けられる。
【0106】なお、RAM42に記憶されているチェー
ン(高類似度チェーン)は、図21で説明したように、
注目チェーンに対する類似度が閾値T以上のものである
から、以上の処理によれば、あるフレームに存在するチ
ェーンAと、その前フレームに存在するチェーンBと
は、チェーンBに対するチェーンAの類似度SA、およ
びチェーンAに対するチェーンBの類似度SBがいずれ
も所定の閾値T以上であるときに接続されることにな
る。
ン(高類似度チェーン)は、図21で説明したように、
注目チェーンに対する類似度が閾値T以上のものである
から、以上の処理によれば、あるフレームに存在するチ
ェーンAと、その前フレームに存在するチェーンBと
は、チェーンBに対するチェーンAの類似度SA、およ
びチェーンAに対するチェーンBの類似度SBがいずれ
も所定の閾値T以上であるときに接続されることにな
る。
【0107】一方、ステップS54において、注目チェ
ーンとの接続条件を満たすチェーンが、前フレームに存
在しないと判定された場合、ステップS56に進み、ス
テップS52で未処理のチェーンが存在すると判定され
た直後に、注目チェーンとされたチェーンが、再び注目
チェーンとされ、ステップS57に進む。ステップS5
7では、後フレームに、注目チェーンとの所定の接続条
件を満足するチェーンが存在するか否かが判定される。
即ち、ステップS57では、例えば後フレームに、注目
チェーンに対する高類似度チェーンが存在し、その高類
似度チェーンが、まだ注目チェーンとされたことがな
く、かつ、その高類似度チェーンについての前フレーム
(後フレームに存在する高類似度チェーンから見た前フ
レーム(従って、注目フレーム))に存在する高類似度
チェーンが、注目チェーンであるかどうかが、RAM4
2を参照することによって判定される。
ーンとの接続条件を満たすチェーンが、前フレームに存
在しないと判定された場合、ステップS56に進み、ス
テップS52で未処理のチェーンが存在すると判定され
た直後に、注目チェーンとされたチェーンが、再び注目
チェーンとされ、ステップS57に進む。ステップS5
7では、後フレームに、注目チェーンとの所定の接続条
件を満足するチェーンが存在するか否かが判定される。
即ち、ステップS57では、例えば後フレームに、注目
チェーンに対する高類似度チェーンが存在し、その高類
似度チェーンが、まだ注目チェーンとされたことがな
く、かつ、その高類似度チェーンについての前フレーム
(後フレームに存在する高類似度チェーンから見た前フ
レーム(従って、注目フレーム))に存在する高類似度
チェーンが、注目チェーンであるかどうかが、RAM4
2を参照することによって判定される。
【0108】以上のような注目チェーンとの接続条件を
満たすチェーンが、後フレームに存在する場合、ステッ
プS58に進み、そのチェーンが、新たに注目チェーン
とされ、ステップS59に進む。ステップS59では、
新たな注目チェーンのチェーン番号、そのチェーン番号
と対応付けられている前フレームへの動きベクトル、お
よび後フレームへの動きベクトルが、RAM42から読
み出され、さらに、その新たな注目チェーンが存在する
フレームのフレーム番号と対応付けられ、RAM44に
出力されて記憶される。これにより、前回注目チェーン
であったチェーンと、新たな注目チェーンとが接続され
る。
満たすチェーンが、後フレームに存在する場合、ステッ
プS58に進み、そのチェーンが、新たに注目チェーン
とされ、ステップS59に進む。ステップS59では、
新たな注目チェーンのチェーン番号、そのチェーン番号
と対応付けられている前フレームへの動きベクトル、お
よび後フレームへの動きベクトルが、RAM42から読
み出され、さらに、その新たな注目チェーンが存在する
フレームのフレーム番号と対応付けられ、RAM44に
出力されて記憶される。これにより、前回注目チェーン
であったチェーンと、新たな注目チェーンとが接続され
る。
【0109】一方、ステップS57において、注目チェ
ーンとの接続条件を満たすチェーンが、後フレームに存
在しないと判定された場合、ステップS60に進み、R
AM44に記憶されたフレーム番号のうち、例えば最小
のもの(以下、適宜、最小フレーム番号という)、その
最小フレーム番号に対応付けられているチェーン番号
(以下、適宜、最小チェーン番号という)、および後フ
レームへの動きベクトルすべてが、セレクト多重化回路
16(図1)に出力される。
ーンとの接続条件を満たすチェーンが、後フレームに存
在しないと判定された場合、ステップS60に進み、R
AM44に記憶されたフレーム番号のうち、例えば最小
のもの(以下、適宜、最小フレーム番号という)、その
最小フレーム番号に対応付けられているチェーン番号
(以下、適宜、最小チェーン番号という)、および後フ
レームへの動きベクトルすべてが、セレクト多重化回路
16(図1)に出力される。
【0110】即ち、フレーム番号が最小のフレームに対
応付けられたチェーンが基本チェーンに決定されるとと
もに、後フレームへの動きベクトルすべてが多重化すべ
き動きベクトルに決定され、基本チェーンが存在するフ
レーム番号、そのチェーン番号、および後フレームへの
動きベクトルすべてが、セレクト多重化回路16に出力
される。
応付けられたチェーンが基本チェーンに決定されるとと
もに、後フレームへの動きベクトルすべてが多重化すべ
き動きベクトルに決定され、基本チェーンが存在するフ
レーム番号、そのチェーン番号、および後フレームへの
動きベクトルすべてが、セレクト多重化回路16に出力
される。
【0111】以上の処理により、RAM42nの記憶内
容が、例えば図25(A)に示すようなものであった場
合、RAM44には、図25(B)に示すような情報が
記憶され、さらに、チェーン接続回路43からは、図2
5(C)に示すような情報が出力される。即ち、例え
ば、いま、図25(A)に示した第6フレームに存在す
るチェーン#56(チェーン番号が56のチェーン)
が、ステップS52において注目チェーンとされたとす
ると、ステップS53において、そのフレーム番号6、
チェーン番号56、後フレームへの動きベクトル(−
3,−6)、および前フレームへの動きベクトル(0,
2)が、RAM44に記憶される(図25(B))。
容が、例えば図25(A)に示すようなものであった場
合、RAM44には、図25(B)に示すような情報が
記憶され、さらに、チェーン接続回路43からは、図2
5(C)に示すような情報が出力される。即ち、例え
ば、いま、図25(A)に示した第6フレームに存在す
るチェーン#56(チェーン番号が56のチェーン)
が、ステップS52において注目チェーンとされたとす
ると、ステップS53において、そのフレーム番号6、
チェーン番号56、後フレームへの動きベクトル(−
3,−6)、および前フレームへの動きベクトル(0,
2)が、RAM44に記憶される(図25(B))。
【0112】そして、チェーン#56についての「前フ
レームで類似度が最も高いチェーンの番号」の欄には、
チェーン番号273が記述されているから、第6フレー
ムの前フレームである第5フレームには、チェーン#5
6に対する高類似度チェーンであるチェーン#273が
存在する。さらに、このチェーン#273についての後
フレームで類似度が最も高いチェーンの番号」の欄に
は、チェーン番号#56が記述されており(図25
(A))、従って、このチェーン#273が注目チェー
ンとされたことがないとすれば、チェーン#273は、
ステップS54で判定される接続条件を満たすことにな
る。よって、この場合、このチェーン#273のフレー
ム番号5、チェーン番号273、後フレームへの動きベ
クトル(−1,3)、および前フレームの動きベクトル
(3,6)は、RAM44に記憶される(図25
(B))。
レームで類似度が最も高いチェーンの番号」の欄には、
チェーン番号273が記述されているから、第6フレー
ムの前フレームである第5フレームには、チェーン#5
6に対する高類似度チェーンであるチェーン#273が
存在する。さらに、このチェーン#273についての後
フレームで類似度が最も高いチェーンの番号」の欄に
は、チェーン番号#56が記述されており(図25
(A))、従って、このチェーン#273が注目チェー
ンとされたことがないとすれば、チェーン#273は、
ステップS54で判定される接続条件を満たすことにな
る。よって、この場合、このチェーン#273のフレー
ム番号5、チェーン番号273、後フレームへの動きベ
クトル(−1,3)、および前フレームの動きベクトル
(3,6)は、RAM44に記憶される(図25
(B))。
【0113】接続条件を満たすチェーン#273は、ス
テップS55において新たな注目チェーンとされるが、
このチェーン#273についての「前フレームで類似度
が最も高いチェーンの番号」の欄には、未対応コード
(−1)が記述されているから、前フレームには、チェ
ーン#273との接続条件を満たすチェーンは存在しな
い。
テップS55において新たな注目チェーンとされるが、
このチェーン#273についての「前フレームで類似度
が最も高いチェーンの番号」の欄には、未対応コード
(−1)が記述されているから、前フレームには、チェ
ーン#273との接続条件を満たすチェーンは存在しな
い。
【0114】このため、ステップS56で、チェーン#
56が再び注目チェーンとされる。そして、チェーン#
56についての「後フレームで類似度が最も高いチェー
ンの番号」の欄には、チェーン番号#24が記述されて
いるから、第6フレームの後フレームである第7フレー
ムには、チェーン#56に対する高類似度チェーンであ
るチェーン#24が存在する。さらに、このチェーン#
24についての「前フレームで類似度が最も高いチェー
ンの番号」の欄には、チェーン番号#56が記述されて
おり(図25(A))、従って、このチェーン#24が
注目チェーンとされたことがないとすれば、チェーン#
24は、ステップS57で判定される接続条件を満たす
ことになる。よって、この場合、このチェーン#24の
フレーム番号7、チェーン番号24、後フレームへの動
きベクトル(0,−2)、および前フレームの動きベク
トル(3,9)は、RAM44に記憶される(図25
(B))。
56が再び注目チェーンとされる。そして、チェーン#
56についての「後フレームで類似度が最も高いチェー
ンの番号」の欄には、チェーン番号#24が記述されて
いるから、第6フレームの後フレームである第7フレー
ムには、チェーン#56に対する高類似度チェーンであ
るチェーン#24が存在する。さらに、このチェーン#
24についての「前フレームで類似度が最も高いチェー
ンの番号」の欄には、チェーン番号#56が記述されて
おり(図25(A))、従って、このチェーン#24が
注目チェーンとされたことがないとすれば、チェーン#
24は、ステップS57で判定される接続条件を満たす
ことになる。よって、この場合、このチェーン#24の
フレーム番号7、チェーン番号24、後フレームへの動
きベクトル(0,−2)、および前フレームの動きベク
トル(3,9)は、RAM44に記憶される(図25
(B))。
【0115】接続条件を満たすチェーン#24は、ステ
ップS58において新たな注目チェーンとされるが、こ
のチェーン#24についての「後フレームで類似度が最
も高いチェーンの番号」の欄には、未対応コード(−
1)が記述されているから、後フレームには、チェーン
#24との接続条件を満たすチェーンは存在しない。
ップS58において新たな注目チェーンとされるが、こ
のチェーン#24についての「後フレームで類似度が最
も高いチェーンの番号」の欄には、未対応コード(−
1)が記述されているから、後フレームには、チェーン
#24との接続条件を満たすチェーンは存在しない。
【0116】従って、いままで、RAM44に記憶され
た情報のうち、最小フレーム番号、最小チェーン番号、
および後フレームへの動きベクトルすべてが、ステップ
S60において読み出されて出力される。
た情報のうち、最小フレーム番号、最小チェーン番号、
および後フレームへの動きベクトルすべてが、ステップ
S60において読み出されて出力される。
【0117】即ち、RAM44の記憶内容が、図25
(B)に示すようなものであった場合、図25(C)に
示すように、最小のフレーム番号である5、そのフレー
ム番号に対応付けられているチェーン番号である27
3、および後フレームへの動きベクトル(−1,−
3),(−3,−6),(0,2)が、類似チェーン検
出回路15(チェーン接続回路43)からセレクト多重
化回路16に出力される。
(B)に示すようなものであった場合、図25(C)に
示すように、最小のフレーム番号である5、そのフレー
ム番号に対応付けられているチェーン番号である27
3、および後フレームへの動きベクトル(−1,−
3),(−3,−6),(0,2)が、類似チェーン検
出回路15(チェーン接続回路43)からセレクト多重
化回路16に出力される。
【0118】そして、セレクト多重化回路16では、上
述したように、最小フレーム番号nのフレームに存在す
る最小チェーン番号のチェーンについてのチェーン符号
化データが、RAM14nから読み出され、そのチェー
ン符号化データと、類似チェーン検出回路15からの動
きベクトルすべてとが多重化されることにより、多重化
チェーン符号化データとされて出力される。
述したように、最小フレーム番号nのフレームに存在す
る最小チェーン番号のチェーンについてのチェーン符号
化データが、RAM14nから読み出され、そのチェー
ン符号化データと、類似チェーン検出回路15からの動
きベクトルすべてとが多重化されることにより、多重化
チェーン符号化データとされて出力される。
【0119】即ち、例えば、いま、図26に示すよう
に、第n乃至第Nフレームにそれぞれ存在するチェーン
CHn乃至CHNが接続されたとすると、セレクト多重化
回路16からは、チェーンCHnについてのチェーン符
号化データと、チェーンCHnからチェーンCHN-1まで
の後フレームへの動きベクトルすべてとを多重化したも
のが出力される。
に、第n乃至第Nフレームにそれぞれ存在するチェーン
CHn乃至CHNが接続されたとすると、セレクト多重化
回路16からは、チェーンCHnについてのチェーン符
号化データと、チェーンCHnからチェーンCHN-1まで
の後フレームへの動きベクトルすべてとを多重化したも
のが出力される。
【0120】従って、複数フレーム間にわたって接続さ
れたチェーン(時間方向に見た場合に、類似しているチ
ェーン)は、ある1つのチェーン(基本チェーン)につ
いてのチェーン符号化データと、そのチェーンを移動
(動き補償)して他のチェーンを復元するための動きベ
クトルとにされて出力されるので、即ち、複数フレーム
間にわたって類似するチェーンどうしを接続すること
で、そのようなチェーンを節点とする木構造を構成し、
そのうちの一つ節点となっているチェーンに関しては、
そのチェーンについてのチェーン符号化データを、その
他のチェーンに関しては、動きベクトルを出力するよう
にしたので、従来のように、各フレームに存在するチェ
ーンをそれぞれチェーン符号化データとして出力する場
合に比較して、時間方向の冗長度を低下させることがで
き、その結果、画像の圧縮効率を向上させることができ
る。
れたチェーン(時間方向に見た場合に、類似しているチ
ェーン)は、ある1つのチェーン(基本チェーン)につ
いてのチェーン符号化データと、そのチェーンを移動
(動き補償)して他のチェーンを復元するための動きベ
クトルとにされて出力されるので、即ち、複数フレーム
間にわたって類似するチェーンどうしを接続すること
で、そのようなチェーンを節点とする木構造を構成し、
そのうちの一つ節点となっているチェーンに関しては、
そのチェーンについてのチェーン符号化データを、その
他のチェーンに関しては、動きベクトルを出力するよう
にしたので、従来のように、各フレームに存在するチェ
ーンをそれぞれチェーン符号化データとして出力する場
合に比較して、時間方向の冗長度を低下させることがで
き、その結果、画像の圧縮効率を向上させることができ
る。
【0121】また、これにより、動画を、限られた伝送
帯域の伝送路で伝送したり、容量の少ない記録媒体に記
録したりすることが可能となる。
帯域の伝送路で伝送したり、容量の少ない記録媒体に記
録したりすることが可能となる。
【0122】なお、基本チェーンは、接続されたチェー
ンのうち、フレーム番号が最小のフレームに存在するチ
ェーンとする他、例えばフレーム番号が最大のフレーム
に存在するチェーンや、その他の任意のチェーンとする
ことが可能である。基本チェーンを、例えばフレーム番
号が最大のフレームに存在するチェーンとした場合、類
似チェーン検出回路15(チェーン接続回路43)から
出力させる動きベクトルは、前フレームへの動きベクト
ルすべてとすれば良い。
ンのうち、フレーム番号が最小のフレームに存在するチ
ェーンとする他、例えばフレーム番号が最大のフレーム
に存在するチェーンや、その他の任意のチェーンとする
ことが可能である。基本チェーンを、例えばフレーム番
号が最大のフレームに存在するチェーンとした場合、類
似チェーン検出回路15(チェーン接続回路43)から
出力させる動きベクトルは、前フレームへの動きベクト
ルすべてとすれば良い。
【0123】次に、図27は、図1の類似チェーン検出
回路15の他の構成例を示している。多チェーン類似度
検知回路61は、図17の類似度検知回路41と同様に
して、RAM141乃至14Nすべてにチェーン符号化デ
ータが記憶されると、RAM141乃至14Nそれぞれか
ら、各フレームのチェーン符号化データを読み出し、隣
接するフレームに存在するチェーンに関する情報を、R
AM62に供給して記憶させる。
回路15の他の構成例を示している。多チェーン類似度
検知回路61は、図17の類似度検知回路41と同様に
して、RAM141乃至14Nすべてにチェーン符号化デ
ータが記憶されると、RAM141乃至14Nそれぞれか
ら、各フレームのチェーン符号化データを読み出し、隣
接するフレームに存在するチェーンに関する情報を、R
AM62に供給して記憶させる。
【0124】但し、類似度検知回路41では、注目チェ
ーンの類似度を最も高くし、かつその類似度が所定の閾
値T以上となるチェーン(高類似度チェーン)が、隣接
フレーム(前フレームおよび後フレーム)に存在する場
合に、注目チェーンのチェーン番号に、後フレームへの
動きベクトル、前フレームへの動きベクトル、前フレー
ムに存在する高類似度チェーンのチェーン番号、および
後フレームに存在する高類似度チェーンのチェーン番号
が対応付けられ、RAM42に記憶されるようになされ
ていたが(図23)、多チェーン類似度検知回路61で
は、注目チェーンの類似度を0より大きくするチェーン
(注目チェーンが類似度を有するチェーン(以下、適
宜、有類似度チェーンという)が、隣接フレームに存在
すれば、注目チェーンのチェーン番号に、後フレームへ
の動きベクトル、前フレームへの動きベクトル、前フレ
ームに存在する有類似度チェーンすべてのチェーン番
号、および後フレームに存在する有類似度チェーンすべ
てのチェーン番号が対応付けられ、RAM62に記憶さ
れるようになされている。さらに、RAM62には、有
類似度チェーンのチェーン番号に、そのチェーンに対す
る注目チェーンの類似度が対応付けられて記憶されるよ
うにもなされている。
ーンの類似度を最も高くし、かつその類似度が所定の閾
値T以上となるチェーン(高類似度チェーン)が、隣接
フレーム(前フレームおよび後フレーム)に存在する場
合に、注目チェーンのチェーン番号に、後フレームへの
動きベクトル、前フレームへの動きベクトル、前フレー
ムに存在する高類似度チェーンのチェーン番号、および
後フレームに存在する高類似度チェーンのチェーン番号
が対応付けられ、RAM42に記憶されるようになされ
ていたが(図23)、多チェーン類似度検知回路61で
は、注目チェーンの類似度を0より大きくするチェーン
(注目チェーンが類似度を有するチェーン(以下、適
宜、有類似度チェーンという)が、隣接フレームに存在
すれば、注目チェーンのチェーン番号に、後フレームへ
の動きベクトル、前フレームへの動きベクトル、前フレ
ームに存在する有類似度チェーンすべてのチェーン番
号、および後フレームに存在する有類似度チェーンすべ
てのチェーン番号が対応付けられ、RAM62に記憶さ
れるようになされている。さらに、RAM62には、有
類似度チェーンのチェーン番号に、そのチェーンに対す
る注目チェーンの類似度が対応付けられて記憶されるよ
うにもなされている。
【0125】図28は、RAM62nの記憶内容を表し
ている。この図28の実施例のチェーン番号#0の行
は、第nフレームに存在するチェーン#0の、後フレー
ムへの動きベクトルまたは前フレームへの動きベクトル
が、それぞれ(0,−8)または(1,2)であり、前
フレームに有類似度チェーン#12,#8,#44が存
在するとともに、後フレームに有類似度チェーン#10
9,#69が存在することを表している。また、前フレ
ームに存在する有類似度チェーン#12,#8,#44
に対する注目チェーンの類似度は、それぞれ0.7,
0.23,0.06であり、後フレームに存在する有類
似度チェーン#109,#69に対する注目チェーンの
類似度は、それぞれ0.7,0.1であることを表して
いる。
ている。この図28の実施例のチェーン番号#0の行
は、第nフレームに存在するチェーン#0の、後フレー
ムへの動きベクトルまたは前フレームへの動きベクトル
が、それぞれ(0,−8)または(1,2)であり、前
フレームに有類似度チェーン#12,#8,#44が存
在するとともに、後フレームに有類似度チェーン#10
9,#69が存在することを表している。また、前フレ
ームに存在する有類似度チェーン#12,#8,#44
に対する注目チェーンの類似度は、それぞれ0.7,
0.23,0.06であり、後フレームに存在する有類
似度チェーン#109,#69に対する注目チェーンの
類似度は、それぞれ0.7,0.1であることを表して
いる。
【0126】なお、前フレームまたは後フレームに、有
類似度チェーンが存在しない場合には、前フレームのチ
ェーン番号または後フレームのチェーン番号の欄および
その類似度の欄には、その旨を表す、例えば−1が記述
される。
類似度チェーンが存在しない場合には、前フレームのチ
ェーン番号または後フレームのチェーン番号の欄および
その類似度の欄には、その旨を表す、例えば−1が記述
される。
【0127】チェーン番号#1の行は、第nフレームに
存在するチェーン#1の、後フレームへの動きベクトル
または前フレームへの動きベクトルが、それぞれ(7,
7)または(2,1)であり、前フレームに、類似度を
0.92とする有類似度チェーン#121が存在すると
ともに、後フレームに、類似度を0.97とする有類似
度チェーン#39が存在することを表している。また、
チェーン番号#N2の行は、第nフレームに存在するチ
ェーン#N2の、後フレームへの動きベクトルまたは前
フレームへの動きベクトルが、それぞれ(−5,−5)
または(0,−1)であり、前フレームに、類似度を
0.2とする有類似度チェーン#2が存在し、後フレー
ムには、有類似度チェーンが存在しないことを表してい
る。
存在するチェーン#1の、後フレームへの動きベクトル
または前フレームへの動きベクトルが、それぞれ(7,
7)または(2,1)であり、前フレームに、類似度を
0.92とする有類似度チェーン#121が存在すると
ともに、後フレームに、類似度を0.97とする有類似
度チェーン#39が存在することを表している。また、
チェーン番号#N2の行は、第nフレームに存在するチ
ェーン#N2の、後フレームへの動きベクトルまたは前
フレームへの動きベクトルが、それぞれ(−5,−5)
または(0,−1)であり、前フレームに、類似度を
0.2とする有類似度チェーン#2が存在し、後フレー
ムには、有類似度チェーンが存在しないことを表してい
る。
【0128】RAM621乃至62Nに、以上のような第
1乃至第Nフレームのチェーンに関する情報がそれぞれ
記憶されると、多チェーン接続回路63では、図29に
示すフローチャートにしたがった処理が行われる。即
ち、多チェーン接続回路63では、まず最初に、ステッ
プS61において、RAM(Connection RAM)64が初
期化され、ステップS62に進み、未処理のチェーン
が、RAM621乃至62Nに記憶されているか否かが判
定される。なお、この判定は、図24のステップS52
における場合と同様に、例えばチェーン番号順およびフ
レーム番号順に、未処理のチェーンが検索されることに
よって行われる。
1乃至第Nフレームのチェーンに関する情報がそれぞれ
記憶されると、多チェーン接続回路63では、図29に
示すフローチャートにしたがった処理が行われる。即
ち、多チェーン接続回路63では、まず最初に、ステッ
プS61において、RAM(Connection RAM)64が初
期化され、ステップS62に進み、未処理のチェーン
が、RAM621乃至62Nに記憶されているか否かが判
定される。なお、この判定は、図24のステップS52
における場合と同様に、例えばチェーン番号順およびフ
レーム番号順に、未処理のチェーンが検索されることに
よって行われる。
【0129】ステップS62において、未処理のチェー
ンが存在すると判定された場合、そのチェーンが注目チ
ェーンとされ、ステップS63に進み、注目チェーンの
チェーン番号、そのチェーン番号と対応付けられている
前フレームへの動きベクトル、および後フレームへの動
きベクトルが、RAM62から読み出される。さらに、
ステップS63では、これらが、注目チェーンが存在す
るフレームのフレーム番号と対応付けられ、RAM64
に出力されて記憶される。
ンが存在すると判定された場合、そのチェーンが注目チ
ェーンとされ、ステップS63に進み、注目チェーンの
チェーン番号、そのチェーン番号と対応付けられている
前フレームへの動きベクトル、および後フレームへの動
きベクトルが、RAM62から読み出される。さらに、
ステップS63では、これらが、注目チェーンが存在す
るフレームのフレーム番号と対応付けられ、RAM64
に出力されて記憶される。
【0130】その後、ステップS64に進み、前フレー
ムに存在するチェーンへの接続処理が行われる。即ち、
ステップS64では、前フレームに存在するチェーンで
あって、注目チェーンと接続すべきものが検出され、注
目チェーンと接続される。
ムに存在するチェーンへの接続処理が行われる。即ち、
ステップS64では、前フレームに存在するチェーンで
あって、注目チェーンと接続すべきものが検出され、注
目チェーンと接続される。
【0131】具体的には、図30に示すように、まず最
初に、ステップS71において、注目チェーンが類似度
を有する、前フレームに存在するチェーン(有類似度チ
ェーン)のうち、後フレーム(前フレームから見た後フ
レーム(従って、注目フレーム))のチェーンに対する
類似度が最も高いチェーンが注目チェーンとなっている
ものがあるかどうかが判定される。ステップS71にお
いて、前フレームの有類似度チェーンのうち、後フレー
ムのチェーンに対する類似度が最も高いチェーンが注目
チェーンとなっているものがないと判定された場合、ス
テップS72乃至S74をスキップして、ステップS7
5に進む。
初に、ステップS71において、注目チェーンが類似度
を有する、前フレームに存在するチェーン(有類似度チ
ェーン)のうち、後フレーム(前フレームから見た後フ
レーム(従って、注目フレーム))のチェーンに対する
類似度が最も高いチェーンが注目チェーンとなっている
ものがあるかどうかが判定される。ステップS71にお
いて、前フレームの有類似度チェーンのうち、後フレー
ムのチェーンに対する類似度が最も高いチェーンが注目
チェーンとなっているものがないと判定された場合、ス
テップS72乃至S74をスキップして、ステップS7
5に進む。
【0132】また、ステップS71において、前フレー
ムの有類似度チェーンのうち、後フレームのチェーンに
対する類似度が最も高いチェーンが注目チェーンとなっ
ているものがあると判定された場合、ステップS72に
進み、そのチェーン(有類似度チェーン)の、注目チェ
ーンに対する類似度が所定の閾値T以上となっているも
のが、注目チェーンと接続される可能性のあるチェーン
としての接続候補チェーンとされる。なお、注目チェー
ンに対する類似度が所定の閾値T以上となっているチェ
ーンが、前フレームに複数存在する場合は、そのすべて
が接続候補チェーンとされる。また、注目チェーンに対
する類似度が所定の閾値T以上となっているチェーン
が、前フレームに存在しない場合、図30には図示して
いないが、ステップS73およびS74をスキップし
て、ステップS75に進む。
ムの有類似度チェーンのうち、後フレームのチェーンに
対する類似度が最も高いチェーンが注目チェーンとなっ
ているものがあると判定された場合、ステップS72に
進み、そのチェーン(有類似度チェーン)の、注目チェ
ーンに対する類似度が所定の閾値T以上となっているも
のが、注目チェーンと接続される可能性のあるチェーン
としての接続候補チェーンとされる。なお、注目チェー
ンに対する類似度が所定の閾値T以上となっているチェ
ーンが、前フレームに複数存在する場合は、そのすべて
が接続候補チェーンとされる。また、注目チェーンに対
する類似度が所定の閾値T以上となっているチェーン
が、前フレームに存在しない場合、図30には図示して
いないが、ステップS73およびS74をスキップし
て、ステップS75に進む。
【0133】接続候補チェーンを得た後、ステップS7
3において、接続候補チェーンが、注目チェーンに対す
る接続条件を満足するかどうかが判定される。即ち、ス
テップS73では、例えば注目チェーンの接続候補チェ
ーンに対する類似度(接続候補チェーンが複数存在する
場合には、それらの接続候補チェーンに対する類似度の
合計)が所定の閾値T以上である場合、接続候補チェー
ンが、注目チェーンに対する接続条件を満足すると判定
される。
3において、接続候補チェーンが、注目チェーンに対す
る接続条件を満足するかどうかが判定される。即ち、ス
テップS73では、例えば注目チェーンの接続候補チェ
ーンに対する類似度(接続候補チェーンが複数存在する
場合には、それらの接続候補チェーンに対する類似度の
合計)が所定の閾値T以上である場合、接続候補チェー
ンが、注目チェーンに対する接続条件を満足すると判定
される。
【0134】ステップS73において、接続候補チェー
ンが、上述のような注目チェーンに対する接続条件を満
足しないと判定された場合、ステップS74をスキップ
して、ステップS75に進む。また、ステップS73に
おいて、接続候補チェーンが、上述のような注目チェー
ンに対する接続条件を満足すると判定された場合(以
下、適宜、接続条件を満足する接続候補チェーンを、接
続チェーンという)、ステップS74に進み、RAM6
2を参照しながら、接続チェーンが存在するフレーム番
号に、その接続チェーンのチェーン番号、前フレームへ
の動きベクトル、および後フレームへの動きベクトルが
対応付けられ、RAM64に出力されて記憶される。な
お、接続チェーンが複数ある場合には、すべての接続チ
ェーンに関する情報が、RAM64に記憶される。これ
により、注目チェーンと、接続チェーンとが接続され
る。即ち、注目チェーンと、接続チェーンとは、同一の
輪郭を表すものとして対応付けられる。
ンが、上述のような注目チェーンに対する接続条件を満
足しないと判定された場合、ステップS74をスキップ
して、ステップS75に進む。また、ステップS73に
おいて、接続候補チェーンが、上述のような注目チェー
ンに対する接続条件を満足すると判定された場合(以
下、適宜、接続条件を満足する接続候補チェーンを、接
続チェーンという)、ステップS74に進み、RAM6
2を参照しながら、接続チェーンが存在するフレーム番
号に、その接続チェーンのチェーン番号、前フレームへ
の動きベクトル、および後フレームへの動きベクトルが
対応付けられ、RAM64に出力されて記憶される。な
お、接続チェーンが複数ある場合には、すべての接続チ
ェーンに関する情報が、RAM64に記憶される。これ
により、注目チェーンと、接続チェーンとが接続され
る。即ち、注目チェーンと、接続チェーンとは、同一の
輪郭を表すものとして対応付けられる。
【0135】以上のステップS71乃至S74の処理に
よれば、例えば図31に示すように、前フレームに、注
目チェーンCを、いわば分割したような3つのチェーン
D1,D2,D3が存在する場合において、注目チェー
ンCの、チェーンD1,D2,D3それぞれに対する類
似度SC1,SC2,SC3の総和が閾値T以上であ
り、かつ、チェーンD1,D2,D3それぞれの、チェ
ーンCに対する類似度SD1,SD2,SD3がいずれ
も閾値T以上であるときには、注目チェーンCと、チェ
ーンD1,D2,D3それぞれとが接続されることにな
る。
よれば、例えば図31に示すように、前フレームに、注
目チェーンCを、いわば分割したような3つのチェーン
D1,D2,D3が存在する場合において、注目チェー
ンCの、チェーンD1,D2,D3それぞれに対する類
似度SC1,SC2,SC3の総和が閾値T以上であ
り、かつ、チェーンD1,D2,D3それぞれの、チェ
ーンCに対する類似度SD1,SD2,SD3がいずれ
も閾値T以上であるときには、注目チェーンCと、チェ
ーンD1,D2,D3それぞれとが接続されることにな
る。
【0136】図30に戻り、ステップS75では、注目
チェーンに対する類似度が閾値T以上のチェーンZが、
前フレームに存在するかどうかが判定される。ステップ
S75において、注目チェーンに対する類似度が閾値T
以上のチェーンZが、前フレームに存在しないと判定さ
れた場合、ステップS76乃至S79をスキップして、
ステップS80に進む。また、ステップS75におい
て、注目チェーンに対する類似度が閾値T以上のチェー
ンZが、前フレームに存在すると判定された場合、ステ
ップS76に進み、そのチェーンZに対する類似度を有
する、後フレーム(チェーンZから見た後フレーム(従
って、注目フレーム))に存在するチェーンのうち、前
フレームのチェーンに対する類似度が最も高いチェーン
がチェーンZとなっているものがあるかどうかが、RA
M62を参照して判定される。
チェーンに対する類似度が閾値T以上のチェーンZが、
前フレームに存在するかどうかが判定される。ステップ
S75において、注目チェーンに対する類似度が閾値T
以上のチェーンZが、前フレームに存在しないと判定さ
れた場合、ステップS76乃至S79をスキップして、
ステップS80に進む。また、ステップS75におい
て、注目チェーンに対する類似度が閾値T以上のチェー
ンZが、前フレームに存在すると判定された場合、ステ
ップS76に進み、そのチェーンZに対する類似度を有
する、後フレーム(チェーンZから見た後フレーム(従
って、注目フレーム))に存在するチェーンのうち、前
フレームのチェーンに対する類似度が最も高いチェーン
がチェーンZとなっているものがあるかどうかが、RA
M62を参照して判定される。
【0137】ステップS76において、チェーンZから
見て後フレームに存在するチェーンのうち、前フレーム
のチェーンに対する類似度が最も高いチェーンがチェー
ンZとなっているものがないと判定された場合、ステッ
プS77乃至S79をスキップして、ステップS80に
進む。
見て後フレームに存在するチェーンのうち、前フレーム
のチェーンに対する類似度が最も高いチェーンがチェー
ンZとなっているものがないと判定された場合、ステッ
プS77乃至S79をスキップして、ステップS80に
進む。
【0138】また、ステップS76において、チェーン
Zから見て後フレームに存在するチェーンのうち、前フ
レームのチェーンに対する類似度が最も高いチェーンが
チェーンZとなっているものがあると判定された場合、
ステップS77に進み、そのチェーンのうちの、チェー
ンZに対する類似度が所定の閾値T以上となっているも
のが、チェーンZと接続される可能性のあるチェーンと
しての接続候補チェーンとされる。なお、チェーンZに
対する類似度が所定の閾値T以上となっているチェーン
が、後フレームに複数存在する場合は、そのすべてが接
続候補チェーンとされる。また、チェーンZに対する類
似度が所定の閾値T以上となっているチェーンが、後フ
レームに存在しない場合、図30には図示していない
が、ステップS78およびS79をスキップして、ステ
ップS80に進む。
Zから見て後フレームに存在するチェーンのうち、前フ
レームのチェーンに対する類似度が最も高いチェーンが
チェーンZとなっているものがあると判定された場合、
ステップS77に進み、そのチェーンのうちの、チェー
ンZに対する類似度が所定の閾値T以上となっているも
のが、チェーンZと接続される可能性のあるチェーンと
しての接続候補チェーンとされる。なお、チェーンZに
対する類似度が所定の閾値T以上となっているチェーン
が、後フレームに複数存在する場合は、そのすべてが接
続候補チェーンとされる。また、チェーンZに対する類
似度が所定の閾値T以上となっているチェーンが、後フ
レームに存在しない場合、図30には図示していない
が、ステップS78およびS79をスキップして、ステ
ップS80に進む。
【0139】そして、ステップS78に進み、接続候補
チェーンが、チェーンZに対する接続条件を満足するか
どうかが判定される。即ち、ステップS78では、例え
ばチェーンZの接続候補チェーンに対する類似度(接続
候補チェーンが複数存在する場合には、それらの接続候
補チェーンに対する類似度の合計)が所定の閾値T以上
である場合、接続候補チェーンが、チェーンZに対する
接続条件を満足すると判定される。
チェーンが、チェーンZに対する接続条件を満足するか
どうかが判定される。即ち、ステップS78では、例え
ばチェーンZの接続候補チェーンに対する類似度(接続
候補チェーンが複数存在する場合には、それらの接続候
補チェーンに対する類似度の合計)が所定の閾値T以上
である場合、接続候補チェーンが、チェーンZに対する
接続条件を満足すると判定される。
【0140】ステップS78において、接続候補チェー
ンが、上述のようなチェーンZに対する接続条件を満足
しないと判定された場合、ステップS79をスキップし
て、ステップS80に進む。また、ステップS78にお
いて、接続候補チェーンが、上述のようなチェーンZに
対する接続条件を満足すると判定された場合(以下、適
宜、この接続条件を満足する接続候補チェーンも、接続
チェーンという)、ステップS79に進み、RAM62
を参照しながら、接続チェーンが存在するフレーム番号
に、その接続チェーンのチェーン番号、前フレームへの
動きベクトル、および後フレームへの動きベクトルが対
応付けられ、RAM64に出力されて記憶される。
ンが、上述のようなチェーンZに対する接続条件を満足
しないと判定された場合、ステップS79をスキップし
て、ステップS80に進む。また、ステップS78にお
いて、接続候補チェーンが、上述のようなチェーンZに
対する接続条件を満足すると判定された場合(以下、適
宜、この接続条件を満足する接続候補チェーンも、接続
チェーンという)、ステップS79に進み、RAM62
を参照しながら、接続チェーンが存在するフレーム番号
に、その接続チェーンのチェーン番号、前フレームへの
動きベクトル、および後フレームへの動きベクトルが対
応付けられ、RAM64に出力されて記憶される。
【0141】なお、接続チェーンが複数ある場合には、
すべての接続チェーンに関する情報が、RAM64に記
憶される。また、接続チェーンには、注目チェーンが含
まれるが、注目チェーンに関する情報ついては、図29
のステップS29で、既にRAM64に書き込まれてい
るので、ステップS79では、その書き込みは行われな
い。
すべての接続チェーンに関する情報が、RAM64に記
憶される。また、接続チェーンには、注目チェーンが含
まれるが、注目チェーンに関する情報ついては、図29
のステップS29で、既にRAM64に書き込まれてい
るので、ステップS79では、その書き込みは行われな
い。
【0142】さらに、ステップS79では、RAM62
を参照しながら、チェーンZが存在するフレーム番号
に、そのチェーンZのチェーン番号、前フレームへの動
きベクトル、および後フレームへの動きベクトルが対応
付けられ、RAM64に出力されて記憶される。
を参照しながら、チェーンZが存在するフレーム番号
に、そのチェーンZのチェーン番号、前フレームへの動
きベクトル、および後フレームへの動きベクトルが対応
付けられ、RAM64に出力されて記憶される。
【0143】これにより、チェーンZと、接続チェーン
とが接続される。即ち、チェーンZと、接続チェーンと
は、同一の輪郭を表すものとして対応付けられる。
とが接続される。即ち、チェーンZと、接続チェーンと
は、同一の輪郭を表すものとして対応付けられる。
【0144】以上のステップS75乃至S79の処理に
よれば、例えば図32に示すように、注目チェーンD1
が、前フレームに存在するチェーンZを分割したような
複数のチェーンD1,D2,D3のうちの1つである場
合において、チェーンZの、チェーンD1,D2,D3
それぞれに対する類似度SZ1,SZ2,SZ3の総和
が閾値T以上であり、かつ、注目チェーン(図32の実
施例では、チェーンD1)を含むチェーンD1,D2,
D3それぞれの、チェーンZに対する類似度SD1,S
D2,SD3がいずれも閾値T以上であるときには、チ
ェーンZと、注目チェーンを含むチェーンD1,D2,
D3それぞれとが接続されることになる。
よれば、例えば図32に示すように、注目チェーンD1
が、前フレームに存在するチェーンZを分割したような
複数のチェーンD1,D2,D3のうちの1つである場
合において、チェーンZの、チェーンD1,D2,D3
それぞれに対する類似度SZ1,SZ2,SZ3の総和
が閾値T以上であり、かつ、注目チェーン(図32の実
施例では、チェーンD1)を含むチェーンD1,D2,
D3それぞれの、チェーンZに対する類似度SD1,S
D2,SD3がいずれも閾値T以上であるときには、チ
ェーンZと、注目チェーンを含むチェーンD1,D2,
D3それぞれとが接続されることになる。
【0145】ステップS79の処理後は、ステップS8
0に進み、RAM64に記憶されたチェーン(注目フレ
ームに存在するチェーンを除く)のうち、後述するステ
ップS81で、まだ、注目チェーンとされていないもの
が存在するかどうかが判定される。ステップS80にお
いて、RAM64に記憶されたチェーンのうち、まだ、
注目チェーンとされていないものが存在すると判定され
た場合、ステップS81に進み、まだ、注目チェーンと
されていないものが新たな注目チェーンとされ、ステッ
プS71に戻る。従って、この場合、新たな注目チェー
ンについて、ステップS71以降の処理が繰り返され、
これにより、上述したような木構造が、図29のステッ
プS62で注目チェーンとされたチェーンのフレームよ
り前(時間的に前)のフレームに存在するチェーンを対
象として構成されていく。
0に進み、RAM64に記憶されたチェーン(注目フレ
ームに存在するチェーンを除く)のうち、後述するステ
ップS81で、まだ、注目チェーンとされていないもの
が存在するかどうかが判定される。ステップS80にお
いて、RAM64に記憶されたチェーンのうち、まだ、
注目チェーンとされていないものが存在すると判定され
た場合、ステップS81に進み、まだ、注目チェーンと
されていないものが新たな注目チェーンとされ、ステッ
プS71に戻る。従って、この場合、新たな注目チェー
ンについて、ステップS71以降の処理が繰り返され、
これにより、上述したような木構造が、図29のステッ
プS62で注目チェーンとされたチェーンのフレームよ
り前(時間的に前)のフレームに存在するチェーンを対
象として構成されていく。
【0146】また、ステップS80において、RAM6
4に記憶されたチェーンのうち、まだ、注目チェーンと
されていないものが存在しないと判定された場合、即
ち、RAM64に記憶されたチェーンがすべて注目チェ
ーンとされた場合、ステップS82に進み、この前フレ
ームに存在するチェーンへの接続処理が開始されたとき
に、注目チェーンとされていたチェーンが、再度、注目
チェーンとされる。そして、前フレームに存在するチェ
ーンへの接続処理を終了し、図29のステップS65に
進む。
4に記憶されたチェーンのうち、まだ、注目チェーンと
されていないものが存在しないと判定された場合、即
ち、RAM64に記憶されたチェーンがすべて注目チェ
ーンとされた場合、ステップS82に進み、この前フレ
ームに存在するチェーンへの接続処理が開始されたとき
に、注目チェーンとされていたチェーンが、再度、注目
チェーンとされる。そして、前フレームに存在するチェ
ーンへの接続処理を終了し、図29のステップS65に
進む。
【0147】ステップS65では、後フレームに存在す
るチェーンへの接続処理が行われる。即ち、ステップS
65では、後フレームに存在するチェーンであって、注
目チェーンと接続すべきものが検出され、注目チェーン
と接続される。
るチェーンへの接続処理が行われる。即ち、ステップS
65では、後フレームに存在するチェーンであって、注
目チェーンと接続すべきものが検出され、注目チェーン
と接続される。
【0148】ここで、図33のフローチャートは、後フ
レームに存在するチェーンへの接続処理の詳細を示して
いる。同図に示すように、後フレームに存在するチェー
ンへの接続処理では、ステップS91乃至S102にお
いて、図30のステップS71乃至S82における場合
とそれぞれ同様の処理が行われる。但し、図30のステ
ップS71乃至S82では、前フレームに存在するチェ
ーンを対象として、注目チェーンとの接続が行われる
が、図33では、後フレームに存在するチェーンを対象
として、注目チェーンとの接続が行われるようになされ
ている。
レームに存在するチェーンへの接続処理の詳細を示して
いる。同図に示すように、後フレームに存在するチェー
ンへの接続処理では、ステップS91乃至S102にお
いて、図30のステップS71乃至S82における場合
とそれぞれ同様の処理が行われる。但し、図30のステ
ップS71乃至S82では、前フレームに存在するチェ
ーンを対象として、注目チェーンとの接続が行われる
が、図33では、後フレームに存在するチェーンを対象
として、注目チェーンとの接続が行われるようになされ
ている。
【0149】従って、ステップS91乃至S94の処理
によれば、例えば図34に示すように、後フレームに、
注目チェーンCを、いわば分割したような3つのチェー
ンD1,D2,D3が存在する場合において、注目チェ
ーンCの、チェーンD1,D2,D3それぞれに対する
類似度SC1,SC2,SC3の総和が閾値T以上であ
り、かつ、チェーンD1,D2,D3それぞれの、チェ
ーンCに対する類似度SD1,SD2,SD3がいずれ
も閾値T以上であるときには、注目チェーンCと、チェ
ーンD1,D2,D3それぞれとが接続される。
によれば、例えば図34に示すように、後フレームに、
注目チェーンCを、いわば分割したような3つのチェー
ンD1,D2,D3が存在する場合において、注目チェ
ーンCの、チェーンD1,D2,D3それぞれに対する
類似度SC1,SC2,SC3の総和が閾値T以上であ
り、かつ、チェーンD1,D2,D3それぞれの、チェ
ーンCに対する類似度SD1,SD2,SD3がいずれ
も閾値T以上であるときには、注目チェーンCと、チェ
ーンD1,D2,D3それぞれとが接続される。
【0150】また、ステップS95乃至S99の処理に
よれば、例えば図35に示すように、注目チェーンD1
が、後フレームに存在するチェーンZを分割したような
複数のチェーンD1,D2,D3のうちの1つである場
合において、チェーンZの、チェーンD1,D2,D3
それぞれに対する類似度SZ1,SZ2,SZ3の総和
が閾値T以上であり、かつ、注目チェーン(図35の実
施例では、チェーンD1)を含むチェーンD1,D2,
D3それぞれの、チェーンZに対する類似度SD1,S
D2,SD3がいずれも閾値T以上であるときには、チ
ェーンZと、注目チェーンを含むチェーンD1,D2,
D3それぞれとが接続される。
よれば、例えば図35に示すように、注目チェーンD1
が、後フレームに存在するチェーンZを分割したような
複数のチェーンD1,D2,D3のうちの1つである場
合において、チェーンZの、チェーンD1,D2,D3
それぞれに対する類似度SZ1,SZ2,SZ3の総和
が閾値T以上であり、かつ、注目チェーン(図35の実
施例では、チェーンD1)を含むチェーンD1,D2,
D3それぞれの、チェーンZに対する類似度SD1,S
D2,SD3がいずれも閾値T以上であるときには、チ
ェーンZと、注目チェーンを含むチェーンD1,D2,
D3それぞれとが接続される。
【0151】これにより、類似するチェーンを節点とす
る木構造が、図29のステップS62で注目チェーンと
されたチェーンのフレームより後(時間的に後)のフレ
ームに存在するチェーンを対象として構成される。
る木構造が、図29のステップS62で注目チェーンと
されたチェーンのフレームより後(時間的に後)のフレ
ームに存在するチェーンを対象として構成される。
【0152】図29に戻り、ステップS65における後
フレームに存在するチェーンへの接続処理が終了する
と、ステップS66に進み、RAM64に記憶されたチ
ェーンのうち、注目チェーンの存在するフレーム、即
ち、注目フレームに存在するチェーン(但し、注目チェ
ーンを除く)であって、まだ、注目チェーンとされてい
ないものがあるかどうかが判定される。ステップS66
において、RAM64に記憶されたチェーンのうち、注
目フレームに存在するチェーンであって、注目チェーン
とされていないものがないと判定された場合、ステップ
S67をスキップして、ステップS68に進む。また、
ステップS66において、RAM64に記憶されたチェ
ーンのうち、注目フレームに存在するチェーンであっ
て、まだ、注目チェーンとされていないものがあると判
定された場合、ステップS67に進み、そのチェーンを
注目チェーンとして、図33の後フレームに存在するチ
ェーンへの接続処理が行われる。
フレームに存在するチェーンへの接続処理が終了する
と、ステップS66に進み、RAM64に記憶されたチ
ェーンのうち、注目チェーンの存在するフレーム、即
ち、注目フレームに存在するチェーン(但し、注目チェ
ーンを除く)であって、まだ、注目チェーンとされてい
ないものがあるかどうかが判定される。ステップS66
において、RAM64に記憶されたチェーンのうち、注
目フレームに存在するチェーンであって、注目チェーン
とされていないものがないと判定された場合、ステップ
S67をスキップして、ステップS68に進む。また、
ステップS66において、RAM64に記憶されたチェ
ーンのうち、注目フレームに存在するチェーンであっ
て、まだ、注目チェーンとされていないものがあると判
定された場合、ステップS67に進み、そのチェーンを
注目チェーンとして、図33の後フレームに存在するチ
ェーンへの接続処理が行われる。
【0153】なお、RAM64に記憶されたチェーンの
うち、注目フレームに存在するチェーンであって、ま
だ、注目チェーンとされていないものが、複数存在する
場合、ステップS67では、その複数のチェーンを、注
目チェーンに順次変えて、後フレームに存在するチェー
ンへの接続処理が行われる。
うち、注目フレームに存在するチェーンであって、ま
だ、注目チェーンとされていないものが、複数存在する
場合、ステップS67では、その複数のチェーンを、注
目チェーンに順次変えて、後フレームに存在するチェー
ンへの接続処理が行われる。
【0154】その後、ステップS68に進み、ステップ
S66における場合と同様に、RAM64に記憶された
チェーンのうち、注目チェーンの存在するフレーム、即
ち、注目フレームに存在するチェーン(但し、注目チェ
ーンを除く)であって、まだ、注目チェーンとされてい
ないものがあるかどうかが判定される。
S66における場合と同様に、RAM64に記憶された
チェーンのうち、注目チェーンの存在するフレーム、即
ち、注目フレームに存在するチェーン(但し、注目チェ
ーンを除く)であって、まだ、注目チェーンとされてい
ないものがあるかどうかが判定される。
【0155】ステップS68において、RAM64に記
憶されたチェーンのうち、注目フレームに存在するチェ
ーンであって、注目チェーンとされていないものがない
と判定された場合、ステップS69をスキップして、ス
テップS70に進む。また、ステップS68において、
RAM64に記憶されたチェーンのうち、注目フレーム
に存在するチェーンであって、まだ、注目チェーンとさ
れていないものがあると判定された場合、ステップS6
9に進み、そのチェーンを注目チェーンとして、図30
の前フレームに存在するチェーンへの接続処理を行うこ
とで、RAM64に記憶されるチェーンが存在するかど
うかが判定される。
憶されたチェーンのうち、注目フレームに存在するチェ
ーンであって、注目チェーンとされていないものがない
と判定された場合、ステップS69をスキップして、ス
テップS70に進む。また、ステップS68において、
RAM64に記憶されたチェーンのうち、注目フレーム
に存在するチェーンであって、まだ、注目チェーンとさ
れていないものがあると判定された場合、ステップS6
9に進み、そのチェーンを注目チェーンとして、図30
の前フレームに存在するチェーンへの接続処理を行うこ
とで、RAM64に記憶されるチェーンが存在するかど
うかが判定される。
【0156】ステップS69において、RAM64に記
憶されたチェーンのうち、注目フレームに存在するチェ
ーンであって、まだ、注目チェーンとされていないもの
を注目チェーンとして、前フレームに存在するチェーン
への接続処理を行うことで、RAM64に記憶されるチ
ェーンが存在すると判定された場合、そのチェーン(R
AM64に記憶されたチェーンのうち、注目フレームに
存在するチェーンであって、まだ、注目チェーンとされ
ていないもの)が注目チェーンとされ、ステップS64
に戻る。なお、そのようなチェーンが複数ある場合に
は、そのうちのいずれかが注目チェーンとされる。
憶されたチェーンのうち、注目フレームに存在するチェ
ーンであって、まだ、注目チェーンとされていないもの
を注目チェーンとして、前フレームに存在するチェーン
への接続処理を行うことで、RAM64に記憶されるチ
ェーンが存在すると判定された場合、そのチェーン(R
AM64に記憶されたチェーンのうち、注目フレームに
存在するチェーンであって、まだ、注目チェーンとされ
ていないもの)が注目チェーンとされ、ステップS64
に戻る。なお、そのようなチェーンが複数ある場合に
は、そのうちのいずれかが注目チェーンとされる。
【0157】一方、ステップS69において、RAM6
4に記憶されたチェーンのうち、注目フレームに存在す
るチェーンであって、まだ、注目チェーンとされていな
いものを注目チェーンとして、前フレームに存在するチ
ェーンへの接続処理を行うことで、RAM64に記憶さ
れるチェーンが存在しないと判定された場合、ステップ
S70に進み、RAM64に記憶された情報が、セレク
ト多重化回路16(図1)に出力される。
4に記憶されたチェーンのうち、注目フレームに存在す
るチェーンであって、まだ、注目チェーンとされていな
いものを注目チェーンとして、前フレームに存在するチ
ェーンへの接続処理を行うことで、RAM64に記憶さ
れるチェーンが存在しないと判定された場合、ステップ
S70に進み、RAM64に記憶された情報が、セレク
ト多重化回路16(図1)に出力される。
【0158】即ち、ステップS70では、例えば、RA
M64に記憶された情報のうち、チェーンの数の最も少
ないフレーム(以下、適宜、最少フレームという)に存
在するチェーンを基本チェーンとすることが決定され、
最少フレームのフレーム番号、そのフレーム番号と対応
付けられているチェーン番号、最少フレームから最も小
さいフレーム番号のフレームまでのフレーム数、そのフ
レーム間の前フレームへの動きベクトルすべて、最少フ
レームから最も大きいフレーム番号のフレームまでのフ
レーム数、そのフレーム間の後フレームへの動きベクト
ルが、RAM64から読み出されて(但し、上述のフレ
ーム数は、動きベクトルの数に等しいので、その動きベ
クトルの数をカウントすることで認識される)、セレク
ト多重化回路16(図1)に出力される。
M64に記憶された情報のうち、チェーンの数の最も少
ないフレーム(以下、適宜、最少フレームという)に存
在するチェーンを基本チェーンとすることが決定され、
最少フレームのフレーム番号、そのフレーム番号と対応
付けられているチェーン番号、最少フレームから最も小
さいフレーム番号のフレームまでのフレーム数、そのフ
レーム間の前フレームへの動きベクトルすべて、最少フ
レームから最も大きいフレーム番号のフレームまでのフ
レーム数、そのフレーム間の後フレームへの動きベクト
ルが、RAM64から読み出されて(但し、上述のフレ
ーム数は、動きベクトルの数に等しいので、その動きベ
クトルの数をカウントすることで認識される)、セレク
ト多重化回路16(図1)に出力される。
【0159】なお、最少フレームから最も小さいフレー
ム番号のフレームまでのフレーム数、そのフレーム間の
前フレームへの動きベクトルすべて、最少フレームから
最も大きいフレーム番号のフレームまでのフレーム数、
そのフレーム間の後フレームへの動きベクトルは、多重
化されて出力される。
ム番号のフレームまでのフレーム数、そのフレーム間の
前フレームへの動きベクトルすべて、最少フレームから
最も大きいフレーム番号のフレームまでのフレーム数、
そのフレーム間の後フレームへの動きベクトルは、多重
化されて出力される。
【0160】以上の処理により、RAM62nの記憶内
容が、例えば図36に示すようなものであった場合、R
AM64には、図37(A)に示すような情報が記憶さ
れ、さらに、多チェーン接続回路63からは、図37
(B)に示すような情報が出力される。即ち、例えば、
いま、図37に示した第8フレームに存在するチェーン
#56が、ステップS62において注目チェーンとされ
たとすると、ステップS63において、そのフレーム番
号8、チェーン番号56、後フレームへの動きベクトル
(5,3)、および前フレームへの動きベクトル(−
2,0)が、RAM44に記憶される(図37
(A))。
容が、例えば図36に示すようなものであった場合、R
AM64には、図37(A)に示すような情報が記憶さ
れ、さらに、多チェーン接続回路63からは、図37
(B)に示すような情報が出力される。即ち、例えば、
いま、図37に示した第8フレームに存在するチェーン
#56が、ステップS62において注目チェーンとされ
たとすると、ステップS63において、そのフレーム番
号8、チェーン番号56、後フレームへの動きベクトル
(5,3)、および前フレームへの動きベクトル(−
2,0)が、RAM44に記憶される(図37
(A))。
【0161】そして、チェーン#56が類似度を有する
前フレーム(第7フレーム)のチェーン#36および#
151については、いずれも、後フレームのチェーンに
対する類似度が最も高いチェーンが、注目チェーンであ
るチェーン#56になっている(図36)。いま、閾値
Tを、例えば0.8とすると、チェーン#36または#
151の、チェーン#56に対する類似度は、それぞれ
0.97または0.91であり、また、チェーン#56
の、チェーン#36または#151に対する類似度は、
それぞれ0.96または0.91であるから、チェーン
#36および#151の、チェーン#56に対する類似
度は、いずれも閾値T以上であり、さらに、チェーン#
56の、チェーン#36または#151それぞれに対す
る類似度の合計も所定の閾値T以上である。
前フレーム(第7フレーム)のチェーン#36および#
151については、いずれも、後フレームのチェーンに
対する類似度が最も高いチェーンが、注目チェーンであ
るチェーン#56になっている(図36)。いま、閾値
Tを、例えば0.8とすると、チェーン#36または#
151の、チェーン#56に対する類似度は、それぞれ
0.97または0.91であり、また、チェーン#56
の、チェーン#36または#151に対する類似度は、
それぞれ0.96または0.91であるから、チェーン
#36および#151の、チェーン#56に対する類似
度は、いずれも閾値T以上であり、さらに、チェーン#
56の、チェーン#36または#151それぞれに対す
る類似度の合計も所定の閾値T以上である。
【0162】従って、第7フレームのチェーン#36,
#151のフレーム番号7、チェーン番号36,15
1、後フレームへの動きベクトル(0,−2)、および
前フレームの動きベクトル(3,9),(3,1)は、
ステップS79においてRAM64に記憶される(図3
7(A))。
#151のフレーム番号7、チェーン番号36,15
1、後フレームへの動きベクトル(0,−2)、および
前フレームの動きベクトル(3,9),(3,1)は、
ステップS79においてRAM64に記憶される(図3
7(A))。
【0163】RAM64に記憶されたチェーン#36お
よび#151は、ステップS81において新たな注目チ
ェーンとされるが、このチェーン#36または#151
が類似度を有する前フレーム(第6フレーム)のチェー
ンは存在しないから(図36)、ステップ82で、チェ
ーン#56が再び注目チェーンとされる。
よび#151は、ステップS81において新たな注目チ
ェーンとされるが、このチェーン#36または#151
が類似度を有する前フレーム(第6フレーム)のチェー
ンは存在しないから(図36)、ステップ82で、チェ
ーン#56が再び注目チェーンとされる。
【0164】そして、チェーン#56が類似度を有する
後フレーム(第9フレーム)のチェーン#24および#
25については、いずれも、前フレームのチェーンに対
する類似度が最も高いチェーンが、注目チェーンである
チェーン#56になっている(図36)。さらに、この
場合、チェーン#24または#25の、チェーン#56
に対する類似度は、それぞれ0.95または0.90で
あり、また、チェーン#56の、チェーン#24または
#25に対する類似度は、それぞれ0.99または0.
92であるから、チェーン#24および#25の、チェ
ーン#56に対する類似度は、いずれも閾値T以上であ
り、さらに、チェーン#56の、チェーン#24または
#25それぞれに対する類似度の合計も所定の閾値T以
上である。
後フレーム(第9フレーム)のチェーン#24および#
25については、いずれも、前フレームのチェーンに対
する類似度が最も高いチェーンが、注目チェーンである
チェーン#56になっている(図36)。さらに、この
場合、チェーン#24または#25の、チェーン#56
に対する類似度は、それぞれ0.95または0.90で
あり、また、チェーン#56の、チェーン#24または
#25に対する類似度は、それぞれ0.99または0.
92であるから、チェーン#24および#25の、チェ
ーン#56に対する類似度は、いずれも閾値T以上であ
り、さらに、チェーン#56の、チェーン#24または
#25それぞれに対する類似度の合計も所定の閾値T以
上である。
【0165】従って、第9フレームのチェーン#24,
#25のフレーム番号9、チェーン番号24,25、後
フレームへの動きベクトル(1,−1)、および前フレ
ームの動きベクトル(4,0),(4,2)は、ステッ
プS99においてRAM64に記憶される(図37
(A))。
#25のフレーム番号9、チェーン番号24,25、後
フレームへの動きベクトル(1,−1)、および前フレ
ームの動きベクトル(4,0),(4,2)は、ステッ
プS99においてRAM64に記憶される(図37
(A))。
【0166】RAM64に記憶されたチェーン#24お
よび#25は、ステップS101において新たな注目チ
ェーンとされるが、このチェーン#24または#25が
類似度を有する後フレーム(第10フレーム)のチェー
ンは存在しないから(図36)、ステップS102で、
チェーン#56が再び注目チェーンとされる。
よび#25は、ステップS101において新たな注目チ
ェーンとされるが、このチェーン#24または#25が
類似度を有する後フレーム(第10フレーム)のチェー
ンは存在しないから(図36)、ステップS102で、
チェーン#56が再び注目チェーンとされる。
【0167】そして、この段階で、RAM64に記憶さ
れたチェーンのうち、注目フレームである第8フレーム
には、注目チェーンとされていないチェーンが存在しな
いから、いままで、RAM64に記憶された情報のう
ち、最少フレームに存在するチェーンを基本チェーンと
して、その基本チェーンを、いわば中心とする情報が、
ステップS70において読み出されて出力される。即
ち、最少フレームのフレーム番号、基本チェーンのチェ
ーン番号、最少フレームから最も小さいフレーム番号の
フレームまでのフレーム数、そのフレーム間の前フレー
ムへの動きベクトルすべて、最少フレームから最も大き
いフレーム番号のフレームまでのフレーム数、そのフレ
ーム間の後フレームへの動きベクトルすべてが、ステッ
プS70において読み出されて出力される。
れたチェーンのうち、注目フレームである第8フレーム
には、注目チェーンとされていないチェーンが存在しな
いから、いままで、RAM64に記憶された情報のう
ち、最少フレームに存在するチェーンを基本チェーンと
して、その基本チェーンを、いわば中心とする情報が、
ステップS70において読み出されて出力される。即
ち、最少フレームのフレーム番号、基本チェーンのチェ
ーン番号、最少フレームから最も小さいフレーム番号の
フレームまでのフレーム数、そのフレーム間の前フレー
ムへの動きベクトルすべて、最少フレームから最も大き
いフレーム番号のフレームまでのフレーム数、そのフレ
ーム間の後フレームへの動きベクトルすべてが、ステッ
プS70において読み出されて出力される。
【0168】具体的には、例えばRAM64の記憶内容
が、図37(A)に示すようなものであった場合、チェ
ーンの数の最も少ないフレームは、第8フレームである
から、これが最少フレームとなり、従って、図37
(B)に示すように、最少フレームのフレーム番号であ
る8、そのフレーム番号に対応付けられているチェーン
番号である56、最少フレームから最も小さいフレーム
番号7のフレームまでのフレーム数である1、そのフレ
ーム間の前フレームへの動きベクトルである(−2,
0)、最少フレームから最も大きいフレーム番号9のフ
レームまでのフレーム数である1、そのフレーム間の後
フレームへの動きベクトルである(5,3)が、類似チ
ェーン検出回路15(多チェーン接続回路63)からセ
レクト多重化回路16に出力される。
が、図37(A)に示すようなものであった場合、チェ
ーンの数の最も少ないフレームは、第8フレームである
から、これが最少フレームとなり、従って、図37
(B)に示すように、最少フレームのフレーム番号であ
る8、そのフレーム番号に対応付けられているチェーン
番号である56、最少フレームから最も小さいフレーム
番号7のフレームまでのフレーム数である1、そのフレ
ーム間の前フレームへの動きベクトルである(−2,
0)、最少フレームから最も大きいフレーム番号9のフ
レームまでのフレーム数である1、そのフレーム間の後
フレームへの動きベクトルである(5,3)が、類似チ
ェーン検出回路15(多チェーン接続回路63)からセ
レクト多重化回路16に出力される。
【0169】そして、セレクト多重化回路16では、上
述したように、類似チェーン検出回路15から受信した
フレーム番号nのフレームに存在するチェーンについて
のチェーン符号化データが、チェーン番号を参照するこ
とによりRAM14nから読み出され、そのチェーン符
号化データと、類似チェーン検出回路15からのフレー
ム数および動きベクトルすべてとが多重化されることに
より、多重化チェーン符号化データとされて出力され
る。
述したように、類似チェーン検出回路15から受信した
フレーム番号nのフレームに存在するチェーンについて
のチェーン符号化データが、チェーン番号を参照するこ
とによりRAM14nから読み出され、そのチェーン符
号化データと、類似チェーン検出回路15からのフレー
ム数および動きベクトルすべてとが多重化されることに
より、多重化チェーン符号化データとされて出力され
る。
【0170】即ち、例えば、いま、図38に示すよう
に、第n−3フレームに存在する1つのチェーン、第n
−2フレームに存在する2つのチェーン、第n−1に存
在する3つのチェーン、第nフレームに存在する1つの
チェーン、第n+1フレームに存在する1つのチェー
ン、第n+2フレームに存在する2つのチェーンが、第
nフレームに存在するチェーンを基本チェーンとして接
続されたとすると、セレクト多重化回路16からは、第
nフレームの基本チェーンについてのチェーン符号化デ
ータ、第nフレームから第n−3フレームまでのフレー
ム数とその間の前フレームへの動きベクトル、および第
nフレームから第n+2フレームまでのフレーム数とそ
の間の後フレームへの動きベクトルを多重化したものが
出力される。
に、第n−3フレームに存在する1つのチェーン、第n
−2フレームに存在する2つのチェーン、第n−1に存
在する3つのチェーン、第nフレームに存在する1つの
チェーン、第n+1フレームに存在する1つのチェー
ン、第n+2フレームに存在する2つのチェーンが、第
nフレームに存在するチェーンを基本チェーンとして接
続されたとすると、セレクト多重化回路16からは、第
nフレームの基本チェーンについてのチェーン符号化デ
ータ、第nフレームから第n−3フレームまでのフレー
ム数とその間の前フレームへの動きベクトル、および第
nフレームから第n+2フレームまでのフレーム数とそ
の間の後フレームへの動きベクトルを多重化したものが
出力される。
【0171】従って、図27の類似チェーン検出回路1
5を用いた場合も、図17の類似チェーン検出回路15
を用いた場合と同様に、複数フレーム間にわたって接続
されたチェーン(時間方向に見た場合に、類似している
チェーン)は、あるチェーン(基本チェーン)について
のチェーン符号化データと、そのチェーンを移動(動き
補償)して他のチェーンを復元するための動きベクトル
とにされて出力されるので、時間方向の冗長度を低下さ
せることができ、その結果、画像の圧縮効率を向上させ
ることができる。
5を用いた場合も、図17の類似チェーン検出回路15
を用いた場合と同様に、複数フレーム間にわたって接続
されたチェーン(時間方向に見た場合に、類似している
チェーン)は、あるチェーン(基本チェーン)について
のチェーン符号化データと、そのチェーンを移動(動き
補償)して他のチェーンを復元するための動きベクトル
とにされて出力されるので、時間方向の冗長度を低下さ
せることができ、その結果、画像の圧縮効率を向上させ
ることができる。
【0172】さらに、図27の類似チェーン検出回路1
5によれば、図31、図32、図34、および図35に
示したように、あるフレームでは、1つのチェーンとな
っているが、他のフレームにおいて、何らかの原因で、
複数に分割されているチェーンとが接続されるので、図
17における場合に比較して、さらなる圧縮率の向上を
図ることが可能となる。
5によれば、図31、図32、図34、および図35に
示したように、あるフレームでは、1つのチェーンとな
っているが、他のフレームにおいて、何らかの原因で、
複数に分割されているチェーンとが接続されるので、図
17における場合に比較して、さらなる圧縮率の向上を
図ることが可能となる。
【0173】なお、上述の場合においては、RAM64
に記憶されたチェーンの数の最も少ないフレームに存在
するチェーンを、基本チェーンとするようにしたが、そ
の他のフレームのチェーンを基本チェーンとすることも
可能である。但し、基本チェーンについては、上述のよ
うに、チェーン符号化データが出力されるため、圧縮率
向上の観点からは、チェーン符号化データが少ない方が
好ましい。従って、上述したように、チェーンの数の最
も少ないフレームに存在するチェーンを、基本チェーン
とするのが好ましい。
に記憶されたチェーンの数の最も少ないフレームに存在
するチェーンを、基本チェーンとするようにしたが、そ
の他のフレームのチェーンを基本チェーンとすることも
可能である。但し、基本チェーンについては、上述のよ
うに、チェーン符号化データが出力されるため、圧縮率
向上の観点からは、チェーン符号化データが少ない方が
好ましい。従って、上述したように、チェーンの数の最
も少ないフレームに存在するチェーンを、基本チェーン
とするのが好ましい。
【0174】また、図38に示した実施例では、例えば
第n−1フレームには、3つのチェーンが存在するが、
このような場合、この3つのチェーンそれぞれから、そ
の前フレーム(第n−2フレーム)または後フレームへ
の動きベクトルが異なることがある。このような場合、
第n−1フレームに存在する3つのチェーンそれぞれか
ら、前フレームへの動きベクトル、即ち、3つの動きベ
クトルを出力するようにしても良いが、圧縮率向上の観
点からは、第n−1フレームに存在する3つのチェーン
それぞれから、前フレームへの動きベクトルの、例えば
平均値やそのうちの1つを、第n−1フレームに存在す
る3つのチェーンそれぞれから、前フレームへの動きベ
クトルの、いわば代表値として出力するようにするのが
好ましい。
第n−1フレームには、3つのチェーンが存在するが、
このような場合、この3つのチェーンそれぞれから、そ
の前フレーム(第n−2フレーム)または後フレームへ
の動きベクトルが異なることがある。このような場合、
第n−1フレームに存在する3つのチェーンそれぞれか
ら、前フレームへの動きベクトル、即ち、3つの動きベ
クトルを出力するようにしても良いが、圧縮率向上の観
点からは、第n−1フレームに存在する3つのチェーン
それぞれから、前フレームへの動きベクトルの、例えば
平均値やそのうちの1つを、第n−1フレームに存在す
る3つのチェーンそれぞれから、前フレームへの動きベ
クトルの、いわば代表値として出力するようにするのが
好ましい。
【0175】次に、図39は、図1の画像符号化装置か
ら出力される多重化チェーン符号化データを、元の動画
像に復号する画像復号化装置の一実施例の構成を示して
いる。図1の画像符号化装置より出力された多重化チェ
ーン符号化データは、伝送路を介して、あるいは、記録
媒体18から再生されてバッファ71に供給されるよう
になされており、バッファ71では、その多重化チェー
ン符号化データが一旦記憶されるようになされている。
分離回路72は、バッファ71に記憶された多重化チェ
ーン符号化データを読み出し、それから、チェーン符号
化データと、動きベクトルとを抽出するようになされて
いる。なお、チェーン符号化データまたは動きベクトル
は、チェーン復号化回路73または動き補償回路77に
それぞれ出力されるようになされている。
ら出力される多重化チェーン符号化データを、元の動画
像に復号する画像復号化装置の一実施例の構成を示して
いる。図1の画像符号化装置より出力された多重化チェ
ーン符号化データは、伝送路を介して、あるいは、記録
媒体18から再生されてバッファ71に供給されるよう
になされており、バッファ71では、その多重化チェー
ン符号化データが一旦記憶されるようになされている。
分離回路72は、バッファ71に記憶された多重化チェ
ーン符号化データを読み出し、それから、チェーン符号
化データと、動きベクトルとを抽出するようになされて
いる。なお、チェーン符号化データまたは動きベクトル
は、チェーン復号化回路73または動き補償回路77に
それぞれ出力されるようになされている。
【0176】チェーン復号化回路73は、チェーン符号
化データをチェーン復号化することにより、特徴点と、
その特徴点における量子化係数とにし、画像構成回路7
4に出力するようになされている。画像構成回路75
は、チェーン復号化回路73からの特徴点および量子化
係数から元の画像を構成(再構成)するようになされて
いる。即ち、画像構成回路75は、量子化係数を逆量子
化することで画像データを求め、その画像データを、特
徴点に配置することで、基本チェーンを構成する画像デ
ータ(以下、適宜、基本チェーンデータという)を生成
するようになされている。この基本チェーンデータは、
セレクタ75および動き補償回路77に出力されるよう
になされている。
化データをチェーン復号化することにより、特徴点と、
その特徴点における量子化係数とにし、画像構成回路7
4に出力するようになされている。画像構成回路75
は、チェーン復号化回路73からの特徴点および量子化
係数から元の画像を構成(再構成)するようになされて
いる。即ち、画像構成回路75は、量子化係数を逆量子
化することで画像データを求め、その画像データを、特
徴点に配置することで、基本チェーンを構成する画像デ
ータ(以下、適宜、基本チェーンデータという)を生成
するようになされている。この基本チェーンデータは、
セレクタ75および動き補償回路77に出力されるよう
になされている。
【0177】セレクタ75は、画像構成回路74から出
力される基本チェーンデータを、フレームメモリとして
構成されているRAM761乃至76Nのうちのいずれか
に出力して記憶させるようになされている。さらに、セ
レクタ75は、動き補償回路77から出力される画像デ
ータについても同様に、RAM761乃至76Nのうちの
いずれかに出力して記憶させるようになされている。こ
れにより、RAM76nには、図1の類似チェーン検出
回路15の処理単位であるNフレームの画像データのう
ち、第nフレームのものが記憶されるようになされてい
る。動き補償回路77は、画像構成回路74から出力さ
れる基本チェーンデータに対し、分離回路72より出力
される動きベクトルにしたがった動き補償を施し、セレ
クタ75に出力するようになされている。読み出し回路
78は、RAM761乃至76NにNフレーム分の画像デ
ータが記憶されると、その画像データを、RAM761
乃至76Nの順番で読み出し、図示せぬモニタに出力し
て表示させるようになされている。
力される基本チェーンデータを、フレームメモリとして
構成されているRAM761乃至76Nのうちのいずれか
に出力して記憶させるようになされている。さらに、セ
レクタ75は、動き補償回路77から出力される画像デ
ータについても同様に、RAM761乃至76Nのうちの
いずれかに出力して記憶させるようになされている。こ
れにより、RAM76nには、図1の類似チェーン検出
回路15の処理単位であるNフレームの画像データのう
ち、第nフレームのものが記憶されるようになされてい
る。動き補償回路77は、画像構成回路74から出力さ
れる基本チェーンデータに対し、分離回路72より出力
される動きベクトルにしたがった動き補償を施し、セレ
クタ75に出力するようになされている。読み出し回路
78は、RAM761乃至76NにNフレーム分の画像デ
ータが記憶されると、その画像データを、RAM761
乃至76Nの順番で読み出し、図示せぬモニタに出力し
て表示させるようになされている。
【0178】次に、図40のフローチャートを参照し
て、その動作について説明する。バッファ71に入力さ
れた多重化チェーン符号化データは、そこに一旦記憶さ
れる。すると、分離回路72では、バッファ71に記憶
された多重化チェーン符号化データが読み出され、ステ
ップS111においてチェーン符号化データと動きベク
トルとに分離される。そして、チェーン符号化データは
チェーン復号化回路73に、動きベクトルは動き補償回
路77にそれぞれ出力される。
て、その動作について説明する。バッファ71に入力さ
れた多重化チェーン符号化データは、そこに一旦記憶さ
れる。すると、分離回路72では、バッファ71に記憶
された多重化チェーン符号化データが読み出され、ステ
ップS111においてチェーン符号化データと動きベク
トルとに分離される。そして、チェーン符号化データは
チェーン復号化回路73に、動きベクトルは動き補償回
路77にそれぞれ出力される。
【0179】チェーン復号化回路73では、ステップS
112において、チェーン符号化データがチェーン復号
化され、これにより特徴点と量子化係数とにされ、画像
構成回路74に出力される。画像構成回路74では、ス
テップS113において、チェーン復号化回路73から
の特徴点および量子化係数(復号データ)に基づいて、
上述したようにして基本チェーンデータ(基本チェーン
を構成する画像データ)が生成される。この基本チェー
ンデータは、セレクタ75に供給される。
112において、チェーン符号化データがチェーン復号
化され、これにより特徴点と量子化係数とにされ、画像
構成回路74に出力される。画像構成回路74では、ス
テップS113において、チェーン復号化回路73から
の特徴点および量子化係数(復号データ)に基づいて、
上述したようにして基本チェーンデータ(基本チェーン
を構成する画像データ)が生成される。この基本チェー
ンデータは、セレクタ75に供給される。
【0180】ここで、画像符号化装置の類似チェーン検
出回路15が、図17に示したように構成される場合、
上述したように、チェーン符号化データは、最小フレー
ムに存在するチェーンについてのものである。そこで、
この場合、セレクタ75は、画像構成回路74から基本
チェーンデータを受信した場合、その基本チェーンデー
タを、最小フレームのフレーム番号nをサフィックスと
して有するRAM76nに出力して記憶させる。なお、
図1のセレクト多重化回路16では、多重化チェーン符
号化データに、最小フレームのフレーム番号が含められ
るようになされており、図39には、図示していない
が、この最小フレームのフレーム番号は、分離回路72
において、多重化チェーン符号化データから分離され、
セレクタ75に供給されるようになされている。そし
て、セレクタ75では、分離回路72からのフレーム番
号に基づいて、基本チェーンデータを、RAM76(R
AM761乃至76Nのいずれか)に記憶させるようにな
されている。
出回路15が、図17に示したように構成される場合、
上述したように、チェーン符号化データは、最小フレー
ムに存在するチェーンについてのものである。そこで、
この場合、セレクタ75は、画像構成回路74から基本
チェーンデータを受信した場合、その基本チェーンデー
タを、最小フレームのフレーム番号nをサフィックスと
して有するRAM76nに出力して記憶させる。なお、
図1のセレクト多重化回路16では、多重化チェーン符
号化データに、最小フレームのフレーム番号が含められ
るようになされており、図39には、図示していない
が、この最小フレームのフレーム番号は、分離回路72
において、多重化チェーン符号化データから分離され、
セレクタ75に供給されるようになされている。そし
て、セレクタ75では、分離回路72からのフレーム番
号に基づいて、基本チェーンデータを、RAM76(R
AM761乃至76Nのいずれか)に記憶させるようにな
されている。
【0181】また、画像構成回路74より出力された基
本チェーンデータは、セレクタ75だけでなく、動き補
償回路77にも供給される。動き補償回路77では、画
像構成回路74より基本チェーンデータを受信すると、
ステップS114において、その基本チェーンデータに
対し、分離回路72より出力される動きベクトルにした
がった動き補償が施される。
本チェーンデータは、セレクタ75だけでなく、動き補
償回路77にも供給される。動き補償回路77では、画
像構成回路74より基本チェーンデータを受信すると、
ステップS114において、その基本チェーンデータに
対し、分離回路72より出力される動きベクトルにした
がった動き補償が施される。
【0182】即ち、分離回路72より出力される動きベ
クトルは、基本チェーンと接続されたチェーンが存在す
るフレームの間の、後フレームへの動きベクトルである
から、動き補償回路77では、基本チェーンデータが、
分離回路72からの最初の動きベクトルにしたがって動
き補償されることで、基本チェーンが存在するフレーム
の次のフレーム(後フレーム)に存在するチェーンの画
像データ(以下、適宜、第1のチェーンデータという)
が生成される。さらに、動き補償回路77では、分離回
路72からの2番目の動きベクトルにしたがって、第1
のチェーンデータが動き補償されることで、基本チェー
ンが存在するフレームの次のフレームの、さらに次のフ
レーム(従って、第1のチェーンデータが存在するフレ
ームの後フレーム)に存在するチェーンの画像データ
(以下、適宜、第2のチェーンデータという)が生成さ
れる。
クトルは、基本チェーンと接続されたチェーンが存在す
るフレームの間の、後フレームへの動きベクトルである
から、動き補償回路77では、基本チェーンデータが、
分離回路72からの最初の動きベクトルにしたがって動
き補償されることで、基本チェーンが存在するフレーム
の次のフレーム(後フレーム)に存在するチェーンの画
像データ(以下、適宜、第1のチェーンデータという)
が生成される。さらに、動き補償回路77では、分離回
路72からの2番目の動きベクトルにしたがって、第1
のチェーンデータが動き補償されることで、基本チェー
ンが存在するフレームの次のフレームの、さらに次のフ
レーム(従って、第1のチェーンデータが存在するフレ
ームの後フレーム)に存在するチェーンの画像データ
(以下、適宜、第2のチェーンデータという)が生成さ
れる。
【0183】以下、同様にして、動き補償回路77で
は、分離回路72から出力される動きベクトルすべてを
用いて動き補償処理が行われる。従って、分離回路72
から出力された動きベクトルの数がM個であった場合
(但し、M<N)、動き補償回路77では、第1乃至第
Mのチェーンデータが生成されることになる。
は、分離回路72から出力される動きベクトルすべてを
用いて動き補償処理が行われる。従って、分離回路72
から出力された動きベクトルの数がM個であった場合
(但し、M<N)、動き補償回路77では、第1乃至第
Mのチェーンデータが生成されることになる。
【0184】動き補償回路77で生成された第1乃至第
Mのチェーンデータは、セレクタ75に順次出力され
る。セレクタ75は、第1乃至第Mのチェーンデータを
受信すると、それを、基本チェーンデータを記憶させた
RAM76n以降のRAM76に順次記憶させる。即
ち、セレクタ75は、第1乃至第Mのチェーンデータ
を、RAM76n+1乃至76n+Mに順次記憶させる。
Mのチェーンデータは、セレクタ75に順次出力され
る。セレクタ75は、第1乃至第Mのチェーンデータを
受信すると、それを、基本チェーンデータを記憶させた
RAM76n以降のRAM76に順次記憶させる。即
ち、セレクタ75は、第1乃至第Mのチェーンデータ
を、RAM76n+1乃至76n+Mに順次記憶させる。
【0185】以上のようにして、Nフレームに存在する
チェーンすべてについてのデータが、RAM761乃至
76Nに記憶されると、読み出し回路78は、RAM7
61乃至76Nからデータを順次読み出し、モニタに出力
して表示させる。
チェーンすべてについてのデータが、RAM761乃至
76Nに記憶されると、読み出し回路78は、RAM7
61乃至76Nからデータを順次読み出し、モニタに出力
して表示させる。
【0186】なお、RAM761乃至76Nは、例えば1
フレーム分の画像データを記憶することのできる2つの
バンクから構成されている。そして、あるNフレーム分
の画像データについて、一方のバンクに、その画像デー
タが記憶され、その読み出しが行われている場合には、
次のNフレーム分の画像データについては、他方のバン
クに、その画像データが記憶され、一方のバンクに記憶
された画像データの読み出しが終了すると、他方のバン
クに記憶された画像データの読み出しが開始されるとと
もに、一方のバンクに、さらに次のNフレーム分の画像
データが記憶されるようになされている。以上のような
バンク切り換えにより、モニタには、画像が途切れるこ
となく、連続して表示されるようになされている。
フレーム分の画像データを記憶することのできる2つの
バンクから構成されている。そして、あるNフレーム分
の画像データについて、一方のバンクに、その画像デー
タが記憶され、その読み出しが行われている場合には、
次のNフレーム分の画像データについては、他方のバン
クに、その画像データが記憶され、一方のバンクに記憶
された画像データの読み出しが終了すると、他方のバン
クに記憶された画像データの読み出しが開始されるとと
もに、一方のバンクに、さらに次のNフレーム分の画像
データが記憶されるようになされている。以上のような
バンク切り換えにより、モニタには、画像が途切れるこ
となく、連続して表示されるようになされている。
【0187】図41は、図26で説明したようにして、
第nフレームに存在するチェーンCHnを基本チェーン
として得られた多重化チェーン符号化データを復号して
得られる復号画像を示している。基本チェーンである第
nフレームのチェーンCHnは、多重化チェーン符号化
データに含まれるチェーン符号化データをチェーン復号
化することで得ることができる。また、第n+1フレー
ムのチェーンCHn+1は、復号されたチェーンCHnを、
多重化チェーン符号化データに含まれる、チェーンCH
nから後フレームへの動きベクトルにしたがって動き補
償することで得ることができる。さらに、第n+2フレ
ームのチェーンCHn+2は、チェーンCHnを動き補償す
ることで得られたチェーンCHn+1を、多重化チェーン
符号化データに含まれる、チェーンCHn+1から後フレ
ームへの動きベクトルにしたがって動き補償することで
得ることができる。以下、同様にして、基本チェーンC
Hnと接続された第NフレームのチェーンCHNまでを得
ることができる。
第nフレームに存在するチェーンCHnを基本チェーン
として得られた多重化チェーン符号化データを復号して
得られる復号画像を示している。基本チェーンである第
nフレームのチェーンCHnは、多重化チェーン符号化
データに含まれるチェーン符号化データをチェーン復号
化することで得ることができる。また、第n+1フレー
ムのチェーンCHn+1は、復号されたチェーンCHnを、
多重化チェーン符号化データに含まれる、チェーンCH
nから後フレームへの動きベクトルにしたがって動き補
償することで得ることができる。さらに、第n+2フレ
ームのチェーンCHn+2は、チェーンCHnを動き補償す
ることで得られたチェーンCHn+1を、多重化チェーン
符号化データに含まれる、チェーンCHn+1から後フレ
ームへの動きベクトルにしたがって動き補償することで
得ることができる。以下、同様にして、基本チェーンC
Hnと接続された第NフレームのチェーンCHNまでを得
ることができる。
【0188】次に、画像符号化装置の類似チェーン検出
回路15が、図27に示したように構成される場合、上
述したように、チェーン符号化データは、最少フレーム
に存在するチェーンについてのものである。そこで、こ
の場合、セレクタ75は、画像構成回路74から基本チ
ェーンデータを受信した場合、その基本チェーンデータ
を、最少フレームのフレーム番号nをサフィックスとし
て有するRAM76nに出力して記憶させる。なお、図
1のセレクト多重化回路16では、多重化チェーン符号
化データに、最少フレームのフレーム番号が含められる
ようになされており、図39には、図示していないが、
この最少フレームのフレーム番号は、分離回路72にお
いて、多重化チェーン符号化データから分離され、セレ
クタ75に供給されるようになされている。そして、セ
レクタ75では、分離回路72からのフレーム番号に基
づいて、基本チェーンデータを、RAM76(RAM7
61乃至76Nのいずれか)に記憶させるようになされて
いる。
回路15が、図27に示したように構成される場合、上
述したように、チェーン符号化データは、最少フレーム
に存在するチェーンについてのものである。そこで、こ
の場合、セレクタ75は、画像構成回路74から基本チ
ェーンデータを受信した場合、その基本チェーンデータ
を、最少フレームのフレーム番号nをサフィックスとし
て有するRAM76nに出力して記憶させる。なお、図
1のセレクト多重化回路16では、多重化チェーン符号
化データに、最少フレームのフレーム番号が含められる
ようになされており、図39には、図示していないが、
この最少フレームのフレーム番号は、分離回路72にお
いて、多重化チェーン符号化データから分離され、セレ
クタ75に供給されるようになされている。そして、セ
レクタ75では、分離回路72からのフレーム番号に基
づいて、基本チェーンデータを、RAM76(RAM7
61乃至76Nのいずれか)に記憶させるようになされて
いる。
【0189】また、画像構成回路74より出力された基
本チェーンデータは、セレクタ75だけでなく、動き補
償回路77にも供給される。動き補償回路77では、画
像構成回路74より基本チェーンデータを受信すると、
ステップS114において、その基本チェーンデータに
対し、分離回路72より出力される動きベクトルにした
がった動き補償が施される。
本チェーンデータは、セレクタ75だけでなく、動き補
償回路77にも供給される。動き補償回路77では、画
像構成回路74より基本チェーンデータを受信すると、
ステップS114において、その基本チェーンデータに
対し、分離回路72より出力される動きベクトルにした
がった動き補償が施される。
【0190】即ち、分離回路72からは、基本チェーン
と接続されたチェーンが存在する、時間的に最も前のフ
レームまでの間の、前フレームへの動きベクトル(以
下、適宜、前方向動きベクトルという)、および基本チ
ェーンと接続されたチェーンが存在する、時間的に最も
後のフレームまでの間の、後フレームへの動きベクトル
(以下、適宜、後方向動きベクトルという)が出力され
る。そこで、動き補償回路77では、基本チェーンデー
タが、分離回路72からの最初の前方向動きベクトルに
したがって動き補償されることで、基本チェーンが存在
するフレームの前フレームに存在するチェーンの画像デ
ータ(以下、適宜、第1の前フレームチェーンデータと
いう)が生成される。さらに、動き補償回路77では、
分離回路72からの2番目の前方向動きベクトルにした
がって、第1の前フレームチェーンデータが動き補償さ
れることで、基本チェーンが存在するフレームの前のフ
レームの、さらに前のフレーム(従って、第1の前フレ
ームチェーンデータが存在するフレームの前フレーム)
に存在するチェーンの画像データ(以下、適宜、第2の
前フレームチェーンデータという)が生成される。
と接続されたチェーンが存在する、時間的に最も前のフ
レームまでの間の、前フレームへの動きベクトル(以
下、適宜、前方向動きベクトルという)、および基本チ
ェーンと接続されたチェーンが存在する、時間的に最も
後のフレームまでの間の、後フレームへの動きベクトル
(以下、適宜、後方向動きベクトルという)が出力され
る。そこで、動き補償回路77では、基本チェーンデー
タが、分離回路72からの最初の前方向動きベクトルに
したがって動き補償されることで、基本チェーンが存在
するフレームの前フレームに存在するチェーンの画像デ
ータ(以下、適宜、第1の前フレームチェーンデータと
いう)が生成される。さらに、動き補償回路77では、
分離回路72からの2番目の前方向動きベクトルにした
がって、第1の前フレームチェーンデータが動き補償さ
れることで、基本チェーンが存在するフレームの前のフ
レームの、さらに前のフレーム(従って、第1の前フレ
ームチェーンデータが存在するフレームの前フレーム)
に存在するチェーンの画像データ(以下、適宜、第2の
前フレームチェーンデータという)が生成される。
【0191】以下、同様にして、動き補償回路77で
は、分離回路72から出力される前方向動きベクトルす
べてを用いて動き補償処理が行われる。従って、分離回
路72から出力された前方向動きベクトルの数がM1個
であった場合(但し、M1<N)、動き補償回路77で
は、第1乃至第M1の前フレームチェーンデータが生成
されることになる。
は、分離回路72から出力される前方向動きベクトルす
べてを用いて動き補償処理が行われる。従って、分離回
路72から出力された前方向動きベクトルの数がM1個
であった場合(但し、M1<N)、動き補償回路77で
は、第1乃至第M1の前フレームチェーンデータが生成
されることになる。
【0192】さらに、動き補償回路77では、基本チェ
ーンデータが、分離回路72からの最初の後方向動きベ
クトルにしたがって動き補償されることで、基本チェー
ンが存在するフレームの後フレームに存在するチェーン
の画像データ(以下、適宜、第1の後フレームチェーン
データという)が生成される。さらに、動き補償回路7
7では、分離回路72からの2番目の後方向動きベクト
ルにしたがって、第1の後フレームチェーンデータが動
き補償されることで、基本チェーンが存在するフレーム
の後のフレームの、さらに後のフレーム(従って、第1
の後フレームチェーンデータが存在するフレームの後フ
レーム)に存在するチェーンの画像データ(以下、適
宜、第2の後フレームチェーンデータという)が生成さ
れる。
ーンデータが、分離回路72からの最初の後方向動きベ
クトルにしたがって動き補償されることで、基本チェー
ンが存在するフレームの後フレームに存在するチェーン
の画像データ(以下、適宜、第1の後フレームチェーン
データという)が生成される。さらに、動き補償回路7
7では、分離回路72からの2番目の後方向動きベクト
ルにしたがって、第1の後フレームチェーンデータが動
き補償されることで、基本チェーンが存在するフレーム
の後のフレームの、さらに後のフレーム(従って、第1
の後フレームチェーンデータが存在するフレームの後フ
レーム)に存在するチェーンの画像データ(以下、適
宜、第2の後フレームチェーンデータという)が生成さ
れる。
【0193】以下、同様にして、動き補償回路77で
は、分離回路72から出力される後方向動きベクトルす
べてを用いて動き補償処理が行われる。従って、分離回
路72から出力された後方向動きベクトルの数がM2個
であった場合(但し、M2<N)、動き補償回路77で
は、第1乃至第M2の後フレームチェーンデータが生成
されることになる。
は、分離回路72から出力される後方向動きベクトルす
べてを用いて動き補償処理が行われる。従って、分離回
路72から出力された後方向動きベクトルの数がM2個
であった場合(但し、M2<N)、動き補償回路77で
は、第1乃至第M2の後フレームチェーンデータが生成
されることになる。
【0194】なお、画像符号化装置の類似チェーン検出
回路15が、図27に示したように構成される場合、図
37(B)および図38で説明したことから、多重化チ
ェーン符号化データには、前方向動きベクトルの数M1
および後方向動きベクトルの数M2が含まれる。この数
M1およびM2は、分離回路72において、多重化チェ
ーン符号化データから分離され、動き補償回路77に供
給されるようになされており、これにより、動き補償回
路77では、前方向動きベクトルによる動き補償処理が
M1回だけ行われ、さらに、後方向動きベクトルによる
動き補償処理がM2回だけ行われるようになされてい
る。
回路15が、図27に示したように構成される場合、図
37(B)および図38で説明したことから、多重化チ
ェーン符号化データには、前方向動きベクトルの数M1
および後方向動きベクトルの数M2が含まれる。この数
M1およびM2は、分離回路72において、多重化チェ
ーン符号化データから分離され、動き補償回路77に供
給されるようになされており、これにより、動き補償回
路77では、前方向動きベクトルによる動き補償処理が
M1回だけ行われ、さらに、後方向動きベクトルによる
動き補償処理がM2回だけ行われるようになされてい
る。
【0195】動き補償回路77で生成された第1乃至第
M1の前フレームチェーンデータおよび第1乃至第M2
の後フレームチェーンデータは、セレクタ75に出力さ
れる。セレクタ75は、第1乃至第M1の前フレームチ
ェーンデータおよび第1乃至第M2の後フレームのチェ
ーンデータを受信すると、第1乃至第M1の前フレーム
チェーンデータを、RAM76n-1乃至76n-M1にそれ
ぞれ記憶させるとともに、第1乃至第M2の後フレーム
のチェーンデータを、RAM76n+1乃至76n +M2にそ
れぞれ記憶させる。
M1の前フレームチェーンデータおよび第1乃至第M2
の後フレームチェーンデータは、セレクタ75に出力さ
れる。セレクタ75は、第1乃至第M1の前フレームチ
ェーンデータおよび第1乃至第M2の後フレームのチェ
ーンデータを受信すると、第1乃至第M1の前フレーム
チェーンデータを、RAM76n-1乃至76n-M1にそれ
ぞれ記憶させるとともに、第1乃至第M2の後フレーム
のチェーンデータを、RAM76n+1乃至76n +M2にそ
れぞれ記憶させる。
【0196】これにより、RAM76n-M1乃至76n+M2
には、連続するM1+M2+1フレームのチェーンデー
タ(第n−M1フレーム乃至第n+M2フレームのチェ
ーンデータそれぞれ)が記憶されることになる。
には、連続するM1+M2+1フレームのチェーンデー
タ(第n−M1フレーム乃至第n+M2フレームのチェ
ーンデータそれぞれ)が記憶されることになる。
【0197】以上のようにして、Nフレームに存在する
チェーンすべてについてのデータが、RAM761乃至
76Nに記憶されると、上述したように、読み出し回路
78によって、RAM761乃至76Nからデータが順次
読み出され、モニタに出力されて表示される。
チェーンすべてについてのデータが、RAM761乃至
76Nに記憶されると、上述したように、読み出し回路
78によって、RAM761乃至76Nからデータが順次
読み出され、モニタに出力されて表示される。
【0198】図42は、図38で説明したようにして、
第nフレームに存在するチェーンCHnを基本チェーン
として得られた多重化チェーン符号化データを復号して
得られる復号画像を示している。基本チェーンである第
nフレームのチェーンCHnは、多重化チェーン符号化
データに含まれるチェーン符号化データをチェーン復号
化することで得ることができる。また、第n−11フレ
ームのチェーンCHn- 1は、復号されたチェーンCH
nを、多重化チェーン符号化データに含まれる、チェー
ンCHnから前フレームへの動きベクトルにしたがって
動き補償することで得ることができる。さらに、第n−
2フレームのチェーンCHn-2は、チェーンCHnを動き
補償することで得られたチェーンCHn-1を、多重化チ
ェーン符号化データに含まれる、チェーンCHn-1から
前フレームへの動きベクトルにしたがって動き補償する
ことで得ることができる。同様に、第n−3フレームの
チェーンCHn-3は、チェーンCHn-1を動き補償するこ
とで得られたチェーンCHn-2を、多重化チェーン符号
化データに含まれる、チェーンCHn-2から前フレーム
への動きベクトルにしたがって動き補償することで得る
ことができる。
第nフレームに存在するチェーンCHnを基本チェーン
として得られた多重化チェーン符号化データを復号して
得られる復号画像を示している。基本チェーンである第
nフレームのチェーンCHnは、多重化チェーン符号化
データに含まれるチェーン符号化データをチェーン復号
化することで得ることができる。また、第n−11フレ
ームのチェーンCHn- 1は、復号されたチェーンCH
nを、多重化チェーン符号化データに含まれる、チェー
ンCHnから前フレームへの動きベクトルにしたがって
動き補償することで得ることができる。さらに、第n−
2フレームのチェーンCHn-2は、チェーンCHnを動き
補償することで得られたチェーンCHn-1を、多重化チ
ェーン符号化データに含まれる、チェーンCHn-1から
前フレームへの動きベクトルにしたがって動き補償する
ことで得ることができる。同様に、第n−3フレームの
チェーンCHn-3は、チェーンCHn-1を動き補償するこ
とで得られたチェーンCHn-2を、多重化チェーン符号
化データに含まれる、チェーンCHn-2から前フレーム
への動きベクトルにしたがって動き補償することで得る
ことができる。
【0199】また、第n+1フレームのチェーンCH
n+1は、復号されたチェーンCHnを、多重化チェーン符
号化データに含まれる、チェーンCHnから後フレーム
への動きベクトルにしたがって動き補償することで得る
ことができる。さらに、第n+2フレームのチェーンC
Hn+2は、チェーンCHnを動き補償することで得られた
チェーンCHn+1を、多重化チェーン符号化データに含
まれる、チェーンCHn+1から後フレームへの動きベク
トルにしたがって動き補償することで得ることができ
る。
n+1は、復号されたチェーンCHnを、多重化チェーン符
号化データに含まれる、チェーンCHnから後フレーム
への動きベクトルにしたがって動き補償することで得る
ことができる。さらに、第n+2フレームのチェーンC
Hn+2は、チェーンCHnを動き補償することで得られた
チェーンCHn+1を、多重化チェーン符号化データに含
まれる、チェーンCHn+1から後フレームへの動きベク
トルにしたがって動き補償することで得ることができ
る。
【0200】なお、元の画像に含まれるチェーンは、図
38に示したように、第n−2フレームについては2つ
に、第n−1フレームについては3つに、第n+2フレ
ームについては2つに、それぞれ分割されているが、図
39の画像復号化装置によれば、基本チェーンを基にし
た動き補償処理が行われるので、図42に示したよう
に、第n−2フレームの2つのチェーン、第n−1フレ
ームの3つのチェーン、および第n+2フレームの2つ
のチェーンは、いずれも1つのチェーンに復号されるこ
とになる。しかしながら、このように復号化されるチェ
ーンは、同一の輪郭を構成するものとして、画像符号化
装置において接続されたものであるから、1つのチェー
ンとして復号化されても、視覚上問題が生じることはな
く、むしろ、この場合、何らかの原因で、2以上に分割
されてしまったチェーンが、1つのチェーンとして表示
されることになるので、画像の輪郭を明確にすることが
できる。
38に示したように、第n−2フレームについては2つ
に、第n−1フレームについては3つに、第n+2フレ
ームについては2つに、それぞれ分割されているが、図
39の画像復号化装置によれば、基本チェーンを基にし
た動き補償処理が行われるので、図42に示したよう
に、第n−2フレームの2つのチェーン、第n−1フレ
ームの3つのチェーン、および第n+2フレームの2つ
のチェーンは、いずれも1つのチェーンに復号されるこ
とになる。しかしながら、このように復号化されるチェ
ーンは、同一の輪郭を構成するものとして、画像符号化
装置において接続されたものであるから、1つのチェー
ンとして復号化されても、視覚上問題が生じることはな
く、むしろ、この場合、何らかの原因で、2以上に分割
されてしまったチェーンが、1つのチェーンとして表示
されることになるので、画像の輪郭を明確にすることが
できる。
【0201】次に、図43は、本発明を適用した画像符
号化装置の第2実施例の構成を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。即ち、この画像符号化装置は、類
似チェーン検出回路15またはセレクト多重化回路16
に代えて、チェーン置換回路115またはセレクト多重
化回路116が設けられている他は、図1の画像符号化
装置と同様に構成されている。
号化装置の第2実施例の構成を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。即ち、この画像符号化装置は、類
似チェーン検出回路15またはセレクト多重化回路16
に代えて、チェーン置換回路115またはセレクト多重
化回路116が設けられている他は、図1の画像符号化
装置と同様に構成されている。
【0202】チェーン置換回路115では、第1フレー
ムに存在する、あるチェーン(従って、RAM141に
記憶された、あるチェーン)が、そのチェーンから後フ
レームへの動きベクトルにしたがって移動され、その移
動後のチェーン(以下、適宜、移動チェーンという)
の、後フレームにおける視覚的な重要性を表す重要度
(Visual Significant)が算出される。さらに、チェー
ン置換回路115は、重要度が所定の閾値T1以上であ
るとき、後フレームに存在するチェーンのうち、移動チ
ェーンの周囲にあるものを、その移動チェーンに置き換
え、置き換え後のチェーンを用い、その後フレームを対
象にして同様の処理を行うことを、重要度が閾値T1以
上とならなくなるまで、または第Nフレームついてまで
行う。そして、その後、チェーン置換回路115は、最
初に用いた第1フレームのチェーンに対応するチェーン
符号化データ、および第1フレームからチェーンの置き
換えを行った最後のフレームまでの間の後フレームへの
動きベクトルを、セレクト多重化回路116に多重化さ
せるものとして決定し、最初に用いた第1フレームのチ
ェーンのチェーン番号、チェーンの置き換えを行ったフ
レーム数(これは、次に述べる後フレームへの動きベク
トルの数に等しい)、および第1フレームからチェーン
の置き換えを行った最後のフレームまでの間の後フレー
ムへの動きベクトルを、セレクト多重化回路116に出
力する。
ムに存在する、あるチェーン(従って、RAM141に
記憶された、あるチェーン)が、そのチェーンから後フ
レームへの動きベクトルにしたがって移動され、その移
動後のチェーン(以下、適宜、移動チェーンという)
の、後フレームにおける視覚的な重要性を表す重要度
(Visual Significant)が算出される。さらに、チェー
ン置換回路115は、重要度が所定の閾値T1以上であ
るとき、後フレームに存在するチェーンのうち、移動チ
ェーンの周囲にあるものを、その移動チェーンに置き換
え、置き換え後のチェーンを用い、その後フレームを対
象にして同様の処理を行うことを、重要度が閾値T1以
上とならなくなるまで、または第Nフレームついてまで
行う。そして、その後、チェーン置換回路115は、最
初に用いた第1フレームのチェーンに対応するチェーン
符号化データ、および第1フレームからチェーンの置き
換えを行った最後のフレームまでの間の後フレームへの
動きベクトルを、セレクト多重化回路116に多重化さ
せるものとして決定し、最初に用いた第1フレームのチ
ェーンのチェーン番号、チェーンの置き換えを行ったフ
レーム数(これは、次に述べる後フレームへの動きベク
トルの数に等しい)、および第1フレームからチェーン
の置き換えを行った最後のフレームまでの間の後フレー
ムへの動きベクトルを、セレクト多重化回路116に出
力する。
【0203】セレクト多重化回路116は、チェーン置
換回路115からのチェーン番号に対応するチェーンに
ついてのチェーン符号化データを、RAM141から読
み出し、そのチェーン符号化データ、並びにチェーン置
換回路115からの動きベクトルおよびその数を多重化
することで、多重化チェーン符号化データとし、バッフ
ァ17に出力する。
換回路115からのチェーン番号に対応するチェーンに
ついてのチェーン符号化データを、RAM141から読
み出し、そのチェーン符号化データ、並びにチェーン置
換回路115からの動きベクトルおよびその数を多重化
することで、多重化チェーン符号化データとし、バッフ
ァ17に出力する。
【0204】図44は、図43のチェーン置換回路11
5の構成例を示している。チェーンマップ回路121
は、RAM141乃至14Nに、Nフレーム分のチェーン
符号化データが記憶されると、RAM141から第1フ
レームのチェーン符号化データを読み出し、RAM(Ch
ain RAM)122に供給して記憶させる。さらに、チェ
ーンマップ回路121は、図18のチェーンマップ回路
51における場合と同様にして、第2乃至第Nフレーム
に存在するチェーンについてのビットマップを、RAM
(Map RAM)1231乃至123N-1に、それぞれ展開す
る。
5の構成例を示している。チェーンマップ回路121
は、RAM141乃至14Nに、Nフレーム分のチェーン
符号化データが記憶されると、RAM141から第1フ
レームのチェーン符号化データを読み出し、RAM(Ch
ain RAM)122に供給して記憶させる。さらに、チェ
ーンマップ回路121は、図18のチェーンマップ回路
51における場合と同様にして、第2乃至第Nフレーム
に存在するチェーンについてのビットマップを、RAM
(Map RAM)1231乃至123N-1に、それぞれ展開す
る。
【0205】なお、図18のチェーンマップ回路51で
は、図20を参照して説明したように、チェーンを、チ
ェーン番号によるビットマップとして展開し、さらにチ
ェーンが存在しない位置(画素)に対応するアドレスに
は−1を格納するようにしたが、図44のチェーンマッ
プ回路121では、チェーンが存在する位置に対応する
アドレスには、例えば1が格納され、チェーンが存在し
ない位置に対応するアドレスには、例えば0が格納され
るようになされている。即ち、第nフレームに(但し、
この場合、n≠1)、例えば図19に示したように、チ
ェーンCH1乃至CH5が存在する場合、RAM123
n-1には、図45に示すようなビットマップが展開され
る。
は、図20を参照して説明したように、チェーンを、チ
ェーン番号によるビットマップとして展開し、さらにチ
ェーンが存在しない位置(画素)に対応するアドレスに
は−1を格納するようにしたが、図44のチェーンマッ
プ回路121では、チェーンが存在する位置に対応する
アドレスには、例えば1が格納され、チェーンが存在し
ない位置に対応するアドレスには、例えば0が格納され
るようになされている。即ち、第nフレームに(但し、
この場合、n≠1)、例えば図19に示したように、チ
ェーンCH1乃至CH5が存在する場合、RAM123
n-1には、図45に示すようなビットマップが展開され
る。
【0206】RAM122に、第1フレームのチェーン
符号化データが記憶され、RAM1231乃至123N-1
に、第2乃至第Nフレームのチェーンについてのビット
マップがそれぞれ展開されると、置換回路124では、
RAM122に記憶された第1フレームに存在するチェ
ーンそれぞれについて、図46のフローチャートにした
がった処理が行われる。
符号化データが記憶され、RAM1231乃至123N-1
に、第2乃至第Nフレームのチェーンについてのビット
マップがそれぞれ展開されると、置換回路124では、
RAM122に記憶された第1フレームに存在するチェ
ーンそれぞれについて、図46のフローチャートにした
がった処理が行われる。
【0207】即ち、まず最初に、ステップS121にお
いて、RAM(動きベクトルRAM)126が初期化さ
れ、ステップS122に進み、第1フレーム(先頭フレ
ーム)が注目フレームとされて、ステップS123に進
む。ステップS123では、注目フレーム、即ち第1フ
レームに存在する、あるチェーン(注目チェーン)から
後フレームへの動きベクトルが計算される。なお、ステ
ップS123における動きベクトルの計算は、置換回路
124が、その動きベクトルの計算に必要なデータを、
RAM122,123(RAM1231乃至123Nのい
ずれか)から読み出し、動きベクトル算出回路125に
出力することによって、動きベクトル算出回路125に
行わせるようになされている。
いて、RAM(動きベクトルRAM)126が初期化さ
れ、ステップS122に進み、第1フレーム(先頭フレ
ーム)が注目フレームとされて、ステップS123に進
む。ステップS123では、注目フレーム、即ち第1フ
レームに存在する、あるチェーン(注目チェーン)から
後フレームへの動きベクトルが計算される。なお、ステ
ップS123における動きベクトルの計算は、置換回路
124が、その動きベクトルの計算に必要なデータを、
RAM122,123(RAM1231乃至123Nのい
ずれか)から読み出し、動きベクトル算出回路125に
出力することによって、動きベクトル算出回路125に
行わせるようになされている。
【0208】動きベクトルの計算後、ステップS124
に進み、注目チェーンの、後フレームでの重要度(視覚
的重要度)が算出される。即ち、ステップS124で
は、例えば図47(A)に示すように、注目チェーン
が、ステップS123で求められた動きベクトルにした
がって移動され、後フレームにおいて、同図(B)に示
すように、その移動後の注目チェーン(移動チェーン)
を構成する画素(図中、斜線を付してある部分)それぞ
れを中心とするL1×L2画素の範囲(図中、点線で囲
んである範囲)に存在する特徴点の数が求められる。さ
らに、ステップS124では、後フレームにおいて、移
動チェーンを構成する各画素を中心とするL1×L2画
素の範囲に存在する特徴点の数が算出された後、その平
均値(移動チェーンを構成する各画素を中心とするL1
×L2画素の範囲に存在する特徴点の数の総和を、移動
チェーンを構成する画素数で除算したもの)が求めら
れ、これが、重要度とされる。
に進み、注目チェーンの、後フレームでの重要度(視覚
的重要度)が算出される。即ち、ステップS124で
は、例えば図47(A)に示すように、注目チェーン
が、ステップS123で求められた動きベクトルにした
がって移動され、後フレームにおいて、同図(B)に示
すように、その移動後の注目チェーン(移動チェーン)
を構成する画素(図中、斜線を付してある部分)それぞ
れを中心とするL1×L2画素の範囲(図中、点線で囲
んである範囲)に存在する特徴点の数が求められる。さ
らに、ステップS124では、後フレームにおいて、移
動チェーンを構成する各画素を中心とするL1×L2画
素の範囲に存在する特徴点の数が算出された後、その平
均値(移動チェーンを構成する各画素を中心とするL1
×L2画素の範囲に存在する特徴点の数の総和を、移動
チェーンを構成する画素数で除算したもの)が求めら
れ、これが、重要度とされる。
【0209】ここで、RAM123nにおいては、図4
5で説明したように、第n+1フレームに存在するチェ
ーンを構成する画素(特徴点)に対応するアドレスに1
が格納され、それ以外のアドレスには0が格納されてい
るから、いま注目フレームとなっているフレームを、第
nフレームとすると、ステップS124では、RAM1
23nに記憶されているビットマップを参照し、そのう
ちの、移動チェーンを構成する各画素を中心とするL1
×L2画素(例えば、L1=L2=3)の範囲に対応す
るアドレスの格納値の総和を計算することで、後フレー
ム(この場合、第n+1フレーム)において、移動チェ
ーンを構成する各画素を中心とするL1×L2画素の範
囲に存在する特徴点の数が算出される。
5で説明したように、第n+1フレームに存在するチェ
ーンを構成する画素(特徴点)に対応するアドレスに1
が格納され、それ以外のアドレスには0が格納されてい
るから、いま注目フレームとなっているフレームを、第
nフレームとすると、ステップS124では、RAM1
23nに記憶されているビットマップを参照し、そのう
ちの、移動チェーンを構成する各画素を中心とするL1
×L2画素(例えば、L1=L2=3)の範囲に対応す
るアドレスの格納値の総和を計算することで、後フレー
ム(この場合、第n+1フレーム)において、移動チェ
ーンを構成する各画素を中心とするL1×L2画素の範
囲に存在する特徴点の数が算出される。
【0210】なお、以上のようにして算出される重要度
は、後フレームにおいて、移動チェーンを構成する各画
素を中心とするL1×L2画素の範囲に存在する特徴点
の密度ということができるが、重要度としては、このよ
うな特徴点の密度以外の量を採用することが可能であ
る。
は、後フレームにおいて、移動チェーンを構成する各画
素を中心とするL1×L2画素の範囲に存在する特徴点
の密度ということができるが、重要度としては、このよ
うな特徴点の密度以外の量を採用することが可能であ
る。
【0211】即ち、例えば、後フレームにおいて、移動
チェーンを構成する画素のうち、それを中心とするL1
×L2画素の範囲に特徴点が存在するものの数を、移動
チェーンを構成する画素数で除算し、その結果得られる
値を、重要度とすることが可能である。また、例えば、
RAM1231乃至123N-1に、第2乃至第Nフレーム
の画像データを記憶させるようにし、それを参照して、
後フレームにおいて、移動チェーンを構成する各画素に
対応する画素それぞれのエッジ強度(後フレームにおけ
る移動チェーン上に存在する画素それぞれのエッジ強
度)を求め、そのエッジ強度の平均値を、重要度とする
ことなども可能である。
チェーンを構成する画素のうち、それを中心とするL1
×L2画素の範囲に特徴点が存在するものの数を、移動
チェーンを構成する画素数で除算し、その結果得られる
値を、重要度とすることが可能である。また、例えば、
RAM1231乃至123N-1に、第2乃至第Nフレーム
の画像データを記憶させるようにし、それを参照して、
後フレームにおいて、移動チェーンを構成する各画素に
対応する画素それぞれのエッジ強度(後フレームにおけ
る移動チェーン上に存在する画素それぞれのエッジ強
度)を求め、そのエッジ強度の平均値を、重要度とする
ことなども可能である。
【0212】重要度の算出後は、ステップS125に進
み、その重要度が所定の閾値T1以上であるかどうかが
判定される。ステップS125において、重要度が所定
の閾値T1以上でないと判定された場合、後フレームに
は、注目チェーンに接続されるチェーン(移動後の注目
チェーンと(ほぼ)重なるチェーン)が存在しないとし
て、ステップS126乃至S128をスキップして、ス
テップS129に進む。また、ステップS125におい
て、重要度が所定の閾値T1以上であると判定された場
合、即ち、後フレームに、注目チェーンと接続されるチ
ェーンが存在する場合、ステップS126に進み、その
後フレームのチェーンが、移動チェーンに置き換えられ
る(この置き換えというのは、置換回路124におい
て、注目チェーンと接続されるべき後フレームのチェー
ンが、移動チェーンに置き換えて認識されるようになる
ということである)。
み、その重要度が所定の閾値T1以上であるかどうかが
判定される。ステップS125において、重要度が所定
の閾値T1以上でないと判定された場合、後フレームに
は、注目チェーンに接続されるチェーン(移動後の注目
チェーンと(ほぼ)重なるチェーン)が存在しないとし
て、ステップS126乃至S128をスキップして、ス
テップS129に進む。また、ステップS125におい
て、重要度が所定の閾値T1以上であると判定された場
合、即ち、後フレームに、注目チェーンと接続されるチ
ェーンが存在する場合、ステップS126に進み、その
後フレームのチェーンが、移動チェーンに置き換えられ
る(この置き換えというのは、置換回路124におい
て、注目チェーンと接続されるべき後フレームのチェー
ンが、移動チェーンに置き換えて認識されるようになる
ということである)。
【0213】さらに、ステップS126では、ステップ
S123で算出された後フレームへの動きベクトルが、
RAM126に記憶され、ステップS127に進む。な
お、ステップS126では、RAM123の更新処理も
行われる。即ち、後フレームに、注目チェーンと接続さ
れるべきチェーンが存在するとして、そのチェーンが、
移動チェーンに置き換えられた場合、以後、そのチェー
ンを処理対象とする必要はない。そこで、ステップS1
26では、例えば、いま、注目フレームが第nフレーム
であるとすると、RAM123nに記憶された第n+1
フレームのビットマップのうち、移動チェーンを構成す
る各画素を中心とするL1×L2画素の範囲に対応する
アドレスの格納値が、すべて0にされる。これにより、
第n+1フレームにおいて、移動チェーンを構成する各
画素を中心とするL1×L2画素の範囲にある特徴点
は、いわば消去される。
S123で算出された後フレームへの動きベクトルが、
RAM126に記憶され、ステップS127に進む。な
お、ステップS126では、RAM123の更新処理も
行われる。即ち、後フレームに、注目チェーンと接続さ
れるべきチェーンが存在するとして、そのチェーンが、
移動チェーンに置き換えられた場合、以後、そのチェー
ンを処理対象とする必要はない。そこで、ステップS1
26では、例えば、いま、注目フレームが第nフレーム
であるとすると、RAM123nに記憶された第n+1
フレームのビットマップのうち、移動チェーンを構成す
る各画素を中心とするL1×L2画素の範囲に対応する
アドレスの格納値が、すべて0にされる。これにより、
第n+1フレームにおいて、移動チェーンを構成する各
画素を中心とするL1×L2画素の範囲にある特徴点
は、いわば消去される。
【0214】その後、ステップS127において、後フ
レームが新たに注目フレームとされ、ステップS128
に進み、注目フレームが第Nフレーム(最終フレーム)
であるかどうかが判定される。ステップS128におい
て、注目フレームが第Nフレームでないと判定された場
合、ステップS123に戻り、ステップS127で新た
に注目フレームとされたフレームに存在し、ステップS
126で置き換えられたチェーン(移動チェーン)を注
目チェーンとして、ステップS123以下の処理が行わ
れる。
レームが新たに注目フレームとされ、ステップS128
に進み、注目フレームが第Nフレーム(最終フレーム)
であるかどうかが判定される。ステップS128におい
て、注目フレームが第Nフレームでないと判定された場
合、ステップS123に戻り、ステップS127で新た
に注目フレームとされたフレームに存在し、ステップS
126で置き換えられたチェーン(移動チェーン)を注
目チェーンとして、ステップS123以下の処理が行わ
れる。
【0215】また、ステップS128において、新たな
注目フレームが第Nフレームであると判定された場合、
ステップS129に進み、ステップS122で注目フレ
ームとされたフレーム(従って、第1フレーム)のチェ
ーンであって、最初に注目チェーンとされたチェーンが
基本チェーンとされ、そのチェーン番号(これは、チェ
ーン符号化データが、RAM122に記憶されるとき
に、各チェーンに対して付されるようになされてい
る)、RAM126に記憶された動きベクトル(後フレ
ームへの動きベクトル)、およびその動きベクトルの数
が、セレクト多重化回路116に出力され、処理を終了
する。
注目フレームが第Nフレームであると判定された場合、
ステップS129に進み、ステップS122で注目フレ
ームとされたフレーム(従って、第1フレーム)のチェ
ーンであって、最初に注目チェーンとされたチェーンが
基本チェーンとされ、そのチェーン番号(これは、チェ
ーン符号化データが、RAM122に記憶されるとき
に、各チェーンに対して付されるようになされてい
る)、RAM126に記憶された動きベクトル(後フレ
ームへの動きベクトル)、およびその動きベクトルの数
が、セレクト多重化回路116に出力され、処理を終了
する。
【0216】なお、上述したように、図46に示した処
理は、第1フレームに存在するチェーンすべてについて
行われる。
理は、第1フレームに存在するチェーンすべてについて
行われる。
【0217】セレクト多重化回路116では、上述した
ように、第1フレームに存在する基本チェーンについて
のチェーン符号化データが、RAM141から読み出さ
れ、そのチェーン符号化データと、チェーン置換回路1
15からの動きベクトルおよびその数とが多重化される
ことにより、多重化チェーン符号化データとされて出力
される。
ように、第1フレームに存在する基本チェーンについて
のチェーン符号化データが、RAM141から読み出さ
れ、そのチェーン符号化データと、チェーン置換回路1
15からの動きベクトルおよびその数とが多重化される
ことにより、多重化チェーン符号化データとされて出力
される。
【0218】即ち、例えば、いま、図48に示すよう
に、第1乃至第Nフレームにそれぞれ存在するチェーン
CH1乃至CHNが接続されたとすると、セレクト多重化
回路116からは、チェーンCH1についてのチェーン
符号化データと、チェーンCH1からチェーンCHN-1ま
での後フレームへの動きベクトルおよびその数N−1と
を多重化したものが出力される。
に、第1乃至第Nフレームにそれぞれ存在するチェーン
CH1乃至CHNが接続されたとすると、セレクト多重化
回路116からは、チェーンCH1についてのチェーン
符号化データと、チェーンCH1からチェーンCHN-1ま
での後フレームへの動きベクトルおよびその数N−1と
を多重化したものが出力される。
【0219】従って、第1フレームの注目チェーンと置
き換え(接続)可能なチェーンは、その注目チェーン
(基本チェーン)についてのチェーン符号化データと、
そのチェーンを移動(動き補償)して他のチェーンを復
元するための動きベクトルとにされて出力されるので、
やはり、時間方向の冗長度を低下させることができ、そ
の結果、画像の圧縮効率を向上させることができる。
き換え(接続)可能なチェーンは、その注目チェーン
(基本チェーン)についてのチェーン符号化データと、
そのチェーンを移動(動き補償)して他のチェーンを復
元するための動きベクトルとにされて出力されるので、
やはり、時間方向の冗長度を低下させることができ、そ
の結果、画像の圧縮効率を向上させることができる。
【0220】なお、図44のRAM122にも、RAM
1231乃至123N-1における場合と同様に、第1フレ
ームのビットマップを展開するようにすることが可能で
ある。但し、この場合、RAM122は、1フレーム分
のビットマップを記憶することのできるフレームメモリ
とする必要があり、従って、記憶容量の大きなものとす
る必要がある。これに対し、上述したように、RAM1
22に、第1フレームに存在するチェーン符号化データ
を記憶させるようにした場合には、通常、1フレーム分
のチェーン符号化データは、1フレーム分のビットマッ
プよりデータ量の少ないものであるから、RAM122
も記憶容量の小さいものを用いることが可能となる。
1231乃至123N-1における場合と同様に、第1フレ
ームのビットマップを展開するようにすることが可能で
ある。但し、この場合、RAM122は、1フレーム分
のビットマップを記憶することのできるフレームメモリ
とする必要があり、従って、記憶容量の大きなものとす
る必要がある。これに対し、上述したように、RAM1
22に、第1フレームに存在するチェーン符号化データ
を記憶させるようにした場合には、通常、1フレーム分
のチェーン符号化データは、1フレーム分のビットマッ
プよりデータ量の少ないものであるから、RAM122
も記憶容量の小さいものを用いることが可能となる。
【0221】ところで、図43の画像符号化装置によれ
ば、上述したように、画像データの圧縮効率の向上を図
ることができるが、第1フレームに存在するチェーンに
ついてのみ、図46に示した処理が行われるため、第2
フレーム以降のフレームで、初めてチェーンが現れた場
合(例えば、第2フレーム以降のフレームでシーンが変
わった場合など)には、そのチェーンについての情報
は、セレクト多重化回路116から出力されず、従っ
て、復号側において、そのチェーンを復号することが困
難となる。
ば、上述したように、画像データの圧縮効率の向上を図
ることができるが、第1フレームに存在するチェーンに
ついてのみ、図46に示した処理が行われるため、第2
フレーム以降のフレームで、初めてチェーンが現れた場
合(例えば、第2フレーム以降のフレームでシーンが変
わった場合など)には、そのチェーンについての情報
は、セレクト多重化回路116から出力されず、従っ
て、復号側において、そのチェーンを復号することが困
難となる。
【0222】そこで、図49は、本発明を適用した画像
符号化装置の第3実施例の構成を示している。なお、図
中、図43における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。即ち、この画像符号化装置は、
チェーン置換回路115またはセレクト多重化回路11
6に代えて、チェーン置換回路215またはセレクト多
重化回路216がそれぞれ設けられている他は、図43
の画像符号化装置と同様に構成されている。
符号化装置の第3実施例の構成を示している。なお、図
中、図43における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。即ち、この画像符号化装置は、
チェーン置換回路115またはセレクト多重化回路11
6に代えて、チェーン置換回路215またはセレクト多
重化回路216がそれぞれ設けられている他は、図43
の画像符号化装置と同様に構成されている。
【0223】チェーン置換回路215は、図43のチェ
ーン置換回路115と同様の処理を、第1フレームに存
在するチェーンだけでなく、第2フレーム以降のフレー
ムに存在するチェーンも対象として行い、後述するよう
に、フレーム番号、チェーン番号、動きベクトル、およ
びその動きベクトルの数を、セレクト多重化回路216
に出力する。
ーン置換回路115と同様の処理を、第1フレームに存
在するチェーンだけでなく、第2フレーム以降のフレー
ムに存在するチェーンも対象として行い、後述するよう
に、フレーム番号、チェーン番号、動きベクトル、およ
びその動きベクトルの数を、セレクト多重化回路216
に出力する。
【0224】セレクト多重化回路216は、チェーン置
換回路215からのチェーン番号に対応するチェーンに
ついてのチェーン符号化データを、同じくチェーン置換
回路215からのフレーム番号nをサフィックスとする
RAM14nから読み出し、そのチェーン符号化デー
タ、並びにチェーン置換回路215からの動きベクトル
およびその数を多重化することで、多重化チェーン符号
化データとし、バッファ17に出力する。
換回路215からのチェーン番号に対応するチェーンに
ついてのチェーン符号化データを、同じくチェーン置換
回路215からのフレーム番号nをサフィックスとする
RAM14nから読み出し、そのチェーン符号化デー
タ、並びにチェーン置換回路215からの動きベクトル
およびその数を多重化することで、多重化チェーン符号
化データとし、バッファ17に出力する。
【0225】図50は、図49のチェーン置換回路21
5の構成例を示している。なお、図中、図44のチェー
ン置換回路115における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してある。即ち、このチェーン置換
回路215は、置換回路124に代えて、置換回路13
2が設けられ、さらに、新規チェーン符号化回路131
1乃至131N-1およびチェーン復号化回路1331乃至
133N-1が新たに設けられている他は、図44のチェ
ーン置換回路115と同様に構成されている。
5の構成例を示している。なお、図中、図44のチェー
ン置換回路115における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してある。即ち、このチェーン置換
回路215は、置換回路124に代えて、置換回路13
2が設けられ、さらに、新規チェーン符号化回路131
1乃至131N-1およびチェーン復号化回路1331乃至
133N-1が新たに設けられている他は、図44のチェ
ーン置換回路115と同様に構成されている。
【0226】以上のように構成されるチェーン置換回路
215では、図44における場合と同様にして、RAM
122に、第1フレームのチェーン符号化データが記憶
され、RAM1231乃至123N-1に、第2乃至第Nフ
レームのチェーンについてのビットマップがそれぞれ展
開されると、置換回路132において、図51のフロー
チャートにしたがった処理が行われる。
215では、図44における場合と同様にして、RAM
122に、第1フレームのチェーン符号化データが記憶
され、RAM1231乃至123N-1に、第2乃至第Nフ
レームのチェーンについてのビットマップがそれぞれ展
開されると、置換回路132において、図51のフロー
チャートにしたがった処理が行われる。
【0227】即ち、まず最初に、ステップS131にお
いて、フレーム数をカウントするための変数nに初期値
としての1がセットされ、ステップS132に進み、後
述するような第nフレームに基づく置換処理が行われ
る。そして、その第nフレームに基づく置換処理が終了
すると、ステップS133において、変数nが1だけイ
ンクリメントされ、ステップS134に進み、変数n
が、処理単位のフレーム数であるN以下であるかどうか
が判定される。ステップS134において、変数nがN
以下であると判定された場合、ステップS132に戻
り、再度、第nフレームに基づく置換処理が行われる。
また、ステップS134において、変数nがN以下でな
いと判定された場合、処理を終了する。
いて、フレーム数をカウントするための変数nに初期値
としての1がセットされ、ステップS132に進み、後
述するような第nフレームに基づく置換処理が行われ
る。そして、その第nフレームに基づく置換処理が終了
すると、ステップS133において、変数nが1だけイ
ンクリメントされ、ステップS134に進み、変数n
が、処理単位のフレーム数であるN以下であるかどうか
が判定される。ステップS134において、変数nがN
以下であると判定された場合、ステップS132に戻
り、再度、第nフレームに基づく置換処理が行われる。
また、ステップS134において、変数nがN以下でな
いと判定された場合、処理を終了する。
【0228】次に、図52は、図51の第nフレームに
基づく置換処理の詳細を示すフローチャートである。こ
の第nフレームに基づく置換処理では、ステップS14
1乃至S148において、ステップS142で、第1フ
レームではなく、第nフレームが注目フレームとされる
ことを除き、図46のステップS121乃至S128に
おける場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
基づく置換処理の詳細を示すフローチャートである。こ
の第nフレームに基づく置換処理では、ステップS14
1乃至S148において、ステップS142で、第1フ
レームではなく、第nフレームが注目フレームとされる
ことを除き、図46のステップS121乃至S128に
おける場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
【0229】ここで、第1フレームに存在するチェーン
についてのチェーン符号化データは、RAM122に記
憶されているので、第1フレームに存在するチェーンに
ついては、RAM122に記憶されているチェーン符号
化データにより、第1フレームに存在するチェーンそれ
ぞれを認識し、例えばステップS143において、その
チェーンからの後フレームへの動きベクトルを算出する
ことができるが、第2フレーム以降のフレームに存在す
るチェーンについては、チェーンを構成する特徴点の位
置に対応するアドレスの格納値を1としたビットマップ
が、RAM1231乃至123N-1に記憶されているだけ
なので、第2フレーム以降のフレームに存在するチェー
ンを認識するには、置換回路132において、注目フレ
ームのビットマップが展開されているRAM123の記
憶内容をスキャンして、1が連続する部分をチェーンと
して再構成する必要があり、処理に時間を要することに
なる。
についてのチェーン符号化データは、RAM122に記
憶されているので、第1フレームに存在するチェーンに
ついては、RAM122に記憶されているチェーン符号
化データにより、第1フレームに存在するチェーンそれ
ぞれを認識し、例えばステップS143において、その
チェーンからの後フレームへの動きベクトルを算出する
ことができるが、第2フレーム以降のフレームに存在す
るチェーンについては、チェーンを構成する特徴点の位
置に対応するアドレスの格納値を1としたビットマップ
が、RAM1231乃至123N-1に記憶されているだけ
なので、第2フレーム以降のフレームに存在するチェー
ンを認識するには、置換回路132において、注目フレ
ームのビットマップが展開されているRAM123の記
憶内容をスキャンして、1が連続する部分をチェーンと
して再構成する必要があり、処理に時間を要することに
なる。
【0230】さらに、RAM1231乃至123N-1に記
憶されているビットマップは、ステップS146におい
て、図46で説明したステップS126における場合と
同様に更新されるが、置換回路132では、その更新後
のチェーンを認識する必要がある。
憶されているビットマップは、ステップS146におい
て、図46で説明したステップS126における場合と
同様に更新されるが、置換回路132では、その更新後
のチェーンを認識する必要がある。
【0231】そこで、ステップS142において、第2
フレーム以降のフレームが注目フレームとされた場合、
置換回路132は、次のようにして、その注目フレーム
とされたフレームに存在するチェーンを認識するように
なされている。
フレーム以降のフレームが注目フレームとされた場合、
置換回路132は、次のようにして、その注目フレーム
とされたフレームに存在するチェーンを認識するように
なされている。
【0232】即ち、例えば、いま、ステップS142に
おいて、第nフレームが注目フレームとされたとすると
(但し、ここでは、nは2以上N以下の整数とする)、
図2で説明したチェーン符号化回路12と同様に構成さ
れる新規チェーン符号化回路131n-1に制御信号を出
力する。チェーン符号化回路131n-1は、置換回路1
32から制御信号を受信すると、チェーン復号化回路1
33n-1を制御し、これにより、RAM14nから第nフ
レームのチェーン符号化データを読み出させ、チェーン
復号化させる。チェーン復号化回路133n-1によって
チェーン復号化されることにより得られた第nフレーム
の画像データは、新規チェーン符号化回路131n-1に
供給され、そこで、RAM123n-1の記憶内容を参照
しながら、再度チェーン符号化される。
おいて、第nフレームが注目フレームとされたとすると
(但し、ここでは、nは2以上N以下の整数とする)、
図2で説明したチェーン符号化回路12と同様に構成さ
れる新規チェーン符号化回路131n-1に制御信号を出
力する。チェーン符号化回路131n-1は、置換回路1
32から制御信号を受信すると、チェーン復号化回路1
33n-1を制御し、これにより、RAM14nから第nフ
レームのチェーン符号化データを読み出させ、チェーン
復号化させる。チェーン復号化回路133n-1によって
チェーン復号化されることにより得られた第nフレーム
の画像データは、新規チェーン符号化回路131n-1に
供給され、そこで、RAM123n-1の記憶内容を参照
しながら、再度チェーン符号化される。
【0233】即ち、チェーン復号化回路133n-1から
は、第nフレームの画像データの他、第nフレームのチ
ェーン符号化データを復号することにより得られる第n
フレームの特徴点も、新規チェーン符号化回路131
n-1に供給されるようになされており、新規チェーン符
号化回路131n-1では、チェーン復号化回路133n-1
からの第nフレームの特徴点であって、その特徴点に対
応するRAM123n-1のアドレスの格納値が1になっ
ている点(画素)を、いわば真の特徴点として、チェー
ン復号化回路133n-1から供給される第nフレームの
画像データがチェーン符号化され、その結果得られるチ
ェーン符号化データが、置換回路132に出力される。
は、第nフレームの画像データの他、第nフレームのチ
ェーン符号化データを復号することにより得られる第n
フレームの特徴点も、新規チェーン符号化回路131
n-1に供給されるようになされており、新規チェーン符
号化回路131n-1では、チェーン復号化回路133n-1
からの第nフレームの特徴点であって、その特徴点に対
応するRAM123n-1のアドレスの格納値が1になっ
ている点(画素)を、いわば真の特徴点として、チェー
ン復号化回路133n-1から供給される第nフレームの
画像データがチェーン符号化され、その結果得られるチ
ェーン符号化データが、置換回路132に出力される。
【0234】従って、新規チェーン符号化回路131
n-1より出力される第nフレームのチェーン符号化デー
タは、RAM131n-1の更新内容を反映したものとな
る。
n-1より出力される第nフレームのチェーン符号化デー
タは、RAM131n-1の更新内容を反映したものとな
る。
【0235】置換回路132では、以上のようにして、
新規チェーン符号化回路131n-1から供給される、R
AM131n-1の更新内容を反映した第nフレームのチ
ェーン符号化データに基づいて、第nフレームに存在す
るチェーンが認識される。
新規チェーン符号化回路131n-1から供給される、R
AM131n-1の更新内容を反映した第nフレームのチ
ェーン符号化データに基づいて、第nフレームに存在す
るチェーンが認識される。
【0236】なお、置換回路132では、第nフレーム
に存在するチェーンを認識する際に、そのチェーンに対
し、ユニークなチェーン番号を付すようになされてい
る。
に存在するチェーンを認識する際に、そのチェーンに対
し、ユニークなチェーン番号を付すようになされてい
る。
【0237】そして、置換回路132では、ステップS
149において、図46のステップS129における場
合と同様に、最初に注目チェーンとされたチェーンのチ
ェーン番号、RAM126に記憶された動きベクトル
(後フレームへの動きベクトル)、およびその動きベク
トルの数が、セレクト多重化回路216に出力され、さ
らに、最初に注目チェーンとされたチェーンが存在する
フレーム(ステップS142で注目フレームとされたフ
レーム)のフレーム番号も、セレクト多重化回路216
に出力される。
149において、図46のステップS129における場
合と同様に、最初に注目チェーンとされたチェーンのチ
ェーン番号、RAM126に記憶された動きベクトル
(後フレームへの動きベクトル)、およびその動きベク
トルの数が、セレクト多重化回路216に出力され、さ
らに、最初に注目チェーンとされたチェーンが存在する
フレーム(ステップS142で注目フレームとされたフ
レーム)のフレーム番号も、セレクト多重化回路216
に出力される。
【0238】なお、図52に示した処理は、ステップS
142で注目フレームとされる第nフレームに存在する
チェーンすべてについて行われる。
142で注目フレームとされる第nフレームに存在する
チェーンすべてについて行われる。
【0239】セレクト多重化回路216では、上述した
ように、チェーン置換回路215から出力されるフレー
ム番号nをサフィックスとするRAM14nから、同じ
くチェーン置換回路215から出力されるチェーン番号
に対応するチェーン(基本チェーン)についてのチェー
ン符号化データが読み出され、そのチェーン符号化デー
タと、チェーン置換回路215からの動きベクトルおよ
びその数とが多重化されることにより、多重化チェーン
符号化データとされて出力される。
ように、チェーン置換回路215から出力されるフレー
ム番号nをサフィックスとするRAM14nから、同じ
くチェーン置換回路215から出力されるチェーン番号
に対応するチェーン(基本チェーン)についてのチェー
ン符号化データが読み出され、そのチェーン符号化デー
タと、チェーン置換回路215からの動きベクトルおよ
びその数とが多重化されることにより、多重化チェーン
符号化データとされて出力される。
【0240】即ち、例えば、いま、図53に示すよう
に、第1乃至第Nフレームにそれぞれ存在するチェーン
CH1乃至CHNが接続されたとすると、セレクト多重化
回路216からは、図48における場合と同様に、チェ
ーンCH1についてのチェーン符号化データと、チェー
ンCH1からチェーンCHN-1までの後フレームへの動き
ベクトルおよびその数N−1とを多重化したものが出力
される。さらに、同図に示すように、第2フレームで、
初めてチェーンCH2’が現れた場合でも、図51のス
テップS132において「第2フレームに基づく置換処
理」が行われることによって、チェーンCH2’は、そ
れと接続されるべきチェーン(図53の実施例において
は、第3フレームのチェーンCH3’)と接続され、そ
の結果、セレクト多重化回路216からは、チェーンC
H2’についてのチェーン符号化データと、チェーンC
H2’の後フレームへの動きベクトルおよびその数1と
を多重化したものも出力される。
に、第1乃至第Nフレームにそれぞれ存在するチェーン
CH1乃至CHNが接続されたとすると、セレクト多重化
回路216からは、図48における場合と同様に、チェ
ーンCH1についてのチェーン符号化データと、チェー
ンCH1からチェーンCHN-1までの後フレームへの動き
ベクトルおよびその数N−1とを多重化したものが出力
される。さらに、同図に示すように、第2フレームで、
初めてチェーンCH2’が現れた場合でも、図51のス
テップS132において「第2フレームに基づく置換処
理」が行われることによって、チェーンCH2’は、そ
れと接続されるべきチェーン(図53の実施例において
は、第3フレームのチェーンCH3’)と接続され、そ
の結果、セレクト多重化回路216からは、チェーンC
H2’についてのチェーン符号化データと、チェーンC
H2’の後フレームへの動きベクトルおよびその数1と
を多重化したものも出力される。
【0241】従って、この場合、第2フレーム以降のフ
レームで、初めてチェーンが現れたとしても、復号側に
おいて、そのチェーンを復号することが可能となる。
レームで、初めてチェーンが現れたとしても、復号側に
おいて、そのチェーンを復号することが可能となる。
【0242】なお、図43および図49の画像符号化装
置から出力された多重化チェーン符号化データは、図3
9で説明した画像復号化装置によって、上述した場合と
同様にして復号することができる。
置から出力された多重化チェーン符号化データは、図3
9で説明した画像復号化装置によって、上述した場合と
同様にして復号することができる。
【0243】但し、その復号画像は、図54および図5
5に示すようなものとなる。即ち、例えば、図54
(A)に示すように、元の画像において、第nフレーム
に、ある1つのチェーンが存在し、後フレームに、その
チェーンを分割したような3つのチェーンが存在する場
合に、第nフレームのチェーンが基本チェーンとされ、
後フレームの3つのチェーンと接続された(置き換えら
れた)とき、画像復号化装置では、基本チェーンを動き
補償することで、後フレームのチェーンが復号されるた
め、後フレームの3つのチェーンは、同図(B)に示す
ように、1つのチェーンとして復号される。
5に示すようなものとなる。即ち、例えば、図54
(A)に示すように、元の画像において、第nフレーム
に、ある1つのチェーンが存在し、後フレームに、その
チェーンを分割したような3つのチェーンが存在する場
合に、第nフレームのチェーンが基本チェーンとされ、
後フレームの3つのチェーンと接続された(置き換えら
れた)とき、画像復号化装置では、基本チェーンを動き
補償することで、後フレームのチェーンが復号されるた
め、後フレームの3つのチェーンは、同図(B)に示す
ように、1つのチェーンとして復号される。
【0244】また、例えば、図55(A)に示すよう
に、元の画像において、第nフレームに、3つのチェー
ンが存在し、後フレームに、そのチェーンをつなぎ合わ
せたような1つのチェーンが存在する場合に、第nフレ
ームの3つのチェーンそれぞれが基本チェーンとされ、
後フレームの1のチェーンと接続された(置き換えられ
た)とき、画像復号化装置では、基本チェーンを動き補
償することで、後フレームのチェーンが復号されるた
め、後フレームの1つのチェーンは、同図(B)に示す
ように、3つのチェーンとして復号される。
に、元の画像において、第nフレームに、3つのチェー
ンが存在し、後フレームに、そのチェーンをつなぎ合わ
せたような1つのチェーンが存在する場合に、第nフレ
ームの3つのチェーンそれぞれが基本チェーンとされ、
後フレームの1のチェーンと接続された(置き換えられ
た)とき、画像復号化装置では、基本チェーンを動き補
償することで、後フレームのチェーンが復号されるた
め、後フレームの1つのチェーンは、同図(B)に示す
ように、3つのチェーンとして復号される。
【0245】以上、本発明を適用した画像符号化装置お
よび画像復号化装置について説明したが、このような画
像符号化装置および画像復号化装置は、例えばビデオテ
ープレコーダや、テレビ会議システムなどに組み込むこ
とが可能である。
よび画像復号化装置について説明したが、このような画
像符号化装置および画像復号化装置は、例えばビデオテ
ープレコーダや、テレビ会議システムなどに組み込むこ
とが可能である。
【0246】なお、本実施例においては、画像データを
チェーン符号化するようにしたが、本発明は、その他、
画像データを、チェーン符号化以外の構造抽出符号化す
る場合に適用可能である。
チェーン符号化するようにしたが、本発明は、その他、
画像データを、チェーン符号化以外の構造抽出符号化す
る場合に適用可能である。
【0247】
【発明の効果】以上の如く、本発明の画像符号化装置お
よび画像符号化方法によれば、動画像の特徴点に関する
データが符号化され、その結果得られるデータと、特徴
点を結ぶチェーンの動きベクトルとが多重化されるの
で、発生符号量を低減することが可能となる。
よび画像符号化方法によれば、動画像の特徴点に関する
データが符号化され、その結果得られるデータと、特徴
点を結ぶチェーンの動きベクトルとが多重化されるの
で、発生符号量を低減することが可能となる。
【0248】本発明の画像復号化装置および画像復号化
方法によれば、伝送データから、動画像の特徴点に関す
るデータを符号化した符号化データと、特徴点を結ぶチ
ェーンの動きベクトルとが抽出され、符号化データが復
号される。そして、その結果得られる復号化データが、
動きベクトルにしたがって動き補償される。従って、動
画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化データ
と、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを含む伝送
データから、復号画像を得ることが可能となる。
方法によれば、伝送データから、動画像の特徴点に関す
るデータを符号化した符号化データと、特徴点を結ぶチ
ェーンの動きベクトルとが抽出され、符号化データが復
号される。そして、その結果得られる復号化データが、
動きベクトルにしたがって動き補償される。従って、動
画像の特徴点に関するデータを符号化した符号化データ
と、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを含む伝送
データから、復号画像を得ることが可能となる。
【0249】本発明の記録媒体によれば、そこに、動画
像の特徴点に関するデータを符号化した符号化データ
と、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを含んたデ
ータが記録されているので、長時間の動画を記録するこ
とが可能となる。
像の特徴点に関するデータを符号化した符号化データ
と、特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルとを含んたデ
ータが記録されているので、長時間の動画を記録するこ
とが可能となる。
【図1】本発明を適用した画像符号化装置の第1実施例
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のチェーン符号化回路12の構成例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】図2の係数フレームバッファ21の記憶内容を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図4】図2の方向探索器23の動作を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】図4のフローチャートに続くフローチャートで
ある。
ある。
【図6】図2のROM30および31の記憶内容を示す
図である。
図である。
【図7】図2のアドレス発生器32が出力するアドレス
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図8】図2のROM33の記憶内容を示す図である。
【図9】図2のROM33から出力される方向データが
表す方向を示す図である。
表す方向を示す図である。
【図10】図4のフローチャートに続くフローチャート
である。
である。
【図11】図2の方向探索器23からの有効データ選択
信号、ROM33からの方向データ、およびラッチ回路
34からの前方向データの出力タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
信号、ROM33からの方向データ、およびラッチ回路
34からの前方向データの出力タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図12】図2の方向変化信号発生器35から出力され
る方向変化データを説明するための図である。
る方向変化データを説明するための図である。
【図13】図2の方向変化信号発生器35が記憶してい
る前方向データおよび方向データと、方向変化データと
の対応表を示す図である。
る前方向データおよび方向データと、方向変化データと
の対応表を示す図である。
【図14】図2の方向変化信号発生器35が記憶してい
る前方向データおよび方向データと、方向変化データと
の対応表を示す図である。
る前方向データおよび方向データと、方向変化データと
の対応表を示す図である。
【図15】図2の方向変化信号が出力する方向変化デー
タに割り当てられている符号語を示す図である。
タに割り当てられている符号語を示す図である。
【図16】図2のセレクタ36から出力されるデータを
説明するための図である。
説明するための図である。
【図17】図1の類似チェーン検出回路15の構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図18】図17の類似度検知回路41の構成例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図19】画像上に存在するチェーンの例を示す図であ
る。
る。
【図20】第nフレームの画像上に、図19に示すよう
なチェーンが存在する場合の、図18のRAM52nの
記憶内容を示す図である。
なチェーンが存在する場合の、図18のRAM52nの
記憶内容を示す図である。
【図21】図18の類似度計算回路53の動作を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
【図22】図21のフローチャートに示す処理を説明す
るための図である。
るための図である。
【図23】図17のRAM42nの記憶内容を示す図で
ある。
ある。
【図24】図17のチェーン接続回路43の動作を説明
するフローチャートである。
するフローチャートである。
【図25】図24のフローチャートに示す処理を説明す
るための図である。
るための図である。
【図26】図1のセレクト多重化回路16より出力され
る多重化チェーン符号化データを説明するための図であ
る。
る多重化チェーン符号化データを説明するための図であ
る。
【図27】図1の類似チェーン検出回路15の他の構成
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図28】図27のRAM62nの記憶内容を示す図で
ある。
ある。
【図29】図27のチェーン接続回路63の動作を説明
するフローチャートである。
するフローチャートである。
【図30】図29のステップS64の処理の詳細を説明
するフローチャートである。
するフローチャートである。
【図31】図30のステップS71乃至S74の処理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図32】図30のステップS75乃至S79の処理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図33】図29のステップS65の処理の詳細を説明
するフローチャートである。
するフローチャートである。
【図34】図33のステップS91乃至S94の処理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図35】図33のステップS95乃至S99の処理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図36】図29のフローチャートに示す処理を説明す
るための図である。
るための図である。
【図37】図29のフローチャートに示す処理を説明す
るための図である。
るための図である。
【図38】図1のセレクト多重化回路16より出力され
る多重化チェーン符号化データを説明するための図であ
る。
る多重化チェーン符号化データを説明するための図であ
る。
【図39】本発明を適用した画像復号化装置の一実施例
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図40】図39の画像復号化装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
【図41】図39の画像復号化装置より出力される復号
画像を説明するための図である。
画像を説明するための図である。
【図42】図39の画像復号化装置より出力される復号
画像を説明するための図である。
画像を説明するための図である。
【図43】本発明を適用した画像符号化装置の第2実施
例の構成を示すブロック図である。
例の構成を示すブロック図である。
【図44】図43のチェーン置換回路115の構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図45】図44のRAM123nの記憶内容を示す図
である。
である。
【図46】図44の置換回路124の動作を説明するフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図47】図46のステップS124の処理を説明する
ための図である。
ための図である。
【図48】図43のセレクト多重化回路116より出力
される多重化チェーン符号化データを説明するための図
である。
される多重化チェーン符号化データを説明するための図
である。
【図49】本発明を適用した画像符号化装置の第3実施
例の構成を示すブロック図である。
例の構成を示すブロック図である。
【図50】図49のチェーン置換回路215の構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図51】図50の置換回路132の動作を説明するフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図52】図51のステップS132の処理の詳細を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図53】図49のセレクト多重化回路216より出力
される多重化チェーン符号化データを説明するための図
である。
される多重化チェーン符号化データを説明するための図
である。
【図54】図43(図49)の画像符号化装置より出力
された多重化チェーン符号化データを復号して得られる
復号画像を説明するための図である。
された多重化チェーン符号化データを復号して得られる
復号画像を説明するための図である。
【図55】図43(図49)の画像符号化装置より出力
された多重化チェーン符号化データを復号して得られる
復号画像を説明するための図である。
された多重化チェーン符号化データを復号して得られる
復号画像を説明するための図である。
【図56】従来の画像符号化装置の一例の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
10 2次元変化点検出回路 11 量子化器 12 チェーン符号化回路 13 セレクタ 141乃至14N RAM 15 類似チェーン検出回路 16 セレクト多重化回路 17 バッファ 41 類似度検知回路 421乃至42N RAM 43 チェーン接続回路 44 RAM 51 チェーンマップ回路 521乃至52N RAM 53 類似度計算回路 54 動きベクトル算出回路 61 多チェーン類似度検知回路 621乃至62N RAM 63 多チェーン接続回路 64 RAM 71 バッファ 72 分離回路 73 チェーン復号化回路 74 画像構成回路 75 セレクタ 761乃至76N RAM 77 動き補償回路 78 読み出し回路 115 チェーン置換回路 116 セレクト多重化回路 121 チェーンマップ回路 122,1231乃至123N RAM 124 置換回路 125 動きベクトル算出回路 126 RAM 1311乃至131N-1 新規チェーン符号化回路 132 置換回路 1331乃至133N-1 チェーン復号化回路 215 チェーン置換回路 216 セレクト多重化回路
Claims (14)
- 【請求項1】 動画像を符号化する画像符号化装置であ
って、 前記動画像の特徴点に関する情報を符号化し、符号化デ
ータを出力する特徴点符号化手段と、 前記特徴点を結ぶチェーンを検出するチェーン検出手段
と、 前記チェーン検出手段により検出された前記チェーンの
動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、 前記特徴点符号化手段より出力された符号化データと、
前記動きベクトル検出手段により検出された前記動きベ
クトルとを多重化する多重化手段とを備えることを特徴
とする画像符号化装置。 - 【請求項2】 異なるフレームに存在する前記チェーン
どうしを接続し、その接続結果に基づいて、前記多重化
手段に多重化させる前記符号化データおよび動きベクト
ルを決定する決定手段をさらに備えることを特徴とする
請求項1に記載の画像符号化装置。 - 【請求項3】 前記決定手段は、隣接するフレームに存
在する前記チェーンどうしの類似度を算出し、その類似
度に基づいて、前記チェーンどうしを接続することを特
徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。 - 【請求項4】 前記決定手段は、複数フレームにわたっ
て接続された前記チェーンのうちの所定のものに対応す
る前記符号化データと、前記複数フレームのうちの、隣
接するフレームの間の前記動きベクトルとを、前記多重
化手段に多重化させることを特徴とする請求項2に記載
の画像符号化装置。 - 【請求項5】 前記決定手段は、所定のフレームに存在
する、あるチェーンAの、その所定のフレームに隣接す
る隣接フレームに存在する他のチェーンBに対する前記
類似度を、前記所定のフレームから前記隣接フレームへ
の前記動きベクトルにしたがって、前記チェーンAを移
動し、その移動後の前記チェーンAを構成する画素のう
ち、前記隣接フレームに存在する前記チェーンの中で前
記チェーンBとの距離が最も近いものの数に基づいて算
出することを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装
置。 - 【請求項6】 前記決定手段は、前記チェーンAの、前
記チェーンBに対する前記類似度SAと、前記チェーン
Bの、前記チェーンAに対する前記類似度SBとを算出
し、前記類似度SAおよびSBがいずれも所定の閾値以
上であるとき、前記チェーンAおよびBを接続すること
を特徴とする請求項5に記載の画像符号化装置。 - 【請求項7】 隣接するフレームのうちの一方のフレー
ムに、チェーンCが存在し、他方のフレームに、複数の
チェーンD1,D2,D3,・・・が存在する場合にお
いて、 前記決定手段は、前記チェーンCの、前記複数のチェー
ンD1,D2,D3,・・・それぞれに対する前記類似
度SC1,SC2,SC3,・・・と、前記複数のチェ
ーンD1,D2,D3,・・・それぞれの、前記チェー
ンCに対する前記類似度SD1,SD2,SD3,・・
・とを算出し、前記類似度SD1,SD2,SD3,・
・・がいずれも所定の閾値以上であり、かつ前記類似度
SC1,SC2,SC3,・・・の総和も所定の閾値以
上であるとき、前記チェーンCと、前記チェーンD1,
D2,D3,・・・それぞれとを接続することを特徴と
する請求項5に記載の画像符号化装置。 - 【請求項8】 所定のフレームに存在する、あるチェー
ンAを、その所定のフレームから、それに隣接する隣接
フレームへの前記動きベクトルにしたがって移動し、そ
の移動後の前記チェーンAの、前記隣接フレームにおけ
る視覚的な重要性を表す重要度を算出する重要度算出手
段と、 前記重要度算出手段により算出された前記重要度が所定
の閾値以上であるとき、前記隣接フレームに存在する前
記チェーンのうち、前記移動後のチェーンAの周囲にあ
るものを、その移動後のチェーンAに置き換える置換手
段とをさらに備え、 前記多重化手段は、前記チェーンAに対応する前記符号
化データと、前記置換手段による前記チェーンの置き換
えがなされた前記隣接フレームへの前記動きベクトルと
を多重化することを特徴とする請求項1に記載の画像符
号化装置。 - 【請求項9】 前記重要度算出手段は、前記隣接フレー
ムにおける、前記移動後のチェーンAの周囲に存在する
前記特徴点に基づいて、前記重要度を算出することを特
徴とする請求項8に記載の画像符号化装置。 - 【請求項10】 前記重要度算出手段は、前記隣接フレ
ームにおける、前記移動後のチェーンA上のエッジ強度
に基づいて、前記重要度を算出することを特徴とする請
求項8に記載の画像符号化装置。 - 【請求項11】 動画像を符号化する画像符号化方法で
あって、 前記動画像の特徴点に関するデータを符号化するととも
に、前記特徴点を結ぶチェーンの動きベクトルを検出
し、 符号化された前記データと、前記動きベクトルとを多重
化することを特徴とする画像符号化方法。 - 【請求項12】 動画像を復号する画像復号化装置であ
って、 伝送データから、前記動画像の特徴点に関するデータを
符号化した符号化データと、前記特徴点を結ぶチェーン
の動きベクトルとを抽出する抽出手段と、 前記符号化データを復号する復号化手段と、 前記復号化手段の出力を、前記動きベクトルにしたがっ
て動き補償する動き補償手段とを備えることを特徴とす
る画像復号化装置。 - 【請求項13】 動画像を復号する画像復号化方法であ
って、 伝送データから、前記動画像の特徴点に関するデータを
符号化した符号化データと、前記特徴点を結ぶチェーン
の動きベクトルとを抽出し、 前記符号化データを復号して、復号化データとし、 前記復号化データを、前記動きベクトルにしたがって動
き補償することを特徴とする画像復号化方法。 - 【請求項14】 動画像を符号化したデータが記録され
ている記録媒体であって、 前記データは、前記動画像の特徴点に関するデータを符
号化した符号化データと、前記特徴点を結ぶチェーンの
動きベクトルとを含むことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17977495A JPH0937264A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体 |
US08/680,489 US5923786A (en) | 1995-07-17 | 1996-07-15 | Method and device for encoding and decoding moving images |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17977495A JPH0937264A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0937264A true JPH0937264A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16071660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17977495A Pending JPH0937264A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0937264A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101704931B1 (ko) * | 2015-10-30 | 2017-02-23 | 성균관대학교산학협력단 | 메모리 분할 저장을 이용한 실시간 체인코드 생성장치 및 그 생성방법 |
KR20170082062A (ko) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | 한국전자통신연구원 | 다중 특징 점 기반 벡터 체인 코드 인코딩 방법 및 이를 위한 장치 |
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1995
- 1995-07-17 JP JP17977495A patent/JPH0937264A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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