JPH0934397A - プラズマ・ディスプレイ・パネル - Google Patents
プラズマ・ディスプレイ・パネルInfo
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- JPH0934397A JPH0934397A JP7186719A JP18671995A JPH0934397A JP H0934397 A JPH0934397 A JP H0934397A JP 7186719 A JP7186719 A JP 7186719A JP 18671995 A JP18671995 A JP 18671995A JP H0934397 A JPH0934397 A JP H0934397A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アドレス期間で充分な量の壁電荷が形成され
なかった場合でも、維持放電期間で安定した維持放電を
できるようにする。 【解決手段】 少なくとも一方が透明な材料からなる第
1及び第2の基板の間に封入されたガス、第1の基板に
形成されたA電極、第2の基板に形成されたX電極及び
Y電極、各電極の電圧を制御する制御手段を有し、制御
手段は、すべてのセルの書込データをリセットするリセ
ット期間と、選択セルに対して壁電荷を形成するアドレ
ス期間と、X電極とY電極に交互に維持パルスを印加す
ることにより、壁電荷を利用して選択セルの書込データ
を維持する維持放電期間とを順次に繰り返すとともに、
維持放電期間の最初の維持パルスの大きさを、他の維持
パルスよりも大きくする。
なかった場合でも、維持放電期間で安定した維持放電を
できるようにする。 【解決手段】 少なくとも一方が透明な材料からなる第
1及び第2の基板の間に封入されたガス、第1の基板に
形成されたA電極、第2の基板に形成されたX電極及び
Y電極、各電極の電圧を制御する制御手段を有し、制御
手段は、すべてのセルの書込データをリセットするリセ
ット期間と、選択セルに対して壁電荷を形成するアドレ
ス期間と、X電極とY電極に交互に維持パルスを印加す
ることにより、壁電荷を利用して選択セルの書込データ
を維持する維持放電期間とを順次に繰り返すとともに、
維持放電期間の最初の維持パルスの大きさを、他の維持
パルスよりも大きくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面放電交流型・3
電極構造のプラズマ・ディスプレイ・パネル(略称:P
DP)に関する。
電極構造のプラズマ・ディスプレイ・パネル(略称:P
DP)に関する。
【0002】
『PDPの基本構造』PDPの最も基本的な構造は、2
枚の平板ガラスに規則的に配列した一対の電極(陽極と
陰極)を設け、その間にNeを主体とするガスを封入す
るというものである。陽極と陰極間に電圧を印加する
と、電極周辺の微小な空間(放電空間または放電セル)
でグロー放電が起こってオレンジ色に発光する。この発
光を利用して表示する。任意の情報を表示するために
は、規則的に並んだ放電セルを選択的に放電発光させれ
ばよい。 『直流型PDPと交流型PDP』PDPには、電極が放
電セルに露出している直流型(DC型とも言う)と、絶
縁層で覆われている交流型(AC型とも言う)の二つの
タイプがあり、主流は後者の交流型である。直流型PD
Pは、電圧印加時間、すなわちパルス幅を変えることに
よって容易に輝度を変化させることができ、中間調表示
を得やすいという利点があるが、画面の明るさの点で交
流型PDPに劣る。交流型PDPは、陽極と陰極を誘電
体層で覆っているところに構造上の特徴がある。陽極と
陰極間に数十〜100KHz程度の交流電圧を印加し、
電極の交点で放電発光させる。放電空間に発生した電子
とイオンは電界に沿って移動し、正電極側及び負電極側
の誘電体層表面に蓄積されて印加電圧と逆極性の電界を
形成する。その結果、放電空間の実効電圧が低下し、放
電は短時間で終了する。誘電体層表面の電荷(壁電荷)
は、印加電圧をなくした後も残留(いわゆるメモリ効
果)するため、次回に逆極性の外部電圧を印加したとき
は、この壁電荷分が重畳された電圧となり、その分だけ
低い電圧で放電が開始する。したがって、交流型PDP
では、走査のための書き込み期間外でも、比較的に低い
電圧の維持パルスを与えるだけで放電を維持できるた
め、駆動系のデューティ時間を長くとることができ、画
面の明るさを高めることができる。 『2電極型と3電極型』交流型PDPには、2枚の基板
のそれぞれに陽極と陰極を設けた2電極型(図4)と、
一方の基板に陽極と陰極を設けるとともに、他方の基板
に第三の電極(いわゆるアドレス電極;「A電極」と略
すこともある)を設けた3電極型(図5)がある。な
お、電極の“陽/陰”は印加電圧の極性で決まり、駆動
方法によっては極性反転もあるから、本明細書中では、
パネルの座標軸(X、Y)を付けて呼び現すことにす
る。
枚の平板ガラスに規則的に配列した一対の電極(陽極と
陰極)を設け、その間にNeを主体とするガスを封入す
るというものである。陽極と陰極間に電圧を印加する
と、電極周辺の微小な空間(放電空間または放電セル)
でグロー放電が起こってオレンジ色に発光する。この発
光を利用して表示する。任意の情報を表示するために
は、規則的に並んだ放電セルを選択的に放電発光させれ
ばよい。 『直流型PDPと交流型PDP』PDPには、電極が放
電セルに露出している直流型(DC型とも言う)と、絶
縁層で覆われている交流型(AC型とも言う)の二つの
タイプがあり、主流は後者の交流型である。直流型PD
Pは、電圧印加時間、すなわちパルス幅を変えることに
よって容易に輝度を変化させることができ、中間調表示
を得やすいという利点があるが、画面の明るさの点で交
流型PDPに劣る。交流型PDPは、陽極と陰極を誘電
体層で覆っているところに構造上の特徴がある。陽極と
陰極間に数十〜100KHz程度の交流電圧を印加し、
電極の交点で放電発光させる。放電空間に発生した電子
とイオンは電界に沿って移動し、正電極側及び負電極側
の誘電体層表面に蓄積されて印加電圧と逆極性の電界を
形成する。その結果、放電空間の実効電圧が低下し、放
電は短時間で終了する。誘電体層表面の電荷(壁電荷)
は、印加電圧をなくした後も残留(いわゆるメモリ効
果)するため、次回に逆極性の外部電圧を印加したとき
は、この壁電荷分が重畳された電圧となり、その分だけ
低い電圧で放電が開始する。したがって、交流型PDP
では、走査のための書き込み期間外でも、比較的に低い
電圧の維持パルスを与えるだけで放電を維持できるた
め、駆動系のデューティ時間を長くとることができ、画
面の明るさを高めることができる。 『2電極型と3電極型』交流型PDPには、2枚の基板
のそれぞれに陽極と陰極を設けた2電極型(図4)と、
一方の基板に陽極と陰極を設けるとともに、他方の基板
に第三の電極(いわゆるアドレス電極;「A電極」と略
すこともある)を設けた3電極型(図5)がある。な
お、電極の“陽/陰”は印加電圧の極性で決まり、駆動
方法によっては極性反転もあるから、本明細書中では、
パネルの座標軸(X、Y)を付けて呼び現すことにす
る。
【0003】図4(2電極型)において、1、2はガラ
ス基板、3はX電極、4はY電極、5、6は誘電体層、
7は放電空間であり、また、図5(3電極型)におい
て、11、12はガラス基板、13はA電極、14はX
電極(バス電極14aと透明電極14bを積層したも
の)、15はY電極(バス電極15aと透明電極15b
を積層したもの)、16は紫外線励起蛍光体(以下、単
に蛍光体)、17はMgO膜、18は誘電体層、19は
放電空間である。
ス基板、3はX電極、4はY電極、5、6は誘電体層、
7は放電空間であり、また、図5(3電極型)におい
て、11、12はガラス基板、13はA電極、14はX
電極(バス電極14aと透明電極14bを積層したも
の)、15はY電極(バス電極15aと透明電極15b
を積層したもの)、16は紫外線励起蛍光体(以下、単
に蛍光体)、17はMgO膜、18は誘電体層、19は
放電空間である。
【0004】2電極型は、X電極3とY電極4が放電空
間7に対して対向する形になっており、構造が簡単で作
りやすいというメリットがある反面、カラーPDPに適
用すると、蛍光体の劣化を招きやすいという欠点があ
る。カラーPDPでは、2枚の基板1、2のどちらかに
蛍光体を塗布しなければならず、放電の際に発生する荷
電粒子がこの蛍光体に直接飛び込むからである。
間7に対して対向する形になっており、構造が簡単で作
りやすいというメリットがある反面、カラーPDPに適
用すると、蛍光体の劣化を招きやすいという欠点があ
る。カラーPDPでは、2枚の基板1、2のどちらかに
蛍光体を塗布しなければならず、放電の際に発生する荷
電粒子がこの蛍光体に直接飛び込むからである。
【0005】これに対して、3電極型PDPでは、X電
極14とY電極15が片側の基板12にまとめられてお
り、X電極14とY電極15の間の放電は、この片側の
基板12の面方向にしか発生しない(いわゆる「面放電
型」の構造)。したがって、対向側の基板11に蛍光体
16を塗布しておけば、この蛍光体16と放電空間19
とを空間的に分離することができ、荷電粒子の蛍光体へ
の直接的な飛び込みを回避して、蛍光体16の劣化を防
止できる。
極14とY電極15が片側の基板12にまとめられてお
り、X電極14とY電極15の間の放電は、この片側の
基板12の面方向にしか発生しない(いわゆる「面放電
型」の構造)。したがって、対向側の基板11に蛍光体
16を塗布しておけば、この蛍光体16と放電空間19
とを空間的に分離することができ、荷電粒子の蛍光体へ
の直接的な飛び込みを回避して、蛍光体16の劣化を防
止できる。
【0006】図6は3電極型カラーPDPの概略断面構
造図(A電極を横切る方向の断面構造図)であり、2
1、22はガラス基板、23はA電極、24はY電極
(またはX電極)、25は誘電体層、26は隔壁、27
は放電空間、28は蛍光体である。なお、MgO膜や
X、Y電極の積層構造などは図示を略してある。 『サブフレーム方式』このような3電極型カラーPDP
の駆動方法として、1フレームをたとえば8個のサブフ
レームに分割し、各サブフレームの維持放電期間を1:
2:4:8:16:32:64:128の比率に設定す
るとともに、これらのサブフレームを組み合わせて多階
調表示を実現する、いわゆる「サブフレーム方式」が知
られている。
造図(A電極を横切る方向の断面構造図)であり、2
1、22はガラス基板、23はA電極、24はY電極
(またはX電極)、25は誘電体層、26は隔壁、27
は放電空間、28は蛍光体である。なお、MgO膜や
X、Y電極の積層構造などは図示を略してある。 『サブフレーム方式』このような3電極型カラーPDP
の駆動方法として、1フレームをたとえば8個のサブフ
レームに分割し、各サブフレームの維持放電期間を1:
2:4:8:16:32:64:128の比率に設定す
るとともに、これらのサブフレームを組み合わせて多階
調表示を実現する、いわゆる「サブフレーム方式」が知
られている。
【0007】図7はサブフレーム方式のフレーム構造概
念図であり、1フレームは8個のサブフレームSF1 〜
SF8 で構成されている。各サブフレームは三つの期
間、すなわち「リセット期間」、「アドレス期間」及び
「維持放電期間」からなり、最初の二つの期間の長さは
同一であるが、維持放電期間T1 〜T8 は上記比率のと
おり異なっている。なお、L1 、L2 、……、Ln は水
平走査線であり、各サブフレームのアドレス期間内の太
斜線は、L1 、L2 、……、Ln を線順次で選択してい
る様子を表している。
念図であり、1フレームは8個のサブフレームSF1 〜
SF8 で構成されている。各サブフレームは三つの期
間、すなわち「リセット期間」、「アドレス期間」及び
「維持放電期間」からなり、最初の二つの期間の長さは
同一であるが、維持放電期間T1 〜T8 は上記比率のと
おり異なっている。なお、L1 、L2 、……、Ln は水
平走査線であり、各サブフレームのアドレス期間内の太
斜線は、L1 、L2 、……、Ln を線順次で選択してい
る様子を表している。
【0008】図8は1サブフレームにおける波形タイミ
ング図である。なお、以下の説明で使用する電圧値は一
例であり、これに限定するものではない。リセット期間
では、まず、すべてのY電極に0Vを与えながら、放電
に必要な充分な電位差を与えるために、アドレス電極に
+110V程度の正パルス30を与えた状態で、X電極
に+330V程度の正パルス31(全面書き込みパルス
とも言う)を与える。これにより、すべてのセルで放電
が生じる。次に、アドレス電極とX電極に0Vを与えて
再びすべてのセルで放電を生じさせると、この放電は、
電極間の電位差がゼロのため、壁電荷が形成されずに自
己中和して終息し、いわゆる自己消去放電が行われる。
ング図である。なお、以下の説明で使用する電圧値は一
例であり、これに限定するものではない。リセット期間
では、まず、すべてのY電極に0Vを与えながら、放電
に必要な充分な電位差を与えるために、アドレス電極に
+110V程度の正パルス30を与えた状態で、X電極
に+330V程度の正パルス31(全面書き込みパルス
とも言う)を与える。これにより、すべてのセルで放電
が生じる。次に、アドレス電極とX電極に0Vを与えて
再びすべてのセルで放電を生じさせると、この放電は、
電極間の電位差がゼロのため、壁電荷が形成されずに自
己中和して終息し、いわゆる自己消去放電が行われる。
【0009】アドレス期間では、X電極に+50V程度
の正電圧32を与えながら、Y電極に線順次で−150
〜−160V程度の負パルス33(以下「スキャンパル
ス」)を印加し、且つ、アドレス電極に選択的に+60
V程度の正パルス34(以下「アドレスパルス」)を印
加する。なお、スキャンパルスを印加しないY電極には
−50〜−60V程度の負電圧35を印加しておく。ア
ドレスパルス34を印加したアドレス電極と、スキャン
パルス33を印加したY電極との間には、放電に必要な
充分な電位差(210〜220V程度)があるため、両
電極間に放電(以下「主アドレス放電」)が生じる。一
方、X電極とY電極の間のスキャンパルス部分の電位差
は200〜210V程度で、アドレス電極との間よりも
10V程度低く、この電位差だけでは自主放電が生じな
いが、上記の主アドレス放電を引き金(トリガ)にして
X電極とY電極の間でも放電(以下「従アドレス放
電」)が生じるため、その交点に位置する誘電体層に壁
電荷が形成される。
の正電圧32を与えながら、Y電極に線順次で−150
〜−160V程度の負パルス33(以下「スキャンパル
ス」)を印加し、且つ、アドレス電極に選択的に+60
V程度の正パルス34(以下「アドレスパルス」)を印
加する。なお、スキャンパルスを印加しないY電極には
−50〜−60V程度の負電圧35を印加しておく。ア
ドレスパルス34を印加したアドレス電極と、スキャン
パルス33を印加したY電極との間には、放電に必要な
充分な電位差(210〜220V程度)があるため、両
電極間に放電(以下「主アドレス放電」)が生じる。一
方、X電極とY電極の間のスキャンパルス部分の電位差
は200〜210V程度で、アドレス電極との間よりも
10V程度低く、この電位差だけでは自主放電が生じな
いが、上記の主アドレス放電を引き金(トリガ)にして
X電極とY電極の間でも放電(以下「従アドレス放
電」)が生じるため、その交点に位置する誘電体層に壁
電荷が形成される。
【0010】維持放電期間では、X電極とY電極に+1
80V程度の正パルス36(維持パルス)を交互に印加
し、壁電荷を利用した維持放電を発生する。維持パルス
36の周期はすべてのサブフレームにおいて同じであ
る。したがって、各サブフレームにおける維持パルス3
6の数は、1:2:4:8:16:32:64:128
の関係となる。画面の明るさは維持パルス36の回数に
よって決まるから、表示階調に応じてサブフレームを選
択して(または組み合わせて)使用することにより、0
から256階調(上記比率の場合)までを実現できる。
80V程度の正パルス36(維持パルス)を交互に印加
し、壁電荷を利用した維持放電を発生する。維持パルス
36の周期はすべてのサブフレームにおいて同じであ
る。したがって、各サブフレームにおける維持パルス3
6の数は、1:2:4:8:16:32:64:128
の関係となる。画面の明るさは維持パルス36の回数に
よって決まるから、表示階調に応じてサブフレームを選
択して(または組み合わせて)使用することにより、0
から256階調(上記比率の場合)までを実現できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
3電極・面放電型PDPにあっては、 (1)アドレス期間で充分な量の壁電荷が形成されなか
った場合、維持放電期間で安定した維持放電ができなく
なり、点灯セルの状態が不安定になってミスアドレスが
発生するという問題点がある。すなわち、従来例の維持
パルスは、例えば+180V程度の大きさであるが、こ
の電圧値は、アドレス期間で充分な量の壁電荷が形成さ
れたという“前提”の上で設定されたものである。した
がって、この前提が崩れた場合(多くの場合、前提より
も少ない壁電荷の形成)には、従来の維持パルスでは不
十分で、安定した維持放電を行うことができなくなるか
らである。 (2)アドレス期間で連鎖的な二つの放電(主アドレス
放電と従アドレス放電)を発生させているため、スキャ
ンパルスの幅を長め(例えば3μs程度)にとる必要が
あり、1サブフィールドの長さを現状よりも短くするこ
とができず、フレームの分割数を増やして更なる多階調
化を図ることができない、又は、同程度の分割数であれ
ば、より高精細画面のものへ適用できないという問題点
がある。
3電極・面放電型PDPにあっては、 (1)アドレス期間で充分な量の壁電荷が形成されなか
った場合、維持放電期間で安定した維持放電ができなく
なり、点灯セルの状態が不安定になってミスアドレスが
発生するという問題点がある。すなわち、従来例の維持
パルスは、例えば+180V程度の大きさであるが、こ
の電圧値は、アドレス期間で充分な量の壁電荷が形成さ
れたという“前提”の上で設定されたものである。した
がって、この前提が崩れた場合(多くの場合、前提より
も少ない壁電荷の形成)には、従来の維持パルスでは不
十分で、安定した維持放電を行うことができなくなるか
らである。 (2)アドレス期間で連鎖的な二つの放電(主アドレス
放電と従アドレス放電)を発生させているため、スキャ
ンパルスの幅を長め(例えば3μs程度)にとる必要が
あり、1サブフィールドの長さを現状よりも短くするこ
とができず、フレームの分割数を増やして更なる多階調
化を図ることができない、又は、同程度の分割数であれ
ば、より高精細画面のものへ適用できないという問題点
がある。
【0012】そこで、本発明は、アドレス期間で充分な
量の壁電荷が形成されなかった場合でも、維持放電期間
で安定した維持放電をできるようにすることを第1の目
的とし、また、本発明は、1サブフィールドの長さを現
状よりも短くすることができ、フレームの分割数を増や
して更なる多階調化を図り、又は、同程度の分割数であ
れば、より高精細画面のものへ適用できるようにするこ
とを第2の目的とする。
量の壁電荷が形成されなかった場合でも、維持放電期間
で安定した維持放電をできるようにすることを第1の目
的とし、また、本発明は、1サブフィールドの長さを現
状よりも短くすることができ、フレームの分割数を増や
して更なる多階調化を図り、又は、同程度の分割数であ
れば、より高精細画面のものへ適用できるようにするこ
とを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の目的を
達成するために、少なくとも一方が透明な材料からなる
第1及び第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に封
入されたガスと、前記第1の基板に形成されたA電極
と、前記第2の基板に形成されたX電極及びY電極と、
前記各電極の電圧を制御する制御手段とを有し、前記制
御手段は、すべてのセルの書込データをリセットするリ
セット期間と、選択セルに対して壁電荷を形成するアド
レス期間と、前記X電極とY電極に交互に維持パルスを
印加することにより、前記壁電荷を利用して選択セルの
書込データを維持する維持放電期間とを順次に繰り返す
とともに、前記維持放電期間の最初の維持パルスの大き
さを、他の維持パルスよりも大きくしたことを特徴とす
る。
達成するために、少なくとも一方が透明な材料からなる
第1及び第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に封
入されたガスと、前記第1の基板に形成されたA電極
と、前記第2の基板に形成されたX電極及びY電極と、
前記各電極の電圧を制御する制御手段とを有し、前記制
御手段は、すべてのセルの書込データをリセットするリ
セット期間と、選択セルに対して壁電荷を形成するアド
レス期間と、前記X電極とY電極に交互に維持パルスを
印加することにより、前記壁電荷を利用して選択セルの
書込データを維持する維持放電期間とを順次に繰り返す
とともに、前記維持放電期間の最初の維持パルスの大き
さを、他の維持パルスよりも大きくしたことを特徴とす
る。
【0014】好ましくは、前記最初の維持パルスの幅
を、他の維持パルスの幅よりも大きくし、または、前記
最初の維持パルスの高さを、他の維持パルスの高さより
も大きくしたことを特徴とする。本発明によれば、壁電
荷の量が少ない場合でも、最初の維持パルスが大きい
(パルス幅が大きい、パルス高が大きいまたはその両方
が大きい)から、その維持パルスによる最初の維持放電
で壁電荷が補充され、以降の維持放電の確実化が図られ
る。
を、他の維持パルスの幅よりも大きくし、または、前記
最初の維持パルスの高さを、他の維持パルスの高さより
も大きくしたことを特徴とする。本発明によれば、壁電
荷の量が少ない場合でも、最初の維持パルスが大きい
(パルス幅が大きい、パルス高が大きいまたはその両方
が大きい)から、その維持パルスによる最初の維持放電
で壁電荷が補充され、以降の維持放電の確実化が図られ
る。
【0015】または、本発明は、第2の目的を達成する
ために、少なくとも一方が透明な材料からなる第1及び
第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に封入された
ガスと、前記第1の基板に形成されたA電極と、前記第
2の基板に形成されたX電極及びY電極と、前記各電極
の電圧を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、
すべてのセルの書込データをリセットするリセット期間
と、選択セルに対して壁電荷を形成するアドレス期間
と、前記X電極とY電極に交互に維持パルスを印加する
ことにより、前記壁電荷を利用して選択セルの書込デー
タを維持する維持放電期間とを順次に繰り返すととも
に、前記アドレス期間において、選択セルのA電極とY
電極間のアドレス放電のみで当該選択セルに壁電荷を形
成することを特徴とする。
ために、少なくとも一方が透明な材料からなる第1及び
第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に封入された
ガスと、前記第1の基板に形成されたA電極と、前記第
2の基板に形成されたX電極及びY電極と、前記各電極
の電圧を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、
すべてのセルの書込データをリセットするリセット期間
と、選択セルに対して壁電荷を形成するアドレス期間
と、前記X電極とY電極に交互に維持パルスを印加する
ことにより、前記壁電荷を利用して選択セルの書込デー
タを維持する維持放電期間とを順次に繰り返すととも
に、前記アドレス期間において、選択セルのA電極とY
電極間のアドレス放電のみで当該選択セルに壁電荷を形
成することを特徴とする。
【0016】本発明によれば、アドレス期間のX、Y電
極間の放電が行われないため、それだけアドレス期間の
短縮化が図られる。
極間の放電が行われないため、それだけアドレス期間の
短縮化が図られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3は本発明に係るプラズ
マ・ディスプレイ・パネルの一実施例を示す図であり、
サブフレーム方式の3電極・面放電型カラーPDPへの
適用例である。
に基づいて説明する。図1〜図3は本発明に係るプラズ
マ・ディスプレイ・パネルの一実施例を示す図であり、
サブフレーム方式の3電極・面放電型カラーPDPへの
適用例である。
【0018】まず、図1を参照しながらPDPの全体構
成を説明すると、40はパネル、41はアドレスドライ
バ、42はYスキャンドライバ、43はY共通ドライ
バ、44はX共通ドライバ、45は制御回路である。制
御回路45は、表示データ制御部45aとパネル駆動制
御部(制御手段)45bとを含み、表示データ制御部4
5aは、外部から与えられる表示データ(DATA)を
フレームメモリ45cに一時的に記憶するとともに、こ
のフレームメモリ45c内のデータに対して所定の信号
操作とタイミング処理を施してアドレスドライバ41に
出力する。パネル駆動制御部45bは、スキャンドライ
バ制御部45dや共通ドライバ制御部45eを備え、外
部から与えられる垂直同期信号(VSYNC)及び水平同期
信号(HSYNC)に基づいて、表示データ制御部45a、
Yスキャンドライバ42、Y共通ドライバ43及びX共
通ドライバ44などに必要な各種タイミング信号を発生
する。
成を説明すると、40はパネル、41はアドレスドライ
バ、42はYスキャンドライバ、43はY共通ドライ
バ、44はX共通ドライバ、45は制御回路である。制
御回路45は、表示データ制御部45aとパネル駆動制
御部(制御手段)45bとを含み、表示データ制御部4
5aは、外部から与えられる表示データ(DATA)を
フレームメモリ45cに一時的に記憶するとともに、こ
のフレームメモリ45c内のデータに対して所定の信号
操作とタイミング処理を施してアドレスドライバ41に
出力する。パネル駆動制御部45bは、スキャンドライ
バ制御部45dや共通ドライバ制御部45eを備え、外
部から与えられる垂直同期信号(VSYNC)及び水平同期
信号(HSYNC)に基づいて、表示データ制御部45a、
Yスキャンドライバ42、Y共通ドライバ43及びX共
通ドライバ44などに必要な各種タイミング信号を発生
する。
【0019】アドレスドライバ41は、パネル40のア
ドレス電極(A1 、A2 、……、A m )に対して所定の
「アドレスパルス」を選択的に印加するもの、また、Y
スキャンドライバ42は、パネル40のY電極(Y1 、
Y2 、Y3 、……、Yn )に対して所定の「スキャンパ
ルス」を線順次で印加するものであり、これらのアドレ
スパルス及びスキャンパルスは、1サブフレーム中の
「アドレス期間」において発生する。
ドレス電極(A1 、A2 、……、A m )に対して所定の
「アドレスパルス」を選択的に印加するもの、また、Y
スキャンドライバ42は、パネル40のY電極(Y1 、
Y2 、Y3 、……、Yn )に対して所定の「スキャンパ
ルス」を線順次で印加するものであり、これらのアドレ
スパルス及びスキャンパルスは、1サブフレーム中の
「アドレス期間」において発生する。
【0020】Y共通ドライバ43は、1サブフレーム中
の「維持放電期間」において、(Yスキャンドライバ4
2を通して)パネル40のすべてのY電極に所定の「維
持パルス」を同時に印加し、X共通ドライバ44は、1
サブフレーム中の「リセット期間」において、パネル4
0のすべてのX電極に所定の「全面書き込みパルス」を
同時に印加するとともに、1サブフレーム中の「維持放
電期間」において、同X電極に所定の「維持パルス」を
同時に印加する。
の「維持放電期間」において、(Yスキャンドライバ4
2を通して)パネル40のすべてのY電極に所定の「維
持パルス」を同時に印加し、X共通ドライバ44は、1
サブフレーム中の「リセット期間」において、パネル4
0のすべてのX電極に所定の「全面書き込みパルス」を
同時に印加するとともに、1サブフレーム中の「維持放
電期間」において、同X電極に所定の「維持パルス」を
同時に印加する。
【0021】図2はパネル40の平面構造図である。こ
のパネル40は、横mドット×縦nドットの構成を有し
ており、m本のA電極Ai (iは1,2,3,……,
m)と、n本のY電極Yj (jは1,2,3,……,
n)とを交差状に配列するとともに、各Y電極Yj と並
行に共通のX電極を配列している。なお、40aは隔壁
であり、二つの隔壁40aで仕切られた空間内に表示セ
ルが形成される。
のパネル40は、横mドット×縦nドットの構成を有し
ており、m本のA電極Ai (iは1,2,3,……,
m)と、n本のY電極Yj (jは1,2,3,……,
n)とを交差状に配列するとともに、各Y電極Yj と並
行に共通のX電極を配列している。なお、40aは隔壁
であり、二つの隔壁40aで仕切られた空間内に表示セ
ルが形成される。
【0022】図3は、本実施例における1サブフレーム
の波形タイミング図であり、従来例の図8に対応するも
のである。なお、以下では、特に限定しないが、1フレ
ームを8つのサブフレームに分割したサブフレーム方式
を例にして説明する。リセット期間では、まず、すべて
のY電極に0Vを与えながら、放電に必要な充分な電位
差を与えるために、アドレス電極に+110V程度の正
パルス50を与えた状態で、X電極に+330V程度の
正パルス51(全面書き込みパルス)を与える。これに
より、すべてのセルで放電が生じる。次に、アドレス電
極とX電極に0Vを与えて再びすべてのセルで放電を生
じさせると、この放電は、電極間の電位差がゼロのた
め、壁電荷が形成されずに自己中和して終息し、いわゆ
る自己消去放電が行われる。
の波形タイミング図であり、従来例の図8に対応するも
のである。なお、以下では、特に限定しないが、1フレ
ームを8つのサブフレームに分割したサブフレーム方式
を例にして説明する。リセット期間では、まず、すべて
のY電極に0Vを与えながら、放電に必要な充分な電位
差を与えるために、アドレス電極に+110V程度の正
パルス50を与えた状態で、X電極に+330V程度の
正パルス51(全面書き込みパルス)を与える。これに
より、すべてのセルで放電が生じる。次に、アドレス電
極とX電極に0Vを与えて再びすべてのセルで放電を生
じさせると、この放電は、電極間の電位差がゼロのた
め、壁電荷が形成されずに自己中和して終息し、いわゆ
る自己消去放電が行われる。
【0023】アドレス期間では、X電極に−50V程度
の負電圧52(因みに従来技術では+50V程度の正電
圧53)を与えながら、Y電極に線順次で−150〜−
160V程度の負パルス54(スキャンパルス)を印加
し、且つ、アドレス電極に選択的に+60V程度の正パ
ルス55(アドレスパルス)を印加する。なお、スキャ
ンパルスを印加しないY電極には−50〜−60V程度
の負電圧56を印加しておく。アドレスパルス55を印
加したアドレス電極と、スキャンパルス54を印加した
Y電極との間には、放電に必要な充分な電位差(210
〜220V程度)がある。このため、アドレスパルス5
5を印加したアドレス電極と、スキャンパルス54を印
加したY電極との間に放電(主アドレス放電)が生じ
る。一方、X電極とY電極の間のスキャンパルス部分の
電位差は100〜110V程度で、アドレス電極との間
よりも110〜120V程度低く、この電位差だけでは
自主放電は生じない。
の負電圧52(因みに従来技術では+50V程度の正電
圧53)を与えながら、Y電極に線順次で−150〜−
160V程度の負パルス54(スキャンパルス)を印加
し、且つ、アドレス電極に選択的に+60V程度の正パ
ルス55(アドレスパルス)を印加する。なお、スキャ
ンパルスを印加しないY電極には−50〜−60V程度
の負電圧56を印加しておく。アドレスパルス55を印
加したアドレス電極と、スキャンパルス54を印加した
Y電極との間には、放電に必要な充分な電位差(210
〜220V程度)がある。このため、アドレスパルス5
5を印加したアドレス電極と、スキャンパルス54を印
加したY電極との間に放電(主アドレス放電)が生じ
る。一方、X電極とY電極の間のスキャンパルス部分の
電位差は100〜110V程度で、アドレス電極との間
よりも110〜120V程度低く、この電位差だけでは
自主放電は生じない。
【0024】本実施例の第1のポイントは、同電位差を
従来例よりも小さくしたことである。因みに、従来例の
同電位差は210〜220V程度であった。このため、
従来例では、主アドレス放電をトリガにしてX電極とY
電極の間でも放電(従アドレス放電)が生じ、これによ
って、充分な量の壁電荷を形成していたが、反面、スキ
ャンパルスのパルス幅をある程度広く(例えば3μs)
しておく必要があり、アドレス期間が長くなって1フレ
ームの分割数を増やすことができないという欠点があっ
た。例えば、1フレームの分割数を8にすると階調数は
256であるが、分割数を9にすると階調数は512へ
と大幅に増える。又は、同じ分割数であれば、より画素
数の多い高精細画面に適用できるようになる。
従来例よりも小さくしたことである。因みに、従来例の
同電位差は210〜220V程度であった。このため、
従来例では、主アドレス放電をトリガにしてX電極とY
電極の間でも放電(従アドレス放電)が生じ、これによ
って、充分な量の壁電荷を形成していたが、反面、スキ
ャンパルスのパルス幅をある程度広く(例えば3μs)
しておく必要があり、アドレス期間が長くなって1フレ
ームの分割数を増やすことができないという欠点があっ
た。例えば、1フレームの分割数を8にすると階調数は
256であるが、分割数を9にすると階調数は512へ
と大幅に増える。又は、同じ分割数であれば、より画素
数の多い高精細画面に適用できるようになる。
【0025】本実施例では、要するに、壁電荷の形成を
主アドレス放電だけに依存することにより、上記欠点を
解決する。当然、壁電荷の量は必要量に不足するが、そ
の不足分は、次の維持放電期間の説明で詳述する第2の
ポイントの作用によって補うことができるから支障がな
い。維持放電期間では、従来と同様に、X電極とY電極
に交互に維持パルスを印加するが、最初の維持パルスの
大きさが他の維持パルスよりも大きく設定されている点
で従来例と相違し、この相違点が本実施例の第2のポイ
ントである。すなわち、図3において、58は最初の維
持パルス、59は他の維持パルスであり、最初の維持パ
ルス58は、他の維持パルス59の大きさよりもα、β
分だけ大きく設定されている。但し、βはパルスの高さ
(すなわち電圧値)の増分、βはパルス幅の増分であ
る。なお、図ではパルスの高さと幅の双方を大きくして
いるが、どちらか一方であってもよい。ここで、他の維
持パルス59の大きさは、従来例の維持パルスと同様に
+180V程度である。したがって、最初の維持パルス
58は、従来例の維持パルスに比べて+180V+αV
及びW+β程度大きいことになる(Wは従来例の維持パ
ルスのパルス幅)。
主アドレス放電だけに依存することにより、上記欠点を
解決する。当然、壁電荷の量は必要量に不足するが、そ
の不足分は、次の維持放電期間の説明で詳述する第2の
ポイントの作用によって補うことができるから支障がな
い。維持放電期間では、従来と同様に、X電極とY電極
に交互に維持パルスを印加するが、最初の維持パルスの
大きさが他の維持パルスよりも大きく設定されている点
で従来例と相違し、この相違点が本実施例の第2のポイ
ントである。すなわち、図3において、58は最初の維
持パルス、59は他の維持パルスであり、最初の維持パ
ルス58は、他の維持パルス59の大きさよりもα、β
分だけ大きく設定されている。但し、βはパルスの高さ
(すなわち電圧値)の増分、βはパルス幅の増分であ
る。なお、図ではパルスの高さと幅の双方を大きくして
いるが、どちらか一方であってもよい。ここで、他の維
持パルス59の大きさは、従来例の維持パルスと同様に
+180V程度である。したがって、最初の維持パルス
58は、従来例の維持パルスに比べて+180V+αV
及びW+β程度大きいことになる(Wは従来例の維持パ
ルスのパルス幅)。
【0026】すべての維持パルス(最初の維持パルス5
8及び他の維持パルス59)は、従来例の維持パルスと
同様に、壁電荷を利用した維持放電を発生するためのも
のであるが、本実施例では、アドレス期間における壁電
荷の形成量が若干不足しているため、従来と同様の維持
パルスでは維持放電を失敗する恐れがある。しかしなが
ら、本実施例では最初の維持パルス58を大きく設定し
ているので、最初の維持パルス58の印加時にも壁電荷
を形成することができ、不足分を補って、他の維持パル
ス59の印加時における維持放電の安定化を図ることが
できる。
8及び他の維持パルス59)は、従来例の維持パルスと
同様に、壁電荷を利用した維持放電を発生するためのも
のであるが、本実施例では、アドレス期間における壁電
荷の形成量が若干不足しているため、従来と同様の維持
パルスでは維持放電を失敗する恐れがある。しかしなが
ら、本実施例では最初の維持パルス58を大きく設定し
ているので、最初の維持パルス58の印加時にも壁電荷
を形成することができ、不足分を補って、他の維持パル
ス59の印加時における維持放電の安定化を図ることが
できる。
【0027】以上説明したように、本実施例では、第1
のポイント及び第2のポイントにより、アドレス期間の
短縮化を図ることができ、より一層の多階調化(又はよ
り高精細画面への適用)を達成できるという特有の効果
が得られる。なお、第2のポイントを単独で用いてもよ
い。すなわち、アドレス期間で主アドレス放電と従アド
レス放電を連鎖的に発生させるもの(例えば、従来例)
において、維持放電期間の最初の維持パルスの大きさ
を、他の維持パルスよりも大きくするだけでもよい。こ
れによれば、製造ばらつき等によって壁電荷の形成量が
不足した場合でも、最初の維持パルスで不足分を補うこ
とができるから、安定した維持放電を行うことができ
る。
のポイント及び第2のポイントにより、アドレス期間の
短縮化を図ることができ、より一層の多階調化(又はよ
り高精細画面への適用)を達成できるという特有の効果
が得られる。なお、第2のポイントを単独で用いてもよ
い。すなわち、アドレス期間で主アドレス放電と従アド
レス放電を連鎖的に発生させるもの(例えば、従来例)
において、維持放電期間の最初の維持パルスの大きさ
を、他の維持パルスよりも大きくするだけでもよい。こ
れによれば、製造ばらつき等によって壁電荷の形成量が
不足した場合でも、最初の維持パルスで不足分を補うこ
とができるから、安定した維持放電を行うことができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、アドレス期間で充分な
量の壁電荷が形成されなかった場合でも、維持放電期間
で安定した維持放電をできる。また、1サブフィールド
の長さを現状よりも短くすることができ、フレームの分
割数を増やして更なる多階調化を図ることができる。又
は、同程度の分割数であれば、より高精細画面のものへ
適用できる。
量の壁電荷が形成されなかった場合でも、維持放電期間
で安定した維持放電をできる。また、1サブフィールド
の長さを現状よりも短くすることができ、フレームの分
割数を増やして更なる多階調化を図ることができる。又
は、同程度の分割数であれば、より高精細画面のものへ
適用できる。
【図1】一実施例の全体構成図である。
【図2】一実施例のパネルの平面構造図である。
【図3】一実施例の1サブフレームの波形タイミング図
である。
である。
【図4】2電極型PDPの断面構造図である。
【図5】3電極型PDPの断面構造図である。
【図6】3電極型PDPの断面構造図である。
【図7】サブフレーム方式のフレーム構成図である。
【図8】1サブフレームの波形タイミング図である。
11、12:ガラス基板(第1の基板、第2の基板) 13:アドレス電極(A電極) 14:X電極 15:Y電極 16:蛍光体 45b:パネル駆動制御部(制御手段) 58:最初の維持パルス 59:他の維持パルス
Claims (4)
- 【請求項1】少なくとも一方が透明な材料からなる第1
及び第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に封入さ
れたガスと、前記第1の基板に形成されたA電極と、前
記第2の基板に形成されたX電極及びY電極と、前記各
電極の電圧を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、すべてのセルの書込データをリセット
するリセット期間と、選択セルに対して壁電荷を形成す
るアドレス期間と、前記X電極とY電極に交互に維持パ
ルスを印加することにより、前記壁電荷を利用して選択
セルの書込データを維持する維持放電期間とを順次に繰
り返すとともに、 前記維持放電期間の最初の維持パルスの大きさを、他の
維持パルスよりも大きくしたことを特徴とするプラズマ
・ディスプレイ・パネル。 - 【請求項2】前記最初の維持パルスの幅を、他の維持パ
ルスの幅よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記
載のプラズマ・ディスプレイ・パネル。 - 【請求項3】前記最初の維持パルスの高さを、他の維持
パルスの高さよりも大きくしたことを特徴とする請求項
1記載のプラズマ・ディスプレイ・パネル。 - 【請求項4】少なくとも一方が透明な材料からなる第1
及び第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に封入さ
れたガスと、前記第1の基板に形成されたA電極と、前
記第2の基板に形成されたX電極及びY電極と、前記各
電極の電圧を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、すべてのセルの書込データをリセット
するリセット期間と、選択セルに対して壁電荷を形成す
るアドレス期間と、前記X電極とY電極に交互に維持パ
ルスを印加することにより、前記壁電荷を利用して選択
セルの書込データを維持する維持放電期間とを順次に繰
り返すとともに、 前記アドレス期間において、選択セルのA電極とY電極
間のアドレス放電のみで当該選択セルに壁電荷を形成す
ることを特徴とするプラズマ・ディスプレイ・パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186719A JPH0934397A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | プラズマ・ディスプレイ・パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186719A JPH0934397A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | プラズマ・ディスプレイ・パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0934397A true JPH0934397A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16193447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7186719A Withdrawn JPH0934397A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | プラズマ・ディスプレイ・パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0934397A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003015583A (ja) * | 2001-06-27 | 2003-01-17 | Pioneer Electronic Corp | プラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
US6573878B1 (en) | 1999-01-14 | 2003-06-03 | Nec Corporation | Method of driving AC-discharge plasma display panel |
KR100433233B1 (ko) * | 2002-02-25 | 2004-05-27 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법 및 장치 |
KR100438912B1 (ko) * | 2001-12-03 | 2004-07-03 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법 |
US6784857B1 (en) | 1999-01-12 | 2004-08-31 | Nec Corporation | Method of driving a sustaining pulse for a plasma display panel and a driver circuit for driving a plasma display panel |
KR100477968B1 (ko) * | 2002-09-04 | 2005-03-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법 |
KR100484674B1 (ko) * | 2002-10-04 | 2005-04-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 |
KR100578832B1 (ko) * | 2003-11-11 | 2006-05-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 플라즈마 표시장치 |
KR100578834B1 (ko) * | 2003-11-19 | 2006-05-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 표시패널 및 그의 구동방법 |
KR100578835B1 (ko) * | 2003-11-11 | 2006-05-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 플라즈마 표시장치 |
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JP2007114782A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-05-10 | Samsung Sdi Co Ltd | プラズマ表示装置及びその駆動方法 |
KR100726934B1 (ko) * | 2004-11-24 | 2007-06-14 | 파이오니아 가부시키가이샤 | 플라즈마 표시장치 |
KR100766659B1 (ko) * | 2001-02-05 | 2007-10-15 | 후지츠 히다찌 플라즈마 디스플레이 리미티드 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP7186719A patent/JPH0934397A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6731275B2 (en) | 1999-01-14 | 2004-05-04 | Nec Corporation | Method of driving ac-discharge plasma display panel |
US6734844B2 (en) | 1999-01-14 | 2004-05-11 | Nec Corporation | Ac-discharge plasma display panel |
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KR100484674B1 (ko) * | 2002-10-04 | 2005-04-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 |
KR100578835B1 (ko) * | 2003-11-11 | 2006-05-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 플라즈마 표시장치 |
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KR100726934B1 (ko) * | 2004-11-24 | 2007-06-14 | 파이오니아 가부시키가이샤 | 플라즈마 표시장치 |
KR100708691B1 (ko) * | 2005-06-11 | 2007-04-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 그 구동 방법에의해 구동되는 플라즈마 디스플레이 패널 |
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JP2007114782A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-05-10 | Samsung Sdi Co Ltd | プラズマ表示装置及びその駆動方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |