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JPH09322258A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

Info

Publication number
JPH09322258A
JPH09322258A JP8156173A JP15617396A JPH09322258A JP H09322258 A JPH09322258 A JP H09322258A JP 8156173 A JP8156173 A JP 8156173A JP 15617396 A JP15617396 A JP 15617396A JP H09322258 A JPH09322258 A JP H09322258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless
terminal
control station
radio
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8156173A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Takahashi
匠 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8156173A priority Critical patent/JPH09322258A/ja
Publication of JPH09322258A publication Critical patent/JPH09322258A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信を管理、制御する集中制御局と、こ
の集中制御局と無線通信を行う複数の無線端末とを有す
る無線通信システムにおいて、無線端末が他の無線端末
の状態を知ることができる無線通信システムを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 集中制御局は、無線端末から位置登録要
求を受信した場合、この無線端末と同じ無線ゾーンに属
する他の無線端末番号(識別符号や内線番号)をメモリ
から導き、位置登録受付に付加して送信するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
の位置登録受付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル無線通信システムについ
ては、(財)電波システム開発センター(RCR)によ
り「第二世代コードレス電話番号システム標準規格」
(以下、RCR STD−28という)として規格が規
定されている。このRCR STD−28は、デジタル
無線通信システムの無線端末(移動局)と集中制御局
(基地局)との間の無線区間インターフェースを規定点
として、以下に示すサービス属性が規定されており、通
信チャネルを介して利用される伝達サービスとして、3
2kbpsの音声通信が示されている。
【0003】情報転送能力 音声 転送モード 回線交換 情報転送速度 32kbit/s 通信形態 ポイント・ポイント また、通信プロトコルを呼接続フェーズと通信フェーズ
に二分し、呼接続フェーズをさらに、無線区間のリンク
を確立するためのリンクチャネル確立フェーズと、音声
伝送等の電話サービスやISDN等の非電話系サービス
用無線リンクを設定するためのサービスチャネル確立フ
ェーズに分けている。この中で本発明に関わりのあるサ
ービスチャネル確立フェーズの位置登録について説明す
る。
【0004】サービスチャネル確立フェーズでの位置登
録は、レイヤ3機能である移動管理が行う。移動管理
は、無線端末の移動性支援に関する機能を支援し、位置
登録、認証機能を行う。移動管理の位置登録機能につい
ては、以下のようなメッセージが定義されている。
【0005】(1)位置登録要求メッセージ (2)位置登録受付メッセージ 図17は、位置登録時の制御を示すシーケンス図であ
る。
【0006】無線端末から制御チャネルでリンクチャネ
ル確立要求メッセージが送信され、集中制御局で、リン
クチャネル割当メッセージを移動局に送信する。この
時、シンセサイザを切り替えてキャリア周波数を変え、
指定した通信用物理スロットに信号送信の準備をする。
【0007】無線端末では、リンクチャネル割当メッセ
ージを受信すると同様にして、信号送信の準備をした
後、同期バースト信号を送信し、通信用物理スロットの
同期を取る。リンクチャネルが確立されると、無線端末
は位置登録要求メッセージを集中制御局に送信する。
【0008】図18は、位置登録要求メッセージのメッ
セージフォーマットを示す説明図である。図中のPS番
号は、位置登録要求を行った無線端末(移動局PS)を
識別するものである。
【0009】集中制御局では、認証乱数を用いた認証メ
ッセージを送信し、これを受信した無線端末では、自機
が持つ認証鍵を用いて暗号化し、認証応答メッセージで
認証演算結果を集中制御局に通知する。集中制御局で
は、認証演算結果が一致し、その他の位置登録条件を満
足したら、位置登録受付メッセージを無線端末に送信す
る。
【0010】図19は、位置登録受付メッセージのメッ
セージフォーマットを示す説明図である。図中の位置登
録エリア報告は、無線端末が一斉呼び出しエリアを登録
するために用い、通信中以外の集中制御局の識別符号と
受信レベルを送信する。また、着信群指定は、集中制御
局から無線端末へ着信群を指定するために用い、着信群
番号を指定する。
【0011】なお、本発明に関わる従来技術を記載した
公知文献としては、(財)電波システム開発センター
(RCR)より「小電力データ通信システムの無線局の
無線設備」(RCR STD−33A)もあるが、この
中では、プロトコルまでの条件は記載されておらず、位
置登録に関しても触れられていない。
【0012】さらに、特開昭63−175535号によ
ると、1つ以上の無線ゾーンからなる無線接続エリアの
無線回線制御を司る無線回線制御装置と、その無線回線
制御装置と有線回線で接続され、上記無線ゾーンにそれ
ぞれ設けられた無線接続装置と、これら無線接続装置と
無線回線で接続される無線電話機とで構成されるシステ
ムにおいて、無線電話機が送信した位置登録要求信号に
対して、これを受けた無線回線制御装置が、位置登録要
求を中断した無線接続装置が複数存在する場合には、位
置登録完了信号に複数の無線接続装置の識別符号を含め
て無線電話機に通知する方法が記述されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
では、無線端末からの位置登録要求に対して、集中制御
局が位置登録受付で、位置登録要求を行った無線端末以
外の無線端末番号を返す手段を持たなかったため、無線
端末が他の無線端末の状態を知ることができず、例え
ば、子機間直接通話を行う際にも、相手の無線端末が電
波の届く範囲にいるのかどうか判断がつかないという欠
点がある。
【0014】また、特開昭63−175535号では、
位置登録完了信号に複数の無線接続装置の識別符号を含
めることが提案されているが、この情報は、無線接続装
置を介した無線通信に対しては有効であるが、無線接続
装置を介さない子機間直接通話には関連しない情報であ
るので用いることができない。
【0015】本発明は、無線端末が他の無線端末の状態
を知ることができる無線通信システムを提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明では、位置登録要
求を送信した無線端末と同じ無線ゾーンに属する他の無
線端末番号を位置登録受付に付加して送信するようにし
たものであり、以下のような手段により課題を解決する
ものである。
【0017】まず、本発明の請求項1においては、集中
制御局が、管理する各々の無線ゾーンに属する無線端末
番号を記憶する手段と、無線端末からの位置登録要求を
受信する手段と、無線端末への位置登録受付を返信する
手段とを有することにより、集中制御局は、無線端末か
ら位置登録要求を受信した時、無線端末と同じ無線ゾー
ンに属する他の無線端末の無線端末番号を記憶手段から
導き、位置登録受付に付加して送信するようにした。
【0018】また、請求項2においては、無線端末の識
別符号および/または内線番号を付加するようにした。
また、請求項3および4においては、無線端末は、位置
登録受付に付加送信された無線端末情報を記憶するよう
にした。
【0019】さらに、請求項5においては、上記目的を
達成するために、通信分野における無線デジタル化の流
れを有効に利用するものである。
【0020】
【発明の実施の形態および実施例】近年、デジタル無線
通信方式の中で特に注目されているのがスペクトラム拡
散通信である。スペクトラム拡散通信は伝送する情報を
広い帯域に拡散することで、妨害除去能力が高く、秘話
性に優れたものとして知られている。世界各国で2.4
GHz帯の周波数がスペクトラム拡散通信のために割り
当てられ、全世界で普及が進もうとしている。
【0021】スペクトラム拡散通信方式としては大きく
分けて周波数ホッピング(FH)方式と直接拡散(D
S)方式がある。前者は変調周波数を一定時間以内に変
化させることによって、広い帯域を使用した伝送を行う
ものであり、後者は伝送する情報をその十倍から数百倍
の速度の疑似雑音符号で拡散変調することにより広い帯
域を使用するものである。
【0022】そこで、本発明の実施例においては、集中
制御局と前記無線端末との間の無線通信に周波数ホッピ
ング方式のスペクトラム拡散通信を用いた無線通信シス
テムを提供するものである。
【0023】(システム構成)図1は、本実施例の無線
通信システムの構成を示す説明図である。
【0024】本無線通信システムは、無線管理の側面か
ら見ると、システム内に収容される無線端末同士の通信
を管理、制御する集中制御局と、この集中制御局に無線
管理される無線端末局とから構成され、後述する無線フ
レームを用いて集中制御局から指定された制御データを
もとに、通信を行う端末局同士が無線通信を行う。
【0025】なお、集中制御局には、システム内の端末
局の中から任意の1台(または2台以上)がなることが
できる。また、本実施例では、網制御装置を集中制御局
とする。
【0026】以下、システムを構成する個々の端末につ
いて説明する。
【0027】この無線通信システムは、公衆回線102
を収容し、システム内の端末局に公衆網通信サービスを
提供する網制御装置101と、この集中制御局または他
の端末局との間で制御データまたは音声データを交換
し、公衆回線102を介した音声通話を行うとともに、
複数の端末局間でいわゆる内線間通話を行う無線電話機
103と、集中制御局または他の端末局との間での制御
データの通信およびデータ通信を行う無線データ端末1
04〜109とを有して構成される。
【0028】なお、以下の説明において、無線電話機、
無線データ端末等の端末局を総称して無線端末110
(104〜109の総称番号)というものとする。ま
た、図1では、網制御装置101が2つ図示されてお
り、それぞれが集中制御局として機能し、各集中制御局
の管理する無線ゾーンが楕円で囲まれている。
【0029】また、本実施例において、無線データ端末
104とは、データをバースト的に送信する機能を有す
る端末機器(データ端末)もしくはデータ入出力機器
と、無線通信を司る無線アダプタを接続したもの、また
は、それらを一体化した端末機器を指しており、例えば
図中に示すコンピュータ104、マルチメディア端末1
05、プリンタ106、ファクシミリ107、複写機1
08、LANゲートウエイ109の他に、電子カメラ、
ビデオカメラ、スキャナ等の機器が該当する。
【0030】これらの無線電話機110は、それぞれの
端末間で自由に通信を行うことができると同時に、公衆
網102にもアクセス可能である点が本システムの大き
な特徴である。
【0031】以下、その詳細構成と動作を説明する。
【0032】(1)無線電話機 図2は、無線電話機103の構成を示すブロック図であ
る。
【0033】主制御部201は、無線電話機103全体
の制御を司るものであり、メモリ202は、主制御部2
01の制御プログラムが格納されたROM、本無線通信
システムの呼出符号(システムID)、無線電話機のサ
ブIDを記憶するEEPROM、および、主制御部20
1の制御のためのワークエリアを提供するRAM等から
構成されるものである。
【0034】通話路部203は、送受話器208、マイ
ク209、スピーカ210の入出力ブロックとADPC
Mコーデック204のインタフェースを行うものであ
る。
【0035】ADPCMコーデック204は、通話路部
203からのアナログ音声信号をADPCM符号に変換
するとともに、ADPCM符号化された情報をアナログ
音声信号に変換するものである。
【0036】チャネルコーデック部205は、ADPC
M符号化された情報にスクランブル等の処理を行うとと
もに、所定のフレームに時分割多重化するものである。
このチャネルコーデック部205で後述する無線フレー
ムに組み立てられたデータが無線部を介して主装置や目
的とする端末局に伝送されることになる。
【0037】無線制御部206は、無線部207の送受
信および周波数切り換え、キャリア検出、レベル検知、
ビット同期を行う機能を有する。
【0038】無線部207は、チャネルコーデック部2
05からのデジタル情報を変調して無線送信可能な形式
に変換してアンテナに送るとともに、アンテナより無線
受信した情報を復調してデジタル情報に変換するもので
ある。
【0039】送受話器208は、通話するために音声信
号を入出力するものであり、マイク209は、音声信号
を集音入力するものである。スピーカ210は、音声信
号を拡声出力するものであり、表示部212は、キーマ
トリクス211より入力したダイヤル番号や公衆回線の
使用状況等を表示する。キーマトリクス211は、ダイ
ヤル番号等を入力するダイヤルキーや、外線キー、保留
キー、スピーカキー等の機能キーからなる。
【0040】(2)無線アダプタ 図3は、無線データ端末機器104〜109に接続また
は内蔵される無線アダプタの内部構成を示すブロック図
である。
【0041】同図において、301は、無線アダプタ3
02と通信ケーブルもしくは内部バスを介して接続され
る、例えばコンピュータに代表されるデータ端末や、プ
リンタ、ファクシミリに代表される周辺機器である。
【0042】無線アダプタ302の無線部303は、他
の無線アダプタの無線部等と無線信号のやり取りを行う
ものであり、詳細は後述する。
【0043】主制御部304は、制御の中枢となるCP
U、割り込み制御およびDMA制御等を行う周辺デバイ
ス、システムクロック用の発振器等から構成され、無線
アダプタ内の各ブロックの制御を行う。
【0044】メモリ305は、主制御部304が使用す
るプログラムを格納するためのROMや、各種処理用の
バッファ領域として使用するRAM等から構成される。
【0045】通信i/f部306は、上述のデータ端末
または周辺機器301が標準装備する通信i/f、例え
ば、RS232C、セントロニクス、LAN等の通信i
/fや、パーソナルコンピュータ、ワークステーション
の内部バス、例えば、ISAバス、PCMCIAi/f
等を使用して無線アダプタ302が通信を行うための制
御を司るものである。
【0046】タイマ部307は、無線アダプタ内部の各
ブロックが使用するタイミング情報を提供する。チャネ
ルコーデック部308は、図7に示すような無線フレー
ムの組み立て、分解を行うだけでなく、CRCに代表さ
れる簡易的な誤り検出処理、スクランブル処理、無線部
303の制御等を行う。
【0047】無線制御部309は、無線部303の送受
信の切り換え、周波数切り換え等を制御し、また、キャ
リア検出、レベル検出、ビット同期を行う機能を有す
る。
【0048】誤り訂正処理部310は、様々な無線環境
により通信データ中に発生するビットまたはバイト誤り
を検出もしくは訂正するものであり、送信時には、通信
データ中に誤り訂正符号を挿入してデータに冗長性をも
たせるとともに、受信時には、演算処理により誤り位置
並びに誤りパターンを算出することで、受信データ中に
発生したビット誤りを訂正する。
【0049】(3)網制御装置 図4は、網制御装置101の内部構成を示すブロック図
である。
【0050】主制御部401は、網制御装置101の全
体制御を司るものであり、メモリ402は、プログラム
や本無線通信システムの呼出符号(システムID)等を
格納するROM、主制御部401の制御のための各種デ
ータを記憶するとともに各種演算用にワークエリアを提
供するRAM等から構成されるメモリである。
【0051】回線i/f部403は、公衆網回線102
を収容するための給電、選択コマンド送信、直流ループ
閉結、PCM変換等の公衆網回線制御、選択コマンド受
信、呼出コマンド送出を行うインタフェース部である。
【0052】ADPCMコーデック部404は、公衆網
102を介して回線i/f部403が受信したアナログ
音声信号をADPCM符号に変換し、チャネルコーデッ
ク部405に転送するとともに、チャネルコーデック部
405からのADPCM符号化された音声信号をアナロ
グ音声信号に変換するものである。
【0053】チャネルコーデック部405は、ADPC
M符号化された情報について、スクランブル等の処理を
行うとともに、所定のフレームに時分割多重化するもの
であり、このチャネルコーデック部405で、後述する
無線フレームに組み立てられたデータが無線部を介して
制御局や目的とする無線端末110へ伝送されることに
なる。
【0054】無線制御部406は、無線部407の送受
信の切り替え、周波数切り替え等を制御し、また、キャ
リア検出、レベル検知、ビット同期を行う機能も有す
る。
【0055】無線部407は、チャネルコーデック部4
05からのフレーム化された情報を変調して無線送信可
能な形式に変換してアンテナに送るとともに、アンテナ
より無線受信した情報を復調してデジタル情報に処理す
るものである。検出部408は、着信検出、ループ検
出、PB信号、発信音、着信音等の各種トーンを検出す
るものである。
【0056】(4)無線部 図5は、本システムの無線端末110で共通の構成を有
する無線部を示すブロック図である。
【0057】送受信用アンテナ501a、501bは、
無線信号を効率よく送受信するためのものであり、切り
換えスイッチ502は、アンテナ501a、501bを
切り換えるものである。バンド・パス・フィルタ(以
下、BPFという)503は、不要な帯域の信号を除去
するためのものであり、切り換えスイッチ504は、送
受信を切り換えるものである。
【0058】アンプ505は、受信系のアンプであり、
アンプ506は、送信系のパワーコントロール付アンプ
である。コンバータ507は、1st.IF用のダウン
コンバータであり、コンバータ508は、アップコンバ
ータである。
【0059】切り換えスイッチ509は、送受信を切り
換えるものであり、BPF510は、ダウンコンバータ
507によりコンバートされた信号から不要な帯域の信
号を除去するためのものである。コンバータ511は、
2nd.IF用のダウンコンバータであり、2つのダウ
ンコンバータ507、511により、ダブルコンヴァー
ジョン方式の受信形態を構成する。
【0060】BPF512は、2nd.IF用であり、
90度移相器513は、BPF512の出力位相を90
度移相するものである。クオドラチャ検波器514は、
BPF512、90度移相器513により受信した信号
の検波、復調を行うものである。さらに、コンパレータ
515は、クオドラチャ検波器514の出力を波形整形
するためのものである。
【0061】また、電圧制御型発振器(以下、VCOと
いう)516と、ロー・パス・フィルタ(以下、LPF
という)517と、プログラマブルカウンタ、プリスケ
ーラ、および位相比較器等から構成されるPLL518
とによって、受信系の周波数シンセサイザが構成され
る。
【0062】また、キャリア信号生成用のVCO519
と、LPF520と、プログラマブルカウンタ、プリス
ケーラ、および位相比較器等から構成されるPLL52
1とによって、ホッピング用の周波数シンセサイザが構
成される。
【0063】また、変調機能を有する送信系のVCO5
22と、LPF523と、プログラマブルカウンタ、プ
リスケーラ、および位相比較器等から構成されるPLL
524とによって、周波数変調の機能を有する送信系の
周波数シンセサイザが構成される。
【0064】基準クロック発振器525は、各種PLL
518、521、524用の基準クロックを供給するも
のであり、ベースバンドフィルタ526は、送信データ
(ベースバンド信号)の帯域制限用フィルタである。
【0065】(無線フレームの動作)図7は、本実施例
で用いるフレーム内部のチャネル構成を示す説明図であ
り、図8は、各チャネルの内部構成例を示す説明図であ
る。
【0066】まず、図7において、CNTはシステム制
御チャネルを示し、LCCHは論理制御チャネルを示
し、2つある音声音声チャネルを用いて双方向で音声デ
ータをやり取りし、ENDは次のフレームで周波数ホッ
ピングするために周波数を変更するためのガード時間を
示す。図8に示すように、本実施例で用いるフレーム
は、フレーム内部をCNT、LCCH、2つの音声チャ
ネル、データチャネル、ENDの6つのチャネルから構
成されている。
【0067】図8において、CSは12.8usec分
のキャリアセンス時間、PRはビット同期捕捉のための
56ビットのプリアンブル、SYNは1ダミービット+
RCRで規定する31ビットフレーム同期信号、IDは
RCRで規定する63ビットの呼び出し信号+1ダミー
ビット、UWは24ビットのユニークワード(バイト同
期の捕捉用)、BFは8ビットの基本フレーム番号情報
(1〜20をサイクル)、WAはスリープモードの端末
のうち、起動させる端末局のシステムアドレスを記入す
るフィールド、NFは次のフレームで使用する周波数情
報、Revは隣接セルとの区別のためにエリア番号、G
Tはガードタイム、CS0、CS1、CS2はキャリア
センス時間、DAはシステムアドレスを記入するフィー
ルド、システム制御チャネルのCRCはBFからRev
までのCRC情報、論理制御チャネルのCRCはデータ
対するCRC情報、音声チャネルのCRCはT/Rに対
するCRC情報、論理制御チャネル中のDataは制御
情報を書き込むフィールド、データチャネル中のDat
aはデータ伝送すべきデータを書き込むフィールド、C
Fは周波数切り替え用のガードタイム、T/Rは32k
bpsのBチャネル情報を示す。なお、同図中の数字
は、ビット数を表し、各部の長さの一例を示している。
【0068】CNTチャネルは、集中制御局が毎フレー
ムの開始時に送信し、集中制御局以外の局はビット同期
とフレーム同期を確立するために必ずCNTチャネルを
受信する。LCCHチャネルは、回線接続や回線切断、
回線接続に先だって集中制御局とホッピングパターンの
割り当て要求をやり取りしたり、回線切断時に集中制御
局とホッピングパターンの割り当て解除をやり取りする
とき等に使用する。回線の接続や切断は、LCCHチャ
ネル内に設けたDAフィールドに通信を希望する相手の
システムアドレスを記入し、直接相手とやり取りする。
【0069】音声チャネルは、2つあるうちの一方を送
信で使用し、もう一方を受信とすることで音声通話を実
現する。2つあるうちのどちらを送信で使用するかは、
回線接続時にやり取りするLCCHチャネルで相手と打
ち合わせを行うことで決定する。データチャネルは、回
線接続時にやり取りするLCCHチャネルで相手と打ち
合わせを行うことで、どのようにデータ伝送を行うかを
決定する。
【0070】(周波数ホッピング)図10は、周波数ホ
ッピングの一例を示す説明図である。この図では、ベー
スフレーム(以下、BFという)を8フレーム有し、周
波数をF1からF8までの8つを使用するシステムを例
にしている。各ベースフレームで、第1のHP、第2の
HP、第3のHPがどの周波数を使用するかを示してい
る。図10に示すように、各々のホッピングパターン
(以下、HPという)は同一のベースフレームでは同じ
周波数を使用せず、必ず異なる周波数を使用する。ま
た、1ベースフレーム中には図7で示したフレームが1
つ存在し、フレーム毎、すなわちベースフレームが終了
する毎に各HPは決められた順番で周波数を変更する。
【0071】システムでどのように周波数ホッピングを
行うかを図を用いて説明する。
【0072】集中制御局がシステム制御チャネルを送信
するホッピングパターンを図10の第1のHPとする。
すなわち、BF1のときF1、BF2のときF2、BF
3のときF3・・・という具合に周波数を各々のBFで
変更する。
【0073】集中制御局以外の全無線端末110は、図
11に示すように、BF1では、まず集中制御局が送信
しているシステム制御チャネルを受信するために、無線
部にセットする周波数を第1のHPがBF1で使用する
周波数F1にセットする。集中制御局以外の全無線端末
110は、ここで受信したシステム制御チャネルでフレ
ーム同期を取る。
【0074】通信の接続要求や切断要求をやり取りする
論理制御チャネルは、システム制御チャネルと同じ周波
数でやり取りされる。論理制御チャネルで送信すべき通
信回線接続や通信回線切断といった制御データを有する
端末は、論理制御チャネルのときに、直接相手に論理制
御チャネルで制御データを送信する。また、論理制御チ
ャネルで送信すべきデータを有さない端末は、他の端末
が論理制御チャネルで送信している制御データを受信す
るために、必ず受信する。そして、受信した結果、自端
末宛の制御データでなければ、受信した制御データを破
棄する。
【0075】音声またはデータ通信を行う無線端末11
0は、音声チャネルとデータチャネルにおいて、予め集
中制御局から割り当てを受けたHPに対応する周波数に
変え通信を行う。このとき、集中制御局からの割り当て
状況によっては、システム制御チャネルと論理制御チャ
ネルと同じHPが割り当てられることもある。図11に
示す例は、システム制御チャネルと論理制御チャネルの
第1のHPに対して、端末AB間の音声通信に第2のH
Pが割り当てられ、端末AB間のデータ通信に第3のH
Pが割り当てられた例を示す。この例の場合、1フレー
ム中に3回周波数を変更することになる。
【0076】図9は、音声チャネルにおける周波数ホッ
ピングと送受信状態の一例を示す説明図である。
【0077】図10に示す第1のHPで端末Aと端末B
が通信を行い、第2のHPで端末Cと端末Dが通信を行
っている様子を示している。また、2つあるうちの最初
の音声チャネルでは端末Aと端末Cが送信を行い、2つ
目の音声チャネルでは端末Bと端末Dが送信を行う。
【0078】論理制御チャネルが終了すると、音声通信
中の端末は、システム制御チャネルにより割り当てられ
た周波数ホッピングパターンにしたがって、現在のベー
スフレーム番号から変更すべき周波数を無線部にセット
する。また、予め通信相手との間で、どちらが第1の音
声チャネルで送信するかといった通信制御情報をやり取
りしておき、その通信制御情報に基づいて無線部の送受
信を制御する。図9の場合、端末Aと端末Cが最初の音
声チャネルで送信を行っている。
【0079】BF1のときを説明する。論理制御チャネ
ルが終了すると、端末Aと端末Cはそれぞれの音声通信
に割り当てられた周波数ホッピングパターンにしたがっ
て周波数を変更する。周波数を変更した結果、端末Aと
端末Bは第1のHPが割り当てられているため、周波数
は変化しなかったが、端末Cと端末Dは周波数をF3に
変更した。端末Aと端末Cは無線部を送信にセットし、
端末Bと端末Dは無線部を受信にセットし、最初の音声
チャネルで音声データをやり取りする。
【0080】音声チャネル終了時に端末Aと端末Cは無
線部を受信にセットし、端末Bと端末Dは無線部を送信
にセットし、2つ目の音声チャネルで音声データをやり
取りする。2つ目の音声チャネル終了時に、次のデータ
通信に備えて、各端末は無線部にデータ通信に割り当て
られた周波数ホッピングパターンと現在のベースフレー
ムを番号からもとまる周波数を無線部にセットする。
【0081】データチャネル終了後、ENDの間に、次
のBF2でシステム制御チャネルを受信するため、周波
数を第1のHPでBF2で使用する周波数であるF2を
無線部にセットする。ベースフレームがBF2になって
からの周波数ホッピングの手順は、上記手順を繰り返
す。
【0082】(チャネルコーデック部の構成と動作)チ
ャネルコーデック部は大きく分けて、所定のフレームフ
ォーマットにデータを組み立てたり、フレームを分解す
るチャネルコーデック、変調/復調を行う無線部、音声
のデジタル符号化/復号化を行うADPCMコーデック
から構成される。
【0083】図12は、チャネルコーデック部の内部構
成を示すブロック図である。同図において、チャネルコ
ーデック3101は、音声入出力部(ヘッドセット)3
102を接続したADPCMコーデック3103と、無
線部3129との間に設けられている。
【0084】そして、チャネルコーデック3101は、
CPUバス3104が接続されるCPUバスインターフ
ェイス3105と、ADPCMコーデック3103に接
続されるADPCMインターフェイス3106と、動作
モードを設定するモードレジスタ3107と、ホッピン
グパターンレジスタ3108と、フレーム番号/次周波
数番号(BF/NF)レジスタ3109と、システムI
Dレジスタ3110と、間欠起動端末アドレスレジスタ
3111と、LCCHレジスタ3112と、FIFOバ
ッファ3113とを有する。
【0085】また、タイミング生成部3114と、CN
Tチャネル組立/分解部3115と、LCCH(論理制
御チャネル)組立/分解部3116と、データ組立/分
解部3117と、音声組立/分解部3118と、フレー
ム同期部3119と、ユニークワード検出部3120
と、CRC符号化/復号化部3121と、ビット同期部
3122と、無線制御部3123と、間欠受信制御部3
124と、スクランブル/デスクランブル3125と、
無線部3129からのアナログ受信信号をデジタル信号
に変換するADコンバータ3126と、ADコンバータ
3126からの入力に基づいて受信レベルを検出し、割
り込み信号3128を出力する受信レベル検出部312
7とを有する。
【0086】以下、同図に従ってチャネルコーデック部
の動作の説明を行う。
【0087】チャネルコーデック部の動作タイミングの
基準は、集中制御局側チャネルコーデック3101のタ
イミング生成部3114で生成される。集中制御局側で
は、このタイミングに従ってフレームの送信を行い、フ
レームを受信した端末局では、フレーム同期ワードに従
ってフレーム同期を保持する。
【0088】集中制御局側からCNTチャネルで送られ
るデータは、チャネルコーデック3101内部のレジス
タに格納されている。チャネルコーデック3101内部
にはHP(ホッピングパターン)レジスタ3108、I
Dレジスタ3110、WA(起動端末アドレス)レジス
タ3111があり、集中制御局ではCPUがこれらのレ
ジスタに必要な値を書き込む。また、動作タイミングに
同期して、フレーム番号/次フレーム周波数番号(BF
/NF)レジスタ3109内部の値は更新される。NF
レジスタに書き込まれる周波数番号は、CNTチャネル
のホッピングパターン(第一のホッピングパターン)と
なっている。チャネルコーデック3101は、CNTチ
ャネルのデータを送信するタイミングでこれらのレジス
タ内のデータを読み出し、CNT組み立て部3115で
データの組み立てを行って無線部3129にデータを送
る。
【0089】一方、端末局においては、無線部3129
からCNTチャネルでデータを受信すると、CNT分解
部3115で分解を行い、受信した各部の値を使って処
理を行う。受信したシステムIDが自局のIDレジスタ
3110に書き込まれた値と一致した場合のみ、それ以
降のデータを受信するように制御する。受信したWAが
間欠受信中に自局のWAレジスタ3111の値と一致し
た場合には、起動要求割り込みを発生する。さらに、受
信したBF、NF情報データを利用してホッピングパタ
ーンレジスタ3108のテーブルを書き換える。
【0090】なお、NFフィールドにかかれる周波数番
号は、CNTチャネルのホッピングパターンのものであ
るので、音声チャネル、データチャネルで使用するホッ
ピングパターンは、NFフィールドにかかれた周波数番
号に基づいて作成されるホッピングパターンレジスタ3
108を時間シフトすることによって生成する構成とな
っている。
【0091】LCCHチャネルでは、送信機側端末11
0のCPUがチャネルコーデック3101内部のLCC
Hレジスタ3112に格納したデータがLCCH組立/
分解部3116で組み立てられ、所定のタイミングで無
線部3129に送出される。受信したLCCHデータ
は、LCCH組立/分解部3116で分解し、チャネル
コーデック内部のLCCHレジスタ3112に一旦格納
された後、CPUに対して割り込みを発生し、CPUが
読み取る。
【0092】音声チャネルでは、音声入出力部3102
から入力された音声がADPCMコーデック3103で
デジタル符号化された後、ADPCMインターフェイス
3116を介してチャネルコーデック3101に取り込
まれる。チャネルコーデック3101においては、音声
組立/分解部3118において入力されたデータを組み
立て、所定のタイミングで無線部3129に送出する。
【0093】逆に、無線部3129から受信した音声デ
ータは、音声組立/分解部3118において分解され、
ADPCMインターフェイス3106を介してADPC
Mコーデック3103のタイミングで出力され、音声入
出力部3102に出力される。
【0094】データチャネルでは、CPUがデータ送信
要求を行った場合のみデータが送信される。データ送信
要求が行われている場合、チャネルコーデック3101
のCPUバスインタフェース3105は1バイトごとの
タイミングでDMAリクエストを出力する。DMAリク
エストにDMAコントローラが応じてデータが書き込ま
れると、データ組立/分解部3117においてデータを
シリアルに変換して所定のタイミングで無線部3129
に送出する。
【0095】逆に、データを受信した場合には、データ
組立/分解部3117においてデータをパラレルに変換
して1バイトごとにDMAリクエストを出力し、DMA
コントローラは受信データをメモリに転送する。1フレ
ーム分のデータの転送を終了すると、CPUに対して割
り込みを発生する。
【0096】データ送信時には、必要に応じてCRC符
号生成部3121でCRC符号を生成し、CRCフィー
ルドに格納して送信する。受信側では、CRCのチェッ
クを行い、誤りの発生を検出することができる。また、
フレーム同期ワード、ユニークワード以外の全ての送信
データにはスクランブラ3125においてスクランブル
がかけられる。これは無線部3129に送られるデータ
の不平衡性を下げるとともに、同期クロック抽出を容易
にするためである。
【0097】逆にデータ受信時には、ユニークワードを
検出すると、そのタイミングでデスクランブラ3125
においてデスクランブルを行い、CRCチェックを行う
と同時に、各フィールドの分解部にデータを入力する。
【0098】以上のようにして、所定のフレームに従っ
た音声、データの無線伝送を行うものである。
【0099】以下、本システムの位置登録時の具体的動
作について説明する。
【0100】1.電源立ち上げ時の位置登録処理 (1)電源立ち上げ時の集中制御局および端末局の位置
登録シーケンス 図13は、本システムにおける電源投入時の制御局およ
び端末局の動作を示すシーケンス図である。なお、この
シーケンスでは、網制御装置101を集中制御局とし、
無線端末110(無線電話機103)を端末局とする。
【0101】S5101で電源立ち上げが行なわれ、網
制御装置101の初期化が行われると、網制御装置10
1は自機が集中制御局であるか端末局であるかを判断
し、集中制御局であることを認識すると、電波環境を測
定し、この測定結果からホッピングパターンを決定し、
メモリ402に記憶する。そして、同期信号、RCRで
規定される呼び出し信号、次のホッピングパターン情
報、自分のエリア番号等をメモリ402より引き出し、
図8のシステム制御チャネル(CNT)フレームに組み
立て、所定のタイミング毎にCNTフレームとして無線
部407より出力を行う。
【0102】同様に、無線端末110の立ち上げ後、自
端末が端末局であることを認識すると、自端末のアドレ
スの入力を促し、自動または手動で入力されたアドレス
をメモリ202に記憶する。このアドレスは、各無線端
末毎に重複がないように付与される無線端末識別番号、
あるいは構内交換システムで使われる内線番号を使用す
る。
【0103】この処理が終了すると、制御局からのCN
Tフレームを任意の周波数で待つ。端末局は、集中制御
局からのCNTフレームを受信すると、受信周波数をメ
モリ202に記憶し、このフレーム中のNFを基に次の
単位時間にホップする周波数を取得する。端末局は、受
信した周波数を基に受信周波数を変え、次のCNTフレ
ームを待つ。端末局では、この処理を繰り返し、集中制
御局で使用しているホッピングパターンを認識し、これ
をメモリ202に記憶する。
【0104】端末局においてホッピングパターンの記憶
が終了すると、S5102で端末局より図8に示す論理
制御チャネル(LCCH)フレームを用いて集中制御局
に新たに端末局として加わることを通知する。このとき
LCCHフレームのDAに全ての集中制御局および端末
局が受信するグローバルアドレスをいれ、また、Dat
aに端末局アドレス(すなわち、無線端末識別符号と同
義)と位置登録要求メッセージをセットして新規の登録
を行うことを示し送信する。
【0105】集中制御局では、LCCHフレームを受信
し、その中のDAにグローバルアドレスがあるとDat
aのデータを受信し、端末局アドレスおよび位置登録要
求メッセージがあった場合は、この情報を基に端末局ア
ドレスをメモリ402に記憶し、新規に登録する。
【0106】図6は、メモリ402内に設けた端末局ア
ドレスの記憶手段を示す説明図である。
【0107】集中制御局は、位置登録要求メッセージの
無線端末識別符号あるいは内線番号を記憶し、または無
線端末識別符号と内線番号とが関連付けられてるときに
は、両方を記憶する。
【0108】この登録が終了すると、S5103で集中
制御局は新規登録した端末局に対して、受付許可をLC
CHフレームを用いて通知する。このときLCCHフレ
ームのDAに端末局アドレスを入れ、また、Dataに
集中制御局アドレスと位置登録受付メッセージ、記憶手
段から引き出した無線ゾーンに属する他の無線端末の無
線端末識別符号あるいは内線番号または両方をセットし
て登録を受け付けたことを示し送信する。
【0109】端末局では、LCCHフレームにより集中
制御局のアドレスを受信すると集中制御局のアドレスと
他の無線端末の無線端末識別符号あるいは内線番号また
は両方を記憶し、この処理が終了後、S5104で集中
制御局に対してLCCHフレームを用いて立ち上げ完了
通知を行う。集中制御局で端末局からの立ち上げ完了通
知を受信すると、通常の処理へと移行する。
【0110】端末局では、立ち上げ完了通知を出力後
に、S5105において端末局からの発信が可能とな
る。
【0111】(2)集中制御局における電源立て上げ時
の位置登録受付動作 図14は、集中制御局における電源投入時の位置登録受
付動作を示すフローチャートである。
【0112】S5201で網制御装置の電源がONされ
ると、S5202で網制御装置の初期化が行われ動作状
態となる。この処理の結果、S5203で網制御装置が
集中制御局であることを認識すると、S5204で自端
末のアドレス情報およびエリア情報を記憶するための処
理を行う。なお、エリア情報および端末アドレス情報を
入力する手段としては、立ち上げ時にDIPスイッチ等
で設定しておいた値を記憶する場合や、電話機等のダイ
ヤルキーにより入力された値を記憶する場合や、コンピ
ュータ等のキーボードで入力された値をバスを介して受
け取り記憶することが考えられる。
【0113】そして、このアドレス情報を受信すると、
S5205で入力された値が有効であるか否を判断し、
有効でない場合は、S5204で再度アドレス情報を記
憶する処理を行う。
【0114】また、S5205で記憶されたアドレスが
有効であることを確認すると、S5206で使用するホ
ッピングパターンを決定するための処理を行う。このと
き集中制御局は、予め定められた使用可能な周波数全て
をキャリアセンスし、その中のもっとも電波状態の良い
周波数を所定数選びホッピングパターンとする。
【0115】S5207で所定のホッピングパターンを
獲得できなかった場合、S5211で所定の時間が経過
したか判断する。所定の時間経過しない場合は、S52
06でホッピングパターンを決定するための処理を続け
る。S5211で所定の時間が経過したことを検出する
と、S5212で集中制御局においてホッピングパター
ンを決定できなかったことを画面表示や音により通知す
る。
【0116】この処理後、S5213で再びホッピング
パターンを決定する要求がある場合は、S5206でホ
ッピングパターンを決定するための処理を行う。S52
13で再試行の要求がない場合は、S5212でホッピ
ングパターンを決定不可能であることを通知する。
【0117】S5207で所定のホッピングパターンを
獲得できた場合、S5208でCNTフレームを組み立
てるための処理を行う。CNTフレームは同期信号I
D、エリア番号、周波数情報を含んだフレームである。
【0118】このCNTフレームの組立が終了すると、
S5210で決定したホッピングパターンのうちの1つ
の周波数を用いてCNTフレームを送信する処理を行
い、S5211で決定したHPを基に、周波数を変えな
がらCNTフレームを送信する通常の処理へと移行す
る。
【0119】(3)集中制御局における端末局位置登録
時の動作 図15は、集中制御局における端末局位置登録時の動作
を示すフローチャートである。
【0120】S5301で通常の処理中に、S5302
で集中制御局がLCCHフレームを受信し、DAに自端
末または全端末宛(グローバル)のアドレスが入ってい
た場合、受信したLCCHフレーム中の制御データを取
り出し命令を実行する。
【0121】S5303で受信した制御データが端末局
からの位置登録要求メッセージであることを確認する
と、S5304で位置登録要求メッセージとともに送信
される端末局アドレスの確認処理を行う。端末局アドレ
ス確認の結果、S5305で端末局アドレスが正常であ
ることを検出すると、S5306で集中制御局において
端末局アドレスをメモリ402に登録するための処理を
行い、アドレス情報を記憶する。また、端末局アドレス
から内線番号を検索し、同じく記憶する。
【0122】S5305で端末局アドレスが正常でない
ことを検出すると、S5310でLCCHフレームで受
信した位置登録要求を廃棄するための処理を行い、再び
S5301で通常の処理を行う。
【0123】S5306で端末局アドレスの登録が終了
すると、S5307でLCCHフレームを用いて集中制
御局アドレスと記憶手段から引き出した無線ゾーンに属
する他の無線端末の無線端末識別符号あるいは内線番号
または両方をDataに入れ、また、DAに端末局アド
レスを入れて、位置登録受付メッセージを端末局に送信
する。
【0124】S5307で位置登録受付メッセージを送
信後、S5308で受付完了した端末局からのLCCH
フレームを用いた立ち上げ完了通知信号を確認できない
場合は、S5311で所定時間が経過したかを検出す
る。そして、所定時間経過しない場合は、S5308で
端末局からのLCCHフレームを用いての立ち上げ完了
通知を待つ。
【0125】また、S5311で端末局への集中制御局
アドレス通知後、所定時間経過した場合は、S5307
で端末局に対して再びLCCHフレームを用いた集中制
御局アドレスを通知するための処理を行う。S5308
で端末局からの立ち上げ完了通知信号を検出した場合
は、S5309で端末局の位置登録完了処理を行い、通
常処理へと移行する。
【0126】(4)端末局における電源投入時の動作 図16は、端末局における電源投入時の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0127】S5401で無線端末110の電源が投入
されると、S5402で無線端末110の初期化が行わ
れ動作状態となる。この処理の結果、S5403で端末
が端末局であることを認識すると、S5404で自端末
のアドレス情報およびエリア情報を記憶するための処理
を行う。なお、端末局、集中制御局の判定手段、エリア
情報および端末アドレス情報を入力する手段としては、
立ち上げ時にDIPスイッチ等で設定しておいた値を記
憶する場合や、電話機等のダイヤルキーにより入力され
た値を記憶する場合や、コンピュータ等のキーボードで
入力された値をバスを介して受け取り記憶することが考
えられる。
【0128】そして、アドレス情報を読み取ると、S5
405で入力された値が有効であるかを判断し、有効で
ない場合は、S5404で再度アドレス情報を記憶する
処理を行う。
【0129】また、S5405で記憶されたアドレスが
有効であることを確認すると、S5406で使用するホ
ッピングパターンを獲得するための処理を行う。
【0130】S5406では、集中制御局からのCNT
フレームを受信するため、任意の周波数で受信待機状態
に移る。その周波数で集中制御局からのCNTフレーム
を受信できたならば、CNTフレーム中のRev部から
エリア番号を認識し、自端末に記憶されているエリア番
号と比較を行う。
【0131】エリア番号が一致していた場合には、CN
Tフレーム中のNFR部から次の単位時間にホッピング
する周波数を取得し、端末局は、受信周波数をその周波
数へ移動し、次のCNTフレームを待つ。端末局は、こ
の動作を繰り返し、自分の所属する集中制御局を認識す
るとともに、周波数のホッピングパターンを認識してこ
れを記憶する。
【0132】S5406でのホッピングパターン獲得処
理の結果、S5407でホッピングパターンを獲得でき
なかった場合には、S5413で使用者に対しホッピン
グパターンが獲得できなかった旨の通知を警告音や画面
表示を用いて使用者に行い、S5406でホッピングパ
ターンを獲得するための処理を行う。
【0133】S5407でホッピングパターンを獲得し
たことを検出すると、S5408でLCCHフレームを
用いて端末局のアドレスを集中制御局に通知するための
処理を行う。ここでは、LCCHフレームを用いて、こ
のフレーム中のDAに全端末が受信するグローバルアド
レスを書き込み、Dataには位置登録要求メッセージ
および自端末局アドレスをのせて集中制御局に送信す
る。
【0134】この信号送信後、端末局はS5409で獲
得したホッピングパターンに従い、周波数を変化させな
がらLCCHフレームを受信する。そして、S5410
で受信したLCCHフレーム中のDAに自端末と同一の
端末局アドレスを確認できない場合には、S5414で
自端末局アドレス送信後、所定時間が経過したかを監視
する。
【0135】ここで所定時間が経過していない場合は、
集中制御局からのLCCHフレームでの集中制御局アド
レスを受信するための処理を続ける。また、S5414
で所定時間経過したことを検出すると、S5408でL
CCHフレームを用いて再び制御端末に対して位置登録
要求メッセージを通知するための処理を行う。
【0136】S5410で集中制御局からのLCCHフ
レーム中のDAに自端末アドレスを検出するとともに、
Dataに位置登録受付メッセージを確認した場合、通
知された無線ゾーンに属する他の無線端末の無線端末識
別符号あるいは内線番号または両方をメモリ202にセ
ットする。
【0137】また、通知された無線ゾーンに属する他の
無線端末の無線端末識別符号あるいは内線番号または両
方を表示部212へ送り、表示してユーザに通知する。
【0138】S5411で集中制御局に対してLCCH
フレームのDAに集中制御局のアドレス、Dataに立
ち上げ完了を示す信号をのせて、LCCHフレームを送
信する。この信号の出力が終了すると、S5412で間
欠受信処理へと移行する。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の第1、第
2の発明によれば、集中制御局が無線端末からの位置登
録要求を受信した場合に、無線端末と同じ無線ゾーンに
属する他の無線端末番号(識別符号または内線番号)を
記憶手段から導き、位置登録受付に付加して送信するこ
とによって、自無線ゾーン内に存在する他の無線端末番
号を知ることができる効果がある。
【0140】また、本出願の第3、第4の発明によれ
ば、無線端末は、位置登録受付に付加送信された無線端
末情報を記憶および表示することにより、無線端が起動
する他のサービスでも利用できる効果がある。
【0141】さらに、本出願の第5の発明によれば、デ
ジタル無線技術を利用することにより、無線データ伝送
量が飛躍的に増え、位置登録受付に付加送信された無線
端末番号が大量であっても制御データのやりとりが可能
になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシステム構成を示す
説明図である。
【図2】上記実施例の無線電話機の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】上記実施例の無線アダプタの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】上記実施例の網制御装置の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図5】上記実施例の無線部の内部構成を示すブロック
図である。
【図6】上記実施例の記憶手段の内容を示す説明図であ
る。
【図7】上記実施例で用いるフレーム内部のチャネル構
成を示す説明図である。
【図8】上記実施例の各チャネルの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図9】上記実施例における音声チャネルのホッピング
と送受信状態の一例を示す説明図である。
【図10】上記実施例における周波数ホッピングの一例
を示す説明図である。
【図11】上記実施例における各チャネルの周波数の使
用状況を示す説明図である。
【図12】上記実施例のチャネルコーデック部の構成を
示すブロック図である。
【図13】上記実施例の集中制御局および端末局間の電
源投入時の位置登録動作を示すシーケンス図である。
【図14】上記実施例の集中制御局における電源投入時
の動作を示すフローチャートである。
【図15】上記実施例の集中制御局における端末局位置
登録時の動作を示すフローチャートである。
【図16】上記実施例の端末局における電源投入時の動
作を示すフローチャートである。
【図17】従来の位置登録動作の一例を示すシーケンス
図である。
【図18】上記実施例の位置登録要求メッセージの内容
を示す説明図である。
【図19】上記実施例の位置登録受付メッセージの内容
を示す説明図である。
【符号の説明】
101…網制御装置 102…公衆回線、 103…無線電話機、 104…コンピュータ、 105…マルチメディア端末、 106…プリンタ、 107…ファクシミリ、 108…複写機、 109…LANゲートウエイ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信を管理、制御する集中制御局
    と、この集中制御局と無線通信を行う複数の無線端末と
    を有する無線通信システムにおいて、 前記集中制御局は、管理する各々の無線ゾーンに属する
    前記無線端末の無線端末番号を記憶する記憶手段と、前
    記無線端末からの位置登録要求を受信する受信手段と、
    前記無線端末への位置登録受付を返信する返信手段とを
    有し、 前記集中制御局は、前記無線端末から位置登録要求を受
    信した場合、前記無線端末と同じ無線ゾーンに属する他
    の無線端末の無線端末番号を前記記憶手段から導き、位
    置登録受付に付加して送信することを特徴とする無線通
    信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記集中制御局は、前記無線端末番号として前記無線端
    末の識別符号および/または内線番号を付加して送信す
    ることを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記無線端末は、位置登録受付に付加送信された前記無
    線端末番号を記憶することを特徴とする無線通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記無線端末は、位置登録受付に付加送信された前記無
    線端末番号を表示することを特徴とする無線通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、 前記集中制御局と前記無線端末との間の無線通信に周波
    数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信方式を用いた
    ことを特徴とする無線通信システム。
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