JPH0932863A - リンク式軸継手 - Google Patents
リンク式軸継手Info
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- JPH0932863A JPH0932863A JP20771395A JP20771395A JPH0932863A JP H0932863 A JPH0932863 A JP H0932863A JP 20771395 A JP20771395 A JP 20771395A JP 20771395 A JP20771395 A JP 20771395A JP H0932863 A JPH0932863 A JP H0932863A
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- Japan
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- shaft
- rotary member
- link
- output
- shaft member
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長手方向の寸法を短縮したリンク式軸継手の
提供。 【解決手段】 第1リンク部材15と第1軸部材15a
及び第2軸部材15bがクランク状の一体成形品であ
る。第2リンク部材25と第3軸部材25a及び第4軸
部材25bがクランク状の一体成形品である。第1軸部
材25aは入力回転部材10の軸受孔10bに回転可能
に係合し、第2軸部材25bは中間回転部材20の軸受
孔20bに回転可能に係合する。第3軸部材25aは中
間回転部材20の軸受孔20cに回転可能に係合し、第
4軸部材25bは出力回転部材30の軸受孔30bに回
転可能に係合する。
提供。 【解決手段】 第1リンク部材15と第1軸部材15a
及び第2軸部材15bがクランク状の一体成形品であ
る。第2リンク部材25と第3軸部材25a及び第4軸
部材25bがクランク状の一体成形品である。第1軸部
材25aは入力回転部材10の軸受孔10bに回転可能
に係合し、第2軸部材25bは中間回転部材20の軸受
孔20bに回転可能に係合する。第3軸部材25aは中
間回転部材20の軸受孔20cに回転可能に係合し、第
4軸部材25bは出力回転部材30の軸受孔30bに回
転可能に係合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリンク式軸継手に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】リンク式軸継手は、入力軸とは同心でな
い出力軸に入力軸の回転を伝達するために設けられてい
る。例えば実公昭49−34937号公報に記載されて
いるリンク式軸継手によれば、入力回転部材、中間回転
部材と出力回転部材とを設け、入力回転部材と中間回転
部材の対向する平面および中間回転部材と出力回転部材
の対向する平面にはそれぞれ3個づつの短軸部材が固着
され、入力回転部材と中間回転部材の対向する平面に固
着された短軸部材同士は両端に軸受を有する入力側リン
ク部材によってそれぞれ連結されている。中間回転部材
と出力回転部材の対向する平面に固着された短軸部材同
士も同様に両端に軸受を有する出力側リンク部材によっ
てそれぞれ連結されている。
い出力軸に入力軸の回転を伝達するために設けられてい
る。例えば実公昭49−34937号公報に記載されて
いるリンク式軸継手によれば、入力回転部材、中間回転
部材と出力回転部材とを設け、入力回転部材と中間回転
部材の対向する平面および中間回転部材と出力回転部材
の対向する平面にはそれぞれ3個づつの短軸部材が固着
され、入力回転部材と中間回転部材の対向する平面に固
着された短軸部材同士は両端に軸受を有する入力側リン
ク部材によってそれぞれ連結されている。中間回転部材
と出力回転部材の対向する平面に固着された短軸部材同
士も同様に両端に軸受を有する出力側リンク部材によっ
てそれぞれ連結されている。
【0003】また、実公昭53−51960号公報に記
載されているリンク式軸継手によれば、入力回転部材と
出力回転部材と設け、入力回転部材と出力回転部材に対
向する平面にはそれぞれ3個の短軸部材が固着され、入
力回転部材の短軸部材と出力回転部材の短軸部材は両端
に軸受を有するリンク部材によってそれぞれ連結されて
いる。
載されているリンク式軸継手によれば、入力回転部材と
出力回転部材と設け、入力回転部材と出力回転部材に対
向する平面にはそれぞれ3個の短軸部材が固着され、入
力回転部材の短軸部材と出力回転部材の短軸部材は両端
に軸受を有するリンク部材によってそれぞれ連結されて
いる。
【0004】上記考案はともに図3に示すように回転部
材110に短軸部材111が圧入により固着されてい
る。このため図示せぬ入力軸から入力された回転力は荷
重となって短軸部材111に集中する。短軸部材111
は集中する荷重に対抗するために回転部材112の厚み
(図中A)を厚くし、圧入長さを長くして荷重の分散を
図っている。
材110に短軸部材111が圧入により固着されてい
る。このため図示せぬ入力軸から入力された回転力は荷
重となって短軸部材111に集中する。短軸部材111
は集中する荷重に対抗するために回転部材112の厚み
(図中A)を厚くし、圧入長さを長くして荷重の分散を
図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで最近のOA機
器、ロボット等においては一層の小型化が要求されてお
り、そのためリンク式軸継手についても長手方向、即ち
入力回転部材と出力回転部材の並び方向の寸法の小さい
ものが望まれている。長手方向の寸法を短くするために
は、短軸部材の長さを短くすることや回転部材の厚さを
薄くすることが考えられる。しかし、短軸部材とリンク
部材との回転係合関係を保つためには短軸部材は所定の
長さが必要であり、また短軸部材に集中する荷重に対抗
するためには短軸部材と回転部材の固着力を十分なもの
とする必要がある。そのためには短軸部材の圧入長さ即
ち回転部材の厚みを所定厚さ以上とする必要がある。ま
た回転部材112と軸部材111の半径方向のシメシロ
を増加することにより半径方向の固着力を高め、半径方
向の固着力の増加分を長手方向の寸法の短縮に利用する
ことが考えられる。しかし、半径方向のシメシロは材料
によって限界があり、必要な軸部材の固着力を得るため
には圧入長さ即ち回転部材112の厚みを一定の値以下
にすることはできない。加えて圧入作業には多大な労力
を要し、リンク式軸継手の生産性の向上を阻害する要因
ともなっていた。
器、ロボット等においては一層の小型化が要求されてお
り、そのためリンク式軸継手についても長手方向、即ち
入力回転部材と出力回転部材の並び方向の寸法の小さい
ものが望まれている。長手方向の寸法を短くするために
は、短軸部材の長さを短くすることや回転部材の厚さを
薄くすることが考えられる。しかし、短軸部材とリンク
部材との回転係合関係を保つためには短軸部材は所定の
長さが必要であり、また短軸部材に集中する荷重に対抗
するためには短軸部材と回転部材の固着力を十分なもの
とする必要がある。そのためには短軸部材の圧入長さ即
ち回転部材の厚みを所定厚さ以上とする必要がある。ま
た回転部材112と軸部材111の半径方向のシメシロ
を増加することにより半径方向の固着力を高め、半径方
向の固着力の増加分を長手方向の寸法の短縮に利用する
ことが考えられる。しかし、半径方向のシメシロは材料
によって限界があり、必要な軸部材の固着力を得るため
には圧入長さ即ち回転部材112の厚みを一定の値以下
にすることはできない。加えて圧入作業には多大な労力
を要し、リンク式軸継手の生産性の向上を阻害する要因
ともなっていた。
【0006】そこで本発明は、リンク式軸継手の小型化
を図るため長手方向の寸法を短縮することが可能であ
り、生産性の高いリンク式軸継手を提供することを目的
とする。
を図るため長手方向の寸法を短縮することが可能であ
り、生産性の高いリンク式軸継手を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、入力回転部材と、該入力回転部材に対向配
置された中間回転部材と、該入力回転部材の該中間回転
部材に対向する面に接続される第1軸部材と、該中間回
転部材の該入力回転部材に対向する面に接続される第2
軸部材と、一端が該第1軸部材に接続され他端が該第2
軸部材に接続される第1リンク部材と、該中間回転部材
に対向配置された出力回転部材と、該中間回転部材の該
出力回転部材に対向する面に接続される第3軸部材と、
該出力回転部材の該中間回転部材に対向する面に接続さ
れる第4軸部材と、一端が該第3軸部材に接続され他端
が該第4軸部材に接続される第2リンク部材とを有する
リンク式軸継手において、該第1リンク部材と該第1軸
部材及び該第2軸部材がクランク状の一体成形品であ
り、該第2リンク部材と該第3軸部材及び該第4軸部材
がクランク状の一体成形品であるリンク式軸継手を提供
している。
に本発明は、入力回転部材と、該入力回転部材に対向配
置された中間回転部材と、該入力回転部材の該中間回転
部材に対向する面に接続される第1軸部材と、該中間回
転部材の該入力回転部材に対向する面に接続される第2
軸部材と、一端が該第1軸部材に接続され他端が該第2
軸部材に接続される第1リンク部材と、該中間回転部材
に対向配置された出力回転部材と、該中間回転部材の該
出力回転部材に対向する面に接続される第3軸部材と、
該出力回転部材の該中間回転部材に対向する面に接続さ
れる第4軸部材と、一端が該第3軸部材に接続され他端
が該第4軸部材に接続される第2リンク部材とを有する
リンク式軸継手において、該第1リンク部材と該第1軸
部材及び該第2軸部材がクランク状の一体成形品であ
り、該第2リンク部材と該第3軸部材及び該第4軸部材
がクランク状の一体成形品であるリンク式軸継手を提供
している。
【0008】また、入力回転部材と、該入力回転部材に
対向配置された出力回転部材と、該入力回転部材の該出
力部材に対向する面に接続される第1軸部材と、該出力
回転部材の該入力回転部材に対向する面に接続される第
2軸部材と、一端が該第1軸部材に接続され他端が該第
2軸部材に接続されるリンク部材とを有するリンク式軸
継手において、該リンク部材と該第1軸部材及び第2軸
部材がクランク状の一体成形品であるリンク式軸継手を
提供している。
対向配置された出力回転部材と、該入力回転部材の該出
力部材に対向する面に接続される第1軸部材と、該出力
回転部材の該入力回転部材に対向する面に接続される第
2軸部材と、一端が該第1軸部材に接続され他端が該第
2軸部材に接続されるリンク部材とを有するリンク式軸
継手において、該リンク部材と該第1軸部材及び第2軸
部材がクランク状の一体成形品であるリンク式軸継手を
提供している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によるリンク
式軸継手について図1乃至図2に基づき説明する。リン
ク式軸継手は例えばモータの出力軸等に接続されたトロ
イダル状の入力回転部材10と、該入力回転部材に対向
して配置されたトロイダル状の中間回転部材20と、中
間回転部材20に対向して配置されたトロイダル状の出
力回転部材30と、入力回転部材10の回転を中間回転
部材20に伝達する一対のリンク15(第1リンク)と
中間回転部材20の回転を出力回転部材30に伝達する
一対のリンク25(第2リンク)とを有する。入力回転
部材10にはモータの出力軸等と嵌合する中心孔10a
が形成され、出力回転部材30には図示せぬ出力軸等と
嵌合する中心孔30aが形成されている。
式軸継手について図1乃至図2に基づき説明する。リン
ク式軸継手は例えばモータの出力軸等に接続されたトロ
イダル状の入力回転部材10と、該入力回転部材に対向
して配置されたトロイダル状の中間回転部材20と、中
間回転部材20に対向して配置されたトロイダル状の出
力回転部材30と、入力回転部材10の回転を中間回転
部材20に伝達する一対のリンク15(第1リンク)と
中間回転部材20の回転を出力回転部材30に伝達する
一対のリンク25(第2リンク)とを有する。入力回転
部材10にはモータの出力軸等と嵌合する中心孔10a
が形成され、出力回転部材30には図示せぬ出力軸等と
嵌合する中心孔30aが形成されている。
【0010】入力回転部材10には一対の軸受孔(第1
軸受孔)10b、10bが貫通して形成され、中間回転
部材20には一対の軸受孔(第2軸受孔)20b、20
bと他の一対の軸受孔(第3軸受孔)20c、20cが
貫通して形成されている。また出力回転部材30には1
対の軸受孔(第4軸受孔)30b、30bが貫通して形
成されている。
軸受孔)10b、10bが貫通して形成され、中間回転
部材20には一対の軸受孔(第2軸受孔)20b、20
bと他の一対の軸受孔(第3軸受孔)20c、20cが
貫通して形成されている。また出力回転部材30には1
対の軸受孔(第4軸受孔)30b、30bが貫通して形
成されている。
【0011】第1リンク15には入力回転部材10の第
1軸受孔10bに回転可能に挿入される第1短軸部15
aと、中間回転部材20の第2軸受孔20bに回転可能
に挿入される第2短軸部15bとがクランク状に一体に
設けられている。また第2リンク25には中間回転部材
20の第3軸受孔20cに回転可能に挿入される第3短
軸部25aと出力回転部材30の第4軸受孔30bに回
転可能に挿入される第4短軸部25bとがクランク状に
一体に設けられている。ここで第1リンク15及び第2
リンクはSUS630又はSK5のような材質をMIM
工法(metal injection molding)等の射出成形により
一体成形される。第1及び第2リンク15、25の成形
に際しては短軸部15a、15b、25a、25bが金
型のパーティングラインに位置しないようにする。その
ことにより、軸部分のバリ発生を防止し後加工を不要な
ものとすることができる。強度の向上を図るため、成形
された後に第1、第2リンク15、25に熱処理が施さ
れる。一方、入力回転部材10、中間回転部材20及び
出力回転部材30はポリマエタール、ナイロン等の樹脂
で作成することが望ましい。
1軸受孔10bに回転可能に挿入される第1短軸部15
aと、中間回転部材20の第2軸受孔20bに回転可能
に挿入される第2短軸部15bとがクランク状に一体に
設けられている。また第2リンク25には中間回転部材
20の第3軸受孔20cに回転可能に挿入される第3短
軸部25aと出力回転部材30の第4軸受孔30bに回
転可能に挿入される第4短軸部25bとがクランク状に
一体に設けられている。ここで第1リンク15及び第2
リンクはSUS630又はSK5のような材質をMIM
工法(metal injection molding)等の射出成形により
一体成形される。第1及び第2リンク15、25の成形
に際しては短軸部15a、15b、25a、25bが金
型のパーティングラインに位置しないようにする。その
ことにより、軸部分のバリ発生を防止し後加工を不要な
ものとすることができる。強度の向上を図るため、成形
された後に第1、第2リンク15、25に熱処理が施さ
れる。一方、入力回転部材10、中間回転部材20及び
出力回転部材30はポリマエタール、ナイロン等の樹脂
で作成することが望ましい。
【0012】第1短軸部15aが第1軸受孔10bに挿
入され、第1リンク15は入力回転部材10に回転可能
に支承される。第2短軸部15bが第2軸受孔20bに
挿入され、第1リンク15は中間回転部材20に回転可
能に支承される。これにより、入力回転部材10、第1
リンク15、15と中間回転部材20で第1の平行リン
クが形成される。同様に、第3短軸部25aが第3軸受
孔20cに挿入され、第2リンク25は中間回転部材2
0に回転可能に支承される。第4短軸部25bが第4軸
受孔30bに挿入され、該第2リンク25は出力回転部
材30に回転可能に支承される。これにより、中間回転
部材20、第2リンク25、25と出力回転部材30で
第2の平行リンクを形成される。尚、第1の平行リンク
と第2の平行リンクは90度の位相差を有している。
入され、第1リンク15は入力回転部材10に回転可能
に支承される。第2短軸部15bが第2軸受孔20bに
挿入され、第1リンク15は中間回転部材20に回転可
能に支承される。これにより、入力回転部材10、第1
リンク15、15と中間回転部材20で第1の平行リン
クが形成される。同様に、第3短軸部25aが第3軸受
孔20cに挿入され、第2リンク25は中間回転部材2
0に回転可能に支承される。第4短軸部25bが第4軸
受孔30bに挿入され、該第2リンク25は出力回転部
材30に回転可能に支承される。これにより、中間回転
部材20、第2リンク25、25と出力回転部材30で
第2の平行リンクを形成される。尚、第1の平行リンク
と第2の平行リンクは90度の位相差を有している。
【0013】上述のように入力回転部材10、第1リン
ク15、中間回転部材20、第2リンク25と出力回転
部材30を組立てることにより、入力回転部材10と中
間回転部材20及び中間回転部材20と出力回転部材3
0は動力的に接続される。
ク15、中間回転部材20、第2リンク25と出力回転
部材30を組立てることにより、入力回転部材10と中
間回転部材20及び中間回転部材20と出力回転部材3
0は動力的に接続される。
【0014】第1リンク15は第1短軸部と第2短軸部
を射出成形による一体成形にて製造されるために、第
1、第2短軸部15a、15bと第1リンク15の結合
力が高められ、よって第1リンク15の厚みを薄くする
ことができる。このことは、第2リンク25と第3、第
4短軸部25a、25bとの関係においても同様であ
る。
を射出成形による一体成形にて製造されるために、第
1、第2短軸部15a、15bと第1リンク15の結合
力が高められ、よって第1リンク15の厚みを薄くする
ことができる。このことは、第2リンク25と第3、第
4短軸部25a、25bとの関係においても同様であ
る。
【0015】次に上記実施例の動作について説明する。
図示せぬ駆動源から駆動軸を介して入力回転部材10に
回転力が伝達される。入力回転部材10の回転中心と出
力回転部材30の回転中心が一致する場合には、中間回
転部材20の回転中心も一致する。このとき入力回転部
材10に伝達された回転力はリンク部材15を変位させ
ることなく中間回転部材20に回転力を伝達する。中間
回転部材20に伝達された回転力もリンク部材25を変
位させることなく出力回転部材30に伝達される。
図示せぬ駆動源から駆動軸を介して入力回転部材10に
回転力が伝達される。入力回転部材10の回転中心と出
力回転部材30の回転中心が一致する場合には、中間回
転部材20の回転中心も一致する。このとき入力回転部
材10に伝達された回転力はリンク部材15を変位させ
ることなく中間回転部材20に回転力を伝達する。中間
回転部材20に伝達された回転力もリンク部材25を変
位させることなく出力回転部材30に伝達される。
【0016】入力回転部材10の回転中心と出力回転部
材30の回転中心が合致しない場合には、オルダム継手
と同様に入力回転部材10と中間回転部材20の角速
度、中間回転部材20と出力回転部材30の角速度は同
一とはならないが、入力回転部材と出力回転部材30の
角速度は同一であり、等速回転運動を行う。
材30の回転中心が合致しない場合には、オルダム継手
と同様に入力回転部材10と中間回転部材20の角速
度、中間回転部材20と出力回転部材30の角速度は同
一とはならないが、入力回転部材と出力回転部材30の
角速度は同一であり、等速回転運動を行う。
【0017】上述の実施例によるリンク式軸継手によれ
ば、継手の回転中であっても出力回転部材30の移動が
可能でありOA機器における紙送り機構等には最適のも
のである。更にリンク部材15、25により接続してい
るためにバッククラッシュを極小のものとすることが可
能であり精密送り等に最適のものである。また、入出力
間においても回転角のズレがなく等速回転運動を容易に
達成できる。また、構成する要素も少ないために保守が
不要となる。更に、入力回転部材10、中間回転部材2
0、出力回転部材30の肉厚を薄くできるので、慣性モ
ーメントが小さなものとなり駆動上も有利である。
ば、継手の回転中であっても出力回転部材30の移動が
可能でありOA機器における紙送り機構等には最適のも
のである。更にリンク部材15、25により接続してい
るためにバッククラッシュを極小のものとすることが可
能であり精密送り等に最適のものである。また、入出力
間においても回転角のズレがなく等速回転運動を容易に
達成できる。また、構成する要素も少ないために保守が
不要となる。更に、入力回転部材10、中間回転部材2
0、出力回転部材30の肉厚を薄くできるので、慣性モ
ーメントが小さなものとなり駆動上も有利である。
【0018】上述した実施の形態では3個の回転部材か
らなる継手に関するものであるが入力回転部材と出力回
転部材からなるリンク式軸継手にも同様に適用すること
ができる。この場合に入力回転部材と出力回転部材の回
転中心が合致しない場合には等速運動とはならないが、
微小の角速度差を許容できる伝達においては有効な手段
となり得る。
らなる継手に関するものであるが入力回転部材と出力回
転部材からなるリンク式軸継手にも同様に適用すること
ができる。この場合に入力回転部材と出力回転部材の回
転中心が合致しない場合には等速運動とはならないが、
微小の角速度差を許容できる伝達においては有効な手段
となり得る。
【0019】また上述した実施の形態においては、入力
回転部材、中間回転部材、出力回転部材を互いに接続す
るリンク部材はそれぞれ2本づつ平行に用いられている
が、互いの接続のために3本のリンク部材を用いそれら
を平行リンクに構成しても良い。但し、入力回転部材と
中間回転部材を接続する3本のリンクの取付位置と中間
回転部材と出力回転部材を接続するリンク部材の取付位
置は本実施例と同様に90度の位相差を有する必要があ
る。
回転部材、中間回転部材、出力回転部材を互いに接続す
るリンク部材はそれぞれ2本づつ平行に用いられている
が、互いの接続のために3本のリンク部材を用いそれら
を平行リンクに構成しても良い。但し、入力回転部材と
中間回転部材を接続する3本のリンクの取付位置と中間
回転部材と出力回転部材を接続するリンク部材の取付位
置は本実施例と同様に90度の位相差を有する必要があ
る。
【0020】更に上述した実施の形態では第1リンク1
5及び第2リンク25をMIM工法により製造するもの
としたがこれに限られるものではなくダイカスト鋳造、
射出成形、焼結、ファインブランキング等によって一体
に成形しても良い。
5及び第2リンク25をMIM工法により製造するもの
としたがこれに限られるものではなくダイカスト鋳造、
射出成形、焼結、ファインブランキング等によって一体
に成形しても良い。
【0021】加えて上述した実施の形態では、それぞれ
の軸受孔を貫通孔としたが、貫通しない穴部としてもよ
い。例えば入力回転部材10の中間回転部材に対向する
面に一対の軸受孔(第1軸受孔)を形成し、中間回転部
材20の入力回転部材10に対向する面側に一対の軸受
孔(第2軸受孔)を形成する。また中間回転部材20の
出力回転部材に対向する面側に1対の軸受孔(第3軸受
孔)を形成し、出力回転部材30の中間回転部材に対向
する面側に1対の軸受孔(第4軸受孔)を形成すればよ
い。
の軸受孔を貫通孔としたが、貫通しない穴部としてもよ
い。例えば入力回転部材10の中間回転部材に対向する
面に一対の軸受孔(第1軸受孔)を形成し、中間回転部
材20の入力回転部材10に対向する面側に一対の軸受
孔(第2軸受孔)を形成する。また中間回転部材20の
出力回転部材に対向する面側に1対の軸受孔(第3軸受
孔)を形成し、出力回転部材30の中間回転部材に対向
する面側に1対の軸受孔(第4軸受孔)を形成すればよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明した本発明のリンク式軸継手に
よれば、軸部材がそれぞれのリンク部材に射出成形等に
より一体成形されているので、部品点数が減少し、また
従来の軸継手の製造に必要な軸部材の圧入工程を省略す
ることができると共にリンク部材と軸部材間の組立が不
要となって組立工数を減らすことができる。更にリンク
部材と軸部材とがと一体成形品であるため部品強度を高
めることができる。加えて従来のように回転部材に対し
て別体の短軸部材のシメシロ等を考慮する必要がなく、
入力回転部材、中間回転部材、出力回転軸部材の厚みを
薄くすることができ、コンパクトなリンク式軸継手とす
ることができる。よって、OA機器内への組込みが簡単
になり、密集した周辺機械部品内への組込みが可能とな
る。更に、軸部材を回転部材に圧入した場合に比較する
と軸部材とリンク部材を一体成形した場合には高い伝達
トルクを伝えることができる。
よれば、軸部材がそれぞれのリンク部材に射出成形等に
より一体成形されているので、部品点数が減少し、また
従来の軸継手の製造に必要な軸部材の圧入工程を省略す
ることができると共にリンク部材と軸部材間の組立が不
要となって組立工数を減らすことができる。更にリンク
部材と軸部材とがと一体成形品であるため部品強度を高
めることができる。加えて従来のように回転部材に対し
て別体の短軸部材のシメシロ等を考慮する必要がなく、
入力回転部材、中間回転部材、出力回転軸部材の厚みを
薄くすることができ、コンパクトなリンク式軸継手とす
ることができる。よって、OA機器内への組込みが簡単
になり、密集した周辺機械部品内への組込みが可能とな
る。更に、軸部材を回転部材に圧入した場合に比較する
と軸部材とリンク部材を一体成形した場合には高い伝達
トルクを伝えることができる。
【図1】本発明の実施の態様におけるリンク式軸継手の
分解斜視図。
分解斜視図。
【図2】該実施の態様におけるリンク式軸継手のリンク
部材の拡大斜視図。
部材の拡大斜視図。
【図3】従来のリンク式軸継手の軸部材と回転部材を示
す部分断面図。
す部分断面図。
10 入力回転部材 15 リンク部材 15a 短軸部材(第1軸部材) 15b 短軸部材(第2軸部材) 20 中間回転部材 25 リンク部材 25a 短軸部材(第3軸部材) 25b 短軸部材(第4軸部材) 30 出力回転部材
Claims (2)
- 【請求項1】 入力回転部材と、該入力回転部材に対向
配置された中間回転部材と、該入力回転部材の該中間回
転部材に対向する面に接続される第1軸部材と、該中間
回転部材の該入力回転部材に対向する面に接続される第
2軸部材と、一端が該第1軸部材に接続され他端が該第
2軸部材に接続される第1リンク部材と、該中間回転部
材に対向配置された出力回転部材と、該中間回転部材の
該出力回転部材に対向する面に接続される第3軸部材
と、該出力回転部材の該中間回転部材に対向する面に接
続される第4軸部材と、一端が該第3軸部材に接続され
他端が該第4軸部材に接続される第2リンク部材とを有
するリンク式軸継手において、 該第1リンク部材と該第1軸部材及び該第2軸部材がク
ランク状の一体成形品であり、該第2リンク部材と該第
3軸部材及び該第4軸部材がクランク状の一体成形品で
あることを特徴とするリンク式軸継手。 - 【請求項2】 入力回転部材と、該入力回転部材に対向
配置された出力回転部材と、該入力回転部材の該出力部
材に対向する面に接続される第1軸部材と、該出力回転
部材の該入力回転部材に対向する面に接続される第2軸
部材と、一端が該第1軸部材に接続され他端が該第2軸
部材に接続されるリンク部材とを有するリンク式軸継手
において、 該リンク部材と該第1軸部材及び第2軸部材がクランク
状の一体成形品であることを特徴とするリンク式軸継
手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20771395A JPH0932863A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | リンク式軸継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20771395A JPH0932863A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | リンク式軸継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0932863A true JPH0932863A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16544335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20771395A Pending JPH0932863A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | リンク式軸継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0932863A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4741733B2 (ja) * | 1999-03-24 | 2011-08-10 | エフ・エー・フアウ・モトーレンテヒニック・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 同軸に前後してかつ互いに軸平行に横方向間隔を置いて配置された2つの軸を連結するためのカップリング要素 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP20771395A patent/JPH0932863A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4741733B2 (ja) * | 1999-03-24 | 2011-08-10 | エフ・エー・フアウ・モトーレンテヒニック・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 同軸に前後してかつ互いに軸平行に横方向間隔を置いて配置された2つの軸を連結するためのカップリング要素 |
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