[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH09316030A - 両親媒性化合物 - Google Patents

両親媒性化合物

Info

Publication number
JPH09316030A
JPH09316030A JP8129426A JP12942696A JPH09316030A JP H09316030 A JPH09316030 A JP H09316030A JP 8129426 A JP8129426 A JP 8129426A JP 12942696 A JP12942696 A JP 12942696A JP H09316030 A JPH09316030 A JP H09316030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embedded image
hydrocarbon group
reaction
succinic acid
linear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8129426A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyoshi Watanabe
恭吉 渡辺
Masanori Dobashi
正典 土橋
Toshihiko Takagi
斗志彦 高木
Masaru Tanabe
田邉  勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP8129426A priority Critical patent/JPH09316030A/ja
Publication of JPH09316030A publication Critical patent/JPH09316030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中性ないし酸性領域での水溶性が改善され
たアルケニルコハク酸ハーフエステル化合物またはアル
ケニルコハク酸ハーフアミド化合物を提供することであ
る。 【解決手段】 一般式(1)から(4)で表されるコハ
ク酸骨格を持つ両親媒性化合物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 (上式において、R1 は炭素数6〜48の直鎖状または
分岐状飽和炭化水素基、あるいは不飽和二重結合を1以
上12以下含有する炭素数6〜48の直鎖状または分岐
状不飽和炭化水素基を表す。R2 、R3 は独立して水素
原子またはメチル基を表し、R4 は炭素数2〜6の直鎖
状または分岐状飽和炭化水素基を表す。XはNH、N
(−CH2 −CH=CH2 )または酸素原子を表し、m
は1〜100の整数を表す。) 【効果】 アルカリ性領域はもちろん、中性または酸性
領域でも良好な水溶性を示し、反応性界面活性剤として
使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な両親媒性化
合物に関する。本発明の両親媒性化合物は、アルケニル
コハク酸ハーフエステル化合物またはアルケニルコハク
酸ハーフアミド化合物のエトキシレートであり、従来全
く報告されていない新規な化合物である。本発明の化合
物は、反応性界面活性剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、先に、アルケニル無水コ
ハク酸と、アリルアルコール誘導体、アリルアミン誘導
体または(メタ)アクリル酸(ヒドロキシアルキル)エ
ステル類との反応により、新規なアルケニルコハク酸ハ
ーフエステル化合物またはアルケニルコハク酸ハーフア
ミド化合物を製造した。これらの化合物は物性評価の結
果、両親媒性化合物であることを確認し、さらに、種々
の共重合可能なビニル化合物との共重合を検討し特許出
願を行った(特願平7-143038、特願平7-203093等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のアルケニルコハク酸ハーフエステル化合物またはアル
ケニルコハク酸ハーフアミド化合物は、両親媒性化合物
であるものの、親水性の観点からみると以下の問題点を
有することが明らかになった。すなわち、本化合物は、
アルカリ性領域では良好な水溶性を有するものの、中性
ないし酸性領域での水溶性は満足できるものではなかっ
た。このため、反応性界面活性剤として使用する条件が
限定されるという問題点や、これらの化合物と種々の共
重合可能なビニル化合物との共重合を行う際に、重合条
件が限定されるという問題点を有する。本発明の課題
は、上述したアルケニルコハク酸ハーフエステル化合物
またはアルケニルコハク酸ハーフアミド化合物の水溶
性、特に、中性ないし酸性領域での水溶性を改善するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を行った。その結果、アルケニ
ルコハク酸ハーフエステル化合物またはアルケニルコハ
ク酸ハーフアミド化合物中のカルボキシル基とエチレン
オキサイドとを反応させ、エトキシレートとすることに
より本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(1)から
(4)で表されるコハク酸骨格を持つ両親媒性化合物、
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】 (上式において、R1 は炭素数6〜48の直鎖状または
分岐状飽和炭化水素基、あるいは不飽和二重結合を1以
上12以下含有する炭素数6〜48の直鎖状または分岐
状不飽和炭化水素基を表す。R2 、R3 は独立して水素
原子またはメチル基を表し、R4 は炭素数2〜6の直鎖
状または分岐状飽和炭化水素基を表し、XはNH、N
(−CH2 −CH=CH2 )または酸素原子を表し、m
は1〜100の整数を表す。)であり、さらに、一般式
(1)から(4)で表される反応性界面活性剤である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)から(4)
で表されるエトキシレート(両親媒性化合物)は、下記
一般式(6)〜(9)で表されるアルケニルコハク酸ハ
ーフエステル化合物またはアルケニルコハク酸ハーフア
ミド化合物(以下単に一般式(6)〜(9)の化合物と
いうこともある)とエチレンオキサイドを反応させるこ
とにより製造できる。
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】 (上式において、R1 は炭素数6〜48の直鎖状または
分岐状飽和炭化水素基、あるいは不飽和二重結合を1以
上12以下含有する炭素数6〜48の直鎖状または分岐
状不飽和炭化水素基を表す。R2 、R3 は独立して水素
原子またはメチル基を表し、R4 は炭素数2〜6の直鎖
状または分岐状飽和炭化水素基を表す。Mは水素原子、
アルカリ金属またはアンモニウム基を表し、XはNH、
N(−CH 2 −CH=CH2 )または酸素原子を表
す。)
【0007】エチレンオキサイドとの反応で使用され
る、一般式(6)から(9)で表される化合物はアルケ
ニルコハク酸無水物(以下ASAと略記する)とアリル
アルコール誘導体、アリルアミン誘導体または(メタ)
アクリル酸(ヒドロキシアルキル)エステル類との反応
により製造することができる。
【0008】すなわち、ASAの例としては、(1)1
−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセ
ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタ
デセン、1−ドコセンなどの炭素数が6〜49のα−オ
レフィン類またはそれらの混合物と無水マレイン酸との
付加生成物、(2)炭素数が6〜49のα−オレフィン
類またはそれらの混合物を触媒の存在下に異性化した内
部オレフィンと無水マレイン酸との反応生成物、(3)
炭素数が6〜49の直鎖状パラフィンまたはそれらの混
合物を脱水素反応することにより得られる内部オレフィ
ンと無水マレイン酸との反応生成物、などの公知技術に
より得られたもので、炭素数や、内部オレフィンの二重
結合位置が異なるものの混合物であっても差し支えな
い。炭素数が6未満および49を越える場合には、エト
キシレートの両親媒的な性質が顕著ではなくなるため、
本発明の目的には適合せず、あまり好ましくない。
【0009】一方、ASAとの反応に使用されるアリル
アルコール誘導体、アリルアミン誘導体または(メタ)
アクリル酸(ヒドロキシアルキル)エステル類の例とし
ては、アリルアルコール、ジアリルアルコール、メタア
リルアルコール、ジメタアリルアルコール等のアリルア
ルコール誘導体、アリルアミン、ジアリルアミン、メタ
アリルアミン、ジメタアリルアミン等のアリルアミン誘
導体、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、3
−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、4−ヒドロキ
シブチルメタアクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、4−
ヒドロキシペンチルアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタアクリレート、3−ヒドロキシブチルメタアク
リレート、4−ヒドロキシペンチルメタアクリレート等
の(メタ)アクリル酸(ヒドロキシアルキル)エステル
類が例示できる。
【0010】ASAとアリルアルコール誘導体(以下A
Lと略記する)、アリルアミン誘導体(以下AAと略記
する)または(メタ)アクリル酸(ヒドロキシアルキ
ル)エステル類(以下AEと略記する)との反応は、通
常ASAの有機溶剤溶液を攪拌しながら、AL、AAま
たはAEを滴下して行われる。反応溶媒として利用可能
な有機溶剤の例としては、ASAとAL、AAまたはA
Eをともに溶解する溶媒であればよく、アセトン、2−
ブタノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、DMF、DMSO、TH
F、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルムなどが例示される。な
お、炭素数が少ないASAや、内部オレフィンを原料と
するASA等のように、常温で液状を示すASAに関し
ては、無溶媒系で反応させることもできる。
【0011】反応は無溶媒でも進行するが、ALまたは
AEを原料として使用する場合には、反応を加速するた
めに触媒を用いたほうが好ましい。触媒については特に
制限はなく、この種の反応に用いられる触媒を用いるこ
とができる。具体的には硫酸、塩酸、リン酸等の鉱酸
類、あるいはこれらをシリカ等の無機担体に担持したも
の、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸等の有機酸類、酸性イオン交換樹脂等の
固体酸類、その他塩化亜鉛、酢酸ナトリウム、ピリジン
等が例示され、これらは一種または2種以上を使用する
ことができる。その使用量は用いる触媒により異なるの
で、一概には特定できないが、通常、原料のASAに対
して0.001重量%〜300重量%、好ましくは0.
01重量%〜30重量%の範囲である。AL、AAまた
はAEの使用量は、ASAのコハク酸無水基に対して等
モル量(すなわち、この場合酸無水物1モルに対して1
モルのAL、AAまたはAE)を反応させる。等モル未
満では未反応のASAが残存し、等モル量を越えるとA
L、AAまたはAEが生成物のカルボキシル基と更に反
応する可能性があるので好ましくない。
【0012】反応は常圧もしくは加圧下で、0℃〜15
0℃、好ましくは5〜130℃、更に好ましくは10℃
〜100℃の温度範囲で、30分〜20時間反応させる
ことで目的とする一般式(6)〜(9)の化合物を高収
率で得ることができる。反応中、温度を一定に保つ必要
はなく、反応温度を制御するまたは反応液の粘度を調整
するなどの目的で反応温度を変えてもよい。一方、一般
式(6)〜(9)の化合物はASAの加水分解物である
アルケニルコハク酸とAL、AAまたはAEとの反応に
よっても製造可能であるが、ASAを原料とした方が反
応性の面からより好ましい。ASAは非対称化合物であ
るため、AL、AAまたはAEとの反応物には2つの位
置異性体が存在し、通常の反応条件では2種の混合物と
なる。これらの存在比は、ASAのアルケニル基または
アルキル基の鎖長や、反応溶媒、反応温度、反応濃度な
どの反応条件により決まるものと考えられるが、通常の
使用目的では両者は分離することなく利用しても問題は
ない。
【0013】アルケニルコハク酸ハーフエステル化合物
またはアルケニルコハク酸ハーフアミド化合物とエチレ
ンオキサイドとの反応は、通常、活性水素を有する化合
物とエチレンオキサイドとの反応で用いられる公知の技
術で実施できる。アルケニルコハク酸ハーフエステル化
合物またはアルケニルコハク酸ハーフアミド化合物にエ
チレンオキサイドを1〜100モル、好ましくは2〜8
0モル付加させエトキシレートとする。この範囲より付
加モル数が少ないと水溶性の改善が認められず、この範
囲よりも多いと、水溶性の面では好ましいが、両親媒性
のバランスが損なわれる。
【0014】反応に用いられる触媒は、塩基触媒または
酸触媒を使用できる。塩基触媒の例としては水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等が例示で
き、酸触媒の例としては三フッ化ホウ素エチルエーテル
錯体等が例示できる。用いる触媒量は、例えば塩基触媒
としてアルカリ金属水酸化物を用いる場合、エチレンオ
キサイドを付加後の製品中の触媒濃度が、アルカリ金属
水酸化物として0.01〜2wt%、好ましくは0.0
5〜1wt%となるように用いれば良い。反応終了後、
使用した触媒を中和せずに、製品とすることもできる
が、好ましくは酸で中和し、pHが4〜10、好ましく
は5〜9とする。中和に使用する酸の例としては、酢
酸、シュウ酸等の有機酸の他に、燐酸、硫酸等の無機酸
も使用できる。
【0015】反応は、通常、原料であるアルケニルコハ
ク酸ハーフエステル化合物またはアルケニルコハク酸ハ
ーフアミド化合物と触媒の混合物に、エチレンオキサイ
ドを供給して反応を行うが、必要に応じて、溶媒の存在
下に反応を実施することもできる。本発明に適した溶媒
は活性水素を持たないものであれば使用できる。この例
としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、シ
クロヘキサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素、N,N−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホラン
等の非プロトン性極性溶媒等が好ましい。
【0016】反応温度は、50〜200℃、好ましくは
70〜150℃の範囲で反応を行う。反応圧力は、1〜
100kg/cm2 、好ましくは2〜50kg/cm2
の範囲で反応を行う。反応時間は供給するエチレンオキ
サイドがほぼ全量反応するように設定すればよく、通
常、0.5〜100時間、好ましくは1〜50時間程度
で十分である。反応は、回分式、半連続式または連続式
の何れでも実施できる。回分式で反応を行う場合には、
アルケニルコハク酸ハーフエステル化合物またはアルケ
ニルコハク酸ハーフアミド化合物、触媒、必要に応じて
溶媒を反応器に仕込み、エチレンオキサイドを連続的ま
たは半連続式に反応器に供給しながら反応を行う。一
方、連続式で反応を行う場合には、アルケニルコハク酸
ハーフエステル化合物またはアルケニルコハク酸ハーフ
アミド化合物、エチレンオキサイド、触媒、必要に応じ
て溶媒を反応器に連続的に供給しながら反応を行う。生
成物は特に精製する必要がなくそのまま製品とすること
ができるが、溶媒を使用した場合には、蒸留等の操作に
より溶媒を分離後製品とすることができる。
【0017】本発明のアルケニルコハク酸ハーフエステ
ル化合物またはアルケニルコハク酸ハーフアミド化合物
のエトキシレートは、アルカリ性領域はもちろん、中性
または酸性領域でも良好な水溶性を示す。従って、本発
明の化合物は、反応性界面活性剤として使用できる他、
これらの化合物と種々の共重合可能なビニル化合物との
共重合を行う際の、重合条件も限定されないため、様々
な分野への応用が可能である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 〔実施例1〕一つの口に塩化カルシウム管を備えた、内
容積1リットルの4つ口フラスコにASA(三菱石油
製、商品名:パベラス−NP)500gと濃硫酸1.8
gを入れ、40℃で攪拌しながら、アリルアルコール8
2.8gを徐々に滴下した。滴下終了後、40℃で5時
間攪拌を続け、アルケニルコハク酸ハーフアリルエステ
ル(以下ASA−ALと略記する)を定量的に得た。生
成物の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、酸無水
物の吸収が消失していた。なおASA−AL中に含まれ
る濃硫酸は水酸化カリウムで中和後、エトキシ化を行っ
た。内容積150mlのステンレス製のオートクレーブ
に、上記のアルケニルコハク酸無水物(三菱石油製、商
品名:パベラス−NP)とアリルアルコールから得られ
たASA−AL35g(0.086モル)および触媒と
して水酸化カリウム0.56gを仕込み、減圧で脱気
後、窒素で置換した。次いで反応器を昇温し、100℃
に達してから、50Torrに減圧し脱水操作を行っ
た。脱水終了後、反応器内を窒素で常圧にし、エチレン
オキサイド75g(1.70モル)を16.2g/Hr
のフィード速度で反応器に供給し反応を行った。この
間、反応温度は100〜115℃、反応圧力は4.0〜
6.0kg/cm2 を示した。反応終了後、115℃で
1時間熟成を行った。次いで、内温を70℃とし、中和
剤として酢酸を0.59mlを加え、エチレンオキサイ
ドが20モル付加したエトキシレート(以下ASA−A
L−20EOと略記する)110gを得た。ASA−A
L−20EOの元素分析結果を示す。 ASA−AL−20EOのIRスペクトルを図1に示
す。
【0019】〔実施例2〕実施例1において水酸化カリ
ウム仕込量を0.48gに、エチレンオキサイド供給量
を57g(1.30モル)(21.3g/Hrのフィー
ド速度)に変更し反応温度100〜120℃で反応を行
った以外は実施例1と同様に反応を行った。さらに、中
和剤として酢酸を0.51ml加え、エチレンオキサイ
ドが15モル付加したエトキシレート(以下ASA−A
L−15EOと略記する)92gを得た。ASA−AL
−15EOの元素分析結果を示す。 ASA−AL−15EOのIRスペクトルを図2に示
す。
【0020】〔実施例3〕実施例1において水酸化カリ
ウム仕込量を0.26gに、エチレンオキサイド供給量
を38g(0.86モル)(15.4g/Hrのフィー
ド速度)に変更し反応温度100〜120℃で反応を行
った以外は実施例1と同様に反応を行った。さらに、中
和剤として酢酸を0.41ml加え、エチレンオキサイ
ドが10モル付加したエトキシレート(以下ASA−A
L−10EOと略記する)73gを得た。ASA−AL
−10EOの元素分析結果を示す。 ASA−AL−10EOのIRスペクトルを図3に示
す。
【0021】〔実施例4〕実施例1において水酸化カリ
ウム仕込量を0.13gに、エチレンオキサイド供給量
を20g(0.45モル)(3.2g/Hrのフィード
速度)に変更し反応温度100〜160℃で反応を行っ
た以外は実施例1と同様に反応を行った。さらに、中和
を行わず、エチレンオキサイドが5モル付加したエトキ
シレート(以下ASA−AL−5EOと略記する)55
gを得た。ASA−AL−5EOの元素分析結果を示
す。 ASA−AL−5EOのIRスペクトルを図4に示す。
【0022】〔実施例5〕ASA−AL−5EO、10
EO、15EOおよび20EOの溶解性および曇点の測
定を行った結果を表1に纏めた。
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明で得られるアルケニルコハク酸ハ
ーフエステル化合物またはアルケニルコハク酸ハーフア
ミド化合物のエトキシレートは、アルカリ性領域はもち
ろん、中性または酸性領域でも良好な水溶性を示す。従
って、本発明の化合物は、反応性界面活性剤として使用
できる他、これらの化合物と種々の共重合可能なビニル
化合物との共重合を行う際の、重合条件も限定されない
ため、様々な分野への応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ASA−AL−20EOのIRスペクトル図で
ある。
【図2】ASA−AL−15EOのIRスペクトル図で
ある。
【図3】ASA−AL−10EOのIRスペクトル図で
ある。
【図4】ASA−AL−5EOのIRスペクトル図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/593 C07C 69/593 69/602 69/602 233/05 9547−4H 233/05 (72)発明者 田邉 勝 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)から(4)で表されるコハ
    ク酸骨格を持つ両親媒性化合物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 (上式において、R1 は炭素数6〜48の直鎖状または
    分岐状飽和炭化水素基、あるいは不飽和二重結合を1以
    上12以下含有する炭素数6〜48の直鎖状または分岐
    状不飽和炭化水素基を表す。R2 、R3 は独立して水素
    原子またはメチル基を表し、R4 は炭素数2〜6の直鎖
    状または分岐状飽和炭化水素基を表す。XはNH、N
    (−CH2 −CH=CH2 )または酸素原子を表し、m
    は1〜100の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(1)から(4)
    で表される化合物において、R1 が一般式(5)で表さ
    れる両親媒性化合物。 【化5】 (上式において、R5 、R6 は独立して水素原子または
    炭素数1〜23の直鎖状アルキル基またはアルケニル基
    を表し、R5 +R6 の炭素数は3〜45の範囲にあ
    る。)
  3. 【請求項3】 請求項1記載の一般式(1)から(4)
    で表される反応性界面活性剤。
JP8129426A 1996-05-24 1996-05-24 両親媒性化合物 Pending JPH09316030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8129426A JPH09316030A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 両親媒性化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8129426A JPH09316030A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 両親媒性化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09316030A true JPH09316030A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15009208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8129426A Pending JPH09316030A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 両親媒性化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09316030A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0729449B1 (en) Allylic chain transfer agents
EP0987278B1 (en) Process for making a polyalkenyl derivative of an unsaturated acidic reagent
US2495407A (en) Production of organic fluorine compounds
US6500898B2 (en) Dispersants prepared from high polydispersity olefin polymers
EP0320783B1 (en) Process for preparing alkylthioethylamine salts
JPH09316030A (ja) 両親媒性化合物
JPH07145122A (ja) N−アルキル−α,β−不飽和カルボン酸アミドの製造方法
US4256665A (en) Preparation of β-aminopropionamides
US5414095A (en) Anhydride-functional primary alkyl halides
US5688983A (en) Process for the preparation of tetraethyl methylenebisphosphonate
KR100206530B1 (ko) 알킬이미다졸리돈(메트)아크릴레이트의 제조방법
EP0735998B1 (en) Process for preparing michael addition products
JPS6324989B2 (ja)
EP1002788B1 (en) Process for preparing halogenated phenylmalonates
US20030149211A1 (en) Branched polyolefin synthesis
JP3937496B2 (ja) 新規なアゾアミド化合物
US5728857A (en) Silicon-containing peroxyesters
JP3443584B2 (ja) N−tert−ブチルピラジンカルボキサミド類の製造方法
US4127497A (en) Michael adducts of (substituted) cyclopentadiene and esters: a process therefor and derivatives thereof
JPH04244038A (ja) 弗素を含有する第3アリールアルコールの製造方法
US4891444A (en) Oxa-organic sulfur compounds, their preparation and use
US4148802A (en) Method of preparing alpha-vinyloxazolines
EP0946500B1 (en) Process for the preparation of n-(alkanoyl)aminoalkanoyloxy benzenesulfonates
US5072060A (en) Process for the production of primary branched alcohols
US4962169A (en) Oxa-organic sulfur compounds, their preparation and use