JPH0931494A - 医療機器洗浄液用配合剤と医療機器の洗浄方法 - Google Patents
医療機器洗浄液用配合剤と医療機器の洗浄方法Info
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Abstract
器洗浄液に対する配合剤であって、有機系又は/及び無
機系の金属封鎖剤を含有する。 【効果】 人工透析装置やその周辺機器を始めとする各
種医療機器の洗浄消毒を行う次亜塩素酸ナトリウム洗浄
液用の配合剤として、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力低
下を少なくして、炭酸カルシウム等のカルシウム塩の除
去性を付与でき、出荷から流通を経て医療機関で実際に
用いるまでの期間の長短や環境条件の変化に左右され
ず、安定した殺菌洗浄力を有する洗浄液を調製できる。
Description
置やその周辺機器等の医療機器の洗浄に使用される次亜
塩素酸ナトリウムを主成分とする洗浄液に対する配合剤
と、この配合剤を用いた医療機器の洗浄方法に関する。
やその成分が付着して汚染されるが、この汚染を放置す
れば細菌やウィルスによる感染、異種蛋白質によるアナ
フラキシー等の原因となるため、使用後に付着汚染物を
洗浄除去すると共に殺菌して危険性を除く必要がある。
また、透析液の供給装置や供給ラインの汚れは細菌増殖
の要因となり、細菌感染やエンドトキシンによる患者の
発熱等を招く可能性があるが、特に近年ではPH調整の
ために重炭酸ナトリウムを配合した透析液が汎用されて
いることから、配管等の接液部に炭酸カルシウム等のカ
ルシウム塩が析出して付着し易くなっており、患者監視
装置のトラブルの要因にもなるため、この汚れの除去も
必要とされる。更に、透析液の排出ラインにおいては、
上記カルシウム塩に加えて透析によって血液中から移行
した老廃物が付着し、不潔であって以降の透析時の逆汚
染につながるため、やはり洗浄消毒が必要となる。
及びその周辺機器における付着・汚染物の除去及び殺菌
のために、一般的に次亜塩素酸ナトリウム水溶液と酢酸
溶液による2段階の洗浄が行われている。また、同様目
的に使用するものとして、陰イオン界面活性剤と次亜塩
素酸ナトリウム及びエチレンジアミン四酢酸(EDT
A)塩を含む消毒洗浄剤が提案されている(特開平4−
135559号)。また、本出願人も、特願平6−18
6117号として、次亜塩素酸ナトリウム及び陰イオン
界面活性剤と、重合りん酸塩、ポリアクリル酸塩−ポリ
マレイン酸塩共重合物、ポリアクリル酸塩より選ばれる
金属封鎖剤とを含む殺菌洗浄剤を提案している。
来の次亜塩素酸ナトリウムと酢酸による一般的な洗浄手
段では、次亜塩素酸ナトリウムが殺菌消毒性に優れる反
面で洗浄性に劣り、特にカルシウム塩や油脂成分の汚れ
を除去できず、且つ酢酸溶液はカルシウム塩を溶解除去
できるが他の付着成分に対する除去能力に乏しいことか
ら、洗浄消毒効果は充分とは言えない上、次亜塩素酸ナ
トリウム及び酢酸が金属を侵すために医療機器の装置内
や配管系の金属部分の腐食を生じ易く、また2回に分け
て洗浄を行うために操作的に煩雑で多大な労力及び時間
を費やすという問題があった。
亜塩素酸ナトリウム及びエチレンジアミン四酢酸塩を含
む消毒洗浄剤では、エチレンジアミン四酢酸塩が金属封
鎖剤としてカルシウム塩に対する優れた除去作用を発揮
するが、このエチレンジアミン四酢酸塩が次亜塩素酸ナ
トリウムによって分解されて短時間で効力を消失すると
共に、この分解に伴って次亜塩素酸ナトリウム自体も消
費され、経時的な殺菌洗浄力の低下が著しいため、保存
が効かず、製造後に極めて短期間の内に使用する必要が
あり、実用性に乏しいという問題があった。
定の金属封鎖剤を次亜塩素酸ナトリウム及び陰イオン界
面活性剤と共に用いた殺菌洗浄剤は、該金属封鎖剤によ
るカルシウム塩の除去作用が良好である上、次亜塩素酸
ナトリウムによる該金属封鎖剤の分解性が前記のエチレ
ンジアミン四酢酸塩に比較して格段に小さいため、製品
寿命が長く高い実用性を備えている。
分解性が小さくとも、殺菌洗浄剤を製造して出荷し、流
通段階を経て納入した医療機関において実際に洗浄に用
いるまでにはかなりの期間を要すると共に、その期間が
一定せず、温度等の環境条件の変化も大きいため、次亜
塩素酸ナトリウムの消失による殺菌力低下や他の配合成
分の変質を確実に防止し、且つ安定した殺菌洗浄力を確
保することは困難であった。また、これら提案の洗浄剤
では、液剤としての総量が大きいため、物流コストが高
く付くという難点もあった。
ナトリウムを用いた医療機器洗浄剤において、次亜塩素
酸ナトリウムによる殺菌力を損なうことなく、炭酸カル
シウム等のカルシウム塩の除去性を付与でき、出荷から
流通を経て医療機関で実際に用いるまでの期間の長短や
環境条件の変化に左右されず、安定した殺菌洗浄力を確
保できる手段を提供することを第一の目的としている。
ンドトキシンによる患者の発熱(逆濾過、逆拡散により
種々の発熱性物質が透析膜を介して患者の血中に移行す
ることによる)等が問題になっており、その対策として
近年では、エンドトキシン除去フィルターを設置して人
工透析及びオンライン人工透析濾過を行うようにしてい
る。このエンドトキシン除去フィルターは、ポリスルフ
ォン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエステ
ルポリマーアロイ等よりなる中空糸膜を通した限外濾過
によってエンドトキシンを除去するものであり、特にオ
ンライン人工透析濾過においては血液中に直接補充する
補充液中のエンドトキシンを除去するという重要な機能
を担っている。
フィルターを設置した透析ラインの除菌洗浄において
は、該フィルターの中空糸膜が極めて微細な多孔構造で
あることから、その構造内部まで洗浄力を及ぼすことが
非常に難しい上、洗浄剤成分が残留すると血液中に持ち
込まれる危険性があるため、その残留を厳密に防止する
必要があり、また特に界面活性剤を含む洗浄剤では泡の
抱き込みによる流量低下によって洗浄性が悪化するとい
う問題があった。
ンドトキシン除去フィルターを設置した透析ラインの除
菌洗浄において、充分な洗浄効果を発揮でき、且つ洗浄
剤成分の残留を確実に防止できる除菌洗浄剤と洗浄方法
を提供することにある。
るために、請求項1の発明は、次亜塩素酸ナトリウムを
主成分とする医療機器洗浄液に対する配合剤であって、
有機系又は/及び無機系の金属封鎖剤を含有することを
特徴とするものである。
1の医療機器洗浄液用配合剤における無機系の金属封鎖
剤として重合りん酸塩を用いると共に、請求項3の発明
では当該重合りん酸塩にトリポリりん酸アルカリ金属塩
を用いている。
合剤における有機系の金属封鎖剤として、請求項4の発
明ではクエン酸塩を、請求項5の発明ではポリアクリル
酸塩を、請求項6の発明ではポリアクリル酸塩−ポリマ
レイン酸塩共重合体を、請求項7の発明ではアミノカル
ボン酸塩を、それぞれ用いている。また請求項8の発明
は、前記アミノカルボン酸塩としてニトリロ三酢酸アル
カリ金属塩を用いている。
ずれかの医療機器洗浄液用配合剤として、金属封鎖剤と
共に界面活性剤を含有する構成を採用したものである。
また前記第一の目的に加えて特に第二の目的をも達成す
るために、請求項10の発明は該界面活性剤としてパラ
トルエンスルホン酸塩又は/及びメタキシレンスルホン
酸塩を含有する構成を、請求項11の発明は該請求項1
0の医療機器洗浄液用配合剤における金属封鎖剤がトリ
ポリりん酸塩である構成を、それぞれ採用している。更
に請求項12の発明では、請求項9〜11の何れかの医
療機器洗浄液用配合剤における界面活性剤の少なくとも
一部として、非イオン界面活性剤を含有する構成を採用
している。
のいずれかに記載の医療機器洗浄液用配合剤において、
金属封鎖剤と共に水酸化アルカリを含有する構成を採用
している。更に請求項14の発明は、前記請求項1〜1
3のいずれかの医療機器洗浄液用配合剤において、金属
封鎖剤と共にケイ酸塩を含有する構成を採用している。
いて、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に前記請求項1〜1
3のいずれかの医療機器洗浄液用配合剤を混合して、有
効塩素濃度0.02〜0.2重量%の次亜塩素酸ナトリ
ウム及び金属封鎖剤を含む洗浄液を調製し、この洗浄液
によって医療機器を洗浄することを特徴とする医療機器
の洗浄方法に係る。
を達成するために、上記請求項15の医療機器の洗浄方
法において、界面活性剤としてパラトルエンスルホン酸
塩又は/及びメタキシレンスルホン酸塩を含む請求項1
0又は11に記載の医療機器洗浄液用配合剤を使用して
洗浄液を調製し、この洗浄液によってエンドトキシン除
去フィルターが付設された人工透析ラインの洗浄を行う
ことを特徴とする構成を採用したものである。
16における医療機器洗浄液用配合剤の混合量を、前記
洗浄液1リットル中の金属封鎖剤が50mg以上となる
ように設定する構成を採用したものである。
7のいずれかの医療機器の洗浄方法において、有効塩素
濃度0.05〜12重量%の次亜塩素酸ナトリウムの水
溶液に、アミノカルボン酸塩よりなる金属封鎖剤と水酸
化アルカリを含有する医療機器洗浄液用配合剤を混合
し、この混合液を希釈して前記洗浄液を調製する構成を
採用したものである。
8のいずれかの医療機器の洗浄方法において、有効塩素
濃度0.05〜12重量%の次亜塩素酸ナトリウムの水
溶液に、金属封鎖剤と界面活性剤及び水酸化アルカリを
含有する医療機器洗浄液用配合剤を混合し、この混合液
を希釈して前記洗浄液を調製する構成を採用したもので
ある。
19の医療機器の洗浄方法において、医療機器洗浄液用
配合剤中の水酸化アルカリにより、前記混合液のpHを
12.5〜14.0の範囲に調整する構成を採用したも
のである。
機関では、殆どの場合、該人工透析装置及びその周辺機
器の消毒洗浄用として、有効塩素濃度0.05〜12重
量%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(市販の原液)を収
容する消毒洗浄原液タンクを所持しており、洗浄に際
し、該タンクより導出した必要量の原液を水で15〜1
50倍程度に希釈して有効塩素濃度0.02〜0.2重
量%の水溶液とし、既述のように、この希釈した次亜塩
素酸ナトリウム水溶液にて第一段の洗浄を施したのち、
酢酸溶液による第二段の洗浄を行っている。
ナトリウム原液は通常2〜3日、長くても一週間以内に
消費されるのが普通であり、また希釈した水溶液は30
分から遅くとも12時間以内に洗浄に供される。従っ
て、上記原液タンク内の原液について保存期間が一週間
を越える場合の殺菌力の経時的低下に配慮する必要は殆
どなく、更に洗浄液として用いる希釈水溶液における安
定性の問題はより緩和されることになる。
系又は/及び無機系の金属封鎖剤を含有するものである
が、予め次亜塩素酸ナトリウムを配合したものではな
く、医療機関において上述のように既に設置されている
消毒洗浄原液タンク内の次亜塩素酸ナトリウム原液に混
合するか、あるいは洗浄に際して該原液を水で希釈する
時又は希釈後の水溶液に混合して用いられる。そして、
この配合剤を加えて調製された洗浄液は、前記混合より
実際の洗浄に供されるまでの期間(時間)が上述の医療
期間における洗浄液の取扱い慣行より非常に短くなり、
当該配合剤に含まれる金属封鎖剤と次亜塩素酸ナトリウ
ムとの相互作用の進行が少なく、温度の環境条件等の変
化も小さいため、洗浄時まで次亜塩素酸ナトリウムの強
い殺菌力が維持され、且つ金属封鎖剤によるカルシウム
塩の溶解除去力も損なわれない。従って、この洗浄液の
使用により、人工透析装置やその周辺機器等の医療機器
を効率よく殺菌洗浄でき、従来の酢酸溶液による二次洗
浄は不要となる。
有機系又は/及び無機系の金属封鎖剤としては、特に制
約はないが、無機系では重合りん酸塩、有機系ではクエ
ン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸塩−ポリマ
レイン酸塩共重合体、アミノカルボン酸塩等が好適であ
り、これらは2種以上を併用してもよい。
ないが、適当な溶解度を有して金属封鎖性に富むものと
して、ポリメタりん酸ナトリウム及びポリメタりん酸カ
リウム、ポリりん酸二水素ナトリウム及びポリりん酸二
水素カリウム、ポリりん酸水素二ナトリウム及びポリり
ん酸水素二カリウム、ポリオルトりん酸ナトリウム及び
ポリオルトりん酸カリウム等で、分子中のP原子が2〜
10個であるものが挙げられる。そして、これらの中で
もトリポリりん酸、テトラポリりん酸、ペンタポリりん
酸、ピロりん酸、ヘキサメタりん酸の各アルカリ金属塩
が好適であり、更に炭酸カルシウム等のカルシウム塩の
溶解性に優れる点からトリポリりん酸アルカリ金属塩が
最適である。
た成分のアルカリ金属塩が好適である。そして、これら
によるカルシウム塩の溶解力の大きさは、アミノカルボ
ン酸塩>ポリアクリル酸塩−ポリマレイン酸塩共重合体
>クエン酸塩>ポリアクリル酸塩の順であり、ポリアク
リル酸塩以外は前記無機系金属封鎖剤であるトリポリり
ん酸塩よりも大きな溶解性を示す。なお、ポリアクリル
酸塩及びポリアクリル酸塩−ポリマレイン酸塩共重合体
は共に、分子量が大き過ぎても逆に小さ過ぎても金属封
鎖力と炭酸カルシウム分散力の低下を招くことから、平
均分子量1,000〜50,000程度であるものが好
適である。
他の金属封鎖剤に比較して、カルシウム塩に対する溶解
除去性が極めて高い反面、次亜塩素酸ナトリウムとの相
互作用が激しい成分である。このため、既述したエチレ
ンジアミン四酢酸塩を用いた従来提案の洗浄剤のように
予め次亜塩素酸ナトリウムに配合した製品形態では、洗
浄に供するまでに両成分の分解が進み、洗浄時の殺菌洗
浄力が著しく低下してしまうことから、実質的に使用で
きないものであった。しかるに、本発明では、このよう
なアミノカルボン酸塩であっても、予め次亜塩素酸ナト
リウムに配合した製品形態とせず、医療機関において消
毒洗浄原液タンク内の次亜塩素酸ナトリウム原液又はそ
の希釈液に配合するから、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌
力を充分に維持した状態で洗浄に供することが可能とな
り、もって該アミノカルボン酸塩による極めて高いカル
シウム塩の除去能力を支障なく利用できるのであり、こ
れは本発明の大きな利点である。
塩を用いた医療機器洗浄液用配合剤の場合、次亜塩素酸
ナトリウムの分解をより少なくする上で、次亜塩素酸ナ
トリウム原液(有効塩素濃度0.05〜12重量%)よ
りも、洗浄に供する希釈液(有効塩素濃度0.02〜
0.2重量%)に混合することが望ましい。ただし、ア
ミノカルボン酸塩と共に後述する水酸化アルカリを併用
すれば、次亜塩素酸ナトリウムの安定性が著しく向上す
るため、上記原液に混合して一週間程度(通常の最長保
存期間)保存しても、充分な殺菌洗浄力を確保できる。
ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸
(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢
酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DT
PA)、トリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)等
のアルカリ金属塩が挙げられる。そして、これらの中で
もニトリロ三酢酸アルカリ金属塩は、カルシウム塩の溶
解力が非常に大きいことに加え、次亜塩素酸ナトリウム
に対する分解性が比較的小さいため、特に推奨される。
リウム水溶液に対する配合量は、少なくても量に見合う
作用が発揮され、多いほど金属封鎖性が高くなるが、実
質的な配合効果より、次亜塩素酸ナトリウムの前記原液
とその希釈液のいずれに混合する場合でも、洗浄に供す
る希釈液つまり有効塩素濃度0.02〜0.2重量%の
次亜塩素酸ナトリウム水溶液1リットル中の金属封鎖剤
が50mg以上となるように設定するのがよい。なお、
配合量の上限は使用する金属封鎖剤の種類による次亜塩
素酸ナトリウム水溶液に対する溶解限度より自ずと定ま
る。
の金属封鎖剤単独からなるものでもよいが、必要に応じ
て各種添加剤を配合した形態としてもよい。このような
添加剤の中で特に有用なものとして、界面活性剤、水酸
化アルカリ、ケイ酸塩が挙げられる。
亜塩素酸ナトリウムと相乗的に作用して高い洗浄力を発
揮する成分である。すなわち、次亜塩素酸ナトリウム
は、蛋白質系の汚れに対しては良好な洗浄作用を示す
が、油脂系の汚れに対する洗浄作用に劣り、また界面張
力の低下作用がなく、洗浄物への濡れ性と浸透性に欠け
るため、これと金属封鎖剤のみを含む洗浄液では洗浄む
らを生じることがある。そこで、金属封鎖剤と共に界面
活性剤を含む配合剤を次亜塩素酸ナトリウム水溶液に加
えることにより、油脂系の汚れに対する洗浄力が増強さ
れると共に、洗浄物に対する濡れ性及び浸透性が向上
し、洗浄むらを解消できる。
含む消毒洗浄剤では、その調製から洗浄に供するまでに
長期間を要することから、界面活性剤を配合する場合、
次亜塩素酸ナトリウムとの相互の安定性に配慮する上
で、極めて限られた種類のものしか使用できなかった。
しかも、次亜塩素酸ナトリウムに対して耐性のある界面
活性剤を選択しても、洗浄に供するまでの長期間に相互
作用が進行するため、有効塩素量の減少と界面活性剤の
変質を回避することは困難であった。これに対し、本発
明の配合剤では、これを次亜塩素酸ナトリウム水溶液に
混合した直後又は一週間以内の短期間に洗浄に供され、
該配合剤に含まれる界面活性剤と次亜塩素酸ナトリウム
との相互作用は僅少となるため、広範な種類の界面活性
剤を用いることができ、例えば従来では使用不能であっ
た洗浄力の強い非イオン界面活性剤も使用可能である。
ては、パラトルエンスルホン酸塩、メタキシレンスルホ
ン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩
(アルキル基の炭素数6〜16)、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸塩(アルキル基の炭素数8〜18、オキシ
エチレン基数3〜15)、ポリオキシエチレンアルキル
フェニル硫酸塩(アルキル基の炭素数6〜16、オキシ
エチレン基数2〜15)、アルキルベンゼンスルホン酸
塩(アルキル基の炭素数10〜12)等の陰イオン界面
活性剤、ならびにポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル(アルキル基の炭素数8〜10、オキシエチレ
ン基数3〜20)、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル(アルキル基の炭素数12〜14、オキシエチレン基
数6〜16)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ン(平均分子量2000〜20000、ポリオキシエチ
レン15〜85重量%)等の非イオン界面活性剤が挙げ
られる。
し2種以上を併用してもよいが、非イオン界面活性剤は
次亜塩素酸ナトリウムとの相互作用が強いことから陰イ
オン界面活性剤と併用することが望ましい。しかして、
界面活性剤の配合量は、有効塩素濃度0.02〜0.2
重量%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液1リットルに対し
て50〜500mgとなる範囲が好適である。
ラトルエンスルホン酸塩とメタキシレンスルホン酸塩
は、低起泡性であるため、洗浄対象や洗浄液を取扱う機
器が泡による問題を生じ易いものである場合に好適であ
ると共に、他の界面活性剤に比較して分子量が小さいた
め、微細構造部まで浸透して良好な洗浄力を発揮できる
上、水洗によって該微細構造部から確実に除去できると
いう利点があり、特に人工透析装置のエンドトキシン除
去フィルターを設置した透析ラインの洗浄に好都合であ
る。
を設置した透析ラインでは、既述のように、該フィルタ
ーの中空糸膜が極めて微細な多孔構造を持つため、泡が
抱き込まれると流量低下を引き起こして洗浄性が悪化す
る上、分子量の大きい界面活性剤では構造内部まで充分
な洗浄力を及ぼせず、且つ構造内部に入り込んだ界面活
性剤が後の水洗でも除去されずに残留し、この残留分が
透析中に遊離して患者の血液中に移行する恐れがある
が、これらの問題は界面活性剤として上記のパラトルエ
ンスルホン酸塩とメタキシレンスルホン酸塩を用いるこ
とによって解決できる。
置した透析ラインに適用する場合、界面活性剤として上
記2種の陰イオン界面活性剤を選択すると共に、金属封
鎖剤としても特にトリポリりん酸塩を選択することが推
奨される。これは、トリポリりん酸塩は、既述のように
他の重合りん酸塩に比較してカルシウム塩の除去能力が
大きい上、洗浄助剤としての機能や金属の腐食を抑制す
る機能を持つことに加え、低分子量であるため、上記フ
ィルターの微孔構造内部を透通してライン全体に行き渡
り、当該フィルター内部を含むライン全体に本来の作用
を充分に及ぼすことができると共に、他の重合りん酸塩
やポリマー系金属封鎖剤に比較して水洗性に優れ、洗浄
後の水洗によって該フィルター内部から確実に除去で
き、残留による危険性がないことによる。
による問題は、上記のエンドトキシン除去フィルターを
設置した場合の他、送液ポンプの泡による作動異常、透
析液及び洗浄液の希釈混合槽における泡の溢れ出し、こ
れら槽に設置した液面センサーの泡による誤作動等があ
り、これらの問題も界面活性剤として上記低起泡性のも
のを選択することによって緩和される。なお、金属封鎖
剤には起泡性がないため、界面活性剤を含まない配合剤
では上記の泡の問題はない。
て次亜塩素酸ナトリウムの安定性を増す安定化剤として
機能する共に、次亜塩素酸ナトリウムによる金属腐食を
ある程度抑制する作用を有する成分であり、水酸化ナト
リウム及び水酸化カリウムを好適に使用できる。しかし
て、この水酸化アルカリによる次亜塩素酸ナトリウムの
安定化作用は、有機系の金属封鎖剤を含む系ならびに界
面活性剤を含む系において顕著に発揮され、特に金属封
鎖剤がアミノカルボン酸塩である場合に極めて大きい。
例えば、金属封鎖剤としてニトリロ三酢酸ナトリウムを
用いた配合剤を次亜塩素酸ナトリウム原液(有効塩素濃
度2〜12重量%)に混合したとき、30℃,7日間の
保存による有効塩素残存率は、水酸化アルカリを含まな
い配合剤では35%程度になるが、水酸化アルカリを含
む配合剤では80%以上に向上する。従って、金属封鎖
剤にアミノカルボン酸塩を用いた配合剤を上記原液に混
合し、その混合した一週間後(通常の最長保存期間)に
洗浄に供しても、充分な殺菌洗浄力を発揮させることが
できる。
亜塩素酸ナトリウムの前記原液に混合する場合は、その
混合液のpHが12.5〜14.0の範囲になる量に設
定するのがよい。また前記の洗浄に供する希釈液つまり
有効塩素濃度0.02〜0.2重量%の次亜塩素酸ナト
リウム水溶液に混合する場合は、そのpHが11.0〜
12.5の範囲になるように、配合剤中の含有量及び該
配合剤の混合量を設定するのがよい。なお、このpHが
低過ぎては充分な安定化効果が得られず、逆に高過ぎて
は洗浄対象の機器に悪影響を及ぼす恐れがある。
による金属腐食の防止剤として顕著な効果を発揮する成
分である。すなわち、既述のように水酸化アルカリも上
記金属腐食をある程度抑制する機能を持つが、このケイ
酸塩を含む配合剤を使用することにより、人工透析機器
やその周辺機器等の医療機器の洗浄に伴う金属腐食を確
実に防止でき、もって該金属腐食による機器の耐久性低
下が回避される。
れば特に制約はないが、ケイ酸ナトリウム及びケイ酸カ
リウムが好適である。しかして、その使用量は、配合剤
を次亜塩素酸ナトリウムの前記原液とその希釈液のいず
れに混合する場合でも、使用効果及び経済性の点から、
洗浄に供する希釈液つまり有効塩素濃度0.03〜0.
2重量%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液1リットルに対
して3〜100mgとなる範囲が好適である。
液形態又は粉末形態(液状成分を含まない場合)として
製品化され、既述のように医療機関において消毒洗浄原
液タンクに収容される高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水
溶液(原液…有効塩素濃度0.5〜12重量%)又はそ
の希釈水溶液に混合し、有効塩素濃度0.02〜0.2
重量%の洗浄液として人工透析機器やその周辺機器等の
医療機器の洗浄に供されるものである。しかして、この
洗浄液は次亜塩素酸ナトリウムによる強い殺菌性と金属
封鎖剤によるカルシウム塩の溶解除去性に優れているた
め、一回の洗浄操作だけで充分な殺菌洗浄を施すことが
でき、従来のような酢酸溶液による二次洗浄を省略でき
る。
(NaOH)、ケイ酸ナトリウムの各成分を後記表1,
2記載の割合で配合し、水溶液形態で組成の異なる多数
の医療機器洗浄液用配合剤(No.1〜34)を調製し
た。表1,2中の各成分の配合数値はg数であり、これ
ら成分に水を加えて全量を100mlとしている。な
お、表1,2中の記号で表した金属封鎖剤と界面活性剤
の各成分は次のとおりである。
ン酸ナトリウム共重合体(平均子量7000) PA ・・・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量
7000) NTA ・・・ニトリロ三酢酸ナトリウム EDTA・・・エチレンジアミン四酢酸ナトリウム DTPA・・・ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム
ナトリウム AS4 ・・・ポリオキシエチレンノニルフェニル硫酸
ナトリウム(オキシエチレン基数3〜9) AS5 ・・・ポリオキシエチレンドデシル硫酸ナトリ
ウム(オキシエチレン基数3〜9) AS6 ・・・アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(アルキル基の炭素数10〜12)
テル(オキシエチレン基数10) NS2 ・・・ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(アルキル基の炭素数10〜12、オキシエチレン基数
12) NS3 ・・・ポリオキシエチレン−ポリプロピレン
(ポリオキシエチレン重量20%、平均分子量300
0)
7.2重量%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(原液)1
00mlに混和して洗浄原液を調製し、これら洗浄原液
について次亜塩素酸ナトリウムの安定性とカルシウム塩
除去性を調べた。その結果を表3,4に示す。なお、上
記安定性及び除去性は次の方法によって測定した。な
お、No.8の配合剤は界面活性剤に用いたアルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム(AS6)の溶解度、N
o.26,27の配合剤は金属封鎖剤に用いたポリアク
リル酸ナトリウム−ポリマレイン酸ナトリウム共重合体
(PAM)の溶解度、がいずれも低く上記原液には完全
溶解しないため、有効塩素濃度2.4重量%の次亜塩素
酸ナトリウム水溶液(前記原液の3倍希釈液)を使用し
た。
液を暗所において30℃にて7日間放置後、ヨウ素滴定
法によって塩素量を測定し、この測定値より有効塩素残
留率(%)を求めた。
トリウム0.5gを溶解させ、これに0.25モルの酢
酸カルシウムを加えて炭酸カルシウムを生成させ、この
炭酸カルシウムが溶解するように攪拌を行い、攪拌を続
けても液の濁りが消えなくなったところを終点とし、こ
の終点が示した値から配合剤20ml当たりの炭酸カル
シウム(CaCO3 )の溶解量(mg)を求めた。
りん酸塩を用いた配合剤(No.1〜17)を次亜塩素
酸ナトリウムの高濃度水溶液に加えた場合、いずれも次
亜塩素酸ナトリウムの安定性が極めてよいが、カルシウ
ム塩の除去能力に関しては、トリポリりん酸塩(No.
1〜21)は良好であるが、ペンタポリりん酸塩及びヘ
キサポリりん酸塩(No.16,17)はやや劣り、テ
トラポリりん酸塩(No.15)はかなり低いことが判
る。また特に重合りん酸塩と共に非イオン界面活性剤を
含む場合は、この非イオン界面活性剤によって次亜塩素
酸ナトリウムの安定性が若干低下する傾向(No.9,
11,13)が認められるが、水酸化アルカリを加える
こと(No.10,12,14)によって上記安定性の
低下をほぼ防止できることが判る。
(No.18〜34)を次亜塩素酸ナトリウムの高濃度
水溶液に加えた場合、カルボン酸系の金属封鎖剤では、
グルコン酸塩(No.22)を除いて次亜塩素酸ナトリ
ウムの安定性が極めてよいが、カルシウム塩の除去能力
に関しては、クエン酸塩(No.18〜〜21)は優秀
であるが、他のグルコン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩
(No.22〜24)は大きく劣ることが判る。またポ
リアクリル酸塩(No.25)とポリアクリル酸塩−ポ
リマレイン酸塩共重合体(No.26,27)について
は、次亜塩素酸ナトリウムの安定性は共に極めてよい
が、カルシウム塩の除去能力はポリアクリル酸塩−ポリ
マレイン酸塩共重合体が非常に優れるのに対し、ポリア
クリル酸塩はかなり劣ることが判る。
4)は、いずれも卓越したカルシウム塩の除去能力を発
揮するが、次亜塩素酸ナトリウムの安定性を著しく阻害
する欠点がある。しかるに、この欠点は水酸化アルカリ
を加えること(No.29,30,32,34)で大き
く改善され、特にニトリロ三酢酸塩では水酸化アルカリ
の併用(No.29,30)によって上記安定性は充分
なレベルに達することが明らかである。
0.1重量%の次亜塩素酸ナトリウム希釈水溶液に対
し、前記の各配合剤を容量比1/300の割合で混和し
て洗浄液を調製し、これら洗浄液について次亜塩素酸ナ
トリウムの安定性、蛋白質及び油脂の汚れに対する洗浄
性、金属に対する腐食性、起泡性、エンドトキシン除去
フィルターに対する成分残留性をそれぞれ調べた。その
結果を表5〜9に示す。なお、上記各項目は次の方法に
よって測定した。
を調製した24時間後(室温25℃)に、ヨウ素滴定法
によって塩素量を測定し、この測定値より有効塩素残留
率(%)を求めた。
に人血清を塗布し、80℃にて4時間加熱後、常温まで
冷却し、これを洗浄液に浸漬し、その15分後と20分
後にそれぞれアミドブラック10B呈色試験によって毛
細管の付着物の有無を調べた。その結果から、付着物の
残留の多い場合を(+)、僅かに残留している場合を
(±)、全く残留が認められない場合を(−)として評
価した。
グリセライドとしてズダンIII で着色した大豆油10μ
lを滴下し、室内で16時間放置後に洗浄液に浸漬し、
ガラス表面から油滴が消失するまでの時間(分)を測定
した。
加温した状態で液中にSUS304ステンレス鋼板(5
0×20×1mm、重量約7.3g)を5日間浸漬した
のち、重量変化を測定すると共に板表面の状態を観察し
た。
栓付きメスフラスコに入れて栓をし、このメスフラスコ
の上下を逆にする操作を20回繰り返したのち、30秒
放置した時点での泡容量を調べた。
成分残留性〕人工透析設備の患者監視装置の直前にエン
ドトキシン除去フィルター(ETCF)を設置したライ
ンにおいて、透析終了後にラインを1時間水洗(流量5
00ml/分)した上で、洗浄液によって30分間の洗
浄(流量500ml/分)を行い、この洗浄後に水洗
(流量500ml/分)し、この水洗30分後にETC
F内の流入側の水を取り出して陰イオン界面活性剤の残
留の程度を調べると共に、同水洗60分後に同様に水を
取り出してトリポリりん酸ナトリウムの残留の程度を調
べた。なお、試験は、洗浄液として前記表1のNo.
1,3〜8,12の各配合剤使用の8種、ETCFとし
て下記A〜Eの5種、を使用した場合について、それぞ
れ行った。また陰イオン界面活性剤とトリポリりん酸ナ
トリウムの量は下記方法で検出した。
ー)の種類〕 A・・・TET−1.0 (東レ社製、中空糸膜…ポリ
スルフォン) B・・・U−7000 (ガンブロメディカル社製、
同…ポリアミド) C・・・PAN−17DX(旭メディカル社製、同…ポ
リアクリルニトリル) D・・・PS−1.6 (川澄化学社製、同…ポリス
ルフォン) E・・・FLX−12DW(日機装社製、同…ポリエス
テルポリマーアロイ)
限界5ppm AS3〜AS3・・・メチレンブルー吸光光度法 トリポリりん酸ナトリウムの量・・・モリブデン青吸光
光度法…検出限界0.1ppm
前の次亜塩素酸ナトリウム希釈水溶液に加える場合は、
金属封鎖剤にグルコン酸、アミノカルボン酸を用いたも
のでは次亜塩素酸ナトリウムの効力低下がある程度は認
められるが、他のものでは該効力低下は全くなく、また
アミノカルボン酸でも水酸化アルカリと併用したもの
(No.29,30,32,34)で該効力低下は小さ
く、特にニトリロ三酢酸塩では水酸化アルカリの併用
(No.29,30)によって充分な効力を発揮できる
ことが判る。
ん酸塩を用いた配合剤(No.1〜17)を加えた洗浄
液は、いずれも蛋白質及び油脂の汚れに対する除去性が
良好であり、界面活性剤を含む配合剤(No.4〜1
7)では油脂汚れの除去性がより向上し、特に非イオン
界面活性剤を用いた配合剤(No.9〜14)が同除去
性に優れることが判る。
を加えた洗浄液のうち、金属封鎖剤がクエン酸塩(N
o.18〜20)、ポリアクリル酸塩(No.25)、
ポリアクリル酸塩−ポリマレイン酸塩共重合体(No.
26,27)である場合は蛋白質及び油脂汚れの両除去
性が良好であるが、クエン酸塩以外のカルボン酸塩(グ
ルコン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩…No.22〜2
4)は油脂汚れの除去性に劣ることが判る。また金属封
鎖剤がアミノカルボン酸塩である場合、蛋白質汚れの除
去性は、ニトリロ三酢酸塩(No.28〜30)が良好
であり、他のエチレンジアミン四酢酸塩及びジエチレン
トリアミン五酢酸塩では不良であるが、水酸化アルカリ
の併用(No.32,34)によって改善されることが
判る。また油脂汚れの除去性は、アミノカルボン酸塩単
独ではやや劣るが、界面活性剤の併用(No.30,3
2,34)によって向上することが判る。
場合(No.3,10,17,20,27,29)は優
れた金属腐食防止効果が得られ、また水酸化アルカリを
含むこと(No.2,19)によっても若干の金属腐食
抑制作用が得られることが判る。
を加えた洗浄液の起泡性は、界面活性剤の種類に左右さ
れ、陰イオン界面活性剤のパラトルエンスルホン酸ナト
リウム、メタキシレンスルホン酸ナトリウムを用いた場
合に洗浄時の発泡が抑えられることが判る。
ナトリウム(AS1)及びメタキシレンスルホン酸ナト
リウム(AS2)は他の陰イオン界面活性剤(AS3〜
6)に比べて水洗性がよく、また金属封鎖剤のトリポリ
りん酸塩(PP1)も水洗性がよく、エンドトキシン除
去フィルター(ETCF)への残留を防止できることが
判る。従って、該フィルターを設置した透析ラインの洗
浄用として、両者を組み合わせた洗浄液用配合剤(N
o.4,5)が特に好適であることが判る。
亜塩素酸ナトリウム希釈水溶液の各々に対し、前記の各
配合剤を容積比1/300の割合で混和し、これら液に
大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌の3種の菌を5分間接
触させたのち、SCDLP寒天培地「ダイゴ」に植種
し、37℃,48時間後の各菌の成育の有(+)無
(−)を調べた。その結果を表10に示す。
りん酸塩(No.1,3,5,8,10,11,15〜
17)、クエン酸塩(No.19)、酒石酸塩(No.
23)、リンゴ酸塩(No.24)、ポリアクリル酸塩
(No.25)、ポリアクリル酸塩−ポリマレイン酸塩
共重合体(No.26)、ニトリロ三酢酸塩(No.2
8)を用いた配合剤は、いずれも次亜塩素酸ナトリウム
の殺菌性を阻害しないことが判る。これに対し、金属封
鎖剤としてグルコン酸塩(No.22)、エチレンジア
ミン四酢酸塩(No.31)、及びジエチレントリアミ
ン五酢酸塩(No.33)を用いた配合剤は上記殺菌性
を阻害するが、後2者のアミノカルボン酸塩でも水酸化
アルカリを併用した配合剤(No.32,34)では上
記殺菌性を阻害しないことが判る。
やその周辺機器を始めとする各種医療機器の洗浄消毒を
行う次亜塩素酸ナトリウム洗浄液用の配合剤として、次
亜塩素酸ナトリウムの殺菌力低下を少なくして、炭酸カ
ルシウム等のカルシウム塩の除去性を付与でき、出荷か
ら流通を経て医療機関で実際に用いるまでの期間の長短
や環境条件の変化に左右されず、安定した殺菌洗浄力を
有する前記洗浄液を調製し得るものが提供される。
洗浄液用配合剤として、金属封鎖剤に重合りん酸塩を使
用していることから、特に次亜塩素酸ナトリウムの殺菌
力を殆ど阻害せず、洗浄液にカルシウム塩除去性に加え
て蛋白質及び油脂の汚れに対する良好な洗浄性を付与で
きるものが提供される。
剤に重合りん酸塩を使用した医療機器洗浄液用配合剤と
して、重合りん酸塩がトリポリりん酸アルカリ金属塩で
あることから、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力を殆ど阻
害せず、洗浄液により良好なカルシウム塩除去性を付与
できるものが提供される。
鎖剤を含有する上記の医療機器洗浄液用配合剤として、
該金属封鎖剤がクエン酸塩であることから、次亜塩素酸
ナトリウムの殺菌力を殆ど阻害せず、洗浄液に優れたカ
ルシウム塩除去性、蛋白質及び油脂の汚れに対する良好
な洗浄性を付与できるものが提供される。
鎖剤を含有する上記の医療機器洗浄液用配合剤として、
該金属封鎖剤がポリアクリル酸塩であることから、次亜
塩素酸ナトリウムの殺菌力を殆ど阻害せず、洗浄液に蛋
白質及び油脂の汚れに対する良好な洗浄性を付与できる
ものが提供される。
鎖剤を含有する上記の医療機器洗浄液用配合剤として、
該金属封鎖剤がポリアクリル酸塩−ポリマレイン酸塩共
重合体であることから、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力
を殆ど阻害せず、洗浄液により優れたカルシウム塩除去
性、蛋白質及び油脂の汚れに対する良好な洗浄性を付与
できるものが提供される。
鎖剤を含有する上記の医療機器洗浄液用配合剤として、
該金属封鎖剤がアミノカルボン酸塩であることから、洗
浄液に特に優れたカルシウム塩除去性、蛋白質の汚れに
対する良好な洗浄性を付与できるものが提供される。
剤にアミノカルボン酸塩を用いた医療機器洗浄液用配合
剤として、アミノカルボン酸塩がニトリロ三酢酸アルカ
リ金属塩であることから、洗浄液に極めて優れたカルシ
ウム塩除去性を付与できるものが提供される。
洗浄液用配合剤として、金属封鎖剤と共に界面活性剤を
含むことから、洗浄液に油脂の汚れに対する高い洗浄性
を付与できるものが提供される。
鎖剤と共に界面活性剤を含む医療機器洗浄液用配合剤と
して、界面活性剤が特定の陰イオン界面活性剤であるこ
とから、洗浄液の起泡性を抑制して且つ油脂の汚れに対
する良好を洗浄性を付与でき、洗浄対象や洗浄液を取扱
う機器が泡による問題を生じ易いものである場合に好適
な洗浄液を調製できる上、特にエンドトキシン除去フィ
ルターを付設した人工透析ラインの洗浄に用いる場合
に、該フィルターに対する良好な洗浄性が得られること
に加え、該フィルターへの界面活性剤の残留を防止で
き、安全性の高い洗浄液を調製できるものが提供され
る。
イオン界面活性剤含む医療機器洗浄液用配合剤として、
金属封鎖剤に特定の重合りん酸塩を使用することから、
エンドトキシン除去フィルターを付設した人工透析ライ
ンの洗浄に用いる場合の洗浄性及び安全性により優れる
洗浄液を調製できるものが提供される。
鎖剤と共に界面活性剤を含む医療機器洗浄液用配合剤と
して、界面活性剤の少なくとも一部が非イオン界面活性
剤であることから、洗浄液に油脂の汚れに対するより高
い洗浄性を付与できるものが提供される。
器洗浄液用配合剤として、金属封鎖剤と共に水酸化アル
カリを含有することから、金属封鎖剤が有機系である場
合の次亜塩素酸ナトリウムの安定性向上効果がよく、特
に金属封鎖剤がアミノカルボン酸塩である場合に該安定
性を著しく高めることができる上、界面活性剤の共存下
での同安定性を改善でき、また洗浄液の金属腐食性を緩
和できるものが提供される。
器洗浄液用配合剤として、金属封鎖剤と共にケイ酸塩を
含有することから、洗浄液の金属腐食性を著しく抑制で
きるものが提供される。
やその周辺機器を始めとする各種医療機器の洗浄方法に
おいて、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に上記の医療機器
洗浄液用配合剤を混合して、有効塩素濃度0.02〜
0.2重量%の次亜塩素酸ナトリウム及び金属封鎖剤を
含む洗浄液を調製し、この洗浄液によって医療機器を洗
浄することことから、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力を
充分に発揮できると共に、炭酸カルシウム等のカルシウ
ム塩を効率よく除去できる。
器の洗浄方法において、特にエンドトキシン除去フィル
ターが付設された人工透析ラインの洗浄を行う場合に、
特定の陰イオン界面活性剤もしくはこれと特定の金属封
鎖剤を含む配合剤を使用して調製した洗浄液によって洗
浄することから、上記フィルターを充分に洗浄できると
共に、洗浄後の水洗によって該フィルターに対する洗浄
剤成分の残留を防止でき、もって残留成分が患者の血液
中に持ち込まれる危険性を排除でき、洗浄の信頼性及び
安全性を確保できる。
において、洗浄液1リットル中の金属封鎖剤を50mg
以上とすることから、医療機器に付着したカルシウム塩
を確実に除去できる。
において、有効塩素濃度0.05〜12重量%の次亜塩
素酸ナトリウムの水溶液に、アミノカルボン酸塩よりな
る金属封鎖剤と水酸化アルカリを含有する医療機器洗浄
液用配合剤を混合し、この混合液を希釈して前記洗浄液
を調製することから、次亜塩素酸ナトリウムの分解を生
じ易いアミノカルボン酸塩を次亜塩素酸ナトリウムの濃
厚液に加えるにもかかわらず、該分解を抑えて高い殺菌
洗浄性を発揮させ、且つアミノカルボン酸塩による優れ
たカルシウム塩除去性を確保できる。
において、有効塩素濃度0.05〜12重量%の次亜塩
素酸ナトリウムの水溶液に、金属封鎖剤と界面活性剤及
び水酸化アルカリを含有する医療機器洗浄液用配合剤を
混合し、この混合液を希釈して前記洗浄液を調製するこ
とから、次亜塩素酸ナトリウムの安定性低下につながる
界面活性剤を次亜塩素酸ナトリウムの濃厚液に加えるに
もかかわらず、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力低下を抑
制して、且つ界面活性剤による良好な洗浄性を確保でき
る。
0.05〜12重量%の次亜塩素酸ナトリウムの水溶液
に、水酸化アルカリを含有する医療機器洗浄液用配合剤
を混合する上記洗浄方法において、洗浄対象の機器に悪
影響を及ぼすことなく、水酸化アルカリによる次亜塩素
酸ナトリウムの安定性改善効果を確実に発揮させること
ができる。
Claims (20)
- 【請求項1】 次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする医
療機器洗浄液に対する配合剤であって、有機系又は/及
び無機系の金属封鎖剤を含有することを特徴とする医療
機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項2】 無機系の金属封鎖剤として重合りん酸塩
を含有する請求項1記載の医療機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項3】 重合りん酸塩がトリポリりん酸アルカリ
金属塩である請求項2記載の医療機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項4】 有機系の金属封鎖剤としてクエン酸塩を
含有する請求項1記載の医療機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項5】 有機系の金属封鎖剤としてポリアクリル
酸塩を含有する請求項1記載の医療機器洗浄液用配合
剤。 - 【請求項6】 有機系の金属封鎖剤としてポリアクリル
酸塩−ポリマレイン酸塩共重合体を含有する請求項1記
載の医療機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項7】 有機系の金属封鎖剤としてアミノカルボ
ン酸塩を含有する請求項1記載の医療機器洗浄液用配合
剤。 - 【請求項8】 アミノカルボン酸塩がニトリロ三酢酸ア
ルカリ金属塩である請求項7記載の医療機器洗浄液用配
合剤。 - 【請求項9】 金属封鎖剤と共に界面活性剤を含有する
請求項1〜8のいずれかに記載の医療機器洗浄液用配合
剤。 - 【請求項10】 界面活性剤として、パラトルエンスル
ホン酸塩又は/及びメタキシレンスルホン酸塩を含有す
る請求項9に記載の医療機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項11】 金属封鎖剤がトリポリりん酸塩である
請求項10記載の医療機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項12】 界面活性剤の少なくとも一部として非
イオン界面活性剤を含有する請求項9〜11のいずれか
に記載の医療機器洗浄液用配合剤。 - 【請求項13】 金属封鎖剤と共に水酸化アルカリを含
有する請求項1〜12のいずれかに記載の医療機器洗浄
液用配合剤。 - 【請求項14】 金属封鎖剤と共にケイ酸塩を含有する
請求項1〜13のいずれかに記載の医療機器洗浄液用配
合剤。 - 【請求項15】 次亜塩素酸ナトリウム水溶液に請求項
1〜14のいずれかに記載の医療機器洗浄液用配合剤を
混合して、有効塩素濃度0.02〜0.2重量%の次亜
塩素酸ナトリウム及び金属封鎖剤を含む洗浄液を調製
し、この洗浄液によって医療機器を洗浄することを特徴
とする医療機器の洗浄方法。 - 【請求項16】 界面活性剤としてパラトルエンスルホ
ン酸塩又は/及びメタキシレンスルホン酸塩を含む請求
項10又は11に記載の医療機器洗浄液用配合剤を使用
して洗浄液を調製し、この洗浄液によってエンドトキシ
ン除去フィルターが付設された人工透析ラインの洗浄を
行うことを特徴とする請求項14記載の医療機器の洗浄
方法。 - 【請求項17】 医療機器洗浄液用配合剤の混合量は、
前記洗浄液1リットル中の金属封鎖剤が50mg以上と
なるように設定する請求項15又は16に記載の医療機
器の洗浄方法。 - 【請求項18】 有効塩素濃度0.5〜12重量%の次
亜塩素酸ナトリウムの水溶液に、アミノカルボン酸塩よ
りなる金属封鎖剤と水酸化アルカリを含有する医療機器
洗浄液用配合剤を混合し、この混合液を希釈して前記洗
浄液を調製する請求項15〜17のいずれかに記載の医
療機器の洗浄方法。 - 【請求項19】 有効塩素濃度0.5〜12重量%の次
亜塩素酸ナトリウムの水溶液に、金属封鎖剤と界面活性
剤及び水酸化アルカリを含有する医療機器洗浄液用配合
剤を混合し、この混合液を希釈して前記洗浄液を調製す
る請求項15〜18のいずれかに記載の医療機器の洗浄
方法。 - 【請求項20】 医療機器洗浄液用配合剤中の水酸化ア
ルカリにより、前記混合液のpHを12.5〜14.0
の範囲に調整する請求項18又は19に記載の医療機器
の洗浄方法。
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