JPH09314384A - 内面クラッド鋼管の自動溶接装置 - Google Patents
内面クラッド鋼管の自動溶接装置Info
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- JPH09314384A JPH09314384A JP15045696A JP15045696A JPH09314384A JP H09314384 A JPH09314384 A JP H09314384A JP 15045696 A JP15045696 A JP 15045696A JP 15045696 A JP15045696 A JP 15045696A JP H09314384 A JPH09314384 A JP H09314384A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内面クラッド鋼管の突合わせ溶接を、母材用
溶接材料と合わせ材用溶接材料を選択しながら内面から
溶接できるようにする。 【解決手段】 内面クラッド鋼管１内を移動できる台車
７に円筒状のケーシング８を固定する。ケーシング８内
に回転軸１４を回転自在に支持させる。回転軸１４は台
車７上のモータ２０により回転させられる。ケーシング
８上には、クランプ機構１０を備えたフレーム９があ
る。ヘッド回転軸２３上に、溶接機２４、２つのワイヤ
リール２７，２８、２つのワイヤ送給装置３１，３２が
搭載された溶接ヘッド部２２を、上記回転軸１４に取り
付ける。ワイヤリール２７，２８に２種類のワイヤ３
３，３４を巻き、溶接ヘッド部２２の回転方向を変えて
選択する。
溶接材料と合わせ材用溶接材料を選択しながら内面から
溶接できるようにする。 【解決手段】 内面クラッド鋼管１内を移動できる台車
７に円筒状のケーシング８を固定する。ケーシング８内
に回転軸１４を回転自在に支持させる。回転軸１４は台
車７上のモータ２０により回転させられる。ケーシング
８上には、クランプ機構１０を備えたフレーム９があ
る。ヘッド回転軸２３上に、溶接機２４、２つのワイヤ
リール２７，２８、２つのワイヤ送給装置３１，３２が
搭載された溶接ヘッド部２２を、上記回転軸１４に取り
付ける。ワイヤリール２７，２８に２種類のワイヤ３
３，３４を巻き、溶接ヘッド部２２の回転方向を変えて
選択する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内面にクラッドされ
たクラッド鋼管の突合わせ溶接継手の自動溶接装置に関
するものである。
たクラッド鋼管の突合わせ溶接継手の自動溶接装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に鋼管の突合わせ溶接を現地施工す
る場合、鋼管の全周に沿い行う全姿勢溶接となるため、
ＴＩＧ溶接、被覆アーク溶接が採用されている。
る場合、鋼管の全周に沿い行う全姿勢溶接となるため、
ＴＩＧ溶接、被覆アーク溶接が採用されている。
【０００３】鋼管には、図３に示す如く、たとえば、炭
素鋼からなる鋼管２の内面に、合わせ材３としてステン
レス鋼や銅合金等の如き異なった材質の薄板をはり合わ
せて、それぞれの材質の特徴を兼ね備えるようにした内
面クラッド鋼管１がある。
素鋼からなる鋼管２の内面に、合わせ材３としてステン
レス鋼や銅合金等の如き異なった材質の薄板をはり合わ
せて、それぞれの材質の特徴を兼ね備えるようにした内
面クラッド鋼管１がある。
【０００４】鋼管の突合わせ溶接を行う場合において、
内面にクラッドされていない一般の鋼管であれば、管の
外側から全周溶接する方法が採られるが、上記の如き内
面クラッド鋼管を同様に外側から溶接する場合に、鋼管
２が炭素鋼からなる場合には、内面の合わせ材３の上に
は炭素鋼の溶接ができないので、すべて合わせ材３と同
材質の溶接材料を使用することになる。
内面にクラッドされていない一般の鋼管であれば、管の
外側から全周溶接する方法が採られるが、上記の如き内
面クラッド鋼管を同様に外側から溶接する場合に、鋼管
２が炭素鋼からなる場合には、内面の合わせ材３の上に
は炭素鋼の溶接ができないので、すべて合わせ材３と同
材質の溶接材料を使用することになる。
【０００５】しかし、かかる場合、合わせ材３がステン
レス鋼や銅合金の場合に、これと同材質の溶接材料を使
用したのでは強度が不足する問題がある。
レス鋼や銅合金の場合に、これと同材質の溶接材料を使
用したのでは強度が不足する問題がある。
【０００６】そのため、従来では、内面クラッド鋼管１
の突合わせ溶接を行う場合は、内面から先ず炭素鋼鋼管
２の開先４を炭素鋼用溶接材料で溶接を行い、次いで、
その上に合わせ材用溶接材料で合わせ材の溶接を行うよ
うにすることが提案されている。
の突合わせ溶接を行う場合は、内面から先ず炭素鋼鋼管
２の開先４を炭素鋼用溶接材料で溶接を行い、次いで、
その上に合わせ材用溶接材料で合わせ材の溶接を行うよ
うにすることが提案されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが、内面溶接と
なるため、溶接工は管の内面に入って溶接する必要があ
るが、小口径の内面クラッド鋼管の場合には、狭隘部で
の全姿勢溶接となり、作業性が悪く、又、管の内面に入
れない場合には溶接できない、という問題があり、又、
自由溶接をしようとする場合は、炭素鋼用溶接材料から
合わせ材用溶接材料に途中で変えなければならず、溶接
材料を切り替えるために管内部から溶接装置を引き出す
必要があり、作業性が悪くなる、という問題がある。
なるため、溶接工は管の内面に入って溶接する必要があ
るが、小口径の内面クラッド鋼管の場合には、狭隘部で
の全姿勢溶接となり、作業性が悪く、又、管の内面に入
れない場合には溶接できない、という問題があり、又、
自由溶接をしようとする場合は、炭素鋼用溶接材料から
合わせ材用溶接材料に途中で変えなければならず、溶接
材料を切り替えるために管内部から溶接装置を引き出す
必要があり、作業性が悪くなる、という問題がある。
【０００８】そこで、本発明は、内面クラッド鋼管の突
合わせ溶接を管内部から装置を引き出すことなく母材用
と合わせ材用の溶接材料を自由に選択して溶接できる自
動溶接装置を提供しようとするものである。
合わせ溶接を管内部から装置を引き出すことなく母材用
と合わせ材用の溶接材料を自由に選択して溶接できる自
動溶接装置を提供しようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、内面クラッド鋼管の内面に沿い走行でき
る台車上に、回転軸支持用のケーシングを固定し、該ケ
ーシング内に水平方向に配した回転軸を回転自在に支持
させて、モータにより正転、逆転駆動できるようにする
と共に、該ケーシング上に、台車を管内に保持させるた
めのクランプ機構を備え、且つヘッド回転軸上に、溶接
機と、該溶接機の溶接トーチを溶接方向から挟むように
ワイヤを送給する２つのワイヤ送給装置と、２つのワイ
ヤリールを搭載してなる溶接ヘッド部を、上記台車上の
回転軸に取り付け、該台車上の回転軸とともに溶接ヘッ
ド部の回転方向をワイヤの使用に合わせて変えて溶接す
るようにした構成とする。
決するために、内面クラッド鋼管の内面に沿い走行でき
る台車上に、回転軸支持用のケーシングを固定し、該ケ
ーシング内に水平方向に配した回転軸を回転自在に支持
させて、モータにより正転、逆転駆動できるようにする
と共に、該ケーシング上に、台車を管内に保持させるた
めのクランプ機構を備え、且つヘッド回転軸上に、溶接
機と、該溶接機の溶接トーチを溶接方向から挟むように
ワイヤを送給する２つのワイヤ送給装置と、２つのワイ
ヤリールを搭載してなる溶接ヘッド部を、上記台車上の
回転軸に取り付け、該台車上の回転軸とともに溶接ヘッ
ド部の回転方向をワイヤの使用に合わせて変えて溶接す
るようにした構成とする。
【００１０】台車上の回転軸をモータで回転させると、
溶接ヘッド部が回転できるので、２本のワイヤの一方を
使用するときにそのワイヤが溶接方向の上流側になるよ
うに溶接ヘッド部を回転させることにより全周にわたり
自動的に溶接することができる。２本のワイヤとして母
材用溶接材料と合わせ材用溶接材料を用いることによ
り、母材を溶接するときは、母材用溶接材料を送給しな
がら溶接ヘッドを一方向に回転させる。次に、合わせ材
を溶接するときは、合わせ材用溶接材料を送給しながら
溶接ヘッドを反対方向に回転させることによって管内か
ら溶接装置を引き出すことなく自動溶接できる。
溶接ヘッド部が回転できるので、２本のワイヤの一方を
使用するときにそのワイヤが溶接方向の上流側になるよ
うに溶接ヘッド部を回転させることにより全周にわたり
自動的に溶接することができる。２本のワイヤとして母
材用溶接材料と合わせ材用溶接材料を用いることによ
り、母材を溶接するときは、母材用溶接材料を送給しな
がら溶接ヘッドを一方向に回転させる。次に、合わせ材
を溶接するときは、合わせ材用溶接材料を送給しながら
溶接ヘッドを反対方向に回転させることによって管内か
ら溶接装置を引き出すことなく自動溶接できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１２】図１（イ）（ロ）及び図２は本発明の内面
クラッド鋼管の自動溶接装置の実施の形態を示すもの
で、管内面を走行できるように正面から見てハの字状に
傾斜させて配した左右の前輪５と、同様に配した左右の
後輪６を有する手押し式台車７上に、円筒状のケーシン
グ８を水平状態に配して固定支持し、該ケーシング８上
には所要高さのフレーム９を円周方向の３個所に等間隔
に設置して、該各フレーム９内に、クランプ用シリンダ
１１と該クランプ用シリンダ１１の伸縮動作により回動
するアーム１２と該アーム１２の先端に取り付けた押付
け用パッド１３とからなるクランプ機構１０をそれぞれ
装備し、内面クラッド鋼管１の内部に挿入した台車７
を、クランプ機構１０で管内に固定したときに、上記ケ
ーシング８の軸心が内面クラッド鋼管１の軸心と一致す
るようにする。
クラッド鋼管の自動溶接装置の実施の形態を示すもの
で、管内面を走行できるように正面から見てハの字状に
傾斜させて配した左右の前輪５と、同様に配した左右の
後輪６を有する手押し式台車７上に、円筒状のケーシン
グ８を水平状態に配して固定支持し、該ケーシング８上
には所要高さのフレーム９を円周方向の３個所に等間隔
に設置して、該各フレーム９内に、クランプ用シリンダ
１１と該クランプ用シリンダ１１の伸縮動作により回動
するアーム１２と該アーム１２の先端に取り付けた押付
け用パッド１３とからなるクランプ機構１０をそれぞれ
装備し、内面クラッド鋼管１の内部に挿入した台車７
を、クランプ機構１０で管内に固定したときに、上記ケ
ーシング８の軸心が内面クラッド鋼管１の軸心と一致す
るようにする。
【００１３】上記台車７上の円筒状ケーシング８内に
は、回転軸１４を挿入して、前後両端の軸受１５にて回
転自在に支持させる。該回転軸１４の前端にはフランジ
１６を設けて、該フランジ１６に、リングギヤ取付用リ
ング１７をビス１８にて固定し、該リングギヤ取付用リ
ング１７の外周側後面に外周にねじを刻設したリングギ
ヤ１９を固定し、台車７に取り付けたモータ２０の出力
軸上のギヤ２１を、上記リングギヤ１９に噛合させ、モ
ータ２０の駆動によりギヤ２１、リングギヤ１９を介し
て回転軸１４が正転、逆転できるようにする。
は、回転軸１４を挿入して、前後両端の軸受１５にて回
転自在に支持させる。該回転軸１４の前端にはフランジ
１６を設けて、該フランジ１６に、リングギヤ取付用リ
ング１７をビス１８にて固定し、該リングギヤ取付用リ
ング１７の外周側後面に外周にねじを刻設したリングギ
ヤ１９を固定し、台車７に取り付けたモータ２０の出力
軸上のギヤ２１を、上記リングギヤ１９に噛合させ、モ
ータ２０の駆動によりギヤ２１、リングギヤ１９を介し
て回転軸１４が正転、逆転できるようにする。
【００１４】上記回転軸１４の前端側には、溶接ヘッド
部２２を取り付ける。溶接ヘッド部２２は、ヘッド回転
軸２３上に、溶接トーチ２５の先端が内面クラッド鋼管
１の突合わせ溶接継手部２６に向くようにＴＩＧ溶接機
２４を設置すると共に、２つのワイヤリール２７と２８
を左右対称的に取付フレーム２９と３０を介して取り付
け、且つ、上記各取付フレーム２９と３０に、各々ワイ
ヤ送給装置３１と３２を左右対称的に取付け支持させ、
２つのワイヤリール２７と２８には、母材としての炭素
鋼鋼管２の溶接部の溶加材となる炭素鋼用溶接材料とし
てのワイヤ３３と、合わせ材３としてステンレス鋼等の
溶接の溶加材となる合わせ材用の溶接材料としてのワイ
ヤ３４の２種類のワイヤを巻き取らせ、ワイヤ送給装置
３１にてワイヤ３３を巻き解しながら送給させて溶接継
手部２６へ先端を位置させるようにし、又、ワイヤ送給
装置３２にてワイヤ３３を巻き解しながら送給させて溶
接継手部２６へ上記ワイヤ３３とは反対の方向より先端
を位置させるようにする。
部２２を取り付ける。溶接ヘッド部２２は、ヘッド回転
軸２３上に、溶接トーチ２５の先端が内面クラッド鋼管
１の突合わせ溶接継手部２６に向くようにＴＩＧ溶接機
２４を設置すると共に、２つのワイヤリール２７と２８
を左右対称的に取付フレーム２９と３０を介して取り付
け、且つ、上記各取付フレーム２９と３０に、各々ワイ
ヤ送給装置３１と３２を左右対称的に取付け支持させ、
２つのワイヤリール２７と２８には、母材としての炭素
鋼鋼管２の溶接部の溶加材となる炭素鋼用溶接材料とし
てのワイヤ３３と、合わせ材３としてステンレス鋼等の
溶接の溶加材となる合わせ材用の溶接材料としてのワイ
ヤ３４の２種類のワイヤを巻き取らせ、ワイヤ送給装置
３１にてワイヤ３３を巻き解しながら送給させて溶接継
手部２６へ先端を位置させるようにし、又、ワイヤ送給
装置３２にてワイヤ３３を巻き解しながら送給させて溶
接継手部２６へ上記ワイヤ３３とは反対の方向より先端
を位置させるようにする。
【００１５】上記構成とした溶接ヘッド部２２のヘッド
回転軸２３を、台車７上の回転軸１４の前端側にフラン
ジ３５を介して同心状に一体的に固定し、台車７上の回
転軸１４を回転させることにより溶接トーチ２５、ワイ
ヤリール２７，２８、ワイヤ送給装置３１，３２が一緒
にヘッド回転軸２３の軸心を中心に回転できるようにす
る。
回転軸２３を、台車７上の回転軸１４の前端側にフラン
ジ３５を介して同心状に一体的に固定し、台車７上の回
転軸１４を回転させることにより溶接トーチ２５、ワイ
ヤリール２７，２８、ワイヤ送給装置３１，３２が一緒
にヘッド回転軸２３の軸心を中心に回転できるようにす
る。
【００１６】３６は溶接状況を監視するＣＣＤカメラ、
３７は照明、３８は溶接機２４をオシレートさせるため
のスライド軸、３９は端子箱である。
３７は照明、３８は溶接機２４をオシレートさせるため
のスライド軸、３９は端子箱である。
【００１７】図２に示す如く母材としての炭素鋼鋼管２
の内面にステンレス鋼等の合わせ材３をはり合わせてな
る内面クラッド鋼管１の突合わせ溶接を行う場合には、
先端側に溶接ヘッド部２２を備えた台車７を内面クラッ
ド鋼管１の内部に入れて溶接トーチ２５が突合わせ溶接
継手部２６に位置するところまで台車７を移動させる。
所定位置まで来ると、台車７を停止した後、クランプ機
構１０のクランプ用シリンダ１１を操作して押付け用パ
ッド１３を管内面に押し当てることにより台車７を管内
面にクランプする。
の内面にステンレス鋼等の合わせ材３をはり合わせてな
る内面クラッド鋼管１の突合わせ溶接を行う場合には、
先端側に溶接ヘッド部２２を備えた台車７を内面クラッ
ド鋼管１の内部に入れて溶接トーチ２５が突合わせ溶接
継手部２６に位置するところまで台車７を移動させる。
所定位置まで来ると、台車７を停止した後、クランプ機
構１０のクランプ用シリンダ１１を操作して押付け用パ
ッド１３を管内面に押し当てることにより台車７を管内
面にクランプする。
【００１８】次に、溶接継手部２６の母材としての炭素
鋼鋼管２の溶接を行うために、ワイヤ送給装置３１を作
動させてワイヤリール２７に巻かれた炭素鋼用溶接材料
であるワイヤ３３を送給しながらモータ２０により回転
軸１４を回転させてヘッド部２２を図１（ロ）で時計方
向に回転させ、溶接トーチ２５により図２に示す溶接部
４０の如く炭素鋼用溶接材料で内側から溶接線に沿い全
周溶接するようにする。
鋼鋼管２の溶接を行うために、ワイヤ送給装置３１を作
動させてワイヤリール２７に巻かれた炭素鋼用溶接材料
であるワイヤ３３を送給しながらモータ２０により回転
軸１４を回転させてヘッド部２２を図１（ロ）で時計方
向に回転させ、溶接トーチ２５により図２に示す溶接部
４０の如く炭素鋼用溶接材料で内側から溶接線に沿い全
周溶接するようにする。
【００１９】母材としての炭素鋼鋼管２の継手部２６の
溶接が終了すると、上記ワイヤ送給装置３１を停止させ
た後、別のワイヤ送給装置３２を作動させて、合わせ材
３の溶接に適応した合わせ材用溶接材料としてのワイヤ
３４の送給を行わせると共に、台車７上のモータ２０を
逆転させて回転軸１４とともにヘッド部２２を図１
（ロ）で反時計方向へ回転させるようにする。これによ
り溶接トーチ２５が母材の溶接部４０の上方を通過する
ときに合わせ材用溶接材料が溶かされて図２に示す如く
合わせ材３側の溶接が行われ、合わせ材用溶接材料の溶
接部４１が形成されて行き、全面にわたり自動的に溶接
することができる。
溶接が終了すると、上記ワイヤ送給装置３１を停止させ
た後、別のワイヤ送給装置３２を作動させて、合わせ材
３の溶接に適応した合わせ材用溶接材料としてのワイヤ
３４の送給を行わせると共に、台車７上のモータ２０を
逆転させて回転軸１４とともにヘッド部２２を図１
（ロ）で反時計方向へ回転させるようにする。これによ
り溶接トーチ２５が母材の溶接部４０の上方を通過する
ときに合わせ材用溶接材料が溶かされて図２に示す如く
合わせ材３側の溶接が行われ、合わせ材用溶接材料の溶
接部４１が形成されて行き、全面にわたり自動的に溶接
することができる。
【００２０】上記の溶接状況はＣＣＤカメラ３６で監視
でき、溶接材料の溶け具合いに応じて回転速度やワイヤ
の送給速度をコントロールする。
でき、溶接材料の溶け具合いに応じて回転速度やワイヤ
の送給速度をコントロールする。
【００２１】本発明においては、母材としての炭素鋼用
の溶接材料のワイヤ３３と合わせ材用の溶接材料として
のワイヤ３４の２種類を搭載して、各溶接材料を溶加さ
せる方向にヘッド部２２の回転方向を選択できるように
してあるために、内面クラッド鋼管１の内部に台車７に
よりヘッド部２２を挿入させると、装置を管内部から引
き出したりすることなく、炭素鋼部分は炭素鋼用溶接材
料で、又、合わせ材部分は合わせ材用溶接材料でそれぞ
れ切り替えて溶接を施工することができ、能率よく作業
することができる。
の溶接材料のワイヤ３３と合わせ材用の溶接材料として
のワイヤ３４の２種類を搭載して、各溶接材料を溶加さ
せる方向にヘッド部２２の回転方向を選択できるように
してあるために、内面クラッド鋼管１の内部に台車７に
よりヘッド部２２を挿入させると、装置を管内部から引
き出したりすることなく、炭素鋼部分は炭素鋼用溶接材
料で、又、合わせ材部分は合わせ材用溶接材料でそれぞ
れ切り替えて溶接を施工することができ、能率よく作業
することができる。
【００２２】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の内面クラッド
鋼管の自動溶接装置によれば、台車上に固定した回転軸
支持用のケーシング内に水平状態に配した回転軸を回転
自在に支持させて、モータにより正転、逆転駆動できる
ようにすると共に、ケーシング上に、管内面に台車を保
持させるためのクランプ機構を備え、ヘッド回転軸上
に、溶接機と、該溶接機の溶接トーチの回転方向より溶
接トーチを挟むように２種類のワイヤの先端を供給する
ように２つのワイヤリールと、２つのワイヤ送給装置
を、搭載してなる構成の溶接ヘッド部を、上記台車上の
回転軸にともに回転できるように取り付け、台車上のモ
ータにより回転軸ととも溶接ヘッド部を、溶接材料によ
り回転方向を変えるようにしてあるので内面クラッド鋼
管の突合わせ溶接継手部の溶接において、２種類の一方
のワイヤを使って母材を溶接した後に、別のワイヤを使
って合わせ材の溶接を施工でき、２種類のワイヤを、母
材用溶接材料と合わせ材用溶接材料とすることにより母
材用溶接材料を用いて溶接ヘッド部を一方向に回転させ
ることにより溶接し、合わせ材を溶接するときは合わせ
材用溶接材料を用いて上記と逆方向へ溶接ヘッド部を回
転させることにより溶接することができて、内面クラッ
ド鋼管を管内面から能率よく溶接することができ、狭隘
個所での溶接作業を自動化することができ、又、２種類
の溶接材料を、溶接ヘッドの回転方向の変換で選択する
ことができて、作業能率を向上させることができる、と
いう優れた効果を奏し得る。
鋼管の自動溶接装置によれば、台車上に固定した回転軸
支持用のケーシング内に水平状態に配した回転軸を回転
自在に支持させて、モータにより正転、逆転駆動できる
ようにすると共に、ケーシング上に、管内面に台車を保
持させるためのクランプ機構を備え、ヘッド回転軸上
に、溶接機と、該溶接機の溶接トーチの回転方向より溶
接トーチを挟むように２種類のワイヤの先端を供給する
ように２つのワイヤリールと、２つのワイヤ送給装置
を、搭載してなる構成の溶接ヘッド部を、上記台車上の
回転軸にともに回転できるように取り付け、台車上のモ
ータにより回転軸ととも溶接ヘッド部を、溶接材料によ
り回転方向を変えるようにしてあるので内面クラッド鋼
管の突合わせ溶接継手部の溶接において、２種類の一方
のワイヤを使って母材を溶接した後に、別のワイヤを使
って合わせ材の溶接を施工でき、２種類のワイヤを、母
材用溶接材料と合わせ材用溶接材料とすることにより母
材用溶接材料を用いて溶接ヘッド部を一方向に回転させ
ることにより溶接し、合わせ材を溶接するときは合わせ
材用溶接材料を用いて上記と逆方向へ溶接ヘッド部を回
転させることにより溶接することができて、内面クラッ
ド鋼管を管内面から能率よく溶接することができ、狭隘
個所での溶接作業を自動化することができ、又、２種類
の溶接材料を、溶接ヘッドの回転方向の変換で選択する
ことができて、作業能率を向上させることができる、と
いう優れた効果を奏し得る。
【図１】本発明の自動溶接装置を示すもので、（イ）は
一部切断側面図、（ロ）は溶接ヘッド部の正面図であ
る。
一部切断側面図、（ロ）は溶接ヘッド部の正面図であ
る。
【図２】内面クラッド鋼の溶接部を示す概略図である。
【図３】内面クラッド鋼管の突合わせ溶接部の開先を示
す断面図である。
す断面図である。
【符号の説明】 １ 内面クラッド鋼管 ２ 鋼管 ３ 合わせ材 ７ 台車 ８ ケーシング ９ フレーム １０ クランプ機構 １１ クランプ用シリンダ １３ 押付け用パッド １４ 回転軸 １５ モータ １９ リングギヤ ２２ 溶接ヘッド部 ２３ ヘッド回転軸 ２４ ＴＩＧ溶接機 ２５ 溶接トーチ ２７，２８ ワイヤリール ３１，３２ ワイヤ送給装置 ３３，３４ ワイヤ
フロントページの続き (72)発明者 中西 保正 神奈川県横浜市磯子区新中原町１番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】 内面クラッド鋼管の内面に沿い走行でき
る台車上に、回転軸支持用のケーシングを固定し、該ケ
ーシング内に水平方向に配した回転軸を回転自在に支持
させて、モータにより正転、逆転駆動できるようにする
と共に、該ケーシング上に、台車を管内に保持させるた
めのクランプ機構を備え、且つヘッド回転軸上に、溶接
機と、該溶接機の溶接トーチを溶接方向から挟むように
ワイヤを送給する２つのワイヤ送給装置と、２つのワイ
ヤリールを搭載してなる溶接ヘッド部を、上記台車上の
回転軸に取り付け、該台車上の回転軸とともに溶接ヘッ
ド部の回転方向をワイヤの使用に合わせて変えて溶接す
るようにしたことを特徴とする内面クラッド鋼管の自動
溶接装置。 - 【請求項２】 ワイヤの１つを母材用溶接材料とし、ワ
イヤの他の１つを合わせ材用溶接材料とした請求項１記
載の内面クラッド鋼管の自動溶接装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15045696A JPH09314384A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 内面クラッド鋼管の自動溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15045696A JPH09314384A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 内面クラッド鋼管の自動溶接装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09314384A true JPH09314384A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15497332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15045696A Pending JPH09314384A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 内面クラッド鋼管の自動溶接装置 |
Country Status (1)
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