JPH0930968A - 緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤 - Google Patents
緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤Info
- Publication number
- JPH0930968A JPH0930968A JP20511195A JP20511195A JPH0930968A JP H0930968 A JPH0930968 A JP H0930968A JP 20511195 A JP20511195 A JP 20511195A JP 20511195 A JP20511195 A JP 20511195A JP H0930968 A JPH0930968 A JP H0930968A
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- JP
- Japan
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- monohydrate
- active ingredient
- eye drop
- preparation
- ocular hypertension
- Prior art date
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- Pending
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は3−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)オキサニリックアシッド又はその塩及びそ水和物を
有効成分として含有することを特徴とする緑内障及び高
眼圧症治療用点眼剤に関するものである。 【構成】 3−(1H−テトラゾール−5−イル)オキ
サニリックアシッドは優れた眼圧降下作用を有し、緑内
障及び高眼圧症の治療に有用で、水易溶性物質であるた
め水性製剤に適している。
ル)オキサニリックアシッド又はその塩及びそ水和物を
有効成分として含有することを特徴とする緑内障及び高
眼圧症治療用点眼剤に関するものである。 【構成】 3−(1H−テトラゾール−5−イル)オキ
サニリックアシッドは優れた眼圧降下作用を有し、緑内
障及び高眼圧症の治療に有用で、水易溶性物質であるた
め水性製剤に適している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緑内障及び高眼圧症治
療用点眼剤に関する。更に詳しくは、本発明は3−(1
H−テトラゾール−5−イル)オキサニリックアシッド
(MTCC)又はその塩及びその一水和物を有効成分と
して含有する緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤に関する
ものである。
療用点眼剤に関する。更に詳しくは、本発明は3−(1
H−テトラゾール−5−イル)オキサニリックアシッド
(MTCC)又はその塩及びその一水和物を有効成分と
して含有する緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】式
【化2】
【0003】で示される化合物;その塩又はその一水和
物(以下、本化合物という)が優れた抗アレルギー剤で
あることが知られている。(特開昭64−29312
号) しかしながら、本化合物が眼圧に対しどのような作用を
示すかについては知られていない。
物(以下、本化合物という)が優れた抗アレルギー剤で
あることが知られている。(特開昭64−29312
号) しかしながら、本化合物が眼圧に対しどのような作用を
示すかについては知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来技
術において開示されている本化合物が眼圧に対しどのよ
うな作用を有するかについて検討したところ、優れた眼
圧降下作用を示すことを見出し、本化合物が緑内障治療
及び高眼圧症の治療に極めて有効で、その有効性は現在
市販の緑内障治療剤〔チモプトール(登録商標),萬有
製薬〕に匹敵するものであるとの知見を得、本発明を完
成した。
術において開示されている本化合物が眼圧に対しどのよ
うな作用を有するかについて検討したところ、優れた眼
圧降下作用を示すことを見出し、本化合物が緑内障治療
及び高眼圧症の治療に極めて有効で、その有効性は現在
市販の緑内障治療剤〔チモプトール(登録商標),萬有
製薬〕に匹敵するものであるとの知見を得、本発明を完
成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に用いられる本化
合物は、特公平5−79063号の記載に基づいて又は
それに準じて製造することができる。本化合物の無機塩
としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム等の金属塩や有機塩として有機アミン塩などがあ
げられる。又一水和物は本化合物の製造において工業的
に有利に得られ、水により易溶であるので本発明に好適
である。
合物は、特公平5−79063号の記載に基づいて又は
それに準じて製造することができる。本化合物の無機塩
としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム等の金属塩や有機塩として有機アミン塩などがあ
げられる。又一水和物は本化合物の製造において工業的
に有利に得られ、水により易溶であるので本発明に好適
である。
【0006】本発明の本化合物はすべて水に易溶で、広
範囲の濃度の水性液剤の調製が可能で、したがって適用
範囲の広い水性液剤を創製することができる。この際の
水性液剤としては、例えば滅菌蒸溜水等の眼科薬剤の製
造に通常用いられる水性液剤が用いられる。又、本発明
の点眼剤は塩化ナトリウム、塩化カリウム、濃グリセリ
ン、プロピレングリコールなどの等張化剤、リン酸ナト
リウム、ホウ酸、イプシロン−アミノカプロン酸、モノ
エタノールアミン等の緩衝剤、エデト酸ナトリウムなど
の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラオキシ安息香
酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パルミチン酸プ
ロピル、クロロブタノールなどの防腐剤、ポリソルベー
ト80などの界面活性剤、水酸化ナトリウム、塩酸など
のpH調整剤などが必要に応じて加えられる。
範囲の濃度の水性液剤の調製が可能で、したがって適用
範囲の広い水性液剤を創製することができる。この際の
水性液剤としては、例えば滅菌蒸溜水等の眼科薬剤の製
造に通常用いられる水性液剤が用いられる。又、本発明
の点眼剤は塩化ナトリウム、塩化カリウム、濃グリセリ
ン、プロピレングリコールなどの等張化剤、リン酸ナト
リウム、ホウ酸、イプシロン−アミノカプロン酸、モノ
エタノールアミン等の緩衝剤、エデト酸ナトリウムなど
の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラオキシ安息香
酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パルミチン酸プ
ロピル、クロロブタノールなどの防腐剤、ポリソルベー
ト80などの界面活性剤、水酸化ナトリウム、塩酸など
のpH調整剤などが必要に応じて加えられる。
【0007】本発明における本化合物の投与量は、治療
効果の発揮できるものであればよく、3%前後の濃度の
水性液剤が好ましいが、症状や年令により適宜選択すれ
ばよい。本発明の点眼剤は、優れた眼圧降下作用を示
し、緑内障及び高眼圧症等の治療に利用される。次に、
本発明の眼圧降下点眼剤の製剤例を示す。
効果の発揮できるものであればよく、3%前後の濃度の
水性液剤が好ましいが、症状や年令により適宜選択すれ
ばよい。本発明の点眼剤は、優れた眼圧降下作用を示
し、緑内障及び高眼圧症等の治療に利用される。次に、
本発明の眼圧降下点眼剤の製剤例を示す。
【0008】 製剤例1(点眼剤) MTCC(一水和物として) 32.3 g モノエタノールアミン 15.7 g イプシロン−アミノカプロン酸 5.0 g パラオキシ安息香酸メチル 0.26g パラオキシ安息香酸プロピル 0.14g クロロブタノール 2.5 g 1N塩酸 pH5.5になるまで 精製水 1000mlまで
【0009】約60°に予熱した精製水650mlにパ
ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル
及びクロロブタノールを加え、よく攪拌して溶解する。
この液を室温まで冷却した後、イプシロン−アミノカプ
ロン酸を加えて溶解する。これに、MTCC一水和物を
200mlの精製水に分散させ、モノエタノールアミン
を加えて溶解した液を加え混合する。1N塩酸でpHを
5.5に調整し、精製水で1000mlにメスアップ
し、除菌濾過して3%MTCC濃度の点眼剤とした。同
様の方法でMTCCの0.3%と1%の点眼剤を調製し
た。
ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル
及びクロロブタノールを加え、よく攪拌して溶解する。
この液を室温まで冷却した後、イプシロン−アミノカプ
ロン酸を加えて溶解する。これに、MTCC一水和物を
200mlの精製水に分散させ、モノエタノールアミン
を加えて溶解した液を加え混合する。1N塩酸でpHを
5.5に調整し、精製水で1000mlにメスアップ
し、除菌濾過して3%MTCC濃度の点眼剤とした。同
様の方法でMTCCの0.3%と1%の点眼剤を調製し
た。
【0010】
【発明の効果】本発明は、前述の通り、優れた眼圧降下
作用を有することから、緑内障及び高眼圧症の治療に有
用な新規親水性点眼剤の創製に成功したことに基づくも
のである。次に、MTCCの一水和物が眼圧降下作用を
示すことを実施例により説明する。
作用を有することから、緑内障及び高眼圧症の治療に有
用な新規親水性点眼剤の創製に成功したことに基づくも
のである。次に、MTCCの一水和物が眼圧降下作用を
示すことを実施例により説明する。
【0011】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例1 0.3〜3.0%MTCC一水和物点眼液によるウサギ
眼圧測定試験 試験には16〜18週令(体重2.3〜3.0kg)の
雄性日本白色家兎(日本医科学動物資材研究所)を予備
飼育の後使用した。動物は試験当日、体重測定後、結膜
ならびに角膜に異常の見られないことを確認した。ベノ
キシール(登録商標)0.4%を点眼し、局所麻酔後直
ちに両眼の眼圧を測定器(Alcon pneumat
ic applanation tonometer:
日本アルコン)にて一定間隔で数回測定し、一定になっ
た値を前値とした。マイクロピペットにてMTCC一水
和物の0.3〜3.0%水溶液をそれぞれ片眼に点眼
し、点眼後15、30、60、120及び180分後に
眼圧を測定した。なお、測定はそれぞれ3回行い、その
平均値を各時点の眼圧とした。本試験の結果は、図1及
び表1に示す。
に説明する。 実施例1 0.3〜3.0%MTCC一水和物点眼液によるウサギ
眼圧測定試験 試験には16〜18週令(体重2.3〜3.0kg)の
雄性日本白色家兎(日本医科学動物資材研究所)を予備
飼育の後使用した。動物は試験当日、体重測定後、結膜
ならびに角膜に異常の見られないことを確認した。ベノ
キシール(登録商標)0.4%を点眼し、局所麻酔後直
ちに両眼の眼圧を測定器(Alcon pneumat
ic applanation tonometer:
日本アルコン)にて一定間隔で数回測定し、一定になっ
た値を前値とした。マイクロピペットにてMTCC一水
和物の0.3〜3.0%水溶液をそれぞれ片眼に点眼
し、点眼後15、30、60、120及び180分後に
眼圧を測定した。なお、測定はそれぞれ3回行い、その
平均値を各時点の眼圧とした。本試験の結果は、図1及
び表1に示す。
【0012】
【表1】
【図1】MTCC一水和物およびチモプトール(登録商
標)0.5%の家兎眼圧に及ぼす影響を示すグラフ。各
測定値は平均値にて表す。
標)0.5%の家兎眼圧に及ぼす影響を示すグラフ。各
測定値は平均値にて表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釣谷 昌敞 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内 (72)発明者 前田 孚 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 X:無機塩、有機塩又は一水和物で示される化合物を有
効成分とする緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20511195A JPH0930968A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20511195A JPH0930968A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0930968A true JPH0930968A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16501611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20511195A Pending JPH0930968A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 緑内障及び高眼圧症治療用点眼剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0930968A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001114700A (ja) * | 1999-10-14 | 2001-04-24 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 点眼剤組成物 |
JP2006312627A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-11-16 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | アシタザノラスト含有組成物 |
JP2006312628A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-11-16 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | アシタザノラスト含有水性組成物 |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP20511195A patent/JPH0930968A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001114700A (ja) * | 1999-10-14 | 2001-04-24 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 点眼剤組成物 |
JP2006312627A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-11-16 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | アシタザノラスト含有組成物 |
JP2006312628A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-11-16 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | アシタザノラスト含有水性組成物 |
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