JPH09309185A - 積層体 - Google Patents
積層体Info
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- JPH09309185A JPH09309185A JP14868496A JP14868496A JPH09309185A JP H09309185 A JPH09309185 A JP H09309185A JP 14868496 A JP14868496 A JP 14868496A JP 14868496 A JP14868496 A JP 14868496A JP H09309185 A JPH09309185 A JP H09309185A
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- polymer
- aromatic vinyl
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- styrene resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 材料強度、層間接着性および低線膨張に優れ
た積層体を提供する。 【解決手段】 (A)ゴム質重合体(a)存在下に芳香
族ビニル化合物又は、芳香族ビニル化合物及び芳香族ビ
ニル化合物と共重合可能な他のビニル単量体を共重合し
てなるゴム変性スチレン系樹脂の少なくとも1種からな
る重合体、または芳香族ビニル化合物または芳香族ビニ
ル化合物及び芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビ
ニル単量体を共重合してなる重合体(b)と上記ゴム変
性スチレン系樹脂を配合してなるゴム変性スチレン系樹
脂、(B)オレフィン系重合体、(C)セルロース系物
質からなる層に(D)熱可塑性樹脂を積層してなる積層
体。
た積層体を提供する。 【解決手段】 (A)ゴム質重合体(a)存在下に芳香
族ビニル化合物又は、芳香族ビニル化合物及び芳香族ビ
ニル化合物と共重合可能な他のビニル単量体を共重合し
てなるゴム変性スチレン系樹脂の少なくとも1種からな
る重合体、または芳香族ビニル化合物または芳香族ビニ
ル化合物及び芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビ
ニル単量体を共重合してなる重合体(b)と上記ゴム変
性スチレン系樹脂を配合してなるゴム変性スチレン系樹
脂、(B)オレフィン系重合体、(C)セルロース系物
質からなる層に(D)熱可塑性樹脂を積層してなる積層
体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は層間接着性、材料強
度および低線膨張に優れる積層体に関する。
度および低線膨張に優れる積層体に関する。
【従来の技術】木粉、紙などのセルロース系物質は、製
材工場、木材工場、パルプ製造工場などから副生物、廃
棄物として大量に発生し、豊富に供給されるので、様々
な利用法が考えられている。その利用法の一つとして、
セルロース系物質を熱可塑性樹脂に配合することが挙げ
られる。このセルロース系物質は、一般に他の樹脂用充
填剤に比べて安価であり、また熱可塑性樹脂に配合する
ことにより、成形品の剛性の向上、低線膨張化などの効
果が期待される。このため、従来から例えば木粉を熱可
塑性樹脂に配合し、押し出し成形、射出成形、圧縮成形
などを行い、ポリオレフィンなどのシートと積層する技
術が行われている。しかしながら、ポリ塩化ビニルやス
チレン系樹脂に単にポリオレフィン等を積層しても接着
性が悪く、接着強度が低いという問題がある。
材工場、木材工場、パルプ製造工場などから副生物、廃
棄物として大量に発生し、豊富に供給されるので、様々
な利用法が考えられている。その利用法の一つとして、
セルロース系物質を熱可塑性樹脂に配合することが挙げ
られる。このセルロース系物質は、一般に他の樹脂用充
填剤に比べて安価であり、また熱可塑性樹脂に配合する
ことにより、成形品の剛性の向上、低線膨張化などの効
果が期待される。このため、従来から例えば木粉を熱可
塑性樹脂に配合し、押し出し成形、射出成形、圧縮成形
などを行い、ポリオレフィンなどのシートと積層する技
術が行われている。しかしながら、ポリ塩化ビニルやス
チレン系樹脂に単にポリオレフィン等を積層しても接着
性が悪く、接着強度が低いという問題がある。
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の課題を背景になされたもので層間接着性、材料強度お
よび低線膨張に優れる積層体を提供することを目的とす
る。
の課題を背景になされたもので層間接着性、材料強度お
よび低線膨張に優れる積層体を提供することを目的とす
る。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ゴム質
重合体(a)存在下に芳香族ビニル化合物又は、芳香族
ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物と共重合可能な他
のビニル単量体を共重合してなるゴム変性スチレン系樹
脂の少なくとも1種からなる重合体。または、芳香族ビ
ニル化合物または芳香族ビニル化合物及び芳香族ビニル
化合物と共重合可能な他のビニル単量体を共重合してな
る重合体(b)と上記ゴム変性スチレン系樹脂を配合し
てなるゴム変性スチレン系樹脂7〜95重量%、(B)
オレフィン系重合体1〜90重量%および(C)セルロ
ース系物質5〜80重量%を含有してなる樹脂組成物か
らなる層に(D)熱可塑性樹脂を積層してなる積層体。
重合体(a)存在下に芳香族ビニル化合物又は、芳香族
ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物と共重合可能な他
のビニル単量体を共重合してなるゴム変性スチレン系樹
脂の少なくとも1種からなる重合体。または、芳香族ビ
ニル化合物または芳香族ビニル化合物及び芳香族ビニル
化合物と共重合可能な他のビニル単量体を共重合してな
る重合体(b)と上記ゴム変性スチレン系樹脂を配合し
てなるゴム変性スチレン系樹脂7〜95重量%、(B)
オレフィン系重合体1〜90重量%および(C)セルロ
ース系物質5〜80重量%を含有してなる樹脂組成物か
らなる層に(D)熱可塑性樹脂を積層してなる積層体。
【0003】
【発明の実施の形態】また、本発明は、上記積層体にお
いて、(A)成分のゴム質重合体が水素化ブタジエン系
重合体及び/またはエチレンーαーオレフィン系重合体
を含有するものが好ましい。さらに、本発明は、上記積
層体において、(B)成分がポリプロピレン及び/また
はポリエチレンであるものが好ましい。また、本発明
は、上記積層体において、(A)+(B)+(C)が1
00重量部に対して、(E)無機充填剤を1〜100重
量部配合ししたものが好ましい。
いて、(A)成分のゴム質重合体が水素化ブタジエン系
重合体及び/またはエチレンーαーオレフィン系重合体
を含有するものが好ましい。さらに、本発明は、上記積
層体において、(B)成分がポリプロピレン及び/また
はポリエチレンであるものが好ましい。また、本発明
は、上記積層体において、(A)+(B)+(C)が1
00重量部に対して、(E)無機充填剤を1〜100重
量部配合ししたものが好ましい。
【0004】本発明のゴム変性スチレン系樹脂で使用さ
れるゴム質重合体(a)としては、ジエン系ゴムと非ジ
エン系ゴムが挙げられる。ジエン系ゴムとしては、例え
ばポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレンーブタジ
エン共重合体(スチレン含量5〜60%が好ましい)、
スチレンーイソプレン共重合体、アクリロニトリルーブ
タジエン共重合体、ブタジエンー(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレンーブタジエンブロック共重合
体、スチレンーイソプレンブロック共重合体、などが挙
げられる。また非ジエン系ゴムとしては、例えばブチル
ゴム、エチレンーαーオレフィン共重合体やエチレンー
αーオレフィンーポリエン共重合体などのエチレンーα
ーオレフィン系共重合体、シリコーンゴム、アクリルゴ
ム、水素化スチレンーブタジエンブロック共重合体や水
素化ブタジエン共重合体などの水素化ブタジエン系共重
合体、エチレン系アイオノマーなどが挙げられる。これ
らのうちではエチレンーαーオレフィン系共重合体およ
び水素化ブタジエン系共重合体が特に好ましい。
れるゴム質重合体(a)としては、ジエン系ゴムと非ジ
エン系ゴムが挙げられる。ジエン系ゴムとしては、例え
ばポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレンーブタジ
エン共重合体(スチレン含量5〜60%が好ましい)、
スチレンーイソプレン共重合体、アクリロニトリルーブ
タジエン共重合体、ブタジエンー(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレンーブタジエンブロック共重合
体、スチレンーイソプレンブロック共重合体、などが挙
げられる。また非ジエン系ゴムとしては、例えばブチル
ゴム、エチレンーαーオレフィン共重合体やエチレンー
αーオレフィンーポリエン共重合体などのエチレンーα
ーオレフィン系共重合体、シリコーンゴム、アクリルゴ
ム、水素化スチレンーブタジエンブロック共重合体や水
素化ブタジエン共重合体などの水素化ブタジエン系共重
合体、エチレン系アイオノマーなどが挙げられる。これ
らのうちではエチレンーαーオレフィン系共重合体およ
び水素化ブタジエン系共重合体が特に好ましい。
【0005】また、スチレンーブタジエンブロック共重
合体、スチレンーイソプレンブロック共重合体には、A
B型、ABA型、テーパー型、ラジアルテレブロック型
の構造を有するものなどが含まれる。さらに、水素化ブ
タジエン系重合体には、上記ブロック共重合体の水素化
物のほかに、スチレンブロックとスチレンーブタジエン
ランダム共重合体のブロック体の水素化物、ポリブタジ
エン中の1,2ービニル結合含量が20重量%以下のブ
ロックと1,2ービニル結合含量が20重量%を超える
ポリブタジエンブロックからなる重合体の水素化物など
が含まれる。
合体、スチレンーイソプレンブロック共重合体には、A
B型、ABA型、テーパー型、ラジアルテレブロック型
の構造を有するものなどが含まれる。さらに、水素化ブ
タジエン系重合体には、上記ブロック共重合体の水素化
物のほかに、スチレンブロックとスチレンーブタジエン
ランダム共重合体のブロック体の水素化物、ポリブタジ
エン中の1,2ービニル結合含量が20重量%以下のブ
ロックと1,2ービニル結合含量が20重量%を超える
ポリブタジエンブロックからなる重合体の水素化物など
が含まれる。
【0006】また、エチレンーαーオレフィン系共重合
体におけるエチレンとαーオレフィンの重量比は95/
5〜5/95、好ましくは95/5〜20/80、さら
に好ましくは92/8〜60/40である。エチレンー
αーオレフィンのムーニー粘度(ML1+4、100℃)
は、耐衝撃性の面から5〜200、好ましくは5〜10
0、さらに好ましくは5〜50である。ここで使用され
るαーオレフィンは、炭素数3〜20個を有する不飽和
炭化水素化合物であり、具体例としては、プロピレン、
ブテンー1、ペンテンー1、ヘキセンー1、ヘプテンー
1、4ーメチルブテンー1、4ーメチルペンテンー1な
どが挙げられる。また、エチレンーαーオレフィンーポ
リエン共重合体中の不飽和基はヨウ素価に換算して4〜
40の範囲が好ましい。用いられるジエンの種類は、ア
ルケニルノルボルネン類、環状ジエン類、脂肪族ジエン
類であり、好ましくは5ーエチリデンー2ーノルボルネ
ン及びジシクロペンタジエンである。これらのゴム質重
合体は、1種単独でまたは2種以上で使用される。な
お、(A)ゴム変性スチレン系樹脂中のゴム質重合体の
割合は、好ましくは3〜80重量%、さらに好ましくは
5〜70重量%特に好ましくは7〜65重量%である。
またグラフト率は5〜200重量%が好ましく、さらに
好ましくは10〜150重量%、特に好ましくは15〜
120重量%である。
体におけるエチレンとαーオレフィンの重量比は95/
5〜5/95、好ましくは95/5〜20/80、さら
に好ましくは92/8〜60/40である。エチレンー
αーオレフィンのムーニー粘度(ML1+4、100℃)
は、耐衝撃性の面から5〜200、好ましくは5〜10
0、さらに好ましくは5〜50である。ここで使用され
るαーオレフィンは、炭素数3〜20個を有する不飽和
炭化水素化合物であり、具体例としては、プロピレン、
ブテンー1、ペンテンー1、ヘキセンー1、ヘプテンー
1、4ーメチルブテンー1、4ーメチルペンテンー1な
どが挙げられる。また、エチレンーαーオレフィンーポ
リエン共重合体中の不飽和基はヨウ素価に換算して4〜
40の範囲が好ましい。用いられるジエンの種類は、ア
ルケニルノルボルネン類、環状ジエン類、脂肪族ジエン
類であり、好ましくは5ーエチリデンー2ーノルボルネ
ン及びジシクロペンタジエンである。これらのゴム質重
合体は、1種単独でまたは2種以上で使用される。な
お、(A)ゴム変性スチレン系樹脂中のゴム質重合体の
割合は、好ましくは3〜80重量%、さらに好ましくは
5〜70重量%特に好ましくは7〜65重量%である。
またグラフト率は5〜200重量%が好ましく、さらに
好ましくは10〜150重量%、特に好ましくは15〜
120重量%である。
【0007】一方、単量体成分を構成する芳香族ビニル
化合物としては、スチレン、tーブチルスチレン、αー
メチルスチレン、pーメチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、1,1ージフェニルスチレン、N,Nージエチルー
pーアミノメチルスチレン、N,Nージエチルーpーア
ミノエチルスチレン、ビニルピリジン、ビニルキシレ
ン、モノクロルスチレン、ジクロロスチレン、モノブロ
モスチレン、ジブロモスチレン、フルオロスチレン、エ
チルスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、特に
スチレン、αーメチルスチレンが好ましい。これらの芳
香族ビニル化合物は、1種単独あるいは2種以上混合し
て用いられる。
化合物としては、スチレン、tーブチルスチレン、αー
メチルスチレン、pーメチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、1,1ージフェニルスチレン、N,Nージエチルー
pーアミノメチルスチレン、N,Nージエチルーpーア
ミノエチルスチレン、ビニルピリジン、ビニルキシレ
ン、モノクロルスチレン、ジクロロスチレン、モノブロ
モスチレン、ジブロモスチレン、フルオロスチレン、エ
チルスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、特に
スチレン、αーメチルスチレンが好ましい。これらの芳
香族ビニル化合物は、1種単独あるいは2種以上混合し
て用いられる。
【0008】また、他のビニル系単量体としては、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニ
ル化合物;メチルアクリレート、エチルアクリレート、
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミノア
クリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、2ーエチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシル
アクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリ
レートなどのアクリル酸エステル;メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、アミノメタクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2ーエチ
ルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリ
レート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレ
ートなどのメタクリル酸エステル;無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸無水
物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;マレイ
ミド、Nーメチルマレイミド、Nーブチルマレイミド、
Nー(pーメチルフェニル)マレイミド、Nーフェニル
マレイミド、Nーシクロヘキシルマレイミドなどのα,
βー不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキ
シ基含有不飽和化合物;アクリルアミド、メタクリルア
ミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリルアミン、
メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸アミノエーテ
ル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチレンなど
のアミノ基含有不飽和化合物;3ーヒドロキシー1ープ
ロペン、4ーヒドロキシー1ーブテン、シスー4ーヒド
ロキシー2ーブテン、トランスー4ーヒドロキシー2ー
ブテン、3ーヒドロキシー2ーメチルー1ープロペン、
2ーヒドロキシエチルアクリレート、2ーヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシスチレンなどの水酸基
含有不飽和化合物;ビニルオキサゾリンなどのオキサゾ
リン基含有不飽和化合物などが挙げられる。
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニ
ル化合物;メチルアクリレート、エチルアクリレート、
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミノア
クリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、2ーエチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシル
アクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリ
レートなどのアクリル酸エステル;メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、アミノメタクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2ーエチ
ルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリ
レート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレ
ートなどのメタクリル酸エステル;無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸無水
物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;マレイ
ミド、Nーメチルマレイミド、Nーブチルマレイミド、
Nー(pーメチルフェニル)マレイミド、Nーフェニル
マレイミド、Nーシクロヘキシルマレイミドなどのα,
βー不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキ
シ基含有不飽和化合物;アクリルアミド、メタクリルア
ミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリルアミン、
メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸アミノエーテ
ル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチレンなど
のアミノ基含有不飽和化合物;3ーヒドロキシー1ープ
ロペン、4ーヒドロキシー1ーブテン、シスー4ーヒド
ロキシー2ーブテン、トランスー4ーヒドロキシー2ー
ブテン、3ーヒドロキシー2ーメチルー1ープロペン、
2ーヒドロキシエチルアクリレート、2ーヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシスチレンなどの水酸基
含有不飽和化合物;ビニルオキサゾリンなどのオキサゾ
リン基含有不飽和化合物などが挙げられる。
【0009】芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビ
ニル系単量体の中で特に好ましいものは、シアン化ビニ
ル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、不飽和酸無水
物、不飽和酸、α,βー不飽和ジカルボン酸のイミド化
合物、エポキシ基含有不飽和化合物、水酸基含有不飽和
化合物から選ばれた1種または2種以上の単量体であ
る。好ましい芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビ
ニル系単量体の具体的なものとしては、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸、メチルメタクリレート、無水マレイ
ン酸、Nーフェニルマレイミド、グリシジルメタクリレ
ート、2ーヒドロキシエチルメタクリレートなどであ
る。特に好ましいものは、水酸基含有不飽和化合物であ
る。
ニル系単量体の中で特に好ましいものは、シアン化ビニ
ル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、不飽和酸無水
物、不飽和酸、α,βー不飽和ジカルボン酸のイミド化
合物、エポキシ基含有不飽和化合物、水酸基含有不飽和
化合物から選ばれた1種または2種以上の単量体であ
る。好ましい芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビ
ニル系単量体の具体的なものとしては、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸、メチルメタクリレート、無水マレイ
ン酸、Nーフェニルマレイミド、グリシジルメタクリレ
ート、2ーヒドロキシエチルメタクリレートなどであ
る。特に好ましいものは、水酸基含有不飽和化合物であ
る。
【0010】(A)成分を構成する単量体成分の組み合
わせとして好ましいものは、スチレン/アクリロニト
リル共重合体、スチレン/メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン/Nーフェニルマレイミド共重合体、
スチレン/Nーフェニルマレイミド/無水マレイン酸共
重合体、スチレン/アクリロニトリル/ヒドロキシル
基含有不飽和化合物共重合体、スチレン/アクリロニ
トリル/不飽和酸共重合体、スチレン/アクリロニト
リル/エポキシ基含有共重合体、スチレン/アクリロ
ニトリル/オキサゾリン基含有不飽和化合物共重合体で
ある。上記他のビニル系単量体の量は、単量体成分中、
60重量%以下が好ましく、さらに好ましくは50重量
%以下である。なお、上記α,βー不飽和ジカルボン酸
のイミド化合物において、上記芳香族ビニル化合物と上
記不飽和酸無水物との共重合体を、後イミド化(完全又
は部分)したものも、本発明の(A)成分を構成する単
量体成分に含まれる。
わせとして好ましいものは、スチレン/アクリロニト
リル共重合体、スチレン/メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン/Nーフェニルマレイミド共重合体、
スチレン/Nーフェニルマレイミド/無水マレイン酸共
重合体、スチレン/アクリロニトリル/ヒドロキシル
基含有不飽和化合物共重合体、スチレン/アクリロニ
トリル/不飽和酸共重合体、スチレン/アクリロニト
リル/エポキシ基含有共重合体、スチレン/アクリロ
ニトリル/オキサゾリン基含有不飽和化合物共重合体で
ある。上記他のビニル系単量体の量は、単量体成分中、
60重量%以下が好ましく、さらに好ましくは50重量
%以下である。なお、上記α,βー不飽和ジカルボン酸
のイミド化合物において、上記芳香族ビニル化合物と上
記不飽和酸無水物との共重合体を、後イミド化(完全又
は部分)したものも、本発明の(A)成分を構成する単
量体成分に含まれる。
【0011】(A)ゴム変性スチレン系樹脂としては、
(イ)ジエン系ゴムを用いたゴム変性スチレン系樹脂と
(ロ)非ジエン系ゴムを用いたゴム変性スチレン系樹脂
とを併用したものが好ましい。(イ)と(ロ)の使用割
合としては、1〜99/99〜1重量%が好ましく、よ
り好ましくは5〜95/95〜5重量%、さらに好まし
くは10〜90/90〜10重量%、特に好ましくは2
0〜85/80〜15重量%である。また、(A)ゴム
変性スチレン系樹脂のメチルエチルケトン可溶部の固有
粘度(メチルエチルケトンを溶媒とし、30℃で測定)
は、好ましくは0.2〜1dl/g、さらに好ましくは
0.3〜0.8dl/gである。本発明の(A)ゴム変
性スチレン系樹脂は、公知の重合法である乳化重合、懸
濁重合、塊状重合、溶液重合などで得ることができる。
特に好ましくは、乳化重合、溶液重合である。本発明の
(A)ゴム変性スチレン系樹脂の使用量は、(A)〜
(C)成分中に7〜95重量%、好ましくは10〜93
重量%、さらに好ましくは20〜90重量%、特に好ま
しくは25〜85重量%である。7重量%未満では材料
強度が劣り、一方、95重量%を超えると、線膨張係数
が大きくなる。
(イ)ジエン系ゴムを用いたゴム変性スチレン系樹脂と
(ロ)非ジエン系ゴムを用いたゴム変性スチレン系樹脂
とを併用したものが好ましい。(イ)と(ロ)の使用割
合としては、1〜99/99〜1重量%が好ましく、よ
り好ましくは5〜95/95〜5重量%、さらに好まし
くは10〜90/90〜10重量%、特に好ましくは2
0〜85/80〜15重量%である。また、(A)ゴム
変性スチレン系樹脂のメチルエチルケトン可溶部の固有
粘度(メチルエチルケトンを溶媒とし、30℃で測定)
は、好ましくは0.2〜1dl/g、さらに好ましくは
0.3〜0.8dl/gである。本発明の(A)ゴム変
性スチレン系樹脂は、公知の重合法である乳化重合、懸
濁重合、塊状重合、溶液重合などで得ることができる。
特に好ましくは、乳化重合、溶液重合である。本発明の
(A)ゴム変性スチレン系樹脂の使用量は、(A)〜
(C)成分中に7〜95重量%、好ましくは10〜93
重量%、さらに好ましくは20〜90重量%、特に好ま
しくは25〜85重量%である。7重量%未満では材料
強度が劣り、一方、95重量%を超えると、線膨張係数
が大きくなる。
【0012】次に、(B)オレフィン系重合体としては
高、中、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ンープロピレン共重合体及びこれらの変性物、さらに前
記共役ジエン系重合体あるいは前記水素化ブタジエン系
重合体、前記エチレンーαーオレフィン系共重合体、エ
チレンーαーオレフィンーポリエン系共重合体及びこれ
らの変性物も含まれる。これらは1種で用いてもよく、
2種以上を混合して使用してもよい。本発明の(B)オ
レフィン系重合体の使用量は(A)〜(C)成分中に1
〜90重量%、好ましくは2〜80重量%、さらに好ま
しくは3〜70重量%、特に好ましくは5〜65重量%
である。1重量%未満では(D)熱可塑性樹脂との層間
接着性が劣り、90重量%を超えると線膨張係数が増大
する。
高、中、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ンープロピレン共重合体及びこれらの変性物、さらに前
記共役ジエン系重合体あるいは前記水素化ブタジエン系
重合体、前記エチレンーαーオレフィン系共重合体、エ
チレンーαーオレフィンーポリエン系共重合体及びこれ
らの変性物も含まれる。これらは1種で用いてもよく、
2種以上を混合して使用してもよい。本発明の(B)オ
レフィン系重合体の使用量は(A)〜(C)成分中に1
〜90重量%、好ましくは2〜80重量%、さらに好ま
しくは3〜70重量%、特に好ましくは5〜65重量%
である。1重量%未満では(D)熱可塑性樹脂との層間
接着性が劣り、90重量%を超えると線膨張係数が増大
する。
【0013】次に、本発明で使用される(C)セルロー
ス系物質としては、木粉、紙、パルプ、モミガラ、バガ
スなどの植物性物質、またはこれらの粉砕品が挙げられ
る。(C)セルロース系物質の形状としては、粉末や繊
維状など、すべての形状が含まれる。このうち、木粉と
しては、種々の種類が限定せずに使用でき、例えばエゾ
マツ、トドマツ、カラマツなどのマツ類、ツガ、サク
ラ、スギ、ナラ、ヒノキ、シナノキ、ブナ、ラワン、モ
ミなどが挙げられる。これらの原木を裁断し、製材する
際に発生するノコくずやおがくずおよび木材の細片など
を粉砕したものが使用される。また、例えば竹草などの
粉末および紙、パルプ、もみがらなどの粉末も含まれ
る。さらに、これらセルロース系物質の脱リグニン品も
使用することができる。(C)セルロース系物質は、木
粉等の粉砕品の使用が好ましく、特に好ましくは100
メッシュパス以下の粉末にしたものである。本発明の
(C)セルロース系物質の使用量は、(A)〜(C)成
分中に、3〜80重量%、好ましくは5〜75重量%、
さらに好ましくは7〜70重量%、特に好ましくは8〜
65重量%である。その使用量が5重量%未満では、線
膨張係数が大きくなり、80重量%を超えると、材料強
度が劣る。
ス系物質としては、木粉、紙、パルプ、モミガラ、バガ
スなどの植物性物質、またはこれらの粉砕品が挙げられ
る。(C)セルロース系物質の形状としては、粉末や繊
維状など、すべての形状が含まれる。このうち、木粉と
しては、種々の種類が限定せずに使用でき、例えばエゾ
マツ、トドマツ、カラマツなどのマツ類、ツガ、サク
ラ、スギ、ナラ、ヒノキ、シナノキ、ブナ、ラワン、モ
ミなどが挙げられる。これらの原木を裁断し、製材する
際に発生するノコくずやおがくずおよび木材の細片など
を粉砕したものが使用される。また、例えば竹草などの
粉末および紙、パルプ、もみがらなどの粉末も含まれ
る。さらに、これらセルロース系物質の脱リグニン品も
使用することができる。(C)セルロース系物質は、木
粉等の粉砕品の使用が好ましく、特に好ましくは100
メッシュパス以下の粉末にしたものである。本発明の
(C)セルロース系物質の使用量は、(A)〜(C)成
分中に、3〜80重量%、好ましくは5〜75重量%、
さらに好ましくは7〜70重量%、特に好ましくは8〜
65重量%である。その使用量が5重量%未満では、線
膨張係数が大きくなり、80重量%を超えると、材料強
度が劣る。
【0014】次に、(A)〜(C)成分からなる層に積
層される(D)熱可塑性樹脂は公知の熱可塑性樹脂が全
て使用できる。熱可塑性樹脂の例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン
系重合体、ナイロン66、ナイロン6、ナイロン11、
ナイロン12などのポリアミド、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、芳香族ポリエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリ
オキシメチレンなどのポリエーテル系樹脂、スチレン系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリ
エスレルエラストマーなどが挙げられる。これらは1種
単独で、または2種以上を混合して、あるいは積層した
ものでも使用できる。これらのうち、好ましい熱可塑性
樹脂としてはポリオレフィン系重合体、ポリスチレン系
樹脂、アクリル系樹脂であり、特に好ましいのはポリオ
レフィン系重合体またはポリオレフィン系重合体を主成
分とするものである。また装飾用シートとして市販され
ているもの全てが使用できる。また、印刷が施されてい
る樹脂や接着剤が塗布されている樹脂も同様に使用でき
る。
層される(D)熱可塑性樹脂は公知の熱可塑性樹脂が全
て使用できる。熱可塑性樹脂の例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン
系重合体、ナイロン66、ナイロン6、ナイロン11、
ナイロン12などのポリアミド、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、芳香族ポリエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリ
オキシメチレンなどのポリエーテル系樹脂、スチレン系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリ
エスレルエラストマーなどが挙げられる。これらは1種
単独で、または2種以上を混合して、あるいは積層した
ものでも使用できる。これらのうち、好ましい熱可塑性
樹脂としてはポリオレフィン系重合体、ポリスチレン系
樹脂、アクリル系樹脂であり、特に好ましいのはポリオ
レフィン系重合体またはポリオレフィン系重合体を主成
分とするものである。また装飾用シートとして市販され
ているもの全てが使用できる。また、印刷が施されてい
る樹脂や接着剤が塗布されている樹脂も同様に使用でき
る。
【0015】本発明で使用される(E)無機充填剤とし
てはガラスビーズ、ワラストナイト、ガラスのミルドフ
ァイバー、ロックフィラー、炭酸カルシウム、タルク、
マイカ、カオリン、硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モリブ
デン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛ウィスカー、チタン
酸カリウムウィスカー、ガラスバルーン、セラミックバ
ルーンなどが挙げられ、これらは、1種単独であるいは
併用することができる。好ましくは、炭酸カルシウム、
タルク、カオリン、チタン酸カリウムウィスカーであ
る。本発明の(E)無機充填剤は本発明の(B)セルロ
ース系物質と併用することでさらに高い効果が得られ
る。使用量は、(A)+(B)+(C)が100重量部
に対して、1〜100重量部、好ましくは2〜80重量
部、さらに好ましくは3〜60重量部である。その使用
量が100重量部を超えると材料強度が劣る。
てはガラスビーズ、ワラストナイト、ガラスのミルドフ
ァイバー、ロックフィラー、炭酸カルシウム、タルク、
マイカ、カオリン、硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モリブ
デン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛ウィスカー、チタン
酸カリウムウィスカー、ガラスバルーン、セラミックバ
ルーンなどが挙げられ、これらは、1種単独であるいは
併用することができる。好ましくは、炭酸カルシウム、
タルク、カオリン、チタン酸カリウムウィスカーであ
る。本発明の(E)無機充填剤は本発明の(B)セルロ
ース系物質と併用することでさらに高い効果が得られ
る。使用量は、(A)+(B)+(C)が100重量部
に対して、1〜100重量部、好ましくは2〜80重量
部、さらに好ましくは3〜60重量部である。その使用
量が100重量部を超えると材料強度が劣る。
【0016】本発明は発泡成形にも優れる。ここで使用
される発泡剤および発泡方法については公知の方法で行
うことができる。発泡剤としては、物理発泡または化学
発泡剤が使用できる。物理発泡剤としては、空気、炭酸
ガス、チッ素ガスなどの無機系、ブタン、ペンタン、ヘ
キサン、フロンなどの有機系が使用できる。また、化学
発泡剤としては、重炭酸ナトリウム+酸、重炭酸塩、炭
酸塩などの無機系があり、有機系としては、イソシアネ
ート化合物、アゾ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカル
バジド化合物、アジド化合物、ニトロソ化合物、トリア
ゾール化合物などがある。
される発泡剤および発泡方法については公知の方法で行
うことができる。発泡剤としては、物理発泡または化学
発泡剤が使用できる。物理発泡剤としては、空気、炭酸
ガス、チッ素ガスなどの無機系、ブタン、ペンタン、ヘ
キサン、フロンなどの有機系が使用できる。また、化学
発泡剤としては、重炭酸ナトリウム+酸、重炭酸塩、炭
酸塩などの無機系があり、有機系としては、イソシアネ
ート化合物、アゾ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカル
バジド化合物、アジド化合物、ニトロソ化合物、トリア
ゾール化合物などがある。
【0017】また、本発明の(A)〜(E)成分には公
知のカップリング剤、抗菌剤、防かび剤、難燃剤、難燃
助剤、酸化防止剤、耐候(光)剤、可塑剤、シリコーン
オイル、ミネラルオイル、および他の各種親展油、界面
活性剤、着色剤(顔料、染料など)、滑剤、金属粉、帯
電防止剤などの添加物を配合することができる。本発明
の(A)、(B)、(C)、(E)成分は、各種押し出
し機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどを用
い、各成分を混練りすることによって得られる。好まし
い製造方法は、押し出し機を用いる方法である。また、
各成分を混練りするに際しては、各成分を一括混練りし
てもよく、多段添加方式で混練りしてもよい。
知のカップリング剤、抗菌剤、防かび剤、難燃剤、難燃
助剤、酸化防止剤、耐候(光)剤、可塑剤、シリコーン
オイル、ミネラルオイル、および他の各種親展油、界面
活性剤、着色剤(顔料、染料など)、滑剤、金属粉、帯
電防止剤などの添加物を配合することができる。本発明
の(A)、(B)、(C)、(E)成分は、各種押し出
し機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどを用
い、各成分を混練りすることによって得られる。好まし
い製造方法は、押し出し機を用いる方法である。また、
各成分を混練りするに際しては、各成分を一括混練りし
てもよく、多段添加方式で混練りしてもよい。
【0018】本発明の積層体は従来の押し出し成形法、
シート押し出し成形法など公知の成形法により成形する
ことができる。上記成形法によって得られる各種成形品
は、その優れた性質を利用して、OA・家電分野、車両
・船舶分野、家具・建材などの住宅関連分野、サニタリ
ー分野、玩具・スポーツ用品分野、そのほか雑貨などの
幅広い分野に使用することができる。
シート押し出し成形法など公知の成形法により成形する
ことができる。上記成形法によって得られる各種成形品
は、その優れた性質を利用して、OA・家電分野、車両
・船舶分野、家具・建材などの住宅関連分野、サニタリ
ー分野、玩具・スポーツ用品分野、そのほか雑貨などの
幅広い分野に使用することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例中、部および%は、特に断らない限
り重量基準である。また、実施例中の各種評価は、次の
ようにして測定した値である。層間接着強度、材料強度、線膨張係数 押し出し成形で平板を成形しながら、上面にポリオレフ
ィンシートを熱融着で接着させ試験片とした。材料強度
は、得られた試験片を用いて曲げ試験を行い、曲げ破壊
エネルギーを測定した。層間接着強度は、得られた試験
片を用いて、次の基準で判定した。 ○ 手ではがして、剥離しない × 手ではがして、剥離する 線膨張係数は、20〜40℃の範囲の線膨張係数を測定
した。ゴム質重合体(a)−1〜4の調整 本発明のゴム変性スチレン系樹脂に用いられる成分とし
て、ゴム質重合体(a)を表1に示す。
する。なお、実施例中、部および%は、特に断らない限
り重量基準である。また、実施例中の各種評価は、次の
ようにして測定した値である。層間接着強度、材料強度、線膨張係数 押し出し成形で平板を成形しながら、上面にポリオレフ
ィンシートを熱融着で接着させ試験片とした。材料強度
は、得られた試験片を用いて曲げ試験を行い、曲げ破壊
エネルギーを測定した。層間接着強度は、得られた試験
片を用いて、次の基準で判定した。 ○ 手ではがして、剥離しない × 手ではがして、剥離する 線膨張係数は、20〜40℃の範囲の線膨張係数を測定
した。ゴム質重合体(a)−1〜4の調整 本発明のゴム変性スチレン系樹脂に用いられる成分とし
て、ゴム質重合体(a)を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】スチレン系重合体(b)−1〜2およびゴ
ム変性スチレン系樹脂A−1〜4の調整 上記ゴム質重合体(a)−1〜4の存在下または非存在
下に、単量体成分を重合し、スチレン系樹脂をそれぞれ
得た。これらの樹脂の組成を表2に示す。
ム変性スチレン系樹脂A−1〜4の調整 上記ゴム質重合体(a)−1〜4の存在下または非存在
下に、単量体成分を重合し、スチレン系樹脂をそれぞれ
得た。これらの樹脂の組成を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】なお、表2中、*印は、固形分換算であ
る。また、重合体A−1は乳化重合で得た。重合体A−
2〜A−4、(b)−1、(b)−2は溶液重合で得
た。ポリオレフィン系重合体B−1〜2 以下の2種を用いた。 B−1;三菱化学(株)製、ポリプロピレン BC6C B−2;昭和電工(株)製、高密度ポリエチレン502
0セルロース系物質C−1〜2の調整 C−1(木粉);マツ/ツガ=50/50(重量比)の
割合で混合した粉砕品で、100メッシュパスしたもの
を用いた。 C−2(セルロースファイバー);PPC用紙を粉砕
し、繊維状にしたものを使用した。熱可塑性樹脂(D) D−1;木目調の模様が印刷された市販のポリオレフィ
ンシート D−2;ポリメタクリル酸メチル無機充填剤E−1 E−1;タルク(日本タルク(株)製、ミクロエースK
1)を用いた。その他の成分 F−1(滑剤);モンタン酸エステルを用いた。 F−2(発泡剤);アゾジカルボンアミドを用いた。 F−3(加工助剤);三菱レイヨン(株)製、メタブレ
ンP531を用いた。
る。また、重合体A−1は乳化重合で得た。重合体A−
2〜A−4、(b)−1、(b)−2は溶液重合で得
た。ポリオレフィン系重合体B−1〜2 以下の2種を用いた。 B−1;三菱化学(株)製、ポリプロピレン BC6C B−2;昭和電工(株)製、高密度ポリエチレン502
0セルロース系物質C−1〜2の調整 C−1(木粉);マツ/ツガ=50/50(重量比)の
割合で混合した粉砕品で、100メッシュパスしたもの
を用いた。 C−2(セルロースファイバー);PPC用紙を粉砕
し、繊維状にしたものを使用した。熱可塑性樹脂(D) D−1;木目調の模様が印刷された市販のポリオレフィ
ンシート D−2;ポリメタクリル酸メチル無機充填剤E−1 E−1;タルク(日本タルク(株)製、ミクロエースK
1)を用いた。その他の成分 F−1(滑剤);モンタン酸エステルを用いた。 F−2(発泡剤);アゾジカルボンアミドを用いた。 F−3(加工助剤);三菱レイヨン(株)製、メタブレ
ンP531を用いた。
【0024】実施例1〜13、比較例1〜5 上記各成分を水分率0.1%以下までそれぞれ乾燥し、
表3〜5の配合処方で混合し、押し出し機を使用して1
80〜200℃で溶融混練りし、ペレット化した。得ら
れたペレットを押し出し成形により平板を成形しなが
ら、実施例1〜12および比較例1〜5についてはポリ
オレフィンシートを熱融着で積層し、実施例13につい
てはポリメタクリル酸メチルを共押出して積層し、材料
強度、層間接着強度、接着強度および線膨張係数の評価
用試験片とし、上記評価方法で評価した。結果を表3〜
5に示す。
表3〜5の配合処方で混合し、押し出し機を使用して1
80〜200℃で溶融混練りし、ペレット化した。得ら
れたペレットを押し出し成形により平板を成形しなが
ら、実施例1〜12および比較例1〜5についてはポリ
オレフィンシートを熱融着で積層し、実施例13につい
てはポリメタクリル酸メチルを共押出して積層し、材料
強度、層間接着強度、接着強度および線膨張係数の評価
用試験片とし、上記評価方法で評価した。結果を表3〜
5に示す。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】表3、4から明らかなように本発明によっ
て得られた実施例1〜13はすべて、材料強度および層
間接着性に優れている。これに対し、表5から明らかな
ように、比較例1は、本発明の(A)成分の使用量が発
明の範囲外で少ない例であり、材料強度が劣る。比較例
2は本発明の(A)成分の使用量が発明の範囲外で多
く、(C)成分の使用量が発明の範囲外で少ない例であ
り、線膨張係数が劣る。比較例3は本発明の(B)成分
の使用量が発明の範囲外で少ない例であり、層間接着性
が劣る。比較例4は本発明の(B)成分の使用量が発明
の範囲外で多く、(C)成分の使用量が発明の範囲外で
少ない例であり、線膨張係数が劣る。比較例5は本発明
の(C)成分の使用量が発明の範囲外で多い例であり、
材料強度が劣る。
て得られた実施例1〜13はすべて、材料強度および層
間接着性に優れている。これに対し、表5から明らかな
ように、比較例1は、本発明の(A)成分の使用量が発
明の範囲外で少ない例であり、材料強度が劣る。比較例
2は本発明の(A)成分の使用量が発明の範囲外で多
く、(C)成分の使用量が発明の範囲外で少ない例であ
り、線膨張係数が劣る。比較例3は本発明の(B)成分
の使用量が発明の範囲外で少ない例であり、層間接着性
が劣る。比較例4は本発明の(B)成分の使用量が発明
の範囲外で多く、(C)成分の使用量が発明の範囲外で
少ない例であり、線膨張係数が劣る。比較例5は本発明
の(C)成分の使用量が発明の範囲外で多い例であり、
材料強度が劣る。
【0029】
【発明の効果】本発明の積層体は、層間接着性および材
料強度に優れ、低線膨張材料である積層体であり、広範
囲の用途、例えばOA・家電分野、車両・船舶分野、家
具・建材などの住宅関連分野、サニタリー分野、玩具・
スポーツ用品分野、そのほか雑貨などの幅広い分野に使
用することができる。
料強度に優れ、低線膨張材料である積層体であり、広範
囲の用途、例えばOA・家電分野、車両・船舶分野、家
具・建材などの住宅関連分野、サニタリー分野、玩具・
スポーツ用品分野、そのほか雑貨などの幅広い分野に使
用することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/00 LCB C08L 23/00 LCB LCH LCH LCM LCM 25/04 LDR 25/04 LDR 51/04 LKY 51/04 LKY
Claims (1)
- 【請求項1】(A)ゴム質重合体(a)存在下に芳香族
ビニル化合物又は、芳香族ビニル化合物及び芳香族ビニ
ル化合物と共重合可能な他のビニル単量体を共重合して
なるゴム変性スチレン系樹脂の少なくとも1種からなる
重合体。または、芳香族ビニル化合物または芳香族ビニ
ル化合物及び芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビ
ニル単量体を共重合してなる重合体(b)と上記ゴム変
性スチレン系樹脂を配合してなるゴム変性スチレン系樹
脂7〜95重量%、(B)オレフィン系重合体1〜90
重量%および(C)セルロース系物質5〜80重量%を
含有してなる樹脂組成物からなる層に(D)熱可塑性樹
脂を積層してなる積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14868496A JPH09309185A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14868496A JPH09309185A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09309185A true JPH09309185A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15458294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14868496A Pending JPH09309185A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09309185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003139956A (ja) * | 1999-02-26 | 2003-05-14 | Asahi Glass Co Ltd | 位相差素子、光学素子および光ヘッド装置 |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP14868496A patent/JPH09309185A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003139956A (ja) * | 1999-02-26 | 2003-05-14 | Asahi Glass Co Ltd | 位相差素子、光学素子および光ヘッド装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |