[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH09308288A - 直流モータの駆動回路 - Google Patents

直流モータの駆動回路

Info

Publication number
JPH09308288A
JPH09308288A JP8147954A JP14795496A JPH09308288A JP H09308288 A JPH09308288 A JP H09308288A JP 8147954 A JP8147954 A JP 8147954A JP 14795496 A JP14795496 A JP 14795496A JP H09308288 A JPH09308288 A JP H09308288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field effect
effect transistor
potential side
capacitor
side field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8147954A
Other languages
English (en)
Inventor
恵久 ▲広▼澤
Shigehisa Hirozawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOUWA DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SOUWA DENKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOUWA DENKI SEISAKUSHO KK filed Critical SOUWA DENKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP8147954A priority Critical patent/JPH09308288A/ja
Publication of JPH09308288A publication Critical patent/JPH09308288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路のコストダウンを図りつつ、直流モータ
の高トルク化および省電力化を図り得る直流モータの駆
動回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 高電位側電界効果トランジスタと低電位
側電界効果トランジスタを直列接続した複数のトランジ
スタ回路を備え、ドライブ信号の入力に従い1つの高電
位側電界効果トランジスタおよび他の1つの低電位側電
界効果トランジスタの作動時に、ステータコイルに対し
電流を供給して直流モータを駆動する直流モータの駆動
回路において、トランジスタ回路は、ダイオードを介し
て電源ラインに接続されたコンデンサと、ドライブ信号
の入力時に導通するホトダイオードおよびホトダイオー
ドの導通時にコンデンサの電荷を高電位側電界効果トラ
ンジスタに供給するホトトランジスタとからなるホトカ
ップラとを備え、両電界効果トランジスタがnチャンネ
ル型電界効果トランジスタで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータの駆動
回路に関し、詳しくは、複数のステータコイルを有する
直流モータの各ステータコイルに対して電流を供給する
直流モータの駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の直流モータの駆動回路として、
図5に示すものが知られている。同図に示す駆動回路5
1は、いわゆる3相直流ブラシレスモータ(図示せず)
を駆動するための回路であって、3つのトランジスタ回
路52a,52b,52c(以下、区別しない場合に
は、「トランジスタ回路52」という)を備えている。
各トランジスタ回路52は、ドレインが電源ラインに接
続され高電位側FET(電界効果トランジスタ)として
機能するpチャンネル型のFET61のソースと、ソー
スがグランドに接続され低電位側FETとして機能する
nチャンネル型のFET62のドレインとを直列接続し
て構成されている。また、各トランジスタ回路52は、
FET61のドレインおよびゲート間に接続された抵抗
63と、FET61のゲートに一端が接続された抵抗6
4と、抵抗64の他端にコレクタが接続されエミッタが
グランドに接続されたトランジスタ65と、トランジス
タ65のベースに接続された抵抗66と、逆起電力から
FET61,62を保護するためのダイオード68,6
9とを備えている。
【0003】また、各駆動回路51におけるFET61
のソースとFET62のドレインとの接続点には、一端
が共通接続された直流ブラシレスモータのステータコイ
ル2U,2V,2Wの他端がそれぞれ接続可能に構成さ
れている。さらに、各駆動回路51のトランジスタ65
のベースおよびFET62のゲートには、図示しない制
御部からハイレベルの信号(以下、「H信号」という)
であるドライブ信号SD がそれぞれ入力可能になってお
り、このドライブ信号SD は、図示しないホールICに
よって検出されステータの位置を検出するための位置検
出信号に基づいて制御部によって生成されている。
【0004】この駆動回路では、いずれか1つのトラン
ジスタ回路52における高電位側FET61と、他の1
つのトランジスタ回路52の低電位側FET62が、ド
ライブ信号SD の入力に従って同時に作動する結果、い
ずれか2つのステータコイルを同時に通電することがで
きるようになっている。具体的には、例えば、トランジ
スタ回路52aのFET61とトランジスタ回路52b
のFET62が作動する場合について説明すると、トラ
ンジスタ回路52aの抵抗66を介してトランジスタ6
6のベースにドライブ信号SD が入力されると、トラン
ジスタ65が作動し、これにより、FET61のゲート
電圧が低下することによって、FET61が作動する。
一方、トランジスタ回路52bのFET62のゲートに
ドライブ信号SD が入力されると、FET62が作動す
る。この結果、トランジスタ回路52aのFET61の
ドレインおよびソースを介してステータコイル2U,2
Vに電流が供給され、その電流は、トランジスタ回路5
2bのFET62のドレインおよびソースを介してグラ
ンドに流れ込む。これにより、直流モータは、所定の向
きに回転制御される。次いで、ステータコイル2W,2
Vに電流が供給され、以降、所定の順序で2つのステー
タコイルに同時に電流が供給されることによって、直流
モータは所定の向きで継続して回転させられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
駆動回路51には、以下の課題がある。すなわち、第1
に、pチャンネルFETは、一般的に、高価である。こ
のため、給湯器など民生用機器に駆動回路51を組み込
んだ場合に、機器全体の原価に対する駆動回路51の原
価が占める割合が大きく、早急なコストダウンが要望さ
れている。第2に、ステータコイル2U,2V,2Wに
供給する電源電圧が60V程度の場合には問題がない
が、直流モータの高トルク化の要請に応じるべく、商用
電源を全波整流して得られる140V程度以上の電源電
圧にすると問題が生じてくる。つまり、かかる場合、電
源側に接続するFET61には、高耐圧大電流の性能が
要求される。ところが、一般的に、高耐圧大電流仕様の
pチャンネルFETは市販されておらず、半導体メーカ
の開発を待たなければならないという状況である。第3
に、一般的に、pチャンネルFETは、オン抵抗が大き
いため、電力損失が大きいという問題点がある。
【0006】本発明は、かかる課題を解決すべくなされ
たものであり、回路のコストダウンを図りつつ、直流モ
ータの高トルク化および省電力化を図り得る直流モータ
の駆動回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の直流モータの駆動回路は、ドレインが電源
ラインに接続された高電位側電界効果トランジスタのソ
ースとソースが低電位ラインに接続された低電位側電界
効果トランジスタのドレインとを直列接続して構成した
トランジスタ回路を複数組備え、組数と同数であって互
いの一端が共通接続されたステータコイルの各々の他端
を、各組におけるソースとドレインとの接続点にそれぞ
れ接続可能に構成され、第1のドライブ信号の入力に従
っていずれか1つの組における高電位側電界効果トラン
ジスタが作動し、かつ第2のドライブ信号の入力に従っ
ていずれか他の1つの組における低電位側電界効果トラ
ンジスタが作動したときに、両電界効果トランジスタに
それぞれ接続されている2つのステータコイルに対して
高電位側電界効果トランジスタを介して電源ラインから
の電流を供給することによって直流モータを駆動する直
流モータの駆動回路において、各トランジスタ回路は、
それぞれ、一端が少なくともダイオードを介して電源ラ
インに接続され、かつ他端が接続点に接続されているコ
ンデンサと、第1のドライブ信号が入力されたときに導
通するホトダイオード、およびホトダイオードが導通し
たときにコンデンサに蓄積されている電荷を高電位側電
界効果トランジスタのゲートに供給するホトトランジス
タとから構成されるホトカップラとを備え、両電界効果
トランジスタがnチャンネル型電界効果トランジスタで
それぞれ構成されていることを特徴とする。
【0008】この直流モータの駆動回路では、いずれか
1つのトランジスタ回路において、低電位側電界効果ト
ランジスタが作動し、かつ高電位側電界効果トランジス
タが作動していないときには、その高電位側電界効果ト
ランジスタのソースは低電位になる。この状態では、コ
ンデンサは、ダイオードおよび抵抗を介して電源ライン
の電流によって充電されることにより、その正側端子電
圧が低電位であるソース電圧に対して十分高い電圧にな
る。すべてのコンデンサが充電されている状態において
は、いずれか1つのトランジスタ回路におけるホトダイ
オードに第1のドライブ信号が入力されると、ホトトラ
ンジスタが作動することにより、コンデンサに蓄積され
ている電荷が高電位側電界効果トランジスタのゲートに
供給される。この場合、コンデンサの端子間電圧が高電
位側電界効果トランジスタのソース電圧に加算された電
圧がゲートに印加されるため、高電位側電界効果トラン
ジスタであるnチャンネル型電界効果トランジスタは確
実に作動する。また、第2のドライブ信号が入力される
と、低電位側電界効果トランジスタが作動する。この結
果、高電位側電界効果トランジスタのソースおよび低電
位側電界効果トランジスタのドレインにそれぞれ接続さ
れている2つのステータコイルに電流が流れることによ
って直流モータは所定の向きに回転する。一方、高電位
側電界効果トランジスタが作動した後は、コンデンサ
は、蓄積されている電荷が放出されることによって端子
間電圧が低下する。この場合、高電位側電界効果トラン
ジスタに直列接続されている低電位側電界効果トランジ
スタがその後に作動する際に、再び充電される。このよ
うに、この駆動回路では、低電位側電界効果トランジス
タが作動する毎にコンデンサが充電され、かつコンデン
サに蓄積されている電荷に基づいて高電位側電界効果ト
ランジスタが作動する。
【0009】請求項2記載の直流モータの駆動回路は、
請求項1記載の直流モータの駆動回路において、コンデ
ンサの両端には、コンデンサの端子間電圧を所定電圧以
下に制限するためのツェナーダイオードが接続されてい
ることを特徴とする。
【0010】この直流モータの駆動回路では、電源ライ
ンからの電源電流によってコンデンサの端子間電圧が上
昇してツェナーダイオードのツェナー電圧よりも高い電
圧になろうとすると、ツェナーダイオードが作動するこ
とによって、コンデンサの端子間電圧がツェナー電圧以
下に制限される。このため、高電位側電界効果トランジ
スタのソース−ゲート間電圧をツェナー電圧以下に制限
することができ、これにより、高電位側電界効果トラン
ジスタのゲート−ソース間の耐圧オーバーを防止する。
【0011】請求項3記載の直流モータの駆動回路は、
請求項1または2記載の直流モータの駆動回路におい
て、高電位側電界効果トランジスタのゲートとソースと
の間には抵抗が接続され、抵抗の抵抗値とコンデンサの
容量値とに基づく時定数が、第1のドライブ信号の出力
時間よりも大きく設定されていることを特徴とする。
【0012】この直流モータの駆動回路では、高電位側
電界効果トランジスタが作動した後は、ゲートに蓄積さ
れている電荷がゲート−ソース間に接続されている抵抗
によって放電される。このため、高電位側電界効果トラ
ンジスタが直ちにターンオフする。一方、コンデンサの
容量値と抵抗の抵抗値に基づく時定数が第1のドライブ
信号の出力時間よりも大きく設定されているため、高電
位側電界効果トランジスタは、第1のドライブ信号が出
力されている時間内においては確実に作動状態を維持す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る直流モータの駆動回路を直流ブラシレスモータ
の回転制御装置(以下、「制御装置」という)に適用し
た実施の形態について説明する。なお、従来の電源装置
51と同一の構成要素については同一の符号を使用して
いる。
【0014】同図に示す制御装置1は、民生用機器およ
び医療用機器などにおける直流ブラシレスモータM(以
下、単に「直流モータM」という)を駆動制御するもの
であって、論理部3および駆動部4を備えている。論理
部3には、3つのホールIC5a,5b,5c(以下、
区別しないときには、「ホールIC5」という)が接続
されている。ホールIC5は、直流モータMに取り付け
られているものであって、図4に示すように、4極に着
磁されたロータ6の回転に対して、機械角で互いに30
度位相がずれた磁極検出信号を出力可能に配置されてい
る。また、駆動部4には、直流モータMのステータコイ
ル2U,2V,2W(以下、区別しないときには、「ス
テータコイル2」という)が接続されている。
【0015】論理部3は、インバータ11a〜11c,
12a〜12cと、アンドゲート13a〜13c,14
a〜14cと、抵抗15a〜15cと、直流モータMの
回転速度を調節するためのパルス発振回路16とを備え
ている。
【0016】論理部3は、ホールIC5から出力される
磁極検出信号Sa〜Scに基づいて、直流モータMを所
定の向きで回転させるために、3つのステータコイル2
U,2V,2Wのうちのいずれか2つが同時に通電する
ように、H信号である第1のドライブ信号S1a〜S1c
よび第2のドライブ信号S2a〜S2cを駆動部4に出力す
る。なお、パルス発振回路16は、デューティ比が0〜
100%の間のパルス信号を出力することによって、第
2のドライブ信号S2a〜S2cのパルス幅を実質的に変化
させることにより、直流モータMの回転速度を調節す
る。
【0017】駆動部4は、3つのトランジスタ回路17
a,17b,17c(以下、区別しないときは、「トラ
ンジスタ回路17」という)を備えている。
【0018】次いで、トランジスタ回路17の構成につ
いて詳述する。なお、各トランジスタ回路17は、同一
に構成されているため、トランジスタ回路17aについ
てのみ説明し、各トランジスタ回路17のそれぞれの構
成要素については、符号にa〜cを付して区別するもの
とする。トランジスタ回路17は、ステータコイル2に
電流を供給するための高電位側FETであるnチャンネ
ル型のFET21と、ステータコイル2を介して電流を
グランドに流れ込ませるための低電位側FETであるn
チャンネル型のFET22とを備えている。FET21
は、そのドレインが、電圧が140Vの直流電源ライン
23に接続され、ソースが、FET22のドレインに接
続されている。また、FET22のソースはグランドに
接続されている。さらに、両FET21,22のドレイ
ンとソースの間には、逆起電圧を吸収するための保護用
のダイオード24,25がそれぞれ接続され、FET2
1のソースとFET22のドレインとの接続点26に
は、ステータコイル2の一端が接続されている。
【0019】また、駆動部4は、直流電源ライン23に
アノードが接続されたダイオード31と、ダイオード3
1のカソードに一端が接続された抵抗32と、正極端子
が抵抗32の他端に接続され負極端子が接続点26に接
続されたコンデンサ33と、コンデンサ33の両端に並
列接続され例えばツェナー電圧が12Vのツェナーダイ
オード34と、FET21のゲートと接続点26との間
に接続された抵抗35と、ホトカップラ36と、抵抗3
9,40とを備えている。ホトカップラ36は、アノー
ドが論理部3の抵抗15に接続されると共にカソードが
グランドに接続され第1のドライブ信号が入力されたと
きに導通するホトダイオード38と、ホトダイオード3
8が導通したときに、コンデンサ33に蓄積されている
電荷をFET21のゲートに供給するホトトランジスタ
37とを備えて構成されている。
【0020】次に、制御装置1における動作について、
図2,3を参照して説明する。
【0021】まず、最初に、制御装置1の動作概要につ
いて説明すると、ホールIC5a〜5cは、ロータ6の
位置に応じて、図2に示すように、モード1〜6の順序
で、磁極検出信号Sa〜Scをそれぞれ出力する。この
場合、同図に示すホールICa〜ICcは、それぞれホ
ールIC5a〜5cに対応し、L信号およびH信号は、
L信号である磁極検出信号およびH信号である磁極検出
信号をそれぞれ示す。また、モード1〜6は、それぞ
れ、図3に示す機械角0度〜180度の間において30
度毎に分割した各期間に対応する。
【0022】制御装置1は、例えば、モード1の期間に
おいて、ホールIC5からL信号の磁極検出信号Saが
出力され、ホールIC5bおよび5cからH信号の磁極
検出信号Sb,Scがそれぞれ出力されると、論理部3
による論理演算によって生成された第1ドライブ信号D
1aおよび第2のドライブ信号S2cを駆動部4に出力す
る。これにより、トランジスタ回路17aのFET21
およびトランジスタ回路17cのFET22がそれぞれ
作動することにより、直列接続されたステータコイル2
Uおよびステータコイル2Wに電流が供給される。これ
により、ステータコイル2Uおよび2Wにそれぞれ正方
向および負方向の電流が流れてロータ6に正方向のトル
クが発生する結果、直流モータMが、所定の向きで回転
する。以降、モード1〜6がその順序で循環して繰り返
され、駆動部4が、各モードにおいて出力される磁極検
出信号Sa〜Scに基づいて、第1および第2のドライ
ブ信号を出力することによって、直流モータMは、所定
の向きで継続して回転する。
【0023】次に、制御装置1の具体的な動作について
詳述する。なお、以下、前述したモード1における動作
を主として説明する。
【0024】モード1の期間においては、L信号の磁極
検出信号Saが出力されると、インバータ11aが、ア
ンドゲート13a,14cおよびインバータ12aにH
信号を出力する。これにより、インバータ12aがL信
号を出力することにより、アンドゲート14a,13c
がそれぞれL信号を出力する。一方、H信号の磁極検出
信号Sbが出力されると、インバータ11bがアンドゲ
ート13b,14aおよびインバータ12bにL信号を
出力する。これにより、アンドゲート13b,14aが
それぞれL信号を出力すると共に、インバータ12bが
アンドゲート13a,14bにH信号出力する。また、
H信号の磁極検出信号Scが入力されると、インバータ
11cが、アンドゲート13c,14bおよびインバー
タ12cにL信号を出力する。これにより、アンドゲー
ト13c,14bがそれぞれL信号を出力すると共に、
インバータ12cがアンドゲート14c,13bにH信
号を出力する。この結果、パルス発振回路16から出力
されるパルス信号がH信号のときに、アンドゲート13
aがH信号である第1のドライブ信号S1aを出力すると
共に、アンドゲート14cがH信号である第2のドライ
ブ信号S2cを出力する。
【0025】一方、駆動部4では、例えば、予め、すべ
てのFET21a〜21cを作動させないで状態で、い
ずれか1つのトランジスタ回路17におけるFET22
を所定時間作動させることによって、ダイオード31お
よび抵抗32を介して、すべてのコンデンサ33a〜3
3cを充電させておくことができる。この状態では、F
ET21のソースが低電位になり、かつ、ダイオード3
1がコンデンサ33の放電を阻止するため、コンデンサ
33の正極端子電圧が、FET21のソース電圧に対し
て、ツェナーダイオード34のツェナー電圧分だけ高い
状態に維持されている。この後、FET22の作動を停
止させると、FET21のソースがハイインピーダンス
状態になると共に、コンデンサ33の端子間電圧が、同
じ電圧に維持される。
【0026】かかる状態において、第1のドライブ信号
1aが入力されると、ホトダイオード38aが導通する
ことにより、ホトトランジスタ37aが作動し、これに
より、コンデンサ33aに蓄積されている電荷に基づく
電流がFET21aのゲート容量に流れ込む。この場
合、一般的には、nチャンネルFETを駆動するために
は、ゲート電圧をソース電圧に対して少なくとも4V以
上高くする必要があるが、この駆動部4においては、ゲ
ート電圧がソース電圧よりもツェナー電圧分だけ高い電
圧であるため、FET21aは確実に作動する。一方、
第2のドライブ信号S2cが入力されると、抵抗39cお
よび40cによって抵抗分圧されたゲート電圧がFET
22cに印加されることによって、FET22cが作動
する。この結果、直流電源ライン23からの電流が、F
ET21a、ステータコイル2U,2WおよびFET2
2cを介して、グランドに流れ込む。この場合、コンデ
ンサ33aの容量値と抵抗35aの抵抗値に基づく時定
数が第1のドライブ信号のパルス時間の2倍よりも大き
く設定されている。したがって、FET21aは、第1
のドライブ信号S1aが出力されている間は常に作動状態
を維持する。この結果、直流モータMは、所定の向きで
回転する。次いで、第1および第2のドライブ信号
1a,S2cの出力が停止されると、ホトトランジスタ3
7aが作動を停止し、FET21aのゲートに蓄積され
ている電荷が抵抗35aを介してステータコイル2U,
2Wを介してグランドに放出されるため、FET21a
は直ちに作動を停止する。
【0027】次に、モード2の期間において、アンドゲ
ート13aおよびアンドゲート13bから、第1のドラ
イブ信号S1aおよび第2のドライブ信号S2bがそれぞれ
出力されると、モード1の期間と同じようにしてFET
21aおよびFET22bがそれぞれ作動することによ
って、ステータコイル2U,2Vに電流が供給され、直
流モータMはモード1の期間と同じ向きで回転する。こ
の状態では、コンデンサ33aに蓄積していた電荷が抵
抗35を介してステータコイル2U側に放出されたた
め、コンデンサ33aの端子間電圧が低下している。そ
の後、モード3の期間を経てモード4の期間になると、
アンドゲート13cおよびアンドゲート14aから、第
1のドライブ信号S1cおよび第2のドライブ信号S2a
それぞれ出力され、FET21cが作動すると共にFE
T22aが作動する。このときには、FET22aが作
動することによって、コンデンサ33aは、ダイオード
31aおよび抵抗32を介して流れる電流によって充電
され、モード1および2の期間において放出した電荷分
を補填する。この後、駆動部4は、各コンデンサ33a
〜33cを充電させつつ、第1のドライブ信号および第
2のドライブ信号の入力に従って直流モータMを所定の
向きで継続して回転させる。
【0028】以上のように、本実施形態に係る駆動部4
によれば、コンデンサ33を充電させると共に、第1の
ドライブ信号の入力に応じて、ホトトランジスタ37を
介してコンデンサ33aの充電電荷に基づくゲート電圧
をFET21のゲートに印加させることにより、ゲート
電圧がソース電圧よりも高くなる結果、nチャンネル型
のFET21を確実に作動させることができる。この場
合、FET21のゲート電圧用に直流電源ライン23の
電源電圧よりも高い電圧を出力する電源を別個使用する
ことによって、FET21を作動させることはできる
が、かかる場合には、別電源を配設することによるコス
トアップを招いてしまう。一方、本実施形態に係る駆動
部4によれば、単一電源でFET21を作動させること
ができるため、極めて安価に構成することができる。ま
た、コンデンサ33の両端にツェナーダイオード34を
接続しているため、コンデンサ33の耐圧を低くするこ
とができると共にFET21のゲート−ソース間の耐圧
オーバーによる破壊を確実に防止することができる。
【0029】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、その構成を適宜変更することができる。例えば、本
実施形態では、第1のドライブ信号の論理レベルがH信
号のときにFET21を作動させるように構成したが、
ホトダイオード38のアノードをプルアップすると共に
カソードを論理部3の出力部側に接続することによっ
て、L信号でFET21を作動させるように構成しても
よいし、第2のドライブ信号の論理レベルをL信号にす
ることもできる。
【0030】また、本発明は、3相の直流ブラシレスモ
ータに限定されず、他の多相直流モータにも適用可能で
ある。
【0031】さらに、本発明における電界効果トランジ
スタとしては、接合型およびMOS型のいずれであって
も使用することが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の直流モータ
の駆動回路によれば、低電位側電界効果トランジスタが
作動する毎にコンデンサが充電され、そのコンデンサの
端子間電圧が高電位側電界効果トランジスタのソース電
圧に加算された電圧がゲートに印加されるため、高電位
側電界効果トランジスタであるnチャンネル型電界効果
トランジスタを確実に作動することができる。これによ
り、pチャンネル電界効果トランジスタに代えて、安価
なnチャンネル電界効果トランジスタを使用することが
できると共に、ステータコイルに高電圧を印加させるこ
とができるため、直流モータの高トルク化、省電力化の
要請に応えることができる。
【0033】また、請求項2記載の直流モータの駆動回
路によれば、コンデンサの端子間電圧がツェナー電圧以
下に制限される結果、高電位側電界効果トランジスタの
ソース−ゲート間電圧をツェナー電圧以下に制限するこ
とができ、これにより、高電位側電界効果トランジスタ
のゲート−ソースの耐圧オーバーを確実に防止すること
ができる。
【0034】また、請求項3記載の直流モータの駆動回
路によれば、ゲート−ソース間に接続されている抵抗に
よって、電界効果トランジスタのターンオフ時間を短縮
化することができると共に、第1のドライブ信号が出力
されている時間内においては電界効果トランジスタを確
実に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る回転制御装置の回路
図である。
【図2】本実施形態に係る直流モータのホールICが各
モードにおいて出力する信号レベルを表した図である。
【図3】本実施形態に係る直流モータのステータコイル
に印加される電圧を示す信号波形図である。
【図4】本実施形態に係る直流モータにおけるホールI
Cの配置図である。
【図5】従来の直流モータの駆動回路の回路図である。
【符号の説明】
2 ステータコイル 4 駆動部 17 トランジスタ回路 21 FET 22 FET 23 直流電源ライン 31 ダイオード 33 コンデンサ 34 ツェナーダイオード 35 抵抗 36 ホトカップラ 37 ホトトランジスタ 38 ホトダイオード M 直流ブラシレスモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレインが電源ラインに接続された高電
    位側電界効果トランジスタのソースとソースが低電位ラ
    インに接続された低電位側電界効果トランジスタのドレ
    インとを直列接続して構成したトランジスタ回路を複数
    組備え、当該組数と同数であって互いの一端が共通接続
    されたステータコイルの各々の他端を、前記各組におけ
    る前記ソースとドレインとの接続点にそれぞれ接続可能
    に構成され、第1のドライブ信号の入力に従っていずれ
    か1つの前記組における前記高電位側電界効果トランジ
    スタが作動し、かつ第2のドライブ信号の入力に従って
    いずれか他の1つの前記組における前記低電位側電界効
    果トランジスタが作動したときに、当該両電界効果トラ
    ンジスタにそれぞれ接続されている2つの前記ステータ
    コイルに対して当該高電位側電界効果トランジスタを介
    して前記電源ラインからの電流を供給することによって
    直流モータを駆動する直流モータの駆動回路において、 前記各トランジスタ回路は、それぞれ、一端が少なくと
    もダイオードを介して前記電源ラインに接続され、かつ
    他端が前記接続点に接続されているコンデンサと、前記
    第1のドライブ信号が入力されたときに導通するホトダ
    イオード、および当該ホトダイオードが導通したときに
    前記コンデンサに蓄積されている電荷を前記高電位側電
    界効果トランジスタのゲートに供給するホトトランジス
    タとから構成されるホトカップラとを備え、前記両電界
    効果トランジスタがnチャンネル型電界効果トランジス
    タでそれぞれ構成されていることを特徴とする直流モー
    タの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサの両端には、当該コンデ
    ンサの端子間電圧を所定電圧以下に制限するためのツェ
    ナーダイオードが接続されていることを特徴とする請求
    項1記載の直流モータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記高電位側電界効果トランジスタのゲ
    ートとソースとの間には抵抗が接続され、当該抵抗の抵
    抗値と前記コンデンサの容量値とに基づく時定数が、前
    記第1のドライブ信号の出力時間よりも大きく設定され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の直流モ
    ータの駆動回路。
JP8147954A 1996-05-16 1996-05-16 直流モータの駆動回路 Pending JPH09308288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8147954A JPH09308288A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 直流モータの駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8147954A JPH09308288A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 直流モータの駆動回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09308288A true JPH09308288A (ja) 1997-11-28

Family

ID=15441847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8147954A Pending JPH09308288A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 直流モータの駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09308288A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1610455A2 (en) * 1998-05-28 2005-12-28 Ibiden Co., Ltd. Motor-driving circuit
CN107994694A (zh) * 2017-12-30 2018-05-04 保定市硕成科技有限公司 一种低损耗永磁直流电机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1610455A2 (en) * 1998-05-28 2005-12-28 Ibiden Co., Ltd. Motor-driving circuit
EP1610455A3 (en) * 1998-05-28 2007-05-23 Ibiden Co., Ltd. Motor-driving circuit
CN107994694A (zh) * 2017-12-30 2018-05-04 保定市硕成科技有限公司 一种低损耗永磁直流电机
CN107994694B (zh) * 2017-12-30 2024-02-27 保定市硕成科技有限公司 一种低损耗永磁直流电机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6528968B2 (en) Brushless-motor driver in PWM mode
US7554276B2 (en) Protection circuit for permanent magnet synchronous motor in field weakening operation
JP3304129B2 (ja) モータ駆動装置及び方法
US6940238B2 (en) Single coil, direct current permanent magnet brushless motor with voltage boost
JP3419157B2 (ja) モータ駆動方法及びそれを用いた電気機器
KR20040073741A (ko) 모터전원공급장치
US9178451B2 (en) Controller for brushless DC motor with flexible startup and method therefor
JP7465637B2 (ja) 電力供給されていない電気モータの回転速度を低減するための電子回路
US6222751B1 (en) Driver circuit for a polyphase DC motor with minimized voltage spikes
US6909252B2 (en) Pre-drive circuit for brushless DC single-phase motor
US5010282A (en) Method and apparatus for driving a DC motor
JPH09308288A (ja) 直流モータの駆動回路
CN114447885B (zh) 三相马达驱动电路及方法
US20040017168A1 (en) Motor driving device for supplying driving current to a three-phase motor through output transistors
JP2006067786A (ja) ファンモーター回転速度制御回路およびその電圧調節モジュール
JPH0731167A (ja) 3相モータ駆動回路
JP3039591B2 (ja) インバータ回路
JP4392897B2 (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
JP2002171687A (ja) 車両用充電発電機の整流装置
US6593715B1 (en) Single-phase motor with a conversion circuit
CN106160597B (zh) 一种单相直流无刷电机驱动电路
JPH02266872A (ja) インバータ装置
JPH1141969A (ja) モータ駆動用インバータのドライブ回路
JP2001078482A (ja) カスコード型コンパレータ及びセンサレスモータ
JPH1052083A (ja) 多相モータ用駆動制御回路