JPH09299518A - ゴルフクラブセット - Google Patents
ゴルフクラブセットInfo
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- JPH09299518A JPH09299518A JP8147921A JP14792196A JPH09299518A JP H09299518 A JPH09299518 A JP H09299518A JP 8147921 A JP8147921 A JP 8147921A JP 14792196 A JP14792196 A JP 14792196A JP H09299518 A JPH09299518 A JP H09299518A
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- ball striking
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴルフクラブセットに於て、全番手にわたっ
てゴルファーがスイングを調整せずに普通にスイングす
るのみで安定した方向性が得られるようにする。 【解決手段】 打球面2に垂直な方向から見てその打球
面2に設けられた相互に平行な複数本のフェースライン
溝3…とヘッド1の水平線Hとの成す角度θを、高番手
になるにつれて順次乃至段階的に1°〜3°ずつ減少さ
せる。フェースライン溝3…とヘッド1の水平線Hとの
成す角度θを±15°以内に設定する。
てゴルファーがスイングを調整せずに普通にスイングす
るのみで安定した方向性が得られるようにする。 【解決手段】 打球面2に垂直な方向から見てその打球
面2に設けられた相互に平行な複数本のフェースライン
溝3…とヘッド1の水平線Hとの成す角度θを、高番手
になるにつれて順次乃至段階的に1°〜3°ずつ減少さ
せる。フェースライン溝3…とヘッド1の水平線Hとの
成す角度θを±15°以内に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブセッ
トに関する。
トに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブセットは、ロフト角度の異
なるヘッドを有する複数本のゴルフクラブから構成され
るのが通常であり、ロフト角度が小のクラブ(低番手の
クラブ)から大のクラブ(高番手のクラブ)になるに連
れて飛距離が小となるように設計されている。また、ヘ
ッドの打球面には、複数本のフェースライン溝が設けら
れ、そのフェースライン溝は打球されたボールのスピン
の量に影響を与えたり、ゴルファーが打撃しようとして
構える時、方向を決める目印となっている。
なるヘッドを有する複数本のゴルフクラブから構成され
るのが通常であり、ロフト角度が小のクラブ(低番手の
クラブ)から大のクラブ(高番手のクラブ)になるに連
れて飛距離が小となるように設計されている。また、ヘ
ッドの打球面には、複数本のフェースライン溝が設けら
れ、そのフェースライン溝は打球されたボールのスピン
の量に影響を与えたり、ゴルファーが打撃しようとして
構える時、方向を決める目印となっている。
【0003】従来のゴルフクラブのヘッドのフェースラ
イン溝はロフト角度が小から大のクラブに至るまで、ヘ
ッドの水平線と略平行に設けられており、アドレス時
に、平面的に見て、フェースライン溝が目標とボールを
結ぶ目標線に直交するように構えると、打球面が目標へ
向くように構成されていた。
イン溝はロフト角度が小から大のクラブに至るまで、ヘ
ッドの水平線と略平行に設けられており、アドレス時
に、平面的に見て、フェースライン溝が目標とボールを
結ぶ目標線に直交するように構えると、打球面が目標へ
向くように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロフト角度
が小と大のクラブを比べた場合、ロフト角度小のクラブ
はインパクトで打球面が開きやすく、ロフト角度大のク
ラブは逆にインパクトで打球面が閉じやすいことが一般
に判明している。これは、ロフト角度小のクラブの場合
は、ヘッドが返りづらく、かつ、クラブの長さも長く設
定されるためグリップエンド廻りの慣性モーメントが大
きくなり、ゴルファーが振り遅れやすく、あらかじめ構
えた打球面の向きに戻る前にインパクトを迎えてしまう
ことに起因している。また、ロフト角度大のクラブの場
合は、ヘッドが返り易く、かつ、クラブの長さも短く設
定されるためグリップエンド廻りの慣性モーメントが小
さくなり、あらかじめ構えた打球面の向きを越えた後に
インパクトを迎えてしまうことに起因している。
が小と大のクラブを比べた場合、ロフト角度小のクラブ
はインパクトで打球面が開きやすく、ロフト角度大のク
ラブは逆にインパクトで打球面が閉じやすいことが一般
に判明している。これは、ロフト角度小のクラブの場合
は、ヘッドが返りづらく、かつ、クラブの長さも長く設
定されるためグリップエンド廻りの慣性モーメントが大
きくなり、ゴルファーが振り遅れやすく、あらかじめ構
えた打球面の向きに戻る前にインパクトを迎えてしまう
ことに起因している。また、ロフト角度大のクラブの場
合は、ヘッドが返り易く、かつ、クラブの長さも短く設
定されるためグリップエンド廻りの慣性モーメントが小
さくなり、あらかじめ構えた打球面の向きを越えた後に
インパクトを迎えてしまうことに起因している。
【0005】従来のゴルフクラブセットでは、スイング
でインパクト時の打球面の向きを調整できる熟練ゴルフ
ァーは別として、一般的ゴルファーは、平面的に見て、
打球面及びフェースライン溝が目標とボールを結ぶ目標
線に直交するように構えたとしても、低番手のクラブで
は打球面の開くミスショットが多く、高番手のクラブで
は低番手のクラブに比して打球面の閉じるミスショット
が多く生じる結果となり、方向性の良い安定したショッ
トをするのが困難であった。
でインパクト時の打球面の向きを調整できる熟練ゴルフ
ァーは別として、一般的ゴルファーは、平面的に見て、
打球面及びフェースライン溝が目標とボールを結ぶ目標
線に直交するように構えたとしても、低番手のクラブで
は打球面の開くミスショットが多く、高番手のクラブで
は低番手のクラブに比して打球面の閉じるミスショット
が多く生じる結果となり、方向性の良い安定したショッ
トをするのが困難であった。
【0006】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、セット内の全番手のゴルフクラブに於て、平面的に
見て、インパクト時にフェース面が目標とボールを結ぶ
目標線に直交する方向へ向き易く、方向性の良い安定し
たショットをすることができるゴルフクラブセットを提
供することを目的とする。
て、セット内の全番手のゴルフクラブに於て、平面的に
見て、インパクト時にフェース面が目標とボールを結ぶ
目標線に直交する方向へ向き易く、方向性の良い安定し
たショットをすることができるゴルフクラブセットを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係るゴルフクラブセットは、番手数が大き
くなるほどロフト角度が増大する複数本のゴルフクラブ
から成るゴルフクラブセットに於て、打球面に垂直な方
向から見てその打球面に設けられた相互に平行な複数本
のフェースライン溝が打球面に引いた水平線と成す角度
を、高番手になるにつれて順次乃至段階的に減少させた
ものである。
めに本発明に係るゴルフクラブセットは、番手数が大き
くなるほどロフト角度が増大する複数本のゴルフクラブ
から成るゴルフクラブセットに於て、打球面に垂直な方
向から見てその打球面に設けられた相互に平行な複数本
のフェースライン溝が打球面に引いた水平線と成す角度
を、高番手になるにつれて順次乃至段階的に減少させた
ものである。
【0008】また、本発明に係るゴルフクラブセット
は、番手数が大きくなるほどロフト角度が増大する複数
本のゴルフクラブから成るゴルフクラブセットに於て、
打球面に垂直な方向から見てその打球面に設けられた相
互に平行な複数本のフェースライン溝が打球面に引いた
水平線と成す角度を、高番手になるにつれて順次乃至段
階的に1°〜3°ずつ減少させたものである。
は、番手数が大きくなるほどロフト角度が増大する複数
本のゴルフクラブから成るゴルフクラブセットに於て、
打球面に垂直な方向から見てその打球面に設けられた相
互に平行な複数本のフェースライン溝が打球面に引いた
水平線と成す角度を、高番手になるにつれて順次乃至段
階的に1°〜3°ずつ減少させたものである。
【0009】なお、フェースライン溝が打球面に引いた
水平線と成す角度が±15°以内に設定されているのが望
ましい。
水平線と成す角度が±15°以内に設定されているのが望
ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基き本発明を
詳説する。
詳説する。
【0011】図1と図2は、本発明に係るゴルフクラブ
セットの内、低番手と高番手のゴルフクラブのヘッド1
を夫々示す。このゴルフクラブセットは、複数本のアイ
アンクラブから成るいわゆるアイアンクラブセットであ
り、3番アイアン〜9番アイアンから成る7本セット
や、これにピッチングウェッジを加えた8本セット、さ
らには、これにアプローチウェッジ、サンドウェッジ、
2番アイアン等を組み合わせた9本〜11本セット等から
構成される。
セットの内、低番手と高番手のゴルフクラブのヘッド1
を夫々示す。このゴルフクラブセットは、複数本のアイ
アンクラブから成るいわゆるアイアンクラブセットであ
り、3番アイアン〜9番アイアンから成る7本セット
や、これにピッチングウェッジを加えた8本セット、さ
らには、これにアプローチウェッジ、サンドウェッジ、
2番アイアン等を組み合わせた9本〜11本セット等から
構成される。
【0012】なお、番手数が大きくなるほどロフト角度
が増大する点、及び、番手数が大きくなるほどクラブの
長さが短くなる点は、従来と同様である。また、念のた
め番手数の大小について説明すると、番手数が小さいも
のから大きいものへと順に、2番アイアン、3番アイア
ン………9番アイアン、ピッチングウェッジ、アプロー
チウェッジ、サンドウェッジ、と呼ばれる。番手数が小
さいことを低番手、大きいことを高番手と呼ぶこともあ
る。
が増大する点、及び、番手数が大きくなるほどクラブの
長さが短くなる点は、従来と同様である。また、念のた
め番手数の大小について説明すると、番手数が小さいも
のから大きいものへと順に、2番アイアン、3番アイア
ン………9番アイアン、ピッチングウェッジ、アプロー
チウェッジ、サンドウェッジ、と呼ばれる。番手数が小
さいことを低番手、大きいことを高番手と呼ぶこともあ
る。
【0013】また、各クラブのヘッド1の打球面2に
は、相互に平行な複数本のフェースライン溝3…が設け
られる。しかして、打球面2に垂直な方向から見て、そ
の打球面2に設けられた相互に平行な複数本のフェース
ライン溝3…が、打球面2に引いた(仮の)水平線Hと
成す角度θを、高番手になるにつれて順次乃至段階的に
減少させる。
は、相互に平行な複数本のフェースライン溝3…が設け
られる。しかして、打球面2に垂直な方向から見て、そ
の打球面2に設けられた相互に平行な複数本のフェース
ライン溝3…が、打球面2に引いた(仮の)水平線Hと
成す角度θを、高番手になるにつれて順次乃至段階的に
減少させる。
【0014】ここで、打球面2に引いた水平線Hとは、
ヘッド1を水平な地面に正しい姿勢で置いたときに、任
意の高さの一水平面で打球面2を切断して形成される
(仮想の)切断線に相当する。
ヘッド1を水平な地面に正しい姿勢で置いたときに、任
意の高さの一水平面で打球面2を切断して形成される
(仮想の)切断線に相当する。
【0015】また、角度θを、高番手になるにつれて段
階的に減少させるとは、番手が相隣り合うと共に角度θ
が同一とされたグループが(少なくとも1つ)存在して
いて、クラブセット全体としては、番手が大きくなるに
連れて角度θが小さくなっている場合と定義する。
階的に減少させるとは、番手が相隣り合うと共に角度θ
が同一とされたグループが(少なくとも1つ)存在して
いて、クラブセット全体としては、番手が大きくなるに
連れて角度θが小さくなっている場合と定義する。
【0016】従って、角度θを、番手数が大きくなるに
つれて順次乃至段階的に、減少させるとは、上述の番手
数が大きくなるに連れて順次減少させることと、番手数
が大きくなるに連れて段階的に減少させることの、何れ
か一方のみの場合と両方を組み合わせる場合とがある。
つれて順次乃至段階的に、減少させるとは、上述の番手
数が大きくなるに連れて順次減少させることと、番手数
が大きくなるに連れて段階的に減少させることの、何れ
か一方のみの場合と両方を組み合わせる場合とがある。
【0017】また、角度θを、高番手になるにつれて順
次乃至段階的に1°〜3°ずつ減少させるのが好まし
い。そのようにすれば、隣り合う番手間の外観及び方向
性が極端に変化しないので、違和感が無く、かつ、安定
した方向性が得られる。なお、角度θを1°未満の角度
ずつ減少させると、角度θの変化が小さ過ぎて方向性向
上の効果があまり得られない。また、角度θを3°を越
える角度ずつ減少させると角度θの変化が大き過ぎて、
かえって方向性が悪くなる虞がある。
次乃至段階的に1°〜3°ずつ減少させるのが好まし
い。そのようにすれば、隣り合う番手間の外観及び方向
性が極端に変化しないので、違和感が無く、かつ、安定
した方向性が得られる。なお、角度θを1°未満の角度
ずつ減少させると、角度θの変化が小さ過ぎて方向性向
上の効果があまり得られない。また、角度θを3°を越
える角度ずつ減少させると角度θの変化が大き過ぎて、
かえって方向性が悪くなる虞がある。
【0018】また、フェースライン溝3…と打球面2に
引いた水平線Hとの成す角度θを±15°以内に設定す
る。かつ、最低番手のゴルフクラブを基準番手として、
そのクラブのフェースライン溝3…と水平線Hとの成す
角度θを、0°〜+15°に設定する。
引いた水平線Hとの成す角度θを±15°以内に設定す
る。かつ、最低番手のゴルフクラブを基準番手として、
そのクラブのフェースライン溝3…と水平線Hとの成す
角度θを、0°〜+15°に設定する。
【0019】ここで、図1と図2のような右打ち用のヘ
ッド1の場合、図1の如くフェースライン溝3…が右下
がりのときの角度θをプラス(+)の値とし、図2の如
くフェースライン溝3…が右上がりのときの角度θをマ
イナス(−)の値とする。左打ち用のヘッドの場合は、
上記とは逆に、フェースライン溝が右上がりのときの角
度θをプラス(+)の値とし、右下がりのときの角度θ
をマイナス(−)の値とする(図示省略)。
ッド1の場合、図1の如くフェースライン溝3…が右下
がりのときの角度θをプラス(+)の値とし、図2の如
くフェースライン溝3…が右上がりのときの角度θをマ
イナス(−)の値とする。左打ち用のヘッドの場合は、
上記とは逆に、フェースライン溝が右上がりのときの角
度θをプラス(+)の値とし、右下がりのときの角度θ
をマイナス(−)の値とする(図示省略)。
【0020】しかして、このゴルフクラブセットの内、
図1の如く角度θをプラス(+)の値に設定した低番手
のゴルフクラブのヘッド1にて打球する場合、図3に示
すように、アドレス時に、平面的に見て、フェースライ
ン溝3…が目標とボール(図示省略)を結ぶ目標線Jに
直交するように構える。これにより、アドレス時は、打
球面2に直交する直線Kが目標に対して左に向く───
打球面2が閉じる───が、フェースライン溝3…が目
標線Jに直交しているので、ゴルファーは視覚的な違和
感を感じない。
図1の如く角度θをプラス(+)の値に設定した低番手
のゴルフクラブのヘッド1にて打球する場合、図3に示
すように、アドレス時に、平面的に見て、フェースライ
ン溝3…が目標とボール(図示省略)を結ぶ目標線Jに
直交するように構える。これにより、アドレス時は、打
球面2に直交する直線Kが目標に対して左に向く───
打球面2が閉じる───が、フェースライン溝3…が目
標線Jに直交しているので、ゴルファーは視覚的な違和
感を感じない。
【0021】その後、スイングを行うと、一般的ゴルフ
ァーの場合は、図4に実線にて示すように、インパクト
時に、打球面2に直交する直線Kが、目標とボール(図
示省略)を結ぶ目標線Jに一致する(つまり、打球面2
が目標に向く)。これは、インパクト時の打球面の向き
を調整できる熟練ゴルファーは別として、一般的ゴルフ
ァーが低番手のゴルフクラブにてスイングを行うと、振
り遅れ等が生じてアドレス時の打球面2の向きに戻る前
にインパクトを迎えてしまうことに起因する。なお、イ
ンパクト時は、フェースライン溝3…に直交する直線I
が目標よりも右に向く。
ァーの場合は、図4に実線にて示すように、インパクト
時に、打球面2に直交する直線Kが、目標とボール(図
示省略)を結ぶ目標線Jに一致する(つまり、打球面2
が目標に向く)。これは、インパクト時の打球面の向き
を調整できる熟練ゴルファーは別として、一般的ゴルフ
ァーが低番手のゴルフクラブにてスイングを行うと、振
り遅れ等が生じてアドレス時の打球面2の向きに戻る前
にインパクトを迎えてしまうことに起因する。なお、イ
ンパクト時は、フェースライン溝3…に直交する直線I
が目標よりも右に向く。
【0022】また、このゴルフクラブセットの内、図2
の如く角度θをマイナス(−)の値に設定した高番手の
ゴルフクラブのヘッド1にて打球する場合、図5に示す
ように、アドレス時に、平面的に見て、フェースライン
溝3…が目標とボール(図示省略)を結ぶ目標線Jに直
交するように構える(この点は図3の低番手のゴルフク
ラブの場合と同様である。)。これにより、アドレス時
は、打球面2に直交する直線Kが目標に対して右に向く
───打球面2が開く───が、ゴルファーは視覚的な
違和感を感じない。
の如く角度θをマイナス(−)の値に設定した高番手の
ゴルフクラブのヘッド1にて打球する場合、図5に示す
ように、アドレス時に、平面的に見て、フェースライン
溝3…が目標とボール(図示省略)を結ぶ目標線Jに直
交するように構える(この点は図3の低番手のゴルフク
ラブの場合と同様である。)。これにより、アドレス時
は、打球面2に直交する直線Kが目標に対して右に向く
───打球面2が開く───が、ゴルファーは視覚的な
違和感を感じない。
【0023】その後、スイングを行うと、一般的ゴルフ
ァーの場合は、図6に実線にて示すように、インパクト
時に、打球面2に直交する直線Kが、目標とボール(図
示省略)を結ぶ目標線Jに一致する(つまり、打球面2
が目標に向く)。これは、インパクト時の打球面の向き
を調整できる熟練ゴルファーは別として、一般的ゴルフ
ァーが高番手のゴルフクラブにて打球を行うと、ヘッド
が返り易くアドレス時の打球面2の向きよりも閉じた状
態でインパクトを迎えてしまうことに起因する。なお、
インパクト時は、フェースライン溝3…に直交する直線
Iが目標よりも左に向く。
ァーの場合は、図6に実線にて示すように、インパクト
時に、打球面2に直交する直線Kが、目標とボール(図
示省略)を結ぶ目標線Jに一致する(つまり、打球面2
が目標に向く)。これは、インパクト時の打球面の向き
を調整できる熟練ゴルファーは別として、一般的ゴルフ
ァーが高番手のゴルフクラブにて打球を行うと、ヘッド
が返り易くアドレス時の打球面2の向きよりも閉じた状
態でインパクトを迎えてしまうことに起因する。なお、
インパクト時は、フェースライン溝3…に直交する直線
Iが目標よりも左に向く。
【0024】上述のように、本発明のゴルフクラブセッ
トによれば、アドレス時に、平面的に見て、フェースラ
イン溝3…が目標とボールを結ぶ目標線Jに直交するよ
うに構えるのみで、スイングを調整すること無くインパ
クト時の打球面の向きを目標方向へ向かせることができ
るので、安定した方向性が得られ、スコアの向上が期待
できる。特に、一般的ゴルファーにとって方向性向上の
効果が大きい。また、熟練ゴルファーが打球する場合で
も、スイングを調整せずに普通にスイングするのみで、
一般的ゴルファー以上の方向性が得られる。
トによれば、アドレス時に、平面的に見て、フェースラ
イン溝3…が目標とボールを結ぶ目標線Jに直交するよ
うに構えるのみで、スイングを調整すること無くインパ
クト時の打球面の向きを目標方向へ向かせることができ
るので、安定した方向性が得られ、スコアの向上が期待
できる。特に、一般的ゴルファーにとって方向性向上の
効果が大きい。また、熟練ゴルファーが打球する場合で
も、スイングを調整せずに普通にスイングするのみで、
一般的ゴルファー以上の方向性が得られる。
【0025】なお、フェースライン溝3…と水平線Hと
の成す角度θが±15°の範囲外となると、アドレス時に
外観上の違和感が生じるため、ミスショットの原因とな
り易く、かつ、構え難いという欠点がある。また、最低
番手のゴルフクラブの角度θが0°未満であると、平面
的に見てフェースライン溝3…を目標とボールを結ぶ目
標線に直交させてアドレスした場合に、打球面2が目標
よりも右に向くため、インパクト時に打球面2が開くミ
スショットが出てしまう。また、最低番手のゴルフクラ
ブのフェースライン溝3…と水平線Hとの成す角度θが
+15°を越えると、平面的に見てフェースライン溝を目
標とボールを結ぶ目標線に直交させてアドレスした場合
に、打球面2が目標よりも左に向き過ぎて、違和感があ
ると共に、インパクト時に打球面2が閉じるミスショッ
トが出る虞がある。
の成す角度θが±15°の範囲外となると、アドレス時に
外観上の違和感が生じるため、ミスショットの原因とな
り易く、かつ、構え難いという欠点がある。また、最低
番手のゴルフクラブの角度θが0°未満であると、平面
的に見てフェースライン溝3…を目標とボールを結ぶ目
標線に直交させてアドレスした場合に、打球面2が目標
よりも右に向くため、インパクト時に打球面2が開くミ
スショットが出てしまう。また、最低番手のゴルフクラ
ブのフェースライン溝3…と水平線Hとの成す角度θが
+15°を越えると、平面的に見てフェースライン溝を目
標とボールを結ぶ目標線に直交させてアドレスした場合
に、打球面2が目標よりも左に向き過ぎて、違和感があ
ると共に、インパクト時に打球面2が閉じるミスショッ
トが出る虞がある。
【0026】次に、図7は、本発明のゴルフクラブセッ
トをウッドクラブに適用した場合の任意のウッドクラブ
のヘッド1を示す。このウッドクラブセットの場合も、
上記アイアンクラブセットと同様に、ヘッド1のフェー
スライン溝3…と水平線Hとの成す角度θを、高番手に
なるにつれて順次乃至段階的に減少させればよい。な
お、ウッドクラブでは、打球面2がインパクト時に開く
ミスショットが出やすいので、角度θを0°以上に設定
するのが望ましい。
トをウッドクラブに適用した場合の任意のウッドクラブ
のヘッド1を示す。このウッドクラブセットの場合も、
上記アイアンクラブセットと同様に、ヘッド1のフェー
スライン溝3…と水平線Hとの成す角度θを、高番手に
なるにつれて順次乃至段階的に減少させればよい。な
お、ウッドクラブでは、打球面2がインパクト時に開く
ミスショットが出やすいので、角度θを0°以上に設定
するのが望ましい。
【0027】
【実施例】次に、本発明品と従来品を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】上記表1に於て、本発明品1,2と従来品
のゴルフクラブセットは、夫々、#3〜#9(3番〜9
番アイアン)から成る7本のアイアンセットである。な
お、本発明品1,2及び従来品に於て、ヘッドの形状、
材質、及び、シャフトを同一に設定し、フェースライン
溝の角度θのみを相違させた。
のゴルフクラブセットは、夫々、#3〜#9(3番〜9
番アイアン)から成る7本のアイアンセットである。な
お、本発明品1,2及び従来品に於て、ヘッドの形状、
材質、及び、シャフトを同一に設定し、フェースライン
溝の角度θのみを相違させた。
【0030】表1から明らかなように、本発明品1で
は、最低番手のアイアンクラブ(#3)のフェースライ
ン溝の角度θを+10°とし、最高番手のアイアンクラブ
(#9)のフェースライン溝の角度θを−2°とし、番
手数が1番手大きくなる毎にフェースライン溝の角度θ
を2°ずつ減少させた。また、本発明品2では最低番手
のアイアンクラブ(#3)のフェースライン溝の角度θ
を+6°とし、最高番手のアイアンクラブ(#9)のフ
ェースライン溝の角度θを0°とし、番手数が1番手大
きくなる毎にフェースライン溝の角度θを1°ずつ減少
させた。なお、従来品のフェースライン溝の角度θは、
全番手とも0°である。
は、最低番手のアイアンクラブ(#3)のフェースライ
ン溝の角度θを+10°とし、最高番手のアイアンクラブ
(#9)のフェースライン溝の角度θを−2°とし、番
手数が1番手大きくなる毎にフェースライン溝の角度θ
を2°ずつ減少させた。また、本発明品2では最低番手
のアイアンクラブ(#3)のフェースライン溝の角度θ
を+6°とし、最高番手のアイアンクラブ(#9)のフ
ェースライン溝の角度θを0°とし、番手数が1番手大
きくなる毎にフェースライン溝の角度θを1°ずつ減少
させた。なお、従来品のフェースライン溝の角度θは、
全番手とも0°である。
【0031】また、本発明品1,2と従来品のゴルフク
ラブセットの内、夫々、#3,#6,#9のアイアンを
使用して、平均的ゴルファーのA氏、B氏、C氏の3名
の試験者により、実打試験を行った。その結果を次の表
2に示す。
ラブセットの内、夫々、#3,#6,#9のアイアンを
使用して、平均的ゴルファーのA氏、B氏、C氏の3名
の試験者により、実打試験を行った。その結果を次の表
2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】上記表2に於て、各ゴルフクラブ(アイア
ンクラブ)は右打ち用であり、かつ、試験者3名とも右
ききである。また、各試験者とも各クラブについて20打
ずつの実打を行い、アドレス時のボールと目標とを結ぶ
目標線から打球停止位置までの距離の平均値をとって左
右振れとした。
ンクラブ)は右打ち用であり、かつ、試験者3名とも右
ききである。また、各試験者とも各クラブについて20打
ずつの実打を行い、アドレス時のボールと目標とを結ぶ
目標線から打球停止位置までの距離の平均値をとって左
右振れとした。
【0034】さらに、各試打者における各アイアンセッ
トについて#3,#6,#9による打球の左右振れの最
大値と最小値の差(MAX −MIN )を算出した。なお、試
験者から見て目標線に対して右側に打球がずれた場合の
左右振れを正の値(+)とし、左側に打球がずれた場合
の左右振れを負の値(−)とした。
トについて#3,#6,#9による打球の左右振れの最
大値と最小値の差(MAX −MIN )を算出した。なお、試
験者から見て目標線に対して右側に打球がずれた場合の
左右振れを正の値(+)とし、左側に打球がずれた場合
の左右振れを負の値(−)とした。
【0035】表2から明らかなように、本発明品1,2
の何れにおいても、従来品に比して打球の左右振れが小
さくなった。従って、本発明品1,2によれば、打球の
方向性が向上するということができる。また、本発明品
1よりも本発明品2の方が打球の左右振れが小さくなっ
た。
の何れにおいても、従来品に比して打球の左右振れが小
さくなった。従って、本発明品1,2によれば、打球の
方向性が向上するということができる。また、本発明品
1よりも本発明品2の方が打球の左右振れが小さくなっ
た。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
著大な効果を奏する。
【0037】請求項1記載のゴルフクラブセットによれ
ば、ゴルファーが、スイングを調整しなくとも、自然に
スイングするのみで、全番手にわたって安定した方向性
を得ることができる。従って、スイングを意識的に調整
することができない一般的ゴルファーが使用しても方向
性が向上する。さらに、熟練ゴルファーの場合は、スイ
ングを調整せずに普通にスイングするのみで一般的ゴル
ファー以上の方向性が得られる。また、請求項2記載の
ゴルフクラブセットによれば、全番手にわたって一層安
定した方向性を得ることができる。
ば、ゴルファーが、スイングを調整しなくとも、自然に
スイングするのみで、全番手にわたって安定した方向性
を得ることができる。従って、スイングを意識的に調整
することができない一般的ゴルファーが使用しても方向
性が向上する。さらに、熟練ゴルファーの場合は、スイ
ングを調整せずに普通にスイングするのみで一般的ゴル
ファー以上の方向性が得られる。また、請求項2記載の
ゴルフクラブセットによれば、全番手にわたって一層安
定した方向性を得ることができる。
【0038】請求項3記載のゴルフクラブセットによれ
ば、請求項1又は2記載のものと同様の効果を奏すると
共に、アドレス時に外観上の違和感が無く構え易い。
ば、請求項1又は2記載のものと同様の効果を奏すると
共に、アドレス時に外観上の違和感が無く構え易い。
【図1】本発明の実施の一形態に於ける低番手のゴルフ
クラブのヘッドの説明図である。
クラブのヘッドの説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態に於ける高番手のゴルフ
クラブのヘッドの説明図である。
クラブのヘッドの説明図である。
【図3】低番手のゴルフクラブのヘッドのアドレス状態
の説明図である。
の説明図である。
【図4】低番手のゴルフクラブのヘッドの作用説明図で
ある。
ある。
【図5】高番手のゴルフクラブのヘッドのアドレス状態
の説明図である。
の説明図である。
【図6】高番手のゴルフクラブのヘッドの作用説明図で
ある。
ある。
【図7】他の実施の形態に於ける任意のゴルフクラブの
ヘッドの説明図である。
ヘッドの説明図である。
1 ヘッド 2 打球面 3 フェースライン溝 H 水平線 θ 角度
Claims (3)
- 【請求項1】 番手数が大きくなるほどロフト角度が増
大する複数本のゴルフクラブから成るゴルフクラブセッ
トに於て、打球面2に垂直な方向から見てその打球面2
に設けられた相互に平行な複数本のフェースライン溝3
…が打球面2に引いた水平線Hと成す角度θを、高番手
になるにつれて順次乃至段階的に減少させたことを特徴
とするゴルフクラブセット。 - 【請求項2】 番手数が大きくなるほどロフト角度が増
大する複数本のゴルフクラブから成るゴルフクラブセッ
トに於て、打球面2に垂直な方向から見てその打球面2
に設けられた相互に平行な複数本のフェースライン溝3
…が打球面2に引いた水平線Hと成す角度θを、高番手
になるにつれて順次乃至段階的に1°〜3°ずつ減少さ
せたことを特徴とするゴルフクラブセット。 - 【請求項3】 フェースライン溝3…が打球面2に引い
た水平線Hと成す角度θが±15°以内に設定されている
請求項1又は2記載のゴルフクラブセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8147921A JPH09299518A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | ゴルフクラブセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8147921A JPH09299518A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | ゴルフクラブセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09299518A true JPH09299518A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15441111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8147921A Pending JPH09299518A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | ゴルフクラブセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09299518A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000074799A1 (en) * | 1999-06-09 | 2000-12-14 | Doolen Shaun R | Golf club having angular grooves |
US7641570B2 (en) * | 2007-04-10 | 2010-01-05 | Sri Sports Limited | Golf club head |
US7935003B2 (en) * | 2007-09-26 | 2011-05-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf club head |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP8147921A patent/JPH09299518A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000074799A1 (en) * | 1999-06-09 | 2000-12-14 | Doolen Shaun R | Golf club having angular grooves |
US6348010B1 (en) | 1999-06-09 | 2002-02-19 | Shaun R. Doolen | Golf club having angular grooves |
AU775635B2 (en) * | 1999-06-09 | 2004-08-12 | Shaun R. Doolen | Golf club having angular grooves |
US7641570B2 (en) * | 2007-04-10 | 2010-01-05 | Sri Sports Limited | Golf club head |
US7935003B2 (en) * | 2007-09-26 | 2011-05-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf club head |
US8187118B2 (en) | 2007-09-26 | 2012-05-29 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf club head |
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