JPH09273219A - 角形鋼管柱とｈ形鋼梁の接合方法 - Google Patents
角形鋼管柱とｈ形鋼梁の接合方法Info
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- JPH09273219A JPH09273219A JP11016296A JP11016296A JPH09273219A JP H09273219 A JPH09273219 A JP H09273219A JP 11016296 A JP11016296 A JP 11016296A JP 11016296 A JP11016296 A JP 11016296A JP H09273219 A JPH09273219 A JP H09273219A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工程を少なくし、かつ搬送及びダイアフラム
の装着を容易にし得る角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法
を提供する。 【解決手段】 鋼管柱１をこれに接合される鋼梁２の上
下フランジ２ａ間で切断し、その４面のフランジ対応個
所近傍に貫通孔４を形成すると共に、その周縁に開先５
を形成した後、鋼管柱の空孔面積より小の方形板を対角
線に沿って切断した直角三角形状を呈すると共に、直角
を挟む２辺に開先６を形成し、かつ斜辺部に先端を貫通
孔から突出可能になしたナット部７を有する４つのダイ
アフラムピース８を、鋼管柱に挿入してナット部の先端
部を貫通孔に嵌挿し、次いでダイアフラムピースのナッ
ト部の先端部を鋼管柱に溶接１０し、ダイアフラムピー
ス相互の隣接個所を溶接してから鋼管柱相互を溶接した
後、ナット部に梁取付け部材１３をボルト１４で取り付
ける。
の装着を容易にし得る角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法
を提供する。 【解決手段】 鋼管柱１をこれに接合される鋼梁２の上
下フランジ２ａ間で切断し、その４面のフランジ対応個
所近傍に貫通孔４を形成すると共に、その周縁に開先５
を形成した後、鋼管柱の空孔面積より小の方形板を対角
線に沿って切断した直角三角形状を呈すると共に、直角
を挟む２辺に開先６を形成し、かつ斜辺部に先端を貫通
孔から突出可能になしたナット部７を有する４つのダイ
アフラムピース８を、鋼管柱に挿入してナット部の先端
部を貫通孔に嵌挿し、次いでダイアフラムピースのナッ
ト部の先端部を鋼管柱に溶接１０し、ダイアフラムピー
ス相互の隣接個所を溶接してから鋼管柱相互を溶接した
後、ナット部に梁取付け部材１３をボルト１４で取り付
ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、角形鋼管柱とＨ形
鋼梁の接合方法に関し、特に内ダイアフラム形式の角形
鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法に関する。
鋼梁の接合方法に関し、特に内ダイアフラム形式の角形
鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】内ダイアフラム形式の角形鋼管柱とＨ形
鋼梁の接合は、通常、角形鋼管柱をこれに接合されるＨ
形鋼梁の上下フランジ間の中央で切断し、角形鋼管柱内
におけるＨ形鋼梁の上下フランジ対応個所にダイアフラ
ムを挿入して固着した後、角形鋼管柱相互の切断部を溶
接し、しかる後に角形鋼管柱の所要の面にブラケットを
溶接する方法がとられている。しかし、通常の内ダイア
フラム形式の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法では、溶
接個所が多いので、工程が多くなると共に、ブラケット
を角形鋼管柱に溶着した状態で搬送されるので、搬送が
面倒となる不具合がある。従来、かかる不具合に対処す
るため、通しダイアフラム形式ではあるが、角形鋼管柱
内に、側面に複数のねじ孔又はナットを設けた断面Ｈ字
状のダイアフラムを挿入して固着した後、角形鋼管柱の
所要外面にＴ字状の梁取付け部を上記ねじ孔等に螺入し
たボルトによって取付ける角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合
方法が知られている（特開昭５７−６８４３３号公報参
照）。
鋼梁の接合は、通常、角形鋼管柱をこれに接合されるＨ
形鋼梁の上下フランジ間の中央で切断し、角形鋼管柱内
におけるＨ形鋼梁の上下フランジ対応個所にダイアフラ
ムを挿入して固着した後、角形鋼管柱相互の切断部を溶
接し、しかる後に角形鋼管柱の所要の面にブラケットを
溶接する方法がとられている。しかし、通常の内ダイア
フラム形式の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法では、溶
接個所が多いので、工程が多くなると共に、ブラケット
を角形鋼管柱に溶着した状態で搬送されるので、搬送が
面倒となる不具合がある。従来、かかる不具合に対処す
るため、通しダイアフラム形式ではあるが、角形鋼管柱
内に、側面に複数のねじ孔又はナットを設けた断面Ｈ字
状のダイアフラムを挿入して固着した後、角形鋼管柱の
所要外面にＴ字状の梁取付け部を上記ねじ孔等に螺入し
たボルトによって取付ける角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合
方法が知られている（特開昭５７−６８４３３号公報参
照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法では、角形鋼管柱内へ
のダイアフラムの挿着が、通しダイアフラム形式の場合
には、角形鋼管柱を縦に２分割することによって容易に
なされるものの、内ダイアフラム形式の場合には、困難
となる不具合がある。そこで、本発明は、工程を少なく
し、かつ搬送及びダイアフラムの装着を容易にし得る内
ダイアフラム形式の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法を
提供することを目的とする。
角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法では、角形鋼管柱内へ
のダイアフラムの挿着が、通しダイアフラム形式の場合
には、角形鋼管柱を縦に２分割することによって容易に
なされるものの、内ダイアフラム形式の場合には、困難
となる不具合がある。そこで、本発明は、工程を少なく
し、かつ搬送及びダイアフラムの装着を容易にし得る内
ダイアフラム形式の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法を
提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第１の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法
は、角形鋼管柱をこれに接合されるＨ形鋼梁の上下フラ
ンジ間の中央で切断し、かつその４面の上記上下フラン
ジ対応個所の近傍に複数の貫通孔を形成すると共に、各
貫通孔の周縁に開先を形成した後、角形鋼管柱の空孔面
積より小さい方形板を対角線に沿って切断した二等辺直
角三角形状を呈すると共に、直角を挟む２辺に開先を形
成し、かつ斜辺部に前記角形鋼管柱の貫通孔から先端を
突出可能になした複数のナット部を有する１組４ピース
からなるダイアフラムピースを、各角形鋼管柱内に挿入
してナット部の先端部を貫通孔に嵌挿し、次いで各ダイ
アフラムピースのナット部の先端部を角形鋼管柱に溶接
し、かつ各ダイアフラム相互の隣接個所を溶接してから
角形鋼管柱相互の切断部を溶接し、しかる後に所要面の
ナット部に梁取付け部材をボルトにより取り付けること
を特徴とする。又、第２の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合
方法は、第１の方法において、前記ナット部の先端部を
貫通孔に嵌挿する前に、ナット部の先端部にリング状の
裏当金を嵌装することを特徴とする。前記角形鋼管柱の
貫通孔は、Ｈ形鋼梁のフランジを上下に挟むように形成
されていることが好ましい。又、前記角形鋼管柱の貫通
孔は、Ｈ形鋼梁のフランジを上下に横切るように形成さ
れていてもよい。一方、前記梁取付け部材は、Ｔ字状に
形成されていることが好ましい。又、前記梁取付け部材
は、板状に形成されていてもよい。
め、本発明の第１の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法
は、角形鋼管柱をこれに接合されるＨ形鋼梁の上下フラ
ンジ間の中央で切断し、かつその４面の上記上下フラン
ジ対応個所の近傍に複数の貫通孔を形成すると共に、各
貫通孔の周縁に開先を形成した後、角形鋼管柱の空孔面
積より小さい方形板を対角線に沿って切断した二等辺直
角三角形状を呈すると共に、直角を挟む２辺に開先を形
成し、かつ斜辺部に前記角形鋼管柱の貫通孔から先端を
突出可能になした複数のナット部を有する１組４ピース
からなるダイアフラムピースを、各角形鋼管柱内に挿入
してナット部の先端部を貫通孔に嵌挿し、次いで各ダイ
アフラムピースのナット部の先端部を角形鋼管柱に溶接
し、かつ各ダイアフラム相互の隣接個所を溶接してから
角形鋼管柱相互の切断部を溶接し、しかる後に所要面の
ナット部に梁取付け部材をボルトにより取り付けること
を特徴とする。又、第２の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合
方法は、第１の方法において、前記ナット部の先端部を
貫通孔に嵌挿する前に、ナット部の先端部にリング状の
裏当金を嵌装することを特徴とする。前記角形鋼管柱の
貫通孔は、Ｈ形鋼梁のフランジを上下に挟むように形成
されていることが好ましい。又、前記角形鋼管柱の貫通
孔は、Ｈ形鋼梁のフランジを上下に横切るように形成さ
れていてもよい。一方、前記梁取付け部材は、Ｔ字状に
形成されていることが好ましい。又、前記梁取付け部材
は、板状に形成されていてもよい。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１、図２は本発明に係る
角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法の実施の形態の一例に
よる柱・梁仕口部の平面図、図１におけるII−II線に沿
った半断面側面図である。この柱・梁仕口部を形成する
には、先ず、角形鋼管柱１をこれに接合されるＨ形鋼梁
２の上下フランジ２ａ間の中央で切断した後、その一方
の角形鋼管柱１の切断部に開先３を形成する一方、両角
形鋼管柱１の４面における上記上下フランジ２ａと対応
する個所に、各面４つの貫通孔４を、フランジ２ａを上
下に挟むようにしかつフランジ２ａの幅方向へ離隔して
形成すると共に、各貫通孔４の外側周縁に開先５を形成
する。
て図面を参照して説明する。図１、図２は本発明に係る
角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法の実施の形態の一例に
よる柱・梁仕口部の平面図、図１におけるII−II線に沿
った半断面側面図である。この柱・梁仕口部を形成する
には、先ず、角形鋼管柱１をこれに接合されるＨ形鋼梁
２の上下フランジ２ａ間の中央で切断した後、その一方
の角形鋼管柱１の切断部に開先３を形成する一方、両角
形鋼管柱１の４面における上記上下フランジ２ａと対応
する個所に、各面４つの貫通孔４を、フランジ２ａを上
下に挟むようにしかつフランジ２ａの幅方向へ離隔して
形成すると共に、各貫通孔４の外側周縁に開先５を形成
する。
【０００６】次に、角形鋼管柱１の空孔面積より適宜に
小さくかつ隅部を切除した方形板を対角線に沿って切断
した二等辺直角三角形状を呈すると共に、直角を挟む２
辺に開先６を形成し、かつ斜辺部に角形鋼管柱１の貫通
孔４から先端を突出可能になした筒状の４つのナット部
７を有する１組４ピースからなるダイアフラムピース８
を、それぞれのナット部７の先端部にリング状の裏当金
９を嵌装してから、両角形鋼管柱１内に挿入してナット
部７の先端部を貫通孔４に嵌挿した後、ナット部７の先
端部を角形鋼管柱１に溶接１０し、かつ開先６を形成し
た各ダイアフラムピース８相互の隣接個所を溶接１１
し、しかる後に、角形鋼管柱１相互の切断部を溶接１２
する。ダイアフラムピース８は、鋳鋼もしくは鋼材に適
宜に機械加工を施して形成されるものであり、その角形
鋼管柱１への溶接１０に際しては、ナット部７に仮止め
ボルト（図示せず）を螺入することにより、容易に調整
して仮固定することができる。又、裏当金９は、同一シ
リーズの鋼管における板厚の違いに対し、厚さを調整す
ることによって、スペーサとしての機能を持たせること
ができる。
小さくかつ隅部を切除した方形板を対角線に沿って切断
した二等辺直角三角形状を呈すると共に、直角を挟む２
辺に開先６を形成し、かつ斜辺部に角形鋼管柱１の貫通
孔４から先端を突出可能になした筒状の４つのナット部
７を有する１組４ピースからなるダイアフラムピース８
を、それぞれのナット部７の先端部にリング状の裏当金
９を嵌装してから、両角形鋼管柱１内に挿入してナット
部７の先端部を貫通孔４に嵌挿した後、ナット部７の先
端部を角形鋼管柱１に溶接１０し、かつ開先６を形成し
た各ダイアフラムピース８相互の隣接個所を溶接１１
し、しかる後に、角形鋼管柱１相互の切断部を溶接１２
する。ダイアフラムピース８は、鋳鋼もしくは鋼材に適
宜に機械加工を施して形成されるものであり、その角形
鋼管柱１への溶接１０に際しては、ナット部７に仮止め
ボルト（図示せず）を螺入することにより、容易に調整
して仮固定することができる。又、裏当金９は、同一シ
リーズの鋼管における板厚の違いに対し、厚さを調整す
ることによって、スペーサとしての機能を持たせること
ができる。
【０００７】そして、各角形鋼管柱１に対するダイアフ
ラムピース８の溶接１０、ダイアフラムピース８相互の
溶接１１及び角形鋼管柱１相互の溶接１２が終了した
ら、これをＨ形鋼梁２等と一緒に施工場所に搬送する。
この搬送の際に、角形鋼管柱１は、ブラケットを有する
通常のものと異なり、ダイアフラムピース８のナット部
７の先端がわずかに突出しているだけであるので、容易
に搬送することができる。次いで、施工場所において角
形鋼管柱１の所要の面（図１、図２においては４面）の
ナット部７の端面にＴ字状の梁取付け部材（ブラケッ
ト）１３を頭付きボルト１４及び座金１５により取り付
けた後、上下の梁取付け部材１３の間に前記Ｈ形鋼梁２
の端部を挿入すると共に、複数のボルト１６、座金１７
及びナット１８により取り付ける。図１において１９は
角形鋼管柱１相互の切断部を溶接１２するための裏当金
である。
ラムピース８の溶接１０、ダイアフラムピース８相互の
溶接１１及び角形鋼管柱１相互の溶接１２が終了した
ら、これをＨ形鋼梁２等と一緒に施工場所に搬送する。
この搬送の際に、角形鋼管柱１は、ブラケットを有する
通常のものと異なり、ダイアフラムピース８のナット部
７の先端がわずかに突出しているだけであるので、容易
に搬送することができる。次いで、施工場所において角
形鋼管柱１の所要の面（図１、図２においては４面）の
ナット部７の端面にＴ字状の梁取付け部材（ブラケッ
ト）１３を頭付きボルト１４及び座金１５により取り付
けた後、上下の梁取付け部材１３の間に前記Ｈ形鋼梁２
の端部を挿入すると共に、複数のボルト１６、座金１７
及びナット１８により取り付ける。図１において１９は
角形鋼管柱１相互の切断部を溶接１２するための裏当金
である。
【０００８】上述した角形鋼管柱１とＨ形鋼梁２の接合
方法の実施の形態においては、ダイアフラムが、角形鋼
管柱１の貫通孔４から先端を突出可能になしたナット部
７を有しており、角形鋼管柱１に対する梁取付け部材１
３のボルト接合が可能になるので、梁取付け部材の取付
け工程を格段に少なくかつ確実にすることができると共
に、梁取付け部材１３を取り付けない状態での角形鋼管
柱１の搬送が可能になる、すなわち柱・梁仕口部の現場
組立てが可能になるので、搬送を容易に行うことができ
る。又、１つのダイアフラムが４つのダイアフラムピー
ス８からなるので、その角形鋼管柱１への装着を容易に
行うことができる。
方法の実施の形態においては、ダイアフラムが、角形鋼
管柱１の貫通孔４から先端を突出可能になしたナット部
７を有しており、角形鋼管柱１に対する梁取付け部材１
３のボルト接合が可能になるので、梁取付け部材の取付
け工程を格段に少なくかつ確実にすることができると共
に、梁取付け部材１３を取り付けない状態での角形鋼管
柱１の搬送が可能になる、すなわち柱・梁仕口部の現場
組立てが可能になるので、搬送を容易に行うことができ
る。又、１つのダイアフラムが４つのダイアフラムピー
ス８からなるので、その角形鋼管柱１への装着を容易に
行うことができる。
【０００９】図３は本発明に係る角形鋼管柱とＨ形鋼梁
の接合方法の実施の形態の他の例による柱・梁仕口部の
半断面側面図である。この柱・梁仕口部を形成するに
は、先ず、図１，図２の場合と同様に、角形鋼管柱２１
をこれに接合されるＨ形鋼梁２２の上下フランジ２２ａ
間の中央で切断した後、その一方の角形鋼管柱２１の切
断部に開先２３を形成する一方、両角形鋼管柱２１の４
面における上記上下フランジ２２ａと対応する個所に、
各面２つの貫通孔２４を、フランジ２２ａを上下に横切
るようにしかつフランジ２２ａの幅方向へ離隔して形成
すると共に、各貫通孔２４の外側周縁に開先２５を形成
する。
の接合方法の実施の形態の他の例による柱・梁仕口部の
半断面側面図である。この柱・梁仕口部を形成するに
は、先ず、図１，図２の場合と同様に、角形鋼管柱２１
をこれに接合されるＨ形鋼梁２２の上下フランジ２２ａ
間の中央で切断した後、その一方の角形鋼管柱２１の切
断部に開先２３を形成する一方、両角形鋼管柱２１の４
面における上記上下フランジ２２ａと対応する個所に、
各面２つの貫通孔２４を、フランジ２２ａを上下に横切
るようにしかつフランジ２２ａの幅方向へ離隔して形成
すると共に、各貫通孔２４の外側周縁に開先２５を形成
する。
【００１０】次に、角形鋼管柱２１の空孔面積より適宜
に小さくかつ隅部を切除した方形板を対角線に沿って切
断した二等辺直角三角形状を呈すると共に、直角を挟む
２辺に開先２６を形成し、かつ斜辺部に角形鋼管柱２１
の貫通孔２４から先端を突出可能になした板状で上下に
ねじ孔を設けた２つのナット部２７を有する１組４ピー
スからなるダイアフラムピース２８を、それぞれのナッ
ト部２７の先端部にリング状の裏当金２９を嵌装してか
ら、両角形鋼管柱２１内に挿入してナット部２７の先端
部を貫通孔２４に嵌挿した後、ナット部２７の先端部を
角形鋼管柱２１に溶接３０し、かつ開先２６を形成した
各ダイアフラムピース２８相互の隣接個所を溶接３１
し、しかる後に、角形鋼管柱２１相互の切断部を溶接３
２する。なお、ダイアフラムピース２８は、図１，図２
のものと同様に形成され、かつ仮固定されるものであ
り、又、裏当金２９は、図１，図２のものと同様の機能
を持たせ得る。
に小さくかつ隅部を切除した方形板を対角線に沿って切
断した二等辺直角三角形状を呈すると共に、直角を挟む
２辺に開先２６を形成し、かつ斜辺部に角形鋼管柱２１
の貫通孔２４から先端を突出可能になした板状で上下に
ねじ孔を設けた２つのナット部２７を有する１組４ピー
スからなるダイアフラムピース２８を、それぞれのナッ
ト部２７の先端部にリング状の裏当金２９を嵌装してか
ら、両角形鋼管柱２１内に挿入してナット部２７の先端
部を貫通孔２４に嵌挿した後、ナット部２７の先端部を
角形鋼管柱２１に溶接３０し、かつ開先２６を形成した
各ダイアフラムピース２８相互の隣接個所を溶接３１
し、しかる後に、角形鋼管柱２１相互の切断部を溶接３
２する。なお、ダイアフラムピース２８は、図１，図２
のものと同様に形成され、かつ仮固定されるものであ
り、又、裏当金２９は、図１，図２のものと同様の機能
を持たせ得る。
【００１１】そして、角形鋼管柱２１は、上述した状態
でＨ形鋼梁２２等と一緒に施工場所に搬送された後、そ
の所要の面のナット部２７の端面に板状の梁取付け部材
（ブラケット）３３を両ねじボルト３４、座金３５及び
ナット３６により取り付けた後、上下の梁取付け部材３
３に前記Ｈ形鋼梁２２のフランジ２２ａを溶接３７す
る。図３において３８は角形鋼管柱２１相互の切断部を
溶接するための裏当金、３９は梁取付け部材３３にＨ形
鋼梁２２のフランジ２２ａを溶接３９するための裏当金
である。上述した角形鋼管柱２１とＨ形鋼梁２２の接合
方法の実施の形態においては、前述した実施の形態の場
合とほぼ同様の作用効果が得られる。
でＨ形鋼梁２２等と一緒に施工場所に搬送された後、そ
の所要の面のナット部２７の端面に板状の梁取付け部材
（ブラケット）３３を両ねじボルト３４、座金３５及び
ナット３６により取り付けた後、上下の梁取付け部材３
３に前記Ｈ形鋼梁２２のフランジ２２ａを溶接３７す
る。図３において３８は角形鋼管柱２１相互の切断部を
溶接するための裏当金、３９は梁取付け部材３３にＨ形
鋼梁２２のフランジ２２ａを溶接３９するための裏当金
である。上述した角形鋼管柱２１とＨ形鋼梁２２の接合
方法の実施の形態においては、前述した実施の形態の場
合とほぼ同様の作用効果が得られる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第１の角
形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法によれば、角形鋼管柱に
対する梁取付け部材のボルト接合が可能になるので、梁
取付け部材の取付け工程を格段に少なくかつ確実にする
ことができると共に、柱・梁仕口部の現場組立てが可能
になるので、搬送を容易に行うことができる。又、１つ
のダイアフラムが４つのダイアフラムピースからなるの
で、その角形鋼管柱への装着を容易に行うことができ
る。又、第２の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法によれ
ば、第１の方法の作用効果の他、角形鋼管柱に対するダ
イアフラムピースの装着を確実に行うことができる一
方、裏当金の厚さを変えることにより、裏当金をスペー
サとして機能させることができる。
形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法によれば、角形鋼管柱に
対する梁取付け部材のボルト接合が可能になるので、梁
取付け部材の取付け工程を格段に少なくかつ確実にする
ことができると共に、柱・梁仕口部の現場組立てが可能
になるので、搬送を容易に行うことができる。又、１つ
のダイアフラムが４つのダイアフラムピースからなるの
で、その角形鋼管柱への装着を容易に行うことができ
る。又、第２の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法によれ
ば、第１の方法の作用効果の他、角形鋼管柱に対するダ
イアフラムピースの装着を確実に行うことができる一
方、裏当金の厚さを変えることにより、裏当金をスペー
サとして機能させることができる。
【図１】本発明に係る角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法
の実施の形態の一例による柱・梁仕口部の平面図であ
る。
の実施の形態の一例による柱・梁仕口部の平面図であ
る。
【図２】図１におけるII−II線に沿った半断面側面図で
ある。
ある。
【図３】本発明に係る角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法
の実施の形態の他の例による柱・梁仕口部の半断面側面
図である。
の実施の形態の他の例による柱・梁仕口部の半断面側面
図である。
１ 角形鋼管柱 ２ Ｈ形鋼梁 ２ａ フランジ ４ 貫通孔 ５ 開先 ６ 開先 ７ ナット部 ８ ダイアフラムピース ９ 裏当金 １０ 溶接 １１ 溶接 １２ 溶接 １３ 梁取付け部材 １４ 頭付きボルト ２１ 角形鋼管柱 ２２ Ｈ形鋼梁 ２２ａ フランジ ２４ 貫通孔 ２５ 開先 ２６ 開先 ２７ ナット部 ２８ ダイアフラムピース ２９ 裏当金 ３０ 溶接 ３１ 溶接 ３２ 溶接 ３３ 梁取付け部材 ３４ 両ねじボルト
Claims (6)
- 【請求項１】 角形鋼管柱をこれに接合されるＨ形鋼梁
の上下フランジ間の中央で切断し、かつその４面の上記
上下フランジ対応個所の近傍に複数の貫通孔を形成する
と共に、各貫通孔の周縁に開先を形成した後、角形鋼管
柱の空孔面積より小さい方形板を対角線に沿って切断し
た二等辺直角三角形状を呈すると共に、直角を挟む２辺
に開先を形成し、かつ斜辺部に前記角形鋼管柱の貫通孔
から先端を突出可能になした複数のナット部を有する１
組４ピースからなるダイアフラムピースを、各角形鋼管
柱内に挿入してナット部の先端部を貫通孔に嵌挿し、次
いで各ダイアフラムピースのナット部の先端部を角形鋼
管柱に溶接し、かつ各ダイアフラムピース相互の隣接個
所を溶接してから角形鋼管柱相互の切断部を溶接し、し
かる後に所要面のナット部に梁取付け部材をボルトによ
り取り付けることを特徴とする角形鋼管柱とＨ形鋼梁の
接合方法。 - 【請求項２】 前記ナット部の先端部を貫通孔に嵌挿す
る前に、ナット部の先端部にリング状の裏当金を嵌装す
ることを特徴とする請求項１記載の角形鋼管柱とＨ形鋼
梁の接合方法。 - 【請求項３】 前記角形鋼管柱の貫通孔が、Ｈ形鋼梁の
フランジを上下に挟むように形成されていることを特徴
とする請求項１又は２記載の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接
合方法。 - 【請求項４】 前記角形鋼管柱の貫通孔が、Ｈ形鋼梁の
フランジを上下に横切るように形成されていることを特
徴とする請求項１又は２記載の角形鋼管柱とＨ形鋼梁の
接合方法。 - 【請求項５】 前記梁取付け部材が、Ｔ字状に形成され
ていることを特徴とする請求項１、２、３又は４記載の
角形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法。 - 【請求項６】 前記梁取付け部材が、板状に形成されて
いることを特徴とする請求項１、２、３又は４記載の角
形鋼管柱とＨ形鋼梁の接合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11016296A JPH09273219A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 角形鋼管柱とｈ形鋼梁の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11016296A JPH09273219A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 角形鋼管柱とｈ形鋼梁の接合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273219A true JPH09273219A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=14528630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11016296A Pending JPH09273219A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 角形鋼管柱とｈ形鋼梁の接合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273219A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009235693A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Ihi Corp | 既設構造物の補強構造及び補強方法 |
| CN108442518A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-08-24 | 青岛理工大学 | 斜外环板组装式十字连接梁柱节点 |
| CN114411958A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-29 | 浙江中房建筑设计研究院有限公司 | 一种钢柱连接结构及其安装方法 |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP11016296A patent/JPH09273219A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009235693A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Ihi Corp | 既設構造物の補強構造及び補強方法 |
| CN108442518A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-08-24 | 青岛理工大学 | 斜外环板组装式十字连接梁柱节点 |
| CN114411958A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-29 | 浙江中房建筑设计研究院有限公司 | 一种钢柱连接结构及其安装方法 |
| CN114411958B (zh) * | 2021-12-31 | 2024-01-09 | 浙江中房建筑设计研究院有限公司 | 一种钢柱连接结构及其安装方法 |
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