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JPH09279039A - ビチューメン−ポリマー組成物、その製法および用途 - Google Patents

ビチューメン−ポリマー組成物、その製法および用途

Info

Publication number
JPH09279039A
JPH09279039A JP8648596A JP8648596A JPH09279039A JP H09279039 A JPH09279039 A JP H09279039A JP 8648596 A JP8648596 A JP 8648596A JP 8648596 A JP8648596 A JP 8648596A JP H09279039 A JPH09279039 A JP H09279039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bitumen
aromatic
copolymer
aromatic compound
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8648596A
Other languages
English (en)
Inventor
Yannick Jolivet
ヤニック、ジョリベ
Michel Malot
ミシェル、マロ
Didier Jamois
ディディエ、ジャモア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TotalEnergies Marketing Services SA
Original Assignee
Total Raffinage Distribution SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Total Raffinage Distribution SA filed Critical Total Raffinage Distribution SA
Priority to JP8648596A priority Critical patent/JPH09279039A/ja
Publication of JPH09279039A publication Critical patent/JPH09279039A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された物性を有し、かつ貯蔵安定なビチ
ューメン−ポリマー組成物を製造することを課題とす
る。 【構成】a)25乃至97重量%のビチューメンと、 b)1乃至25重量%の1つまたは複数のコポリマー
と、 c)2乃至50重量%の芳香族化合物とを含有する芳香
族ビチューメン−ポリマー組成物において、前記組成物
は、 −200℃以上の初蒸留点を有するその芳香族化合物の
含有量が2重量%以上であり、 −その芳香族化合物含有量とそのコポリマー含有量との
比率が0.5乃至10の範囲内にあり、 −−13℃またはこれ以下のフラース点を有し、 −「Δボール−リング」法および「Δ針入度」法によっ
て定義された5または5以下の貯蔵安定性を有する事を
特徴とする芳香族ビチューメン−ポリマー組成物を提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族特性を有するビチ
ューメン−ポリマー組成物、その製法および用途に関す
るものである。特に本発明は貯蔵安定性のビチューメン
−ポリマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビチューメンは粘弾性物質である。この
物質は低温においては固くなり脆くなる。しかし高温に
おいては柔らかになり流れる傾向がある。その温度感性
はその起源と製法とによって変動する。
【0003】ビチューメンは特に原油から、原油蒸留残
留物として、また/あるいは蒸留から生じる重質留分の
脱アスファルテン化残留物として得られる。ビチューメ
ンは、その原油の起源に従って、可変割合のパラフィン
系油(脂肪族およびナフテン系)および芳香族油、アス
ファルテン樹脂から成る(詳細については、出願人の特
許第EP−B−246,956号を参照)交通量の増
大、自動車の加速度と制動力の上昇、および現在では3
または4の後車軸を備えたトラック形式の進化とこれに
伴なう荷重付加時間の増大による道路舗装の応力増大
は、ますます高い耐性のビチューメン結合剤を使用する
必要を生じている。
【0004】この耐性を増大するためポリマーを添加す
る事によってビチューメンを変性する方法は公知であ
る。ビチューメンに対するポリマーの添加の目的は、 −可塑性間隔の拡張(軟化温度の増大および/または冷
間脆化温度の低下)によるビチューメンの感熱性の低
下、および −変形抵抗および破断しきい値の増大にある。
【0005】従って、適正に選択されたビチューメン−
ポリマー組成物の性能はポリマーを添加されていないビ
チューメンの性能より優れている事が証明された。しか
し使用性能と貯蔵安定性との間の最適の妥協を生じるた
めのポリマー成分とビチューメン成分との相容性の問題
が非常に解決困難である。この故に、これらの問題の解
決をもたらすと考えられる組成および/または製法に関
する多数の特許が存在する。
【0006】例えば特許EP−A−234,615を挙
げる事ができるが、この特許によれば、ビチューメン混
合物はビチューメンと、芳香族添加剤と、2種のブロッ
クコポリマーとを含有し、その第2ブロックコポリマー
はかならず前記芳香族添加剤の溶剤を含む。
【0007】この場合、次にビチューメンの中への混合
を容易にするため、予備的混合物が芳香族添加剤と2種
のブロックコポリマーとから製造される。
【0008】このようにして得られる組成物は確かにコ
ポリマーとビチューメンとの間の相容性を増大するが、
これらの2ブロックコポリマーの選択とこの中間混合物
の予備的形成がその実施上に制限があり複雑であって、
問題である事がわかった。
【0009】また欧州特願第EP−A−458,386
号を挙げれば、この方法は熱間貯蔵中に流動状態で存在
する安定なビチューメンポリマー組成物を得る方法であ
って、200乃至250℃の温度範囲内で、45分乃至
15時間の(温度に依存する)時間、下記の成分を混合
するにある。
【0010】−25℃での30乃至220×1/10m
mの範囲内の針入度、35乃至55℃の範囲内の軟化
点、および−1.5乃至+1.5の範囲内の針入指数と
を有するビチューメンから成るグループから選定される
85乃至98重量%のビチューメンと、 −15乃至2重量%の星形または線形構造を有する配列
「スチレン−ブタジエン−スチレン」コポリマー。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし下記のような理
由から、特許第EP−A−458,386号に記載の方
法は貯蔵安定性とすぐれた温度耐性のあるビチューメン
−ポリマー組成物を組織的に生じる事ができない。実際
に、25℃での30乃至220×1/10mmの範囲内
の針入度、35乃至55℃の範囲内の軟化点、および−
1.5乃至+1.5の範囲内の針入指数とを有するビチ
ューメンから成るグループから選定される85乃至98
重量%のビチューメンを使用しても、確実に任意のビチ
ューメンから、貯蔵安定性のビチューメン−ポリマー組
成物を得る保証はない。
【0012】また、一定型のビチューメン、この場合、
25℃において10乃至20×1/10mmの範囲内の
針入度と、65乃至75℃の範囲内の軟化点とを有する
硬質ビチューメンのみを使用するフランス特願第FR−
A−2,643,643号(WO−A−10036に相
当)に関しても同様の考察を述べる事ができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】従って出願人はこの分野
での研究に際して、驚くべき事に任意のビチューメン
と、1つまたは複数のコポリマーと、最小限量の二、三
の芳香族化合物とを含有し、芳香族化合物含有量とコポ
リマー含有量との特定比率を有するビチューメン組成物
が組織的に非常に高い冷間耐性と貯蔵安定性とを示す事
を発見した。
【0014】従って本発明の課題は、ポリマーを添加さ
れないビチューメンと比較して改良された物性を有しま
た貯蔵安定なビチューメン−ポリマー組成物を得るにあ
る。
【0015】そのため、本発明の目的は、 a)25乃至97重量%のビチューメンと、 b)1乃至25重量%の1つまたは複数のコポリマー
と、 c)2乃至50重量%の芳香族化合物とを含有する芳香
族ビチューメン−ポリマー組成物において、前記組成物
は、 −200℃以上の初蒸留点を有するその芳香族化合物の
含有量が2重量%以上であり、 −その芳香族化合物含有量とそのコポリマー含有量との
比率が0.5乃至10の範囲内にあり、 −−13℃またはこれ以下のフラース点を有し、 −「Δボール−リング」法および「Δ針入度」法によっ
て定義された5または5以下の貯蔵安定性を有する事を
特徴とする芳香族ビチューメン−ポリマー組成物を提供
するにある。
【0016】この本発明の目的および下記の説明におい
て、針入度は規格AFNOR NFT 66004に従
って測定され、軟化点は規格AFNOR NFT 66
008(これは使用される方法の故に「ボール−リン
グ」法と呼ばれる)に従って測定され、針入指数はポン
およびショセーのRLB1−1964法に従って測定さ
れ、また冷間脆性指数としてのフラース点は規格AFN
OR T66−026に従って測定される。貯蔵安定性
は、組成物試料を円筒形容器中に165℃で4日間貯蔵
し、その最上層と最下層の「ボール−リング」温度と針
入度とを測定する事によって測定される。
【0017】このようにして、最上層と最下層との「デ
ルタ」ボール−リングおよび「デルタ」針入度との差を
得る事ができる。デルタ(下記においてΔと記載)が小
さいほど、組成物が安定する。
【0018】本発明の組成物においては、FR−A−
2,643,643と相違し、任意のビチューメンを使
用する事ができる事を注意しよう。
【0019】このビチューメンは、下記に記載の「合
成」ビチューメンと区別するために、「天然」ビチュー
メンと呼ばれるビチューメンとする事ができる。この天
然ビチューメンは特に原油、歴青頁岩、重質油、歴青砂
または石炭から抽出する事ができる。
【0020】天然ビチューメンは例えば、 a)原油の大気圧または減圧下の直接蒸留によって得ら
れる最重質留分、 b)(a)によって得られる重質留分の溶剤による脱ア
スファルテン処理によって得られる重質相、 c)(a)による重質留分または(b)による重質相の
触媒の存在または不存在における酸化生成物、 d)(a)による重質留分または(b)による重質相
と、 −蒸留物、または −潤滑油の脱芳香族処理から得られる芳香族抽出物、ま
たは −脱アスファルテン残留物との混合物の触媒の存在また
は不存在における酸化生成物、 e)(c)および(d)によって得られた酸化生成物ま
たは硬質相と、 −蒸留物、または −潤滑油の脱芳香族処理から得られる芳香族抽出物、ま
たは −脱アスファルテン残留物、または −(a)による重質留分または(b)による重質相との
混合物、 f)ビスコブレーキングされた潤滑油基油、単独または
前記生成物のいずれか1つまたは複数とのその混合物、 g)(a)と(f)において得られた生成物の1つと、 −蒸留物、または −潤滑油の脱芳香族処理から得られる芳香族抽出物、ま
たは −脱アスファルテン残留物、または −触媒クラッキング処理から出る芳香族重質留分(「触
媒スラリ」)との混合物とする事ができる。
【0021】また使用可能のビチューメンは、前記の
「天然」ビチューメンの特性に近い特性を有する合成ビ
チューメン、例えば顔料添加によって着色可能の明色合
成結合剤とする事ができる。例えばこの合成ビチューメ
ンは石油樹脂から成り、またはインデン−クマロン樹脂
から成り、これを芳香族および/またはパラフィン系炭
化水素と混合する。このような石油樹脂は、原油の熱ク
ラッキングまたは水蒸気クラッキングまたは熱分解によ
って得られた留分などの不飽和石油留分中に存在する不
飽和炭化水素の重合によって製造する事ができる。他
方、インデン−クマロン樹脂は一般にコールタールから
得られる。
【0022】EP−A−234,615と相違し、本発
明による組成物の中には単一のコポリマーを使用できる
事を注意しよう。
【0023】このコポリマーは例えばプラストマーまた
は可動水素を含む炭化水素分子鎖を含むポリマーとする
事ができ、特にスチレンとブタジエンとの統計学的コポ
リマー、S.B.R.(「スチレン−ブタジエン−ゴ
ム」)、または線形または星形の配列S.B.S.
(「スチレン−ブタジエン−スチレン」)またはS.
I.S.(「スチレン−イソプレン−スチレン」)など
の合成ゴムから成るグループから選定される。
【0024】ビチューメンはその組成の観点から、その
飽和炭化水素、芳香族、樹脂およびアスファルテンの含
有量と適合するポリマーとの良好な相容性が得られるよ
うに選定される。
【0025】本発明によるビチューメン−ポリマー組成
物は25重量%までのコポリマーを含有する事ができ、
コポリマーの含有量はコポリマーおよびビチューメンの
性質および所期の用途に対して望ましい品質に対応して
選定される。
【0026】道路上使用の場合(舗装、表面塗装、エマ
ルジョン)、ビチューメン−ポリマー組成物は好ましく
は2乃至7重量%のコポリマーを含有する。
【0027】−2重量%以下のコポリマー含有量では、
ビチューメン中の添加が組成物特性に対してほとんど有
効でないとみなされ、 −7重量%以上では、ポリマーの原価から道路使用には
負担が重すぎる。さらに組成物粘度が増大し、この用途
に使用される材料としては不適当になる。しかし例えば
密封性カバーなどの工業用途の場合には、逆に耐熱性の
ため高い粘度と高いボール−リング温度とを有するよう
に、7重量%以上、しばしば10重量%以上のコポリマ
ーを含有する事が好ましい。
【0028】本発明による組成物は、統計学的または配
列スチレン/ブタジエンコポリマー、特に線形または星
形配列コポリマー(SBS)を含有する事ができる。ま
た相異なる特性の種々のコポリマー混合物、例えば種々
の分子量の混合物を使用し、および/あるいは単一コポ
リマーを使用する事ができる。
【0029】一部のビチューメンは固有芳香族性を示す
が、多くの用途においてこの固有芳香族性は必要な貯蔵
安定性および冷間耐性を最終組成物に与えるには一般に
不十分である。
【0030】従って、本発明により添加すべき芳香性組
成物は下記の留分から得られる。すなわち、非水添転化
から生じる留分(特に触媒クラッキング、熱クラッキン
グ、コーキング、ビスコブレーキング、熱分解から得ら
れる留分)、潤滑油基油の脱芳香族化処理から得られる
留分、石油留分の(例えばフルフラール)脱芳香族化処
理から得られる留分およびこれらの留分の1つまたは複
数の混合物。
【0031】芳香族化合物は使用されるビチューメンの
性質および起源によって可変量添加されるが、本発明の
ビチューメン−ポリマー組成物は好ましくは4重量%以
上の芳香族化合物含有量を有する。
【0032】使用される芳香族化合物は200℃以上、
好ましくは300℃以上の初蒸留点の芳香族石油留分か
ら得られ、下記の特性を有する。
【0033】−100℃において5mm2 /s以上、好
ましくは20mm2 /s以上の動粘性、 −170℃以上、好ましくは200℃以上のクリーブラ
ンド引火点、 −50重量%以上、好ましくは65重量%以上の芳香環
含有量。
【0034】初蒸留点は規格ASTM D−1160に
よって測定され、動粘度は規格ASTM D2170に
よって測定され、引火点は規格AFNOR EN 22
592によって測定され、芳香環含有量は、CSTB
No.2555ノートの中にGSEE(Groupement Sci
entifique Europeen de l'Etancheite) によって発表さ
れた液相クロマトグラフィーHPLC法「SARA」に
よって測定される。
【0035】他方、出願人は、ビチューメン−ポリマー
組成物中のコポリマー含有量が高いほど、前記組成物は
貯蔵安定性と冷間耐性とを有するためにそれだけ大きな
芳香族性を有しなければならない事を発見した。逆に言
えば、コポリマー含有量が低い時、ビチューメン−ポリ
マー組成物によい特性を与えるためには低い芳香族性で
十分である。
【0036】出願人はビチューメン−ポリマー組成物中
のこの芳香族化合物含有量とコポリマー含有量との比例
関係を本質的なものとみなし、従って本発明によれば、
芳香族化合物含有量とコポリマー含有量との比率は0.
5乃至10の間に含まれ、最適比率は0.8乃至6の間
に含まれる。この比率の値は、ビチューメンを生じる原
油の起源および考慮される芳香族化合物の型によって変
動する。
【0037】本発明の組成物の製法およびその用途が本
発明の他の目的を成す。
【0038】本発明のビチューメン−ポリマー組成物
は、190乃至300℃、特に220乃至260℃の範
囲内の温度で好ましくは30分間以上混合する事によっ
て製造される。本発明の方法によれば、ビチューメンの
中にコポリマーを導入する前に予めビチューメンに対し
て芳香族化合物を添加する事により、および/あるい
は、例えば芳香族化合物中のコポリマー溶液の形でコポ
リマーをビチューメンに添加する事により、ビチューメ
ン−ポリマー組成物の処理を実施する。
【0039】
【作用】本発明によって処理されたビチューメン−ポリ
マー組成物はすぐれた貯蔵安定性と高い冷間耐性とを結
合する。
【0040】この組成物を特に先行技術の顆粒および装
入物と共に下記の形で道路建設に使用する事ができる。 a)すぐれたラッティング耐性とすぐれた疲労抵抗力を
有する舗装の製造のためには、そのままの状態で、 b)すぐれた破断速度特性とすぐれた機械的耐性とを有
するビチューメン水性エマルジョンの製造のためには、
そのままの状態または炭化水素留分によるフラックスの
状態で、 c)高機械的特性の無水表面塗装の製造のためには、炭
化水素留分によるフラックス状態で。 従って本発明による組成物は多機能結合剤である。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例について詳細に説明す
るが本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】実施例 1 この実施例は、コポリマーPと各種ビチューメンBとか
ら各種組成物を製造する本発明の方法、および先行技術
のビチューメン−ポリマー組成物との比較に関するもの
である。
【0043】1.コポリマー P:このコポリマーは下
記特性を有する星形の「スチレン−ブタジエン−スチレ
ン」コポリマーSBSである。 −スチレン−ブタジエンの重量比:30%、 −分子量Mw:300,000。
【0044】2.ビチューメン B:5種のビチューメ
ンB1 、B2 、B3 、B4 およびB5 を使用し、それぞ
れのビチューメンの特性を下記の表Iに示す。 表 I ビチューメン B1 B2 B3 B4 B5 (2) (2) (2) (2) (2) ボール−リング ℃ 46.2 55.2 50.9 51.0 65.5 針入度、1/10mm、25℃ 86 42 61 63 16 フラース点 ℃ (1) -15 - 9 -11 -12 - 3 (1)フラース点は冷間脆性の指示数であって、AFNOR T66−026に よって特定される。 (2)ビチューメンB1 、B2 、B3 、B4 およびB5 は下記の表IIに従って 2種のビチューメン基油BAとBBとを混合する事によって得られる。
【0045】 表 II ビチューメン BA% BB% B1 30 70 B2 60 40 B3 45 55 B4 40 60 B5 100 0 基油BAはマヤ型原油50%とIsthmus型原油5
0%とを含む原油混合物に由来する直接蒸留真空残留物
(硬質基油)である。基油BBはマヤ型原油50%とI
sthmus型原油50%とを含む原油混合物に由来す
る直接蒸留真空残留物(軟質基油)である。
【0046】ビチューメン基油の特性を下表IIIに示
す。 表 III ビチューメン基油 BA BB ボール−リング、℃ 65.5 40針入度、1/10mm、25℃ 16 182 3−芳香族特性のビチューメン−ポリマー組成物 可変量のビチューメンB1 、B2 、B3 、B4 またはB
5 と、コポリマーPと、芳香族化合物A1 またはA2
(これらの2種の芳香族化合物は石油留分のフルフラー
ル脱芳香族化処理から生じる)またはA3 (「スラリ」
留分から由来、すなわち触媒クラッキングプラントのH
CO(High Cycle Oil)の分離後の流出
液の蒸留残留物)とを混合する。
【0047】化合物A1 は430℃の初蒸留点、50乃
至75mm2 /sの範囲内の100℃動粘度、230℃
またはこれ以上のクリーブランド引火点および81.4
重量%の芳香族化合物含有量とを示す。これらの測定値
は本明細書に記載の規格に従って測定される。
【0048】化合物A2 は400℃の初蒸留点、24乃
至39mm2 /sの範囲内の100℃動粘度、220℃
またはこれ以上のクリーブランド引火点および82.2
重量%の芳香族化合物含有量とを示す。
【0049】化合物A3 は350℃の初蒸留点、17m
2 /sのオーダの100℃動粘度、および68.1重
量%の芳香族化合物含有量とを示す。
【0050】まずビチューメンと芳香族化合物とを混合
し、次に250℃で約2時間、コポリマーPを添加す
る。
【0051】得られた組成物1乃至7を下表IVに示
す。 表 IV 組 成 物 成分 1 2 3 4 5 6 7 B1 の% 95 B2 の% 85.5 B3 の% 91.2 B4 の% 90.25 B5 の% 100 71.25 46.55 Pの% 0 5 5 5 5 5 5 A1 の% 0 0 0 3.8 0 0 0 A2 の% 0 9.5 0 0 4.75 0 0 A3 の% 0 0 0 0 0 23.75 48.45
【0052】得られた組成物の特性を下表Vに示す。 表 V 組 成 物 特性 1 2 3 4 5 6 7 ボール−リング、℃ 65.5 83.8 93.0 77.9 78.8 86 測定不能 針入度、1/10mm、 測定不能 25℃ 16 48 50 47 45 60 フラース点、℃ - 3 -22 -16 -24 -18 -20 測定不能 貯蔵安定性 (Δボール−リング) 0 0 70 1 2 2 0 貯蔵安定性(4) (Δ針入度) 0 1.3 38 0.1 0.1 0 0 貯蔵安定性 有 有 無 有 有 有 有冷間耐性 無 有 有 有 有 有 無 (4) 貯蔵安定性は、組成物試料を165℃で4日間、円筒形容器中に貯蔵し、試 料の最上層と最下層のボール−リングと針入度を測定する事によって決定される 。これらの測定値の差が小さいほど、組成物は安定である。
【0053】この表Vは、本発明による組成物、すなわ
ち2%以上の芳香族含有量を有し芳香族含有量とコポリ
マー含有量との比率が0.5と10の範囲内にある化合
物がすぐれたフラース点と共にすぐれた貯蔵安定性とを
有する事を示している。
【0054】実施例 2 この実施例は本発明による芳香族特性を有するビチュー
メン−ポリマー組成物の製法の変更例である。
【0055】この実施例において、組成物はコポリマー
−芳香族化合物から成る母溶液をビチューメンに添加す
る製法によって得られる。
【0056】選択されたコポリマーは実施例Iのコポリ
マーPであり、芳香族化合物は実施例Iにおける化合物
A2 である。
【0057】下表VIはこのようにして製造された母溶
液S1 およびS2 の特性である。 表 VI 母溶液 S1 S2 Pの% 19 19 A2 の% 81 81 混合温度(℃) 200 180 混合時間(時間) 1 3量(Kg) 0.8 3
【0058】次に下表VIIに示す混合条件で前記の母
溶液を実施例1のビチューメンB5に混合する。 表 VII 組 成 物 特性 1 2 B5 の% 74 74 S1 の% 26 S2 の% 26 混合温度(℃) 250 170 混合時間(時間) 1 1.5量(Kg) 0.8 3
【0059】得られた組成物の特性を下表VIIIに示
す。 表 VIII 組 成 物 特性 1 2 ボール−リング、℃ 86 78 針入度、1/10mm、25℃ 67 80 フラース点、℃ −21 −20 貯蔵安定性(5) 2 41 (Δボール−リング) 貯蔵安定性(5)(Δ針入度) 2 55 貯蔵安定性 有 無 冷間耐性 有 有 (5)貯蔵安定性は実施例1と同様にして測定される。
【0060】この表VIIIは、本発明による操作条件
において芳香族化合物中のコポリマー溶液をビチューメ
ンの中に混合する事によって製造された芳香族特性のビ
チューメン−ポリマー組成物がすぐれた冷間耐性と共に
すぐれた貯蔵安定性を有する事を示す。
フロントページの続き (72)発明者 ミシェル、マロ フランス国ボルベック、サン、トゥスター シュ、ラ、フォレ、アモー、ド、ラ、マー ル、カテール(番地なし) (72)発明者 ディディエ、ジャモア フランス国サント、アドレス、リュ、アル ベール、デュボスク、18

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)25乃至97重量%のビチューメン
    と、 b)1乃至25重量%の1つまたは複数のコポリマー
    と、 c)2乃至50重量%の芳香族化合物とを含有する芳香
    性ビチューメン−ポリマー組成物において、前記組成物
    は、 −200℃以上の初蒸留点を有するその芳香族化合物の
    含有量が2重量%以上であり、 −その芳香族化合物含有量とそのコポリマー含有量との
    比率が0.5乃至10の範囲内にあり、 −−13℃またはこれ以下のフラース点を有し、 −「Δボール−リング」法および「Δ針入度」法によっ
    て定義された5または5以下の貯蔵安定性を有する事を
    特徴とする芳香性ビチューメン−ポリマー組成物。
  2. 【請求項2】前記芳香族化合物は芳香族石油留分から由
    来し、50重量%またはこれ以上、好ましくは65重量
    %またはこれ以上の芳香環含有量を有する事を特徴とす
    る請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記芳香族石油留分は200℃以上、好ま
    しくは300℃以上の初蒸留点を有する事を特徴とする
    請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】芳香族化合物は100℃において5mm2
    /s以上、好ましくは20mm2 /s以上の動粘度を有
    する事を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    組成物。
  5. 【請求項5】芳香族化合物は170℃以上、好ましくは
    200℃以上のクリーブランド引火点を有する事を特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】芳香族化合物の含有量が4重量%以上であ
    る事を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の組
    成物。
  7. 【請求項7】芳香族化合物とコポリマー含有量との比率
    が0.8乃至6の範囲内にある事を特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】コポリマーは可動水素を含む炭化水素分子
    鎖を含むポリマーとし、特にスチレンとブタジエンとの
    統計学的コポリマー、S.B.R.(「スチレン−ブタ
    ジエン−ゴム」)、または線形または星形の配列S.
    B.S.(「スチレン−ブタジエン−スチレン」)、ま
    たはS.I.S.(「スチレン−イソプレン−スチレ
    ン」)などの合成ゴムから成るグループから選定される
    事を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】コポリマーは線形または配列「スチレン−
    ブタジエン−スチレン」コポリマーである事を特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】「天然」ビチューメンを含む事を特徴と
    する請求項1乃至9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】「合成」ビチューメンを含む事を特徴と
    する請求項1乃至10のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】ビチューメン、コポリマーおよび芳香族
    化合物を190乃至300℃、特に好ましくは220乃
    至260℃の温度範囲で、好ましくは30分以上の時
    間、混合する事を特徴とする請求項1乃至11のいずれ
    かに記載の組成物の製法。
  13. 【請求項13】芳香族化合物を予めビチューメン−ポリ
    マー混合物に対して添加し、または予めビチューメンお
    よび/またはポリマーに対して添加し、また/あるいは
    混合に際して添加する事を特徴とする請求項12に記載
    の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002146213A (ja) * 2000-08-30 2002-05-22 Total Raffinage Distrib Sa 合成ビチューメンの水溶液、その製法およびその用途

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