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JPH09261956A - 無停電性スイッチングレギュレータ - Google Patents

無停電性スイッチングレギュレータ

Info

Publication number
JPH09261956A
JPH09261956A JP8098979A JP9897996A JPH09261956A JP H09261956 A JPH09261956 A JP H09261956A JP 8098979 A JP8098979 A JP 8098979A JP 9897996 A JP9897996 A JP 9897996A JP H09261956 A JPH09261956 A JP H09261956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
switching element
tertiary
current
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8098979A
Other languages
English (en)
Inventor
Setsuo Sakai
節雄 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON PUROTEKUTAA KK
Original Assignee
NIPPON PUROTEKUTAA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON PUROTEKUTAA KK filed Critical NIPPON PUROTEKUTAA KK
Priority to JP8098979A priority Critical patent/JPH09261956A/ja
Publication of JPH09261956A publication Critical patent/JPH09261956A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波トランスに対して並列に設けられた2つ
のコンバータを有する無停電性のスイッチングレギュレ
ータにおいて、2つのコンバータのスイッチング素子の
パルス波形を最適化し、二次電池への充電効率を高くす
ること。 【解決手段】一次側回路のスイッチング素子と、三次側
スイッチング素子の寄生容量の差による同期運転の位相
ずれを補正するため、一次側スイッチング素子の駆動回
路においてはOFF時よりもON時の電流を多く、三次
側スイッチング素子の駆動回路においてはこれとは逆に
ON時よりもOFF時の電流を多くするよう回路定数を
設定すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波トランスに対し
て並列に設けられた2つのコンバータを有する無停電性
のスイッチングレギュレータにおいて、2つのコンバー
タのスイッチング素子のパルス波形を最適化し、二次電
池への充電効率を高くすることのできる回路技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近のOA化の進展から、情報の保全と
して、情報機器用の無停電電源の需要が高まりつつあ
る。そしてこのような情報機器の直流電源としては、無
停電性スイッチングレギュレータが普及しつつある。こ
の従来の無停電性スイッチングレギュレータの基本回路
は、図14に示すようなものである。以下、簡単に説明
する。商用電源1からの電流は、整流回路2によって全
波正弦波脈流に整流され、一次側平滑コンデンサー3に
よって平滑化された直流電圧を入力として、一次側スイ
ッチング素子8によってチョッピングされて高周波トラ
ンス4の一次巻線4aに流れる。これによって二次巻線
4cには誘起電圧が発生し、この誘起電圧が高速整流ダ
イオード19、転流ダイオード20、平滑コイル21、
二次側平滑コンデンサー23によって平滑化され、直流
出力となって負荷24に供給される。一方、高周波トラ
ンス4の三次側に設けられた三次巻線の一方4dには、
平滑コイル81、高速整流ダイオード82、転流ダイオ
ード83によって構成されるチョークインプット方式の
整流回路と定電圧定電流回路80を介して二次電池14
が直列に接続されて充電回路が形成され、前記一次巻線
4aを流れる高周波電流によるパルス電流によって二次
電池14が充電されるようになっている。また、他方の
三次巻線4bには、商用電源1が停電の際、二次電池1
4を入力として一次側スイッチング素子8と同期して作
動するゲート信号で駆動される三次側スイッチング素子
11によってチョッピングされた電流による励磁電流が
流れ、商用電源1に代わって二次電池を入力エネルギー
として、高周波トランスを介して二次側回路に供給され
る。従って、無停電性が発揮される。ここで、各矢印は
電流を、各白ヌキ矢印はそれぞれの電流に対応する誘起
電圧を表している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、一次側
スイッチング素子8と三次側スイッチング素子11とは
同期作動し、一次側回路から商用電源1を入力として二
次側回路に出力している間は、三次側回路においては、
二次電池14への充電が行われている。この時には、図
示しないPWMスイッチング制御回路の同一の発信源か
ら、一次側および三次側スイッチング素子8,11のそ
れぞれに対応する、一次側ゲート回路および三次側ゲー
ト回路(図示せず)を通して、前記それぞれのスイッチ
ング素子8,11が制御されている。しかしながら、主
として各スイッチング素子8,11の寄生容量には大き
な差があるため、スイッチング制御電圧(ここではFE
Tのゲート電圧)波形に位相差が生じてしまう。この位
相差は図7(イ)に示すように、一次側コンバータの出
力波形(図中のA)が、三次側コンバータの出力波形
(図中のB)よりも遅れる(図中のφ分)場合におい
て問題となる。これは、三次側スイッチング素子11の
ON時電流が立ち上がりが、一次側スイッチング素子8
の立ち上がりよりも、φだけ早くなることを意味して
おり、商用電源1の正常入力時、すなわち二次電池14
への充電モードの時に、図中の斜線部分で表している分
だけ、二次電池14からの放電が発生することになる。
すなわち極論すれば、充電量よりφの差分による放電
量が大きくなる結果、二次電池14は充電されずに逆に
放電されることもあり得る、ということである。
【0004】
【課題を解決するための手段】これを防止するため、本
発明者は、図7(ロ)に示すように、一次側コンバータ
の出力波形(図中のA)の立ち上がりを三次側コンバー
タの出力波形(図中のB)の立ち上がりよりも早めると
ともに(図中のφ分)、一次側コンバータの出力波形
の立ち下がりを、三次側コンバータの出力波形の立ち下
がりよりも遅らせること(図中のφ分)を案出した。
【0005】このような懸案の無停電性スイッチングレ
ギュレータは、具体的に、交流電源からの交流を整流す
る整流回路と、この整流回路の出力側に高周波トランス
の一次巻線と一次側スイッチング素子とを直列に接続
し、高周波トランスに対して高周波パルス電庄を発生さ
せるための一次側回路と、前記高周波トランスの二次巻
線に整流、平滑回路を接続して、負荷に対して直流出力
電力を供給する二次側回路と、高周波トランスの三次巻
線と二次電池とを直列に接続するとともに、二次電池の
両極間に充電用定電圧定電流制御回路を設けた充電回路
と、前記三次巻線と二次電池の間であって、前記充電回
路の充電電流路の外側に設けた、一次側スイッチング素
子と同期して作動する三次側スイッチング素子とを備え
た三次側充放電回路とを備え、前記一次側回路のスイッ
チング素子と、三次側スイッチング素子の寄生容量の差
による同期運転の位相ずれを補正するため、一次側スイ
ッチング素子の駆動回路においてはOFF時よりもON
時の電流を多く、三次側スイッチング素子の駆動回路に
おいてはこれとは逆にON時よりもOFF時の電流を多
くするよう回路定数を設定した構成とすることで実現で
きる。すなわち本発明の考え方は、同期作動する一次側
スイッチング素子と三次側スイッチング素子それぞれの
持つ寄生容量への充電時間を、一次側においては早く三
次側においては遅くし、また同放電時間については一次
側において遅く三次側において早くして、三次側スイッ
チング波形を一次側スイチング波形の内側となるように
することで、二次電池への充電中の放電成分を完全に無
くす、というものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の無停電性スイッチ
ングレギュレータの回路例を表している。商用電源1か
ら供給される交流を受ける整流回路2と、この整流回路
2の出力側に高周波トランス4の一次巻線4aとFET
よりなる一次側スイッチング素子8とが直列に接続さ
れ、一次側回路1aが構成されている。この一次側回路
1aは、一次側スイッチング素子8のチョッピング動作
によって、高周波トランス4に対して高周波パルス電圧
を発生する。高周波トランス4の二次巻線4cには、高
速整流ダイオード19、転流ダイオード20、平滑コイ
ル21、二次側平滑コンデンサー23による整流、平滑
回路が接続され、負荷24に対して直流出力電力を供給
する二次側回路2aが構成されている。さらに高周波ト
ランス4の三次巻線4bには、定電流検出抵抗16と直
列ドロッパー制御用素子17と逆流防止ダイオード18
と二次電池14とが直列に接続され、かつ二次電池14
の両極間に充電用定電圧定電流制御回路15が設けら
れ、これらにより、前記直列ドロッパー制御用素子17
の抵抗を変化させて充電中の定電圧定電流制御を行うと
ころの、充電回路3cが構成されている。ここで、定電
流検出抵抗16と直列ドロッパー制御用素子17と逆流
防止用ダイオード18の作用については後述する。ま
た、前記三次巻線4bと二次電池14の間であって、前
記充電回路3cの充電電流路の外側には、三次側スイッ
チング素子11が設けられて放電回路3dが構成され、
これら2つによって三次側充放電回路3aが構成されて
いる。一次側および三次側のスイッチング素子8,11
は、負荷側の電圧を検出してPWMスイッチング制御回
路22の制御に基づき、それぞれのゲート回路12,1
3の制御によってそのスイッチングパルス幅が制御さ
れ、負荷24に対して定電圧の制御が行われる。そし
て、図7(ロ)に示すような、一次側コンバータ71の
出力波形(図中のA)の立ち上がりを三次側コンバータ
72の出力波形(図中のB)の立ち上がりよりも早める
とともに(図中のφ)、一次側コンバータ71の出力
波形の立ち下がりを、三次側コンバータ72の出力波形
の立ち下がりよりも遅らせるためには、一次側回路1a
のスイッチング素子制御回路における一次側スイッチン
グ素子8のスイッチング信号経路の抵抗を、スイッチン
グ素子8のON時の方がOFF時よりも低く、また、前
記放電回路3dのスイッチング素子制御回路の三次側ス
イッチング素子11のスイッチング信号経路の抵抗を、
スイッチング素子11のOFF時の方がON時よりも低
くなるように回路定数を設定すればよい。そして、これ
を実現するためのゲート回路の具体例を、図5に示して
いる。
【0007】図示するように、ゲート回路12,13内
のダイオード50とダイオード51を互いに逆向きにす
ることで、一方ではスイッチング素子8のON時電流の
立ち上がりを早めるように、また他方では、スイッチン
グ素子11のON時電流の立ち上がりを遅らせるように
それぞれ作用する。以下、詳細に説明する。
【0008】図5に基づいた、一次側スイッチング素子
8のON時の等価回路は図8のようになり、IG1+I
G2=IG3が、一次側スイッチング素子8の寄生容量
の充電電流となるので、この電流IG3が大きいほど、
また抵抗52,54,58,64の抵抗値が低いほど、
図12の,で示すパルス立ち上がり、すなわち一次
側スイッチング素子8の立ち上がり時期が早くなる。こ
の効果を得るためには、図5に示したように、ダイオー
ド50を順方向に接続しつつ、かつ抵抗52の抵抗値を
低く設定しておけばよい。なお図12のは一次側スイ
ッチング素子8(FET)のゲート電圧とゲート電圧ス
レッショルドレベルVth、は一次側スイッチング素
子8のONパルス波形、すなわちON電流の流れる区間
をそれぞれ表している。これに対して、二次側スイッチ
ング素子11のON時の等価回路は、図5において示し
たダイオード51がドライブトランス47の二次正出力
EPに対して逆方向になるので図10のようになり、抵
抗55,59,65が全て直列となってインピーダンス
が大きくなる結果、図8のIG3>IG5となって図1
2の,に示すとおり、立ち上がり時期が同,に
対して遅れることになる。ここで図12のは三次側ス
イッチング素子11(FET)のゲート電圧とゲート電
圧スレッショルドレベルVth、は三次側スイッチン
グ素子11のONパルス波形、すなわちON電流の流れ
る区間をそれぞれ表している。次に一次側スイッチング
素子8のOFF時の等価回路は図9のようになり、一次
側スイッチング素子8の寄生容量に蓄えられた電荷を、
ドライブトランス46の反転電圧ENによって、放電用
トランジスター62のベース電圧を抵抗54を通して引
き込むことになる。こにで電流IGD1は、この時のベ
ース電流を表している。三次側スイッチング素子11が
OFF時の等価回路は図11のようになり、ダイオード
51が、ドライブトランス47の反転電圧ENに対して
順方向となるように接続されているため、IGD4=I
GD2+IGD3となる。従って、電流IGD1に比べ
て電流IGD2の分が大きくなり、放電用トランジスタ
ー63のコレクタ電流は、IGD4×放電用トランジス
ター63のhFEとなる結果、三次側スイッチング素子
11の寄生容量に蓄えられていた電荷は一次側スイッチ
ング素子8のそれよりもより早く放電され、図12の
,のように、三次側スイッチング素子11のON期
間は、一次側スイッチング素子8のON期間の内側に入
ることになる。従って、無駄のない効率的な二次電池1
4への充電動作が可能となる。
【0009】またこのような本発明の構成以外にも、情
報機器用の無停電性スイッチングレギュレータとしての
何点かの効果的な付加事項が考えられる。以下、それら
について順に説明する。第一には、二次電池への充電時
における高精度の定電圧定電流制御の為の回路構成が挙
げられる。この回路構成は図1中に示され、以下図面を
参照しつつ詳細に説明する。共通の鉄芯磁路を有する高
周波トランス4の一次巻線4aに印加されるところの、
交流入力の整流平滑後入力によって三次巻線4bに誘起
される三次巻線電圧の巻き始め極性側と、充電すべき二
次電池14の正極側を接続し、その接続点68を充電用
定電圧定電流制御回路15の入力の一つとし、二次電池
14の負極側については三次側スイッチング素子11の
カソード側を接続し、その接続点69より、充電用定電
圧定電流制御回路15の入力のもう一方としている。接
続点69からは、定電流検出抵抗16と、トランジスタ
よりなる直列ドロッパー制御用素子17を直列に接続
し、これを逆流防止ダイオード18のアノード側に直列
接続する。また、三次巻線4bの巻き終わり極性側と、
二次電池14の放電回路3dにおける三次側コンバータ
72における逆流防止ダイオード9のアノードとを接続
する。そして、定電流検出端となる定電流検出抵抗16
と直列ドロッパー制御用素子17のコレクタ端の接続点
を充電用定電圧定電流制御回路15の定電流検出端とし
て接続する。さらに、直列ドロッパー制御用素子17の
エミッタとダイオード18の接続点に、充電用定電圧定
電流制御回路15の他の出力端が接続される。
【0010】次に、図1および図2、図3により、本回
路の作用について説明する。商用電源1の交流入力電圧
がある時には、平滑コンデンサー3には、整流回路2に
よって整流された直流電圧が蓄えられ、この直流電圧を
入力として、一次側コンバータ71は動作する。商用電
源1の電圧が正常範囲内にある時には、二次電池14の
電圧に対して一次側回路1aが優先するよう、一次巻線
4aと三次巻線4bの関係を決めておく。すなわち、一
次巻線4aの巻き数をN1、三次巻線4bの巻き数をN
2、平滑コンデンサー3の両端電圧をE1、二次電池1
4の電圧をE2とすれば、式; E1の最小値/N1>E2の最大値/N2 …1 の関係にしておく。このようにすれば、一次側回路71
の一次側スイッチング素子8のON時に流れるドレイン
電流によって誘起される電圧E3は、E1−VF5−V
DS8となる。ここで、VF5は逆流防止ダイオード5
の順方向電圧、VDS8は、一次側スイッチング素子8
のON電圧降下である。三次巻線4bには、一次側スイ
ッチング素子8の動作によって流れる励磁電流により、
E4=E3×(N2/N1)なる電圧が誘起し、E1は
E3とほぼ等しいことと上記式の関係より、E4>E
2となる。従って、三次側コンバータ72は、一次側コ
ンバータ71と同一ゲート信号による同期運転であって
も、三次側スイッチング素子11には、それがON状態
でも、逆流防止ダイオード9によって電流は流れない。
これより、一次側スイッチング素子8がON時に発生す
る三次巻線4bに誘起される電圧E4は、二次電池の電
圧E2よりも高いため、充電電流が流れる。そしてこれ
を定電流にする必要があるが、その値は定電流検出抵抗
16とツェナーダイオード40aによって決まり、E4
と同期したICPなる電流が、図3に示すように二次電
池14の充電電流として流れ、その平均値がICAとな
る。
【0011】すなわちこの充電電流ICAは、式; ICA=(TON/T)×ICP … で表される平均充電電流であり、二次電池のアンペア・
アワー(AH)で表される容量から決まる定格充電電流
として定められる。ICPの値は、ツェナーダイオード
40aのツェナー電圧VZ40および逆流防止ダイオー
ド40bの順方向電圧VF40bと、PNPトランジス
タ44のベースエミッタ電圧VBE44より、式: ICP=(VZ40+VF40b−VBE44)/R
16…として決まる。ここでR16は、定電流検出抵
抗16の抵抗値である。そして、充電用定電圧定電流制
御回路15は定電流動作を行うと同時に、充電末期には
過充電となることを防止する必要上、定電圧運転をする
必要がある。そこで本発明では、トランジスタ41によ
って増幅されたシャントレギュレータ38のカソード電
流がそのコレクタ電流となって流れ、抵抗42a,42
bを流れてトランジスタ44のベース電流を制御し、こ
れにより直列ドロッパー制御用素子17のベース電圧が
変化し、定電流制御が行われる。すなわち充電電流IC
Aは、三次巻線4bによって誘起する電圧E4により、
三次巻線4bの巻き始め端より二次電池14の正極から
負極を通り、定電流検出抵抗16と直列ドロッパー制御
用素子17と順方向の逆流防止ダイオード18を経由し
て、三次巻線4bの巻き終わり端に戻るように流れる。
【0012】次に、商用電源1の電圧が低下もしくは停
止すると、一次側コンバータ71からのエネルギーは低
下もしくは無くなるため、充電されて待機状態にある二
次電池14のE2なる直流電圧が三次側コンバータ72
の入力源となり、それまで空運転であった三次側スイッ
チング素子11が、アクティブ状態となる。そうする
と、二次電池14の正極から、三次巻線4bの巻き始め
から巻き終わり方向に向かう電流が、逆流防止ダイオー
ド9、ヒューズ10を経由して、三次側スイッチング素
子11を通って二次電池14の負極に流れ、E4’なる
電圧を誘起する。そして、二次巻線4cにE5なる電圧
を誘起し、交流電圧の供給時と同様、無瞬断で二次電池
14から負荷24に対して、安定化出力が供給されるこ
とになる。この時は、逆流防止ダイオード18のカソー
ド側が、逆流防止ダイオード9および三次側スイッチン
グ素子11の順電圧降下によって二次電池14の負極に
対して逆極性になるため、充電回路3cは自動的に停止
し、充電は行われないことになる。
【0013】第二として、図1において一次側および三
次側コンバータ71,72の逆流防止ダイオード5,9
とそれぞれのスイッチング素子8,11の間に、ヒュー
ズよりなる回路遮断手段6,10を接続する点である。
以下、この回路遮断手段6,10の作用について説明す
る。仮に一次側および三次側のスイッチング素子8,1
1のいずれかが短絡破壊すると、高周波トランス4の二
次側短絡と同じ状態となるため、正常動作を行っている
コンバータ71または72の過電流保護機能(図示せ
ず)が働き、出力電圧の低下を来してしまう。このよう
な状態になると、信頼性を必要とする無停電性スイッチ
ングレギュレータの目的が果たせず、その価値が低下し
てしまう。そこで、一次側および三次側の各コンバータ
71,72のスイッチング素子8,11の主電流が流れ
る部分、図の例では各スイッチング素子8,11のドレ
イン側にヒューズ6,10を挿入し、破壊回路に流れる
異常電流によってヒューズ6または10を溶断し、破壊
回路を強制的に切り離せるようにしている。従って、例
え一次側または三次側コンバータ71,72のいずれか
が短絡破壊されたとしても、正常な方のコンバータ71
または72によって出力低下の無い正常運転を行うこと
ができる。ここで、各ヒューズ6,10の溶断エネルギ
ーは、例えば一次側のヒューズ6については商用電源1
のダイレクト入力、三次側のヒューズ10については二
次電池14の容量によって断となるよう、保護協調を取
っておけばよい。
【0014】第三として、図1において示すように、一
次側回路1aにおける逆流防止ダイオード5と並列に接
続される還流抵抗7が挙げられる。これは二次電池14
の入力が停電した時の出力保持時間の確保の為のもので
ある。以下、この還流抵抗7の作用について説明する。
図1において、商用電源1からの入力がある時には、平
滑コンデンサー3がある為に、停電事故の際には数十ミ
リ秒程度の出力保持時間を有している。しかしながら三
次側充放電回路3aの入力部には、平滑コンデンサー3
に相当するコンデンサーは存在しない。これは、コスト
やスペースの関係で、省略せざるを得ないためである。
従って、万が一商用電源1の停電時に二次電池14に電
池異常等の直流側停電事故が発生すると、従来のように
前記還流抵抗7が無いと、全く出力保持時間を確保する
ことはできない。本発明の無停電性スイッチングレギュ
レータは、主としてパソコンを始めとする情報機器に使
用することを前提としており、停電発生時には、CPU
処理内容の内部バックアップメモリーへの退避時間とし
て停電発生後の数ミリ秒程度、出力保持時間が必要とな
る。
【0015】以下、図4を用いてさらに詳細に説明す
る。商用電源1が正常な時には、Iaなる電流が平滑コ
ンデンサー3に交直変換電流として流れ、同コンデンサ
ー3に充電された直流電圧を入力源としてスイッチング
された高周波パルス電流が、一次巻線4aおよび逆流防
止ダイオード5を経由し、ヒューズ6を経て一次側スイ
ッチング素子8のドレインからソースへと流れ、平滑コ
ンデンサー3に戻るように流れる。この電流IA1によ
るエネルギーが、二次巻線4cからIA2となり、負荷
24に出力される。これと同時に、前述のように、三次
巻線4bにE4なる起電圧が誘起され、電流IA3とな
って二次電池14を充電し、定電流検出抵抗16および
直列ドロッパー制御用素子17、逆流防止ダイオード1
8の順方向を経由し、三次巻線4bの巻き終わり端に戻
るように流れる。次に、商用電源1が停電すると電流I
aは直ちに消滅し、電流IA1も平滑コンデンサー3の
放電とともに消滅し、同時に電流IA3も消滅する。そ
の結果、二次電池14の電圧が電圧E4に勝るため、高
周波スイッチング電流ID3が電流IA3と逆方向に流
れて三次側スイッチング素子11がアクティブ状態とな
って、三次巻線4bから逆流防止ダイオード9の順方向
を経由し、三次側スイッチング素子11から二次電池1
4の負極側へと流れる。この高周波スイッチング電流I
D3により、二次巻線4cへの出力側には、電流IA2
に代わってID2が負荷24に全く無瞬断として流れ、
停電のバックアップが行われる。この時には、一次巻線
4aには電圧E3’が図中の方向に発生し、一次巻線4
aの巻き始め端から平滑コンデンサー3、一次側スイッ
チング素子8の内蔵ダイオード8aの順方向およびヒュ
ーズ6、さらに還流抵抗7を経由して、一次巻線4aの
巻き終わり端から平滑コンデンサー3に戻る充電電流I
D1が流れる。ここで、一次側スイッチング素子8と三
次側スイッチング素子11は同期して作動しており、一
方がアクティブ状態の時は、他方は空運転となる。但し
クロスオーバー点では、両者ともアクティブ状態になる
領域が僅かに存在はするが、便宜上この説明については
省略する。
【0016】従って、電流ID1が図中の矢印方向に流
れている時には、逆流防止ダイオード5に対して逆方向
電圧となるので、一次側スイッチング素子8は空運転状
態を持続する。このように、仮に還流抵抗7が無ければ
電流ID1は流れず、平滑コンデンサー3には、還流エ
ネルギーは蓄積されない。また、この還流抵抗7に低い
抵抗値のものを使用すると、一度平滑コンデンサー3が
充電されると殆ど電流は流れないので、効率に影響を与
えることはない。このような構成において、何らかのト
ラブルによって二次電池14からの放電回路が急に断に
なるようなDC停電が発生し、かつその時に商用電源1
が停電であったとしても、平滑コンデンサー3に蓄積さ
れているCVで表されるエネルギーを入力源として、
一次側スイッチング素子8がアクティブ状態となり、負
荷24に対する出力電圧を、数十ミリ秒程度は保持する
ことができる。従って前述のような、バックアップメモ
リーへの退避時間を稼ぐことが可能となり、いかなる停
電においても、情報保護という無停電性スイッチングレ
ギュレータの機能を完全に果たすことができる。なお、
この還流抵抗7の代わりに、リアクターを使用すること
もできる。
【0017】第四として、商用電源の疑似停電とそれに
よる二次電池運転試験機能の付加が挙げられる。これ
は、二次電池によってバックアップしていても、過充電
か過放電のために電池不良となっており、電源機能は異
常無くとも、停電バックアップ補償ができないことが、
従来の交流無停電装置の事故例として問題視されている
からである。第四の付加事項は、このような事故を未然
に防止し、負荷側のコンピュータ機器からのソフトウェ
アによる実行命令により、簡単に二次電池の試験が行え
る、というものである。すなわち、図6を用いて説明す
ると、一次側回路1a側の一次側スイッチング素子8
を、例えばコンピュータソフト上の実行命令等に基づく
外部命令によって停止させることにより、二次電池14
を入力源とした放電回路3dに自動的に切り替えるもの
である。二次電池14の試験基準となる電池放電エネル
ギーについては、例えば、予めコンピュータソフト上で
定めた負荷モードで決まる放電量と経過時間によって設
定しておけばよい。具体的には、放電によって二次電池
14の電圧が低下し、90%放電の終端電圧に到達した
時に電池電圧低下信号を発し、この信号を再度コンピュ
ータ側で受けて電池残量確認試験を終了する、と言った
適用例が考えられる。併せて、コンピュータディスプレ
イ上に二次電池14の良否判定結果を表示すればよい。
【0018】この回路例としては、例えば図13に示す
構成が考えられる。本図は、図6における一次側スイッ
チング素子8とゲート回路12の近傍のみを描いたもの
である。図のように、コンピュータ側からH/L信号を
発してH時にフォトカプラをONにしてFET75をO
FFとすると、スイッチング専用IC73によってスイ
ッチング動作するFET74のカソード側にFET75
は直列に入るため、ドライブトランス46の入力が絶た
れて、一次側スイッチング素子8を停止させることがで
きる。従って、ソフト上の簡単な処理によって、コンピ
ュータの動作中に二次電池14の確認を行うことができ
る。この確認処理は、例えばコンピュータの一定使用時
間毎に行うようにしておくことが好ましい。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、同期作動する一次側スイッチング素子と三次側スイ
ッチング素子それぞれのもつ寄生容量への充電時間を、
一次側においては早く三次側においては遅くし、また同
放電時間については一次側において遅く三次側において
早くして、三次側スイッチング波形を一次側スイチング
波形の内側となるようにすることで、二次電池への充電
中の放電成分を完全に無くすことができる。従って、極
めて高い効率で二次電池への充電ができ、無停電性スイ
ッチングレギュレータとして優れたものとなる。また、
説明したような四つの付加的事項を加えることで、定
電流検出抵抗と直列ドロッパー制御用素子と逆流防止用
ダイオードによる充電回路全体の抵抗成分の変化から、
従来にない極めて精度の高い充電制御が可能となるこ
と、一次側および三次側それぞれのスイッチング素子
のいずれかが短絡破壊しても、正常な側での過電流保護
機能が働いてしまうことなく正常な動作を行うこと、
二次電池の入力が停電した時の出力保持時間を確保する
ことが可能となり、コンピュータ等におけるバックアッ
プメモリーへの退避時間を確保することができる。従っ
て、特にリアルタイム情報の保全に大きく貢献できるこ
と、ソフトウェア上の実行命令等、外部信号による二
次電池の電池残量確認試験を行うことができること、と
言った、特に情報機器用として数々の優れた機能を付加
することができ、情報機器用の無停電性スイッチングレ
ギュレータとして、非常に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表す説明用回路図
【図2】本発明の実施例における充放電回路部分を表す
説明図
【図3】本発明の実施例における充電電流波形の一例を
表す説明図
【図4】本発明の実施例における電流の流れを表す説明
【図5】本発明の実施例におけるスイッチング素子の駆
動回路部を表す説明図
【図6】本発明の実施例を表す説明用回路図
【図7】スイッチングパルス波形の位相ずれとその改善
波形を表す説明図
【図8】一次側スイッチング素子がON時のスイッチン
グ素子駆動回路の等価回路を表す説明図
【図9】一次側スイッチング素子がOFF時のスイッチ
ング素子駆動回路の等価回路を表す説明図
【図10】三次側スイッチング素子がON時のスイッチ
ング素子駆動回路の等価回路を表す説明図
【図11】三次側スイッチング素子がOFF時のスイッ
チング素子駆動回路の等価回路を表す説明図
【図12】ドライブトランスの二次出力および各スイッ
チング素子のゲート電圧波形とスイッチングパルス波形
を表す説明図
【図13】商用電源の疑似停電のための制御回路例を表
す説明図
【図14】従来の無停電性スイッチングレギュレータの
回路図
【符号の説明】
1 商用電源 1a 一次側回路 2 整流回路 2a 二次側回路 3a 三次側充放電回路 3c 充電回路 3d 放電回路 3,23 平滑コンデンサー 4 高周波トランス 4a 一次巻線 4b 三次巻線 4c 二次巻線 4d 充電回路用三次巻線 5,9,18,43,56,57 逆流防止ダイオード 6,10 回路遮断手段 7 還流抵抗 8 一次側スイッチング素子 11 三次側スイッチング素子 12,13 ゲート回路 14 二次電池 15 充電用定電圧定電流制御回路 16 定電流検出用抵抗 17 直列ドロッパー制御用素子 19 高速整流ダイオード 20 転流ダイオード 21 平滑コイル 22 PWMスイッチング制御回路 24 負荷 25 制御用補助電源 26 ゲート回路ON/OFF制御回路 27 PWM制御用回路 28 ホトカプラ 29 感度調整抵抗 30 制限抵抗 31 発振防止用位相補正コンデンサ 32 シャントレギュレータ 33 振動防止抵抗 34 出力電圧検出用分圧抵抗 35 出力電圧検出用抵抗 36 充電電圧調整用抵抗 37 充電電圧検出用抵抗 39 トランジスタ41のベース/エミッタ間抵抗 40a ツェナーダイオード 40b 逆流防止ダイオード 41 増幅用トランジスタ 42a,42b 出力抵抗 44 コンプリメンタリ接続PNPダイオード 45 トランジスタ17のベース/エミッタ間抵抗 46,47 ドライブトランス 48 ゲートONスピードアップ用回路 49 ゲートOFFスピードアップ用回路 50,51 高速ダイオード 52 ONスピードアップ調整用抵抗 53 OFFスピードアップ調整用抵抗 54,55 ベース電流引き込み抵抗 58,59 ベース抵抗 60,61 分圧抵抗 62,63 残存電圧放電用トランジスタ 64,65 FETゲート抵抗 66,67 ゲート/カソード間抵抗 68,69,70 接続点 71 一次側コンバータ 72 三次側コンバータ 73 スイッチング制御用IC 74 ドライブトランス駆動用FET 75 ゲート回路ON/OFF用FET 76 ゲートバイアス抵抗 77 ゲート/カソード間抵抗 78 ホトカプラ 79 入力抵抗 80 定電圧定電流制御回路 81 チョークコイル 82 整流用ダイオード 83 転流ダイオード 84 電池電圧低下検出回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源からの交流を整流する整流回路
    と、 この整流回路の出力側に高周波トランスの一次巻線と一
    次側スイッチング素子とを直列に接続し、高周波トラン
    スに対して高周波パルス電圧を発生させるための一次側
    回路と、 前記高周波トランスの二次巻線に整流、平滑回路を接続
    して、負荷に対して直流出力電力を供給する二次側回路
    と、 高周波トランスの三次巻線と二次電池とを直列に接続す
    るとともに、二次電池の両極間に充電用定電圧定電流制
    御回路を設けた充電回路と、前記三次巻線と二次電池の
    間であって、前記充電回路の充電電流路の外側に設け
    た、一次側スイッチング素子と同期して作動する三次側
    スイッチング素子とを備えた三次側充放電回路と、を備
    え、 前記一次側回路のスイッチング素子と、三次側スイッチ
    ング素子の寄生容量の差による同期運転の位相ずれを補
    正するため、一次側スイッチング素子の駆動回路におい
    てはOFF時よりもON時の電流を多く、三次側スイッ
    チング素子の駆動回路においてはこれとは逆にON時よ
    りもOFF時の電流を多くするよう回路定数を設定し
    た、無停電性スイッチングレギュレータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100423401C (zh) * 2006-11-10 2008-10-01 张立 具有逻辑判断功能的智能不间断电源
JP2019193476A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 Ntn株式会社 蓄電池充電装置

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CN100423401C (zh) * 2006-11-10 2008-10-01 张立 具有逻辑判断功能的智能不间断电源
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